説明

皮膚外用剤

【課題】メラニン生成抑制効果を有するロドデンドロール又はその誘導体の製剤劣化が低く、更に本製剤の機能を十分発揮することが可能である皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】(a)下記一般式(1)で示されるロドデンドロール又はその誘導体と、
【化1】


(式中Rは、水素原子若しくは炭素数2〜20のアシル基、又は単糖類、二糖類の残基から選ばれる基である。)
(b)両親媒性高分子とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロドデンドロール及びその誘導体からなるメラニン生成抑制剤を含有する製剤の有効性と安定性を著しく向上させた皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、しみ・そばかす等の皮膚の色素沈着を予防・改善させる成分として、ロドデンドロール及びその誘導体が知られている(特許文献1〜3参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第3340928号公報
【特許文献2】特許第3340935号公報
【特許文献3】特許第3455406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらロドデンドロール及びその誘導体は水に対する溶解性が低く、更にロドデンドロール及びその誘導体を配合した製剤は高温条件下、光照射条件下又はアルカリ性条件下において、変色や変臭を起こすという問題や、また成分の可溶化を目的として配合される界面活性剤は、肌への刺激性やベタつきといった官能上好ましくない特性が現れることから、高濃度配合することができず、より安定で、効果的な皮膚外用剤としての改善が求められていた。
【0005】
本発明者らは係る事情に鑑み鋭意研究の結果、ロドデンドロール及びその誘導体と、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリルアミド・メチルプロパンスルホン酸共重合体、アルカリゲネス レータス B16ポリマー等の両親媒性高分子とを含有することで、製剤の有効性に影響するその他の界面活性剤を配合することなしに、安定性が著しく向上すると共に、更に優れた美白及び美肌効果を持たせることが可能となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明の請求項1は、(a)下記一般式(1)で示されるロドデンドロール又はその誘導体と、
【化1】

