説明

自動車用ウェザーストリップの取付構造

【課題】ドアサッシュの軽量化を図るとともに、取付作業性に優れる自動車用ウェザーストリップの取付構造を提供する。
【解決手段】ボディパネル1のドア開口縁車内側とドアサッシュ50の車内側突出部50Aの間をシールするインナーシール部51と、車内側突出部50Aに連設して車外側に延びる車外側部位50Bの外周側に取付けられ、ボディパネル1のドア開口縁車外側に弾接するアウターシール部52,53と、車外側部位50Bの内周側に取付けられ、ドアガラス4の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部54及び車外側リップ部55が設けられたグラスランを備える構造であって、ドアサッシュ50を樹脂製の一体成形品とするとともに、ドアサッシュ50に、インナーシール部51とアウターシール部52,53と車内側リップ部54及び車外側リップ部55の付け根部をそれぞれ一体成形した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディパネルのドア開口縁とドアサッシュとの間をシールする自動車用ウェザーストリップの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6及び図7に示すように、自動車のボディパネル1のドア開口縁とドアDのドアサッシュ3との間には、車内側にオープニングウェザーストリップ10が設けられるとともに、車外側にドアウェザーストリップ20が設けられ、車内外をシールしている。
オープニングウェザーストリップ10は、ボディパネル1のドア開口縁車内側に形成されたフランジ2を挟持するようにして取付けられる断面略U字形状のオープニングトリム11と、オープニングトリム11の車外側側面に一体成形され、ドアDの閉時にはドアサッシュ3の車内側突出部3Aに弾接する中空シール部12を備えている。なお、オープニングトリム11には断面略U字形状の芯材13が埋設されている。
【0003】
また、ドアウェザーストリップ20は、ドアサッシュ3の外周側に取付けられる取付基部21と、取付基部21の車内側と車外側に一体成形され、ドアDの閉時にはボディパネルのドア開口縁車外側に弾接する中空状のメインシール部22とリップ状のサブシール部23を備えている。
また、ドアサッシュ3の内周側には、断面略コ字状の取付基部31と、取付基部31の両端に一体成形され、昇降するドアガラス4の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部32及び車外側リップ部33を備えるグラスラン30が取付けられている。
【0004】
このようなウェザーストップの取付構造によれば、ドアサッシュ3は金属製であるので全体的に重量が嵩むとともに色彩や質感など制限されるといった問題があった。
この対策として、ドアサッシュを樹脂材料に置換したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−112275号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、ドアウェザーストリップ及びグラスラン取付用の嵌合部を樹脂成形する必要があるため構造が複雑になるとともに、金属製の嵌合部と比較して取付時に安定性が悪い場合がある。
また、金属製の場合と同様に、ドアウェザーストリップやグラスランをドアサッシュに嵌め込む作業は依然として残るため、取付作業性に時間を要するといった問題がある。
【0006】
さらに、ドアサッシュに取付けられるオープニングウェザーストリップ,ドアウェザーストリップ,グラスランをそれぞれ別体にするのではなく、それらを組合せてモジュール化して部品点数を減少させ、取付作業性を向上するとともに部品管理を容易にしようとする要望がある。
【0007】
そこで、本発明の目的とするところは、ドアサッシュの軽量化を図るとともに、取付作業性に優れる自動車用ウェザーストリップの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ボディパネル(1)のドア(D)開口縁車内側とドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)との間をシールするインナーシール部(51)と、前記ドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)に連設して車外側に延びる車外側部位(50B)の外周側に取付けられ、前記ボディパネル(1)のドア(D)開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部(52,53)と、前記車外側部位(50B)の内周側に取付けられ、昇降するドアガラス(4)の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部(54)及び車外側リップ部(55)が設けられたグラスランを備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュ(50)を樹脂製の一体成形品とするとともに、前記ドアサッシュ(50)に、前記インナーシール部(51)と前記アウターシール部(52,53)と車内側リップ部(54)及び車外側リップ部(55)の付け根部をそれぞれ一体成形したことを特徴とする。
【0009】
