説明

電磁サスペンション

【課題】円筒形リニアモータの配線の信頼性を向上させた電磁サスペンションを提供する。
【解決手段】固定子2の外周側にコイル6を配置するとともに可動子3の内周側に永久磁石19を配置したリニアモータを採用して、第1ロッド4と第2ロッド23との間の隙間部27に配線12を配した。これにより、配線12と第2ロッド23の接触が回避されて、配線12は保護される。その結果、電磁サスペンション装置の電気系の信頼性を確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアモータを用いた電磁サスペンションに関する。
【背景技術】
【0002】
電磁サスペンションとして、例えば、特許文献1に記載されたものが公知である。この電磁サスペンションには、リニアモータの永久磁石と外筒部材との空隙(エアギャップ)を小さくすることで振動抑制性能の向上を図った長手状部材と外筒部材との摺動支持構造が開示されている。
また、特許文献2には、上部が開口されて樋状に形成された非導電材のコイル配線部材を採用することで配線の作業性の向上を図った可動磁石型リニアモータ用のコイル配線部材が開示されている。
さらに、特許文献3には、電動アクチュエータに通電するためのリード線をピストンロッドに挿通させて配線する減衰力調整式緩衝器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許4538771号公報
【特許文献2】特開2005−20903号公報
【特許文献3】特開2007−321863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電磁サスペンションにおいては、磁石(永久磁石)を電機子の外周に配置した円筒形リニアモータを採用することが検討されている。この場合、電機子に対する配線の信頼性及び取り回し性を確保することが要求されるが、特許文献1乃至3は、いずれも、磁石(永久磁石)の外周に電機子を配置した円筒形リニアモータに関して記載されたものであり、磁石(永久磁石)を電機子の外周に配置した円筒形リニアモータの配線については記載されていない。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、円筒形リニアモータの配線の信頼性を向上させた電磁サスペンションを提供することを課題としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る電磁サスペンション装置は、内周側に磁石を備えた有底筒状の外筒と、前記外筒に移動可能に挿入され、一端側が前記外筒から延出し、他端側の外周側に電機子を備えた中空の第1ロッドと、一端側が前記第1ロッドの内周側に摺動可能に嵌合され、他端側が前記外筒の底部に固定される第2ロッドと、により構成され、前記第1ロッドの一端側の内周には、前記第2ロッドの外周との間に隙間部が形成され、該隙間部には、一端側が前記電機子と接続され、他端側が外部へ延びる配線が配されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、円筒形リニアモータの配線の信頼性を向上させた電磁サスペンションを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態の電磁サスペンション装置に用いられる円筒形リニアモータの全体構造を示す軸断面図である。
【図2】図1に示されるリニアモータに用いられる第1ロッドの軸断面図である。
【図3】第2実施形態の電磁サスペンション装置に用いられる円筒形リニアモータの全体構造を示す軸断面図である。
【図4】図3に示されるリニアモータに用いられる第1ロッドの軸断面図である。
【図5】図3に示されるリニアモータに用いられる配線部材の斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一実施形態を添付した図に基づき説明する。
本発明の第1実施形態を図1及び図2を参照して説明する。なお、以下の説明における上方向(上側)及び下方向(下側)は、図1において符号を正立視した場合上方向(上側)及び下方向(下側)とする。
図1は、第1実施形態の電磁サスペンション装置1に用いられる円筒形リニアモータの全体構造を示す軸断面図である。この図に示されるように、リニアモータは、車両のばね上部材に取り付けられる固定子2と、車両のばね下部材に取り付けられる可動子3とにより構成される。
【0009】
固定子2は、円筒形の第1ロッド4と、該第1ロッド4の下側(他端側)に構成される電機子5とを含む。電機子5は、複数個のコイル6(固定子巻線)と、磁性体によって構成されて各コイル6間に配置されるコア7(固定子鉄心)とを有する。なお、第1実施形態のリニアモータは6個のコイル6を備えているが、コイル6の数量は、例えば、3個、9個或いは12個とすることができる。また、コイル6間の結線は、例えば、スター結線等の公知技術を適宜採用することができる。同様に、コイル6保護用の凸部、或いはコギングを含む推力の脈動を低減させるための曲線部を設けてコア7を構成することができる。
【0010】
