説明

遠隔監視システム

【課題】監視に係る多様なサービスを設備機器やクライアント用端末でのプログラムの変更なしに可能で、サービスを提供する機器の増加に柔軟に対処できる遠隔監視システムを提供することにある。
【解決手段】ゲートウェイ8のサービス機能部OASには、集中制御コントローラ3a1や警報監視装置3bから受け取る監視の情報を管理し、クライアント用端末10aや10bからの実行要求に基づいた実行時に、管理する前記監視の情報を基礎とし、予め定めた所定条件に対応させた情報をクライアント用端末10aや10bへ通知するようにプログラムされているサーバ側オブジェクトを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続されている設備機器の遠隔監視制御を行うための遠隔監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、IPv6ネットワークに接続された端末から、非IPネットワークに接続されている機器を制御したり監視するシステムが提供されている。
【0003】
このシステムは非IPv6ネットワークの機器のインターフェースIDと識別情報を取得するとともに、IPv6ネットワークのネットワークIDを取得し、これらIDからIPv6アドレスを生成し、この生成したアドレスと識別情報の対応を管理することで、非IPv6ネットワークの機器と、IPv6ネットワークの端末との通信を可能にするゲートウェイを設けて機器の制御や監視を端末で行うようにしたものである。
【特許文献1】特開2003−60664公報(段落0014〜0019、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで特許文献1に開示されているシステムでは非IPv6の機器を用いるものの、IPv6ネットワークの端末では送信先のIPv6アドレスを含むヘッダを設けたパケットを送るため、ゲートウェイで非IPv6の機器へのIPv6のアドレス割り当てを行うとしても、端末から複数の機器へのアクセスを行う場合には、各機器に対応するIPv6アドレスを生成する必要がある。つまりIPv6アドレスを意識することが必要であり、同じ動作を行う機器が追加されたとしても、当然それに対応するIPv6アドレスを別にする必要があり、一つの識別子で複数の条件で機器を監視することはできなった。また一つの機器に複数の識別子を割り当てることもできず、更にサービスを提供する機器の増減に柔軟に対処できなかった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、設備機器の監視を行う遠隔監視システムにおいて、監視に係る多様なサービスを設備機器やクライアント用端末でのプログラムの変更なしに可能で、クライアントが、設備機器からの監視情報を直接的に受けるだけの単純なサービスではなく、サーバ側においてサービスを付与することによって、よりクライアントの要求するサービスに適したサービスを提供可能な遠隔監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、監視対象の1乃至複数の設備機器と、1乃至複数のクライアント用端末と、前記設備機器とクライアント用端末との間の情報授受に介在するサーバとをネットワークで接続して構成され、
設備機器は、監視対象となる機能部と、前記機能部の監視情報を定義して該定義に基づいて当該監視情報を前記機能部から取得することを実行する1乃至複数の設備側オブジェクトを有し、前記オブジェクトに付与された識別子を用いて設備側オブジェクトに対する実行要求が前記サーバからあると当該設備側オブジェクトの実行によって前記監視情報を前記機能部から取得するとともに、前記ネットワークを介して取得した前記監視情報を前記サーバへ送る情報処理部とを備え、
前記サーバは、前記設備側オブジェクトの識別子に対応付けられたサーバ側オブジェクトを有し、該サーバ側オブジェクトに対する実行要求があると、前記設備側オブジェクトに対応付けられた識別子を用いて当該設備側オブジェクトに対する実行要求を当該設備機器にネットワークを介して行うサービス機能部を備え、
前記クライアント用端末は、前記サーバ側オブジェクトに対する実行要求を前記サーバ側オブジェクトに付されている識別子を用いて行う機能と、前記サーバからの前記監視情報を受け取り処理するための機能とを備え、
前記サーバのサービス機能部は、前記設備機器側から受け取る監視情報を管理し、管理する前記監視情報を基礎とし、予め定めた所定条件に対応させた情報を前記クライアント用端末へ通知することを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明によれば、設備機器側から送られてくる監視情報をサーバ側のサービス機能部で管理し、この管理した監視情報を基礎とし、予め定めた所定条件に対応させた情報をクライアント用端末側へ通知するため、所定条件の変更のみで監視サービスの多様化が図れ、そのためクライアント用端末や設備機器側でのプログラム変更の必要もなく、またサービス提供のためのクライアント用端末とサーバ間の通信量も少なくて良く、またクライアントが、設備機器からの監視情報を直接的に受けるだけの単純なサービスではなく、サーバ側においてサービスを付与することによって、よりクライアントの要求するサービスに適したサービスを提供することが可能となる。