説明

電子黒板、生徒端末、サーバ及びプログラム

【課題】板書の内容と教科書の部分との対応を分かり易くする。
【解決手段】電子黒板3は、ユーザから操作を受ける入力部32と、教科書の内容を表示させる教科書表示エリアK及び入力部32により入力される板書の内容を表示させる板書エリアBとを表示領域内に作成可能な表示部31と、入力部32に対するユーザ操作に基づいて、教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、当該入力部32により範囲指定された部分を、板書エリアBにコピーして表示させるCPU35とを備える。CPU35は、コピー手段による板書エリアB内のコピー部分に対して入力部32により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるとともに、この入力内容を、教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子黒板、生徒端末、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、教育現場においては、電子黒板や生徒端末と呼ばれる情報表示装置が使用されており、これらの情報表示装置を用いた授業では、電子黒板に教師が入力した文字等が生徒端末に送信され、生徒端末で入力した文字等が電子黒板に送信されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところで、小学校や中学校の授業においては、ノートに板書を書き写して学習することが重要である。
そのため、これらの情報表示装置を用いる場合であっても、一般的には、紙の教科書を用いる場合と同様に、先生が教科書の関連部分を一通り読んだ後、板書しながらポイントを説明し、生徒が説明を聞きながら板書をノートに書き写す、といった進め方で授業が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4001464号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような授業の進め方では、板書やノートの内容が教科書のどの部分に対応しているかが、後で分かり難くなってしまう。
【0006】
本発明の課題は、板書,ノートの内容と教科書の部分との対応を分かり易くすることのできる電子黒板、生徒端末、サーバ及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電子黒板において、
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアにコピーして表示させるコピー手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、生徒端末において、
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアにコピーして表示させコピー手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項7に記載の発明は、電子黒板及び生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから操作を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示させる黒板側教科書エリアと、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから操作を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示させる端末側教科書エリアと、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとにコピーして表示させるコピー手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる黒板側コピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる端末側コピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、板書,ノートの内容と教科書の部分との対応を分かり易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】授業支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】電子黒板及び生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図4】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図8】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図9】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図10】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0013】
図1は、本実施の形態における授業支援システム1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態における授業支援システム1は、サーバ2と、電子黒板3と、生徒端末4とを備えている。
【0014】
[サーバ]
サーバ2は、複数の学校の電子黒板3や生徒端末4に対して機能やデータを提供するものであり、図2に示すように、表示部21と、入力部22と、通信部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0015】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0016】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0017】
通信部23は、複数の電子黒板3や生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0018】
記憶部24は、サーバ2の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係る授業支援プログラム240と、書籍データベース241と、板書・ノートデータベース242と、IDデータベース243等とを記憶している。
【0019】
授業支援プログラム240は、後述の教室サーバ処理(図4〜図6参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0020】
書籍データベース241は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。なお、本実施の形態における教科書データDは、教科書をPDF形式で画像化したデータとなっている。
【0021】
IDデータベース243は、サーバ2にアクセスし得る電子黒板3及び生徒端末4のIDコード(以下、黒板ID,端末IDとする)と、これら電子黒板3及び生徒端末4の属する教室のIDコード(以下、教室IDとする)とを対応付けて複数記憶している。
【0022】
板書・ノートデータベース242は、電子黒板3で入力される板書の内容を、その教科と、当該電子黒板3の黒板IDとに対応付けるとともに、生徒端末4で入力されるノートの内容を、その教科と、当該生徒端末4の端末IDとに対応付けてそれぞれ記憶するようになっている。
【0023】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、サーバ2を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0024】
[電子黒板]
電子黒板3は、教室に設置されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部31と、入力部32と、通信部33と、記憶部34と、CPU35等とを備えて構成されている。
【0025】
表示部31は、ディスプレイ310を備えており、CPU35から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ310に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ310は、いわゆるタッチパネル321と一体的に形成されており、ユーザ(教師)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0026】
