説明

逆止弁構造、ダイヤフラムポンプおよび血圧計

【課題】薄膜状の逆止弁の変形を抑制できる逆止弁構造を提供する。
【解決手段】吸気弁20は、ダイヤフラムポンプの内部空間からポンプ室へ向かう気体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する、逆止弁構造を有する。吸気弁20は、ダイヤフラムポンプの内部空間と空間25との間に配置されており、ダイヤフラムポンプの内部空間と空間25とを連通する連通孔23が形成された、バルブハウジング16を備える。また吸気弁20は、連通孔23の空間25側を被覆して気体の逆流を妨げる弾性膜体21を備える。また吸気弁20は、連通孔23を取り囲む壁部22cを有し、弾性膜体21を保持する弾性部材22を備える。また吸気弁20は、壁部22cの位置ずれを制限することで弾性膜体21の歪みによる変形を抑制する突起部24の形成された、集気体17をさらに備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、逆止弁構造、ダイヤフラムポンプおよび血圧計に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、血圧の自己管理がますます重要視され、家庭用血圧計が広く用いられるようになってきている。血圧計測に際しては、生体の一部に空気袋を内蔵した腕帯を巻き付け、その空気袋に空気を送って加圧する。生体を圧迫させて得られる動脈情報から、血圧測定を行なう。空気袋を加圧するためにはエアーポンプが用いられる。エアーポンプは、ケース内にポンプ室を形成するゴム状のダイヤフラムを備え、ダイヤフラム容積変化によってポンプ作用を行なう。エアーポンプには、吐出された空気と吸気された空気とが互いに逆に流動しないように、それぞれ逆止弁が設置される。逆止弁には、一般的に薄膜状のゴム材料が使用されている。
【0003】
その薄膜状の弁は、吐出弁であれば吐出圧によって弁が開き隣の空気室にエアーを送り込み、吸気時には弁が閉じて逆方向に空気が戻らない構造を有する。また吸気弁であれば吸気圧(マイナス)によって弁が開きポンプ室内にエアーを吸い込み、圧縮時には弁が閉じてエアーが漏れない構造である。一般的に薄膜状弁形状には、円筒型、薄板状のリーフ形、アンブレラ形状形などがある。従来、薄膜状の逆止弁およびその逆止弁を用いたポンプについて、種々の技術が提案されている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
【0004】
特許文献1に記載の小型ポンプでは、複数個のダイヤフラム間の中央部に円筒型の吐出弁を設け、それぞれのダイヤフラムの吸気弁を設ける構造で、中央の円筒型弁はテーパ型形状で密閉されて漏気を防いでいる。特許文献2に記載の吐出弁および吸気弁はアンブレラ型で、膜端部からの漏気を防ぐため外周にリブが設けられている。特許文献3に記載の逆止弁では、吐出弁および吸気弁に凸部または凹部を設けて、嵌合させ、位置決めおよび浮きを防止して漏気を防いでいる。
【0005】
特許文献4に記載の小型ポンプは、ダイヤフラム底部に接続される駆動体に吸気穴をあけ、ダイヤフラム底部に薄膜状の吸気弁を設けた構成を有する。特許文献5に記載のダイヤフラムポンプは、吸気弁を薄膜状またはリーフ形にし、複数の吸気弁と複数のダイヤフラムとを一体型にした構成を有し、また、吸気弁下面に吸気口を囲む凸部を設けて漏気を防ぐ構成を有する。
【特許文献1】特開平10−131862号公報
【特許文献2】特開平11−218244号公報
【特許文献3】特開2003−139258号公報
【特許文献4】特開2002−5029号公報
【特許文献5】特開2003−269337号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の小型ポンプでは、ポンプの組み立て時に柔らかい薄膜状円筒弁を穴部に挿入し組み立てるのが非常に難しく、また弁形状も複雑になる。特許文献2に記載のアンブレラ弁では、アンブレラ取り付け部のOリング気密性が不十分となり、取り付け後の安定性や耐久性に問題がある。特許文献3に記載の逆止弁では、複数個のダイヤフラムに対して同じ数の吸気弁が必要となり、部品点数および組み立て工数が増える。
【0007】
特許文献4に記載の小型ポンプでは、ダイヤフラムの底部に接続された駆動体に弁を設けているため、ポンプ駆動時に駆動体が動作し、連結された弁も駆動体と共に動作するため、弁変形が大きく漏気し易い。特許文献5に記載のダイヤフラムポンプには、吸気弁をダイヤフラム一体として部品点数が削減されている特徴があるが、弁の周囲を押さえる構成がないため、組み立て時に弁が変形し易く、漏気し易い。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、薄膜状の逆止弁が組み立て時やポンプ動作時などに歪みにより変形することを抑制でき、ポンプ作用時に空気を通すホールの密着状態が変化して漏気しポンプ効率が低下することを抑制できる、逆止弁構造を提供することである。