説明

電解コンデンサのレーザ溶接

【課題】レーザ溶接による電解コンデンサの形成法を提供する。
【解決手段】電解コンデンサのアノード・リードをアノード終端にレーザ溶接するための技術が提供される。この技術は、レーザビームがリード及びアノード終端に接触する前に、1つ又はそれ以上の屈折素子によりレーザビームを方向付けることを含む。屈折素子の屈折率及び厚さ、レーザビームに対して屈折素子を配置する角度、などを選択的に制御することによって、レーザビームは、コンデンサの他の部分に実質的に接触して損傷することなく、正確な溶接位置に方向付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現代の技術的用途の多様性は、高効率の電子部品及びその中で使用する集積回路に対する必要性を生じる。電解コンデンサは、フィルタリング、デカップリング、バイパス形成、及び他の、無線通信、高速処理、ネットワーク形成、回路切り替え、及び多くの他の用途を含み得る、現代の用途の態様、に使用される基本部品である。集積回路の速度及び集積密度の劇的な増加は、コンデンサ技術の発達を要求する。従って、コンデンサ設計の多くの具体的な態様は、コンデンサの性能特性の改善に集中されてきた。固体電解コンデンサ(例えば、タンタル・コンデンサ)は、電子回路の小型化の大きな要因であり、それら回路の極端環境における用途を可能にした。しかしながら、コンデンサの小型化に伴って、製造の難しさが増加している。例えば、コンデンサのレーザ溶接は、より小さいコンデンサに対してより困難となり、例えば、レーザ直径をより小さくしなければならず、レーザ配置の精度もより正確にしなければならない。従来の溶接技術は、レーザを所望の溶接領域に位置決めするためにミラーを使用してきた。残念ながら、ミラー位置決めシステムは、多くの場合小型コンデンサに必要な望ましい正確さ及び再現性を欠いている。即ち、小さな角度のミラーの傾きが強烈な反射ビームを生成する。そのため、コンデンサのサイズが減少するにつれて、溶接の正確さ及び再現性を維持するのがますます困難になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006/0038304号明細書
【特許文献2】米国特許第6,322,912号明細書
【特許文献3】米国特許第6,197,252号明細書
【特許文献4】米国特許第4,085,435号明細書
【特許文献5】米国特許第4,945,452号明細書
【特許文献6】米国特許第5,198,968号明細書
【特許文献7】米国特許第5,357,399号明細書
【特許文献8】米国特許第5,394,295号明細書
【特許文献9】米国特許第5,495,386号明細書
【特許文献10】米国特許第6,191,936号明細書
【特許文献11】米国特許第5,949,639号明細書
【特許文献12】米国特許第3,345,545号明細書
【特許文献13】米国特許出願公開第2005/0270725号明細書
【特許文献14】米国特許第6,674,635号明細書
【特許文献15】米国特許第000号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、現在、より高い正確さ及び再現性をもたらす、電解コンデンサの改善されたレーザ溶接技術に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態により、電解コンデンサを形成する方法が開示される。本方法は、電解コンデンサ素子のアノード・リードをアノード終端に隣接して配置することを含む。電解コンデンサ素子は、アノード、誘電体膜、及び電解質を含み、ここでアノード・リードはアノード表面から外向きに延びる。レーザビームは、アノード・リードをアノード終端にレーザ溶接するように、屈折素子を通して方向付けられる。屈折素子は、ビームの方向に垂直な軸に対して0°乃至約45°の角度に向けられる。コンデンサ素子はカソード終端に電気的に接続され、また、コンデンサ素子は、アノード終端及びカソード終端の少なくとも一部分が露出したままになるように、ケース内に封入される。
【0005】
本発明の別の実施形態により、アノード終端を電解コンデンサ素子に取り付けるためのシステムが開示される。本システムは、アノード、誘電体膜、及び電解質を含み、アノード・リードがアノード表面から外向きに延びる、電解コンデンサ素子と、アノード終端と、アノード終端をアノード・リードに電気的に接続するためのレーザ溶接装置と、を備え、ここでレーザ溶接装置はレーザビームを生成するレーザビーム発生器及び屈折素子を備え、ここで屈折素子はビームの方向に垂直な軸に対して0°乃至約45°の角度に向けられる。
本発明の他の特徴及び態様が、以下により詳細に説明される。
【0006】
