説明

金庫システム、商品登録装置、金庫

【課題】セキュリティーが十分に保たれ、金庫の扉を開閉を管理する取扱者に鍵の管理を強いることのない、金庫システム、商品登録装置、金庫を提供すること。
【解決手段】商品登録装置10と、金庫11とが通信回線12で通信可能になっている金庫システムであって、金庫11の扉の開錠を許可する第1パスワードをランダムに生成する第1パスワード生成手段を備え、生成された第1パスワードを商品登録装置10及び金庫11に送信し、商品登録装置10では、少なくとも金庫11を取り扱う担当取扱者に第1パスワードを報知し、金庫11では、第1パスワードを受信し、第1パスワード記憶手段に記憶すると共に、入力されたパスワードが該記憶されている第1パスワードと合致したとき該金庫の扉を開錠する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置と、金庫とが通信手段で通信可能に接続された金庫システム、商品登録装置、金庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
小売店等の売上金額の現金等を店舗内の金庫に納めて、該納めた現金等を現金回収業者が当該小売店の従業員が不在な時間帯に該金庫から回収するように運用されている例がある。このように、小売店の従業員が不在の時間帯に現金等の回収作業を行うので、金庫の鍵を予め現金回収業者に預けておく必要がある。また、従業員が在店する昼間に回収する場合でも従業員が業務に忙しいので、現金回収業者自身が金庫の扉を開閉できるように予め鍵を預けておく場合がある。
【特許文献1】特許第3358859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、現金回収業者は多くの店舗の現金回収を行うため、多くの店舗の鍵を扱うためそれらの鍵を紛失しないように管理する必要があり、また業者は回収担当者が不正に鍵を複製しないように、従業員の管理をしなければならず、現金回収業者の大きな負担となるという問題があった。
【0004】
また、金庫の扉を、パスワードを入力することで開錠可能にする金庫も知られているが、そのパスワードの管理についても現金回収業者にとって負担が強いられ、またパスワードの漏洩という観点から当該パスワードを頻繁に変更することも考えられるが、新たなパスワードの設定作業や新しく設定されたパスワードを現金回収業者に伝える手間が必要なため、事実上パスワードの変更がされることが少なく、当該パスワードの漏洩という問題が懸念されていた。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、セキュリティーが十分に保たれ、金庫の扉を開閉を管理する取扱者に鍵の管理を強いることのない、金庫システム、商品登録装置、金庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置と、入力されたパスワードが適切と判断された場合のみ扉の開錠を許可する機能を備えた金庫とが通信可能になっている金庫システムであって、前記金庫の扉の開錠を許可する第1パスワードをランダムに生成する第1パスワード生成手段と、前記生成された第1パスワードを少なくとも金庫に送信する第1パスワード送信手段と、該生成された第1パスワードを報知する報知手段と、前記金庫に、少なくとも前記第1パスワードを受信する第1パスワード受信手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、入力されたパスワードが前記受信した第1パスワードと合致するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記金庫にて入力されたパスワードが前記受信した第1パスワードと合致すると判断された場合に前記金庫の扉を開錠する制御手段とを具備していることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金庫システムにおいて、前記第1パスワード生成手段を、前記商品登録装置と通信可能なサーバに設け、前記商品登録装置は、第1パスワード発行を促すコマンドを送信するコマンド送信手段を有し、該コマンドに基づき前記サーバにて前記第1パスワードを生成し、前記第1パスワード送信手段は、前記サーバに設けられ、前記金庫及び前記商品登録装置、或いは前記サーバに予め設定された送信情報の端末へ、前記生成された第1パスワードを送信することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の金庫システムにおいて、前記金庫にて受信した第1パスワードを無効にする第1パスワードリセット手段を具備していることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金庫システムにおいて、前記第1パスワードリセット手段は、前記金庫に設けられ、前記第1パスワード送信手段により第1パスワードが送信された後、設定された所定時間経過後に前記第1パスワードを自動的に無効にすることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の金庫システムにおいて、前記商品登録装置の取扱者を識別する取扱者識別手段と、各取扱者毎に前記第1パスワード生成手段により第1パスワードの生成を許可するか否かが設定されている