説明

自動車レーダセンサアセンブリ

【課題】レーダ送信回路、およびレーダ受信回路を互いに近接させ、かつ、物理的にも電気的にも互いに干渉しないように、マウントするためのフレームを提供する。
【解決手段】レーダ電子回路モジュールは、送信回路基板および受信回路基板が配置された複数の凹部を有する第1の面を有する支持構造物を含んでいる。送信回路基板および受信回路基板は、送信回路および受信回路が支持構造物上のキャビティ内に配置されるように、支持構造物の第1の面の上に配置される。レーダ電子回路モジュールは、支持構造物の第2の面に配置されたデジタル/電源回路プリント配線基板(PWB)と、支持構造物上に配置されたコネクタとを含んでいる。このコネクタは、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、および受信回路基板のうちの少なくとも2つの間に、電力信号、アナログ信号、またはデジタル信号のうちの少なくとも1つによる電気的接続を行うようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、無線周波数(RF)システムのハウジングに関し、特に、レーダの構造および回路を支持する構造物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2004年12月30日に出願された、同時係属中の米国特許出願第11/027523号の権利を享受するものであり、その一部継続出願である。
【0003】
当業者には公知であるが、用途に応じて、複数のプリント配線基板(PWB)を、無線周波数(RF)信号で結合することが必要になる。このような接続は、同軸ケーブル、または印刷シールド付きRF導体回路(フレキシブル回路とも呼ぶ)を用いてなされることが多い。これらの手法は、いずれも、実装が複雑であり、信頼性に不安があり、コストがかかるという問題がある。
【0004】
一般に、同軸ケーブル接続の場合には、PWB上に接続ピンをマウントすることが必要である。この接続ピンに、シールドを剥いて、中心導体部分を露出させた同軸ケーブルをはんだ付けする。これは、カバーアセンブリを用いて行われる。カバーアセンブリは、一般に、異なる回路部分の間を、必要なレベルで絶縁するために、2ピースのアセンブリとして設けられる。このタイプの接続により、比較的高いレベルの性能が得られるが、精度の高い部品を必要とし、比較的複雑な組立品になる。
【0005】
多層フレキシブル回路によるPWB間の相互接続の実装は、フレキシブルプリント回路の中心導体を、PWB上の信号経路にはんだ付けすることにより可能である。この手法の場合には、部品数は少ないが、フレキシブルプリント回路が比較的高価である。これは、所望の絶縁レベルを達成するために、グラウンドプレーンとバイアホールとを備える必要があるためである。
【0006】
また、フレキシブル回路の周囲を、電気的に十分に密閉することは比較的困難であり、そのため、フレキシブル回路を介して接続されるPWB間の絶縁を、所望のレベルで達成することは困難である。さらに、高周波用途では、このタイプの構造物を通る際の損失が、比較的大となる可能性がある。
【特許文献1】出願第 号(整理番号:VRS−019PUS、発明者:Dennis Hunt、件名:「GENERATING EVENT SIGNALS IN A RADAR SYSTEM」)
【特許文献2】出願第 号(整理番号:VRS−022PUS、発明者:Dennis Hunt、W. Gordon Woodingtonら、件名:「MULTICHANNEL PROCESSING OF SIGNALS IN A RADAR SYSTEM」)
【特許文献3】出願第 号(整理番号:VRS−024PUS、発明者:Dennis Hunt、W. Gordon Woodingtonら、件名:「VEHICLE RADAR SYSTEM HAVING MULTIPLE OPERATING MODES」)
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、レーダ電子回路モジュールは、複数の凹部が設けられた第1の面を有する支持構造物を含んでいる。その支持構造物の第1の面の上に、無線周波数(RF)送信回路基板およびRF受信回路基板を配置し、送信回路基板および受信回路基板のそれぞれの上のRF回路を、支持構造物内に設けた凹部の1つにそれぞれ配置する。送信回路および受信回路は、導体領域を有するので、送信回路基板および受信回路基板が、支持構造物の凹部の上に配置されたときに、それらの凹部により、電気的に密封されたキャビティが形成される。
【0008】
レーダ電子回路モジュールはさらに、支持構造物の、RF送信回路基板、およびRF受信回路基板の反対側の第2の面に配置されたデジタル/電源回路プリント配線基板(PWB)を含んでいる。支持構造物上に、コネクタ(ヘッダとも呼ぶ)が配置され、そのコネクタは、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、および受信回路基板のうちの少なくとも2つの間に、電力信号、アナログ信号、またはデジタル信号のうちの少なくとも1つのための電気的接続を行わせる。
【0009】
この特定の配置によって、自動車レーダシステムの一部として用いるのに適する、コンパクトなレーダ電子回路モジュールが得られる。この支持構造物は、レーダ送信回路、およびレーダ受信回路を互いに近接させ、かつ、物理的にも電気的にも互いに干渉しないように、マウントするためのフレームを提供する。
【0010】
送信回路基板は、送信回路および送信アンテナを有し、受信回路基板は、受信回路および受信アンテナを有する。この支持構造物の構成により、送信アンテナおよび受信アンテナ(ならびに関連の送信回路および受信回路)を、支持構造物の同じ面にマウントし、同時に、追加ハードウェア、および追加コストを必要とせずに、2つのアンテナを物理的に分離することができる。
【0011】
送信回路基板、および受信回路基板は特定の導体領域を有し、送信回路基板および受信回路基板が、支持構造物の上に配置された場合に(したがって、支持構造物内の凹部を覆った場合に)、その導体領域の形状によって、凹部が、内部にRF回路および部品が配置されたキャビティ構造物になる。
【0012】
このキャビティ構造物は、送信回路基板、および受信回路基板上で、互いに近接して存在する送信回路、および受信回路を隔離することに役立つ。RF回路および部品を、金属キャビティに入れることは、RF回路および部品を、電気的にも互いに隔離して、RF回路間および部品間の望ましくないRF漏れ信号およびクロストークの量を減らすことに役立つ。
【0013】
RF回路および部品を、キャビティに入れることによって、さらに、回路基板ならびにRF回路、および部品にコンフォーマルコーティングを適用することが不要になる。一般的に、コンフォーマルコーティングによって、RF回路および部品を伝搬するRF信号の減衰が増えるので、コンフォーマルコーティングが適用不要になる。
【0014】
したがって、(支持構造物内に設けられた凹部を含む)支持構造物は、送信回路基板および受信回路基板、ならびに送信回路基板および受信回路基板上の電気回路を、物理的にも電気的にも分離する。また、RF回路および部品を金属キャビティに入れることは、それらを環境要因(たとえば、雨)から遮蔽(したがって、保護)するのに役立つ。
【0015】
支持構造物は、さらに、それとの一体部品として、送信回路基板および受信回路基板を、RF信号で結合する導波管伝送路の少なくとも一部を含んでいる。
一実施形態では、支持構造物の一部が、矩形の伝送路の3つの面と一体形成される。用途ごとに異なる可能性のある回路構成に応じて、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、または受信回路基板上に配置されるプリント回路導体として設けられることが可能な導体によって、導波管伝送路の第4の壁が設けられる。したがって、支持構造物の上に回路基板が配置されると、回路基板上の導体によって、導波管の第4の壁が形成される。
【0016】
さらに、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、および受信回路基板が支持構造物上にマウントされても、支持構造物の面には、RF信号が、支持構造物の一方の面から、他方の面に通り抜けることを可能にする孔または開口はない。したがって、支持構造物は、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、および受信回路基板の間のRFシールドとしても機能する。
【0017】
すなわち、デジタル/電源回路PWBを、支持構造物の、送信回路基板および受信回路基板と反対の面にマウントすることにより、支持構造物は、送信回路基板、および受信回路基板上の回路で発生するRF信号から、デジタル/電源回路PWBを電気的に隔離する。したがって、デジタル/電源回路PWBは、送信回路基板、および受信回路基板から発散される浮遊RF信号(たとえば、漏れ信号や他の信号)から隔離される。
【0018】
コネクタは、送信回路基板、受信回路基板、またはデジタル/電源回路PWBを、所望の信号で結合する手段である。したがって、支持構造物は、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、および受信回路基板上に配置されたレーダ電子回路を物理的に編成し、電気的に隔離する単一の一体型構造物を与える。
【0019】
さらに支持構造物は、ヒートシンクとして機能し、デジタル/電源回路PWB、送信回路基板、および受信回路基板上の回路で発生する熱エネルギーの消散を支援する。支持構造物は、比較的低コストの材料と、低コストの製造技術で製造可能である。
【0020】
したがって、支持構造物は、複数の機能を提供する、単一で低コストの一体型構造物であり、その機能には、送信回路、受信回路、デジタル回路、および電源回路を物理的に分離し、電気的に隔離すること(送信アンテナと受信アンテナの隔離を含む)、送信回路、受信回路、デジタル回路、および電源回路の間の電気的接続(DC電源接続、およびRF信号接続を含む)を、コネクタまたは一体型導波管を用いて容易に行うこと、支持構造物上のすべての回路基板上の電子回路で発生する熱の消散、および重要なこととして、すべてのアンテナ接続(送信アンテナ接続および受信アンテナ接続)を、単一支持構造物の形で一体化することが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
