説明

電気コネクタ

【課題】組み立て易い電気コネクタを提供する。
【解決手段】両コネクタ3,5を組み立てるときに、第1の嵌合凹部11を通して、第1の嵌合凸部10を視認できる。回路基板2上の第1のコネクタ3に対して、第2のコネクタ5を位置合わせし易い。第1の嵌合凸部10が第1の嵌合凹部11に正規に嵌合された状態で、図3に示すように、第1の嵌合凸部10の先端面10aが、第1の嵌合凹部11の開口69の周縁69aと面一になる。作業者が、両コネクタ3,5が正規に嵌合されたことを、目視により、容易に確認できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
回路基板に固定されたリセプタクルコネクタに、電線端部に取り付けられたプラグコネクタを上記回路基板の表面に対して垂直な方向に差し込んで嵌合させる電気コネクタがある。
【0003】
例えば、リセプタクルコネクタおよびプラグコネクタが、多極配列の方向とは略直交する方向に嵌合されることによって、両コネクタの導電端子どうし及び導電性シェルどうしが接触して端子接続部およびシェル接続部がそれぞれ形成されるようにし、端子接続部に対して、シェル接続部を対向配置するようにした電気コネクタが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2008−147020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、ソケットコネクタをリセプタクルコネクタに上方から被せて両コネクタ嵌合させるときに、コネクタ連結方向に関して、両コネクタが正規の位置で嵌合されたか否かが判別し難い。このため、組立性が悪い。
【0005】
また、プラグコネクタの嵌合凸部とリセプタクルコネクタの嵌合凹部との実質的な嵌合の開始とほぼ同時に、端子接続部が形成されるようになっている。このため、嵌合凸部と嵌合凹部の位置の整合がとれていないと、端子に無理な負荷がかかり、端子が変形を生じたりするおそれがある。端子に変形を生じないようにするためには、両コネクタの連結作業を慎重に行う必要があり、したがって、組立性が悪い。
【0006】
本発明の目的は、組み立ての容易な電気コネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、絶縁性の第1のハウジングおよびこの第1のハウジングによって保持された第1のコンタクトを含む第1のコネクタと、絶縁性の第2のハウジングおよびこの第2のハウジングによって保持された第1のコンタクトと接続される複数の第2のコンタクトを含む第2のコネクタと、を備え、第1のコネクタがコネクタ連結方向に沿って第2のコネクタに連結されるときに、第1のコネクタの第1の嵌合凸部が第2のコネクタの第1の嵌合凹部に嵌合されるとともに、第2のコネクタの第2の嵌合凸部が第1のコネクタの第2の嵌合凹部に嵌合されることにより、第2の嵌合凹部に保持された第1のコンタクトが第2の嵌合凸部に保持された第2のコンタクトに弾性接触し、第1の嵌合凹部は、コネクタ連結方向の双方に開放しており、第1のコネクタがコネクタ連結方向に沿って第2のコネクタに正規に連結されたときに、第1の嵌合凸部の先端面が、第2の嵌合凹部の開口の周縁と面一をなすようにされていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、第1の嵌合凹部がコネクタ連結方向の双方に開放しているので、両コネクタを連結するときに、第2のコネクタの第1の嵌合凹部の開口を通して、第1の嵌合凸部の先端面を視認しながら、両コネクタを位置合わせすることができ、組み立て易い。しかも、第1のコネクタの嵌合凸部の先端面が、第2の嵌合凹部の開口の周縁と面一をなすことを視認することで、両コネクタが正規に嵌合されたことを確認することができ、この点からも組み立て易い。
【0009】
また、上記コネクタ連結方向に関する第1の嵌合凸部および第1の嵌合凹部の嵌合開始から嵌合完了までの嵌合ストローク量が、第1および第2のコンタクトの接続開始から接続完了までの接続ストローク量よりも大きくされ、その結果、上記第1および第2のコネクタを連結するときに、第1および第2のコンタクトの接続の開始に先立って、第1の嵌合凸部および第1の嵌合凹部の嵌合が開始されるようにしてある場合がある(請求項2)。この場合、両コネクタを連結するときに、第1および第2のコンタクトの接続の開始に先立って第1の嵌合凸部および第1の嵌合凹部の嵌合が開始されるので、第1および第2のコンタクトに無用な負荷をかけることなく、容易に両コネクタを連結することができ、組み立て易い。
【0010】
また、上記第1のコネクタは、第1のハウジングの表面を覆う第1のシェルを含むとともに、第2のコネクタは、第2のハウジングの表面を覆う第2のシェルを含み、上記コネクタ連結方向とは直交する方向に関する、第1の嵌合凸部の両側で、第1のシェルおよび第2のシェルが互いに面接触するようにしてある場合がある(請求項3)。この場合、第1の嵌合凸部の両側の2カ所において、第1および第2のシェルが面接触するので、両シェル間の接続が確実であり、シールド性を高くすることができる。
