車両用表示装置
【課題】 使用者にとって有用な情報を適宜かつ見易く表示し、簡易な構成かつ安価な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 車両用表示装置1Aにおいて、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合に、地磁気センサ22やジャイロスコープ23により検知された車両の進行方位を、セグメント表示器6の放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する。
【解決手段】 車両用表示装置1Aにおいて、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合に、地磁気センサ22やジャイロスコープ23により検知された車両の進行方位を、セグメント表示器6の放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を表示して経路案内を行うカーナビゲーション装置が広く普及してきている。このような装置では、推奨経路上に存在する交差点に車両が接近すると、推奨経路に基づいた交差点での進入方向と退出方向を表示することで、複雑な交差点であっても使用者に解り易く経路案内を行う。
【0003】
【特許文献1】特開平4−115116号公報
【特許文献2】実開平1−104514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、交差点手前の所定距離から交差点の進行方向を表示して、使用者に経路案内を行う表示装置が開示されている。
【0005】
しかしながら、このような表示装置は、交差点に車両が接近していない場合や推奨経路が設定されていない場合、走行している道路を装置が認識できない場合などに表示が行われないため、表示器を有効に利用できていないことがある。
【0006】
また、表示器としてCRTやTFT等のディスプレイを用いることができるが、この場合、装置の構成が複雑となる上に高価なものとなってしまう。また、複雑な表示が可能であるが故に、使用者はどこにどのような情報が表示されているかということを瞬時に把握し難い。
【0007】
本発明は、上記問題を鑑みて為されたものであり、使用者にとって有用な情報を適宜かつ見易く表示し、簡易な構成かつ安価な車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の車両用表示装置は、
表示セグメントが放射状に配列した放射配列セグメント群を有するセグメント表示器と、
交差点表示の対象となる表示対象交差点に車両が接近したことを検知する接近検知手段と、
表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を設定する経路設定手段と、
表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて交差点表示する主表示制御手段と、
車両自身の状態または車両周囲の状態の情報である車両状態情報を取得する状態取得手段と、
主表示制御手段による交差点表示が行われない場合に、取得した車両状態情報を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する補助表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
これによると、表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて交差点表示する一方で、交差点表示が行われない場合には、車両状態情報を放射配列セグメント群により表示することから、交差点表示が行われない間も表示器を有効に利用することができ、使用者にとって有用な情報を適宜表示することができる。また、交差点表示と車両状態情報の表示とを同じ放射配列セグメント群により行うことから、使用者はこれらの情報を把握しやすい。また、セグメント表示器であれば、装置構成を簡易なものとすることができる上に安価である。
【0010】
次に、本発明の車両用表示装置において、
状態取得手段は、車両の進行方位を車両状態情報として取得し、
補助表示制御手段は、取得した車両の進行方位を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する。
【0011】
これによると、放射配列セグメント群をいわゆるコンパスのように機能させることができるので、使用者は、交差点表示が行われていない間に車両の進行方位を容易に把握することができる。さらに、何らかの理由で表示対象交差点が認識されずに交差点表示が行われない場合であっても、車両の進行方位が表示されるので、使用者は表示対象交差点を正しく通過する手掛かりを得ることができる。
【0012】
次に、本発明の車両用表示装置において、
車両の現在位置を検知する位置検知手段と、
地図データを記憶している記憶手段と、を備え、
経路設定手段は、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を地図データ上で設定するものであり、
状態取得手段は、車両の現在位置を基準とした目的地の方位を車両状態情報として取得し、
補助表示制御手段は、取得した目的地の方位を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する。
【0013】
これによると、使用者は、交差点表示が行われていない間に目的地の方位を把握することができるので、次に行うべき行動を予測しやすくなる。さらに、何らかの理由で表示対象交差点が認識されずに交差点表示が行われない場合であっても、目的地の方位が表示されるので、使用者は表示対象交差点を正しく通過する手掛かりを得ることができる。
【0014】
これらの車両用表示装置において、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、放射配列セグメント群により方位表示する。
【0015】
これによると、表示の上方が北の方位に対応することで、使用者は表示と方位の関係を容易に把握することができる。
【0016】
また、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を数字表示セグメント群により表示し、
補助表示制御手段は、放射配列セグメント群により方位表示するとともに、その方位表示において数字表示セグメント群の隣接位置に対応する方位を表す文字を、方位の基準を示す文字として該数字表示セグメント群により表示する。
【0017】
これによると、数字表示セグメント群を、交差点表示において表示対象交差点までの距離を表すものとして用いる一方で、交差点表示が行われない場合には、方位表示において方位の基準を示す文字を表すものとして用いることで、交差点表示が行われない間も数字表示セグメント群を有効に利用することができ、使用者にとって有用な情報を適宜表示することができる。
【0018】
具体的には、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接して数字表示セグメント群を有し、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、放射配列セグメント群により方位表示するとともに、方位の基準を示す文字として東の方位を表す「E」の文字を、右隣に隣接する数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する。
【0019】
これによると、1つの数字を表すための表示セグメントの組(いわゆる7セグメント)であれば、東の方位を表す「E」の文字を表示することができることから、放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接している数字表示セグメント群において東の方位を表す「E」の文字を表示することで、使用者は、方位の基準を知ることができ、表示と方位の関係をより容易に把握することができる。
【0020】
