説明

画像分類基準更新方法、プログラムおよび画像分類装置

【課題】分類基準を改善することを目的とする。
【解決手段】画像データを分類する際の基準となる画像データの情報が登録されている分類基準データ121と、新規に入力された画像データを分類基準データ121を使用して分類した結果としての画像データの情報が登録されている分類データ122と、が記憶部12に格納されており、画像分類装置1が、入力部13を介して、分類データに登録されている画像データのうちの任意の画像データの情報が選択され、入力部13を介して、選択された画像データの情報を分類基準データ121に追加登録する旨の指示が入力されると、選択された画像データの情報を分類基準データ121に追加登録することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像分類基準更新方法、プログラムおよび画像分類装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製品の製造工程中において、発生する異物などによる形成パターンのショートや、断線などの欠陥や、製造プロセスの条件の不具合によって生じる欠陥などが発生するおそれがある。そこで、これらの欠陥の発生原因を早期に特定し対策を施すことが、製品歩留りの向上に不可欠である。そのため、ウェハ表面に付着した異物やウェハ表面に形成されたパターン欠陥を半導体ウェハ異物検査装置や半導体ウェハ外観検査装置により検査することにより、これらの発生を常に監視し、その検査結果を基に、その欠陥の発生原因を早期に突き止め対策を行う必要がある。
【0003】
従来、このような観察作業は人間の目視により行われている。そのため、観察する人間により観察対象の欠陥の分類に偏りがあった。最近では、この問題点を解決するために、画像処理技術を用いて欠陥の大きさ、形状、種類などの判断を装置が自動的に行う自動欠陥レビュー(ADR:Automatic Defect Review)や自動欠陥分類(ADC:Automatic Defect Classification)の技術が導入され始めている。例えば、検査された部品(例えばウェハ上に形成されたパターン)をSEM(Scanning Electron Microscopy)式レビュー装置を用いて観察、すなわちレビューするにあたり、ユーザへの負荷を低減しながら効率的に作業を行うシステムが提案されている。
【0004】
被検査画像に含まれる情報を特徴量として抽出し、それに基づいて自動分類する方法としては、ニューラルネットワークを用いた方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、自動分類を行う分類基準を作成する上で学習(各特徴量に重み付け)をする際に不適切な特徴量が分類性能に及ぼす影響を低減するために分類に有効な特徴量を自動的に選択する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平8−21803号公報
【特許文献2】特開2005−309535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術において、ニューラルネットワークを用いた自動欠陥分類の分類基準は目視による分類に基づいて学習するため、人間の誤った分類により分類基準に矛盾が生じ、結果として自動欠陥分類の分類性能が低下することがある。つまり、目視で分類した分類基準に基づいて、ニューラルネットワークによる学習を行うため、誤った分類基準を作成してしまい、学習結果も誤った結果を出力してしまうという問題がある。
また、半導体製造プロセスの変動により、同一に分類すべき欠陥が分類基準作成時とは異なる欠陥の特徴を有し、所望の分類ができない場合が存在する。つまり、分類基準に登録されていないタイプの欠陥が検出されると、その都度学習をやり直す必要がある。
【0006】
特許文献2に記載の技術では、1度作成した分類基準を更新し、分類基準を改善するための技術が記載されていない。
【0007】
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、分類基準を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明は、画像データの分類を行う画像分類装置による画像分類基準更新方法であって、前記画像データを分類する際の基準となる画像データの情報が登録されている分類基準データと、新規に入力された画像データを前記分類基準データを使用して分類した結果としての画像データの情報が登録されている分類データと、が記憶部に格納されており、前記画像分類装置は、入力部を介して、前記分類データに登録されている画像データのうちの任意の画像データの情報を選択し、前記入力部を介して、前記選択した画像データの情報を前記分類基準データに追加登録する旨の指示が入力されると、前記選択した画像データの情報を前記分類基準データに追加登録することを特徴とする。
その他の解決手段については実施形態中にて後記する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、分類基準を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明を実施するための最良の形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、半導体ウェハ製造システムZに画像分類装置を適用した例を示すが、これに限らず、食品における画像検査など、画像を用いて欠陥検査を行うシステムに適用可能である。
【0011】
図1は、本実施形態に係る半導体ウェハ製造システムの構成例を示す図である。
半導体ウェハを製造する製造装置4は、通常、清浄な環境が保たれたクリーンルーム7内にある。また、製造装置4のラインで製造された半導体ウェハは、プローブ検査装置5で導通検査される。
クリーンルーム7内には、製品ウェハの外観不良の検出を行う外観検査装置2、外観検査装置2からのデータに基づき外観不良の観察、すなわちレビューを行うレビュー装置1(画像分類装置)を有する。また、クリーンルーム7外には、外観検査装置2や、レビュー装置1で取得された画像データに対する処理を行うデータ処理装置3を有する。外観検査装置2、レビュー装置1、プローブ検査装置5およびデータ処理装置3は通信回線6で互いに接続されている。
【0012】
図2は、本実施形態に係る半導体ウェハ製造システムにおけるデータの流れを示す図である。図2において、図1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
レビュー装置1は、複数の光学式レビュー装置1aおよび複数のSEM式レビュー装置1bを有している。光学式レビュー装置1aは、光学顕微鏡に接続されたデジタルカメラによって半導体ウェハ上の欠陥画像のデータである欠陥画像データを取得し、解析する装置である。SEM式レビュー装置1bは、電子顕微鏡で撮像された欠陥画像データを取得し、解析する装置である。外観検査装置2、光学式レビュー装置1aおよびSEM式レビュー装置1bは複数設置され、同時に複数の欠陥画像データを取得することができるようになっている。
【0013】
製品となる半導体ウェハはロット単位で複数の製造装置4(図1)を流れている。予め半導体ウェハの外観検査を行うことが決められている工程が終了した後に、作業者あるいは搬送機によって外観検査装置2まで運ばれて外観検査処理が行われる。外観検査装置2は半導体ウェハの外観を撮像し、外観不良を検出すると、検出した外観不良箇所の座標を欠陥データとして取得し、取得した欠陥データをデータ処理装置3へ送る(S101)。