(式中Rは、水素原子若しくは炭素数2〜20のアシル基、又は単糖類、二糖類の残基から選ばれる基である。)
(b)両親媒性高分子とを含有することを特徴とする皮膚外用剤にある。
【0007】
また本発明の請求項2は、(a)成分の可溶化剤として界面活性剤を含有しないことを
特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤にある。
【0008】
また本発明の請求項3は、更に(c)還元剤として、硫酸水素、亜硫酸、亜硫酸水素、チオ硫酸、ピロ亜硫酸又はそれらの塩類からなる群より選択される1又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚外用剤にある。
【0009】
また本発明の請求項4は、(b)両親媒性高分子が、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリルアミド・メチルプロパンスルホン酸共重合体、アルカリゲネスレータスB16ポリマーからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤にある。
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚外用剤は、メラニン生成抑制効果を有するロドデンドロール又はその誘導体の製剤劣化が低く、更に本製剤の機能を十分発揮することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明の構成について詳述する。
【0012】
本発明に用いられるロドデンドロール[4−(p−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノール]は、公知の化合物であり、またメグスリノキ(Acer nikoence Maxim.)等に含まれることが知られている。
【0013】
また本発明に用いられるロドデンドロール及びアシル化ロドデンドロールには、光学異性体が存在するが、(+)体、(−)体単独でも、またそれらの混合物(±)を用いることもできる。
【0014】
本発明で式(1)中に定義した炭素数2〜20のアシル基は、一般に用いられているものであれば特に限定されるものではないが、安定性、合成の容易さから、直鎖飽和のアシル基が好ましい。そして本発明で用いられるアシル化ロドデンドロールとしては、アセチルロドデンドロール、ヘキサノイルロドデンドロール、オクタノイルロドデンドロール、ドデカノイルロドデンドロール、テトラデカノイルロドデンドロール、ヘキサデカノイルロドデンドロール、オクタデカノイルロドデンドロール等を挙げることができる。
【0015】
本発明の配糖体を得る方法としては、アルブチンの合成方法として既に公知の方法(USP第3201385号)を用いて得ることができる。例えば、トルエン等の有機溶媒中においてロドデンドロールとアセチル化糖を三フッ素化ホウ素やオキシ塩化リン等を触媒として縮合した後、アルカリ存在下にアセチル基を脱離することにより本発明の配糖体を白色の粉末結晶として容易に得ることができる。またラズベリーケトングリコシドを還元することによっても得ることもできる。更に、天然物から単離することも可能である。尚、本発明の配糖体には、光学異性体が存在するが、(+)体、(−)体単独でも、またそれらの混合物(±)を用いることもできる。
【0016】
本発明で用いられる糖残基は、還元性の単糖類又は二糖類であり、具体的にはグルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、N−アセチルグルコサミン等の単糖類、マルトース、セロビオース、ゲンチビオース等の二糖類を挙げることができる。本発明の配糖体にはα結合及びβ結合を有する異性体が存在するが、単独でも、またそれらの混合物を用いることもできる。
【0017】
本発明で用いられる具体的な配糖体は、ロドデンドロール−D−グルコシド(α又はβ体)、ロドデンドロール−D−ガラクトシド(α又はβ体)、ロドデンドロール−D−キシロシド(α又はβ体)、ロドデンドロール−D−マルトシド(α又はβ体)等の、(+)体・(−)体・(±)を挙げることができる。
【0018】
本発明の皮膚外用剤に用いられるロドデンドロール又はその誘導体の配合量としては特に制限はないが、肌への効果を考えると0.01質量%以上であり、メラニン生成抑制剤として効果を強く得るためには0.5質量%以上配合することが好ましい。配合上限は皮膚外用剤としての性質上好ましくは5.0質量%である。
【0019】
本発明に用いられる両親媒性高分子とは、疎水性官能基と親水性官能基を有する高分子で、水性媒体及び油性媒体の両者に親和性を有するものであり、疎水基変性型のアクリル系ポリマーや、他のポリマーを架橋剤で繋いだクロスポリマー、及び多糖質系ポリマーの一部に疎水性のデオキシ糖を含むもの等が挙げられる。
【0020】
具体的には、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリルアミド・メチルプロパンスルホン酸共重合体等の両性アクリル系ポリマーや、アルカリゲネス レータス B16ポリマー等の多糖質系ポリマー誘導体が挙げられる。
【0021】
アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体としては低分子タイプ及び高分子タイプが市販されているが、いずれのものも使用することができ、その具体例としては、市販のPEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2(以上、Noveon INC.社製)等が挙げられる。
【0022】
アクリル酸アルキル共重合体としては、アキュリン33(Rohm and Haas社製)等が知られている。
【0023】
またアクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体としてはアキュリン22(Rohm and Haas社製)が知られており、アキュリン22とアキュリン33のクロスポリマーであるアキュリン88(Rohm and Haas社製)を用いることも可能である。
【0024】
アクリルアミド・メチルプロパンスルホン酸共重合体とは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸モノマーと、ビニルピロリドン、アクリル酸アミド、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸ヒドロキシエチル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(メタ)アクリレート等から選ばれたモノマーからなるコポリマー又はクロスポリマーであり、Aristoflex AVC、Aristoflex HMB(Clariant社製)、SIMULGEL EG(SEPPIC社製)等が知られる。
【0025】
疎水性のデオキシ糖を含む多糖質系ポリマーとしは、Alcaligenes latus B-16株が産生するアルカリゲネス レータス B16ポリマー(特許第1908366号記載の方法に準じ得られたもの)や、またそれ以外にも、FUCOGEL 1.5P、GLYCOFILM、GLYCOPATCH(以上、Solabia社製)等を挙げることができる。
【0026】
本発明では、これらの両親媒性高分子を1種又は2種以上組み合わせて配合することができ、その配合量は特に限定されないが、0.00001〜5.0質量%が好ましく、当該範囲内において本発明の効果が十分に得られ、使用性が特に優れる。
【0027】
更に本発明には還元剤として硫酸水素、亜硫酸、亜硫酸水素、チオ硫酸、ピロ亜硫酸又はそれらの塩類を配合することが製剤の安定性上好ましい。
【0028】
本発明の皮膚外用剤に用いられる還元剤の配合量としては、0.001質量%以上であり、配合の上限は特に限定できないが、極端に多量に配合した場合には本発明の効果を損なうものではないものの、結晶の析出等により皮膚外用剤としての品質が保てなくなることから、好ましくは0.5質量%以下である。
【0029】
本発明には分散安定補助剤として各種水溶性高分子を配合することも可能であり、例えばカルボキシビニルポリマーやヒアルロン酸及びその塩及び誘導体等が、両親媒性高分子との相溶性、官能性の良さから共に配合されることが好ましい。これら水溶性高分子は、低分子タイプ及び高分子タイプが存在するが、求められる製剤特徴に従い選択される。その具体例としては、カルボキシビニルポリマーは市販のカーボポール940、カーボポール941、カーボポール1341、カーボポール1342(以上、Noveon INC.社製)、シンタレンK、シンタレンL(以上、3V SIGMA社製)等が挙げられる。ヒアルロン酸及びその塩は、ヒアルロン酸FCH−SU、ヒアルロン酸FCH(FCH−120)(以上、紀文フードケミカル社製)、DSHC(N)(EXSYMOL社製)等が挙げられる。
【0030】
また本発明においては、ロドデンドロール又はその誘導体を可溶化する成分として界面活性剤を用いることなく安定な製剤を得ることができる。
【0031】
更に本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、前記必須成分の他、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品等に配合される他の成分、例えば油剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、pH調整剤、水、アルコール類、薬剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【実施例】
【0032】
次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0033】
【表1】

