説明

遊技機

【課題】ガセ前兆演出中に実行されるフリーズ演出によっても有利遊技に対する期待感を遊技者に持たせることができる遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】移行遊技回数の経過により通常遊技よりも遊技者にとって有利な有利遊技を実行する有利遊技制御手段170、当該演出状態の終了に伴い有利遊技へ移行する本前兆演出状態を制御する本前兆演出状態制御手段190、当該演出状態の終了によっても有利遊技へ移行しないものの有利遊技へ移行することを遊技者に期待させるガセ前兆演出状態を制御するガセ前兆演出状態制御手段200、移行遊技回数を変更可能な移行遊技回数変更手段210、フリーズ演出を実行するフリーズ演出制御手段150を備え、移行遊技回数変更手段210を、ガセ前兆演出状態においてフリーズ演出が実行された場合に、移行遊技回数を短縮可能に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関し、更に詳しくは、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を実行可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機、たとえばスロットマシンでは、遊技を制御する遊技制御装置と、演出を制御する演出制御装置とを備え、遊技制御装置と演出制御装置との間における信号の送受信は遊技制御装置から演出制御装置への一方向に形成される。そして、遊技制御装置では、遊技が開始されると、役の抽選(役抽選)が行われ、また、演出制御装置では、役抽選の結果に基づいて演出が行われる。
また、最近のスロットマシンでは、演出の一つとして、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出などを実行することがある。このような演出は遊技制御装置で制御されるものである。
【0003】
また、スロットマシンでは、AT(アシストタイム)遊技などの通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技が知られている。AT遊技は、小役などの当選を遊技者に報知する遊技である。そして従来から、所定回数の遊技にわたってボーナス遊技が実行されない場合に、AT遊技を実行する遊技機が知られている(特許文献1参照)。
また、特許文献1などの従来の遊技機では、AT遊技などの有利遊技を実行するタイミングが近づいてくると、いわゆる前兆演出と呼ばれる演出を実行するものであった。このような前兆演出には、AT遊技などの有利遊技が実行されることを最終的に遊技者に報知する本前兆演出と、AT遊技などの有利遊技が実行されることを遊技者に期待させるだけで、当該演出の終了によっても有利遊技が実行されないガセ前兆演出とがある。すなわち、特許文献1などの従来の遊技機では、AT遊技などの有利遊技を実行するタイミングが近づいてくると、本前兆演出を実行し、それ以外の適宜のタイミングでガセ前兆演出を実行するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−285092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1などの従来の遊技機では、前兆演出の実行のタイミングは演出制御装置で制御されるため、遊技制御装置で制御されるフリーズ演出を前兆演出に絡めることができないといった問題があった。また、ガセ前兆演出中に、フリーズ演出が実行されても、このフリーズ演出は、前兆演出に含まれるものではないため、実行中の前兆演出が本前兆演出であることを期待させるものとはならず、遊技者は、このフリーズ演出の実行によっては有利遊技に対する期待感を持つことができず、面白みに欠けるといった問題もあった。
そこで、本発明は、ガセ前兆演出中に実行されるフリーズ演出によっても有利遊技に対する期待感を遊技者に持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
各請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄が付された回転リール45と、回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、回転リール45の回転を停止させるためのストップスイッチ34と、主として遊技を制御する遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して、主として遊技の演出を制御する演出制御装置22と、を備え、遊技制御装置21と演出制御装置22との間における信号の送受信は遊技制御装置21から演出制御装置22への一方向に形成され、遊技媒体のベットにより遊技の開始を可能とし、スタートスイッチ33の操作を条件として回転リール45の回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、該抽選の結果及びストップスイッチ34の操作に基づいて回転リール45の回転を適位置で停止させ、当選した役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたか否かの判定を行い、該判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了する遊技機であって、演出制御装置22は、通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を制御する有利遊技制御手段170を備え、有利遊技制御手段170は、所定の契機から通常遊技における所定の遊技回数(以下、「移行遊技回数」とする。)の経過により有利遊技を実行し、演出制御装置22は、通常遊技において、所定の契機から移行遊技回数が経過するまでの一部又は全部の期間にわたって実行される演出状態であって、有利遊技へ移行することを遊技者に報知するとともに、当該演出状態の終了に伴い有利遊技へ移行する本前兆演出状態を制御する本前兆演出状態制御手段190と、通常遊技において、特定の遊技回数にわたって実行される演出状態であって、当該演出状態の終了によっても有利遊技へ移行しないものの有利遊技へ移行することを遊技者に期待させるガセ前兆演出状態を制御するガセ前兆演出状態制御手段200と、移行遊技回数を変更可能な移行遊技回数変更手段210と、を備え、遊技制御装置21は、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出を実行するフリーズ演出制御手段150を備え、移行遊技回数変更手段210は、ガセ前兆演出状態において、フリーズ演出制御手段150によりフリーズ演出が実行された場合に、移行遊技回数を短縮可能に形成されていることを特徴とする。
【0007】
すなわち本発明では、所定の契機から通常遊技における所定の遊技回数(移行遊技回数)の経過により有利遊技を実行する。
また、本発明では、所定の契機から移行遊技回数が経過するまでの一部又は全部の期間にわたって本前兆演出状態を実行し、また、通常遊技において、特定の遊技回数にわたってガセ前兆演出状態を実行する。本前兆演出状態では、有利遊技に移行することを遊技者に報知し、本前兆演出状態が終了すると、有利遊技に移行する。また、ガセ前兆演出状態では、有利遊技に移行することを遊技者に期待させるだけで、当該演出状態が終了しても有利遊技に移行しない。
【0008】
そして、本発明では、ガセ前兆演出状態においてフリーズ演出を実行した場合には、移行遊技回数を短縮可能とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、遊技として、通常遊技及び有利遊技とは異なる遊技である特別遊技を備え、特別遊技以外の遊技における役抽選の対象として、図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより特別遊技へ移行する特別遊技役を備え、フリーズ演出制御手段150は、役抽選により特別遊技役に当選したことを契機に実行する特別フリーズ演出と、役抽選により特別遊技役に当選したこと以外を契機に実行する通常フリーズ演出とを実行可能に形成され、移行遊技回数変更手段210は、ガセ前兆演出状態において、フリーズ演出制御手段150により通常フリーズ演出が実行された場合に、移行遊技回数を短縮可能に形成されていることを特徴とする。
【0009】
すなわち本発明では、役抽選により特別遊技役に当選したことを契機に実行する特別フリーズ演出と、役抽選により特別遊技役に当選したこと以外を契機に実行する通常フリーズ演出とが実行可能である。
そして、本発明では、ガセ前兆演出状態において通常フリーズ演出を実行した場合に、移行遊技回数を短縮可能とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、ガセ前兆演出状態において、移行遊技回数変更手段により移行遊技回数が短縮された場合に、演出状態を、ガセ前兆演出状態から本前兆演出状態へ移行させるように形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち本発明によれば、ガセ前兆演出状態中に実行されるフリーズ演出によっても有利遊技に対する期待感を遊技者に持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態であって、スロットマシンの正面図である。
【図2】本発明の実施の形態であって、各回転リールの図柄の配列を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施の形態であって、スロットマシンのブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、役を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施の形態であって、メイン制御処理の概略を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態であって、サブ制御処理の概略を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態であって、前兆演出状態開始処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態であって、移行遊技回数短縮処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態を、図1〜図8に基づいて説明する。
以下、「前面」とは、遊技機において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「右側」とは、遊技機の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいい、「左側」とは、遊技機の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
(スロットマシン10)
