説明

蓄電装置及び車両

【課題】組電池の短絡による発熱を防止することが可能な組電池を提供する。
【解決手段】組電池12と、組電池12を冷却するための冷却液23と、組電池12及び冷却液23を収容する電池収容ケース13と、冷却液23の電気抵抗を検出する電気抵抗検出器16と、電気抵抗検出器16により検出された電気抵抗値が10Ωmよりも低いか否かを判別する電池ECU51とを有する。電池ECU51は、電気抵抗値が10Ωmよりも低い場合には、電池保護回路52に組電池12から出力される電流の遮断を指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電体と蓄電体を冷却するための冷却液を筐体に収容した蓄電装置及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車、ハイブリッド自動車の駆動用または補助電源として使用される蓄電装置は、電池出力が高く、適正な使用温度を超えると電池劣化が進行するため、蓄電部を冷却する必要がある。
【0003】
この種の蓄電装置として、複数の電池を電気的に接続した組電池と、この組電池を冷却する冷却液と、該組電池と冷却液を収容する筐体とを有する電池装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。各電池にはガス放出弁が形成されており、このガス放出弁から、過充電などの際に電解液が電気分解することにより発生したガスを放出させる構成になっている。
【0004】
また、この蓄電装置には、冷却液を攪拌するための攪拌器が設けられている。
【特許文献1】特開平06−124733号公報
【特許文献2】特開平10−255750号公報
【特許文献3】特開2003−51298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電池からガスが放出される際に、冷却液の中に電解液や活物質が流出し、冷却液の電気抵抗を低下させる場合がある。
【0006】
また、筐体の内部に水分や不純物などの異物が混入して、冷却液の電気抵抗を低下させる場合がある。
【0007】
さらに、組電池を冷却することにより筐体の内部において冷却液が自然対流し、冷却液に接触した筐体や電池外套管が摩耗する場合がある。そして、摩耗した際に発生する金属クズにより冷却液の電気抵抗が低下する場合がある。冷却液を強制的に攪拌する攪拌装置(特許文献1参照)を使用する場合には、この問題がより一層顕在化することになる。
【0008】
このように冷却液の電気抵抗が低下すると、組電池が短絡して発熱温度が高くなるおそれがある。
【0009】
そこで、本願発明は、蓄電体の短絡を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願発明の蓄電装置は、蓄電体と、前記蓄電体を冷却する
ための冷却液と、前記蓄電体及び前記冷却液を収容する筐体と、前記冷却液の電気抵抗を
検出する検出手段と、前記検出手段により検出された電気抵抗値が閾値よりも低いか否か
を判別する判別手段とを有し、前記判別手段は、前記電気抵抗値が閾値よりも低い場合には、電気抵抗降下信号を出力することを特徴とする。
【0011】
ここで、前記電気抵抗降下信号に基づき、前記蓄電体から出力される電流を遮断する蓄電体保護部を設けてもよいし、前記蓄電体の異常を報知する報知手段を設けてもよいし、
前記蓄電体の目標蓄電量を増加させる蓄電量監視部を設けてもよい。
【0012】
蓄電体と、前記蓄電体を冷却するための冷却液と、前記蓄電体及び前記冷却液を収容す
る筐体と、前記冷却液の電気抵抗を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された
電気抵抗値に基づき、前記蓄電体の異常を報知する報知手段と、前記検出手段により検出
された電気抵抗値に基づき、前記蓄電体から出力される電流を遮断する蓄電体保護部とを
有し、前記報知手段は、前記電気抵抗値が第1の閾値よりも低い場合に前記蓄電体の異常
を報知し、前記蓄電体保護部は、前記電気抵抗値が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値
以下である場合に前記蓄電体から出力される電流を遮断することを特徴とする蓄電装置。
【0013】
蓄電体と、前記蓄電体を冷却するための冷却液と、前記蓄電体及び前記冷却液を収容す
る筐体と、前記冷却液の電気抵抗を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された
電気抵抗値に基づき、前記蓄電体の目標蓄電量を変化させる蓄電量監視部と、前記検出手段により検出された電気抵抗値に基づき、前記蓄電体から出力される電流を遮断する蓄電
