説明

画像処理システム及び画像処理方法

【課題】 地図やルートと画像データとを関連付けて表示すると云う良好な面を損なうことなく、車輌の走行形態を把握可能な画像処理システムを構成する。
【解決手段】 ナビゲーションシステムから位置データを取得してルートデータを生成し、位置データにリンクデータによって画像データを関連付け、再生時には位置データ、複数の位置データを順次指定することにより、ルートデータ110上に車輌シンボル111が移動する形態で表示し、この車輌シンボル111が撮影ポイントPに達する毎に画像データの表示を行うようにシミュレーションプログラムの基本的な処理形態を設定する。シミュレーションプログラムは、車輌の走行速度を車輌シンボル111の移動速度に反映させ、交通渋滞や高速道路での走行状態を認識できるように車輌シンボル111の移動速度を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置取得手段で取得した移動体の位置データと、画像データ取得手段で取得した画像データとを関連付ける処理装置を備えている画像処理システム、及び、位置取得手段で取得した移動体の位置データと、画像データ取得手段で取得した画像データとを関連付ける画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のように構成された画像処理システムに関連する技術として特許文献1及び特許文献2に示されるものが存在する。つまり、特許文献1は、目的地までの案内経路データや実際に走行した軌跡データに対して付加情報としての画像データや音声データ等を対応付けて記憶し、案内経路データや軌跡データを表示装置に表示する際には、対応付けられた画像データや音楽データ等を出力するようにナビゲーション装置が構成されている。このナビゲーション装置は、位置検出器(本発明の位置取得手段)で検出した現在位置をマップマッチング処理によって地図上に表示し、目的地や経由地点が入力された場合には、経路探索動作を行って案内経路データを地図上に表示し、この案内経路を登録した場合にはユーザの操作に応じて案内経路に関連した任意の画像データ等の付加情報を案内経路に対応付けて記憶し、このように記憶した付加情報を選択的に呼び出して表示できるように構成されている。
【0003】
特許文献2は、道路地図データと自己の位置とをマップマッチング処理によって表示パネルに表示するようナビゲーション装置の基本的な処理形態が設定されると共に、表示位置としてのスポットを特定する特定データと、スポットのリアル画像(本発明の画像データ)と、リアル画像が表示される画像表示位置データと、リアル画像を道路地図データにリンクさせるリンクデータとが記憶されたDVD−ROMからのデータを取り込み、スポットを指定してリアル画像を登録することにより表示パネルに表示された道路地図上に対して登録したリアル画像を表示できるように構成されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002‐81955号公報 (請求項1、段落番号〔0011〕〜〔0034〕、図1〜図5)
【特許文献2】特開2003‐269981号公報 (段落番号〔0057〕〜〔0079〕、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デジタルカメラの高性能化、低価格化に従って、一般家庭においてもデジタルカメラを用いる機会が増大しており、スナップ写真や、記念写真、あるいは、観光地での風景写真を撮影する機会も増大している。このような現実面からすると、特許文献1や特許文献2に記載されるように、位置データに関連付ける画像データとして、既存の画像データを用いずに、デジタルカメラで撮影した画像データを用いることも考えられる。
【0006】
また、位置データに対してデジタルカメラで撮影した画像データと、その画像データが撮影された地図上の撮影ポイントや、自家用車で旅行した場合には自家用車が走行したルートとを関連付けてディスプレイ等に表示する処理を行うことも考えられる。このような表示形態を採用することにより、画像データが撮影された撮影ポイントや自家用車が走行したルートを画像データと同時に視覚的に把握できるものにして、良好な観賞環境を提供できるものとなる。
【0007】
このように地図上に表示したルートと画像データとを表示する処理の一形態として、例えば、自家用車を用いた旅行において、自動車が走行したルート上に車輌のシンボル等を表示し、シミュレーションによってルート上にシンボルをトレースする形態で移動させ、そのシンボルが地図上の撮影ポイントに達する毎に画像データをディスプレイに表示する処理を行うことも考えられる。しかしながら、移動データに基づいて単純にシミュレートした場合には、シンボルの移動速度が大きく変動して、観賞し難い面が現れるものとなり改善の余地がある。
【0008】
本発明の目的は、ルートデータと画像データとを関連付けて表示すると云う良好な面を損なうことなく、ルートデータ上にシンボルを滑らかに移動させて画像データの観賞を行える画像処理システムを合理的に構成する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の特徴は、位置取得手段で取得した移動体の位置データと、画像データ取得手段で取得した画像データとを関連付ける処理装置を備えている画像処理システムにおいて、
前記処理装置は、前記位置取得手段で取得した複数の位置データをグループ化してルートデータを生成するルートデータ生成手段と、前記画像データ取得手段で取得した前記画像データを前記ルートデータ上又はルートデータ近傍の撮影位置にリンクデータによって関連付けるリンクデータ生成手段とを備えると共に、
表示部に前記ルートデータを表示し、このルートデータ上をトレースする形態でシンボルを移動させるシンボル表示処理と、このシンボルの位置と前記リンクデータとに基づいて前記画像データを前記表示部に表示する画像データ表示処理とを行うシミュレーションプログラムを備え、
前記シンボル表示処理は、前記移動体の移動速度を求め、この移動速度が設定された速度範囲内にあれば、前記シンボルの移動速度を設定速度に維持し、前記移動速度が設定された速度範囲を高速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を高速化し、前記移動速度が設定された速度範囲を低速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を低速化するように処理形態を設定した点にある。
【0010】
この構成により、表示部に表示したルートデータをトレースする形態でシンボルを移動させ、このシンボルが達した位置や、このシンボルが達した位置の近傍に関連付けられた画像データを表示部に表示する処理が行われる。また、シンボルを表示する際には、移動体の移動速度を求め、この移動速度が設定された速度範囲内にあれば、シンボルの移動速度を設定速度に維持し、移動速度が設定された速度範囲を高速側に超えた場合には、シンボルを高速で移動させ、移動速度が設定された速度範囲を低速側に超えた場合には、シンボルを低速で移動させる。このような表示形態となることにより、例えば、自動車の走行経路をルートとした場合に、その自動車の走行速度が多少変動することがあっても、表示部に表示されるシンボルの移動速度を決まった速度に維持することが可能になるばかりか、この走行速度が大きく変化した場合にのみ、シンボルの移動速度を変化させるので、例えば、高速道路を利用した場合や、交通渋滞によって走行速度が大きく低下した場合等の状況をシンボルの移動速度に反映させることも可能となる。その結果、ルートデータと画像データとを関連付けて表示する良好な面を損なうことなく、ルートデータ上にシンボルを滑らかに移動させ、シンボルの移動速度から移動時の状況を良好に把握して画像データの観賞を良好に行える画像処理システムが合理的に構成された。
