画面入力機能付き画像表示装置
【課題】画素の開口率を下げることなく、かつ高速の直接画面入力を可能とした、高精細の画面入力機能付き画像表示装置を提供する。
【解決手段】光を受けない第1の薄膜トランジスタ60のデータ線VD(1),VD(2)には切り替えスイッチ80Y、ストレージ線VST(1),VST(2)には切り替えスイッチ80Xを接続する。切り替えスイッチ80X、80Yは制御回路15から切り替え線VSkで供給される切り替え信号φSWでオン、オフされる。この切り替えスイッチのオン・オフによって、ゲート線駆動回路12およびデータ線駆動回路11から供給される駆動信号および映像信号の伝送と、Xアドレス検出回路13およびYアドレス検出回路14へ光信号の伝送を切り替える。
【解決手段】光を受けない第1の薄膜トランジスタ60のデータ線VD(1),VD(2)には切り替えスイッチ80Y、ストレージ線VST(1),VST(2)には切り替えスイッチ80Xを接続する。切り替えスイッチ80X、80Yは制御回路15から切り替え線VSkで供給される切り替え信号φSWでオン、オフされる。この切り替えスイッチのオン・オフによって、ゲート線駆動回路12およびデータ線駆動回路11から供給される駆動信号および映像信号の伝送と、Xアドレス検出回路13およびYアドレス検出回路14へ光信号の伝送を切り替える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示パネル内に光学センサを内蔵した画像表示装置に係り、特に画素の開口率を下げることなく直接画面入力を可能とした高速且つ高精度の画面入力機能付き画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画面に使用者の指などをタッチ操作(以下、単にタッチとも称する)して上方を入力するが画面入力機能を備えた画像表示装置は、PDAなどのタッチセンサ付き携帯端末、無人受付機等の据置型顧客案内端末に用いられている。このような画面タッチ入力機能を備えた画像表示装置では、タッチで押圧された部分の抵抗値変化、あるいは容量変化を検出する方式、タッチにより遮蔽された部分の光量変化を検出する方式などが知られている。
【0003】
特に、近年は、画面を構成する画素構造に外光の光量変化を検知してタッチ部分の座標を検出する方式が開発されている。例えば、液晶表示装置を構成する液晶表示パネルの画素単位に薄膜トランジスタ(TFT)で光感知素子(光センサ)を形成したものが特許文献1に開示されている。
【0004】
図24は、画素単位に光センサを形成した一般的な液晶表示パネルの従来例の画素構成を説明する等価回路図である。この液晶表示パネルは、下記の特許文献1に開示されたものであり、複数のゲートライン(GL)、複数のデータライン(DL)、ゲートライン(GL)とデータライン(DL)に電気的に連結された第1スイッチング素子(Q1)、第1スイッチング素子(Q1)に連結された液晶キャパシタ(CLC)及び第1ストレージキャパシタ(CST1)を含む。また、第1電圧ライン(VL1)、第2電圧ライン(VL2)、外部光Lの強さを検出して電流に変換させる第2スイッチング素子(TS1)、第2スイッチング素子(TS1)から提供された電流によって形成された電荷を保存する第2ストレージキャパシタ(CST2)、第2ストレージキャパシタ(CST2)に保存された電荷を出力する第3スイッチング素子(TS2)及び読み出しライン(ROL)を含む。前記第2スイッチング素子(TS1)、第2ストレージキャパシタ(CST2)及び第3スイッチング素子(TS2)は一種の光感知部を形成する。
【特許文献1】特開2005−129948号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された光センサ構造は、画素毎に多くの薄膜トランジスタを含めた素子数を必要とするため、表示のための画素の開口率が低くなり、また素子数増加で消費電力が増大する。開口率の低下は画面の明るさを劣化させ、消費電力の増大は特に携帯型端末では稼動時間の短縮をもたらす。また、ゲートライン、データラインおよび読み出しラインによって定義される領域に横方向に複数配列された光検知素子の光漏洩電流を読み出しライン順にスイッチング素子により順次読み出す。そのため、縦横2次元の光信号を得るために必要な時間は、光検知素子とスイッチング素子の数が増えるほど長くなる。したがって、高精細化するほど検出速度が遅くなる。
【0006】
本発明の目的は、画素の開口率を下げることなく、高速、高精度の直接画面入力を可能とした画面入力機能付き画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の代表的構成と動作について液晶表示装置を例として開示すると、以下のとおりである。本発明の画面入力機能付き画像表示装置は、ガラス基板等の絶縁基板上における画素領域に、薄膜トランジスタからなる光センサを次のような構造と動作を行うように形成する。
(1)画面の表示面側から入力した光からは遮光されるスイッチ用の薄膜トランジスタ(スイッチTFT)のドレイン電極又はソース電極(ここでは、ドレイン電極)に画面の表示面側から入力した光を受ける光センサ用の薄膜トランジスタ(光検出TFT)のソース電極又はドレイン電極(ここでは、ソース電極)を接続して両TFTを直列接続する。
(2)光検出TFTのソース電極又はドレイン電極に補助容量および画素電極を接続する。
(3)光検出TFTのゲート電極にセンサ制御線を接続し、スイッチTFTのゲート電極に画素選択用のゲート線を接続する。
(4)スイッチTFTのドレイン電極又はソース電極(ここでは、ソース電極)にデータ線を接続する。
(5)光検出TFTのドレイン電極又はソース電極(ここでは、ドレイン電極)に保持容量の一方の電極と画素電極を並列に接続する。
(6)前記保持容量の他方の電極をストレージ線に接続する。
(7)そして、データ線とストレージ線(またはコモン線)によって、表示信号の伝送と光センサのセンス信号の伝送を行わせる。
(8)光センサのセンス信号を伝送するデータ線およびストレージ線(またはコモン線)の一端に切り替えスイッチを接続し、表示信号の伝送と光センサのセンス信号の伝送を適宜切り替える。
(9)垂直方向に並ぶ光センサのセンス信号を、データ線を通じてXアドレス検出回路に伝送し、水平方向に並ぶ光センサのセンス信号を、ストレージ線(またはコモン線)を通じてYアドレス検出回路に伝送する。
(10)センス信号を基にX、Yアドレス検出回路でAD変換された出力信号によってタッチの有無を判定する。
【0008】
なお、薄膜トランジスタTFTのソース電極とドレイン電極は、表示パネルの動作中に入れ替わるが、説明の都合上、以下ではソース電極とドレイン電極は固定して説明する。また、上記のストレージ線に代えて対向電極の給電線であるコモン線を用いることもできる。
【0009】
本発明は、アクティブ駆動の液晶表示装置に好適であるが、同じくアクティブ駆動の有機EL表示装置や他の同様の画像表示装置、光センサ応用機器にも適用できる。本発明の代表的構成例を記述すると、以下のとおりである。
【0010】
本発明の画面入力機能付き画像表示装置は、絶縁基板に形成される画面の画素領域に対するタッチ操作で情報を入力する。前記絶縁基板の主面で、前記画面を構成する複数の画素からなる画素領域における当該各画素のそれぞれは、前記画面側から入射する光の照射から遮蔽される画素スイッチ用の第1の薄膜トランジスタと、当該光を受ける光センサ用の第2の薄膜トランジスタと、保持容量および画素電極とを備える。
【0011】
そして、前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極を直列接続すると共に、
前記第2の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記保持容量の一方の電極と前記画素電極を並列接続してなり、
前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された画素選択用のゲート線と、
前記第2の薄膜トランジスタのゲート電極に接続されたセンサ制御線と、
前記第1の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたデータ線と、
前記保持容量の他方の電極に接続されたストレージ線と、
を有し、
前記データ線と前記ストレージ線は、前記画素電極に印加する表示信号の伝送と前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号の伝送を行うことを特徴とする。
【0012】
本発明は、前記データ線と前記ストレージ線の一端に接続されて、前記表示信号の伝送と前記センス信号の伝送を切り替える切り替えスイッチを備える。
【0013】
本発明は、前記データ線を通して前記画素領域の垂直方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するXアドレス検出回路と、
前記ストレージ線を通して前記画素領域の水平方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するYアドレス検出回路とを備える。
【0014】
本発明は、前記Xアドレス検出回路の出力と前記Yアドレス検出回路の出力とに基いて、タッチの有無の判定とその位置アドレスを抽出する制御回路を設ける。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、光センサの信号配線をデータ線およびストレージ線(またはコモン線)で共用することによって画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができる。また、縦方向(垂直方向、Y方向)方向および横方向(水平方向、X方向)に光センサ信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光センサ信号によって、タッチした2次元の位置情報(アドレス)が得られる。
【0016】
また、開口率の低下を抑制することで、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができると共に、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最良の実施形態につき、添付図面を参照した実施例により詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の実施例1を説明する画面入力機能付き液晶表示装置の展開斜視図である。図1において、第1の絶縁基板(TFT基板)である下ガラス基板27の主面(薄膜トランジスタ(TFT)等を形成する内面)に複数の画素(画素電極48で示す)をマトリクス配列してなる表示領域(画素領域)16を有する。表示領域16を形成する画素PIXは表示の機能と共に光検知機能SENを有する。また、このガラス基板27の主面上で画素領域16の外側には、画素表示用のスイッチTFT(第1の薄膜トランジスタ、後述)のソース電極又はドレイン電極(ここではソース電極)に接続するデータドライバ11、画素を構成する画素スイッチ用TFTのゲート電極に選択信号を印加するゲートドライバ12、光検出TFT(第2の薄膜トランジスタ、後述)にタッチされた画素の横方向(水平方向、X方向)アドレスを検出するXアドレス検出回路13、同じく縦方向(垂直方向、Y方向)アドレスを検出するYアドレス検出回路14を有する。
【0019】
データドライバ11、ゲートドライバ12、Xアドレス検出回路13、Yアドレス検出回路14と外部に配置した制御回路15(後述)およびデータ信号源や上位情報処理回路(ホストコンピュータ、図示せず)との間は下ガラス基板27にパターニングされた配線18とフレキシブルプリント基板(FPC)17で接続される。なお、制御回路15(後述)を下ガラス基板27上に形成することもできる。
【0020】
