認証装置及びプログラム
【課題】 時間帯に応じて所定の処理を許可する対象者を制限することを可能とし、不適切な人物に許可を与えることを防止する。
【解決手段】 本発明に係るサーバ1によれば、会議室への入室許可処理を許可する参加予定者の顔画像と、当該参加予定者に入室を許可する会議室番号及び時間帯情報とを対応付けて記憶し、会議室入口に設置された対人センサSEから検知信号が入力されると、検知された人物の顔画像を対応するカメラCにより撮影し、撮影された顔画像と記憶されている顔画像を比較するとともに、現在時刻が当該顔画像に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、撮影された顔画像が記憶されている顔画像と一致し、かつ、現在時刻が記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、会議室への入室許可処理を行う。
【解決手段】 本発明に係るサーバ1によれば、会議室への入室許可処理を許可する参加予定者の顔画像と、当該参加予定者に入室を許可する会議室番号及び時間帯情報とを対応付けて記憶し、会議室入口に設置された対人センサSEから検知信号が入力されると、検知された人物の顔画像を対応するカメラCにより撮影し、撮影された顔画像と記憶されている顔画像を比較するとともに、現在時刻が当該顔画像に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、撮影された顔画像が記憶されている顔画像と一致し、かつ、現在時刻が記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、会議室への入室許可処理を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の処理を許可するための認証を行う認証装置及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、認証対象者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像と予め辞書に登録されている顔データとを照合することにより個人認証を行って、入退室管理等を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−126813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1においては、個人認証により、予め登録された人物に対し、例えば会議室への入室等の所定の処理を許可することが可能である。しかしながら、ある会議の時間帯のみに入室を制限したい場合であっても、辞書に登録されている人物であれば、その時間帯以外であっても入室が許可されてしまい、不適切な入室がなされてしまうという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、時間帯に応じて所定の処理を許可する対象者を制限することを可能とし、不適切な人物に許可を与えることを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に前記所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
被認証者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、前記取得された識別情報が前記記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、前記所定の処理を許可する認証手段と、
を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1、9に記載の発明によれば、所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶手段に記憶しておき、識別情報取得手段により取得された被認証者の識別情報と、記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、取得された識別情報が記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、所定の処理を許可する。
【0007】
従って、時間帯に応じて所定の処理を許可する対象者を制限することを可能とし、不適切な人物に許可を与えることを防止することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、顔画像を対象者の識別情報とし、被認証者の識別情報を顔画像の撮影により取得するので、被認証者が識別情報を入力する作業を行う必要がなくなり、識別情報の入力時における他人のなりすまし行為を防止することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、時間帯に応じて入室する対象者を制限することが可能となり、不適切な人物の入室を防止することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明によれば、被認証者が入室しようとしていると検知された室が間違いであるか否かを判断し、間違いである場合に、被認証者の所持する端末に間違いである旨を通知するので、被認証者に入室しようとしている室が間違っていることを認識させることが可能となる。
【0011】
請求項5に記載の発明によれば、入室しようとしている室が間違いである旨と併せて正しい室番号を通知するので、被認証者が直ちに正しい室に出向くことが可能となる。
【0012】
請求項6に記載の発明によれば、会議開始時刻に到っても入室していない会議の参加予定者の所持する端末に会議が開始時刻に到ったことを通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加を促すことが可能となる。
【0013】
請求項7に記載の発明によれば、会議開始時刻に到っても入室していない会議の参加予定者の所持する端末に既に入室している参加者名を通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加状況を知らせることが可能となる。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、会議の参加予定者の所持する端末又は認証装置に通信接続された端末装置から会議室番号を指定して、その会議室で現在行われている会議の参加者名を取得することができるので、会議の参加予定者のみならず、会議の参加予定者でない人物が会議の出席状況を把握したり、会議参加者の居場所を認識したりすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
【0016】
図1は、会議管理システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、会議管理システム100は、会議室1〜nを管理するサーバ1、会議室の各使用者が携帯する携帯端末2、確認端末3、各会議室1〜nの入口付近に設置されたカメラC1〜Cn、各会議室1〜nの入口付近に設置された対人センサSE1〜SEn、各会議室1〜nの入口のロック及びロック解除を行う入口制御装置L1〜Lnを備えて構成されている。携帯端末2確認端末3の台数は特に限定されない。なお、会議室1〜nの図示は省略しているが、会議室1にはカメラC1、対人センサSE1、入口制御装置L1が備えられ、以降の会議室も同様であり、例えば、会議室nには同様にカメラCn、対人センサSEn、入口制御装置Lnが備えられる。
【0017】
サーバ1、携帯端末2、確認端末3は、通信ネットワークNを介して通信接続可能に構成されている。通信ネットワークNは、データ授受が可能な通信路であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話通信網、移動体通信網及びその基地局、インターネット等の通信網を含む。また、サーバ1は、インターフェースを介してカメラC1〜Cn、対人センサSE1〜SEn、入口制御装置L1〜Lnに接続されている。
【0018】
以下、会議管理システム100を構成する各装置について説明する。
サーバ1は、会議室1〜nに入室しようとしている人物を被認証者とし、被認証者が現在時刻において入室を許可された人物であるか否かを判別し、許可された人物である場合に、入室許可処理を行う認証装置であり、図2に示すように、CPU11、入力装置12、RAM13、伝送制御部14、表示装置15、記録装置16、I/F17、計時部18等を備えて構成され、各部及び各装置はバス19を介して接続されている。
【0019】
CPU11は、記録装置16に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM13内に形成されたワークエリアに展開し、該システムプログラムに従ってサーバ1の各装置、各部を制御する。また、CPU11は、記録装置16に記憶されているメイン処理プログラム、使用者登録処理プログラム、入室予約登録処理プログラム、入室認証処理プログラム、予約管理処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、メールソフト等の各種アプリケーションプログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述するメイン処理(図6参照)、使用者登録処理(図7参照)、入室予約登録処理(図8参照)、入室認証処理(図9、10参照)、予約管理処理(図11参照)を始めとする各種処理を実行する。
【0020】
入力装置12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号をCPU11に出力する。また、入力装置12は、表示装置15の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号をCPU11に出力する。
【0021】
RAM13は、CPU11により実行されるシステムプログラム、各種処理プログラム、各処理において処理中のデータ、処理結果などを一時的に格納するワークエリアを形成する。例えば、RAM13は、後述する予約管理処理において作成される会議出席者の名簿情報のデータを格納する名簿情報メモリ131を有している。
【0022】
伝送制御部14は、モデム、ターミナルアップアダプタ又はLANアダプタ等により構成され、通信ネットワークNを介して携帯端末2、確認端末3とデータ送受信を行う。
【0023】
表示装置15は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT等のモニタにより構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、画像の表示を行う。
【0024】
記録装置16は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモリで構成され、サーバ1に対応するシステムプログラム、及びメイン処理プログラム、使用者登録処理プログラム、入室予約登録処理プログラム、入室認証処理プログラム、予約管理処理プログラム、メールソフト等を始めとする各種処理プログラム、各種アプリケーションプログラム、これらのプログラムで利用する各種データ等を予め記憶する。
