説明

画像形成装置

【課題】圧縮するかどうかをユーザが判断して、画像劣化しても問題のない写真・画像をユーザが判断して画像圧縮することによりメモリ容量の削減を実現できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】領域分離処理部306で画像データについて圧縮が必要か否かの判定基準に係る特徴の写真画像を抽出し、その抽出した特徴に基づき、前記画像データについて圧縮が必要か否かを判定し、圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要とするものである場合は、圧縮部307で前記画像データを圧縮して前記第2記憶部310に記憶させ、前記圧縮判定の判定結果が前記画像データの圧縮を必要としないものである場合は、当該画像データを圧縮せずに前記第1記憶部309に記憶させる画像形成装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を読み取って得られた画像データを記憶するとともに記憶した画像データに基づいて画像形成を行うことが可能に構成された画像形成装置、例えばデジタル式複写機に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、デジタル式の複写機においては、CCDなどのイメージセンサーにより読み取って得た画像データをメモリ節約のため、圧縮してメモリに記憶させている。このため、この種の複写機においては、複数頁からなる1セットの原稿から読み取った画像データを圧縮してメモリに記憶させておき、そのメモリから画像データを読み出して画像を伸長するようにしている。
【0003】
しかしながら、原稿が写真等の場合は、圧縮方法によっては画像が非可逆となり画像劣化が発生するため、画像によって圧縮のON/OFFを選択できることが好ましい。
デジタル式の複写機に関し、例えば特開平5−292267号公報(特許文献1)では、原稿の画像を読み取って得られた画像データを記憶するとともに、記憶した画像データに基づいて画像形成を行うことが可能に構成された画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、読み取った画像データを圧縮状態で記憶させる画像と非圧縮状態で記憶させる画像に分けることにより、非圧縮状態の画像の伸長時間が不要であることを利用して、必要な画像データを即座に出力できるようにして待ち時間を少なくすることを目的としている。
【特許文献1】特開平5−292267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、画像を圧縮しないことで読み出しまでの時間を短くしているため、ユーザの待ち時間を短くするかわりに、記憶するメモリ容量を大きくしなければならない課題があった。
【0005】
本発明は、圧縮するかどうかをユーザが判断して、画像劣化しても問題のない写真・画像をユーザが判断して画像圧縮することによりメモリ容量の削減を実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、原稿の画像を読み取り部によって読み取って得られた画像データを記憶するとともに、記憶した画像データに基づいて画像形成を行うことが可能に構成された画像形成装置において、
読み取り部によって読み取られた画像データから、当該画像データについて圧縮が必要か否かの判定基準に係る特徴を抽出する特徴抽出部と、
特徴抽出部が抽出した特徴に基づき、前記画像データについて圧縮が必要か否かを判定する圧縮判定部と、
読み取られた画像データを圧縮しない状態で記憶する第1記憶部と、
読み取られた画像データを圧縮した状態で記憶する第2記憶部と、
圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要とするものである場合は、前記画像データを圧縮して前記第2記憶部に記憶させる圧縮部とを備え、
前記圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要としないものである場合は、当該画像データを圧縮せずに前記第1記憶部に記憶させることを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
また、本発明においては、上記画像データが複数のページから構成される場合には、特徴抽出から圧縮して記憶させる一連の画像データ処理をページ単位で処理を行うことが好適である。
【0008】
また、本発明においては、上記特徴抽出部は、画像データの圧縮を必要しないとの特徴として、読み取られた画像データに係る画像中の写真画像を抽出し、圧縮判定部は、写真画像が抽出された場合には、前記画像データの圧縮を必要としないとの判定をし、
上記圧縮部は、前記画像中に写真画像が含まれている画像データを圧縮せずに第1の記憶部に記憶することが好適である。
【0009】
また、本発明においては、画像形成装置は、さらに、当該画像形成装置に画像データを圧縮する指示を与えるための操作部と、少なくとも画像を表示させる表示部とを備え、操作部の指示に基づいて第1記憶部に記憶した非圧縮の画像データに係る画像を表示部に表示させ、操作部からの指示により当該表示に係る画像データを圧縮状態に変換可能であることが好適である。