第2の絶縁基板である上ガラス基板21の主面には、下ガラス基板27の主面上に形成された各画素に対応して複数のカラーフィルタ(画素の開口50で示す)が遮光膜(ブラックマトリクス)24で区画して形成されている。また、この上に対向電極(コモン電極)22がべた形成されている。この上ガラス基板21の主面と下ガラス基板27の主面の対向間隙に液晶25が封入されている。画素電極48および対向電極22と液晶25との界面には液晶配向制御能を付与した配向膜が形成されているが、図示は省略してある。これは、図2以下においても同様である。対向電極22は下ガラス基板27に設けた接続端子19から対向電極電圧が印加される。
【0021】
上ガラス基板21の表面(観察面)には上偏光板20Aが貼付され、下ガラス基板27の表面(背面)には下偏光板20Bが貼付されて液晶表示パネルを構成している。通常、上偏光板20Aの光吸収軸と下偏光板20Bの光吸収軸とはクロスニコル配置される。この液晶表示パネルを構成する下ガラス基板27の裏面にバックライト29が設置されている。
【0022】
なお、図1は上ガラス基板21の主面に対向電極22を有する形式の液晶表示パネルを用いた液晶表示装置であるが、対向電極22を下ガラス基板27の主面に設けた形式の液晶表示パネルの場合でも、電極配置・電極形状を除いて、光検出TFT(第2の薄膜トランジスタ)とスイッチTFT(第1の薄膜トランジスタ)からなる光検知機能SENを有する画素回路PIXは同様の構成となる。
【0023】
図2は、本発明の実施例1を説明する図1に示した画面入力機能付き液晶表示装置の1画素の断面図である。画面入力機能付き液晶表示装置は、画面入力機能として光センサ(光検出手段)を備える。この光センサは、下ガラス基板27の主面に形成され、光検出薄膜トランジスタ(光検出TFT、センサTFT、第2の薄膜トランジスタ)61とスイッチTFT60(第1の薄膜トランジスタ)との組み合わせによって構成される。なお、光検出TFT61とスイッチTFT60は画素の表示を制御する機能も有する。
【0024】
図2では、この画素に操作者(利用者)の指51等(以下、指)がタッチされたときの状態を示している。下ガラス基板27の主面に形成される光検出TFT61は、上ガラス基板21の主面に形成されるカラーフィルタ23の下方に配置されている。バックライト29からの光LBLは指51で反射して反射光LREFとして上ガラス基板21側からカラーフィルタ23を透過し、光検出TFT61に入射する。なお、バックライト29からの光LBLの一部も光検出TFTの下側から入射する。
【0025】
一方、同様に、下ガラス基板27の主面に形成されるスイッチTFT60は、上ガラス基板21の主面に形成されるブラックマトリクス24の下方に配置されている。スイッチTFT60では、指51で反射したバックライト29からの光LBLの反射光LREFはブラックマトリクス24により遮光されるため、スイッチTFT60に入射するのは背面からのバックライトから到来する光LBLだけとなる。
【0026】
なお、図2中の参照符号40は絶縁膜(酸化シリコン、窒化シリコン膜からなる下地膜)、41はポリシリコン層、42はゲート絶縁膜、43はゲート電極、44は層間絶縁膜45はソース電極・ドレイン電極用の金属層、46はコンタクトホール、47は平坦化絶縁膜を示す。
【0027】
図3は、薄膜トランジスタ(TFT)を照射する光の照度とドレイン電流の関係を説明する図である。図3の(a)は、TFTに光が照射されたときの光量に対するドレイン電流の依存性を示している。横軸はTFTを照射する光Lの照度Ev、縦軸はTFTのドレイン電流Iである。図3(b)はTFTにおける光照射とドレイン電流の模式図である。図3(b)に示すように、TFTのドレインに高電位VH、ソースに低電位VLを印加して、ゲートとソースをダイオード接続させることで、暗電流に起因したドレイン電流Ioffが生じる。また、光Lを照射した時の光のエネルギにより,TFTのチャネル中の電子が価電子帯から伝導帯に直接励起されて、光量に依存したドレイン電流Iが流れる。
【0028】
TFTに光が照射されないときの照度を0とし、TFTに照射する光Lの照度がEV1、EV2、EV3と高くなっていくにつれ、光Lの照度に比例してドレイン電流IがIoff、IEV1、IEV2、IEV3と増加する。本実施例の画像表示装置は、TFTに光の光量に依存した電流が流れる特性を利用し、TFTをガラス基板上に作製することによって、タッチパネル機能などの入力機能が可能となる。
【0029】
図4は、本発明による画像表示装置の実施例1を説明する回路構成図である。ここでは説明の関係上、2×2のマトリクス配列とした画素とする。図中にハッチングをかけた四角で示すものが薄膜トランジスタはスイッチTFTで、図1で説明した光を受けない第1の薄膜トランジスタ60、白抜きの四角で示すものが薄膜トランジスタはセンサTFT(光検出TFT)である。なお、図中の各配線は該配線上の信号電圧で表す(以下の図面でも同じ)。図1で説明した光を受けない第1の薄膜トランジスタ60のデータ線VD(1),VD(2)には切り替えスイッチ80Y、ストレージ線VST(1),VST(2)には切り替えスイッチ80Xを接続する。切り替えスイッチ80X、80Yは制御回路15から切り替え線VSkで供給される切り替え信号φSWでオン、オフされる。この切り替えスイッチのオン・オフによって、ゲート線駆動回路12およびデータ線駆動回路11から供給される駆動信号および映像信号の伝送と、Xアドレス検出回路13およびYアドレス検出回路14へ光信号の伝送を切り替える。
【0030】
次に、画素回路PIXについて説明する。液晶表示パネルの画面上(上ガラス基板21)から入射した光を受ける光検出TFT61と、ブラックマトリクスなどで遮光され、液晶表示パネルの画面上から入射した光を受けないスイッチTFT60を直列接続する。光検出TFT61のソース電極(又はドレイン電極、以下同じ)に、補助容量CSTおよび画素電極(ITO)を接続し、光検出TFT61のゲート電極にセンサ線VS、スイッチTFT60のゲート電極にゲート線VG(1)を接続し、スイッチTFT60のドレイン電極にデータ線VD(1)、補助容量CSTの一端にストレージ線VST(1)を接続する。データ線VD(1)、VD(2)およびストレージ線VST(1)、VST(2)に、寄生容量CLX、CLYが生じる。
【0031】
図5は、図4に示した画像表示装置の実施例1の駆動タイミング図である。通常画像表示装置は、60Hzの1フレーム期間1F内に、1画面分の映像信号が出力される。フレーム期間は、表示期間TDと、ブランキング期間TBに分かれる。本実施例のタッチセンス動作は、ブランキング期間TB内に行われる。ブランキング期間TBは、画素電極電位VAを初期化するプリチャージ期間TPと、光検出TFTの光信号をX、Yアドレス検出回路に伝送するセンス期間TSに分かれる。まず、表示期間TDについて説明する。VG(1)、VG(2)がそれぞれロー(L)からハイ(H)になると、ドレイン電圧VD(1)、VD(2)がそれぞれ画素電極に読み込まれる。このときVS、φSWは常にハイ(H)の状態を保っている。データ線駆動回路11からデータ線VD(1)、VD(2)に映像信号を伝送することで、画面上に映像が表示される。
【0032】
次に、プリチャージ期間TPについて説明する。ドレイン線電圧VD(1)、VD(2)、ゲート線電圧VG(1)、VG(2)、およびセンス線電圧VSがハイ(H)となり、画素電極電位VAが初期化される。そして、センス線電圧VSがロー(L)になることで、光検出TFT61に光量に依存したドレイン電流Iが流れる状態になる。
【0033】
警告 1 次に、センス期間TSについて説明する。φSWがハイ(H)からロー(L)になることで、データ線VD(1)、VD(2)およびストレージ線VST(1)、VST(2)は、データ線駆動回路および制御回路から切り離される。さらに、ゲート線電圧VG(1)とVG(2)がロー(L)からハイ(H)になることによって、各画素の光検出TFT61で生じた光電流Isigがデータ線寄生容量CLXに充電され電位差ΔVsigX(1)
がXアドレス検出回路13に伝送される。それと同時に、画素電極電位VAの変動に応じた電位の変動が、画素容量CSTを介して、ストレージ線VST(1)、VST(2)に電位差ΔVsigY(1)が生じ、Yアドレス検出回路14に伝送される。光検出TFT61に入射する光の照度が高い程、電位差は大きくなり、検出が容易になる。
【0034】
図6は、図5におけるXアドレス検出回路およびYアドレス検出回路の回路図である。Xアドレス検出回路13とYアドレス検出回路14は同構成であるため、説明の重複を避けるため、Xアドレス検出回路13について説明する。本回路は、主に増幅回路とADコンバータ73で構成される。
【0035】
データ線VD(1)、VD(2)接続された端子SS1、SS2は、薄膜トランジスタで構成される第1選択スイッチ74及び第2選択スイッチ75を介して、増幅回路72に接続され、端子SW1、SW2はそれぞれ第1選択スイッチ74、第2選択スイッチ75のゲート電極と接続され、図4に示した制御回路15が第1選択スイッチ74と第2選択スイッチ75を制御する。増幅回路72に信号電圧VsigXと、基準電圧VREFの差分電圧ΔVが入力すると、増幅回路72で増幅された電圧が、サンプルホールド回路71に伝送され、さらにADコンバータ73に伝送されてデジタル値に変換されたデジタル判定信号VOUTを出力する。
【0036】
図7は、本発明にかかる画像表示装置の構成を説明するブロック図である。ガラス基板上に、ゲート線駆動回路12と、データ線駆動回路11と、Xアドレス検出回路14、およびYアドレス検出回路13が形成されている。なお、参照符号VG(1)、VG(2)はゲート線、VD(1)、VD(2)はデータ線、φSWは切り替え線VSで供給される切り替え信号、80X,80Yは切り替えスイッチを示す。ここでは、表示領域に所定の画像が表示されている状態を示しており、“A”、“B”、“C”、“D”と記載されたスイッチ状画像の表示がなされている。これは、ユーザによって、“A”、“B”、“C”、または“D”されることを待っている状態である。
【0037】
ユーザにより画面上の“A”、“B”、“C”、または、“D”と記載されたスイッチ状の表示の何れかがタッチされたことは、図4の回路の信号電圧VsigX(1)、VsigX(2)およびVsigY(1)、VsigY(2)がXアドレス検出回路13、Yアドレス検出回路14に伝送される。Xアドレス検出回路13とYアドレス検出回路14でAD変換された判定信号VOUTが制御回路15に伝送されるよってタッチの有無の判定と、タッチ位置(アドレス)が抽出される。
【0038】
実施例1によれば、光センサの信号配線をデータ線およびストレージ線(またはコモン線)で共用することによって、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例2】
【0039】
図8は、本発明による画像表示装置の実施例2の回路構成を説明する図である。実施例2では、1画素がRGBのサブ画素3個とセンサ回路とで構成される。ここでは説明の関係上、画素を2列配列とする。サブ画素(サブピクセル)は、スイッチTFT60と保持容量CST、液晶容量CLCで構成される。スイッチTFT60のゲート電極に、ゲート線VG(1)が接続され、保持容量CSTの一端にストレージ線VSTが接続される。これは、通常の液晶表示装置の画素回路と同様の構成である。これらサブ画素に対して、ストライプ状に、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のカラーフィルタが配列される。
【0040】
Blueフィルタ下のサブ画素の隣に、横方向センサ回路SENX、縦方向センサ回路SENYを配置する。これらのセンサ回路は薄膜トランジスタTFTで構成され、横方向センサ回路SENXのドレイン(D)電極に、ストレージ線VSTを接続し、ソース(S)電極(又はドレイン電極)に、信号線OUTXを接続し、光電流Isigが信号線OUTXの寄生容量CLXに充電され、電圧VsigXがXアドレス検出回路13に伝送される。