【0025】
記録装置16は、記憶手段として、図2に示す使用者管理メモリ161、予約管理メモリ162を有している。
【0026】
図3は、使用者管理メモリ161のデータ格納例を示す図である。図3に示すように、使用者管理メモリ161は、会議室の使用者の識別番号のデータを格納する「識別番号」領域と、その識別番号で識別される使用者の名前のデータを格納する「名前」領域と、顔画像のデータを格納する「顔画像」領域と、携帯端末2のメールアドレスのデータを格納する「メールアドレス」領域とを有し、会議室の各使用者の使用者情報のデータ、即ち、識別番号、名前、顔画像及びメールアドレスのデータを対応付けて1レコードとして格納する。
【0027】
図4は、予約管理メモリ162のデータ格納例を示す図である。図4に示すように、予約管理メモリ162は、予約登録された会議室の会議室番号のデータを格納する「会議室番号」領域と、会議の時間帯情報のデータを格納する「会議時間帯」領域と、会議に参加する参加予定者の識別番号のデータを格納する「参加者識別番号」領域と、各参加予定者の到着/未到着フラグを格納する「到着/未到着フラグ」領域とを有し、予約登録された予約情報、即ち、会議室番号、会議時間帯情報、参加者識別番号のデータ、及び各参加予定者の到着/未到着フラグを対応付けて1レコードとして格納する。
【0028】
なお、同一人物に対する予約管理メモリ162の参加者識別番号と使用者管理メモリ161の使用者の識別番号は同一のものであり、使用者管理メモリ161に記憶されている各情報と、予約管理メモリ162に記憶されている各情報は、識別番号に基づき対応付けて記憶されている。
【0029】
I/F17は、サーバ1にカメラC1〜Cn、対人センサSE1〜SEn、入口制御装置L1〜Lnをそれぞれ接続するためのインターフェースである。
【0030】
計時部18は、現在時刻情報を取得してCPU11に送信する。なお、本実施の形態において、時刻情報には日付情報及びその日付における時刻情報が含まれることとする。
【0031】
携帯端末2は、会議室の各使用者が携帯するメール受信が可能な無線通信端末であり、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)端末やパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)等を適用可能である。携帯端末2は、図5に示すように、CPU21、入力装置22、RAM23、伝送制御部24、表示装置25、記録装置26等を備え、各部及び各装置はバス27により接続されて構成されている。
【0032】
CPU21は、記録装置26に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM23内に形成されたワークメモリに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記録装置26に記憶されている携帯端末側処理プログラム等の各種処理プログラムやメールソフト等のアプリケーションプログラムを読み出してワークメモリに展開し、後述する携帯端末側処理(図12参照)を始めとする各種処理を実行する。
【0033】
入力装置22は、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キー等を有し、そのキー操作による押下信号をCPU21に出力する。
【0034】
RAM23は、各種プログラムや処理中のデータ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0035】
伝送制御部24は、アンテナを備えた無線通信部により構成され、図示しない基地局を介して通信ネットワークN上の各装置とデータの送受信を行う。
【0036】
表示装置25は、LCDパネル等により構成され、CPU21から入力される表示データに基づいて画面表示を行う。
【0037】
記録装置26は、フラッシュメモリなどの不揮発メモリ等により構成され、携帯端末2に対応するシステムプログラム、及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラム、アプリケーションプログラム及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記録する。
【0038】
確認端末3は、CPU、入力装置、RAM、伝送制御部、表示装置、記録装置(図示せず)等を備えた端末装置であり、入力装置を介しての操作により会議室番号が入力され、参加者確認処理の実行が指示されると、その会議室で現在開催されている会議に出席している参加者の名簿情報をサーバ1から取得して表示装置に表示する。
【0039】
識別情報取得手段としてのカメラC1〜Cnは、各会議室1〜nのそれぞれの入口付近に設置された撮影装置であり、サーバ1のCPU11からの撮影指示に基づいて、対応する会議室に入室しようとしている人物の顔画像の撮影を行い、その撮影画像を取得してCPU11に出力する。
【0040】
検知手段としての対人センサSE1〜SEnは、例えば、焦電型赤外線センサであり、各会議室1〜nのそれぞれの入口付近に設置され、会議室に入室しようとしている人物を検知して検知信号をCPU11に出力する。
【0041】
入口制御装置L1〜Lnは、それぞれ対応する会議室1〜nの入口のロック及びロック解除を行う。また、会議室1〜nの入口付近には、図示しない表示装置設置されており、入口制御装置E1〜Enは、対応する会議室1〜n付近に設置された表示装置に接続され、CPU11からの通知に従ってこの入口付近の表示装置の表示制御を行う。
【0042】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図6は、サーバ1のCPU11により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。当該処理は、CPU11の電源ON時にCPU11と記録装置16に記憶されているメイン処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0043】
まず、入力装置12、伝送制御部14、又はI/F17からの入力が待機され、入力装置12、伝送制御部14、又はI/F17からの入力があると(ステップS1;YES)、当該入力に応じた処理が実行される。当該入力が入力装置12を介しての使用者登録指示である場合(ステップS2;YES)、図7に示す使用者登録処理が実行される(ステップS3)。
【0044】
図7は、CPU11により実行される使用者登録処理を示すフローチャートである。当該処理は、会議室1〜nの使用者を登録する処理であり、CPU11と記録装置16に記憶されている使用者登録処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0045】
まず、表示装置15に新規登録か変更登録かの選択及び変更登録対象の識別番号を入力するための入力画面が表示される(ステップS101)。表示された入力画面から新規登録が選択されると(ステップS102;YES)、使用者管理メモリ161における、データが格納されていない空きエリアが検索され、検索されたエリアが新規登録される使用者情報を格納するための登録エリアに指定される(ステップS103)。表示された入力画面から変更登録が選択され、変更対象の識別番号が入力されると(ステップS104;YES)、使用者管理メモリ161から変更対象となる識別番号を含む使用者情報が格納されているエリアが検索され、検索されたエリアが変更登録された使用者情報を格納するための登録エリアに指定される(ステップS105)。
【0046】
次いで、表示装置15に使用者情報登録画面が表示され、入力装置12により当該画面上から会議室使用者の識別番号、名前、顔画像、メールアドレスの各データが入力されると(ステップS106)、指定された登録エリアの各領域に入力された識別番号、名前、顔画像及びメールアドレスの各データがそれぞれ書き込まれ(ステップS107)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0047】
図6に戻り、ステップS1における入力が、入力装置12を介しての入室予約登録の指示である場合(ステップS4;YES)、図8に示す入室予約登録処理が実行される(ステップS5)。
【0048】
図8は、CPU11により実行される入室予約登録処理を示すフローチャートである。当該処理は、会議室の予約登録を行う処理であり、CPU11と記録装置16に記憶されている入室予約登録処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0049】
まず、表示装置15に予約する会議室の会議室番号、会議開始時刻及び終了時刻(会議時間帯)の入力画面が表示され、当該入力画面上から会議室番号、会議開始時刻及び終了時刻が入力されると(ステップS201)、予約管理メモリ162の予約情報が入力された会議室番号及び時間帯をキーとして検索され、入力された会議室番号及び時間帯での会議室の空きがチェックされる(ステップS202)。入力された会議室番号及び会議時間帯を含む予約情報が検索された場合、即ち、入力された会議室番号の会議室が入力された時間帯に空きがない場合(ステップS203;NO)、表示装置15に空きがないことを示す案内表示が表示され(ステップS204)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0050】
入力された会議室番号の会議室の入力された時間帯を含む予約情報が検索されなかった場合、即ち、入力された会議室番号の会議室が入力された時間帯において空き状態である場合(ステップS203;YES)、会議室番号、会議時間帯のデータがRAM13に一時格納される(ステップS205)。次いで、表示装置15に参加者登録画面が表示され、会議に参加する参加予定者の識別番号が入力されると(ステップS206)、入力された参加者識別番号がRAM13に一時記憶される(ステップS207)。入力装置12により、参加者全員の参加者識別番号の入力の終了が確定操作されるまでステップS206及びS207が繰り返し実行され、参加者全員の参加者識別番号の入力が確定操作されると(ステップS208;YES)、RAM13に一時記憶された会議室番号、会議時間帯及び参加者識別番号が予約管理メモリ162の空きエリアの各領域に対応付けて格納され(ステップS209)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0051】
図6に戻り、ステップS1の入力が、I/F17を介して対人センサSE1〜SEnの何れかから入力された検知信号である場合(ステップS6;YES)、図9、10に示す入室認証処理が実行される。
【0052】
図9、10は、CPU11により実行される入室認証処理を示すフローチャートである。当該処理は、検知信号を入力した対人センサSEにより検知された人物(被認証者)を認証する認証手段であり、CPU11と記録装置16に記憶されている入室認証処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0053】
