説明

画像形成装置

【課題】 両面画像形成時に転写紙の搬送速度を増速させても、転写紙にしわや画像擦れ等の不具合が発生しないようにする。
【解決手段】 定着装置6と排紙ローラ9との間の反転兼用搬送路上に、転写紙を検知する第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12とを設け、その第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12のいずれか一方が転写紙を検知した後に所定のタイミングで排紙ローラ9の線速を定着ローラ6aの線速よりも速くなるように増速させる。それにより、転写紙が定着ローラ6aを通過した後に排紙ローラ9を増速させることができるので、片面に画像を形成した転写紙が両面再給紙経路15を通過する時間を短縮して両面画像形成の生産性向上が図れる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像が形成された後に定着装置を通過した転写紙を両面再給紙経路にスイッチバック搬送して転写紙の両面に画像を形成可能にした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ,複写機等の画像形成装置では、紙の省資源という観点から転写紙の両面に画像を形成する両面画像形成が注目されており、その両面画像形成の技術がさかんに提案され、それが実機に採用されてもいる。一方、画像形成装置では、装置全体を小型化して省スペース化を図ることも求められている。そこで、このようなユーザの要望に答えるため、省スペースで低コストでありながら両面画像形成ができる画像形成装置が、例えば、特許第2840734号公報や特開平9−249342号公報に提案されている。その特許第2840734号公報に記載されている画像形成装置は、装置の上部にスイッチバックユニットを装着し、そのスイッチバックユニットにおける転写紙のスイッチバック動作をシート積載部の投影面積内で行うことによりスイッチバックに要するスペースを小さくしている。また、特開平9−249342号公報に記載されている画像形成装置は、転写紙を本体上面のトレイに正回転して排出するのと、第1面に画像を形成した後の転写紙を逆回転することによりスイッチバック搬送して再給紙経路に搬送するのとを1つの排紙ローラで行うことにより、スイッチバック部を新たに設けることによる部品点数の増加や、スペースの増大を防ぐようにしている。そして、この装置ではスイッチバックされて反転される転写紙の一部が一旦装置の外部に出た際に、それをユーザが誤って取り出してしまう恐れがあるという欠点を有しているが、その点については反転の際に一旦停止した転写紙を、それを挾持しているローラに対して回転負荷を与えることにより、その転写紙をユーザが引き出せないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した後者の画像形成装置は、前者の画像形成装置に比べると省スペースで低コストにできるが、両面画像形成(両面プリント)時におけるの生産性、すなわち単位時間あたりに形成することができる両面画像形成枚数に問題があった。つまり、排紙ローラが逆回転して転写紙を再給紙径路に搬送しているときは、第2面に画像形成し終えた転写紙をその排紙ローラを正回転させて機外に排出することができない(排紙ローラの回転方向が異なるため)ので、この場合には制御上画像形成動作を一時的に停止させて排紙ローラによる転写紙のスイッチバック搬送の終了を待たねばならなかった。そのため、両面画像形成時の生産性が片面画像形成時の生産性に比べてかなり悪くなってしまうという問題点があった。この両面画像形成時における生産性は、近年では各国の法規制や入札の条件の中にも規定されるようになってきているので重要であり、その改善が求められている。
【0004】一方、前者の画像形成装置は、排紙ローラとスイッチバック用のローラを別に設けているので、上述した転写紙をスイッチバック搬送しているタイミングにおいても両面に画像を形成した転写紙を機外に排出することができる。しかしながら、この画像形成装置の場合には、転写紙を機外に排出する排紙系と、スイッチバック系についてそれぞれローラ対や、そのローラ対を駆動させる駆動部品、さらには通過する転写紙を検知するセンサ等が別個に必要であるため、部品点数が多くなると共に装置全体がコスト高になってしまうという欠点があった。そこで、少ない部品構成でありながら、両面画像形成時における生産性を向上させることができるようにするためには、片面に画像を形成した後の転写紙を反転搬送(スイッチバック搬送)してレジストローラまで搬送する両面再給紙経路をいかに速く通過させることができるかが重要となる。そのため、画像定着後の搬送系の搬送スピード、すなわちその搬送系に設けている搬送ローラの線速を速めることが考えられる。例えば、定着装置の転写紙搬送方向下流側に位置するスイッチバック用の反転ローラの線速を定着装置を構成している対をなす定着ローラと加圧ローラの線速よりも速くする。