図1に概略を示すように、遊技機としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備え、筐体11の内部には、3個の回転リール45を横並びに配置したリールユニット40や、スロットマシン10を制御するための制御装置20や、遊技媒体としてのメダルを払い出すためのホッパーユニットや、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給するための電源ユニットなどを備えている。
【0013】
また、3個の回転リール45のうち、左側に位置するのが左リール46であり、中央に位置するのが中リール47であり、右側に位置するのが右リール48である。
また、前扉12の上部には、上パネル13を備え、前扉12の下部には、下パネル14を備え、前扉12の前面における、上パネル13と下パネル14との間には、前方へ向けて突出する操作部16を備えている。
また、上パネル13のほぼ中央には、各回転リール45の周囲に付されている図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓15が設けられている。この図柄表示窓15は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。
【0014】
また、入賞ラインとして、上段の3個の図柄を通る上段入賞ラインと、中段の3個の図柄を通る中段入賞ラインと、下段の3個の図柄を通る下段入賞ラインと、左下・中央・右上の3個の図柄を通る右上り入賞ラインと、左上・中央・右下の3個の図柄を通る右下り入賞ラインとが設けられている。
また、上パネル13における、図柄表示窓15の上方に相当する位置には、画像を表示する表示装置55が設けられている。また、上パネル13の周囲縁には、演出用ランプ17が設けられている。
また、操作部16の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを直接投入するためのメダル投入口36が設けられ、操作部16の上面左側には、スロットマシン10に電子的に貯留(クレジット)されているメダルを内部投入するためのベットスイッチ32が設けられ、操作部16の上面左端付近には、クレジットされているメダルを返却するための精算スイッチ35が設けられ、操作部16の前面左側には、回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33が設けられ、操作部16の前面中央には、回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応している3個のストップスイッチ34が横並びに設けられている。
【0015】
また、前扉12の下部中央には、メダルを払い出すためのメダル払出口37が設けられ、メダル払出口37の下方には、メダル払出口37から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿38が設けられている。また、前扉12には、図示しないスピーカが設けられている。
(リールユニット40)
リールユニット40は、横並びに設けた3個の回転リール45と、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応しているステッピングモータと、これらを支持するためのフレームとを備えている。
【0016】
また、各回転リール45の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。具体的には、各回転リール45の周囲には、図2に示すように、「赤7A」、「赤7B」、「青7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「ベル」及び「チェリー」の図柄が付されている。
また、各ステッピングモータの出力軸には、対応する回転リール45がそれぞれ固定されている。
また、ステッピングモータは、パルス信号によって駆動するものであって、入力されるパルス信号のパターンによって、加速・定速・減速のパターンが決まる。そして、ステッピングモータが駆動すると、ステッピングモータの出力軸を中心に、対応する回転リール45が回転する。
【0017】
また、ステッピングモータは、一のパルス信号の入力により、回転リール45の周囲に付された図柄1個分に相当する量駆動する。そして、ステッピングモータが図柄1個分に相当する量駆動すると、対応する回転リール45が、周囲に付された図柄1個分に相当する量回転する(1コマ回転する)。
また、各回転リール45には、インデックスセンサにより検知されるインデックスが設けられており、インデックスが検知されてからのステッピングモータのパルス数により回転リール45の回転位置及び停止位置を特定できるようになっている。
(制御装置20)
制御装置20は、図3に示すように、主として遊技を制御する遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して、主として遊技の演出を制御する演出制御装置22とを備えている。
【0018】
遊技制御装置21は、メイン基板などとも呼ばれるものであって、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御装置21を構成するマイクロコンピュータが、図3に示すように、遊技制御手段60、役抽選手段100、回転制御手段110、ウェイト制御手段115、停止制御手段120、停止図柄判定手段130、フリーズ演出実行決定手段140及びフリーズ演出制御手段150などとして機能する。遊技制御装置21の入力手段としては、ベットスイッチ32、スタートスイッチ33、ストップスイッチ34、精算スイッチ35及びリールユニット40の各回転リール45のインデックスセンサなどが接続され、遊技制御装置21の出力手段としては、リールユニット40のステッピングモータや、ホッパーユニットなどが接続されている。
【0019】
また、演出制御装置22は、サブ基板などとも呼ばれるものであって、遊技制御装置21と同様に、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、演出制御装置22を構成するマイクロコンピュータが、図3に示すように、有利遊技移行決定手段160、有利遊技制御手段170、演出データ記憶手段180、本前兆演出状態制御手段190、ガセ前兆演出状態制御手段200及び移行遊技回数変更手段210などとして機能する。演出制御装置22の入力手段としては遊技制御装置21が接続され、演出制御装置22の出力手段としては、表示装置55や、演出用ランプ17や、図示しないスピーカなどが接続されている。
【0020】
また、遊技制御装置21と演出制御装置22との間における信号の送受信は、遊技制御装置21における役抽選に関するデータ等の内部データの信頼性を担保すべく、一方通行となるように形成されている。すなわち、遊技制御装置21から演出制御装置22に向かってのみ信号が出力され、演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も出力されないように形成されている。
(遊技制御手段60)
遊技制御手段60は、通常の遊技である通常遊技を制御する通常遊技制御手段70と、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技であるボーナス遊技(特別遊技)を制御するボーナス遊技制御手段80とを備えている。
【0021】
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するものである。
以下、スロットマシン10における通常遊技について説明する。
遊技開始前の初期状態においては、メダル投入口36から遊技媒体としてのメダルを投入することによるメダルのベット、ベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベットのみが有効である。また、1回の遊技につき、最小で1枚、最大で3枚のメダルのベットが可能である。メダルをベットすると、メダルのベット枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になるとともに、スタートスイッチ33のみが有効になる。これにより、遊技が開始可能となる。なお、後述する再遊技のときには、前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルが自動的にベットされて、スタートスイッチ33のみが有効になる。
【0022】
なお、以下において、有効になった入賞ラインを「有効入賞ライン」と称する。
有効になったスタートスイッチ33を操作すると、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われるとともに、3個すべての回転リール45の回転が開始する。また、有効になったスタートスイッチ33を操作すると、メダル投入口36からメダルを投入することによるメダルのベット及びベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベット、並びにスタートスイッチ33が無効になる。そして、3個すべての回転リール45の回転が所定の定常速度になって定常回転するようになると、3個すべてのストップスイッチ34が有効になる。
【0023】
有効になった3個のストップスイッチ34のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ34に対応した回転リール45の回転が停止するとともに、当該ストップスイッチ34が無効になる。そして、有効な2個のストップスイッチ34のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ34に対応した回転リール45の回転が停止するとともに、当該ストップスイッチ34が無効になる。さらに、残る1個の有効なストップスイッチ34を操作すると、当該ストップスイッチ34に対応した回転リール45の回転が停止するとともに、当該ストップスイッチ34が無効になる。
すなわち、3個すべてのストップスイッチ34の操作を終えると、3個すべての回転リール45の回転が停止する。このとき、メダル投入口36からメダルを投入することによるメダルのベット及びベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベット、並びにスタートスイッチ33及び3個すべてのストップスイッチ34が無効になっている。
【0024】
そして、3個すべての回転リール45の回転が停止したときに、いずれかの有効入賞ライン上に、役抽選で当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた枚数のメダルを獲得できる。また、獲得したメダルは、クレジットされ、クレジット数が上限値に達したときには、ホッパーユニットが駆動して、上限値を超えた分がメダル払出口37から払い出される。また、メダルの獲得に代えて、あるいはメダルの獲得とともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。これにより、1回の遊技が終了する。
