説明

車載ハンズフリー装置

【課題】携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能な場合であっても、ユーザにとって面倒な操作を不要とする。
【解決手段】車載ナビゲーション装置1は、携帯電話機19から着信信号をBluetooth通信部14が受信すると、携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが可能であるか否かを判定し、携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定すると、携帯電話機19からの着信音の出力を禁止させ、携帯電話機19からの着信音の出力を停止させる操作を不要とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機から着信信号を受信した場合に、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能に構成されてなる車載ハンズフリー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばBluetooth(登録商標)通信機能を有するBluetooth対応携帯電話機(以下、携帯電話機と称する)が普及しており、それに伴って、携帯電話機とBluetooth通信リンクを確立する車載ハンズフリー装置が供されている(例えば特許文献1,2参照)。
【特許文献1】特開2003−198713号公報
【特許文献2】特開2003−218996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、携帯電話機と車載ハンズフリー装置とがBluetooth通信リンクを確立している状態では、車載ハンズフリー装置は、携帯電話機が通信網から着信信号を受信したことに伴って携帯電話機から着信信号を受信すると、携帯電話機に対して着信制御し、例えば自装置にて着信を報知すると共に携帯電話機からの着信音の出力を禁止させるようになっている。一方、近年では、ハンズフリー機能を有する車載ナビゲーション装置が供されていると共に、複数の通信機器を接続可能な車載ナビゲーション装置が供されている。
【0004】
しかしながら、複数の通信機器として電話機能を有するデータ通信モジュールとBluetooth通信部とを備えた車載ナビゲーション装置では、例えばBluetooth通信部が携帯電話機との間でBluetooth通信リンクを確立している状態でデータ通信モジュールによる音声通話の開始トリガが発生すると、Bluetooth通信部が携帯電話機との間で確立しているBluetooth通信リンクを切断した後に、データ通信モジュールによる音声通話を開始するので、これ以降に、携帯電話機が通信網から着信信号を受信した場合に、携帯電話機から着信信号を受信することができず、携帯電話機に対して着信制御することができない。
【0005】
そうなると、携帯電話機が単独で着信し、データ通信モジュールにより音声通話している一方で携帯電話機が着信音を出力することになるので、ユーザが自らの手で携帯電話機を操作して着信音の出力を停止させる必要があり、ユーザにとっては面倒な操作が必要であるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能な場合であっても、ユーザにとって面倒な操作を不要とすることができ、利便性を高めることができる車載ハンズフリー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、制御手段は、携帯電話機通信手段が携帯電話機から着信信号を受信すると、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能であるか否かを判定し、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定すると、携帯電話機からの着信報知動作を禁止させるので、着信報知動作を停止させる操作を不要とすることができ、ユーザにとって面倒な操作を不要とすることができ、利便性を高めることができる。
【0008】
請求項2に記載した発明によれば、制御手段は、着信無視、着信拒絶及び応答保留のうちいずれかを着信制御不可時の動作設定として選択的に設定可能に構成され、携帯電話機通信手段が携帯電話機との間で通信リンクを確立している状態で音声回線接続手段が通信網との間で音声回線の接続を開始すると、携帯電話機通信手段と携帯電話機との間での通信リンクの確立を継続させておき、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した時点で着信無視を設定していると、携帯電話機からの着信報知動作を禁止させるので、予め着信無視を着信制御不可時の動作設定として設定しておくことにより、着信報知動作を停止させる操作を不要とすることができ、ユーザにとって面倒な操作を不要とすることができる。
【0009】