入力部32は、キー群320や上述のタッチパネル321を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル321の位置に対応する信号をCPU35に出力するようになっている。
【0027】
通信部33は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部33はサーバ2を介して生徒端末4と通信するようになっているが、生徒端末4と直接通信することとしても良い。
【0028】
記憶部34は、電子黒板3の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU35の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部34は、IDテーブル343等を記憶している。
【0029】
IDテーブル343は、自機の黒板IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0030】
CPU35は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子黒板3を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU35は、入力部32から入力される操作信号等に応じて記憶部34に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU35は、処理結果を表示部31に適宜出力させる。
【0031】
[生徒端末]
生徒端末4は、教室内の各生徒に所持されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部41と、入力部42と、通信部43と、記憶部44と、CPU45等とを備えて構成されている。
【0032】
表示部41は、ディスプレイ410を備えており、CPU45から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ410に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ410は、いわゆるタッチパネル421と一体的に形成されており、ユーザ(生徒)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0033】
入力部42は、キー群420や上述のタッチパネル421を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル421の位置に対応する信号をCPU45に出力するようになっている。
【0034】
通信部43は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部43はサーバ2を介して電子黒板3と通信するようになっているが、電子黒板3と直接通信することとしても良い。
【0035】
記憶部44は、生徒端末4の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU45の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部44は、IDテーブル443等を記憶している。
【0036】
IDテーブル443は、自機の端末IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0037】
CPU45は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、生徒端末4を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU45は、入力部42から入力される操作信号等に応じて記憶部44に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU45は、処理結果を表示部41に適宜出力させる。
【0038】
[動作]
続いて、サーバ2による教室サーバ処理について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
【0039】
この教室サーバ処理においては、まずCPU25は、図4に示すように、教師の操作によって何れかの電子黒板3が書籍の閲覧要求を受けるか否かを判定し(ステップS1)、受けないと判定した場合(ステップS1;No)には他の処理へ移行する。
【0040】
また、ステップS1において何れかの電子黒板3が書籍の閲覧要求を受けたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU25は、閲覧要求を受けた電子黒板3(以下、他の電子黒板3と区別して電子黒板3Sとする)から、当該電子黒板3SのIDテーブル343に記憶された黒板ID及び教室IDを受信する(ステップS2)。
【0041】
次に、CPU25は、受信した教室IDで示される教室での授業用に、電子黒板3Sと、当該電子黒板3Sに対応する各生徒端末4(以下、他の生徒端末4と区別して生徒端末4Sとする)とのための作業領域を記憶部24内に作成する(ステップS3)。
【0042】
次に、CPU25は、閲覧する書籍の指定情報を電子黒板3Sから受信した後(ステップS4)、教科書が指定されているか否かを判定し(ステップS5)、指定されていないと判定した場合(ステップS5;No)には他の処理へ移行する。
【0043】
また、ステップS5において教科書が指定されていると判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU25は、閲覧する章番号及びページ番号の指定情報か、或いは前回の教室サーバ処理において最後に表示していたページの指定情報を電子黒板3Sから受信する(ステップS6)。
【0044】
次に、CPU25は、ステップS4で指定された教科書(以下、指定教科書とする)のうち、ステップS6で指定されたページを含む見開きの教科書データDを電子黒板3S及び生徒端末4Sに送信し、そのディスプレイ310,410に表示させる(ステップS7)。
【0045】
次に、図5に示すように、CPU25は、電子黒板3Sに対する操作を受信したか否かを判定し(ステップS8)、受信したと判定した場合(ステップS8;Yes)には、電子黒板3Sで板書機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS11)。ここで、板書機能とは、電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを表示させるとともに、生徒端末4のディスプレイ410にノートエリアNを表示させる機能である(図8参照)。更に、板書エリアBとは、教師が板書を行うためのエリアであり、ノートエリアNとは、生徒がノートをとるためのエリアである。
【0046】
このステップS11において板書機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU25は電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを作成して表示させるとともに(ステップS12)、生徒端末4Sのディスプレイ410にノートエリアNを作成して表示させ(ステップS13)、上述のステップS8に移行する。より詳細には、これらのステップS12,S13においてCPU25は、ディスプレイ310,410の右側に教科書表示エリアK(図8参照)を作成して当該教科書表示エリアKに教科書を1ページ分表示させるとともに、ディスプレイ310,410の左側に板書エリアB,ノートエリアNを作成して現在の日付と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数とを表示させる。
【0047】
また、上述のステップS11において板書機能の指定操作が行われなかったと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU25は、板書反映教科書モードへの移行操作が行われたか否かを判定する(ステップS21)。ここで、板書反映教科書モードとは、教科書の内容が板書エリアBにコピーされた後、当該コピー部分に入力が行われる場合に、その入力内容を教科書表示エリアKの教科書に反映させるモードである。なお、本実施の形態においては、電子黒板3Sにおいて一旦、板書機能の指定操作が行われた後に、ステップS21以降の処理が行われることとして説明する。
【0048】