【0005】ところが、このようにすると画像が形成された後の転写紙が定着装置と反転ローラとの間に跨ってそれらによって共に搬送されるタイミングのときに、反転ローラの線速は定着装置の定着ローラの線速よりも速いので、転写紙には反転ローラと定着ローラとの間で引っ張り合いが生じてしまうようになる。その結果、その転写紙にしわができてしまったり、転写紙が張った状態でガイド板に擦られるようになることにより画像擦れが発生したりする。また、上記線速差により反転ローラが転写紙との間でスリップしたりもする。そのため、反転ローラは通常のものはローラ部分がゴムで形成されているため、そのゴムローラ部が磨耗したり、そのゴムローラ部により画像擦れが発生したりもする。この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、両面画像形成時における生産性を向上させるために転写紙を搬送する線速を増速させてスイッチバック搬送しても、その転写紙にしわや、画像擦れ等が生じないようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を達成するため、画像形成部と、その画像形成部で形成されて現像された画像を転写紙に定着させる定着ローラを有する定着装置と、その定着装置により画像が定着された後の転写紙をスイッチバックさせる搬送経路に案内する位置に回動位置が変更可能な切換爪と、その切換爪に対して転写紙搬送方向の下流側にあって正逆両方向に回転可能な反転ローラも兼ねる1つの排紙ローラと、定着装置と排紙ローラとの間の反転兼用搬送路から分岐して排紙ローラの逆回転によりスイッチバック搬送される転写紙を画像形成部へ向けて搬送するための両面再給紙経路とを備えた画像形成装置において、上記反転兼用搬送路上に転写紙を検知するセンサを設け、そのセンサが転写紙を検知した後に所定のタイミングで排紙ローラの線速を定着ローラの線速よりも速くなるように増速させる排紙ローラ増速手段を設けたものである。また、上記画像形成装置において、上記排紙ローラのローラ外周に第1の従動ローラと第2の従動ローラを周方向に間隔を置いてそれぞれ圧接回転可能に設けると共に、上記切換爪が第1の回動位置にあるときにその切換爪により案内された転写紙が排紙ローラと第1の従動ローラとの間に搬送され、上記切換爪が第2の回動位置にあるときにその切換爪により案内された転写紙が排紙ローラと第2の従動ローラとの間に搬送されるようにするとよい。
【0007】さらに、その画像形成装置において、上記センサを第1のセンサと第2のセンサとにより構成し、上記切換爪から排紙ローラと第1の従動ローラとの間に向かう搬送経路上に第1のセンサを配設すると共に、上記切換爪から排紙ローラと第2の従動ローラとの間に向かう搬送経路上に第2のセンサを配設し、上記排紙ローラ増速手段は、第1のセンサと第2のセンサのいずれか一方が転写紙の後端を検知した後に排紙ローラの線速を定着ローラの線速よりも速くなるように増速させる手段であるようにするとよい。また、画像形成部と、その画像形成部で形成されて現像された画像を転写紙に定着させる定着装置と、その定着装置により画像が定着された後の転写紙をスイッチバックさせる搬送経路に案内する位置に回動位置が変更可能な切換爪と、その切換爪に対して転写紙搬送方向の下流側にあって正逆両方向に回転可能な反転ローラも兼ねる1つの排紙ローラと、上記定着装置と排紙ローラとの間の反転兼用搬送路から分岐して排紙ローラの逆回転によりスイッチバック搬送される転写紙を画像形成部へ向けて搬送するための両面再給紙経路とを備えた画像形成装置において、上記排紙ローラをトルクリミッタを介して駆動源に接続するとよい。さらに、上記いずれかの画像形成装置において、上記排紙ローラの転写紙排出方向下流側に、その排紙ローラの逆回転により排出される転写紙を受ける第1の排紙トレイと、その排紙ローラの正回転により排出される転写紙を受ける第2の排紙トレイとを設けるとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明による画像形成装置の一実施形態例を示す全体構成図である。図1に示す画像形成装置は、感光体ドラム4が設けられている画像形成部1と、その画像形成部1で形成されて現像された画像を転写紙に定着させる定着ローラ6aを有する定着装置6と、その定着装置6により画像が定着された後の転写紙をスイッチバックさせるスイッチバック搬送路25に案内する図1に仮想線で示す位置に図示しないDCソレノイドにより回動位置が変更可能な切換爪8と、その切換爪8に対して転写紙搬送方向の下流側にあって正逆両方向に回転可能な反転ローラも兼ねる1つの排紙ローラ9と、定着装置6と排紙ローラ9との間の反転兼用搬送路から分岐して排紙ローラ9の同図で時計回り方向となる逆回転によりスイッチバック搬送される転写紙を画像形成部1へ向けて搬送するための両面再給紙経路15とを備えている。