外観検査装置2が出力する欠陥データは膨大な量のデータであるため、データ処理装置3は、フィルター機能によりフィルタリングされた欠陥データが光学式レビュー装置1aまたはSEM式レビュー装置1bに通信回線6を通して送る(S102,S103)。フィルタリングは、ランダムに所定数の欠陥情報を抽出するなどである。
【0014】
光学式レビュー装置1aおよびSEM式レビュー装置1bは、送られた欠陥情報の座標箇所を光学顕微鏡および電子顕微鏡で撮像し、半導体ウェハにおける欠陥検出部の画像(欠陥画像データ)を取得する。光学式レビュー装置1aおよびSEM式レビュー装置1bは、搭載しているADC機能で欠陥分類を行う。それらの欠陥分類の結果の情報は、ADR/ADC情報として通信回線6を通してデータ処理装置3に送られる(S104,S105)。本実施形態は、レビュー装置1(光学式レビュー装置1a,SEM式レビュー装置1b)に係る技術である。
【0015】
図3は、本実施形態に係るレビュー装置の構成例を示す図である。本実施形態では、レビュー装置1としてSEM式レビュー装置1bを想定した例を示すが、これに限らず、光学式レビュー装置1aに適用してもよい。
レビュー装置1は、キーボードやマウスなどの入力部13、ディスプレイなどの表示部14、通信インタフェースカードなどの送受信部15、情報を処理する処理部11、情報を記憶する記憶部12を有してなる。
【0016】
処理部11は、表示処理部111、入力処理部112、自動欠陥分類部113、特徴量抽出部114およびデータ取得部115を有してなる。表示処理部111は、情報を加工して表示部14に表示させる機能を有する。入力処理部112は、入力部13から入力された情報を処理する機能を有する。自動欠陥分類部113は、ADCを用いて、欠陥画像データを分類する機能を有する。特徴量抽出部114は、各欠陥画像データにおける特徴量を抽出する機能を有する。データ取得部115は、送受信部15からデータを取得する機能を有する。
処理部11および各部111〜115は、図示しないROM(Read Only Memory)や、図示しないHD(Hard Disk)に格納されたプログラムが、図示しないRAM(Random Access Memory)に展開され、図示しないCPU(Central Processing Unit)によって実行されることによって具現化する。
【0017】
記憶部12には、分類基準データ121、分類データ122、欠陥画像データ群123、基準特徴量データ124および特徴量データ125が記憶されている。分類基準データ121、分類データ122、基準特徴量データ124および特徴量データ125については、図4および図5を参照して後記する。欠陥画像データ群123は、レビュー装置1が、撮像した欠陥画像データである。
【0018】
(各種データ)
図4は、分類基準データおよび分類データの例を示す図である。ここで、分類基準データ121は、図6で後記する処理で作成されるデータであり、分類データ122は、図11で後記する処理で作成されるデータである。分類基準データ121と、分類データ122とは、格納されるデータが異なるが、フォーマットは同様であるので、図4においてまとめて説明する。
【0019】
図4に示すように、分類基準データ121および分類データ122は、ユーザによるカテゴリ、ADCによるカテゴリおよび欠陥画像データ名の各フィールドを有してなる。
ユーザによるカテゴリとは、図6のS204(または、後記する図11のS403)でユーザによって分類されたカテゴリである。そして、ADCによるカテゴリとは、後記する図6のS205(または、後記する図11のS401)におけるADC処理で分類されたカテゴリである。図4の例では、ユーザによって「C1:パーティクル」と判定され、ADC処理でも「C1:パーティクル」と判定された欠陥画像データは、「A1.jpg,A2.jpg,A3.jpg,・・・」であることを示している。また、ユーザによって「C1:パーティクル」と判定されたが、ADC処理では、「C2:スクラッチ」と判定された欠陥画像データは存在しないことを示している。さらに、ユーザによって「C2:スクラッチ」と判定されたが、ADC処理では、「C1:パーティクル」と判定された欠陥画像データは、「A10.jpg」であることを示している。
【0020】
ここで、「C1」や、「C2」などは、カテゴリに付した識別番号である。本実施形態では「C1」がパーティクルを示し、「C2」がスクラッチを示し、「C3」がパターンショートを示し、「C4」がパターンオープンを示し、「C5」が欠陥なしを示している。本実施形態中では、カテゴリ名の代わりに、この識別番号を適宜使用する。カテゴリとしては、この他に、重要異物、非重要異物、虚報のように、画像処理または特徴量を意識せず自由に設定できる。つまり、カテゴリ名は、ユーザによって自由に設定できる。
【0021】
分類基準データ121および分類データ122は、ユーザによるカテゴリおよびADCによるカテゴリにおいて、すべてのカテゴリの組み合わせに関するデータを有してもよいし、該当する欠陥画像データが存在するカテゴリの組み合わせに関するデータのみを有してもよい。つまり、図4の2行目のように対応する欠陥画像データが存在しないレコードを省略してもよい。また、各欠陥画像データにユーザによるカテゴリの情報、およびADCによるカテゴリの情報を付した形でもよい。
【0022】
図5は、基準特徴量データおよび特徴量データの例を示す図である。ここで、基準特徴量データ124は、図6で後記する処理で作成されるデータであり、特徴量データ125は、図11で後記する処理で作成されるデータである。基準特徴量データ124と、特徴量データ125とは、格納されるデータが異なるが、フォーマットは同様であるので、図5においてまとめて説明する。
図5に示すように、基準特徴量データ124および特徴量データ125は、欠陥画像データ名ごとに、各種特徴量(平坦度、明るさ、真円度、大きさなど)が対応付けられて格納されている。
【0023】
次に、図3、図4および図5を参照しつつ、図6に沿って分類基準作成処理の手順を説明する。
図6は、本実施形態に係る分類基準作成処理の手順を示すフローチャートである。ここで、図6に示す分類基準作成処理は、分類基準データ121を作成する処理である。
まず、処理部11は、記憶部12の欠陥画像データ群123から分類基準作成用の欠陥画像データを取得する(S201)。
次に、ユーザは、入力部13を介して取得した欠陥画像データを分類する(S202)。例えば、ユーザは、目視によって欠陥画像データの1つ1つをパーティクルや、スクラッチなどの種類に分類する。S202の処理により、最初の分類基準データ121が作成される。
なお、S202の段階では、ユーザによるカテゴリのみが埋まっており、ADCによるカテゴリは空欄である。
【0024】
S202の後、特徴量抽出部114は、欠陥画像データから特徴量を抽出するための欠陥認識パラメータ(例えば検出感度、ノイズ除去閾値、凹凸閾値)を自動で調整する(S203)。ここで、行われる内容は以下の通りである。欠陥部を認識し、特徴量を抽出する際、特徴量抽出部114が、正常な画像データと、欠陥画像データとを比較した上で欠陥部を抽出する。このとき、特徴量抽出部114は、画像上のノイズを誤って欠陥部として抽出しないよう、ノイズをある一定のレベルで除去したり、光の加減で明るくなってしまっている箇所を、誤って欠陥部として抽出しないよう、検出感度を調節したりする。S203の処理は、特開2007−198968号公報などに記載されている技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0025】
次に、特徴量抽出部114は、欠陥部を抽出すると、この欠陥パターンにおける特徴量を抽出し、ADCを行う際の重み付けを決定する(S204)。特徴量は、欠陥画像データごとに、予め設定されている定量化された物理的特徴が算出される。物理的特徴としては、前記したような平坦度、明るさ、真円度、大きさの他に、高さ、形、色、テクスチャ、欠陥、背景などが考えられる。特徴量抽出部114は、抽出した特徴量を基準特徴量データ124として記憶部12に格納する。