本明細書の残りの部分において、当業者に対する、本発明の最良の形態を含む本発明の完全且つ有効な開示が、添付の図面を参照しながらより具体的に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】電解コンデンサのレーザ溶接のための、本発明の一実施形態の略図である。
【図2】本発明において用いることができる屈折素子の実施形態の略図であり、図2Aは、レーザビームに対して垂直に配置された屈折素子を示し、図2Bは、レーザビームに対して傾けて配置された屈折素子を示す。
【図3】本発明のレーザ溶接システムの一実施形態の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書及び図面における参照符号の反復使用は、本発明の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図したものである。
【0009】
当業者であれば、本論考は、例示的な実施形態のみの説明であり、本発明のより広い態様を限定することを意図したものではないことを理解されたい。
【0010】
一般的に言えば、本発明は、電解コンデンサのアノード・リードをアノード終端にレーザ溶接するための技術に向けられる。この技術は、レーザビームがリード及びアノード終端に接触する前に、レーザビームを1つ又はそれ以上の屈折素子により方向付けることを含む。屈折素子の屈折率及び厚さ、屈折素子がレーザビームに対して配置される角度、などを選択的に制御することによって、レーザビームは、コンデンサの他の部分に実質的に接触及び損傷せずに、正確な溶接位置に向けることができる。
【0011】
例えば、図1を参照すると、本発明のレーザ溶接技術の一実施形態が概略的に示される。この特定の実施形態において、コンデンサ素子33、アノード終端70、及びカソード終端80を含むコンデンサ30が示される。終端を形成するのに任意の導電性材料、例えば、導電性金属(例えば、銅、金、銀、ニッケル、亜鉛、錫、パラジウム、鉛、アルミニウム、モリブデン、チタン、鉄、ジルコニウム、マグネシウム、及びそれらの合金)を用いることができる。特に適した導電性金属は、例えば、銅、銅の合金(例えば、銅ジルコニウム、銅マグネシウム、銅亜鉛、又は銅鉄)、ニッケル、及びニッケル合金(例えば、ニッケル鉄)を含む。終端の厚さは、一般に、コンデンサ組立体の厚さを最小にするように選択される。例えば、終端の厚さは約0.05乃至約1ミリメートル、幾つかの実施形態では約0.05乃至約0.5ミリメートル、及び約0.1乃至約0.2ミリメートルの範囲にすることができる。1つの例示的な導電性材料は、Wieland(ドイツ)から入手可能な銅鉄合金の金属板である。
【0012】
コンデンサ素子33は、上面37、底面39、前面36、及び後面38を有する。この特定の実施形態において、カソード終端は、第2の部分84に実質的に垂直に配置される第1の部分82を含む。第1の部分82は、コンデンサ素子33の底面39と電気的に接触し、第2の部分84は、コンデンサ素子33の後面38と電気的に接触する。コンデンサ素子33をカソード終端80に取り付けるために、当技術分野で公知のように導電性接着剤を用いることができる。導電性接着剤は、例えば樹脂組成物で包含された導電性金属粒子を含むことができる。金属粒子は、銀、銅、金、白金、ニッケル、亜鉛、ビスマスなどとすることができる。樹脂組成物は、熱硬化樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、硬化剤(例えば、酸無水物)、及びカップリング剤(例えば、シラン・カップリング剤)を含むことができる。適切な導電性接着剤は、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられる、Osako他による特許文献1に記述されている。
【0013】
アノード終端70は、第2の部分74に実質的に垂直に配置される第1の部分76を含む。第2の部分74は、アノード・リード34を支持する領域を含む。一体化しているように描かれているが、これらの部分は代替的に、直接に又は付加的な導電性要素(例えば、金属)を介して互いに接続する別個の部分とすることができる。図示された実施形態において、領域51は「U型」を有し、リード34の表面接触及び機械的安定性をさらに向上させる。
【0014】