取扱者情報を記憶する取扱者情報記憶手段と、前記取扱者識別手段により識別された取扱者が、前記取扱者情報記憶手段の取扱者情報に基づき前記第1パスワードの生成が許可されているかどうかを判断する第1パスワード許可判断手段とを備え、前記第1パスワード許可判断手段が許可した取扱者のみが、前記第1パスワードを生成できるようになっていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5項に記載の金庫システムにおいて、前記第1パスワード生成手段が第1パスワードの生成を実行する際、前記取扱者識別手段により識別された取扱者の前記取扱者情報と、前記商品登録装置の時計機能が有する日時データとを記憶する取扱者履歴情報記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の金庫システムにおいて、前記第1パスワード生成手段による第1パスワード生成の実行を許可する為の第2パスワード生成手段と、前記商品登録装置に設けられた前記生成された第2パスワードを記憶する第2パスワード記憶手段と、生成された第2パスワードを、予め設定された電子メールアドレスに送信する第2パスワード送信手段と、前記商品登録装置に設けられ、前記第2パスワードを入力する第2パスワード入力手段と、前記第2パスワード入力手段により入力された第2パスワードが、前記第2パスワード記憶手段に記憶された第2パスワードと一致するか否かを判断する第2パスワード判断手段とを備え、前記第2パスワード判断手段が前記第2パスワード入力手段で入力された第2パスワードが前記第2パスワード記憶手段に記憶された第2パスワードに合致すると判断した時、前記第1パスワード生成手段により第1パスワードを生成可能にすることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の金庫システムにおいて、前記第2パスワード送信手段は、前記商品登録装置に設けるか又は該商品登録装置と通信可能に接続された前記サーバに設けることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の金庫システムにおいて、前記電子メールアドレスはメール受信機能を備えた携帯端末の電子メールアドレスであることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置であって、金庫の扉を開錠するためのパスワードをランダムに生成する生成手段と、該生成手段で生成されたパスワードを金庫へ送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、扉の開錠をパスワードの入力によって行う金庫であって、 買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置又は該商品登録装置に通信可能に接続されたサーバに設けられたパスワード生成手段でランダムに生成されたパスワードを受信する受信手段と、パスワードを入力する入力手段と、前記入力手段で入力されたパスワードが前記受信手段で受信したパスワードと合致するかを判断する判断手段と、前記判断手段が入力された前記パスワードが前記受信したパスワードと合致すると判断した場合に前記扉の開錠を行うよう制御する制御手段と、前記受信したパスワードを無効にするリセット手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、第1パスワード生成手段で金庫の扉を開錠する第1パスワードをランダムに生成し、該第1パスワードを金庫に送信し、且つ、該第1パスワードを報知するので、金庫の取扱者はランダムに生成され報知された第1パスワードに基づき金庫を開錠すればよく、鍵の管理等余計な負担を強いることがない。また、第1パスワードがランダムに生成されるので有効なパスワードの漏洩を防ぐことが可能になる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1の効果の他、第1パスワード生成手段や、第1パスワード送信手段を商品登録装置と通信可能なサーバに設けることで、商品登録装置を簡素化することができ、例えば商品登録装置が複数あった場合に、それぞれの商品登録装置に第1パスワード生成手段や、第1パスワード送信手段を設ける必要が無くなるので、システム全体としても簡素化できコストダウンに繋がる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、金庫で受信した第1パスワードは無効にされるので、有効なパスワードの漏洩をより確実に防ぐことが可能となる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、第1パスワードリセット手段は、第1パスワード送信手段により第1パスワードが送信された後、設定された所定時間経過後に第1パスワードを自動的に無効にするので、有効な第1パスワードの漏洩を防ぐことができ、且つ無効にさせる為に特別な操作が必要でないので、第1パスワードを無効にする操作を忘れるという問題は起こらない。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、取扱者識別手段により識別された取扱者が、取扱者情報に基づきパスワード生成手段による第1パスワードの生成が許可されているかどうかを判断する第1パスワード許可判断手段を備え、第1パスワード許可判断手段が許可した取扱者のみが、第1パスワードを生成されるようになっているので、第1パスワードの生成が許可されていない者により勝手に第1パスワードが生成されることがなくなり、不正に金庫の扉が開錠されることを極力防ぐことが可能になる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、第1パスワード生成手段が第1パスワードの生成を実行する際、取扱者識別手段により識別された取扱者の取扱者情報と、商品登録装置の時計機能が有する日時データとを記憶する取扱者履歴情報記憶手段を備えたので、第1パスワードが生成された際の取扱者情報とその日時データが記憶されることになり、よりセキュリティーが高められる。