もしくは、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群による表示の下隣に隣接して数字表示セグメント群を有し、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、放射配列セグメント群により方位表示するとともに、方位の基準を示す文字として南の方位を表す「S」の文字を、下隣に隣接する数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する。
【0021】
これによると、上記と同様に、1つの数字を表すための表示セグメントの組(いわゆる7セグメント)であれば、南の方位を表す「S」の文字を表示することができることから、放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接している数字表示セグメント群において南の方位を表す「S」の文字を表示することで、使用者は、方位の基準を知ることができ、表示と方位の関係をより容易に把握することができる。
【0022】
または、車両用表示装置において、
状態取得手段は、車両の進行方位および目的地の方位を車両状態情報として取得し、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を車両の進行方位に対応させ、車両の進行方位を基準とした目的地の方位を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する。
【0023】
これによると、表示の上方が車両の進行方位に対応し、それに対する目的地の方位が表示されるので、使用者は、車両の進行方位と目的地の方位との関係を容易に把握することができる。
【0024】
次に、本発明の車両用表示装置において、
補助表示制御手段は、放射配列セグメント群を指針計器に見立て、車両状態情報として取得した物理量を表す指針の位置を、放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する。
【0025】
これによると、表示セグメントが放射状に配列している放射配列セグメント群を指針計器のように機能させることができるので、使用者は、交差点表示が行われていない間に車両状態情報を直感的に把握することができる。
【0026】
例えば、放射配列セグメント群に表す指針計器は、車両状態情報として取得した車速を表すスピードメータ,エンジン回転数を表すタコメータ,水温を表す水温ゲージ,燃料の残量を表すフューエルゲージ等とすることができる。
【0027】
また、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を数字表示セグメント群により表示し、
補助表示制御手段は、放射配列セグメント群に表す指針計器を、車両状態情報として取得した燃料の残量を表すフューエルゲージとするとともに、燃料の残量が所定以下の場合に、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を、数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する。
【0028】
これによると、1つの数字を表すための表示セグメントの組(いわゆる7セグメント)であれば、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を表示することができることから、放射配列セグメント群において燃料の残量を表示するとともに、隣接している数字表示セグメント群において燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を表示することで、使用者は、燃料の残量を直感的に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る車両用表示装置1Aの機能ブロック図である。車両用表示装置1Aは、制御部4Aに、車両の現在位置を検出する位置検出器2と、地図データ31を記憶しているHDD(Hard Disk Drive)3と、表示セグメントの点灯によって表示を行うセグメント表示器6と、これを駆動するデコーダドライバ5と、が接続された構造を有する。
【0030】
制御部4Aは、CPU41,ROM42,RAM43を含んで構成されるマイクロプロセッサからなる。ROM42は、CPU41が実行するプログラム及びそれに必要なデータを記憶している。RAM43は、CPU41がプログラムを実行する際に作業領域として利用される。
【0031】
位置検出器2は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されたGPS電波をアンテナで受信して位置データを取得するGPS受信機21と、地磁気に基づいて方位を検出する地磁気センサ22と、角速度を検出して方位を算出するジャイロスコープ23と、走行距離を検出して距離データを取得する距離センサ24とを備え、それぞれが取得したデータを相互補完することによって、車両の現在位置の検出と正確な走行距離の計測を行う。
【0032】
ここで、位置検出器2は、車両の現在位置を検知する本発明の位置検知手段として機能するとともに、これに含まれる地磁気センサ22およびジャイロスコープ23は、車両の進行方位を検知する本発明の状態取得手段としても機能する。
【0033】
HDD3は、地図データ31を記憶しており、本発明の記憶手段として機能する。また、地図データ31は、例えばCD−ROM,DVD−ROM,メモリカードなどの記録媒体に記憶させてドライブから入力するようにしてもよい。
【0034】
地図データ31には、道路の位相情報が含まれている。道路の位相情報とは、交差点(ノード)と交差点の接続(リンク)を記述するものであって、推奨経路の設定などに用いられる。ここで、道路の位相情報に記述されている交差点は、後述する交差点表示の対象となる(表示対象交差点)。
【0035】
制御部4Aは、使用者により操作スイッチなど(図示せず)から入力された目的地について、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を周知のダイクストラ(Dijkstra)法により算出する。これにより、推奨経路上に存在する各交差点における進入方向および退出方向が決定する。このようにして、制御部4Aは、本発明の経路設定手段として機能する。
【0036】
セグメント表示器6は、各表示セグメントを点灯させるLED等の光源を備え、点灯させる表示セグメントの組合せによって文字や数字、記号などを表現するものである。各光源の点灯は、制御部4Aからの表示指令を受けたデコーダドライバ5により制御される。
【0037】
また、セグメント表示器6は、図2に示すように、車両のウインドシールドWSに表示セグメントの点灯による表示6A〜6Dを映し込む、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD)として構成されている。図3に示すように、セグメント表示器6は、ウインドシールドWSの下側から車両の内側へ延出するインストルメントパネルIPの内部に配設されており、点灯した表示セグメントの光がウインドシールドWSに入射され、運転席に着座した運転者DRの目に向けて反射されることで、表示セグメントの点灯による表示6A〜6Dが虚像として運転者DRに捕らえられる。
【0038】
セグメント表示器6の表示セグメントについて、図4を用いて説明する。なお、この図は、点灯した表示セグメントがウインドシールドWSに映し込まれた表示6A〜6Dを表すものであり、実際のセグメント表示器6には、この図を左右反転させた形の表示セグメントが形成されている。また、この図は、全ての表示セグメントを点灯させた状態を示す図である。
【0039】
セグメント表示器6は、表示セグメントが放射状に配列した放射配列セグメント群7と、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群8と、を有する。
【0040】
放射配列セグメント群7は、中央に表示され、交差点表示において交差点の中心を表す表示セグメント72と、表示セグメント72より下方に表示され、交差点表示において進入方向を表す表示セグメント71と、表示セグメント72を取り囲んで表示され、交差点表示において退出方向を表す表示セグメント73と、を有する。
