説明

画像形成装置

【課題】 別仕様のトナー補給手段の装着及び正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出して報知することで、作業者に誤装着を容易に認識できる画像形成装置を提供するものである。
【解決手段】 装置本体の収納空間に装着されるトナー補給手段について、正規仕様又は別仕様を検出し、又は正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて別仕様のトナー補給手段の装着、又は正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を報知する報知手段を備えてなる画像形成装置に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成ユニットにトナーを補給するトナー補給手段を着脱可能に備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複写機、プリンタ、ファクシミリやこれらの機能を併せ持たせた複合機等の画像形成装置は、記録用紙に転写するトナー像を形成する画像形成ユニットを備え、この画像形成ユニットはトナー補給手段(トナーカートリッジ)からトナーの補給を受ける。
【0003】
トナー補給手段は、画像形成装置の機種別に仕様が決定されており、機種別に正規仕様のトナー補給手段を装置本体の収納空間に装着して、画像形成ユニットにトナーを補給する。
そのため、別仕様のトナー補給手段が装置本体の収納空間に装着され、正規仕様のトナー補給手段であっても収納空間に不完全な状態で装着されることを防止する必要がある。
【0004】
トナー補給手段の誤装着を防止する技術として、特許文献1に開示する技術は、正規仕様のトナー補給装置に現像剤容器に嵌込まれる接合部(非互換部)を形成し、別仕様のトナー補給装置に、正規仕様のトナー補給装置と異形状の接合部(非互換部)を形成している。
別仕様のトナー補給装置を、別機種の画像形成装置に装着するとき、接合部を現像剤容器に嵌込むことができず、これにより、トナー補給装置の誤装着を防止している。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示する技術では、別仕様のトナー補給装置を装着するとき、画像形成装置への誤装着の確認は、接合部が現像剤容器に嵌込むことができるか否かの物理的干渉となる。従って、作業者は、別仕様のトナー補給装置を装着しているかを認識することが困難である。
また、装置本体のカバー扉体を開いて、別仕様のトナー補給装置を収納空間に装着して、物理的干渉状態でカバー扉体を閉めると、トナー補給装置に無理な力が加わり、破損する虞がある。そして、カバー扉体が閉じられると、作業者は別仕様のトナー補給装置が装着されていることを認識できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−134075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、別仕様のトナー補給手段の装着及び正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出して報知することで、作業者に誤装着を容易に認識できる画像形成装置を提供することにある。
また、正規仕様及び別仕様のトナー補給手段を収納空間に装着可能とし、装着後に誤装着を検出して報知することで、カバー扉体による無理な力が加わることを防止できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、装置本体に配置されトナー画像を形成する少なくとも1つの画像形成ユニットと、前記装置本体の収納空間に着脱可能であり前記画像形成ユニットにトナーを補給する少なくとも1つのトナー補給手段と、を備え、前記トナー補給手段は、前記画像形成ユニットに連通されるトナー補給口、及び開閉部材を有し、前記開閉部材の開閉動作によって前記トナー補給口を開閉させる画像形成装置において、前記収納空間に装着される前記トナー補給手段について、正規仕様又は別仕様を検出し、又は前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記別仕様のトナー補給手段の装着、又は前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を報知する報知手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記検出手段は、前記トナー補給手段を前記収納空間に装着した後、前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段の前記トナー補給口の開閉状態に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出し、又は前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置に関する。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記正規仕様のトナー補給手段は、前記開閉部材を開閉動作させる正規仕様の開閉ジョイントを備え、前記別仕様のトナー補給手段は、前記開閉部材を開閉動作させる別仕様の開閉ジョイントを備えてなり、前記装置本体は、前記収納空間に前記各トナー補給手段を装着した後、前記正規仕様の開閉ジョイントに連結され、前記別仕様の開閉ジョイントに非連結である駆動ジョイントを備え、前記駆動ジョイントによって連結される前記開閉ジョイントを駆動することで、前記正規仕様のトナー補給手段の開閉部材を開動作させてなり、前記検出手段は、前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段のトナー補給口の開閉状態に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置に関する。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記駆動ジョイントは、前記正規仕様のトナー補給手段が前記収納空間に不完全に装着されると、前記正規仕様の開閉ジョイントに非連結とされ、前記検出手段は、前記トナー補給口の閉状態に基づいて、前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置に関する。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記駆動ジョイントは、前記収納空間に前記各トナー補給手段を装着した後、前記正規仕様の開閉ジョイントに連結され、前記別仕様の開閉ジョイントに非連結である回転体を有し、前記回転体は前記開閉ジョイントとの連結によって回転されてなり、前記検出手段は、前記回転体の位置に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置に関する。
【0013】
請求項6に係る発明は、前記駆動ジョイントの回転体は、前記正規仕様のトナー補給手段が前記収納空間に不完全に装着されると、前記正規仕様の開閉ジョイントに非連結とされ、前記検出手段は、前記回転体の位置に基づいて、前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出することを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の画像形成装置に関する。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記装置本体は、前記収納空間の開口を開閉するカバー扉体を備え、前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段を前記収納空間に装着した状態で、前記収納空間の開口を開閉することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置に関する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、装置本体の収納空間に装着され、画像形成ユニットにトナーを補給するトナー補給手段を含んで構成され、前記トナー補給手段は、前記画像形成ユニットに連通されるトナー補給口、及び開閉部材を有し、前記開閉部材の開閉動作によって前記トナー補給口を開閉させる画像形成装置において、前記収納空間に装着される前記トナー補給手段について、正規仕様又は別仕様を検出し、又は前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記別仕様のトナー補給手段の装着、又は前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を報知する報知手段を備えてなるので、トナー補給手段を装着する作業者の認識に関係なく、検出手段によって収納空間に装着されるトナー補給手段の仕様(正規仕様又は別仕様)を検出し、又は正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出できる。