また、本発明の他の目的は、上記の逆止弁構造を備えるダイヤフラムポンプ、およびそのダイヤフラムポンプを備える血圧計を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る逆止弁構造は、第一空間から第二空間へ向かう流体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する弁構造である。逆止弁構造は、第一空間と第二空間との間に配置されており、第一空間と第二空間とを連通する連通孔が形成された隔壁を備える。また、連通孔の第二空間側を被覆して流体の逆流を妨げる弾性膜体を備える。また、連通孔を取り囲む壁部を有し、弾性膜体を保持する弾性部材を備える。また、壁部の位置ずれを制限することで弾性膜体の歪みによる変形を抑制する変形抑制部を備える。
【0010】
上記逆止弁構造において好ましくは、壁部において弾性膜体の厚みよりも大きな厚みを有するように、弾性部材が形成されている。
【0011】
また好ましくは、逆止弁構造は、隔壁との間で弾性部材を狭持する狭持部材をさらに備える。弾性部材の表面は隔壁の第二空間側の面に密着しており、上記表面と反対側の裏面は狭持部材に密着している。狭持部材は、狭持部材が隔壁側に突起した突起部を有する。壁部で囲まれる空間に突起部を嵌合することで、弾性膜体の歪みによる変形を抑制する。
【0012】
また好ましくは、突起部と壁部とは、壁部で囲まれる空間に突起部が圧入嵌合される寸法関係を有するように形成されている。
【0013】
また好ましくは、突起部の突端部には、壁部に面する側の面に面取り加工が施されている。
【0014】
本発明に係るダイヤフラムポンプは、ポンプ室の容積変化により気体を輸送するポンプである。ダイヤフラムポンプは、ポンプ室内へ気体を流入させる吸気弁と、ポンプ室から気体を流出させる吐出弁とを備える。吸気弁と吐出弁との少なくともいずれか一方に、上記の逆止弁構造のいずれかが用いられている。
【0015】
本発明に係る血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着され、気体が充填される気体袋を有するカフを備える。また、気体袋に気体を移送させる、上記のダイヤフラムポンプを備える。また、カフ内の圧力を検出する圧力検出部を備える。また、圧力検出部によって検出された圧力値から被測定者の血圧を測定する測定部を備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明の逆止弁構造によると、流体の逆流を妨げる弾性膜体の歪みによる変形が抑制される。つまり、弁形状が歪みにより変形しにくいように、逆止弁が形成されている。そのため、組み立て時やポンプ動作時などにも弁形状が保持でき、薄膜状の逆止弁の歪みによる変形を抑えることができる。したがって、弁と空気穴との密着状態が変化し難く、漏気によるポンプ効率の低下を抑制することができるので、安定したポンプ作動が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
【0018】
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
【0019】
図1は、本発明の逆止弁構造を備えるダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。図2は、図1に示すII−II線に沿う断面模式図である。図3は、図1に示すIII−III線に沿う断面模式図である。図1〜図3に示すように、ダイヤフラムポンプ1の下部には、小型の直流モータであるモータ2が設けられている。モータ2には、モータ2の回転運動によって回転する出力軸3が取り付けられている。出力軸3は、ダイヤフラムポンプ1の下部ケース4の内部まで延びている。
【0020】
出力軸3の端部には、カラー5が固定されている。カラー5は、出力軸3と一体となって回転運動する。カラー5には、駆動軸6が固定されている。駆動軸6のカラー5に固定されている一方の端部である基端は、出力軸3の回転中心の延長線から離れて位置している。一方、駆動軸6の他方の端部側は、その中心軸の延長線が出力軸3の回転中心の延長線と交差している。そのため、駆動軸6は出力軸3に対して傾斜している。
【0021】
駆動軸6の先端側には、駆動体7が回転可能に挿通されている。駆動体7は、平面形状が円形状に形成されている。駆動体7には、3個の貫通穴8が、互いに120°間隔に形成されている。駆動体7の下方には、駆動軸6の延びる方向に延在する筒状の支持部9が形成されており、駆動軸6の先端部は支持部9の中央に設けられた穴に回転可能に挿通されている。駆動体7の周囲を囲むように、上部ケース10が配置されている。上部ケース10は、その下端部において下部ケース4の上端部に、螺子作用などにより固定されている。
【0022】