【0041】
次に、縦方向センサ回路SENYのドレイン(D)電極(又はソース電極)に、ストレージ線VSTを接続し、ソース(S)電極に、信号線OUTYを接続し、光電流Isigが信号線OUTYの寄生容量CLYに充電され、電圧VsigYがYアドレス検出回路14に伝送される。このように、タッチ反射光LREFが入射した画素に相当するX方向、Y方向のアドレスは、XおよびYアドレス検出回路で出力される判定信号VOUTによって、タッチの有無の判定と、タッチ位置(アドレス)が抽出される。
【0042】
図9は、本発明にかかる画像表示装置の実施例2の動作を説明するタイミング図である。図9には、画素回路PIXを駆動する電圧波形としてのVG(1)、VG(2)、VDR、VDG、VDB、VCOM、および光信号電圧VsigX、VsigYを示す。ここでは、説明を簡単にするため、本発明の画像表示装置はノーマリーブラックモードのTN型液晶において、フレーム毎に画像の極性を反転したフレーム反転方式における駆動方法である画像表示装置とする。したがって、VDR、VDG、VDBが、n番目のフレームFn、n+1番目のフレームFn+1、n+2番目のフレームFn+2の各フレーム期間に極性が反転した電圧が入力している。この間、横方向センサ回路SENX、縦方向センサ回路SENYのドレイン電極(又はソース電極)に、VCOM電圧が供給され、光照射期間において、光電流Isigが信号線OUTX、OUTYに読み出され、配線寄生容量CLX、CLYに充電されることによって、信号電圧ΔVsigX、ΔVsigYに変換され、それぞれX アドレス検出回路13、Yアドレス検出回路14に伝送される。
【0043】
実施例2によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例3】
【0044】
図10は、本発明による画像表示装置の実施例3の回路構成図である。実施例3は、実施例2に対して、横方向センサ回路SENXおよび縦方向センサ回路SENYそれぞれのソース電極(S)と信号線OUTX、OUTYの間にそれぞれTFTで構成したスイッチ60X、60Yを接続していることのみ異なる。ここでは、この異なる点についてのみ説明する。横方向センサ回路SENXに接続される横方向スイッチ60Xのゲート電極に、ゲート線VG(1)が接続され、ソース電極に、信号線OUTXが接続される。
【0045】
縦方向センサ回路SENYに接続されるスイッチ60Yのゲート電極に、ゲート線VG(2)が接続され、ソース電極(又はドレイン電極)に、信号線OUTYが接続される。ゲート線駆動回路で選択されたセンサ回路の光電流が信号線に読み出され、非選択のセンサ回路からは光電流は読み出されない。このため、実施例2よりもS/N比が向上すると共に、タッチ領域の選択が可能である、といったメリットがある。また、実施例3ではスイッチ60X、スイッチ60Yのゲートにゲート線VG(1)、VG(2)を接続したが、これに限定されることない。例えば、専用の制御線と駆動回路を新規に設け、表示用の画素回路の.駆動とは独立に、タッチ領域の選択を行う構成とすることが可能である。
【0046】
実施例3によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例4】
【0047】
図11は、本発明による画像表示装置の実施例4の回路構成図である。実施例4は、実施例2に対して、センサ回路SENXおよびSENYがRed、Green、Blueフィルタ下のサブ画素のフィルタ下部に配置される点で異なる。他は実施例2と同様なので、重複説明はしない。
【0048】
実施例4によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例5】
【0049】
図12は、本発明による画像表示装置の実施例5の回路構成図である。実施例5が実施例2と異なるのは、センサ回路SENXおよびSENYがBlueフィルタ下に配置される点である。センサ回路SENX、SENYは薄膜トランジスタ(TFT)で構成されるため、Blueフィルタを透過する短波長の光に対する感度は、Green、Red透過光より高く、検出精度の向上が期待される。
【0050】
実施例5によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例6】
【0051】
図13は、本発明による画像表示装置の実施例6の回路構成図である。実施例6はRed、Green、Blueのカラーフィルタの配列が、ストライプ配列からモザイク配列に変わっている点で実施例5と異なる。すなわち、水平方向のサブ画素がRed、Green、Blueの順で、垂直方向ではRedの次にBlue、Green次にRed、Blueの次にGreenが配置されている。そして、Blueのフィルタの下にセンサ回路SENX、SENYが配置されている。
【0052】
実施例6によっても、実施例5と同様に、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例7】
【0053】
図14は、本発明による画像表示装置の実施例7の回路構成図である。実施例7は、4つのサブ画素に、Red、Green、Blue、White(白)カラーフィルタがストライプ状に配列され、Whiteフィルタ下にセンサ回路SENXおよびSENYが配置される点で実施例2と異なる。Whiteフィルタ下にセンサ回路を形成することで、より光検出TFTの感度が高くなる。
【0054】
実施例7によっても、実施例2と同様に、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例8】
【0055】
図15は、本発明による画像表示装置の実施例8の回路構成図である。第8の実施例はセンサ回路SENXおよびSENYそれぞれのソース電極(S)と信号線OUTX、OUTYの間にスイッチTFTを接続している点で実施例7と異なる。
【0056】
実施例6によっても、実施例7と同様に、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例9】
【0057】
図16は、本発明による画像表示装置の実施例9の回路構成図である。実施例9は、センサ回路SENXおよびSENYがゲート電極を有し、センサ回路SENXのゲート電極(G)は、ゲート線VG(1)に接続され、センサ回路SENYのゲート電極(G)は、ゲート線VG(2)に接続される点でのみ実施例2と異なる。ゲート線VG(1)、VG(2)のクロック電圧がロー(L)レベルになると、図21で説明後述する光検出TFTのゲート電極への負バイアスの印加が可能となる。その他の効果は実施例2と同様である。
【0058】
図17は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第1構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは光検出TFTで構成され、そのゲート電極とソース電極を短絡したダイオード接続とされており、ドレイン(D)端子とソース(S)端子とを有する。
【0059】
図18は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第2構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENはPINダイオードで構成され、ドレイン(D)、ソース(S)端子を有する。
【0060】
図19は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第3構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは光検出TFT61と保持容量(蓄積容量とも称する)CSの並列接続で構成され、ドレイン(D)端子とソース(S)端子を有する。これにより光検出TFTに光が照射されて生じる光電流Isigが蓄積容量CSに充電される。
【0061】
図20は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第4構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは図19の薄膜トランジスタに代えてPINダイオードを用いて構成される。これ以外は図19と同構成である。
【0062】
図21は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第5構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは光検出TFT61で構成され、ドレイン(D)、ゲート(G)、ソース(S)端子を有する。
【0063】
図22は、本発明の画像表示装置を用いたタッチパネル使用時の表示画面の説明図である。ここでは説明の関係上、縦8画素(アドレスY1〜Y8)×横7画素(アドレスX1〜X7)のセンサ回路が配列されているものとする。タッチボタンは4個(10A、10B、10C、10D)示してある。これらのタッチボタンは、1つあたり9箇所のセンサ回路で構成される検出領域が配置されている。
【0064】
表示画面上には、2×2の4つのタッチボタンが表示されており、左上のタッチボタンを指でタッチしているとする。そのときのXアドレス検出回路、Yアドレス検出回路の出力VOUTX、VOUTYと、アドレスの関係図を示している。縦軸はX、Yアドレス検出回路のデジタル出力VOUTX、VOUTYで階調値を表し、横軸はアドレスを表す。アドレス(X2、Y3)において出力が最大値となっている。これは、指でタッチした中心部で、タッチ反射光LREFが大きく、それに応じた光電流Isigが生じたからである。このように、マトリクス配置したセンサ回路の出力値を階調表現することによって、指タッチ動作を高精度に判定する。指タッチ非動作時に、外乱光の画像表示装置への照射と判別することも可能である。
【0065】
図23は、本発明に係る画像表示装置を適用したモバイル用電子機器を示す模式外観図である。このモバイル用電子機器1は、本発明の画像表示装置2の他に、十字キー4を装備している。モバイル用電子機器1に本発明に係る画像表示装置2を適用することで、画像表示装置2の表示画面3上に表示されたアイコンなどを指でタッチすることで、作業内容を指示することができる。これにより、従来のタッチパネルモジュールを搭載する必要はなく、選択処理されるタッチパネル機能のユーザーインターフェースが可能となる。
【0066】
以上の説明は、液晶表示装置に本発明を適用したものであるが、本発明は上記の各実施例で説明したTFT基板を用いた他の表示原理を用いた画像表示装置、例えば有機EL表示装置にも同様に適用できる。有機EL表示装置の場合は、画素電極を一方の電極とし、画素の開口部を規定するバンクを形成する。バンクで囲まれる内側で、一方の電極の上層に有機EL発光層を積層し、さらにその上層を覆って他方の電極を成膜する。バンクは光吸収性絶縁材を用いてブラックマトリクス機能を持たせる。
【0067】
この有機EL表示装置の場合、TFT基板に有するスイッチTFTおよび光検出TFTの直列回路において、スイッチTFTはバンクで隠される領域に形成し、光検出TFTを画素の開口部に設けることで液晶表示と同様の動作を行わせる。タッチ操作の検知信号の生成、判定信号を生成するセンサ信号処理は前記実施例での説明と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施例1を説明する画面入力機能付き液晶表示装置の展開斜視図である。
【図2】図1に示した画面入力機能付き液晶表示装置の1画素の断面図である。
【図3】薄膜トランジスタを照射する光の照度とドレイン電流の関係を説明する図である。
【図4】本発明による画像表示装置の実施例1を説明する回路構成図である。
【図5】図4に示した画像表示装置の実施例1の駆動タイミング図である。
【図6】図5におけるXアドレス検出回路およびYアドレス検出回路の回路図である。
