説明

車載情報端末

【課題】複数のアプリケーションによるアイコンが地図上で重複してしまうことを防ぎ、見やすい地図表示とする。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、制御部10の処理により、複数のアプリケーションからアイコン情報をそれぞれ取得し(ステップS40)、そのアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた優先度をそれぞれ設定する(ステップS50)。そして、異なるアプリケーションに対応する複数のアイコンが地図上で互いに重なるか否かを判定し(ステップS70)、互いに重なると判定された複数のアイコンのうちいずれかを、ステップS50で設定した優先度に基づいて優先的に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて使用される情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運転者用の入力機器と同乗者用の入力機器とを備えた車載用情報機器において、車両が走行中でかつナビゲーション機能を作動している場合は運転者優先モードとし、運転者用の入力機器からの入力操作を優先させることが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−37294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、様々なアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションと称する)を入手して実行可能なスマートフォンと呼ばれる情報端末が広く用いられている。このようなスマートフォンから転送されるアプリケーションを実行したり、スマートフォンで実行されるアプリケーションからの情報を受信したりすることにより、車載情報端末において様々な情報をアイコンとして地図上に表示することができるようになる。この場合、複数のアプリケーションを同時に実行すると、その複数のアプリケーションによるアイコンが地図上で重複してしまうことがある。しかし、特許文献1に開示される従来の車載用情報機器は、単に運転者用の入力機器からの入力操作を優先させるものであるため、こうしたアイコンの重複表示に対して有効に作用することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による車載情報端末は、地図上に表示すべきアイコンを表すアイコン情報を複数のアプリケーションからそれぞれ取得するアイコン情報取得手段と、アイコン情報取得手段により取得されたアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた優先度をそれぞれ設定する優先度設定手段と、異なるアプリケーションに対応する複数のアイコンが地図上で互いに重なるか否かを判定する重複判定手段と、アイコン情報に基づいてアイコンを地図上に表示するアイコン表示制御手段とを備え、アイコン表示制御手段は、優先度設定手段により設定された優先度に基づいて、重複判定手段により互いに重なると判定された複数のアイコンのうちいずれか少なくとも1つを優先的に表示するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数のアプリケーションによるアイコンが地図上で重複してしまうことを防ぎ、見やすい地図表示とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】表示画面の例を示す図である。
【図3】第一の実施の形態による優先表示処理のフローチャートである。
【図4】第二の実施の形態による優先表示処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第一の実施の形態−
本発明の一実施の形態による車載情報端末をナビゲーション装置に適用した例について以下に説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置の構成を示す図である。ナビゲーション装置1は、車両に搭載されており、複数の通信端末(ここでは通信端末2a、2bおよび2cと表す)とBluetooth(登録商標)通信により無線接続される。
【0009】
通信端末2a、2bおよび2cは、たとえばスマートフォン、携帯電話、無線通信方式のICカードなどであり、予めダウンロードされた各種のアプリケーションが記録されている。このアプリケーションの中には、ナビゲーション装置1において実行することで地図上の特定の地点に対応する情報を紹介するためのアプリケーション(以下、ナビアプリと称する)が含まれている。たとえば、飲食店、小売店、病院、遊戯施設などの各種お勧め施設を紹介するためのナビアプリや、車両を運転する際に注意すべき地点を紹介するためのナビアプリ、観光目的別のお勧め地点を紹介するためのナビアプリなどが存在する。通信端末2a、2b、2cの各ユーザは、これらのナビアプリの中から任意のものを選択してダウンロードし、利用することができる。なお、1つのナビアプリに複数の機能を持たせ、その中からユーザが選択した機能に対応する情報を紹介するようにしてもよい。
【0010】
通信端末2a、2bおよび2cは、ナビゲーション装置1と無線接続されることにより、上記のようなナビアプリをナビゲーション装置1へそれぞれ転送することができる。通信端末2a、2bおよび2cからナビアプリを転送されたナビゲーション装置1は、そのナビアプリを実行することにより、各種情報をアイコンとして地図上に表示することができる。このアイコンは、提供する情報の内容に応じた表示形態を有することが好ましい。さらに、いずれかのアイコンをユーザが地図上で選択すると、その詳細情報を文字や画像などで表示してユーザに提供するようにしてもよい。