図2にも示されるように、第1ロッド4は、上側(一端側)を形成する大径部8と下側(他端側)を形成する小径部9とを有し、大径部8と小径部9との境界には段付部10が形成されている。第1ロッド4には、段付部10を斜め(例えば、軸線に対して45°)に貫通する配線用穴11が設けられる。配線用穴11は、後述するように、電機子5の配線12(以下、単に配線12という)を第1ロッド4の小径部9の外周側から大径部8の内周側へ通すためのものであり、第1ロッド4に要求される剛性が確保されることを前提に、1個或いは複数個で設けられる。
【0011】
第1ロッド4は、固定子2を車両の車体側に取り付けるために大径部8の端面に立設された取付軸13と、該取付軸13を軸線方向(図1及び図2における上下方向)へ貫通して外部と第1ロッド4の内部空間15とを連通する配線用通路14を有する。この配線用通路14には、配線用穴11から大径部8の内周側へ通された配線12が配される。また、図2に示されるように、第1ロッド4の下端部内周側には、第1軸受16(図1参照)が嵌着される軸受嵌合部17が形成される。なお、大径部8の外径及び内径をd1及びd2並びに小径部9の外径及び内径をd3及びd4とした場合、第1実施形態のリニアモータの第1ロッド4は、d1>d2>d3>d4に設定されるが、これに限定されるものではなく、例えば、d1=d3とすることができる。
【0012】
可動子3は、磁性体によって構成される有底円筒形の外筒18と、該外筒18の内周側に軸方向に極性を交互に、前記コイル6の間隔より若干大きいまたは小さい間隔で並べて取り付けられる複数個の永久磁石19と、外筒18の上端部開口を閉塞する環形の軸受取付部20とを含む。外筒18は、底部21の外側にブラケット22が設けられており、該ブラケット22は、車両の車輪側に取り付けられる。また、外筒18は、外筒18の内周側に同軸配置されて下端部が底部21の内側に固定される第2ロッド23を有する。そして、第1ロッド4の下端部に取り付けられた第1軸受16が、第1ロッド4の内部空間15に挿入された第2ロッド23の外周面に摺動可能に接触されるとともに、軸受取付部20の内周側に嵌着された第2軸受24が、第1ロッド4の上側(一端側)、すなわち、大径部8の外周面に摺動可能に接触される。この構造により、リニアモータは、固定子2と可動子3とが、軸線方向及び軸線回りの回転方向へ相対移動可能である。
【0013】
なお、軸受取付部20の内周側の上端周縁部と第2軸受24の上端面との間には環形のシール部材25が設けられており、該シール部材25によって、外部から第1ロッド4と第2軸受24との摺動面への水や異物の侵入が阻止される。また、第2ロッド23と外筒18の底部21との固定は、ねじやボルトを使用した接合、かしめ等を適宜選択することができる。
【0014】
各永久磁石19は、環形に形成されており、円周方向の磁極が同極に、且つ軸線方向(図1における上下方向)に隣り合う磁極が異極になるように、外筒18の側壁を形成するヨーク26の内周側に配置されている。なお、永久磁石19は、ヨーク26への取付の作業性、コスト等を考慮して、環形とセグメント型(C型)とを選択することができる。また、永久磁石19の着磁方向は、径方向と軸線方向とを必要に応じて適宜選択することができる。さらに、永久磁石19は、電機子5のコイル6との組み合わせ、外部への磁気の漏洩等を考慮して、厚さ、幅等の外寸を決定することができる。
【0015】
そして、永久磁石19から出た磁束(磁力線)は、電機子5側(内周側)では、永久磁石19(N極)→コア7→永久磁石19(S極)の磁路(磁力線の経路)を形成する。他方、電機子5側とは反対側(外周側)では、永久磁石19(N極)→ヨーク26→永久磁石19(S極)の磁路を形成する。また、ヨーク26の最上位置に配置された永久磁石19から出た磁束は、永久磁石19(N極)→ヨーク26→軸受取付部20→第2軸受24→第1ロッド4→コア7→永久磁石19(S極)の磁路を形成する。そして、リニアモータは、軸受取付部20と第2軸受24との一方或いは両方が非磁性体により構成されている。これにより、ヨーク26の最上位置に配置された永久磁石19から出た磁束が形成する磁気回路を遮断することができ、第1ロッド4の摺動面(外周面)に鉄粉が付着した場合であっても、シール部材25のスクレーパ作用によりこの鉄粉を容易に取り除くことができる。
【0016】
次に、第1実施形態における配線12の処理を説明する。図1に示されるように、配線12は、電機子5の上端部内周側から延出されている。そして、電機子5が第1ロッド4の外周側に取り付けられた状態、すなわち、電機子5の上端部端面5aが第1ロッド4の段付部10に当接された状態では、第1ロッド4の配線用穴11は、電機子5の上端部内周側に臨むように開口されている。これにより、電機子5から出た配線12は、直接、第1ロッド4の配線用穴11を斜め上方へ通過して第1ロッド4の内部空間15へ案内される。
【0017】
ここで、第2ロッド23の外径をd5(d4>d5)とすると、第1ロッド4の内部空間15に導かれた配線12は、第1ロッド4の中空部15と第2ロッド23との間の空間、換言すると、大径部8の内径d2と第2ロッド23の外径d5との間に形成される半径方向(図1における左右方向)の間隔がd2−d5の隙間部27に配される。この配線12は、隙間部27を通されて内部空間15の上部で適当に処理された後(図1ではクランク状に曲げられている)、配線用通路14を経由して取付軸13の端面の開口から固定子2の外部へ通される。