このステップS21において板書反映教科書モードへの移行操作が行われたと判定した場合(ステップS21;Yes)には、CPU25は、電子黒板3Sの表示モードを板書反映教科書モードに設定するとともに(ステップS22)、生徒端末4Sの表示モードをノート反映教科書モードに設定する(ステップS23)。ここで、ノート反映教科書モードとは、教科書の内容がノートエリアNにコピーされた後、当該コピー部分に入力が行われる場合に、その入力内容を教科書表示エリアKの教科書に反映させるモードである。
【0049】
次に、CPU25は、現時点で板書エリアB,ノートエリアNに後述のコピー表示エリアCまたはトレース表示エリアT(図9参照)が表示されており、そのコピー部分(トレースコピー部分)内で文字等が入力されている場合には、その入力位置を検出し、教科書表示エリアKに表示されているコピー元部分内での対応位置に同じ内容を反映させて表示させ(ステップS24)、上述のステップS8に移行する。より具体的には、このときCPU25は、板書エリアB(またはノートエリアN)にコピー表示エリアCが表示されており、そのコピー部分内で文字等が入力されている場合には、電子黒板3S(または生徒端末4S)について後述のステップS35と同様の処理を行う一方、板書エリアB(またはノートエリアN)にトレース表示エリアTが表示されており、そのトレースコピー部分内で文字等が入力されている場合には、電子黒板3S(または生徒端末4S)について後述のステップS38と同様の処理を行う。
【0050】
また、ステップS21において板書反映教科書モードへの移行操作が行われなかったと判定した場合(ステップS21;No)には、CPU25は、手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS31)。
【0051】
このステップS31において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたと判定した場合(ステップS31;Yes)には、CPU25は、その操作が板書エリアBに対して行われたか否かを判定し(ステップS32)、板書エリアBに行われていないと判定した場合(ステップS32;No)には他の処理へ移行する。
【0052】
また、ステップS32において操作が板書エリアBに対して行われたと判定した場合(ステップS32;Yes)には、CPU25は、板書エリアB内の操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS33)。また、このときCPU25は、入力内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。なお、このとき板書エリアBにおけるコピー表示エリアCに対して入力が行われている場合には、CPU25は、コピー部分を残したまま、その上に入力内容を重ねて表示させる。また、板書エリアBにおけるトレース表示エリアTに対して入力が行われている場合には、CPU25は、トレースコピー部分に対し、入力内容を上書きして表示させる。ここで、上書きするとは、入力位置を予め白色に塗った状態で、入力することを意味する。
【0053】
次に、CPU25は、手書き入力またはマーカ入力の操作が板書エリアBにおけるコピー表示エリアCに対して行われ、かつ現在の電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであるか否かを判定し(ステップS34)、操作がコピー表示エリアCに行われ、かつ表示モードが板書反映教科書モードであると判定した場合(ステップS34;Yes)には、教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容を残したまま、その上に入力内容を重ねて表示させ(ステップS35)、上述のステップS8に移行する。より詳細には、このときCPU25は、コピー表示エリアCに表示されているコピー部分内での入力位置を検出し、教科書表示エリアKに表示されているコピー元部分内での対応位置に、同じ内容を重ねて表示させる。
【0054】
また、ステップS34において手書き入力またはマーカ入力の操作が板書エリアBにおけるコピー表示エリアCに対して行われなかったか、或いは電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードでないと判定した場合(ステップS34;No)には、CPU25は、手書き入力またはマーカ入力の操作が板書エリアBにおけるトレース表示エリアTに対して行われ、かつ電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであるか否かを判定する(ステップS37)。
【0055】
このステップS37において、手書き入力またはマーカ入力の操作が板書エリアBにおけるトレース表示エリアTに対して行われなかったか、或いは電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードでないと判定した場合(ステップS37;No)には、CPU25は、上述のステップS8に移行する。
【0056】
また、ステップS37において手書き入力またはマーカ入力の操作が板書エリアBにおけるトレース表示エリアTに対して行われ、かつ電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであると判定した場合(ステップS37;Yes)には、CPU25は、教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容に対し、入力内容を上書きして表示させ(ステップS38)、上述のステップS8に移行する。より詳細には、このときCPU25は、トレース表示エリアTに表示されているコピー部分内での入力位置を検出し、教科書表示エリアKに表示されているコピー元部分内での対応位置に、同じ内容を上書きして表示させる。
【0057】
また、上述のステップS31において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われなかったと判定した場合(ステップS31;No)には、CPU25は、コピー機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS41)。
【0058】
このステップS41においてコピー機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS41;Yes)には、CPU25は、電子黒板3Sのディスプレイ310における教科書表示エリアK内でコピー部分として範囲指定される領域の位置情報を受信するとともに(ステップS42)、板書エリアB内で貼付位置(コピー先の位置)として範囲指定される領域の位置情報を受信する(ステップS43)。
【0059】
次に、CPU25は、板書エリアBの貼付位置を赤枠で囲んでコピー表示エリアCとして設定し、このコピー表示エリアCにコピー部分を貼り付けて表示させる(ステップS44)。また、このときCPU25は、板書エリアBにコピーした内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。また、このときCPU25は、電子黒板3Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分を赤枠で囲んで表示させる。
【0060】
次に、CPU25は、各生徒端末4SにおけるノートエリアNのうち、電子黒板3の板書エリアBにおける貼付位置との対応位置を赤枠で囲んでコピー表示エリアCとして設定し、このコピー表示エリアCに電子黒板3Sと同じコピー部分を貼り付けて表示させ(ステップS45)、上述のステップS8に移行する。また、このときCPU25は、ノートエリアNにコピーした内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。また、このときCPU25は、生徒端末4Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分を赤枠で囲んで表示させる。
【0061】
また、ステップS41においてコピー機能の指定操作が行われなかったと判定した場合(ステップS41;No)には、CPU25は、トレース機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS51)。ここで、本実施の形態におけるトレース機能とは、教科書の内容を低濃度化して板書エリアBにコピーし、上書き可能に表示させる機能である。以下、低濃度化してコピーされる部分をトレースコピー部分として説明する。
【0062】