まず、計時部18から現在時刻情報が取得され、予約管理メモリ162の各予約情報の会議時間帯情報と現在時刻情報との比較が行われ、現在時刻が会議開始1時間前から会議終了時刻までの時間帯内に含まれるレコードの抽出が行われる(ステップS301)。
【0054】
現在時刻が会議開始時刻の1時間前から会議終了時刻の時間帯内に含まれるレコードが抽出されなかった場合(ステップS302;NO)、処理はステップS323に移行し、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室不許可通知が送信され、処理は図6のステップS1に戻る。入室不許可通知を受信した入口制御装置Lにおいては、会議室の入口のロックが解除されず、入室が不可能な状態が維持される。また、会議室の入口付近の表示装置に「入室が許可されませんでした」等の入室不許可通知を表示させる。各会議室の入口制御装置Lに音声出力装置を接続した構成とし、入口制御装置Lにおいて、サーバ1から入室不許可通知を受信した際に、音声出力装置により「入室が許可されませんでした」等の入室不許可通知を音声出力するようにしてもよい。
【0055】
一方、現在時刻が会議開始時刻の1時間前から会議終了時刻の時間帯内に含まれるレコードが抽出された場合(ステップS302;YES)、抽出されたレコードがRAM13に一時記憶される(ステップS303)。また、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応するカメラCに撮影指示が出力され、入室しようとする人物の撮影が行われる(ステップS304)。撮影された画像がカメラCから受信されると、受信された撮影画像がRAM13の画像領域1に一時記憶される(ステップS305)。
【0056】
撮影が終了すると、ステップS303でRAM13に記憶されたレコードのうち先頭のレコードが選択され(ステップS306)、当該レコードに未到着フラグが含まれているか否かが判断される(ステップS307)。 未到着フラグが含まれていない場合(ステップS307;NO)、処理はステップS321に移行し、当該レコードが最終レコードであるか否かが判別され、最終レコードでない場合(ステップS321:NO)、次のレコードが選択され(ステップS322)、処理はステップS307に戻る。当該レコードが最終レコードである場合、処理はステップS323に移行し、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室不許可通知が送信され、処理は図6のステップS1に戻る。
【0057】
当該レコードに未到着フラグが含まれている場合(ステップS307;YES)、当該レコードに含まれる先頭の未到着フラグに対応する参加者識別番号が指定され(ステップS308)、使用者管理メモリ161から当該参加者識別番号に一致する識別番号に対応する顔画像がRAM13の画像領域2に読み出され(ステップS309)、画像領域1に記憶されている撮影画像と読み出された顔画像との比較照合が行われる(ステップS310)。顔画像どうしの照合においては、例えば、各顔画像の顔全体の特徴量(顔の平均色、顔の輪郭に対する目、鼻、口の位置関係)が計算され、それら特徴量どうしが比較される。そして、特徴量どうしの一致の可能性が高い(例えば、特徴量の一致率が予め設定された閾値を超えている)と判断された場合、撮影された顔画像と記憶された顔画像が一致したと判断される。
【0058】
比較の結果、撮影画像と顔画像とが一致しないと判断された場合(ステップS311;NO)、当該レコードに含まれる全ての未到着フラグに対応する参加者識別番号についての顔画像の比較が終了したか否かが判断され、まだ比較していない参加者識別番号がある場合(ステップS312;NO)、当該レコードに含まれる次の未到着フラグに対応する参加者識別番号が指定され(ステップS313)、処理はステップS309に戻る。当該レコードに含まれる全ての未到着フラグに対応する参加者識別番号についての顔画像の比較が終了した場合(ステップS312;YES)、処理はステップS321に移行し、当該レコードがステップS303で抽出されたレコードのうちの最終レコードであるか否かが判別され、最終レコードでない場合(ステップS321:NO)、次のレコードが選択され(ステップS322)、処理はステップS307に戻る。当該レコードが最終レコードである場合、処理はステップS323に移行し、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室不許可通知が送信され、処理は図6のステップS1に戻る。
【0059】
一方、撮影画像と読み出された顔画像との比較の結果、撮影画像と顔画像とが一致すると判断された場合(ステップS311;YES)、当該レコードの会議室番号が図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する会議室の番号であるか否かが判断され、対応する会議室の番号でない場合(ステップS314;NO)、使用者管理メモリ161から当該参加者識別番号に一致する識別番号に対応するメールアドレスが読み出され、会議室が間違っていること及び正しい会議室番号を通知する電子メールが読み出されたメールアドレスに送信され(ステップS315;間違い通知手段)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0060】
当該レコードの会議室番号が図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する会議室の番号である場合(ステップS314;YES)、RAM13に記憶されているレコードに、当該レコードの会議室番号と同じ会議室番号でかつ現在時刻が会議時間帯に含まれる他のレコードが存在するか否か、即ち、当該会議室で現在他の会議が会議中であるか否かが判断され、他のレコードが存在する、即ち、当該会議室で他の会議が会議中であると判断された場合(ステップS316;YES)、指定されている参加者識別番号が当該他のレコードの予約情報に含まれているか否か、即ち、撮影された人物が現在会議中の会議の参加者であるか否かが判断され、指定されている参加者識別番号が当該他のレコードに含まれおらず、撮影された人物が現在会議中の会議の参加予定者ではないと判断された場合(ステップS317;NO)、対応する入口制御装置Lにまだ入室できない旨が通知され、入口に設置された表示装置にまだ入室できない旨が表示され(ステップS318)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0061】
指定されている参加者識別番号が現在会議中の会議の予約を示す他のレコードに含まれている場合(ステップS317;YES)、または、ステップS316において、当該レコードの会議室番号と同じ会議室番号でかつ現在時刻が会議時間帯に含まれる他のレコードが存在しないと判断された場合(ステップS316;NO)、処理はステップS319に移行し、顔画像が一致した参加者識別番号に対応する到着/未到着フラグ領域に到着フラグが格納され、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室許可処理の実行、具体的には入口のロック解除が指示され(ステップS320)、入口制御装置Lにおいて入口のロックが解除され、処理は図6のステップS1に戻る。
【0062】
図6に戻り、ステップS1の入力が、伝送制御部14を介して携帯端末2又は確認端末3から入力された会議室番号及び当該会議室の会議参加者の名簿情報の送信要求である場合(ステップS8;YES)、入力された会議室番号に対応する名簿情報がRAM13の名簿情報メモリ131から読み出され、送信要求した端末に読み出された名簿情報が電子メールにより送信され(ステップS9;参加者名送信手段)、処理はステップS1に戻る。
【0063】
ステップS2、S4、S6、S8に該当しない入力がなされた場合、入力に従った処理が実行され(ステップS10)、処理はステップS1に戻る。サーバ1においては、電源がOFFされるまで、ステップS1〜S10の処理が繰り返し実行される。
【0064】
上記処理により、すでに前の会議が終了している場合、開始前一時間前から参加者のみが該当する会議室にのみ入室することが可能となる。
【0065】
図11は、サーバ1のCPU11により実行される予約管理処理を示すフローチャートである。当該処理は、サーバ1の電源ON時に、所定時間毎に割り込みで実行される処理であり、CPU11と記録装置16に記憶されている予約管理処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0066】
まず、予約管理メモリ162の先頭のレコードが選択される(ステップS21)。次いで、計時部18から現在時刻情報が取得され、選択された予約情報の会議時間帯情報と現在時刻情報との比較が行われ、現在時刻が会議開始時刻に至っており、かつ会議終了時刻に至っていない場合、即ち、現在会議中である場合(ステップS22;YES)、選択されたレコードから未到着フラグが対応付けられた参加者識別情報が抽出され(ステップS23)、使用者管理メモリ161から、抽出された参加者識別情報と一致する識別情報に対応するメールアドレスが取得される(ステップS24)。また、選択されたレコードから、到着フラグが対応付けられた参加者識別情報が抽出され(ステップS25)、使用者管理メモリ161から、抽出された参加者識別情報と一致する識別情報に対応する名前が取得され、既に会議室に到着し、会議に出席している参加者の名簿情報が作成され、会議室番号が含まれるファイル名称が付されてRAM13の名簿情報メモリ131に格納される(ステップS26)。すでに会議室番号が含まれるファイル名称の名簿情報が存在している場合は、新しい情報に書き換えが行われる。そして、ステップS24で取得されたメールアドレスあてに、会議開始時刻に到ったことを示す通知と会議参加者の名簿情報が電子メールで送信される(ステップS27;会議開始通知手段、参加者名通知手段)。なお、当該実施形態においては、会議開始通知及び参加者の名簿情報の双方を送信することとしているが、何れか一方でも構わない。
【0067】
一方、現在時刻が会議終了時刻に至っている場合(ステップS22;NO、ステップS28;YES)、当該レコードのデータが予約管理メモリ162から削除される(ステップS29)。
【0068】
ステップS27、S28又はS29の処理後、ステップS21で選択されたレコードが最終レコードであるか否かが判別され、最終レコードでない場合(ステップS30;NO)、次のレコードが選択され(ステップS31)、処理はステップS22に戻り、ステップS22移行の処理が繰り返し実行される。当該レコードが最終レコードである場合(ステップS30;YES)、本処理は終了する。
【0069】
以上の予約管理処理により、所定時間毎に、現在会議中の会議の参加者の名簿を作成することができる。また、会議が終了し不要となった予約情報を予約管理メモリ162から削除することができる。
【0070】
次に、携帯端末2の動作について説明する。
図12は、携帯端末2のCPU21により実行される携帯端末側処理を示すフローチャートである。当該処理は、携帯端末2の電源ON時に、CPU21と記録装置26に記憶されている携帯端末側処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0071】