【0011】
また、上記第1および第2のコンタクトはそれぞれ複数設けられてそれぞれコンタクト配列方向に配列され、第2のコネクタは、複数の同軸ケーブルの外部導体を互いに接続し且つ上記コンタクト配列方向に長手に延びるグランドバーを備え、上記第2のシェルは、第2のハウジングを挟んで互いに連結された上シェルおよび下シェルを含み、上シェルおよび下シェルによって、グランドバーが環状に取り囲まれている場合がある(請求項4)。この場合、シールド性を格段に高くすることができる。
【0012】
また、上記上シェルは、第2のハウジングの上面を覆う上板を有し、上記下シェルは、第2のハウジングの下面を覆う下板を有し、上記上板の上面と上記下板の下面との外法寸法が、当該電気コネクタの高さに相当するように、第1および第2のコネクタが組み立てられたときに、第1の嵌合凸部および第2の嵌合凸部が側方に並べて配置されるようにしてある場合がある(請求項5)。この場合、電気コネクタの低背化、小型化を図ることができる。
【0013】
また、上記上シェルは、上記上板から下方に延び上記コンタクト配列方向に対向する前板および後板を含み、上記下シェルは、上記下板から上方に延び上記コンタクト配列方向に対向する前板および後板を含み、上シェルおよび下シェルの前板どうし、後板どうしが互いに沿わされている場合がある(請求項6)。この場合、上シェルと下シェルを組み立てるときに、前板どうしおよび後板どうしが沿うことによって、上シェルと下シェルの組み立てを案内することができるので、組立性が向上する。また、上シェルおよび下シェルを強固に連結することができる。
【0014】
また、上記グランドバーは、上記上シェルの上記上板の下面に面接触しており、上記上シェルの上板から上シェルの前板および後板にそれぞれ跨がる一対の開口が形成され、グランドバーの長手方向の一対の端部のそれぞれに延設部が形成され、上シェルの各開口がグランドバーの対応する延設部によって覆われている場合がある(請求項7)。この場合、グランドバーと上シェルとの接続を確実なものにでき、また、上シェルの各開口をグランドバーの対応する延設部で覆うので、シールド性を高くすることができる。
【0015】
また、上記上シェルの各開口の縁部とグランドバーの対応する延設部とが半田付けされている場合がある(請求項8)。この場合、上シェルとグランドバーとの間で、より安定した接続を確保することができる。
【0016】
また、上記上シェルおよび下シェルは、かしめにより連結されている場合がある(請求項9)。この場合、上シェルと下シェルを容易に組み立てることができる。
【0017】
また、上記第1のコネクタは、少なくとも一部が第1のシェルによって区画された第3の嵌合凸部を含み、上記第2のコネクタは、少なくとも一部が第2のシェルによって区画された第3の嵌合凹部を含み、上記第1および第2のコネクタを連結するときに、上記第3の嵌合凸部が第3の嵌合凹部に嵌合するようにしてあり、上記第3の嵌合凸部の一方の側面側で、第1および第2のシェルが面接触している場合がある(請求項10)。この場合、第1の嵌合凸部の両側の2カ所と、第3の嵌合凸部の片側の1箇所の合計3箇所で、第1および第2のシェルを互いに面接触させることができ、したがって、第1のシェルおよび第2のシェル間の接続が確実であり、シールド性を格段に高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の好ましい態様を添付図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施の形態の電気コネクタの概略斜視図を示している。図1に示すように、電気コネクタ1は、回路基板2の表面2aに取り付けられる第1のコネクタ3と、横並びに配列された複数の電線としての同軸ケーブル4の端部が取り付けられる第2のコネクタ5とを備えている。
【0020】
分解斜視図である図2に示すように、第1のコネクタ3は、絶縁性の第1のハウジング6と、第1のハウジング6によって保持され所定のコンタクト配列方向X1に配列された複数の第1のコンタクト7と、第1のハウジング6の表面を覆う導電性の第1のシェル8とを備えている。
【0021】
第1のハウジング6は、回路基板2に平行に配置された本体9を有している。第1のコネクタ3は、第1のハウジング6の本体9から上記コンタクト配列方向X1とは直交するコネクタ連結方向Y1の第2のコネクタ5側へ突出する凸部およびこの凸部の表面を覆う第1のシェル8の部分によって構成された第1の嵌合凸部10を備えている。
【0022】