【0018】
そして、電機子5の上端部端面5aには、環形の第1ストッパ28と、該第1ストッパ28の上端面に設けられる第2ストッパ29とが設けられる。第1ストッパ28は、例えば、小径部9の外周側に設けられたねじを利用して第1ロッド4に締結される。第2ストッパ29は、弾性を有するナイロン、ウレタン、ゴム等により構成される。これにより、電磁サスペンション装置1の伸びきり時には、第2ストッパ29が軸受取付部20に当接されて、その衝撃(軸受取付部20への入力)は、第1ストッパ28を経由して第1ロッド4へ伝達される。その結果、衝撃が電機子5及び配線12に作用することが阻止されて、電機子5及び配線12を保護することができる。
【0019】
また、第1ロッド4の上側(一端側)の内周側、すなわち、大径部8の内周側(内径がd2の部分)には、絶縁体によって構成された円筒形の保護部材30が設けられる。そして、電機子5から出て配線用穴11を通された配線12は、保護部材30と大径部8の内周面との間に配される。これにより、電磁サスペンション装置1の縮長時に配線12が撓んだ場合であっても、配線12と第2ロッド23との接触が回避されて、配線12を保護することができる。
【0020】
第1実施形態では、電機子5から出た配線12を第1ロッド4の内周側と第2ロッド23の外周側との間の隙間部27に配したので、配線12が外部に露出することがなく、配線12を外部環境から保護することができる。これにより、電磁サスペンション装置1の電気系の信頼性が確保される。また、電機子5から出た配線12は、配線用通路14を通過して第1ロッド4の先端部(取付軸13の端面)から露出されるので、リニアモータの車両への取付時における配線12の取り回しが容易であり、作業性を向上させることができる。
【0021】
また、電磁サスペンション装置1の伸びきり時には、第2ストッパ29が軸受取付部20に突き当たり、その衝撃は、第1ストッパ28を経由して第1ロッド4へ伝達される。これにより、衝撃が電機子5及び配線12に作用することが阻止されて、電機子5及び配線12を保護することができる。他方、電磁サスペンション装置1の縮長時には、配線12が撓んだ場合であっても、配線12と第2ロッド23との接触が回避されるので、配線12を保護することができ、さらに、配線12を保護部材30によって保護したことにより、配線12と第2ロッド23との接触が構造的に回避されるので、電磁サスペンション装置1の電気系の信頼性を高めることができる。
【0022】
また、固定子2の外周側にコイル6を配置するとともに可動子3の内周側に永久磁石19を配置したので、固定子2の内周側にコイル6を配置するとともに可動子3の外周側に永久磁石19を配置した公知のリニアモータと比較して、推力発生面である固定子2と可動子3との間の空隙がリニアモータの半径方向外側へ移動されて、電機子5と永久磁石19との対向面積が増大する。これにより、リニアモータの推力が向上して、電磁サスペンション装置1の制振性能及び車両の乗り心地を向上させることができる。また、同一能力(発生する推力が同一)で比較した場合、リニアモータを小型化することができる。
【0023】
また、第1ロッド4の上側(一端側)の内径d2、すなわち、大径部8の内径d2よりも、第1ロッド4の下側(他端側)の内径d4、すなわち、小径部9の内径d4を小さく形成したので(d2>d4)、前記公知のリニアモータと比較して、コイル6の中心半径が縮径されて、電機子5の体格を増やすことができる。これにより、コイル6の巻数を増やすことが可能であり、リニアモータの性能を向上させることができる。また、コイル6の巻数を同一とした場合、コイル6の巻線長さを短くすることができるので、発電定数(Ke)を大きく、且つ抵抗(R)を小さくすることが可能であり、高い減衰係数(Ke/R)を得ることができる。
【0024】
前述したように、第1実施形態の電磁サスペンション装置1によれば、固定子2の外周側にコイル6を配置するとともに可動子3の内周側に永久磁石19を配置したリニアモータを採用することで、電磁サスペンション装置1の制振性能及び車両の乗り心地を向上させることができる。また、第1ロッド4と第2ロッド23との間の隙間部27に配線12を配したことで、電磁サスペンション装置1の電気系の信頼性を確保することができる。
【0025】
次に、本発明の第2実施形態を図3及び図5を参照して説明する。
なお、第2実施形態の電磁サスペンション装置31は、前述した第1実施形態の電磁サスペンション装置1に対して、固定子2の外周側にコイル6を配置するとともに可動子3の内周側に永久磁石19を配置したリニアモータを採用する点で基本構造が同一である。したがって、以下の説明においては、第1実施形態と同一又は相当する構成には、同一の名称及び符号を付与するとともに、明細書の記載を簡潔にすることを目的に重複する説明を省略する。
【0026】