【0026】
S204の後、自動欠陥分類部113は、S204で抽出した特徴量および決定された重み付けに従って、ADC処理を行い(S205)、ADCによる欠陥画像データの分類を行う。ADC処理は、特開平9−101970号公報などに記載されている技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0027】
そして、自動欠陥分類部113は、ADC処理の結果を分類基準データ121(図4)に反映する(S206)。自動欠陥分類部113は、S202の段階では空欄となっていたADCによるカテゴリにS205における分類の結果を登録する。具体的には、自動欠陥分類部113は、S202の段階における分類を、S205による結果で、さらに、細かく分類する。例えば、図示していない「A20.jpg」、「A21.jpg」、「A22.jpg」が、S202(ユーザによる分類)で「C3:パターンショート」と判定されたが、S205(ADCによる分類)で、「A20.jpg」が「C1:パーティクル」と判定され、「A21.jpg」、「A22.jpg」が「C3:パターンショート」と判定されたとする。この場合、「A20.jpg」は、ユーザによるカテゴリが「C3:パターンショート」、ADCによるカテゴリが「C1:パーティクル」に分類され、「A21.jpg」、「A22.jpg」がユーザによるカテゴリが「C3:パターンショート」、ADCによるカテゴリが「C3:パターンショート」に分類される。
【0028】
なお、分類基準データ121が図4のようなタイプではなく、欠陥画像データごとにカテゴリ名が付されるタイプの場合は、S205の結果、分類されたカテゴリ名を各欠陥画像データに付加するだけでもよい。
【0029】
次に、表示処理部111が、図8に示すセルフチェック画面を表示部14に表示し(S207)、ユーザがセルフチェック画面を用いてセルフチェックを行う(S208)。セルフチェックに関しては、図8〜図10を参照して後記する。
そして、ユーザがセルフチェックの結果から分類基準データ121の分類が適切か否かの良好判定を行う(S209)。
S209の結果、良好ではない(分類基準データ121の分類が適切ではない)と判定された場合(S209→No)、変更を分類基準データ121に反映した後、S203の処理まで戻って、特徴量の抽出や、再度ADC処理を行った結果をセルフチェック画面として表示する。
S209の結果、良好である(分類基準データ121の分類が適切である)と判定された場合(S209→Yes)、処理を終了する。
【0030】
次に、図3,図8〜図10を適宜参照しつつ、図7に沿ってセルフチェック処理の手順を示す。
図7は、本実施形態に係るセルフチェック処理の手順を示す図である。なお、図7の処理は、図6のS207からS209に相当する処理である。
まず、表示処理部111はコンフュージョンマトリクス211(カテゴリ別対応情報)を生成し、生成したコンフュージョンマトリクス211を含むセルフチェック画面200a(図8)を表示する(S301)。
【0031】
図8は、本実施形態にかかるセルフチェック画面(初期画面)の例を示す図である。
セルフチェック画面200a(200)は、コンフュージョンマトリクス表示エリア201、欠陥画像リスト表示エリア202および欠陥画像確認エリア203が同じウィンドウ内に表示されてなる。
コンフュージョンマトリクス表示エリア201には、コンフュージョンマトリクス211が表示されている。コンフュージョンマトリクス211は、ユーザによる分類(図8では「Manual」と表記)と、ADCによる分類(図8では、「ADC」と表記)における各カテゴリにおける画像数を示す表である。
なお、C1〜C5の符号は、前記したようにカテゴリの識別番号であり、「C1」がパーティクルを示し、「C2」がスクラッチを示し、「C3」がパターンショートを示し、「C4」がパターンオープンを示し、「C5」が欠陥なしを示している。
【0032】
図8の例では、縦軸がユーザによる分類のカテゴリ(「Manual」)を示し、横軸がADCによる分類のカテゴリを示している。
例えば、コンフュージョンマトリクス211の第1行目をみると、ユーザによる分類(「Manual」)では、C1(パーティクル)と判定された欠陥画像データは38(34+4)個であるが、ADCではそれらのうち、34個がC1(パーティクル)と判定され、4個がC3(パターンショート)と判定されている。正解率は、ユーザによる分類結果に対する、ADCによる分類結果との一致率である。例えば、第1行目における正解率は、34/38×100≒89(%)である。
【0033】
同様に、図8のコンフュージョンマトリクス211の第1列をみると、ADCは、37(34+1+2)個がC1(パーティクル)と判定しているが、このうち、1個は、ユーザによってC2(スクラッチ)と判定され、2個は、ユーザによってC5(欠陥なし)と判定されていることが分かる。純度は、ADCの分類結果に対するユーザによる分類結果との一致率であり、例えば、第1列目の純度は、34/37×100≒92(%)である。
【0034】
コンフュージョンマトリクス211における符号212の要素(中央斜めのライン)は、各カテゴリにおいてユーザによる分類と、ADCによる分類とが一致した欠陥画像データの数である。また、符号213は、全欠陥画像データの数に対するユーザによる分類とADCによる分類とが一致した割合である。
入力部13を介してマトリクスボタン214が選択入力されると、表示処理部111が、図4に示す分類基準データ121を参照し、各カテゴリにおける欠陥画像データを計数して、コンフュージョンマトリクス211に表示する。
【0035】
ここで、表示処理部111は、コンフュージョンマトリクス211のセルが選択されたか否かを監視している(図7のS302)。
セルが選択されない場合(S302→No)、表示処理部111は図7のS304へ進む。以下、図7および後記する図12において、ステップ番号Snの処理がNoである場合、ステップ番号Smの処理へ進むとは、Snの判定が行われていない状態で、Smの処理が実行されたとき、処理部11はSmの処理を実行するという意味である。これは、図7および図12の処理が画面処理であるため、各ステップの実行は実際には処理の順番に関係なく、指示が入力されると実行されるためである。
【0036】
そして、ユーザがコンフュージョンマトリクス211におけるセルの1つを選択すると(図7のS302→Yes)、そのセルのカテゴリに対応する欠陥画像が欠陥画像リスト表示エリア202に表示される(図7のS303)。
例えば、入力部13を介してユーザによる分類(「Manual」)がC3(パターンショート)であり、ADCによる分類(「ADC」)もC3(パターンショート)であるセル215が選択入力されると、表示処理部111は、図4の分類基準データ121からユーザによるカテゴリおよびADCによるカテゴリが「C3:パターンショート」であるレコードに格納されている欠陥画像データ名を取得する。そして、表示処理部111は、記憶部12の欠陥画像データ群123(図3)から取得した欠陥画像データ名に対応する画像データを取得し、取得した画像データを欠陥画像リスト表示エリア202に表示する。
なお、図8において、セル215には「12」と記載されているので、欠陥画像リスト表示エリア202に表示される画像も12個である。図8では、欠陥画像リスト表示エリア202のスライドバーを動かすことによって、ユーザは12個の画像を参照することができる。
【0037】
欠陥画像確認エリア203の中は、S303の段階では何も表示されていない。また、保存ボタン205および削除ボタン206についても後記する。
【0038】