【0011】
ナビゲーション装置1は、制御部10、振動ジャイロ11、車速センサ12、ハードディスク(HDD)13、GPS受信部14、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)情報受信部15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18および無線インタフェース部19を備えている。
【0012】
制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、HDD13に記録されている制御プログラムや地図データに基づいて、各種の処理を実行する。この制御部10により、ナビゲーション装置1における様々な処理が実行される。たとえば、目的地を設定する際の目的地の探索処理、設定された目的地までの推奨経路の探索処理、各種の画像表示処理、ルート案内時の処理などが実行される。また、前述のナビアプリの実行も制御部10によって行われる。
【0013】
振動ジャイロ11は、自車両の角速度を検出するためのセンサである。車速センサ12は、自車両の車速を検出するためのセンサである。これらのセンサを用いて自車両の運動状態を所定の時間間隔ごとに検出することにより、自車両の移動量が求められ、それによって自車両の現在位置が検出される。
【0014】
HDD13は、データの書き換えが可能な不揮発性の記録媒体であり、地図データを含む各種のデータが記録されている。HDD13に記録されている地図データは、必要に応じて制御部10の制御により読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。この地図データには、経路計算データと、経路誘導データと、道路データと、背景データとが含まれている。経路計算データは、目的地までのルート探索に用いられる。経路誘導データは、設定された経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられ、交差点名称や道路名称などを表す。道路データは、道路の形状や種別を表す。背景データは、河川や鉄道などの道路以外の地図形状や、各種施設の位置などを表す。なお、地図データにおいて各道路を表す最小単位はリンクと呼ばれている。すなわち、地図データにおいて各道路は複数のリンクによって構成されている。
【0015】
通信端末2a、2bおよび2cから転送されたナビアプリは、HDD13において記録される。制御部10は、ユーザからの起動操作に応じてHDD13に記録されたナビアプリを読み出し、そのナビアプリを実行する。
【0016】
GPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、自車両の位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻の情報が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて自車両の現在位置と現在時刻を算出することができる。
【0017】
VICS情報受信部15は、図示しないVICSセンターからナビゲーション装置1に対して送信されるVICS情報を受信する。このVICS情報をVICS情報受信部15が受信することにより、渋滞情報を始めとする様々な道路交通情報がナビゲーション装置1において取得される。VICS情報受信部15により受信されたVICS情報は、制御部10に出力され、渋滞情報の表示や推奨経路の探索などに利用される。
【0018】
なお、VICSセンターからナビゲーション装置1へのVICS情報の送信は、主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって行われる。電波ビーコンや光ビーコンは、その設置地点付近を通過する車両に対して、電波あるいは光(赤外線)により局所的にVICS情報を送信するものである。これに対して、FM多重放送では比較的広い地域に対してVICS情報を送信することができる。
【0019】
表示モニタ16は、ナビゲーション装置1において様々な画面表示を行うための装置であり、液晶ディスプレイ等を用いて構成される。この表示モニタ16により、自車両の周辺の地図画面などが表示される。表示モニタ16に表示される画面の内容は、制御部10が行う画面表示制御によって決定される。なお、表示モニタ16は、たとえば自車両のダッシュボード上やインストルメントパネル内など、ユーザが見やすいような位置に設置されている。スピーカ17は、制御部10の制御により、たとえば経路案内用の音声など、様々な内容の音声を出力する。
【0020】
入力装置18は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な入力操作をユーザが行うための装置であり、前席スイッチ18a、後席スイッチ18b、タッチパネルスイッチ18cおよびリモコン18dの各操作部位を有している。前席スイッチ18aは、車両の運転席や助手席の付近に設置されており、後席スイッチ18bは、車両の後部座席付近に設置されている。タッチパネルスイッチ18cは、表示モニタ16と一体化されており、画面上でユーザがタッチした位置に基づいて操作入力を検出する。リモコン18dは、ユーザが持ち運び可能な遠隔操作用の操作部位であり、検出した入力操作内容を赤外線等による無線通信を用いて制御部10に送信する。リモコン18dを用いることにより、ユーザは車両内の任意の位置からナビゲーション装置1を遠隔操作することができる。
【0021】
