説明

自動搬送の制御システム

【課題】半導体製造工程のロット搬送において、搬送時間が搬送要求発生時点での台車所在に依存することなく搬送時間を一定時間以下に保証する。
【解決手段】ロットおよび設備の稼働状況を収集管理する生産管理部102、設備の詳細情報を管理する設備情報収集部103、将来の生産計画を算出する生産計画算出部104、搬送システム107への動作指示を出すとともに、搬送システム107からの動作情報を収集管理する搬送機器制御部105および前述の各部より必要なデータを収集し搬送システム107内の台車数配分を計算し搬送機器制御部105に指示する台車配分計算部106からなる管理部100を搬送システム107に接続する。それにより従来技術で問題になっていた、搬送開始時の搬送機器の所在分布や搬送パターンに依存する搬送時間のブレを削減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造工程において製品等のロットを自動搬送するための装置及び制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体製造工程では、ロットを搬送するために、軌道上に無人搬送車を自動走行させるようにした技術が知られている。例えば、図2に示す構成が考えられる。図2では、複数のステーション201と複数の設備101とを備えたエリア(ベイなどとも称される)202が多数設けられ、エリア202内、および複数のエリア202(エリアA〜D)間に、搬送機器203の移動経路となる搬送路204が敷設されて、搬送システム107が構成されている。この搬送機器203は搬送路204上を自動走行する有軌道台車であり、ロット(半導体ウエハを収納したカセット等)を搭載して設備101間、ステーション201間、または設備101とステーション201の間を搬送している。205は待機領域である。
【0003】
さて、各ロットにはロットに固有の優先度が設定されており、優先度の高いロットは速やかに搬送させる必要があるが、特許文献1においては、図4に示す制御構成を用い、各エリア202に配置するエリアコントローラ401において、要求元のステーションがあるエリア202内の搬送機器203が該要求元のステーション201に移載可能な状態で到着するまでの到着予測時間と、該要求元のステーション201のあるエリア202外に存在する搬送機器203が該要求元のステーション201に移載可能な状態で到着するまでの到着予測時間とを算出、比較し、最短で到着する搬送機器203を複数のエリアコントローラ401を統括する統合コントローラ402を介して割り当てることにより、搬送時間の短縮を図っている。この処理の流れを図5に示す。
【特許文献1】特開2004−227060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、特許文献1に示す特急ロットの優先搬送手法では、特急ロットの搬送指示が出た時点で初めて搬送指示を実行するポイントに最も早く到着すると予想される台車を割り当てて実行を行っている。このように、搬送要求を受けたあとで台車を割り当てようとすると以下のような問題が発生する。
【0005】
まず、搬送時間が搬送要求発生時点での台車所在に依存することになり搬送時間を一定時間以下に保証することが困難となる。次に、搬送要求がどのタイミングで発生するかわからないことから、複数の搬送要求が発生した場合に同じ方法で台車の割り当てを行うことができない。また、割り当て後の搬送状況を反映できないため、実際には最適な台車を呼べないことが起こりうる。さらに、工場全体の搬送時間を短縮することを考えた場合、搬送パターンによっては特定の場所に台車が集まり結果として搬送時間の増大を招く可能性がある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、従来技術が持つ搬送開始時点の台車所在による搬送時間悪化の課題を解決するものであり、搬送開始以前に必要となる台車の位置を予測配分しておくことで搬送指示に対して台車の割り当て時間をより短縮できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の搬送制御システムは、各々基板を処理する複数の設備と、前記複数の設備の各々を結ぶように設けられた搬送路と、前記搬送路上にて前記基板を搬送する搬送機器と、前記設備の近傍に設けられ、かつ前記搬送機器が待機する待機領域と、前記複数の設備、搬送路および前記搬送機器を制御する管理部とを備え、前記管理部は、前記設備の稼働状況を管理収集する設備情報収集部と、前記各設備の処理基板数を決定する生産計画算出部と、前記搬送機器に対し前記待機領域での台車数を決定する台車配分計算部と、前記搬送機器の状況を収集するとともに搬送機器に対して搬送指示を送信する搬送機器制御部とを有するものである。