請求項3に記載した発明によれば、携帯電話機からの着信報知動作を禁止させた後に、携帯電話機からの着信が継続しており且つ携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能になると、携帯電話機からの着信に対して着信制御するので、携帯電話機から着信が継続しており且つ携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能になった直後に速やかに携帯電話機からの着信に対して着信制御することができる。
【0010】
請求項4に記載した発明によれば、制御手段は、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した時点で着信拒絶を設定していると、着信を拒絶する旨を自動応答するので、予め着信拒絶を着信制御不可時の動作設定として設定しておくことにより、例えば「ただいま電話に出ることができません。しばらくしてお掛け直し下さい」などの着信を拒絶する旨の音声ガイダンスを発信相手に通知することができる。
【0011】
請求項5に記載した発明によれば、制御手段は、着信を拒絶する旨を自動応答した後に、発信相手から受信した音声を録音させるので、簡易留守録として機能させることができる。
【0012】
請求項6に記載した発明によれば、制御手段は、携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した時点で応答保留を設定していると、応答を保留する旨を自動応答するので、例えば「ただいま電話に出ることができません。しばらく、そのままでお待ち下さい」などの応答を保留する旨の音声ガイダンスを発信相手に通知することができる。
【0013】
請求項7に記載した発明によれば、制御手段は、応答を保留する旨を自動応答した後に、応答保留を解除することが可能になると、応答保留を解除して通話制御するので、応答保留を解除することが可能になった直後に速やかに応答保留を解除して通話制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を、Bluetooth通信機能を有するハンズフリー機能付き車載ナビゲーション装置(以下、車載ナビゲーション装置と称する)に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、車載ナビゲーション装置にあって発明の要部を機能ブロック図として示している。図1は、車載ナビゲーション装置の構成を機能ブロック図として示している。車載ナビゲーション装置1は、制御回路2(本発明でいう制御手段)、位置検出器3、地図データ記憶装置4、操作スイッチ群5、車両信号入出力器6、データ通信部(データ通信モジュール)7(本発明でいう音声回線接続手段)、VICS受信機8、表示装置9、メモリ10、音声コントローラ11、音声認識装置12、リモコンセンサ13及びBluetooth通信部14(本発明でいう携帯電話機通信手段)を備えて構成されている。
【0015】
制御回路2は、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェース、これらを接続するバスなど(いずれも図示せず)を備えて構成されており、車載ナビゲーション装置1の動作全般を制御する。位置検出器3は、Gセンサ3a、ジャイロスコープ3b、距離センサ3c及びGPS受信機3dから構成され、これら位置検出器3の各構成要素は互いに性質の異なる検出誤差を有している。この場合、制御回路2は、位置検出器3の各構成要素から検出信号を入力すると、それら入力した検出信号を互いに補完し、車両の現在位置、進行方向、車速、走行距離などを検出(特定)する。尚、位置検出器3は、要求される検出精度で車両の現在位置を検出可能であれば、これら全ての構成要素を備える必要はなく、また、ステアリングホイールの回転センサや各タイヤの回転を検出する車輪センサなどが組合わされて構成されていても良い。
【0016】
地図データ記憶装置4は、例えばDVD−ROMなどの記録媒体15から転送された地図データを記憶する。この場合、記録媒体15は、例えばHDDやメモリカードなどであっても良い。操作スイッチ群5は、表示装置9の周辺に配置されたメカニカルスイッチや表示装置9の例えばカラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチなどから構成されている。車両信号入出力器6は、車両に搭載されている各種ECUや各種センサとの間で各種信号を入出力する。
【0017】
データ通信部7は、電話機能を有し、通信網(公衆電話網及び公衆パケット網)21との間でデータ回線を接続してデータ通信を行ったり音声回線を接続して音声通話を行ったりする。VICS受信機8は、外部からVICS情報を受信する。表示装置9は、例えばカラー液晶ディスプレイから構成され、メニュー表示画面や車両の現在位置を表す現在位置図形が地図データの地図上に重ねられた現在位置表示画面などの各種表示画面を表示する。尚、表示装置9は、有機ELやプラズマディスプレイなどから構成されていても良い。メモリ10は、例えば着脱可能なフラッシュメモリカードなどにより構成され、各種メモリ情報を記憶する。
【0018】