そして、検出手段の検出結果に基づいて、報知手段によって収納空間に装着されるトナー補給手段の仕様、及び正規仕様のトナー補給手段の誤装着を報知するので、作業者はトナー補給手段の誤装着を容易に認識できる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、前記検出手段は、前記トナー補給手段を前記収納空間に装着した後、前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段の前記トナー補給口の開閉状態に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出し、又は前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出するので、作業者は、収納空間に装着されるトナー補給手段の仕様に加えて、トナー補給口の開閉状態も報知によって認識できる。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、前記正規仕様のトナー補給手段は、前記開閉部材を開閉動作させる正規仕様の開閉ジョイントを備え、前記別仕様のトナー補給手段は、前記開閉部材を開閉動作させる別仕様の開閉ジョイントを備えてなり、前記装置本体は、前記収納空間に前記各トナー補給手段を装着した後、前記正規仕様の開閉ジョイントに連結され、前記別仕様の開閉ジョイントに非連結である駆動ジョイントを備え、前記駆動ジョイントによって連結される前記開閉ジョイントを駆動することで、前記正規仕様のトナー補給手段の開閉部材を開動作させてなり、前記検出手段は、前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段のトナー補給口の開閉状態に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出するので、駆動ジョイントと開閉ジョイントの連結又は非連結によって、トナー補給口の開閉を検出できる。これにより、収納空間に装着されるトナー補給手段の仕様(正規仕様又は別仕様)を報知することが可能となる。
【0018】
請求項4に係る発明によれば、前記駆動ジョイントは、前記正規仕様のトナー補給手段が前記収納空間に誤装着されると、前記正規仕様の開閉ジョイントに非連結とされ、前記検出手段は、前記トナー補給口の閉状態に基づいて、前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出するので、駆動ジョイントと開閉ジョイントの連結又は非連結によって、トナー補給口の開閉を検出できる。これにより、正規仕様のトナー補給手段の誤装着を報知することが可能となる。
【0019】
請求項5に係る発明によれば、前記駆動ジョイントは、前記収納空間に前記各トナー補給手段を装着した後、前記正規仕様の開閉ジョイントに連結され、前記別仕様の開閉ジョイントに非連結である回転体を有し、前記回転体は前記開閉ジョイントとの連結によって回転されてなり、前記検出手段は、前記回転体の位置に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出するので、回転体の位置によって、収納空間に装着されるトナー補給手段の仕様(正規仕様又は別仕様)を検出できる。これにより、収納空間に装着されるトナー補給手段の仕様(正規仕様又は別仕様)を報知することが可能となる。
【0020】
請求項6に係る発明によれば、前記駆動ジョイントの回転体は、前記正規仕様のトナー補給手段が前記収納空間に誤装着されると、前記正規仕様の開閉ジョイントに非連結とされ、前記検出手段は、前記回転体の位置に基づいて、前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出するので、回転体の位置によって、トナー補給手段の誤装着を検出できる。これにより、トナー補給手段の誤装着を報知することが可能となる。
【0021】
請求項7に係る発明によれば、前記装置本体は、前記収納空間の開口を開閉するカバー扉体を備え、前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段を前記収納空間に装着した状態で、前記収納空間の開口を開閉するので、別仕様のトナー補給手段を収納空間に装着しても、カバー扉体による無理な力が加わらない。従って、トナー補給手段の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする斜視図である。
【図3】正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする一部断面斜視図である。
【図4】正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする断面図である。
【図5】図4の一部断面拡大図である。
【図6】正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を開状態にする斜視図である。
【図7】正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を開状態にする一部断面斜視図である。
【図8】正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を開状態にする断面図である。
【図9】図8の一部断面拡大図である。
【図10】別仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする斜視図である。
【図11】カバー扉体を全開きして収納空間を開放した状態を示す正面斜視図である。
【図12】カバー扉体を全開きして収納空間を開放した状態を示す裏面斜視図である。
【図13】カバー扉体を全開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大正面斜視図である。
【図14】カバー扉体を全開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大裏面斜視図である。
【図15】駆動カップリングジョイントの構成を示す正面分解斜視図である
【図16】駆動カップリングジョイントの構成を示す裏面分解斜視図である。
【図17】カバー扉体を半開きして収納空間を開放した状態を示す正面斜視図である。
【図18】カバー扉体を半開きして収納空間を開放した状態を示す裏面斜視図である。
【図19】カバー扉体を半開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大正面斜視図である。
【図20】カバー扉体を半開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大裏面斜視図である。
【図21】カバー扉体を閉じた状態を示す正面斜視図である。
【図22】カバー扉体を閉じた状態を示す裏面斜視図である。
【図23】カバー扉体を閉じたき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大正面斜視図である。