【0034】
ロドデンドロール残存率
経時安定性は、60℃、1ヶ月間暗所にて保存した状態のものと、120万Lux・hrの光を照射したものに対し、ロドデンドロールの残存率を絶対検量線法にて算出した。
【0035】
製剤の安定性
経時安定性の変色評価は、60℃で1ヶ月間保存した状態のものについて目視で判断した。
【0036】
変色評価基準
×:強く褐変
△:変色あり
○:わずかに変色
◎:変色なし
【0037】
変臭評価
経時安定性の変臭評価は、60℃で1ヶ月間保存した状態のものについて下記の評価基準にて判断した。
【0038】
変臭評価基準
×:強い臭いあり
△:臭いあり
○:わずかに臭いあり
◎:臭いなし
【0039】
沈殿評価
経時安定性の沈殿評価は、40℃で6ヶ月間保存した状態のものについて目視で判断した。
【0040】
沈殿評価基準
×:多量の沈殿又は濁りあり
△:沈殿又は濁りあり
○:わずかに沈殿あり
◎:沈殿なし
【0041】
美白及び美肌効果
肌色並びに乾燥改善を望んでいる女子パネル(20〜50代)100名に対し、美容液2品(実施例6、比較例6)を半顔使用により1日2回2ヶ月間の連用、評価した。評価結果は肌色・うるおい・肌荒れ改善効果について、パネル自身が5段階でランク着けし、回答された人数の総数を示した。
【0042】
【表2】

【0043】
下記処方の常法により、美白化粧料、美肌化粧料を調製した。
【0044】
応用例1(化粧水)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1,3−ブチレングルコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
濃グリセリン 2.0
ロドデンドロール 1.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2
アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体(注5) 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.03
水酸化カリウム 0.05
ラベンダー油(*1) 0.001
ラフィノース(*2) 0.05
カロットエキス(*3) 0.01
ラズベリーケトングルコシド(*4) 0.01
エチルグルコシド(α体) 0.02
メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.1
精製水 残 量

(注5)PEMULEN TR−1(Noveon INC.社製)
*1;PAYAN&BERTRAND社製
*2;オリゴGGF(旭化成工業製)
*3;ベジタブルコラーゲン(高研社製)
*4:ラズベリーケトングルコシド(長谷川香料社製)
【0045】
応用例2(乳液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 10.0
ポリアクリル酸ナトリウム・アクリルアミドメチルプロパン
スルホン酸共重合体(注3) 0.5
メチルフェニルポリシロキサン(*5) 1.0
メチルポリシロキサン(*6) 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1.0
ロドデンドロール 2.5
ジプロピレングリコール 1.0
濃グリセリン 2.0
カルボキシビニルポリマー(*7) 0.2
水酸化カリウム 0.1
チオ硫酸ナトリウム 0.01
エデト酸二ナトリウム 0.01
ラズベリーケトングルコシド(*4) 0.1
クチナシエキス(*8) 0.01
海藻エキス(*9) 0.01
精製水 残 量

*5;シリコンFZ−209(日本ユニカー社製)
*6;KF−96A−200cs(信越化学工業社製)
*7;CARBOPOL 941(Noveon INC.社製)
*8;ファルコレックス クチナシB(一丸ファルコス社製)
*9;マリンパージ(一丸ファルコス社製)
【0046】
応用例3(乳液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 10.0
水素添加大豆リン脂質(*10) 1.0
コレステロール 0.5
N−メチル−L−セリン 0.01
ポリオキシエチレンメチルグルコシド(*11) 2.0
ポリグリセリン 1.0
植物性スクワラン 2.0
シクロペンタポリシロキサン 1.0
ロドデンドロール−D−グルコシド 2.0
アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体(注5) 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
トリエタノールアミン 0.5
キサンタンガム 0.1
亜硫酸水素カリウム 0.01
メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.1
ハクガイシ加水分解エキス(*12) 0.01
スイカズラエキス(*13) 0.01
豆乳発酵液(*14) 0.01
香料 0.03
精製水 残 量