上部ケース10の上側には、ダイヤフラム本体11が設けられている。ダイヤフラム本体11は、柔らかく薄いゴムなどの弾性材などにより形成されており、円板状に成形されている。ダイヤフラム本体11の下方には、120°の等しい角度間隔で形成された釣鐘形のポンプ室12が形成されている。ポンプ室12は、伸縮自在に設けられたダイヤフラム部15と、ダイヤフラム部15を伸縮させてポンプ室12の容積を増減させる駆動部13とによって、囲まれるように形成されている。
【0023】
駆動部13は、ポンプ室12の下方に設けられている。駆動部13の先端には、細い頚部を介在させて頭部14が形成されている。駆動体7に形成された貫通穴8を頭部14が貫通し、上記頚部が貫通穴8の内部に位置するように配置されて、駆動体7にダイヤフラム本体11が組みつけられている。
【0024】
ダイヤフラム本体11の上側には、バルブハウジング16が設けられている。バルブハウジング16のさらに上側には、集気体17が設けられている。バルブハウジング16と集気体17との間に狭持されるように、吸気弁20と吐出弁30とが配置されている。このダイヤフラムポンプ1によって輸送される気体は、集気体17の内部に形成された空気室41を経由して、排気部42から外部へと流れる。なお、図1、後述する図4および図6に示す平面模式図では、吸気弁20および吐出弁30が設けられている断面におけるダイヤフラムポンプ1の平面図を示している。
【0025】
以下、逆止弁構造について説明する。図4は、吸気弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。図5は、吸気弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図4および図5を参照して、ポンプ室12内へ気体を流入させる吸気弁20は、弾性膜体21と、弾性膜体21を取り囲むように形成されており弾性膜体21を保持する弾性部材22とを備える。弾性部材22は壁部22cを有しており、壁部22cで囲まれる空間25に弾性膜体21が設けられている。
【0026】
弾性部材22の表面22aは、バルブハウジング16の空間25側の面16aに密着している。弾性部材22の表面22aと反対側の裏面22bは、集気体17の空間25側の面17bと密着している。弾性部材22は、バルブハウジング16と集気体17とによって狭持されている。集気体17は、バルブハウジング16との間で弾性部材22を狭持する、狭持部材としての機能を有している。
【0027】
下部ケース4、上部ケース10およびダイヤフラム本体11によって囲まれた空間は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間を形成する。吸気路18が下部ケース4または上部ケース10の少なくともいずれか一方の一箇所または複数箇所に形成されており、ダイヤフラムポンプ1の内部空間とダイヤフラムポンプ1の外部とを連通する。ダイヤフラムポンプ1の内部空間には、吸気路18を経由して、系外から大気が流入する。
【0028】
ダイヤフラムポンプ1の内部空間と、壁部22cに取り囲まれた空間25とは、図5に示すように、上部ケース10、ダイヤフラム本体11およびバルブハウジング16によって隔てられている。上部ケース10、ダイヤフラム本体11およびバルブハウジング16にはそれぞれ、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と空間25とを連通するための、連通孔10a,11a,23が形成されている。
【0029】
バルブハウジング16は、第一空間としてのダイヤフラムポンプ1の内部空間と第二空間としての空間25とを隔てる隔壁に含まれる。バルブハウジング16は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と、空間25との間に配置されている。バルブハウジング16には、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と、空間25とを連通する、連通孔23が形成されている。弾性膜体21は、バルブハウジング16に形成された連通孔23を、空間25側から被覆している。弾性部材22の壁部22cは、連通孔23を取り囲むように形成されている。
【0030】
バルブハウジング16とともに弾性部材22を狭持する狭持部材としての集気体17は、集気体17の一部がバルブハウジング16側に突起した突起部24を有する。突起部24は、弾性部材22の壁部22cによって囲まれて形成された空間25の内部へ突起している。突起部24は、弾性膜体21の上部の空間25に圧入により嵌合されている。突起部24の側壁24cは、弾性部材22の壁部22cと接触している。突起部24は、弾性膜体21の接触するバルブハウジング16と空間25を隔てて対向する部材である集気体17が、空間25の内部へ突起して形成されている。突起部24は、弾性部材22を狭持する部材のうちの一方の部材である集気体17が、他方の部材であるバルブハウジング16側に突起して、形成されている。
【0031】