ユーザは、入力装置18の任意の操作部位を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。また、通信端末2a、2bおよび2cから転送されてHDD13に記録されているナビアプリのいずれかを選択し、そのナビアプリを制御部10に起動させて実行させることもできる。なお、入力装置18の代わりに通信端末2a、2bまたは2cをユーザが操作することで、制御部10がナビアプリを起動して実行させるようにしてもよい。
【0022】
ユーザが入力装置18を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、前述の経路計算データに基づいて、所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、目的地までの推奨経路を探索する。そして、自車両の現在位置を検出し、その周辺の道路地図を表示しながら、探索された推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導する。
【0023】
無線インタフェース部19は、ナビゲーション装置1と通信端末2a、2bおよび2cがBluetooth通信を行う際に、所定の無線インタフェース処理を実行する。この無線インタフェース部19が行う無線インタフェース処理により、制御部10からの送信データがBluetooth通信用の無線信号に変換され、通信端末2a、2bおよび2cへとそれぞれ送信される。また、無線インタフェース部19において受信された通信端末2a、2bおよび2cからのBluetooth通信用の無線信号が、受信データに変換されて制御部10へと出力される。こうして無線インタフェース部19により通信端末2a、2bおよび2cに対して無線信号が送受信されることにより、ナビゲーション装置1と通信端末2a、2bおよび2cとが無線接続される。
【0024】
通信端末2a、2bおよび2cは、上記のBluetooth通信用の無線信号として、転送するナビアプリのデータを無線インタフェース部19へそれぞれ送信することができる。通信端末2a、2bおよび2cからのナビアプリのデータを受信した無線インタフェース部19は、そのデータを制御部10へ出力する。制御部10は、無線インタフェース部19から出力されたナビアプリのデータをHDD13へ記録する。このようにして、通信端末2a、2bおよび2cからナビゲーション装置1へナビアプリの転送が行われる。
【0025】
ナビゲーション装置1においてナビアプリが実行されることにより、表示モニタ16において表示される表示画面の例を図2に示す。図2(a)は、優先表示処理を行わない場合の表示画面例であり、図2(b)は、優先表示処理を行った場合の表示画面例である。これらの表示画面例では、3種類のナビアプリA、BおよびCが同時に実行されているときに地図上に表示されるアイコンをそれぞれ示している。図2(a)および(b)において、「A」と書かれた符号20a〜24aのアイコンはナビアプリAによるアイコンをそれぞれ表し、「B」と書かれた符号20b〜23bのアイコンはナビアプリBによるアイコンをそれぞれ表し、「C」と書かれた符号20c〜22cのアイコンはナビアプリCによるアイコンをそれぞれ表している。
【0026】
図2(a)では、アイコン20a、20bおよび20cが一箇所に重ねて表示されており見づらくなっている。そこで、これらのアイコンのいずれかを優先的に表示するための優先表示処理をナビゲーション装置1において行うようにする。その結果、図2(b)に示すように、いずれか1つのアイコン(ここではアイコン20a)が優先的に表示され、他のアイコン20bおよび20cが表示されなくなる。これにより、複数のアプリケーションによるアイコンが地図上で重複してしまうことを防ぎ、見やすい地図表示とすることができる。
【0027】
本実施形態による上記の優先表示処理のフローチャートを図3に示す。このフローチャートは、ナビゲーション装置1において制御部10により実行される。
【0028】
ステップS10において、制御部10は、ユーザからのナビアプリ起動要求があるか否かを判定する。前述のように、ユーザは入力装置18において前席スイッチ18a、後席スイッチ18b、タッチパネルスイッチ18cまたはリモコン18dを操作することにより、HDD13に記録されているナビアプリのうちいずれかを起動させるための起動操作を入力することができる。この起動操作が入力装置18により検出されると、制御部10はナビアプリ起動要求ありと判定し、ステップS20へ進む。一方、入力装置18により起動操作が検出されない場合、制御部10はナビアプリ起動要求なしと判定し、ステップS30へ進む。
【0029】
ステップS20において、制御部10は、ステップS10で検出したナビアプリ起動操作に応じて、HDD13に記録されているナビアプリの中からいずれかを選択し、そのナビアプリを起動する。これにより、制御部10においてナビアプリが実行され、当該ナビアプリに応じたアイコンを表示するためのアイコン情報が生成される。
【0030】
ステップS30において、制御部10は、ナビアプリを実行中であるか否かを判定する。少なくとも1つのナビアプリを実行中であればステップS40へ進み、ナビアプリを1つも実行していなければステップS10へ戻る。
【0031】
ステップS40において、制御部10は、地図上に表示すべきアイコンを表すアイコン情報を現在実行中のナビアプリから取得する。このとき、複数のナビアプリを同時に実行中であれば、各ナビアプリからアイコン情報をそれぞれ取得する。アイコン情報は、図2(a)、(b)に例示したようなナビアプリごとのアイコンを地図上に表示するために必要な情報、たとえばアイコンの種類や表示位置などの情報を含んでいる。さらに、前述のような詳細情報をアイコン情報の中に含めてもよい。
【0032】