【0008】
この構成により、搬送機器に対する搬送時間の平均、ばらつきが改善される。
【発明の効果】
【0009】
以上のような搬送制御構成により搬送台車数を搬送状況(および予測値)に沿って変化させることで、従来技術で問題になっていた、搬送開始時の台車の所在分布や搬送パターンに依存する搬送時間のブレを削減することができる。また、常時すべての搬送状況を反映しながら台車配分を行うので、そのときの搬送状況に応じた待ちの少ない最適な台車を呼ぶことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
本実施形態における制御装置には、以下で説明する処理を実現するソフトウエアを作成し、その処理を実行可能としたコンピュータシステムを用いる。このコンピュータシステムには、汎用機、ワークステーション、PC等が含まれる。
【0012】
図1は本発明の一実施形態における自動搬送の管理部100を示す概略構成図である。管理部100は複数のロットおよび複数の設備101の現在の稼働状況を収集管理する生産管理部102、設備101より稼動情報を収集し生産管理部102に送信するとともに詳細情報を管理する設備情報収集部103、生産管理部102にて管理されているロット、設備101の情報を元に将来の生産計画を算出する生産計画算出部104、生産管理部102が送信する搬送指示をもとに搬送システム107の各機器への動作指示を出すとともに、搬送システム107の各機器からの動作情報を収集管理する搬送機器制御部105および生産管理部102、設備情報収集部103、生産計画算出部104、搬送制御管理部105から必要なデータを収集し搬送システム107内の台車数配分を計算し搬送機器制御部105に指示する台車配分計算部106から構成されている。管理部100内部の各要素および搬送機器制御部105と搬送システム107間はネットワーク(LAN)により接続され、また設備情報収集部103と設備101の間はネットワーク(LANまたはRS232C等)により接続される。
【0013】
また、搬送システム107の構成としては前述の図2の構成が考えられ、搬送機器制御部105と搬送システム107の各要素との接続関係は図3に示すように、複数のステーション201、搬送路204、複数の搬送機器203、複数の待機領域205を搬送機器制御部105が集中管理する構成となっている。
【0014】
次に、台車配分計算部106において各エリアの搬送機器台数(以下台車数と記す)を計算する方法について説明する。手順は図6に示すフローチャートにて記述できる。以下各手順について詳細を説明する。なお、以下の説明では設定期間T1≦ t < T2 (以下[T1, T2)と表す)におけるエリアaでの台車数設定を計算する手順を説明する。また、時刻tは0以上であるものとする。
【0015】
ステップS610では、時刻T1で計算に必要なデータを台車配分計算部で取得する。各部から取得する情報は以下のようになっている。
【0016】
生産管理部からは、ロットl(エル)にかかわるデータとして、仕掛かりステップSl(l)、仕掛かり状態C(l)、所在Ll(l)、サイズ(ロット内のウエハ枚数)W(l)、仕掛かり状態の最終変更時刻Tf(l)、次処理ステップSlN(l)、生産工程のステップsの情報として、ステップ/設備対応Es(s)、ステップ/レシピ対応R(s)、装置eに関する情報として、装置状態Se(e)、装置で処理中のロット名Le(e) (装置が処理中でなければ空となる)、装置の所在P(e)を取得する。
【0017】
設備情報収集部からは装置必要処理時間Tx(e, w, r)を取得する。意味は装置eでロットサイズw、レシピrのロットを処理した場合の処理時間である。
【0018】
搬送機器制御部からはエリアa1からa2への平均搬送時間Ma(a1, a2)を取得する。
【0019】
生産計画算出部からは各装置の次処理ロット名N(e)を取得する。
【0020】
一覧を図7まとめておく。なお、これらのデータのうち、以下のステップS620以降で台車配分を決めるのに重要となるのは装置必要処理時間Tx(e, w, r)、平均搬送時間Ma(a1, a2)、次処理ロット名N(e)である。
【0021】
ステップS620ではエリアaでの搬送開始数を収集する。このステップは3つの部分
ステップS621 対象期間内で対象エリアで処理終了するロット数F21(a)を集計
ステップS622 対象期間内で次ロットとして対象エリアのステーションから搬送されるロット数F22(a)を集計
ステップS623 搬送開始数F2(a)を計算
から構成されている。以下、各ステップの詳細を説明する。
【0022】
ステップS621ではエリアa内の各装置eの中で、[T1, T2)内で処理終了する装置台数の和を集計する。つまり
【0023】
【数1】

