説明

車両管理システムおよび車両管理方法

【課題】SIMモジュールを利用した車両の管理システムを提案する。
【解決手段】無線通信モジュール11を搭載し、自転車の開錠および施錠を行う端末100と、無線通信モジュール11と無線通信を行い、車両の開錠および施錠を遠隔制御する基地局200とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の管理に係り、特に無線通信機能を有するSIM(Subscriber Identity Modul)モジュールを利用したシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
自転車等の車両の管理を行う技術として、RFID(Radio Frequency Identification)を利用した管理システムが知られている(特許文献1参照)。このシステムは、車両に搭載した無線タグとゲートに搭載した読取装置との間で無線通信を行い、ゲートを通過する車両の出庫入庫等の管理を行うものである。
【特許文献1】特開2003−306186号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
RFIDを利用した管理システムでは、専用のゲートを設置する必要があり、また、車両をゲートに通過させる必要があるとともに、RFIDの通信距離が短いため、システムの構築に制限がある。一方、近年、無線通信機能を有するSIMモジュールが開発され、家電製品や玩具など、これまで通信機能を有しなかった製品にも容易に無線通信技術を搭載できるようになった。そこで本発明はSIMモジュールを利用した車両の管理システムを提案することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、車両の管理を行うシステムにおいて、無線通信モジュールを搭載し、前記車両の開錠および施錠を行う端末と、前記無線通信モジュールと無線通信を行い、前記車両の開錠および施錠を遠隔制御する基地局とを備える。この構成によれば、基地局からの遠隔制御により施錠を行い車両を管理することができるので、通信距離の制約を受けず、また専用ゲート等の新たなインフラを整備する必要がない。
【0005】
本発明において、前記基地局は、前記無線通信モジュールの識別情報および前記車両の識別情報が、予め登録された無線通信モジュールの識別情報および車両の識別情報と一致する場合に、前記車両の開錠を行う命令を前記端末へ送信する。この構成のよれば、予め登録した識別情報の一致を条件に車両を開錠するので、正規のユーザにのみ車両の使用を許可することができる。
【0006】
本発明において、前記端末の位置情報を記録するサーバを備える。具体的には、前記端末を収容する基地局の位置を前記端末の位置情報として記録する。この構成によれば、車両の位置情報を把握した車両管理が可能となる。
【0007】
本発明において、前記端末は車両に着脱自在に装着される。そして、前記端末が車両に装着された場合に、予約状況に基づいて装着された車両の使用可否を通知するサーバを備える。この構成によれば、端末を車両に装着するだけで、車両の使用可否を知ることができる。また、前記基地局は、前記端末が車両から脱着された場合に、前記車両の施錠を行う命令を前記端末へ送信する。この構成によれば、端末の装着時以外は車両の使用を制限することができる。また、前記車両に装着された端末と接続する基地局を時系列で記録するサーバを備える。この構成によれば、実際に車両が使用されている期間の車両の移動履歴を管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明の実施の形態に係る車両管理システムの構成を示す図であり、図示例では自転車の管理を示している。車両管理システムは無線通信モジュールを搭載した端末100と基地局200とを備える。
【0009】
端末100は、制御部10、無線通信モジュール11及び錠部インターフェース12を備える。制御部10は、無線通信モジュール11や錠部インターフェース12など、端末各部の動作全般を統括制御する。無線通信モジュール11は、無線通信機能を有するSIMモジュールで、基地局200と無線通信を行う。錠部インターフェース12は、端末100が自転車の錠部に装着された際に、基地局200の管理サーバ21からの命令で錠部の施錠・開錠を制御するためのインターフェースである。尚、端末100は自転車の錠部300に着脱可能で、着脱の状態を端末100自体が検知可能な構造となっている。
【0010】