本発明のさらなる態様によれば、センサアセンブリは、ハウジングと、ハウジング内に配置された電気的シールドと、ハウジング内の電気的シールドの上に配置されたレーダ電子回路モジュールとを備えている。
【0022】
この特定の配置によって、環境要因から保護され、少数の部品から作成される、コンパクトなセンサアセンブリが得られる。好ましい実施形態では、レーダ電子回路モジュールは、第1の面にデジタル/電源回路PWBがマウントされ、第2の(反対側の)面に送信回路基板および受信回路基板がマウントされた支持構造物から得られる。
【0023】
シールドは、その底面に開口を有せず、ハウジングの底面、および支持構造物の、デジタル/電源回路PWBが配置される面の寸法、および形状とほぼ一致する寸法および形状を有する。シールドは、閉じた面(開口がない面)であるので、レーダ電子回路モジュールのデジタル/電源回路PWBの上にシールドが配置されると、シールドは、レーダ電子回路モジュールの一方の面を本質的に密封する。
【0024】
送信回路基板および受信回路基板は、環境条件に対する耐性を有する材料で作成されることが可能であり、一方の面にのみ配置された送信用電子部品、および受信用電子部品を有する。送信回路基板および受信回路基板は、送信回路基板および受信回路基板が支持構造物にマウントされることによって、支持構造物上に形成される閉じたキャビティの中に、すべての送信用電子部品および受信用電子部品が配置されるように、支持構造物にマウントされる。
【0025】
したがって、送信回路基板および受信回路基板は(たとえば、導電エポキシを用いて)支持構造物の第1の面にマウントされ、シールドが支持構造物の第2の面の上(すなわち、デジタル/電源回路PWBの上)に配置されると、レーダ電子回路モジュールは、実質的に密封され、ハウジング内に配置されたユニットとなる。
【0026】
一実施形態では、ハウジングは、送信アンテナおよび受信アンテナがハウジングの開いた側に面している、開いたボックスとしてされている。レドームを、ハウジングの開いた部分の上に配置して、(レドームをハウジングにレーザ溶接することを含むが、これに限定されない)様々な方法のいずれかを用いて、ハウジングと結合させることが可能である。この場合、センサアセンブリは、いわゆる「ボックスの中のボックス」パッケージ構造を有する。
【0027】
すなわち、一方の面の上に、シールドが配置されたレーダ電子回路モジュールは、第1の閉じたボックスを形成し、レドームが結合されたハウジングは、第2の閉じたボックスを形成する。レーダ電子回路モジュール/シールド(すなわち、第1のボックス)をハウジング/レドームアセンブリ(すなわち、第2のボックス)の内部に配置することにより、センサアセンブリは、「ボックスの中のボックス」パッケージ構造を有する。
【0028】
このように、回路部品は、2セットの障壁または壁によって、環境から遮蔽(すなわち、保護)される。第1の壁のセットは、レーダ電子回路モジュールとシールドとの組合せ(すなわち、第1のボックス)によって与えられ、第2の壁のセットは、ハウジング/レドームアセンブリ(すなわち、第2のボックス)によって与えられる。
【0029】
RF回路部品を保護する第1の壁のセットに該当するのは、支持構造物内の凹部の上に、送信回路基板および受信回路基板を配置することによって形成されるキャビティの壁である。デジタル/電源回路PWB上の回路部品を保護する第2の壁のセットに該当するのは、デジタル/電源回路PWBの上に配置されるシールドによって与えられる壁である。
【0030】
本発明の前述の特徴、ならびに本発明自体は、図面の説明から、より完全に理解しうると思う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
まず、図1および図1Aに示すように(同様の要素には、同様の符号で示してある)、第1および第2の無線周波数(RF)プリント配線基板(PWB)12、14(プリント回路基板(PCB)と呼ぶこともある)の間のRF相互接続10が、第1および第2の端部16a、16b(導波管ポートアパーチャ、またはより単純に導波管ポートとも呼ぶ)を有する導波管伝送路16と、それぞれ端部16a、16bにおいて、信号を伝送路16に送り込み、伝送路16からの信号と結合するように配置された導波管給電回路18、20のペアとを含んでいる。
【0032】
給電回路18、20は、それぞれ、PWB 12、14の少なくとも一部分と一体になった部品として設けられている。図1および図1Aに示す例示的実施形態では、給電回路18、20は、放射素子として設けられている。具体的には、マイクロストリップ(またはいわゆる「パッチ」)アンテナ素子として、PWB面12a、14a上に設けられている。各パッチは、誘電体領域24、26によって、PWBグラウンドプレーン13、15と絶縁された導体領域22a、22bに設けられている。
【0033】
導波管16の各端部16a、16bは、それぞれ、PWB 12、14のグラウンドプレーン13、15に、導電的に取り付けられなければならない。導波管16は、導電エポキシ、はんだ付け、圧着、または他の、当業者にとって周知の手段、または今後周知となる手段によって、PWBに取り付けることができる。
【0034】
導波管部分を伝送路として用い、導波管給電回路を各PWBに組み込むことによって、2つのPWBの間のRF相互接続に、高い信頼性、および費用対効果をもたらすことができる。導波管給電回路18、20が、各PWBに組み込まれるので、各PWBにおいて、独立の接続構造物が不要であり、他のRF相互接続手法より少ない部品で、RF相互接続が実現される。
【0035】
さらに、後述の説明から明らかになるように、導波管16は、多様な形で構築されることができるので、導波管を、PWB支持構造物、またはパッケージに容易に組み込むことが可能であり、それによって、RF相互接続の部品数を本質的にゼロまで減らすことができる。
【0036】
導波管の個々の寸法、形状、伝送特性、および他の特性は、様々な要因に依存する。そのような要因としては、動作周波数や、接続されるPWBのタイプなどがあるが、これらに限定されない。たとえば、PWB材料の誘電率の違いに応じて、導波管の開口サイズをPWBごとに変えることができる。あるいは、導波管を誘電体で満たして、低周波動作時のサイズを小さくすることが可能である。また、比較的広帯域の用途での使用のために、導波管を、いわゆるリッジ導波管にすることが可能である。
【0037】
同様に、任意の用途に用いる給電回路の具体的なタイプは、様々な要因に依存して定められる。そのような要因としては、PWBのタイプ、および構造、給電回路が動作しなければならない周波数帯、ならびに帯域幅要件などがあるが、これらに限定されない。
【0038】
図1および図1Aの例示的実施形態では、給電構造物をマイクロストリップアンテナ素子として示しているが、別の実施形態では、給電構造物を、スタックパッチアンテナ素子として設けることが望ましいか、または必要である(たとえば、比較的広い周波数帯域幅が必要な用途の場合)。
【0039】
スタックパッチは、たとえば、スタックパッチ給電回路をPWBの設計に組み込むか、一方の面に、寄生パッチを有するフォームインサートを導波管に加え、PWB上のパッチ(たとえば、パッチ22a)の上にインサートを配置して、スタックパッチ構造を与えることによって実現可能である。
【0040】
どのような放射器の設計でも、導波管構造物用の給電回路として用いることが可能である。給電回路(特にプリント回路放射器として設けられた給電回路)は、任意の望ましい形状とすることが可能である。そのような形状としては、長方形、正方形、楕円形、円形、十文字形、多角形、さらには不定形などがあるが、これらに限定されない。
【0041】
給電回路の個々のタイプ、および形状は、個々の用途の必要に応じて、ならびに様々な要因に応じて選択される。そのような要因としては、使用される伝送路のタイプ、伝送路のサイズ、および形状、給電回路に使用可能なPWB上の空間の大きさなどがあるが、これらに限定されない。
【0042】
次に、図2および図2Aを参照すると(同様の要素には、同様の符号を付してある)、RF相互接続30は、導波管伝送路部分32(あるいはより単純に「導波管32」)および関連する給電構造物34、36(図2Aに示す)を含み、これらを介して、RF信号がPWB 38、40のペアの間に結合される(明確さのために図2および2Aには、PWB 38、40の一部のみを示してある)。
【0043】
導波管伝送路部分32および関連する給電構造物34、36(図2A)は、図1および図1Aと併せて、前述したRF相互接続、および関連する給電構造物と同様であってよい。
【0044】
導波管の壁に、チューニング構造物42が配置されている。チューニング構造物42は、導波管ポートと給電構造物との間のインピーダンス整合を向上させる寸法および形状を有するように選択される。
【0045】
図2の例示的実施形態では、チューニング構造物42は、導波管32の側壁のノッチ42として設けられる。ノッチの具体的な寸法、形状、および位置は、導波管32とPWB 38、40上の給電構造物34、36との間に、所望のインピーダンス整合を与えるよう、経験的手法により決定することができる。
【0046】
PWB 38、40を、異なる材料で作成することが可能であることを理解されたい。たとえば、PWB 38、40を、比誘電率などの電気的特性が異なる材料から作成することや、板厚などの構造特性が異なる材料から作成することが可能である。一実施形態では、一方のPWBを、比誘電率が約3.02である、いわゆる軟質基板材料(たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)/ガラス繊維、またはそれらの組合せ)から作成し、他方のPWBを、比誘電率が約7.4である、いわゆる厚膜基板(たとえば、低温焼成セラミック(LTCC))から作成する。
【0047】
このようにPWBの特性が異なると、PWBごとに導波管開口が異なり、導波管内に固有の不整合が発生する。そこで、この開口間の不整合を補償するために、チューニング構造物42を有する導波管が設けられる。
【0048】
チューニング構造物42は、ここでは、単一の導波管の壁にある単一の突起またはポストとして示されているが、他のタイプのチューニング構造物を用いて、チューニングすること、すなわち、導波管と一方または両方の給電構造との間に、所望のインピーダンス整合を与えることが可能である。たとえば、複数のポスト、開口、広壁カーテン、狭壁カーテン、ステップ、またはこれらの任意の組合せを、導波管の壁の1つ、または複数の内面に設けることが可能である。