1回の遊技が終了すると、再び遊技開始前の初期状態となり、メダル投入口36からメダルを投入することによるメダルのベット、ベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベットのみが有効になる。そして、メダルをベットすることで、遊技が開始可能となる。
【0025】
ここで、役には、有効入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルが払い出される小役と、有効入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルの払い出しはないがメダルを新たに投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる再遊技を実行させる再遊技役と、有効入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルの払い出しはないがボーナス遊技へ移行するボーナス役(特別遊技役)とがある。
具体的には、図4に示すように、小役には、プラム役と、赤7プラム役と、青7プラム役と、BARプラム役と、ベル役と、チェリー役とがある。たとえば、赤7プラム役は、「赤7A」「プラム」「プラム」の図柄の組み合わせにより構成され、また、たとえば、チェリー役は、「ANY」「チェリー」「ANY」(「ANY」は、いずれの図柄であってもよいことを意味する。)の図柄の組み合わせにより構成される。そして、役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出される。たとえば、「ベル」「ベル」「ベル」の図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより、ベル役に応じた所定枚数(たとえば5枚)のメダルが払い出される。
【0026】
また、図4に示すように、再遊技役は、「リプレイ」「リプレイ」「リプレイ」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、いずれかの有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルを新たに投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。
また、図4に示すように、ボーナス役には、赤7BB役と、青7BB役と、RB役とがある。赤7BB役は、「赤7A」「赤7A」「赤7A」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナス遊技へ移行する。また、青7BB役は、「青7」「青7」「青7」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナス遊技へ移行する。また、RB役は、「青7」「青7」「赤7A」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効入賞ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するレギュラーボーナス遊技へ移行する。
【0027】
なお、本実施の形態では、ボーナス役は、メダルの払い出しを行うことなく、ボーナス遊技へ移行するようになっているが、所定枚数(たとえば15枚)のメダルを払い出した後に、ボーナス遊技へ移行するようにしてもよい。
(ボーナス遊技制御手段80)
ボーナス遊技制御手段80は、ボーナス遊技(特別遊技)を制御するものである。
ボーナス遊技としては、ビッグボーナス遊技(BB遊技)と、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)とがある。BB遊技とは、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、所定枚数(たとえば369枚)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。また、RB遊技とは、BB遊技と同じく、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、BB遊技よりも少ない所定枚数(たとえば99枚)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。
【0028】
具体的には、役抽選により赤7BB役又は青7BB役に当選すると、いずれかの有効入賞ライン上に、赤7BB役を構成する「赤7A」「赤7A」「赤7A」又は青7BB役を構成する「青7」「青7」「青7」の図柄の組み合わせが当選した役に応じて揃い得るようになり、「赤7A」「赤7A」「赤7A」又は「青7」「青7」「青7」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、BB遊技へ移行する。
BB遊技へ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるとともに、2枚のメダルのベットにより遊技が開始可能となり、有効入賞ラインが中段入賞ラインのみとなる。そして、有効入賞ライン(中段入賞ライン)上に、当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、後述する払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
【0029】
そして、BB遊技中のメダルの累計払い出し枚数が所定枚数(たとえば369枚)に達すると、BB遊技は終了して、通常遊技へ移行する。
また、役抽選によりRB役に当選すると、いずれかの有効入賞ライン上に、RB役を構成する「青7」「青7」「赤7A」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「青7」「青7」「赤7A」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、RB遊技へ移行する。
RB遊技へ移行すると、BB遊技と同様の遊技が行われる。そして、有効入賞ライン(中段入賞ライン)上に、当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、後述する払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
【0030】
そして、RB遊技中のメダルの累計払い出し枚数が所定枚数(たとえば99枚)に達すると、RB遊技は終了して、通常遊技へ移行する。
また、本実施の形態では、ボーナス遊技制御手段80は、ボーナス遊技(BB遊技及びRB遊技)中のメダルの払い出し枚数をカウントする払出枚数カウンタを有している。
なお、本実施の形態では、ボーナス遊技(BB遊技及びRB遊技)は、所定枚数のメダルの払い出しにより終了するものであるが、ボーナス遊技の終了条件としては他の条件(たとえば遊技回数)を設定することもできる。
(役抽選手段100)
役抽選手段100は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うものである。役抽選手段100は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
【0031】
乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(たとえば、10進数で0〜65535)で発生させるものである。また、乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(たとえば、スタートスイッチ33の操作)で抽出するものである。なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ33が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかをあらかじめ定めたものである。本実施の形態では、役抽選テーブルには、ボーナス遊技(BB遊技及びRB遊技)において用いられるボーナス役抽選テーブルと、ボーナス遊技以外の遊技(たとえば通常遊技)において用いられる通常役抽選テーブルとがある。各役抽選テーブルには、当選の領域と、ハズレの領域とが設定されている。なお、当選の領域としては、1つの役にのみ当選する単独当選領域の他に、複数の役に同時に当選する重複当選領域を設定することができる。
【0032】
たとえば、通常役抽選テーブルには、赤7BB役、青7BB役、RB役、プラム役、赤7プラム役、青7プラム役、BARプラム役、チェリー役、ベル役及び再遊技役それぞれの単独当選領域が設定されている。
また、たとえば、ボーナス役抽選テーブルには、プラム役と赤7プラム役と青7プラム役とBARプラム役とベル役とチェリー役の重複当選領域(以下、この重複当選領域を、「重複小役」と称する。)が設定されている。なお、重複当選領域における複数の役の組み合わせについては、これに限られるものではない。たとえば、通常役抽選テーブルには、ボーナス役(赤7BB役、青7BB役又はRB役)とチェリー役の重複当選領域などを設けることができる。
【0033】
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行うものである。具体的には、判定手段は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行う際に、その時点における遊技状態(たとえば、遊技がボーナス遊技である状態など)に対応する役抽選テーブルを適宜用いて、当該判定を行うものとなっている。
そして、役抽選手段100による役抽選で、いずれかの役に当選すると、当選した役に対応する当選フラグが成立する。なお、役抽選手段100による役抽選で、複数の役に重複当選した場合には、当選した複数の役それぞれに対応する当選フラグが成立する。そして、このフラグの成立中に、いずれかの有効入賞ライン上に、役抽選で当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止表示されると、遊技者に対して、メダルの払い出しや、ボーナス遊技等の利益が付与される。
【0034】
ここで、当選フラグには、役抽選手段100による役抽選の結果が、小役の当選である場合に成立する小役当選フラグ(プラム当選フラグ、赤7プラム当選フラグ、青7プラム当選フラグ、BARプラム当選フラグ、ベル当選フラグ及びチェリー当選フラグ)と、役抽選手段100による役抽選の結果が、再遊技役の当選である場合に成立する再遊技当選フラグと、役抽選手段100による役抽選の結果が、ボーナス役の当選である場合に成立するボーナス当選フラグ(赤7BB当選フラグ、青7BB当選フラグ及びRB当選フラグ)とがある。
そして、小役当選フラグ及び再遊技当選フラグは、成立した遊技においてのみ有効となるものの、ボーナス当選フラグは、次の遊技へ持ち越すことができるものとなっており、当選したボーナス役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止表示されることにより消去されるものとなっている。
【0035】
また、役抽選手段は、役抽選の結果を演出制御装置22に送信する。
(回転制御手段110)