【0011】
本発明は、データを記憶媒体に記憶する媒体ドライブを備えると共に、前記記憶媒体に対して前記ルートデータと、前記画像データと、前記リンクデータと、前記シミュレーションプログラムとを記憶する電子アルバム作成手段を備え、前記シミュレーションプログラムは再生装置に前記電子アルバム作成手段で作成されたデータが記憶された記憶媒体をセットした場合に、その再生装置において前記シンボル表示処理と画像データ表示処理とを行い、その再生装置の表示部に対して処理結果を表示しても良い。
【0012】
この構成により、電子アルバム作成手段の処理によってデータが記憶された記憶媒体をパーソナルコンピュータ等の再生装置にセットした場合には、シミュレーションプログラムが再生装置の表示部に対してルートデータを表示し、ルートデータ上をトレースする形態でシンボルを移動させ、シンボルの位置に基づき画像データを表示部に表示できる。また、移動体の移動速度が大きく変動した場合にのみシンボルの移動速度に反映させた形態で観賞することが可能となる。
【0013】
本発明は、前記シンボル表示処理として、前記移動体の移動速度が予め設定されている速度より低速であることを判断した場合には、前記ルートデータにおいて低速の領域を識別可能な表示形態に設定しても良い。
【0014】
この構成により、移動体の移動速度が低下した領域に対応したルートデータの部位を設定された色相で表示する等、表示部に表示されたルートデータの表示形態で移動速度の低速化を識別することが可能となり、例えば、自動車が渋滞によって低速走行した領域を容易に思い出させることも可能となる。
【0015】
本発明は、前記位置取得手段が、設定時間間隔で位置データを取得するGPSユニットで構成され、前記シミュレーションプログラムは、複数の位置データの座標から前記シンボルの移動速度を求めるように処理形態を設定しても良い。
【0016】
この構成により、例えば、自動車に備えられているナビゲーションシステムを構成するGPSユニットからの位置データを取得することにより、精度の高い位置データを取得し、この位置データから精度高移動速度を求めることも可能となる。
【0017】
本発明は、位置取得手段で取得した移動体の位置データと、画像データ取得手段で取得した画像データとを関連付ける画像処理方法において、
前記位置取得手段で取得した複数の位置データをグループ化してルートデータを生成するルートデータ生成処理と、前記画像データ取得手段で取得した前記画像データを前記ルートデータ上又はルートデータ近傍の撮影位置にリンクデータによって関連付けるリンクデータ生成処理とを行うと共に、
表示部に前記ルートデータを表示し、このルートデータ上を設定速度でトレースする形態でシンボルを移動させるシンボル表示処理と、このシンボルの位置と前記リンクデータとに基づいて前記画像データを表示部に表示する画像データ表示処理とをシミュレーションプログラムで実行し、
前記シンボル表示処理では、前記ルートデータを構成する複数の位置データから前記移動体の移動速度を求め、求めた移動速度が設定された速度範囲内にあれば、前記シンボルの移動速度を設定速度に維持し、前記求めた移動速度が設定された速度範囲を高速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を高速化し、前記求めた移動速度が設定された速度範囲を低速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を低速化するように処理形態を設定した点にある。
【0018】
この構成により、表示部に表示したルートデータをトレースする形態でシンボルを移動させ、このシンボルが達した位置や、このシンボルが達した位置の近傍に関連付けられた画像データを表示部に表示する処理が行われる。また、シンボルを表示する際には、複数の位置データから移動体の移動速度を求め、この移動速度が設定された速度範囲内にあれば、シンボルの移動速度を設定速度に維持し、移動速度が設定された速度範囲を高速側に超えた場合には、シンボルを高速で移動させ、移動速度が設定された速度範囲を低速側に超えた場合には、シンボルを低速で移動させる。このような表示形態となることにより、例えば、自動車の走行経路をルートとした場合に、その自動車の走行速度が多少変動することがあっても、表示部に表示されるシンボルの移動速度を決まった速度に維持することが可能になるばかりか、この走行速度が大きく変化した場合にのみ、シンボルの移動速度を変化させるので、例えば、高速道路を利用した場合や、渋滞によって走行速度が大きく低下した場合等の状況をシンボルの移動速度に反映させることも可能となる。その結果、ルートデータと画像データとを関連付けて表示する良好な面を損なうことなく、ルートデータ上にシンボルを滑らかに移動させ、シンボルの移動速度から移動時の状況を良好に把握して画像データの観賞を良好に行える画像処理方法が合理的に構成された。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、アンテナユニットAで受信したGPS衛星からの信号、及び、車輌(移動体の一例)の走行駆動系に備えた車速センサSからの車速パルス信号が入力するシステム本体Bを備え、このシステム本体Bの内部に処理装置Dを備え、このシステム本体Bと分離する構造のドライブユニットE(画像データ取得手段及び媒体ドライブとして機能する)を備えてナビゲーションシステム(画像処理システムとしても機能する)が構成されている。
【0020】
前記システム本体Bの前面にディスプレイC(表示部の一例)と、必要な情報を入力する複数のスイッチ1と、音声情報を出力するスピーカ2と、リモートコントローラ3からの赤外線信号を受信する赤外線センサ4とを備え、このシステム本体Bの側面には画像データをアクセスするための入出力ターミナル5(画像データ取得手段の一例)と、マイクロホン19のジャック19Aと接続するコネクタGとを備えている。
【0021】
本発明のナビゲーションシステムは、車輌(自家用車)の運転座席100の前方位置のメータパネル101の側部のコンソール102に取り付けられ、GPS衛星からの信号と車速センサSからの車速パルス信号とに基づき車輌の走行時において、その車輌が存在する位置データ(経度・緯度のデータ)をリアルタイムで取得し、位置データに対応する地図データを、前記ディスプレイCに設定された縮尺で表示し、かつ、その地図データ上に車輌の位置を車輌シンボル(指標の一例)で表示する性能を具備するものである。また、このナビゲーションシステムは目的地を指定することにより、その目的地に至るために走行すべきルートデータを地図上に表示し、走行時において案内(ナビゲーション)する能力も具備している。
【0022】
前述した性能のナビゲーションシステムは従来からのものと基本的に変わるものではなく、本発明のナビゲーションシステムでは、車輌が走行したルートデータ上、又は、ルートデータの近傍に複数の画像データを関連付け、電子アルバム化してシステムに記憶する処理を行えるものである。このナビゲーションシステムでは、電子アルバム化して記憶したデータを前記シミュレーションプログラムによってディスプレイCに表示する処理と、電子アルバム化したデータを、例えば、ディスク状の記憶媒体Md等に対して電子アルバムとして記憶する処理とを行えるよう構成されている。
【0023】
前記ディスプレイCは、前記地図データや画像データ等の必要なデータを表示する液晶表示部6と、指先等の接触操作を検出するタッチパネル部7とを備えている。前記複数のスイッチ1はナビゲーションシステムのON・OFFを含め、表示モードの切り換え等の処理を実現する。前記リモートコントローラ3はシステム本体Bから離間した位置から必要とする操作を実現する。前記スピーカ2は人の言葉による案内等を行うために用いられると共に、後述する音楽データの再生に用いられる。
【0024】
