説明

表示装置および液晶表示装置

【課題】 表示装置の開口率を向上させる。
【解決手段】 複数の画素の各々の画素は、第1の色用の第1サブピクセルと、第2の色用の第2サブピクセルと、第3の色用の第3サブピクセルとで構成され、前記第1のサブピクセルは、その長手方向が映像線の延在方向であり、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、それらの長手方向が走査線の延在方向であり、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、前記映像線の延在方向に隣接する2つの前記画素において、前記第1サブピクセルは連続し、前記映像線の延在方向に隣接する3つの前記画素を第1乃至第3の画素とするとき、前記第1の画素と前記第2の画素との間において、前記第2サブピクセルは連続し、また、前記第2の画素と前記第3の画素との間において、前記第3サブピクセルは連続している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および液晶表示装置に関し、特に、複数の画素の各々が三色のサブピクセルで構成されたカラー表示の表示装置に適用して有効な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カラー表示の表示装置として、例えば液晶表示装置が知られている。
液晶表示装置では、カラー表示するために、表示方式によらずカラーフィルタを備えている。カラーフィルタに使用される色は、赤(R),緑(G),青(B)の三色(RGB)が基本であり、赤,緑,青で1基本単位(1ピクセル又は1画素)を構成している。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、以下のものがある。
【特許文献1】特開2005−62220号公報
【特許文献2】特開平8−335060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
液晶表示装置では、赤,緑,青の各々で混色を避けるため、サブピクセル間にブラックマトリクスなどの遮光膜を設けるのが通常である。遮光膜を設ける主な理由は、以下の通りである。
(1)カラーフィルタの製造工程は、まずブラックマトリクスをホトリソグラフ法により形成し、その後、赤,緑,青の順で同様にホトリソグラフ法で色レジストを形成する。その際、赤,緑,青のホトリソグラフ工程でそれぞれ合わせずれによる色の隙間、あるいは色の重畳が生じるが、それが表示上に現れないように製造マージンを見込んでブラックマトリクスを形成している。
(2)TFT基板(アレイ基板)とCF基板(カラーフィルタ基板)を重ね合わせる際には合わせずれが生じる。ずれが大きい場合は隣接するサブピクセルに異なる色が現れる場合があるが、それが表示上に現れないように製造マージンを見込んでブラックマトリクスを形成している。
もしも、遮光膜を設けないと、製造工程の合わせずれが原因で異なる色のサブピクセル間で混色が起きてしまい、色再現性が低下するなど表示品質が著しく低下してしまう。しかしながら、混色を防ぐためにサブピクセル間に遮光膜を設けると開口率が低下してしまうという弊害もある。
画素サイズが大きい場合には影響が少ないが、高精細になり画素サイズが小さくなるに従い、サブピクセル中の遮光膜の占める面積比率が大きくなり、開口率が低下してしまう。開口率が低下すると表示輝度が低下するため、表示品質が著しく低下してしまう。また、表示輝度を保つためにバックライトを明るくすると、消費電力が上昇してしまうという問題もある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、表示装置の開口率を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)マトリクス状に配置された複数の画素と、第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に併設される複数の走査線と、前記走査線と交差して前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に併設される複数の映像線とを有する表示装置であって、
前記複数の画素の各々の画素は、第1の色用の第1サブピクセルと、第2の色用の第2サブピクセルと、第3の色用の第3サブピクセルとで構成され、前記第1サブピクセルは、その長手方向が前記映像線の延在方向であり、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、それらの長手方向が前記走査線の延在方向であり、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、前記映像線の延在方向に隣接する2つの前記画素において、前記第1サブピクセルは連続し、前記映像線の延在方向に隣接する3つの前記画素を第1乃至第3の画素とするとき、前記第1の画素と前記第2の画素との間において、前記第2サブピクセルは連続し、また、前記第2の画素と前記第3の画素との間において、前記第3サブピクセルは連続している。
【0005】
(2)上記(1)において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとの間に遮光膜を有する。
(3)上記(2)において、前記遮光膜は、前記第1サブピクセルを横切るように形成されている。
(4)上記(1)において、前記走査線の延在方向に隣接する2つの画素をそれぞれ一方の画素と他方の画素とするとき、前記一方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、前記他方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第3サブピクセル、前記第2サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置されている。
(5)上記(1)において、前記複数の映像線のうち、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルの何れか一方のサブピクセル用の映像線と、前記第1サブピクセル用の映像線とが近接して配置されている。