アノード・リード34は、屈折素子6を通過するビーム91を生成するレーザ90を用いてアノード終端70に溶接される。屈折素子6は、この実施形態においては領域51にある溶接の特定の位置に、ビーム91を正確に位置決めすることができる。例えば、一実施形態において、レーザ溶接システムは、レーザを生成するレーザビーム発生器を含んだレーザを含むことができる。本発明で用いられるレーザの種類は、所望の機能に基づいて選択することができる。1つの特定の実施形態において、レーザは、レーザ媒質がネオジム(Nd)でドープされたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)からなり、励起粒子はネオジムイオンNd3+とするものである。このようなレーザは、典型的には赤外スペクトル内の約1064ナノメートルの波長の光を放射する。レーザは、所望の用途に適した任意の直径を有することができる。幾つかの実施形態において、集束領域内のレーザビームは、約0.05mm乃至約0.5mmの直径、幾つかの実施形態においては約0.05mm乃至約0.3mm、及び幾つかの実施形態においては約0.1mm乃至約0.15mmの直径を有する。レーザはまた、当技術分野では周知のように、最初にレーザビームを収束し焦点に集光させる光学ヘッド(例えば、レンズ)を含むことができる。レーザはまた、ビーム・スプリッタを含むこともできる。
【0015】
屈折素子6がビーム91の位置決めを制御できる方式が、図2Aに概略的に示される。図示されるように、レーザビーム91は、角度a1で屈折素子6に入射する。屈折素子6は、以下のスネルの法則に従って決められる屈折角a2の方向に、ビーム91を向ける。

1*sin a1=n2*sin a2

式中、n1及びn2は、光が通過する媒質の屈折率である。典型的には、n1は空気の屈折率で、約1である。
【0016】
溶接位置に対するレーザビーム91の所望の位置決めを達成するために、屈折素子6の屈折率は、典型的には約0.3乃至約5に選択され、幾つかの実施形態においては約0.5乃至約3、幾つかの実施形態においては約0.7乃至約2.5、幾つかの実施形態においては約1.0乃至約2.0、幾つかの実施形態においては約1.2乃至約2.0、及び幾つかの実施形態においては約1.4乃至約1.8に選択される。当技術分野で周知のように、この目的のために様々な材料を用いることができる。例えば、1つの特定の実施形態において、屈折素子6は、平行平面ガラス(PPG)パネルのようなガラスを含むことができる。しかしながら、当業者であれば、屈折素子は、所望の屈折率を生成するように種々異なる屈折率を有する材料を用いて、変化させ得ることを容易に理解するであろう。例えば、標準ガラスは通常およそ1.5の屈折率を有するが、一方、当技術分野で周知の着色剤、フィラー、及びその他の成分をガラス製造プロセス内で混ぜ込んで、任意の所望の屈折率を実現することができる。
【0017】
屈折素子の厚さもまた、所望の溶接位置を実現するように制御することができる。例えば、その厚さは、約0.2mm乃至約10mm、幾つかの実施形態においては約0.5mm乃至約5mm、幾つかの実施形態においては約0.7mm乃至約4mm、及び幾つかの実施形態においては約1mm乃至約3mm、の範囲にすることができる。
【0018】
もちろん、他のパラメータもまた、溶接のためのレーザビームの位置決めに影響を及ぼす可能性がある。例えば、レーザビームに対して方向付けられる角度もまた、所望の溶接を達成するように選択的に制御することができる。例えば、再び図2B(左側)を参照すると、レーザビーム91は、レーザ(図示せず)のレンズ8を通過し、角度α2で屈折素子6を通過するように方向づけることができる。レンズ8は屈折素子6に対して垂直(α1=0°)に配置されるので、結果として生じるビーム91は、一般に屈折素子6の下方に中心を有する点に集光される。しかしながら、特定の状況において、溶接位置にビームを向けるように距離Δだけレーザビーム91の位置を僅かに修正することが望ましい可能性がある。この点に関して、図2B(右側)に示されるように、屈折素子6が配置される角度(α2、0°を上回る)を変えることにより、距離Δだけずれた集光ビーム91を生じることができる。角a2が増加すると、位置修正Δが増加する。しかしながら、反射に基づくミラー・システムとは異なり、修正距離Δは焦点距離には依存しない。従って、単に屈折素子6の方向を制御することによって、レーザビームは、レーザを移動させずに、所望の位置に正確に集光することができる。殆どの場合、屈折素子がレーザに対して傾けられる角度は、約0°乃至約45°、幾つかの実施形態では約1°乃至約30°、幾つかの実施形態では約2°乃至約25°、幾つかの実施形態では約3°乃至約20°、及び幾つかの実施形態では約5°乃至約15°である。この角度は、レーザビームの方向に垂直な軸に対して計測される。例えば、図2において、角度は、屈折素子がレンズに平行なとき、レンズ8とビームの焦点との間を延びる縦軸に垂直な軸「A」に対して計測される。
【0019】
下の表は、種々のグラスの厚さ、傾斜角、及び屈折率により観測される例示的な距離「Δ」を記載する。


【0020】