【0010】
また、本発明においては、上記表示部に表示する画像データに係る画像はサムネイル表示であることが好適である。
【0011】
また、本発明においては、上記表示部は、上記画像データが複数のページから構成される場合であって、第1記憶部に記憶された非圧縮の画像データが複数のページに存在するときには、その画像データの各ページを一覧表示させることが好適である。
【0012】
また、本発明においては、上記一覧表示はページ番号、又は、サムネイル表示であることが好適である。
【0013】
また、本発明においては、上記一覧表示されたページ番号、又は、サムネイル表示の1つ以上が選択可能であり、圧縮状態に変換可能であることが好適である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1〜8記載の画像形成装置によれば、特徴抽出部によって、読み取り部によって読み取られた画像データから、当該画像データについて圧縮が必要か否かの判定基準に係る特徴を抽出し、圧縮判定部によって、特徴抽出部が抽出した特徴に基づき、前記画像データについて圧縮が必要か否かを判定し、読み取られた画像データを圧縮しない状態で記憶する第1記憶部と、読み取られた画像データを圧縮した状態で記憶する第2記憶部とを設け、圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要とするものである場合は、圧縮部は前記画像データを圧縮して前記第2記憶部に記憶させ、一方、前記圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要としないものである場合は、当該画像データを圧縮せずに前記第1記憶部に記憶させるので、画質の要求されない画像データ(例えばページ毎の画像データ)を圧縮状態、画質の要求される画像データを非圧縮で保存するので画質を低下することなくメモリ容量を削減することができる。
【0015】
また、非圧縮の画像データを第1記憶部に記憶し、圧縮された画像データを第2記憶部に記憶するというように、非圧縮・圧縮の画像データを区分して保存することにより、記憶部内のメモリ空間に無駄(連続した小容量の空き容量)な空き容量ができることが防止できメモリ空間を効率よく使用することができ、メモリを節約することができる。
【0016】
なお、本発明において、上記画像データが複数のページから構成される場合には、特徴抽出から圧縮して記憶させる一連の画像データ処理をページ単位で処理を行うことにより、複数のページ毎の原稿画像を読み取った場合であっても、画像データの特性に応じて、圧縮、非圧縮の選択が可能となり、画質低下を招くことなくメモリ空間を節約した画像データの保存が可能となる。
【0017】
また、本発明において、上記特徴抽出部は、画像データの圧縮を必要しないとの特徴として、読み取られた画像データに係る画像中の写真画像を抽出し、圧縮判定部は、写真画像が抽出された場合には、前記画像データの圧縮を必要としないとの判定をし、上記圧縮部は、画像中に写真画像が含まれている画像データを圧縮せずに第1の記憶部に記憶すれば、写真画像は一旦圧縮すると画質が低下するため圧縮を行わないことで、画質低下を防止することができる。
【0018】
また、本発明において、画像形成装置は、さらに、当該画像形成装置に画像データを圧縮する指示を与えるための操作部と、少なくとも画像を表示させる表示部とを備え、操作部の指示に基づいて第1記憶部に記憶した画像データに係る画像を表示部に表示させ、操作部からの指示により当該表示に係る画像データを圧縮状態に変換可能であるものとすれば、表示装置に非圧縮の画像データを表示させ、利用者(使用者)の指示により画像データを圧縮することにより、利用者の所望する画像データが得られるとともに、利用者が圧縮を選択することによりメモリ容量を削減することができる。
【0019】
また、画像形成装置の画面に非圧縮画像リストを表示部に表示させ、利用者が圧縮するかしないかを判断できる。これにより従来のように、一括で圧縮することによる画像劣化や、不要な非圧縮によるメモリの無駄使いをなくすことが可能になる。
【0020】
また、本発明において、上記表示部に表示する画像データに係る画像はサムネイル表示であることにすれば、サムネイル表示させることで、利用者は画像データの縮小や画像データの移動を行うことなく画像データの全貌を把握することが可能となり圧縮、非圧縮の選択が容易となる。
【0021】
また、本発明において、上記表示部は、上記画像データが複数のページから構成される場合であって、第1記憶部に記憶された非圧縮の画像データが複数のページに存在するときには、その画像データの各ページを一覧表示させれば、一覧表示させることで、ページ送りなどの無駄な作業が抑制され、必要とされるページの選択が容易となる。
【0022】
また、本発明において、上記一覧表示はページ番号、又は、サムネイル表示であることにすれば、利用者のページ認識や選択が容易となる。
【0023】
