説明

電気接点の製造方法

【課題】 端子の先端に、水平方向に突出する突起を所望の形状で形成できる電気接点の製造方法を提供すること。
【解決手段】 母材を、電気接点20Aの形状にパターニングされたマスク30で覆ってエッチング液で母材の不要な部分を除去することにより、電気接点20Aを形成する。電気接点20Aの先端24の第1の突起24a及び第2の突起24bは、マスクの先端34に設けた突起形成部31a,31bにより形成されるが、突起形成部31a,31bの形状を突起の形状及び形成領域のL/S(ラインアンドスペース)の比率に応じて調整することにより、前記第1の突起24a及び第2の突起24bを所望の形状で形成することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接点の製造方法に係わり、特にウェットエッチング技術を用い行う電気接点の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、半導体チップ等の電極を突形状に形成する方法としては、例えば以下の特許文献1、2に開示されているものなどが知られている。
【0003】
特許文献1に記載ものは、半導体基板10上に、突起電極の形成予定領域を露出させ、Au膜16をメッキ電極として電気メッキを施し、レジスト膜17の膜厚よりも大なる膜厚となるように、突起電極の形成予定領域に電極材料11’を析出させる。そして、析出した電極材料11’の直上にフォトレジスト18を形成した後に、電極材料11’のうち、レジスト膜17の表面から突出した部分に、フォトレジスト18をマスクとして等方性エッチングを施し、形成すべき突起電極の高さ方向に突出する尖頭部11aを形成するというものである。
【0004】
また特許文献2に記載のものは、絶縁体の配線基板1上に積層した導電材2上に、感光性フィルムからなるDF3を積層し、配線基板電極上に形成される突起状電極となるべき部分4以外の部分をマスク5でマスキングしたのち配線基板1を露光し、マスク5を除去してから現像して、突起状電極となるべき部分4以外の配線基板1上のDF3を除去する。次に、この配線基板1の導電材2をエッチングし、縦断面形状の先端が山形に尖ったバンプを有する突起状電極7を形成するというものである。
【0005】
このように、突起状電極はフォトグラフティ技術やエッチング技術等を用いて形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−121412号公報
【特許文献2】特開2001−313316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1,2に記載の突起状電極の形成方法では、いずれも突起を電極の表面から鉛直上方向に突出させるというものであり、突起を鉛直方向と直交する水平方向に突出させるというものではない。
【0008】
ところで、電気接点に含まれるスパイラル電気接点などにおいては、渦巻き状に形成される弾性腕同士が数μmという狭い間隔で半径方向に並ぶ構成である。このため、弾性腕の先端に水平方向に突起を形成しようとする場合、一般的なエッチング技術だけでは所望の形状とすることが難しい。
【0009】
すなわち、一般的なエッチング技術では、L/S(ラインアンドスペース)が広いスペース内に突起を形成する場合には、マスクに形成される開口部の間隔を一定幅とすることができるため、エッチングを均一に安定して行うことができ、所望の形状することが可能である。
【0010】
しかし、L/Sが1以下となる狭いスペース内に突起を形成しなければならない場合には、開口部の間隔を一定幅以下とならざるを得ず、そのような開口部を有するマスクを用いてエッチングを行うと、開口部内では横方向へエッチングが支配的となり、深さ方向へはエッチングされにくくなる。その結果、水平方向に突出する突起を所望の形状で形成することが困難になるという問題がある。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、端子の先端に、水平方向に突出する突起を所望の形状で形成できるようにした電気接点の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基板の上に形成された導電性の母材をマスクで覆ってエッチングすることにより、水平方向に突出する突起を備えた電気接点の製造方法において、