任意の数の屈折素子を、本発明のレーザシステム内で一般的に用いることができる。例えば、ある特定の実施形態において、少なくとも2つの屈折素子を用いてビームを屈折させることができる角度を増すことができる。屈折素子は、同じ又は異なる材料から作ることができ、また同じ又は異なる厚さを有することができる。レーザビームが、一般に−z方向に通過するとき、1つの素子はx−y面の1つの軸(例えば、−x軸)の回りで配向させることができる。別の素子は別の軸(例えば、−y軸)又は同じ軸(例えば、−x軸)の回りで配向させることができ、或いは配向させないままにすることもできる。
【0021】
本発明のレーザ溶接システムは、溶接位置決めの精度の改善の助けとなるさまざまな構成部品を含むことができる。製造の際に、例えば、コンデンサのサイズ及び終端、リードなどの位置の変動は、溶接位置へのリアルタイム調整の必要性を生じる可能性がある。これは、屈折素子のリアルタイム制御をもたらすことによって達成することができる。例えば、一実施形態において、コンデンサの画像(静止画及び/又は動画)を溶接位置に先立つ位置(即ち、走査位置)で捕捉し、その画像を画像処理装置(IPU)に電気的に伝達することができるカメラ(例えば、オプトエレクトロニク走査カメラ)を用いることができる。IPUは、画像を受け取ると、所望の溶接位置を実現するのに必要な角度を計算又は別の方法で決定することができるように、プログラムする(例えば、参照テーブル、アルゴリズムなどを用いて)ことができる。次にIPUは、必要に応じて屈折素子を調整する駆動装置(例えば、サーボモータ、ガルボモータなど)に信号を送ることができる。駆動装置は、例えばレーザビームが基本的に−z軸方向に進むとき、−x軸及び/又は−y軸のような軸の周りで屈折素子を回転させることができる。
【0022】
レーザ溶接システムはまた、コンデンサをレーザに対して移送するための移送装置(例えば、循環ベルト又はワイヤ)を含むことができる。移送装置の移動の非直線性は、多くの場合中心を外れた溶接の原因になるので、レーザ溶接システムはまた、移送装置の上方に配置され、コンデンサの画像を捕捉するように概ね溶接位置に配置されるカメラを含むことができる。カメラはこの画像をIPUに伝達することができ、次にIPUが屈折素子の位置決めをさらに較正することができる。これは、温度変化、電気的雑音、振動などのような様々な要因によって引き起こされる屈折素子位置決めのずれに起因する欠陥を減らす助けとなることができ、較正、サービスモード、品質チェックなどに用いることができる。
【0023】
図3を参照すると、本発明のレーザ溶接システムの1つの特定の実施形態が、概略的に示される。図示したように、システム100は、複数の電解コンデンサ133を移送するための移送装置128を含む。この特定の実施形態において、電解コンデンサ133は、走査位置130において走査カメラ110の下方を通り、走査カメラ110がコンデンサ133のうちの1つの画像を捕捉し、その画像をIPU114に伝達する。IPU114は、入力画像情報を受け取り、一対のレーザ屈折素子120及び122をそれぞれ駆動する、第1及び第2の駆動装置116及び118を制御する。例えば、第1の駆動装置116は、第1の屈折素子120を1つの軸(例えば、x軸)の回りで回転させることができ、第2の駆動装置118は、第2の屈折素子122を同じ又は異なる軸(例えば、y軸)の回りで回転させることができる。走査位置130後方の所定の位置(即ち、溶接位置132)において、溶接システムが連動する。溶接システムは、レーザ発生器124及び光学ヘッド126(例えば、レンズ)を備える。光学ヘッド126を出た後、レーザビームは、レーザ屈折素子120及び122を通過する。レーザ屈折素子120及び122は、それらの各々の駆動装置116及び118によって位置決めされ、コンデンサ133上の所望の溶接位置の方向にレーザを屈折させる。
【0024】
図示した実施形態においては、フィードバック・カメラ112もまた、移送装置128の上方に配置され、概ね溶接位置132に配置される。フィードバック・カメラ112は、溶接位置132において電気部品の第2の画像を捕捉するために用いることができる。同様にフィードバック・カメラ112と電気的に通信するIPU114は、第2の画像を受け取り、電気部品の位置が走査カメラによって上流で記録された位置からずれた場合に、屈折素子120及び122の配置を較正することができる。
【0025】