本実施の形態に係る自転車は、装着した端末100からの電気的信号を受けて、施錠・開錠という機械的動作を実行する自転車錠部300を有する。自転車錠部300は、制御部30、錠駆動部31及び端末インターフェース32を備える。制御部30は、錠駆動部31の機械的開閉動作など、錠部全体の動作を制御する。錠駆動部31は錠部の施錠・開錠動作を行う。端末インターフェース32は、接続した端末100と電気的信号の送受信を行うためのインターフェースである。尚、自転車錠部300は、ユニットで公知の自転車に装備することが可能である。
【0011】
基地局200は、携帯電話やPHSなどの電話機と無線通信を行う公知の装置で、端末100の無線通信モジュール11とも無線通信が可能である。本実施の形態に係る基地局200は、自転車の管理を行うための管理サーバ21を備える。管理サーバ21は、端末100の無線通信モジュール11との無線通信を介して各自転車の施錠・開錠を制御する。また、後述する自転車管理情報を随時更新して、貸出可能な自転車の所在状況や貸出中の自転車の移動履歴などを把握する。尚、管理サーバ21は、ネットワーク400等を介して一般のPC端末等500と接続可能であり、従って、後述する貸出の予約登録処理を、このPC端末等500を介して行うことができる。
【0012】
尚、利用者が保有する端末100の無線通信モジュール11には固有のIDが付与されており、実際に自転車の貸出が開始される際には、端末100の無線通信モジュール11と、端末を装着した自転車のそれぞれのIDを照合することにより、予約を行った正規の利用者であるか否かが管理サーバ21により判断される。正規の利用者と判断された場合、管理サーバ21からの命令により錠駆動部31が起動して、自転車の錠が開錠される。
【0013】
図2から図8は本発明の実施の形態に係る車両管理の流れを示すフローチャートである。本発明の車両管理システムでは、利用者が事前に予約登録を行ってから自転車の貸出を行う。図2は、本発明の実施の形態における貸出システムの予約登録処理の手順を示すフローチャートである。はじめに、自転車のレンタルを受けようとする利用者は、ネットワーク400への接続が可能なPC端末等500から基地局200の管理サーバ21にアクセスする。具体的には専用のホームページ等で入力した予約内容の送信を行う。予約入力を受けると、管理サーバ21は、複数の貸出ポイント(例えば、ホテルや旅館、駅などの所定の場所)について、予約登録可能な自転車が所在するか否かを判断する(ステップS101)。
【0014】
図9は管理サーバ21が保持する自転車管理情報を概念的に示す図である。図9に示すように、貸出ポイントごとに、現時点で所在する自転車およびその利用状況が記録されている。この管理情報を参照することにより、管理サーバ21は、貸出可能な自転車があるか否かを判断することができる。
【0015】
予約登録可能な自転車がある場合(ステップS101のYes)、管理サーバ21は、次に、利用者が希望する貸出ポイントに対象の自転車があるか否かを判断する(ステップS102)。自転車には、そのサイズや種類等を識別するため固有のIDが付与されており、管理サーバ21は、その識別番号で所望の自転車の空き・貸出状況を判断することができる。また、ある貸出ポイントで貸出をして、別な貸出ポイントに乗り捨てられたような場合であっても同一の自転車の所在を継続的に把握することができる。
【0016】
所望の貸出ポイントに所望の自転車がある場合(ステップS102のYes)、管理サーバ21は、その内容を利用者のPC端末等500に提示する(ステップS103)。利用者は、予約を実行する場合(ステップS104のYes)、自ら保有する端末100の識別情報、即ち、端末100に搭載した無線通信モジュール11の固有ID等を入力して予約を完了する(ステップS105)。予約内容は、無線通信モジュール11の電子メール機能を利用して、利用者の端末100へ通知される(ステップS106)。端末100の制御部10は、受信した情報を端末100の表示部(図示省略)に表示してもよい。図10は、予約完了後に管理サーバ21から端末100へ送信される電子メールの表示内容例を示す図である。また、予約が行われた貸出ポイントの管理者へも予約内容の報知が行われる(ステップS107)。
【0017】
一方、管理サーバ21には、図11に示すような予約に係る個別の自転車管理情報が登録される。この個別の自転車管理情報には、その後実際に貸出が行われた際の移動の履歴や駐輪場所の履歴、自転車の返却状況などの情報が適宜追記される。
【0018】