突起部24が空間25内に突き出た先端である突端部24aの周縁には、面取り部24bが形成されている。面取り部24bは、弾性部材22の壁部22cと接触する側壁24cの先端に形成されている。突起部24の突端部24aには、弾性部材22の壁部22cに面する側の面である側壁24cに、面取り加工が施されて面取り部24bが形成されている。
【0032】
弾性部材22は、壁部22cにおいて弾性膜体21の厚みよりも大きな厚みを有するように、形成されている。たとえば壁部22cにおける弾性部材22の厚みが弾性膜体21の厚みの5倍程度となるように、弾性膜体21および弾性部材22を形成することができる。たとえば、弾性膜体21の厚みを0.3mmとし、弾性部材22の厚みを1.5mmとすることができる。
【0033】
突起部24の内部には、通気路29aが形成されている。通気路29aは図4に示す通気路29bと、集気体17の内部に形成された図示しない通気路を介して連通している。空間25とポンプ室12とは、集気体17に形成された通気路29a,29b、後述する図7に示す弾性部材32に形成された通気孔29cおよびバルブハウジング16に形成された通気孔29dを経由して、連通する構造となっている。
【0034】
図6は、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。図7は、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図6および図7を参照して、ポンプ室12から気体を流出させる吐出弁30は、弾性膜体31と、弾性膜体31を取り囲むように形成されており弾性膜体31を保持する弾性部材32とを備える。弾性部材32は壁部32cを有しており、壁部32cで囲まれる空間35に弾性膜体31が設けられている。
【0035】
弾性部材32の表面32aは、バルブハウジング16の空間35側の面16aに密着している。弾性部材32の表面32aと反対側の裏面32bは、集気体17の空間35側の面17bと密着している。弾性部材32は、バルブハウジング16と集気体17とによって狭持されている。集気体17は、バルブハウジング16との間で弾性部材32を狭持する、狭持部材としての機能を有している。
【0036】
ポンプ室12と、壁部32cに囲まれた空間35とは、図7に示すように、バルブハウジング16によって隔てられている。バルブハウジング16には、ポンプ室12と空間35とを連通するための、連通孔33が形成されている。バルブハウジング16は、第一空間としてのポンプ室12と第二空間としての空間35とを隔てる隔壁である。バルブハウジング16は、ポンプ室12と空間35との間に配置されている。弾性膜体31は、バルブハウジング16に形成された連通孔33を、空間35側から被覆している。弾性部材32の壁部32cは、連通孔33を取り囲むように形成されている。
【0037】
バルブハウジング16とともに弾性部材32を狭持する狭持部材としての集気体17は、集気体17の一部がバルブハウジング16側に突起した突起部34を有する。突起部34は、弾性部材32の壁部32cによって囲まれて形成された空間35の内部へ突起している。突起部34は、弾性膜体31の上部の空間35に圧入により嵌合されている。突起部34の側壁34cは、弾性部材32の壁部32cと接触している。突起部34は、弾性膜体31の接触するバルブハウジング16と空間35を隔てて対向する部材である集気体17が、空間35の内部へ突起して形成されている。突起部34は、弾性部材32を狭持する部材のうちの一方の部材である集気体17が、他方の部材であるバルブハウジング16側に突起して、形成されている。
【0038】
突起部34が空間35内に突き出た先端である突端部34aの周縁には、面取り部34bが形成されている。面取り部34bは、弾性部材32の壁部32cと接触する側壁34cの先端に形成されている。突起部34の突端部34aには、弾性部材32の壁部32cに面する側の面である側壁34cに、面取り加工が施されて面取り部34bが形成されている。
【0039】
弾性部材32は、壁部32cにおいて弾性膜体31の厚みよりも大きな厚みを有するように、形成されている。たとえば壁部32cにおける弾性部材32の厚みが弾性膜体31の厚みの5倍程度となるように、弾性膜体31および弾性部材32を形成することができる。たとえば、弾性膜体31の厚みを0.3mmとし、弾性部材32の厚みを1.5mmとすることができる。
【0040】
以下、本実施の形態のダイヤフラムポンプ1の動作について説明する。モータ2が通電されて出力軸3が回転すると、傾斜軸である駆動軸6が回転する。駆動体7は、駆動軸6に組み付けられており、かつ各ポンプ室12の駆動部13の頭部14に組み付けられている。そのため、駆動軸6の回転により、駆動体7と各ポンプ室12の駆動部13の頭部14との組み付け部は、120°の位相差で上下方向に振動する。この駆動部13の上下方向の振動によってダイヤフラム部15が伸縮して、ポンプ室12の容積を周期的に変化させる。つまり、駆動部13が下方に移動するとポンプ室12の容積が増加し、駆動部13が上方に移動するとポンプ室12の容積が減少する。
【0041】