また請求項2に係る発明は、ボディパネル(1)のドア(D)開口縁車内側に形成されたフランジ(2)に取付けられるオープニングトリム(11)とドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)との間をシールするインナーシール部(51)と、前記ドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)に連設して車外側に延びる車外側部位(50B)の外周側に取付けられ、前記ボディパネル(1)のドア(D)開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部(52,53)と、前記車外側部位(50B)の内周側に取付けられ、昇降するドアガラス(4)の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部(54)及び車外側リップ部(55)が設けられたグラスランを備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュ(50)を樹脂製の一体成形品とするとともに、前記ドアサッシュ(50)に、前記インナーシール部(51)と前記アウターシール部(52,53)と車内側リップ部(54)及び車外側リップ部(55)の付け根部をそれぞれ一体成形し、前記インナーシール部(51)を前記オープニングトリム(11)に弾接させたことを特徴とする。
【0010】
さらに請求項3に係る発明は、ボディパネル(1)のドア(D)開口縁車内側に形成されたフランジ(2)に取付けられるオープニングトリム(11)とドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)との間をシールするインナーシール部(12)と、前記ドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)に連設して車外側に延びる車外側部位(50B)の外周側に取付けられ、前記ボディパネル(1)のドア(D)開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部(52,53)と、前記車外側部位(50B)の内周側に取付けられ、昇降するドアガラス(4)の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部(54)及び車外側リップ部(55)が設けられたグラスランを備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュ(50)を樹脂製の一体成形品とするとともに、前記ドアサッシュ(50)に、前記アウターシール部(52,53)と車内側リップ部(54)及び車外側リップ部(55)の付け根部をそれぞれ一体成形し、前記インナーシール部(12)の付け根部を前記オープニングトリム(11)に一体成形して前記インナーシール部(12)を前記ドアサッシュ(50)の車内側突出部(50A)に弾接させたことを特徴とする。
【0011】
また請求項4に係る発明は、前記ドアサッシュ(50)をロックウェル硬さ85以上の高硬度樹脂で成形したことを特徴とする。
【0012】
また請求項5に係る発明は、前記ドアサッシュ(50)に一または二以上の中空部(71,72,73,74)を形成したことを特徴とする。
【0013】
また請求項6に係る発明は、前記ドアサッシュ(50)に、ドアサッシュ(50)を構成する樹脂よりも高い硬度の樹脂または金属からなる芯材(61,62)を埋設したことを特徴とする。
【0014】
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造によれば、ドアサッシュ自体を樹脂製の一体成形品としたので、軽量化が図れるとともに、様々な色彩や質感などを施すことができるのでデザイン性に優れる。
また、ドアサッシュに、インナーシール部とアウターシール部と、車内側リップ部と車外側リップ部の付け根部がそれぞれ一体成形されているので、部品点数が大幅に減少し、取付作業性が向上するとともに部品管理を容易に行うことができる。
さらに、インナーシール部、アウターシール部、車内側リップ部及び車外側リップ部が従来例で示したようにドアサッシュと別体であると、ドアサッシュに対して取付用の嵌合部を樹脂成形する必要があり嵌合部に嵌め込む作業が生じ煩わしいが、本実施形態の場合には、これらインナーシール部、アウターシール部、車内側リップ部及び車外側リップ部はドアサッシュと一体的であるので取付用の嵌合部は不要となり、取付作業性に優れる。
【0016】
また請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の作用効果に加えて、樹脂性のドアサッシュに一体成形したインナーシール部を、ボディパネルのドア開口縁車内側に形成されたフランジに取付けられるオープニングトリムに弾接させたので、インナーシール部を直接、ボディパネルに弾接するものと比較してドア閉じ性が良い。また、弾接位置の位置決めを容易に行うことができる。
【0017】
さらに請求項3に係る発明によれば、インナーシール部をドアサッシュ側ではなく、ボディパネル側に取付けられたオープニングトリムに一体成形してインナーシール部をドアサッシュの車内側突出部に弾接させたので、請求項1に係る発明と同様に、ドアサッシュに嵌合用突起部を形成する必要がないとともに部品点数が減少するので、取付作業性及び部品の管理が容易になる。
【0018】