【0041】
数字表示セグメント群8は、放射配列セグメント群7の右隣に表示されるように配置されており、1つの数字を表すための表示セグメントの組81〜83を三つ有しており、これにより3桁の数字を表すことができる。また、交差点表示において交差点までの距離を表すための「m」形状の表示セグメント84も有する。
【0042】
車両用表示装置1Aの作動について説明する。図8は、車両用表示装置1Aの制御部4Aが行う処理を表すフローチャートである。
【0043】
まず、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点があるか否かを判断する(S1)。すなわち、所定距離以下となるまで車両が表示対象交差点に接近したかを判断する(接近検知手段としての機能)。
【0044】
具体的には、制御部4Aは、位置検出器2により車両の現在位置の情報を得ているので、地図データ31上で現在位置と表示対象交差点との距離を算出して、その距離が所定距離以下であるか否かを判断する。
【0045】
または、例えば、通信器を備え、外部インフラから提供される情報によって、表示対象交差点に車両が接近したことを検知したり、その表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を取得したりしても良い。
【0046】
また、S1において、目的地を設定していない場合には、推奨経路が設定されていない(すなわち、表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向が存在しない)ことから、交差点表示すべき交差点がないと判断される。また、地図データ上にはない交差点や表示対象ではない交差点を通過する場合、地図データ上での位置を見失っている場合などにも、交差点表示すべき交差点がないと判断される。
【0047】
次に、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点があると判断した場合(S1:YES)には、その表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を表示する交差点表示を行う(S2;主表示制御手段としての機能)。
【0048】
交差点表示による表示6Dでは、図5に示すように、放射配列セグメント群7において、表示セグメント71を点灯させることで交差点への進入方向を表すとともに、表示セグメント73のうち該当するものを点灯(矢印形状に点灯)させることで交差点からの退出方向を表す。また、表示セグメント73の一部のものを点灯(矢印形状の頭の部分を除いて点灯)させて交差点全体の構造を表すことで、使用者に交差点全体の構造を把握させつつ交差点の退出方向を案内することができる。また、交差点の退出方向を理解しやすくするため、進入方向から退出方向にかけて表示セグメント71〜73を順次点灯させるようにしても良い。
【0049】
数字表示セグメント群8においては、算出した表示対象交差点までの距離を表示する。また、表示対象交差点までの距離は、車両が表示対象交差点に達するまで随時更新される。
【0050】
ここで、図5(a)は300m先の五叉路を右前方向に曲がる場合の例を示し、図5(b)は200m先の四叉路を右方向に曲がる場合の例を示している。
【0051】
次に、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合(S1:NO)には、地磁気センサ22やジャイロスコープ23により検知された車両の進行方位を放射配列セグメント群7の表示セグメントに対応させて方位表示する(S3A;補助表示制御手段としての機能)。
【0052】
方位表示による表示6Aでは、図6に示すように、放射配列セグメント群7において、表示の上方を北の方位として、車両の進行方位に該当する表示セグメント73を点灯(矢印形状に点灯)させる。また、図6(b)に示すように、表示セグメント71,73の一部のものを点灯させることで東西南北の方位を基準として表すこともできる。
【0053】
放射配列セグメント群7の右隣には数字表示セグメント群8が隣接して表示されているが、放射配列セグメント群7における方位表示において、表示の上方が北の方位に対応するので、その右隣に位置する数字表示セグメント群8は東の方位に対応する。そこで、数字表示セグメント群8の1つの数字を表すためのセグメントの組82に、東の方位を表す「E」の文字を方位の基準を示す文字として表示させることで、使用者は方位の把握が容易となる。
【0054】
また、この変形例として、図7に示すように、放射配列セグメント群7の下隣に隣接して表示される数字表示セグメント群8’を有するセグメント表示器6’の場合には、数字表示セグメント群8の1つの数字を表すためのセグメントの組82’に、南の方位を表す「S」の文字を方位の基準を示す文字として表示させることができる。
【0055】
[第2実施形態]
第2実施形態に係る車両用表示装置1Bについて説明する。以下、主に第1実施形態と異なる箇所について述べ、重複する箇所については同番号を付すことで説明を省略する。
【0056】
車両用表示装置1Bは、図1に示すように、上述した第1実施形態に係る車両用表示装置1Aと同様の構成を有する。
【0057】
車両用表示装置1Bの作動について説明する。図10は、車両用表示装置1Bの制御部4Bが行う処理を表すフローチャートである。
【0058】
制御部4Bは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合(S1:NO)には、目的地の方位を放射配列セグメント群7の表示セグメントに対応させて方位表示する(S3B;補助表示制御手段としての機能)。
【0059】
方位表示による表示6Bでは、図9に示すように、表示の上方を車両の進行方位として、これを基準に目的地の方位に該当する表示セグメント73を点灯(矢印形状に点灯)させる。
【0060】
ここで、車両の進行方位は、上述したように、地磁気センサ22やジャイロスコープ23により検知することができる。これらは、車両の方位を車両状態情報(第1の車両状態情報)として取得する本発明の状態取得手段として機能する。
【0061】
また、目的地の方位は、制御部4Bが、地図データ31上で位置検出器2により得ている車両の現在位置と目的地とを結ぶ線分の方向を算出することで取得することができる。すなわち、制御部4Bは、目的地の方位を車両状態情報(第2の車両状態情報)として取得する本発明の状態取得手段として機能する。
【0062】
[第3実施形態]
第3実施形態に係る車両用表示装置1Cについて説明する。以下、主に第1実施形態および第2実施形態と異なる箇所について述べ、重複する箇所については同番号を付すことで説明を省略する。
【0063】
車両用表示装置1Cは、図11に示すように、上述した第1実施形態に係る車両用表示装置1Aと同様の構成を有する。第1実施形態と異なる点は、車両用表示装置1Cが、車両状態情報を取得するセンサ91(本発明の状態取得手段)と、このセンサ91が取得した車両状態情報を通信によって制御部4Cに伝えるECU(Electronic Control Unit)9と、を有している点である。なお、本実施形態では、センサ91は、燃料タンク内の燃料の残量を検知する燃料残量センサとして構成されている。
【0064】
車両用表示装置1Cの作動について説明する。図14は、車両用表示装置1Cの制御部4Cが行う処理を表すフローチャートである。
【0065】
制御部4Cは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合(S1:NO)には、放射配列セグメント群7を燃料の残量を表す指針計器(フューエルゲージ)に見立て、取得した燃料の残量を表す指針の位置を放射配列セグメント群7の表示セグメント73に対応させて指針計器表示する(S3C;補助表示制御手段としての機能)。
【0066】
この指針計器表示による表示6Cは、図12に示すように、表示セグメント73のうち、表示セグメント71の左側を最小値の側・右側を最大値の側とすることで、放射配列セグメント群7の円周を燃料の残量が取り得る幅に対応させて、取得した燃料の残量に該当する表示セグメント73を点灯(矢印形状に点灯)させる。ここでは、矢印形状に点灯させることで、指針計器の指針を表している。