伝送制御部24を介して電子メールが受信されると(ステップT1;YES)、表示装置25に受信された電子メールが表示される(ステップT2)。例えば、ステップT1において上述の図11のステップS27において送信された会議開始通知及び会議の参加者の名簿情報の電子メールが受信されると、ステップT2において、受信された会議開始通知及び名簿情報が表示装置25に表示される。
【0072】
図13に、ステップT2において表示される会議開始通知及び名簿情報の一例を示す。この表示により、会議に参加すべきであるが、まだ会議室に入室していない人物に会議参加を促すことが可能となる。また、既に会議室に到着し、出席している参加者の名前を知らせることが可能となる。
【0073】
一方、伝送制御部24を介しての電子メールの受信がなく(ステップT1;NO)、入力装置22から参加者確認処理の実行が指示された場合(ステップT3;YES)、図14に示す参加者確認処理が実行される(ステップT4)。
【0074】
図14に、携帯端末2のCPU21により実行される参加者確認処理を示すフローチャートである。当該処理は、携帯端末2の電源ON時に、CPU21と記録装置26に記憶されている参加者確認処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0075】
参加者確認処理においては、まず、表示装置25に会議室番号の入力画面が表示され、会議室番号が入力されると(ステップT101;YES)、サーバ1に対して会議室番号及び会議参加者の名簿情報の送信要求が送信され(ステップT102)、サーバ1からの名簿情報の受信が待機される。伝送制御部24を介してサーバ1からの名簿情報が受信されると(ステップT103;YES)、表示装置25に受信された名簿情報が表示され(ステップT104)、本処理は終了する。
【0076】
なお、図14に示す参加者確認処理は、確認端末3から実行することができる。即ち、確認端末3は、記録装置に参加者確認処理プログラムを記憶しており、入力装置から参加者確認処理の実行が指示された場合、CPU参加者確認処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により当該処理を実現する。
これにより、携帯端末2又は確認端末3から、会議の出席者でない人物が会議の出席状況を把握したり、会議参加者の居場所を認識したりすることが可能となる。
【0077】
以上説明したように、サーバ1によれば、会議室を使用する使用者の識別番号、使用者の顔画像及びメールアドレスを含む使用者情報を予め使用者管理メモリ161に記憶するとともに、予約登録された会議の時間帯と当該会議の参加者の識別番号を含む予約情報を予約管理メモリ162に記憶しておき、対人センサSEの何れかから対応する会議室に入室しようとする人物が検出されると、カメラCにより撮影を行って入室しようとしている人物の顔画像を取得し、撮影された顔画像と予め記憶された参加予定者の顔画像との比較を行うとともに、現在時刻が会議開始時刻の1時間前から開始終了時刻までの時間帯内であるか否かを判別し、撮影された顔画像が予め記憶された会議参加者の顔画像と一致し、かつ、現在時刻が会議開始時刻の1時間前から開始終了時刻までの時間帯内である場合に、検知信号を入力した対人センサSEに対応する入口制御装置Lにより会議室の入口のロックを解除し入室を許可する。
【0078】
従って、会議室の使用者として登録された人物であっても、参加する会議の開始1時間前から会議が終了する時間帯以外には会議室の入室が許可されないので、不適切な人物の会議室への入室を防止することが可能となる。
【0079】
また、会議室に入室しようとしている会議参加予定者に対し、入室しようとしている会議室が間違いであるか否かを判断し、間違いである場合に、その参加予定者の所持する携帯端末に間違いである旨及び正しい会議室番号を通知するので、誤った会議室に入室しようとしている参加予定者に会議室が間違っていることを認識させることができ、参加予定者が直ちに正しい会議室に出向いて会議に参加することが可能となる。
【0080】
また、会議開始時刻に到っても入室していない参加予定者の所持する携帯端末に会議の開始を通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加を促すことが可能となる。
【0081】
また、会議開始時刻に到っても入室していない参加予定者の所持する携帯端末に既に入室している参加者名を通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加状況を知らせることが可能となる。
【0082】
また、会議の参加予定者の所持する携帯端末又はサーバに通信接続された確認端末から会議室番号を指定して、その会議室で現在行われている会議の参加者の名簿を取得することができるので、会議の参加予定者のみならず、会議の参加予定者でない人物が会議の出席状況を把握したり、会議参加者の居場所を認識したりすることが可能となる。
【0083】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係るサーバ1の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0084】
例えば、上記実施の形態においては、会議室への入室者を認証するサーバを例にとり説明したが、これに限定されず、時間帯により所定の処理の許可を制限したい場合に本発明は適用可能である。
【0085】
また、上記実施の形態においては、会議の参加者を認証するための識別情報として顔画像を用いたが、これに限定されず、例えば、ユーザID及びパスワードや、指紋、虹彩等の生態情報であってもよい。また、識別情報取得手段は、カメラ等の撮影装置に限定されず、磁気カード、ICカード、電子タグ等の記録媒体に記録された識別情報を読み取る読取装置やキーボードやタッチパネル、指紋センサや声紋センサ等の生体センサ等であってもよい。
【0086】
その他、会議管理システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明に係る会議管理システム100の全体構成を示す図である。
【図2】サーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】使用者管理メモリ161のデータ格納例を示す図である。
【図4】予約管理メモリ162のデータ格納例を示す図である。
【図5】携帯端末2の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】図2のCPU11により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図7】図2のCPU11により実行される使用者登録処理を示すフローチャートである。
【図8】図2のCPU11により実行される入室予約登録処理を示すフローチャートである。
【図9】図2のCPU11により実行される入室認証処理を示すフローチャートである。
【図10】図2のCPU11により実行される入室認証処理を示すフローチャートである。
【図11】図2のCPU11により実行される予約管理処理を示すフローチャートである。
【図12】図5のCPU21により実行される携帯端末側処理を示すフローチャートである。
【図13】会議開始通知及び名簿情報の一例を示す図である。
【図14】図5のCPU21により実行される参加者確認処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
100 会議管理システム
1 サーバ
2 携帯端末
3 確認端末
11、21 CPU
12、22 入力装置
13、23 RAM
14、24 伝送制御部
15、25 表示装置
16、26 記録装置
161 使用者管理メモリ
162 予約管理メモリ
17 I/F
18 計時部
19、27 バス
1〜n 会議室番号
C1〜Cn カメラ
SE1〜SEn 対人センサ
L1〜Ln 入口制御装置
N 通信ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の処理を許可するための認証を行う認証装置及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、認証対象者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像と予め辞書に登録されている顔データとを照合することにより個人認証を行って、入退室管理等を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−126813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1においては、個人認証により、予め登録された人物に対し、例えば会議室への入室等の所定の処理を許可することが可能である。しかしながら、ある会議の時間帯のみに入室を制限したい場合であっても、辞書に登録されている人物であれば、その時間帯以外であっても入室が許可されてしまい、不適切な入室がなされてしまうという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、時間帯に応じて所定の処理を許可する対象者を制限することを可能とし、不適切な人物に許可を与えることを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に前記所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
被認証者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、前記取得された識別情報が前記記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、前記所定の処理を許可する認証手段と、
を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1、9に記載の発明によれば、所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶手段に記憶しておき、識別情報取得手段により取得された被認証者の識別情報と、記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、取得された識別情報が記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、所定の処理を許可する。
【0007】
従って、時間帯に応じて所定の処理を許可する対象者を制限することを可能とし、不適切な人物に許可を与えることを防止することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、顔画像を対象者の識別情報とし、被認証者の識別情報を顔画像の撮影により取得するので、被認証者が識別情報を入力する作業を行う必要がなくなり、識別情報の入力時における他人のなりすまし行為を防止することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、時間帯に応じて入室する対象者を制限することが可能となり、不適切な人物の入室を防止することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明によれば、被認証者が入室しようとしていると検知された室が間違いであるか否かを判断し、間違いである場合に、被認証者の所持する端末に間違いである旨を通知するので、被認証者に入室しようとしている室が間違っていることを認識させることが可能となる。