また請求項4に係る発明によれば、ドアサッシュをロックウェル硬さ85以上の高硬度樹脂で成形したので樹脂であっても強度的に優れる。
【0019】
また請求項5に係る発明によれば、ドアサッシュに一または二以上の中空部を形成したので、さらに軽量化を図れる。
【0020】
また請求項6に係る発明によれば、ドアサッシュに、ドアサッシュを構成する樹脂よりも高い硬度の樹脂または金属からなる芯材を埋設したので、埋設部位の強度を向上させることができる。また樹脂製品は特に熱によって長さなど形状が変化することがあるので、このように芯材を埋設することによって形状の変化を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第一実施形態)
図1を参照して、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
【0022】
本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造は、ボディパネル1のドアDの開口縁車内側とドアサッシュ50との間をシールするインナーシール部51と、ボディパネル1のドアDの開口縁車外側とドアサッシュ50との間をシールするアウターシール部52,53と、昇降するドアガラス4の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部54及び車外側リップ部55が設けられたグラスランを備える。
【0023】
また、ボディパネル1のドアDの開口縁車内側には内周側に延びるフランジ2が形成され、フランジ2を挟持するように断面略U字形状のオープニングトリム11からなるオープニングウェザーストリップ10が取付けられている。オープニングトリム11には、断面略U字形状の芯材13が埋設され、剛性が高められている。
【0024】
ドアサッシュ50は、全体が樹脂で製造された一体成形品であり、車内側に突出し、ドアDの閉時にオープニングウェザーストリップ10に相対向する車内側突出部50Aと、その車内側突出部50Aに連設して車外側に延び、車内側突出部50Aよりも肉厚の薄い車外側部位50Bと、車外側部位50Bの車外側から内周側に延び、車外側部位50Bよりもさらに肉厚の薄い庇部位50Cからなる。
これら、車内側突出部50Aの車外側側壁50Azと、車外側部位50Bの内周側側壁50Bzと、庇部位50Cの車内側側壁50Czとで囲まれた部分には、内周側に向けて開口する断面略コ字状の凹溝Mが形成され、凹溝Mに昇降するドアガラス4が案内されるようになっている。
【0025】
そして、このドアサッシュ50に対してインナーシール部51と、アウターシール部52,53と、グラスランの車内側リップ部54及び車外側リップ部55の付け根部がそれぞれ一体成形されている。
【0026】
インナーシール部51は、中空状のシール部でありその付け根部は、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aに一体成形されている。そして、ドアDの閉時には、インナーシール部51は、ボディパネル1に形成されたフランジ2に取付けられたオープニングウェザーストリップ10のオープニングトリム11の側面に弾接して車内外をシールするようになっている。
また、アウターシール部52,53は、本実施形態では、車内側に設けられた中空状のメインシール部52と、メインシール部52よりも車外側に設けられたリップ状のサブシール部53からなり、サブシール部53の付け根部は、ドアサッシュ50の外周部位50Bの車外側に一体成形され、メインシール部52の付け根部は、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aと外周部位50Bの間に一体成形されている。そして、ドアDの閉時には、サブシール部53は、ボディパネル1のドア開口縁車外側に弾接して車内外をシールし、メインシール部52は、ボディパネル1のドア開口縁車外側であるが、サブシール部53より車内側に弾接して車内側をシールするようになっている。
また、グラスランの車内側リップ部54の付け根部は、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aの車外側側壁50Azの内周側端部に一体成形され、グラスランの車外側リップ部55の付け根部は、ドアサッシュ50の庇部位50Cの車内側側壁50Czの内周側端部に一体成形されている。
【0027】
ドアサッシュ50を構成する樹脂は、その硬度が、JIS規格K7202−2に規定されるロックウェル硬さの値が85以上の高硬度樹脂で成形された高硬度のものであることが望ましく、例えば、ポリプロピレンやタルク入りのポリプロピレンなどの材料で製造される。
また、ドアサッシュ50に一体成形されるインナーシール部51と、アウターシール部52,53と、グラスランの車内側リップ部54及び車外側リップ部55は、例えば、硬度が、JISA90以下の発泡又は非発泡のゴム様弾性体からなることが望ましい。また、インナーシール部51、アウターシール部52,53、車内側リップ部54及び車外側リップ部55を熱可塑性エラトスマーで構成することもできる。
【0028】
以上のように構成された本実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造によれば、ドアサッシュ50自体を樹脂製の一体成形品としたので、軽量化が図れるとともに、様々な色彩や質感などを施すことができるのでデザイン性に優れる。