【0023】
請求項7又は8に記載の発明によれば、第1パスワード生成手段による第1パスワード生成の実行を許可する為の第2パスワード生成手段を備え、第2パスワード判断手段が第2パスワード入力手段で入力された第2パスワードと第2パスワード記憶手段に記憶された第2パスワードとが一致すると判断した時、第1パスワード生成手段により第1パスワードを生成可能にするので、よりセキュリティーが高められる。また、生成された第2パスワードを、予め設定された電子メールアドレスに送信する第2パスワード送信手段を備えているので、第2パスワードを伝えたい先(例えば、金庫取扱担当者)の身に確実に伝えることが可能である。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、携帯端末の電子メールアドレスに第2パスワードが送信されるので、金庫の扉を開閉する取扱者がどこに居ようが第2パスワードを入手することができる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、商品登録装置が金庫の扉を開錠するためのパスワードをランダムに生成する生成手段を備えているので、該商品登録装置にて金庫の扉を開錠するパスワードを生成し、金庫へ送信することができ、パスワードを生成する特別の装置を設けることがなく、新たな装置の設置場所を考慮する必要がない。
【0026】
請求項11に記載の発明によれば、金庫に、パスワードを受信する受信手段と、パスワードを入力する入力手段と、入力されたパスワードと受信したパスワードが合致するかを判断する判断手段と、入力されたパスワードと受信したパスワードが合致すると判断した場合に扉の開錠を行うよう制御する制御手段を備え、入力手段で入力されたパスワードが受信手段で受信したパスワードと合致した場合に扉の開錠を行う機能を備えたので、パスワードの管理が不要となり、また有効なパスワードの漏洩を防ぐことができる。
【0027】
また、パスワードを無効にするリセット手段を備えたので、有効なパスワードの漏洩を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る金庫システムの構成例を示す図である。図1において、10は店舗に設置され、買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた複数台の商品登録装置であり、各商品登録装置10は通信回線12を介して金庫11と通信可能となっている。また、複数の商品登録装置10はそれぞれLANケーブル13を介して店舗コントローラ(ストアコントローラ)14に接続され、該店舗コントローラ14はルータ15を介してインターネット16に接続されている。また、インターネット16には、サーバ(管理装置)17や、現金回収業者のパソコン(PC)18や、現金回収業者の担当取扱者の携帯端末19が接続されている。各商品登録装置10はインターネット16を介して、サーバ17、現金回収業者のパソコン18や現金回収業者の担当取扱者の携帯端末と通信できるようになっている。
【0029】
図2は商品登録装置10と金庫11の外観を示す図である。商品登録装置10は、その正面右側にレシート発行口21が設けられ、奥にレシート・ジャーナル印字部(図示せず)が設けられている。キー操作部22は、テンキー、現計キー、入金、支払、釣準備、売上回収等の各種締めキー、商品登録に関する各キー等が設けられている。また、締めキー以外のドロアー26を開放する機能のあるキー(ドロアー開放キー)がある。
【0030】
液晶タッチパネル23は、キー操作部22の上側に設けられており、各種表示を行い、操作者は該液晶タッチパネル23の表示を見ながら指でタッチ(押す)することによって、登録モードや設定モード、第1パスワード生成モード、第2パスワード生成モード等のモード切り替えやプリセットキーによる商品登録や、各種ファイル設定等を行うことができる。客側表示部24は顧客に対して買上げ金額、釣銭の金額等を表示する。カードリーダライタ25は、プリペイドカードを挿入しておき、対応する会計キーを操作すると、この客の支払額分をプリペイドカードが記憶する残額から減算してカード支払いによる精算ができる。ドロアー26は貨幣や品券、掛売伝票等を収納する。ドロアー26は必要時にソレノイドをONさせることによって開放され、手動で押すことによって閉じるようになっている。金庫11は、キー入力部31、表示部32、扉33を備え、通信回線12で商品登録装置10に接続されている。
【0031】