前記ドライブユニットEは、デジタルカメラ105で撮影された画像データが記憶されたフラッシュメモリ等の半導体型の記憶媒体Msからのデータを取得する(読み出す)半導体ドライブ8と、CD−RやDVD−R等の複数種の大容量のディスク状の記憶媒体Mdからのデータの取得と書き込みとを可能にするディスクドライブ9とを備えている。尚、半導体ドライブ8は、コンパクトフラッシュ(登録商標)やスマートメディア(登録商標)やメモリースティック(登録商標)等の半導体型の記憶媒体Msに対応できるよう複数の挿入部を備えている。
【0025】
前記入出力ターミナル5(画像データ取得手段の一例)は、デジタルカメラと105の間に配置されるUSB( Universal Serial Bus )規格やIEEE1394規格等のケーブル106を介してデジタルカメラ105に記憶されている画像データを取得するために機能するものである。尚、本発明は、無線によってデジタルカメラ105の画像データを取得するものを除外するものではなく、画像データ取得手段として Bluetooth(ブルートゥース)のように無線を利用して画像データを送るものを採用しても良い。
【0026】
このナビゲーションシステムの構成を図3のように示すことが可能である。つまり、前記システム本体Bにはマイクロプロセッサへの情報のアクセスを実現する入出力インタフェース10を備えており、この入出力インタフェース10に対して位置取得手段L(GPSユニットの一例)、前記液晶表示部6、前記タッチパネル部7、前記複数のスイッチ1、前記スピーカ2、前記赤外線センサ4、前記入出力ターミナル5、前記半導体ドライブ8、前記ディスクドライブ9、前記コネクタG、ハードディスクHD夫々からのデータがアクセスする信号系を形成している。
【0027】
前記位置取得手段Lは、前記アンテナユニットAで受信したGPS衛星からの電波を取り込むと同時に、前記車速センサSからの車速パルス信号を取り込むことによりリアルタイムで車輌の位置データ(経度・緯度のデータ)と、この位置データを取得した時刻をタイミングデータとして取得する。この位置取得手段Lは、地上の複数の電波発信源からの電波によって位置情報を取得するものであっても良く、車輌の姿勢を検出するジャイロスコープや、車輌の加速度を検出する加速度センサや、地上の発信源からの電波を併用することにより車輌の位置情報の精度を高めるものであっても良い。
【0028】
前記ハードディスクHDは、後述するルートデータと、画像データと、リンクデータとを記憶するように機能すると共に、予め設定された領域の地図データを記憶する地図データベースとして機能し、また、音楽データを記憶する音楽データベースとして機能するものである。特に、地図データベースとして処理装置Dに対して着脱可能なハードディスク(記憶手段の一例)や、前記ディスクドライブ9にセットされたDVD−ROM(記憶手段の一例)で構成することも可能であり、このように地図データベースを構成した場合にはオペレータが必要とする地域や詳細な地図データや、イラストや観光マップを用いることも可能となる。
【0029】
前記処理装置Dは、マイクロプロセッサからのデータバスに接続する半導体メモリRAM/ROM、不揮発性メモリEEPROM、マップマッチング手段11、ナビゲーション手段12、ルートデータ生成手段13、画像データ記憶手段14、リンクデータ生成手段15、シミュレーションプログラム16、電子アルバム化手段17、電子アルバム作成手段18を備えている。ちなみに、この処理装置Dにおいて制御を実現するためにはデータバスの他にコントロールバスやアドレスバス等を必要とするものであるが、複雑化を避けるために図面にはコントロールバスやアドレスバス、あるいは、インタフェース類は示していない。
【0030】
前記マップマッチング手段11は、前記位置取得手段Lからの位置データに対応する地図データを前記ハードディスクHDに記憶された地図データベースから抽出してディスプレイCに対して予め設定された縮尺(拡大率)で表示する処理を行う。前記ナビゲーション手段12は、予め設定された目的地に至るルートを前記地図データから抽出して地図データ上にライン状に表示し、交差点等のポイントにおいて右折や左折等の必要な操作をディスプレイCに表示し、かつ、この右折や左折等の必要な操作を前記スピーカ2から人の言葉で出力する処理を行う。尚、ナビゲーション手段12によってナビゲーションを行う場合には、後述する車輌シンボル111(指標の一例・図10〜図12を参照)を画面の中央位置に表示する表示モードが選択された場合には、車輌の走行に伴い地図データが、左右方向や上下方向にスクロールする表示形態となり、また、地図データを固定した状態で車輌シンボル111をルートデータ上において移動させる表示モードを選択した場合では、車輌の走行に伴い車輌シンボル111が画面の端部近くに達した場合にも地図データがスクロールする表示形態となる。
【0031】
前記ルートデータ生成手段13は、前記位置取得手段Lで設定されたインターバル毎(予め設定された時間間隔)に取得した位置データ(経度と緯度とを示すデータ)を、夫々の位置データを取得した順序に従ってソートする形態で整列させ、これらの位置データを繋ぎ合わせることによりグループ化したデータ構造となるルートデータを生成する。また、このように生成されたルートデータは前記ハードディスクHDに記憶する。ちなみに、このルートデータ生成手段13は、車輌が走行した軌跡をライン状に示すデータを想定しているが、このルートデータはライン状に表すものである必要はなく、車輌が走行した軌跡を多数のドット状に表すものであっても良い。尚、この処理によって生成されたルートデータ110をディスプレイCに表示した場合には図10〜図12において破線で示すように表示するものとなり、このルートデータ110上に車輌シンボル111が示され、このルートデータ110上、又は、このルートデータ110の近傍位置に後述する撮影ポイントPが示される。
【0032】
前記画像データ記憶手段14は、前記半導体ドライブ8、ディスクドライブ9、あるいは、入出力ターミナル5を介して取得した画像データを前記ハードディスクHDに記憶する処理を実行するものであり、複数の画像データをハードディスクHDに記憶する際には、図5に示すようにディスプレイCに画像データの取り込みを可能にする選択画面20を表示し、この選択画面20において選択された画像データのみを記憶する(この機能は後述する)。
【0033】
前記リンクデータ生成手段15は、ルートデータ上又はルートデータの近傍位置に対して画像データを関連付ける処理を実現するものである。その関連付けを自動的に行うものの一例を挙げると、前記位置取得手段Lで取得した位置データには、その位置データを取得したタイミングデータ(日時データ)が付随しており、一般的なデジタルカメラで撮影した画像データには、その画像データに付随するExif(Exchangeable Image File Format)データに撮影日時データが存在する。従って、このリンクデータ生成手段15では、前記位置データに付随する日時データと、前記画像データに付随するExifデータに含まれる撮影日時データとを比較し、一致するものや近似するもの同士を抽出し、その日時の位置データに対して画像データを関連付けるためのリンクデータを自動的に生成するように処理形態が設定されている。尚、画像データが関連付けられる位置データが撮影ポイントPとなる。
【0034】
このリンクデータ生成手段15は、ルートデータ上又はルートデータの近傍位置に対して画像データを関連付ける処理として、ルートデータと画像データとを視覚的に対比させて、オペレータの判断で関連付ける処理を行うものであっても、観光地のような比較的広い領域に複数の画像データを関連付けるように処理形態を設定しても良い(具体的な処理形態は後述する)。
【0035】