任意の電解コンデンサは、本発明にしたがって一般的にレーザ溶接することができる。例えば、コンデンサは通常バルブ金属組成物から形成されたアノードを含む。バルブ金属組成物は、約60,000マイクロファラド・ボルト毎グラム(「μF・V/g」)又はそれ以上、幾つかの実施形態においては約70,000μF・V/g又はそれ以上、幾つかの実施形態においては約100,000μF・V/g又はそれ以上、及び幾つかの実施形態においては約150,000μF・V/g又はそれ以上、のような高比電荷を有することができる。バルブ金属組成物は、タンタル、ニオブ、アルミニウム、ハフニウム、チタン、それらの合金、それらの酸化物、それらの窒化物などのような、バルブ金属(即ち、酸化可能な金属)又はバルブ金属ベースの化合物を含む。例えば、アノードは、1対2.5未満、幾つかの実施形態においては1対2.0未満、幾つかの実施形態においては1対1.5未満、及び幾つかの実施形態においては1対1、の金属対酸素の原子比を有するバルブ金属酸化物から形成することができる。このようなバルブ金属酸化物の例は、ニオブ酸化物(例えば、NbO)、タンタル酸化物などを含むことができ、より詳しくは、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられる、Fifeによる特許文献2に記述されている。
【0026】
従来の製造手順を一般的に用いてアノードを形成することができる。一実施形態において、ある特定の粒径を有するタンタル又はニオブ酸化物粉末が最初に選択される。粒径は、結果として生じるコンデンサの所望の電圧に応じて変化させることができる。例えば、比較的大きい粒径(例えば、約10マイクロメートル)を有する粉末は、高電圧コンデンサを製造するのに用いられることが多く、一方比較的小さい粒径(例えば、約0.5マイクロメートル)を有する粉末は、低電圧コンデンサを製造するのに用いられることが多い。粒子は次に、随意に、結合剤及び/又は潤滑剤と混合させて、アノードを形成するためのプレス加工をするとき、確実に粒子が互いに適切に付着するようにする。適切な結合剤は、樟脳、ステアリン酸及び他の石鹸脂肪酸、カーボワックス(Union Carbide)、グリプタール(General Electric)、ポリビニルアルコール、ナフタレン、植物ワックス、及びマイクロワックス(精製パラフィン)を含むことができる。結合剤は、溶剤に溶解及び分散させることができる。例示的な溶剤は、水、アセトン、メチルイソブチルケトン、トリクロロメタン、フッ素化炭化水素(フレオン)(DuPont)、アルコール、及び塩素化炭化水素(四塩化炭素)を含むことができる。使用の際、結合剤及び/又は潤滑剤の比率は、全質量の約0.1重量%から約8重量%まで変化させることができる。しかしながら、結合剤及び潤滑剤は本発明において必須ではないことを理解されたい。一旦形成されると、その粉末は、任意の従来の粉末プレス成形法を用いて圧縮成形される。例えば、プレス成形は、ダイ及び1つ又は複数のパンチを使用する単一ステーション圧密プレスとすることができる。あるいは、一つのダイ及び単一の下パンチのみを使うアンビル型圧密プレス成形法を用いることができる。単一ステーション圧密プレス成形法は、例えば、単動式、複動式、フローティング・ダイ、可動盤、対向ラム、スクリュー、インパクト、ホットプレス、コイニング又はサイジングのような種々の機能を有する、カム、トグル/ナックル及び偏心/クランク式プレスのような幾つかの基本型で使用することができる。粉末は、アノード・リード(例えば、タンタル線)の周りに圧縮成形することができる。さらに、アノード・リードは、代替的に、アノードの加圧成形及び/又は焼結の後でアノードに取り付ける(例えば、溶接する)ことができることを理解されたい。
【0027】
圧縮成形後、あらゆる結合剤/潤滑剤は、ペレットを真空下である特定の温度(例えば、約150℃乃至約500℃)で数分間加熱することによって除去することができる。代替的に、結合剤/潤滑剤はまた、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられるBishop他による特許文献3に記述されているような水溶液にペレットを接触させることによって除去することもできる。その後、ペレットは焼結されて多孔質の一体塊が形成される。例えば、一実施形態において、ペレットは真空下で、約1200℃乃至約2000℃、幾つかの実施形態においては約1500℃乃至約1800℃の温度で焼結することができる。焼結によりペレットは、粒子間の結合の成長によって収縮する。上述の技術に加えて、アノードを形成するための他の何れかの技術、例えば、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられるGalvagniによる特許文献4、Sturmer他による特許文献5、Galvagniによる特許文献6、Salisburyによる特許文献7、Galvagni他による特許文献8、Kulkarniによる特許文献9、及びFifeによる特許文献2に記述されている技術もまた、本発明により用いることができる。
【0028】