このステップS51においてトレース機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS51;Yes)には、CPU25は、電子黒板3Sのディスプレイ310における教科書表示エリアK内でトレースコピー部分として範囲指定される領域の位置情報を受信するとともに(ステップS52)、板書エリアB内で貼付位置(コピー先の位置)として範囲指定される領域の位置情報を受信する(ステップS53)。
【0063】
次に、CPU25は、板書エリアBの貼付位置を青枠で囲んでトレース表示エリアTとして設定し、このトレース表示エリアTにトレースコピー部分を低濃度化して貼り付けて表示させる(ステップS54)。また、このときCPU25は、板書エリアBにトレースコピーした内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。また、このときCPU25は、電子黒板3Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分を青枠で囲んで表示させる。
【0064】
次に、CPU25は、各生徒端末4SにおけるノートエリアNのうち、電子黒板3の板書エリアBにおける貼付位置との対応位置を青枠で囲んでトレース表示エリアTとして設定し、このトレース表示エリアTに電子黒板3Sと同じトレースコピー部分を低濃度化して貼り付けて表示させ(ステップS55)、上述のステップS8に移行する。また、このときCPU25は、ノートエリアNにトレースコピーした内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。また、このときCPU25は、生徒端末4Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分を青枠で囲んで表示させる。
【0065】
また、上述のステップS8において電子黒板3Sに対する操作を受信しなかったと判定した場合(ステップS8;No)には、図6に示すように、CPU25は、生徒端末4Sに対する操作を受信したか否かを判定する(ステップS61)。
【0066】
このステップS61において生徒端末4Sに対する操作を受信したと判定した場合(ステップS61;Yes)には、CPU25は、手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS62)。
【0067】
このステップS62において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたと判定した場合(ステップS62;Yes)には、CPU25は、その操作がノートエリアNに対して行われたか否かを判定する(ステップS63)。
【0068】
このステップS63において操作がノートエリアNに対して行われていないと判定した場合(ステップS63;No)には、CPU25は、他の処理へ移行する。
【0069】
また、ステップS63において操作がノートエリアNに対して行われたと判定した場合(ステップS63;Yes)には、CPU25は、操作を受けた生徒端末4Sにおいて、ノートエリアN内の操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS64)。また、このときCPU25は、操作を受けた生徒端末4Sの端末IDに入力内容を対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。なお、このときノートエリアNにおけるコピー表示エリアCに対して入力が行われている場合には、CPU25は、コピー部分を残したまま、その上に入力内容を重ねて表示させる。また、ノートエリアNにおけるトレース表示エリアTに対して入力が行われている場合には、CPU25は、トレースコピー部分に対し、入力内容を上書きして表示させる。
【0070】
次に、CPU25は、手書き入力またはマーカ入力の操作がノートエリアNにおけるコピー表示エリアCに対して行われ、かつ現在の生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであるか否かを判定し(ステップS65)、操作がコピー表示エリアCに行われ、かつ表示モードがノート反映教科書モードであると判定した場合(ステップS65;Yes)には、操作を受けた生徒端末4Sにおいて教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容を残したまま、その上に入力内容を重ねて表示させ(ステップS66)、上述のステップS8に移行する。より詳細には、このときCPU25は、コピー表示エリアCに表示されているコピー部分内での入力位置を検出し、教科書表示エリアKに表示されているコピー元部分内での対応位置に、同じ内容を重ねて表示させる。
【0071】
また、ステップS65において手書き入力またはマーカ入力の操作がノートエリアNにおけるコピー表示エリアCに対して行われなかったか、或いは生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードでないと判定した場合(ステップS65;No)には、CPU25は、手書き入力またはマーカ入力の操作がノートエリアNにおけるトレース表示エリアTに対して行われ、かつ生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであるか否かを判定する(ステップS67)。
【0072】
このステップS67において、手書き入力またはマーカ入力の操作がノートエリアNにおけるトレース表示エリアTに対して行われなかったか、或いは生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードでないと判定した場合(ステップS67;No)には、CPU25は、上述のステップS8に移行する。
【0073】
また、ステップS67において手書き入力またはマーカ入力の操作がノートエリアNにおけるトレース表示エリアTに対して行われ、かつ生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであると判定した場合(ステップS67;Yes)には、CPU25は、操作を受けた生徒端末4Sにおいて教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容に対し、入力内容を上書きして表示させ(ステップS68)、上述のステップS8に移行する。より詳細には、このときCPU25は、トレース表示エリアTに表示されているコピー部分内での入力位置を検出し、教科書表示エリアKに表示されているコピー元部分内での対応位置に、同じ内容を上書きして表示させる。
【0074】
また、上述のステップS62において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われなかったと判定した場合(ステップS62;No)には、CPU25は、コピー機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS71)。
【0075】
このステップS71においてコピー機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS71;Yes)には、CPU25は、生徒端末4Sのディスプレイ410における教科書表示エリアK内でコピー部分として範囲指定される領域の位置情報を受信するとともに(ステップS72)、ノートエリアN内で貼付位置(コピー先の位置)として範囲指定される領域の位置情報を受信する(ステップS73)。
【0076】
次に、CPU25は、操作を受けた生徒端末4SにおいてノートエリアNの貼付位置を赤枠で囲んでコピー表示エリアCとして設定し、このコピー表示エリアCにコピー部分を貼り付けて表示させ(ステップS74)、上述のステップS8に移行する。また、このときCPU25は、操作を受けた生徒端末4Sの端末IDに、ノートエリアNにコピーした内容を対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。また、このときCPU25は、操作を受けた生徒端末4Sにおいて生徒端末4Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分を赤枠で囲んで表示させる。
【0077】
また、ステップS71においてコピー機能の指定操作が行われなかったと判定した場合(ステップS71;No)には、CPU25は、トレース機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS81)。
【0078】