(6)上記(1)において、前記表示装置は、前記複数の画素と、前記複数の走査線と、前記複数の映像線とを有する液晶表示パネルを備えた液晶表示装置である。
(7)上記(6)において、前記液晶表示装置は、ノーマルブラック特性である。
(8)上記(6)において、前記液晶表示装置は、縦電界方式の液晶表示装置である。
(9)上記(6)において、前記液晶表示装置は、横電界方式の液晶表示装置である。
【0006】
(10)第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素と、第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に併設される複数の走査線と、前記走査線と交差して前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に併設される複数の映像線とを有する液晶表示装置であって、
前記複数の画素の各々の画素は、第1の色用のカラーフィルタを有する第1サブピクセルと、第2の色用のカラーフィルタを有する第2サブピクセルと、第3の色用のカラーフィルタを有する第3サブピクセルとで構成され、前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの各々は、前記第1の基板上に形成された画素電極と、前記第1の基板上に形成された対向電極とを有し、前記第1サブピクセルは、その長手方向が前記映像線の延在方向であり、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、それらの長手方向が前記走査線の延在方向であり、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、前記映像線の延在方向に隣接する2つの前記画素において、前記第1サブピクセルは連続し、前記映像線の延在方向に隣接する3つの前記画素を第1乃至第3の画素とするとき、前記第1の画素と前記第2の画素との間において、前記第2サブピクセルは連続し、また、前記第2の画素と前記第3の画素との間において、前記第3サブピクセルは連続している。
【0007】
(11)上記(10)において、前記第1サブピクセル、第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの各々の画素電極は、前記走査線の延在方向に沿って延在し、前記映像線の延在方向に併設される複数の線状部分を有するシングルドレイン構造になっている。
(12)上記(10)において、前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの各々の画素電極は、前記映像線に対してθの傾きを持って延在し、前記映像線の延在方向に併設される複数の第1の線状部分と、前記映像線に対して−θの傾きを持って延在し、前記映像線の延在方向に沿って併設される複数の第2の線状部分とを有するマルチドレイン構造になっている。
(13)上記(10)において、前記液晶表示装置の交流駆動方法は、フレーム反転駆動方法である。
(14)上記(10)において、前記第2サブピクセルと前記第3のサブピクセルとの間に遮光膜を有する。
(15)上記(14)において、前記遮光膜は、前記第1サブピクセルを横切るように形成されている。
(16)上記(10)において、前記走査線の延在方向に隣接する2つの画素をそれぞれ一方の画素と他方の画素とするとき、前記一方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、前記他方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第3サブピクセル、前記第2サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置されている。
(17)上記(10)において、前記画素電極、前記対向電極は、絶縁膜を介して積層されている。
【発明の効果】
【0008】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
本発明によれば、表示装置の開口率を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、発明の実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
表示装置として、アクティブマトリクス型液晶表示装置が知られている。アクティブマトリクス型液晶表示装置の表示方式は、縦電界方式と横電界(IPS:In-Plane-Switching)方式に分類することができる。本実施例では、IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明する。
なお、文字やグラフィックを表示する最小単位のものをドットと呼ぶが、この最小単位のドットを液晶ディスプレイでは画素(ピクセル)と呼ぶ。
また、カラー表示においては、画素を赤(R),緑(G),青(B)の3色に分割するためにRGB3色を一まとめにして画素(ピクセル)と呼び、RGBで分割した3分の1(1/3)ドットをサブ画素(サブピクセル)と呼ぶ。RGBに代えて、シアン、マゼンダ、イエローでもよい。
【0010】
[実施例1]
本実施例1では、IPS方式の全透過型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明する。
図1乃至図7は、本発明の実施例1であるIPS方式の全透過型液晶表示装置に係る図であり、
図1は、液晶表示パネルのカラーフィルタの配置を示す平面図、
図2は、図1の一部を拡大した平面図、
図3は、図2を簡略化して画素の構成を示す平面図、
図4は、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極及び対向電極を示す平面図、
図5は、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図、
図6は、液晶表示パネルの断面構造であって、図5のA−A’線に沿った断面構造を示す断面図、
図7は、液晶表示パネルの断面構造であって、図5のB−B’線に沿った断面構造を示す断面図である。
【0011】