【図24】カバー扉体を閉じたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大裏面斜視図である。
【図25】検出手段の構成を示す図であって、被検出部材が検出光を遮光している状態を示す拡大裏面斜視図である。
【図26】検出手段の構成を示す図であって、被検出部材が検出光を遮光していない状態を示す拡大裏面斜視図である。
【図27】検出手段、制御装置及び報知手段の関係を示す図であって、検出手段の被検出部材が検出光を遮光している状態を示す模式図である。
【図28】検出手段、制御装置及び報知手段の関係を示す図であって、検出手段の被検出部材が検出光を遮光していない状態を示す模式図である。
【図29】トナー補給手段を収納空間に装着した状態を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明に係る画像形成装置について、図1乃至図29を参照して説明する。
【0024】
<画像形成装置の全体構成>
画像形成装置の全体構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
【0025】
図1において、画像形成装置(X)は、装置本体(1)、複数の画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)、複数の露光ユニット(3M、3C、3Y、3B)(図1では、露光ユニット(3M、3C、3Y、3B)をまとめて符号(3)で示す。)、二次転写ユニット(5)、定着ユニット(6)及び複数のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を含んで構成される。
【0026】
装置本体(1)は、図1に示すように、上下方向(U)の上端に開口する収納空間(G)が形成され、この収納空間(G)の開口はカバー扉体(8)によって開閉自在にされている。カバー扉体(8)は、装置本体(1)に設けられ、装置本体(1)の幅方向(H)の一端(1A)側で回転自在に軸支されている。
【0027】
複数の画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)は、図1に示すように、装置本体(1)の上下方向(U)において、収納空間(G)の下方側に配置されている。また、各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)は、マゼンダ、シアン、イエロー及びブラックのトナー像を形成するもので、装置本体(1)の幅方向(H)に並設されている。
また、各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)は、図1に示すように、感光体ドラム(9)、帯電器(10)及び現像ローラ(11)等を備えている。
【0028】
各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)の感光体ドラム(9)は、帯電器(10)の帯電バイアスによって負極性の電位に帯電される。また、各感光体ドラム(9)は、複数の露光ユニット(3M、3C、3Y、3B)によるレーザ走査によって、マゼンダ、シアン、イエロー及びブラックの静電潜像が形成される。露光ユニット(3)は、図1に示すように、画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)の下方側に夫々配置されている。
【0029】
各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)の現像ローラ(11)は、現像バイアスによって各感光体ドラム(9)に形成された静電潜像にトナー(マゼンダ、シアン、イエロー及びブラック)を付着する。これにより、各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)は、各感光体ドラム(9)の静電潜像に対してトナー像(マゼンダ、シアン、イエロー及びブラック像)を形成する。
これら各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)は、一次転写ローラ(12)の転写バイアスによって各感光体ドラム(9)のトナー像を中間転写ベルト(13)に一次転写する。
【0030】
二次転写ユニット(5)は、図1に示すように、装置本体(1)の一端(1A)側に配置され、中間転写ベルト(13)及び二次転写ローラ(14)を備えている。
この二次転写ユニット(5)は、図1に示すように、給紙カセット(1815)から搬送される記録用紙を中間転写ベルト(13)及び二次転写ローラ(14)でニップして、二次転写ローラ(14)の二次転写バイアスによって中間転写ベルト(13)に一次転写されたトナー像(マゼンダ、シアン、イエロー及びブラック像)を記録用紙に転写する。
【0031】
定着ユニット(6)は、図1に示すように、上下方向(U)において、二次転写ユニット(5)の上方側に配置され、加熱ローラ(15)及び加圧ローラ(16)を備えている。
この定着ユニット(6)は、二次転写ユニット(5)から搬送される記録用紙を加熱ローラ(15)及び加圧ローラ(16)でニップして、記録用紙を加熱及び加圧する。
これにより、定着ユニット(6)は、記録用紙に二次転写されたトナー像(マゼンダ、シアン、イエロー及びブラック像)を定着させる。
トナー像が定着された記録用紙は、図1に示すように、装置本体(1)外側の排出トレイ(17)に排出される。この排出トレイ(17)は、図1に示すように、カバー扉体(8)で構成(兼用)されている。
【0032】
複数のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)は、図1に示すように、収納空間(G)に装着される。これら各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)は、幅方向(H)に並設されており、各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)に夫々連通されている。
また、各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)は、マゼンダ、シアン、イエロー及びブラックのトナーを収容しており、各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)に各トナーを夫々補給する。
【0033】
<トナー補給手段の具体構成>
次に、トナー補給手段の具体構成について、図2乃至図10を参照して説明する。
なお、画像形成装置(X)に装着される正規仕様のトナー補給手段、及び別機種の画像形成装置に装着される別仕様のトナー補給手段の具体構成について説明する。
【0034】
[1]正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の具体構成
正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の具体構成について、図2乃至図9を参照して説明する。
図2は、正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする斜視図である。図3は正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする一部断面斜視図である。図4は正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする断面図である。図5は、図4の一部断面拡大図である。図6は正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を開状態にする斜視図である。図7は正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を開状態にする一部断面斜視図である。図8は正規仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を開状態にする断面図である。図9は図8の一部断面拡大図である。