回転制御手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、3個すべての回転リール45の回転を開始させるとともに、3個すべての回転リール45の回転駆動を制御するものである。
具体的には、回転制御手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、3個すべての回転リール45の回転を開始させて、その回転速度が所定の定常速度に達するまで加速処理を行う。そして、回転制御手段110は、回転リール45の回転速度が所定の定常速度に達したときには、回転リール45を所定の定常速度で定速回転させる定速処理を行う。
【0036】
(ウェイト制御手段115)
ウェイト制御手段115は、1回の遊技における遊技時間が、予め定められた所定時間(以下、「ウェイト時間」と称す。)以下とならないように制御するものである。本実施の形態では、ウェイト時間は、4.1秒に設定されている。
また、本実施の形態では、ウェイト制御手段115は、ウェイト時間を計時する計時手段を有している。具体的には、ウェイト制御手段115は、一の遊技において、回転制御手段110により回転リール45の回転が開始されたことを契機に、計時手段に計時を開始させる。そして、次の遊技において、回転制御手段110により回転リール45の回転が開始されたことを契機に、計時手段による計時をリセットして再度計時を開始させる。そして、それ以降の遊技においても同様に、毎遊技、回転制御手段110により回転リール45の回転が開始されたことを契機に、計時手段による計時をリセットして再度計時を開始させる。
【0037】
そして、ウェイト制御手段115は、遊技の開始に係るスタートスイッチ33が操作された際における、計時手段により計時される計時時間が4.1秒以下であった場合には、回転制御手段110によるすべての回転リール45の回転を開始させる処理を一旦保留し、計時時間が4.1秒経過した後に、保留を解除し、保留した当該処理を回転制御手段110に開始させる。
また、本実施の形態では、遊技の開始に係るスタートスイッチ33が操作されると、後述するフリーズ演出制御手段150により、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出が実行される場合がある。このような場合には、ウェイト制御手段115は、スタートスイッチ33の操作を契機に、計時手段により計時される計時時間が4.1秒以下であるか否かを判断する。そして、計時時間が4.1秒以下であった場合には、ウェイト制御手段115は、回転制御手段110による、3個すべての回転リール45の回転を開始させる処理の開始を一旦保留するウェイト処理を実行し、計時時間が4.1秒経過した後に、保留を解除し、保留した回転制御手段110による当該処理を開始可能とする。このとき、フリーズ演出制御手段150は、計時時間が4.1秒経過した後に、フリーズ演出を実行する。すなわち、計時時間が4.1秒経過した後に、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出を実行する。
【0038】
また、本実施の形態では、ウェイト制御手段115は、フリーズ演出が実行された場合には、フリーズ演出が終了して、回転制御手段110により回転リール45の回転が開始されたことを契機に、計時手段に計時を開始させる。
なお、ウェイト制御手段115は、回転制御手段110により回転リール45の回転が開始されたことを契機に、計時手段に計時を開始させるものであるがこれに限られるものではない。たとえば、フリーズ演出が実行される場合には、ウェイト制御手段115は、当該フリーズ演出中のいずれかのタイミングから計時手段に計時を開始させるようにしてもよい。
(停止制御手段120)
停止制御手段120は、ストップスイッチ34の操作を契機として、役抽選手段100による役抽選の結果と、ストップスイッチ34が操作された時点における対応する回転リール45の回転位置とに基づいて、各回転リール45の回転を適位置で停止させる停止制御を行うものである。
【0039】
具体的には、停止制御手段120は、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置である操作位置を、対応するインデックスが検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定しつつ、有効入賞ライン上に直ちに停止できる図柄(すなわち、回転リール45の操作位置)を基準として、この図柄から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、たとえば4コマ)移動した図柄までの範囲内で、対応する回転リール45を停止させるように形成されている。
ここで、「コマ」とは、回転リール45の回転量であって、回転リール45の周囲に付された図柄1個分に相当する量を意味するものである。
【0040】
そして、停止制御手段120は、役抽選によりいずれかの役に当選の場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、当選した役を構成する図柄の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役を構成する図柄の組み合わせについては、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選によりいずれの役にも当選しなかった場合、すなわち役抽選の結果がハズレの場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役を構成する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
【0041】
また、本実施の形態では、複数の当選フラグが成立している場合があり、このような場合に、停止制御手段120は、引き込み制御において、当選した複数の役のうちいずれの役を優先して引き込むかを予め設定している。具体的には、停止制御手段120は、引き込み優先順位を、「再遊技役」>「小役」>「ボーナス役」に設定している。なお、引き込み優先順位は、これに限られるものではない。
また、本実施の形態では、上述の如く、ボーナス遊技(BB遊技及びRB遊技)においては、重複小役に当選、すなわち全ての小役に重複当選する場合があり、このような場合に、停止制御手段120は、引き込み制御において、当選した複数の小役のうちいずれの役を優先して引き込むかを予め設定している。具体的には、停止制御手段120は、小役の引き込み優先順位を、「赤7プラム役」>「青7プラム役」>「BARプラム役」>「プラム役」>「ベル役」>「チェリー役」に設定している。なお、小役の引き込み優先順位は、これに限られるものではない。
【0042】
また、本実施の形態では、停止制御手段120は、回転リール45の停止位置を予め定めた停止テーブルを備え、上記した引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、この停止テーブルを用いて行う。具体的には、停止テーブルには、役抽選の結果に応じて、ストップスイッチ34が操作された時点における回転リール45の操作位置と、実際の停止位置との対応関係が規定されている。なお、停止テーブルには、役抽選の結果に応じて、操作位置と操作位置から実際の停止位置までの回転量を示すスベリコマ数との対応関係が規定されていてもよい。
また、本実施の形態では、停止制御手段120は、1つのフラグ状態ごとに1つの停止テーブルを備えている。ここで、フラグ状態とは、たとえばプラム当選フラグが成立している状態や、ベル当選フラグと赤7BB当選フラグが成立している状態などである。
【0043】
そして、停止制御手段120は、リールユニット40の各ステッピングモータにパルス信号を出力し、回転リール45の回転を適位置で停止させる。
なお、停止制御手段120は、1つのフラグ状態及び遊技状態ごとに、1つの停止テーブルを備えるようにしてもよい。ここで、遊技状態とは、遊技が遊技である状態や、遊技がボーナス遊技である状態などである。
また、停止制御手段120は、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、所定の図柄を有効入賞ライン上に停止表示させるか否かを判断しながら制御を行うプログラム制御により行うようにしてもよい。
【0044】
(停止図柄判定手段130)
停止図柄判定手段130は、すべての回転リール45の回転が停止した際に、有効入賞ライン上に停止表示されている図柄の組み合わせを判定するものである。
また、本実施の形態では、停止図柄判定手段130により判定が行われると、この判定の結果に基づいた制御が所定の手段により実行される。たとえば、停止図柄判定手段130により、いずれかの小役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されていると判定されると、遊技制御手段60は、この小役に応じた所定枚数のメダルを払い出すようにする。具体的には、遊技制御手段60は、払い出すメダルのうちクレジット可能な数をクレジットし、クレジット数が上限値に達したときには、残りの枚数のメダルを、ホッパーユニットを作動させて払い出すように制御する。また、たとえば、停止図柄判定手段130により、再遊技役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されていると判定されると、遊技制御手段60は、再遊技を実行する制御を行う。また、たとえば、停止図柄判定手段130により、ボーナス役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されていると判定されると、ボーナス遊技制御手段80は、ボーナス遊技を開始する。
【0045】
また、停止図柄判定手段130は、判定の結果を演出制御装置22に送信する。
(フリーズ演出実行決定手段140)
フリーズ演出実行決定手段140は、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出を実行するか否かを決定するものである。本実施の形態では、フリーズ演出実行決定手段140は、役抽選により赤7BB役、青7BB役、RB役、ベル役又はチェリー役に当選したときに、フリーズ演出を実行するか否かを抽選により決定する。
なお、この場合の抽選確率は、たとえばボーナス役に重複当選した場合と単独当選した場合とで異なるようにしてもよいし、同一としてもよい。また、スロットマシン10の出玉率(メダルの投入枚数に対する払出枚数の比率)を定めた複数段階の設定に応じて定めてもよい。また、低確率状態と、低確率状態よりも遊技者にとって有利な高確率状態とを設け、これらの間を所定の契機により移行するように形成し、この状態に応じて、抽選確率を定めてもよい。
【0046】
また、フリーズ演出実行決定手段140は、フリーズ演出を実行しないことを決定した場合には、フリーズ演出を実行しない旨の情報を演出制御装置22に送信する。
(フリーズ演出制御手段150)
フリーズ演出制御手段150は、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出を実行するものである。