駆動部13が下方に移動してポンプ室12の容積が増えるときは、ポンプ室12の内部は減圧される。ポンプ室12の内部が減圧されると、図8に示すように、吐出弁30の弁体である弾性膜体31がバルブハウジング16の面16aに密着して、吐出弁30は閉じられる。一方、吸気弁20の弁体である弾性膜体21は、ポンプ室12の内部の圧力の変化で弾性変形することにより空間25の内部へ移動する。これにより吸気弁20が開けられて、吸気弁20を経由してポンプ室12へ空気が流入する。
【0042】
駆動部13が上方に移動してポンプ室12の容積が減るときは、ポンプ室12の内部は増圧される。ポンプ室12の内部が増圧されると、吸気弁20の弾性膜体21がバルブハウジング16の面16aに密着して、吸気弁20は閉じられる。一方、図9に示すように、吐出弁30の弾性膜体31は、ポンプ室12の内部の圧力の変化で弾性変形することにより空間35の内部へ移動する。これにより吐出弁30は開けられて、吐出弁30を経由してポンプ室12から空気が流出する。なお図8は、弾性膜体が閉じた状態を拡大して示す断面模式図である。図9は、弾性膜体が開いた状態を拡大して示す断面模式図である。
【0043】
上記のようなポンプ室12の容積変化により、ダイヤフラムポンプ1は気体を輸送する。吐出弁30を経由してポンプ室12から流出した空気は、集気体17の内部に形成された空気室41を通って、排気部42から外部へと流れる。吸気弁20は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間からポンプ室12へ向かう気体の流れを許容するとともにその逆方向への流れを禁止する、逆止弁として作用している。吐出弁30は、ポンプ室12から排気部42へ向かう気体の流れを許容するとともにその逆方向への流れを禁止する、逆止弁として作用している。
【0044】
本実施の形態のダイヤフラムポンプ1には3つのポンプ室12が形成されている。各ポンプ室12は駆動体7が1回転する間に1回ポンプ作用を行なうが、ダイヤフラムポンプ1全体では一定の位相差をもって順次3回のポンプ作用が行なわれることになり、空気流の脈動が小さくなって動作効率がよい。また、モータ2と一体的にポンプ室12が形成され、しかも出力軸3の回転中心を軸として複数のポンプ室12が周囲に配置され、さらに、モータ2とポンプ室12との間に駆動体7が配置される。そのため、ポンプ装置とモータ2とが一体になって、ダイヤフラムポンプ1の形が非常に小さくなる。
【0045】
このようにダイヤフラムポンプ1が小型化されていると、ダイヤフラムポンプ1の組み立て時や動作時などにおいて、薄膜状の逆止弁(すなわち弾性膜体21,31)の形状に歪みが発生し易くなる。弾性膜体21,31の形状に歪みが発生すると、弾性膜体21,31とバルブハウジング16との密着状態が変化して漏気し、ポンプ作用時においてポンプ効率が低下するという問題が生じる。
【0046】
そのため、本実施の形態の逆止弁構造では、弾性膜体21,31の歪みによる変形を抑制する変形抑制部として、集気体17に突起部24,34が形成されている。突起部24,34がそれぞれ空間25,35に嵌合しているために、連通部23,33および弾性膜体21,31を取り囲むように形成された壁部22c,32cの位置ずれが制限されており、弾性部材22,32の形状の歪みは抑制されている。その結果、弾性膜体21,31の歪みによる変形を抑制することができるので、漏気によりダイヤフラムポンプ1の効率が低下することを抑制することができる。
【0047】
図10は、弾性部材の形状を示す部分断面模式図である。図10に示すように、弾性部材22の集気体17と密着する面である裏面22bには、線状の突起であるビード26が形成されている。ダイヤフラムポンプ1の組立工程においてバルブハウジング16と集気体17との間に狭持されることにより、ビード26は押し潰されて集気体17に密着するので、弾性部材22と集気体17との隙間からの漏気を抑制することができる。また、ビード26が形成されており容易に漏気を抑制できるために、ダイヤフラムポンプ1の組み付け精度を向上させることができる。
【0048】
弾性膜体21,31および弾性部材22,32は、ゴムなどの弾性材料で形成することができる。弾性材料としてはたとえば、NBR(ニトリルゴム)、CR(クロロプレンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、TPE(熱可塑性エラストマー)などを用いることができる。また、弾性部材22,32が密着するバルブハウジング16および集気体17は、樹脂材料で形成することができる。樹脂材料としてはたとえば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、PS(ポリスチレン樹脂)、POM(ポリオキシメチレン樹脂)などを用いることができる。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態の吸気弁20は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間からポンプ室12へ向かう気体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する、逆止弁構造を有する。