【図7】本発明にかかる画像表示装置の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明による画像表示装置の実施例2の回路構成を説明する図である。
【図9】本発明にかかる画像表示装置の実施例2の動作を説明するタイミング図である。
【図10】本発明による画像表示装置の実施例3の回路構成図である。
【図11】本発明による画像表示装置の実施例4の回路構成図である。
【図12】本発明による画像表示装置の実施例5の回路構成図である。
【図13】本発明による画像表示装置の実施例6の回路構成図である。
【図14】本発明による画像表示装置の実施例7の回路構成図である。
【図15】本発明による画像表示装置の実施例8の回路構成図である。
【図16】本発明による画像表示装置の実施例9の回路構成図である。
【図17】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第1構成例を説明する回路図である。
【図18】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第2構成例を説明する回路図である。
【図19】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第3構成例を説明する回路図である。
【図20】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第4構成例を説明する回路図である。
【図21】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第5構成例を説明する回路図である。
【図22】本発明の画像表示装置を用いたタッチパネル使用時の表示画面の説明図である。
【図23】本発明に係る画像表示装置を適用したモバイル用電子機器を示す模式外観図である。
【図24】画素単位に光センサを形成した一般的な液晶表示パネルの従来例の画素構成を説明する等価回路図である。
【符号の説明】
【0069】
11・・・データドライバ、12・・・ゲートドライバ、13・・・Xアドレス検出回路、14・・・Yアドレス検出回路、15・・・制御回路、16・・・表示領域(画素領域)、17・・・フレキシブルプリント基板(FPC)、18・・・配線、21・・・第2の絶縁基板である上ガラス基板、22・・・対向電極、24・・・遮光膜(ブラックマトリクス)、25・・・液晶、27・・・第1の絶縁基板(TFT基板、下ガラス基板)、29・・・バックライト、48・・・画素電極、50・・・画素の開口、60・・・スイッチTFT、61・・・光検出TFT、80X,80Y・・・スイッチ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示パネル内に光学センサを内蔵した画像表示装置に係り、特に画素の開口率を下げることなく直接画面入力を可能とした高速且つ高精度の画面入力機能付き画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画面に使用者の指などをタッチ操作(以下、単にタッチとも称する)して上方を入力するが画面入力機能を備えた画像表示装置は、PDAなどのタッチセンサ付き携帯端末、無人受付機等の据置型顧客案内端末に用いられている。このような画面タッチ入力機能を備えた画像表示装置では、タッチで押圧された部分の抵抗値変化、あるいは容量変化を検出する方式、タッチにより遮蔽された部分の光量変化を検出する方式などが知られている。
【0003】
特に、近年は、画面を構成する画素構造に外光の光量変化を検知してタッチ部分の座標を検出する方式が開発されている。例えば、液晶表示装置を構成する液晶表示パネルの画素単位に薄膜トランジスタ(TFT)で光感知素子(光センサ)を形成したものが特許文献1に開示されている。
【0004】
図24は、画素単位に光センサを形成した一般的な液晶表示パネルの従来例の画素構成を説明する等価回路図である。この液晶表示パネルは、下記の特許文献1に開示されたものであり、複数のゲートライン(GL)、複数のデータライン(DL)、ゲートライン(GL)とデータライン(DL)に電気的に連結された第1スイッチング素子(Q1)、第1スイッチング素子(Q1)に連結された液晶キャパシタ(CLC)及び第1ストレージキャパシタ(CST1)を含む。また、第1電圧ライン(VL1)、第2電圧ライン(VL2)、外部光Lの強さを検出して電流に変換させる第2スイッチング素子(TS1)、第2スイッチング素子(TS1)から提供された電流によって形成された電荷を保存する第2ストレージキャパシタ(CST2)、第2ストレージキャパシタ(CST2)に保存された電荷を出力する第3スイッチング素子(TS2)及び読み出しライン(ROL)を含む。前記第2スイッチング素子(TS1)、第2ストレージキャパシタ(CST2)及び第3スイッチング素子(TS2)は一種の光感知部を形成する。
【特許文献1】特開2005−129948号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された光センサ構造は、画素毎に多くの薄膜トランジスタを含めた素子数を必要とするため、表示のための画素の開口率が低くなり、また素子数増加で消費電力が増大する。開口率の低下は画面の明るさを劣化させ、消費電力の増大は特に携帯型端末では稼動時間の短縮をもたらす。また、ゲートライン、データラインおよび読み出しラインによって定義される領域に横方向に複数配列された光検知素子の光漏洩電流を読み出しライン順にスイッチング素子により順次読み出す。そのため、縦横2次元の光信号を得るために必要な時間は、光検知素子とスイッチング素子の数が増えるほど長くなる。したがって、高精細化するほど検出速度が遅くなる。
【0006】
本発明の目的は、画素の開口率を下げることなく、高速、高精度の直接画面入力を可能とした画面入力機能付き画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の代表的構成と動作について液晶表示装置を例として開示すると、以下のとおりである。本発明の画面入力機能付き画像表示装置は、ガラス基板等の絶縁基板上における画素領域に、薄膜トランジスタからなる光センサを次のような構造と動作を行うように形成する。
(1)画面の表示面側から入力した光からは遮光されるスイッチ用の薄膜トランジスタ(スイッチTFT)のドレイン電極又はソース電極(ここでは、ドレイン電極)に画面の表示面側から入力した光を受ける光センサ用の薄膜トランジスタ(光検出TFT)のソース電極又はドレイン電極(ここでは、ソース電極)を接続して両TFTを直列接続する。
(2)光検出TFTのソース電極又はドレイン電極に補助容量および画素電極を接続する。
(3)光検出TFTのゲート電極にセンサ制御線を接続し、スイッチTFTのゲート電極に画素選択用のゲート線を接続する。
(4)スイッチTFTのドレイン電極又はソース電極(ここでは、ソース電極)にデータ線を接続する。
(5)光検出TFTのドレイン電極又はソース電極(ここでは、ドレイン電極)に保持容量の一方の電極と画素電極を並列に接続する。
(6)前記保持容量の他方の電極をストレージ線に接続する。
(7)そして、データ線とストレージ線(またはコモン線)によって、表示信号の伝送と光センサのセンス信号の伝送を行わせる。
(8)光センサのセンス信号を伝送するデータ線およびストレージ線(またはコモン線)の一端に切り替えスイッチを接続し、表示信号の伝送と光センサのセンス信号の伝送を適宜切り替える。
(9)垂直方向に並ぶ光センサのセンス信号を、データ線を通じてXアドレス検出回路に伝送し、水平方向に並ぶ光センサのセンス信号を、ストレージ線(またはコモン線)を通じてYアドレス検出回路に伝送する。
(10)センス信号を基にX、Yアドレス検出回路でAD変換された出力信号によってタッチの有無を判定する。
【0008】
なお、薄膜トランジスタTFTのソース電極とドレイン電極は、表示パネルの動作中に入れ替わるが、説明の都合上、以下ではソース電極とドレイン電極は固定して説明する。また、上記のストレージ線に代えて対向電極の給電線であるコモン線を用いることもできる。
【0009】
本発明は、アクティブ駆動の液晶表示装置に好適であるが、同じくアクティブ駆動の有機EL表示装置や他の同様の画像表示装置、光センサ応用機器にも適用できる。本発明の代表的構成例を記述すると、以下のとおりである。
【0010】
本発明の画面入力機能付き画像表示装置は、絶縁基板に形成される画面の画素領域に対するタッチ操作で情報を入力する。前記絶縁基板の主面で、前記画面を構成する複数の画素からなる画素領域における当該各画素のそれぞれは、前記画面側から入射する光の照射から遮蔽される画素スイッチ用の第1の薄膜トランジスタと、当該光を受ける光センサ用の第2の薄膜トランジスタと、保持容量および画素電極とを備える。
【0011】
そして、前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極を直列接続すると共に、
前記第2の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記保持容量の一方の電極と前記画素電極を並列接続してなり、
前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された画素選択用のゲート線と、
前記第2の薄膜トランジスタのゲート電極に接続されたセンサ制御線と、
前記第1の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたデータ線と、
前記保持容量の他方の電極に接続されたストレージ線と、
を有し、
前記データ線と前記ストレージ線は、前記画素電極に印加する表示信号の伝送と前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号の伝送を行うことを特徴とする。
【0012】
本発明は、前記データ線と前記ストレージ線の一端に接続されて、前記表示信号の伝送と前記センス信号の伝送を切り替える切り替えスイッチを備える。
【0013】
本発明は、前記データ線を通して前記画素領域の垂直方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するXアドレス検出回路と、
前記ストレージ線を通して前記画素領域の水平方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するYアドレス検出回路とを備える。
【0014】
本発明は、前記Xアドレス検出回路の出力と前記Yアドレス検出回路の出力とに基いて、タッチの有無の判定とその位置アドレスを抽出する制御回路を設ける。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、光センサの信号配線をデータ線およびストレージ線(またはコモン線)で共用することによって画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができる。また、縦方向(垂直方向、Y方向)方向および横方向(水平方向、X方向)に光センサ信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光センサ信号によって、タッチした2次元の位置情報(アドレス)が得られる。
【0016】