【0067】
また、矢印形状に点灯させた表示セグメント73よりも最小値の側にある表示セグメント73も一部点灯(矢印形状の頭の部分を除いて点灯)させることで、燃料の残量を一見して把握しやすいようにしている。
【0068】
また、燃料の残量が所定以下の場合には、図13に示すように、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字(Emptyの頭文字)を、数字表示セグメント群8における1つの数字を表すためのセグメントの組82により表示することで、燃料の残量が僅かであることを使用者に知らせることができる。
【0069】
なお、放射配列セグメント群7に表される指針計器は、このようなフューエルゲージに限らず、車速を表すスピードメータ,エンジン回転数を表すタコメータ,水温を表す水温ゲージなどとすることもできる。この場合、センサ91は、車速センサ,エンジン回転数センサ,水温センサなどで構成される。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの形式に限定されるものではなく、これらに具現された発明と同一性の範囲内において適宜変更して実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】車両用表示装置の機能ブロック図を示す図(第1および第2実施形態)
【図2】車両用表示装置による表示例を示す図
【図3】車両用表示装置による表示方式の説明図
【図4】セグメント表示器を構成する表示セグメントの全点灯状態を示す図
【図5】交差点表示の表示例を示す図
【図6】車両の進行方位を表す方位表示の表示例を示す図(第1実施形態)
【図7】図6の変形例を示す図
【図8】フローチャートを示す図(第1実施形態)
【図9】目的地の方位を表す方位表示の表示例を示す図(第2実施形態)
【図10】フローチャートを示す図(第2実施形態)
【図11】車両用表示装置の機能ブロック図を示す図(第3実施形態)
【図12】指針計器表示の表示例を示す図(第3実施形態)
【図13】指針計器表示の表示例を示す図(第3実施形態)
【図14】フローチャートを示す図(第3実施形態)
【符号の説明】
【0072】
1A〜1D 車両用表示装置
2 位置検出器(位置検知手段)
22 地磁気センサ(状態取得手段)
23 ジャイロスコープ(状態取得手段)
3 HDD(記憶手段)
31 地図データ
4A〜4D 制御部(接近検知手段,経路設定手段,主表示制御手段,補助表示制御手段,状態取得手段)
5 デコーダドライバ
6 セグメント表示器
6A〜6D 表示
7 放射配列セグメント群
8 数字表示セグメント群
81〜83 1つの数字を表すための表示セグメントの組
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を表示して経路案内を行うカーナビゲーション装置が広く普及してきている。このような装置では、推奨経路上に存在する交差点に車両が接近すると、推奨経路に基づいた交差点での進入方向と退出方向を表示することで、複雑な交差点であっても使用者に解り易く経路案内を行う。
【0003】
【特許文献1】特開平4−115116号公報
【特許文献2】実開平1−104514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、交差点手前の所定距離から交差点の進行方向を表示して、使用者に経路案内を行う表示装置が開示されている。
【0005】
しかしながら、このような表示装置は、交差点に車両が接近していない場合や推奨経路が設定されていない場合、走行している道路を装置が認識できない場合などに表示が行われないため、表示器を有効に利用できていないことがある。
【0006】
また、表示器としてCRTやTFT等のディスプレイを用いることができるが、この場合、装置の構成が複雑となる上に高価なものとなってしまう。また、複雑な表示が可能であるが故に、使用者はどこにどのような情報が表示されているかということを瞬時に把握し難い。
【0007】
本発明は、上記問題を鑑みて為されたものであり、使用者にとって有用な情報を適宜かつ見易く表示し、簡易な構成かつ安価な車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の車両用表示装置は、
表示セグメントが放射状に配列した放射配列セグメント群を有するセグメント表示器と、
交差点表示の対象となる表示対象交差点に車両が接近したことを検知する接近検知手段と、
表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を設定する経路設定手段と、
表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて交差点表示する主表示制御手段と、
車両自身の状態または車両周囲の状態の情報である車両状態情報を取得する状態取得手段と、
主表示制御手段による交差点表示が行われない場合に、取得した車両状態情報を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する補助表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
これによると、表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて交差点表示する一方で、交差点表示が行われない場合には、車両状態情報を放射配列セグメント群により表示することから、交差点表示が行われない間も表示器を有効に利用することができ、使用者にとって有用な情報を適宜表示することができる。また、交差点表示と車両状態情報の表示とを同じ放射配列セグメント群により行うことから、使用者はこれらの情報を把握しやすい。また、セグメント表示器であれば、装置構成を簡易なものとすることができる上に安価である。
【0010】
次に、本発明の車両用表示装置において、
状態取得手段は、車両の進行方位を車両状態情報として取得し、
補助表示制御手段は、取得した車両の進行方位を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する。
【0011】
これによると、放射配列セグメント群をいわゆるコンパスのように機能させることができるので、使用者は、交差点表示が行われていない間に車両の進行方位を容易に把握することができる。さらに、何らかの理由で表示対象交差点が認識されずに交差点表示が行われない場合であっても、車両の進行方位が表示されるので、使用者は表示対象交差点を正しく通過する手掛かりを得ることができる。
【0012】
次に、本発明の車両用表示装置において、
車両の現在位置を検知する位置検知手段と、
地図データを記憶している記憶手段と、を備え、
経路設定手段は、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を地図データ上で設定するものであり、
状態取得手段は、車両の現在位置を基準とした目的地の方位を車両状態情報として取得し、
補助表示制御手段は、取得した目的地の方位を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する。
【0013】
これによると、使用者は、交差点表示が行われていない間に目的地の方位を把握することができるので、次に行うべき行動を予測しやすくなる。さらに、何らかの理由で表示対象交差点が認識されずに交差点表示が行われない場合であっても、目的地の方位が表示されるので、使用者は表示対象交差点を正しく通過する手掛かりを得ることができる。
【0014】
これらの車両用表示装置において、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、放射配列セグメント群により方位表示する。
【0015】
これによると、表示の上方が北の方位に対応することで、使用者は表示と方位の関係を容易に把握することができる。
【0016】