【0024】
となるような関数f21(e, T1, T2)を用いて
【0025】
【数2】

【0026】
で集計できる。ここで、(数2)において記号「Σ∀P(e)=a」とは、エリアa内の各装置eの中で、[T1, T2)内で処理終了する装置台数の和を表す。
【0027】
次にステップS622では、エリアaにあるステーションに在庫するロットで、[T1, T2)で次処理ロットとして搬送されるロット数を計算する。あるロットlが [T1, T2)で次処理ロットとして搬送されるためにはロットlが装置eの次処理ロットになっている装置eで次ロットが処理可能な時刻が[T1, T2)に入っている場合をともに満たす必要がある。ここに、装置eで次ロットが処理可能な時刻TN(e)は現在時刻をT0としたとき以下のように定義できる。
【0028】
【数3】

【0029】
(数3)において、(1)はeに仕掛かりがあって(N(e)≠φ)eが処理中、(2)はeに仕掛かりがあって(N(e)≠φ)eが待ち、(3)はeに仕掛かりがない(N(e)=φ)状態に相当する。なお、Max(f(x))はf(x)の最大値を意味する。
【0030】
このTN(e)により定義される関数
【0031】
【数4】

【0032】
を用いて
【0033】
【数5】

【0034】
で集計できる。なお、(数5)において「Σ∀(P(L(l))=a ∧ C(l)=処理待ち)」とは、エリアa内の処理待ちロットに関する和を表す。
【0035】
最後にステップS623では、エリアaでの搬送開始数F2(a)をステップS621とS622の計算で得られた値F21とF22の和を取って計算する。つまり
【0036】
【数6】

【0037】
である。
【0038】
ステップS630ではエリアaでの搬送終了数を収集する。このステップは3つの部分
ステップS631 対象期間内で処理終了ロットとして対象エリアのステーションへ搬送されるロット数F31(a)を集計
ステップS632 対象期間内で次ロットとしてエリアaへ搬送されるロット数F32(a)を集計
ステップS633 搬送開始数F3(a)を計算
から構成されている。以下、各ステップの詳細を説明する。
【0039】
ステップS631では対象期間[T1, T2)内で処理終了ロットとしてエリアaのステーションへ搬送されるロット数を集計する。現在処理中のロット
【0040】
【数7】

【0041】
は以下の条件を満たすとき[T1, T2)内で処理終了ロットとしてエリアaのステーションへ搬送されることになる。
【0042】
【数8】

【0043】
【数9】

【0044】
(5)はlの次ステップの処理装置がエリアaにあることを意味し、また(6)において{}の中はロットlの処理終了時刻を表し、Ma(P(L(l), a)はロットlがエリアaに搬送されるための時間(平均搬送時間)を表すので、(6)全体としてロットlが処理終了後、エリアaまで搬送される時刻が[T1, T2)になることを意味する。
【0045】
この(4)(5)(6)が条件となる関数
【0046】
【数10】