尚、上記のステップS101において予約登録可能な自転車が存在しない場合、登録処理は終了する。また、ステップS102において所望の場所に自転車が存在しない場合や、ステップS104において予約を行わない場合、利用者は、登録処理の終了を行うか否かを選択する(ステップS108)。登録処理を継続する場合はステップS102の手順に戻り、上記と同様の処理を繰り返す。一方、継続しない場合は予約登録処理を中止する(ステップS109)。
【0019】
図3は貸出開始処理の手順を示すフローチャートである。はじめに、予約を完了した利用者が、自ら指定した貸出ポイントに出向き、予約した自転車に端末100を装着すると(ステップS201)、装着を検知した端末100の無線通信モジュール11が、基地局200との無線通信を開始し、管理サーバ21にアクセスする(ステップS202)。
【0020】
管理サーバ21は、アクセスした無線通信モジュール11の固有IDと、端末100を装着した自転車の自転車錠部300から取得して送信された自転車固有のIDを、図11に示す個別の自転車管理情報と照合し(ステップS203)、予約を行った正規の利用者による利用開始であるか否かを判断する(ステップS204)。
【0021】
利用可能な自転車であると判断された場合(ステップS204のYes)、管理サーバ21は、無線通信モジュール11に対して開錠命令を送信する(ステップS205)。無線通信モジュール11を介して命令を受信した端末100の制御部10は、錠部インターフェース12、端末インターフェース32を介して自転車錠部300に開錠命令を伝達する。自転車錠部300の制御部30は、錠駆動部31を駆動して開錠を実行する(ステップS206)。
【0022】
管理サーバ21は、開錠と同時に、電子メール機能を利用して、利用期限に係る情報を無線通信モジュール11へ送信する(ステップS207)。制御部10は、受信した情報を端末100の表示部(図示省略)に表示する。また、管理サーバ21は、図11に示す個別の自転車管理情報に、利用開始時刻情報を追記する(ステップS209)。
【0023】
一方、ステップS204の判断において、予約を行った正規の利用者でない、または予約を行ったその自転車ではないと判断された場合、管理サーバ21は、その旨の情報を端末100へ報知する(ステップS210)。制御部10は、受信した情報を端末100の表示部(図示省略)に表示して、予約内容の再確認や予約の登録を促す報知を行う(ステップS211)。
【0024】
図4は位置情報追跡処理の手順を示すフローチャートである。開錠がなされ移動可能となった自転車の端末100の無線通信モジュール11は、所定の時間間隔で(ステップS301)、近隣の基地局(CS)と無線通信を行う(ステップS302)。制御部10は、自転車の移動により基地局エリアが変わったことを検知した場合(ステップS303のYes)、位置情報の追記要求を管理サーバ21へ送信する(ステップS304)。要求を受信した基地局200の管理サーバ21は、図11に示すように、当該自転車の位置情報を追記する(ステップS305)。追記する位置情報としては、基地局の識別番号の他に緯度・経度で示される絶対的な位置情報を用いてもよい。
【0025】
以上の処理により、管理サーバ21は、当該自転車がどのようなルートで移動したかを追跡することができる。尚、上記の処理では基地局エリアが変わった場合のみ位置情報の追記を行うこととしたが、移動の有無にかかわらず所定時間ごとに時系列で位置情報を追記するような構成としてもかまわない。
【0026】
図5は駐輪履歴追跡処理の手順を示すフローチャートである。開錠がなされ移動可能となった自転車の端末100の制御部10は、常時、端末100が自転車から外れたか否かを自機で判断している(ステップS401)。端末100が外れたことが検知された場合、制御部10は自転車が駐輪されたと判断し、無線通信モジュール11を介して駐輪位置情報の登録を管理サーバ21へ要求する(ステップS402)。
【0027】
要求を受信すると(ステップS403)、管理サーバ21は、自転車の施錠命令を送信する(ステップS404)。命令を受信した端末100の制御部10は、自転車錠部300の施錠を実行する(ステップS405)。具体的には、端末100の制御部10が錠部インターフェース12と端末インターフェース32を通して施錠命令を送信し、錠駆動部31が施錠をする。次に、管理サーバ21は、把握した駐輪位置情報と、図9に示す自転車管理情報における貸出ポイントの位置情報を照合する(ステップS406)。駐輪位置が、登録されたいずれかの貸出ポイントの位置と一致する場合には自転車が返却されたと判断されるからである。
【0028】