このステップS81においてトレース機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS81;Yes)には、CPU25は、生徒端末4Sのディスプレイ410における教科書表示エリアK内でトレースコピー部分として範囲指定される領域の位置情報を受信するとともに(ステップS82)、ノートエリアN内で貼付位置(コピー先の位置)として範囲指定される領域の位置情報を受信する(ステップS83)。
【0079】
次に、CPU25は、ノートエリアNの貼付位置を青枠で囲んでトレース表示エリアTとして設定し、このトレース表示エリアTにトレースコピー部分を低濃度化して貼り付けて表示させ(ステップS84)、上述のステップS8に移行する。また、このときCPU25は、操作を受けた生徒端末4Sの端末IDに、ノートエリアNにトレースコピーした内容を対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。また、このときCPU25は、生徒端末4Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分を青枠で囲んで表示させる。
【0080】
また、ステップS81においてトレース機能の指定操作が行われなかったと判定した場合(ステップS81;No)には、CPU25は、ノート反映教科書モードへの移行操作が行われたか否かを判定する(ステップS91)。
【0081】
このステップS91においてノート反映教科書モードへの移行操作が行われなかったと判定した場合(ステップS91;No)には、CPU25は、他の処理へ移行する。
【0082】
また、ステップS91においてノート反映教科書モードへの移行操作が行われたと判定した場合(ステップS91;Yes)には、CPU25は、現時点でノートエリアNにコピー表示エリアCまたはトレース表示エリアTが表示されており、そのコピー部分(トレースコピー部分)内で文字等が入力されている場合には、その入力位置を検出し、教科書表示エリアKに表示されているコピー元部分内での対応位置に同じ内容を反映させて表示させ(ステップS92)、上述のステップS8に移行する。より具体的には、このときCPU25は、ノートエリアNにコピー表示エリアCが表示されており、そのコピー部分内で文字等が入力されている場合には、操作を受けた生徒端末4Sについて上述のステップS66と同様の処理を行う一方、ノートエリアNにトレース表示エリアTが表示されており、そのトレースコピー部分内で文字等が入力されている場合には、操作を受けた生徒端末4Sについて上述のステップS68と同様の処理を行う。
【0083】
また、上述のステップS61において生徒端末4Sに対する操作を受信しなかったと判定した場合(ステップS61;No)には、CPU25は、他の情報を受信したか否かを判定する(ステップS9)。
【0084】
そして、このステップS9において他の情報を受信したと判定した場合(ステップS9;Yes)にはCPU25は当該情報に応じた処理を行う一方、受信しなかったと判定した場合(ステップS9;No)には上述のステップS8に移行する。
【0085】
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述の教室サーバ処理を具体的に説明する。
【0086】
まず、教師が電子黒板3で書籍の閲覧要求を行い(ステップS1;Yes)、閲覧する書籍として教科書を指定し(ステップS5;Yes)、閲覧する章番号及びページ番号を指定すると(ステップS6)、図7に示すように、指定教科書の各ページのうち、指定されたページを含む見開きの教科書データDが電子黒板3S及び生徒端末4Sに送信され、そのディスプレイ310,410に表示される(ステップS7)。
【0087】
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS8;Yes)、板書機能の指定操作を行うと(ステップS11;Yes)、図8(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310の右側に教科書表示エリアKが作成されて当該教科書表示エリアKに教科書が1ページ分表示されるとともに、ディスプレイ310の左側に板書エリアBが作成されて現在の日付「20110214」と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数「P10」とが表示される(ステップS12)。また、図8(b)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410の右側に教科書表示エリアKが作成されて当該教科書表示エリアKに教科書が1ページ分表示されるとともに、ディスプレイ410の左側にノートエリアNが作成されて現在の日付「20110214」と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数「P10」とが表示される(ステップS13)。
【0088】
次に、教師が板書反映教科書モードへの移行操作を行うと(ステップS21;Yes)、電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードに設定されるとともに(ステップS22)、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定される(ステップS23)。なお、本動作例においては、電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードでない場合には、ディスプレイ310の右下部分に授業の教科名(「算数2年」など)が表示され(図7参照)、板書反映教科書モードである場合には、その旨を示す「板書」のマークが教科名の手前側に表示されるようになっている(図8(a)参照)。同様に、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードでない場合には、ディスプレイ410の右下部分に授業の教科名(「算数2年」など)が表示され(図7参照)、ノート反映教科書モードである場合には、その旨を示す「ノート」のマークが教科名の手前側に表示されるようになっている(図8(b)参照)。
【0089】
次に、教師が板書エリアBに対して「かけ算 5のだん」と手書き入力すると(ステップS31;Yes、ステップS32;Yes)、図8(a)に示すように、板書エリアB内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS33)。
【0090】
同様に、生徒がノートエリアNに対して「かけ算 5のだん」と手書き入力すると(ステップS62;Yes、ステップS63;Yes)、図8(b)に示すように、ノートエリアN内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS64)。
【0091】
次に、教師がコピー機能の指定操作を行い(ステップS41;Yes)、図9(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310における教科書表示エリアK内でコピー部分の範囲指定を行った後(ステップS42)、板書エリアB内で貼付位置(コピー先の位置)の範囲指定を行うと(ステップS43)、板書エリアBの貼付位置が赤枠で囲まれてコピー表示エリアCとして設定され、このコピー表示エリアCにコピー部分が貼り付けて表示される(ステップS44)。また、このとき電子黒板3Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分が赤枠で囲まれて表示される。
【0092】
次に、図9(b)に示すように、各生徒端末4SにおけるノートエリアNのうち、電子黒板3Sの板書エリアBにおける貼付位置との対応位置が赤枠で囲まれてコピー表示エリアCとして設定され、このコピー表示エリアCに電子黒板3Sと同じコピー部分が貼り付けて表示される(ステップS45)。また、このとき生徒端末4Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分が赤枠で囲まれて表示させる。
【0093】
次に、教師がトレース機能の指定操作を行い(ステップS51;Yes)、図9(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310における教科書表示エリアK内でトレースコピー部分の範囲指定を行った後(ステップS52)、板書エリアB内で貼付位置(コピー先の位置)の範囲指定を行うと(ステップS53)、板書エリアBの貼付位置が青枠で囲まれてトレース表示エリアTとして設定され、このトレース表示エリアTにトレースコピー部分が低濃度化されて貼り付けて表示される(ステップS54)。また、このとき電子黒板3Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分が青枠で囲まれて表示される。