図3に示されるように、固定子2は、円筒形の第1ロッド32を有する。図2と図4とを参照して理解できるように、第1ロッド32は、第1実施形態のリニアモータにおける第1ロッド4(以下、単に第1ロッド4という)が段付部10を有しているのに対して、段付部10を備えていない点で第1ロッド4とは異なる。すなわち、第1ロッド32は、小径部9を有しておらず、外径がd1に形成されるとともに内径がd2に形成される。また、第1ロッド32は、下側(他端側)に取り付けられた電機子5から出た配線12を臨む位置に、第1ロッド32を半径方向(図)へ貫通する少なくとも1個の配線用穴11が設けられる。なお、第2実施形態では、電機子5のU相、V相、W相に対応して3個の配線用穴11が環状に配されている。
【0027】
また、図3に示されるリニアモータでは、第1ロッド4の隙間部27に相当する部分、すなわち、第1ロッド32の内部空間15の上側(一端側)、換言すると、第1ロッド32の内周側の各配線用穴11よりも上側の部分に、円筒形の配線部材33が取り付けられる。図5に示されるように、配線部材33には、軸線方向(図3及び図5における上下方向)へ延びる軸方向導電部34と軸方向絶縁部35とが周方向へ交互に配置されている。なお、図5に示される配線部材33には、電機子5のU相、V相、W相に対応して、バスバーによって構成される3個の軸方向導電部34が配される。また、配線部材33の外周側は、外周絶縁部36によって構成されている。
【0028】
また、図5に示されるように、配線部材33の下端部には、各軸方向導電部34に対応する3個の接続穴37が設けられる。なお、第2実施形態では、各接続穴37は、外周絶縁部36と軸方向導電部34とを貫通しているが、例えば、外周絶縁部36のみを円形に取り除いて軸方向導電部34を露出させてもよい。また、各接続穴37は、必要に応じて、外周絶縁部36側の穴と軸方向導電部34側の穴とを異なる穴径にすることができる。また、接続穴37の数量は、軸方向導電部34の数量以上とすることができる。さらに、第1ロッド32に設けられる配線用穴11の数量は、接続穴37の数量以上とすることができる。
【0029】
第1ロッド32と配線部材33との固定は、圧入、接着、ねじによる締結等を適宜選択することができる。また、電機子5の各配線12と配線部材33の各接続穴37(軸方向導電部34)とは、導電体によって構成された各接続部材38により接続される。接続部材38は、例えば、ねじ、ばね等とすることができる。さらに、一端が車体側に組み付けられる各配線12の他端と配線部材33の上端部(各軸方向導電部34)とは、電機子5の各配線12と配線部材33の各接続穴37との接続と同様に、各結線部39で接続される。
【0030】
第2実施形態の電磁サスペンション装置31では、前述した第1実施形態の電磁サスペンション装置1と同等の作用効果を得ることができる。また、第2実施形態では、電機子5から出た各配線12と第1ロッド32の外部へ出る各配線12とを配線部材33で接続したことにより、配線12のためのスペースを縮小することができるとともに、配線12の処理を容易に行うことができ組立作業を効率化することができる。さらに、配線部材33の各軸方向導電部34をバスバーによって構成したので、リード線等と比較して配線抵抗を減少させることができる。これにより、不要な発熱を防止してエネルギーのロスを低減することができる。
【符号の説明】
【0031】
1、31 電磁サスペンション装置、2 固定子、3 可動子、4 第1ロッド、5 電機子、8 大径部(第1ロッドの一端側)、9 小径部(第1ロッドの他端側)、11 配線用穴、12 配線、18 外筒、19 永久磁石、23 第2ロッド、27 隙間部、30 保護部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周側に磁石を備えた有底筒状の外筒と、
前記外筒に移動可能に挿入され、一端側が前記外筒から延出し、他端側の外周側に電機子を備えた中空の第1ロッドと、
一端側が前記第1ロッドの内周側に摺動可能に嵌合され、他端側が前記外筒の底部に固定される第2ロッドと、
により構成され、
前記第1ロッドの一端側の内周には、前記第2ロッドの外周との間に隙間部が形成され、該隙間部には、一端側が前記電機子と接続され、他端側が外部へ延びる配線が配されることを特徴とするリニアモータを用いた電磁サスペンション装置。
【請求項2】
前記配線は、バスバーを含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁サスペンション装置。
【請求項3】
前記第1ロッドの内周側は、他端側の内径と比して一端側の内径が大きく形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁サスペンション装置。
【請求項4】
前記第1ロッドの内周側には、前記第2ロッドとの間に前記配線を保護するための保護部材が配されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電磁サスペンション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−29159(P2013−29159A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165613(P2011−165613)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】