本実施例1のIPS方式の全透過型液晶表示装置は、図6及び図7に示す液晶表示パネル40を備えている。
液晶表示パネル40は、図6及び図7に示すように、一対の基板(11,21)の間に、多数の液晶分子30aからなる液晶層30を挟持した構成になっており、基板21の主面側が観察側となっている。基板(11,21)としては、例えばガラス等の透明な絶縁性基板が用いられている。液晶層30としては、ポジ型液晶、或いはネガ型液晶が用いられている。
また、液晶表示パネル40は、図1及び図2に示す画素1がマトリクス状に複数配置された画素アレイ(表示領域)を有している。複数の画素1の各々は、図2及び図3に示すように、第1の色用の第1サブピクセル2aと、第2の色用の第2サブピクセル2bと、第3の色用の第3サブピクセル2cとで構成されている。本実施例では、例えば、第1の色用の第1サブピクセル2aは緑色(G)、第2の色用の第2サブピクセル2bは青色(B)、第3の色用のサブピクセル2cは赤色(R)である。
また、液晶表示パネル40は、平面的に見たとき、図5に示すように、第1の方向(本実施例では例えばX方向)に沿って延在する走査線GLと、この走査線GLと交差して第2の方向(本実施例では例えばX方向と直交するY方向)に沿って延在する映像線DLとを有している。走査線GLは、Y方向に所定の間隔を置いて併設して複数本配置され、映像線DLは、X方向に所定の間隔を置いて併設して複数本配置されている。走査線GLは1表示ライン毎に配置され、映像線DLは1つの画素1を構成する3つのサブピクセル(2a,2b,2c)に対応して配置(DL1,DL2,DL3)されている。
なお、X方向に沿って1列で配置された複数の画素1で1表示ラインが構成され、この1表示ラインはY方向(走査方向)に複数設けられている。
ここで、X方向又はY方向において、互いに隣接する2つの画素1の間、並びに互いに隣接する2つのサブピクセルの間(2a/2b,2a/2c,2b/2c)を画素境界と呼び、この画素境界によって複数の画素1の各々、並びに複数のサブピクセルの各々は区画されている。
【0012】
各画素1において、第1サブピクセル2a、第2サブピクセル2b、第3サブピクセル2cの各々は、図4乃至図7に示すように、画素電極PIXと、対向電極CT(共通電極とも言う)とを有し、更に、緑色(G)用のカラーフィルタ22a、赤色(R)用のカラーフィルタ22b、青色(B)用のカラーフィルタ22cのうちの何れか1つのカラーフィルタを有している。本実施例では、例えば、第1サブピクセル2aは緑色用のカラーフィルタ22aを有し、第2サブピクセル2bは青色用のカラーフィルタ22bを有し、第3サブピクセル2cは赤色のカラーフィルタ22cを有している。
図6及び図7に示すように、基板(TFT基板とも言う)11の液晶層30側には、基板11から液晶層30に向かって順に、走査線GL、ゲート絶縁膜GI、アモルファス・シリコンからなる半導体層12(図5参照)、絶縁膜13、映像線DL及び電極14(図5参照)、絶縁膜15、対向電極CT、絶縁膜16、画素電極PIX(PIX1,PIX2,PIX3)、配向膜18等が形成されている。基板11の液晶層30側とは反対側の外側には、偏光板POL1が配置されている。
基板(CF基板とも言う)21の液晶層30側には、基板21から液晶層30に向かって順に、遮光膜(ブラックマトリクス)BM、カラーフィルタ(22a,22b,22c)、保護膜23、配向膜24等が形成されている。基板21の液晶層30側とは反対側の外側には、偏光板POL2が配置されている。
【0013】
図5に示すように、複数の走査線GLは絶縁膜を介して複数の映像線DLと交差しており、これらの走査線GLと映像線DLとが交差する各交点近傍には、サブピクセル(2a,2b,2c)のスイッチング素子として使用される薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が設けられている。即ち、第1サブピクセル2a、第2サブピクセル2b、第3サブピクセル2cの各々は、薄膜トランジスタを有している。この薄膜トランジスタは走査線GLからの走査信号(電圧)によってオン・オフが制御され、薄膜トランジスタを介して映像線DLからの映像信号(電圧)が画素電極PIXに供給される。
薄膜トランジスタは、走査線GLと一体に形成されたゲート電極GTと、このゲート電極GTを覆うようにして形成されたゲート絶縁膜GIと、アモルファス・シリコンからなる半導体層12に形成され、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の半導体領域とを有する構成になっている。半導体層12は、ゲート絶縁膜GIを介在してゲート電極GTを横切るようにして形成されている。一対の半導体領域のうち、一方の半導体領域は映像線DLと電気的に接続され、他方の半導体領域は電極14と電気的に接続されている。電極14は、映像線DLと同層の層であって映像線DLと電気的に分離されて形成されており、絶縁膜16の表面から電極14に到達するコンタクトホールCH1を介して画素電極PIXと電気的に接続されている。
【0014】
図4に示すように、第1サブピクセル2aの画素電極PIX1は、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に対して+θの角度を持って延在し、映像線DLの延在方向に所定の間隔をおいて併設される複数の第1の線状部分17aと、映像線DLの延在方向に対して−θの角度を持って延在し、映像線DLの延在方向に所定の間隔をおいて併設される複数の第2の線状部分17bと、映像線DLの延在方向に沿って延在し、複数の第1及び第2の線状部分(17a,17b)の各々の一端側に連結された第2の連結部分17cと、映像線DLの延在方向に沿って延在し、複数の第1及び第2の線状部分(17a,17b)の各々の他端側に連結された第3の連結部分17cとを有する構成になっている。
