遠隔監視制御システム
【課題】各種設備において異常データが発生した際の迅速な原因究明及び復旧対策が可能な遠隔監視制御システムを提供する。
【解決手段】データ通信装置3の異常データ検出手段321は、データ取得部31が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する。異常発生前データ取得手段322は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、当該異常データを含む時系列の計測値データ(異常発生前計測値データ)をデータ記憶部33から取得し、データ送受信部34は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に公衆回線4を介して遠隔監視制御装置1へアラーム通知すると同時にその異常データを含む異常発生前計測値データを送信する。
【解決手段】データ通信装置3の異常データ検出手段321は、データ取得部31が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する。異常発生前データ取得手段322は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、当該異常データを含む時系列の計測値データ(異常発生前計測値データ)をデータ記憶部33から取得し、データ送受信部34は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に公衆回線4を介して遠隔監視制御装置1へアラーム通知すると同時にその異常データを含む異常発生前計測値データを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各地に散在する水処理施設の各種設備の計測値データを、遠隔地の管理センタにより公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、配水池、簡易水道、マンホールポンプ場、排水ポンプ場等の水処理施設の各種設備は、遠隔地の管理センタにより集中的に監視されている。従来の遠隔監視制御システムでは、データ通信装置により各種設備(ポンプ、バルブ、ゲート、センサ等)の計測値データを取得し、異常データが発生した場合には公衆回線を介して管理センタへアラーム通知していた。管理センタでは、アラーム通知に対応して保守員を現場に出動させ、当該設備の状態把握、異常データの原因究明及び復旧対策を行っていた。
【0003】
公衆回線を用いた監視システムの先行例として、特許文献1では、緊急度の高い異常内容の場合は直ちに通信回線を介して監視センタへ自動通報し、緊急度の低い異常内容の場合は、異常発生履歴記憶手段に異常内容を記憶しておき、予め設定した時間に異常発生履歴記憶手段に記録した異常内容を監視センタへ通報する監視装置が提示されている。この例では、緊急度の高い異常内容の場合のみ保守員が現場出動を行えばよいため、現場出動が合理的に行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−54073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような遠隔監視制御システムにおいては、異常データが発生した場合に、当該設備の状態把握、異常データの原因究明及び復旧対策を迅速に行えることが求められる。特許文献1に提示された監視装置では、緊急度の高い異常内容だけを監視センタに通報するため通信費用を抑えることはできるが、異常内容の通報だけでは監視センタにおいて原因究明や復旧対策を行うことはできないため、保守員が現場出動しなければならず、迅速な対応が困難であった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、異常データが発生した場合の迅速な原因究明及び復旧対策が可能な遠隔監視制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る遠隔監視制御システムは、各地に散在する各種設備の計測値データを管理センタにより公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムであって、各種設備に対応して配置されたデータ通信装置と、管理センタに配置された遠隔監視制御装置を備え、データ通信装置は、対応する各種設備から計測値データを収集するデータ取得部と、データ取得部が収集した計測値データをデータ記憶部に格納するとともに、データ取得部が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する異常データ検出手段、異常データ検出手段が異常データを検出した際に当該異常データを含む時系列の計測値データをデータ記憶部から取得する時系列計測値データ取得手段、及び異常データ検出手段が異常データを検出した後にデータ取得部が収集した計測値データが正常値に戻ったかどうかを判定する異常復帰判定手段を含む第1のデータ処理部と、異常データ検出手段が異常データを検出した際に公衆回線を介して遠隔監視制御装置へアラーム通知すると同時にその異常データを含む時系列の計測値データを送信する第1のデータ送受信部を有し、遠隔監視制御装置は、第1のデータ送受信部からのアラーム通知及びこれと同時に送信された計測値データを公衆回線を介して受信する第2のデータ送受信部と、第2のデータ送受信部が受信した計測値データを表示用にデータ処理し表示部に表示させる第2のデータ処理部を有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る遠隔監視制御システムによれば、データ通信装置の異常データ検出手段が異常データを検出した際に、公衆回線を介して管理センタに配置された遠隔監視制御装置へアラーム通知すると同時に、その異常データを含む時系列の計測値データを送信するようにしたので、管理センタにおいて異常データの迅速な原因究明及び復旧対策が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの異常発生時データ送信定義画面を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの異常発生時データ送信定義画面を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの異常発生時データ送信定義画面を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1に係る遠隔監視制御システムについて、図面に基づいて説明する。本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムは、各地に散在する水処理施設の各種設備の計測値データを、管理センタにより公衆回線を介して監視するものである。主な構成要素として、配水池、簡易水道、マンホールポンプ場、排水ポンプ場等の監視対象の各種設備に対応して配置されたデータ通信装置と、管理センタ(水道局、県企業団、役場内に設置された水道課等)に配置された遠隔監視制御装置を備えている。これらのデータ通信装置と遠隔監視制御装置は、公衆回線を介して接続されている。
【0011】
本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの構成について図1を用いて説明する。データ通信装置3、3a、3b(以下、3a、3bは省略する)のデータ取得部31は、対応する各種設備に設置されたセンサ・計測器2、2a、2b(以下、2a、2bは省略する)から計測値データを収集する。具体的にはポンプ、バルブ(電動弁、電磁弁)、ゲート、および水位計、圧力計、温度計等から、例えば水位、流量、水圧、水温等の計測値データを周期的あるいはリアルタイムに収集する。データ取得部31による計測値データ取得のタイミングは、10分間隔、1時間間隔等、必要に応じて適宜設定される。
【0012】
データ取得部31が収集した計測値データは、第1のデータ処理部であるデータ処理部32を介してデータ記憶部33に格納される。また、データ処理部32は、異常データ検出手段321、時系列計測値データ取得手段である異常発生前データ取得手段322、及び異常復帰判定手段323を含んで構成される。異常データ検出手段321は、データ取得部31が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する。
【0013】