ここで、「遊技の進行の遅延」とは、スタートスイッチ33が操作されてから全ての回転リール45が所定の定常速度に達して定速回転するまでの時間や、全ての回転リール45が所定の定常速度に達してからストップスイッチ34が有効となるまでの時間や、メダルを払い出す場合に、停止図柄判定手段130による判定が行われてからメダルの払い出しを開始するまでの時間や、当該遊技が終了してから次回の遊技の開始の受け付け、すなわち遊技開始前の初期状態になるまでの時間を、通常の遊技の進行よりも遅らせるものである。
【0047】
本実施の形態では、フリーズ演出制御手段150は、スタートスイッチ33が操作されてから全ての回転リール45が所定の定常速度に達して定速回転するまでの時間を、通常の遊技の進行よりも所定時間(たとえば5秒)遅らせることにより、遊技の進行を遅延させるフリーズ演出を実行する。なお、この所定時間を、以下、「遅延時間」という。
また、本実施の形態では、フリーズ演出制御手段150は、遅延時間を計時する計時手段を備えている。そして、フリーズ演出制御手段150は、フリーズ演出実行決定手段140によりフリーズ演出を実行することが決定された場合に、遅延時間の計時を開始する。
また、本実施の形態では、フリーズ演出制御手段150は、フリーズ演出実行決定手段140によりフリーズ演出を実行することが決定された場合に、回転制御手段110による、3個すべての回転リール45の回転を開始させる処理を一旦保留する。そして、フリーズ演出制御手段150は、計時手段により計時される計時時間が遅延時間(たとえば5秒)に達したことを契機に、保留を解除し、保留した当該処理を回転制御手段110に開始させる。これにより、スタートスイッチ33が操作されてから全ての回転リール45が所定の定常速度に達して定速回転するまでの時間が、通常の遊技の進行よりも遅れることとなり、遊技の進行が遅延することとなる。
【0048】
また、フリーズ演出制御手段150は、フリーズ演出を実行したとき、具体的には回転制御手段110による、3個すべての回転リール45の回転を開始させる処理を一旦保留したときに、フリーズ演出を実行した旨の情報を演出制御装置22に送信する。
なお、本実施の計形態では、役抽選により赤7BB役、青7BB役又はRB役に当選したときに実行するフリーズ演出が、「特別フリーズ演出」に相当し、また、役抽選によりチェリー役又はベル役に当選したときに実行するフリーズ演出が、「通常フリーズ演出」に相当する。
またなお、フリーズ演出制御手段150は、複数の遅延時間のうちからいずれかを選択してフリーズ演出を実行するようにしてもよい。
【0049】
(有利遊技移行決定手段160)
有利遊技移行決定手段160は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技であって、ボーナス遊技とは異なる遊技である有利遊技へ移行することを決定するものである。本実施の形態では、有利遊技移行決定手段160は、所定の契機から通常遊技における所定の遊技回数(以下、「移行遊技回数」とする。)の経過により、有利遊技へ移行することを決定する。
具体的には、有利遊技移行決定手段160は、移行遊技回数をカウントする移行遊技回数カウンタを備えている。そして、有利遊技移行決定手段160は、ボーナス遊技又は有利遊技が終了したとき(所定の契機)に、移行遊技回数を抽選により決定する。なお、有利遊技移行決定手段160は、ボーナス遊技が終了した場合に、有利遊技へ移行することを決定していたときには、移行遊技回数を決定しない。
【0050】
また、有利遊技移行決定手段160は、移行遊技回数を決定した場合には、その決定した回数を、移行遊技回数カウンタの初期値に設定する。そして、有利遊技移行決定手段160は、通常遊技において、遊技が行われる度に、詳細にはスタートスイッチ33の操作が行われる度に、移行遊技回数カウンタのカウント値を「1」減算する。これにより、有利遊技移行決定手段160は、移行遊技回数をカウントする。
そして、有利遊技移行決定手段160は、通常遊技において、移行遊技回数カウンタのカウント値が「0」になった場合に、有利遊技へ移行することを決定する。
なお、本実施の形態では、有利遊技移行決定手段160は、移行遊技回数を、「32回」〜「1000回」のうちから抽選により決定する。すなわち、有利遊技移行決定手段160は、ボーナス遊技又は有利遊技の終了(所定の契機)から、最短で「32回」、最長で「1000回」の通常遊技を実行した場合に、有利遊技へ移行することを決定する。
【0051】
なお、この場合の抽選確率は、たとえば、スロットマシン10における、出玉率を定めた複数段階の設定に応じて異なるようにしてもよく、また、たとえば、この抽選確率に関する所定のモードなどに応じて異なるようにしてもよい。
(有利遊技制御手段170)
有利遊技制御手段170は、有利遊技を制御するものである。本実施の形態では、有利遊技制御手段170は、有利遊技として、役抽選の結果に関する情報を遊技者に対して報知するという態様の遊技を行う。このような態様の遊技は、アシストタイム(AT)などと呼ばれるものである。また、役抽選の結果に関する情報(報知の内容)としては、当選した役の情報や、当選した役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチ34の操作情報(押し順)などがある。
【0052】
遊技者は、たとえば当選した小役が報知されると、当選した小役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に停止するようタイミングを図ってストップスイッチ34を操作することにより、報知がない場合と比較してより多くの小役を構成する図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができ、ひいてはより多くの枚数のメダルを獲得することができる。このため、有利遊技としてのATは、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技となっている。特に本実施の形態では、役抽選により赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選した場合に、当選した役を遊技者に対して報知することにより、ATは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技となっている。
【0053】
また、本実施の形態では、有利遊技制御手段170は、有利遊技移行決定手段160により有利遊技へ移行することが決定された場合に、ボーナス当選フラグが成立していないときに、次の遊技から、有利遊技としてのATを開始する。なお、有利遊技制御手段170は、有利遊技移行決定手段160により有利遊技へ移行することが決定された場合に、ボーナス当選フラグが成立しているときには、当該ボーナス当選フラグに対応するボーナス遊技が終了した後の1回目(最初)の遊技から有利遊技としてのATを開始する。
また、本実施の形態では、有利遊技制御手段170は、所定回数(たとえば50回)の遊技にわたってATを実行する。なお、有利遊技の終了の契機としては、これに限られるものではなく、たとえば、役抽選により所定の役に当選したことを所定の回数報知したことを契機に、ATを終了するようにしてもよい。
【0054】
(演出データ記憶手段180)
演出データ記憶手段180は、実行する演出の演出データ、演出パターン及び各種の抽選データテーブルなどを記憶するものである。演出データとしては、表示装置55に表示するための画像データ、及びスピーカから発するためのサウンドデータなどがある。
また、演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミング(たとえば、スタートスイッチ33の操作時や各ストップスイッチ34の操作時など)で、どのような演出を実行するか(たとえば、演出用ランプ17をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカからどのようなサウンドを発するか、及び表示装置55にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。本実施の形態では、役抽選の結果に応じて、それぞれ複数種類の演出パターンが設けられている。
【0055】
また、本実施の形態では、演出データ記憶手段180は、後述する本前兆演出状態において実行する演出の演出データ及び演出パターン、並びに後述するガセ前兆演出状態において実行する演出の演出データ及び演出パターンを記憶している。なお、本前兆演出状態において実行する演出の演出データと、ガセ前兆演出状態において実行する演出の演出データとの多くの部分は、共通するデータとなっている。
(本前兆演出状態制御手段190)
本前兆演出状態制御手段190は、通常遊技において、所定の契機から移行遊技回数が経過するまでの一部又は全部の期間にわたって実行される演出状態であって、有利遊技へ移行することを遊技者に報知するとともに、当該演出状態の終了に伴い有利遊技へ移行する本前兆演出状態を制御するものである。
【0056】
本実施の形態では、本前兆演出状態制御手段190は、移行遊技回数カウンタのカウント値が「32」のときに、本前兆演出状態を開始する。具体的には、たとえば、有利遊技移行決定手段160により、ボーナス遊技が終了した場合に、移行遊技回数が「32」に決定されたときには、本前兆演出状態制御手段190は、ボーナス遊技が終了した後の最初(1回目)の遊技から、本前兆演出状態を開始する。
また、本実施の形態では、本前兆演出状態制御手段190は、ガセ前兆演出状態において、後述する移行遊技回数変更手段210により移行遊技回数が短縮された場合に、本前兆演出状態を開始する。
【0057】
また、本実施の形態では、本前兆演出状態制御手段190は、移行遊技回数カウンタのカウント値が「0」になったことを契機に、本前兆演出状態を終了する。また、本前兆演出状態制御手段190は、本前兆演出状態において、ボーナス役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合にも、本前兆演出状態を終了する。
また、本実施の形態では、本前兆演出状態制御手段190は、本前兆演出状態において、演出データ記憶手段180により記憶されている演出データ及び演出パターンに基づいて、表示装置55、演出用ランプ17及びスピーカを用いて、有利遊技へ移行することを遊技者に期待させる演出を実行する。また、本前兆演出状態制御手段190は、移行遊技回数カウンタのカウント値が「0」になった遊技、すなわち本前兆演出状態の最後の遊技では、有利遊技へ移行すること(ATが開始されること)を遊技者に報知する。
【0058】
そして、上述の如く、移行遊技回数カウンタのカウント値が「0」になって、本前兆演出状態が終了すると、次の遊技から、有利遊技としてのATが開始される。
(ガセ前兆演出状態制御手段200)
ガセ前兆演出状態制御手段200は、通常遊技において、特定の遊技回数にわたって実行される演出状態であって、当該演出状態の終了によっても有利遊技へ移行しないものの有利遊技へ移行することを遊技者に期待させるガセ前兆演出状態を制御するものである。