前記Exifデータは、画像データに付随するものであり、その構造の一例を図19のように表すことが可能である。このExifデータのメイン情報にはデジタルカメラのメーカー名と機種名とが記憶され、サブ情報として露出時間や画像幅や画像高さのデータの他に、オリジナル撮影日時が年、月、日、時間、分、秒の単位で記憶されており、前記リンクデータ生成手段15の撮影日時取得部が、オリジナル撮影日時のデータを撮影日時データとして取得する。
【0036】
前記シミュレーションプログラム16は、システムに電子アルバム化して記憶したデータを再現モードで再生する処理を行った場合に、図10に示すように、ディスプレイCに地図データを表示し、この地図データに前記ルートデータ110を重ね合わせて表示し、ルートデータ110上をトレースするように前記車輌シンボル111を移動させる形態で表示し、車輌シンボル111が達した位置に撮影ポイントPが存在する場合には、その撮影ポイントP(位置データ)に関連付けられている画像データをディスプレイCに表示する処理を実行する。
【0037】
電子アルバム化手段17は、前記ルートデータ110と、そのルートデータ110上に存在する複数の位置データ(撮影ポイントP)に関連付けられた複数の画像データと、ルートデータ110に対応する地図データのインデックスデータと、関連付けられた音楽データが存在する場合には、その音楽データを示すインデックスデータとを電子アルバム化してナビゲーションシステム(ハードディスクHD)に記憶する処理を行う。
【0038】
ちなみに、電子アルバム化する場合には、ルートデータ110に対応したファイルを新たに生成し、タイトルを付してハードディスクHDに記憶し、そのファイルに複数の位置データと複数の画像データとが記憶されることになるが、地図データや音楽データをファイルに記憶した場合には、そのファイルのデータ量が増大し過ぎるため、地図データのインデックスデータと、音楽データのインデックスデータとを記憶しておき、後述する再生処理においては、インデックスデータに基づいて地図データを抽出して表示し、インデックスデータに基づいて音楽データを再生するよう処理形態を設定している。
【0039】
前記電子アルバム作成手段18は、選択したルートデータ110と、そのルートデータ110上、又は、ルートデータ110の近傍位置に設定された複数の位置データ(撮影ポイントP)に関連付けられた複数の画像データと、ルートデータ110に対応する地図データと、関連付けられた音楽データが存在する場合には、その音楽データとをディスク状の記憶媒体Md等に電子アルバムとして記憶する処理を行うものである(制御形態は後述する)。そして、電子アルバムとしてデータが記憶された記憶媒体(例えば、DVD−R)は、図20に示すパーソナルコンピュータ120(再生装置の一例)において地図データや画像データ等の再生が可能となる。
【0040】
また、電子アルバムとしてデータが記憶された記憶媒体Mdをパーソナルコンピュータ120で再生した場合には、シミュレーションプログラムが、ディスプレイ121に地図データとルートデータ110とを表示し、そのルートデータ110上を車輌シンボル111が走行するように(トレースするように)シミュレートを行い、このシミュレートにより車輌シンボル111が撮影ポイントPに達する毎に、その撮影ポイントP(位置データ)に関連付けられた画像データを表示する処理が行われる。
【0041】
本発明は、前記マップマッチング手段11、ナビゲーション手段12、ルートデータ生成手段13、画像データ記憶手段14、リンクデータ生成手段15、電子アルバム化手段17、電子アルバム作成手段18として半導体メモリRAM上に展開したソフトウエア(プログラム)を想定しているが、一部又は全てをロジック等のハードウエアで構成することも可能である。
【0042】
本発明のナビゲーションシステムは、前記スイッチ1の操作や、前記リモートコントローラ3を操作によって図4に示す処理メニュー30をディスプレイCに表示し、この処理メニュー30に表示された電子アルバム化処理ボタン31、再生ボタン32、電子アルバム作成ボタン33のいずれかのボタンに指を接触させる形態での処理を選択することにより、選択された処理を実行できる。
【0043】
具体的には、この処理メニュー30において電子アルバム化処理ボタン31を操作することによって電子アルバムの作成を実現するものであるが、このシステムでは、電子アルバム化処理ボタン31を操作する以前に車輌が走行した位置を自動的に取得し、任意のタイミングで複数の画像データを取得できるように処理形態が設定されている。
【0044】
つまり、図13のフローチャートに示すように、位置取得手段Lが予め設定されたインターバルで位置データを取得する毎に、その位置データを取得して記憶し(#01ステップ)、どのようなタイミングでも画像データを取得する画像データ取得ルーチン(#100ステップ)を実行する。
【0045】
この処理は、電子アルバムを生成(電子アルバム化)する処理が選択されるまで継続して行うものであり(#02ステップ)、電子アルバムを生成する処理が選択された場合(電子アルバム化処理ボタン31を操作した場合)には、前記リンクデータ生成手段15がリンクデータを生成し(#200ステップ)、リンクデータによって画像データが関連付けられた位置データに対応する地図データのインデックスデータをセットし、ルートデータを識別可能なタイトルをセットし、音楽データのインデックスデータをセットした後に、生成された電子アルバムを前記ハードディスクHDに記憶する処理が行われる(#03〜#04ステップ)。また、このように必要なデータを電子アルバム化して、ハードディスクHDに記憶する処理は前記電子アルバム化手段17によって実現する。
【0046】
また、記憶媒体に電子アルバムを記録する処理が選択された場合(電子アルバム作成ボタン33が操作された場合:#05ステップのYes)には、電子アルバムをディスク状の記憶媒体Md(例えば、DVD−R等)に記憶する記憶処理(#300ステップ:電子アルバムを作成する処理)を実行し、これらの処理をシステムの作動が終了するまで継続的に行う(#06ステップ)。
【0047】
前記画像データ取得ルーチン(#100ステップ)は、図14のフローチャートに示す如く、前記半導体ドライブ8に記憶媒体Msがセットされた場合のように、画像データの取得が可能となった状況を把握した場合にのみ、ディスプレイCに図5に示す選択画面20を表示する(#101、#102ステップ)。この選択画面20は、記憶媒体Msに記憶されている画像データを、画像表示領域21に対してサムネイル形式で表示するものであり、スクロールバー22を操作することにより、全ての画像データを確認できるものとなっている。また、このように画像表示領域21に表示された画像データのうち、既に記憶されていることを画像データのファイル番号等から判別されたものは<記憶済>等の情報23を付して表示を行い、このように既に記憶されている画像データを除いた残り全ての画像データを記憶の対象として自動的に選択するように処理形態が設定されている(#103ステップ)。
【0048】
また、自動的に選択されたものから写りの良くないものや、電子アルバムに不要と判断したものは、オペレータが表示された画像データに指を接触させる形態で指定した後に、選択解除ボタン24に指を接触させる形態で操作することで選択を解除でき、この選択解除を行った後に、再度選択する場合には選択スイッチ25を操作することで選択することが可能である。また、画像データを指定した後に回転ボタン26を操作した場合には、指定した画像データを90度単位で回転させることも可能である。このように選択を行った後には、OKボタン27を操作することで(#104ステップ)、選択された画像データをハードディスクHDに記憶する(#105ステップ)。尚、このように画像データを選択する処理をディスプレイCのタッチパネル部7を介した操作で実現しているが、前記スイッチ1の操作や、前記リモートコントローラ3を操作して画像データを指定して必要な操作を行うようにインタフェースを設定しても良い。
【0049】