【0011】
請求項5に記載の発明によれば、入室しようとしている室が間違いである旨と併せて正しい室番号を通知するので、被認証者が直ちに正しい室に出向くことが可能となる。
【0012】
請求項6に記載の発明によれば、会議開始時刻に到っても入室していない会議の参加予定者の所持する端末に会議が開始時刻に到ったことを通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加を促すことが可能となる。
【0013】
請求項7に記載の発明によれば、会議開始時刻に到っても入室していない会議の参加予定者の所持する端末に既に入室している参加者名を通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加状況を知らせることが可能となる。
【0014】
請求項8に記載の発明によれば、会議の参加予定者の所持する端末又は認証装置に通信接続された端末装置から会議室番号を指定して、その会議室で現在行われている会議の参加者名を取得することができるので、会議の参加予定者のみならず、会議の参加予定者でない人物が会議の出席状況を把握したり、会議参加者の居場所を認識したりすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
【0016】
図1は、会議管理システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、会議管理システム100は、会議室1〜nを管理するサーバ1、会議室の各使用者が携帯する携帯端末2、確認端末3、各会議室1〜nの入口付近に設置されたカメラC1〜Cn、各会議室1〜nの入口付近に設置された対人センサSE1〜SEn、各会議室1〜nの入口のロック及びロック解除を行う入口制御装置L1〜Lnを備えて構成されている。携帯端末2確認端末3の台数は特に限定されない。なお、会議室1〜nの図示は省略しているが、会議室1にはカメラC1、対人センサSE1、入口制御装置L1が備えられ、以降の会議室も同様であり、例えば、会議室nには同様にカメラCn、対人センサSEn、入口制御装置Lnが備えられる。
【0017】
サーバ1、携帯端末2、確認端末3は、通信ネットワークNを介して通信接続可能に構成されている。通信ネットワークNは、データ授受が可能な通信路であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話通信網、移動体通信網及びその基地局、インターネット等の通信網を含む。また、サーバ1は、インターフェースを介してカメラC1〜Cn、対人センサSE1〜SEn、入口制御装置L1〜Lnに接続されている。
【0018】
以下、会議管理システム100を構成する各装置について説明する。
サーバ1は、会議室1〜nに入室しようとしている人物を被認証者とし、被認証者が現在時刻において入室を許可された人物であるか否かを判別し、許可された人物である場合に、入室許可処理を行う認証装置であり、図2に示すように、CPU11、入力装置12、RAM13、伝送制御部14、表示装置15、記録装置16、I/F17、計時部18等を備えて構成され、各部及び各装置はバス19を介して接続されている。
【0019】
CPU11は、記録装置16に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM13内に形成されたワークエリアに展開し、該システムプログラムに従ってサーバ1の各装置、各部を制御する。また、CPU11は、記録装置16に記憶されているメイン処理プログラム、使用者登録処理プログラム、入室予約登録処理プログラム、入室認証処理プログラム、予約管理処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、メールソフト等の各種アプリケーションプログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述するメイン処理(図6参照)、使用者登録処理(図7参照)、入室予約登録処理(図8参照)、入室認証処理(図9、10参照)、予約管理処理(図11参照)を始めとする各種処理を実行する。
【0020】
入力装置12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号をCPU11に出力する。また、入力装置12は、表示装置15の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号をCPU11に出力する。
【0021】
RAM13は、CPU11により実行されるシステムプログラム、各種処理プログラム、各処理において処理中のデータ、処理結果などを一時的に格納するワークエリアを形成する。例えば、RAM13は、後述する予約管理処理において作成される会議出席者の名簿情報のデータを格納する名簿情報メモリ131を有している。
【0022】
伝送制御部14は、モデム、ターミナルアップアダプタ又はLANアダプタ等により構成され、通信ネットワークNを介して携帯端末2、確認端末3とデータ送受信を行う。
【0023】
表示装置15は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT等のモニタにより構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、画像の表示を行う。
【0024】
記録装置16は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモリで構成され、サーバ1に対応するシステムプログラム、及びメイン処理プログラム、使用者登録処理プログラム、入室予約登録処理プログラム、入室認証処理プログラム、予約管理処理プログラム、メールソフト等を始めとする各種処理プログラム、各種アプリケーションプログラム、これらのプログラムで利用する各種データ等を予め記憶する。
【0025】
記録装置16は、記憶手段として、図2に示す使用者管理メモリ161、予約管理メモリ162を有している。
【0026】
図3は、使用者管理メモリ161のデータ格納例を示す図である。図3に示すように、使用者管理メモリ161は、会議室の使用者の識別番号のデータを格納する「識別番号」領域と、その識別番号で識別される使用者の名前のデータを格納する「名前」領域と、顔画像のデータを格納する「顔画像」領域と、携帯端末2のメールアドレスのデータを格納する「メールアドレス」領域とを有し、会議室の各使用者の使用者情報のデータ、即ち、識別番号、名前、顔画像及びメールアドレスのデータを対応付けて1レコードとして格納する。
【0027】
図4は、予約管理メモリ162のデータ格納例を示す図である。図4に示すように、予約管理メモリ162は、予約登録された会議室の会議室番号のデータを格納する「会議室番号」領域と、会議の時間帯情報のデータを格納する「会議時間帯」領域と、会議に参加する参加予定者の識別番号のデータを格納する「参加者識別番号」領域と、各参加予定者の到着/未到着フラグを格納する「到着/未到着フラグ」領域とを有し、予約登録された予約情報、即ち、会議室番号、会議時間帯情報、参加者識別番号のデータ、及び各参加予定者の到着/未到着フラグを対応付けて1レコードとして格納する。
【0028】
なお、同一人物に対する予約管理メモリ162の参加者識別番号と使用者管理メモリ161の使用者の識別番号は同一のものであり、使用者管理メモリ161に記憶されている各情報と、予約管理メモリ162に記憶されている各情報は、識別番号に基づき対応付けて記憶されている。
【0029】
I/F17は、サーバ1にカメラC1〜Cn、対人センサSE1〜SEn、入口制御装置L1〜Lnをそれぞれ接続するためのインターフェースである。
【0030】
計時部18は、現在時刻情報を取得してCPU11に送信する。なお、本実施の形態において、時刻情報には日付情報及びその日付における時刻情報が含まれることとする。
【0031】
携帯端末2は、会議室の各使用者が携帯するメール受信が可能な無線通信端末であり、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)端末やパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)等を適用可能である。携帯端末2は、図5に示すように、CPU21、入力装置22、RAM23、伝送制御部24、表示装置25、記録装置26等を備え、各部及び各装置はバス27により接続されて構成されている。
【0032】
CPU21は、記録装置26に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM23内に形成されたワークメモリに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記録装置26に記憶されている携帯端末側処理プログラム等の各種処理プログラムやメールソフト等のアプリケーションプログラムを読み出してワークメモリに展開し、後述する携帯端末側処理(図12参照)を始めとする各種処理を実行する。
【0033】
入力装置22は、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キー等を有し、そのキー操作による押下信号をCPU21に出力する。
【0034】
RAM23は、各種プログラムや処理中のデータ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0035】
伝送制御部24は、アンテナを備えた無線通信部により構成され、図示しない基地局を介して通信ネットワークN上の各装置とデータの送受信を行う。
【0036】
表示装置25は、LCDパネル等により構成され、CPU21から入力される表示データに基づいて画面表示を行う。
【0037】
記録装置26は、フラッシュメモリなどの不揮発メモリ等により構成され、携帯端末2に対応するシステムプログラム、及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラム、アプリケーションプログラム及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記録する。
【0038】
確認端末3は、CPU、入力装置、RAM、伝送制御部、表示装置、記録装置(図示せず)等を備えた端末装置であり、入力装置を介しての操作により会議室番号が入力され、参加者確認処理の実行が指示されると、その会議室で現在開催されている会議に出席している参加者の名簿情報をサーバ1から取得して表示装置に表示する。
【0039】
識別情報取得手段としてのカメラC1〜Cnは、各会議室1〜nのそれぞれの入口付近に設置された撮影装置であり、サーバ1のCPU11からの撮影指示に基づいて、対応する会議室に入室しようとしている人物の顔画像の撮影を行い、その撮影画像を取得してCPU11に出力する。
【0040】
検知手段としての対人センサSE1〜SEnは、例えば、焦電型赤外線センサであり、各会議室1〜nのそれぞれの入口付近に設置され、会議室に入室しようとしている人物を検知して検知信号をCPU11に出力する。