それを形成する特定の方法に関わらず、アノードの厚さは、本発明によりコンデンサ組立体の電気的性能を向上させるように選択される。例えば、アノードの厚さは(図1の−z方向における)約4ミリメートル又はそれ以下、幾つかの実施形態においては約0.2乃至約3ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約0.4乃至約1ミリメートルの範囲にすることができる。このような比較的小さなアノードの厚さ(即ち、「薄型の」)は、高比電荷粉末によって生成される熱を放散させる助けとなり、また短い伝送経路をもたらしてESR及びインダクタンスを最小にする。アノードの形状もまた、結果として得られるコンデンサの電気的特性を向上させるように選択することができる。例えば、アノードは、湾曲型、正弦曲線型、矩形、U字型、V字型などの形状を有することができる。アノードはまた、ESRを最小にし、キャパシタンスの周波数応答を拡張するように表面積対体積比を増加させるために、1つ又はそれ以上の畝、溝、陥凹、又は窪みを含む、「縦溝付き」形状を有することもできる。このような「縦溝付き」アノードは、例えば、Webber他による特許文献10、Maeda他による特許文献11、Bourgault他による特許文献12、及びHahn他による特許文献13に記述されており、これらの特許文献の全ては、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられる。
【0029】
アノードを陽極酸化して、多孔質アノードの内部及び上に誘電体膜を形成することができる。陽極酸化は、アノード金属が酸化されて比較的高い誘電率を有する材料が形成される電気化学的プロセスである。例えば、タンタル・アノードを陽極酸化して約27の誘電率「k」を有する五酸化タンタル(Ta25)を形成することができる。アノードを弱酸性溶液(例えば、リン酸)に高温(例えば、約85℃)で浸漬し、これに制御された量の電圧及び電流を供給して、ある特定の厚さを有する五酸化タンタル被覆を形成することができる。電源装置は初め、必要な化成電圧が達成されるまで一定電流に保たれる。その後、電源装置は一定電圧に保たれ、所望の誘電体品質がタンタル・ペレットの表面上に確実に形成されるようにする。陽極酸化電圧は、典型的には、約5乃至約200ボルト、幾つかの実施形態では約20乃至約100ボルトの範囲にする。アノードの表面に形成されることに加えて、誘電体酸化物膜の一部分はまた、通常、孔の表面にも形成されることになる。誘電体膜は、他の種類の材料から、異なる技術を用いて形成することができることを理解されたい。
【0030】
一旦誘電体膜が形成されると、比較的絶縁性の樹脂材料(天然又は合成の)で作られたもののような保護被覆を随意に塗布することができる。そのような材料は、約0.05オームcmより大きな、幾つかの実施形態では約5オームcmより大きな、幾つかの実施形態では約1000オームcmより大きな、幾つかの実施形態では約1×105オームcmより大きな、また幾つかの実施形態では約1×1010オームcmより大きな、抵抗率を有することができる。本発明において用いることができる幾つかの樹脂材料は、それらに限定されないが、ポリウレタン、ポリスチレン、不飽和又は飽和脂肪酸エステル(例えば、グリセリド)などを含む。例えば、適切な脂肪酸エステルは、それらに限定されないが、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、エレオステアリン酸エステル、オレイン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、アレウリチン酸エステル、シェロール酸エステルなどを含む。これらの脂肪酸エステルは、結果として生じる膜が迅速に重合して安定層になることを可能にする「乾性油」を形成するように、比較的複雑な組合せで用いる場合に特に有用であることが分かっている。このような乾性油は、モノグリセリド、ジグリセリド、及び/又はトリグリセリドを含むことができ、これらは、それぞれ1つ、2つ、及び3つのエステル化された脂肪酸アシル残基を有するグリセロール骨格を有する。例えば、用いることができる幾つかの適切な乾性油は、それらに限定されないが、オリーブ油、亜麻仁油、ヒマシ油、キリ油、大豆油、及びセラックを含む。これら及び他の保護被覆材料は、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられる、Fife他による特許文献14により詳細に記述されている。
【0031】