音声コントローラ11は、スピーカ16から出力させる着信音や音声を制御すると共にマイクロホン17が入力した音声を制御し、例えば制御回路2が経路案内を実行しているときには経路案内の音声ガイダンスをスピーカ16から出力させると共に、制御回路2がハンズフリー通話制御を実行しているときには通話相手から受信した音声を受話音声としてスピーカ16から出力させる。音声認識装置12は、マイクロホン17が入力した音声を送話音声として音声認識アルゴリズムに基づいて解析する。リモコンセンサ13は、操作リモコン18から送信された操作電波信号を受信して制御回路2に出力する。
【0019】
Bluetooth通信部14は、Bluetooth通信機能を有するBluetooth対応携帯電話機(以下、携帯電話機と称する)19が通信圏内に存在している場合には、携帯電話機19との間でBluetooth通信リンクを確立する。また、携帯電話機19は、上記したデータ通信部7と同様にして、通信網21との間でデータ回線を接続してデータ通信を行ったり音声回線を接続して音声通話を行ったりする。
【0020】
上記した構成では、制御回路2は、データ通信部7が無線基地局20を介して通信網21との間で音声回線を接続している状態では、通信網21からデータ通信部7が受信した音声を受話音声としてスピーカ16から出力させると共にマイクロホン17が入力した音声を送話音声としてデータ通信部7から通信網21に送信させる。一方、制御回路2は、Bluetooth通信部14が携帯電話機19との間で音声回線を接続しており且つ携帯電話機19が無線基地局20を介して通信網21との間で音声回線を接続している状態では、通信網21から携帯電話機19を介してBluetooth通信部14が受信した音声を受話音声としてスピーカ16から出力させると共にマイクロホン17が入力した音声を送話音声としてBluetooth通信部14から携帯電話機19を介して通信網21に送信させる。
【0021】
また、制御回路2は、ユーザが操作スイッチ群5や操作リモコン18を操作することにより、「着信無視」、「着信拒絶」及び「応答保留」のうちいずれかを着信制御不可時の動作設定として選択的に設定可能に構成されている。
【0022】
次に、上記した構成の作用について、図2を参照して説明する。制御回路2は、Bluetooth通信部14が携帯電話機19との間でBluetooth通信リンクを確立している状態でデータ通信部7による音声通話の開始トリガが発生すると、Bluetooth通信部14と携帯電話機19との間での確立させている通信リンクを切断させることなく、その通信リンクを継続させたままデータ通信部7と通信網21との間で音声回線を接続させて音声通話を開始させる。
【0023】
制御回路2は、Bluetooth通信部14が携帯電話機19から着信信号を受信したか否かを判定している(ステップS1)。ここで、制御回路2は、発信相手が携帯電話機19の電話番号を発信電話番号として発信したことにより、携帯電話機19が通信網21から着信信号を受信したことに伴ってBluetooth通信部14が携帯電話機19から着信信号を受信した旨を判定すると(ステップS1にて「YES」)、その時点で携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが可能であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0024】
さて、制御回路2は、データ通信部7が無線基地局20を介して通信網21との間で音声回線を接続していなければ、その時点で携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが可能である旨を判定し(ステップS2にて「YES」)、着信制御し(ステップS3)、例えば自装置にて着信を報知すると共に携帯電話機19からの着信音の出力を禁止させる。
これに対して、制御回路2は、データ通信部7が無線基地局20を介して通信網21との間で音声回線を接続していれば、その時点で携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが可能でない(不可能である)旨を判定し(ステップS2にて「NO」)、その時点で設定している着信制御不可時の動作設定を取得して判定する(ステップS4)。
【0025】
ここで、制御回路2は、その時点で設定している着信制御不可時の動作設定が「着信無視」である旨を判定すると(ステップS5にて「YES」)、着信音をミュートして放置し(ステップS6)、携帯電話機19からの着信音の出力を禁止させる。この場合、制御回路2は、Bluetooth通信部14と携帯電話機19との間で音声回線を接続させないことにより、携帯電話機19からの着信音の出力を禁止させても良いし、Bluetooth通信部14と携帯電話機19との間で音声回線を接続させるものの着信音の出力を禁止させるための着信音出力禁止信号をBluetooth通信部14から携帯電話機19に送信させることにより、携帯電話機19からの着信音の出力を禁止させても良い。
これにより、ユーザは、着信制御不可時の動作設定として「着信無視」を設定しておくことにより、通信網21から携帯電話機19への着信を無視することができ、携帯電話機19からの着信音の出力を停止させる操作を不要とすることができる。
【0026】