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記サーバ側オブジェクトは、複数の設備側オブジェクトに対応付けし、対応付けのある各設備側オブジェクトの実行によって受け取る監視情報の組み合わせが前記所定条件を満足させたときに所定情報に変換することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、複数の監視の情報を組み合わせて新たな意味付けを行った情報としてクライアント用端末に送ることができ、その結果単独の情報では得られない多様なサービスへの展開ができる上に、クライアント用端末で個々の情報を受け取って判断処理を行う場合に比べて、クライアント用端末での負担も少なく、またクライアント用端末への通信量も減らせることができる。
【0010】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、前記サービス機能部は監視情報の定義を複数有する一つのサーバ側オブジェクト若しくは各別に監視情報を定義している複数のサーバ側オブジェクトを有し、各監視情報の定義に対して各別に前記設備側オブジェクトを対応付けするとともに、前記所定条件をサーバ側オブジェクトでの監視情報の定義毎に設定していることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明によれば、更なる多様なサービスの展開を可能とする。
【0012】
請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記設備側オブジェクトが定義する監視情報は前記機能部でのイベント発生に対応する監視情報であることを特徴する。
【0013】
請求項4の発明によれば、設備機器の機能部の状態変化をサーバのサービス機能部で常に捉え、その状態変化を所定条件に基づいた情報としてクライアント用端末へ通知することができ、リアルタイム的な設備機器の監視を可能とするとともに、単に状態変化を示す監視情報をクライアント用端末へ通知する場合に比べて新たな意味付けした情報をサーバのサービス機能部から与えることができ、その結果クライアント用端末での監視情報に対する判断処理のための負担を増やすことなく、またクライアント用端末とサーバ間の通信量を増やすことなく遠隔監視システムとしてクライアント用端末に多様なサービスを提供することも可能となる。
【0014】
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記サーバ側オブジェクトが定義する監視情報がイベント情報であるとともに、前記サービス機能部が前記設備機器から監視情報を受け取ると、受け取ってから一定時間経過時点での監視情報の内容が前記設備機器から監視情報を受け取る前の前記設備機器の状態に対して変化しているという条件が前記所定条件であって、当該所定条件が満足されたときに前記監視情報をイベント情報として前記サーバから前記クライアント用端末へ通知することを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明によれば、設備機器の機能部でチャタリング動作を伴うような状態変化が起きても、チャタリング等による状態表示の煩わしさが低減できる。つまり、一連の動作の最終状態のみを通知することができるようになる。
【0016】
請求項6の発明では、請求項4の発明において、前記サーバ側オブジェクトで定義する監視情報が変数であるとともに、前記クライアント用端末から前記サーバ側オブジェクトに対する実行要求時点で、前記サービス機能部が複数の設備機器側から受け取っている監視情報の内容と予め定めた内容とが全て一致しているという論理積条件が前記所定条件であって、当該所定条件が満足されたときに、前記所定の監視情報を変数として前記サーバから前記クライアント用端末へ通知することを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明によれば、複数の監視情報の一致という条件を設定することで、単独の状態変化を示す監視情報とは異なる総合的な判断に基づいて意味付けした監視情報をクライアント用端末へサービスとして提供することができる。
【0018】
請求項7の発明では、請求項4の発明において、前記所定条件とは前記サービス機能部が設備機器から受け取る監視情報の受け取り順が予め定めた順番に合致するという時系列条件であることを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明によれば、単独の状態変化を示す監視情報だけでは捉えられない、連関した設備機器の挙動変化に対応して意味付けたした監視情報をクライアント用端末へサービスとして提供することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、設備機器側から送られてくる監視情報をサーバ側のサービス機能部で管理し、この管理した監視情報を基礎とし、予め定めた所定条件に対応させた情報をクライアント用端末側へ通知するため、所定条件の変更のみで監視サービスの多様化が図れ、そのためクライアント用端末や設備機器側でのプログラム変更の必要もなく、またサービス提供のためのクライアント用端末とサーバ間の通信量も少なくて良く、またクライアントが、設備機器からの監視情報を直接的に受けるだけの単純なサービスではなく、サーバ側においてサービスを付与することによって、よりクライアントの要求するサービスに適したサービスを提供することが可能となるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