また、ドアサッシュ50に、インナーシール部51と、アウターシール部としてメインシール部52とサブシール部53と、車内側リップ部54と車外側リップ部55の付け根部がそれぞれ一体成形されているので、部品点数が大幅に減少し、取付作業性が向上するとともに部品管理を容易に行うことができる。
さらに、インナーシール部51、アウターシール部52,53、車内側リップ部54及び車外側リップ部55が従来例で示したようにドアサッシュ50と別体であると、ドアサッシュ50に対して取付用の嵌合部を樹脂成形する必要があり嵌合部に嵌め込む作業が生じ煩わしいが、本実施形態の場合には、これらインナーシール部51、アウターシール部52,53、車内側リップ部54及び車外側リップ部55はドアサッシュ50と一体的であるので取付用の嵌合部は不要となり、取付作業性に優れる。
【0029】
なお、図2に示すように、ドアサッシュ50に、ドアサッシュ50を構成する樹脂よりも高い硬度の樹脂または金属からなる芯材61を埋設して、強度を向上するようにしてもよい。この芯材61は、板状であり、ドアサッシュ50の車外側部位50Bに埋設されている。
樹脂製品は特に熱によって長さなど形状が変化することがあるので、芯材61を埋設することによって形状の変化を抑制するといった効果もある。
【0030】
(第二実施形態)
次に、図3乃至図5を参照して、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造について説明する。図3乃至図5は、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造をそれぞれ示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。第一実施形態で示したものと同一部分には同一符号を付した。
【0031】
本発明の第一実施形態では、樹脂製のドアサッシュ50を中実にしたが、本発明の第二実施形態では、ドアサッシュ50に一または二以上の中空部71,72,73,74を形成してさらに軽量化を図ったものである。
図3に示す自動車用ウェザーストリップの取付構造は、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aの中央に一つの中空部71を形成したものである。なお、ここではドアサッシュ50を構成する樹脂よりも高い硬度の樹脂または金属からなる断面略S字状の芯材62を、車内側突出部50Aの内周側と車外側側壁50Az側と車外側部位50Bに沿わせて埋設している。
【0032】
また図4に示す自動車用ウェザーストリップの取付構造は、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aの中央に二つの中空部71,72を並べて形成するとともに、ドアサッシュ50の外周部位50Bにも二つの中空部73,74を並べて形成したものである。
また、インナーシール部として機能する中空シール部12の付け根部をオープニングトリム11の車外側側面に一体成形して、ドアDの閉時には、その中空シール部12をドアサッシュ50の車内側突出部50Aに、より具体的には、車内側突出部50Aの外周側コーナー部のコーナー部に弾接させている。特にコーナー部に弾接させることによってシール性が高められる。
さらに本発明の第一実施形態では、ドアサッシュ50に一体成形されるアウターシール部のうちメインシール部52を中空状としたが、リップ状のシール部52としている。
【0033】
また図5に示す自動車用ウェザーストリップの取付構造は、図4に示す自動車用ウェザーストリップの取付構造において、ボディパネル1に弾接する第二インナーシール部56をドアサッシュ50に一体成形したものである。第二インナーシール部56は、リップ状で、その付け根部は、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aの外周側に一体成形され、中空シール部12が弾接する車内側突出部50Aの外周側コーナー部と、メインシール部52の付け根部との間に設けられている。
【0034】
なお、本発明の第一、第二実施形態においては、アウターシール部をメインシール部51とサブシール部52で構成したが、メインシール部だけで構成することもできるし、シール部の数を複数本にすることもできる。
また、ドアDの閉時には、ドアサッシュ50の車内側突出部50Aに付け根部が一体成形されたインナーシール部51を、ボディパネル1に形成されたフランジ2に取付けられたオープニングウェザーストリップ10のオープニングトリム11に弾接させるようにしたが、ボディパネル1に直接弾接させることもできる。これによれば、オープニングウェザーストリップ10とともにそれを取付けるフランジ2を廃止することができるので、取付構造を一層簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るさらに別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係る別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。
【図6】自動車の側面図である。
【図7】従来例に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図6のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 ボディパネル