また、開口率の低下を抑制することで、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができると共に、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最良の実施形態につき、添付図面を参照した実施例により詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の実施例1を説明する画面入力機能付き液晶表示装置の展開斜視図である。図1において、第1の絶縁基板(TFT基板)である下ガラス基板27の主面(薄膜トランジスタ(TFT)等を形成する内面)に複数の画素(画素電極48で示す)をマトリクス配列してなる表示領域(画素領域)16を有する。表示領域16を形成する画素PIXは表示の機能と共に光検知機能SENを有する。また、このガラス基板27の主面上で画素領域16の外側には、画素表示用のスイッチTFT(第1の薄膜トランジスタ、後述)のソース電極又はドレイン電極(ここではソース電極)に接続するデータドライバ11、画素を構成する画素スイッチ用TFTのゲート電極に選択信号を印加するゲートドライバ12、光検出TFT(第2の薄膜トランジスタ、後述)にタッチされた画素の横方向(水平方向、X方向)アドレスを検出するXアドレス検出回路13、同じく縦方向(垂直方向、Y方向)アドレスを検出するYアドレス検出回路14を有する。
【0019】
データドライバ11、ゲートドライバ12、Xアドレス検出回路13、Yアドレス検出回路14と外部に配置した制御回路15(後述)およびデータ信号源や上位情報処理回路(ホストコンピュータ、図示せず)との間は下ガラス基板27にパターニングされた配線18とフレキシブルプリント基板(FPC)17で接続される。なお、制御回路15(後述)を下ガラス基板27上に形成することもできる。
【0020】
第2の絶縁基板である上ガラス基板21の主面には、下ガラス基板27の主面上に形成された各画素に対応して複数のカラーフィルタ(画素の開口50で示す)が遮光膜(ブラックマトリクス)24で区画して形成されている。また、この上に対向電極(コモン電極)22がべた形成されている。この上ガラス基板21の主面と下ガラス基板27の主面の対向間隙に液晶25が封入されている。画素電極48および対向電極22と液晶25との界面には液晶配向制御能を付与した配向膜が形成されているが、図示は省略してある。これは、図2以下においても同様である。対向電極22は下ガラス基板27に設けた接続端子19から対向電極電圧が印加される。
【0021】
上ガラス基板21の表面(観察面)には上偏光板20Aが貼付され、下ガラス基板27の表面(背面)には下偏光板20Bが貼付されて液晶表示パネルを構成している。通常、上偏光板20Aの光吸収軸と下偏光板20Bの光吸収軸とはクロスニコル配置される。この液晶表示パネルを構成する下ガラス基板27の裏面にバックライト29が設置されている。
【0022】
なお、図1は上ガラス基板21の主面に対向電極22を有する形式の液晶表示パネルを用いた液晶表示装置であるが、対向電極22を下ガラス基板27の主面に設けた形式の液晶表示パネルの場合でも、電極配置・電極形状を除いて、光検出TFT(第2の薄膜トランジスタ)とスイッチTFT(第1の薄膜トランジスタ)からなる光検知機能SENを有する画素回路PIXは同様の構成となる。
【0023】
図2は、本発明の実施例1を説明する図1に示した画面入力機能付き液晶表示装置の1画素の断面図である。画面入力機能付き液晶表示装置は、画面入力機能として光センサ(光検出手段)を備える。この光センサは、下ガラス基板27の主面に形成され、光検出薄膜トランジスタ(光検出TFT、センサTFT、第2の薄膜トランジスタ)61とスイッチTFT60(第1の薄膜トランジスタ)との組み合わせによって構成される。なお、光検出TFT61とスイッチTFT60は画素の表示を制御する機能も有する。
【0024】
図2では、この画素に操作者(利用者)の指51等(以下、指)がタッチされたときの状態を示している。下ガラス基板27の主面に形成される光検出TFT61は、上ガラス基板21の主面に形成されるカラーフィルタ23の下方に配置されている。バックライト29からの光LBLは指51で反射して反射光LREFとして上ガラス基板21側からカラーフィルタ23を透過し、光検出TFT61に入射する。なお、バックライト29からの光LBLの一部も光検出TFTの下側から入射する。
【0025】
一方、同様に、下ガラス基板27の主面に形成されるスイッチTFT60は、上ガラス基板21の主面に形成されるブラックマトリクス24の下方に配置されている。スイッチTFT60では、指51で反射したバックライト29からの光LBLの反射光LREFはブラックマトリクス24により遮光されるため、スイッチTFT60に入射するのは背面からのバックライトから到来する光LBLだけとなる。
【0026】
なお、図2中の参照符号40は絶縁膜(酸化シリコン、窒化シリコン膜からなる下地膜)、41はポリシリコン層、42はゲート絶縁膜、43はゲート電極、44は層間絶縁膜45はソース電極・ドレイン電極用の金属層、46はコンタクトホール、47は平坦化絶縁膜を示す。
【0027】
図3は、薄膜トランジスタ(TFT)を照射する光の照度とドレイン電流の関係を説明する図である。図3の(a)は、TFTに光が照射されたときの光量に対するドレイン電流の依存性を示している。横軸はTFTを照射する光Lの照度Ev、縦軸はTFTのドレイン電流Iである。図3(b)はTFTにおける光照射とドレイン電流の模式図である。図3(b)に示すように、TFTのドレインに高電位VH、ソースに低電位VLを印加して、ゲートとソースをダイオード接続させることで、暗電流に起因したドレイン電流Ioffが生じる。また、光Lを照射した時の光のエネルギにより,TFTのチャネル中の電子が価電子帯から伝導帯に直接励起されて、光量に依存したドレイン電流Iが流れる。
【0028】
TFTに光が照射されないときの照度を0とし、TFTに照射する光Lの照度がEV1、EV2、EV3と高くなっていくにつれ、光Lの照度に比例してドレイン電流IがIoff、IEV1、IEV2、IEV3と増加する。本実施例の画像表示装置は、TFTに光の光量に依存した電流が流れる特性を利用し、TFTをガラス基板上に作製することによって、タッチパネル機能などの入力機能が可能となる。
【0029】
図4は、本発明による画像表示装置の実施例1を説明する回路構成図である。ここでは説明の関係上、2×2のマトリクス配列とした画素とする。図中にハッチングをかけた四角で示すものが薄膜トランジスタはスイッチTFTで、図1で説明した光を受けない第1の薄膜トランジスタ60、白抜きの四角で示すものが薄膜トランジスタはセンサTFT(光検出TFT)である。なお、図中の各配線は該配線上の信号電圧で表す(以下の図面でも同じ)。図1で説明した光を受けない第1の薄膜トランジスタ60のデータ線VD(1),VD(2)には切り替えスイッチ80Y、ストレージ線VST(1),VST(2)には切り替えスイッチ80Xを接続する。切り替えスイッチ80X、80Yは制御回路15から切り替え線VSkで供給される切り替え信号φSWでオン、オフされる。この切り替えスイッチのオン・オフによって、ゲート線駆動回路12およびデータ線駆動回路11から供給される駆動信号および映像信号の伝送と、Xアドレス検出回路13およびYアドレス検出回路14へ光信号の伝送を切り替える。
【0030】
次に、画素回路PIXについて説明する。液晶表示パネルの画面上(上ガラス基板21)から入射した光を受ける光検出TFT61と、ブラックマトリクスなどで遮光され、液晶表示パネルの画面上から入射した光を受けないスイッチTFT60を直列接続する。光検出TFT61のソース電極(又はドレイン電極、以下同じ)に、補助容量CSTおよび画素電極(ITO)を接続し、光検出TFT61のゲート電極にセンサ線VS、スイッチTFT60のゲート電極にゲート線VG(1)を接続し、スイッチTFT60のドレイン電極にデータ線VD(1)、補助容量CSTの一端にストレージ線VST(1)を接続する。データ線VD(1)、VD(2)およびストレージ線VST(1)、VST(2)に、寄生容量CLX、CLYが生じる。
【0031】
図5は、図4に示した画像表示装置の実施例1の駆動タイミング図である。通常画像表示装置は、60Hzの1フレーム期間1F内に、1画面分の映像信号が出力される。フレーム期間は、表示期間TDと、ブランキング期間TBに分かれる。本実施例のタッチセンス動作は、ブランキング期間TB内に行われる。ブランキング期間TBは、画素電極電位VAを初期化するプリチャージ期間TPと、光検出TFTの光信号をX、Yアドレス検出回路に伝送するセンス期間TSに分かれる。まず、表示期間TDについて説明する。VG(1)、VG(2)がそれぞれロー(L)からハイ(H)になると、ドレイン電圧VD(1)、VD(2)がそれぞれ画素電極に読み込まれる。このときVS、φSWは常にハイ(H)の状態を保っている。データ線駆動回路11からデータ線VD(1)、VD(2)に映像信号を伝送することで、画面上に映像が表示される。
【0032】
次に、プリチャージ期間TPについて説明する。ドレイン線電圧VD(1)、VD(2)、ゲート線電圧VG(1)、VG(2)、およびセンス線電圧VSがハイ(H)となり、画素電極電位VAが初期化される。そして、センス線電圧VSがロー(L)になることで、光検出TFT61に光量に依存したドレイン電流Iが流れる状態になる。
【0033】
警告 1 次に、センス期間TSについて説明する。φSWがハイ(H)からロー(L)になることで、データ線VD(1)、VD(2)およびストレージ線VST(1)、VST(2)は、データ線駆動回路および制御回路から切り離される。さらに、ゲート線電圧VG(1)とVG(2)がロー(L)からハイ(H)になることによって、各画素の光検出TFT61で生じた光電流Isigがデータ線寄生容量CLXに充電され電位差ΔVsigX(1)
がXアドレス検出回路13に伝送される。それと同時に、画素電極電位VAの変動に応じた電位の変動が、画素容量CSTを介して、ストレージ線VST(1)、VST(2)に電位差ΔVsigY(1)が生じ、Yアドレス検出回路14に伝送される。光検出TFT61に入射する光の照度が高い程、電位差は大きくなり、検出が容易になる。
【0034】
図6は、図5におけるXアドレス検出回路およびYアドレス検出回路の回路図である。Xアドレス検出回路13とYアドレス検出回路14は同構成であるため、説明の重複を避けるため、Xアドレス検出回路13について説明する。本回路は、主に増幅回路とADコンバータ73で構成される。
【0035】
データ線VD(1)、VD(2)接続された端子SS1、SS2は、薄膜トランジスタで構成される第1選択スイッチ74及び第2選択スイッチ75を介して、増幅回路72に接続され、端子SW1、SW2はそれぞれ第1選択スイッチ74、第2選択スイッチ75のゲート電極と接続され、図4に示した制御回路15が第1選択スイッチ74と第2選択スイッチ75を制御する。増幅回路72に信号電圧VsigXと、基準電圧VREFの差分電圧ΔVが入力すると、増幅回路72で増幅された電圧が、サンプルホールド回路71に伝送され、さらにADコンバータ73に伝送されてデジタル値に変換されたデジタル判定信号VOUTを出力する。
【0036】
図7は、本発明にかかる画像表示装置の構成を説明するブロック図である。ガラス基板上に、ゲート線駆動回路12と、データ線駆動回路11と、Xアドレス検出回路14、およびYアドレス検出回路13が形成されている。なお、参照符号VG(1)、VG(2)はゲート線、VD(1)、VD(2)はデータ線、φSWは切り替え線VSで供給される切り替え信号、80X,80Yは切り替えスイッチを示す。ここでは、表示領域に所定の画像が表示されている状態を示しており、“A”、“B”、“C”、“D”と記載されたスイッチ状画像の表示がなされている。これは、ユーザによって、“A”、“B”、“C”、または“D”されることを待っている状態である。
【0037】
ユーザにより画面上の“A”、“B”、“C”、または、“D”と記載されたスイッチ状の表示の何れかがタッチされたことは、図4の回路の信号電圧VsigX(1)、VsigX(2)およびVsigY(1)、VsigY(2)がXアドレス検出回路13、Yアドレス検出回路14に伝送される。Xアドレス検出回路13とYアドレス検出回路14でAD変換された判定信号VOUTが制御回路15に伝送されるよってタッチの有無の判定と、タッチ位置(アドレス)が抽出される。
【0038】
実施例1によれば、光センサの信号配線をデータ線およびストレージ線(またはコモン線)で共用することによって、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例2】