図3は商品登録装置10の電気的システムの構成例を示すブロックである。図3において、CPU41は、ROM42、RAM43と共にコンピュータを構成している。ROM42には金庫11の扉の開錠を許可する乱数(パスワード)を発生するプログラムや制御プログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU41は後に詳述する第1パスワードや第2パスワードを生成したり、パスワードを生成するためのコマンドをサーバ17に送信したり、各部を制御する。RAM43は一時記憶エリアで、制御のための入力データの記憶や、各種設定ファイルの記憶場所として使用される。印字部21aはレシート発行口21の奥に配設され、レシート、ジャーナル印字を行う。キー操作部22、液晶タッチパネル23、客側表示部24及びカードリーダライタ25は図2で説明した機能を有している。
【0032】
ドロアー26には該ドロアーを開放するソレノイド26aが配設され、CPU41の制御により駆動回路44によって駆動される。通信部45は後に詳述するように金庫11と商品登録装置10との通信を行う。
【0033】
CPU41は、ROM42に記憶された制御プログラムである商品登録と精算制御機能と記憶機能を有している。ここで、商品登録機能は、買上げ商品の商品コードの入力により当該商品データを登録するものである。精算機能は、顧客からの入金額と登録商品の合計金額により精算し、この際釣銭が必要な時は自動釣銭機(図示せず)に出金指示を出すものである。記憶機能は、印字部21aを用いて理論在高金額と精算操作終了後に入力した収納金額情報に基づいた、正常な入金操作が行われたか否かをわかる情報を記憶するものである。
【0034】
図4は金庫11の電気システムの構成を示すブロックである。図4において、CPU51は、ROM52、RAM53と共にコンピュータを構成している。ROM52には予め制御プログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU51が各部を制御する。RAM53は一時記憶エリアで、制御のための入力データの記憶や、後に詳述する第1パスワード等を記憶する記憶場所として使用される。表示部32は各種情報を表示し、キー入力部31は開錠のためのパスワード等各種データの入力を行う。駆動回路54は金庫11の扉33を閉錠を行うソレノイド33aを駆動する回路である。金庫11はキー入力部31から入力されたパスワードが適切と判断された場合(入力されたパスワードがRAM53に記憶されている第1パスワードと合致すると判断された場合)に、駆動回路54によりソレノイド33aを駆動して開錠するように制御されている。
【0035】
上記構成の金庫システムにおいて、商品登録装置10のキー操作部22を操作して、金庫11の扉の開錠を許可するパスワードの発行を指示すると、CPU41は乱数を発生するプログラムを起動し、第1パスワードを生成する。該生成された第1パスワードは通信部45を介して、金庫11及び現金回収業者のパソコン18や現金回収業者の担当取扱者の携帯端末19に送信され、所定の操作で携帯端末等の表示部に送信された第1パスワードを表示することで、担当取扱者は第1パスワードを知ることができる。また、生成された第1パスワードは、金庫11の通信部55で受信され、第1パスワードはRAM53の第1パスワード記憶エリアに記憶する。現金回収業者の担当取扱者は、現金回収に際して、金庫11のキー入力部31を操作して前記知り得たパスワードを入力する。このパスワードがRAM53のパスワード記憶エリアに記憶されている第1パスワードと合致したら、入力されたパスワードが適切と判断され、駆動回路54によりソレノイド33aを駆動して扉33を開錠する。
【0036】
なお、上記例では商品登録装置10のCPU41がROM42に格納されている乱数(パスワード)を発生するプログラムを起動して第1パスワードを発行する例を示したが、これに限定されるものではなく、パスワード生成手段を管理装置であるサーバ17(図1参照)に設け、商品登録装置10から、サーバ17の第1パスワード生成手段に第1パスワード生成(発行)コマンドを送り、乱数を発生するプログラムを起動してサーバ17にて第1パスワードを発行するようにしてもよい。この場合はサーバ17から生成した第1パスワードを現金回収業者のパソコン18や現金回収業者の担当取扱者の携帯端末19に送信する。なお、商品登録装置10にて生成された第1パスワードを商品登録装置10の液晶タッチパネル23に表示することで、担当取扱者へ第1パスワードを知らせるようにしてもよい。
【0037】
以下、上記金庫システムの処理動作を詳細に説明する。図5は上記第1パスワードを発行するフローを示す図である。先ず、商品登録装置10のキー操作部22を操作してパスワード生成モードとする(ステップST1)。これにより液晶タッチパネル23の面に図6に示す「第1パスワード生成モード」、「識別番号を入力して下さい」、「入力」という文字情報と、例えば4桁の識別番号の入力を指示する画面が表示される。商品登録装置10を取り扱う取扱者には図7に示す取扱者ファイルが用意されている。該取扱者ファイルには各取扱者の「識別番号」、「氏名」、「第1パスワード」の生成を許可するか否かのフラグ「0」、「1」が立てられている。
【0038】