特定場所以外の駐輪であると判断された場合(ステップS407のYes)、管理サーバ21は、図11に示すように、当該自転車の駐輪位置情報を個別の自転車管理情報に追記する(ステップS408)。一方、特定場所における駐輪、即ち、貸出ポイントへの自転車の返却であると判断された場合、管理サーバ21は返却処理へ移行する(ステップS409)。
【0029】
尚、自転車がいずれかの貸出ポイントへ返却されたことの判定は、上記のように位置情報から判断する以外にも、例えば、各貸出ポイントに自転車の車止めを設置し、当該車止めに自転車が載置されたことを検知する手段によって判断してもよい。その際、自転車が車止めに載置されたことの検知は、端末100から管理サーバ21へ送信される方式としてもよいし、貸出ポイントから別なルート(例えば、管理サーバ21へ接続するネットワーク回線)で直接管理サーバ21へ報知される方式としてもよい。
【0030】
以上のように、移動の履歴や駐輪の履歴を時系列で記録して、貸出した自転車の移動ルートを把握することにより、需要の多い場所や店舗などに係る情報を収集することができ、経済上の有効な情報として利用することもできる。尚、これらの履歴情報は、端末100側に記録して、利用者が有効に活用できるようにしてもかまわない。
【0031】
図6は返却処理の手順を示すフローチャートである。何らかの手段により、貸出ポイントへ自転車が返却されたことが検知されると、管理サーバ21は、図5のフローチャートにおけるステップS403で駐輪位置情報として受信した情報を、返却情報として個別の自転車管理情報に記録する(ステップS501)。図11に示すように、返却情報には、返却場所、返却時刻、課金に係る情報などが記録される。
【0032】
貸出を行ったのと異なる貸出ポイントへ自転車が返却された場合などは、各貸出ポイントにおける自転車の所在状況が変化するため、管理サーバ21は、同時に図9に示す自転車管理情報の更新も行う(ステップS502)。管理サーバ21は、電子メール機能を利用して、利用終了に係る情報を端末100へ送信する(ステップS503)。情報を受信した端末100は、内容を表示して報知することもできる(ステップS504)。
【0033】
上記のように、各貸出ポイントにおける自転車の所在状況が随時更新されるため、管理サーバ21は、予約登録において適切な貸出場所を提示したり、後述する自転車返却の誘導において適切な返却場所を提示したりすることができる。図12は基地局200内の貸出ポイントにおける自転車の所在を管理サーバ21が把握し、返却場所を提示する様子を説明するための図である。例えば、旅館Aで貸出された自転車の返却を誘導する際、返却場所が満杯の旅館Bではなく、場所に空きのある旅館Cへの返却が利用者に対して提示される。このようにすることで、配置すべき自転車の台数を最適化することができる。
【0034】
図7は返却誘導処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態の自転車貸出システムでは、貸出中の所望の時期に自転車の返却場所への誘導を要求することができる。特定のキー操作などにより端末100から返却誘導ルートの送信要求が送信され(ステップS601)、管理サーバ21が要求を受信すると(ステップS602)、管理サーバ21は適切な貸出ポイントへの誘導ルート情報を生成する(ステップS603)。具体的には、図11に示す個別の自転車管理情報から当該自転車の現在位置情報を把握するとともに、図9に示す自転車管理情報から自転車の所在状況に基づいて適切な返却場所を選択し、2点間の最短ルートを決定する。尚、ルート検索などは公知のナビゲーション技術を利用すればよい。
【0035】
管理サーバ21は、生成した誘導ルート情報を端末100へ送信し(ステップS604)、端末100は無線通信モジュール11を介して情報を受信する(ステップS605)。制御部10は、受信した誘導ルート情報を端末100の表示部(図示省略)に表示する(ステップS606)。表示する情報は文字のみならず画像であってもかまわない。
【0036】
図8は緊急メッセージ送信処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態の実施の形態では、無線通信モジュール11の電子メール機能を利用して、地震等の災害発生時に、管理サーバから端末に対して警戒情報などのメッセージを通知することができる。
【0037】