正確な分類基準データ121を作成し、ADCによる分類の精度を向上するには、コンフュージョンマトリクス211における純度と正解率を上げる必要がある。
以下、図9および図10を用いて、純度と正解率を上げるための分類基準データ121の更新方法を説明する。なお、図9および図10において、図8と同様の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るセルフチェック画面(画像比較)の例を示す図である。
図9では、コンフュージョンマトリクス211において、ユーザによる分類(「Manual」)が「C1:パーティクル」であり、ADCによる分類(「ADC」)が「C3:パターンショート」であるセル301を選択入力した例を示す。
【0039】
表示処理部111は欠陥画像リスト表示エリア202に表示されている欠陥画像が選択されたか否かを判定しており(図7のS304)、欠陥画像が選択されていない場合(S304→No)、表示処理部111は図7のS307へ処理を進める。
【0040】
ユーザが、欠陥画像リスト表示エリア202に表示されている欠陥画像のうち、1個の欠陥画像311aを欠陥画像確認エリア203にドラッグアンドドロップすることにより、欠陥画像を選択すると(図7のS304→Yes)と、欠陥画像確認エリア203の画像比較エリア320の対象画像表示エリア330にドラッグアンドドロップした欠陥画像31aがコピーされ、欠陥画像311bとして拡大表示される。
また、比較画像表示エリア340には、カテゴリ選択プルダウンメニュー341で選択されたカテゴリに属する欠陥画像342が表示される。なお、カテゴリ選択プルダウンメニュー341で選択されるカテゴリは、ユーザによる分類である。他のカテゴリの画像と比較したい場合、入力部13を介してカテゴリ選択プルダウンメニュー341で他のカテゴリを選択する。
【0041】
具体的には、表示処理部111はカテゴリ選択プルダウンメニュー341でカテゴリが選択されたか否かを判定しており(図7のS305)、カテゴリが選択されない場合(S305→No)、表示処理部111はS307へ処理を進める。
カテゴリ選択プルダウンメニュー341でカテゴリが選択されると(図7のS305→Yes)、表示処理部111は、選択されたカテゴリをキーとして、図4の分類基準データ121を参照し、ユーザによる分類が選択されたカテゴリに該当するすべてのレコードに格納されている欠陥画像データ名を取得する。そして、表示処理部111は、取得した欠陥画像データ名に該当する欠陥画像データを記憶部12の欠陥画像データ群123(図3)から取得し、取得した欠陥画像データを、該当するカテゴリの比較画像として比較画像表示エリア340に表示する(図7のS306)。
【0042】
画像比較エリア320の裏には、特徴量表示エリア400(図10)が隠れており、「分析タブ」が入力部13を介して選択入力されることにより、特徴量表示エリア400(図10)が前面に表示される。
つまり、表示処理部111は、「分析タブ」が選択入力(選択)されたか否かを判定しており(図7のS307)、分析タブが選択されない場合(S307→No)、表示処理部111は図7のS310へ処理を進める。
分析タブが選択された場合(S307→Yes)、表示処理部111は図10に示す特徴量表示エリア400を表示する。
【0043】
図10は本実施形態に係るセルフチェック画面(特徴量比較)の例を示す図である。
ユーザが、セルフチェック画面200c(200)における欠陥画像リスト表示エリア202に表示されている任意の欠陥画像401aを、特徴量表示エリア400にドラッグアンドドロップすると、ドラッグアンドドロップされた欠陥画像401aがコピーされ、欠陥画像401bとして特徴量表示エリア400に表示される。
表示処理部111は特徴量選択プルダウンメニュー402,403で、特徴量を表示したいカテゴリが選択されたか否かを判定しており(図7のS308)、選択されていない場合(S308→No)、表示処理部111は図7のS310へ処理を進める。
特徴量選択プルダウンメニュー402,403で、特徴量を表示したいカテゴリが選択されると(図7のS308→Yes)、表示処理部111は選択されたカテゴリにおける各特徴量の分布を示すヒストグラムを生成し、特徴量分布表示エリア411に生成したヒストグラムを表示する(図7のS309)。なお、特徴量選択プルダウンメニュー402,403で選択されるカテゴリは、ユーザによる分類に従ったカテゴリである。
【0044】
特徴量分布表示エリア411に表示されるグラフは、横軸が各特徴量の値を示し、縦軸がその値を示す欠陥画像データの数である。また、特徴量分布表示エリア411では、特徴量選択プルダウンメニュー402で選択されたカテゴリの特徴量分布が白抜きのヒストグラムで示され、特徴量選択プルダウンメニュー403で選択されたカテゴリの特徴量分布がハッチングのヒストグラムで示される。そして、特徴量選択プルダウンメニュー402で選択されたカテゴリの特徴量分布と、特徴量選択プルダウンメニュー403で選択されたカテゴリの特徴量分布とが重なっている部分は、黒く塗りつぶしたヒストグラムで示される。図10の例では、「C1:パーティクル」の特徴量分布が白抜きのヒストグラムで示され、「C2:スクラッチ」の特徴量分布がハッチングのヒストグラムで示される。なお、特徴量分布表示エリア411の右上に表示されているパーセンテージは分離度を示し、2つのカテゴリの特徴量分布全体に対し分布が重なっていない部分の割合を示す。つまり、特徴量分布全体に対し、黒く塗りつぶしていないヒストグラムの割合を示している。分離度が大きいほど、2つのカテゴリにおける特徴量の分布が大きく異なっていることを示している。
【0045】
特徴量分布を示すヒストグラムは、以下の手順で作成される。
まず、表示処理部111は、特徴量選択プルダウンメニュー402で選択されたカテゴリ名をキーとして、図4の分類基準データ121のユーザによるカテゴリを検索し、該当するすべてのレコードに含まれる欠陥画像データ名を取得する。
そして、表示処理部111は、取得した欠陥画像データ名をキーとして、図5の基準特徴量データ124を検索し、該当する欠陥画像データ名に相当する各特徴量の値を参照し、該当する特徴量の欠陥画像データ数を計数する。例えば、図5の例で、「A1.jpg」および「A2.jpg」が処理の対象であるとすると、まず、表示処理部111は、「A1.jpg」のレコードを参照することによって、「平坦度:50」を+1カウントし、「明るさ:60」を+1カウントする。表示処理部111は、このレコードにおける「真円度」、「大きさ」についても同様にカウントする。
【0046】
次に、表示処理部111は、「A2.jpg」のレコードを参照することによって、「平坦度:40」を+1カウントし、「明るさ:60」を+1カウントする(これで、「明るさ:60」は「2」となる)。表示処理部111は、このレコードにおける「真円度」、「大きさ」についても同様にカウントする。
表示処理部111は、この処理を、取得した欠陥画像データ名すべてに対し行った後、特徴量選択プルダウンメニュー403で選択されたカテゴリについても同様の処理を行い、各特徴量におけるヒストグラムを算出する。
【0047】
また、特徴量分布表示エリア411中のバー412は、欠陥画像401bにおける特徴量の値を示している。表示処理部111は、欠陥画像401bの欠陥画像データ名をキーとして、図4の基準特徴量データ124から特徴量の値を取得し、表示処理部111が取得した値に該当する特徴量を示す箇所にバー412を表示する
【0048】
分離度一覧表示エリア431には、前記した分離度が高い順に表示されている。