まず本発明の遠隔監視システムについて、図1に示すユーザエリアAである宅内の設備機器を遠隔監視制御するシステムを用いて説明する。
【0022】
この図示するシステムでは、宅内の照明器具1a、空調機器1b、電気錠1cのようなJEMA規格(日本電機工業会規格)対応の電気機器1を遠隔制御するための集中制御コントローラ3a1,3a2、各種防犯センサや防災センサなどの異常発生検出用センサ4の状態を無線によって収集して異常発生の検出があったときに警報情報を出力する警報監視装置3b、インターホンシステム5のテレビカメラ(図示せず)で捉えた来訪者の録画映像を外部や宅内のモニタへ配信するための録画転送装置3c等を本システムの設備機器3として宅内に設置したLAN6のケーブルに接続しており、このLAN6は住宅の分岐ブレーカーや主幹ブレーカーなどのブレーカー群2を内蔵した分電盤7内に設けた後述するオブジェクトアクセスサーバというサービス機能部OAS<Object Access Saver>を備え、サーバとしても機能する図3に示すゲートウェイ8のハブ部80に接続し、ゲートウェイ8内のルータ部81と、ADSLや光ファイバ通信網など接続サービス業者が提供するインターネット接続網用のモデム部82とを介して外部からのインターネット9に接続されている。
【0023】
またゲートウェイ8のハブ部80に接続されているLAN6には後述する専用のクライアント用端末10aや、パソコン11が接続されている。
【0024】
一方、インターネット9にはセンターサーバ12や、移動体通信網を介してインターネットに接続される携帯電話機からなるクライアント用端末10bが接続されるようになっている。
【0025】
ここで本発明の遠隔監視システムに用いる設備機器3の基本的な構成は、図2(a)に示すように設備機器独自のサービスを提供するための機能部30と、この機能部30にインターフェース部31とバス32とを介して動作指示(動作制御)するための関数を与えたり、機能部30の現在状態を示す変数を取得したり、更には機能部30の状態変換が発生したことを示すイベント情報を取得する処理を行う情報処理部33と、ネットワーク通信(例えばイーサネット(登録商標)規格の通信)のための通信部34と、情報処理部33の記憶部35には本実施形態の遠隔制御システムにおけるオブジェクト機能を実現するためのモジュール部MOS<Micro Object Server>を組み込んである。
【0026】
このモジュール部MOSは、図2(b)に示すように設備機器3のためのアプリケーション部50と、後述するOSI7階層モデルに対応したソフトウェア通信モジュール51と、機能部30との間の情報の授受のためのハードウェア通信モジュール52とから構成される。
【0027】
モジュール部MOSを搭載している設備機器たる集中制御コントローラ3a1,3a2の場合には信号線13を介して各照明器具1a、空調機器1b、電気錠1cにJEMA規格に対応した制御信号を生成したり、動作信号を監視情報として受け取る機能を備えるとともにこれら信号に対応した情報を情報信号部33との間で授受する機能部を上述の機能部30として備えている。
【0028】
またモジュール部MOSを搭載している設備機器たる警報監視装置3bの場合には異常発生検出用センサ4からの検出信号を無線で受信する無線受信部の他に、無線受信部で受信した検出信号を受信し異常検出時には警報器13へ発報する処理や、外部へ発報情報を出力処理する機能部を備え、この機能部が上述の機能部30を構成し、情報信号部33への発報情報を渡すようになっている。
【0029】
更にモジュール部MOSを搭載している設備機器たる録画転送装置3cは録画映像データを格納する録画部を機能部30として、この機能部30に録画保存されている録画映像データを情報信号部33へ渡すようになっている。
【0030】
ゲートウェイ8は、上述したようにハブ部80と、ルータ部81と、インターネット9モデム部82とを備えている他に、本システムの設備機器3のネットワークの繋がり方を隠すためのオブジェクト・ルータとしての機能を実現するソフトと各設備機器3の設備側オブジェクトが備えている入出力定義機能(以下インターフェースという)をアクセスすることで、当該設備機器3の機能部30が提供するサービスをユーザが享受するために実行される各種アプリケションソフト、更に異種のプロトコルを変換して本実施形態のネットワークシステムにシームレスに繋ぐためのプロトコル・ブリッジサービスと、後述するセンターサーバ12との間の通信に用いるプロトコルをSOAP(Simple Object Access Protocol)に変換してファイヤーウォールを通過させるためのファイヤーウォール・ブリッジ・サービス等の追加可能なサービス機能を実現するソフトから構成されるサービス機能部OASとを備えている。
【0031】
ここで、本発明の遠隔制御システムで使用するプロトコルはOSI7階層モデルを用いており、設備機器3の情報処理部33のモジュール部MOSがクライアント用端末10a,10bに変数、イベント情報を渡したり、或いは関数を受け取る等のための独自プロトコル(以下OAPという)からアプリケーション層を構成し、このOAPを用いてサービス機能部OASと設備機器3のモジュール部MOSとの間の情報授受を行うようになっている。