異常発生前データ取得手段322は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、当該異常データを含む時系列の計測値データをデータ記憶部33から取得するもので、本実施の形態1では当該異常データが発生する以前の時系列の計測値データ(以下、「異常発生前計測値データ」と略す)をデータ記憶部33から取得する。なお、取得する信号の種類、データ点数、期間については予め設定されている。
【0014】
また、異常復帰判定手段323は、異常データ検出手段321が異常データを検出した後にデータ取得部31が収集した計測値データが正常値に戻ったかどうかを判定する。さらに、第1のデータ送受信部であるデータ送受信部34は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に公衆回線4を介して遠隔監視制御装置1へアラーム通知すると同時にその異常データを含む異常発生前計測値データを送信する。
【0015】
第2のデータ送受信部である遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11は、データ送受信部34からのアラーム通知及びこれと同時に送信された計測値データを、公衆回線4を介して受信する。データ送受信部11が受信したアラーム通知及び異常発生前計測値データは、第2のデータ処理部である遠隔監視制御装置1のデータ処理部12を介して第2のデータ記憶部である遠隔監視制御装置1のデータ記憶部13に格納される。また、データ処理部12は、データ送受信部11が受信したアラーム通知及び異常発生前計測値データを表示用にデータ処理し、モニタ等の表示部14においてアラーム表示と計測値データのトレンドグラフ表示を行う。
【0016】
次に、本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップ1(S1)において、データ通信装置3のデータ取得部31は、監視対象の各種設備に設置されたセンサ・計測器2から計測値データを収集する。続いて、ステップ2(S2)において、データ通信装置3のデータ処理部32は、データ取得部31が収集した計測値データをデータ記憶部33に格納する。
【0017】
さらに、ステップ3(S3)において、データ処理部32の異常データ検出手段321は、データ取得部31が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較し、異常データの有無を判定する。異常データが無い場合(No)は、S1に戻り、計測値データの収集及び格納を続ける。異常データを検出した場合(Yes)は、ステップ4(S4)に進み、データ処理部32の異常発生前データ取得手段322は、当該異常データを含む異常発生前計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。
【0018】
続いて、ステップ5(S5)において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ6(S6)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前計測値データの送信を行う。その後、ステップ7(S7)において、データ送受信部34は公衆回線4の切断を行う。
【0019】
さらに、ステップ8(S8)において、データ通信装置3のデータ取得部31は計測値データの収集を行い、ステップ9(S9)において、データ処理部32の異常復帰判定手段323は、データ取得部31が収集する計測値データが正常値に戻っているかどうかの異常復帰判定を行う。正常値に戻っていない場合(No)、S8に戻り、計測値データの収集を続ける。正常値に戻った場合(Yes)、ステップ10(S10)に進み、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ11(S11)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム復帰通知を送信し、ステップ12(S12)で公衆回線4の切断を行う。
【0020】
本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムによれば、監視対象の各種設備に設置されたセンサ・計測器2から収集した計測値データに異常データが発生した際に、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対して、アラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前計測値データを送信するようにしたので、管理センタにおいて異常データの原因究明が可能となり、迅速な復旧対策が行える。
【0021】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの構成を示している。なお、図3中、図1と同一、相当部分には同一符号を付している。本実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態1(図1)に記載のものとほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。上記実施の形態1との違いは、遠隔監視制御装置1とデータ通信装置3に、それぞれ計測値データ送信有無定義テーブル15、35を設けたことである。
【0022】
上記実施の形態1では、データ通信装置3の異常データ検出手段321が異常データを検出した際、その都度、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対してアラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前計測値データを送信するようにしている。本実施の形態2では、監視対象の各種設備において、異常データが発生した場合にアラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において設定するようにしたものである。
【0023】
計測値データ送信有無定義テーブル15への登録は、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行われる。例えば図4に示すような異常発生時データ送信定義画面5が表示部14に表示され、この画面において管理センタ職員が、各種設備について異常発生前計測値データ送信の「要」「不要」を設定する。また、データ通信装置3側の計測値データ送信有無定義テーブル35は、遠隔監視制御装置1側の計測器データ送信有無定義テーブル15と同じもの、あるいは計測器データ送信有無定義テーブル15の中から、そのデータ通信装置3がデータ収集を行うセンサ・計測器2に関する項目を抜粋したものである。
【0024】
次に、本実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの動作について図5のフローチャートを用いて説明する。S1、S2は、図2と同様であるので説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態2ではステップ13(S13)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ送信有無定義テーブル35を参照し、当該設備について異常発生前計測値データ送信の「要」「不要」を確認する。
【0025】
異常発生前計測値データ送信が「要」の場合(Yes)は、S4に進み、データ処理部32の異常発生前データ取得手段322が、当該設備の異常発生前計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。なお、それ以降のS5〜S12については、図2と同様であるので説明を省略する。
【0026】
また、S13において、当該設備の異常発生前計測値データ送信が「不要」の場合(No)は、ステップ14(S14)に進み、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ15(S15)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知を行う。それ以降のS7〜S12については、図2と同様であるので説明を省略する。
【0027】