【0049】
代替例として、導波管に導体素子(たとえば、プローブ)または誘電体素子を挿入することが可能である。さらに代替例として、1つまたは複数のチューニング素子を、PWB 38、40の一部として設けることが可能である(たとえば、一方または両方のPWBに、チューニング回路を、印刷、エッチング、またはその他の方法で設けることができる)。
【0050】
複数のチューニング構造物を用いることも可能である。たとえば、各導波管ポートを給電構造物と整合させるために、独立したチューニング構造物を、導波管に設けることができる。
【0051】
したがって、あらゆるタイプ、または組合せのPWB相互接続に対応するように、RF相互接続を修正することが可能であること、ならびに、そのような修正が、すべて、本特許請求項でカバーされる範囲に含まれることを理解されたい。
【0052】
次に図2Aでは、給電構造物34、36が見えるように、導波管を透明にして示している。図に示すように、給電構造物は、それぞれがPWB 38、40と一体になった部分として設けられ、具体的には、給電構造物は、導波管アパーチャ上に配置されたパッチ放射器として設けられる。パッチ放射器は、アパーチャを介して、導波管を出入りする信号と結合する。
【0053】
ストリップ伝送路44、46が、パッチ放射器と他の回路とをRF信号で結合している(図2Aでは、PWB 38、40のそれぞれの一部だけを示しており、他の回路を示していない)。全体が48で示されている複数のバイアホールが、パッチ放射器のそれぞれのまわりに配置され、これらが、パッチのためのキャビティと、給電構造物34、36から漏れてくる信号に対する障壁となっている。
【0054】
図1〜図2Aと併せて前述した導波管構造物は、スタンドアロン構造物であって、PCB自体とは独立であることを理解されたい。しかし、給電構造物(たとえば、図1および図1Aの給電構造物22a、22b)は、PCBと一体になった部品とされている。
【0055】
次に、図3〜図3Eを参照する(数枚の図を通して、同様の要素には、同様の符号を付してある)。1つまたは複数のPWBを保持するようになっているPWBフレーム50が、対向する第1の面50aおよび第2の面50b(図3A)を有する。壁領域52が50a側の面から突出し、底壁53a(図3B)と、側壁53b(図3B)と、端壁53c(図38)と、導波管53の導波管ポートアパーチャ56a、56b(図3C)につながる第1および第2の開口54a、54bとを形成している。
【0056】
導波管53は、フレーム50内では、完全には形成されない。これは、導波管の1つの側面(このケースでは、壁53aの反対側のE面壁)が、フレーム50において、導波管構造物の一部として形成されないためである(そのように形成すると、フレーム製造工程が複雑になる)。
【0057】
これに対し、導波管の壁は、接着、圧入、はんだ付け、溶接、または他の任意の、当業者には公知の方法によって、導波管のそれ以外の部分と接合される、独立した部品(たとえば、蓋またはプレート)として設けられている。
【0058】
図3Cからほぼ明らかなように、フレームの導波管部分53の第1および第2の導波管ポートアパーチャ56a、56bは、PWBフレーム50の第2の側50bの面上の、導波管部分52の第1および第2の端部において露出している。
【0059】
フレーム50は、フレーム上に配置されたPWBを支持するのに好適な任意の材料から作成可能である。そのような材料としては、金属、プラスチックなどがあるが、これらに限定されない。フレームを非導電材料で作成する場合には、フレームの、導波管内壁に相当する部分に、導電層または導電材料を、塗布または、他の方法で付与しなければならない。
【0060】
フレーム50は、成形、または他の任意の、当業者に公知である製造手法で製造可能であり、これによって、導波管53を、フレーム50と一体になった部品として設けることができる。すなわち、理想的には、導波管53は、追加部品または追加組立工程を必要とせずに、フレーム内に設けられる。
【0061】
この特定の実施形態では、導波管開口54a、54bおよびアパーチャ56a、56bが、同じ寸法でも、同じ形状でもないことを理解されたい。場合によっては、開口54a、54bが同じ形状であることが可能であるが、一般には、導波管開口54a、54bおよびアパーチャ56a、56bのそれぞれの寸法および形状は、導波管53と各給電回路との間に、適切なインピーダンス整合を与えるために選択される。
【0062】
図3Aに透明な形で示してある2つのPWB 70a、70bは、PWBフレーム50の50b側に配置される。PWBは、給電回路72a、72b(やはり図3Aでは、透明な形で示してある)を有し、給電回路72a、72bは、PWBの面上に配置され、その位置は、PWB 70a、70bがPWB 50の50b側に正しく配置された場合に、給電回路72a、72bが導波管開口54a、54bと位置合わせされて、PWB 70a、70b間および導波管ポート54a、54b間を信号で結合するような位置である。
【0063】
PWB 70a、70bを、フレーム50内に正しく配置することを保証するために、任意のタイプの位置合わせ構造を用いることが可能であることを理解されたい。
【0064】
図3Aに示すように、この例示的実施形態では、複数の位置合わせポスト60a〜60eと、位置合わせ面60f、60gとが、50b側の面から突出し、これらによって、PWBフレーム50上でのPWB 70a、70bの正しい位置合わせが保証される。特に、PWB 70bの側面71a、71bは、位置合わせポスト60a〜60cと接触する。このようにして、給電回路72bはアパーチャ56aに正しく位置合わせされる。
【0065】
PWB 70aを、PWBフレーム内で位置合わせし、それによって、給電回路72aがアパーチャ56b内に正しく位置合わせされることを保証するために、基準孔60d、60e、および基準面60f、60gのペアを用いる。具体的には、PWB 70aの各孔は孔60d、60eと位置合わせされ、各ポストは、PWB孔およびPWBフレーム穴60d、60eの両方に入り、これによって、PWB 70aが、PWBフレーム上で位置合わせされる。
【0066】
位置合わせを維持するために、ポストを孔60d、60eから突出させてもよく、あるいは、PWB孔を孔60d、60eおよび所定位置に置かれたポストと位置合わせしてもよい。もちろん、位置合わせのために、他の機能を、導波管開口およびPWBに追加できることも理解されたい。一般に、導波管給電回路と導波管開口とを位置合わせするために、当業者には周知である任意の位置合わせ手法を用いることができる。
【0067】
導波管53は、導波管壁53bの一部として形成されたチューニング構造物76(図3B)を有する。この特定の実施形態では、チューニング構造物は、導波管を成形または他の方法で設ける工程において、側壁53bの一部として、成形または他の方法によって設けられることが可能なポスト、または突出体として設けられる。
【0068】
図3Aに示すように、導波管は、PWBフレーム50と一体になった部品とされ、給電構造物72a、72bは、PWB 70a、70bと一体になった部品とされている。したがって、導波管とPWBとの相互接続の全体は、追加部品なしで行われる。すなわち、導波管とPWBとの相互接続を行うのに、フレーム50またはPWB 70a、70bに対して、独立した部品は必要ない。
【0069】
図3Dは、PWBフレームと一体である導波管部分53を、図3Bの線3D−3Dで切断した拡大断面図である。導波管がPWBフレームの一部として成形される際に、底壁53a、2つの側壁53b、および2つの端壁53cが形成される。ただし、導波管の天壁(すなわち、底壁53aの真向かいの壁)は形成されない。天壁を形成すると、成形工程が複雑になるからである。そこで、導波管の上部は開けたままにし、壁53b、53cの上に、天板を置いて導波管を閉じ、機能する導波管伝送路にしなければならない。
【0070】
そのために、導体領域82を表面に有するPWB 80が、導波管53の開いた部分の上に配置され、導体領域82は、導波管53の第4の側面を形成している。また、最終的な導波管壁を形成するために、PWBの一部としては設けられない他の導体天板を用いることも可能である。
【0071】
図3Eは、一体にされた導波管構造物の一部を、図3Dの線3E−3Eで切断した拡大断面図である。導波管壁内に溝84が形成される。内壁部分86と、それより低い外壁部分88とが設けられる。導体領域82を固定するため、または導体領域82と導波管の側壁53bおよび端壁53cとの間を導電的に密封するために、チャネル80に材料90が配置される。材料90は、たとえば、導電エポキシ90である。
【0072】
もちろん、他の材料を用いることも可能であり、そのような材料としては、導電ガスケット、導電シリコン、端部を押しつぶすことが可能な金網などがあるが、これらに限定されない。
【0073】
さらに代替例として、導波管の天壁は、ナイフエッジ形状を有することが可能であり、そのナイフエッジより軟らかい材料でできた導波管蓋を、導波管壁のナイフエッジに押し付けるか、他の方法でナイフエッジを食い込ませることができる。
【0074】
図3Eにおいて、導体領域82と壁86の上面との間に空間(隙間)があることを理解されたい。この空間は、図面を明確に描くためにのみ示したものであって、導体領域82が壁86の上面に緊密に配置される直前の導電エポキシ90の形状を示すためのものである。実際には、導体面82と導波管壁86の上面との間に隙間は存在せず、導体領域82の面は、導波管壁86の上面と接している。
【0075】
材料90が84内に配置され、蓋の導体部分が導波管の上に配置されると、蓋が材料90に押し付けられ、材料90が圧迫される。溝壁84の内壁86が、溝壁84の外壁88より高いため、余分な材料がはみ出る場合でも、導波管の内側ではなく外側に向かって流れる。
【0076】
導波管部分は、様々な方法で形成可能であることを理解されたい。たとえば、導波管の側壁(すなわち、導波管内のH面壁)を、E面壁の代わりとなるように、フレーム50内に一体型導波管53を形成することが可能である。
【0077】
代替例として、導波管のE面壁の中心に向かって裂けが生じるように、一体型導波管を形成することが望ましい。これが望ましいと考えられるのは、導波管のその場所における電流密度が、比較的小さいからである(これはもちろん、矩形断面形状を有する導波管と、基本TE導波管モードで導波管内を伝搬する信号とを想定している)。
【0078】