前記マスクには、前記突起を形成すべき位置から前記突起が突出する方向に延出する突起形成部が設けられており、
前記突起形成部の幅寸法及び突出方向の延出寸法を、前記突起の形状及び前記突起が形成される領域に形成されるラインパターンとスペースとの幅寸法比率に応じて調整して行われることを特徴とするものである。
【0013】
本発明では、複雑な形状からなる突起を備えた電気接点を、通常のエッチング工程の中で一緒に形成することができる。
【0014】
例えば、前記突起が尖形状であるときには、前記突起形成部における先端部の幅寸法と基端部の幅寸法とを等しくして行うものである。
【0015】
あるいは、前記突起が一定幅の形状であるときには、前記突起形成部における先端部の幅寸法を基端部の幅寸法よりも広くして行うものである。
【0016】
さらに、前記突起の形状が半円状であるときには、前記突起形成部を前記突起よりも大きな半径からなる略半円状として行うものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、水平方向に突出する所望の形状からなる突起をエッチングを用いて形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明における電気接点の製造方法の原理を説明するための図であり、(A)はエッチング処理開始前の基板の断面図、(B)はエッチング処理後の基板の断面図、(C)は基板の平面図、
【図2】マスクの先端からの距離とマスクの外縁部におけるエッチング量との関係を示すグラフ、
【図3】マスク幅とマスクの先端からのエッチング量との関係を示すグラフ、
【図4】開口部が形成されたマスクを用いた電気接点の製造方法の原理を説明するための図であり、(A)はエッチング処理開始前の基板の断面図、(B)はエッチング処理後の基板の断面図、
【図5】マスクの開口部の間隔と開口部内におけるエッチング量との関係を示すグラフ、
【図6】本発明の製造方法を用いて製造される電気接点(電気接点)の第1の実施の形態を示す平面図、
【図7】電気接点を製造するためのマスクと電気接点を示す平面図、
【図8】電気接点の先端についてマスクと電気接点とを拡大して示す平面図、
【図9】本発明の製造方法を用いて製造される電気接点とマスクの第2の実施の形態を示す平面図、
【図10】図9に示す電気接点に設けられた突起を拡大して示す平面図、
【図11】第2の実施の形態の変形例としての電気接点とマスクとの関係を示す平面図、
【図12】図11の一部(突起)をさらに拡大して示す平面図、
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1ないし図5は本発明における電気接点の製造方法の原理を説明するための図であり、(A)はエッチング処理開始前の基板の断面図、(B)はエッチング処理後の基板の断面図、(C)は基板の平面図である。図2はマスクの先端からの距離とマスクの外縁部におけるエッチング量との関係を示すグラフ、図3はマスク幅とマスクの先端からのエッチング量との関係を示すグラフ、図4は開口部が形成されたマスクを用いた電気接点の製造方法の原理を説明するための図であり、(A)はエッチング処理開始前の基板の断面図、(B)はエッチング処理後の基板の断面図、図5はマスクの開口部の間隔と開口部内におけるエッチング量との関係を示すグラフである。
【0020】
なお、以下の説明におけるL/S(ラインアンドスペース)とは、ラインパターンの幅寸法(μm)とスペース(ラインとラインとの間隔)の幅寸法(μm)との比率と定義する。例えば、L/S=1とは、ラインパターンとスペースとが1:1の寸法比で交互に配列された状態を意味する。
【0021】
まず、本発明の電気接点の製造方法の基本的な工程について説明する。
図1(A)に示すように、基板10の上に電気接点を形成するための母材11を例えば電気メッキ法などを用いて所定の厚さで形成する。この母材11は、被エッチング材として利用されるものであり、例えば銅や銅合金などが使用される。
【0022】
次に、母材11をドライフィルムなどからなるマスク30で覆う。マスク30には、複数の電気接点の形状がパターニングされている。あるいは、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、母材11上に形成したレジスト層に複数の電気接点の形状をパターニングしたレジストマスクを形成してもよい。