上記第2のコネクタ5は、上記第1の嵌合凸部10がコネクタ連結方向Y1に沿って嵌合される第1の嵌合凹部11の一部を区画する絶縁性の第2のハウジング12と、第2のハウジング12によって保持され、コンタクト配列方向X1に配列され上記複数の第1のコンタクト7とそれぞれ接続される複数の第2のコンタクト13(図11も参照)と、図2に示すように第2のハウジング12の表面を覆うとともに上記第1の嵌合凹部11の一部を区画する導電性の第2のシェル14とを備えている。
【0023】
同軸ケーブル4は、コンタクト配列方向X1およびコネクタ連結方向Y1の双方とは直交する直交方向Z1に沿って長手に延びている。
【0024】
第1および第2のコネクタ3,5が連結された状態の断面図である図3、並びに第1および第2のコネクタ3,5の分解断面図である図4(a),(b)を参照して、第1および第2のコネクタ3,5を連結するときに、第1のコネクタ3の第1の嵌合凸部10が、第2のコネクタ5の第1の嵌合凹部11に嵌合するとともに、第2のコネクタ5に設けられた第2の嵌合凸部15が、第1のコネクタ3に設けられた第2の嵌合凹部16に嵌合し、また、第1のコネクタ3に設けられた第3の嵌合凸部17が、第2のコネクタ5に設けられた第3の嵌合凹部18に嵌合するようにしてある。
【0025】
第1のコネクタ3において、第2の嵌合凹部16は、第1のハウジング6の本体9の一部および第1のシェル8の一部によって区画されている。第1のコネクタ3において、第3の嵌合凸部17は、第1のハウジング6の本体9の一部および第1のシェル8の一部によって構成されている。
【0026】
また、図12に示すように、第2のコネクタ5において、第2の嵌合凸部15は、第2のハウジング12に設けられた凸部および第2のシェル14の一部によって構成されている。また、第2のコネクタ5において、第3の嵌合凹部18は、第2のハウジング12の凸部および第2のシェル14の一部によって構成されている。
【0027】
図4(a)に示すように、第2の嵌合凹部16は、第1の嵌合凸部10と第3の嵌合凸部17との間に形成されている。図3に示すように、直交方向Z1に関する、第1の嵌合凸部10の両側それぞれで、第1および第2のシェル8,14が互いに面接触するようにしてある。具体的には、第1および第2のシェル8,14の第1側板38,67どうしが面接触するとともに、第1および第2のシェル8,14の第2側板39,68どうしが面接触する。
【0028】
また、直交方向Z1に関する、第2の嵌合凸部15の一方側(第3の嵌合凸部17の一方側)で、第1および第2のコンタクト7,13が、直交方向Z1に弾力的に接触するようにしてある。具体的には、第1のコンタクト7の接触部28が、第2のコンタクト13の接触凹部59に嵌合し、直交方向Z1に弾力的に接触する。
【0029】
また、第3の嵌合凸部17の他方側で、第1および第2のシェル8,14が互いに面接触するようにしてある。具体的には、第1のシェル8の側壁29が、第2のシェル14の第1側板77に面接触する。
【0030】
本実施の形態の主に特徴とするところは、図2に示すように、両コネクタ3,5を組み立てるときに、第1の嵌合凹部11を通して、第1の嵌合凸部10を視認でき、したがって、回路基板2上の第1のコネクタ3に対して、第2のコネクタ5を位置合わせし易く、電気コネクタ1を組み立て易い点にある。特に、第1の嵌合凸部10が第1の嵌合凹部11に正規に嵌合された状態で、図3に示すように、第1の嵌合凸部10の先端面10aが、第1の嵌合凹部11の開口69の周縁69aと面一になっているので、作業者が、両コネクタ3,5が正規に嵌合されたことを、目視により、容易に確認することができ、この点からも、電気コネクタ1を組み立て易い。
【0031】
また、コネクタ連結方向Y1に関する第1の嵌合凸部10および第1の嵌合凹部11の嵌合開始〔図4(a)参照〕から嵌合完了(図3参照)までの嵌合ストローク量L1が、第1および第2のコンタクト7,13の接続開始〔図4(b)参照〕から接続完了(図3参照)までの接続ストローク量L2よりも大きくされている(L1>L2)点にある。
【0032】
これにより、第1および第2のコネクタ3,5を連結するときに、第1および第2のコンタクト7,13の接続の開始に先立って、第1の嵌合凸部10および第1の嵌合凹部11の嵌合が開始される。その結果、第1および第2のコンタクト7,13に無用な負荷をかけることなく、容易に両コネクタ3,5を連結することができる。
【0033】
また、第1の嵌合凸部10が第1の嵌合凹部11に正規に嵌合された状態で、図3に示すように、第1の嵌合凸部10の先端面10a(具体的には、第1のシェル8の凸部カバー33の上板37の上面)が、第1の嵌合凹部11の開口69の周縁69aと面一になっているので、作業者が、両コネクタ3,5が正規に嵌合されたことを、目視により、容易に確認することができる。
【0034】
次いで、図5〜図9を参照して、第1のコネクタ3について詳細に説明する。
【0035】