【0032】
またモジュール部MOSのソフトウェア通信モジュール51は、OSI7階層のネットワーク層〜プレゼンテーション層におけるプロトコルを担うものであって、上述のOAPの定義やTCP,UDPの統合を行っている。
【0033】
センターサーバ12はインターネット9上に設置されるもので、ゲートウェイ8と同様にサービス機能部OASを搭載し、他のサービス機能部OAS間の通信には上述のSOAPによって行うようになっている。
【0034】
また本システムの各設備機器3は、機能部30がサービス提供のための処理を行う際に用いる1乃至複数の設備側オブジェクトを情報処理部33内に組み込まれたモジュール部MOSの下で有するとともに、夫々の設備側オブジェクトには提供サービスに対応する情報(機能部30の現在状態を示す変数、機能部30に渡す制御のための関数、機能部30での変化発生を示すイベント情報)によって定義されたインターフェースを1乃至複数持たせており、各オブジェクトには固有識別子(以下OIDという)を付与し、各インターフェースには識別子(以下IIDという)を付与してある。
【0035】
この定義内容が同一のインターフェース、つまり同じIIDを付与したインターフェースは複数の設備側オブジェクト下に割り当てることが許されるものであり、設備側オブジェクトの実行は、設備側オブジェクトのOID或いはインターフェースのIID又は両者の組み合わせを用いた実行要求を情報処理部33が後述するようにゲートウェイ8内のサービス機能部OASから受け取ったときに為される。この実行要求は、特定の設備側オブジェクト下の特定のインターフェースに対応する実行要求の場合にはOIDと当該インターフェースのIIDとの組み合わせが、また同じ定義内容のインターフェースが複数の設備機器3の設備側オブジェクト下或いは同じ設備機器3が有する複数の設備側オブジェクト下にある場合には当該インターフェースのIIDのみで実行要求を行うようになっている。
【0036】
一方本システムでは、ユーザエリアである宅内にあるゲートウェイ8のサービス機能部OASにはサービス提供のための処理を行う際に用いる1乃至複数のサーバ側オブジェクトを有するとともにサーバ側オブジェクトには情報(変数、関数、イベント情報の組み合わせ)によって定義されたインターフェースを1乃至複数持たせるとともに、サーバ側オブジェクトのOID及びその下のインターフェスのIIDの組み合わせ情報と対応する設備側オブジェクトのOID及びその下のインターフェースのIIDの組み合わせ情報との対応関係を設定して対応関係設定テーブルに格納する対応関係設定機能を持たせている。またこのサーバ側オブジェクトはクライアント用端末10a或いはセンターサーバ12により中継されて送られてくるクライアント用端末10bから、サービス機能部OAS側のOIDやIIDを用いた実行要求があると、予め対応付けてある設備機器3のモジュール部MOSの特定の設備側オブジェクトのインターフェースに対する実行要求をOIDとIIDを用いて行うようにプログラムされている。
【0037】
クライアント用端末10(10a,10b)は、図4に示すように夫々が接続されるネットワーク通信を行うための通信部100と、演算処理部101と、キーや表示器等からなる入出力部102と、当該ネットワークシステムにおいて提供サービスを享受するためのクライアント用ソフト(以下OAL<Object Access Library>という)やクライアント用アプリケーション(ソフト)等を格納するとともにデータの一時記憶等に用いる記憶部103とを備え、演算処理部101はOALを実行することでインターネット9やLAN6上の後述するオブジェクトに対する実行要求が行え、またクライアント用アプリケーションを実行することで後述する設備機器3が提供できるサービス、つまり設備機器3への制御要求や、設備機器3側からの監視情報(変数、イベント情報)を当該クライアント用ネット端末2が所望する形で享受することができるようになっている。尚図4中104はバスである。
【0038】
次に本発明の遠隔監視システムの動作を説明する。
【0039】
まずシステム立ち上がり時には、ゲートウェイ8のサービス機能部OASはLAN6に接続されているモジュール部MOS搭載の設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)の検出処理を行って、LAN6上の設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)のIPアドレス等ネットワーク通信に必要な情報を取得する。そして接続処理後、各設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)のモジュール部MOSは、ゲートウェイ8のサービス機能部OASに対して自己のモジュール部MOS上の設備側オブジェクトのOID及びその下のインターフェースのIIDの情報の組み合わせを全てゲートウェイ8のサービス機能部OASに送る処理を行う。
【0040】