また、この画像形成装置は、上記反転兼用搬送路上に転写紙を検知する第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12とを設け、その第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12のいずれか一方が転写紙を検知した後に所定のタイミングで排紙ローラ9の線速を定着ローラ6aの線速よりも速くなるように増速させる排紙ローラ増速手段として機能する制御装置50を設けている。なお、この制御装置50は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュータを備えている。
【0009】また、この画像形成装置は、排紙ローラ9のローラ外周に第1の従動ローラである下従動ローラ10aと第2の従動ローラである上従動ローラ10bを周方向に間隔を置いて(この例では180゜位相が異なる)それぞれ圧接回転可能に設けている。そして、切換爪8が図1に実線で示す第1の回動位置にあるときにその切換爪8と下ガイドコロ37とによって案内された転写紙が排紙ローラ9と下従動ローラ10aとの間に搬送されるようにしている。また、切換爪8が図1に仮想線で示す第2の回動位置にあるときにその切換爪8により案内された転写紙が上ガイドコロ21を介して排紙ローラ9と上従動ローラ10bとの間に搬送されるようにしている。さらに、この画像形成装置では、上述したように反転兼用搬送路上に2つのセンサ、すなわち第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12とを設けているが、切換爪8から排紙ローラ9と下従動ローラ10aとの間に向かう搬送経路上に第1の排紙センサ11を配設し、切換爪8から排紙ローラ9と上従動ローラ10bとの間に向かう搬送経路上に第2の排紙センサ12を配設している。
【0010】そして、制御装置50は、第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12のいずれか一方が転写紙の後端を検知した後に排紙ローラ9の線速を定着ローラ6aの線速よりも速くなるように増速させるように制御する。なお、第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12による転写紙の検知は、転写紙の後端検知に限るものではなく、先端検知であっても転写紙の長さを考慮して転写紙の後端が定着装置6を抜ける所定時間後に排紙ローラ9の線速を定着ローラ6aの線速よりも速くなるように増速させるものであればよい。また、この第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12からの用紙検知信号により、所定のタイミングで転写紙がその第1の排紙センサ11や第2の排紙センサ12のある位置に搬送されてこない場合や、所定の時間を経過しても転写紙を検知した信号がオフにならないときには、その用紙検知信号により紙詰まりが発生したものと判断して画像形成(プリント)動作を停止させるようにしている。
【0011】さらに、この画像形成装置は、装置本体内の下部に給紙コロ31を有する給紙トレイ2を、排紙ローラ9の転写紙排出方向下流側に、排紙ローラ9の逆回転(図1で時計回り方向)により排出される転写紙を受ける第1の排紙トレイ13と、排紙ローラ9の正回転により排出される転写紙を受ける第2の排紙トレイ14とをそれぞれ設けている。そして、給紙トレイ2から給紙コロ31により給紙した転写紙Pの同図で左側の面に作像部で画像を形成し、その転写紙Pを切換爪8の回動位置を変えることにより、第1の排紙トレイ13と第2の排紙トレイ14のいずれかに選択的に排出できるようにしている。また、画像形成部1の感光体ドラム4の転写紙搬送方向上流側には、転写紙のスキューを補正すると共に感光体ドラム4上の画像と転写紙の搬送タイミングとを合わすための対のローラからなるレジストローラ3を設けている。定着装置は、定着ローラ6aと加圧ローラ6b等からなる。
【0012】また、両面再給紙経路15は、排紙ローラ9からレジストローラ3の転写紙搬送上流側に至る搬送経路であり、その両面再給紙経路15上には複数の搬送ローラ対32を間隔を置いてそれぞれ設けている。また、この両面再給紙経路15の終端位置には両面出口センサ16を設けている。第1の排紙センサ11、第2の排紙センサ12及び両面出口センサ16は、例えば反射型のフォトインタラプタを使用する。また、排紙ローラ9は、金属製の軸の両端部を除く外側にゴムローラを圧入したものであり、そのゴムローラの図1で下側部分に排紙用の下従動ローラ10aを、上側部分にスイッチバックを行う上従動ローラ10bをそれぞれ圧接させている。装置下部の給紙トレイ2の部分には、そこに積載収納された転写紙Pを1枚に分離して給紙するフリクションパッド33が給紙コロ31に圧接状態で設けられていて、それらによって1枚に分離されて給紙された転写紙Pはレジストローラ3へ搬送される。その搬送された転写紙Pは、停止状態にあるレジストローラ3のニップに当接すると、先端部分にたるみができる程度にまで突き当てられることにより斜め送りが補正され、その状態で画像の先端位置合わせのために一旦待機状態に入る。