また、本発明において、上記一覧表示されたページ番号、又は、サムネイル表示の1つ以上が選択可能であり、圧縮状態に変換可能であることにすれば、複数のページを選択した後に圧縮の選択が可能となり利用者の操作性を向上することができるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施形態に係る画像形成装置を図1から図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0025】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の外観した概略図である。
図1に示すように、画像形成装置は、上部前面部にタッチパネル付き表示画面11と操作パネル12が設けられ、上部に自動原稿読取装置13が開閉可能(連続複写では閉じたまま、1枚複写のときに開閉する等)に設置され、外形的に函体に構成された画像形成装置本体14から、主に構成されている。
【0026】
タッチパネル付き表示画面11は、後述するスキャナ制御部25(図2、図3参照)によって制御される画像形成装置に係る各種情報を液晶パネル等からなる表示部(表示画面:表示例は図5〜図7参照)に表示する情報表示装置であり、表示部の液晶パネルの表面に静電的なスイッチが設けられていて、表示部の表面の所定領域(所定箇所)を押圧することにより各種入力することができるタッチパネル機能を有している。このタッチパネル機能により利用者が情報を入力することができるものである。
【0027】
操作パネル12は、複数の押しボタンやキーを配列して設けた利用者用の情報入力部であり、具体的には、10キー(テンキー)、画像記憶開始情報等を入力するためスタートボタン、複写枚数等の入力情報をクリアするクリアボタン、情報全てをクリアするクリアオールボタン、入力モード切換え等を行うためのファンクションキー等で構成されており、利用者は該操作パネル12を使用して画像形成装置を操作可能にされているものである。
【0028】
自動原稿読取装置13は、複数頁(複数枚)のシート状の原稿を投入板上にセットすることにより各頁のシート状原稿をスキャナに送り込み、スキャナによって各原稿を頁毎に自動読取することができるものである。
【0029】
画像形成装置本体14は、記憶・処理された画像データを紙(シート)に印字するため、1枚毎の紙送りして電子写真装置に送給、排紙する紙搬送部、電子写真装置(感光体、帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、クリーニングユニット、および定着ユニット)等から構成されている。その詳細は周知の画像形成装置の紙搬送部と電子写真装置と同様である。
【0030】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
【0031】
図2に示すように、タッチパネル付き表示画面21、操作パネル22、自動原稿読取装置23、画像形成装置本体24は、それぞれ、図1のタッチパネル付き表示画面11、操作パネル12、自動原稿読取装置13、画像形成装置本体14と同じものを示す。
【0032】
スキャナ制御部25は、タッチパネル付き表示画面21、操作パネル22、および自動原稿読取装置23を制御する。
【0033】
画像処理部26は、自動原稿読取装置23で読み込まれた画像データを、スキャナ制御部25経由で受け取り、画像形成装置本体24で印字するための画像処理を行う。
【0034】
図3は、画像処理部26の制御系の構成を示すブロック図である。画像処理部26において、CPU301等の各ブロックは各種処理を行うユニットそれぞれを示している。各ユニットはハードウエア構成またはソフトウエア構成のいずれでもその機能が発揮できれば構成が限定されない。
【0035】
CPU301は、中央演算処理装置であり、画像処理部26全体を制御する。システムコントローラ302は、CPU301の命令に従い、画像処理部26を構成する各ユニットにアクセスしてデータの書き込み、読み込みを行う。
【0036】
ROM(記憶専用媒体)303は、プログラムが格納されており、CPU301は該プログラムを読み込んで、該プログラムの内容に従い動作する。スキャナ信号I/F部304は、スキャナ制御部25からの画像データを受信する。
【0037】
RAM(書き込み読み出し記憶媒体)305は、ワークメモリであり、スキャナ信号I/F部304で受信した画像データを書き込んだり、プログラムを実行する際のワークエリアとして使用する。
【0038】
領域分離処理部306は、読み取り部によって読み取られた画像データから、当該画像データについて圧縮が必要か否かの判定基準に係る特徴を抽出する特徴抽出機能と、特徴抽出部が抽出した特徴に基づき、前記画像データについて圧縮が必要か否かを判定する圧縮判定の機能を有している。
【0039】
具体的には、画像データの圧縮を必要しないとの特徴として、読み取られた画像データに係る画像中から写真画像(領域)を抽出して(特徴抽出部)、写真画像が含まれていると判定した場合には(圧縮判定部)、当該画像データを圧縮処理しないものである。
【0040】
画像データからの写真画像の抽出は、画像データの各画素を領域識別値に基づいて複数の領域(文字領域、網点領域、写真領域など)に分類し、写真画像が含まれているか否かを判断する。特開平11−27517号(画像処理装置)を参考にできる。