本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて異常発生前計測値データ送信の有無を選択でき、上記実施の形態1に比べて公衆回線4の通信費用を削減することができる。
【0028】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの構成を示している。なお、図6中、図1と同一、相当部分には同一符号を付している。本実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態1(図1)に記載のものとほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。上記実施の形態1との違いは、遠隔監視制御装置1とデータ通信装置3に、それぞれ計測値データ収集定義テーブル16、36を設けたことである。
【0029】
上記実施の形態2では、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかを設定するようにした。本実施の形態3では、計測値データ収集定義テーブル16、36において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかに加え、送信する場合のデータ点数(期間)、送信する信号の種類について設定するようにしたものである。
【0030】
計測値データ収集定義テーブル16への登録は、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行うことができる。例えば図7に示すような異常発生時データ送信定義画面6が表示部14に表示され、この画面において管理センタ職員が、各種設備について異常発生前計測値データ送信の「要」「不要」を設定する。「要」の場合はさらにデータ点数、送信信号を設定する。
【0031】
また、データ通信装置3側の計測値データ収集定義テーブル36は、遠隔監視制御装置1側の計測器データ収集定義テーブル16と同じもの、あるいは計測器データ収集定義テーブル16の中から、そのデータ通信装置3がデータ収集を行う各種設備に関する項目を抜粋したものである。
【0032】
次に、本実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの動作について図8のフローチャートを用いて説明する。S1、S2は、図2と同様であるので説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態3ではステップ16(S16)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ収集定義テーブル36を参照し、その内容に応じて異常発生前計測値データの送信準備を行う。なお、それ以降のS5〜S12については、図2と同様であるので説明を省略する。
【0033】
本実施の形態3によれば、上記実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかに加え、送信するデータ点数(期間)、送信する信号の種類を計測値データ収集定義テーブル16、36に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて詳細な状況確認が可能となる。
【0034】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態1(図1)に記載のものとほぼ同じであるため詳細な説明は省略し、以下の説明では図1の符号を流用する。ただし、図1における「異常発生前データ取得手段322」は、本実施の形態4では「異常発生前後データ取得手段」とする。本実施の形態4における異常発生前後データ取得手段は、時系列計測値データ取得手段であり、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、当該異常データが発生する以前及び発生した後の時系列の計測値データをデータ記憶部33から取得するものである。
【0035】
本実施の形態4では、データ通信装置3の異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対して、アラーム通知と同時に、当該異常データが発生する以前及び発生した後の時系列の計測値データ(以下、「異常発生前後計測値データ」と略す)を送信する。これらの異常発生前後計測値データをもとに、管理センタでは、当該設備の状況確認と異常データの原因究明、及び復旧対策を行う。
【0036】
本実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの動作について図9のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの動作は、上記実施の形態1(図2)に記載のものとほぼ同じであり、同じ部分については説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態4ではステップ17(S17)に進み、データ処理部32の異常発生前後データ取得手段が、当該異常データを含む異常発生前後計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。
【0037】
続いてS5において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ18(S18)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前後計測値データの送信を行う。なお、それ以降のS7〜S12については、図2と同様である。
【0038】
本実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前後計測値データを送信するようにしたので、1回の公衆回線接続で異常データが発生した後の当該設備の状況確認も行え、より迅速な原因究明及び復旧対策が可能となる。
【0039】
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態2(図3)に記載のものとほぼ同じであるため詳細な説明は省略し、以下の説明では図3の符号を流用する。ただし、図3における「異常発生前データ取得手段322」は、本実施の形態5では「異常発生前後データ取得手段」とする。
【0040】
上記実施の形態4では、データ通信装置3の異常データ検出手段321が異常データを検出した際、その都度、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対してアラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前後計測値データを送信するようにしている。本実施の形態5では、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において設定するようにしたものである。なお、計測値データ送信有無定義テーブル15への登録は、上記実施の形態2と同様に、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行うことができる(図4参照)。
【0041】
本実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの動作について図10のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの動作は、上記実施の形態2(図5)に記載のものとほぼ同じであり、同じ部分については説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態5ではステップ19(S19)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ送信有無定義テーブル35を参照し、当該設備について異常発生前後計測値データ送信の「要」「不要」を確認する。
【0042】
異常発生前後計測値データ送信が「要」の場合(Yes)は、S17に進み、データ処理部32の異常発生前後データ取得手段が、当該異常データを含む異常発生前後計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。続いて、S5において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、S18において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前後計測値データの送信を行う。なお、それ以降のS7〜S12、及びS14、S15については、図5と同様である