第2サブピクセル2b及び第3サブピクセル2cの各々の画素電極(PIX2,PIX3)は、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に沿って延在する第1の連結部分17cと、第1の連結部分17cから突出し、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に対して+θの角度を持って延在し、映像線DLの延在に所定の間隔をおいて併設される複数の第1の線状部分17aと、第1の連結部分17cから第1の線状部分17aとは反対側に突出し、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に対して−θの角度を持って延在し、映像線DLの延在方向に所定の間隔をおいて併設される複数の第2の線状部分17bと、映像線DLの延在方向に沿って延在し、複数の第1の線状部分17aの各々の他端側に連結された第2の連結部分17cと、映像線DLの延在方向に沿って延在し、複数の第2の線状部分17bの各々の他端側に連結された第3の連結部分17cとを有する構成になっている。
即ち、本実施例の第1サブピクセル2a、第2サブピクセル2b、第3サブピクセル2cの各々の画素電極PIX(PIX1,PIX2,PIX3)は、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に対して+θの角度を持って延在し、映像線DLの延在方向に所定の間隔をおいて併設される複数の第1の線状部分17aと、映像線DLの延在方向に対して−θの角度を持って延在し、映像線DLの延在方向に所定の間隔をおいて併設される複数の第2の線状部分17bとを有するマルチドメイン構造になっている。
なお、θ=70°〜87°が望ましい。
【0015】
対向電極CTは、面状に形成されている。対向電極CTと画素電極(PIX1,PIX2,PIX3)は、図6及び図7に示すように、絶縁膜16を介して積層されており、これによって保持容量を形成している。本実施例では、画素電極(PIX1,PIX2,PIX3)が対向電極CTよりも上層に形成されている。対向電極CT及び画素電極PIXは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で形成されている。
図6及び図7において、基板11側の偏光板POL1の外側には、図示していないが、バックライトが配置されており、これにより透過型液晶表示装置として機能し、この場合、基板21の主面側が観察側となる。
本実施例のIPS方式の全透過型液晶表示装置では、画素電極PIXと対向電極CTとによって電界を発生させることにより液晶層30の液晶分子30aを面内で再配列させることができる。電界の強弱により液晶層30の位相差が変化するため、基板11側の偏光板POL1を通過した直線偏光が液晶層30で位相を変えられ、反対側の偏光板POL2を「通過する」、「通過しない」を選択することができる。その結果、観察面側では光の明暗が表示できる。
なお、本実施例のIPS方式の全透過型液晶表示装置は、ノーマルブラック特性であり、また、交流駆動方法がフレーム反転駆動方法である。
【0016】
ここで、画素1の構成及び配置と、遮光膜BMの配置について、図2及び図3を参照しながら説明する。
複数の画素1の各々は、第1サブピクセルル2aと、第2サブピクセル2bと、第3サブピクセル2cとで構成されている。
第1乃至第3サブピクセル(2a,2b,2c)の各々は、長辺及び短辺を有する長方形の平面形状で形成されている。第1サブピクセル2aは、その長手方向が映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)であり、第2及び第3サブピクセル(2b,2c)の各々は、それらの長手方向が走査線GLの延在方向(X方向,1表示ライン方向)である。
第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとは、第1サブピクセル2aの片側に映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接して配置されている。
映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する2つの画素1(例えば、1a/1b,1b/1c)において、第1サブピクセル1aは連続している。
映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bとの間において、第2サブピクセル1bは連続し、また、第2の画素1bと第3の画素1cとの間において、第3サブピクセル1cは連続している。
即ち、映像線DLの延在方向に隣接する2つの画素1において、同色(本実施例では緑色)である各々の第1サブピクセル2a同士が隣り合っている。また、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bにおいて、同色(本実施例では青色)である各々の第2サブピクセル2b同士が隣り合っており、第2の画素1bと第3の画素1cとの間において、同色(本実施例では赤色)である各々の第3サブピクセル1c同士が隣り合っている。
【0017】
なお、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する2つの画素1の各々の第1サブピクセル2aにおいては、カラーフィルタ22aが共通である。また、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bの各々の第2サブピクセル1bにおいては、カラーフィルタ22bが共通であり、第2の画素1bと第3の画素1cの各々の第3サブピクセル1cにおいてはカラーフィルタ22cが共通である。
走査線GLの延在方向(X方向,1表示ライン方向)に隣接する2つの画素1をそれぞれ一方の画素と他方の画素とするとき、一方の画素1において、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとは、第2サブピクセル2b、第3サブピクセル2cの順番で第1サブピクセル2aの片側に映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接して配置され、他方の画素1において、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとは、第3サブピクセル2c、第2サブピクセル2bの順番で第1サブピクセル2aの片側に映像線DLの延在方向に隣接して配置されている。