【0013】そして、感光体ドラム4の外周面に静電写真方式により潜像が形成され、その潜像が感光体ドラム4の回りに設けている現像装置20により現像されてトナー像(可視像)となる。そのトナー像は、転写ローラ5のある転写位置に達するタイミングに合わせるように同期をとって回転駆動されるレジストローラ3により搬送される転写紙Pに、転写ローラ5のある転写位置で転写され、それが定着装置6で定着される。ここで、転写紙の片面のみ画像を形成する指示が出されているときには、切換爪8が図1に実線で示す回動位置になっているので、その転写紙Pは切換爪8により、図1で時計回り方向に回転している排紙ローラ9とそこに下側から接している下従動ローラ10aとの間のニップに向けて搬送される。そして、その転写紙Pは排紙ローラ9により第1の排紙トレイ13上に排出される。また、転写紙の両面に画像を形成する指示が出されているときには、切換爪8がDCソレノイドの作動により図1に仮想線で示した回動位置に切り換わっているので、定着装置6を通過した転写紙Pは排紙ローラ9とそこに上側から接している上従動ローラ10bとの間のニップに向けて搬送される。その際に排紙ローラ9は、図1で反時計回り方向に回転しているので、転写紙Pは上段側の第2の排紙トレイ14上に先端側の一部が排出される。
【0014】そして、その第2の排紙トレイ14上に先端側が排出されている途中の転写紙Pの後端を第2の排紙センサ12が検知すると、排紙ローラ9はその回転を一旦停止し、その後すぐに逆回転(図1で時計回り方向)する。したがって、転写紙Pはそれまでの後端が今度は先端となってスイッチバック搬送されるようになり、両面再給紙経路15へ搬送されていく。ここで、排紙ローラ9は、通常は定着ローラ6aと略同一の線速Sで回転駆動されているが、上述したように第2の排紙センサ12が第2の排紙トレイ14の方向に向けて搬送された転写紙Pの後端の通過を検知することにより回転が一旦停止された後に逆回転したときは、図2に示すように定着ローラ6aの線速Sよりも速い線速Sで逆回転を開始する。したがって、1枚目の転写紙Pは、それまでの搬送速度よりも増速された搬送速度で両面再給紙経路15内をスイッチバック搬送されていく。その両面再給紙経路15内を増速搬送される1枚目の転写紙Pの後端が図3に示すように排紙ローラ9を抜けた直後のタイミングで、排紙ローラ9は停止する。このとき両面再給紙経路15内の複数の搬送ローラ対32はそれぞれ回転しているので、転写紙はそれらの搬送ローラ対32によって両面再給紙経路15内を搬送され続ける。
【0015】そして、この画像形成装置では、1枚目の転写紙Pの後端が排紙ローラ9を抜けたタイミングよりも後に、2枚目の転写紙Pの先端が片面(第1面)のプリントを終えてすぐに排紙ローラ9の位置に達するように、2枚目の転写紙Pの搬送タイミングを制御している。その2枚目の転写紙Pの先端が図4に示すように第2の排紙センサ12に達すると、停止状態にある排紙ローラ9を、今度は図4で反時計回り方向に通常の線速Sに戻して回転を開始させる。それにより、2枚目の転写紙Pが通常の線速Sで第2の排紙トレイ14上に先端側の一部が排出されるようになる。そして、その転写紙Pの後端を図5に示すように第2の排紙センサ12が検知すると、1枚目の転写紙Pの場合と同様に排紙ローラ9は回転を一旦停止し、その後すぐに逆回転(図5で時計回り方向)するが、ここでも1枚目の転写紙Pの場合と同様に排紙ローラ9は定着ローラ6aの線速Sよりも速い線速Sで逆回転する。したがって、その2枚目の転写紙Pは、それまでの後端が今度は先端となり、増速された搬送速度で両面再給紙経路15内をスイッチバック搬送されていく。
【0016】このとき、先に両面再給紙経路15内に送り込まれた1枚目の転写紙(片面に画像形成済み)は、その先端が両面出口センサ16により検知されることにより両面再給紙経路15内の全ての搬送ローラ対32の回転が停止されて、両面再給紙経路15の出口付近で停止して待機状態にある。次に、1枚目の転写紙Pの第2面に画像を形成する動作に入る。すなわち、両面再給紙経路15内の搬送ローラ対32が再び回転を開始することにより、既に第1面に画像が形成されている1枚目の転写紙Pが図1に示したレジストローラ3のニップに再び搬送され、第1面の画像形成時と同様に感光体ドラム4上の画像に合わせた正確なタイミングで搬送されることにより、今度は第2面に画像が形成される。そして、その第2面に画像が形成された後の1枚目転写紙Pは、定着装置6を通過した後に今度は図1に実線で示した回動位置に切り換わっている切換爪8により、排紙ローラ9と下従動ローラ10aとの間のニップに向けて搬送され、その際に第1の排紙センサ11が1枚目の転写紙の先端を検知すると(もっと早いタイミングでもよい)、排紙ローラ9が通常の線速Sの回転速度に戻る。したがって、1枚目の転写紙Pが図6に示すように排紙ローラ9により通常の搬送速度Sで搬送されて下側の第1の排紙トレイ13上に排出される。