【0047】
を用いて
【0048】
【数11】

【0049】
で集計できる。(数11)において「Σl」とは、ロットlについての和を表す。
【0050】
ステップS632では対象期間[T1, T2)内で次ロットとしてエリアaへ搬送されるロット数を集計する。次ロットとしてエリアaへ搬送されるロットの到着時刻は、ステップ2-2の集計において定義したTN(e)を用いるとTN(e) + Ma(P(L(N(e))), P(L(e)))と表すことができる。したがって対象期間[T1, T2)内で次ロットとしてエリアaへ搬送されるロット数は以下の数式で定義される関数
【0051】
【数12】

【0052】
を用いて
【0053】
【数13】

【0054】
で集計できる。(数13)において「Σ∀P(e)=a」とは、エリアa内の各装置eの中で[T1, T2)内で処理終了する装置台数の和を表す。なお、TN(e)の定義(3)から、装置eに仕掛かりがない場合TN(e) + Ma(P(L(N(e))), P(L(e)))の値は必ず負になるので、仕掛かりがない装置に対してのf32(e, T1, T2) = 0となる。
【0055】
最後にステップS633では、エリアaでの搬送開始数F3(a)をステップS631とS632の計算で得られた値F31とF32の和を取って計算する。つまり
【0056】
【数14】

【0057】
である。
【0058】
ステップS640ではステップS620とS630の結果から要求数F(a)を算出する。ステップS620の搬送開始数では新規の台車必要数を、ステップS630の搬送終了数では新規の台車供給数を計算したことになるので、要求数は両者の引き算で算出される。つまり
【0059】
【数15】

【0060】
で算出されることになる。
【0061】
ステップS650ではステップS640の結果を搬送機器制御部に送信し、搬送機器制御部で実際にエリアごとの搬送台車数を制御する。制御方法としては、例えば次のような方法が考えられる。ステップS640のF(a)に対し、F(a)が正の値のエリアのみを制御するため、
【0062】
【数16】

【0063】
というF*(a)を用いて、エリアaへの空台車数を
【0064】
【数17】

【0065】
になるように設定する。ここで、「Σa」とは領域a内の和を表す。ここにNvはt = T1時点での未使用(予約されていない)台車数であり、Round(x)はxを小数点第1位で四捨五入することを意味する。
【0066】
ここでは要求数が負の場合はそのエリアに対しては台車数制御をかけない方法を述べたが、強制的に排出させるような制御をかける制御方式を取ることも可能である。
【0067】
以下、ステップS620、S630、S640での計算の実際例について説明する。図8に示すような10台の装置101(図8に示すように各装置に装置1から10と番号を振るものとする)、4つのエリアA、B、C、Dおよび各エリアに1台ずつ配置される4台のステーション201(配置されるエリアに対応してステーションA(ST-Aと称する、以下同様)、B、C、Dと名前をつけるものとする)から構成される搬送システムを考える。各エリア間の搬送時間Ma(x, y) (x, y = A, B, C, Dのいずれか)は図9のようになっているとする。このとき、エリアAに配分される台車数がどのようになるのかを、対象期間[T1, T2)を11:00〜11:05として計算する。集計開始時刻T1 = 11:00における各装置の状態、処理中ロットおよび処理終了予測時刻(Tf(Le(e)) + Tx(e, W(Le(e)), R(Sl(Le(e)))の計算結果)を図10に、また、対象期間内に処理終了する装置1、2、7のそれぞれの仕掛を図11、図12、図13に示す。
【0068】
今、生産計画算出部での次ロット選択がFIFOルールであるとすると、各ステップでの計算結果は

ステップS621: F21(A) = 2 (対象ロットは(I)と(II))
ステップS622: F22(A) = 2 (対象ロットは(III)と(IV))
ステップS623: F2(A) = 4
ステップS631: F31(A) = 1 (対象ロットは(VI))
ステップS632: F32(A) = 2 (対象ロットは(III)と(V))
ステップS633: F3(A) = 3
ステップS640: F(A) = 1

となり、対象時間帯でのエリアAでの要求度は1となる。同様にB、C、Dでの要求度を計算すると順に0、1、0となる。
【0069】
さて、この例の場合で図10の装置1の搬送時間が本発明の手法を適用することでどのように改善されるのかを、台車数が2台とした場合で比較する。本搬送の搬送時間は、以下の2つの時間の和により求めることができる。
【0070】