【0043】
本実施の形態5によれば、上記実施の形態4と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて異常発生前後計測値データ送信の有無を選択でき、上記実施の形態4に比べて公衆回線4の通信費用を削減することができる。
【0044】
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態3(図6)に記載のものとほぼ同じであるため詳細な説明は省略し、以下の説明では図6の符号を流用する。ただし、図6における「異常発生前データ取得手段322」は、本実施の形態6では「異常発生前後データ取得手段」とする。
【0045】
上記実施の形態5では、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかを設定するようにした。本実施の形態6では、計測値データ収集定義テーブル16、36において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを遠隔監視制御装置1に送信するかどうかに加え、送信する場合のデータ点数(期間)、送信する信号の種類について設定するようにしたものである。
【0046】
計測値データ収集定義テーブル16への登録は、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行うことができる。例えば図11に示すような異常発生時データ送信定義画面7が表示部14に表示され、この画面において管理センタ職員が、各種設備について異常発生前後計測値データ送信の「要」「不要」を設定する。「要」の場合はさらに、異常発生前と発生後それぞれのデータ点数、送信信号を設定する。
【0047】
また、データ通信装置3側の計測値データ収集定義テーブル36は、遠隔監視制御装置1側の計測値データ収集定義テーブル16と同じもの、あるいは計測値データ収集定義テーブル16の中から、そのデータ通信装置3がデータ収集を行う各種設備に関する項目を抜粋したものである。
【0048】
本実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの動作について図12のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの動作は、上記実施の形態3(図8)に記載のものとほぼ同じであり、同じ部分については説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態6ではステップ20(S20)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ収集定義テーブル36を参照し、その内容に応じて異常発生前後計測値データの送信準備を行う。
【0049】
続いてS5において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、S18において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前後計測値データの送信を行う。なお、それ以降のS7〜S12については、図8と同様である。
【0050】
本実施の形態6によれば、上記実施の形態4及び実施の形態5と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかに加え、送信するデータ点数(期間)、送信する信号の種類を計測値データ収集定義テーブル16、36に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて詳細な状況確認が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、水処理施設の各種設備のように各地に散在する設備の計測値データを、遠隔地の管理センタで公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムとして利用することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 遠隔監視制御装置、2、2a、2b センサ・計測器、3、3a、3b データ通信装置、4 公衆回線、5、6、7 異常発生時データ送信定義画面、11、34 データ送受信部、12、32 データ処理部、13、33 データ記憶部、14 表示部、
15、35 計測値データ送信有無定義テーブル、16、36 計測値データ収集定義テーブル、31 データ取得部、321 異常データ検出手段、322 異常発生前データ取得手段、323 異常復帰判定手段。
【技術分野】
【0001】
本発明は、各地に散在する水処理施設の各種設備の計測値データを、遠隔地の管理センタにより公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、配水池、簡易水道、マンホールポンプ場、排水ポンプ場等の水処理施設の各種設備は、遠隔地の管理センタにより集中的に監視されている。従来の遠隔監視制御システムでは、データ通信装置により各種設備(ポンプ、バルブ、ゲート、センサ等)の計測値データを取得し、異常データが発生した場合には公衆回線を介して管理センタへアラーム通知していた。管理センタでは、アラーム通知に対応して保守員を現場に出動させ、当該設備の状態把握、異常データの原因究明及び復旧対策を行っていた。
【0003】
公衆回線を用いた監視システムの先行例として、特許文献1では、緊急度の高い異常内容の場合は直ちに通信回線を介して監視センタへ自動通報し、緊急度の低い異常内容の場合は、異常発生履歴記憶手段に異常内容を記憶しておき、予め設定した時間に異常発生履歴記憶手段に記録した異常内容を監視センタへ通報する監視装置が提示されている。この例では、緊急度の高い異常内容の場合のみ保守員が現場出動を行えばよいため、現場出動が合理的に行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−54073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような遠隔監視制御システムにおいては、異常データが発生した場合に、当該設備の状態把握、異常データの原因究明及び復旧対策を迅速に行えることが求められる。特許文献1に提示された監視装置では、緊急度の高い異常内容だけを監視センタに通報するため通信費用を抑えることはできるが、異常内容の通報だけでは監視センタにおいて原因究明や復旧対策を行うことはできないため、保守員が現場出動しなければならず、迅速な対応が困難であった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、異常データが発生した場合の迅速な原因究明及び復旧対策が可能な遠隔監視制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る遠隔監視制御システムは、各地に散在する各種設備の計測値データを管理センタにより公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムであって、各種設備に対応して配置されたデータ通信装置と、管理センタに配置された遠隔監視制御装置を備え、データ通信装置は、対応する各種設備から計測値データを収集するデータ取得部と、データ取得部が収集した計測値データをデータ記憶部に格納するとともに、データ取得部が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する異常データ検出手段、異常データ検出手段が異常データを検出した際に当該異常データを含む時系列の計測値データをデータ記憶部から取得する時系列計測値データ取得手段、及び異常データ検出手段が異常データを検出した後にデータ取得部が収集した計測値データが正常値に戻ったかどうかを判定する異常復帰判定手段を含む第1のデータ処理部と、異常データ検出手段が異常データを検出した際に公衆回線を介して遠隔監視制御装置へアラーム通知すると同時にその異常データを含む時系列の計測値データを送信する第1のデータ送受信部を有し、遠隔監視制御装置は、第1のデータ送受信部からのアラーム通知及びこれと同時に送信された計測値データを公衆回線を介して受信する第2のデータ送受信部と、第2のデータ送受信部が受信した計測値データを表示用にデータ処理し表示部に表示させる第2のデータ処理部を有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る遠隔監視制御システムによれば、データ通信装置の異常データ検出手段が異常データを検出した際に、公衆回線を介して管理センタに配置された遠隔監視制御装置へアラーム通知すると同時に、その異常データを含む時系列の計測値データを送信するようにしたので、管理センタにおいて異常データの迅速な原因究明及び復旧対策が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの異常発生時データ送信定義画面を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの異常発生時データ送信定義画面を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの異常発生時データ送信定義画面を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1に係る遠隔監視制御システムについて、図面に基づいて説明する。