図6の画面に従って識別番号を入力すると(ステップST2)、CPU41は図7に示す取扱者ファイルを参照し、入力された識別番号が登録されているか、第1パスワードの生成が許可されているか(フラグが「1」か)を調べ、第1パスワードの生成が可能か否をチェックする(ステップST3)。入力された識別番号が登録されていないか、又は登録されているが第1パスワードの生成が許可されていない場合は、第1パスワードの生成を拒否する(ステップST4)、入力された識別番号が登録され且つ第1パスワードの生成が許可されている場合は、第1パスワードを生成する(ステップST5)。続いてRAM43の取扱者履歴記憶エリアの図8に示すように取扱者履歴ファイルに、「識別番号」、「日付」、「時刻」、「パスワード」・・・を記憶する(ステップST6)。続いて第1パスワードを金庫11に送信し(ステップST7)、次いで第1パスワードを現金回収業者のパソコン18や現金回収業者の担当者、又は該担当者の携帯端末19に報知する(ステップST8)。
【0039】
ステップST8の報知では、生成したパスワードを商品登録装置10の液晶タッチパネル23に表示、或いは印字部21aでレシートに印字し、レシート発行口21から発行する。或いは予め取扱者ファイルの識別番号毎に、電子メールアドレスを設定しておき、商品登録装置10に電子メール送信機能を設けて、ステップST2で入力した識別番号に設定されている電子メールアドレスにパスワードを送信してもよい。そしてこの電子メールアドレスを例えば現金回収業者の担当取扱者の携帯端末19や現金回収業者のパソコン18のメールアドレスに報知することで、レシート用紙に印字しレシート発行口21から発行する場合に比べて、他者に第1パスワードが漏れることを更に防ぐことができる。
【0040】
また、上記第1パスワードは乱数として発生されるパスワードなので、毎回そのパスワードが異なり、有効なパスワードの漏洩は事実上考えられない。また、第1パスワードが報知されるので金庫の扉を開ける権限の有する者が鍵を管理すること等が不要となる。
【0041】
上記第1パスワードはサーバ17で発生させてもよい。図9は第1パスワードをサーバ17で生成する場合のフローを示す図である。先ず、商品登録装置10のキー操作部22を操作して第1パスワード生成モードとし(ステップST11)、識別番号を入力し(ステップST12)、第1パスワードの生成が可能か否をチェックし(ステップST13)、第1パスワードの生成が許可されていない場合は、第1パスワードの生成を拒否する(ステップST14)。このステップST11〜ST14までは図5のステップST1〜ST4と同一である。第1パスワードの生成が許可されている場合は第1パスワード生成(発行)コマンドをサーバ17に送信する(ステップST15)。
【0042】
サーバ17は上記パスワード生成コマンドを受信し、乱数を発生するプログラムを起動して第1パスワードを生成する。そして生成された第1パスワードを商品登録装置10に送信する。商品登録装置10は第1パスワードを受信し(ステップST16)、続いてRAM43の取扱者履歴ファイル(図8参照)に第1パスワード、識別番号、日時を記憶する。(ステップST17)。続いて第1パスワードを金庫11に送信し(ステップST18)、次いで第1パスワードを液晶タッチパネル23に表示する(ステップST19)。なお、第1パスワードの金庫11への送信は、サーバ17から直接送信してもよい。またサーバ17で生成された第1のパスワードを商品登録装置10の液晶タッチパネル23に表示する代わりに、現金回収業者のパソコン18や担当取扱者の携帯端末19へ送信し、それぞれの端末の表示部に表示させるようにしてもよい。
【0043】
なお、図5のステップST2及び図9のST12で識別番号を入力するようにしたがこれに限らず、例えば識別番号がバーコードに記憶され、該バーコードをバーコードリーダで読み取らせることで、取扱者を識別するようにしてもよいし、或いは非接触式ICカードのICチップに識別番号が記憶されて、ICカードのリーダにより読み取られることで識別するようにしてもよい。
【0044】
上記の例は取扱者の識別番号入力させることで、その識別番号を識別するので、例えばその店舗の従業員が個人を識別する社員番号を入力することで、金庫11の扉33の開閉をするためのパスワードを生成することが想定できるが、現金回収業者でも担当取扱者を識別番号やバーコード或いは非接触ICカードのICチップで識別できるようにしておけばよい。
【0045】
図5及び図9に示すフローで金庫11に送信されRAM53の第1パスワード記憶エリアに記憶された第1パスワードをそのまま残しておくと漏洩等のセキュリティー上問題があるので、該第1パスワードが記憶されてからタイマーがスタートし、設定された所定時間が経過したら、CPU51が該第1パスワードをリセットする。また、金庫11に第1パスワードを送信してから、設定された所定時間経過後に、金庫11のRAM53内のパスワード記憶エリアに格納され第1パスワードをリセットするコマンドを商品登録装置10のCPU41から金庫11のCPU51に送信するようにしてもよい。つまり、金庫11のRAM53の第1パスワードエリアに記憶された第1パスワードをリセットする手段は商品登録装置10にあっても、或いは金庫11にあってもよい。
【0046】
また、金庫11の扉33の開閉を検知するセンサーを設け、該センサーが扉33の閉状態を検知した場合に金庫11のCPU51がRAM53内の第1パスワード記憶エリアに格納され第1パスワードをリセットするようにしてもよい。このように第1パスワードをリセットすることで有効な第1パスワードを当該作業時のみ有効にすることが可能で、パスワードの管理も必要なく、且つパスワードの漏洩という問題もない。
