説明

硬貨包装装置

【課題】安定的な集積と、集積高さの正確な検出とを両立することができる硬貨包装装置の提供。
【解決手段】硬貨Cを順次下に積み重ねて集積硬貨CCとする集積部15と、集積硬貨CCの周囲に包装紙を巻き回して包装硬貨とする包装部16とを備えており、最も上側の硬貨Cを上から押さえる上下動自在の押さえ部材25と、押さえ部材25の内側に上下動自在に設けられ最も上側の硬貨Cに当接して集積硬貨CCの高さを検出する高さ検出部材31とが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬貨を順次下に積み重ねて集積し、その周囲に包装紙を巻き回して包装硬貨とする硬貨包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
装置内レイアウトの関係等から、硬貨を順次下に積み重ねて集積し、その周囲に包装紙を巻き回して包装硬貨とする硬貨包装装置がある。そして、この種の硬貨包装装置において、硬貨を順次下に積み重ねて集積硬貨とする際に、上下動自在の押さえ部材で最も上側の硬貨を上から押さえることにより集積を安定的に行い、また、この押さえ部材を用いて集積硬貨の集積高さを検出するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−92188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、硬貨を集積する場合に、押さえ部材は、可能な限り硬貨の大きな範囲を押さえることが集積を安定させるために効果的である。一方で、硬貨は刻印等があって集積時に姿勢が一定しない可能性があることから、この姿勢の影響を排除するため、可能な限り中央部で高さを検出する必要がある。上記した一つの押さえ部材を用いて硬貨の押さえと集積高さの検出とを行うものでは、安定的な集積と、集積高さの正確な検出とを両立することは困難であった。
【0004】
したがって、本発明は、安定的な集積と、集積高さの正確な検出とを両立することができる硬貨包装装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、硬貨を順次下に積み重ねて集積硬貨とする集積部と、集積硬貨の周囲に包装紙を巻き回して包装硬貨とする包装部とを備えた硬貨包装装置において、最も上側の硬貨を上から押さえる上下動自在の押さえ部材と、該押さえ部材の内側に上下動自在に設けられ最も上側の硬貨に当接して集積硬貨の高さを検出する高さ検出部材とを備えていることを特徴としている。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記集積部は、側方から送り込まれる硬貨の送り方向上流側を持ち上げる傾斜持上手段を有し、該傾斜持上手段で持ち上げた硬貨の下側に上流側から次の硬貨を送り込んで該次の硬貨の送り方向上流側を前記傾斜持上手段で持ち上げることを繰り返して、硬貨を順次下に積み重ねるものであり、該集積部で集積された集積硬貨を下側で支持し前記傾斜持上手段から離間させた状態で、前記高さ検出部材によって集積高さを検出することになり、前記押さえ部材は、下端部が、前記送り方向上流側が上側に位置するように傾斜しており、前記高さ検出部材は、下方に凸をなし下端が平面とされた切頂円錐形状をなす下部を有していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に係る発明によれば、最も上側の硬貨を上から押さえる上下動自在の押さえ部材の内側に最も上側の硬貨に当接して集積硬貨の高さを検出する高さ検出部材を上下動自在に設けているため、外側の押さえ部材で硬貨の大きな範囲を押さえることができ、内側の高さ検出部材で硬貨の中央側に当接して集積高さを検出できる。したがって、安定的な集積と、集積高さの正確な検出とを両立することができる。
【0008】