ラジオボタン421,422は、ADC処理で分類を行う際、実際に使用している特徴量である。図10の例では、ラジオボタン421,422が「On」となっている「平坦度」、「明るさ」、「真円度」がADC処理で使用されている特徴量である。ユーザが、ラジオボタン421,422の「On/Off」を切り替えることにより、ADC処理で使用される特徴量の有効/無効を設定することができる。例えば、ユーザが、「明るさ」と「真円度」は有効な特徴量ではないと判断したとき、該当するラジオボタン421,422を選択入力することによって、ADC処理におけるこれらの特徴量の使用を無効にすることができる。また、逆にユーザが「大きさ」は有効な特徴量であると判断したとき、該当するラジオボタン421,422を選択入力することによって、ADC処理におけるこれらの特徴量の使用を有効にすることができる。
【0049】
表示処理部111は移動ボタン332(図9)が選択入力されたか否かを判定することによって、該当する欠陥画像データを現在のカテゴリから他のカテゴリへ移動するか否かを判定しており(図7のS310)、移動しない場合(S310→No)、処理部11は処理を終了する。ここで、移動しない場合とは削除ボタン206が選択入力されたり、移動ボタン332を選択入力していない状態でユーザがセルフチェック画面200を閉じたりした場合などである。なお、S310は、図6のS209の処理に相当する。
【0050】
ユーザが、当該欠陥画像を、現在のカテゴリから他のカテゴリへ移動しようと思ったとき、ユーザは、移動先カテゴリ選択プルダウンメニュー331から移動先カテゴリを選択し、移動ボタン332(図9)を選択入力すると(図7のS310→Yes)、表示処理部111は対象画像表示エリア330(図9)に表示されている欠陥画像311bのデータ名を、選択された移動先カテゴリへ移動する。具体的には、表示処理部111は、欠陥画像311bに相当する欠陥画像データ名を、分類基準データ121において、ユーザによるカテゴリが、選択された移動先カテゴリであるレコードへ移動することによって分類基準データ121を更新する(図7のS311)。
【0051】
また、対象画像表示エリア330に表示されている欠陥画像が、分類基準データ121を作成する上では不適切な(例えば、欠陥が正しく撮像されていない場合など)画像であれば、入力部13を介して削除ボタン206が選択入力されることにより、表示処理部111は、当該欠陥画像データ名を分類基準データ121から削除することができる。
【0052】
ユーザが、移動ボタン332(図9)を選択入力して学習に使用する欠陥画像データ名を他のカテゴリに移動した場合や、削除ボタン206を選択入力することで欠陥画像データを分類基準データ121から削除した場合や、ADC処理に使用する特徴量の有効/無効を切り替えた際は、その都度マトリクスボタン214を選択入力ことでコンフュージョンマトリクス211を更新することが可能である。また、その際の分類基準データ121は保存ボタン205を選択入力することで上書き保存または別名保存することができる。
【0053】
このように作成された分類基準データ121はレビュー装置1におけるADC処理の際の分類基準として利用され、レビュー装置1は、半導体ウェハ上の欠陥を自動で分類し、データ処理装置3に各結果におけるカテゴリの識別番号を転送する。一方、ADCで欠陥画像と判定された欠陥画像データ群123はウェハ毎にレビュー装置1の記憶部12に保存される。
【0054】
ここまでの処理で、ADCで欠陥画像を分類するため分類基準データ121が作成・修正される。次に、図10〜図14で、分類基準データ121が作成された後、新たな欠陥画像データがレビュー装置1に送られてきた際の処理を説明する。送られた新たな欠陥画像データは、記憶部12の欠陥画像データ群123に格納される。
【0055】
図11は、新たに欠陥画像データを取得した際の処理の手順を示すフローチャートである。
まず、図6の処理後、レビュー装置1が新たな欠陥画像データを撮像すると、特徴量抽出部114が、欠陥認識パラメータの自動調整を行った後、特徴量の抽出を行い、自動欠陥分類部113が撮像された欠陥画像データに対しADC処理を行い(S401)、欠陥画像の分類を行う。ADC処理の結果は、図4に示す分類データ122に登録される。欠陥認識パラメータの自動調整、特徴量の抽出は、図6のS203,S204の処理と同様であるため説明を省略する。
次に、入力部13を介してユーザによる分類が入力指示されると、更新日時の情報などを基に入力処理部112は記憶部12の欠陥画像データ群123から新たに入力された欠陥画像データを読み込む(S402)。
【0056】
このとき、表示処理部111は、図4の分類データ122も読み込み、ADC処理の結果と、欠陥画像を対応させたADC分類結果を表示部14に表示する。
ユーザは、表示されている分類結果を参照し、ADC処理で正しく分類されているかを確認し、分類に誤りがあれば適切なカテゴリに再分類する(S403)。入力処理部112は、再分類の結果を図4の分類データ122に反映する(S404)。反映の手順は、ユーザによる分類→ADCの分類の順番が、ADCの分類→ユーザによる分類へと変わったこと以外は図6のS206と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0057】
次に、表示処理部111は、分類データ122を基にコンフュージョンマトリクス211a(図13)を生成し、このコンフュージョンマトリクス211aを含むチェック画面500(図13)を表示する(S405)。分類データ122を基にコンフュージョンマトリクス211aを生成する手順は、図8で説明した手順と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0058】
そして、ユーザは表示されたチェック画面500(図13)を参照して、現在の分類結果が良好か否か(適切か否か)の判定を行う(S406)。
S406の結果、良好である(分類結果が適切である)と判定された場合(S406→Yes)、処理を終了する。
S406の結果、良好ではない(分類結果が適切ではない)と判定された場合(S406→No)、表示処理部111は、チェック画面500において選択した欠陥画像データを追加学習用画像データとしてコピーする(S407)。
そして、表示処理部111は、分類基準データ121を更新し(S408)、特徴量抽出部114が、欠陥認識パラメータの自動調整および特徴量の抽出を行った後、自動欠陥分類部113が更新された分類基準データ121を基にADC処理を行う(S409)。なお、S407およびS408については、後記して説明する。
その後、処理部11は、S405へ処理を戻す。
【0059】
次に、図3,図13〜図15を適宜参照しつつ、図12に沿ってチェック処理の手順を示す。なお、図12の処理は、図11のS405からS408に相当する処理である。
図12は、本実施形態に係るチェック処理の手順を示すフローチャートである。
まず、表示処理部111は、図13に示すチェック画面500a(500)および図14に示すチェック画面500b(500)を表示部14に表示し、画像比較処理・特徴量比較処理を行う(S501)。S501は、図6の処理において、分類基準データ121の代わりに分類データ122を用いた処理であるため詳細な説明を省略する。
【0060】
図13は、本実施形態に係るチェック画面(画像比較)の例を示す図である。
チェック画面500a(500)において、符号201a,202a,203a,205a,206a,211a,214a,320a,330a,331a,332a,340a,341a,342aは、分類基準データ121を基に作成していたのが、分類データ122を基に画面を作成する以外は、図9における符号201,202,203,205,206,211,214,320,330,331,332,340,341,342と同様であるので説明を省略する。また、図9の「分析タブ」が「分析1タブ」となっているが、機能としては同様である。コピーボタン501については、後記して説明する。
【0061】