本実施の形態では、ガセ前兆演出状態制御手段200は、通常遊技において、本前兆演出状態又はガセ前兆演出状態のいずれも実行していない場合に、移行遊技回数カウンタのカウント値が「64」より大きいときに、ガセ前兆演出状態を実行するか否かを抽選により決定し、ガセ前兆演出状態を実行することを決定した場合に、ガセ前兆演出状態を開始する。
【0059】
また、本実施の形態では、ガセ前兆演出状態制御手段200は、ガセ前兆演出状態を32回(特定の遊技回数)の遊技にわたって実行した場合に、ガセ前兆演出状態を終了する。また、ガセ前兆演出状態制御手段200は、ガセ前兆演出状態において、ボーナス役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合にも、ガセ前兆演出状態を終了する。また、ガセ前兆演出状態制御手段200は、ガセ前兆演出状態において、後述する移行遊技回数変更手段210により移行遊技回数が短縮された場合にも、ガセ前兆演出状態を終了する。
また、本実施の形態では、ガセ前兆演出状態制御手段200は、ガセ前兆演出状態において、演出データ記憶手段180により記憶されている演出データ及び演出パターンに基づいて、表示装置55、演出用ランプ17及びスピーカを用いて、有利遊技へ移行することを遊技者に期待させる演出を実行する。なお、ガセ前兆演出状態では、本前兆演出状態とは異なり、有利遊技へ移行すること(ATが開始されること)を遊技者に報知することはない。
【0060】
また、上述の如く、ガセ前兆演出状態は、移行遊技回数カウンタのカウント値が「64」より大きい場合に開始されるので、ガセ前兆演出状態を32回の遊技にわたって実行して、ガセ前兆演出状態が終了しても、有利遊技としてのATが開始されることはない。さらに、これにより、ガセ前兆演出状態の後に連続して本前兆演出状態が開始されたり、或いは、ガセ前兆演出状態と本前兆演出状態とが重複して実行されるようなこともなくなる。
(移行遊技回数変更手段210)
移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数を変更可能なものである。本実施の形態では、移行遊技回数変更手段210は、ガセ前兆演出状態において、役抽選によりベル役又はチェリー役に当選した場合に、フリーズ演出制御手段150によりフリーズ演出が実行されたときに、移行遊技回数を短縮するか否かを抽選により決定し、移行遊技回数を短縮することを決定した場合に、移行遊技回数を短縮する。具体的には、移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数を短縮することを決定した場合に、移行遊技回数を、「1回」〜「32回」のうちのいずれかに抽選により決定し、その決定した回数を、移行遊技回数カウンタのカウント値に設定する。これにより、移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数を短縮する。
【0061】
また、本実施の形態では、移行遊技回数変更手段210は、本前兆演出状態において、役抽選によりベル役又はチェリー役に当選した場合に、フリーズ演出制御手段150によりフリーズ演出が実行されたときに、移行遊技回数を短縮するか否かを抽選により決定し、移行遊技回数を短縮することを決定した場合に、移行遊技回数を短縮する。具体的には、移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数を短縮することを決定した場合に、移行遊技回数を、移行遊技回数カウンタの現在のカウント値より小さい数に決定し、その決定した回数を、移行遊技回数カウンタのカウント値に設定する。たとえば、移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数カウンタの現在のカウント値が「10」であった場合には、移行遊技回数を、「1」〜「9」のうちのいずれかに抽選により決定し、この決定した回数を、移行遊技回数カウンタのカウント値に設定する。これにより、移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数を短縮する。
【0062】
(スロットマシン10の動作)
以下、図5〜図8に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。まず、スロットマシン10の遊技制御装置21における処理であるメイン制御処理について説明する。
図5に示すステップ100において、遊技制御手段60により、ボーナス遊技(BB遊技及びRB遊技)にあっては2枚のメダルがベットされたか否か、及びボーナス以外の遊技にあっては3枚のメダルがベットされたか否かが判断される。ここで、ベットされたと判断されると、ステップ101に進む。一方、ベットされていないと判断されると、再度ステップ100となる。
【0063】
ステップ101において、遊技制御手段60により、スタートスイッチ33が操作されたか否かが判断される。ここで、操作されたと判断されると、ステップ102に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ101となる。
ステップ102において、役抽選手段100により、役抽選が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、役抽選手段100により、役抽選の結果が演出制御装置22に送信される。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、ウェイト制御手段115により、ウェイト時間を計時する計時手段により計時される計時時間が4.1秒以下であるか否かが判断される。ここで、4.1秒以下であると判断されると、ステップ105に進む。一方、4.1秒以下でないと判断されると、ステップ106に進む。
【0064】
ステップ105において、ウェイト制御手段115により、回転制御手段110による、3個すべての回転リール45の回転を開始させる処理が一旦保留され、計時時間が4.1秒経過した後に、保留が解除され、保留した回転制御手段110による当該処理が開始可能となる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、フリーズ演出実行決定手段140により、赤7BB役、青7BB役、RB役、ベル役又はチェリー役に当選したか否かが判断される。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ107に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ115に進む。
【0065】
ステップ107において、フリーズ演出実行決定手段140により、フリーズ演出を実行するか否かを決定する抽選が行われる。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、抽選の結果が当選であるか否かが判断される。ここで、当選であると判断されると、ステップ109に進む。一方、当選でない、すなわちハズレであると判断されると、ステップ110に進む。
ステップ109において、フリーズ演出制御手段150の計時手段により、遅延時間の計時が開始される。そして、次のステップ111に進む。
ステップ110において、フリーズ演出実行決定手段140により、フリーズ演出を実行しない旨の情報が演出制御装置22に送信される。そして、次のステップ115に進む。
【0066】
ステップ111において、フリーズ演出制御手段150により、回転制御手段110による、3個すべての回転リール45の回転を開始させる処理が一旦保留される。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、フリーズ演出制御手段150により、フリーズ演出を実行した旨の情報が演出制御装置22に送信される。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、フリーズ演出制御手段150により、計時手段により計時される計時時間が遅延時間(たとえば5秒)に達したか否かが判断される。ここで、達したと判断されると、ステップ114に進む。一方、達していないと判断されると、再度ステップ113となる。
【0067】
ステップ114において、フリーズ演出制御手段150により、回転制御手段110による、3個すべての回転リール45の回転を開始させる処理の保留が解除され、保留した回転制御手段110による当該処理が開始可能となる。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、回転制御手段110より、3個すべての回転リール45の回転が開始される。そして、次のステップ116に進む。
ステップ116において、遊技制御手段60により、ストップスイッチ34が操作されたか否かが判断される。ここで、操作されたと判断されると、ステップ117に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ116となる。
【0068】
ステップ117において、停止制御手段120により、操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45の停止制御が行われる。そして、次のステップ118に進む。
ステップ118において、遊技制御手段60により、すべての回転リール45の回転が停止したか否かが判断される。ここで、すべての回転リール45の回転が停止したと判断されると、ステップ119に進む。一方、すべての回転リール45の回転が停止していないと判断されると、ステップ116に戻る。
ステップ119において、停止図柄判定手段130により、有効入賞ライン上に停止表示された図柄の組み合わせを判定する停止表示図柄判定処理が行われる。そして、次のステップ120に進む。
【0069】
ステップ120において、停止図柄判定手段130により、判定の結果が演出制御装置22に送信される。そして、次のステップ121に進む。
ステップ121において、遊技制御手段60により、停止表示された図柄の組み合わせに応じた処理が行われる。たとえば、いずれかの小役を構成する図柄の組み合わせが停止表示された場合には、遊技制御手段60により、当該役に応じた枚数のメダルの払い出しが行われる。また、たとえば、いずれかのボーナス役を構成する図柄の組み合わせが停止表示された場合には、当該役に応じたボーナス遊技へ移行する。そして、当該メイン制御処理が終了する。
【0070】
次に、スロットマシン10の演出制御装置22における処理であるサブ制御処理について説明する。
図6に示すステップ200において、スタートスイッチ33が操作されたか否かが判断される。ここで、操作されたと判断されると、ステップ201に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ200となる。
ステップ201において、通常遊技中であるか否かが判断される。ここで、通常遊技中であると判断されると、ステップ202に進む。一方、通常遊技中でないと判断されると、ステップ203に進む。
【0071】