次いで、制御回路2は、携帯電話機19から着信が継続しているか否かを判定すると共に着信制御することが可能になったか否かを判定する(ステップS7,S8)。ここで、制御回路2は、例えばデータ通信部7による音声通話が終了するよりも先に発信相手が呼出を終了し、着信制御することが可能になるよりも先に携帯電話機19から着信が終了した(継続しなくなった)旨を判定すると(ステップS7にて「NO」)、着信制御することなく、上記したステップS1に戻る。
【0027】
これに対して、制御回路2は、例えば発信相手が呼出を終了するよりも先にデータ通信部7による音声通話が終了し、携帯電話機19から着信が終了するよりも先に(継続しているまま)着信制御することが可能になった旨を判定すると(ステップS8にて「YES」)、着信制御する(ステップS3)。
【0028】
また、制御回路2は、その時点で設定している着信制御不可時の動作設定が「着信拒絶」である旨を判定すると(ステップS9にて「YES」)、Bluetooth通信部14と携帯電話機19との間で音声回線を接続させ、着信を拒絶する旨を自動応答する(ステップS10)。具体的には、制御回路2は、例えば「ただいま電話に出ることができません。しばらくしてお掛け直し下さい」という音声ガイダンスをBluetooth通信部14から携帯電話機19に送信させ、その音声ガイダンスを携帯電話機19から通信網21に送信させる。この場合、制御回路2は、当該着信を拒絶する旨の音声ガイダンスをスピーカ16から出力させることはない。
これにより、ユーザは、着信制御不可時の動作設定として「着信拒絶」を設定しておくことにより、通信網21から携帯電話機19への着信を拒絶する旨を発信相手に通知することができる。そして、制御回路2は、着信を拒絶する旨を自動応答した後に、切断する(ステップS11)。
【0029】
尚、制御回路2は、例えば「ただいま電話に出ることができません。伝言を入れて下さい」という音声ガイダンスをBluetooth通信部14から携帯電話機19に送信させ、その音声ガイダンスを携帯電話機19から通信網21に送信させることにより発信相手から伝言として受信した音声を録音させても良く、また、着信制御することが可能になった直後に、その録音させた音声をスピーカ16から出力させても良い。
【0030】
さらに、制御回路2は、その時点で設定している着信制御不可時の動作設定が「応答保留」である旨を判定すると(ステップS9にて「NO」)、Bluetooth通信部14と携帯電話機19との間で音声回線を接続させ、応答を保留する旨を自動応答する(ステップS12)。具体的には、制御回路2は、例えば「ただいま電話に出ることができません。しばらくそのままでお待ち下さい」という音声ガイダンスをBluetooth通信部14から携帯電話機19に送信させ、その音声ガイダンスを携帯電話機19から通信網21に送信させる。この場合も、制御回路2は、当該応答を保留する旨の音声ガイダンスをスピーカ16から出力させることはない。
これにより、ユーザは、着信制御不可時の動作設定として「応答保留」を設定しておくことにより、通信網21から携帯電話機19への着信に対して応答を保留する旨を発信相手に通知することができる。
【0031】
そして、制御回路2は、応答を保留する旨を自動応答した後に、発信相手から切断されたか否かを判定すると共に応答保留を解除することが可能になったか否かを判定する(ステップS13,S14)。ここで、制御回路2は、例えばデータ通信部7による音声通話が終了するよりも先に発信相手が切断したことにより、応答保留を解除することが可能になるよりも先に発信相手から切断された旨を判定すると(ステップS13にて「YES」)、通話制御することなく、上記したステップS1に戻る。
【0032】
これに対して、制御回路2は、例えば発信相手が切断するよりも先にデータ通信部7による音声通話が終了したことにより、発信相手から切断されるよりも先に応答保留を解除することが可能になった旨を判定すると(ステップS14にて「YES」)、応答保留を解除し(ステップS15)、通話制御する(ステップS16)。
【0033】
以上に説明したように本実施形態によれば、車載ナビゲーション装置1において、携帯電話機19から着信信号をBluetooth通信部14が受信すると、携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが可能であるか否かを判定し、携帯電話機19からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定すると、携帯電話機19からの着信音の出力を禁止させるように構成したので、携帯電話機19からの着信音の出力を停止させる操作を不要とすることができ、ユーザにとって面倒な操作を不要とすることができ、利便性を高めることができる。
【0034】
また、「着信無視」、「着信拒絶」及び「応答保留」のうちいずれかを着信制御不可時の動作設定として選択的に設定可能に構成し、「着信無視」を設定している場合であれば、携帯電話機19からの着信報知動作を禁止させ、「着信拒絶」を設定している場合であれば、着信を拒絶する旨を自動応答し、「応答保留」を設定している場合であれば、応答を保留する旨を自動応答するように構成したので、「着信無視」を設定しておくことにより、携帯電話機19からの着信音の出力を停止させる操作を不要とすることができ、「着信拒絶」を設定しておくことにより、通信網21から携帯電話機19への着信を拒絶する旨を発信相手に通知することができ、「応答保留」を設定しておくことにより、通信網21から携帯電話機19への着信に対して応答を保留する旨を発信相手に通知することができる。