本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムは、各地に散在する水処理施設の各種設備の計測値データを、管理センタにより公衆回線を介して監視するものである。主な構成要素として、配水池、簡易水道、マンホールポンプ場、排水ポンプ場等の監視対象の各種設備に対応して配置されたデータ通信装置と、管理センタ(水道局、県企業団、役場内に設置された水道課等)に配置された遠隔監視制御装置を備えている。これらのデータ通信装置と遠隔監視制御装置は、公衆回線を介して接続されている。
【0011】
本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの構成について図1を用いて説明する。データ通信装置3、3a、3b(以下、3a、3bは省略する)のデータ取得部31は、対応する各種設備に設置されたセンサ・計測器2、2a、2b(以下、2a、2bは省略する)から計測値データを収集する。具体的にはポンプ、バルブ(電動弁、電磁弁)、ゲート、および水位計、圧力計、温度計等から、例えば水位、流量、水圧、水温等の計測値データを周期的あるいはリアルタイムに収集する。データ取得部31による計測値データ取得のタイミングは、10分間隔、1時間間隔等、必要に応じて適宜設定される。
【0012】
データ取得部31が収集した計測値データは、第1のデータ処理部であるデータ処理部32を介してデータ記憶部33に格納される。また、データ処理部32は、異常データ検出手段321、時系列計測値データ取得手段である異常発生前データ取得手段322、及び異常復帰判定手段323を含んで構成される。異常データ検出手段321は、データ取得部31が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する。
【0013】
異常発生前データ取得手段322は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、当該異常データを含む時系列の計測値データをデータ記憶部33から取得するもので、本実施の形態1では当該異常データが発生する以前の時系列の計測値データ(以下、「異常発生前計測値データ」と略す)をデータ記憶部33から取得する。なお、取得する信号の種類、データ点数、期間については予め設定されている。
【0014】
また、異常復帰判定手段323は、異常データ検出手段321が異常データを検出した後にデータ取得部31が収集した計測値データが正常値に戻ったかどうかを判定する。さらに、第1のデータ送受信部であるデータ送受信部34は、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に公衆回線4を介して遠隔監視制御装置1へアラーム通知すると同時にその異常データを含む異常発生前計測値データを送信する。
【0015】
第2のデータ送受信部である遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11は、データ送受信部34からのアラーム通知及びこれと同時に送信された計測値データを、公衆回線4を介して受信する。データ送受信部11が受信したアラーム通知及び異常発生前計測値データは、第2のデータ処理部である遠隔監視制御装置1のデータ処理部12を介して第2のデータ記憶部である遠隔監視制御装置1のデータ記憶部13に格納される。また、データ処理部12は、データ送受信部11が受信したアラーム通知及び異常発生前計測値データを表示用にデータ処理し、モニタ等の表示部14においてアラーム表示と計測値データのトレンドグラフ表示を行う。
【0016】
次に、本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップ1(S1)において、データ通信装置3のデータ取得部31は、監視対象の各種設備に設置されたセンサ・計測器2から計測値データを収集する。続いて、ステップ2(S2)において、データ通信装置3のデータ処理部32は、データ取得部31が収集した計測値データをデータ記憶部33に格納する。
【0017】
さらに、ステップ3(S3)において、データ処理部32の異常データ検出手段321は、データ取得部31が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較し、異常データの有無を判定する。異常データが無い場合(No)は、S1に戻り、計測値データの収集及び格納を続ける。異常データを検出した場合(Yes)は、ステップ4(S4)に進み、データ処理部32の異常発生前データ取得手段322は、当該異常データを含む異常発生前計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。
【0018】
続いて、ステップ5(S5)において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ6(S6)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前計測値データの送信を行う。その後、ステップ7(S7)において、データ送受信部34は公衆回線4の切断を行う。
【0019】
さらに、ステップ8(S8)において、データ通信装置3のデータ取得部31は計測値データの収集を行い、ステップ9(S9)において、データ処理部32の異常復帰判定手段323は、データ取得部31が収集する計測値データが正常値に戻っているかどうかの異常復帰判定を行う。正常値に戻っていない場合(No)、S8に戻り、計測値データの収集を続ける。正常値に戻った場合(Yes)、ステップ10(S10)に進み、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ11(S11)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム復帰通知を送信し、ステップ12(S12)で公衆回線4の切断を行う。
【0020】
本実施の形態1に係る遠隔監視制御システムによれば、監視対象の各種設備に設置されたセンサ・計測器2から収集した計測値データに異常データが発生した際に、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対して、アラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前計測値データを送信するようにしたので、管理センタにおいて異常データの原因究明が可能となり、迅速な復旧対策が行える。
【0021】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの構成を示している。なお、図3中、図1と同一、相当部分には同一符号を付している。本実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態1(図1)に記載のものとほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。上記実施の形態1との違いは、遠隔監視制御装置1とデータ通信装置3に、それぞれ計測値データ送信有無定義テーブル15、35を設けたことである。
【0022】