【0035】
正規仕様のトナー補給手段(7M)は、図2乃至図5に示すように、トナーカートリッジであって、マゼンダトナーを収容している。
この正規仕様のトナー補給手段(7M)は、カートリッジ容器(21)、開閉部材(22)、トナー補給口(23)及び開閉カップリングジョイント(24:正規仕様の開閉ジョイント)を備えている。
【0036】
カートリッジ容器(21)は、図4及び図5に示すように、マゼンダトナーを収容している。このカートリッジ容器(21)は、マゼンダトナーをトナー補給口(23)まで搬送するスクリューコンベア(25)を内部に配置しており、スクリューコンベア(25)は、カートリッジ容器(21)の上下方向(u)の下方側に位置されている。このスクリューコンベア(25)は、カートリッジ容器(21)の幅方向(h)にわたって延設されている。
また、カートリッジ容器(21)は、図2及び図3に示すように、幅方向(h)の一端(21A)から突出する収納円筒体(26)が形成され、この収納円筒体(26)はカートリッジ容器(21)内に開口している。
【0037】
開閉部材(22)は、図3乃至図5に示すように、円筒形状に形成されて、収納円筒体(26)内及びカートリッジ容器(21)にわたって回転自在に配置されている。この開閉部材(22)には、図3、図8及び図9に示すように、円筒形状の内外周に開口するトナー排出口(27)が形成されている。トナー排出口(27)は、図8及び図9に示すように、幅方向(h)に延設されている。
開閉部材(22)の内部には、図4及び図5に示すように、スクリューコンベア(25)の一端(25A)側が配置されている。
【0038】
トナー補給口(23)は、図3乃至図5に示すように、収納円筒体(26)に形成されている。このトナー補給口(23)は、図8及び図9に示すように、開閉部材(22)のトナー排出口(27)に連結自在に配置されている。
【0039】
正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)は、図3、図4及び図5に示すように、一端が閉鎖される円筒形状に形成されている。この開閉カップリングジョイント(24)は、開閉部材(22)に一体形成され、カートリッジ容器(21)の一端(21A)から突出している。また、開閉カップリングジョイント(24)は、図3に示すように、開閉部材(22)の一端を閉鎖している。
正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)は、図2に示すように、複数の扇状連結部(28)、(29)を有している。これら各扇状連結部(28)、(29)は、開閉カップリングジョイント(24)の閉鎖端(24A)に一体形成され、この閉鎖端(24A)から突出されている。また、各扇状連結部(28)、(29)は、図2に示すように、開閉カップリングジョイント(24)の円周まわりに180度の間隔を隔てて配置されている。
扇状連結部(28)は、図2に示すように、上下方向(u)の上方側に位置し、扇状連結部(29)は下方側に位置しており、扇状連結部(28)の幅寸法は、扇状連結部(29)の幅寸法より大きくされている(扇状連結部(28)>扇状連結部(29))。
また、開閉カップリングジョイント(24)は、図4及び図5に示すように、スクリューコンベア(25)の一端(25A)を回転自在に軸支している。なお、スクリューコンベア(25)の他端(25B)は、図4に示すように、カートリッジ容器(21)の他端(21B)側で回転自在に軸支されている。
【0040】
上記構成の正規仕様のトナー補給手段(7M)は、図2乃至図5に示す閉状態から、開閉カップリングジョイント(24)及び開閉部材(22)を時計方向に回転することで、図6乃至図9に示す開状態にできる。閉状態では、図3乃至図5に示すように、開閉部材(22)によってトナー補給口(23)を閉じており、開状態では、図6乃至図9に示すように、開閉部材(22)のトナー排出口(27)がトナー補給口(23)に対峙して、トナー補給口(23)を開いている。
これにより、正規仕様のトナー補給手段(7M)は、図6乃至図9に示すように、スクリューコンベア(25)で搬送されるマゼンダトナーを、トナー排出口(27)を通してトナー補給口(23)から補給する。
また、正規仕様のトナー補給手段(7M)は、図6に示すように、開閉カップリングジョイント(24)及び開閉部材(22)を反時計方向に回転することで、開状態から閉状態にする。
【0041】
また、正規仕様のトナー補給手段であって、シアン、イエロー及びブラックのトナー補給手段(7C、7Y、7B)は、図2乃至図9に示したマゼンダのトナー補給手段(7M)と同一の構成を備えているので、詳細な説明は省略する。トナー補給手段(7C,7Y、7B)は、図2に示すように、カートリッジ容器(21)にシアン、イエロー及びブラックのトナーを収容している。
【0042】
[2]別仕様のトナー補給手段(107)の具体構成
次に、別仕様のトナー補給手段(107)の具体構成について、図10を参照して説明する。
図10は、別仕様のトナー補給手段を示す図であって、トナー補給口を閉状態にする斜視図である。なお、図10において、図2乃至図9と同一符号は、同一構成であるので、その説明は省略する。
【0043】
別仕様のトナー補給手段(107)は、図10に示すように、別仕様の開閉カップリングジョイント(124:別仕様の開閉ジョイント)の複数の扇状連結部(128)、(129)を除いて、正規仕様のトナー補給手段(7M)と同一構成を備えている。
別仕様の開閉カップリングジョイント(124)において、複数の扇状連結部(128)、(129)は、図10に示すように、開閉カップリングジョイント(124)の円周まわりに180度の間隔を隔てて配置されている。扇状連結部(128)は、図10に示すように、上下方向(u)の上方側に位置し、扇状連結部(129)は上方側に位置しており、扇状連結部(128)の幅寸法は、扇状連結部(129)の幅寸法より小さくされている(扇状連結部(128)<扇状連結部(129))。
図10に示す別仕様の各扇状連結部(128)、(129)は、図2に示す正規仕様の各扇状連結部(28)、(29)と、幅寸法が上下で相違している。
【0044】
<開閉駆動手段の具体構成>
次に、開閉駆動手段の具体構成について、図11乃至図24を参照して説明する。
開閉駆動手段(Y)は、図2乃至図9に示す正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)のトナー補給口(23)を開閉状態にする。
図11は、カバー扉体を全開きして収納空間を開放した状態を示す正面斜視図である。図12はカバー扉体を全開きして収納空間を開放した状態を示す裏面斜視図である。図13はカバー扉体を全開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大正面斜視図である。図14はカバー扉体を全開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大裏面斜視図である。図15は駆動カップリングジョイントの構成を示す正面分解斜視図である。図16は駆動カップリングジョイントの構成を示す裏面分解斜視図である。図17はカバー扉体を半開きして収納空間を開放した状態を示す正面斜視図である。図18はカバー扉体を半開きして収納空間を開放した状態を示す裏面斜視図である。図19はカバー扉体を半開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大正面斜視図である。図20はカバー扉体を半開きしたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大裏面斜視図である。図21はカバー扉体を閉じた状態を示す正面斜視図である。図22はカバー扉体を閉じた状態を示す裏面斜視図である。図23はカバー扉体を閉じたき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大正面斜視図である。図24はカバー扉体を閉じたとき、駆動カップリングジョイントの状態を示す拡大裏面斜視図である。
【0045】
開閉駆動手段(Y)は、図11乃至図16に示すように、カバー扉体(8)、複数の案