【0039】
図8は、本発明による画像表示装置の実施例2の回路構成を説明する図である。実施例2では、1画素がRGBのサブ画素3個とセンサ回路とで構成される。ここでは説明の関係上、画素を2列配列とする。サブ画素(サブピクセル)は、スイッチTFT60と保持容量CST、液晶容量CLCで構成される。スイッチTFT60のゲート電極に、ゲート線VG(1)が接続され、保持容量CSTの一端にストレージ線VSTが接続される。これは、通常の液晶表示装置の画素回路と同様の構成である。これらサブ画素に対して、ストライプ状に、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のカラーフィルタが配列される。
【0040】
Blueフィルタ下のサブ画素の隣に、横方向センサ回路SENX、縦方向センサ回路SENYを配置する。これらのセンサ回路は薄膜トランジスタTFTで構成され、横方向センサ回路SENXのドレイン(D)電極に、ストレージ線VSTを接続し、ソース(S)電極(又はドレイン電極)に、信号線OUTXを接続し、光電流Isigが信号線OUTXの寄生容量CLXに充電され、電圧VsigXがXアドレス検出回路13に伝送される。
【0041】
次に、縦方向センサ回路SENYのドレイン(D)電極(又はソース電極)に、ストレージ線VSTを接続し、ソース(S)電極に、信号線OUTYを接続し、光電流Isigが信号線OUTYの寄生容量CLYに充電され、電圧VsigYがYアドレス検出回路14に伝送される。このように、タッチ反射光LREFが入射した画素に相当するX方向、Y方向のアドレスは、XおよびYアドレス検出回路で出力される判定信号VOUTによって、タッチの有無の判定と、タッチ位置(アドレス)が抽出される。
【0042】
図9は、本発明にかかる画像表示装置の実施例2の動作を説明するタイミング図である。図9には、画素回路PIXを駆動する電圧波形としてのVG(1)、VG(2)、VDR、VDG、VDB、VCOM、および光信号電圧VsigX、VsigYを示す。ここでは、説明を簡単にするため、本発明の画像表示装置はノーマリーブラックモードのTN型液晶において、フレーム毎に画像の極性を反転したフレーム反転方式における駆動方法である画像表示装置とする。したがって、VDR、VDG、VDBが、n番目のフレームFn、n+1番目のフレームFn+1、n+2番目のフレームFn+2の各フレーム期間に極性が反転した電圧が入力している。この間、横方向センサ回路SENX、縦方向センサ回路SENYのドレイン電極(又はソース電極)に、VCOM電圧が供給され、光照射期間において、光電流Isigが信号線OUTX、OUTYに読み出され、配線寄生容量CLX、CLYに充電されることによって、信号電圧ΔVsigX、ΔVsigYに変換され、それぞれX アドレス検出回路13、Yアドレス検出回路14に伝送される。
【0043】
実施例2によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例3】
【0044】
図10は、本発明による画像表示装置の実施例3の回路構成図である。実施例3は、実施例2に対して、横方向センサ回路SENXおよび縦方向センサ回路SENYそれぞれのソース電極(S)と信号線OUTX、OUTYの間にそれぞれTFTで構成したスイッチ60X、60Yを接続していることのみ異なる。ここでは、この異なる点についてのみ説明する。横方向センサ回路SENXに接続される横方向スイッチ60Xのゲート電極に、ゲート線VG(1)が接続され、ソース電極に、信号線OUTXが接続される。
【0045】
縦方向センサ回路SENYに接続されるスイッチ60Yのゲート電極に、ゲート線VG(2)が接続され、ソース電極(又はドレイン電極)に、信号線OUTYが接続される。ゲート線駆動回路で選択されたセンサ回路の光電流が信号線に読み出され、非選択のセンサ回路からは光電流は読み出されない。このため、実施例2よりもS/N比が向上すると共に、タッチ領域の選択が可能である、といったメリットがある。また、実施例3ではスイッチ60X、スイッチ60Yのゲートにゲート線VG(1)、VG(2)を接続したが、これに限定されることない。例えば、専用の制御線と駆動回路を新規に設け、表示用の画素回路の.駆動とは独立に、タッチ領域の選択を行う構成とすることが可能である。
【0046】
実施例3によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例4】
【0047】
図11は、本発明による画像表示装置の実施例4の回路構成図である。実施例4は、実施例2に対して、センサ回路SENXおよびSENYがRed、Green、Blueフィルタ下のサブ画素のフィルタ下部に配置される点で異なる。他は実施例2と同様なので、重複説明はしない。
【0048】
実施例4によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例5】
【0049】
図12は、本発明による画像表示装置の実施例5の回路構成図である。実施例5が実施例2と異なるのは、センサ回路SENXおよびSENYがBlueフィルタ下に配置される点である。センサ回路SENX、SENYは薄膜トランジスタ(TFT)で構成されるため、Blueフィルタを透過する短波長の光に対する感度は、Green、Red透過光より高く、検出精度の向上が期待される。
【0050】
実施例5によっても、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例6】
【0051】
図13は、本発明による画像表示装置の実施例6の回路構成図である。実施例6はRed、Green、Blueのカラーフィルタの配列が、ストライプ配列からモザイク配列に変わっている点で実施例5と異なる。すなわち、水平方向のサブ画素がRed、Green、Blueの順で、垂直方向ではRedの次にBlue、Green次にRed、Blueの次にGreenが配置されている。そして、Blueのフィルタの下にセンサ回路SENX、SENYが配置されている。
【0052】
実施例6によっても、実施例5と同様に、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例7】
【0053】
図14は、本発明による画像表示装置の実施例7の回路構成図である。実施例7は、4つのサブ画素に、Red、Green、Blue、White(白)カラーフィルタがストライプ状に配列され、Whiteフィルタ下にセンサ回路SENXおよびSENYが配置される点で実施例2と異なる。Whiteフィルタ下にセンサ回路を形成することで、より光検出TFTの感度が高くなる。
【0054】
実施例7によっても、実施例2と同様に、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例8】
【0055】
図15は、本発明による画像表示装置の実施例8の回路構成図である。第8の実施例はセンサ回路SENXおよびSENYそれぞれのソース電極(S)と信号線OUTX、OUTYの間にスイッチTFTを接続している点で実施例7と異なる。
【0056】
実施例6によっても、実施例7と同様に、画素構造が単純化され、画像表示装置への光センサ内蔵化に伴う画素開口率の低下を抑制することができ、画像表示装置の光センサ内蔵化によるバックライトの消費電力の増加を軽減することができる。また、縦(Y)方向および横(X)方向に光信号を伝送するため、縦(Y)方向に領域分割して順次読み出す必要が無く、縦横方向に読み出された光信号によって、タッチした二次元の位置情報が得られることで、検出時間の短縮によってタッチ検出精度の向上が実現できる。
【実施例9】
【0057】
図16は、本発明による画像表示装置の実施例9の回路構成図である。実施例9は、センサ回路SENXおよびSENYがゲート電極を有し、センサ回路SENXのゲート電極(G)は、ゲート線VG(1)に接続され、センサ回路SENYのゲート電極(G)は、ゲート線VG(2)に接続される点でのみ実施例2と異なる。ゲート線VG(1)、VG(2)のクロック電圧がロー(L)レベルになると、図21で説明後述する光検出TFTのゲート電極への負バイアスの印加が可能となる。その他の効果は実施例2と同様である。
【0058】
図17は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第1構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは光検出TFTで構成され、そのゲート電極とソース電極を短絡したダイオード接続とされており、ドレイン(D)端子とソース(S)端子とを有する。
【0059】
図18は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第2構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENはPINダイオードで構成され、ドレイン(D)、ソース(S)端子を有する。
【0060】
図19は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第3構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは光検出TFT61と保持容量(蓄積容量とも称する)CSの並列接続で構成され、ドレイン(D)端子とソース(S)端子を有する。これにより光検出TFTに光が照射されて生じる光電流Isigが蓄積容量CSに充電される。
【0061】
図20は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第4構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは図19の薄膜トランジスタに代えてPINダイオードを用いて構成される。これ以外は図19と同構成である。
【0062】
図21は、本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第5構成例を説明する回路図である。このセンサ回路SENは光検出TFT61で構成され、ドレイン(D)、ゲート(G)、ソース(S)端子を有する。
【0063】
図22は、本発明の画像表示装置を用いたタッチパネル使用時の表示画面の説明図である。ここでは説明の関係上、縦8画素(アドレスY1〜Y8)×横7画素(アドレスX1〜X7)のセンサ回路が配列されているものとする。タッチボタンは4個(10A、10B、10C、10D)示してある。これらのタッチボタンは、1つあたり9箇所のセンサ回路で構成される検出領域が配置されている。
【0064】
表示画面上には、2×2の4つのタッチボタンが表示されており、左上のタッチボタンを指でタッチしているとする。そのときのXアドレス検出回路、Yアドレス検出回路の出力VOUTX、VOUTYと、アドレスの関係図を示している。縦軸はX、Yアドレス検出回路のデジタル出力VOUTX、VOUTYで階調値を表し、横軸はアドレスを表す。アドレス(X2、Y3)において出力が最大値となっている。これは、指でタッチした中心部で、タッチ反射光LREFが大きく、それに応じた光電流Isigが生じたからである。このように、マトリクス配置したセンサ回路の出力値を階調表現することによって、指タッチ動作を高精度に判定する。指タッチ非動作時に、外乱光の画像表示装置への照射と判別することも可能である。
【0065】
図23は、本発明に係る画像表示装置を適用したモバイル用電子機器を示す模式外観図である。このモバイル用電子機器1は、本発明の画像表示装置2の他に、十字キー4を装備している。モバイル用電子機器1に本発明に係る画像表示装置2を適用することで、画像表示装置2の表示画面3上に表示されたアイコンなどを指でタッチすることで、作業内容を指示することができる。これにより、従来のタッチパネルモジュールを搭載する必要はなく、選択処理されるタッチパネル機能のユーザーインターフェースが可能となる。