他の形状の導波管、または導波管モードを用いる場合には、製造の容易さや、電気的性能特性に基づいて、導波管の別の場所に裂けを設けるのが好ましい。
【0079】
当業者であれば、本明細書の説明を読めば、PWB相互接続を実現するために必要な追加部品の数を、ゼロにする(すなわち、追加部品を必要とせずに、相互接続構造を与える)ように、導波管をPWBまたはPWB支持パッケージ(すなわち、PWBフレーム)に組み込む構成であって、具体的な応用に向けた導波管構成を選択する方法を理解しうると思う。
【0080】
次に図4を参照すると、PWB 100、102のペアが、PWBフレーム104に配置されている。PWBフレーム104は、2つのRF PWB 100、102を、RF信号で結合することを可能にするRF相互接続の部分を形成する導波管構造物106と一体になった部品となっている。図面および説明を明確にするために、図4では、PWB 100、102、フレーム104、および導波管106の一部だけを示していることを理解されたい。
【0081】
PWB 100上には、まとめて107で示した複数の電気部品が配置されている。PWB 102、100は、それぞれ、パッチ導波管給電回路108、110を有する。給電回路108、110は、各PWBの境界面(すなわち、導波管アパーチャがPWB 102、100の面と接する場所)において、導波管構造物を励振する。パッチ給電回路108、110は、それぞれPWB 102、100上に印刷された回路として設けられている。したがって、パッチ給電回路108、110それぞれは、PWB 102、100と一体になった部品として設けられている。
【0082】
この例示的実施形態では、2つのRF PWBの構造が、まったく異なっていることを理解されたい。一方のPWBは、比誘電率が約3.02である、いわゆる軟質基板材料(たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ガラス繊維、またはそれらの組合せ)から作成され、他方のPWBは、比誘電率が約7.4である、いわゆる厚膜基板(たとえば、低温焼成セラミック(LTCC))から作成されている。
【0083】
このように、PWBの特性が異なると、PWBごとに、導波管開口が異なり、導波管内に固有の不整合が発生する。開口間のこの不整合は、導波管壁内の突起物112によって補償される。したがって、あらゆるタイプまたは組合せのPWB相互接続に対応するように、RF相互接続を修正することが可能であること、ならびに、そのような修正が、すべて、特許請求の範囲に含まれるとみなされることを理解されたい。
【0084】
RF相互接続は、2つのRF PWB 100、102の間で行われる。第3のPWB(図4には示さず)が印刷導体部分を含み、第3のPWBがPWBフレームに配置された場合に、その印刷導体部分が、導波管の開いた部分の蓋になる。したがって、導波管蓋を、第3のPWBと一体になった部品として設けることができる。もちろん、PWBと一体になっていない他のタイプの蓋も用いることができ、(たとえば、接着、はんだ付け、ろう付け、溶接、圧入などがあるが、これらに限定されない)様々な手法のうちの任意のいずれかを用いて、導波管に取り付けることが可能である。
【0085】
2つのRF PWB 100、102を、導電エポキシを用いて、支持構造物104に接着することができる。もちろん、他の固定方法、または取付け方法を用いてもよい。導波管開口の、PWB 100、102への取付けは、PWBをフレームに接着する工程の一部とされることが好ましい。
【0086】
前述のように、導波管の蓋は、第3のPWBの導体領域として、実現可能であり、その場合、第3のPWBをフレームに接着して、アセンブリを完成させる場合と同様の方法で、蓋を取り付けることができる。第3のPWBは、デジタル回路を実装するPWBとして、実現可能である。すなわち、第3のPWBは、非RF PWBとして実現可能である。
【0087】
重要なこととして、相互接続を行う導波管106は、独立した部品ではなく、PWB支持構造物104の設計に組み込まれる。また、導波管蓋および導波管給電回路108、110は、すべて、3つのPWBのそれぞれの回路レイアウトと一体になった部分として含まれる。したがって、導波管とPWBとの相互接続は、追加部品をまったく用いずに可能である。
【0088】
さらに、導波管とPWBとの相互接続組立工程が、RFモジュールの組立工程の一部として含まれるので、導波管相互接続を組み立てるための追加工程はない。したがって、導波管、蓋、給電回路、およびアセンブリが、すべて、既存のアセンブリおよび工程の一部として含まれるので、通常であれば面倒でコストのかかるRF相互接続が、ほとんど追加コストなしで実現される。
【0089】
次に図5を参照すると、RF回路はPWB 120を含み、PWB 120上に導波管122が配置されている。導波管は、蓋124を有する。導波管122は、PWBフレームと一体になった部分として設けられることが可能である。導波管の給電回路126は、打ち上げピン126を用いて設けられる。したがって、図5の構造は、給電構造物がプリント回路ではなく、ピン126によって設けられること以外は、図1〜図4と併せて前述した構造と同様である。
【0090】
この設計の利点は、給電回路の設計が、PWBの設計に及ぼす影響が最小限であることである。しかし、この構成の場合には、導波管の占めるPWBの表面積が大きくなり、PWB上のピン、およびその組立のコストが増える。
【0091】
次に図6は、代替の導波管構成を示している。この構成は、導波管132に挿入された端部打ち上げ給電回路130を有し、導波管132は、導波管132のE壁(幅広寸法)の方向に分割される(分割を133で表す)。このように、導波管132を分割することの利点は、導波管の性能に対する継ぎ目133の影響が、分割によって減ることである。導波管の給電回路130も、PWB 134の設計に組み込むことが可能である。しかし、そのような設計は、PWB 134の全体的な厚さに影響を及ぼす。
【0092】
これに対し、先に述べた手法は、給電回路の設計に関しては、上部層を必要とするだけである。さらに、PWB 134のエッジの寸法が重要である。これは、導波管と給電回路との適正な結合を確実に行うためには、比較的小さい寸法公差を維持しなければならないということと、現在の最先端の製造技術をもってしても、多層PWBの厚さのばらつきを10%以下に抑えるのは比較的困難である(したがって、コストがかかる)ということとのためである。
【0093】
さらに、この手法の場合には、部品が少なくとも2つ必要である。1つの部品(たとえば、導波管の下半分)は、前述のように、支持設計に組み込むことが可能であるが、もう1つの部品(たとえば、導波管の上半分)は、独立した部品でなければならない。
【0094】
次に図7〜図7Bを参照すると(数枚の図を通して、同様の要素には、同様の符号を付してある)、第1および第2のグラウンドプレーン140a、140bを有するPWB 140と、中心導体144を有する同軸PWB相互接続142とを接続することによって、RF相互接続が行われている。中心導体144は、PWB 140上の導体と結合される。
【0095】
一連のメッキされたスルーホール146が、導体144の周囲をシールドしている。導体144上のパッド148と、PWB 140上の導体152との間で、電気的接続150が行われる。このようにして、PWB 140と同軸PWB相互接続142との間に、RF接続が行われる。
【0096】
同軸PWB相互接続142の他端には、第2のPWB(図7〜図7Bには示していない)が結合される。
【0097】
この方式は、組立のシンプルさと、同軸接続の性能とにおいて有利である。欠点は、PWB 142の追加コストが大きいことである。
【0098】
次に図8〜図11を参照すると(数枚の図を通して、同様の要素には、同様の符号を付してある)、センサアセンブリ160はハウジング162を有し、ハウジング162は、底面162aと複数の側壁164とを有し、したがって、ハウジング162は、底面162aと複数の側壁164とで定まる内部凹部領域163を有する。
【0099】
底面162aおよび側面164の内面164aから、肩領域166が突き出ている。コネクタ168は、ハウジング側壁164の1つの外面164bに設けられた第1の部分と、ハウジング側壁の内面164aに設けられた第2の部分とを有する。ハウジング側壁の内面164aからは、電気的インターフェース170(ここでは、複数の導体ピン170として示してある)が突き出ている。
【0100】
電気的インターフェース170は、コネクタ168を介して電気的接続が行われることを可能にする。コネクタ168の構造により、電源信号、グラウンド信号、およびCAN信号が、側壁164を通って、後述のセンサ電子回路に結合される。
【0101】
ハウジング166内に、電気的シールド172が配置されている。シールド172は、周囲領域172aと底面172bとを有し、開口がまったくない(すなわち、シールド172の「フロア」には穴が1つもない)。シールド172がハウジング164内に配置されると、シールド周囲領域の面172aが、ハウジングの肩面166aに寄りかかり、これによって、シールド172はハウジング164に支持される。
【0102】
シールド172は、1つの開口174を有し、シールド172がハウジング164内に配置されると、開口174からピン170が突き出る。さらにシールド172は、4つの開口175a〜175dを有する。これらの開口は、ハウジング162の肩領域166のコーナーに設けられた、対応する4つの取付け孔171と位置合わせされる(図8では、取付け孔171が1つだけ見えている)。
【0103】
PWBフレーム176(本明細書では「フレーム」または「支持構造物」とも称する)は、第1および第2の対向面176a、176bを有する。フレーム176は、センサ160のアンテナ、および電子回路のPWBが整然と配置される媒体または構造物である。構造物176はさらに、電源信号、デジタル信号(たとえば、論理信号)、アナログ信号、およびRF信号の相互接続を可能にする手段を提供する。
【0104】
重要なことに、この支持構造物は、さらに、すべてのアンテナ接続(すなわち、送信アンテナ接続および受信アンテナ接続)を単一構造物に一体化している。好ましい実施形態では、フレーム176は、センサモジュール160に関連するすべての電子回路のための支持構造物を提供している。
【0105】
この支持構造物は、(たとえば、支持構造物をダイキャスト構造物として提供するために)ダイキャスト手法を用いて提供される。この支持構造物はまた、他の任意の鋳造手法、または非鋳造手法を用いて提供され、任意の好適な材料から作成されることが可能である。もちろん、(成形または射出成形手法を含むが、これらに限定されない)他の手法を用いることも可能である。