【0094】
次に、図9(b)に示すように、各生徒端末4SにおけるノートエリアNのうち、電子黒板3Sの板書エリアBにおける貼付位置との対応位置が青枠で囲まれてトレース表示エリアTとして設定され、このトレース表示エリアTに電子黒板3Sと同じトレースコピー部分が低濃度化されて貼り付けて表示される(ステップS55)。また、このとき生徒端末4Sの教科書表示エリアKにおけるコピー元部分が青枠で囲まれて表示される。
【0095】
次に、教師が板書エリアBのコピー表示エリアCに対して「5こ 1はこ」等の手書き入力を行うと(ステップS31;Yes、ステップS32;Yes)、図10(a)に示すように、コピー部分を残したまま、コピー表示エリアC内の操作対象位置に入力内容が重ねて表示される(ステップS33)。
【0096】
次に、手書き入力の操作が板書エリアBにおけるコピー表示エリアCに対して行われ、かつ現在の電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであると判定され(ステップS34;Yes)、教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容を残したまま、その上に入力内容「5こ 1はこ」等が重ねて表示される(ステップS35)。
【0097】
次に、教師が板書エリアBのトレース表示エリアTに対して「5×1=5」等の手書き入力を行うと(ステップS31;Yes、ステップS32;Yes)、トレース表示エリアT内の操作対象位置に入力内容が上書き表示される(ステップS33)。但し、この図10(a)と、後述の図10(b)においては、上書きされたトレースコピー部分を残して図示している。
【0098】
次に、手書き入力の操作が板書エリアBにおけるトレース表示エリアTに対して行われ、かつ電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであると判定され(ステップS37;Yes)、教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容に対し、入力内容が上書きして表示される(ステップS38)。
【0099】
次に、生徒がノートエリアNのコピー表示エリアCに対して「5こ 1はこ」等の手書き入力を行うと(ステップS62;Yes、ステップS63;Yes)、図10(b)に示すように、操作を受けた生徒端末4Sにおいて、コピー部分を残したまま、コピー表示エリアC内の操作対象位置に入力内容が重ねて表示される(ステップS64)。
【0100】
次に、手書き入力の操作がノートエリアNにおけるコピー表示エリアCに対して行われ、かつ現在の生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであると判定され(ステップS65;Yes)、操作を受けた生徒端末4Sにおいて教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容を残したまま、その上に入力内容「5こ 1はこ」等が重ねて表示される(ステップS66)。
【0101】
次に、生徒がノートエリアNのトレース表示エリアTに対して「5×1=5」等の手書き入力を行うと(ステップS62;Yes、ステップS63;Yes)、操作を受けた生徒端末4Sにおいて、トレース表示エリアT内の操作対象位置に入力内容が上書き表示される(ステップS64)。
【0102】
そして、手書き入力の操作がノートエリアNにおけるトレース表示エリアTに対して行われ、かつ生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであると判定され(ステップS67;Yes)、操作を受けた生徒端末4Sにおいて教科書表示エリアKに表示されているコピー元の内容に対し、入力内容「5×1=5」等が上書きして表示される(ステップS68)。
【0103】
以上のように、本実施形態の電子黒板3によれば、図5のステップS34〜S35,S42〜S45,図9,図10等に示したように、電子黒板3の教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、範囲指定された部分が板書エリアB及びノートエリアNにコピーして表示され、板書エリアB,ノートエリアN内のコピー部分に対して入力が行われた場合に、この入力内容が当該コピー部分に重ねて表示されるとともに、電子黒板3の教科書表示エリアK,生徒端末4の教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示されるので、教科書の内容をノートにコピーして当該コピー部分に入力を行うと、その入力内容がコピー先の部分とコピー元の部分とにそれぞれ反映される。従って、板書,ノートの内容と教科書の部分との対応を分かり易くすることができる。
また、教科書の補足内容を板書する際(またはノートにとる際に)、コピーにより教科書の内容も含めて板書する(またはノートにとる)ことができるため、板書(またはノート)の内容を分かり易くすることができる。
【0104】
また、図5のステップS37〜S38,S52〜S55,図9,図10等に示したように、電子黒板3の教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、範囲指定された部分が板書エリアB,ノートエリアNに低濃度化してコピーして表示され、板書エリアB,ノートエリアN内のトレースコピー部分に対して入力が行われた場合に、この入力内容が当該トレースコピー部分に上書きして表示されるとともに、電子黒板3の教科書表示エリアK,生徒端末4の教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、当該トレースコピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示されるので、教科書の内容を板書,ノートにトレースコピーして当該トレースコピー部分に入力を行うと、その入力内容がコピー先の部分とコピー元の部分とにそれぞれ上書きされて反映される。従って、コピー部分に入力を行うことで表示が煩雑になる場合であっても、板書,ノートの内容と教科書の部分との対応を分かり易くすることができる。
【0105】
なお、上記の実施の形態における電子黒板3の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0106】
例えば、上記の実施形態では、サーバ2が電子黒板3及び生徒端末4での表示内容を制御することとして説明したが、電子黒板3や生徒端末4がそれぞれ自機の表示内容を制御することとしても良い。より具体的には、上述の授業支援プログラム240と同様のプログラムを電子黒板3が記憶し、このプログラムに基づいてステップS1〜S55における自機内での処理を行うこととしても良い。また、上述の授業支援プログラム240と同様のプログラムを生徒端末4が記憶し、このプログラムに基づいてステップS1〜S7,S61〜S92における自機内での処理を行うこととしても良い。これらの場合であっても、教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、範囲指定された部分が板書エリアB(ノートエリアN)にコピーして表示され、板書エリアB(ノートエリアN)内のコピー部分に対して入力が行われた場合に、この入力内容が当該コピー部分に重ねて表示されるとともに、教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示されるので、教科書の内容を板書にコピーして当該コピー部分に入力を行うと、その入力内容がコピー先の部分とコピー元の部分とにそれぞれ反映される。従って、板書の内容と教科書の部分との対応を分かり易くすることができる。また、教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、範囲指定された部分が板書エリアB(ノートエリアN)に低濃度化してトレースコピーして表示され、板書エリアB(ノートエリアN)内のトレースコピー部分に対して入力が行われた場合に、この入力内容が当該トレースコピー部分に上書きして表示されるとともに、教科書表示エリアKに表示された教科書のうち、当該トレースコピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示されるので、教科書の内容を板書にコピーして当該コピー部分に入力を行うと、その入力内容がコピー先の部分とコピー元の部分とにそれぞれ上書きされて反映される。従って、コピー部分に入力を行うことで表示が煩雑になる場合であっても、板書の内容と教科書の部分との対応を分かり易くすることができる。