【0066】
以上の説明は、液晶表示装置に本発明を適用したものであるが、本発明は上記の各実施例で説明したTFT基板を用いた他の表示原理を用いた画像表示装置、例えば有機EL表示装置にも同様に適用できる。有機EL表示装置の場合は、画素電極を一方の電極とし、画素の開口部を規定するバンクを形成する。バンクで囲まれる内側で、一方の電極の上層に有機EL発光層を積層し、さらにその上層を覆って他方の電極を成膜する。バンクは光吸収性絶縁材を用いてブラックマトリクス機能を持たせる。
【0067】
この有機EL表示装置の場合、TFT基板に有するスイッチTFTおよび光検出TFTの直列回路において、スイッチTFTはバンクで隠される領域に形成し、光検出TFTを画素の開口部に設けることで液晶表示と同様の動作を行わせる。タッチ操作の検知信号の生成、判定信号を生成するセンサ信号処理は前記実施例での説明と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施例1を説明する画面入力機能付き液晶表示装置の展開斜視図である。
【図2】図1に示した画面入力機能付き液晶表示装置の1画素の断面図である。
【図3】薄膜トランジスタを照射する光の照度とドレイン電流の関係を説明する図である。
【図4】本発明による画像表示装置の実施例1を説明する回路構成図である。
【図5】図4に示した画像表示装置の実施例1の駆動タイミング図である。
【図6】図5におけるXアドレス検出回路およびYアドレス検出回路の回路図である。
【図7】本発明にかかる画像表示装置の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明による画像表示装置の実施例2の回路構成を説明する図である。
【図9】本発明にかかる画像表示装置の実施例2の動作を説明するタイミング図である。
【図10】本発明による画像表示装置の実施例3の回路構成図である。
【図11】本発明による画像表示装置の実施例4の回路構成図である。
【図12】本発明による画像表示装置の実施例5の回路構成図である。
【図13】本発明による画像表示装置の実施例6の回路構成図である。
【図14】本発明による画像表示装置の実施例7の回路構成図である。
【図15】本発明による画像表示装置の実施例8の回路構成図である。
【図16】本発明による画像表示装置の実施例9の回路構成図である。
【図17】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第1構成例を説明する回路図である。
【図18】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第2構成例を説明する回路図である。
【図19】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第3構成例を説明する回路図である。
【図20】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第4構成例を説明する回路図である。
【図21】本発明の各実施例に適用される横方向および縦方向センサ回路の第5構成例を説明する回路図である。
【図22】本発明の画像表示装置を用いたタッチパネル使用時の表示画面の説明図である。
【図23】本発明に係る画像表示装置を適用したモバイル用電子機器を示す模式外観図である。
【図24】画素単位に光センサを形成した一般的な液晶表示パネルの従来例の画素構成を説明する等価回路図である。
【符号の説明】
【0069】
11・・・データドライバ、12・・・ゲートドライバ、13・・・Xアドレス検出回路、14・・・Yアドレス検出回路、15・・・制御回路、16・・・表示領域(画素領域)、17・・・フレキシブルプリント基板(FPC)、18・・・配線、21・・・第2の絶縁基板である上ガラス基板、22・・・対向電極、24・・・遮光膜(ブラックマトリクス)、25・・・液晶、27・・・第1の絶縁基板(TFT基板、下ガラス基板)、29・・・バックライト、48・・・画素電極、50・・・画素の開口、60・・・スイッチTFT、61・・・光検出TFT、80X,80Y・・・スイッチ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板に形成される画面の画素領域に対するタッチ操作で情報を入力する画面入力機能付き画像表示装置であって、
前記絶縁基板の主面で、前記画面を構成する複数の画素からなる画素領域における当該各画素のそれぞれは、前記画面側から入射する光の照射から遮蔽される画素スイッチ用の第1の薄膜トランジスタと、当該光を受ける光センサ用の第2の薄膜トランジスタと、保持容量および画素電極と、
を備え、
前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極を直列接続すると共に、
前記第2の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記保持容量の一方の電極と前記画素電極を並列接続してなり、
前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された画素選択用のゲート線と、
前記第2の薄膜トランジスタのゲート電極に接続されたセンサ制御線と、
前記第1の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたデータ線と、
前記保持容量の他方の電極に接続されたストレージ線と、
を有し、
前記データ線と前記ストレージ線は、前記画素電極に印加する表示信号の伝送と前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号の伝送を行うことを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記データ線と前記ストレージ線の一端に接続されて、前記表示信号の伝送と前記センス信号の伝送を切り替える切り替えスイッチを有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記データ線を通して前記画素領域の垂直方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するXアドレス検出回路と、
前記ストレージ線を通して前記画素領域の水平方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するYアドレス検出回路と、
を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記Xアドレス検出回路の出力と前記Yアドレス検出回路の出力とに基いて、タッチの有無の判定とその位置アドレスを抽出する制御回路を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項5】
絶縁基板に形成される画面の画素領域に対するタッチ操作で情報を入力する画面入力機能付き画像表示装置であって、
前記絶縁基板の主面で、前記画面を構成する複数の画素からなる画素領域における当該各画素のそれぞれは、前記画面側から入射する光の照射から遮蔽される画素スイッチ用の薄膜トランジスタと、当該薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に保持容量の一方の電極および画素電極とを並列接続して、水平方向に並べられた複数のサブ画素と、垂直方向に隣接する前記複数のサブ画素の一方に対して設けられて前記光を受けるXアドレスセンサ回路と、他方に対して設けられて前記光を受けるYアドレスセンサ回路とから構成され、
前記画素スイッチ用の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された画素選択用のゲート線と、
前記画素スイッチ用の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたデータ線と、
前記保持容量の他方の電極に接続されたストレージ線と、
前記Xアドレスセンサ回路と前記Yアドレスセンサ回路は共に薄膜トランジスタで構成され、該薄膜トランジスタの各ドレイン電極又はソース電極は前記ストレージ線に接続され、
前記Xアドレスセンサ回路の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたXアドレス出力線と、
前記Yアドレスセンサ回路の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたYアドレス出力線と、
前記Xアドレス出力線の一端に接続されたXアドレス検出回路と、
前記Yアドレス出力線の一端に接続されたYアドレス検出回路と、
を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記水平方向に並べられた複数のサブ画素は3つであり、該3つのサブ画素はフルカラー表示を構成する赤色、緑色、青色にそれぞれ対応することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記Xアドレスセンサ回路とYアドレスセンサ回路は、垂直方向に隣接する青色サブ画素の隣に配置されていることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項8】
請求項5において、
前記水平方向に並べられた複数のサブ画素は4つであり、該4つのサブ画素はフルカラー表示を構成する赤色、緑色、青色のそれぞれと、白色に対応することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記Xアドレスセンサ回路とYアドレスセンサ回路は、垂直方向に隣接する白色サブ画素の隣に配置されていることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項10】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路とXアドレス出力線の間、および前記Yアドレスセンサ回路とYアドレス出力線の間にスイッチを設けたことを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記スイッチは、前記ゲート線にゲート電極を接続した薄膜トランジスタであり、
前記ゲート線により選択されたタイミングで前記Xアドレスセンサ回路の出力、および前記Yアドレスセンサ回路の出力を、前記Xアドレス出力線および前記Yアドレス出力線に出力することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項12】
請求項6において、前記サブ画素に対応する、赤色、緑色、青色は、ストライプ配列で形成されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項13】
請求項6において、前記サブ画素に対応する、赤色、緑色、青色は、モザイク配列で形成されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項14】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路とYアドレスセンサ回路は、垂直方向に隣接する赤色サブ画素および緑色サブ画素および青色サブ画素の隣で、かつ当該サブ画素のそれぞれを覆う各カラーフィルタの外側に配置されていることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項15】
請求項1または請求項5において、
前記画素は液晶表示画素であることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項16】
請求項1または請求項5において、
前記画素はEL表示画素であることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項17】