【0035】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
Bluetooth通信機能を有するハンズフリー機能付き車載ナビゲーション装置に限らず、Bluetooth通信機能を有する車載ハンズフリー装置であっても良い。
着信を拒絶する旨の音声ガイダンスや応答を保留する旨の音声ガイダンスは、予め登録されている音声ガイダンスに限らず、ユーザが録音した音声による音声ガイダンスであっても良い。
データ通信部の代わりに、例えば別の携帯電話機や電話機能を有する通信装置が車載ナビゲーション装置に有線接続されている構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図
【図2】フローチャート
【符号の説明】
【0037】
図面中、1は車載ナビゲーション装置、2は制御回路(制御手段)、7は音声回線接続手段、14はBluetooth通信部(携帯電話機通信手段)、19はBluetooth携帯電話機(携帯電話機)、21は通信網である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網との間で音声回線を接続する音声回線接続手段と、
携帯電話機との間で通信リンクを確立している状態で前記携帯電話機が通信網から着信信号を受信したことに伴って前記携帯電話機から着信信号を受信する携帯電話機通信手段と、
前記携帯電話機通信手段が前記携帯電話機から着信信号を受信した場合に、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能な制御手段とを備えた車載ハンズフリー装置であって、
前記制御手段は、前記携帯電話機通信手段が前記携帯電話機から着信信号を受信した場合に、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能であるか否かを判定し、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した場合に、前記携帯電話機からの着信報知動作を禁止させることを特徴とする車載ハンズフリー装置。
【請求項2】
請求項1に記載した車載ハンズフリー装置において、
前記制御手段は、着信無視、着信拒絶及び応答保留のうちいずれかを着信制御不可時の動作設定として選択的に設定可能に構成され、前記携帯電話機通信手段が前記携帯電話機との間で通信リンクを確立している状態で前記音声回線接続手段が通信網との間で音声回線の接続を開始する場合に、前記携帯電話機通信手段と前記携帯電話機との間での通信リンクの確立を継続させておき、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した時点で着信無視を設定している場合に、前記携帯電話機からの着信報知動作を禁止させることを特徴とする車載ハンズフリー装置。
【請求項3】
請求項2に記載した車載ハンズフリー装置において、
前記制御手段は、前記携帯電話機からの着信報知動作を禁止させた後に、前記携帯電話機からの着信が継続しており且つ前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが可能になった場合に、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することを特徴とする車載ハンズフリー装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載した車載ハンズフリー装置において、
前記制御手段は、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した時点で着信拒絶を設定している場合に、着信を拒絶する旨を自動応答することを特徴とする車載ハンズフリー装置。
【請求項5】
請求項4に記載した車載ハンズフリー装置において、
前記制御手段は、着信を拒絶する旨を自動応答した後に、発信相手から受信した音声を録音させることを特徴とする車載ハンズフリー装置。
【請求項6】
請求項2ないし5のいずれかに記載した車載ハンズフリー装置において、
前記制御手段は、前記携帯電話機からの着信に対して着信制御することが不可能である旨を判定した時点で応答保留を設定している場合に、応答を保留する旨を自動応答することを特徴とする車載ハンズフリー装置。
【請求項7】
請求項6に記載した車載ハンズフリー装置において、
前記制御手段は、応答を保留する旨を自動応答した後に、応答保留を解除することが可能になった場合に、応答保留を解除して通話制御することを特徴とする車載ハンズフリー装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−103911(P2008−103911A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283852(P2006−283852)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】