請求項2に係る発明によれば、集積部が、側方から送り込まれる硬貨を送り方向上流側を持ち上げ、持ち上げた硬貨の下側に上流側から次の硬貨を送り込んで該次の硬貨の送り方向上流側を持ち上げることを繰り返して、硬貨を順次下に積み重ねるため、集積時は硬貨が送り方向上流側が傾斜した状態で集積されることになり、よって、押さえ部材の下端部が、送り方向上流側が上側に位置するように傾斜していることで、硬貨を良好に上から押さえることができる。また、高さ検出部材の下部が、下方に凸の切頂円錐形状をなしていることで円錐面で最初の硬貨の送り込みに対して良好に上に逃げることができる。また、集積部で集積された集積硬貨を下側で支持し傾斜持上手段から離間させた状態(つまり傾斜が解除された状態)で、高さ検出部材によって集積高さを検出することになり、高さ検出部材が、下端の平面で硬貨の中央側に当接して高さを正確に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の一実施形態の硬貨包装装置を図面を参照して以下に説明する。
図1に示す本実施形態の硬貨包装装置11は、硬貨Cが一括投入される図示略の回転円盤を有しており、この回転円盤内の硬貨Cは、回転円盤の遠心力により、水平に設けられた硬貨通路12に対して一枚ずつ送り出されるようになっている。
【0010】
硬貨通路12は、その上方位置に硬貨を一枚ずつ分離した状態で搬送する搬送ベルト13を有している。硬貨通路12の途中位置には、図示略の硬貨判別部が設けられており、搬送中の硬貨Cの真偽および金種を判別するようになっている。この硬貨通路12を経由した硬貨Cは、集積部15に供給されて、この集積部15で鉛直方向に集積されて集積硬貨となり、その後、鉛直上方の包装部16まで持ち上げられて、この包装部16で包装される。
【0011】
集積部15は、硬貨Cを一枚ずつ順次下に積み重ねて集積硬貨とするもので、搬送ベルト13から送り出された硬貨Cの送り方向下流に当接することで硬貨Cを停止させるストッパ20と、ストッパ20よりも硬貨Cの送り方向上流側に設けられ、ストッパ20で停止する硬貨Cの送り方向上流側を持ち上げる集積ローラ(傾斜持上手段)21とを有している。
【0012】
集積ローラ21は、外径側に、回転方向に沿って徐々に半径が大きくなる傾斜突起22が等間隔で複数形成されており、一部の傾斜突起22を硬貨通路12から上方に突出させるようにして硬貨通路12の下側に配置されている。そして、搬送ベルト13の駆動力で側方から水平に送り出された一の硬貨Cが、一の傾斜突起22の半径方向に沿う当接面22aに当接してこれを押すことで集積ローラ21を所定角度回転させてストッパ20で停止することになり、この所定角度の回転で集積ローラ21が次の傾斜突起22の外径側の傾斜面22bによって、一の硬貨Cの送り方向上流側を持ち上げるとともに、上記次の傾斜突起22の当接面22aを硬貨通路12から略垂直に突出させる。このようにして、集積ローラ21で送り方向上流側が硬貨通路12から持ち上げられた傾斜状態の一の硬貨Cの下側に上流側から次の硬貨Cが送り込まれることになり、この次の硬貨Cが一の硬貨Cの下側に潜り込みつつ、上記次の傾斜突起22の半径方向に沿う当接面22aに当接してこれを押すことで集積ローラ21を所定角度回転させてストッパ20で停止することになり、この所定角度の回転で集積ローラ21がさらに次の傾斜突起22の外径側の傾斜面22bによって、上記次の硬貨Cの送り方向上流側を持ち上げるとともに、この傾斜突起22の当接面22aを硬貨通路12から略垂直に突出させる。このような作動を繰り返して、硬貨Cを順次下に積み重ねる。
【0013】
そして、本実施形態において、集積部15は、最も上側の硬貨Cを上から押さえる上下動自在の中空の押さえ部材25を有している。この押さえ部材25は、図2にも示すように、円筒を軸線に切断して一部を除去した湾曲形状の湾曲部材26と、この湾曲部材26の上部の内側に固定された、湾曲部材26と同軸円筒状のガイド27とを有している。押さえ部材25は、図1に示すように、径方向外方に延出する支持部材28を介してガイド支柱29に支持されており、ガイド支柱29に沿って鉛直方向に昇降する。ここで、押さえ部材25は、中心軸線の位置をストッパ20に当接する硬貨Cの略中央に一致させるように配置されており、自重により下方に位置し、側方から送られた硬貨Cがストッパ20に当接する際に、この硬貨Cで押し上げられることになる。そして、順次最下に硬貨Cが入り込むと、上昇する最も上側の硬貨Cに押し上げられることになり、自重(あるいは自重および図示略のバネの付勢力)によって硬貨Cを下方に押圧する。