請求項16において、
前記画素は有機EL発光ダイオードであることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項18】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路およびYアドレスセンサ回路はPINダイオードからなり、ドレインおよびソース端子を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項19】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路およびYアドレスセンサ回路は薄膜トランジスタからなり、ドレインおよびゲートおよびソース端子を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項20】
請求項19において、
前記薄膜トランジスタの前記ゲートおよびソース端子が短絡されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項21】
請求項19において、
前記薄膜トランジスタの前記ドレインおよびソース端子に並列に容量が接続されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項22】
請求項18において、
前記PINダイオードの前記ドレインおよびソース端子に並列に容量が接続されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項23】
請求項5において、前記Xアドレスセンサ回路および前記Yアドレスセンサ回路は薄膜トランジスタからなり、ドレインおよびゲートおよびソース端子を有し、前記画素選択用のゲート線が、前記ゲート端子に接続されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項1】
絶縁基板に形成される画面の画素領域に対するタッチ操作で情報を入力する画面入力機能付き画像表示装置であって、
前記絶縁基板の主面で、前記画面を構成する複数の画素からなる画素領域における当該各画素のそれぞれは、前記画面側から入射する光の照射から遮蔽される画素スイッチ用の第1の薄膜トランジスタと、当該光を受ける光センサ用の第2の薄膜トランジスタと、保持容量および画素電極と、
を備え、
前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極を直列接続すると共に、
前記第2の薄膜トランジスタのドレイン電極又はソース電極に前記保持容量の一方の電極と前記画素電極を並列接続してなり、
前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された画素選択用のゲート線と、
前記第2の薄膜トランジスタのゲート電極に接続されたセンサ制御線と、
前記第1の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたデータ線と、
前記保持容量の他方の電極に接続されたストレージ線と、
を有し、
前記データ線と前記ストレージ線は、前記画素電極に印加する表示信号の伝送と前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号の伝送を行うことを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記データ線と前記ストレージ線の一端に接続されて、前記表示信号の伝送と前記センス信号の伝送を切り替える切り替えスイッチを有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記データ線を通して前記画素領域の垂直方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するXアドレス検出回路と、
前記ストレージ線を通して前記画素領域の水平方向に並ぶ前記第2の薄膜トランジスタのセンス信号を入力するYアドレス検出回路と、
を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記Xアドレス検出回路の出力と前記Yアドレス検出回路の出力とに基いて、タッチの有無の判定とその位置アドレスを抽出する制御回路を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項5】
絶縁基板に形成される画面の画素領域に対するタッチ操作で情報を入力する画面入力機能付き画像表示装置であって、
前記絶縁基板の主面で、前記画面を構成する複数の画素からなる画素領域における当該各画素のそれぞれは、前記画面側から入射する光の照射から遮蔽される画素スイッチ用の薄膜トランジスタと、当該薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に保持容量の一方の電極および画素電極とを並列接続して、水平方向に並べられた複数のサブ画素と、垂直方向に隣接する前記複数のサブ画素の一方に対して設けられて前記光を受けるXアドレスセンサ回路と、他方に対して設けられて前記光を受けるYアドレスセンサ回路とから構成され、
前記画素スイッチ用の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された画素選択用のゲート線と、
前記画素スイッチ用の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたデータ線と、
前記保持容量の他方の電極に接続されたストレージ線と、
前記Xアドレスセンサ回路と前記Yアドレスセンサ回路は共に薄膜トランジスタで構成され、該薄膜トランジスタの各ドレイン電極又はソース電極は前記ストレージ線に接続され、
前記Xアドレスセンサ回路の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたXアドレス出力線と、
前記Yアドレスセンサ回路の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されたYアドレス出力線と、
前記Xアドレス出力線の一端に接続されたXアドレス検出回路と、
前記Yアドレス出力線の一端に接続されたYアドレス検出回路と、
を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記水平方向に並べられた複数のサブ画素は3つであり、該3つのサブ画素はフルカラー表示を構成する赤色、緑色、青色にそれぞれ対応することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記Xアドレスセンサ回路とYアドレスセンサ回路は、垂直方向に隣接する青色サブ画素の隣に配置されていることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項8】
請求項5において、
前記水平方向に並べられた複数のサブ画素は4つであり、該4つのサブ画素はフルカラー表示を構成する赤色、緑色、青色のそれぞれと、白色に対応することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記Xアドレスセンサ回路とYアドレスセンサ回路は、垂直方向に隣接する白色サブ画素の隣に配置されていることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項10】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路とXアドレス出力線の間、および前記Yアドレスセンサ回路とYアドレス出力線の間にスイッチを設けたことを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記スイッチは、前記ゲート線にゲート電極を接続した薄膜トランジスタであり、
前記ゲート線により選択されたタイミングで前記Xアドレスセンサ回路の出力、および前記Yアドレスセンサ回路の出力を、前記Xアドレス出力線および前記Yアドレス出力線に出力することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項12】
請求項6において、前記サブ画素に対応する、赤色、緑色、青色は、ストライプ配列で形成されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項13】
請求項6において、前記サブ画素に対応する、赤色、緑色、青色は、モザイク配列で形成されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項14】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路とYアドレスセンサ回路は、垂直方向に隣接する赤色サブ画素および緑色サブ画素および青色サブ画素の隣で、かつ当該サブ画素のそれぞれを覆う各カラーフィルタの外側に配置されていることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項15】
請求項1または請求項5において、
前記画素は液晶表示画素であることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項16】
請求項1または請求項5において、
前記画素はEL表示画素であることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項17】
請求項16において、
前記画素は有機EL発光ダイオードであることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項18】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路およびYアドレスセンサ回路はPINダイオードからなり、ドレインおよびソース端子を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項19】
請求項5において、
前記Xアドレスセンサ回路およびYアドレスセンサ回路は薄膜トランジスタからなり、ドレインおよびゲートおよびソース端子を有することを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項20】
請求項19において、
前記薄膜トランジスタの前記ゲートおよびソース端子が短絡されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項21】
請求項19において、
前記薄膜トランジスタの前記ドレインおよびソース端子に並列に容量が接続されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項22】
請求項18において、
前記PINダイオードの前記ドレインおよびソース端子に並列に容量が接続されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【請求項23】
請求項5において、前記Xアドレスセンサ回路および前記Yアドレスセンサ回路は薄膜トランジスタからなり、ドレインおよびゲートおよびソース端子を有し、前記画素選択用のゲート線が、前記ゲート端子に接続されることを特徴とする画面入力機能付き画像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2008−203507(P2008−203507A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39272(P2007−39272)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】
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