【0047】
図1に示すように、商品登録装置10の通信部はLANケーブル13に接続されたルータ15からインターネット16を介して通信を行い管理装置であるサーバ17と通信を行うようになっている。取扱者の識別番号を入力する代わりに第2パスワードを使うことで、例えば現金回収業者の担当取扱者が、金庫11の扉33を開閉することが想定される。つまり、店舗の従業員が一日の作業が終了する際、商品登録装置10にて、第2パスワードを生成するモードに入り、生成した第2パスワードを予め設定された電子メールアドレスに送信する。この電子メールアドレスを、現金回収業者のパソコン18のメールアドレスや、現金回収業者の担当取扱者の携帯端末(携帯電話機)19の電子メールアドレスとする。これにより、現金回収業者の担当取扱者のみが第2パスワードを知ることができる。このように現金回収業者の担当取扱者の携帯端末19に、第2のパスワードを送信することで、現金回収業者の担当取扱者が移動中であっても、この第2パスワードを正しく受け取ることができる。そして、この第2のパスワードは商品登録装置10のRAM43の第2パスワード記憶エリアに格納される。
【0048】
図10は取扱者の識別番号を入力する代わりに第2パスワードを使う場合のフローを示す図である。先ず、店舗の従業員が一日の作業を終了する際に、商品登録装置10にて第2パスワードを生成するモードに入る(ステップST100)。商品登録装置10の表示部である液晶タッチパネル23の面には図11に示す「第2パスワード生成モード」、「実行」、「終了」という文字情報が表示される。「実行」キー部を押すことにより、商品登録装置10のROM42に格納されている乱数生成プログラムが起動し、乱数である例えば4桁の数字からなる第2パスワードを生成する。生成された第2パスワードはRAM43の第2パスワード記憶エリアに格納される(ステップST101)。続いて生成された第2パスワードを店舗コントローラ14、ルータ15、インターネット16を介してサーバ17へ送信する(ステップST102)。
【0049】
サーバ17は上記第2パスワードを受信すると、予め該サーバ17に設定された携帯端末19やパソコン18の電子メールアドレスにステップST100で生成された第2パスワードを送信する。これにより、現金回収業者の担当取扱者は、携帯端末19やパソコン18で受信した第2パスワードをそれぞれの表示部で見ることで、第2パスワードを知ることができる。なお、商品登録装置10で第2パスワードの生成モード(図11参照)にて、「実行」を押すと、第2パスワードの生成(発行)コマンドがサーバ17へ送信され、サーバ17にて第2パスワードを生成するようにしてもよい。その際、サーバで生成された第2パスワードを商品登録装置10に送信させ、商品登録装置10で第2パスワードをRAM43の第2パスワード記憶エリアに格納してもよい。
【0050】
店舗に到着した担当取扱者は商品登録装置10の液晶タッチパネル23に表示されている図12に示すような画面により、上記知ることができた第2パスワードを入力し「実行」を押す(ステップST103)。続いて、商品登録装置10のRAM43の第2パスワード記憶エリアに格納されている第2パスワードと入力された第2パスワードを比較し、第1パスワードの生成が可能かを判断する(ステップST104)。即ち、合致する場合は可能としステップST106に移行し、合致しない場合は不可として第1パスワードの生成を拒否する(ステップ105)。
【0051】
ステップST106では、商品登録装置10の液晶タッチパネル23に図12と同様の画面(図示を省略)、「第1パスワード生成モード」、「実行」、「終了」等のキーが画面に表示される。ここで「実行」を押すことにより、CPU41はROM42に格納されている乱数生成プログラムが起動し、乱数である第1パスワードを生成する(ステップST106)。続いて生成された第1パスワードを金庫11に送信し、金庫11のRAM53の第1パスワード記憶エリアに格納する(ステップST107)。続いて生成された第1パスワードを報知、即ちステップST106で生成された第1パスワードを液晶タッチパネル23に表示し、或いは印字部21aでシートに第1パスワードが印字されたレシートをレシート発行口21から発行する(ステップST108)。
【0052】
金庫11の表示部32には図13に示す画面が表示されており「パスワードを入力してください」との指示に従って、上記ステップST108で報知された第1パスワードを入力することにより、開錠され扉33を開くことができる。
【0053】
管理装置であるサーバ17はASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を運営する業者によって管理されていることが考えられるが、商品登録装置10、金庫11を管理する同一の会社が運営してもよい。
【0054】
商品登録装置10に備える取扱者履歴ファイルには、図8に示すように、パスワードを生成した識別番号毎に、識別番号、パスワード、該パスワードが生成された日付と時刻データとが記憶される。これにより、誰がいつ、パスワードを生成したかが解り、現金回収を担当した者の履歴を把握できる。