【0017】このとき、排紙ローラ9は、第1と第2の両面に画像を形成した後の1枚目の転写紙Pを第1の排紙トレイ13上に排出する動作と、第1面のみに画像を形成した後の2枚目の転写紙Pを両面再給紙経路15へ向けて送り出す動作とを同時に行うようになっても、このときの回転方向は図6に示したようにいずれも同図で時計回り方向となるため、それらは一致する。したがって、1枚目の転写紙Pの排出と、2枚目の転写紙Pのスイッチバック搬送に関していずれも支障を来すことがない。そして、図7に示すように1枚目の転写紙Pの後端が第1の排紙センサ11を抜けると、排紙ローラ9を定着ローラ6aよりも速い線速Sになるように増速回転させる。このようにしても、1枚目の転写紙Pは既に定着ローラ6aを通過済みであるため、定着ローラ6aが上記のように増速された排紙ローラ9の回転速度よりも遅い通常の回転速度(線速S)で回転していても、1枚目の転写紙Pには排紙ローラ9と定着ローラ6aとの間で回転速度差による引っ張り合いが生じない。したがって、その引っ張り合いにより転写紙にできるしわや、画像擦れ、さらには回転速度差によって生じる排紙ローラ9のスリップに伴うローラ外周面の摩耗を防止することができる。
【0018】なお、ここで定着装置6と排紙ローラ9との間に、仮に第1の排紙センサ11を設けずに第2の排紙センサ12だけを設けたとすると、その第2の排紙センサ12だけであってもそのセンサにより、排紙ローラ9が排出する転写紙と、その排紙ローラ9がスイッチバック搬送する転写紙の双方を検知することができるが、図7に示したタイミングの時に不都合が生じる。すなわち、図7に示した1枚目の転写紙Pの後端が第1の排紙センサ11を抜けたタイミングでは、両面画像形成時における生産性向上のため排紙ローラ9の線速を定着ローラ6aの線速よりも速い線速Sに増速させて両面再給紙経路15にスイッチバック搬送する転写紙を少しでも早く増速搬送したいが、センサが第2の排紙センサ12だけであると、図示のタイミングでは第2の排紙センサ12は2枚目の転写紙Pを検知しているので1枚目の転写紙Pの後端を検知することができない。したがって、排紙ローラ9の線速を線速Sに増速させるタイミングが遅れてしまう。しかしながら、この実施例による画像形成装置では、上述したように第1の排紙センサ11と第2の排紙センサ12を共に設けているので、図7R>7に示したタイミングにおいて1枚目の転写紙Pの後端を第1の排紙センサ11により確実に検知して、その直後に排紙ローラ9の線速を線速Sに増速させることができる。
【0019】図7に示した状態から、2枚目の転写紙Pの後端が排紙ローラ9を抜けた直後のタイミングで、排紙ローラ9は再び停止する。そして、上述した1枚目の転写紙の第2面への画像形成の後は、続いてすぐに3枚目の転写紙(両面に画像は未形成)Pの第1面に画像を形成するが、このとき両面再給紙経路15内にある2枚目の転写紙Pは、図8に示すように1枚目の転写紙Pのときと同様に両面再給紙経路15の出口付近で停止した待機状態にある。以降、このような画像形成動作と転写紙の搬送動作を、指示された画像形成枚数まで繰り返し行っていく。なお、当然のことながら、このインターリーフの流れに合わせて、各転写紙の両面には、各頁に対応する画像をそれぞれ形成し、それらが頁順に排出されていくように、画像形成順を制御することは勿論である。
【0020】このように、この画像形成装置は、両面画像形成時に第1面に画像を形成した後の転写紙を両面再給紙経路15に定着装置6における通常の線速Sよりも速い線速Sで搬送することにより両面再給紙にかかる時間を通常の線速で再給紙したときに比べて短時間にすることができるので、両面画像形成における生産性を向上させることができる。なお、両面画像形成における生産性をより向上させるためには、定着装置6に対してその転写紙搬送方向下流側のできるだけ直後に転写紙を検知するセンサを設けることが望ましい。このようにすれば、定着装置6の定着ローラ6aと加圧ローラ6bとのニップを転写紙の後端が通過した直後に、その転写紙の後端を上記センサが検知することができるので、その検知タイミングですぐに排紙ローラ9を増速することができる。したがって、転写紙を定着装置6の通過直後の最も効率の良いタイミングで増速することができるので、両面再給紙にかかる時間を、より効率的に短時間にすることができる。なお、当然のことながら、排紙ローラ9を増速させる線速Sは、速く設定するほど転写紙の両面再給紙にかかる時間を短縮することができるので、両面画像形成における生産性を向上させることができる。