【0023】
そして、エッチング液により、マスキングされた母材11から不要な部分を除去する。最後に、除去用溶液に晒して残ったマスク30を除去することにより、電気接点が得られる。
【0024】
なお、必要に応じて、メッキ処理を施し電気接点の表面に他の金属層を形成してもよい。
【0025】
このように、本発明では母材11をウェットエッチングすることにより、所定形状からなる電気接点が形成される。
【0026】
マスク30で覆われた母材11をエッチング液13に所定の時間T(例えば、T=10分)浸すと、マスク30に覆われていない母材11がエッチングされるが、図1(B)に示すように、母材11がマスク30に覆われていたとしても、マスク30の縁部近傍ではエッチング液13が横方向から入り込むことが可能であるため、母材11はマスク30の内側までエッチングされる。
【0027】
ここで、図1(C)を参考に、横軸にマスク先端からの距離Lをとり、縦軸にサイドエッチ量(幅方向のエッチング量)aにとってグラフ化したのが図2である。また横軸にマスク幅Wをとり、縦軸にマスク30の先端からのエッチング量bにとってグラフ化したのが図3である。
【0028】
図2に示すのグラフからは、マスク先端からの距離Lが一定値(60μm)以上になると、サイドエッチ量aはほぼ一定値(a≒15μm)で安定することがわかる。したがって、エッチング後の母材11の幅寸法を所望の寸法に設定するためには、マスク幅Wをどの程度とすべきかを知ることができる(性質1)。
【0029】
また図3に示すグラフからは、例えばマスク幅Wを120μmとすると、マスク30の先端からのエッチング量bがほぼ15μmになると予想することが可能である。したがって、エッチング後の母材11の先端の長さを所望の寸法に設定するためには、マスク幅Wをどの程度とすべきかを知ることができる(性質2)。
【0030】
次に、図4(A)に示すように、マスク30に所定の開口幅Dからなる開口部30aを形成し、この状態でエッチング液13に浸してエッチングすると、図4(B)に示すように母材11が開口部30a内の内側からエッチングされる。このとき、横軸に開口部30aの開口幅Dをとり、縦軸に開口部30aの内縁部から横方向へのエッチング量(サイドエッチ量)cにとってグラフ化したのが図5である。図5に示すグラフからは、開口幅Dが30μm以上になると、開口部30a内の横方向からのサイドエッチ量cは一定(約13μm)になることがわかる。したがって、所望のエッチング量を得るには開口部30aの開口幅Dをどの程度に設定すべきかがわかる(性質3)。
【0031】
なお、L/S(ラインアンドスペース)が広い領域(例えば、L/Sが1以上)では、マスク30の開口幅Dを広げることが可能であるため、エッチング液が入り込んで横方向のサイドエッチ量及び深さ方向のエッチング量ともに大きくなる傾向がある(性質4)。
【0032】
またL/S(ラインアンドスペース)が狭い領域(例えば、L/Sが1未満)では、マスク30の開口幅Dが狭く、内部に入り込むエッチング液の量も少なくなるため、横方向のサイドエッチ量及び深さ方向のエッチング量が小さくなる傾向がある(性質5)。
【0033】
このように、エッチングには特有の性質が見出されるが,これらの性質のいずれを利用するかはL/S(ラインアンドスペース)の比率に依存して決定される。本発明は、L/S(ラインアンドスペース)と上記性質との関係を利用して以下に示すような突起を備えた電気接点の製造を行う。
【実施例】
【0034】
図6は、本発明の製造方法を用いて製造される電気接点(電気接点)の第1の実施の形態を示す平面図である。
【0035】
図6に示す電気接点20Aは、渦巻き状の弾性腕を備えたスパイラル型の電気接点である。これらの電気接点20Aの大きさは、1mm×1mm以下であり、図示しない絶縁シート上にマトリックス状に多数配置される。
【0036】
1個の電気接点20Aは、所定の膜厚で平面的な形状の支持部21と、この支持部21から延び出る弾性腕22とが一体に形成されている。弾性腕22は、支持部21との境界部が始端23であり、先端24は渦巻きパターンの内側に位置している。