一方ゲートウェイ8のサービス機能部OASは、設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)から受け取った設備側オブジェクトのOID及びIIDの組み合わせ情報と、送ってきた設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)のネットワーク通信(TCP/IPベース)上の識別子であるIPアドレスとを対応付けて設備接続情報テーブルに予め格納保持する。この格納した組み合わせ情報とIPアドレスとの対応関係の情報は設備機器3の増減に応じて更新される。
【0041】
またゲートウェイ8は、配下のLAN6に接続されているクライアント用端末10aに対して、自己のサービス機能部OASのサーバ側オブジェクトのOID及びインターフェースのIIDの組み合わせ情報を通知する処理を行う。この処理は自己のサービス機能部OASのサーバ側オブジェクトのOID及びインターフェースのIIDの組み合わせ情報が更新されるたびに行う。
【0042】
尚ゲートウェイ8から設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)の設備側オブジェクトのOID及びその下のインターフェースのIIDの情報も送るようにしても良い。
【0043】
更にゲートウェイ8はインターネット9上のサービス機能部OAS搭載サーバ、図1ではセンターサーバ12に対して自己の配下の設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)の設備側オブジェクトOID及びその下のインターフェースIIDの組み合わせ情報を送る処理を行う。この処理は自己の配下の設備機器3(3a1,3a2,3b,3c)から受け取った設備側オブジェクトのOID及びIIDの組み合わせ情報が更新されるたびに行う。
【0044】
更にまたゲートウェイ8は自己のサービス機能部OASのサーバ側オブジェクトのOID及びインターフェースのIIDをセンターサーバ12に予め送るとともに、自己のIPアドレスも送るものとする。そして、これらの情報を受けたセンターサーバ12は、クライアント用端末10bにゲートウェイ8の有するサーバ側オブジェクトのOID及びそのしたのインターフェースのIIDを送るとともに、そのサーバ側オブジェクトとゲートウェイ8のIPアドレスを対応付けたルーティング用のテーブルを保持しておく。
【0045】
このようにしてシステムが構築された状態において、本システムにおけるクライアント用端末10a又は10bから設備機器6の監視サービスの提供を受ける動作を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態は集中制御コントローラ3a1で監視・制御される照明器具1aの点灯状態の変化があるたびにクライアント用端末10a(又は10b)に通知するサービスに係るものであり、図5に示すように集中制御コントローラ3a1の情報処理部33のモジュール部MOSが有するオブジェクトには、点灯状態の変化発生を示すイベント情報を定義するとともにIIDとして「照明」が付されているインターフェースを持ち、照明器具1aに対応する「照明器具」というOIDが付されているものが用いられる。
【0046】
つまり「照明器具」というOIDと「照明」というIIDを用いてオブジェクトに対して実行要求があった後、情報処理部33はモジュール部MOSを介して集中制御コントローラ3a1の機能部30から照明器具1aの現在の点灯状態の変化が発生するたびにその情報をイベント情報として取得し、実行要求を行った側(図示例ではゲートウェイ8)へ取得したイベント情報を送る処理を行う。
【0047】
一方ゲートウェイ8のサービス機能部OASが有するサーバ側オブジェクトには、集中制御コントローラ3a1に対して予め「照明器具」というOIDと「照明」というIIDを用いてオブジェクトに対して実行要求を出して、集中制御コントローラ3a1からのイベント情報を取得管理する取得機能を備えるとともに、イベント情報を定義して「照明」というIIDを付したインターフェースを持ち、またOIDとして「XXX」が付されたものが用いられる。
【0048】
そしてこのサーバ側オブジェクトに対するOIDとIIDとを用いた実行要求がクライアント用端末10a(又は10b)があると、以後、ゲートウェイ8のサービス機能部OASは、集中制御コントローラ3a1からイベント情報として受け取る照明器具1aの点灯状態の監視情報の変化があると、次のような所定条件が満足されたときに当該監視情報をクライアント用端末10a(又は10b)へ通知する処理を行う。
【0049】
つまり、サービス機能部OASのサーバ側オブジェクトは、集中制御コントローラ3a1からは照明器具1aの点灯状態の変化が発生するたびに、つまりイベントが発生するたびにイベント情報たる監視情報を集中制御コントローラ3a1からゲートウェイ8のサービス機能部OAS宛に送られ、サービス機能部OASでは、監視情報を受け取るたびに、当該監視情報を記憶手段に保持するとともに先に保持している監視情報を破棄する処理と、監視情報を保持してから時間カウントを開始してから一定時間(チャタリング回避期間=所定条件)が経過(満足)するまで当該監視情報が保持されている場合、当該監視情報を基礎として照明器具1aの”点灯状態”という監視情報(イベント情報)に変換して該監視情報をクライアント用端末10a(又は10b)へ通知する処理を行うようにプログラムされている。
【0050】