2 フランジ
4 ドアガラス
10 オープニングウェザーストリップ
11 オープニングトリム
12 中空シール部
13 芯材
20 ドアウェザーストリップ
21 取付基部
22 メインシール部
23 サブシール部
50 ドアサッシュ
50A 車内側突出部
50Az 車外側側壁
50B 外周側部位
50Bz 内周側側壁
50C 庇部位
50Cz 車内側側壁
51 インナーシール部
52 メインシール部(アウターシール部)
53 サブシール部(アウターシール部)
54 車内側リップ部
55 車外側リップ部
56 第二インナーシール部
61 芯材
62 芯材
71 中空部
72 中空部
73 中空部
74 中空部
D ドア
M 凹溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディパネルのドア開口縁車内側とドアサッシュの車内側突出部との間をシールするインナーシール部と、
前記ドアサッシュの車内側突出部に連設して車外側に延びる車外側部位の外周側に取付けられ、前記ボディパネルのドア開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部と、
前記車外側部位の内周側に取付けられ、昇降するドアガラスの車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部及び車外側リップ部が設けられたグラスランを備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュを樹脂製の一体成形品とするとともに、前記ドアサッシュに、前記インナーシール部と前記アウターシール部と車内側リップ部及び車外側リップ部の付け根部をそれぞれ一体成形したことを特徴とする自動車用ウェザーストリップの取付構造。
【請求項2】
ボディパネルのドア開口縁車内側に形成されたフランジに取付けられるオープニングトリムとドアサッシュの車内側突出部との間をシールするインナーシール部と、
前記ドアサッシュの車内側突出部に連設して車外側に延びる車外側部位の外周側に取付けられ、前記ボディパネルのドア開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部と、
前記車外側部位の内周側に取付けられ、昇降するドアガラスの車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部及び車外側リップ部が設けられたグラスランを備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュを樹脂製の一体成形品とするとともに、前記ドアサッシュに、前記インナーシール部と前記アウターシール部と車内側リップ部及び車外側リップ部の付け根部をそれぞれ一体成形し、前記インナーシール部を前記オープニングトリムに弾接させたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップの取付構造。
【請求項3】
ボディパネルのドア開口縁車内側に形成されたフランジに取付けられるオープニングトリムとドアサッシュの車内側突出部との間をシールするインナーシール部と、
前記ドアサッシュの車内側突出部に連設して車外側に延びる車外側部位の外周側に取付けられ、前記ボディパネルのドア開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部と、
前記車外側部位の内周側に取付けられ、昇降するドアガラスの車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部及び車外側リップ部が設けられたグラスランを備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュを樹脂製の一体成形品とするとともに、前記ドアサッシュに、前記アウターシール部と車内側リップ部及び車外側リップ部の付け根部をそれぞれ一体成形し、前記インナーシール部の付け根部を前記オープニングトリムに一体成形して前記インナーシール部を前記ドアサッシュの車内側突出部に弾接させたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップの取付構造。
【請求項4】
前記ドアサッシュをロックウェル硬さ85以上の高硬度樹脂で成形したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造。
【請求項5】
前記ドアサッシュに一または二以上の中空部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造。
【請求項6】
前記ドアサッシュに、ドアサッシュを構成する樹脂よりも高い硬度の樹脂または金属からなる芯材を埋設したことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−83407(P2010−83407A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256704(P2008−256704)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000196107)西川ゴム工業株式会社 (454)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】