体保護部とを有し、前記蓄電量監視部は、前記電気抵抗値が第1の閾値よりも低い場合に
前記蓄電体の目標蓄電量を増加させ、前記蓄電体保護部は、前記電気抵抗値が前記第1の
閾値よりも低い第2の閾値以下である場合には前記蓄電体から出力される電流を遮断する
ことを特徴とする。
【0014】
前記蓄電体は、複数の蓄電要素を電気的に接続することにより構成することができる。
また、前記冷却液を攪拌する攪拌手段を設けるとよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、冷却液の電気抵抗が閾値よりも低い場合には、電気抵抗降下信号が出
力されるため、蓄電体が短絡に至る前に様々な対策を施すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の実施例である蓄電装置の分解斜視図であり、図2は蓄電装置の断面図で
ある。これらの図を参照しながら、蓄電装置1の概要を説明する。
【0018】
本実施例の蓄電装置1は、電気自動車、ハイブリッド自動車の駆動用または補助電源として使用され、助手席下部のフロアパネル2上に設置されている。
【0019】
電池収容ケース(筐体)13には組電池(蓄電体)12及びこの組電池12を冷却する冷却液23が収容されており、電池収容ケース13のケース上蓋(筐体)14には、冷却液23の電気抵抗を検出するための電気抵抗検出器(検出手段)16が取り付けられている。
【0020】
このように、冷却液23の電気抵抗を検出する電気抵抗検出器16を設けることにより、冷却液23の電気抵抗の低下を迅速に検出することができるようにしている。その結果、後述するように、組電池12から出力される電流を遮断して、短絡による組電池12の発熱を防止することができる。
【0021】
次に、蓄電装置1の各部の構成を詳細に説明する。
(電池収容ケース13について)
電池収容ケース13は、上側が開口した箱型形状であり、ケース外周面には多数の放熱フィン31が形成されている。このように多数の放熱フィン31を設けることにより、外気との接触面積を増加させ、組電池12の放熱を促進することができる。なお、図2では放熱フィン31を省略して図示している。
【0022】
電池収容ケース13には、熱伝導性の高いステンレスなどの金属材料を用いることができる。
【0023】
なお、電池収容ケース13の外周面には、不図示の取り付けブラケットが形成されており、この取り付けブラケットは助手席下部のフロアパネル2に固定されている。これにより、蓄電装置1を固定することができる。
【0024】
(組電池12について)
組電池12は、複数の円筒型電池(蓄電要素)122を並設した電池集合体であり、対向配置される一対の電池フォルダ123に支持されている。各円筒型電池122の両端に設けられた電極ネジ軸部131、132は、電池フォルダ123から突出しており、バスバー124を介して直列に接続されている。バスバー124は、電極ネジ軸部131、132に締結ナット125を締結することにより固定される。
【0025】
このように複数の円筒型電池122を並設した電池集合体を車両の駆動用又は補助電源として使用する場合には、充放電に伴う発熱温度が高くなるため、冷却風を用いた気体冷却のみでは冷却不足となるおそれがある。そこで、本願発明では、気体よりも熱伝導率の高い冷却液23内に組電池12を浸漬させることにより、組電池12を冷却している。
【0026】
ここで、冷却液23としては、比熱、熱伝導性と沸点が高く、電池収容ケース13、組電池12を腐食させず、熱分解、空気酸化、電気分解などを受けにくい物質が適している。さらに、電極端子間の短絡を防止するために、電気的絶縁性の液体としなければならない。
【0027】
例えば、フッ素系不活性液体を使用することができる。フッ素系不活性液体としては、スリーエム社製フロリナート、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230を用いることができる。また、フッ素系不活性液体以外の液体(例えば、シリコンオイル)を用いることもできる。
【0028】
次に、図3を参照しながら、各円筒型電池122の構成を詳細に説明する。筒状の電池
外套缶134の内側には電極体135が組み込まれている。
【0029】
この電極体135は、両面に正活物質が塗布された帯状の正電極体135bと両面に負
活物質が塗布された帯状の負電極体135cとをセパレータ135aを介して渦巻状に巻
き回すことにより構成されている。電池外套缶134には、電解液が注入されている。なお、この電解液は、セパレータ135aの中に含浸させてもよい。
【0030】
正活物質として、リチウム−遷移元素複合酸化物であるLiCoO、LiNiO
LiFeO、LiCuO、LiMnO、LiMO(MはCo、Ni、Fe、Cu