【0014】
ここで、集積ローラ21によって硬貨Cは傾斜状態で集積されるため、押さえ部材25の湾曲部材26の下端面(下端部)26aは、硬貨Cの傾斜に合わせて、送り方向上流側が上側に位置するように傾斜する平面となっている。
【0015】
そして、上記した押さえ部材25の内側に、最も上側の硬貨Cに当接して集積硬貨の高さを検出する高さ検出部材31が設けられている。この高さ検出部材31は、押さえ部材25内のガイド27に摺動可能に嵌合するガイド軸部32と、このガイド軸部32の下端に設けられたこれと同軸でこれより大径の検出部33とを有している。押さえ部材25のガイド軸部32のガイド27よりも上方に突出する部分には、ガイド27からの抜け止め用のストッパリング34が嵌合されており、高さ検出部材31の検出部33の上面と押さえ部材25のガイド27の下面との間には、高さ検出部材31を下方に押圧するコイルスプリング35が介装されている。このコイルスプリング35のバネ力は、高さ検出部材31を押し上げたときに高さ検出部材31を押さえ部材25内に収容可能な比較的弱いバネ力に設定されている。
【0016】
検出部33は、その下部が、下方に凸をなし下端が平面とされた切頂円錐形状をなしている。つまり、検出部33は、上部に、ガイド軸部32と同軸の円筒面33aが形成され、中間部に、ガイド軸部32と同軸で下側ほど縮径する円錐面33bが形成され、下端に、ガイド軸部32と同軸の水平な円形平面状の検出面(平面)33cが形成されている。
【0017】
以上により、高さ検出部材31は、押さえ部材25に対して上下動自在に設けられている。
【0018】
集積部15は、ストッパ20より上流側の位置から、硬貨通路12に対し進退可能に鉛直昇降するコンベアポスト38を有しており、コンベアポスト38が、図3に示すように、集積状態とされた集積硬貨CCを下側で支持して集積ローラ21およびストッパ20から離間した所定の包装位置まで持ち上げる。
【0019】
押さえ部材25および高さ検出部材31の上方には、高さ検出部材31の上端部に当接して、その高さ位置を検出する高さ検出部40が設けられている。つまり、上記のようにコンベアポスト38を所定の包装位置まで持ち上げると、コンベアポスト38上に集積された集積硬貨CCに自重およびコイルスプリング35の付勢力で当接する高さ検出部材31も持ち上げられることになり、高さ検出部40は、この高さ検出部材31の上端部の高さ位置を検出することで、集積硬貨CCの集積高さを検出する。
【0020】
高さ検出部40は、高さ検出部材31の上端部に当接してその高さ位置に応じて回転する検出レバー41と、この検出レバー41の回転位置を検出することで高さ検出部材31の上端部の高さ位置を検出するロータリエンコーダ42とを有している。
【0021】
包装部16は、コンベアポスト38で所定の包装位置まで持ち上げられた状態の集積硬貨CCの周囲に包装紙を巻き回して包装硬貨とするもので、コンベアポスト38の周囲に鉛直方向に沿って配置される相互に近接離間可能な3本(図3にて2本のみ示す)の平行な包装ローラ44を有しこれら包装ローラ44により集積硬貨CCの周囲に包装紙を所定長さ供給して巻回する包装機構と、巻回された包装紙を集積硬貨CCの上下端において加締める図示略の加締機構とを備えている。
【0022】