図5、図6および図7に示すように、第1の嵌合凸部10は、コンタクト配列方向X1に長手をなす直方体形状のブロックであり、直交方向Z1に対向する一対の壁面19,20を含んでいる。図5に示すように、第1のハウジング6は、第1の嵌合凸部10の一部を形成する部分において、複数のコンタクト収容溝21を形成しており、各コンタクト収容溝21に、それぞれ対応する第1のコンタクト7が収容されている。一方、図9に示すように、第2の嵌合凹部16の一方の内壁面22には、各コンタクト収容溝21にそれぞれ対向するコンタクト収容溝23が形成されている。
【0036】
各第1のコンタクト7は、対応するコンタクト収容溝21の底に沿う上向きに凸の溝形をなす主体部24と、主体部24の一端から直交方向Z1に向けて延設され、第2の嵌合凹部16の底16aに対向する第1の弾性片部25と、第1の弾性片部25の先端から上方(コネクタ連結方向Y1)に向けて延設された第2の弾性片部26と、主体部24の他端から直交方向Z1に向けて延設されたリード27とを有している。
【0037】
第2の弾性片部26は、コンタクト収容溝23に収容されている。また、第2の弾性片部26には、コンタクト収容溝23から第2の嵌合凹部16側(直交方向Z1)へ突出する山形をなす接触部28が設けられている。図3に示すように、第1のコンタクト7の接触部28は、第2のコンタクト13に対して、直交方向Z1に弾性的に接触する。リード27は回路基板2の表面2aの対応する導電部(図示せず)に半田付けされる。
【0038】
第1のシェル8は、単一の板金により一体に形成されている。図5〜図8を参照して、第1のシェル8は、直交方向Z1に対向する一対の側壁29,30と、一対の側壁29,30の前端どうしおよび後端どうしをそれぞれ連結する連結片31,32と、第1の嵌合凸部10の一部を構成する第1のハウジング6の凸部の表面の少なくとも一部を覆い、一方の側壁29から延設されて逆L字形形状をなす凸部カバー33と、各連結片31,32からそれぞれ直交状に延設されそれぞれ第1のハウジング6の前部および後部を覆う前壁34および後壁35と、前壁34および後壁35のそれぞれから延設されたリード36とを備えている。リード36は、回路基板2の表面2aの対応する導電図(図示せず)に半田付けされ、アース接続される。
【0039】
図5、図6および図9に示すように、凸部カバー33は、第1の嵌合凸部10の上面を覆う上板37と、第1の嵌合凸部10を構成する第1のハウジング6の凸部の一方の側面を覆い且つ側壁30に連なる第1側板38と、第1の嵌合凸部10を構成する第1のハウジング6の凸部の他方の側面を覆う第2側板39とを有している。
【0040】
図5および図8に示すように、側壁29には係止孔40が形成され、係止孔40内に第1のハウジング6の係止突起41が係止している。また、図5、図6および図7に示すように、前壁34および後壁35のそれぞれの側部は、第1のハウジング6に設けられた内向き鉤形をなす一対の係止リブ42に係止している。これら係止孔40および係止リブ42による係止によって、第1のシェル8が第1のハウジング6に取り付けられている。
【0041】
次いで、図10〜図15を参照して、第2のコネクタ5について詳述する。
【0042】
図10に示すように、第2のハウジング12は、主体部43と、主体部43の下面から下方へ突出し第2の嵌合凸部15の一部を構成する部分と、主体部43の下面から下方へ突出する凸部44と、図10および図13に示すように、主体部43から同軸ケーブル4とは反対側に突出する一対の延設アーム45とを備えている。図10を参照して、第2の嵌合凸部15と上記凸部44との間に、第3の嵌合凹部18が形成されている。
【0043】
同軸ケーブル4は、内部導体4aと、内部導体4aの外周を覆う内側絶縁体4bと、この内側絶縁体4bの外側を覆う例えば網状の外部導体4cと、この外部導体4cの外側を覆う外側絶縁体4dとを備える。
【0044】
主体部43の上面には、各第2のコンタクト13をそれぞれ収容するコンタクト収容溝46が形成されている。各第2のコンタクト13には、同軸ケーブル4の内部導体4aが半田付けにより接続されている。また、主体部43の上面には、複数のコンタクト収容溝46に連通するグランドバー収容部47が形成されている。
【0045】
すなわち、複数の同軸ケーブル4の外部導体4cは、図11に示すように、コンタクト配列方向X1に長手に延びるグランドバー48に半田付けにより接続されている。また、複数の同軸ケーブル4は、ホルダ49によって整列するように保持されている。ホルダ49は、底壁50と、底壁50上に突出する複数の仕切り壁51と、底壁50の縁部から下方に突出する位置決め壁52とを有している。
【0046】
隣接する仕切り壁51間にそれぞれ対応する同軸ケーブル4を保持する保持溝53が区画されている。各仕切り壁51の上端がグランドバー48に係止されることにより、保持溝53の上部が閉じられている。