従って、クライアント用端末10a(又は10b)から「照明」というIIDとサーバ側オブジェクトのOIDとを用いてサーバ側オブジェクトの実行をゲートウェイ8のサービス機能部OASに対して要求しておけば、照明器具1aの点灯状態の変化が起きるたびに通知して貰えるというサービスを享受することができるのである。
【0051】
ここで、照明器具1aの点灯状態の変化があっても即時にクライアント用端末10a(又は10b)へ通知しないのは下記の理由による。
【0052】
つまり照明器具1aの点灯状態に変化が発生するたびにクライアント用端末10aを通知するような場合、照明器具1aが手動スイッチ等で操作されたときにチャタリングが発生すると、そのチャタリングの変化状態を通知することになるが、本実施形態では、クライアント用端末10aには照明器具1aのチャタリング動作の影響を受けることなく、安定良”点灯状態”という監視情報(イベント情報)を通知することができるという利点がある。
【0053】
そして本実施形態の場合には、設備機器たる集中制御コントローラ3a1でチャタリングを処理するプログラムを備えることなく、またクライアント用端末10a(又は10b)で集中制御コントローラ3a1から受け取る監視情報を処理してチャタリングをキャンセルするようなプログラムを備えることなしに、つまり集中制御コントローラ3a1とクライアント用端末10a(又は10b)のプログラム変更なしにチャタリングの影響を受けない監視をクライアント用端末10a(又は10b)で行えるというサービスを提供することが可能となる。
【0054】
尚インターネット9上のクライアント用端末10bからも同様な実行要求をゲートウェイ8のサーバ側オブジェクトに対して行えば、センターサーバ12が仲介し、インターネット9を介してゲートウェイ8に実行要求が伝達され、上述と同様な処理が為されることになる。
【0055】
また、サービス機能部OASのアプリケーションとして、集中制御コントローラ1aからイベント発生に伴う監視情報を受け取ると、一定時間(チャタリング回避期間)をカウントし始め、一定時間経過時点での監視情報の内容が、一定時間カウントの始点となった監視情報の内容と変化していないという条件が成立した場合に、一定時間経過時点での監視情報(若しくは一定時間カウントの始点となった監視情報)の”点灯情報”をイベント情報に変換して該イベント情報をクライアント端末10a(又は10b)に通知するようにしても上述の場合と同様にチャタリングによる影響が避けられる。更に、一定時間カウントの始点となった監視情報と一定時間経過時点での監視情報の内容が異なっていても、一定時間経過時点での監視情報の内容がカウントの始点前の監視情報内容と異なっていれば、一定時間経過時点での監視情報の内容をクライアント用端末10a又は10bに通知する。これによって、一定時間(例えば10秒間)の間に様々なイベントが発生しても、チャタリング等による状態表示の煩わしさが低減される。つまり、一連の動作の最終状態のみを通知することができるようになる。
【0056】
そして一連の動作の最終状態のみを通知することで、通知のためのトラフィックを削減することができることになる。
(実施形態2)
本実施形態は、集中制御コントローラ3a1で制御・監視される玄関用電気錠1c1の状態と、集中制御コントローラ3a2で制御・監視される門用電気錠1c2の状態に基づいた情報をクライアント用端末10a(又は10b)へ通知するサービスに係るものである。
【0057】
本実施形態では、図6に示すように集中制御コントローラ3a1の情報処理部33のモジュール部MOSは「玄関」というOIDが付された設備側オブジェクトを、また集中制御コントローラ3a2の情報処理部33のモジュール部MOSは「門」というOIDが付された設備側オブジェクトを夫々有するとともに、夫々の設備側オブジェクトには”施/解錠状態”に対応するイベント情報を定義し、「電気錠」というIIDを付したインターフェースを持たせ、動作開始から電気錠1cの施/解錠状態の変化があると、つまりイベント発生があると、その状態を示すイベント情報をゲートウェイ8のサービス機能部OASに通知するようになっている。
【0058】
一方、ゲートウェイ8のサービス機能部OASには、集中制御コントローラ3a1からの電気錠1cの施/解錠状態の変化を示すイベント情報に基づいて「門」と「玄関」の電気錠1cの状態を取得管理する取得機能を有し、また「電気錠1」というIIDを付し、”施錠状態”に対応する変数を定義したインターフェースと、「外出・帰宅」というIIDを付し、帰宅というイベント情報を定義するとともに外出というイベント情報を定義したインターフェースとを持ち、OIDとして「XXX」が付されたサーバ側オブジェクトを有している。
【0059】