ステップS50において、制御部10は、ステップS40で取得したアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のナビアプリに応じた優先度をそれぞれ設定する。ここでは、ナビアプリの転送先または起動操作の入力先のいずれか一方に基づいて、以下で説明するように各アイコンの優先度をそれぞれ設定することができる。なお、実行中のナビアプリが1つだけであり、そのナビアプリに応じた1種類のアイコンのみを表示する場合は、優先度の設定が不要であるため、ステップS50の処理は行わなくてよい。
【0033】
最初に、ナビアプリの転送先に基づいて優先度を設定する方法について説明する。この場合、各ナビアプリの転送先の通信端末に対して予め設定された優先順位に基づいて、各アイコンの優先度をそれぞれ設定する。すなわち、ナビゲーション装置1へナビアプリを転送する通信端末に対して、その通信端末ごとに優先順位を予め設定しておく。そして、ナビゲーション装置1においてナビアプリが実行されたときには、当該優先順位に応じた優先度を各アイコンに対して設定する。
【0034】
たとえば、前述のナビアプリAが通信端末2aから転送され、ナビアプリBが通信端末2bから転送され、ナビアプリCが通信端末2cから転送された場合を考える。このとき、ナビゲーション装置1において、たとえば通信端末2aには1番目の優先順位、通信端末2bには2番目の優先順位、通信端末2cには3番目の優先順位がそれぞれ設定されているものとする。なお、各通信端末の優先順位の設定は、たとえば無線通信の接続設定の中で行うようにしてもよいし、ナビアプリの転送時に行うようにしてもよい。一度設定された優先順位を後からユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
【0035】
上記のような場合、図2(a)のアイコン20a〜24aには、ナビアプリAの転送先である通信端末2aの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定される。同様に、アイコン20b〜23bには、ナビアプリBの転送先である通信端末2bの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定され、アイコン20c〜22cには、ナビアプリCの転送先である通信端末2cの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定される。これにより、地図上で互いに重なっているアイコン20a、20bおよび20cのうち、アイコン20aに対して最も高い優先度が設定される。
【0036】
次に、起動操作の入力先に基づいて優先度を設定する方法について説明する。この場合、各ナビアプリを起動する際にユーザが起動操作を行った入力装置18の各操作部位に対して予め設定された優先順位に基づいて、各アイコンの優先度をそれぞれ設定する。すなわち、入力装置18が有する前席スイッチ18a、後席スイッチ18b、タッチパネルスイッチ18cおよびリモコン18dの各操作部位に対して優先順位を予め設定しておく。たとえば、主に運転者が操作を行う前席スイッチ18aやタッチパネルスイッチ18cには高い優先順位を設定し、主に運転者以外の同乗者が操作を行う後席スイッチ18bやリモコン18dには低い優先順位を設定しておく。そして、ナビゲーション装置1においていずれかの操作部位に対してユーザが起動操作を行うことによりナビアプリが実行されたときには、当該優先順位に応じた優先度を各アイコンに対して設定する。
【0037】
たとえば、前述のナビアプリAに対する起動操作が前席スイッチ18aにより検出され、ナビアプリBに対する起動操作が後席スイッチ18bにより検出され、ナビアプリCに対する起動操作がリモコン18dにより検出された場合を考える。このとき、ナビゲーション装置1において、たとえば前席スイッチ18aには1番目の優先順位、後席スイッチ18bには2番目の優先順位、リモコン18dには3番目の優先順位がそれぞれ設定されているものとする。なお、操作部位の優先順位の設定は、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
【0038】
上記のような場合、図2(a)のアイコン20a〜24aには、ナビアプリAに対する起動操作の入力先である前席スイッチ18aの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定される。同様に、アイコン20b〜23bには、ナビアプリBに対する起動操作の入力先である後席スイッチ18bの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定され、アイコン20c〜22cには、ナビアプリCに対する起動操作の入力先であるリモコン18dの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定される。これにより、地図上で互いに重なっているアイコン20a、20bおよび20cのうち、アイコン20aに対して最も高い優先度が設定される。
【0039】
なお、以上説明したようなナビアプリの転送先に基づく優先度の設定と起動操作の入力先に基づく優先度の設定とを、ナビゲーション装置1において同時に行うようにしてもよい。たとえば、通信端末2a、2bおよび2cからもナビアプリを起動できるようにし、これらの通信端末から起動されたナビアプリについては、当該ナビアプリの転送先に基づく優先度の設定を行う一方で、入力装置18の各操作部位に対してユーザが起動操作を入力することで起動されたナビアプリについては、当該起動操作の入力先に基づく優先度の設定を行うようにする。あるいは、優先度の設定方法をユーザが任意に選択できるようにしてもよい。
【0040】
ステップS50では、以上説明したような設定方法により、各アイコンに対する優先度がそれぞれ設定される。