【0047】
上記位置決め壁52は、第2のハウジング12のグランドバー収容部47の底に形成された位置決め凹部54に圧入されている。これにより、グランドバー48にこじれが生ずることが防止されている。
【0048】
図10を参照して、各第2のコンタクト13は、第2の嵌合凸部15の一方の側面(第3の嵌合凹部18の内側面に相当)において、第2のハウジング12に形成されたコンタクト収容溝55に保持された主体部56と、主体部56の上端から直交状に延設され上記コンタクト収容溝46に保持され延設部57と、主体部56の下端から直交状に延設され、第2の嵌合凸部15の下面に沿う延設部58とを備えている。
【0049】
主体部56の途中部には、第1のコンタクト7の山形の接触部28が弾性的に嵌合する接触凹部59が形成されている。延設部57には、同軸ケーブル4の内部導体4aが半田付けにより接続されている。
【0050】
第2のシェル14は、第2のハウジング12を上下に挟んで互いに連結された上シェル60および下シェル61を有している。これら上シェル60および下シェル61によって、グランドバー48が環状に取り囲まれ、シールド効果が格段に高められている。
【0051】
図11および図13に示すように、上シェル60は、上板62と、前後(コンタクト配列方向X1)に対向する第1前板63および第1後板64と、前後(コンタクト配列方向X1)に対向する第2前板65および第2後板66と、第1の嵌合凹部11の一部を区画する第1側板67および第2側板68とを有している。図10を参照して、第1側板67の外側面には、コンタクト配列方向X1に平行に延びる凸リブ67aが形成されており、強度向上が図られている。
【0052】
上板62には、第1の嵌合凹部11を上方へ開放させる開口69が形成されており、上記の第1側板67および第2側板68は、開口69の上縁から下方に延設されている。
【0053】
また、図11に示すように、上板62からから第1前板63および第1後板64にそれぞれ跨がる一対の開口70が形成されている。一方、グランドバー48の長手方向の一対の端部のそれぞれから延設部71が延設されている。各開口70は、図15に示すように、グランドバー48の対応する延設部71によって覆われるようになっている。
【0054】
第2前板65および第2後板66は、図13に示すように、第2のハウジング12の対応する延設アーム45の外面に沿わされている。第1の嵌合凹部11は、一対の延設アーム45並びに第1側板67および第2側板68によって四方を区画されている。第2前板65および第2後板66の下端からそれぞれ内向きに折り曲げられた係止片72が、それぞれ対応する延設アーム45に形成された係止溝73(図11も参照)に係止されている。
【0055】
図11に示すように、下シェル61は、第2のハウジング12の凸部44の下面を覆う下板74と、凸部44の前面に沿わされる前板75と、凸部44の後面に沿わされる後板76と、凸部44の一対の側面にそれぞれ沿わされる第1側板77および第2の側板78とを有している。
【0056】
前板75および後板76には、グランドバー48の両端の延設部71をそれぞれ受ける受け溝79が設けられている。第2のハウジング12には、各受け溝79に連なり、対応する延設部71を受ける受け溝80が設けられている。前板75および後板76の各下部から下板74に跨がる開口81が形成されている。
【0057】
上シェル60と下シェル61が組み立てられた状態では、図13に示すように、下シェル61の前板75および後板76の外面に、それぞれ、上シェル60の第1前板63および第1後板64の内面が沿わされている。また、図11〜図13に示すように、上シェル60の第1前板63および第1後板64の下端からそれぞれ内向きに折り曲げられた係止片82が、下シェル61の開口81内に折り込まれ、第2のハウジング12の係止溝83に係止されている。
【0058】
図10、図13および図15に示すように、第1の嵌合凹部11を区画している一対の延設アーム45の内面には、それぞれ係合爪84が突出形成されている。一方、図5、図6に示すように、第1のコネクタ3の第1の嵌合凸部10の前壁および後壁のそれぞれには、各係合爪84が係合可能な係合凹部85が設けられている。各係合爪84が、それぞれ対応する係合凹部85に係合することにより、第1の嵌合凸部10と第1の嵌合凹部11との連結状態が、所定の保持力で保持されるようになっている。
【0059】
また、図12に示すように、下シェル61の第1側板77には、例えば山形の係合爪86が形成され、該係合爪86は、第1のコネクタ3の第3の嵌合凸部17の一部を構成する、第1のシェル8の側壁29に弾力的に係合し、第3の嵌合凸部17と第3の嵌合凹部18との連結状態を所定の保持力で保持するようになっている。
【0060】