そしてこのサーバ側オブジェクトは、例えばクライアント用端末10aから「XXX」というOIDと「電気錠」というIIDを用いて実行要求があると、上述の取得機能で取得している現在の「門」の電気錠1cの状態と、「玄関」の電気錠1cの状態とが共に施錠状態(=所定条件<論理積条件>)であれば、取得機能で管理しているイベント情報を基礎とした”施錠状態”という変数(情報)に変換して該変数をクライアント用端末10aへ通知するようにプログラムされ、また「XXX」というOIDと「外出・帰宅」というIIDを用いて実行要求があると、前記取得手段の取得する電気錠1cの状態において、「門」の電気錠1cの状態変化が起きて「門」の電気錠1cが”解錠状態”となり、その後、例えば一分以内に「玄関」の電気錠1cが”解錠状態”となるという所定条件が満たされた場合には、それらイベント情報を基礎とした”帰宅”というイベント情報に変換して該イベント情報をクライアント用端末10aへ通知し、逆に取得機能の取得する電気錠1cの状態において、「玄関」の電気錠1cの状態変化が起きて「玄関」の電気錠1cが”施錠状態”となり、また「門」の電気錠1cが”施錠状態”となるという所定条件が満たされた場合には、それらのイベント情報を基礎にした”外出”というイベント情報をクライアント用端末10aへ通知するようにプログラムされている。つまり電気錠1c1,1c2の状態変化の順序(時系列条件=所定条件)によってクライアント用端末10a通知する監視情報であるイベント情報の内容を変えるのである。
【0060】
而して、実行要求を行ったクライアント用端末10a側において、現在の「玄関」の電気錠1c1の状態と「門」の電気錠1c2の状態を知ることや、家人の”帰宅”や”外出”もリアルタイムに知ることができるのである。
【0061】
つまり、本実施形態では、集中制御コントローラ3a1,3a2の電気錠1c1,1c2の監視や制御を行う本来のプログラムの変更やクライアント用端末10a(又は10b)でのプログラムの変更無しに、クライアント用端末10a(又は10b)に対して電気錠1c、1c2の状態の通知するサービスや家人の”帰宅”や”外出”を通知するサービスを提供することができるのである。しかもクライアント用端末10a(10b)では結果を示す監視情報だけを通知されるため、サービス機能部OASを搭載しているゲートウェイ8或いはセンターサーバ12などのサーバと、クライアント用端末10a、10bとの間のトラフィックも増えることはない。
【0062】
尚インターネット9上のクライアント用端末10bからも同様な実行要求をゲートウェイ8のサーバ側オブジェクトに対して行えば、センターサーバ12が仲介し、インターネット9を介してゲートウェイ8に実行要求が伝達され、上述と同様な処理が為されることになる。
【0063】
ところで、実施形態2では一つのサーバ側オブジェクトに異なる情報を夫々定義した二つのインターフェースを持たせて、当該オブジェクトのOIDの下に異なるIIDを組み合わせ、OIDと何れか一方のIIDとの組み合わせでサーバ側オブジェクトの実行要求が行われるようなっているが、各情報を定義したインターフェースを各別のサーバ側オブジェクトに持たせて、夫々のサーバ側オブジェクトのOIDとその下のインターフェースのIIDとの組み合わせで実行要求される各サーバ側オブジェクトを、各設備側オブジェクトに対応付けても良い。これにより更なる多様なサービスの展開が可能となる。
【0064】
また実施形態2ではインターフェースの電気錠1c1,1c2の状態変化で”帰宅”や”外出”というイベント情報をクライアント用端末機10a(又は10b)へ通知するようになっているが、例えば、「門」と「玄関」とに人感センサを設置するとともに窓部の開閉を検出する防犯センサを設け、これらのセンサの状態変化を警報監視装置3bからイベント情報としてゲートウェイ8へ通知するようにし、ゲートウェイ8のサービス機能部OASのサーバ側オブジェクトでは、「門」での人感センサが反応したというイベント情報を警報監視装置3bから通知された後、「玄関」の人感センサが反応したというイベント情報を警報監視装置3bから通知されるような場合には、正常の”帰宅”として判断し、”帰宅”を示すイベント情報に変換して該イベント情報をクライアント用端末10a(又は10b)に通知し、「門」での人感センサが反応したというイベント情報を警報監視装置3bから通知された後に、例えば二階窓部の防犯センサが5分以内に窓部開成を検知したというイベント情報を警報監視装置3bから通知された場合には侵入者有りという”防犯”のイベント情報をクライアント用端末10a(又は10b)に通知するようなサービスも可能である。
【0065】
つまり、
尚図1のシステムでは、ゲートウェイ8のサービス機能部OASに上述のようなサーバ側オブジェクトを持たせているが、センターサーバ11等インターネット9上のサーバに搭載するサービス機能部OASに持たせても良い。
【0066】
また図1のシステムでは、照明器具1a、空調機器1b、電気錠1c等が集中制御コントローラ3aや3bで制御されるものであったが、照明器具1a、空調機器1b、電気錠1c等の機器に図2に示す設備機器として必要な構成を搭載することで、これら機器をオブジェクト搭載の設備機器とすれば、集中制御コントローラ3a1,3a2を必要とせず、直接的にこれら機器の制御/監視を上述のように行うことができる。
【0067】
何れにしても本発明の遠隔監視システムでは、ゲートウェイ8やセンターサーバ11に搭載するサービス機能部OASのサーバ側オブジェクトで、設備機器3側からのイベント情報を管理して、クライアント用端末10a、10b)へ通知する情報を提供するサービスに対応するように変換することで、設備機器3やクライアント用端末機10a、10b側のプログラム変更を行うことなく、多様なサービス提供を可能とし、またサービス機能部OASを搭載しているゲートウェイ8或いはセンターサーバ12などのサーバと、クライアント用端末10a、10bとの間の通信量を減らすことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】(a)は本発明に用いる設備機器の基本構成図、(b)はMOSの構成図である。