【0041】
圧縮部307は、CPU301からの圧縮率の設定に従い、画像データをJPEG圧縮する。なお、画像データのJPEG圧縮は、JIS番号でJIS X 4301の処理によって行うことができる。
【0042】
伸長部308は、圧縮されている画像データを伸長処理して生画像データに戻す。なお、伸長処理は、JIS番号でJIS X 4301の処理によって行うことができる。
【0043】
第1記憶部309は、非圧縮の画像データを保存しておくメモリである。
【0044】
第2記憶部310は、圧縮部307で圧縮された画像データを保存しておくメモリである。
【0045】
画像形成装置I/F部311は、画像データを画像形成装置本体24に送信するためのインタフェース部である。
【0046】
図4は、本実施形態の画像形成装置の実行する処理のフローチャートである。
【0047】
最初に自動原稿読取装置13で画像データを読み込む(S400)。
【0048】
読み込んだ画像データを画像処理部26の領域分離処理部306により詳細な画像データ(写真等)を分離する(S401)。
そして、詳細な画像データが分離されたか否かによって有無を判断する(S402)。
【0049】
判断の結果、詳細な画像データ(写真等)がなければ(S402:NO)、圧縮部307で画像データを圧縮し第2記憶部310へ保存し(S403)、S405に進む。
【0050】
一方、詳細な画像データ(写真等)があれば(S402:YES)、画像データは圧縮せずに第1記憶部309へ保存し(S404)、S405に進む。
【0051】
次いで、次の読み込む画像データがあるかいなかを判定し(S405)、当該画像データがあればS400に戻りそれ以降の処理を繰り返し実行する(S405:YES)。
【0052】
一方、読み込むデータがなければ(S405:NO)、非圧縮の画像データリストを表示するかどうかを利用者が選択する(S406)。
【0053】
表示を選択した場合は(S406:YES)、タッチパネル付き表示画面21に非圧縮の画像データリストを表示する(S407)。利用者は、上記表示画面21に表示された非圧縮の画像データリストを確認する。一方、表示を選択しなかった場合は(S406:NO)、本画像データ処理を終了する。
【0054】
そして、そのリストのうちの画像データのいずれを圧縮するかを選択する(S408)。頁が複数ある場合は別の画像データも一括して同じように(同条件での圧縮処理)圧縮処理をするか否かを選択する(S409)。
【0055】
一括処理を選択した場合は(S409:YES)、別の画像データも一括して圧縮処理して処理を終了する(S410)。一方、一括処理しない場合は(S409:NO)、別の画像データの処理をするためにS408からの処理を繰り返すか否かを選択する(S411)。当該処理を繰り返し行うならばS408に戻り(S411:YES)、処理を繰り返す。一方、当該処理を行わないならば(S411:NO)、本画像データ処理を終了する。
【0056】
図5は、本実施形態のタッチパネル付き表示画面21の表示例である。
【0057】
タッチパネル付き表示画面21では、その表示画面上に表示領域およびタッチスイッチ領域が複数形成されており、圧縮していない画像データリストを頁単位で表示する高圧縮OFFページリスト表示領域501と、高圧縮が選択されたページの画像内容を表示するプレビュー表示するプレビュー表示領域502と、圧縮処理する画面であることを表示する表示領域503と、高圧縮するか否かを選択する圧縮ON(はい)/OFF(いいえ)ボタン領域504と、操作画面の表示を前に戻す(「戻る」ボタン)次の表示にする(「次へ」ボタン)、終了する(「終了」ボタン)の切換えボタン領域505とを設けている。
【0058】
上記のS407の処理によって、高圧縮OFFページリスト表示領域501は、非圧縮の画像データのページリストを表示している。プレビュー表示領域502は、高圧縮OFFページリスト表示領域501の中の選択されたページの画像が表示する。
【0059】
利用者は、上記表示領域501に頁単位で表示された画面データを確認し、画面データを圧縮するかしないかを判断し、頁単位でタッチして選択する(図中太枠表示)。
【0060】
圧縮ON/OFFボタン領域504で、圧縮する場合は「はい」ボタンをタッチする。圧縮しない場合は「いいえ」ボタンをタッチする。
【0061】
図6は、本実施形態のタッチパネル付き表示画面21でサムネイル表示した場合の表示例である。
【0062】
高圧縮OFFページリスト(サムネイル表示)601は、図5に示した、高圧縮OFFページリスト表示領域501で行った表示をサムネイル表示した例であり、選択した頁(図6では8頁)が太枠表示される。この構成によって、非圧縮のページの内容を各ページ毎に確認する手間を省き、まとめて各ページの内容を確認することが可能である。
【0063】