【0041】
ステップS60において、制御部10は、ステップS40で取得したアイコン情報が表す各アイコンのうちいずれかのアイコンを選択する。
【0042】
ステップS70において、制御部10は、ステップS60で選択したアイコンが他のナビアプリのアイコンと地図上で互いに重なり合うか否かを判定する。この重なり判定は、当該アイコンを表すアイコン情報の内容と、他のナビアプリによるアイコン情報とを比較することによって行うことができる。たとえば、当該アイコンの表示位置と、他のナビアプリによるアイコンのうちいずれかの表示位置との差が所定の範囲内にあれば、これらのアイコンが地図上で互いに重なり合うと判定することができる。なお、選択したアイコンと同じナビアプリによるアイコンは、ステップS70の重なり判定の対象から除外することが好ましい。
【0043】
以上説明したような重なり判定をステップS70で行うことにより、ステップS60で選択したアイコンと他のナビアプリのアイコンとが地図上で互いに重なり合うと判定した場合はステップS80へ進み、重ならないと判定した場合はステップS90へ進む。
【0044】
ステップS80において、制御部10は、ステップS60で選択したアイコンに対してステップS50で設定された優先度と、当該アイコンと重なるアイコンに対してステップS50で設定された優先度とを比較する。その結果、ステップS60で選択したアイコンのほうが優先度が高ければステップS90へ進み、そうでない場合、すなわち選択したアイコンと重なるアイコンのほうが優先度が高ければステップS100へ進む。
【0045】
ステップS90において、制御部10は、ステップS60で選択したアイコンを表示対象アイコンとして設定する。ステップS90を実行したら、制御部10はステップS110へ進む。
【0046】
ステップS100において、制御部10は、ステップS60で選択したアイコンを非表示対象アイコンとして設定する。ステップS100を実行したら、制御部10はステップS110へ進む。
【0047】
ステップS110において、制御部10は、ステップS40で取得したアイコン情報が表す全てのアイコンをステップS60において選択済みであるか否かを判定する。全てのアイコンを選択済みであればステップS120へ進む。一方、未選択のアイコンがある場合はステップS60へ戻り、その中からいずれかのアイコンをステップS60において選択して前述のような処理を行う。
【0048】
ステップS120において、制御部10は、ステップS40で取得したアイコン情報に基づいて、ステップS90で設定された各表示対象アイコンを表示モニタ16において地図上にそれぞれ表示する。このとき、ステップS100で設定された非表示対象アイコンは地図上に表示しないようにする。これにより、ステップS50で設定した優先度に基づいて、ステップS70で互いに重なると判定された複数のアイコンのうちいずれかを優先的に表示する。すなわち、異なるアプリケーションによる複数のアイコンが互いに重なり合う場合は、最も高い優先度が設定されたアイコンのみを表示し、それ以外のアイコンを表示しないようにする。その結果、たとえば図2(a)に示すように地図上で互いに重なっているアイコン20a、20bおよび20cのうち、最も高い優先度が設定されたアイコン20aのみを図2(b)に示すように表示する。
【0049】
ステップS130において、制御部10は、ステップS120で行った各アイコンの表示を更新するか否かを判定する。ここでは、たとえば車両が所定距離以上を走行したり、地図がスクロールされたりすることによって、表示すべき地図範囲が変更したときに、各アイコンの表示を更新すると判定する。また、それまでに実行中のナビアプリとは別のナビアプリがナビゲーション装置1において制御部10により起動され、そのナビアプリによるアイコンを表示するときにも、各アイコンの表示を更新するとステップS130において判定することが好ましい。こうして各アイコンの表示を更新すると判定するまではステップS130を繰り返し行い、各アイコンの表示を更新すると判定したらステップS10へ戻って前述のような処理を繰り返す。
【0050】
なお、上記のように表示すべき地図範囲が変更した場合は、新たに取得したアイコン情報が表すアイコンのみについて優先度を設定し、その優先度に応じた表示を行う一方で、既に表示されていたアイコンについてはその表示状態を維持することが好ましい。このようにすれば、無駄な処理を減らして効率的な運用が可能となる。一方、制御部10が現在実行中のナビアプリとは別のナビアプリをさらに起動した場合は、既に表示されていたアイコンについても優先度を再設定し、その優先度に応じた表示を行うことが好ましい。このようにすれば、別のナビアプリを起動した直後であっても、そのナビアプリを含めて実行中の各ナビアプリによるアイコンをその優先度に応じて地図上にそれぞれ表示することができる。
【0051】
以上説明した第一の実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
【0052】
(1)ナビゲーション装置1は、制御部10の処理により、地図上に表示すべきアイコンを表すアイコン情報を複数のアプリケーションからそれぞれ取得し(ステップS40)、そのアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた優先度をそれぞれ設定する(ステップS50)。そして、異なるアプリケーションに対応する複数のアイコンが地図上で互いに重なるか否かを判定し(ステップS70)、ステップS40で取得したアイコン情報に基づいてアイコンを地図上に表示する(ステップS120)。このとき、ステップS50で設定した優先度に基づいて、ステップS70で互いに重なると判定された複数のアイコンのうちいずれかを優先的に表示するようにした。これにより、複数のアプリケーションによるアイコンが地図上で重複してしまうことを防ぎ、見やすい地図表示とすることができる。