また、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を数字表示セグメント群により表示し、
補助表示制御手段は、放射配列セグメント群により方位表示するとともに、その方位表示において数字表示セグメント群の隣接位置に対応する方位を表す文字を、方位の基準を示す文字として該数字表示セグメント群により表示する。
【0017】
これによると、数字表示セグメント群を、交差点表示において表示対象交差点までの距離を表すものとして用いる一方で、交差点表示が行われない場合には、方位表示において方位の基準を示す文字を表すものとして用いることで、交差点表示が行われない間も数字表示セグメント群を有効に利用することができ、使用者にとって有用な情報を適宜表示することができる。
【0018】
具体的には、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接して数字表示セグメント群を有し、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、放射配列セグメント群により方位表示するとともに、方位の基準を示す文字として東の方位を表す「E」の文字を、右隣に隣接する数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する。
【0019】
これによると、1つの数字を表すための表示セグメントの組(いわゆる7セグメント)であれば、東の方位を表す「E」の文字を表示することができることから、放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接している数字表示セグメント群において東の方位を表す「E」の文字を表示することで、使用者は、方位の基準を知ることができ、表示と方位の関係をより容易に把握することができる。
【0020】
もしくは、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群による表示の下隣に隣接して数字表示セグメント群を有し、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、放射配列セグメント群により方位表示するとともに、方位の基準を示す文字として南の方位を表す「S」の文字を、下隣に隣接する数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する。
【0021】
これによると、上記と同様に、1つの数字を表すための表示セグメントの組(いわゆる7セグメント)であれば、南の方位を表す「S」の文字を表示することができることから、放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接している数字表示セグメント群において南の方位を表す「S」の文字を表示することで、使用者は、方位の基準を知ることができ、表示と方位の関係をより容易に把握することができる。
【0022】
または、車両用表示装置において、
状態取得手段は、車両の進行方位および目的地の方位を車両状態情報として取得し、
補助表示制御手段は、セグメント表示器による表示の上方を車両の進行方位に対応させ、車両の進行方位を基準とした目的地の方位を放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する。
【0023】
これによると、表示の上方が車両の進行方位に対応し、それに対する目的地の方位が表示されるので、使用者は、車両の進行方位と目的地の方位との関係を容易に把握することができる。
【0024】
次に、本発明の車両用表示装置において、
補助表示制御手段は、放射配列セグメント群を指針計器に見立て、車両状態情報として取得した物理量を表す指針の位置を、放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する。
【0025】
これによると、表示セグメントが放射状に配列している放射配列セグメント群を指針計器のように機能させることができるので、使用者は、交差点表示が行われていない間に車両状態情報を直感的に把握することができる。
【0026】
例えば、放射配列セグメント群に表す指針計器は、車両状態情報として取得した車速を表すスピードメータ,エンジン回転数を表すタコメータ,水温を表す水温ゲージ,燃料の残量を表すフューエルゲージ等とすることができる。
【0027】
また、上記車両用表示装置において、
セグメント表示器は、放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を数字表示セグメント群により表示し、
補助表示制御手段は、放射配列セグメント群に表す指針計器を、車両状態情報として取得した燃料の残量を表すフューエルゲージとするとともに、燃料の残量が所定以下の場合に、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を、数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する。
【0028】
これによると、1つの数字を表すための表示セグメントの組(いわゆる7セグメント)であれば、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を表示することができることから、放射配列セグメント群において燃料の残量を表示するとともに、隣接している数字表示セグメント群において燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を表示することで、使用者は、燃料の残量を直感的に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る車両用表示装置1Aの機能ブロック図である。車両用表示装置1Aは、制御部4Aに、車両の現在位置を検出する位置検出器2と、地図データ31を記憶しているHDD(Hard Disk Drive)3と、表示セグメントの点灯によって表示を行うセグメント表示器6と、これを駆動するデコーダドライバ5と、が接続された構造を有する。
【0030】
制御部4Aは、CPU41,ROM42,RAM43を含んで構成されるマイクロプロセッサからなる。ROM42は、CPU41が実行するプログラム及びそれに必要なデータを記憶している。RAM43は、CPU41がプログラムを実行する際に作業領域として利用される。
【0031】
位置検出器2は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されたGPS電波をアンテナで受信して位置データを取得するGPS受信機21と、地磁気に基づいて方位を検出する地磁気センサ22と、角速度を検出して方位を算出するジャイロスコープ23と、走行距離を検出して距離データを取得する距離センサ24とを備え、それぞれが取得したデータを相互補完することによって、車両の現在位置の検出と正確な走行距離の計測を行う。
【0032】
ここで、位置検出器2は、車両の現在位置を検知する本発明の位置検知手段として機能するとともに、これに含まれる地磁気センサ22およびジャイロスコープ23は、車両の進行方位を検知する本発明の状態取得手段としても機能する。
【0033】
HDD3は、地図データ31を記憶しており、本発明の記憶手段として機能する。また、地図データ31は、例えばCD−ROM,DVD−ROM,メモリカードなどの記録媒体に記憶させてドライブから入力するようにしてもよい。
【0034】
地図データ31には、道路の位相情報が含まれている。道路の位相情報とは、交差点(ノード)と交差点の接続(リンク)を記述するものであって、推奨経路の設定などに用いられる。ここで、道路の位相情報に記述されている交差点は、後述する交差点表示の対象となる(表示対象交差点)。
【0035】
制御部4Aは、使用者により操作スイッチなど(図示せず)から入力された目的地について、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を周知のダイクストラ(Dijkstra)法により算出する。これにより、推奨経路上に存在する各交差点における進入方向および退出方向が決定する。このようにして、制御部4Aは、本発明の経路設定手段として機能する。