内溝(30M、30C、30Y、30B)、ギア伝達構造(31)及び駆動カップリングジョイント(32:駆動ジョイント)で構成される。
カバー扉体(8)は、図11及び図12に示すように、収納空間(G)を形成する装置本体(1)の両側壁板(33)、(34)(側壁板(34)は図示を省略)に回転自在に軸支され、収納空間(G)を開閉する。
【0046】
複数の案内溝(30M、30C、30Y、30B)は、図11に示すように、装置本体(1)の側壁板(33)に形成され、装置本体(2)の幅方向(H)に間隔を隔てて配置されている。これら各案内溝(30M、30C、30Y、30B)は、収納空間(G)の開口側及び内側に開口して、上下方向(U)の下方側へ延設されている。また、各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の下端側には、図11及び図13に示すように、駆動収納穴(35)が形成され、駆動収納穴(35)は、装置本体(1)の前後方向(F)において、側壁板(33)を貫通している。
【0047】
ギア伝達構造(31)は、図12及び図14に示すように、側壁板(33)の裏面側に配置され、扇状ギア(36)、ピニオンギア(37)及びラックギア(38)を備えている。
扇状ギア(36)は、図11及び図12に示すように、カバー扉体(8)の前後方向(F)の一端(8A)に位置して、上下方向(U)の下方側で固定されている。
ピニオンギア(37)は、図12に示すように、扇状ギア(36)に噛合されて、側壁板(33)に回転自在に軸支されている。
ラックギア(38)は、図12及び図14に示すように、ピニオンギア(37)に噛合されて、側壁板(33)に移動自在に配置されている。このラックギア(38)は、図12及び図13に示すように、各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の駆動収納穴(35)上方側に位置して、幅方向(H)に延設されている。
【0048】
上記構成のギア伝達構造(31)は、カバー扉体(8)を開閉すると、この開閉動作に連動して、扇状ギア(36)及びピニオンギア(37)が回転して、ラックギア(38)を幅方向(H)に移動させる。
【0049】
駆動カップリングジョイント(32)は、図15及び図16に示すように、円筒ギア体(51)、円柱状の回転体(52)、コイルバネ(53:付勢部材)及び保持カバー体(54)を備えている。
【0050】
円筒ギア体(51)の一端(51A)には、図15及び図16に示すように、外周まわりに外周ギア(55)が形成されている。また、円筒ギア体(51)の他端(51B)には、図15及び図16に示すように、2つの規制溝(56)、(57)及び2つのカム面(58)、(59)が形成されている。2つの規制溝(56)、(57)は、図16に示すように、円筒ギア体(51)の円周まわりに180度の間隔を隔てて配置され、他端(51B)に開口して外周ギア(55)近傍まで延設されている。
2つのカム面(58)、(59)は、図15及び図16に示すように、円筒ギア体(51)の円周まわりに180度の間隔を隔てて配置され、カム面(58)は、円筒ギア体(51)の他端(51B)から外周ギア(55)に向かうように傾斜して、一方の規制溝(56)に至っている。また、カム面(59)は、図16に示すように、円筒ギア体(51)の他端(51B)から外周ギア(55)に向かうように傾斜して、他方の規制溝(57)に至っている。
【0051】
円柱状の回転体(52)は、図15に示すように、連結穴体(60)及び複数のカム突起(64)、(65)を備えている。
【0052】
連結穴体(60)は、図15に示すように、回転体(52)の一端(52A)に開口して、他端(52B)側に延設されており、円形穴(61)及び2つの扇状穴(62)、(63)で構成されている。円形穴(61)は、回転体(52)の軸心まわりに形成され、2つの扇状穴(62)、(63)は、円形穴(61)の円周まわりに180度の間隔を隔てて形成されている。これら各扇状穴(62)、(63)は、図15に示すように、円形穴(61)に連通され、回転体(52)の外周に向かって広がるように形成されている。
また、扇状穴(62)は、図15に示すように、上下方向(u1)の上方側に位置し、
扇状穴(63)は上方側に位置しており、扇状穴(62)の幅寸法は、扇状穴(63)の幅寸法より小さくされている(扇状穴(62)>扇状穴(63))。これら各扇状穴(62)、(63)には、図2に示す正規仕様の扇状連結部(28)、(29)が夫々挿入される。
【0053】
2つのカム突起(64)、(65)は、図15及び図16に示すように、回転体(52)の他端(52B)に配置され、回転体(52)の円周方向へ突出している。これら各カム突起(64)、(65)は、図15に示すように、各扇状穴(62)、(63)に対峙して配置されている。また、カム突起(65)の近くには、他端(52B)から軸方向突出する検出突起(66)が配置される。また、各カム突起(64)、(65)は、突出方向からみて、円筒ギア体(51)に対向する側は山型形状になっている。
【0054】
コイルバネ(53)は、図15及び図16に示すように、回転体(52)の他端(52B)及び保持ケース体(54)の間に配置されている。
【0055】
上記構成の駆動カップリングジョイント(32)は、図11乃至図14に示すように、側壁板(33)の裏面に配置され、各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の駆動収納穴(35)に対峙して取付られる。
また、図11乃至図14において、カバー扉体(8)を開いた状態において、駆動カップリングジョイント(32)の円筒ギア体(51)、回転体(52)、コイルバネ(53)及び保持カバー体(54)は、以下のように配置、取付けられる。
【0056】
円筒ギア体(51)は、図11及び図13に示すように、側壁板(33)の裏面から各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の駆動収納穴(35)に対向して配置し、一端(51A)を側壁板(33)に当接させる。また、外周ギア(55)は、図11及び図13に示すように、ラックギア(38)に噛合される。
回転体(52)は、図11及び図13に示すように、一端(52A)から円筒ギア体(51)内に挿入する。また、カム突起(64)、(65)は、図15及び図16に示すように、円筒ギア体(51)の他端(51B)に当接させる。
コイルバネ(53)は、図15及び図16に示すように、回転体(52)の他端(52B)内及び保持カバー体(54)内に配置する。
続いて、保持カバー体(54)は、図14乃至図16に示すように、円筒ギア体(51)の他端(51A)側から円筒ギア体(51)、回転体(52)及びコイルバネ(53)を内部に配置し、側壁板(33)に取付けられる。
【0057】
これにより、駆動カップリングジョイント(32)は、図11乃至図14に示すように、カバー扉体(8)を開いた状態において、回転体(52)を円筒ギア体(51)内に配置した初期状態にする。このとき、図14に示すようにカム突起(65)は保持カバー(54)に形成された規制壁(67)に当接している。また、回転体(52)のカム突起(64)、(65)は、図15及び図16に示すように、円筒ギア体(51)の他端(51B)に近いカム面(58)、(59)の端部付近に夫々当接されるので、回転体(52)はコイルバネ(53)のバネ力によって駆動収納穴(35)側と規制壁(67)に付勢されて位置決めされる。
また、回転体(52)の各扇状穴(62)、(63)は、図13に示すように、駆動収納穴(35)内に対峙されている。
【0058】
各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の開閉駆動手段(Y)は、図11乃至図14に示すように、カバー扉体(8)を開いた状態から閉じていき、図18及び図17に示すように、カバー扉体(8)が半開き状態になると、ラックギア(38)は、図18に示すように、右側に移動した状態となる。