及びMnよりなる群から選ばれた少なくとも2種の遷移元素)、LiMnを例示で
きる。負活物質としては、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な
ものであれば特に限定されない。具体例としては、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、有機
物焼成体、金属カルコゲン化物を例示することができる。
【0031】
電解液の溶質として使用するリチウム塩としては、LiClO、LiCFSO
LiPF、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiBF、LiSbF及びLiAsFを例示でき、リチウム塩を溶かすために使用する有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状炭酸エステルと、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等の鎖状炭酸エステルとの混合溶媒を例示することができる。
【0032】
電極体135の電池長手方向(Y方向)の両端には、円板状の集電板136が溶接され
ている。集電板136の資材としては、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔を例示でき
る。
【0033】
集電板136は、導電線137を介して、正及び負極ネジ軸部131、132を保持す
る保持板139に電気的及び機械的に接続されている。保持板139には正及び負極ネジ軸部131、132の取り付け位置とは異なる位置に破壊弁139´が形成されており、この破壊弁139´は、保持板139にパンチ加工を施すことにより形成される。
【0034】
電池異常状態の際に発生したガスにより、電池外套缶134の内圧が限界圧力値(例え
ば、2気圧)を超えて昇圧されると、破壊弁139´が破壊され、そこから円筒型電池122の外部にガスが放出される。これにより、電池外套缶134の内圧上昇を抑制することができる。また、ガス放出の際に、電解液や活物質が冷却液23の中に混入する場合もある。
【0035】
(ケース上蓋14について)
ケース上蓋14は、電池収容ケース13のカバー取付面13eに設置されており、不図示の締結ボルトにより固定されている。ケース上蓋14の平面視(Y軸方向視)中央には、冷却液23の電気抵抗を検出する電気抵抗検出器16が設けられている。電気抵抗検出器16には、冷却液23の電気抵抗を直読可能な絶縁抵抗器(メガ)を用いることができる。
【0036】
電気抵抗検出器16で検出された冷却液23の電気抵抗値は、導電線15を介して、後述する電池ECU51(図4参照)に出力される。
【0037】
次に、図4及び図5を参照して、蓄電装置の出力電流を遮断する方法について説明する。ここで図4は蓄電装置の出力電流を遮断する回路構成を示すブロック図であり、点線は電気的な接続を示し、矢印の向きは信号の流れる方向を示している。図5は蓄電装置の出力電流を遮断する方法を示すフローチャートである。
【0038】
電池ECU(判別手段)51は、電気抵抗測定器16から出力された電気抵抗値を常時監視しており(ステップS101)、冷却液23の電気抵抗値が10Ωm(閾値)以下に降下した場合には(ステップS102)、電池保護回路(蓄電体保護部)52に対して、電気回路の遮断を指示する指示信号(電気抵抗降下信号)を出力する。
【0039】
この指示信号に基づき、電池保護回路52は、組電池12から出力される電流を遮断する(ステップS103)。
【0040】
このように、本実施例によれば、冷却液23の電気抵抗が降下すると直ちに組電池12から出力される電流を遮断できるため、短絡による組電池12の発熱を抑制できる。
【実施例2】
【0041】
次に、図6及び図7を参照しながら、実施例2を説明する。ここで、図6は、組電池12の短絡を防止するための回路構成を図示したブロック図であり、点線は電気的な接続を示しており、矢印の向きは信号の流れる方向を示している。図7は、組電池12の短絡を防止する方法を示したフローチャートである。
【0042】
実施例1では、冷却液23の電気抵抗が低下した際に、組電池12から出力される電流を遮断したが、本実施例では電流を遮断する前段階として警報ランプ(報知手段)53による警告を行っている。なお、警報ランプ53以外の構成は、実施例1と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
電池ECU51は、電気抵抗測定器16から出力される電気抵抗値を常時監視しており(ステップS201)、冷却液23の電気抵抗値が10Ωm(第1の閾値)よりも低い場合には(ステップS202)、車室内に設けられた警報ランプ53に対して点灯動作の開始を指示する指示信号(電気抵抗降下信号)を出力する。