図13の例では、入力部13を介して分類データ122を基に作成されたコンフュージョンマトリクス211aにおけるセル502を選択することによって、表示処理部111は、欠陥画像リスト表示エリア202aに該当する欠陥画像511を表示する。欠陥画像511のうちの1個の欠陥画像512aがドラッグアンドドロップによって、対象画像表示エリア330aにコピーされ欠陥画像512bとして表示されている。
なお、図13における移動ボタン332aは、選択された欠陥画像512bのデータを同じ分類データ122内の他のカテゴリへ移動するためのボタンである。
【0062】
図14は、本実施形態に係るチェック画面(特徴量比較)の例を示す図である。
チェック画面500b(500)において、符号201a,202a,203a,205a,206a,211a,214a,400a,402a,403a,411a,412a,421a,422a,431aは、分類基準データ121を基に作成していたのが、分類データ122を基に画面を作成する以外は、図10における符号201,202,203,205,206,211,214,400,402,403,411,412,421,422,431と同様であるので説明を省略する。
【0063】
図14の例では、欠陥画像リスト表示エリア202aに表示されている欠陥画像のうちの1個(符号601a)がドラッグアンドドロップにより特徴量表示エリア400aにコピーされ、欠陥画像601bとして表示されている。
【0064】
図12に戻り、S501の後、図13や図14における「分析2タブ」が選択入力されたか否か(選択されたか否か)を判定する(S502)。
S502の結果、「分析2タブ」が選択されていない場合(S502→No),表示処理部111は、S505へ処理を進める。
【0065】
S502の結果、「分析2タブ」が選択された場合(S502→Yes)、表示処理部111は、図15に示すチェック画面500c(500)を表示する。
図15は、本実施形態に係るチェック画面(シミュレート)の例を示す図である。
図15において、図13および図14と同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
チェック画面500c(500)では、欠陥画像確認エリア203aにシミュレートエリア700が表示されている。シミュレートエリア700は、特徴量表示エリア710と、欠陥画像表示エリア720と、シミュレート実行エリア730とを有してなる。
【0066】
表示処理部111は、特徴量表示エリア710におけるカテゴリ選択プルダウンメニュー711でカテゴリが選択されたか否かを判定し(図12のS503)、選択されていない場合は、図12のS505へ処理を進める。
さらに、特徴量種別選択プルダウンメニュー712で特徴量種別が選択されると、表示処理部111は、分類基準データ121および分類データ122を基に、特徴量分布を示すヒストグラムを生成し、特徴量分布表示エリア713に生成したヒストグラムを表示する(S504)。
特徴量分布表示エリア713に表示されるヒストグラムは、図10や図14で表示されるヒストグラムとは異なり、同一のカテゴリおよび特徴量種別で分類基準データ121と、新たに追加された欠陥画像データ群123との特徴量分布を示す。
【0067】
図15の例では、カテゴリが「C1:パーティクル」、特徴量種別が「明るさ」である分類基準作成時(つまり分類基準データ121)のヒストグラムを白抜きで表示し、追加画像群(つまり分類データ122)のヒストグラムをハッチングで表示している。2つのヒストグラムが重なっている部分は黒く塗りつぶされている。
ヒストグラムの作成手順は以下の通りである。まず、表示処理部111は、カテゴリ選択プルダウンメニュー711で選択されたカテゴリ名をキーとして、分類基準データ121のユーザによるカテゴリを参照し、該当するすべての欠陥画像データ名を取得する。そして、表示処理部111は、取得したすべての欠陥画像データ名をキーとして、基準特徴量データ124における特徴量種別選択プルダウンメニュー712で選択された特徴量種別を参照し、その値毎に欠陥画像データ数をカウントする。表示処理部111は、同様の処理を分類データ122に対しても行う。
【0068】
このように作成したヒストグラムによれば、分類基準データ121の特徴量分布と、分類データ122の特徴量の分布の差を、ユーザが視認することが可能となる。例えば、図15の特徴量分布表示エリア713から、カテゴリ(ユーザによって分類されたカテゴリ)が「C1:パーティクル」で、特徴量種別が「明るさ」において、追加画像群の特徴量分布が、分類基準作成時(分類基準データ121)より低い値(グラフの左側)に分布が集中していることが分かる。これより、分類基準データ121の特徴量分布において低い値を補充すればよいことがわかる。
【0069】
そこで、入力部13を介してバー714を移動させると、表示処理部111は、このバー714が位置している値の欠陥画像データを取得して、欠陥画像表示エリア720に表示する。図15の例では、バー714がヒストグラムにおける一番左側の値を示しているため、明るさがこの値であり、カテゴリが「C1:パーティクル」である欠陥画像データを欠陥画像721,722として表示する。
具体的には、表示処理部111は、バー714が示している特徴量の値を読み込むと、読み込んだ値をキーとして図4の特徴量データ125における特徴量種別選択プルダウンメニュー712で選択されている特徴量種別の値を検索し、この値を有している欠陥画像データ名を取得する。そして、表示処理部111は、取得した欠陥画像データ名をキーとして、分類データ122のユーザによるカテゴリを参照し、取得した欠陥画像データ名のうち、カテゴリ選択プルダウンメニュー711で選択されているカテゴリに該当する欠陥画像データ名を取得する。そして、表示処理部111は、取得した欠陥画像データ名をキーとして、欠陥画像データ群123から欠陥画像データを取得し、欠陥画像表示エリア720に表示する。なお、ユーザがバー714を動かさなくても、例えばヒストグラムの一番左の値がデフォルトで選択された状態となっていてもよい。
【0070】
なお、特徴量種別選択プルダウンメニュー712は、分類基準作成時(分類基準データ121)と追加画像群(分類データ122)の特徴量分布を重ねて表示した際、一致率が低い(分離度が高い)特徴量種別から順に表示されるようにしてもよい。
【0071】
次に、表示処理部111は、入力部13を介して欠陥画像表示エリア720に表示されている欠陥画像がシミュレート実行エリア730にドラッグアンドドロップされたか否かを判定することによって欠陥画像が選択されたか否かを判定する(図12のS505)。
S505の結果、欠陥画像が選択されていない場合(S505→No)、表示処理部111は、図12のS508へ処理を進める。
【0072】
S505の結果、欠陥画像が選択された場合(S505→Yes)、表示処理部111は、ドラッグアンドドロップされた欠陥画像を図15のシミュレート実行エリア730に表示する。
図15の例では、欠陥画像表示エリア720に表示されている欠陥画像721,722のうち、欠陥画像722がドラッグアンドドロップ(選択)され、シミュレート実行エリア730の欠陥画像722aとして表示されているが、複数の欠陥画像を選択することも可能である。
【0073】
次に、ユーザは、シミュレート実行エリア730に表示されている欠陥画像722aをどこのカテゴリ(分類基準データ121のユーザによるカテゴリ)に移動するかを、カテゴリ選択プルダウンメニュー731で選択した後、表示処理部111は、実行ボタン732が選択入力されたか否かを判定することによってシミュレーションを実行するか否かを判定する(図12のS506)。
S506の結果、シミュレーションを実行しない場合(S506→No)、表示処理部111は、S508へ処理を進める。
【0074】