本実施の形態によれば、また、図10に示すように、第2のコネクタ5の第1の嵌合凹部11が開口69を介してコネクタ連結方向としての上方に開放しているので、図2に示すように、両コネクタ3,5を組み立てるときに、第1の嵌合凹部11を通して、第1の嵌合凸部10を視認でき、したがって、回路基板2上の第1のコネクタ3に対して、第2のコネクタ5を位置合わせし易く、電気コネクタ1を組み立て易い。
【0061】
しかも、第1の嵌合凸部10が第1の嵌合凹部11に正規に嵌合された状態で、図3に示すように、第1の嵌合凸部10の先端面10aが、第1の嵌合凹部11の開口69の周縁69aと面一になっているので、作業者が、両コネクタ3,5が正規に嵌合されたことを、目視により、容易に確認することができる。この点からも、電気コネクタ1を組み立て易い。
【0062】
また、コネクタ連結方向Y1に関する第1の嵌合凸部10および第1の嵌合凹部11の嵌合開始から嵌合完了までの嵌合ストローク量L1が、第1のコンタクト7および第2のコンタクト13の接続開始から接続完了までの接続ストローク量L2よりも大きくされている(L1>L2)。したがって、第1および第2のコネクタ3,5を連結するときに、第1および第2のコンタクト7,13の接続の開始に先立って、第1の嵌合凸部10および第1の嵌合凹部11の嵌合が開始される。
【0063】
その結果、第1および第2のコンタクト7,13に無用な負荷をかけることなく、容易に両コネクタ3,5を連結することができ、組み立て易い。また、各コンタクト7,13に偏りのない接触圧を確保することができる。
【0064】
また、両コネクタ3,5の連結状態で、第1の嵌合凸部10の両側の2カ所において、第1および第2のシェル8,14が面接触する。具体的には、第1のシェル8の凸部カバー33の第1側板38および第2側板39が、それぞれ、第2のシェル14の第1側板67および第2側板68と面接触するので、両シェル8,14間の接続が確実であり、シールド性を高くすることができる。
【0065】
さらに、両コネクタ3,5の連結状態で、第1のコネクタ3の第3の嵌合凸部17の一方の側面を覆う、第1のシェル8の側壁29が、第2のコネクタ5の第3の嵌合凹部18の第1側板77と面接触するので、第1の嵌合凸部10の両側の2カ所と、第3の嵌合凸部17の片側の1箇所の合計3箇所で、第1および第2のシェル8,14を互いに面接触させることができ、したがって、第1および第2のシェル14間の接続が確実であり、シールド性を格段に高くすることができる。
【0066】
また、同軸ケーブル4の外部導体4cを互いに接続したグランドバー48が、第2のハウジング12を上下に挟んで互いに連結された上シェル60および下シェル61によって、環状に取り囲まれているので、この点からも、シールド性を格段に高くすることができる。
【0067】
また、上シェル60および下シェル61は、係止片82を係止溝83にかしめ付けることで連結するので、上シェル60と下シェル61を容易に組み立てることができる。
【0068】
また、グランドバー48が、上シェル60の上板62の下面に面接触しているので、グランドバー48と上シェル62との接続を確実なものにでき、しかも、上シェル60の上板62から第1前板63および第1後板64にそれぞれ跨がるように形成された開口70が、グランドバー48の対応する端部の延設部71によって、シールド性を高くすることができる。
【0069】
特に、上シェル60の各開口70の縁部とグランドバー48の対応する延設部71とが半田付けされている場合には、上シェル60とグランドバー48との間で、より安定した接続を確保することができる。
【0070】
また、第2のハウジング12の上面を覆う、上シェル60の上板62と第2のハウジングの下面を覆う下シェル61の下板74との外法寸法H1が、電気コネクタ1の高さに相当するように、第1の嵌合凸部10、第2の嵌合凸部15、第3の嵌合凸部17を側方に並べて配置してあるので、電気コネクタ1の低背化、小型化を図ることができる。
【0071】
また、第2のコネクタ5において、上シェル60および下シェル61を組み立てるときに、上シェル60の第1前板63および下シェル61の前板75が沿い、また、上シェル60の第1後板64および下シェル61の後板76が沿うことによって、上シェル60および下シェル61の組み立てを案内することができるので、組立性が向上する。また、上シェル60および下シェル61を強固に連結することができる。
【0072】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、同軸ケーブル4以外の電線を用いることができる。また、第1および第2のコンタクト7,13のそれぞれの極数は複数であってもよいし、図16〜図18に示すように、1極であってもよい。図16〜図18の構成において、図1〜図15の実施の形態と同じ構成に同じ符号を付してある。方向Z2は、第1の嵌合凸部10および第2の嵌合凹部16が並ぶ方向である。
【0073】