【0044】
この指示信号が入力されると、警報ランプ53は点灯動作を開始する(ステップS203)。これにより、車室内の人間に電池交換が必要である旨を報知することができる。
【0045】
警報ランプ53の点灯後に冷却液23の電気抵抗値がさらに降下して、10Ωm(第2の閾値)以下になった場合には(ステップS205)、実施例1と同様の方法により組電池12から出力される電流を遮断する。
【0046】
本実施例では、報知手段として警報ランプ53を使用したが、他の報知手段(たとえば、音声警告)を用いてもよい。
【実施例3】
【0047】
次に、図8を参照しながら、実施例3を説明する。ここで、図8は組電池12の短絡を防止する方法を示したフローチャートである。
【0048】
実施例1では、冷却液23の電気抵抗が低下した際に、組電池12から出力される電流を遮断したが、本実施例では電流を遮断する前段階として組電池12の目標蓄電量(SOC)を増加させている。
【0049】
電池ECU(蓄電量監視部)51は、電気抵抗測定器16から出力される電気抵抗値を常時監視しており(ステップS301)、冷却液23の電気抵抗値が10Ωm(第1の閾値)よりも低い場合には(ステップS302)、組電池12の目標蓄電量を数%増加させる(ステップS303)。なお、本実施例では、電気抵抗降下信号が電池ECU51の内部信号として処理されている。
【0050】
このように目標蓄電量を増加させることにより、冷却液23の電気抵抗が降下することにより放電した組電池12の電力を補うことができる。これにより、車両出力に対応した電池出力を得ることができる。
【0051】
目標蓄電量の増加後に冷却液23の電気抵抗値がさらに降下して、10Ωm(第2の閾値)以下になった場合には(ステップS205)、実施例1と同様に組電池12から出力される電流を遮断する。
【0052】
(他の実施例)
本発明は、図9に図示する蓄電装置100にも適用することができる。ここで、図9は、蓄電装置の断面図である。実施例1と同一の機能を有する部分には、同一符号を付している。電池フォルダ123は、一対の締結ボルト71及び締結ネット72によりケース上蓋14に吊り持ち支持されている。
【0053】
組電池12の下方には、円筒型電池122の長手方向に延びる回転部材63が配置されており、この回転部材63の外周面には複数の攪拌フィン64が形成されている。回転部材63の軸部62の一端はモータ61の出力軸に直結されており、他端は電池収容ケース13の内側面に設けられた軸受け部65に対して回転可能に支持されている。
【0054】
上述の構成において、モータ61を駆動すると軸部62を回転軸として回転部材63が回転し、攪拌フィン64の攪拌作用により、冷却液23を攪拌することができる。これにより、冷却液23の温度のバラツキを抑制して、電池寿命を延ばすことができる。
【0055】
このように、強制的な攪拌手段を設けることにより冷却液の流速が増すため、実施例1の構成よりも電池収容ケース13、電池外套缶134が摩耗しやすくなる。したがって、電気抵抗検出器16を設けることにより、摩耗時に発生する金属クズによる冷却液23の電気抵抗の低下をいち早く検出して、出力電流の遮断などの安全対策などを施すことができる。
【0056】
また、実施例2及び3では、組電池12から出力される電流を遮断したが、警告のみ(報知手段)又は電池ECU(蓄電量監視部)による目標蓄電量の増加のみを行っても良い。この場合、ケース上蓋14にガス排出管を接続して、電池収容ケース13の内部のガス(円筒型電池122から発生したガス)を外部に排出させるとよい。
【0057】
上述の実施例では円筒型のリチウムイオン電池について説明したが、ニッケル水素電池
を使用してもよいし、角型電池を使用してもよい。また、電気二重層キャパシタを使用す
ることもできる。この電気二重層キャパシタは、複数の正極及び負極を、セパレータを介
在させて交互に重ね合わせたものである。そして、この電気二重層キャパシタにおいては、例えば、集電体としてアルミ箔、正極活物質及び負極活物質として活性炭、セパレータとしてポリエチレンからなる多孔質膜を用いることができる。
【0058】
蓄電装置は、後部座席の下方、トランクルームなどに配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】蓄電装置の分解斜視図である。
【図2】蓄電装置の断面図である。
【図3】円筒型電池の断面図である。
【図4】蓄電装置の出力電流を遮断する回路構成を示すブロック図である。
【図5】蓄電装置の出力電流を遮断する方法を示すフローチャートである。