S506の結果、シミュレーションを実行する場合(S506→Yes)、特徴量抽出部114が、シミュレート実行エリア730に表示されている欠陥画像722aを分類基準データ121に加えた場合、どのようなコンフュージョンマトリクス211aが生成されるかをシミュレーションし、その結果を表示部14に表示する(図12のS507)。具体的には、自動欠陥分類部113が、欠陥画像722aが加えられた仮の分類基準データ121を用いて、新たに追加された欠陥画像データ群123の再分類を行い、仮の分類データ122を作成する。そして、表示処理部111は、前記した手順と同様の方法で仮の分類データ122からコンフュージョンマトリクス211aを生成すると、このコンフュージョンマトリクス211aをコンフュージョンマトリクス表示エリア201aに表示することによって、コンフュージョンマトリクス211aの更新を行う。
【0075】
なお、S507の時点において、実際には、欠陥画像722aのデータは分類基準データ121に追加されておらず、あくまでも欠陥画像722aのデータが分類基準データ121に追加されたらどのようなコンフュージョンマトリクス211aが生成されるかをシミュレーションするものである。シミュレーションの結果(加える欠陥画像データ、カテゴリ、コンフュージョンマトリクス211a、仮の分類基準データ121、仮の分類データ122など)は、表示処理部111が履歴として記憶部12に保持しておいてもよい。この場合、ユーザが履歴選択プルダウンメニュー734で履歴を選択すると、表示処理部111は、そのときの状態(加える欠陥画像データ、カテゴリ、コンフュージョンマトリクス211a、仮の分類基準データ121、仮の分類データ122など)をチェック画面500に表示する。
【0076】
ユーザは、シミュレーションの結果、更新されたコンフュージョンマトリクス211aを参照して、シミュレート実行エリア730に表示されている欠陥画像722aを分類基準データ121に加えるのが妥当か否かを判断する。
妥当であると判断した場合、入力部13を介してコピーボタン701が選択入力される。つまり、表示処理部111は、コピーボタン701が選択入力されたか否かを判定することによって、欠陥画像722aを分類基準データ121にコピーするか否かを判定する(図12のS508)。なお、S508の処理は、図11のS406に相当する。
コピーしない場合(S508→No)、処理部11は処理を終了する。
【0077】
コピーする場合(S508→No)、表示処理部111は該当する欠陥画像722aを分類基準データ121にコピーする(図12のS509)。実際には、表示処理部111がシミュレート実行エリア730に表示されている欠陥画像722aに該当する欠陥画像データ名を分類基準データ121にコピーする。なお、S509の処理は、図11のS407に相当する。
その後、表示処理部111は適用ボタン733が選択入力されたか否かを判定することによって、コピーを適用するか否かを判定する(図12のS510)。
コピーを適用しない場合(S510→No)、処理部11は処理を終了する。コピーを適用しない場合とは、コピーボタン701が適用された後、一定時間適用ボタン733が選択入力されなかった場合や、削除ボタン206aが選択入力された場合や、チェック画面500が閉じられた場合などである。
【0078】
コピーを適用する場合(S510→Yes)、表示処理部111はシミュレート実行エリア730に表示されている欠陥画像722aのデータ名を分類基準データ121に追加登録し、分類基準データ121を更新する(分類基準データ121を確定する:図12のS511)。
なお、履歴選択プルダウンメニュー734よりシミュレーションの履歴を呼び出し、適用ボタン733を選択入力することによって、シミュレーションの履歴に該当する状態を分類基準データ121に反映・確定してもよい。なお、コピーボタン701を省略し、S508の処理を省略してもよい。この場合、適用ボタン733が選択入力されると、欠陥画像データ名が分類基準データ121にコピーされると同時に適用処理も行われる。
【0079】
なお、本発明は特徴量分布を表示する際にヒストグラムで表示しているが、これに限られるものではない。例えば散布図などで表示することも可能である。
【0080】
本発明によれば、ADCの分類基準データ121を作成するにあたり、各欠陥画像を比較したり、特徴量分布を比較し、これらの比較の結果、分類基準データ121の中で画像データ名を移動したり、分類データ122における欠陥画像データ名を分類基準データ121にコピーしたりすることで、分類基準データ121を更新することができる。この結果、不適切な学習による分類基準の分類性能低下を防止でき、ADCの分類精度を向上させることができる。さらに、欠陥画像とともに、特徴量分布を表示するなど、分類対象となるカテゴリ間の特徴量を効率良く表示・改良できることで、ユーザは、効率よく欠陥画像の分類の適切・不適切を判断することができる。つまり、欠陥を自動分類するための装置として分類基準作成時の操作性を改良して、使い勝手を向上し、分類基準をより早く、より正確に作成・修正できるようにすることができる。そのため、注目している欠陥種別の発生状況をラインへより正確にフィードバックし、ラインの歩留まりを向上させることができる。
【0081】
また、分類基準に登録されていないタイプの欠陥が検出されても柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本実施形態に係る半導体ウェハ製造システムの構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る半導体ウェハ製造システムにおけるデータの流れを示す図である。
【図3】本実施形態に係るレビュー装置の構成例を示す図である。
【図4】分類基準データおよび分類データの例を示す図である。
【図5】基準特徴量データおよび特徴量データの例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る分類基準作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態に係るセルフチェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るセルフチェック画面(初期画面)を例を示す図である。
【図9】本実施形態に係るセルフチェック画面(画像比較)の例を示す図である。
【図10】本実施形態に係るセルフチェック画面(特徴量比較)の例を示す図である。
【図11】新たに欠陥画像データを取得した際の処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係るチェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態に係るチェック画面(画像比較)の例を示す図である。
【図14】本実施形態に係るチェック画面(特徴量比較)の例を示す図である。
【図15】本実施形態に係るチェック画面(シミュレート)の例を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1 レビュー装置(画像分類装置)
1a 光学式レビュー装置
1b SEM式レビュー装置
11 処理部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 送受信部
111 表示処理部
112 入力処理部
113 自動欠陥分類部
114 特徴量抽出部
115 データ取得部
121 分類基準データ
122 分類データ
123 欠陥画像データ群
124 基準特徴量データ
125 特徴量データ
200,200a,200b,200c セルフチェック画面
211,211a コンフュージョンマトリクス(カテゴリ別対応情報)
Z 半導体ウェハ製造システム