上記実施の形態1では、データ通信装置3の異常データ検出手段321が異常データを検出した際、その都度、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対してアラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前計測値データを送信するようにしている。本実施の形態2では、監視対象の各種設備において、異常データが発生した場合にアラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において設定するようにしたものである。
【0023】
計測値データ送信有無定義テーブル15への登録は、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行われる。例えば図4に示すような異常発生時データ送信定義画面5が表示部14に表示され、この画面において管理センタ職員が、各種設備について異常発生前計測値データ送信の「要」「不要」を設定する。また、データ通信装置3側の計測値データ送信有無定義テーブル35は、遠隔監視制御装置1側の計測器データ送信有無定義テーブル15と同じもの、あるいは計測器データ送信有無定義テーブル15の中から、そのデータ通信装置3がデータ収集を行うセンサ・計測器2に関する項目を抜粋したものである。
【0024】
次に、本実施の形態2に係る遠隔監視制御システムの動作について図5のフローチャートを用いて説明する。S1、S2は、図2と同様であるので説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態2ではステップ13(S13)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ送信有無定義テーブル35を参照し、当該設備について異常発生前計測値データ送信の「要」「不要」を確認する。
【0025】
異常発生前計測値データ送信が「要」の場合(Yes)は、S4に進み、データ処理部32の異常発生前データ取得手段322が、当該設備の異常発生前計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。なお、それ以降のS5〜S12については、図2と同様であるので説明を省略する。
【0026】
また、S13において、当該設備の異常発生前計測値データ送信が「不要」の場合(No)は、ステップ14(S14)に進み、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ15(S15)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知を行う。それ以降のS7〜S12については、図2と同様であるので説明を省略する。
【0027】
本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて異常発生前計測値データ送信の有無を選択でき、上記実施の形態1に比べて公衆回線4の通信費用を削減することができる。
【0028】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの構成を示している。なお、図6中、図1と同一、相当部分には同一符号を付している。本実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態1(図1)に記載のものとほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。上記実施の形態1との違いは、遠隔監視制御装置1とデータ通信装置3に、それぞれ計測値データ収集定義テーブル16、36を設けたことである。
【0029】
上記実施の形態2では、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかを設定するようにした。本実施の形態3では、計測値データ収集定義テーブル16、36において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかに加え、送信する場合のデータ点数(期間)、送信する信号の種類について設定するようにしたものである。
【0030】
計測値データ収集定義テーブル16への登録は、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行うことができる。例えば図7に示すような異常発生時データ送信定義画面6が表示部14に表示され、この画面において管理センタ職員が、各種設備について異常発生前計測値データ送信の「要」「不要」を設定する。「要」の場合はさらにデータ点数、送信信号を設定する。
【0031】
また、データ通信装置3側の計測値データ収集定義テーブル36は、遠隔監視制御装置1側の計測器データ収集定義テーブル16と同じもの、あるいは計測器データ収集定義テーブル16の中から、そのデータ通信装置3がデータ収集を行う各種設備に関する項目を抜粋したものである。
【0032】
次に、本実施の形態3に係る遠隔監視制御システムの動作について図8のフローチャートを用いて説明する。S1、S2は、図2と同様であるので説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態3ではステップ16(S16)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ収集定義テーブル36を参照し、その内容に応じて異常発生前計測値データの送信準備を行う。なお、それ以降のS5〜S12については、図2と同様であるので説明を省略する。
【0033】
本実施の形態3によれば、上記実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前計測値データを送信するかどうかに加え、送信するデータ点数(期間)、送信する信号の種類を計測値データ収集定義テーブル16、36に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて詳細な状況確認が可能となる。
【0034】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態1(図1)に記載のものとほぼ同じであるため詳細な説明は省略し、以下の説明では図1の符号を流用する。ただし、図1における「異常発生前データ取得手段322」は、本実施の形態4では「異常発生前後データ取得手段」とする。本実施の形態4における異常発生前後データ取得手段は、時系列計測値データ取得手段であり、異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、当該異常データが発生する以前及び発生した後の時系列の計測値データをデータ記憶部33から取得するものである。
【0035】
本実施の形態4では、データ通信装置3の異常データ検出手段321が異常データを検出した際に、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対して、アラーム通知と同時に、当該異常データが発生する以前及び発生した後の時系列の計測値データ(以下、「異常発生前後計測値データ」と略す)を送信する。これらの異常発生前後計測値データをもとに、管理センタでは、当該設備の状況確認と異常データの原因究明、及び復旧対策を行う。
【0036】
本実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの動作について図9のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態4に係る遠隔監視制御システムの動作は、上記実施の形態1(図2)に記載のものとほぼ同じであり、同じ部分については説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態4ではステップ17(S17)に進み、データ処理部32の異常発生前後データ取得手段が、当該異常データを含む異常発生前後計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。
【0037】
続いてS5において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、ステップ18(S18)において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前後計測値データの送信を行う。なお、それ以降のS7〜S12については、図2と同様である。