以上の構成の本実施形態の硬貨包装装置11では、図示略の回転円盤に硬貨Cが一括投入され、スタート操作が入力されると、図示略の制御部が、この回転円盤および搬送ベルト13を回転させる。すると、回転円盤内の硬貨Cが遠心力により、硬貨通路12に一枚ずつ送り出されることになり、搬送ベルト13で硬貨通路12上を集積部15に向けて搬送される。そして、図示略の硬貨判別部で判別計数されて、搬送ベルト13から集積部15に送り出される。すると、一枚目の硬貨Cが、集積ローラ21の一の傾斜突起22の当接面22aに当接してこれを押すことで集積ローラ21を所定角度回転させてストッパ20で停止することになり、この所定角度の回転で集積ローラ21が次の傾斜突起22の傾斜面22bによって、一枚目の硬貨Cの送り方向上流側を持ち上げて傾斜状態とする。このとき、一枚目の硬貨Cは、押さえ部材25の下端面26aの下側に潜り込むことになり、その際に、高さ検出部材31の円錐面33bに当接してこれをその傾斜により持ち上げて押さえ部材25内に押し込みつつ検出面33cの下側に潜り込む。この状態で、一枚目の硬貨Cは、上面が押さえ部材25の下端面26aの略全面に当接する。そして、この一枚目の硬貨Cの下側に上流側から二枚目の硬貨Cが送り込まれることになり、この二枚目の硬貨Cが一枚目の硬貨Cの下側に潜り込みつつ、上記次の傾斜突起22の当接面22aに当接してこれを押すことで集積ローラ21を所定角度回転させてストッパ20で停止することになり、この所定角度の回転で集積ローラ21がさらに次の傾斜突起22の傾斜面22bによって、二枚目の硬貨Cの送り方向上流側を持ち上げる。これにより、一枚目の硬貨Cが傾斜状態で持ち上がり、押さえ部材25の下端面26aの略全面に当接する。このような作動を繰り返すことで、図1に示すように、硬貨Cが順次下に積み重ねられる。
【0023】
そして、硬貨判別部で所定の包装単位の枚数の最後の硬貨が検出されると、制御部は、図示略の送出ストッパでそれ以上の硬貨の集積部15への送り出しを規制し、この最後の硬貨Cが既に集積された硬貨Cの最下位置に確実に入り込むタイミングで、それまで硬貨通路12よりも下側で退避していたコンベアポスト38を、図3に示すように所定の包装位置まで上昇させる。これにより、それまで集積ローラ21に乗り上げていた集積硬貨CCが、下側からコンベアポスト38で支持されて押さえ部材25および高さ検出部材31とともに上昇し、集積ローラ21から離れる。集積ローラ21から離れることで、集積硬貨CCは傾斜状態に変化を生じることになるが、高さ検出部材31は、その検出面33cが、コイルスプリング35の付勢力で、傾斜状態の変化に追従して最も上側の硬貨Cの中央側に当接した状態を維持する。そして、この高さ検出部材31の上端部が検出レバー41に当接してこれを押し上げることになり、ロータリエンコーダ42を回転させる。
【0024】
制御部は、上記のようにコンベアポスト38を所定の包装位置まで上昇させて停止させた状態でのロータリエンコーダ42の回転位置を検出し、この検出位置が予め設定された許容範囲内にあれば、集積硬貨CCの集積高さつまり集積枚数が適正であると判定して、この集積硬貨CCに包装部16により包装紙を巻き回しその両端を加締めて包装硬貨として、収納部あるいは出金部に搬送する。他方、ロータリエンコーダ42の検出位置が予め設定された許容範囲内になければ、集積硬貨CCの集積高さつまり集積枚数が適正ではない(つまり過不足があった)と判定して、包装部16により包装を行うことなく、集積硬貨を別の不良収納部に収納する。
【0025】
以上に述べた本実施形態の硬貨包装装置11によれば、最も上側の硬貨Cを上から押さえる上下動自在の押さえ部材25の内側に最も上側の硬貨Cに当接して集積硬貨CCの高さを検出する高さ検出部材31を上下動自在に設けているため、外側の押さえ部材25で硬貨Cの大きな範囲を押さえることができ、内側の高さ検出部材31で硬貨Cの中央側に当接して集積高さを検出できる。したがって、安定的な集積と、集積高さの正確な検出とを両立することができる。
【0026】
また、集積部15が、側方から送り込まれる硬貨Cを送り方向上流側を持ち上げ、持ち上げた硬貨Cの下側に上流側から次の硬貨Cを送り込んで該次の硬貨Cの送り方向上流側を持ち上げることを繰り返して、硬貨Cを順次下に積み重ねるため、集積時は硬貨Cが送り方向上流側が傾斜した状態で集積されることになり、よって、押さえ部材25の下端面26aが、送り方向上流側が上側に位置するように傾斜していることで、硬貨Cを良好に上から押さえることができる。また、高さ検出部材31の下部が、下方に凸の切頂円錐形状をなしていることで円錐面33bで最初の硬貨Cの送り込みに対して良好に上に逃げることができる。