【0041】
入口制御装置L1〜Lnは、それぞれ対応する会議室1〜nの入口のロック及びロック解除を行う。また、会議室1〜nの入口付近には、図示しない表示装置設置されており、入口制御装置E1〜Enは、対応する会議室1〜n付近に設置された表示装置に接続され、CPU11からの通知に従ってこの入口付近の表示装置の表示制御を行う。
【0042】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図6は、サーバ1のCPU11により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。当該処理は、CPU11の電源ON時にCPU11と記録装置16に記憶されているメイン処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0043】
まず、入力装置12、伝送制御部14、又はI/F17からの入力が待機され、入力装置12、伝送制御部14、又はI/F17からの入力があると(ステップS1;YES)、当該入力に応じた処理が実行される。当該入力が入力装置12を介しての使用者登録指示である場合(ステップS2;YES)、図7に示す使用者登録処理が実行される(ステップS3)。
【0044】
図7は、CPU11により実行される使用者登録処理を示すフローチャートである。当該処理は、会議室1〜nの使用者を登録する処理であり、CPU11と記録装置16に記憶されている使用者登録処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0045】
まず、表示装置15に新規登録か変更登録かの選択及び変更登録対象の識別番号を入力するための入力画面が表示される(ステップS101)。表示された入力画面から新規登録が選択されると(ステップS102;YES)、使用者管理メモリ161における、データが格納されていない空きエリアが検索され、検索されたエリアが新規登録される使用者情報を格納するための登録エリアに指定される(ステップS103)。表示された入力画面から変更登録が選択され、変更対象の識別番号が入力されると(ステップS104;YES)、使用者管理メモリ161から変更対象となる識別番号を含む使用者情報が格納されているエリアが検索され、検索されたエリアが変更登録された使用者情報を格納するための登録エリアに指定される(ステップS105)。
【0046】
次いで、表示装置15に使用者情報登録画面が表示され、入力装置12により当該画面上から会議室使用者の識別番号、名前、顔画像、メールアドレスの各データが入力されると(ステップS106)、指定された登録エリアの各領域に入力された識別番号、名前、顔画像及びメールアドレスの各データがそれぞれ書き込まれ(ステップS107)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0047】
図6に戻り、ステップS1における入力が、入力装置12を介しての入室予約登録の指示である場合(ステップS4;YES)、図8に示す入室予約登録処理が実行される(ステップS5)。
【0048】
図8は、CPU11により実行される入室予約登録処理を示すフローチャートである。当該処理は、会議室の予約登録を行う処理であり、CPU11と記録装置16に記憶されている入室予約登録処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0049】
まず、表示装置15に予約する会議室の会議室番号、会議開始時刻及び終了時刻(会議時間帯)の入力画面が表示され、当該入力画面上から会議室番号、会議開始時刻及び終了時刻が入力されると(ステップS201)、予約管理メモリ162の予約情報が入力された会議室番号及び時間帯をキーとして検索され、入力された会議室番号及び時間帯での会議室の空きがチェックされる(ステップS202)。入力された会議室番号及び会議時間帯を含む予約情報が検索された場合、即ち、入力された会議室番号の会議室が入力された時間帯に空きがない場合(ステップS203;NO)、表示装置15に空きがないことを示す案内表示が表示され(ステップS204)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0050】
入力された会議室番号の会議室の入力された時間帯を含む予約情報が検索されなかった場合、即ち、入力された会議室番号の会議室が入力された時間帯において空き状態である場合(ステップS203;YES)、会議室番号、会議時間帯のデータがRAM13に一時格納される(ステップS205)。次いで、表示装置15に参加者登録画面が表示され、会議に参加する参加予定者の識別番号が入力されると(ステップS206)、入力された参加者識別番号がRAM13に一時記憶される(ステップS207)。入力装置12により、参加者全員の参加者識別番号の入力の終了が確定操作されるまでステップS206及びS207が繰り返し実行され、参加者全員の参加者識別番号の入力が確定操作されると(ステップS208;YES)、RAM13に一時記憶された会議室番号、会議時間帯及び参加者識別番号が予約管理メモリ162の空きエリアの各領域に対応付けて格納され(ステップS209)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0051】
図6に戻り、ステップS1の入力が、I/F17を介して対人センサSE1〜SEnの何れかから入力された検知信号である場合(ステップS6;YES)、図9、10に示す入室認証処理が実行される。
【0052】
図9、10は、CPU11により実行される入室認証処理を示すフローチャートである。当該処理は、検知信号を入力した対人センサSEにより検知された人物(被認証者)を認証する認証手段であり、CPU11と記録装置16に記憶されている入室認証処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0053】
まず、計時部18から現在時刻情報が取得され、予約管理メモリ162の各予約情報の会議時間帯情報と現在時刻情報との比較が行われ、現在時刻が会議開始1時間前から会議終了時刻までの時間帯内に含まれるレコードの抽出が行われる(ステップS301)。
【0054】
現在時刻が会議開始時刻の1時間前から会議終了時刻の時間帯内に含まれるレコードが抽出されなかった場合(ステップS302;NO)、処理はステップS323に移行し、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室不許可通知が送信され、処理は図6のステップS1に戻る。入室不許可通知を受信した入口制御装置Lにおいては、会議室の入口のロックが解除されず、入室が不可能な状態が維持される。また、会議室の入口付近の表示装置に「入室が許可されませんでした」等の入室不許可通知を表示させる。各会議室の入口制御装置Lに音声出力装置を接続した構成とし、入口制御装置Lにおいて、サーバ1から入室不許可通知を受信した際に、音声出力装置により「入室が許可されませんでした」等の入室不許可通知を音声出力するようにしてもよい。
【0055】
一方、現在時刻が会議開始時刻の1時間前から会議終了時刻の時間帯内に含まれるレコードが抽出された場合(ステップS302;YES)、抽出されたレコードがRAM13に一時記憶される(ステップS303)。また、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応するカメラCに撮影指示が出力され、入室しようとする人物の撮影が行われる(ステップS304)。撮影された画像がカメラCから受信されると、受信された撮影画像がRAM13の画像領域1に一時記憶される(ステップS305)。
【0056】
撮影が終了すると、ステップS303でRAM13に記憶されたレコードのうち先頭のレコードが選択され(ステップS306)、当該レコードに未到着フラグが含まれているか否かが判断される(ステップS307)。 未到着フラグが含まれていない場合(ステップS307;NO)、処理はステップS321に移行し、当該レコードが最終レコードであるか否かが判別され、最終レコードでない場合(ステップS321:NO)、次のレコードが選択され(ステップS322)、処理はステップS307に戻る。当該レコードが最終レコードである場合、処理はステップS323に移行し、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室不許可通知が送信され、処理は図6のステップS1に戻る。
【0057】
当該レコードに未到着フラグが含まれている場合(ステップS307;YES)、当該レコードに含まれる先頭の未到着フラグに対応する参加者識別番号が指定され(ステップS308)、使用者管理メモリ161から当該参加者識別番号に一致する識別番号に対応する顔画像がRAM13の画像領域2に読み出され(ステップS309)、画像領域1に記憶されている撮影画像と読み出された顔画像との比較照合が行われる(ステップS310)。顔画像どうしの照合においては、例えば、各顔画像の顔全体の特徴量(顔の平均色、顔の輪郭に対する目、鼻、口の位置関係)が計算され、それら特徴量どうしが比較される。そして、特徴量どうしの一致の可能性が高い(例えば、特徴量の一致率が予め設定された閾値を超えている)と判断された場合、撮影された顔画像と記憶された顔画像が一致したと判断される。
【0058】
比較の結果、撮影画像と顔画像とが一致しないと判断された場合(ステップS311;NO)、当該レコードに含まれる全ての未到着フラグに対応する参加者識別番号についての顔画像の比較が終了したか否かが判断され、まだ比較していない参加者識別番号がある場合(ステップS312;NO)、当該レコードに含まれる次の未到着フラグに対応する参加者識別番号が指定され(ステップS313)、処理はステップS309に戻る。当該レコードに含まれる全ての未到着フラグに対応する参加者識別番号についての顔画像の比較が終了した場合(ステップS312;YES)、処理はステップS321に移行し、当該レコードがステップS303で抽出されたレコードのうちの最終レコードであるか否かが判別され、最終レコードでない場合(ステップS321:NO)、次のレコードが選択され(ステップS322)、処理はステップS307に戻る。当該レコードが最終レコードである場合、処理はステップS323に移行し、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室不許可通知が送信され、処理は図6のステップS1に戻る。
【0059】
一方、撮影画像と読み出された顔画像との比較の結果、撮影画像と顔画像とが一致すると判断された場合(ステップS311;YES)、当該レコードの会議室番号が図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する会議室の番号であるか否かが判断され、対応する会議室の番号でない場合(ステップS314;NO)、使用者管理メモリ161から当該参加者識別番号に一致する識別番号に対応するメールアドレスが読み出され、会議室が間違っていること及び正しい会議室番号を通知する電子メールが読み出されたメールアドレスに送信され(ステップS315;間違い通知手段)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0060】