【0037】
図6に示すOは、弾性腕22の中心である。本実施の形態では、前記中心Oは、弾性腕22の最外周縁からほぼ等距離にある点、あるいは、弾性腕22の略中心、又は、弾性腕22の略重心の位置として定義される。なお、前記中心Oは、電子部品の電極中心と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。
【0038】
図6に示すように、先端24には互いに逆方向に突出する第1の突起24aと第2の突起24bが形成されている。一方の第1の突起24aはL/Sが比較的広い中心O方向に向かって突出しており、他方の第2の突起24bはL/Sが比較的狭い外周方向に向かって突出している。なお、支持部21には、固定用の2つの孔が形成されている。
【0039】
電気接点20Aは、前記先端24を上方に押し上げて、前記弾性腕22を始端23から先端24に向けて上方に立ち上がるように立体成形されていている。
【0040】
電気接点20Aの上には、半導体デバイスの底面に設けられている球状電極(図示せず)などが載置される。このとき、球状電極が弾性腕22に突き当たり、立体形状の弾性腕22が圧縮させられる。同時に球状電極の表面に第1の突起24aと第2の突起24bの一方が突き当たり、球状電極の表面に形成されている酸化膜を切り裂く。これにより、球状電極と電気接点20との間が確実に導通接続されるようになる。
【0041】
図7は電気接点を製造するためのマスクと電気接点を示す平面図である。なお、図7では実線がマスク30を示し、一点鎖線がこのマスク30を用いて製造される電気接点20Aを示している。
【0042】
図7に示すように、マスク30の形状は、電気接点20とほぼ同形状であるが、全体的には電気接点20Aの縁部から側方に延出された突起形成部31を有しており、この突起形成部31が電気接点20Aの形状に倣うように形成されている。突起形成部31の幅寸法及び突出方向の延出量δは、突起の形状及び突起が形成される領域におけるL/S(ラインアンドスペース)の比率に応じて調整される。
【0043】
図8は、図7を拡大して示しており、電気接点の先端についてマスクと電気接点とを拡大して示す平面図である。
【0044】
図8に示すように、第1の突起24a及び第2の突起24bは共に先端になるほど尖鋭となる形状(尖形状)をしている。このため、図8に点線で示すように、マスクの先端部34の形状を、第1の突起24a及び第2の突起24bに倣う形状としただけでは尖形状に形成することはできない。
【0045】
そこで、上記性質を考慮し、すなわちマスクの先端部34からの距離とこのときのサイドエッチ量aとの関係、マスク幅Wとマスクの先端部34からのエッチング量bとの関係、さらにはマスク30の開口部30aの開口幅Dとサイドエッチ量cとの関係を考慮し、突起形成部31a,31bの形状及び延出量δを決定する。
【0046】
具体的には、図8に実線で示すように、マスクの先端部34に突起形成部31a,31bを、第1の突起24a及び第2の突起24bが突出する方向に延びるとともに、先端部の幅寸法と基端部の幅寸法とがほぼ等しい略帯状に形成して行う。
【0047】
このような突起形成部31a,31bを備えたマスク30を用いてエッチングを行うことにより、弾性腕22の先端24に尖形状の第1の突起24a及び第2の突起24bを備えた電気接点20Aを形成することができる。
【0048】
また例えば、第1の突起24a及び第2の突起24bの形状が尖形状ではなく一定幅からなる略帯形状である場合には、根元側が狭く先端に向かうほど幅寸法が広がる逆台形形状からなる突起形成部31a,31bが使用される。
【0049】
図9は、本発明の製造方法を用いて製造される電気接点とマスクの第2の実施の形態を示す平面図、図10は図9に示す電気接点に設けられた突起を拡大して示す平面図である。
【0050】
図9、図10に示すように、第2の実施の形態に示す電気接点20Bの基本的な構成は、第1の実施の形態に示す電気接点20Aと同じスパイラル型である。ただし、弾性腕22の最後の一周部分に、3つの突起26a,26b,26cがほぼ120度の中心角を有して形成されている点で相違している。
【0051】