【図3】本発明に用いるゲートウェイの構成図である。
【図4】本発明に用いるクライアント用端末の構成図である。
【図5】実施形態1の動作説明図である。
【図6】実施形態2の動作説明図である。
【符号の説明】
【0069】
1a 照明器具
1b 空調機器
1c 電気錠
2 ブレーカー群
3a1,3b1 集中制御コントローラ
3b 警報監視装置
3c 録画転送装置
4 異常発生検出用センサ
5 インターホンシステム
6 LAN
7 分電盤
8 ゲートウェイ
9 インターネット
10a、10b クライアント用端末
11 パソコン
12 センターサーバ
A ユーザエリア
OAS サービス機能部
MOS モジュール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象の1乃至複数の設備機器と、1乃至複数のクライアント用端末と、前記設備機器とクライアント用端末との間の情報授受に介在するサーバとをネットワークで接続して構成され、
設備機器は、監視対象となる機能部と、前記機能部の監視情報を定義して該定義に基づいて当該監視情報を前記機能部から取得することを実行する1乃至複数の設備側オブジェクトを有し、前記オブジェクトに付与された識別子を用いて設備側オブジェクトに対する実行要求が前記サーバからあると当該設備側オブジェクトの実行によって前記監視情報を前記機能部から取得するとともに、前記ネットワークを介して取得した前記監視情報を前記サーバへ送る情報処理部とを備え、
前記サーバは、前記設備側オブジェクトの識別子に対応付けられたサーバ側オブジェクトを有し、該サーバ側オブジェクトに対する実行要求があると、前記対応付けられた前記設備側オブジェクトの識別子を用いて当該設備側オブジェクトに対する実行要求を当該設備機器にネットワークを介して行うサービス機能部を備え、
前記クライアント用端末は、前記サーバ側オブジェクトに対する実行要求を前記サーバ側オブジェクトに付されている識別子を用いて行う機能と、前記サーバからの前記監視情報を受け取り処理するための機能とを備え、
前記サーバのサービス機能部は、前記設備機器側から受け取る監視情報を管理し、管理する前記監視情報を基礎とし、予め定めた所定条件に対応させた情報を前記クライアント用端末へ通知することを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項2】
前記サーバ側オブジェクトは、複数の設備側オブジェクトに対応付けし、対応付けのある各設備側オブジェクトの実行によって受け取る監視情報の組み合わせが前記所定条件を満足させたときに所定情報に変換することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視システム。
【請求項3】
前記サービス機能部は監視情報の定義を複数有する一つのサーバ側オブジェクト若しくは各別に監視情報を定義している複数のサーバ側オブジェクトを有し、各監視情報の定義に対して各別に前記設備側オブジェクトを対応付けするとともに、前記所定条件をサーバ側オブジェクトでの監視情報の定義毎に設定していることを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔監視制御システム。
【請求項4】
前記設備側オブジェクトが定義する監視情報は前記機能部でのイベント発生に対応する監視情報であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の遠隔監視システム。
【請求項5】
前記サーバ側オブジェクトが定義する監視情報がイベント情報であるとともに、前記サービス機能部が前記設備機器から監視情報を受け取ると、受け取ってから一定時間経過時点での監視情報の内容が前記設備機器から監視情報を受け取る前の前記設備機器の状態に対して変化しているという条件が前記所定条件であって、当該所定条件が満足されたときに前記監視情報をイベント情報として前記サーバから前記クライアント用端末へ通知することを特徴とする請求項4の遠隔監視システム。
【請求項6】
前記サーバ側オブジェクトで定義する監視情報が変数であるとともに、前記クライアント用端末から前記サーバ側オブジェクトに対する実行要求時点で、前記サービス機能部が複数の設備機器側から受け取っている監視情報の内容と予め定めた内容とが全て一致しているという論理積条件が前記所定条件であって、当該所定条件が満足されたときに、前記所定の監視情報を変数として前記サーバから前記クライアント用端末へ通知することを特徴とする請求項4記載の遠隔監視システム。
【請求項7】
前記所定条件とは前記サービス機能部が設備機器から受け取る監視情報の受け取り順が予め定めた順番に合致するという時系列条件であることを特徴とする請求項4記載の遠隔監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−288447(P2007−288447A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−112526(P2006−112526)
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】