前記リンクデータ生成ルーチン(#200ステップ)を図15のフローチャートのように示すことが可能である。つまり、この処理が実行されるとディスプレイCに対して図6に示すように、自動ボタン41とマニュアルボタン42とを含む関連付け画面40を表示する。自動ボタン41は、前述したように撮影ポイントを自動的に関連付ける処理を行い、マニュアルボタン42は、複数の画像データを観光地に関連付ける処理を行う。
【0050】
つまり、自動ボタン41が操作された場合には、前記リンクデータ生成手段15が、前記位置データに付随するタイミングデータを抽出すると共に、各画像データに付随するExifデータから撮影日時データを抽出して比較する。次に、複数のタイミングデータと複数の撮影日時データのうち一致するもの、及び、近似するもの同士を関連付けるリンクデータを生成し(#201〜#203ステップ)、ハードディスクHDに記憶する(#208ステップ)。
【0051】
この処理が選択された場合には、複数の画像データをルートデータに対して自動的に一括して関連付けることが可能となり、手間を掛けずに済むものにしている。
【0052】
また、マニュアルボタン42が操作された場合には、既にハードディスクHDに観光地として登録されている観光地に対して複数の画像データを関連付ける処理を行い、必要な場合には、編集画面を表示してリンクデータの修正を行う(#205、#206ステップ)。この処理では、図7に示すように、画像表示部51と、この画像表示部51に表示される画像データを切り換える選択ボタン52、52と、観光地表示部53と、この観光地表示部53に表示される観光地をスクロールさせる形態で変更する変更ボタン54、54と、登録ボタン55と、キャンセルボタン56と、音声入力ボタン57と、OKボタン58とが表示されたマニュアル設定画面50をディスプレイCに表示し、このマニュアル設定画面50を介してマニュアル操作で関連付けを行う。
【0053】
つまり、#205ステップの処理では、Exifデータに含まれる撮影日時データに対応するタイミングデータを含む位置データが対応する観光地が存在する場合には、その観光地を撮影ポイントとして仮に設定し、かつ、その観光地とExifデータを参照した画像データとを関連付けるリンクデータを仮に生成する。この処理が行われた場合には、画像表示部51に対して、その観光地で最初に撮影された画像データが表示され、観光地表示部53の中央に撮影した観光地が表示される。この後、マニュアル設定画面50の選択ボタン52を操作することにより、画像表示部51に表示される画像データが切り換わり、その画像データが関連付けられている観光地を観光地表示部53の中央に表示されている観光地名で確認できる。
【0054】
この処理では関連付けを自動処理で行うためにオペレータの操作を軽減することが可能である。そして、マニュアル設定画面50の表示内容から画像データと観光地とが一致している場合には、オペレータが確認の後に登録ボタン55を操作することで、仮に生成されていたリンクデータと撮影ポイントが確定する。このマニュアル設定画面50の表示内容から誤りを発見した場合には、オペレータが変更ボタン54を操作することによって画像データに関連付ける観光地の変更を行い、登録ボタン55を操作することにより撮影ポイントとリンクデータとが確定する。
【0055】
また、関連付けをキャンセルする場合や処理を戻す場合にはキャンセルボタン56を操作し、関連付ける観光地を変更する場合には前述したように変更ボタン54を操作することになる。更に、音声入力ボタン57を操作した場合には前記マイクロホン19を用いて音声を入力した画像データ又は観光地に関連付けることも行えるように構成されている。
【0056】
そして、このマニュアル設定画面50による編集が終了した場合にはOKボタン58を操作することにより、処理が終了し、リンクデータが記憶される(#208ステップ)。ちなみに、リンクデータは位置データ(経度、緯度のデータ)と、画像データのファイル番号とを対比して記録した単純な構造のデータである。
【0057】
前記#205ステップの処理として、前述したように自動的な処理によって観光地と画像データとの関連付けを行うものを説明したが、本発明では、マニュアル処理として、画像表示部51に表示された個々の画像データと、観光地表示部53に表示された観光地とをオペレータが人為操作で関連付けるように処理形態を設定しても良い。
【0058】
次に、前記#03ステップでの処理では図8に示すタイトル・音楽画面60を表示する。同図に示すタイトル入力部61は、ルートデータを特定するタイトルを入力するために機能するものであり、タイトルを入力する場合には、入力ボタン62を操作することによりディスプレイCにアルファベットやカタカナのキーボード(図示せず)を表示し、キーボードに指を接触させる形態で文字情報を入力してタイトルを入力できるよう構成されている。また、音楽データセット部63に音楽データのタイトルを入力する場合には、プルダウンボタン64を操作することにより予め記憶してある音楽情報のタイトルの一覧を表示し、必要な場合には、試聴を行うことにより、この一覧中からBGMに設定すべき音楽情報に指を接触させる形態で音楽情報を選択することにより、選択された音楽のタイトルが音楽データセット部63にセットされ、この後、OKボタン65を操作することで入力が完了する。
【0059】
また、#04ステップでの処理では、前述したタイトルを付したファイルを生成し、このファイルに対して、位置データ、画像データ、リンクデータ、地図データのインデックスデータ、及び、これらに関連付けられた音楽データのインデックスデータ夫々を記憶することにより電子アルバム化したデータとして前記ハードディスクHDに記憶されるのである。
【0060】
#300ステップでの記憶処理を図16のフローチャートのように示すことができる。つまり、図9に示すタイトル選択画面70を表示し、この画面のタイトルと曲名との一覧表示部71に対して前記ハードディスクHDに記憶されているタイトルと曲名とを一覧化して表示する。この表示内容はスクロール部72での操作によって表示内容をスクロールできるように構成され、タイトルの近傍に表示されたチェック部73にチェックを付与することにより選択を行える。また、選択したものの内容を確認する場合には内容確認ボタン74を操作することにより、ルートデータの概要とトップの画像データとを表示し(図示せず)、このように複数のタイトルを選択した後にOKボタン75を操作することによって選択が完了する(#301、#302ステップ)。
【0061】
次に、図面には示さないが、確認画面を表示し、タイトルと音楽データとの内容を確認すると同時に、必要な場合には、図8に示すタイトル・音楽画面60と同様の画面を表示してタイトルと音楽データとの編集を行えるよう設定されている(#303、#304ステップ)。
【0062】
次に、選択された夫々のタイトルに対応するルートデータにおいて、そのルートデータを構成する複数の位置データに対応した地図データを抽出する処理を行った後、選択されたタイトルに対応するルートデータと、画像データと、リンクデータと、設定された音楽データと、前述した処理で抽出した地図データとをDVD−R等のディスク状の記憶媒体Mdに記憶し、更に、シミュレーションプログラムを記憶媒体に記憶する(#305〜#307ステップ)。こうすることで、このディスク状の記録媒体を家庭用のパーソナルコンピュータに挿入してシミュレーションプログラムを再生して楽しむことができる。
【0063】
このナビゲーションシステムでは、電子アルバムを生成してシステムに記憶した後には、前記処理メニュー30をディスプレイCに表示してシミュレーションモードでの再生ボタン32を操作することによりシミュレーションモードで画像データの表示を行える。このように画像データをディスプレイCに表示する際には、ルートデータ上において車輌シンボル111を移動させる表示形態が採用されているが、この車輌シンボル111の移動速度を、車輌が現実に走行した速度に対応する速度で移動させるよう表示形態を設定した場合には、車輌が赤信号で停止し、その後走行を開始した場合のように、比較的短時間のうちに走行速度が変動した状況を忠実に再現するため、却って煩わしく感ずることもある。