【0038】
本実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前後計測値データを送信するようにしたので、1回の公衆回線接続で異常データが発生した後の当該設備の状況確認も行え、より迅速な原因究明及び復旧対策が可能となる。
【0039】
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態2(図3)に記載のものとほぼ同じであるため詳細な説明は省略し、以下の説明では図3の符号を流用する。ただし、図3における「異常発生前データ取得手段322」は、本実施の形態5では「異常発生前後データ取得手段」とする。
【0040】
上記実施の形態4では、データ通信装置3の異常データ検出手段321が異常データを検出した際、その都度、管理センタに配置された遠隔監視制御装置1に対してアラーム通知と同時に異常データを含む異常発生前後計測値データを送信するようにしている。本実施の形態5では、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において設定するようにしたものである。なお、計測値データ送信有無定義テーブル15への登録は、上記実施の形態2と同様に、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行うことができる(図4参照)。
【0041】
本実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの動作について図10のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態5に係る遠隔監視制御システムの動作は、上記実施の形態2(図5)に記載のものとほぼ同じであり、同じ部分については説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態5ではステップ19(S19)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ送信有無定義テーブル35を参照し、当該設備について異常発生前後計測値データ送信の「要」「不要」を確認する。
【0042】
異常発生前後計測値データ送信が「要」の場合(Yes)は、S17に進み、データ処理部32の異常発生前後データ取得手段が、当該異常データを含む異常発生前後計測値データをデータ記憶部33から取得し、データ通信装置3のデータ送受信部34は送信準備を行う。続いて、S5において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、S18において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前後計測値データの送信を行う。なお、それ以降のS7〜S12、及びS14、S15については、図5と同様である
【0043】
本実施の形態5によれば、上記実施の形態4と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかを、計測値データ送信有無定義テーブル15、35に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて異常発生前後計測値データ送信の有無を選択でき、上記実施の形態4に比べて公衆回線4の通信費用を削減することができる。
【0044】
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの構成は、上記実施の形態3(図6)に記載のものとほぼ同じであるため詳細な説明は省略し、以下の説明では図6の符号を流用する。ただし、図6における「異常発生前データ取得手段322」は、本実施の形態6では「異常発生前後データ取得手段」とする。
【0045】
上記実施の形態5では、計測値データ送信有無定義テーブル15、35において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかを設定するようにした。本実施の形態6では、計測値データ収集定義テーブル16、36において、異常データが発生した際にアラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを遠隔監視制御装置1に送信するかどうかに加え、送信する場合のデータ点数(期間)、送信する信号の種類について設定するようにしたものである。
【0046】
計測値データ収集定義テーブル16への登録は、遠隔監視制御装置1の表示部14の画面からの入力で行うことができる。例えば図11に示すような異常発生時データ送信定義画面7が表示部14に表示され、この画面において管理センタ職員が、各種設備について異常発生前後計測値データ送信の「要」「不要」を設定する。「要」の場合はさらに、異常発生前と発生後それぞれのデータ点数、送信信号を設定する。
【0047】
また、データ通信装置3側の計測値データ収集定義テーブル36は、遠隔監視制御装置1側の計測値データ収集定義テーブル16と同じもの、あるいは計測値データ収集定義テーブル16の中から、そのデータ通信装置3がデータ収集を行う各種設備に関する項目を抜粋したものである。
【0048】
本実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの動作について図12のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態6に係る遠隔監視制御システムの動作は、上記実施の形態3(図8)に記載のものとほぼ同じであり、同じ部分については説明を省略する。S3において、データ処理部32の異常データ検出手段321が異常データを検出した場合(Yes)、本実施の形態6ではステップ20(S20)に進み、データ通信装置3のデータ処理部32は、計測値データ収集定義テーブル36を参照し、その内容に応じて異常発生前後計測値データの送信準備を行う。
【0049】
続いてS5において、データ送受信部34は、遠隔監視制御装置1と通信するために公衆回線4に接続し、S18において、遠隔監視制御装置1のデータ送受信部11へアラーム通知及び異常データを含む異常発生前後計測値データの送信を行う。なお、それ以降のS7〜S12については、図8と同様である。
【0050】
本実施の形態6によれば、上記実施の形態4及び実施の形態5と同様の効果に加え、監視対象の各種設備において異常データが発生した際に、アラーム通知と同時に異常発生前後計測値データを送信するかどうかに加え、送信するデータ点数(期間)、送信する信号の種類を計測値データ収集定義テーブル16、36に登録するようにしたので、各種設備の重要度に応じて詳細な状況確認が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、水処理施設の各種設備のように各地に散在する設備の計測値データを、遠隔地の管理センタで公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムとして利用することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 遠隔監視制御装置、2、2a、2b センサ・計測器、3、3a、3b データ通信装置、4 公衆回線、5、6、7 異常発生時データ送信定義画面、11、34 データ送受信部、12、32 データ処理部、13、33 データ記憶部、14 表示部、
15、35 計測値データ送信有無定義テーブル、16、36 計測値データ収集定義テーブル、31 データ取得部、321 異常データ検出手段、322 異常発生前データ取得手段、323 異常復帰判定手段。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各地に散在する各種設備の計測値データを管理センタにより公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムであって、前記各種設備に対応して配置されたデータ通信装置と、前記管理センタに配置された遠隔監視制御装置を備え、