このうち、先端24に設けられた突起26aは尖形状に形成されているが、他の2つの突起26b,26cは略半円形で形成されている。このため、この電気接点20Aの製造に使用されるマスク40Aは、突起26aに対応する部分には第1の実施の形態同様の略帯状の突起形成部41aであるが、突起26b,26cについては、これらの形状に倣う略半円形状の突起形成部41b,41cとしてある。ただし、突起26b,26cの根元部分の周方向の両側には、弾性腕22の内側の縁部22a,22aが迫っている。このため、突起形成部41b,41cを弾性腕22の縁部22aから中心O方向に突出させている。あるいは突起形成部41b,41cの延出量δが拡張されるように、突起形成部41b,41cの半径Rが近傍の縁部22a延出量よりも大きくなるように設定してある。
【0052】
このように突起形成部41b,41cの形状を設定することにより、突起26b,26cを図9及び図10に示すような所望の形状に形成することが可能となる。
【0053】
また第2の実施の形態に示す電気接点20Bを製造するマスクについては、以下に示すものを使用することもできる。
【0054】
図11は、第2の実施の形態の変形例としての電気接点とマスクとの関係を示す平面図、図12は図11の一部(突起)をさらに拡大して示す平面図である。
【0055】
図11及び図12に示すマスク40Bが、第2の実施の形態と異なる点は、突起26a,26b,26cを形成する各突起形成部41a,41b,41cが3つのブリッジ部42a,42b,42cによって連結されている点にある。
【0056】
このように各突起形成部41a,41b,41cを、ブリッジ部42a,42b,42cを介して連結すると、突起形成部41a,41b,41cの半径Rを小さくすることができ、このように半径Rを小さくしても第2の実施の形態と同様の突起26a,26b,26cを形成することが可能となる。
【0057】
上記実施の形態では、尖形状、帯状あるいは円形状からなる突起を示して説明したが、本発明はこれらの形状に限られるものではなく、上記性質及びL/Sの比率などに応じてさまざまな形状からなる突起に応用することが可能である。
【0058】
以上のように、本発明では、尖形状、帯状あるいは円形状など複雑な形状からなる突起を備えた電気接点を製造することができる。しかも、通常のエッチング工程の中で一緒に形成することができるため、製造を容易化及びコストの低廉化に寄与することができる。
【符号の説明】
【0059】
10 基板
11 母材
13 エッチング液
20,20A,20B 電気接点
21 支持部
22 弾性腕
23 始端
24 先端
24a 第1の突起
24b 第2の突起
26a,26b,26c 突起
30 マスク
31,31a,31b 突起形成部
34 マスクの先端
40A,40B マスク
41a,41b,41c 突起形成部
42a,42b,42c ブリッジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の上に形成された導電性の母材をマスクで覆ってエッチングすることにより、水平方向に突出する突起を備えた電気接点の製造方法において、
前記マスクには、前記突起を形成すべき位置から前記突起が突出する方向に延出する突起形成部が設けられており、
前記突起形成部の幅寸法及び突出方向の延出寸法を、前記突起の形状及び形成領域に形成されるラインパターンとスペースとの幅寸法比率に応じて調整して行われることを特徴とする電気接点の製造方法。
【請求項2】
前記突起が尖形状であるときには、前記突起形成部における先端部の幅寸法と基端部の幅寸法とを等しくして行う請求項1記載の電気接点の製造方法。
【請求項3】
前記突起が一定幅の形状であるときには、前記突起形成部における先端部の幅寸法を基端部の幅寸法よりも広くして行う請求項1記載の電気接点の製造方法。
【請求項4】
前記突起の形状が半円状であるときには、前記突起形成部を前記突起よりも大きな半径からなる略半円状として行う請求項1記載の電気接点の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−245305(P2010−245305A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92597(P2009−92597)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】