【0107】
また、授業支援プログラム240がサーバ2や電子黒板3、生徒端末4に記憶されることとして説明したが、これらに対して着脱可能なメモリカード、CD等の記憶媒体に記憶されることとしてもよい。
【0108】
また、電子黒板3はディスプレイ310を有することとして説明したが、代わりにプロジェクターを有することとしても良い。
【0109】
また、ユーザ操作により表示モードを板書反映教科書モード,ノート反映教科書モードに設定することとして説明したが、更に板書反映教科書モード,ノート反映教科書モードではないモード、つまり教科書への板書,ノートの反映を禁止するモードにそれぞれ設定しなおすこととしても良い。この場合には、教科書の問題を板書やノートにコピーして回答を記入しつつ、教科書のコピー元部分を未回答の状態に保つことができる。従って、教科書内の同じ問題を複数回コピーして回答を記入することができる。
【0110】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアにコピーして表示させるコピー手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項2>
請求項1記載の電子黒板において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアに低濃度化してコピーして表示させるトレースコピー手段と、
前記トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させるトレースコピー部分表示制御手段と、
を備え、
前記板書反映手段は、
前記トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させることを特徴とする電子黒板。
<請求項3>
請求項1または2記載の電子黒板において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記板書反映手段による動作を禁止する板書非反映モードと、前記板書反映手段による動作を許可する板書反映モードとを切り替える板書反映モード切替手段を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項4>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアにコピーして表示させコピー手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項5>
請求項4記載の生徒端末において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアに低濃度化してコピーして表示させるトレースコピー手段と、
前記トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させるトレースコピー部分表示制御手段と、
を備え、
前記ノート反映手段は、
前記トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させることを特徴とする生徒端末。
<請求項6>
請求項4または5記載の生徒端末において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記ノート反映手段による動作を禁止するノート非反映モードと、前記ノート反映手段による動作を許可するノート反映モードとを切り替えるノート反映モード切替手段を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項7>
電子黒板及び生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから操作を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示させる黒板側教科書エリアと、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから操作を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示させる端末側教科書エリアと、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとにコピーして表示させるコピー手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる黒板側コピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる端末側コピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項8>
請求項7記載のサーバにおいて、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとに低濃度化してコピーして表示させるトレースコピー手段と、
前記トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させる黒板側トレースコピー部分表示制御手段と、
前記トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させる端末側トレースコピー部分表示制御手段と、
を備え、
前記板書反映手段は、
前記黒板側トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させ、
前記ノート反映手段は、
前記端末側トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させることを特徴とするサーバ。
<請求項9>
請求項7または8記載のサーバにおいて、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記板書反映手段による動作を禁止する板書非反映モードと、前記板書反映手段による動作を許可する板書反映モードとを切り替える板書反映モード切替手段と、
前記端末側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記ノート反映手段による動作を禁止するノート非反映モードと、前記ノート反映手段による動作を許可するノート反映モードとを切り替えるノート反映モード切替手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項10>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアにコピーして表示させるコピー機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項11>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアにコピーして表示させコピー機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
ユーザから操作を受ける黒板側入力手段と、教科書の内容を表示させる黒板側教科書エリア及び前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な黒板側表示手段と、を備える電子黒板と、
ユーザから操作を受ける端末側入力手段と、教科書の内容を表示させる端末側教科書エリア及び前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な端末側表示手段と、を備える生徒端末と、
の間で通信可能なコンピュータに、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとにコピーして表示させるコピー機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる黒板側コピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる端末側コピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0111】
2 サーバ
3 電子黒板
4 生徒端末
240 授業支援プログラム
B 板書エリア
K 教科書表示エリア
N ノートエリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアにコピーして表示させるコピー手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項2】