前記データ通信装置は、対応する前記各種設備から計測値データを収集するデータ取得部と、前記データ取得部が収集した計測値データをデータ記憶部に格納するとともに、前記データ取得部が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する異常データ検出手段、前記異常データ検出手段が異常データを検出した際に当該異常データを含む時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得する時系列計測値データ取得手段、及び前記異常データ検出手段が異常データを検出した後に前記データ取得部が収集した計測値データが正常値に戻ったかどうかを判定する異常復帰判定手段を含む第1のデータ処理部と、前記異常データ検出手段が異常データを検出した際に前記公衆回線を介して前記遠隔監視制御装置へアラーム通知すると同時にその異常データを含む時系列の計測値データを送信する第1のデータ送受信部を有し、
前記遠隔監視制御装置は、前記第1のデータ送受信部からのアラーム通知及びこれと同時に送信された計測値データを前記公衆回線を介して受信する第2のデータ送受信部と、前記第2のデータ送受信部が受信した計測値データを表示用にデータ処理し表示部に表示させる第2のデータ処理部を有することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記時系列計測値データ取得手段は、当該異常データが発生する以前の時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記時系列計測値データ取得手段は、当該異常データが発生する以前及び発生した後の時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項4】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記データ通信装置は、対応する前記各種設備において異常データを検出した際に、アラーム通知と同時に当該異常データを含む時系列の計測値データを前記遠隔監視制御装置に送信するかどうかを設定した計測値データ送信有無定義テーブルを有し、前記時系列計測値データ取得手段は、前記計測値データ送信有無定義テーブルを参照して当該異常データを含む時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項5】
請求項4に記載の遠隔監視制御システムであって、前記計測値データ送信有無定義テーブルへの登録は、前記遠隔監視制御装置の前記表示部の画面からの入力で行われることを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項6】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記データ通信装置は、対応する前記各種設備において異常データを検出した際に、アラーム通知と同時に当該異常データを含む時系列の計測値データを前記遠隔監視制御装置に送信するかどうかに加え、送信する場合のデータ点数、期間、送信する信号の種類について設定した計測値データ収集定義テーブルを有し、前記時系列計測値データ取得手段は、前記計測値データ収集定義テーブルを参照して当該異常データを含む時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項7】
請求項6に記載の遠隔監視制御システムであって、前記計測値データ収集定義テーブルへの登録は、前記遠隔監視制御装置の前記表示部の画面からの入力で行われることを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項8】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記表示部は、アラーム表示と計測値データのトレンドグラフ表示を行うことを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項1】
各地に散在する各種設備の計測値データを管理センタにより公衆回線を介して監視する遠隔監視制御システムであって、前記各種設備に対応して配置されたデータ通信装置と、前記管理センタに配置された遠隔監視制御装置を備え、
前記データ通信装置は、対応する前記各種設備から計測値データを収集するデータ取得部と、前記データ取得部が収集した計測値データをデータ記憶部に格納するとともに、前記データ取得部が収集した計測値データを予め設定されている基準値と比較して異常データを検出する異常データ検出手段、前記異常データ検出手段が異常データを検出した際に当該異常データを含む時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得する時系列計測値データ取得手段、及び前記異常データ検出手段が異常データを検出した後に前記データ取得部が収集した計測値データが正常値に戻ったかどうかを判定する異常復帰判定手段を含む第1のデータ処理部と、前記異常データ検出手段が異常データを検出した際に前記公衆回線を介して前記遠隔監視制御装置へアラーム通知すると同時にその異常データを含む時系列の計測値データを送信する第1のデータ送受信部を有し、
前記遠隔監視制御装置は、前記第1のデータ送受信部からのアラーム通知及びこれと同時に送信された計測値データを前記公衆回線を介して受信する第2のデータ送受信部と、前記第2のデータ送受信部が受信した計測値データを表示用にデータ処理し表示部に表示させる第2のデータ処理部を有することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記時系列計測値データ取得手段は、当該異常データが発生する以前の時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記時系列計測値データ取得手段は、当該異常データが発生する以前及び発生した後の時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項4】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記データ通信装置は、対応する前記各種設備において異常データを検出した際に、アラーム通知と同時に当該異常データを含む時系列の計測値データを前記遠隔監視制御装置に送信するかどうかを設定した計測値データ送信有無定義テーブルを有し、前記時系列計測値データ取得手段は、前記計測値データ送信有無定義テーブルを参照して当該異常データを含む時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項5】
請求項4に記載の遠隔監視制御システムであって、前記計測値データ送信有無定義テーブルへの登録は、前記遠隔監視制御装置の前記表示部の画面からの入力で行われることを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項6】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記データ通信装置は、対応する前記各種設備において異常データを検出した際に、アラーム通知と同時に当該異常データを含む時系列の計測値データを前記遠隔監視制御装置に送信するかどうかに加え、送信する場合のデータ点数、期間、送信する信号の種類について設定した計測値データ収集定義テーブルを有し、前記時系列計測値データ取得手段は、前記計測値データ収集定義テーブルを参照して当該異常データを含む時系列の計測値データを前記データ記憶部から取得することを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項7】
請求項6に記載の遠隔監視制御システムであって、前記計測値データ収集定義テーブルへの登録は、前記遠隔監視制御装置の前記表示部の画面からの入力で行われることを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項8】
請求項1に記載の遠隔監視制御システムであって、前記表示部は、アラーム表示と計測値データのトレンドグラフ表示を行うことを特徴とする遠隔監視制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−239196(P2011−239196A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109157(P2010−109157)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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