ステップ202において、本前兆演出状態又はガセ前兆演出状態の開始に関する前兆演出状態開始処理が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、役抽選の結果を受信したか否かが判断される。ここで、受信したと判断されると、ステップ204に進む。一方、受信していないと判断されると、再度ステップ203となる。
ステップ204において、ベル役又はチェリー役に当選したか否かが判断される。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ205に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ206に進む。
【0072】
ステップ205において、移行遊技回数の短縮に関する移行遊技回数短縮処理が行われる。そして、ステップ209に進む。
ステップ206において、赤7プラム役、青7プラム役又はBARプラム役に当選したか否かが判断される。ここで、いずれかの役に当選したと判断されると、ステップ207に進む。一方、いずれの役にも当選していないと判断されると、ステップ209に進む。
ステップ207において、AT中であるか否かが判断される。ここで、AT中であると判断されると、ステップ208に進む。一方、AT中でないと判断されると、ステップ209に進む。
【0073】
ステップ208において、有利遊技制御手段170により、当選した役が遊技者に放置される。そして、次のステップ209に進む。
ステップ209において、停止図柄判定手段130による判定の結果を受信したか否かが判断される。ここで、受信したと判断されると、ステップ210に進む。一方、受信していないと判断されると、再度ステップ209となる。
ステップ210において、有利遊技移行決定手段160により、移行遊技回数カウンタのカウント値が「0」であるか否かが判断される。ここで、「0」であると判断されると、ステップ211に進む。一方、「0」でないと判断されると、216に進む。
【0074】
ステップ211において、有利遊技移行決定手段160により、通常遊技中であるか否かが判断される。ここで、通常遊技中であると判断されると、ステップ212に進む。一方、通常遊技中でないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ212において、有利遊技移行決定手段160により、ATへ移行することが決定される。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、本前兆演出状態制御手段190により、本前兆演出状態が終了される。そして、次のステップ214に進む。
ステップ214において、有利遊技制御手段170により、ボーナス役に当選しているか否かが判断される。ここで、当選していないと判断されると、ステップ215に進む。一方、当選していると判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
【0075】
ステップ215において、有利遊技制御手段170により、ATへ移行される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ216において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、演出状態が、ガセ前兆演出状態であるか否かが判断される。ここで、ガセ前兆演出状態であると判断されると、ステップ217に進む。一方、ガセ前兆演出状態でないと判断されると、ステップ220に進む。
ステップ217において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、ボーナス役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたか否かが判断される。ここで、停止表示されていないと判断されると、ステップ218に進む。一方、停止表示されたと判断されると、ステップ219に進む。
【0076】
ステップ218において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、ガセ前兆演出状態を32回の遊技にわたって実行したか否かが判断される。ここで、実行したと判断されると、ステップ219に進む。一方、実行していないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ219において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、ガセ前兆演出状態が終了される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ220において、本前兆演出状態制御手段190により、演出状態が、本前兆演出状態であるか否かが判断される。ここで、本前兆演出状態であると判断されると、ステップ221に進む。一方、本前兆演出状態でないと判断されると、ステップ223に進む。
【0077】
ステップ221において、本前兆演出状態制御手段190により、ボーナス役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたか否かが判断される。ここで、停止表示されたと判断されると、ステップ222に進む。一方、停止表示されていないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ222において、本前兆演出状態制御手段190により、本前兆演出状態が終了される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ223において、有利遊技制御手段170により、ボーナス遊技が終了したか否かが判断される。ここで、終了したと判断されると、ステップ224に進む。一方、終了していないと判断されると、ステップ226に進む。
【0078】
ステップ224において、有利遊技制御手段170により、ATへ移行することが決定されているか否かが判断される。ここで、決定されていると判断されると、ステップ225に進む。一方、決定されていないと判断されると、ステップ227に進む。
ステップ225において、有利遊技制御手段170により、ATへ移行される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ226において、有利遊技移行決定手段160により、ATが終了したか否かが判断される。ここで、終了したと判断されると、ステップ227に進む。一方、終了していないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
【0079】
ステップ227において、有利遊技移行決定手段160により、移行遊技回数が決定される。そして、次のステップ228に進む。
ステップ228において、有利遊技移行決定手段160により、移行遊技回数カウンタのカウント値が決定した回数に設定される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
次に、上述したステップ202の前兆演出状態開始処理について説明する。
図7に示すステップ300において、有利遊技移行決定手段160により、移行遊技回数カウンタのカウント値が「1」減算される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、有利遊技移行決定手段160により、移行遊技回数カウンタのカウント値が「32」であるか否かが判断される。ここで、「32」であると判断されると、ステップ302に進む。一方、「32」でないと判断されると、ステップ303に進む。
【0080】
ステップ302において、本前兆演出状態制御手段190により、本前兆演出状態が開始される。そして、当該前兆演出状態開始処理が終了する。
ステップ303において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、演出状態が、本前兆演出状態又はガセ前兆演出状態であるか否かが判断される。ここで、いずれの演出状態でもないと判断されると、ステップ304に進む。一方、いずれかの演出状態であると判断されると、当該前兆演出状態開始処理が終了する。
ステップ304において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、移行遊技回数カウンタのカウント値が「64」より大きいか否かが判断される。ここで、「64」より大きいと判断されると、ステップ305に進む。一方、「64」以下であると判断されると、当該前兆演出状態開始処理が終了する。
【0081】
ステップ305において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、ガセ前兆演出状態を実行するか否かを決定する抽選が行われる。そして、次のステップ306に進む。
ステップ306において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、抽選の結果が当選であるか否かが判断される。ここで、当選であると判断されると、ステップ307に進む。一方、当選でない、すなわちハズレであると判断されると、当該前兆演出状態開始処理が終了する。
ステップ307において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、ガセ前兆演出状態が開始される。そして、当該前兆演出状態開始処理が終了する。
【0082】
次に、上述したステップ205の移行遊技回数短縮処理について説明する。
図8に示すステップ400において、フリーズ演出を実行したか否かの情報を受信したか否かが判断される。ここで、受信したと判断されると、ステップ401に進む。一方、受信していないと判断されると、再度ステップ400となる。
ステップ401において、移行遊技回数変更手段210により、フリーズ演出を実行したか否かが判断される。ここで、実行したと判断されると、ステップ402に進む。一方、実行していないと判断されると、当該移行遊技回数短縮処理が終了する。
ステップ402において、移行遊技回数変更手段210により、演出状態が、ガセ前兆演出状態であるか否かが判断される。ここで、ガセ前兆演出状態であると判断されると、ステップ403に進む。一方、ガセ前兆演出状態でないと判断されると、ステップ407に進む。
【0083】
ステップ403において、移行遊技回数変更手段210により、移行遊技回数を短縮するか否かを決定する抽選が行われる。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、移行遊技回数変更手段210により、抽選の結果が当選であるか否かが判断される。ここで、当選であると判断されると、ステップ405に進む。一方、当選でない、すなわちハズレであると判断されると、当該移行遊技回数短縮処理が終了する。
ステップ405において、移行遊技回数変更手段210により、移行遊技回数が短縮される。具体的には、移行遊技回数が、「1回」〜「32回」のうちのいずれかに抽選により決定され、その決定した回数が、移行遊技回数カウンタのカウント値に設定される。そして、次のステップ406に進む。