【図6】組電池の短絡を防止するための回路構成を図示したブロック図である。
【図7】組電池の短絡を防止する方法を示したフローチャートである(実施例2)。
【図8】組電池の短絡を防止する方法を示したフローチャートである(実施例3)。
【図9】他の実施例の蓄電装置の断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1 蓄電装置
2 フロアパネル
12 組電池
13 電池収容ケース
14 ケース上蓋
15 導電線
16 電気抵抗検出器
23 冷却液
31 放熱フィン
51 電池ECU
52 電池保護回路
53 警報ランプ
61 モータ
62 軸部
63 回転部材
64 攪拌フィン
122 円筒型電池
134 電池外套管


【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電体と、
前記蓄電体を冷却するための冷却液と、
前記蓄電体及び前記冷却液を収容する筐体と、
前記冷却液の電気抵抗を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された電気抵抗値が閾値よりも低いか否かを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段は、前記電気抵抗値が閾値よりも低い場合には、電気抵抗降下信号を出力することを特徴とする蓄電装置。
【請求項2】
前記電気抵抗降下信号に基づき、前記蓄電体から出力される電流を遮断する蓄電体保護部を有することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記電気抵抗降下信号に基づき、前記蓄電体の異常を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置
【請求項4】
前記電気抵抗降下信号に基づき、前記蓄電体の目標蓄電量を増加させる蓄電量監視部を有することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項5】
蓄電体と、
前記蓄電体を冷却するための冷却液と、
前記蓄電体及び前記冷却液を収容する筐体と、
前記冷却液の電気抵抗を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された電気抵抗値に基づき、前記蓄電体の異常を報知する報知手段と、
前記検出手段により検出された電気抵抗値に基づき、前記蓄電体から出力される電流を遮断する蓄電体保護部とを有し、
前記報知手段は、前記電気抵抗値が第1の閾値よりも低い場合に前記蓄電体の異常を報知し、前記蓄電体保護部は、前記電気抵抗値が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以下である場合に前記蓄電体から出力される電流を遮断することを特徴とする蓄電装置。
【請求項6】
蓄電体と、
前記蓄電体を冷却するための冷却液と、
前記蓄電体及び前記冷却液を収容する筐体と、
前記冷却液の電気抵抗を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された電気抵抗値に基づき、前記蓄電体の目標蓄電量を変化させる蓄電量監視部と、
前記検出手段により検出された電気抵抗値に基づき、前記蓄電体から出力される電流を遮断する蓄電体保護部とを有し、
前記蓄電量監視部は、前記電気抵抗値が第1の閾値よりも低い場合に前記蓄電体の目標蓄電量を増加させ、前記蓄電体保護部は、前記電気抵抗値が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以下である場合には前記蓄電体から出力される電流を遮断することを特徴とする蓄電装置。
【請求項7】
前記蓄電体は、複数の蓄電要素を電気的に接続することにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載の蓄電装置。
【請求項8】
前記冷却液を攪拌する攪拌手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載の蓄電装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のうちいずれか一つに記載の蓄電装置を搭載した車両。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−4192(P2009−4192A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−163108(P2007−163108)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】