吸気弁20は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と空間25との間に配置されており、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と空間25とを連通する連通孔23が形成された、バルブハウジング16を備える。また吸気弁20は、連通孔23の空間25側を被覆して気体の逆流を妨げる弾性膜体21を備える。また吸気弁20は、連通孔23を取り囲む壁部22cを有し、弾性膜体21を保持する弾性部材22を備える。また吸気弁20は、バルブハウジング16との間で弾性部材22を狭持する集気体17をさらに備える。
【0050】
弾性部材22の表面22aはバルブハウジング16の空間25側の面16aに密着しており、表面22aと反対側の裏面22bは集気体17に密着している。集気体17は、集気体17がバルブハウジング16側に突起した突起部24を有する。壁部22cで囲まれる空間25に突起部24を嵌合して壁部22cの位置ずれを制限することで、弾性膜体21の歪みによる変形を抑制する。
【0051】
一方、本実施の形態の吐出弁30は、ポンプ室12から排気部42へ向かう気体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する、逆止弁構造を有する。吐出弁30は、ポンプ室12と空間35との間に配置されており、ポンプ室12と空間35とを連通する連通孔33が形成された、バルブハウジング16を備える。また吐出弁30は、連通孔33の空間35側を被覆して気体の逆流を妨げる弾性膜体31を備える。また吐出弁30は、連通孔33を取り囲む壁部32cを有し、弾性膜体31を保持する弾性部材32を備える。また吐出弁30は、バルブハウジング16との間で弾性部材32を狭持する集気体17をさらに備える。
【0052】
弾性部材32の表面32aはバルブハウジング16の空間35側の面16aに密着しており、表面32aと反対側の裏面32bは集気体17に密着している。集気体17は、集気体17がバルブハウジング16側に突起した突起部34を有する。壁部32cで囲まれる空間35に突起部34を嵌合して壁部32cの位置ずれを制限することで、弾性膜体31の歪みによる変形を抑制する。
【0053】
このようにすれば、空間25,35に突起部24,34をそれぞれ嵌合させることで、連通部23,33および弾性膜体21,31を取り囲むように形成された弾性部材22,32の壁部22c,32cが、成型時または輸送上・組立時の変形などによりバルブハウジング16に対して相対的に移動する位置ずれを制限することができるので、弾性部材22,32の形状の歪みが抑制される。そのため、気体の逆流を妨げる弾性膜体21,31の歪みによる変形が抑制される。その結果、ダイヤフラムポンプ1の組み立て時や動作時などにも吸気弁20および吐出弁30の弁形状が保持でき、柔らかく変形し易いゴム状の薄膜である弾性膜体21,31の変形を抑えることができる。つまり、弁形状が変形しにくいように、吸気弁20および吐出弁30が形成されている。したがって、空気を通す連通孔23,33の形成されたバルブハウジング16への弾性膜体21,31の密着状態が変化し難くなる。
【0054】
空間25,35は、周囲の壁部22c,32cの平面形状が円形である、円筒状に形成することができる。このようにすれば、壁部22c,32cに対応する突起部24,34の形状を円筒状にし、嵌合させることによって、弾性膜体21,31の周囲の弾性部材22,32からの漏気を防ぐことができる。なお、上述の構造において、突起部24,34が空間25,35に圧入嵌合される寸法関係を有するように突起部24,34と壁部22c,32cとを形成することにより、漏気の防止効果はより向上する。また、上述の構造を採用することにより、壁部22c,32cで囲まれる空間25,35からの漏気が防止できるので、図10に示したビード26は不要とすることも可能である。
【0055】
突起部24,34は、バルブハウジング16との間で弾性部材22,32を狭持する集気体17に形成されている。そのため、集気体17をバルブハウジング16に取り付ける際に空間25,35に突起部24,34を嵌合させることができるので、突起部24,34の取り付けのための工程を特に必要としない。また、樹脂部材により集気体17を形成する場合、突起部24,34を一体として成形することができる。したがって、ダイヤフラムポンプ1の生産性を向上させることができ、製造コストを低減する効果も得られる。
【0056】
また、弾性膜体21を有する吸気弁20と、弾性膜体31を有する吐出弁30とを、一体に形成することができる。たとえば、弾性部材22と弾性部材32とを、シート状の弾性材料により一体成形し、そのシート状の弾性材料の一部を薄膜化して弾性膜体21,31を形成することができる。このようにすれば、複数個のダイヤフラムに対して、1個の一体化された弁体を使用することができるので、部品点数削減、組み立て工数低減およびコスト削減を達成できる。