【0036】
セグメント表示器6は、各表示セグメントを点灯させるLED等の光源を備え、点灯させる表示セグメントの組合せによって文字や数字、記号などを表現するものである。各光源の点灯は、制御部4Aからの表示指令を受けたデコーダドライバ5により制御される。
【0037】
また、セグメント表示器6は、図2に示すように、車両のウインドシールドWSに表示セグメントの点灯による表示6A〜6Dを映し込む、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD)として構成されている。図3に示すように、セグメント表示器6は、ウインドシールドWSの下側から車両の内側へ延出するインストルメントパネルIPの内部に配設されており、点灯した表示セグメントの光がウインドシールドWSに入射され、運転席に着座した運転者DRの目に向けて反射されることで、表示セグメントの点灯による表示6A〜6Dが虚像として運転者DRに捕らえられる。
【0038】
セグメント表示器6の表示セグメントについて、図4を用いて説明する。なお、この図は、点灯した表示セグメントがウインドシールドWSに映し込まれた表示6A〜6Dを表すものであり、実際のセグメント表示器6には、この図を左右反転させた形の表示セグメントが形成されている。また、この図は、全ての表示セグメントを点灯させた状態を示す図である。
【0039】
セグメント表示器6は、表示セグメントが放射状に配列した放射配列セグメント群7と、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群8と、を有する。
【0040】
放射配列セグメント群7は、中央に表示され、交差点表示において交差点の中心を表す表示セグメント72と、表示セグメント72より下方に表示され、交差点表示において進入方向を表す表示セグメント71と、表示セグメント72を取り囲んで表示され、交差点表示において退出方向を表す表示セグメント73と、を有する。
【0041】
数字表示セグメント群8は、放射配列セグメント群7の右隣に表示されるように配置されており、1つの数字を表すための表示セグメントの組81〜83を三つ有しており、これにより3桁の数字を表すことができる。また、交差点表示において交差点までの距離を表すための「m」形状の表示セグメント84も有する。
【0042】
車両用表示装置1Aの作動について説明する。図8は、車両用表示装置1Aの制御部4Aが行う処理を表すフローチャートである。
【0043】
まず、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点があるか否かを判断する(S1)。すなわち、所定距離以下となるまで車両が表示対象交差点に接近したかを判断する(接近検知手段としての機能)。
【0044】
具体的には、制御部4Aは、位置検出器2により車両の現在位置の情報を得ているので、地図データ31上で現在位置と表示対象交差点との距離を算出して、その距離が所定距離以下であるか否かを判断する。
【0045】
または、例えば、通信器を備え、外部インフラから提供される情報によって、表示対象交差点に車両が接近したことを検知したり、その表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を取得したりしても良い。
【0046】
また、S1において、目的地を設定していない場合には、推奨経路が設定されていない(すなわち、表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向が存在しない)ことから、交差点表示すべき交差点がないと判断される。また、地図データ上にはない交差点や表示対象ではない交差点を通過する場合、地図データ上での位置を見失っている場合などにも、交差点表示すべき交差点がないと判断される。
【0047】
次に、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点があると判断した場合(S1:YES)には、その表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を表示する交差点表示を行う(S2;主表示制御手段としての機能)。
【0048】
交差点表示による表示6Dでは、図5に示すように、放射配列セグメント群7において、表示セグメント71を点灯させることで交差点への進入方向を表すとともに、表示セグメント73のうち該当するものを点灯(矢印形状に点灯)させることで交差点からの退出方向を表す。また、表示セグメント73の一部のものを点灯(矢印形状の頭の部分を除いて点灯)させて交差点全体の構造を表すことで、使用者に交差点全体の構造を把握させつつ交差点の退出方向を案内することができる。また、交差点の退出方向を理解しやすくするため、進入方向から退出方向にかけて表示セグメント71〜73を順次点灯させるようにしても良い。
【0049】
数字表示セグメント群8においては、算出した表示対象交差点までの距離を表示する。また、表示対象交差点までの距離は、車両が表示対象交差点に達するまで随時更新される。
【0050】
ここで、図5(a)は300m先の五叉路を右前方向に曲がる場合の例を示し、図5(b)は200m先の四叉路を右方向に曲がる場合の例を示している。
【0051】
次に、制御部4Aは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合(S1:NO)には、地磁気センサ22やジャイロスコープ23により検知された車両の進行方位を放射配列セグメント群7の表示セグメントに対応させて方位表示する(S3A;補助表示制御手段としての機能)。
【0052】
方位表示による表示6Aでは、図6に示すように、放射配列セグメント群7において、表示の上方を北の方位として、車両の進行方位に該当する表示セグメント73を点灯(矢印形状に点灯)させる。また、図6(b)に示すように、表示セグメント71,73の一部のものを点灯させることで東西南北の方位を基準として表すこともできる。
【0053】
放射配列セグメント群7の右隣には数字表示セグメント群8が隣接して表示されているが、放射配列セグメント群7における方位表示において、表示の上方が北の方位に対応するので、その右隣に位置する数字表示セグメント群8は東の方位に対応する。そこで、数字表示セグメント群8の1つの数字を表すためのセグメントの組82に、東の方位を表す「E」の文字を方位の基準を示す文字として表示させることで、使用者は方位の把握が容易となる。
【0054】
また、この変形例として、図7に示すように、放射配列セグメント群7の下隣に隣接して表示される数字表示セグメント群8’を有するセグメント表示器6’の場合には、数字表示セグメント群8の1つの数字を表すためのセグメントの組82’に、南の方位を表す「S」の文字を方位の基準を示す文字として表示させることができる。
【0055】
[第2実施形態]
第2実施形態に係る車両用表示装置1Bについて説明する。以下、主に第1実施形態と異なる箇所について述べ、重複する箇所については同番号を付すことで説明を省略する。
【0056】
車両用表示装置1Bは、図1に示すように、上述した第1実施形態に係る車両用表示装置1Aと同様の構成を有する。
【0057】
車両用表示装置1Bの作動について説明する。図10は、車両用表示装置1Bの制御部4Bが行う処理を表すフローチャートである。
【0058】
制御部4Bは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合(S1:NO)には、目的地の方位を放射配列セグメント群7の表示セグメントに対応させて方位表示する(S3B;補助表示制御手段としての機能)。
【0059】
方位表示による表示6Bでは、図9に示すように、表示の上方を車両の進行方位として、これを基準に目的地の方位に該当する表示セグメント73を点灯(矢印形状に点灯)させる。
【0060】
ここで、車両の進行方位は、上述したように、地磁気センサ22やジャイロスコープ23により検知することができる。これらは、車両の方位を車両状態情報(第1の車両状態情報)として取得する本発明の状態取得手段として機能する。