【0053】
(2)制御部10が同時に複数のアプリケーションを実行しているとき、ステップS50では、各アプリケーションの転送先および起動操作の入力先のいずれか少なくとも一方に基づいて、優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定する。すなわち、無線インタフェース部19により接続される通信端末2a、2bおよび2cに、互いに異なる優先順位をそれぞれ予め設定しておき、ステップS50において、各アプリケーションの転送先の各通信端末に対する優先順位に基づいて、優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定する。また、入力装置18が有する前席スイッチ18a、後席スイッチ18b、タッチパネルスイッチ18cおよびリモコン18dの各操作部位に、互いに異なる優先順位をそれぞれ予め設定しておき、ステップS50において、起動操作の入力先の各操作部位に対する優先順位に基づいて、優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定する。このようにしたので、各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた適切な優先度を確実かつ容易に設定することができる。
【0054】
(3)制御部10が実行中のアプリケーションとは別のアプリケーションをさらに起動した場合、ステップS50では、優先度を各アイコンに対して再設定することができる。このようにすれば、別のアプリケーションを起動した直後であっても、そのアプリケーションによるアイコン表示を即時に反映し、実行中の各アプリケーションによるアイコンをその優先度に応じて地図上にそれぞれ表示することができる。
【0055】
−第二の実施の形態−
次に本発明の第二の実施の形態について説明する。上記で説明した第一の実施の形態では、通信端末2a、2bおよび2cからナビゲーション装置1へ転送されたナビアプリがナビゲーション装置1において実行されることにより、地図上に様々なアイコンが表示される例について説明した。これに対して、以下で説明する第二の実施の形態では、通信端末2a、2bおよび2cからナビゲーション装置1へナビアプリを転送せずに、通信端末2a、2bおよび2cにおいてナビアプリをそれぞれ実行し、それによってナビゲーション装置1において地図上に様々なアイコンを表示する例を説明する。
【0056】
本実施形態によるナビゲーション装置1および通信端末2a、2bおよび2cの構成は、図1に示す第一の実施の形態によるものと同一である。したがって、以下の説明では、図1の構成を用いて本実施形態についての説明を行うものとする。
【0057】
通信端末2a、2bおよび2cの各ユーザは、予めダウンロードしたナビアプリを通信端末2a、2bおよび2cにおいてそれぞれ実行させることができる。ユーザからナビアプリを実行するように指示されると、通信端末2a、2bおよび2cの各々は、当該ナビアプリを実行し、そのナビアプリによって生成されたアイコン情報をナビゲーション装置1に対して送信する。通信端末2a、2bおよび2cから送信されたアイコン情報は、ナビゲーション装置1において無線インタフェース部19により受信され、無線インタフェース部19から制御部10へ出力される。制御部10は、こうして取得したアイコン情報に基づいて、図2(a)、(b)に例示したような表示画面を表示モニタ16に表示することができる。なお、前述したように、図2(a)は優先表示処理を行わない場合の表示画面例であり、図2(b)は優先表示処理を行った場合の表示画面例である。
【0058】
本実施形態による優先表示処理のフローチャートを図4に示す。このフローチャートは、ナビゲーション装置1において制御部10により実行される。なお、図4のフローチャートでは、図3に示した第一の実施の形態による処理のフローチャートと同じ内容の処理ステップに対して、同一ステップ番号を付している。以下の説明では、この図3と同一ステップ番号の処理ステップについて、特に必要がない限りはその説明を省略する。
【0059】
ステップS31において、制御部10は、無線インタフェース部19が行うBluetooth通信によりナビゲーション装置1と接続されている通信端末において、ナビアプリを実行中であるか否かを判定する。Bluetooth接続されている各通信端末のうちいずれか少なくとも1つの通信端末において、少なくとも1つのナビアプリを実行中であればステップS41へ進み、ナビアプリを実行中の通信端末が1つもBluetooth接続されていない場合はステップS31に留まる。
【0060】
ステップS41において、制御部10は、ステップS31でナビアプリを実行中であると判定した各通信端末から地図上に表示すべきアイコンを表すアイコン情報をそれぞれ受信する。すなわち、無線インタフェース部19を介したBluetooth通信により、各通信端末が実行中のナビアプリによって生成されるアイコン情報をそれぞれ受信する。これにより、Bluetooth通信を用いて無線接続された各通信端末がそれぞれ実行中の各アプリケーションからアイコン情報をそれぞれ取得する。
【0061】
ステップS51において、制御部10は、ステップS41で受信したアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のナビアプリに応じた優先度をそれぞれ設定する。ここでは、ナビアプリを実行中の各通信端末に対して予め設定された優先順位に基づいて、各アイコンの優先度をそれぞれ設定する。すなわち、ナビアプリを実行することでナビゲーション装置1へとアイコン情報を送信する通信端末に対して、その通信端末ごとに優先順位を予め設定しておき、これに応じた優先度を各アイコンに対して設定する。