【0084】
ステップ406において、ガセ前兆演出状態制御手段200により、ガセ前兆演出状態が終了されるとともに、移行遊技回数変更手段210により、本前兆演出状態が開始される。そして、当該移行遊技回数短縮処理が終了する。
ステップ407において、移行遊技回数変更手段210により、演出状態が、本前兆演出状態であるか否かが判断される。ここで、本前兆演出状態であると判断されると、ステップ408に進む。一方、本前兆演出状態でないと判断されると、当該移行遊技回数短縮処理が終了する。
ステップ408において、移行遊技回数変更手段210により、移行遊技回数を短縮するか否かを決定する抽選が行われる。そして、次のステップ409に進む。
【0085】
ステップ409において、移行遊技回数変更手段210により、抽選の結果が当選であるか否かが判断される。ここで、当選であると判断されると、ステップ410に進む。一方、当選でない、すなわちハズレであると判断されると、当該移行遊技回数短縮処理が終了する。
ステップ410において、移行遊技回数変更手段210により、移行遊技回数が短縮される。具体的には、移行遊技回数が、移行遊技回数カウンタの現在のカウント値より小さい数に決定され、その決定した回数が、移行遊技回数カウンタのカウント値に設定される。そして、当該移行遊技回数短縮処理が終了する。
【0086】
(作用・効果)
以上説明したように、本実施の形態では、ボーナス遊技又は有利遊技としてのATが終了してから通常遊技における所定回数(移行遊技回数)の遊技の経過により、ATを実行する。
また、本実施の形態では、通常遊技において、移行遊技回数が残り32回になると、ATへ移行することを遊技者に報知する本前兆演出状態を32回の遊技にわたって実行する。
また、本実施の形態では、通常遊技において、移行遊技回数が64回より大きい場合に、ATに移行することを遊技者に期待させるガセ前兆演出状態を抽選により実行する。そして、このガセ前兆演出状態において、役抽選によりベル役又はチェリー役に当選した場合に、フリーズ演出(通常フリーズ演出)を実行したときには、移行遊技回数を32回以下に抽選により短縮する。
【0087】
これにより、本実施の形態によれば、ガセ前兆演出状態中に実行されるフリーズ演出に対しても遊技者に期待感を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。すなわち、ガセ前兆演出状態では、遊技者は、現在の状態が、本前兆演出状態であるかガセ前兆演出状態であるか最後まで判断しづらいものであるが、現在の状態が、ガセ前兆演出状態であると感じた場合には、従来では、フリーズ演出が実行されても、このフリーズ演出は、遊技制御装置21によって実行の有無が決定されるものであって、ボーナス役に当選したかもしれないことを遊技者に報知する演出であって、演出制御装置22によって決定されるATへの移行の有無に関係なく実行される演出、言い換えれば本前兆演出状態とは無関係に実行される演出であり、本前兆演出状態であることが確定する或いは本前兆演出状態である可能性が高まる演出ではないため、このフリーズ演出の実行によってはATに対する期待感を持つことができないものであったところ、本実施の形態によれば、移行遊技回数が短縮される可能性があるので、このフリーズ演出の実行によってもATに対する期待感を遊技者に持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0088】
(他の実施の形態)
上述した実施の形態では、移行遊技回数は、ボーナス遊技又はATが終了したときに決定されるものであるが、これに限られるものではない。たとえば、通常遊技において、役抽選により所定の役(たとえばベル役又はチェリー役)に当選したときに決定するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、フリーズ演出を実行しない場合には、フリーズ演出を実行しない旨の情報を演出制御装置22に送信するものであるが、フリーズ演出を実行した場合にのみフリーズ演出を実行した旨の情報を送信し、フリーズ演出を実行しない場合には何らの情報も送信しないようにしてもよい。
【0089】
また、上述した実施の形態では、本前兆演出状態制御手段190は、本前兆演出状態を32回の遊技にわたって実行するものであるが、これに限られるものではない。たとえば、本前兆演出状態制御手段190は、移行遊技回数が残り32回以下の場合に、毎遊技、本前兆演出状態を実行するか否かを抽選により決定し、本前兆演出状態を実行することを決定した場合に、本前兆演出状態を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、ガセ前兆演出状態制御手段200は、ガセ前兆演出状態を32回の遊技にわたって実行するものであるがこれに限られるものではなく、たとえば、実行する遊技回数を抽選により決定するようにしてもよい。
【0090】
また、上述した実施の形態では、移行遊技回数変更手段210は、ガセ前兆演出状態において、役抽選によりベル役又はチェリー役に当選した場合に、フリーズ演出制御手段150によりフリーズ演出が実行されたときに、移行遊技回数を短縮する場合には、移行遊技回数を「32回」以下に短縮するものであるが、これに限られるものではない。たとえば、移行遊技回数変更手段210は、移行遊技回数を、移行遊技回数カウンタのカウント値より小さい値(回数)に短縮することができる。
また、上述した実施の形態では、フリーズ演出中に、回転リールを用いた演出である回転リール演出を実行することもできる。
【0091】
また、上述した実施の形態では、有利遊技として、当選した小役を遊技者に対して報知するアシストタイム(AT)を実行するとしたが、ATに限られるものではなく、たとえば、再遊技当選の当選確率を通常遊技と異なるように設定したリプレイタイム(RT)を実行するようにしてもよい。また、たとえば、少なくともいずれかの回転リール45のスベリコマ数を0コマ又は1コマにすることにより、いわゆる目押しを可能としたチャレンジタイム(CT)を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、ATは、当選した小役を遊技者に対して報知する遊技であるが、これに限られるものではない。たとえば、ATとしては、当選した小役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることとなるストップスイッチ34の操作順序(いわゆる「押し順」)を報知するタイプのものもある。
【0092】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形および改良なども含むものである。また、本発明は、上述した実施の形態を適宜組み合わせる、または組み替えることもできる。
【符号の説明】
【0093】
10 スロットマシン(遊技機) 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 33 スタートスイッチ
34 ストップスイッチ 45 回転リール
150 フリーズ演出制御手段 170 有利遊技制御手段
190 本前兆演出状態制御手段 200 ガセ前兆演出状態制御手段
210 移行遊技回数変更手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲に複数の図柄が付された回転リールと、
回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
主として遊技を制御する遊技制御装置と、
遊技制御装置からの信号を受信して、主として遊技の演出を制御する演出制御装置と、を備え、
遊技制御装置と演出制御装置との間における信号の送受信は遊技制御装置から演出制御装置への一方向に形成され、
遊技媒体のベットにより遊技の開始を可能とし、スタートスイッチの操作を条件として回転リールの回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、該抽選の結果及びストップスイッチの操作に基づいて回転リールの回転を適位置で停止させ、当選した役を構成する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたか否かの判定を行い、該判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了する遊技機であって、
演出制御装置は、
通常の遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技を制御する有利遊技制御手段を備え、
有利遊技制御手段は、
所定の契機から通常遊技における所定の遊技回数(以下、「移行遊技回数」とする。)の経過により有利遊技を実行し、
演出制御装置は、
通常遊技において、所定の契機から移行遊技回数が経過するまでの一部又は全部の期間にわたって実行される演出状態であって、有利遊技へ移行することを遊技者に報知するとともに、当該演出状態の終了に伴い有利遊技へ移行する本前兆演出状態を制御する本前兆演出状態制御手段と、
通常遊技において、特定の遊技回数にわたって実行される演出状態であって、当該演出状態の終了によっても有利遊技へ移行しないものの有利遊技へ移行することを遊技者に期待させるガセ前兆演出状態を制御するガセ前兆演出状態制御手段と、
移行遊技回数を変更可能な移行遊技回数変更手段と、を備え、
遊技制御装置は、
遊技の進行を遅延させるフリーズ演出を実行するフリーズ演出制御手段を備え、
移行遊技回数変更手段は、
ガセ前兆演出状態において、フリーズ演出制御手段によりフリーズ演出が実行された場合に、移行遊技回数を短縮可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技として、
通常遊技及び有利遊技とは異なる遊技である特別遊技を備え、
特別遊技以外の遊技における役抽選の対象として、
図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより特別遊技へ移行する特別遊技役を備え、
フリーズ演出制御手段は、
役抽選により特別遊技役に当選したことを契機に実行する特別フリーズ演出と、役抽選により特別遊技役に当選したこと以外を契機に実行する通常フリーズ演出とを実行可能に形成され、
移行遊技回数変更手段は、
ガセ前兆演出状態において、フリーズ演出制御手段により通常フリーズ演出が実行された場合に、移行遊技回数を短縮可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
ガセ前兆演出状態において、移行遊技回数変更手段により移行遊技回数が短縮された場合に、演出状態を、ガセ前兆演出状態から本前兆演出状態へ移行させるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−183257(P2012−183257A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50082(P2011−50082)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】