当該レコードの会議室番号が図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する会議室の番号である場合(ステップS314;YES)、RAM13に記憶されているレコードに、当該レコードの会議室番号と同じ会議室番号でかつ現在時刻が会議時間帯に含まれる他のレコードが存在するか否か、即ち、当該会議室で現在他の会議が会議中であるか否かが判断され、他のレコードが存在する、即ち、当該会議室で他の会議が会議中であると判断された場合(ステップS316;YES)、指定されている参加者識別番号が当該他のレコードの予約情報に含まれているか否か、即ち、撮影された人物が現在会議中の会議の参加者であるか否かが判断され、指定されている参加者識別番号が当該他のレコードに含まれおらず、撮影された人物が現在会議中の会議の参加予定者ではないと判断された場合(ステップS317;NO)、対応する入口制御装置Lにまだ入室できない旨が通知され、入口に設置された表示装置にまだ入室できない旨が表示され(ステップS318)、処理は図6のステップS1に戻る。
【0061】
指定されている参加者識別番号が現在会議中の会議の予約を示す他のレコードに含まれている場合(ステップS317;YES)、または、ステップS316において、当該レコードの会議室番号と同じ会議室番号でかつ現在時刻が会議時間帯に含まれる他のレコードが存在しないと判断された場合(ステップS316;NO)、処理はステップS319に移行し、顔画像が一致した参加者識別番号に対応する到着/未到着フラグ領域に到着フラグが格納され、図6のステップS6において検知信号が入力された対人センサSEに対応する入口制御装置Lに入室許可処理の実行、具体的には入口のロック解除が指示され(ステップS320)、入口制御装置Lにおいて入口のロックが解除され、処理は図6のステップS1に戻る。
【0062】
図6に戻り、ステップS1の入力が、伝送制御部14を介して携帯端末2又は確認端末3から入力された会議室番号及び当該会議室の会議参加者の名簿情報の送信要求である場合(ステップS8;YES)、入力された会議室番号に対応する名簿情報がRAM13の名簿情報メモリ131から読み出され、送信要求した端末に読み出された名簿情報が電子メールにより送信され(ステップS9;参加者名送信手段)、処理はステップS1に戻る。
【0063】
ステップS2、S4、S6、S8に該当しない入力がなされた場合、入力に従った処理が実行され(ステップS10)、処理はステップS1に戻る。サーバ1においては、電源がOFFされるまで、ステップS1〜S10の処理が繰り返し実行される。
【0064】
上記処理により、すでに前の会議が終了している場合、開始前一時間前から参加者のみが該当する会議室にのみ入室することが可能となる。
【0065】
図11は、サーバ1のCPU11により実行される予約管理処理を示すフローチャートである。当該処理は、サーバ1の電源ON時に、所定時間毎に割り込みで実行される処理であり、CPU11と記録装置16に記憶されている予約管理処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0066】
まず、予約管理メモリ162の先頭のレコードが選択される(ステップS21)。次いで、計時部18から現在時刻情報が取得され、選択された予約情報の会議時間帯情報と現在時刻情報との比較が行われ、現在時刻が会議開始時刻に至っており、かつ会議終了時刻に至っていない場合、即ち、現在会議中である場合(ステップS22;YES)、選択されたレコードから未到着フラグが対応付けられた参加者識別情報が抽出され(ステップS23)、使用者管理メモリ161から、抽出された参加者識別情報と一致する識別情報に対応するメールアドレスが取得される(ステップS24)。また、選択されたレコードから、到着フラグが対応付けられた参加者識別情報が抽出され(ステップS25)、使用者管理メモリ161から、抽出された参加者識別情報と一致する識別情報に対応する名前が取得され、既に会議室に到着し、会議に出席している参加者の名簿情報が作成され、会議室番号が含まれるファイル名称が付されてRAM13の名簿情報メモリ131に格納される(ステップS26)。すでに会議室番号が含まれるファイル名称の名簿情報が存在している場合は、新しい情報に書き換えが行われる。そして、ステップS24で取得されたメールアドレスあてに、会議開始時刻に到ったことを示す通知と会議参加者の名簿情報が電子メールで送信される(ステップS27;会議開始通知手段、参加者名通知手段)。なお、当該実施形態においては、会議開始通知及び参加者の名簿情報の双方を送信することとしているが、何れか一方でも構わない。
【0067】
一方、現在時刻が会議終了時刻に至っている場合(ステップS22;NO、ステップS28;YES)、当該レコードのデータが予約管理メモリ162から削除される(ステップS29)。
【0068】
ステップS27、S28又はS29の処理後、ステップS21で選択されたレコードが最終レコードであるか否かが判別され、最終レコードでない場合(ステップS30;NO)、次のレコードが選択され(ステップS31)、処理はステップS22に戻り、ステップS22移行の処理が繰り返し実行される。当該レコードが最終レコードである場合(ステップS30;YES)、本処理は終了する。
【0069】
以上の予約管理処理により、所定時間毎に、現在会議中の会議の参加者の名簿を作成することができる。また、会議が終了し不要となった予約情報を予約管理メモリ162から削除することができる。
【0070】
次に、携帯端末2の動作について説明する。
図12は、携帯端末2のCPU21により実行される携帯端末側処理を示すフローチャートである。当該処理は、携帯端末2の電源ON時に、CPU21と記録装置26に記憶されている携帯端末側処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0071】
伝送制御部24を介して電子メールが受信されると(ステップT1;YES)、表示装置25に受信された電子メールが表示される(ステップT2)。例えば、ステップT1において上述の図11のステップS27において送信された会議開始通知及び会議の参加者の名簿情報の電子メールが受信されると、ステップT2において、受信された会議開始通知及び名簿情報が表示装置25に表示される。
【0072】
図13に、ステップT2において表示される会議開始通知及び名簿情報の一例を示す。この表示により、会議に参加すべきであるが、まだ会議室に入室していない人物に会議参加を促すことが可能となる。また、既に会議室に到着し、出席している参加者の名前を知らせることが可能となる。
【0073】
一方、伝送制御部24を介しての電子メールの受信がなく(ステップT1;NO)、入力装置22から参加者確認処理の実行が指示された場合(ステップT3;YES)、図14に示す参加者確認処理が実行される(ステップT4)。
【0074】
図14に、携帯端末2のCPU21により実行される参加者確認処理を示すフローチャートである。当該処理は、携帯端末2の電源ON時に、CPU21と記録装置26に記憶されている参加者確認処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される処理である。
【0075】
参加者確認処理においては、まず、表示装置25に会議室番号の入力画面が表示され、会議室番号が入力されると(ステップT101;YES)、サーバ1に対して会議室番号及び会議参加者の名簿情報の送信要求が送信され(ステップT102)、サーバ1からの名簿情報の受信が待機される。伝送制御部24を介してサーバ1からの名簿情報が受信されると(ステップT103;YES)、表示装置25に受信された名簿情報が表示され(ステップT104)、本処理は終了する。
【0076】
なお、図14に示す参加者確認処理は、確認端末3から実行することができる。即ち、確認端末3は、記録装置に参加者確認処理プログラムを記憶しており、入力装置から参加者確認処理の実行が指示された場合、CPU参加者確認処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理により当該処理を実現する。
これにより、携帯端末2又は確認端末3から、会議の出席者でない人物が会議の出席状況を把握したり、会議参加者の居場所を認識したりすることが可能となる。
【0077】
以上説明したように、サーバ1によれば、会議室を使用する使用者の識別番号、使用者の顔画像及びメールアドレスを含む使用者情報を予め使用者管理メモリ161に記憶するとともに、予約登録された会議の時間帯と当該会議の参加者の識別番号を含む予約情報を予約管理メモリ162に記憶しておき、対人センサSEの何れかから対応する会議室に入室しようとする人物が検出されると、カメラCにより撮影を行って入室しようとしている人物の顔画像を取得し、撮影された顔画像と予め記憶された参加予定者の顔画像との比較を行うとともに、現在時刻が会議開始時刻の1時間前から開始終了時刻までの時間帯内であるか否かを判別し、撮影された顔画像が予め記憶された会議参加者の顔画像と一致し、かつ、現在時刻が会議開始時刻の1時間前から開始終了時刻までの時間帯内である場合に、検知信号を入力した対人センサSEに対応する入口制御装置Lにより会議室の入口のロックを解除し入室を許可する。
【0078】
従って、会議室の使用者として登録された人物であっても、参加する会議の開始1時間前から会議が終了する時間帯以外には会議室の入室が許可されないので、不適切な人物の会議室への入室を防止することが可能となる。
【0079】
また、会議室に入室しようとしている会議参加予定者に対し、入室しようとしている会議室が間違いであるか否かを判断し、間違いである場合に、その参加予定者の所持する携帯端末に間違いである旨及び正しい会議室番号を通知するので、誤った会議室に入室しようとしている参加予定者に会議室が間違っていることを認識させることができ、参加予定者が直ちに正しい会議室に出向いて会議に参加することが可能となる。
【0080】
また、会議開始時刻に到っても入室していない参加予定者の所持する携帯端末に会議の開始を通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加を促すことが可能となる。
【0081】
また、会議開始時刻に到っても入室していない参加予定者の所持する携帯端末に既に入室している参加者名を通知するので、会議開始になっても到着していない参加予定者に会議の参加状況を知らせることが可能となる。
【0082】
また、会議の参加予定者の所持する携帯端末又はサーバに通信接続された確認端末から会議室番号を指定して、その会議室で現在行われている会議の参加者の名簿を取得することができるので、会議の参加予定者のみならず、会議の参加予定者でない人物が会議の出席状況を把握したり、会議参加者の居場所を認識したりすることが可能となる。
【0083】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係るサーバ1の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0084】