請求項1記載の電子黒板において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアに低濃度化してコピーして表示させるトレースコピー手段と、
前記トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させるトレースコピー部分表示制御手段と、
を備え、
前記板書反映手段は、
前記トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させることを特徴とする電子黒板。
【請求項3】
請求項1または2記載の電子黒板において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記板書反映手段による動作を禁止する板書非反映モードと、前記板書反映手段による動作を許可する板書反映モードとを切り替える板書反映モード切替手段を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項4】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアにコピーして表示させコピー手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項5】
請求項4記載の生徒端末において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアに低濃度化してコピーして表示させるトレースコピー手段と、
前記トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させるトレースコピー部分表示制御手段と、
を備え、
前記ノート反映手段は、
前記トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させることを特徴とする生徒端末。
【請求項6】
請求項4または5記載の生徒端末において、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記ノート反映手段による動作を禁止するノート非反映モードと、前記ノート反映手段による動作を許可するノート反映モードとを切り替えるノート反映モード切替手段を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項7】
電子黒板及び生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから操作を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示させる黒板側教科書エリアと、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから操作を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示させる端末側教科書エリアと、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとにコピーして表示させるコピー手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる黒板側コピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる端末側コピー部分表示制御手段と、
前記コピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項7記載のサーバにおいて、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとに低濃度化してコピーして表示させるトレースコピー手段と、
前記トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させる黒板側トレースコピー部分表示制御手段と、
前記トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に上書きして表示させる端末側トレースコピー部分表示制御手段と、
を備え、
前記板書反映手段は、
前記黒板側トレースコピー手段による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させ、
前記ノート反映手段は、
前記端末側トレースコピー手段による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に上書きして表示させることを特徴とするサーバ。
【請求項9】
請求項7または8記載のサーバにおいて、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記板書反映手段による動作を禁止する板書非反映モードと、前記板書反映手段による動作を許可する板書反映モードとを切り替える板書反映モード切替手段と、
前記端末側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記ノート反映手段による動作を禁止するノート非反映モードと、前記ノート反映手段による動作を許可するノート反映モードとを切り替えるノート反映モード切替手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項10】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアにコピーして表示させるコピー機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示させる教科書エリアと、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該入力手段により範囲指定された部分を、前記ノートエリアにコピーして表示させコピー機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させるコピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
ユーザから操作を受ける黒板側入力手段と、教科書の内容を表示させる黒板側教科書エリア及び前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアとを表示領域内に作成可能な黒板側表示手段と、を備える電子黒板と、
ユーザから操作を受ける端末側入力手段と、教科書の内容を表示させる端末側教科書エリア及び前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアとを表示領域内に作成可能な端末側表示手段と、を備える生徒端末と、
の間で通信可能なコンピュータに、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づいて、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該黒板側入力手段により範囲指定された部分を、前記板書エリアと、前記ノートエリアとにコピーして表示させるコピー機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる黒板側コピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記板書エリア内のコピー部分に対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記黒板側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させる板書反映機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を当該コピー部分に重ねて表示させる端末側コピー部分表示制御機能と、
前記コピー機能による前記ノートエリア内のコピー部分に対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、この入力内容を、前記端末側教科書エリアに表示された教科書のうち、当該コピー部分に対応するコピー元部分に重ねて表示させるノート反映機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−196847(P2012−196847A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61885(P2011−61885)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】