これにより、ラックギア(38)に噛合する円筒ギア体(51)は、図18に示すように、時計方向に回転した状態となる。回転体(52)の各ガイド突起(63)、(64)は、図20に示すように、円筒ギア体(51)の各カム面(58)、(59)を摺動する。
そうすると、回転体(52)は、図19に示すように、コイルバネ(53)のバネ力によって位置決め壁(67)に沿って駆動収納穴(35)から内部に移動しながら、カム突起(64)、(65)が規制溝(56)、(57)に到達して係合する。また、各扇状穴(62)、(63)は、トナー補給装置(7M、7C、7Y、7B)の開閉カップリングジョイント(24)の各扇状連結部(28)、(29)に係合する。
【0059】
続いて、図21及び図22に示すように、カバー扉体(8)によって収納空間(G)を閉状態にすると、回転体(52)はカム突起(63)、(64)の規制溝(56)、(57)との係合により回転し、開閉カップリングジョイント(24)を介してトナー補給装置(7M、7C、7Y、7B)の各開閉部材(22)を回転させる。そして、図6から図9に示すようにトナー排出口(27)がトナー補給口(23)に対向する状態となる。
【0060】
また、カバー扉体(8)を、図21及び図22に示す閉状態から、図11及び図12に示す開状態にする際は、閉状態から半分程度開いた状態までは、円筒ギア体(51)の規制溝(56)、(57)と回転体(52)のカム突起(64)、(65)との係合により一体で回転し、開閉カップリングジョイント(24)を介してトナー補給装置(7M、7C、7Y、7B)の各開閉部材(22)を回転させる。そして、図2から図5に示すように、トナー排出口(27)は、トナー補給口(23)に対向しない状態となる。更に、カバー扉体(8)を半分程度開いた状態から全開までの間では、回転体(52)のカム突起(65)は、保護カバー(54)の規制壁に当接して回転が規制される。各カム突起(64)、(65)の規制溝(56)、(57)に対向する側は山型形状になっているため、円筒ギア体(51)が回転すると、各カム突起(64)、(65)は、コイルバネ(53)の付勢力に抗して軸方向に移動して、各カム面(58)、(59)に乗り上げる。そして、各カム面(58)、(59)と摺動しながら規制壁(67)に沿って、駆動収納穴(35)から離れる方向に移動する。それにともない、各扇状穴(62)、(63)とトナー補給装置(7M、7C、7Y、7B)の開閉カップリングジョイント(24)の各扇状連結部(28)、(29)との係合が解除される。そして、各開閉駆動手段(Y)の回転体(52)は、図13に示すように、円筒ギア体(51)内に挿入される初期状態にされる。
【0061】
<検出手段、報知手段の具体構成>
次に、検出手段(71)、報知手段(81)の具体構成について、図25乃至図28を参照して説明する。
図25は検出手段の構成を示す図であって、被検出部材が検出光を遮光している状態を示す拡大裏面斜視図である。図26は検出手段の構成を示す図であって、被検出部材が検出光を遮光していない状態を示す拡大裏面斜視図である。図27は検出手段、制御装置及び報知手段の関係を示す図であって、検出手段の被検出部材が検出光を遮光している状態を示す模式図である。図28は検出手段、制御装置及び報知手段の関係を示す図であって、検出手段の被検出部材が検出光を遮光していない状態を示す模式図である。
【0062】
検出手段(71)は、収納空間(G)内に装着されるトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)、(107)について、正規仕様又は別仕様を検出し、又正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の不完全な状態の装着を検出する。
報知手段(81)は、収納空間(G)内に別仕様のトナー補給手段(107)の装着、又は正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の不完全な状態の装着を報知する。
【0063】
検出手段(71)は、図25及び図26に示すように、側壁板(33)の裏面に配置されている。この検出手段(71)は、図25乃至図28に示すように、検出移動部材(72)、検出器(73)、被検出部材(74)、バネ部材(75:付勢部材)を備えている。
検出移動部材(72)は、図25乃至図28に示すように、装置本体(1)の幅方向(H)に移動自在として延設されている。この検出移動部材(72)は、図27及び図28に示すように、複数の移動突起片(72A)を有し、各移動突起片(72A)には各開閉駆動手段(Y)の回転体(52)のカム突起(65)が当接される。
検出器(73)は、図25乃至図28に示すように、検出光を投光する投光部(76)及び検出光を受光する受光部(77)で構成され、装置本体(1)の制御装置(78)に接続されている。
被検出部材(74)は、図11及び図12に示すように、カバー扉体(8)を開いた状態において、検出器(73)の投光器(76)及び受光器(77)の間に配置されて、検出器(73)の検出光を遮光している。
バネ部材(75)は、図27及び図28に示すように、バネ力によって被検出部材(74)を検出器(73)側に付勢している。
【0064】
報知手段(81)は、図27及び図28に示すように、制御装置(78)に接続され、表示ディスプレイ及びスピーカ等で構成されている。この報知手段(81)は、図1に示す装置本体(1)に配置され、表示及び音によって報知する。
【0065】
制御装置(78)は、図27及び図28に示すように、検出手段(71)からの検出結
果(検出光のON/OFF)に基づいて、収納空間(G)内に装着されるトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)、(107)を判定し、又は正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の不完全な状態の装着を判定する。また、制御装置(78)は、判定結果に基づいて、報知手段(81)に報知指令を出力する。
【0066】
<トナー補給手段の装着動作>
次に、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)及び別仕様のトナー補給手段(107)の装着動作について、図1〜図29を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、カバー扉体(8)は、図11及び図12に示すように、開状態にされて、収納空間(G)の開口を開放しており、これにより、各開閉駆動手段(Y)は、図13及び図14に示すように、初期状態にされている。
また、回転体(52)のカム突起(64)は、図26に示すように、円筒ギア体(51)の他端(51A)に当接しており、図28に示すように、検出移動部材(72)を被検出部材(74)側に押付けている。これにより、検出移動部材(72)は、被検出部材(74)をバネ部材(75)のバネ力に抗して、検出器(73)から離間させる。
【0067】
[1]正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の装着動作
作業者は、マゼンダ、シアン、イエロー及びブラックの正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を収納空間(G)内に装着する。
各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の装着は、図2に示すように、正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)を、図11に示す各案内溝(30M、30C、30Y、30B)に挿入する。続いて、各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を、図29に示すように、収納空間(G)内に移動させる。
各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)は、図11及び図13に示すように、正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)が駆動カップリングジョイント(32)の回転体(52)に対峙する位置まで装着される。