また、図19に示すように、第2のコネクタ5Aの第2のハウジング12Aに下方に突出する少なくとも1つのリブ87を設け、各リブ87の下端87aを、第2のシェル14の下シェル61の下板74よりも下方に突出させてもよい。
【0074】
図20を参照して、リブ87は、本実施の形態のように、第2のハウジング12Aの凸部44の下面44a(第2のハウジング12Aの下面に相当)の四隅から下方に突出する4つのリブ87を設けてもよいし、1個ないし3個のリブ87を設けるようにしてもよい。ただし、2個以上のリブ87を設けることが、第2のコネクタ5Aを回路基板2上に安定して支持するうえで好ましい。図19および図20において、図10と同じ構成要素には同じ参照符号を付してある。
【0075】
本実施の形態では、第2のシェル14の下シェル61の下板74が、対向する回路基板2の表面2aに接触することを確実に防止することができる。したがって、電磁シールド性を高めるために第2のコネクタ5の下面を第2のシェル14の下シェル61の下板74で覆った場合であっても、回路基板2の表面2aにおいて、下板74に対向する領域に導電パターンを形成することが可能となる。すなわち、回路基板2の表面2a上において、導電パターンの形成禁止区域をなくすことができる。
【0076】
その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の一実施の形態の電気コネクタの概略斜視図である。
【図2】電気コネクタの分解斜視図である。
【図3】電気コネクタの断面図であり、電気コネクタを構成する第1および第2のコネクタが連結された状態を示している。
【図4】(a)および(b)は電気コネクタの組み立て工程を示す分解断面図である。
【図5】第1のコネクタを斜め前方から見た斜視図である。
【図6】第1のコネクタを斜め後方から見た斜視図である。
【図7】第1のコネクタの平面図である。
【図8】第1のコネクタの側面図である。
【図9】第1のコネクタの断面図である。
【図10】第2のコネクタの断面図である。
【図11】第2のコネクタの分解斜視図である。
【図12】第2のコネクタを斜め下方から見た斜視図である。
【図13】第2のコネクタの下面図である。
【図14】第2のコネクタの断面図である。
【図15】第2のコネクタを斜め上方から見た斜視図である。
【図16】本発明の別の実施の形態の電気コネクタの分解斜視図である。
【図17】図16の電気コネクタの第1のコネクタの平面図である。
【図18】図16の電気コネクタの第2のコネクタの平面図ある。
【図19】本発明の別の実施の形態の第2のコネクタを斜め下方から見た斜視図である。
【図20】図19の実施の形態の第2のコネクタの第2のハウジングの要部の下面図であり、リブのレイアウトを示している。
【符号の説明】
【0078】
1 電気コネクタ
2 回路基板
2a 表面
3 第1のコネクタ
4 同軸ケーブル(電線)
4a 内部導体
4c 外部導体
5,5A 第2のコネクタ
6 第1のハウジング
7 第1のコンタクト
8 第1のシェル
10 第1の嵌合凸部
10a (第1の嵌合凸部の)先端面
11 第1の嵌合凹部
12,12A 第2のハウジング
13 第2のコンタクト
14 第2のシェル
15 第2の嵌合凸部
16 第2の嵌合凹部
17 第3の嵌合凸部
18 第3の嵌合凹部
X1 コンタクト配列方向
Y1 コネクタ連結方向
Z1 直交方向
Z2 第1の嵌合凸部および第2の嵌合凹部が並ぶ方向
28 接触部
33 凸部カバー
37 上板
38 第1側板
39 第2側板
44 凸部
45 延設アーム
46 コンタクト収容溝
47 グランドバー収容部
48 グランドバー
49 ホルダ
60 上シェル
61 下シェル
62 上板
63 第1前板
64 第1後板
65 第2前板
66 第2後板
67 第1側板
68 第2側板
69 (第1の嵌合凹部の)開口
69a 周縁
71 延設部
72 係止片
73 係止溝
74 下板
75 前板
76 後板
77 第1側板
78 第2側板
79,80 受け溝
81 開口
82 係止片
83 係止溝
84 係合爪
85 係合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性の第1のハウジングおよびこの第1のハウジングによって保持された第1のコンタクトを含む第1のコネクタと、
絶縁性の第2のハウジングおよびこの第2のハウジングによって保持された第1のコンタクトと接続される複数の第2のコンタクトを含む第2のコネクタと、を備え、
第1のコネクタがコネクタ連結方向に沿って第2のコネクタに連結されるときに、第1のコネクタの第1の嵌合凸部が第2のコネクタの第1の嵌合凹部に嵌合されるとともに、第2のコネクタの第2の嵌合凸部が第1のコネクタの第2の嵌合凹部に嵌合されることにより、第2の嵌合凹部に保持された第1のコンタクトが第2の嵌合凸部に保持された第2のコンタクトに弾性接触し、