【0062】
たとえば、第一の実施の形態で説明したナビアプリA、BおよびCについて、ナビアプリAが通信端末2aにおいて実行され、ナビアプリBが通信端末2bにおいて実行され、ナビアプリCが通信端末2cにおいて実行された場合を考える。このとき、ナビゲーション装置1において、たとえば通信端末2aには1番目の優先順位、通信端末2bには2番目の優先順位、通信端末2cには3番目の優先順位がそれぞれ設定されているものとする。なお、各通信端末の優先順位の設定は、たとえば無線通信の接続設定の中で行うようにしてもよいし、ナビアプリの実行時に行うようにしてもよい。一度設定された優先順位を後からユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
【0063】
上記のような場合、図2(a)のアイコン20a〜24aには、ナビアプリAを実行している通信端末2aの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定される。同様に、アイコン20b〜23bには、ナビアプリBを実行している通信端末2bの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定され、アイコン20c〜22cには、ナビアプリCを実行している通信端末2cの優先順位に応じた優先度がそれぞれ設定される。これにより、地図上で互いに重なっているアイコン20a、20bおよび20cのうち、アイコン20aに対して最も高い優先度が設定される。
【0064】
ステップS51では、以上説明したような設定方法により、各アイコンに対する優先度がそれぞれ設定される。なお、1つの通信端末において1つのナビアプリのみを実行中であり、そのナビアプリに応じた1種類のアイコンのみを表示する場合は、優先度の設定が不要であるため、ステップS51の処理は行わなくてよい。
【0065】
ステップS60以降では、第一の実施の形態で説明したのと同様の処理が各ステップにおいてそれぞれ行われる。
【0066】
なお、ステップS130の判定では、第一の実施の形態で説明したのと同様に、たとえば車両が所定距離以上を走行したり地図がスクロールされたりすることで表示すべき地図範囲が変更したときに、各アイコンの表示を更新すると判定することができる。この場合は、新たに取得したアイコン情報が表すアイコンのみについて優先度を設定し、その優先度に応じた表示を行う一方で、既に表示されていたアイコンについてはその表示状態を維持することが好ましい。このようにすれば、無駄な処理を減らして効率的な運用が可能となる。
【0067】
また、それまでにナビアプリを実行中であった通信端末とは別の通信端末によりナビアプリが実行され、当該ナビアプリからアイコン情報をさらに取得した場合にも、各アイコンの表示を更新するとステップS130において判定することができる。この場合は、既に表示されていたアイコンについても優先度を再設定し、その優先度に応じた表示を行うことが好ましい。このようにすれば、別の通信端末においてナビアプリを起動した直後であっても、そのナビアプリを含めて各通信端末が実行中の各ナビアプリによるアイコンをその優先度に応じて地図上にそれぞれ表示することができる。
【0068】
以上説明した第二の実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
【0069】
(1)ナビゲーション装置1は、制御部10の処理により、無線接続された複数の通信端末がそれぞれ実行中の各アプリケーションから地図上に表示すべきアイコンを表すアイコン情報をそれぞれ取得し(ステップS41)、そのアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた優先度をそれぞれ設定する(ステップS51)。そして、異なるアプリケーションに対応する複数のアイコンが地図上で互いに重なるか否かを判定し(ステップS70)、ステップS41で取得したアイコン情報に基づいてアイコンを地図上に表示する(ステップS120)。このとき、ステップS51で設定した優先度に基づいて、ステップS70で互いに重なると判定された複数のアイコンのうちいずれかを優先的に表示するようにした。これにより、第一の実施の形態と同様に、複数のアプリケーションによるアイコンが地図上で重複してしまうことを防ぎ、見やすい地図表示とすることができる。
【0070】
(2)無線接続された通信端末2a、2bおよび2cに互いに異なる優先順位をそれぞれ予め設定しておき、ステップS51において、各通信端末に対する優先順位に基づいて、優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定する。このようにしたので、第一の実施の形態と同様に、各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた適切な優先度を確実かつ容易に設定することができる。
【0071】
(3)別の通信端末により実行中のアプリケーションからアイコン情報をさらに取得した場合、ステップS51では、優先度を各アイコンに対して再設定することができる。このようにすれば、第一の実施の形態と同様に、別の通信端末がアプリケーションを起動した直後であっても、そのアプリケーションによるアイコン表示を即時に反映し、実行中の各アプリケーションによるアイコンをその優先度に応じて地図上にそれぞれ表示することができる。
【0072】