*10;レシノールS−10(日光ケミカルズ社製)
*11;NIKKOL BMG−20(日光ケミカルズ社製)
*12;シナブランカ−WH(テクノーブル社製)
*13;ファルコレックス スイカズラSB(一丸ファルコス社製)
*14;豆乳発酵液(三省製薬社製)
【0047】
応用例4(乳液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 10.0
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.) 0.2
ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.) 0.1
メチルフェニルポリシロキサン(*5) 1.0
ジメチルポリシロキサン(*6) 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1.0
ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 1.0
ジプロピレングリコール 5.0
濃グリセリン 2.0
ロドデンドロール 2.0
アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル
・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体(注2) 0.1
カルボキシビニルポリマー(*7) 0.1
チオ硫酸ナトリウム 0.1
水酸化カリウム 0.05
エデト酸二ナトリウム 0.01
ユビキノン 0.02
オーキッドエキス 0.1
[ファルコレックス ラン(一丸ファルコス社製)]
オクラエキス 0.1
[フィトヒアロンE(一丸ファルコス社製)]
香料 0.05
精製水 残 量
【0048】
応用例5(O/Wクリーム)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
セタノール 5.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.) 0.1
ブチルパラベン 0.1
メチルフェニルポリシロキサン(*5) 2.0
スクワラン 2.0
ショ糖脂肪酸エステル(*15) 0.5
メチルパラベン 0.1
ロドデンドロール−D−グルコシド 3.0
アクリル酸アルキル共重合体(注6) 0.1
アルカリゲネス レータス B16ポリマー 0.05
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
カロット液汁(*16) 0.1
オレンジ果汁(*17) 0.1
ディオスコレアコンポジタエキス(*18) 0.1
酵母エキス(*19) 0.1
香料 0.03
精製水 残 量

(注6)アキュリン33(Rohm and Haas社製)
*15;シュガーワックス A−10E(第一工業製薬社製)
*16;ホモフルーツキャロットN(エスペリス社製)
*17;ホモフルーツオレンジN(エスペリス社製)
*18;ディオスコレアコンポジタ根エキス(三井化学社製)
*19;イーストリキッドZB(一丸ファルコス社製)
【0049】
応用例6(W/Oクリーム)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体(*20) 1.0
メチルシクロポリシロキサン(*21) 10.0
スクワラン 3.0
塩化ナトリウム 1.0
塩化マグネシウム 1.0
ジプロピレングリコール 7.0
ヘキサノイルロドデンドロール 2.0
アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸/
ポリオキシエチレン(25E.O.)ベヘニルエーテル
メタクリレートクロスポリマー(注7) 0.1
亜硫酸水素ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアレート 0.1
フェノキシエタノール 0.2
微粒子酸化チタン(*22) 2.0
アンズ果汁(*23) 0.01
マロニエエキス(*24) 0.01
β−カロチン(*25) 0.001
小麦胚芽エキス(*26) 0.01
香料 0.03
精製水 残 量

(注7)ARISTFLEX HMB(Clariant社製)
*20;BY22−008(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)
*21;TSF405(ジーイー東芝シリコン社製)
*22;タイペークTTO−55(A)(石原産業社製)
*23;アプリコットエキスK(エスペリス社製)
*24;マロニエ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
*25;βカロチン(ロッシュ社製)
*26;クラリスキン(Silab社製)
【0050】
応用例7(美容液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 7.0
リゾレシチン 0.5
メチルフェニルポリシロキサン(*5) 1.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
ポリエチレングリコール1000 1.0
ロドデンドロール 3.0
アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体(注1) 0.2
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸共重合体(*27) 0.5
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.03
アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2
ニコチン酸アミド 1.0
N−メチル−L−セリン 0.1
水酸化カリウム 0.5
乳酸菌発酵液(*28) 0.1
γ−アミノ酪酸(*29) 0.02
チャ実エキス(*30) 0.01
ツバキエキス(*31) 0.01
ジュズダマエキス(*32) 0.01
ユキノシタエキス(*33) 0.01
ジオウエキス(*34) 0.01
ヒノキ水(*35) 0.01
ルイボスエキス(*36) 0.01
チンピエキス 0.1
[チンピ抽出液BG(丸善製薬社製)]
トウニンエキス 0.1
[ファルコレックス トウニンB(一丸ファルコス社製)]
ゲットウ葉エキス 0.1
[月桃葉抽出液BG(丸善製薬社製)]
ノウゼンハレン花エキス 0.1
[キンレンカ抽出液(丸善製薬社製)]
フサフジウツギエキス 0.1
[BUDDLEJA−AO(ペンタファーム社製)]
サクラエキス 0.1
[サクラエキス(一丸ファルコス社製)]
タチバナエキス 0.1
[チンピエキスBG65(日本油脂社製)]
シロキクラゲ多糖 0.1
[Tremoist−TP(日本精化社製)]
精製水 残 量