【0106】
本明細書の後述の説明から明らかになる理由により、面176bの少なくとも一部は、導体でなければならない。したがって、支持構造物が導体材料から作成されない場合には、(たとえば、メッキ手法、堆積手法、または他の任意の、当業者によく知られた手法によって)、支持構造物の少なくとも一部を導体にしなければならない。
【0107】
デジタル/電源回路プリント配線基板(PWB)180が、フレーム176の第1の面176aに結合される。送信回路基板182および受信回路基板184(本明細書では、送信PWB 182および受信PWB 184と称することもある)が、フレーム176の第2の面176bに配置されている。
【0108】
送信回路基板182および受信回路基板184は、それぞれ、アンテナ面182a、184a、および部品面182b、184bとを有する。アンテナ面182a、184aは、それぞれ、回路基板182、184の、回路基板上に設けられたアンテナ(図示せず)が、RF信号を送信または受信する面に対応する。
【0109】
本明細書の後述の説明から明らかになるように、この支持構造物は、すべてのアンテナ接続(すなわち、送信アンテナ接続および受信アンテナ接続)が単一構造物に一体化されることを可能にする。一実施形態では、送信アンテナおよび受信アンテナは、本出願と同日付けで出願された特許文献1、本出願と同日付けで出願された特許文献2、および本出願と同日付けで出願された特許文献3に記載されているタイプと同一または同様である。
【0110】
デジタル/電源回路PWB 180の第1の面180aには、デジタル回路部品が配置され、PWB 180の第2の面180b(すなわち、PWB 180の電源面)には、電源電子回路が配置されている。したがって、電源電子回路は、PWB 180の、シールド172と同じ面にある。
【0111】
このようにして、シールド172は、電源電子回路から発生した信号が、ハウジング164を通って発散されること、およびセンサ160の他の電子回路、またはセンサ160が配置されている自動車の他の電子/電気システムに干渉することを防ぐ。PWB 180は、領域181を有し、領域181は、ピン170を受けて、コネクタ168と、フレーム176上にマウントされたレーダ電子回路とを信号で結合する。
【0112】
PWBの第1の(デジタル回路)面180aには、デジタル回路部品が配置され、これには、マイクロプロセッサ184、デジタル信号プロセッサ186、電源制御回路188、およびCANトランシーバ190が含まれるが、これらに限定されない。
【0113】
PWB 180は、さらに、相互接続回路194(コネクタまたはヘッダと呼ぶこともある)を受けるようになっているインターフェース(接続)領域192を有する。具体的には、インターフェース領域192は、相互接続回路194から突き出ている位置合わせピン199を受けるようになっている寸法および形状を有する位置合わせ孔195のペアを含んでいる。
【0114】
相互接続回路194は、PWB 180上の回路(電源およびデジタル回路)と、送信回路基板182、および受信回路基板184の特定部分にある回路とを相互接続する電気的信号経路を与えている。図8に示した例示的実施形態では、相互接続回路194は、ヘッダ194として設けられ、相互接続領域192は、ヘッダ194から突き出ているピン196を受けるように適合された、PWB 180内の複数の開口197として設けられている(ピン196は、図10に最も明確に示されている)。
【0115】
ピン196とPWB 180との確実な電気的接続が形成されるように、PWB 180において、ピン196と開口197とが結合するよう、それらの寸法および形状が選択されさえすれば、ピンはどのような寸法および形状でもよい。
【0116】
ヘッダ194はさらに、ヘッダを支持構造物176に適正に位置合わせすることに役立つ位置合わせ構造物198a、198bのペアを含んでいる。図8に示す例示的実施形態では、位置合わせ構造物198a、198bは、位置合わせポスト198a、198bとして設けられ、支持構造物176は、ポスト198a、198bを受ける凹部、または開口(図示せず)の、対応するペアを有している。
【0117】
位置合わせポストが開口内に配置されていれば、ヘッダ194は支持構造物176上に適正に位置合わせされ、ヘッダ194の2つの対向面から突き出ているピン200は、支持構造物176に設けられた開口202と位置合わせされる。ピン200は、ピン200と、それぞれ送信回路基板182、および受信回路基板184上の導体領域204、206(図10)とが接触するように、支持構造物の開口202を貫通して配置されている。導体領域204、206は、本明細書においては、「接触領域」または「パッド」と呼ぶ場合もある。
【0118】
前述のように、支持構造物176は、様々な製造手法を用いて作成されることが可能である。成形手法を用いて支持構造物を作成する場合は、コネクタ194は、支持構造物176の一部として成形されることが可能である。これによって、独立部品としてのコネクタ194は不要になる。
【0119】
また、圧入技術を用いて、コネクタと、回路基板180、182、184のうちの1つ、または複数とを結合することも可能である(この圧入方式は、支持構造物176の作成に用いられる製造技術にかかわらず、実施可能である)。
【0120】
たとえば、コネクタピン196を、デジタル/電源回路PWB 180にはんだ付けする代わりに、デジタル/電源回路PWB 180に設けられたレセプタクル(たとえば、穴)にコネクタピン196を圧入することができる。
【0121】
支持構造物176は、複数の凹部領域210、212、214、216、218を含んでいる。各凹部領域の寸法および形状は、回路基板182、184のそれぞれの回路を収容するように選択される。
【0122】
フレーム176は、面176bから突き出ている位置合わせ構造物203a、203bのペア(図9)を有する。図8および図9の例示的実施形態では、位置合わせ構造物203a、203bは、位置合わせポスト203a、203bとして設けられている。送信回路182は、送信回路基板がフレーム176の上に配置されたときに位置合わせポストを受ける孔205a、205b(図9)のペアを有する。
【0123】
送信回路基板は、たとえば、LTTC回路基板として設けることが可能である。図8では、送信回路部品は、送信回路基板182の下面(すなわち、基板182の、フレーム176の面176bに面した面)にある。したがって、送信回路基板182がフレーム176の上に配置され、フレーム176上で適正に位置合わせされていれば、送信回路基板182上の特定の回路が、フレーム凹部210、212、214のうちの特定の1つに位置合わせされる。
【0124】
具体的には、送信回路基板182上に設けられた妨害検知回路(図示せず)が、凹部210の上に位置合わせされ、送信回路基板182上に設けられた送信回路(図示せず)が、凹部212の上に位置合わせされ、送信回路基板182上に設けられたアンテナ素子/給電回路(図示せず)が、凹部214の上に位置合わせされる。
【0125】
送信回路基板182がフレーム176の上に配置されると、フレーム176の持ち上がった部分(壁)219が、送信回路基板182の導体部分と接触する。すなわち、フレーム176の持ち上がった部分219の形状は、送信回路基板182上に設けられた導体材料(たとえば、グラウンドプレーン)の位置とよく似ている。したがって、回路基板がいったん支持構造物上に配置されると、凹部領域210〜214が、妨害検出回路、送信回路、およびアンテナ素子/給電回路のそれぞれがその中で動作するキャビティとして機能する。
【0126】
各回路を別々のキャビティに配置すること(たとえば、妨害検出回路、送信回路、およびアンテナ素子/給電回路のそれぞれを、別々のキャビティに配置すること)は、異なる回路のそれぞれにおける信号(そして特に、RF信号)を互いに隔離することに寄与する。
【0127】
同様に、フレーム176は、フレーム面176bから突き出ている複数の位置合わせ構造物230a、230b、230c、230d、230eを有する。図8および図9の例示的実施形態では、位置合わせ構造物230a〜230eは、位置合わせポスト、またはデテント230a〜230eとして設けられている。
【0128】
受信回路基板184は、面185aがポスト230a、230bと接触し、受信回路基板面185bがポスト230cと接触するように、フレーム176の上に配置されている。受信回路基板は、たとえば、LTTC回路基板として設けることが可能である。
【0129】
図8では、受信回路部品は、基板184の下面(すなわち、基板184の、フレーム176の面176bに面した面)にある。したがって、受信回路基板184はフレーム176の上に配置され、フレーム176上で適正に位置合わせされていれば、受信回路基板184の下面の特定の回路は、フレーム凹部216、218のうちの特定の1つに位置合わせされる。
【0130】
具体的には、受信回路基板上に設けられた受信および信号発生回路(図示せず)が、凹部216の上に位置合わせされ、アンテナ素子/給電回路(図示せず)が、凹部218の上に位置合わせされる。受信回路基板184がフレーム176の上に配置されると、フレーム176の持ち上がった部分(壁)232が、受信回路基板184の導体部分と接触する。すなわち、フレーム176の持ち上がった部分232の形状は、送信回路基板184上に設けられた導体材料の位置とよく似ている(すなわち、同じ経路に従う)。
【0131】
したがって、回路基板184がフレーム上に配置されると、凹部領域216、218が、受信回路基板の受信/信号発生部分およびアンテナ素子/給電回路がその中に配置されるキャビティとして機能する。各回路を別々のキャビティに配置すること(たとえば、受信回路基板の受信/信号発生部分、およびアンテナ素子/給電回路のそれぞれを別々のキャビティに配置すること)は、異なる回路のそれぞれにおける信号を互いに隔離することに寄与する。したがって、回路基板182、184上の導体(たとえば、グラウンドプレーン)と、キャビティ配置とを組み合わせることは、回路同士を良好に隔離することに寄与する。
【0132】
フレーム176との一体部品として設けられる導波管伝送路240は、第1のポート240aおよび第2のポート240bを有する。
【0133】