・最寄の台車を装置1に呼び込むまでの時間
・装置1に呼び込まれた台車がST-Bまで走行する時間

ここで、装置1に呼び込まれた台車がST-Bまで走行する時間は図9のエリアAからエリアBへの搬送時間となり一定値(2分)と考えることができる。したがって本搬送の搬送時間は最寄の台車を装置1に呼び込むまでの時間(Twと記す)により決定されることになる。本発明手法を適用しない場合、Twは2台の台車の所在パターンにより図14に示す4通りのパターンのいずれかをとることになり、結果Twの平均は1.875分(1分52秒5)、ばらつきは0.927分(55.6秒)となる。一方、本発明を適用すると先述の計算結果により2台の台車はかならずエリアAとCにあることになるので、Twの平均は1分でばらつきはない。このことから、本発明を適用することで搬送時間の平均、ばらつきが改善されることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上説明したように、本発明は半導体製造装置の制御装置および制御方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施形態における搬送システムの管理部を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における搬送システムの構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における搬送システムのブロック図である。
【図4】従来技術における搬送システムの構成例を示す図である。
【図5】従来技術における特急ロット搬送制御のフローチャート図である。
【図6】本発明の実施形態における台車配分のフローチャート図である。
【図7】本発明の実施形態における台車配分決定に用いるデータ一覧を示す図である。
【図8】本発明の実施形態における計算例を示すための搬送システムの構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態における計算例でのエリア間搬送時間テーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施形態における計算例での各装置の状態を示す図である。
【図11】本発明の実施形態における計算例での装置1の仕掛かり状態を示す図である。
【図12】本発明の実施形態における計算例での装置2の仕掛かり状態を示す図である。
【図13】本発明の実施形態における計算例での装置7の仕掛かり状態を示す図である。
【図14】本発明を適用しない場合の台車の所在パターンによる最寄の台車を装置1に呼び込むまでの時間の比較表を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
100 搬送システムの管理部
101 設備
102 生産管理部
103 設備情報収集部
104 生産計画算出部
105 搬送機器制御部
106 台車配分計算部
107 搬送システム
201 ステーション
202 エリア
203 搬送機器
204 搬送路
205 待機領域
401 エリアコントローラ
402 統合コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々基板を処理する複数の設備と、
前記複数の設備の各々を結ぶように設けられた搬送路と、
前記搬送路上にて前記基板を搬送する搬送機器と、
前記設備の近傍に設けられ、かつ前記搬送機器が待機する待機領域と、
前記複数の設備、搬送路および前記搬送機器を制御する管理部とを備え、
前記管理部は、
前記設備の稼働状況を管理収集する設備情報収集部と、
前記各設備の処理基板数を決定する生産計画算出部と、
前記搬送機器に対し前記待機領域での台車数を決定する台車配分計算部と、
前記搬送機器の状況を収集するとともに搬送機器に対して搬送指示を送信する搬送機器制御部とを有することを特徴とする搬送制御システム。
【請求項2】
前記台車配分計算部は、前記生産管理部で収集される各基板および各設備の情報、前記設備情報収集部で収集される設備の必要処理時間、前記生産計画算出部で生成される次処理ロット情報、および前記搬送機器制御部で収集される各待機領域間の搬送時間情報を基に各待機領域間の台車数を変更することを特徴とする請求項1記載の搬送制御システム。
【請求項3】
前記搬送機器制御部は、前記台車配分計算部で計算された台車配分を入力とし、前記台車配分を変更することを特徴とする請求項1記載の搬送制御システム。
【請求項4】
前記搬送機器制御部は、前記台車配分計算部で計算された台車配分を入力とし、搬送機器制御部で台車配分を変更することを特徴とする請求項1記載の搬送制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2010−247911(P2010−247911A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−96397(P2009−96397)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】