なお、本実施例において、映像線DL1は、図5に示すように、走査線GLの延在方向に隣接する2つの画素1の間の画素境界と平面的に重なる位置に配置され、映像線DL2は、第1サブピクセル2aと第2及び第3サブピクセル(2b,2c)との間の画素境界と平面的重なる位置に配置され、映像線LD3は、第2及び第3サブピクセル(2b,2c)の各々の中央部を横切る位置に配置されている。
【0018】
遮光膜BMは、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する2つの画素1間の画素境界を除いて、走査線GLの延在方向(X方向,1表示ライン方向)に隣接する2つの画素1間の画素境界と平面的に重なるようにして(重畳して)形成されている。また、遮光膜BMは、各画素1において、第1サブピクセル2aと第2及び第3サブピクセル(2b,2c)との間の画素境界と平面的に重なるようにして(重畳して)形成されている。更に、遮光膜BMは、各画素1において、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとの間の画素境界と平面的に重なるようにして(重畳して)形成されている。本実施例において、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとの間の遮光膜BMは第1サブピクセル2aを横切るようにして形成されている。
即ち、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する2つの画素1間の画素境界には、遮光膜BMが形成されていない。
【0019】
とこで、液晶表示装置では、混色を避けるため、異なる色のサブピクセル間にブラックマトリクスなどの遮光膜BMを設けるのが通常である。隣り合う2つのサブピクセルが同色の場合には混色が起こりえないため、この2つのサブピクセル間に遮光膜BMを形成する必要はない。遮光膜BMが不要になれば開口率を向上させることができる。
本実施例では、映像線DLの延在方向に隣接する2つの画素1において、同色(本実施例では緑色)である各々の第1サブピクセル2a同士が隣り合っている。また、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bにおいて、同色(本実施例では青色)である各々の第2サブピクセル2b同士が隣り合っており、第2の画素1bと第3の画素1cにおいて、同色(本実施例では赤色)である各々の第3サブピクセル1c同士が隣り合っているため、映像線DLの延在方向に隣接する2つの画素1(1a/1b,1b/1c)において、これら2つのサブピクセル間(2a/2a,2b/2b,2c/2c)に遮光膜BMを形成する必要がなく、開口率を向上させることができる。
開口率が向上すれば、液晶表示パネル40の透過率が向上する。バックライトの輝度が一定であれば、開効率を向上させることにより表示輝度が向上し、表示品質が向上するという利点がある。また、同じ表示輝度を得るためには、開効率を向上させることによりバックライトの輝度を下げ、バックライトの消費電力を低減することができる。
【0020】
[実施例2]
図8は、本発明の実施例2のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのカラーフィルタの配置を示す平面図である。この図8は、実施例1の図2に対応するものである。
本実施例2のIPS方式の全透過型液晶表示装置は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の点が異なっている。
即ち、前述の実施例1では、図2に示すように、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとの間の遮光膜BMは第1サブピクセル2aを横切るようにして形成されているが、本実施例2では、図8に示すように、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとの間の遮光膜BMは第1サブピクセル2aを横切ることなく、第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとの間において終端している。
このように構成された本実施例2においては、更に開口率を向上させることができる。
【0021】
[実施例3]
図9は、本発明の実施例3のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
本実施例3のIPS方式の全透過型液晶表示装置は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の点が異なっている。
即ち、サブピクセル(2a,2b,2c)のスイッチング素子として使用される薄膜トランジスタが異なっている。前述の実施例1の薄膜トランジスタは、アモルファス・シリコンからなる半導体層12に、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の半導体領域が形成されているが、本実施例3の薄膜トランジスタは、ポリシリコンからなる半導体層PS(図9参照)に、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の半導体領域が形成されている。
本実施例3の薄膜トランジスタは、ポリシリコンからなる半導体層PSに形成され、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の半導体領域と、半導体層PSを覆うようにして形成されたゲート絶縁膜(GI)と、走査線GLと一体に形成され、半導体層PS上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極GTとを有する構成になっている。
ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の半導体領域のうち、一方の半導体領域は、映像線DLから半導体層PSに到達するコンタクトホールCH2を介して映像線DLと電気的に接続され、他方の半導体領域は、電極14から半導体層PSに到達するコンタクトホールCH3を介して電極14と電気的に接続されている。電極14は、映像線DLと同層の層であって映像線DLと電気的に分離されて形成されており、画素電極PIXから電極14に到達するコンタクトホールCH1を介して画素電極PIXと電気的に接続されている。