例えば、上記実施の形態においては、会議室への入室者を認証するサーバを例にとり説明したが、これに限定されず、時間帯により所定の処理の許可を制限したい場合に本発明は適用可能である。
【0085】
また、上記実施の形態においては、会議の参加者を認証するための識別情報として顔画像を用いたが、これに限定されず、例えば、ユーザID及びパスワードや、指紋、虹彩等の生態情報であってもよい。また、識別情報取得手段は、カメラ等の撮影装置に限定されず、磁気カード、ICカード、電子タグ等の記録媒体に記録された識別情報を読み取る読取装置やキーボードやタッチパネル、指紋センサや声紋センサ等の生体センサ等であってもよい。
【0086】
その他、会議管理システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明に係る会議管理システム100の全体構成を示す図である。
【図2】サーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】使用者管理メモリ161のデータ格納例を示す図である。
【図4】予約管理メモリ162のデータ格納例を示す図である。
【図5】携帯端末2の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】図2のCPU11により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図7】図2のCPU11により実行される使用者登録処理を示すフローチャートである。
【図8】図2のCPU11により実行される入室予約登録処理を示すフローチャートである。
【図9】図2のCPU11により実行される入室認証処理を示すフローチャートである。
【図10】図2のCPU11により実行される入室認証処理を示すフローチャートである。
【図11】図2のCPU11により実行される予約管理処理を示すフローチャートである。
【図12】図5のCPU21により実行される携帯端末側処理を示すフローチャートである。
【図13】会議開始通知及び名簿情報の一例を示す図である。
【図14】図5のCPU21により実行される参加者確認処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
100 会議管理システム
1 サーバ
2 携帯端末
3 確認端末
11、21 CPU
12、22 入力装置
13、23 RAM
14、24 伝送制御部
15、25 表示装置
16、26 記録装置
161 使用者管理メモリ
162 予約管理メモリ
17 I/F
18 計時部
19、27 バス
1〜n 会議室番号
C1〜Cn カメラ
SE1〜SEn 対人センサ
L1〜Ln 入口制御装置
N 通信ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に前記所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
被認証者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、前記取得された識別情報が前記記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、前記所定の処理を許可する認証手段と、
を備えたことを特徴とする認証装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶されている前記所定の処理を許可する対象者の識別情報は、前記対象者の顔画像であり、
前記識別情報取得手段は、前記被認証者の顔画像を撮影し、前記撮影した顔画像を前記被認証者の識別情報として取得する撮影手段であることを特徴とする請求項1に記載の認証装置。
【請求項3】
前記所定の処理は入室許可処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の認証装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記入室許可処理の対象者の識別情報と、当該対象者に前記入室許可処理を許可する時間帯を示す時間帯情報と、当該対象者の入室を許可する室番号を対応付けて記憶しており、
前記被認証者が入室しようとしている室を検知する検知手段と、
前記認証手段は、前記記憶手段を参照し、前記検知手段により前記被認証者が入室しようとしていると検知された室が間違いであるか否かを判断し、間違いである場合に、当該被認証者の所持する端末に間違いである旨を通知する間違い通知手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の認証装置。
【請求項5】
前記間違い通知手段は、前記間違いである旨と併せて正しい室番号を通知することを特徴とする請求項4に記載の認証装置。
【請求項6】
前記所定の処理は、会議のための入室許可処理であり、前記対象者は、前記会議の参加予定者であり、
前記会議開始時刻に到っても入室していない前記会議の参加予定者の所持する端末に前記会議が開始時刻に到ったことを通知する会議開始通知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の認証装置。
【請求項7】
前記所定の処理は、会議のための入室許可処理であり、前記対象者は、前記会議の参加予定者であり、
前記会議開始時刻に到っても入室していない前記会議の参加予定者の所持する端末に既に入室している参加者名を通知する参加者名通知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の認証装置。
【請求項8】
前記所定の処理は、会議のための入室許可処理であり、前記対象者は、前記会議の参加予定者であり、
前記会議の参加予定者の所持する端末又は前記認証装置に通信接続された端末装置からの要求に応じて、会議開始時刻に到った会議のうち指定された会議の参加者名を送信する参加者名送信手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の認証装置。
【請求項9】
コンピュータに、
所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に前記所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶手段に記憶する機能と、
被認証者の識別情報を取得する機能と、
前記取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、前記取得された識別情報が前記記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、前記所定の処理を許可する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に前記所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
被認証者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、前記取得された識別情報が前記記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、前記所定の処理を許可する認証手段と、
を備えたことを特徴とする認証装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶されている前記所定の処理を許可する対象者の識別情報は、前記対象者の顔画像であり、
前記識別情報取得手段は、前記被認証者の顔画像を撮影し、前記撮影した顔画像を前記被認証者の識別情報として取得する撮影手段であることを特徴とする請求項1に記載の認証装置。
【請求項3】
前記所定の処理は入室許可処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の認証装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記入室許可処理の対象者の識別情報と、当該対象者に前記入室許可処理を許可する時間帯を示す時間帯情報と、当該対象者の入室を許可する室番号を対応付けて記憶しており、
前記被認証者が入室しようとしている室を検知する検知手段と、
前記認証手段は、前記記憶手段を参照し、前記検知手段により前記被認証者が入室しようとしていると検知された室が間違いであるか否かを判断し、間違いである場合に、当該被認証者の所持する端末に間違いである旨を通知する間違い通知手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の認証装置。
【請求項5】
前記間違い通知手段は、前記間違いである旨と併せて正しい室番号を通知することを特徴とする請求項4に記載の認証装置。
【請求項6】
前記所定の処理は、会議のための入室許可処理であり、前記対象者は、前記会議の参加予定者であり、
前記会議開始時刻に到っても入室していない前記会議の参加予定者の所持する端末に前記会議が開始時刻に到ったことを通知する会議開始通知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の認証装置。
【請求項7】
前記所定の処理は、会議のための入室許可処理であり、前記対象者は、前記会議の参加予定者であり、
前記会議開始時刻に到っても入室していない前記会議の参加予定者の所持する端末に既に入室している参加者名を通知する参加者名通知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の認証装置。
【請求項8】
前記所定の処理は、会議のための入室許可処理であり、前記対象者は、前記会議の参加予定者であり、
前記会議の参加予定者の所持する端末又は前記認証装置に通信接続された端末装置からの要求に応じて、会議開始時刻に到った会議のうち指定された会議の参加者名を送信する参加者名送信手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の認証装置。
【請求項9】
コンピュータに、
所定の処理を許可する対象者の識別情報と、当該対象者に前記所定の処理を許可する時間帯を示す時間帯情報とを対応付けて記憶手段に記憶する機能と、
被認証者の識別情報を取得する機能と、
前記取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶されている識別情報を比較するとともに、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内であるか否かを判別し、前記取得された識別情報が前記記憶手段に記憶された識別情報と一致し、かつ、現在時刻が当該識別情報に対応付けて記憶されている時間帯情報の時間帯内である場合に、前記所定の処理を許可する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−26269(P2007−26269A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−209822(P2005−209822)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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