【0061】
また、目的地の方位は、制御部4Bが、地図データ31上で位置検出器2により得ている車両の現在位置と目的地とを結ぶ線分の方向を算出することで取得することができる。すなわち、制御部4Bは、目的地の方位を車両状態情報(第2の車両状態情報)として取得する本発明の状態取得手段として機能する。
【0062】
[第3実施形態]
第3実施形態に係る車両用表示装置1Cについて説明する。以下、主に第1実施形態および第2実施形態と異なる箇所について述べ、重複する箇所については同番号を付すことで説明を省略する。
【0063】
車両用表示装置1Cは、図11に示すように、上述した第1実施形態に係る車両用表示装置1Aと同様の構成を有する。第1実施形態と異なる点は、車両用表示装置1Cが、車両状態情報を取得するセンサ91(本発明の状態取得手段)と、このセンサ91が取得した車両状態情報を通信によって制御部4Cに伝えるECU(Electronic Control Unit)9と、を有している点である。なお、本実施形態では、センサ91は、燃料タンク内の燃料の残量を検知する燃料残量センサとして構成されている。
【0064】
車両用表示装置1Cの作動について説明する。図14は、車両用表示装置1Cの制御部4Cが行う処理を表すフローチャートである。
【0065】
制御部4Cは、交差点表示すべき交差点がないと判断した場合(S1:NO)には、放射配列セグメント群7を燃料の残量を表す指針計器(フューエルゲージ)に見立て、取得した燃料の残量を表す指針の位置を放射配列セグメント群7の表示セグメント73に対応させて指針計器表示する(S3C;補助表示制御手段としての機能)。
【0066】
この指針計器表示による表示6Cは、図12に示すように、表示セグメント73のうち、表示セグメント71の左側を最小値の側・右側を最大値の側とすることで、放射配列セグメント群7の円周を燃料の残量が取り得る幅に対応させて、取得した燃料の残量に該当する表示セグメント73を点灯(矢印形状に点灯)させる。ここでは、矢印形状に点灯させることで、指針計器の指針を表している。
【0067】
また、矢印形状に点灯させた表示セグメント73よりも最小値の側にある表示セグメント73も一部点灯(矢印形状の頭の部分を除いて点灯)させることで、燃料の残量を一見して把握しやすいようにしている。
【0068】
また、燃料の残量が所定以下の場合には、図13に示すように、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字(Emptyの頭文字)を、数字表示セグメント群8における1つの数字を表すためのセグメントの組82により表示することで、燃料の残量が僅かであることを使用者に知らせることができる。
【0069】
なお、放射配列セグメント群7に表される指針計器は、このようなフューエルゲージに限らず、車速を表すスピードメータ,エンジン回転数を表すタコメータ,水温を表す水温ゲージなどとすることもできる。この場合、センサ91は、車速センサ,エンジン回転数センサ,水温センサなどで構成される。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの形式に限定されるものではなく、これらに具現された発明と同一性の範囲内において適宜変更して実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】車両用表示装置の機能ブロック図を示す図(第1および第2実施形態)
【図2】車両用表示装置による表示例を示す図
【図3】車両用表示装置による表示方式の説明図
【図4】セグメント表示器を構成する表示セグメントの全点灯状態を示す図
【図5】交差点表示の表示例を示す図
【図6】車両の進行方位を表す方位表示の表示例を示す図(第1実施形態)
【図7】図6の変形例を示す図
【図8】フローチャートを示す図(第1実施形態)
【図9】目的地の方位を表す方位表示の表示例を示す図(第2実施形態)
【図10】フローチャートを示す図(第2実施形態)
【図11】車両用表示装置の機能ブロック図を示す図(第3実施形態)
【図12】指針計器表示の表示例を示す図(第3実施形態)
【図13】指針計器表示の表示例を示す図(第3実施形態)
【図14】フローチャートを示す図(第3実施形態)
【符号の説明】
【0072】
1A〜1D 車両用表示装置
2 位置検出器(位置検知手段)
22 地磁気センサ(状態取得手段)
23 ジャイロスコープ(状態取得手段)
3 HDD(記憶手段)
31 地図データ
4A〜4D 制御部(接近検知手段,経路設定手段,主表示制御手段,補助表示制御手段,状態取得手段)
5 デコーダドライバ
6 セグメント表示器
6A〜6D 表示
7 放射配列セグメント群
8 数字表示セグメント群
81〜83 1つの数字を表すための表示セグメントの組
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示セグメントが放射状に配列した放射配列セグメント群を有するセグメント表示器と、
交差点表示の対象となる表示対象交差点に車両が接近したことを検知する接近検知手段と、
表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を設定する経路設定手段と、
表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて交差点表示する主表示制御手段と、
車両自身の状態または車両周囲の状態の情報である車両状態情報を取得する状態取得手段と、
前記主表示制御手段による交差点表示が行われない場合に、取得した車両状態情報を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する補助表示制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記状態取得手段は、車両の進行方位を車両状態情報として取得し、
前記補助表示制御手段は、取得した車両の進行方位を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
車両の現在位置を検知する位置検知手段と、
地図データを記憶している記憶手段と、を備え、
前記経路設定手段は、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を地図データ上で設定するものであり、
前記状態取得手段は、車両の現在位置を基準とした目的地の方位を車両状態情報として取得し、
前記補助表示制御手段は、取得した目的地の方位を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、前記放射配列セグメント群により方位表示する請求項2または3に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
前記接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
前記主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を前記数字表示セグメント群により表示し、
前記補助表示制御手段は、前記放射配列セグメント群により方位表示するとともに、その方位表示において前記数字表示セグメント群の隣接位置に対応する方位を表す文字を、方位の基準を示す文字として該数字表示セグメント群により表示する請求項2ないし4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接して前記数字表示セグメント群を有し、
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、前記放射配列セグメント群により方位表示するとともに、前記方位の基準を示す文字として東の方位を表す「E」の文字を、右隣に隣接する前記数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する請求項5に記載の車両用表示装置。
【請求項7】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群による表示の下隣に隣接して前記数字表示セグメント群を有し、