図10および図11は、導波管240の切欠図である。これらの図から明確にわかることとして、支持構造物176は、それとの一体部品として、送信回路基板182および受信回路基板184を、RF信号で結合する導波管伝送路240の少なくとも一部を含んでいる。
【0134】
図10および図11の例示的実施形態に示すように、矩形の伝送路240の3つの面は、支持構造物176内で一体形成されている。導波管伝送路240の第4の壁は、デジタル/電源回路PWB 180の面180a(すなわち、PWB 180のデジタル回路面)上に設けられた導体181によって形成されている。導体181は、PWB 180の面180a上に配置された導体材料であってもよく、独立した部品または材料であってもよい。
【0135】
導体181は、デジタル/電源回路PWB上に設けられるが、別の実施形態として、支持構造物内で一体形成されない第4の導波管壁、または他の導波管部分が、(用途ごとに異なる可能性のある回路構成に応じて)送信回路基板182、または受信回路基板184の一部として配置されるか、設けられることが可能である。したがって、PWB 180が支持構造物176の上に配置された場合には、PWB 180上の導体181は、導波管伝送路240の第4の壁を形成する。
【0136】
送信回路基板182、および受信回路基板184が、フレーム176上で適正に位置合わせされ、配置されると、導波管伝送路240は、送信回路基板182上に設けられた第1の導波管結合回路(プローブ)243の上に配置された第1のポート240aと、受信回路基板184上に設けられた第2の導波管結合回路(プローブ)245の上に配置された第2のポート240bとを有する。
【0137】
結合回路243、245は、それぞれの導波管ポート240a、240bからの信号を、それぞれ送信回路基板182および受信回路基板184上に設けられた回路に結合する。結合回路243、245は、ここでは、回路基板の部品面182b、184b上でパッチ素子を形成する導体として設けられているが、(ピンタイププローブを含むが、これに限定されない)他のタイプの導波管結合回路も使用可能である。
【0138】
したがって、導波管伝送路240は、送信回路基板182と受信回路基板184とを結合する信号が通る信号経路を与える。導波管伝送路240は、図1〜図4と併せて前述したタイプと同じか、同様であってよい。
【0139】
導波管は、どのような形状(たとえば、円形や他の任意の形状)でもよいこと、ならびに、導波管を支持構造物内で一体形成する具体的な方法、および信号を導波管の入口および出口と結合する方法(たとえば、ピンプローブを使用する方法やプリント回路プローブを使用する方法)は、送信回路基板と受信回路基板との間に動作可能なRF信号経路を形成するために必要な個別部品の数が最少になるように選択されることを理解されたい。
【0140】
一実施形態では、送信回路基板182および受信回路基板184は、コンプライアント接着剤を用いて、支持構造物176に導電的に接着される。この接着剤は、支持構造物の面176bが回路基板182、184と接触するすべての場所に適用可能である。
【0141】
図8〜図11を再度参照し、送信回路基板182および受信回路基板184とフレーム176との結合には、様々な手法のどれを用いてもよいことを理解されたい。特定の一実施形態では、フレーム176に導電エポキシが、送信プリント回路基板および受信プリント回路基板の両方のグラウンドプレーンを最小にするパターンで配置される。特定の一実施形態では、導電エポキシが、壁219、232に配置される。
【0142】
センサアセンブリ全体の厚さに制限があるため、フレーム凹部210、212、214の上に送信回路基板182を配置することによって形成されるキャビティは、あまり深くない。したがって、送信回路基板182をフレーム176の上に配置する前に、送信回路キャビティ212内に、RF吸収材料220を配置する。
【0143】
吸収材料220は、送信回路から放射された浮遊RF信号を吸収するのに役立つ。したがって、送信キャビティから漏れるRFエネルギーの量を減らすのに役立つ。このことが望ましいのは、漏れ信号が、フレーム176内に配置されている(送信回路基板182の内外の回路を含むが、これらに限定されない)他の回路の動作の効果を阻害するか、低下させる可能性があるためである。
【0144】
同様に、受信回路基板をフレーム176の上に配置する前に、受信回路キャビティ212内に、RF吸収材料250を配置する。RF吸収材料250は、受信キャビティ216から漏れる可能性のあるRF信号の量を減らす。このことが望ましいのは、漏れ信号が、フレーム176内に配置されている(受信回路基板184の内外の回路を含むが、これらに限定されない)他の回路の動作の効果を阻害するか、低下させる可能性があるためである。
【0145】
RF吸収材料220、250は、図10および図11にも示されている。一実施形態では、RF吸収材料220、250は、感圧接着剤を用いて、キャビティ壁に取り付けられる。
【0146】
フレーム176上に送信回路基板182が、いったん適正に配置されると、送信回路基板182の露出面182aが、フレームの面176bから突き出た2つの持ち上がった部分252a、252b(図9)の上面とほぼ位置合わせされる。したがって、2つの持ち上がった部分252a、252bの上面と対応する、支持構造物の面178bは、送信アンテナ回路基板182上に設けられた送信アンテナのグラウンドプレーンの高さとほぼ一致するように選択された高さを有する。
【0147】
フレームの面176bの高さが、送信アンテナのグラウンドプレーンとほぼ一致することにより、送信アンテナのグラウンドプレーンは効果的に拡張される。送信アンテナの動作特性を向上させるためには、送信アンテナのグラウンドプレーンを拡張することが望ましい。
【0148】
理想的には、送信回路基板のグラウンドプレーン(すなわち、アンテナのグラウンドプレーン)と、支持構造物176の面176bによって設けられたグラウンドプレーンとの間の電気的遷移を滑らかにするために、送信回路基板のグラウンドプレーン(すなわち、送信回路基板182のエッジ)と、持ち上がった部分252a、252bのエッジとの間に隙間があってはならない。
【0149】
しかし、実際のシステムでは、必要な製造公差および不完全さにより、その領域には隙間が存在するのが普通である。したがって、送信アンテナの性能をさらに高めるために、送信回路基板182とフレームの面176bとの間の隙間の上に、吸収材料260a、260bが配置されている。
【0150】
具体的には、吸収材料260a、260bは、送信回路基板182の少なくとも一部と、フレームの持ち上がった領域252a、252bの少なくとも一部とを覆うように配置されている。したがって、吸収材料260a、260bは、フレームの持ち上がった領域252a、252bと送信回路基板182との間のすべての空間(隙間)を覆う。
【0151】
これは、基板のグラウンドプレーン(すなわち、アンテナのグラウンドプレーン)から、支持構造物176の面176bによって設けられたグラウンドプレーンまでの電気的遷移を滑らかにすることに役立つ。したがって、吸収材料260a、260bは、特定のアンテナビームのサイドローブレベルを安定化することにも役立つ。
【0152】
アンテナグラウンドプレーンと、面176bによって設けられたグラウンドプレーンとの間の電気的遷移を滑らかにするために、吸収材料を用いる代わりに、導体材料を用いることも可能である。さらに、持ち上がった部分252a、252bの上面と、面176bの他の低い部分との間での物理的遷移が滑らかになるように、部分252a、252bの、送信回路基板から離れた側(すなわち、253側)を先細にすることが可能である。
【0153】
センサ160によって送受信されるRF信号に対して、ほぼ透過的な材料で作成されたレドーム270(図9)が、送信回路基板および受信回路基板の上面(露出面)182a、184aの上に配置されている。レドームは、当業者には周知の任意の手法で、ハウジングに取り付けることが可能である。
【0154】
好ましい実施形態では、レドームは、レーザ溶接技術により、ハウジングに溶接される(レーザ溶接によって得られるレーザ溶接連結により、レドームがハウジングに接続されている)。
【0155】
レドーム270は、通気口272を有する。通気口272は、センサアセンブリ162に水蒸気が出入りすることを可能にする。具体的には、センサアセンブリ電子回路で発生する熱(通常は約2.5ワット)が、水分および水蒸気(たとえば、センサ内に蓄積しうる結露)を通気口272からユニット外に放出する。したがって、通気口272は、送信回路基板182および受信回路基板184の一部として設けられたアンテナおよび他の電子回路において水分が飽和するのを防ぐことに役立つ。
【0156】
水分は、特定の周波数レンジのRF信号を減衰させるので、水分をセンサアセンブリから除去することが望ましい。そのような減衰は、一般に、センサアセンブリ160の動作性能の劣化をもたらす。
【0157】
密閉可能なユニットを製造するコストは比較的高く、したがって、妥当なコストでセンサアセンブリを量産することには、コストがかかりすぎて無理であることから、通気口を用いることは、センサアセンブリ160を環境の少なくとも一部に対して露出すること、およびセンサの非動作時にセンサ内に蓄積しうる水分を、センサアセンブリで発生する熱で排出することを可能にすることを意図したものである。つまり、センサの非動作時には、(たとえば、結露による)水分がセンサ内に蓄積しうる。
【0158】
センサがオンになっているときは(すなわち、センサの動作時には)、ユニットが、蓄積した水分をセンサから排出するのに十分な量の熱を発生させる。また、センサの動作時には、センサで発生する熱が、センサアセンブリ160内に水分が蓄積するのを防ぐ。
【0159】
通気口272の上に通気口カバーを配置して、ごみや大きな粒子(大きな水粒子を含む)が、通気口からユニットに入るのを防ぐことができる。
【0160】
通気口272はさらに、ユニットの「外板の波打ち」を防ぐ。通気口272がない場合は、温度または圧力の変化(たとえば、高度の変化による圧力の変化)によって、ユニットの「外板の波打ち」が起こりうる。
【0161】
センサアセンブリ160は、次の方法で組み立てることができる。送信回路基板182および受信回路基板184を(吸収材料220、250とともに)支持構造物176に取り付ける。前述のように、送信回路基板182および受信回路基板184をフレームに取り付ける1つの手法では、導電エポキシを用いる。
【0162】