このように構成された本実施例3のIPS方式の全透過型液晶表示装置においても、前述の実施例1及び2と同様に、開口率を向上させることができる。
【0022】
[実施例4]
図10は、本発明の実施例4のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
本実施例4のIPS方式の全透過型液晶表示装置は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の点が異なっている。
即ち、前述の実施例1の画素電極PIX(PIX1,PIX2,PIX3)は、図4に示すように、マルチドレイン構造になっているが、本実施例4の画素電極PIX(PIX1,PIX2,PIX3)は、図10に示すように、シングルドメイン構造になっている。
シングルドメイン構造の画素電極PIX(PIX1,PIX2,PIX3)は、走査線GLの延在方向(X方向,1表示ライン方向)に沿って延在し、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に所定の間隔をおいて併設される複数の線状部分17dを有し、更に、映像線DLの延在方向に沿って延在し、複数の線状部分17dの各々の一端側に連結された第2の連結部分17cと、映像線DLの延在方向に沿って延在し、複数の線状部分17dの各々の他端側に連結された第3の連結部分17cとを有する構成になっている。
このように構成された本実施例5においても、前述の実施例1及び2と同様に、開口率を向上させることができる。
【0023】
[実施例5]
図11は、本発明の実施例5のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
本実施例5のIPS方式の全透過型液晶表示装置は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の点が異なっている。
即ち、前述の実施例1では、図5に示すように、第2サブピクセル2bの薄膜トランジスタと電気的に接続される映像線DL3が、第2及び第3サブピクセル(2b,2c)の各々の中央部を横切る位置に配置されているが、本実施例5では、図11に示すように、走査線GLの延在方向に隣接する2つの画素1をそれぞれ一方の画素1と他方の画素1とするとき、一方の画素1の第3サブピクセル2cの薄膜トランジスタと電気的に接続される映像線DL3と、他方の画素1の第1サブピクセル2aの薄膜トランジスタと電気的に接続される映像線DL1とが近接して配置されている。
このように構成された本実施例5においても、前述の実施例1及び2と同様に、開口率を向上させることができる。
【0024】
[実施例6]
前述の実施例1〜5は、表示装置の一つであるIPS方式の全透過型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明したが、本実施例6では、表示装置の一つである有機EL表示装置に本発明を適用した例について説明する。
図12は、本発明の実施例6の有機EL表示装置において、1画素における電極及び配線を示す平面図である。
本実施例6の有機EL表示装置は、マトリクス状に配置された複数の画素1を有している。複数の画素1の各々は、前述の実施例1〜5と同様に、第1の色用の第1サブピクセル2aと、第2の色用の第2サブピクセル2bと、第3の色用の第3サブピクセル2cとで構成されている。
第1乃至第3サブピクセル(2a,2b,2c)の各々は、長辺及び短辺を有する長方形の平面形状で形成されている。第1サブピクセル2aは、その長手方向が映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)であり、第2及び第3サブピクセル(2b,2c)の各々は、それらの長手方向が走査線GLの延在方向(X方向,1表示ライン方向)である。
第2サブピクセル2bと第3サブピクセル2cとは、第1サブピクセル2aの片側に映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接して配置されている。
映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する2つの画素1(例えば、1a/1b,1b/1c)において、第1サブピクセル2aは連続している。
映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bとの間において、第2サブピクセル2bは連続し、また、第2の画素1bと第3の画素1cとの間において、第3サブピクセル2cは連続している。
即ち、本実施例6においても、映像線DLの延在方向に隣接する2つの画素1において、同色(本実施例では緑色)である各々の第1サブピクセル2a同士が隣り合っている。また、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bにおいて、同色(本実施例では青色)である各々の第2サブピクセル2b同士が隣り合っており、第2の画素1bと第3の画素1cとの間において、同色(本実施例では赤色)である各々の第3サブピクセル2c同士が隣り合っている。
【0025】
本実施例の複数の画素1の各々は、前述の実施例1〜5の画素1とは異なり、画素電極PIX(第1電極:PIX4,PIX5,PIX6)と共通電極CT1(第2電極)との間に発光材料層を挟持したOLED(Organic Light Emitting Diode)構造になっており、画素電極PIXと共通電極CT1との間の発光材料層に流れる電流の強弱に応じて発光材料層が発光するようになっている。画素電極PIXは、画素毎に分離して形成され、共通電極CT1は、各画素で共通になっている。
有機EL表示装置においては、隣り合う2つのサブピクセル間にバンク膜と呼称される絶縁膜が設けられており、このバンク膜には、各画素の画素電極を露出するための開口が複数設けられている。
ここで、有機EL表示装置においても、混色を避けるため、異なる色のサブピクセル間にブラックマトリクスなどの遮光膜BMを設けてもよい。隣り合う2つのサブピクセルが同色の場合には混色が起こり得ないため、この2つのサブピクセル間に遮光膜BMを形成する必要はない。遮光膜BMが不要になれば開口率を向上させることができる。