これにより、正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)の各扇状連結部(28)、(29)は、図13に示す回転体(52)の各扇状穴(62)、(63)に対峙される。
【0068】
作業者は、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を収納空間(G)に装着して、カバー扉体(8)を閉じると、図11、図18及び図22に示すように、ギア伝達構造(31)の各ギア(36)、(37)、(38)によって、駆動カップリングジョイント(32)の円筒ギア体(51)を回転させる。
円筒ギア体(51)が回転すると、回転体(52)のカム突起(64)、(65)は、図14、図20及び図24に示すように、円筒ギア体(51)の各カム面(58)、(59)を摺動するので、回転体(52)は駆動収納穴(35)側へ回転しつつ移動される。
【0069】
これにより、回転体(52)の各扇状穴(62)、(63)内に、正規仕様の各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の扇状連結部(28)、(29)が夫々嵌め込まれ、正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)は、駆動カップリングジョイント(32)に連結される。
正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)が連結されると、駆動カップリングジョイント(32)によって回転(移動)され、開閉部材(22)も回転(移動)される。
開閉部材(22)の回転によって、トナー排出口(27)は、図7乃至図9に示すように、トナー補給口(23)に連通される。そして、各トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)のスクリューコンベア(25)を回転駆動することで、各トナーはトナー排出口(27)を通して、トナー補給口(23)から図1に示す各画像形成ユニット(2M、2C、2Y、2B)に補給される。スクリューコンベア(25)の駆動は、他端側(25B)に設けられた図示しない駆動伝達手段が本体側の駆動手段と係合して行われる。
【0070】
カバー扉体(8)の閉動作に連動して、回転体(52)のカム突起(64)、(65)は、図14、図20及び図24に示すように、各カム面(58)、(59)を摺動して、図25及び図27に示すように、検出突起(66)は、検出移動部材(72)から離間される。
これにより、被検出部材(74)は、図27に示すように、バネ部材(75)のバネ力によって付勢された状態が維持され、検出器(73)の投光器(76)及び受光器(77)間に挿入され、検出器(75)の検出光を遮光する。
【0071】
制御装置(78)は、図27に示すように、カバー扉体(8)によって収納空間(G)が閉状態であって、検出器(73)の検出光が遮光されていると、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)が収納空間(G)内に装着されたと判別する。このとき、報知手段(81)による報知は行われない。
【0072】
<別仕様のトナー補給手段の装着動作>
作業者は、図11及び図12に示すように、カバー扉体(8)を開いた状態で、別仕様のトナー補給手段(107)を収納空間(G)に装着する。
各トナー補給手段(107)の装着は、図10に示すように、別仕様の開閉カップリングジョイント(124)を、図11に示す各案内溝(30M、30C、30Y、30B)に挿入する。続いて、各トナー補給手段(107)を、図29に示すように、収納空間(G)内に移動させる。
各トナー補給手段(107)は、図11及び図13に示すように、別仕様の開閉カップリングジョイント(124)が開閉駆動手段(A)の回転体(52)に対峙する位置まで装着される。
これにより、別仕様の開閉カップリングジョイント(124)の各扇状連結部(128)、(129)は、図13に示す回転体(52)の各扇状穴(62)、(63)に対峙される。
【0073】
作業者は、別仕様のトナー補給手段(107)を収納空間(G)に装着して、カバー扉体(8)を閉じると、図11、図18及び図22に示すように、ギア伝達構造(31)の各ギア(36)、(37)、(38)によって、各駆動カップリングジョイント(32)の円筒ギア体(51)を回転させる。
このとき、回転体(52)の各扇状穴(62)、(63)と、別仕様の扇状連結部(128)、(129)は、夫々形状が不一致であり、各扇状穴(62)、(63)内に扇状連結部材(128)、(129)が嵌め込まない状態となる。
これにより、駆動カップリングジョイント(32)及び別仕様の開閉カップリングジョイント(124)は、非連結状態となり、回転体(52)は駆動収納穴(35)の方向に移動できなくなる。
回転体(52)が駆動収納穴(35)の方向に移動しないと、検出突起(66)が検出移動部材(72)に向けて突出する状態が維持される。
検出突起(66)は、図26に示すように、検出移動部材(72)の移動突起片(72A)に当接して回転し、検出移動部材(72)をバネ歩合(75)の付勢力に抗して移動させる。これにより、被検出部材(74)は、回転して検出器(73)から退避し、図26及び図28に示すように、検出器(73)の検出光を遮光しない。
【0074】
制御装置(78)は、図28に示すように、カバー扉体(8)によって収納空間(G)が閉状態であって、検出器(73)の検出光が遮光されていないと、別仕様のトナー補給手段(107)が収納空間(G)内に装着されたと判別する。
これにより、制御装置(78)は、図28に示すように、報知指令を報知手段(81)に出力し、報知指令を入力した報知手段(81)は、表示ディスプレイに別仕様のトナー補給手段(107)の装着を表示して報知し、音によっても報知する。
作業者は、カバー扉体(8)を開いて、別仕様のトナー補給手段(107)を収納空間(G)内から取出して、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を収納空間(G)内に装着する。
【0075】
<正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着>
正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を、収納空間(G)内に装着するとき、正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)と反対側を各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の奥まで挿入しないと、駆動カップリングジョイント(32)と正規仕様の開閉カップリングジョイント(24)は、非連結状態になる。
駆動カップリングジョイント(32)の回転体(52)は、別仕様のトナー補給手段(107)を装着したときと同様、駆動収納穴(35)の方向に移動できず、検出突起(66)は、図26及び図28に示すように、検出移動部材(72)の移動突起片(72A)に当接して回転する。
これにより、被検出部材(74)は、図26及び図28に示すように、検出器(73)の検出光を遮光しなくなる。
【0076】
制御装置(78)は、図28に示すように、カバー扉体(8)によって収納空間(G)が閉状態であって、検出器(73)の検出光が遮光されていないと、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)が収納空間(G)内に不完全な状態で装着されていると判別する。
これにより、制御装置(78)は、図28に示すように、報知指令を報知手段(81)に出力し、報知指令を入力した報知手段(81)は、表示ディスプレイに正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)の不完全な装着を表示して報知し、音によっても報知する。