なお、以上説明した各実施の形態では、異なるアプリケーションによる複数のアイコンが互いに重なり合う場合は、最も高い優先度が設定されたアイコンのみを表示する例について説明した。しかし、優先度の高いアイコンを優先表示する形態はこれに限定されない。たとえば、優先度が高いアイコンほどその重なり順序が上になるように複数のアイコンを重ねて表示してもよいし、あるいは、優先度が高いアイコンほどはっきりとした色合いで表示し、優先度が低くなるにつれて徐々に薄い色合いで半透明状となるように表示してもよい。さらに、優先度が上位のものから所定数のアイコンを優先的に表示し、それ以外のアイコンを表示しないようにしてもよい。すなわち、互いに重なり合う複数のアイコンのうちいずれか少なくとも1つを優先的に表示することができる限り、どのようなアイコンの表示形態としてもよい。
【0073】
また、以上説明した各実施の形態では、本発明をナビゲーション装置に適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な車載通信装置に適用することができる。また、通信端末との無線接続にBluetooth通信を利用する例を説明したが、他の通信規格を利用して無線接続を行ってもよいし、有線接続としてもよい。上記各実施の形態や各種の変形例は、あくまで一例である。したがって、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【0074】
以上説明した各実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0075】
1:ナビゲーション装置、2a,2b,2c:通信端末、10:制御部、
11:振動ジャイロ、12:車速センサ、13:HDD、14:GPS受信部、
15:VICS情報受信部、16:表示モニタ、17:スピーカ、18:入力装置、
19:無線インタフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図上に表示すべきアイコンを表すアイコン情報を複数のアプリケーションからそれぞれ取得するアイコン情報取得手段と、
前記アイコン情報取得手段により取得されたアイコン情報が表す各アイコンに対して、取得先のアプリケーションに応じた優先度をそれぞれ設定する優先度設定手段と、
異なるアプリケーションに対応する複数の前記アイコンが前記地図上で互いに重なるか否かを判定する重複判定手段と、
前記アイコン情報に基づいて前記アイコンを前記地図上に表示するアイコン表示制御手段とを備え、
前記アイコン表示制御手段は、前記優先度設定手段により設定された優先度に基づいて、前記重複判定手段により互いに重なると判定された複数の前記アイコンのうちいずれか少なくとも1つを優先的に表示することを特徴とする車載情報端末。
【請求項2】
請求項1に記載の車載情報端末において、
予め転送されたアプリケーションを実行し、同時に複数のアプリケーションを実行可能なアプリケーション実行手段と、
前記アプリケーション実行手段に前記アプリケーションを起動させるための起動操作を検出する操作検出手段とをさらに備え、
前記アプリケーション実行手段が同時に複数のアプリケーションを実行しているとき、前記優先度設定手段は、各アプリケーションの転送先および前記起動操作の入力先のいずれか少なくとも一方に基づいて、前記優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項3】
請求項2に記載の車載情報端末において、
複数の通信端末と接続し、各通信端末から転送される前記アプリケーションを受信する通信手段をさらに備え、
前記複数の通信端末には、互いに異なる優先順位がそれぞれ予め設定されており、
前記優先度設定手段は、各アプリケーションの転送先の各通信端末に対する前記優先順位に基づいて、前記優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項4】
請求項2または3に記載の車載情報端末において、
前記操作検出手段は、複数の操作部位を有しており、
前記複数の操作部位には、互いに異なる優先順位がそれぞれ予め設定されており、
前記優先度設定手段は、前記起動操作の入力先の各操作部位に対する前記優先順位に基づいて、前記優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の車載情報端末において、
前記アプリケーション実行手段が実行中のアプリケーションとは別のアプリケーションをさらに起動した場合、前記優先度設定手段は、前記優先度を各アイコンに対して再設定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項6】
請求項1に記載の車載情報端末において、
前記アイコン情報取得手段は、接続された複数の通信端末がそれぞれ実行中の各アプリケーションから前記アイコン情報をそれぞれ取得し、
前記複数の通信端末には、互いに異なる優先順位がそれぞれ予め設定されており、
前記優先度設定手段は、各通信端末に対する前記優先順位に基づいて、前記優先度を各アイコンに対してそれぞれ設定することを特徴とする車載情報端末。
【請求項7】
請求項6に記載の車載情報端末において、
前記複数の通信端末とは別の通信端末により実行中のアプリケーションから前記アイコン情報取得手段が前記アイコン情報をさらに取得した場合、前記優先度設定手段は、前記優先度を各アイコンに対して再設定することを特徴とする車載情報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−225751(P2012−225751A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93190(P2011−93190)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】