【0057】
また、吸気弁20と吐出弁30とは同一形状で構成することができる。このようにすれば、弁体の生産性を向上することができるので、一層コスト削減が可能となる。
【0058】
また、吸気弁20では、壁部22cにおいて弾性膜体21の厚みよりも大きな厚みを有するように、弾性部材22が形成されている。同様に吐出弁30では、壁部32cにおいて弾性膜体31の厚みよりも大きな厚みを有するように、弾性部材32が形成されている。このようにすれば、弾性部材22,32の強度を向上させることができるので、弾性部材22,32に形成されている空間25,35の内部に、突起部24,34が圧入されても、弾性部材22,32の変形を抑制できる。
【0059】
また、壁部22c,32cに突起部24,34の側壁24c,34cを接触させることができる。つまり、弾性部材22,32と突起部24,34とを面接触させることができるので、弾性部材22,32と突起部24,34との間の隙間からの漏気を一層抑制することができる。空間25,35の側面を形成する壁部22c,32cの全周に面接触するように突起部24,34を形成すれば、逆止弁の漏気をさらに抑制することができる。
【0060】
また、突起部24,34の突端部24a,34aには、壁部22c,32cに面する側の面である側壁24c,34cに面取り加工が施されて、面取り部24b,34bが形成されている。このようにすれば、突起部24,34を容易に空間25,35の内部へ挿入して嵌合させることができるので、生産性を一層向上させることができる。
【0061】
本実施の形態のダイヤフラムポンプ1では、ポンプ室12内へ気体を流入させる吸気弁20と、ポンプ室12から気体を流出させる吐出弁30とに、逆止弁構造が用いられている。ダイヤフラムポンプ1は、ポンプ室12の容積変化により気体を輸送する。上述の通り、弾性膜体21,31とバルブハウジング16との密着状態が変化し難くなるように吸気弁20および吐出弁30が形成されているために、ポンプ作用時における漏気によるポンプ効率の低下を抑制することができる。したがって、安定したダイヤフラムポンプ1の作動が可能となる。
【0062】
これまでの説明においては、ダイヤフラムポンプ1には3つのポンプ室12が設けられており、ポンプ室12へ気体を流出入させる吸気弁20および吐出弁30もそれぞれ3個設けられている例を述べているが、吸気弁20、吐出弁30およびポンプ室12の個数はこれに限られるものではない。より多数のポンプ室12を設けると、ポンプのリップルを減少させることができ、ポンプが発生するノイズを低減できるので有利である。
【0063】
次に、家庭用の血圧計300の概略構成について、図11および図12を参照して説明する。図11は血圧計の外観を示す全体斜視図であり、図12は血圧計の内部構成を示すブロック図である。両図を参照して、血圧計300は、血圧測定の制御装置が内蔵された本体部301と、血圧計用のカフ302と、本体部301およびカフ302を連結するエア管312とを備える。
【0064】
カフ302は、エアーポンプ210から送り出される空気が充填され溜められるとともに、測定部位(上腕部)の動脈を圧迫するために用いられる、圧迫用空気袋309を有する。またカフ302は、圧迫用空気袋309をその内面側に設け、測定部位(上腕部)に装着するための帯状のバンド310、およびバンド310を上腕部に巻回して固定するための面ファスナ311を有する。
【0065】
本体部301の外表面には、表示器303、および操作部304が設けられている。本体部301の内部には、カフ302内の圧力を検出する圧力検出部としての圧力センサ305、圧迫用空気袋309に気体(空気)を移送させるエアーポンプ210、エアーバルブ207が設けられている。また、圧力センサ305、エアーポンプ210、エアーバルブ207などの機器を制御するとともに、圧力センサ205によって検出された圧力値から被測定者の血圧を求めるCPU308が、本体部301の内部に設けられている。
【0066】
上記構成からなる血圧計300において、被測定者の血圧を測定する場合には、カフ302が被測定者の血圧測定部位(上腕)に装着される。エアーバルブ207を閉状態にして、エアーポンプ210から吐出される空気がすべて圧迫用空気袋309へ流出するようにして、圧迫用空気袋309を加圧する。一方、エアーバルブ207を開状態にして、圧迫用空気袋309内の空気をエアーバルブ207を介して外部へ放出して、圧迫用空気袋309を減圧する。
【0067】
血圧計用小型ポンプを用いる場合、ポンプ室に気体を流出入させる逆止弁構造から漏気が発生し易い。そこで、この血圧計300は、圧迫用空気袋309に気体(エアー)を移送させるエアーポンプ210として、上述したダイヤフラムポンプ1を備えることができる。ダイヤフラムポンプ1は漏気によるポンプ効率の低下が抑制されており安定して作動できるので、ダイヤフラムポンプ1を備える血圧計300の安定した作動が可能となる。