【0064】
このような理由から、比較的長い時間における平均的な走行速度と、予め設定された速度範囲とを比較し、車輌の走行速度が速度範囲内であれば、車輌シンボル111を設定された速度でルートデータ上を移動させる形態で表示している。更に、車輌が交通渋滞により、その移動速度が速度範囲より低速となった場合には、その低速走行となるルートデータの領域を予め設定された色相(例えば、赤色)で表示し、かつ、前記設定速度より低速で低速の程度に見合った速度で移動させる形態で表示している。また、車輌が高速道路を走行する場合のように、その車輌の移動速度が速度範囲より高速である場合には、その高速走行となるルートデータの領域を予め設定された色相(例えば、緑色)で表示し、かつ、前記設定速度より高速で高速の程度に見合った速度で移動させる形態で表示している。
【0065】
具体的に説明すると、再生ボタン32を操作した場合には、図10に示すように、再生画面80を表示すると共に、前記シミュレーションプログラムが図17のフローチャートに示される処理を実行する。つまり、処理を開始するとディスプレイCにタイトルの一覧を表示し、その一覧から再生するものを選択することにより、そのタイトルに対応して設定されている音楽をインデックスデータから指定して再生し、また、車輌シンボル111の移動速度を設定する(#401、#402ステップ)。
【0066】
前記#402ステップでの処理を図18のフローチャートのように示すことが可能である。つまり、前記ルートデータ110を構成する複数の位置データの先頭側のもの(先に取得されたもの)から設定数の位置データを抽出し、夫々の位置データのタイミングデータと、複数の位置データの座標の変化量とから、ルートデータ110における設定領域毎の平均的な車輌の走行速度を求める(#402A)。このように車輌の走行速度を求める際には予め設定された数の位置データを用いることによって、車輌の信号停止や、一旦停止等による走行速度の変動の影響を抑制した平均的な走行速度(Vx)を求めるようにしている。
【0067】
次に、この処理によって車輌の平均的な走行速度(Vx)を算出した後には、予め設定された速度範囲(VH〜VL:例えば、時速30〜50Km程度)と前記走行速度(Vx)とを比較し、車輌の走行速度(Vx)が、この速度範囲内にある場合には、車輌シンボル111の移動速度として標準的な移動速度(予め設定された速度)をセットする。また、車輌の走行速度(Vx)が前記速度範囲から低速側に超えた場合には、車輌シンボル111の移動速度として前記設定速度より低速で、低速の程度に見合った速度となる低速移動速度をセットし、更に、車輌の走行速度(Vx)が前記速度範囲から高速側に超えた場合には、車輌シンボル111の移動速度として前記設定速度より高速で、高速の程度に見合った速度となる高速移動速度をセットする(#402B〜#402G)。
【0068】
次に、前記した処理をルートデータの全領域において行い、ルートデータの全領域における車輌シンボル111の移動速度をセットした後に、この処理が終了する(#402G)。
【0069】
前記移動速度設定ルーチンでは、複数の位置データから車輌の走行速度を求めていたが、本発明は、この処理に代えて、前記車速センサSからの車速パルス信号を保存しておき、この車速パルス信号からルートデータの各部に対応する領域における車輌の走行速度を求めるように処理形態を設定しても良い。
【0070】
前記移動速度は、表示された地図データと車輌シンボル111との画面上での相対的な移動速度であり、例えば、車輌シンボル111を画面の中央に固定する形態表示し、地図データをスクロールさせる表示形態の場合、地図データをスクロールする速度が移動速度に対応する。これとは逆に画面に表示した地図データを固定し、その地図データ上を車輌シンボル111が移動する表示形態の場合、車輌シンボル111が地図データ上を移動する速度が前記移動速度となる。
【0071】
次に、表示を行う際には、図10に示す再生画面80に対して、地図データとルートデータ110とを重ね合わせる形態で表示し、ルートデータ上に前記車輌シンボル111を移動させる形態で表示する(#403ステップ)。この再生画面80には、画像データの表示領域81が形成されると共に、再生を実行する制御や早送り等を実現する制御ボタン82と、再生状況をタイムライン上で表示するインジケータ83と、画像データの総数と現在の表示数とを表示するカウンター84と、バーグラフ表示型の速度メータ85と、速度履歴ウインドウ86とが表示される。
【0072】
この処理は、前記シミュレーションプログラムのシンボル表示処理によって行われるものであり、拡大率の地図データのインデックスデータを示す地図データをディスプレイCに表示し、ルートデータ110をライン状に表示し、前記移動速度設定ルーチン(#402)でルートデータ110の各領域に対して設定された移動速度で車輌シンボル111を移動させる形態で表示し、その車輌シンボル111の移動速度に対応する車輌の現実の走行速度を前記速度メータ85に表示し、速度履歴ウインドウ86に単位時間毎の速度をグラフ形式で速度履歴として表示する。
【0073】
このように車輌シンボル111を移動させる形態で表示する場合、ルートデータ110の所定領域に対してセットされた移動速度が前記標準移動速度である場合には、対応するルートデータ110の領域を白色に表示し、予め設定された速度で車輌シンボル111を移動させる。また、セットされた移動速度が前記低速移動速度である場合には、対応するルートデータ110の領域を赤色に表示し、車輌シンボル111を振動させるようにアニメーション表示することにより、交通渋滞にあることを示す。また、セットされた移動速度が前記高速移動速度である場合には、対応するルートデータ110の領域を緑色に表示し、車輌シンボル111をロケットの形にするアニメーション表示を行うことや、車輌シンボル111を流線型に表示することにより、高速道路等において高速走行状態にあることを示すようにしている。
【0074】
因みに、前記ルートデータの表示色は、前述した色相に限定されるものではなく、この表示色を任意に設定するよう構成するよう処理形態を設定することも可能である。また、車輌シンボル111をアニメーション表示する場合、アニメーションの形態は前述したものに限られるものでなく、このアニメーションを任意に設定できるよう構成することも可能である。尚、車輌シンボル111をアニメーション表示する処理は、シミュレーションプログラムのシンボル表示処理が行う。
【0075】
次に、シミュレーションプログラムの画像データ表示処理により、ルートデータ110と車輌シンボル111との位置関係を求め、車輌シンボル111が前記ルートデータ上におけるリンクデータの存否を判断し、リンクデータが存在することを判別した場合には、そのリンクデータを介して関連付けられた画像データ画像データを表示領域81に表示する処理が実行される(#404〜#406ステップ)。
【0076】
画像データを表示する場合、同じ撮影ポイントで複数の画像データが撮影されている場合も多くあり、このような場合には、その位置データに関連付けられた画像データの全ての表示が完了するまで、車輌シンボル111の移動を停止する処理を行っても良い。このように撮影ポイントP毎に画像データを表示する処理は、前記関連付け画面40において自動ボタン41を操作して関連付けを行った場合の表示形態であり、前記関連付け画面40においてマニュアルボタン42を操作して関連付けを行った場合には、車輌シンボル111が特定の観光地に達した時点に、その観光地に関連付けられた複数の画像データが設定された時間間隔毎に表示される。
【0077】