【0055】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。また、上記実施の形態において、第1のパスワード、第2のパスワード共に、4桁の数字からなるパスワードにて説明したがこれに限らず、5桁や6桁の数字でも良い。また、数字の他にアルファベットや記号を含むパスワードであってもよい。
【0056】
また、第1パスワード生成手段を自動に起動させるようなモードを設け、生成された第1パスワードを遂次報知するようにし、併せて金庫にも生成された第1パスワードを送信するようにしてもよい。即ち、第1パスワードを例えば30分或いは1時間等の所定時間間隔ごとにランダムに自動生成し、その生成された第1パスワードを例えば予め設定してある金庫取扱業者の携帯電話機へメールで送信し、新たな第1パスワードを携帯電話機の表示部に遂次表示させるようにしてもよい。そして同時に金庫へも該生成された第1パスワードを送信し、金庫に記憶されている第1パスワードを順次上書き(更新)していくようにしてもよい。
【0057】
また、報知手段として、商品登録装置10とは別体で商品登録装置10と有線或いは無線で通信可能な第1パスワードを表示するための表示部を、例えば金庫近傍に配置してもよい。
【0058】
また、金庫の表示部に、第1パスワードを金庫で受信してから所定時間だけ表示させるようにしてもよい。このようにすることで、現金回収業者の担当者が店を訪問し、金庫の前に回収担当者が待機するような場合、第1パスワードの生成は店員が行った直後に、金庫の表示部に第1パスワードが表示されるので、担当者はそのパスワードを入力することで金庫の扉を開錠することができるようになる。そして、回収に必要な例えば1分間等の予め決められた時間経過後は金庫の表示部に表示された第1パスワードを消去することでパスワードの漏洩を防ぐことができ、更に金庫にて受信した第1パスワードも所定時間経過後は無効になるように制御することで確実にパスワードの漏洩を防ぐことができ、且つ、回収担当者もパスワードの管理が不要となりより好ましい。これは上記第1パスワードを表示するための表示部を商品登録装置10とは別体で設ける場合も同様である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に係る金庫システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る金庫システムの商品登録装置と金庫の外観を示す図である。
【図3】本発明に係る金庫システムの商品登録装置の電気システム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る金庫システムの金庫の電気システム構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る金庫システムの第1パスワードを発行するフローを示す図である。
【図6】本発明に係る金庫システムの第1パスワード生成モード画面を示す図である。
【図7】本発明に係る金庫システムの取扱者ファイルを示す図である。
【図8】本発明に係る金庫システムの取扱者履歴ファイルを示す図である。
【図9】本発明に係る金庫システムの第1パスワードを発行するフローを示す図である。
【図10】本発明に係る金庫システムの第2パスワードを発行するフローを示す図である。
【図11】本発明に係る金庫システムの第2パスワード生成モード画面を示す図である。
【図12】本発明に係る金庫システムの第1パスワード生成モード画面を示す図である。
【図13】本発明に係る金庫システムの金庫パスワード入力画面を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
10 商品登録装置
11 金庫
12 通信回線
13 LANケーブル
14 店舗コントローラ
15 ルータ
16 インターネット
17 サーバ(管理装置)
18 パソコン
19 携帯端末
21 レシート発行口
22 キー操作部
23 液晶タッチパネル
24 客側表示部
25 カードリーダライタ
26 ドロアー
31 キー入力部
32 表示部
33 扉
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 駆動回路
45 通信部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 駆動回路
55 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置と、入力されたパスワードが適切と判断された場合のみ扉の開錠を許可する機能を備えた金庫とが通信可能になっている金庫システムであって、
前記金庫の扉の開錠を許可する第1パスワードをランダムに生成する第1パスワード生成手段と、
前記生成された第1パスワードを少なくとも金庫に送信する第1パスワード送信手段と、
該生成された第1パスワードを報知する報知手段と、
前記金庫に、少なくとも前記第1パスワードを受信する第1パスワード受信手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、入力されたパスワードが前記受信した第1パスワードと合致するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記金庫にて入力されたパスワードが前記受信した第1パスワードと合致すると判断された場合に前記金庫の扉を開錠する制御手段とを具備していることを特徴とする金庫システム。