【0027】
また、集積部15で集積された集積硬貨CCを下側で支持し集積ローラ21から離間させた状態(つまり傾斜が解除された状態)で、高さ検出部材31によって集積高さを検出することになり、高さ検出部材31が、下端の中央側の検出面33cで硬貨Cの中央側に当接することで高さを正確に検出することができる。つまり、図4(a),(b)に示すように、押さえ部材100で高さ検出部材を兼用し、この押さえ部材100の下端に、硬貨の送り方向上流側ほど高くなるように傾斜する傾斜面100aと、硬貨の送り方向下流側端部の水平面101bとを設け、集積時には傾斜面100aで硬貨Cを押さえ、高さ検出時には最下端の水平面101bで硬貨Cに当接するようにした場合には、硬貨の傾斜状態の変化で集積硬貨CCの集積高さの検出値が変化してしまう。これに対して、本実施形態では、図4(c),(d)に示すように、押さえ部材25の内側の高さ検出部材31で硬貨Cの中央側の高さを検出するため、硬貨Cの傾斜状態の変化で生じる集積硬貨CCの集積高さの検出値の変化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態の硬貨包装装置を概略的に示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の硬貨包装装置の押さえ部材および高さ検出部材を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の硬貨包装装置を概略的に示す側面図である。
【図4】(a),(b)は従来の高さ検知の状態を示す側面図であり、(c),(d)は本発明の一実施形態の硬貨包装装置による高さ検知の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0029】
11 硬貨包装装置
15 集積部
16 包装部
20 ストッパ
21 集積ローラ(傾斜持上手段)
25 押さえ部材
26a 下端面
31 高さ検出部材
33a 円筒面
33b 円錐面
33c 検出面
35 コイルスプリング
38 コンベアポスト
C 硬貨
CC 集積硬貨

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨を順次下に積み重ねて集積硬貨とする集積部と、集積硬貨の周囲に包装紙を巻き回して包装硬貨とする包装部とを備えた硬貨包装装置において、
最も上側の硬貨を上から押さえる上下動自在の押さえ部材と、
該押さえ部材の内側に上下動自在に設けられ最も上側の硬貨に当接して集積硬貨の高さを検出する高さ検出部材とを備えていることを特徴とする硬貨包装装置。
【請求項2】
前記集積部は、側方から送り込まれる硬貨の送り方向上流側を持ち上げる傾斜持上手段を有し、該傾斜持上手段で持ち上げた硬貨の下側に上流側から次の硬貨を送り込んで該次の硬貨の送り方向上流側を前記傾斜持上手段で持ち上げることを繰り返して、硬貨を順次下に積み重ねるものであり、
該集積部で集積された集積硬貨を下側で支持し前記傾斜持上手段から離間させた状態で、前記高さ検出部材によって集積高さを検出することになり、
前記押さえ部材は、下端部が、前記送り方向上流側が上側に位置するように傾斜しており、
前記高さ検出部材は、下方に凸をなし下端が平面とされた切頂円錐形状の下部を有していることを特徴とする請求項1記載の硬貨包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−33512(P2010−33512A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197783(P2008−197783)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(500265501)ローレル精機株式会社 (191)
【Fターム(参考)】