この表示形態を模式的に示すと、図11に示すように、ルートデータ110のうち標準移動速度にセットされた領域Enでは、このルートデータ110の領域を白色に表示した状態で、車輌シンボル111を前記標準移動速度で移動させる。また、低速移動速度にセットされた領域Edでは、このルートデータ110の領域を赤色に表示した状態で、車輌シンボル111を前記低速移動速度で移動させる。更に、図12に示すように、高速移動速度にセットされた領域Ehでは、このルートデータ110の領域を緑色に表示した状態で、車輌シンボル111を前記高速移動速度で移動させる。
【0078】
本発明は、ルートデータ110上に撮影ポイントPであることを示すシンボルをドット状に表示するよう表示形態を設定することも可能であり、このシンボルを表示しないことや、ルートデータ110上にサムネイル形式で画像データを表示するよう処理形態を設定しても良い。
【0079】
前記再生画面80には、再生を実行する制御や早送り等を実現する制御ボタン82が表示され、再生状況をタイムライン上で表示するインジケータ83が表示され、例えば、早送りや巻き戻しやインジケータ83の操作によって位置データが変更された場合には、変更後の位置データをセットして、上記したように画像データを表示する処理が、この処理が終了するまで継続的に行われる(#407、#408、#409ステップ)。尚、この再生画面80には画像データの総数と現在の表示数とを表示するカウンター84が形成されている。
【0080】
このように撮影ポイント毎に画像データを表示する処理は、前記関連付け画面40において自動ボタン41を操作して関連付けを行った場合の表示形態であり、前記関連付け画面40においてマニュアルボタン42を操作して関連付けを行った場合には、車輌シンボル111が特定の観光地に達した時点に、その観光地に関連付けられた複数の画像データが設定された時間間隔毎に表示される。
【0081】
本発明のナビゲーションシステムでは、前記処理メニュー30において電子アルバム作成ボタン33を操作した場合には、システムにおいて既に電子アルバム化したデータをDVD−R等の記憶媒体に記憶して電子アルバムを作成することが可能である。
【0082】
このように電子アルバムを作成する処理を詳述しないが、前述したように電子アルバム化し、タイトルを付して前記ハードディスクHDに記憶しているもののタイトルを指定することにより、そのタイトルに対応する前記ルートデータと、複数の画像データと、リンクデータと、地図データと、音楽データと、シミュレーションプログラムとが記憶媒体に記憶されることになる。
【0083】
このように、DVD−R等の記憶媒体にデータを記憶して作成した電子アルバム(記憶媒体)をパーソナルコンピュータ120にセットして前記シミュレーションプログラムを実行した場合には、前述した再生画面80と同じ再生画面80がパーソナルコンピュータ120のディスプレイ121(表示部の一例)に表示される。
【0084】
つまり、シミュレーションプログラムは、再生処理(#400ステップ)での処理と同様に、音楽を再生すると共に、ディスプレイ121に地図データを表示し、この地図データに前記ルートデータ110を重ね合わせて表示する。また、ルートデータ110上において前記車輌シンボル111を、車輌が現実に走行した速度を反映した移動速度で移動させる形態で表示し、移動速度に対応してルートデータ110の特定の領域を設定された色相で表示し、車輌シンボル111をアニメーション表示し、更に、車輌シンボル111の移動速度に対応する車輌の現実の走行速度を前記速度メータ85に表示し、速度履歴ウインドウ86にグラフ形式で速度履歴を表示する(これらの処理は前記シミュレーションプログラム16のシンボル表示処理が行う)。
【0085】
そして、車輌シンボル111が達した位置に撮影ポイントPが存在する場合には、その撮影ポイントP(位置データ)にリンクデータを介して関連付けられている画像データをディスプレイ121に表示する処理を実行する(これらの処理は前記シミュレーションプログラム16の画像データ表示処理が行う)。
【0086】
この処理における車輌シンボル111の表示形態と、画像データの表示形態は前述したものと同様であるので、詳述はしないが、前述した処理と異なる点は、記憶媒体に記憶された地図データを表示し、記憶媒体に記憶された音楽データを再生する点にある。因みに、システムに電子アルバムを記憶した場合には、その電子アルバムのファイルには地図データと音楽データは含まれず、地図データを特定するインデックスデータと、音楽データを特定するインデックスデータとに基づいて地図データと音楽データとをハードディスクHDから抽出するよう処理形態が設定されている。
【0087】
このように、本発明によると、システムに電子アルバム化して保存されているデータに基づいてシミュレーションを行う場合でも、記憶媒体Mdにデータを保存した電子アルバムをパーソナルコンピュータにセットしてシミュレーションを行う場合でも、シミュレーションプログラムが、地図データ、ルートデータ110、車輌シンボル111夫々を再生画面80に表示し、ルートデータ110上において車輌シンボル111を移動させる形態で表示する。このように車輌シンボル111を移動させる形態で表示する場合に、車輌が実際に走行した速度に基づいて、標準移動速度と低速移動速度と高速移動速度との3種のモードの何れかで車輌シンボル111を移動させる形態で表示するので、例えば、自動車等の車輌の走行経路をルートとした場合に、その車輌の走行速度が多少変動することがあっても、ディスプレイに表示される車輌シンボルの移動速度を決まった速度に維持することが可能になるばかりか、この走行速度が大きく変化した場合にのみ、車輌シンボルの移動速度を変化させるので、例えば、高速道路を利用した場合や、交通渋滞によって走行速度が大きく低下した場合等の状況を車輌シンボルの移動速度に反映させることも可能となる。このため、ルートデータと画像データとを関連付けて表示する良好な面を損なうことなく、ルートデータ上に車輌シンボルを滑らかに移動させ、車輌シンボルの移動速度から移動時の状況を良好に把握して画像データの観賞を良好に行える画像処理システムが合理的に構成されたのである。
【0088】
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
【0089】
(イ)一度訪れた撮影ポイントPに対して、再び訪れてデジタルカメラ105で写真を撮影した場合には、その画像データを、既に設定されている撮影ポイントに付加する形態で記憶することや、再び訪れた際のルートデータ上の撮影ポイントPに対して以前訪れた際の画像データを付加する形態で記憶するよう処理形態を設定することも可能である。このような処理を行う場合にはリンクデータ生成手段15が関連付けを行う際の処理形態を変更で済み、画像データを再生する場合には、過去の画像データと、それ以降の画像データとを組み合わせた形態で表示して観賞できるものとなる。
【0090】
(ロ)ディスプレイCに画像データを表示する際に、地図データを背景にした表示形態を採用していたが、これに代えて、ディスプレイCの全画面に画像データを表示し、この画像データの一部に地図データを表示するよう表示形態を設定することも可能となる。
【0091】
(ハ)電子アルバム再生時の地図データとして、地域の詳細なものまで記したものや、イラストや観光マップのように地図の形態を備えたものに限らず、例えば、S字状のように車輌が走行したルートデータを示す簡易的なものであっても良い。また、地図データとしてルートデータに対応する道路だけを簡易的にルートデータを示すデータ構造のものを採用する場合、このルートデータは、現実に車輌が走行した軌跡の形状と完全に一致する必要はなく全体として車輌が走行したルートを判別できるものであれば良い。特に、このルートデータを構成する位置データに画像データを関連付ける場合にも、撮影ポイントと位置データとを厳密に関連付ける必要はない。
【0092】