【請求項2】
請求項1に記載の金庫システムにおいて、
前記第1パスワード生成手段を、前記商品登録装置と通信可能なサーバに設け、
前記商品登録装置は、第1パスワード発行を促すコマンドを送信するコマンド送信手段を有し、該コマンドに基づき前記サーバにて前記第1パスワードを生成し、
前記第1パスワード送信手段は、前記サーバに設けられ、前記金庫及び前記商品登録装置、或いは前記サーバに予め設定された送信情報の端末へ、前記生成された第1パスワードを送信することを特徴とする金庫システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の金庫システムにおいて、
前記金庫にて受信した第1パスワードを無効にする第1パスワードリセット手段を具備していることを特徴とする金庫システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金庫システムにおいて、
前記第1パスワードリセット手段は、前記金庫に設けられ、前記第1パスワード送信手段により第1パスワードが送信された後、設定された所定時間経過後に前記第1パスワードを自動的に無効にすることを特徴とする金庫システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の金庫システムにおいて、
前記商品登録装置の取扱者を識別する取扱者識別手段と、
各取扱者毎に前記第1パスワード生成手段により第1パスワードの生成を許可するか否かが設定されている取扱者情報を記憶する取扱者情報記憶手段と、
前記取扱者識別手段により識別された取扱者が、前記取扱者情報記憶手段の取扱者情報に基づき前記第1パスワードの生成が許可されているかどうかを判断する第1パスワード許可判断手段とを備え、
前記第1パスワード許可判断手段が許可した取扱者のみが、前記第1パスワードを生成できるようになっていることを特徴とする金庫システム。
【請求項6】
請求項5項に記載の金庫システムにおいて、
前記第1パスワード生成手段が第1パスワードの生成を実行する際、前記取扱者識別手段により識別された取扱者の前記取扱者情報と、前記商品登録装置の時計機能が有する日時データとを記憶する取扱者履歴情報記憶手段を備えたことを特徴とする金庫システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の金庫システムにおいて、
前記第1パスワード生成手段による第1パスワード生成の実行を許可する為の第2パスワード生成手段と、
前記商品登録装置に設けられた前記生成された第2パスワードを記憶する第2パスワード記憶手段と、
生成された第2パスワードを、予め設定された電子メールアドレスに送信する第2パスワード送信手段と、
前記商品登録装置に設けられ、前記第2パスワードを入力する第2パスワード入力手段と、
前記第2パスワード入力手段により入力された第2パスワードが、前記第2パスワード記憶手段に記憶された第2パスワードと一致するか否かを判断する第2パスワード判断手段とを備え、
前記第2パスワード判断手段が前記第2パスワード入力手段で入力された第2パスワードが前記第2パスワード記憶手段に記憶された第2パスワードに合致すると判断した時、前記第1パスワード生成手段により第1パスワードを生成可能にすることを特徴とする金庫システム。
【請求項8】
請求項7に記載の金庫システムにおいて、
前記第2パスワード送信手段は、前記商品登録装置に設けるか又は該商品登録装置と通信可能に接続された前記サーバに設けることを特徴とする金庫システム。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の金庫システムにおいて、
前記電子メールアドレスはメール受信機能を備えた携帯端末の電子メールアドレスであることを特徴とする金庫システム。
【請求項10】
買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置であって、
金庫の扉を開錠するためのパスワードをランダムに生成する生成手段と、該生成手段で生成されたパスワードを金庫へ送信する送信手段とを備えたことを特徴とする商品登録装置。
【請求項11】
扉の開錠をパスワードの入力によって行う金庫であって、
買い上げられた商品の登録と精算を行う機能を備えた商品登録装置又は該商品登録装置に通信可能に接続されたサーバに設けられたパスワード生成手段でランダムに生成されたパスワードを受信する受信手段と、
パスワードを入力する入力手段と、
前記入力手段で入力されたパスワードが前記受信手段で受信したパスワードと合致するかを判断する判断手段と、
前記判断手段が入力された前記パスワードが前記受信したパスワードと合致すると判断した場合に前記扉の開錠を行うよう制御する制御手段と、
前記受信したパスワードを無効にするリセット手段を備えたことを特徴とする金庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−309061(P2007−309061A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142112(P2006−142112)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】