【0021】ところで、図9に従来の画像形成装置の一例を示すように、上下方向に第1の排紙トレイ61と第2の排紙トレイ62を設け、その各排紙トレイ61,62にそれぞれ対応させて第1の排紙ローラ71と第2の排紙ローラ72を別個に設けている装置の場合には、排紙トレイごとに排紙ローラが必要となる分だけ部品点数が多くなってコスト高になる。また、装置も大型化してしまう。しかしながら、この実施の形態による図1に示した画像形成装置は、第1の排紙トレイ13と第2の排紙トレイ14に転写紙をそれぞれ排出するローラと、転写紙をスイッチバック搬送する反転ローラの全てを、1つの排紙ローラ9で全て兼ねるようにしたので、低コストで省スペースにすることができる。また、この画像形成装置は、その第1の排紙トレイ13と、第2の排紙トレイ14を設けているので、その画像形成装置にファクシミリ機能を持たせたときには、ファクシミリで受信した画像情報で記録した転写紙やプリンタでアウトプットした転写紙と、複写機として使用して画像を形成した転写紙とを異なる場所に仕分けして排出させたいときには、そのファクシミリ受信の画像やプリンタとして画像を形成した転写紙を第2の排紙トレイ14に排出させ、複写機で画像形成した転写紙は第1の排紙トレイ13に排出させることができる。
【0022】なお、この第2の排紙トレイ14に両面画像形成した転写紙を排出する場合には、その第2の排紙トレイ14に転写紙を排出している最中には転写紙のスイッチバック搬送はできないので、この場合には通常の両面画像形成よりも紙間隔をあけて通紙するようにして、排出する転写紙とスイッチバック搬送する転写紙の双方の搬送に支障を来さないようにする必要がある。また、このように転写紙を第2の排紙トレイ14へ排出する場合には、切換爪8を図1に仮想線で示した回動位置にし、排紙ローラ9を同図で反時計回り方向に回転させて、転写紙の後端が第2の排紙センサ12を抜けてもその後端が排紙ローラ9を抜けるまで回転を続行させるようにする。
【0023】図10は排紙ローラをトルクリミッタを介して駆動源に接続するようにした画像形成装置の実施形態におけるトルクリミッタの部分を一部断面にして示す正面図である。なお、この実施形態における画像形成装置の説明にあたり、必要に応じて図1で用いた符号を使用して各部を説明する。この実施形態の画像形成装置は、図1で説明した画像形成装置に対し、排紙ローラ9の線速を常に定着ローラ6aよりも速い線速Sに設定し、その排紙ローラ9をトルクリミッタ17を介して駆動源となるモータ24に接続するようにした点が異なる。したがって、転写紙の片面に画像を形成する片面画像形成と、転写紙の両面に画像を形成する両面画像形成における各部の基本的な動作及び転写紙の流れは図1で説明した画像形成装置と同一である。この実施形態による画像形成装置は、排紙ローラ9の駆動軸22にギヤ部26を有するトルクリミッタ17を取り付けており、そのトルクリミッタ17に取り付けられたギヤ部26を、アイドラギヤ23を介してモータ24の回転軸に固定された駆動ギヤ27に噛み合わせている。したがって、モータ24からの回転力が、駆動ギヤ27、アイドラギヤ23を介してトルクリミッタ17のギヤ部26に伝達され、それにより排紙ローラ9の駆動軸22がトルクリミッタ17を介して回転する。
【0024】そのトルクリミッタ17は、公知トルクリミッタであり、ギヤ部26を一体に形成した上カバー18と、その上カバー18に固定された下カバー19と、その下カバー19内に納められた円筒状の磁性体28と、樹脂製の中空軸29と、磁性体28の内側に設けた円筒状のマグネット30と、そのマグネット30を上下から挾むように配置した磁性体からなる円盤34,35とによって構成されている。そして、ギヤ部26及び下カバー19は、中空軸29に対して相対回転可能になっている。なお、上カバー18と下カバー19は、例えば樹脂で形成する。その下カバー19の内側には、円筒状の磁性体28が圧入されていて、その磁性体28の下カバー19から突出した部分の外周に上カバー18の下部に形成している円筒部を圧入して、上カバー18と下カバー19とを一体にしている。また、中空軸29は駆動軸22に固定されていて、その中空軸29には、マグネット30と上下の円盤34,35がそれぞれ一体に固定されている。そして、上記の二つの構成部品の間、すなわち磁性体28と上下の円盤34,35との間に磁性紛36を介在させている。それにより、そこに磁気回路が形成され、磁性紛36が円盤34,35と円筒状の磁性体28との間の微小なギャップに集まり、その着磁力と摩擦力によって、両者の間に相対運動が起こった時にトルクを発生する。