従って、本実施例6においても、前述の実施例1〜5と同様に、映像線DLの延在方向に隣接する2つの画素1において、同色(本実施例では緑色)である各々の第1サブピクセル2a同士が隣り合い、また、映像線DLの延在方向(Y方向,走査方向)に隣接する3つの画素1を第1乃至第3の画素(1a,1b,1c)とするとき、第1の画素1aと第2の画素1bにおいて、同色(本実施例では青色)である各々の第2サブピクセル2b同士が隣り合い、第2の画素1bと第3の画素1cにおいて、同色(本実施例では赤色)である各々の第3サブピクセル2c同士が隣り合うようにすることで、映像線DLの延在方向に隣接する2つの画素1(1a/1b,1b/1c)において、これら2つのサブピクセル間(2a/2a,2b/2b,2c/2c)に遮光膜BMを形成する必要がなく、開口率を向上させることができる。
【0026】
なお、前述の実施例1では、対向電極CT上に絶縁膜を介して画素電極PIXが積層された画素構造について説明したが、本発明は、画素電極PIX上に絶縁膜を介して対向電極が積層された画素構造においても適用可能である。
また、前述の実施例1〜5では、IPS方式の全透過型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、IPS方式の半透過型液晶表示装置や、縦電界方式の全透過型或いは半透過型液晶表示装置にも適用可能である。
また、前述の実施例6では有機EL表示装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、無機ELなどの他の形式の表示装置にも適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施例1のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのカラーフィルタの配置を示す平面図である。
【図2】図1の一部を拡大した平面図である。
【図3】図2を簡略化して画素構成を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例1の液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極及び対向電極を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例1の液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
【図6】本発明の実施例1の液晶表示パネルの断面構造であって、図5のA−A’線に沿った断面構造を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例1の液晶表示パネルの断面構造であって、図5のB−B’線に沿った断面構造を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例2のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのカラーフィルタの配置を示す平面図である。
【図9】本発明の実施例3のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
【図10】本発明の実施例4のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
【図11】本発明の実施例5のIPS方式の全透過型液晶表示装置において、液晶表示パネルのTFT基板側の画素電極、走査線及び映像線を示す平面図である。
【図12】本発明の実施例6の有機EL表示装置において、1画素における電極及び配線を示す平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1,1a,1b,1c 画素
2a,2b,2c サブピクセル
11 基板
12,PS 半導体層
13 絶縁膜
14 電極
15,16 絶縁膜
17a,17b,17d 線状部分
17c 連結部分
18 配向膜
21 基板
22a,22b,22c カラーフィルタ
23 保護膜
24 配向膜
CH1,CH2,CH3 コンタクトホール
CT 対向電極
CT1 共通電極
DL,DL1,DL2,DL3 映像線
GI ゲート絶縁膜
GL 走査線
GT ゲート電極
PIX,PIX1〜PIX6 画素電極
POL1,POL2 偏光板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクス状に配置された複数の画素と、
第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に併設される複数の走査線と、
前記走査線と交差して前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に併設される複数の映像線とを有する表示装置であって、
前記複数の画素の各々の画素は、第1の色用の第1サブピクセルと、第2の色用の第2サブピクセルと、第3の色用の第3サブピクセルとで構成され、
前記第1サブピクセルは、その長手方向が前記映像線の延在方向であり、
前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、それらの長手方向が前記走査線の延在方向であり、
前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、
前記映像線の延在方向に隣接する2つの前記画素において、前記第1サブピクセルは連続し、
前記映像線の延在方向に隣接する3つの前記画素を第1乃至第3の画素とするとき、前記第1の画素と前記第2の画素との間において、前記第2サブピクセルは連続し、また、前記第2の画素と前記第3の画素との間において、前記第3サブピクセルは連続していることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとの間に遮光膜を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記遮光膜は、前記第1サブピクセルを横切るように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記走査線の延在方向に隣接する2つの画素をそれぞれ一方の画素と他方の画素とするとき、前記一方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、