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの分類を行う画像分類装置による画像分類基準更新方法であって、
前記画像データを分類する際の基準となる画像データの情報が登録されている分類基準データと、新規に入力された画像データを前記分類基準データを使用して分類した結果としての画像データの情報が登録されている分類データと、
が記憶部に格納されており、
前記画像分類装置は、
入力部を介して、前記分類データに登録されている画像データのうちの任意の画像データの情報を選択し、
前記入力部を介して、前記選択した画像データの情報を前記分類基準データに追加登録する旨の指示が入力されると、
前記選択した画像データの情報を前記分類基準データに追加登録する
ことを特徴とする画像分類基準更新方法。
【請求項2】
前記画像分類装置は、
前記分類基準データに登録されている画像データの情報に対応する画像と、前記分類データに登録されている画像データの情報に対応する画像とを同じウィンドウ内に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項3】
前記分類基準データに登録されている画像データの情報に関する特徴量のデータである基準特徴量データと、前記分類データに登録されている画像データの情報に関する特徴量のデータである特徴量データと、
が記憶部にさらに格納されており、
前記画像分類装置は、
前記基準特徴量データに登録されている特徴量の分布と、前記特徴量データに登録されている特徴量の分布とを同じウィンドウ内に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項4】
前記画像分類装置は、
前記選択した画像データの情報を、前記分類基準データに追加登録し、前記追加登録した分類基準データを使用して、前記新規に入力された画像データの情報を再分類した結果をシミュレーションし、
前記シミュレーションの結果を表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項5】
前記分類データには、ユーザによって分類されたカテゴリと、前記分類基準データを使用して分類されたカテゴリとで、前記新規に入力された画像データの情報が分類されており、
前記画像分類装置は、
前記分類データにおける前記ユーザによって分類されたカテゴリに対応する画像データ数と、前記分類データにおける前記画像分類装置によって分類されたカテゴリに対応する画像データ数とが対応付けられているカテゴリ別対応情報を生成し、
前記生成したカテゴリ別対応情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項6】
前記画像分類装置は、
前記カテゴリ別対応情報における画像データ数を選択すると、該当する画像データを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項7】
前記画像データは、半導体ウェハにおける欠陥画像である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項8】
画像データの分類を行う画像分類装置による画像分類基準更新方法であって、
画像データを分類する際の基準となる画像データの情報が登録されている分類基準データ
が記憶部に格納されており、
前記分類基準データには、前記画像データがカテゴリ毎に分かれて格納されており、
前記画像分類装置は、
入力部を介して、前記分類基準データに登録されている画像データの情報のうちの任意の画像データの情報を選択し、
前記入力部を介して、前記分類基準データにおける前記選択した画像データの情報が格納されているカテゴリとは異なるカテゴリに前記選択した画像データの情報を移動する旨の指示が入力されると、
前記選択した画像データの情報を、前記分類基準データにおける前記他のカテゴリに移動する
ことを特徴とする画像分類基準更新方法。
【請求項9】
前記画像分類装置は、
前記分類基準データに登録されている画像データを表示部に表示する
ことを特徴とする請求項8に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項10】
前記分類基準データに登録されている画像データの特徴量のデータである基準特徴量データ
が記憶部にさらに格納されており、
前記基準特徴量データに登録されている特徴量の分布を表示部に表示する
ことを特徴とする請求項8に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項11】
前記画像分類装置は、
前記分類基準データにおける前記ユーザによって分類されたカテゴリに対応する画像データ数と、前記分類基準データにおける前記画像分類装置によって分類されたカテゴリに対応する画像データ数とが対応付けられているカテゴリ別対応情報を生成し、前記生成したカテゴリ別対応情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項8に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項12】
前記画像分類装置は、
前記カテゴリ別対応情報における画像データ数を選択すると、該当する画像データを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項11に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項13】
前記画像データは、半導体ウェハにおける欠陥画像である
ことを特徴とする請求項8に記載の画像分類基準更新方法。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の画像分類基準更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
画像データの分類を行う画像分類装置であって、
前記画像データを分類する際の基準となる画像データの情報が登録されている分類基準データと、新規に入力された画像データを前記分類基準データを使用して分類した結果としての画像データの情報が登録されている分類データと、
を格納している記憶部と、
入力部を介して、前記分類データに登録されている画像データのうちの任意の画像データの情報を選択し、
前記入力部を介して、前記選択した画像データの情報を前記分類基準データに追加登録する旨の指示が入力されると、
前記選択した画像データの情報を前記分類基準データに追加登録する表示処理部と
を有することを特徴とする画像分類装置。
【請求項16】
画像データの分類を行う画像分類装置であって、
前記画像データがカテゴリ毎に分かれて格納されており、画像データを分類する際の基準となる画像データの情報が登録されている分類基準データ
を格納している記憶部と、
前記分類基準データに登録されている画像データの情報のうちの任意の画像データの情報を選択し、前記分類基準データにおける前記選択した画像データの情報が格納されているカテゴリとは異なるカテゴリに前記選択した画像データの情報を移動する旨の指示が入力されると、前記選択した画像データの情報を、前記分類基準データにおける前記他のカテゴリに移動する表示処理部と
を有することを特徴とする画像分類装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−157154(P2010−157154A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−335779(P2008−335779)
【出願日】平成20年12月29日(2008.12.29)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】