【0025】なお、このトルクリミッタ17は、マグネット30の着磁力を変えることにより、所望のトルクに設定が可能である。また、この実施の形態では、トルクリミッタに上述したようにマグネットを使用したタイプのものを一例として示したが、トルクリミッタはそれに限るものではなく、その他の例えばバネ等を使用した他の方式によるトルクリミッタを使用してもよい。この実施形態における画像形成装置では、上述したようにトルクリミッタ17を介して排紙ローラ9をモータ24に接続している。そして、その排紙ローラ9の線速を常に定着ローラ6a(図1参照)よりも速い線速になるように設定している。そのため、図11に示すように画像が形成された後の転写紙Pが、通常の線速Sで回転中の定着ローラ6aと、その通常の線速Sよりも速い線速Sで回転中の排紙ローラ9との間に跨って矢示A方向に搬送されるときには、その線速差により搬送方向に張りが生じる。
【0026】しかしながら、その転写紙を挾持搬送している一方の排紙ローラ9には、図10で説明したようにモータ24からの回転力がトルクリミッタ17を介して伝達されているので、トルクリミッタ17のギヤ部26と一体の外側部分と、中空軸29とマグネット30と上下の円盤34,35とからなる内軸部分との間で滑りが生じる。したがって、転写紙にはそこにしわができない程度のテンションが加わるだけである。そのため、この実施の形態によれば、転写紙の位置によらず、常に排紙ローラ9の線速を定着ローラ6aの線速よりも速めることができるので、より両面生産性を向上させることができる。なお、トルクリミッタ17は、具体的には排紙ローラ9の搬送力が1N以上にならないように設定するのがよい。その排紙ローラ9の搬送力の設定は、転写紙に薄紙を使用したときにその薄紙にしわが発生しないように低く設定する必要があるが、逆にその値を低くしすぎると今度は厚手の転写紙を使用したときに、その転写紙が搬送ガイド板から受ける摩擦抵抗等によって排紙ローラ9と転写紙との間でスリップを生じてしまうようになるので、使用する厚さの転写紙を考慮して設定する必要がある。このように、この実施の形態による画像形成装置は、転写紙にある程度の張りが生じるようになるとトルクリミッタ17が働くので、それにより転写紙にはしわや画像擦れが発生しない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による画像形成装置によれば、反転兼用搬送路上に転写紙を検知するセンサを設け、そのセンサが転写紙を検知した後に所定のタイミングで、反転ローラも兼ねる排紙ローラの線速を定着ローラの線速よりも速くなるように増速させるので、上記センサが転写紙を検知した信号を基にして転写紙の後端が定着ローラを通過した後のタイミングで排紙ローラの線速を定着ローラの線速よりも増速させることができる。したがって、画像を形成した後の転写紙が、定着ローラと排紙ローラの双方に跨ったときでもそれらの線速差による引っ張り合いによるしわが転写紙にできたり、画像擦れ等を生じるのを防止できながら、その転写紙を増速により両面再給紙経路を短時間で通過させることができる。それにより、両面画像形成の生産性を向上させることができる。
【0028】また、排紙ローラをトルクリミッタを介して駆動源に接続した画像形成装置によれば、排紙ローラの線速を定着ローラの線速よりも常に速めるようにしても、画像が形成された後の転写紙が通常の線速で回転中の定着ローラと、その通常の線速よりも速い線速で回転中の排紙ローラとの間に跨ったときでも、排紙ローラはトルクリミッタを介して駆動源に接続されているため、そのトルクリミッタで滑りが生じることにより転写紙に加わるテンションが制限される。したがって、そこに引っ張り合いによるしわや画像擦れ等が発生しない。それにより、転写紙の位置によらず、常に排紙ローラの線速を定着ローラの線速よりも速めることができるので、より両面生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置の一実施形態例を示す全体構成図である。
【図2】同じくその画像形成装置で両面画像形成を行った際に1枚目の転写紙の後端を第2の排紙センサが検知して排紙ローラが速い線速で逆回転した状態を示す説明図である。
【図3】同じくその1枚目の転写紙の後端が排紙ローラを抜けるタイミングでその排紙ローラの逆回転が停止された状態を示す説明図である。
【図4】図3のタイミングの後で2枚目の転写紙の先端を第2の排紙センサが検知したときに排紙ローラが通常の線速で正回転を開始した状態を示す説明図である。
【図5】図4のタイミングの後で2枚目の転写紙の後端を第2の排紙センサが検知して排紙ローラが速い線速で逆回転した状態を示す説明図である。
【図6】図5のタイミングの後で1枚目の転写紙が通常の線速で逆回転をする排紙ローラにより排出されると共に2枚目の転写紙がスイッチバック搬送される様子を示す説明図である。
【図7】図6のタイミングの後で1枚目の転写紙の後端が第1の排紙センサを抜けると排紙ローラが速い線速で逆回転する様子を示す説明図である。
【図8】図7のタイミングの後で3枚目の転写紙の第1面へ画像形成するタイミンクでは2枚目の転写紙が両面再給紙経路の出口付近で待機状態にある様子を示す説明図である。