作業者は、カバー扉体(8)を開いて、不完全な装着の正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を収納空間(G)内から取出して、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)を収納空間(G)内に装着しなおす。
【0077】
不完全な装着の検知を利用して、トナー補給装置(7M、7C、7Y、7B)の開閉カップリングジョイント(24)が設けられる端部側付近において、カートリッジ容器(21)と収納空間(G)との各形状を一部異ならせて、互いに形状が適合しないと装着位置まで挿入できない、いわゆる非互換の構成にしてもよい。これにより、開閉カップリングジョイント(24)の形状に加えて、カートリッジ容器(21)の形状の組合せにより設定された多くの種別のトナー補給装置を検知して判別することが可能である。非互換の構成としては、異なる種別のトナー補給装置を装着した場合には、カバー扉体(8)が完全に閉まらないようにすることも可能である。しかし、カバー扉体(8)は比較的に大きな部材であるため、加工寸法のばらつきや撓みの変形が大きいために、誤検知の可能性もある。また、カバー扉体(8)を無理に閉じようとして破損させる危険性もある。本発明の不完全な装着の検知により非互換を検知する構成は、小さな形状変更で確実な検知が可能であり、装置などの破損の危険性もない。
【0078】
以上の通り、本発明に係る画像形成装置(X)は、検出手段(71)によって、駆動カップリングジョイント(32)の回転体(52)の回転位置を検出することで、トナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)、(107)の仕様(正規仕様又は別仕様)を検出している。
また、回転体(52)が回転すると、正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)のトナー補給口(23)が開状態にされ、回転体(52)が回転しないと、別仕様のトナー補給手段(107)及び誤装着された正規仕様のトナー補給手段(7M、7C、7Y、7B)のトナー補給口(23)は閉状態にされる。これにより、検出手段(71)は、トナー補給手段のトナー補給口(23)の開閉を検出していることになる。
そして、回転体(52)の回転位置、トナー補給口(23)の開閉によって、報知手段(81)によって報知している。
【0079】
本発明に係る画像形成装置(X)において、検出手段(71)を各案内溝(30M、30C、30Y、30B)の夫々に配置することなく、収納空間(G)に装着される各トナー補給手段毎に、正規仕様又は別仕様を検出し、又は、正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出できる。よって、複数の画像形成部を備えた装置においても、装置の構成が複雑にならず、小型化やコストの低減が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、トナーを用いて記録用紙に画像を形成(転写)する複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置や他の印刷機等に対して好適に利用されるものである。
【符号の説明】
【0081】
X 画像形成装置
G 収納空間
2M 画像形成ユニット(マゼンダ)
2C 画像形成ユニット(シアン)
2Y 画像形成ユニット(イエロー)
2B 画像形成ユニット(ブラック)
7M 正規仕様のトナー補給手段(マゼンダ)
7C 正規仕様のトナー補給手段(シアン)
7Y 正規仕様のトナー補給手段(イエロー)
7B 正規仕様のトナー補給手段(ブラック)
22 開閉部材
23 トナー補給口
24 正規仕様の開閉カップリングジョイント(開閉ジョイント)
32 駆動カップリングジョイント(駆動ジョイント)
52 回転体
71 検出手段
81 報知手段
107 別仕様のトナー補給手段
124 別仕様の開閉カップリングジョイント(開閉ジョイント)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に配置されトナー画像を形成する少なくとも1つの画像形成ユニットと、前記装置本体の収納空間に着脱可能であり前記画像形成ユニットにトナーを補給する少なくとも1つのトナー補給手段と、を備え、前記トナー補給手段は、前記画像形成ユニットに連通されるトナー補給口、及び開閉部材を有し、前記開閉部材の開閉動作によって前記トナー補給口を開閉させる画像形成装置において、
前記収納空間に装着される前記トナー補給手段について、正規仕様又は別仕様を検出し、又は前記正規仕様のトナー補給手段の誤装着を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記別仕様のトナー補給手段の装着、又は前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を報知する報知手段を
備えてなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検出手段は、
前記トナー補給手段を前記収納空間に装着した後、
前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段の前記トナー補給口の開閉状態に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出し、又は前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記正規仕様のトナー補給手段は、
前記開閉部材を開閉動作させる正規仕様の開閉ジョイントを備え、
前記別仕様のトナー補給手段は、
前記開閉部材を開閉動作させる別仕様の開閉ジョイントを備えてなり、
前記装置本体は、
前記収納空間に前記各トナー補給手段を装着した後、
前記正規仕様の開閉ジョイントに連結され、前記別仕様の開閉ジョイントに非連結である駆動ジョイントを備え、前記駆動ジョイントによって連結される前記開閉ジョイントを駆動することで、前記正規仕様のトナー補給手段の開閉部材を開動作させてなり、
前記検出手段は、
前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段のトナー補給口の開閉状態に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記駆動ジョイントは、
前記正規仕様のトナー補給手段が前記収納空間に不完全に装着されると、前記正規仕様の開閉ジョイントに非連結とされ、
前記検出手段は、
前記トナー補給口の閉状態に基づいて、前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記駆動ジョイントは、
前記収納空間に前記各トナー補給手段を装着した後、
前記正規仕様の開閉ジョイントに連結され、前記別仕様の開閉ジョイントに非連結である回転体を有し、前記回転体は前記開閉ジョイントとの連結によって回転されてなり、
前記検出手段は、
前記回転体の位置に基づいて、正規仕様又は別仕様を検出することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記駆動ジョイントの回転体は、
前記正規仕様のトナー補給手段が前記収納空間に不完全に装着されると、前記正規仕様の開閉ジョイントに非連結とされ、
前記検出手段は、
前記回転体の位置に基づいて、前記正規仕様のトナー補給手段の不完全な装着を検出することを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記装置本体は、
前記収納空間の開口を開閉するカバー扉体を備え、
前記正規仕様及び別仕様のトナー補給手段を前記収納空間に装着した状態で、前記収納空間の開口を開閉することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2012−14165(P2012−14165A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121079(P2011−121079)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】