図7は図6の変形例を示す図面であり、サムネイル表示された、8ページ、76ページ、84ページ及び、99ページの複数のページを選択した場合の事例であり(図7中太枠表示している)、複数のページを選択した後に圧縮の指示を行うことで利用者の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の外観した概略図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置に設けられる画像処理部の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置の行うフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る画像形成装置のタッチパネル付き表示画面の表示例である。
【図6】本実施形態に係る画像形成装置のタッチパネル付き表示画面でサムネイル表示した場合の表示例である。
【図7】本実施形態に係る画像形成装置のタッチパネル付き表示画面でサムネイル表示した場合の応用例である。
【符号の説明】
【0065】
11 タッチパネル付き表示画面
12 操作パネル
13 自動原稿読取装置
14 画像形成装置本体
21 タッチパネル付き表示画面
22 操作パネル
23 自動原稿読取装置
24 画像形成装置本体
25 スキャナ制御部
26 画像処理部
302 システムコントローラ
304 スキャナ信号I/F部
306 領域分離処理部
307 圧縮部
308 伸長部
309 第1記憶部
310 第2記憶部
311 画像形成装置I/F部
501 高圧縮OFFページリスト表示領域
502 プレビュー表示領域
503 圧縮画面であることの表示領域
504 圧縮ON/OFFボタン領域
505 切換えボタン領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を読み取り部によって読み取って得られた画像データを記憶するとともに、記憶した画像データに基づいて画像形成を行うことが可能に構成された画像形成装置において、
読み取り部によって読み取られた画像データから、当該画像データについて圧縮が必要か否かの判定基準に係る特徴を抽出する特徴抽出部と、
特徴抽出部が抽出した特徴に基づき、前記画像データについて圧縮が必要か否かを判定する圧縮判定部と、
読み取られた画像データを圧縮しない状態で記憶する第1記憶部と、
読み取られた画像データを圧縮した状態で記憶する第2記憶部と、
圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要とするものである場合は、前記画像データを圧縮して前記第2記憶部に記憶させる圧縮部とを備え、
前記圧縮判定部の判定結果が前記画像データの圧縮を必要としないものである場合は、当該画像データを圧縮せずに前記第1記憶部に記憶させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
上記画像データが複数のページから構成される場合には、特徴抽出から圧縮して記憶させる一連の画像データ処理をページ単位で処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
上記特徴抽出部は、画像データの圧縮を必要しないとの特徴として、読み取られた画像データに係る画像中の写真画像を抽出し、圧縮判定部は、写真画像が抽出された場合には、前記画像データの圧縮を必要としないとの判定をし、
上記圧縮部は、前記画像中に写真画像が含まれている画像データを圧縮せずに第1の記憶部に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
画像形成装置は、さらに、当該画像形成装置に画像データを圧縮する指示を与えるための操作部と、少なくとも画像を表示させる表示部とを備え、操作部の指示に基づいて第1記憶部に記憶した非圧縮の画像データに係る画像を表示部に表示させ、操作部からの指示により当該表示に係る画像データを圧縮状態に変換可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
上記表示部に表示する画像データに係る画像はサムネイル表示であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
上記表示部は、上記画像データが複数のページから構成される場合であって、第1記憶部に記憶された非圧縮の画像データが複数のページに存在するときには、その画像データの各ページを一覧表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
上記一覧表示はページ番号、又は、サムネイル表示であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
上記一覧表示されたページ番号、又は、サムネイル表示の1つ以上が選択可能であり、圧縮状態に変換可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−135975(P2010−135975A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308415(P2008−308415)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】