次に、フレーム176上にヘッダを配置し、ヘッダピン200を、送信回路基板182および受信回路基板184上の対応する接続場所(たとえば、導電パッド)に電気的に接続する。このような電気的接続は、たとえば、ピン200を導電パッドにはんだ付けすることによって可能である。
【0163】
ヘッダ194、送信回路基板182、および受信回路基板184をフレームと結合した状態で、ヘッダピン199と、デジタル/電源回路基板180のインターフェース領域192に設けられた穴およびパッドとが結合するように、デジタル/電源回路基板180をフレーム176上に配置する。ヘッダピン196を、デジタル/電源回路基板180上の対応する電気的接続場所に電気的に接続する。そのような電気的接続は、たとえば、ピン196を接続場所にはんだ付けすることによって可能である。
【0164】
支持構造物176に取り付けられたデジタル/電源回路基板180、送信回路基板182、および受信回路基板184は、吸収材料220、250(および任意で吸収材料260)とともに、いわゆるレーダ電子回路モジュール251(図9)を形成する。吸収材料260を用いるケースでは、吸収材料260の位置が適正になるように、吸収材料260を取り付ける前に受信回路基板184を、フレーム176に取り付けることが望ましい。
【0165】
次に、シールド172およびレーダ電子回路モジュール251を、ハウジング164内に配置して固定する。図8に示すように、シールド172およびレーダ電子回路モジュールは、ねじ300でハウジングに固定する。ねじ300は、シールド172およびレーダ電子回路モジュールを、ハウジング162に固定する(図8)。シールド172およびレーダ電子回路モジュール251をハウジング162に固定するためには、他の固定手法を用いることも可能である。
【0166】
シールドおよびレーダ電子回路モジュールをハウジング162内に固定した後、レドーム270をハウジング164に固定する。前述のように、レドームをハウジング164に固定することは、レドームをハウジング164にレーザ溶接することによって可能である。
【0167】
センサアセンブリは、他のプロセスで組み立てることも可能である。また、回路基板180、182、および184は、任意の好適な材料から製造することが可能であることも理解されたい。
【0168】
また、シールド172の底部172bに開口がまったく設けられていないこと、ならびに送信回路基板182および受信回路基板184にも開口がまったくないことから、レーダ電子回路モジュール251をシールド172で覆った時点で、閉じたボックスが形成されることも理解されたい。
【0169】
この閉じたボックスは、ハウジング162およびカバー270によって形成される第2のボックスでさらに囲まれる。したがって、センサ160は、ボックスの中のボックスとしてパッケージされる。この「ボックスの中のボックス」パッケージ方式は、センサモジュール電子回路を環境条件からさらに保護する。
【0170】
センサ160および回路基板180、182、および184は、本出願と同日付けで出願された特許文献1、本出願と同日付けで出願された特許文献2、および本出願と同日付けで出願された特許文献3に記載されているタイプと同一または同様であってもよいことを理解されたい。
【0171】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、当業者であれば、それらの概念を組み込んだ他の実施形態が想倒可能であることは明らかであると思う。したがって、本発明は、開示された実施形態に限定されるべきではなく、添付の特許請求項の趣旨および範囲によってのみ限定されるべきである。なお、本明細書で引用した公報および参考文献は、参照のために、そのすべてが本明細書に明示的に組み込まれている。
【図面の簡単な説明】
【0172】
【図1】導波管無線周波数(RF)で相互接続されている2つのプリント配線基板(PWB)の等角図である。
【図1A】図1に示したRF相互接続を、図1の線1A−1Aで切った断面図である。
【図2】チューニング構造物を有する導波管RF相互接続の等角図である。
【図2A】図2の導波管RF相互接続の導波管を透明な形で示した等角図である。
【図3】一体型導波管を有するPWB支持フレームの上面の等角図である。
【図3A】図3に示したPWB支持フレームの底面の等角図である。
【図3B】図3に示した一体型導波管の拡大図である。
【図3C】図3Aに示した導波管開口アパーチャの拡大図である。
【図3D】図3Bの線3D−3Dで切った、PWB支持フレーム上の一体型導波管の断面図である。
【図3E】図3Dの線3E−3Eで切った、導波管の一部の拡大図である。
【図4】PWB支持フレームにマウントされた2つのRF PWBの等角図である。
【図5】PWBに結合された導波管RF相互接続のピン給電回路の側面断面図である。
【図6】PWBに結合されたエッジ打ち上げ導波管の側面断面図である。
【図7】PWB RF相互接続の側面断面図である。
【図7A】図7に示したPWB RF相互接続の一部の等角図である。
【図7B】図7に示したPWB RF相互接続の一部の断面図である。
【図8】センサアセンブリの分解図である。
【図9】レーダ電子回路モジュールの等角図である。
【図10】コネクタ、送信回路基板、および受信回路基板が結合された支持構造物の等角図である。
【図11】レーダ電子回路モジュールの一部の切欠等角図である。
【符号の説明】
【0173】
10 RF相互接続
12、14 RFプリント配線基板
12a、14a PWB面
13、15 グラウンドプレーン
16 導波管伝送路
16a、16b 端部(導波管ポートアパーチャ)
18、20 導波管給電回路
22a、22b 導体領域(給電構造物)
24、26 誘電体領域
30 RF相互接続
32 導波管
34、36 給電構造物
38、40 PWB
42 チューニング構造物(ノッチ)
44、46 ストリップ伝送路
48 バイアホール
50 PWBフレーム
50a、50b 面
52 壁領域
53 導波管
53a 底壁
53b 側壁
53c 端壁
54a、54b 導波管開口
56a、56b 導波管ポートアパーチャ
60a、60b、60c、60d、60e 位置合わせポスト(60d、60eは基準穴)
60f、60g 位置合わせ面(基準面)
70a、70b PWB
72a、72b 給電回路
80 PWB
82 導体領域
84 溝
86 内壁部分
88 外壁部分
90 材料(導電エポキシ)
100、102 PWB
104 PWBフレーム
106 導波管構造物
107 電気部品
108、110 パッチ導波管給電回路
112 突起物
120 PWB
122 導波管
124 蓋
126 給電回路(打ち上げピン)
130端部打ち上げ給電回路
132 導波管
133 分割(継ぎ目)
134 PWB
140 PWB
140a、140b グラウンドプレーン
142 同軸PWB相互接続
144 中心導体
146 スルーホール
148 パッド
150 電気的接続
152 導体
160 センサアセンブリ
162 ハウジング
162a 底面
163 内部凹部領域
164 側壁
164a 側壁内面
164b 側壁外面
166 肩領域
166a 肩面
168 コネクタ
170 電気的インターフェース(複数の導体ピン)
171 取付け穴
172 電気的シールド
172a 周囲領域
172b 底面
174、175a、175b、175c、175d 開口
176 PWBフレーム
176a、176b 対向面
180 デジタル/電源PWB
180a、180b 面
181 導体
182 送信回路基板
184 受信回路基板
182a、184a アンテナ面
182b、184b 部品面
184 マイクロプロセッサ
186 デジタル信号プロセッサ
188 電源制御回路
190 CANトランシーバ
192 相互接続(インターフェース)領域
194 相互接続回路(コネクタまたはヘッダ)
195 位置合わせ穴
196 ピン
197 複数の開口
198a、198b 位置合わせ構造物
199 位置合わせピン
200 ピン
202 開口
203a、203b 位置合わせ構造物
204、206 導体領域
205a、205b 穴
210、212、214、216、218 凹部領域
219、232 持ち上がった部分(壁)
220、250 RF吸収材料
230a、230b、230c、230d、230e 位置合わせ構造物
240 導波管伝送路
240a、240b ポート
243、245 導波管結合回路(プローブ)
251 レーダ電子回路モジュール
252a、252b 持ち上がった部分
260a、260b 吸収材料
270 レドーム(カバー)
272 通気口
300 ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の凹部を有する第1の面と、対向する第2の面とを有する支持構造物と、
送信回路基板接続場所を有する送信回路基板であって、前記送信回路基板上の少なくとも1つの回路が、前記支持構造物の前記複数の凹部のうちの少なくとも1つの凹部の中に配置されるように、前記支持構造物の第1の面の、前記少なくとも1つの凹部の上に配置された送信回路基板と、
受信回路基板接続場所を有する受信回路基板であって、前記受信回路基板上の少なくとも1つの回路が、前記支持構造物の前記複数の凹部のうちの少なくとも1つの凹部の中に配置されるように、前記支持構造物の第1の面の、前記少なくとも1つの凹部の上に配置された受信回路基板と、
第1の接続場所を有し、前記支持構造物の前記第2の面に配置されたデジタル/電源回路プリント配線基板(PWB)と、
前記支持構造物に結合されたコネクタであって、前記デジタル/電源回路PWBの前記第1の接続場所に結合された第1の接続場所のセットと、前記送信回路基板の前記第1の接続場所に結合された第2の接続場所のセットと、前記受信回路基板の前記第1の接続場所に結合された第3の接続場所のセットとを有し、前記デジタル/電源回路PWB、前記送信回路基板、および前記受信回路基板のうちの少なくとも2つの間に、電力信号、アナログ信号、またはデジタル信号のうちの少なくとも1つによる電気的接続を与えるようになっているコネクタとを備えるレーダ電子回路モジュール。
【請求項2】
前記送信回路基板接続場所は、前記送信回路基板の露出面に配置された複数の導体領域として設けられ、
前記受信回路基板接続場所は、前記受信回路基板の露出面に配置された複数の導体領域として設けられ、
前記コネクタ上の前記第1および第2の接続場所のセットは、前記送信回路基板および受信回路基板上の前記導体領域と結合するようになっている寸法および形状を有するピンとして設けられている、請求項1に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項3】