【図9】本願の画像形成装置と比較するために従来の複数の排紙トレイと排紙ローラを有する画像形成装置の一例を示す概略図である。
【図10】排紙ローラをトルクリミッタを介して駆動源に接続するようにした画像形成装置の実施形態におけるトルクリミッタの部分を一部断面にして示す正面図である。
【図11】異なる線速で回転中の定着ローラと排紙ローラとの間に跨って転写紙が搬送されたときにその転写紙に搬送方向の引っ張り合いが生じる様子を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1:画像形成部 6:定着装置
6a:定着ローラ 8:切換爪
9:排紙ローラ(反転ローラ)
10a:下従動ローラ(第1の従動ローラ)
10b:上従動ローラ(第2の従動ローラ)
11:第1の排紙センサ 12:第2の排紙センサ
13:第1の排紙トレイ 14:第2の排紙トレイ
15:両面再給紙経路 17:トルクリミッタ
24:モータ(駆動源) 25:スイッチバック搬送路
50:制御装置(排紙ローラ増速手段) P:転写紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像形成部と、該画像形成部で形成されて現像された画像を転写紙に定着させる定着ローラを有する定着装置と、該定着装置により画像が定着された後の転写紙をスイッチバックさせる搬送経路に案内する位置に回動位置が変更可能な切換爪と、該切換爪に対して転写紙搬送方向の下流側にあって正逆両方向に回転可能な反転ローラも兼ねる1つの排紙ローラと、前記定着装置と前記排紙ローラとの間の反転兼用搬送路から分岐して前記排紙ローラの逆回転によりスイッチバック搬送される転写紙を前記画像形成部へ向けて搬送するための両面再給紙経路とを備えた画像形成装置において、前記反転兼用搬送路上に転写紙を検知するセンサを設け、該センサが転写紙を検知した後に所定のタイミングで前記排紙ローラの線速を前記定着ローラの線速よりも速くなるように増速させる排紙ローラ増速手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、前記排紙ローラのローラ外周に第1の従動ローラと第2の従動ローラを周方向に間隔を置いてそれぞれ圧接回転可能に設けると共に、前記切換爪が第1の回動位置にあるときに該切換爪により案内された転写紙が前記排紙ローラと前記第1の従動ローラとの間に搬送され、前記切換爪が第2の回動位置にあるときに該切換爪により案内された転写紙が前記排紙ローラと前記第2の従動ローラとの間に搬送されるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、前記センサを第1のセンサと第2のセンサとにより構成し、前記切換爪から前記排紙ローラと前記第1の従動ローラとの間に向かう搬送経路上に前記第1のセンサを配設すると共に、前記切換爪から前記排紙ローラと前記第2の従動ローラとの間に向かう搬送経路上に前記第2のセンサを配設し、前記排紙ローラ増速手段は、前記第1のセンサと第2のセンサのいずれか一方が転写紙の後端を検知した後に前記排紙ローラの線速を前記定着ローラの線速よりも速くなるように増速させる手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】 画像形成部と、該画像形成部で形成されて現像された画像を転写紙に定着させる定着装置と、該定着装置により画像が定着された後の転写紙をスイッチバックさせる搬送経路に案内する位置に回動位置が変更可能な切換爪と、該切換爪に対して転写紙搬送方向の下流側にあって正逆両方向に回転可能な反転ローラも兼ねる1つの排紙ローラと、前記定着装置と前記排紙ローラとの間の反転兼用搬送路から分岐して前記排紙ローラの逆回転によりスイッチバック搬送される転写紙を前記画像形成部へ向けて搬送するための両面再給紙経路とを備えた画像形成装置において、前記排紙ローラをトルクリミッタを介して駆動源に接続したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記排紙ローラの転写紙排出方向下流側に、前記排紙ローラの逆回転により排出される転写紙を受ける第1の排紙トレイと、前記排紙ローラの正回転により排出される転写紙を受ける第2の排紙トレイとを設けたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図9】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2003−182907(P2003−182907A)
【公開日】平成15年7月3日(2003.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−387209(P2001−387209)
【出願日】平成13年12月20日(2001.12.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】