はじめに、管理サーバ21に接続可能な貸出ポイントの管理者端末などから、貸出中の自転車へ送信するメッセージの設定を行うためのアクセスが行われると(ステップS701)、管理サーバ21でメッセージの送信設定が行われる(ステップS702)。管理サーバ21は、図9に示す自転車管理情報を参照して、基地局エリア内に存在する送信対象の自転車(端末100)を検索し(ステップS703)、対象となる自転車の端末100の無線通信モジュール11へメッセージを送信する(ステップS704)。特定のエリアに存在する自転車だけが選択されるので、情報の伝達が必要な端末に選択的にメッセージを送信することができる。
【0038】
上記の車両管理システムを自転車を例に説明したが、自動車や原動機付き二輪車等の車両などにも容易に応用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両管理システムの構成を示す図
【図2】予約登録処理の手順を示すフローチャート
【図3】貸出開始処理の手順を示すフローチャート
【図4】位置情報追跡処理の手順を示すフローチャート
【図5】駐輪履歴追跡処理の手順を示すフローチャート
【図6】返却処理の手順を示すフローチャート
【図7】返却誘導処理の手順を示すフローチャート
【図8】緊急メッセージ送信処理の手順を示すフローチャート
【図9】管理サーバが保持する自転車管理情報を概念的に示す図
【図10】予約完了後に管理サーバから端末へ送信される電子メールの表示内容例を示す図
【図11】管理サーバが保持する予約に係る個別の自転車管理情報を概念的に示す図
【図12】基地局内の貸出ポイントにおける自転車の所在を管理サーバが把握し、返却場所を提示する様子を説明するための図
【符号の説明】
【0040】
10 制御部
11 無線通信モジュール
12 錠部インターフェース
21 管理サーバ
30 制御部
31 錠駆動部
32 端末インターフェース
100 端末
200 基地局
300 自転車錠部
400 ネットワーク
500 PC端末等

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の管理を行うシステムにおいて、
無線通信モジュールを搭載し、前記車両の開錠および施錠を行う端末と、
前記無線通信モジュールと無線通信を行い、前記車両の開錠および施錠を遠隔制御する基地局とを備える車両管理システム。
【請求項2】
前記基地局は、前記無線通信モジュールの識別情報および前記車両の識別情報が、予め登録された無線通信モジュールの識別情報および車両の識別情報と一致する場合に、前記車両の開錠を行う命令を前記端末へ送信する請求項1に記載の車両管理システム。
【請求項3】
前記端末の位置情報を記録するサーバを備える請求項1または2に記載の車両管理システム。
【請求項4】
前記端末を収容する基地局の位置を前記端末の位置情報として記録する請求項3に記載の車両管理システム。
【請求項5】
前記端末は車両に着脱自在に装着される請求項1から4の何れか一項に記載の車両管理システム。
【請求項6】
前記端末が車両に装着された場合に、予約状況に基づいて装着された車両の使用可否を通知するサーバを備える請求項5に記載の車両管理システム。
【請求項7】
前記基地局は、前記端末が車両から脱着された場合に、前記車両の施錠を行う命令を前記端末へ送信する請求項5に記載の車両管理システム。
【請求項8】
前記車両に装着された端末と接続する基地局を時系列で記録するサーバを備える請求項5に記載の車両管理システム。
【請求項9】
前記車両は自転車である請求項1から8の何れか一項記載の車両管理システム。
【請求項10】
無線通信モジュールを搭載し、着脱自在に装着される車両の開錠および施錠を行う端末と、前記無線通信モジュールと無線通信を行い、前記車両の開錠および施錠を遠隔制御する基地局とを用いた車両管理方法において、
前記車両に装着された端末が前記無線通信モジュールの識別情報および前記車両の識別情報を前記基地局に送信するステップと、
前記無線通信モジュールの識別情報および前記車両の識別情報を受信した基地局が予め登録された無線通信モジュールの識別情報および車両の識別情報との一致を検出して前記無線通信モジュールへ前記車両の開錠を行う命令を送信するステップと、
前記命令を受信した端末が、前記車両の開錠を行うステップとを備える車両管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−240398(P2008−240398A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−83558(P2007−83558)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】