前記他方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第3サブピクセル、前記第2サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の映像線のうち、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルの何れか一方のサブピクセル用の映像線と、前記第1サブピクセル用の映像線とが近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示装置は、
前記複数の画素と、
前記複数の走査線と、
前記複数の映像線とを有する液晶表示パネルを備えた液晶表示装置であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記液晶表示装置は、ノーマルブラック特性であることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記液晶表示装置は、縦電界方式の液晶表示装置であることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記液晶表示装置は、横電界方式の液晶表示装置であることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持される液晶層とを有する液晶表示パネルを備え、
前記液晶表示パネルは、
マトリクス状に配置された複数の画素と、
第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に併設される複数の走査線と、
前記走査線と交差して前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に併設される複数の映像線とを有する液晶表示装置であって、
前記複数の画素の各々の画素は、第1の色用のカラーフィルタを有する第1サブピクセルと、第2の色用のカラーフィルタを有する第2サブピクセルと、第3の色用のカラーフィルタを有する第3サブピクセルとで構成され、
前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの各々は、前記第1の基板上に形成された画素電極と、前記第1の基板上に形成された対向電極とを有し、
前記第1サブピクセルは、その長手方向が前記映像線の延在方向であり、
前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、それらの長手方向が前記走査線の延在方向であり、
前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、
前記映像線の延在方向に隣接する2つの前記画素において、前記第1サブピクセルは連続し、
前記映像線の延在方向に隣接する3つの前記画素を第1乃至第3の画素とするとき、前記第1の画素と前記第2の画素との間において、前記第2サブピクセルは連続し、また、前記第2の画素と前記第3の画素との間において、前記第3サブピクセルは連続していることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項11】
前記第1サブピクセル、第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの各々の画素電極は、前記走査線の延在方向に沿って延在し、前記映像線の延在方向に併設される複数の線状部分を有することを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記第1サブピクセル、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの各々の画素電極は、前記映像線に対してθの傾きを持って延在し、前記映像線の延在方向に併設される複数の第1の線状部分と、
前記映像線に対して−θの傾きを持って延在し、前記映像線の延在方向に沿って併設される複数の第2の線状部分とを有することを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記液晶表示装置の交流駆動方法は、フレーム反転駆動方法であることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項14】
前記第2サブピクセルと前記第3のサブピクセルとの間に遮光膜を有することを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項15】
前記遮光膜は、前記第1サブピクセルを横切るように形成されていることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置。
【請求項16】
前記走査線の延在方向に隣接する2つの画素をそれぞれ一方の画素と他方の画素とするとき、前記一方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第2サブピクセル、前記第3サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置され、
前記他方の画素において、前記第2サブピクセルと前記第3サブピクセルとは、前記第3サブピクセル、前記第2サブピクセルの順番で前記第1サブピクセルの片側に前記映像線の延在方向に隣接して配置されていることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項17】
前記画素電極、前記対向電極は、絶縁膜を介して積層されていることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−300748(P2009−300748A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155393(P2008−155393)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】