【0068】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の逆止弁構造を備えるダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿う断面模式図である。
【図3】図1に示すIII−III線に沿う断面模式図である。
【図4】吸気弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。
【図5】吸気弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。
【図6】吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。
【図7】吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。
【図8】弾性膜体が閉じた状態を拡大して示す断面模式図である。
【図9】弾性膜体が開いた状態を拡大して示す断面模式図である。
【図10】弾性部材の形状を示す部分断面模式図である。
【図11】血圧計の外観を示す全体斜視図である。
【図12】血圧計の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0070】
1 ダイヤフラムポンプ、2 モータ、3 出力軸、4 下部ケース、5 カラー、6 駆動軸、7 駆動体、8 貫通穴、9 支持部、10 上部ケース、10a,11a 連通孔、11 ダイヤフラム本体、12 ポンプ室、13 駆動部、14 頭部、15 ダイヤフラム部、16 バルブハウジング、16a 面、17 集気体、17b 面、18 吸気路、20 吸気弁、21,31 弾性膜体、22,32 弾性部材、22a,32a 表面、22b,32b 裏面、22c,32c 壁部、23,33 連通孔、24,34 突起部、24a,34a 突端部、24b,34b 面取り部、24c,34c 側壁、25,35 空間、26 ビード、29a,29b 通気路、29c,29d 通気孔、30 吐出弁、41 空気室、42 排気部、300 血圧計。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一空間から第二空間へ向かう流体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する、逆止弁構造において、
前記第一空間と前記第二空間との間に配置されており、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連通孔が形成された隔壁と、
前記連通孔の前記第二空間側を被覆して流体の逆流を妨げる弾性膜体と、
前記連通孔を取り囲む壁部を有し、前記弾性膜体を保持する弾性部材と、
前記壁部の位置ずれを制限することで前記弾性膜体の歪みによる変形を抑制する変形抑制部とを備える、逆止弁構造。
【請求項2】
前記壁部において前記弾性膜体の厚みよりも大きな厚みを有するように、前記弾性部材が形成されている、請求項1に記載の逆止弁構造。
【請求項3】
前記隔壁との間で前記弾性部材を狭持する狭持部材をさらに備え、
前記弾性部材の表面は前記隔壁の前記第二空間側の面に密着しており、前記表面と反対側の裏面は前記狭持部材に密着しており、
前記狭持部材は、前記隔壁側に突起した突起部を有し、
前記壁部で囲まれる空間に前記突起部を嵌合することで前記弾性膜体の歪みによる変形を抑制する、請求項1または請求項2に記載の逆止弁構造。
【請求項4】
前記突起部と前記壁部とは、前記突起部が前記空間に圧入嵌合される寸法関係を有するように形成されている、請求項3に記載の逆止弁構造。
【請求項5】
前記突起部の突端部には、前記壁部に面する側の面に面取り加工が施されている、請求項3に記載の逆止弁構造。
【請求項6】
ポンプ室の容積変化により気体を輸送するダイヤフラムポンプであって、
前記ポンプ室内へ気体を流入させる吸気弁と、
前記ポンプ室から気体を流出させる吐出弁とを備え、
前記吸気弁と前記吐出弁との少なくともいずれか一方に、請求項1から請求項5のいずれかに記載の逆止弁構造が用いられている、ダイヤフラムポンプ。
【請求項7】
被測定者の血圧測定部位に装着され、気体が充填される気体袋を有するカフと、
前記気体袋に気体を移送させる、請求項6に記載のダイヤフラムポンプと、
前記カフ内の圧力を検出する圧力検出部と、
前記圧力検出部によって検出された圧力値から被測定者の血圧を測定する測定部と、を備える、血圧計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−257461(P2009−257461A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−106821(P2008−106821)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【Fターム(参考)】