第1の嵌合凹部は、コネクタ連結方向の双方に開放しており、
第1のコネクタがコネクタ連結方向に沿って第2のコネクタに正規に連結されたときに、第1の嵌合凸部の先端面が、第2の嵌合凹部の開口の周縁と面一をなすようにされていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項2】
請求項1において、上記コネクタ連結方向に関する第1の嵌合凸部および第1の嵌合凹部の嵌合開始から嵌合完了までの嵌合ストローク量が、第1および第2のコンタクトの接続開始から接続完了までの接続ストローク量よりも大きくされ、その結果、上記第1および第2のコネクタを連結するときに、第1および第2のコンタクトの接続の開始に先立って、第1の嵌合凸部および第1の嵌合凹部の嵌合が開始されるようにしてあることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項3】
請求項1または2において、上記第1のコネクタは、第1のハウジングの表面を覆う第1のシェルを含むとともに、第2のコネクタは、第2のハウジングの表面を覆う第2のシェルを含み、
上記コネクタ連結方向とは直交する方向に関する、第1の嵌合凸部の両側で、第1のシェルおよび第2のシェルが互いに面接触するようにしてあることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項4】
請求項3において、上記第1および第2のコンタクトはそれぞれ複数設けられてそれぞれコンタクト配列方向に配列され、
第2のコネクタは、複数の同軸ケーブルの外部導体を互いに接続し且つ上記コンタクト配列方向に長手に延びるグランドバーを備え、
上記第2のシェルは、第2のハウジングを挟んで互いに連結された上シェルおよび下シェルを含み、
上シェルおよび下シェルによって、グランドバーが環状に取り囲まれていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項5】
請求項4において、上記上シェルは、第2のハウジングの上面を覆う上板を有し、
上記下シェルは、第2のハウジングの下面を覆う下板を有し、
上記上板の上面と上記下板の下面との外法寸法が、当該電気コネクタの高さに相当するように、第1および第2のコネクタが組み立てられたときに、第1の嵌合凸部および第2の嵌合凸部が側方に並べて配置されるようにしてあることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項6】
請求項5において、上記上シェルは、上記上板から下方に延び上記コンタクト配列方向に対向する前板および後板を含み、
上記下シェルは、上記下板から上方に延び上記コンタクト配列方向に対向する前板および後板を含み、
上シェルおよび下シェルの前板どうし、後板どうしが互いに沿わされていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項7】
請求項6において、上記グランドバーは、上記上シェルの上記上板の下面に面接触しており、
上記上シェルの上板から上シェルの前板および後板にそれぞれ跨がる一対の開口が形成され、
グランドバーの長手方向の一対の端部のそれぞれに延設部が形成され、
上シェルの各開口がグランドバーの対応する延設部によって覆われていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項8】
請求項7において、上記上シェルの各開口の縁部とグランドバーの対応する延設部とが半田付けされていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項9】
請求項2から8の何れか一方において、上記上シェルおよび下シェルは、かしめにより連結されていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項10】
請求項1から9において、上記第1のコネクタは、少なくとも一部が第1のシェルによって区画された第3の嵌合凸部を含み、
上記第2のコネクタは、少なくとも一部が第2のシェルによって区画された第3の嵌合凹部を含み、
上記第1および第2のコネクタを連結するときに、上記第3の嵌合凸部が第3の嵌合凹部に嵌合するようにしてあり、
上記第3の嵌合凸部の一方の側面側で、第1および第2のシェルが面接触していることを特徴とする電気コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−157368(P2010−157368A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333484(P2008−333484)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(390033318)日本圧着端子製造株式会社 (457)
【Fターム(参考)】