陽極酸化された部分は、その後、コンデンサの真のカソードとして機能する固体電解質を形成するステップを受けることになる。電解質は、硝酸マンガン(Mn(NO32)の熱分解によって二酸化マンガン(MnO2)カソードを形成することによって、形成することができる。このような技術は、例えば、その全体が引用により全ての目的に対して本明細書に組み入れられる、Sturmer他による特許文献5に記述されている。代替的に、導電性ポリマー被覆を用いて固体電解質を形成することができる。導電性ポリマー被覆は、ポリピロール、ポリ(3,4‐エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)のようなポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、及びそれらの誘導体のような、1つ又はそれ以上の導電性ポリマーを含むことができる。さらに、必要に応じて、導電性ポリマー被覆は、複数の導電性ポリマー層から形成することもできる。例えば、一実施形態において、導電性ポリマー被覆は、PEDTから形成される1つの層及びポリピロールから形成される別の層を含むことができる。種々の方法を用いて導電性ポリマー被覆をアノード部分に塗布することができる。例えば、電解重合、スクリーン印刷、浸漬、電気泳動コーティング、及びスプレーのような従来技術を用いて、導電性ポリマー被覆を形成することができる。例えば、一実施形態において、導電性ポリマーを形成するのに用いられるモノマ(例えば、3,4‐エチレンジオキシチオフェン)は、最初に重合触媒と混合させて溶液を形成することができる。例えば、1つの適切な重合触媒は、Bayer Corporationにより販売されている、トルエンスルホン酸鉄(III)及びn‐ブタノールであるBAYTRON Cである。BAYTRON Cは、同じくBayer Corporationから販売されている3,4‐エチレンジオキシチオフェン(PEDTモノマ)であるBAYTRON Mに対する市販の触媒である。ほとんどの実施形態において、一旦塗布されると、導電性ポリマーはヒーリングされる。ヒーリングは、導電性ポリマー層の各々の塗布の後に行うことができ、又は全部の導電性ポリマー被覆の塗布後に行うこともできる。種々の方法を上で説明したが、電解質を塗布する任意の他の方法もまた、本発明において用いることができることを理解されたい。
【0032】
一旦固体電解質が形成されると、次にその一部分に炭素被覆(例えば、グラファイト)及び銀被覆をそれぞれ塗布することができる。銀被覆は、例えば、コンデンサ素子のはんだ付け可能導体、コンタクト層、及び/又は電荷コレクタとして機能することができ、炭素被覆は、固体電解質と銀被覆の接触を制限することができる。
【0033】
一旦コンデンサ素子が終端に取り付けられると、樹脂ケーシング内に封入され、次いでこのケースをシリカ又は任意の他の公知の封入材料で満たすことができる。ケースの幅及び長さは、意図する用途に応じて変えることができる。しかしながら、ケーシングの全体の厚さは、典型的には、結果として生じる組立体が容易に薄型製品(例えば、「ICカード」)に組み込めるように薄くされる。例えば、ケーシングの厚さは、約4.0ミリメートル又はそれ以下、幾つかの実施形態においては約0.1乃至約2.5ミリメートル、及び幾つかの実施形態においては約0.15乃至約2.0ミリメートルの範囲にすることができる。適切なケーシングは、例えば、「A」、「B」、「F」、「G」、「H」、「J」、「K」、「P」、「R」、「S」、「T」、「W」、「Y」、又は「X」ケース(AVX Corporation)を含むことができる。1つの特定の実施形態において、ケーシングは「J」ケースである。封入後、それぞれのアノード及びカソード終端の露出部分は、熟成させ、遮蔽し、及び切り整えることができる。必要に応じて、露出部分は、隋意にケーシングの外側に沿って2度曲げることができる(例えば、およそ90°の角度で)。
【0034】
本発明による溶接位置の制御によって、コンデンサの損傷は、レーザ溶接中に最小にすることができる。このことが優れた電気特性を有するコンデンサをもたらす。例えば、コンデンサは、低い等価直列抵抗(ESR)を示すことができ、これはコンデンサが、帯電及び放電を遅らせて電子回路内の損失の原因となる、キャパシタンスと直列の抵抗を有する程度を示す。ESRは、例えば、100kHzの周波数において2ボルトのバイアス及び1ボルトの信号で計測した場合に、約200ミリオーム未満、幾つか実施形態では約100ミリオーム未満、および幾つかの実施形態では約40ミリオーム未満とすることができる。コンデンサのキャパシタンスはまた、120Hzの周波数で計測した場合に、約0.1乃至約4,000マイクロファラッド、幾つかの実施形態では約10乃至約2,000マイクロファラッド、幾つかの実施形態では約100乃至約1,000マイクロファラッドの範囲にすることができる。
【0035】
本発明のこれらの及び他の変更及び変形は、当業者であれば本発明の趣旨及び範囲を逸脱せずに実施することができる。さらに、種々の実施形態の態様は全体的に又は部分的に置き換え可能であることを理解されたい。さらに、当業者であれば、前述の説明は、実施例のみであり、添付の請求項においてさらに説明される本発明を限定することを意図したものではないことを理解されたい。