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、前記放射配列セグメント群により方位表示するとともに、前記方位の基準を示す文字として南の方位を表す「S」の文字を、下隣に隣接する前記数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する請求項5に記載の車両用表示装置。
【請求項8】
前記状態取得手段は、車両の進行方位および目的地の方位を車両状態情報として取得し、
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を車両の進行方位に対応させ、車両の進行方位を基準とした目的地の方位を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項9】
前記補助表示制御手段は、前記放射配列セグメント群を指針計器に見立て、車両状態情報として取得した物理量を表す指針の位置を、前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項10】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
前記接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
前記主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を前記数字表示セグメント群により表示し、
前記補助表示制御手段は、前記放射配列セグメント群に表す指針計器を、車両状態情報として取得した燃料の残量を表すフューエルゲージとするとともに、燃料の残量が所定以下の場合に、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を、前記数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する請求項9に記載の車両用表示装置。
【請求項1】
表示セグメントが放射状に配列した放射配列セグメント群を有するセグメント表示器と、
交差点表示の対象となる表示対象交差点に車両が接近したことを検知する接近検知手段と、
表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を設定する経路設定手段と、
表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点において推奨される進入方向および退出方向を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて交差点表示する主表示制御手段と、
車両自身の状態または車両周囲の状態の情報である車両状態情報を取得する状態取得手段と、
前記主表示制御手段による交差点表示が行われない場合に、取得した車両状態情報を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する補助表示制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記状態取得手段は、車両の進行方位を車両状態情報として取得し、
前記補助表示制御手段は、取得した車両の進行方位を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
車両の現在位置を検知する位置検知手段と、
地図データを記憶している記憶手段と、を備え、
前記経路設定手段は、車両の現在位置から目的地までの推奨経路を地図データ上で設定するものであり、
前記状態取得手段は、車両の現在位置を基準とした目的地の方位を車両状態情報として取得し、
前記補助表示制御手段は、取得した目的地の方位を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて方位表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、前記放射配列セグメント群により方位表示する請求項2または3に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
前記接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
前記主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を前記数字表示セグメント群により表示し、
前記補助表示制御手段は、前記放射配列セグメント群により方位表示するとともに、その方位表示において前記数字表示セグメント群の隣接位置に対応する方位を表す文字を、方位の基準を示す文字として該数字表示セグメント群により表示する請求項2ないし4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群による表示の右隣に隣接して前記数字表示セグメント群を有し、
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、前記放射配列セグメント群により方位表示するとともに、前記方位の基準を示す文字として東の方位を表す「E」の文字を、右隣に隣接する前記数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する請求項5に記載の車両用表示装置。
【請求項7】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群による表示の下隣に隣接して前記数字表示セグメント群を有し、
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を北の方位に対応させて、前記放射配列セグメント群により方位表示するとともに、前記方位の基準を示す文字として南の方位を表す「S」の文字を、下隣に隣接する前記数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する請求項5に記載の車両用表示装置。
【請求項8】
前記状態取得手段は、車両の進行方位および目的地の方位を車両状態情報として取得し、
前記補助表示制御手段は、前記セグメント表示器による表示の上方を車両の進行方位に対応させ、車両の進行方位を基準とした目的地の方位を前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項9】
前記補助表示制御手段は、前記放射配列セグメント群を指針計器に見立て、車両状態情報として取得した物理量を表す指針の位置を、前記放射配列セグメント群の表示セグメントに対応させて表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項10】
前記セグメント表示器は、前記放射配列セグメント群に隣接して、表示セグメントが数字状に配列した数字表示セグメント群を有し、
前記接近検知手段は、車両から表示対象交差点までの距離を検知し、
前記主表示制御手段は、表示対象交差点に車両が接近した場合に、該表示対象交差点までの距離を前記数字表示セグメント群により表示し、
前記補助表示制御手段は、前記放射配列セグメント群に表す指針計器を、車両状態情報として取得した燃料の残量を表すフューエルゲージとするとともに、燃料の残量が所定以下の場合に、燃料の残量が僅かであることを表す「E」の文字を、前記数字表示セグメント群における1つの数字を表すための表示セグメントの組により表示する請求項9に記載の車両用表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−198746(P2007−198746A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−14158(P2006−14158)
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
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