*27;Lipidure PMB(Ph10)(日本油脂社製)
*28;ホエイCPA(一丸ファルコス社製)
*29;BIO GABA(協和発酵社製)
*30;茶の実抽出物(丸善製薬社製)
*31;ツバキ種子抽出物(丸善製薬社製)
*32;ヨクイニン抽出液BG−S(丸善製薬社製)
*33;ユキノシタエキス(一丸ファルコス社製)
*34;ジオウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
*35;ヒノキ水B(丸善製薬社製)
*36;ファルコレックス ルイボスB(N)(一丸ファルコス社製)
【0051】
応用例8(サンスクリーン)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 8.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
メチルポリシロキサン(*6) 3.0
微粒子酸化チタン(*37) 3.0
微粒子酸化亜鉛(*38) 7.0
無水ケイ酸 1.0
低粘度メチルハイドロジェンポリシロキサン 0.5
パーフルオロアルキルジメチル・トリメチルシロキシケイ酸 0.1
架橋型シリコーン末 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
濃グリセリン 1.0
ヘキサノイルロドデンドロール 3.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸/
ポリオキシエチレン(25E.O.)ベヘニルエーテル
メタクリレートクロスポリマー(注7) 0.8
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.03
フェノキシエタノール 0.3
シルク抽出液 0.01
加水分解シルク液(*39) 0.01
ルイボスエキス(*36) 0.01
タイソウエキス(*40) 0.01
精製水 残 量

*38;ZnO−350(住友大阪セメント社製)
*39;シルクゲンGソルブルS(一丸ファルコス社製)
*40;タイソウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
【0052】
応用例9(パック)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 10.0
ポリビニルアルコール 13.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
ジプロピレングリコール 2.0
グリセリン 2.0
メチルフェニルポリシロキサン(*5) 0.2
ミリスチン酸オクチルドデシル 0.2
スクワラン 0.2
ロドデンドロール 2.0
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル
・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体(注2) 0.2
カルボキシビニルポリマー 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
ヒドロキシエチルセルロース 0.05
アミノメチルプロパノール 0.05
メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.1
精製水 残 量
【0053】
応用例10(パック)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 8.0
ポリビニルアルコール 13.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ジプロピレングリコール 5.0
メチルフェニルポリシロキサン(*5) 0.2
ロドデンドロール 2.0
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル
・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体(注2) 0.2
キサンタンガム 0.1
ベントナイト 0.4
酸化チタン 5.0
メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.1
混合果実抽出液 0.1
[マルチフルーツBSC(Arch Personal Care Products社製)]
精製水 残 量
【0054】
応用例1〜10は製剤の安定性に優れ、上記美白及び美肌評価試験により評価したところ、肌色・うるおい・肌荒れ改善効果に優れたものであった。
【0055】
尚、上記の応用例において使用した香料の組成を以下に示す。
【0056】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)下記一般式(1)で示されるロドデンドロール又はその誘導体と、
【化1】

(式中Rは、水素原子若しくは炭素数2〜20のアシル基、又は単糖類、二糖類の残基から選ばれる基である。)
(b)両親媒性高分子とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項2】
(a)成分の可溶化剤として界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
更に(c)還元剤として、硫酸水素、亜硫酸、亜硫酸水素、チオ硫酸、ピロ亜硫酸又はそれらの塩類からなる群より選択される1又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
【請求項4】
(b)両親媒性高分子が、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリルアミド・メチルプロパンスルホン酸共重合体、アルカリゲネスレータスB16ポリマーからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。

【公開番号】特開2008−81491(P2008−81491A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−116551(P2007−116551)
【出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】