(ニ)位置データに画像データを関連付ける処理を考えた場合、実施形態に記載したように特定の観光地で撮影した複数の画像データを一括して観光地に関連付ける処理を考えると、車輌の進入が許されない観光地もある。このような場合には、ルートデータから離間した位置の観光地に撮影ポイントを表示し、かつ、その撮影ポイントに近い位置データに複数の画像データを関連付けることにより、画像データが関連付けられた位置データに車輌シンボル111が達したタイミングにおいて観光地で撮影したことを示すメッセージや音声を出力し、その観光地で撮影された画像データを順次表示することにより、観光地で撮影した画像データを表示するよう構成しても良い。
【0093】
(ホ)本発明のパーソナルコンピュータとは、ノート型やデスクトップ型に限るものではなく、実施形態で示したナビゲーションシステムやゲームマシンのように、セットされた記憶媒体からデータを読み出し、記憶媒体に記憶されたデータに基づいて処理を行うことにより、記憶媒体に記憶された画像データをディスプレイに表示できる機能を具備したもの全般を指すものである。
【0094】
(ヘ)アルバムを作成するアルバム作成手段は、カーナビゲーションシステムを1例として示したが、例えばカーナビゲーションシステムからルートデータのみ取得して、家庭内のパーソナルコンピュータとそれに搭載されたアルバム作成ソフトを活用してデジタルカメラで撮影した画像データを撮影ポイントにリンクさせて作成することができる。また、ここでの撮影ポイントとは、一般的な呼称で定義したものであって、必ずしもそこで撮られた画像データだけをリンクさせる意味ではなく、作成者の意図で好適な画像データをポイントにリンクさせても良い。
【産業上の利用可能性】
【0095】
位置取得手段として、GPS以外のシステムを用いてルートデータを生成し、移動体の移動速度を取得する機能を有した構造のデジタルカメラを構成し、このデジタルカメラに本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】ナビゲーションシステムの構成を示す図
【図2】乗用車に備えたナビゲーションシステムを示す図
【図3】ナビゲーションシステムのブロック回路図
【図4】処理メニューを示す図
【図5】選択画面を示す図
【図6】関連付け画面を示す図
【図7】マニュアル設定画面を示す図
【図8】タイトル・音楽画面を示す図
【図9】タイトル選択画面を示す図
【図10】再生画面を示す図
【図11】再生画面を示す図
【図12】再生画面を示す図
【図13】電子アルバム作成時の処理を表すフローチャート
【図14】画像データ取得ルーチンのフローチャート
【図15】リンクデータ生成ルーチンのフローチャート
【図16】記憶処理ルーチンのフローチャート
【図17】再生処理を表すフローチャート
【図18】移動速度設定ルーチンのフローチャート
【図19】Exifデータの構造を示す図
【図20】パーソナルコンピュータを示す斜視図
【符号の説明】
【0097】
5 画像データ取得手段
13 ルートデータ生成手段
14 画像データ記憶手段
15 リンクデータ生成手段
16 シミュレーションプログラム
18 電子アルバム作成手段
111 シンボル
120 再生装置
C 表示部:ディスプレイ
D 処理装置
E 画像データ取得手段:媒体ドライブ
L 位置取得手段:GPSユニット
P 撮影ポイント
Md 記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置取得手段で取得した移動体の位置データと、画像データ取得手段で取得した画像データとを関連付ける処理装置を備えている画像処理システムであって、
前記処理装置は、前記位置取得手段で取得した複数の位置データをグループ化してルートデータを生成するルートデータ生成手段と、前記画像データ取得手段で取得した前記画像データを前記ルートデータ上又はルートデータ近傍の撮影位置にリンクデータによって関連付けるリンクデータ生成手段とを備えると共に、
表示部に前記ルートデータを表示し、このルートデータ上をトレースする形態でシンボルを移動させるシンボル表示処理と、このシンボルの位置と前記リンクデータとに基づいて前記画像データを前記表示部に表示する画像データ表示処理とを行うシミュレーションプログラムを備え、
前記シンボル表示処理は、前記移動体の移動速度を求め、この移動速度が設定された速度範囲内にあれば、前記シンボルの移動速度を設定速度に維持し、前記移動速度が設定された速度範囲を高速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を高速化し、前記移動速度が設定された速度範囲を低速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を低速化するように処理形態を設定してある画像処理システム。
【請求項2】
データを記憶媒体に記憶する媒体ドライブを備えると共に、前記記憶媒体に対して前記ルートデータと、前記画像データと、前記リンクデータと、前記シミュレーションプログラムとを記憶する電子アルバム作成手段を備え、前記シミュレーションプログラムは再生装置に前記電子アルバム作成手段で作成されたデータが記憶された記憶媒体をセットした場合に、その再生装置において前記シンボル表示処理と画像データ表示処理とを行い、その再生装置の表示部に対して処理結果を表示するように構成されている請求項1記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記シンボル表示処理は、前記移動体の移動速度が予め設定されている速度より低速であることを判断した場合には、前記ルートデータにおいて低速の領域を識別可能な表示形態に設定する請求項1又は2記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記位置取得手段が、設定時間間隔で位置データを取得するGPSユニットで構成され、前記シミュレーションプログラムは、複数の位置データの座標から前記シンボルの移動速度を求めるように処理形態が設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項5】
位置取得手段で取得した移動体の位置データと、画像データ取得手段で取得した画像データとを関連付ける画像処理方法であって、
前記位置取得手段で取得した複数の位置データをグループ化してルートデータを生成するルートデータ生成処理と、前記画像データ取得手段で取得した前記画像データを前記ルートデータ上又はルートデータ近傍の撮影位置にリンクデータによって関連付けるリンクデータ生成処理とを行うと共に、
表示部に前記ルートデータを表示し、このルートデータ上を設定速度でトレースする形態でシンボルを移動させるシンボル表示処理と、このシンボルの位置と前記リンクデータとに基づいて前記画像データを表示部に表示する画像データ表示処理とをシミュレーションプログラムで実行し、
前記シンボル表示処理では、前記ルートデータを構成する複数の位置データから前記移動体の移動速度を求め、求めた移動速度が設定された速度範囲内にあれば、前記シンボルの移動速度を設定速度に維持し、前記求めた移動速度が設定された速度範囲を高速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を高速化し、前記求めた移動速度が設定された速度範囲を低速側に超えた場合には前記シンボルの移動速度を低速化するように処理形態を設定してある画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−139106(P2006−139106A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−329179(P2004−329179)
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】