前記デジタル/電源回路PWB接続場所は、前記デジタル/電源回路PWBの露出面に配置された複数の導体領域として設けられ、
前記コネクタ上の前記第3の接続場所のセットは、前記デジタル/電源回路PWB上の前記導体領域と結合するようになっている寸法および形状を有する、第3のピンのセットとして設けられている、請求項2に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項4】
前記デジタル/電源回路PWB上の前記導体領域接続場所は、そこを貫通する孔を有し、前記コネクタから延びる前記第3のピンのセットは、前記孔を通って、前記デジタル/電源回路PWB上に配置されている、請求項3に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項5】
前記支持構造物は、導波管伝送路をさらに備え、前記デジタル/電源回路PWBの導体領域は、前記導波管の壁を与え、前記導波管は、前記送信回路基板および受信回路基板を信号で結合されるよう、前記送信回路基板に結合された第1のポートと、前記受信回路基板に結合された第2のポートとを有する、請求項1に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項6】
前記導波管の少なくとも一部が、前記支持構造物と一体になった部分として与えられている、請求項5に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項7】
前記送信回路基板および受信回路基板のそれぞれは、導電パッチを備え、前記第1および第2の導波管ポートは、前記導電パッチのそれぞれの上に配置されている、請求項6に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項8】
前記送信回路基板は、前記支持構造物上に配置されて、前記複数の凹部が複数のキャビティ領域になったときに、前記支持構造物における複数の凹部の周囲の部分と一致する導体領域を、前記送信回路基板が有する、請求項1に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項9】
前記支持構造物は、その第1の面にコネクタマウント領域を有し、前記コネクタは、前記支持構造物の前記コネクタマウント領域に配置されている、請求項1に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項10】
前記支持構造物は、開口のペアを有し、第1の開口は、前記コネクタマウント領域の第1の面に近接して配置され、第2の開口は、前記コネクタマウント領域の対向する第2の面に近接して配置されている、請求項9に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項11】
前記送信回路基板接続場所は、複数の導体領域として設けられ、前記支持構造物において、前記コネクタマウント領域の面に近接する、前記第1および第2の開口のうちの第1の開口に前記導体領域が配置されるように、前記送信回路基板が配置され、
前記受信回路基板接続場所は、複数の導体領域として設けられ、前記支持構造物において、前記コネクタマウント領域の面に近接する、前記第1および第2の開口のうちの第2の開口に、前記導体領域が配置されるように、前記受信回路基板が配置され、
前記コネクタの第1および第2の接続場所のセットは、前記支持構造物において、前記コネクタマウント領域に近接する、前記第1および第2の開口のうちのそれぞれの開口を通って、前記送信回路基板および受信回路基板上の接続場所のうちのそれぞれの接続場所に結合されるように、前記コネクタは、前記コネクタマウント領域に配置されている、請求項9に記載のレーダ電子回路モジュール。
【請求項12】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、このハウジングの底面の形状およびサイズとほぼ一致する形状およびサイズを有する電気的シールドと、
前記ハウジングにおいて、前記電気的シールドの上に配置されたレーダ電子回路モジュールとを備えるセンサアセンブリ。
【請求項13】
前記レーダ電子回路モジュールは、
複数の凹部が設けられた第1の面と、対向する第2の面とを有する支持構造物と、
送信回路基板接続場所を有する送信回路基板であって、前記送信回路基板上の少なくとも1つの回路が、前記支持構造物の前記複数の凹部のうちの少なくとも1つの凹部の中に配置されるように、前記支持構造物の前記第1の面の、前記少なくとも1つの凹部の上に配置された送信回路基板と、
受信回路基板接続場所を有する受信回路基板であって、前記受信回路基板上の少なくとも1つの回路が、前記支持構造物の前記複数の凹部のうちの少なくとも1つの凹部の中に配置されるように、前記支持構造物の前記第1の面の、前記少なくとも1つの凹部の上に配置された受信回路基板と、
第1の接続場所を有し、前記支持構造物の前記第2の面に配置されたデジタル/電源回路プリント配線基板(PWB)と、
前記支持構造物に結合されたコネクタであって、前記デジタル/電源回路PWBの前記第1の接続場所に結合された第1の接続場所のセットと、前記送信回路基板の前記第1の接続場所に結合された第2の接続場所のセットと、前記受信回路基板の前記第1の接続場所に結合された第3の接続場所のセットとを有し、前記デジタル/電源回路PWB、前記送信回路基板、および前記受信回路基板のうちの少なくとも2つの間に、電力信号、アナログ信号、またはデジタル信号のうちの少なくとも1つによる電気的接続を行わせるようになっているコネクタとをさらに備える、請求項12に記載のセンサアセンブリ。
【請求項14】
前記送信回路基板接続場所は、前記送信回路基板の露出面に配置された複数の導体領域として設けられ、
前記受信回路基板接続場所は、前記受信回路基板の露出面に配置された複数の導体領域として設けられ、
前記コネクタ上の前記第1および第2の接続場所のセットは、前記送信回路基板および受信回路基板上の前記導体領域と結合するようになっている寸法および形状を有するピンとして設けられている、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項15】
前記デジタル/電源回路PWB接続場所は、前記デジタル/電源回路PWBの露出面に配置された複数の導体領域として設けられ、
前記コネクタ上の第3の接続場所のセットは、前記デジタル/電源回路PWB上の導体領域と結合するようになっている寸法および形状を有する第3のピンのセットとして設けられている、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【請求項16】
前記デジタル/電源回路PWB上の導体領域接続場所は、そこを貫通する孔を有し、前記コネクタから延びる前記第3のピンのセットが、前記孔を通って、前記デジタル/電源回路PWB上に配置される、請求項15に記載のセンサアセンブリ。
【請求項17】
前記支持構造物は、導波管伝送路をさらに備え、前記デジタル/電源回路PWBの導体領域は、前記導波管の壁を与え、前記導波管は、前記送信回路基板および受信回路基板を信号で結合するように、前記送信回路基板に結合された第1のポートと、前記受信回路基板に結合された第2のポートとを有している、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項18】
前記導波管の少なくとも一部が、前記支持構造物と一体になった部分となっている、請求項17に記載のセンサアセンブリ。
【請求項19】
前記送信回路基板および受信回路基板のそれぞれは、導電パッチを備え、前記第1および第2の導波管ポートは、前記導電パッチのそれぞれの上に配置されている、請求項18に記載のセンサアセンブリ。
【請求項20】
前記送信回路基板は、前記支持構造物上に配置されて、前記複数の凹部が複数のキャビティ領域になったときに、前記支持構造物の、前記複数の凹部の周囲の部分と一致する導体領域を前記送信回路基板が有する、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項21】
前記支持構造物は、その第1の面にコネクタマウント領域を有し、前記コネクタは、前記支持構造物の前記コネクタマウント領域に配置されている、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項22】
前記支持構造物がその中に開口のペアを有し、第1の開口は、前記コネクタマウント領域の第1の面に近接して配置され、第2の開口は、前記コネクタマウント領域の対向する第2の面に近接して配置されている、請求項21に記載のセンサアセンブリ。
【請求項23】
前記送信回路基板接続場所が複数の導体領域として設けられ、前記支持構造物において、前記コネクタマウント領域の面に近接する、前記第1および第2の開口のうちの第1の開口に、前記導体領域が配置されるように前記送信回路基板が配置され、
前記受信回路基板接続場所が、複数の導体領域として設けられ、前記支持構造物において、前記コネクタマウント領域の面に近接する、前記第1および第2の開口のうちの第2の開口に前記導体領域が配置されるように、前記受信回路基板が配置され、
前記第1および第2の接続場所のセットは、前記支持構造物において、前記コネクタマウント領域に近接する、前記第1および第2の開口のうちのそれぞれの開口を通って、前記送信回路基板および受信回路基板上の前記接続場所のうちのそれぞれの接続場所に結合されるように、前記コネクタは、前記コネクタマウント領域に配置されている、請求項21に記載のセンサアセンブリ。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図2A】
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【図3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−248449(P2007−248449A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−353598(P2006−353598)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(505463113)ヴァレオ レイテオン システムズ インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】