【符号の説明】
【0036】
6:屈折素子
8:レンズ
30:コンデンサ
33:コンデンサ素子
34:アノード・リード
36:前面
37:上面
38:後面
39:底面
51:領域
70:アノード終端
74:第2の部分
76:第1の部分
80:カソード終端
82:第1の部分
84:第2の部分
90:レーザ
91:レーザビーム
100:システム
110:走査カメラ
112:フィードバック・カメラ
114:IPU
116、118:駆動装置
120、122:屈折素子
124:レーザ発生器
126:光学ヘッド
128:移送装置
130:走査位置
132:溶接位置
133:電解コンデンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解コンデンサを形成する方法であって、
アノード、誘電体膜、及び電解質を含む電解コンデンサ素子の、前記アノードの表面から外向きに延びるアノード・リードを、アノード終端に隣接して位置決めし、
レーザビームの方向に垂直な軸に対して0°乃至約45°の角度に配向させた屈折素子を通して前記レーザビームを方向付けて前記アノード・リードを前記アノード終端にレーザ溶接し、
前記コンデンサ素子をカソード終端に電気的に接続し、
前記アノード終端及びカソード終端の少なくとも一部分が露出した状態で、ケース内に前記コンデンサ素子を封入する、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記屈折素子はガラスを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記屈折素子は約1.2乃至約2.0の屈折率を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記屈折素子は平面平行ガラスパネルであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記屈折素子は約0.7乃至約4ミリメートルの厚さを有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記レーザビームは、前記屈折素子を通して方向付けされる前にレンズを通過することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記レーザビームは、2つ又はそれ以上の屈折素子により方向付けされ、屈折素子の少なくとも1つは前記ビームの前記方向に垂直な軸に対して0°乃至約45°の角度に配向されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アノードは、タンタル、ニオブ、又はそれらの導電性酸化物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記電解質は固体であり、二酸化マンガン、導電性ポリマー、又はそれらの組合せを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
レーザ溶接の前に、前記コンデンサ素子の画像を捕捉して該画像を画像処理装置に伝送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記画像処理装置は、前記屈折素子の方向を調整するように構成された駆動装置と電気的に通信することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記画像はオプトエレクトロニク・カメラによって捕捉されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記画像は、前記アノード終端に隣接する位置で捕捉されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記レーザビームは、最初に−z方向に向けられ、さらに前記屈折素子は−x軸、−y軸、又はそれら両軸の回りに配向されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ケースは、約0.2ミリメートル乃至約1.0ミリメートルの厚さを有することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
アノード終端を電解コンデンサ素子に取り付けるためのシステムであって、
アノード、誘電体膜、及び電解質を含み、アノード・リードが前記アノードの表面から外向きに延びる、電解コンデンサ素子と、
アノード終端と、
前記アノード終端を前記アノード・リードに電気的に接続するためのレーザ溶接装置と、
を備え、
前記レーザ溶接装置は、レーザビームを生成するレーザビーム発生器と屈折素子を含み、
前記屈折素子は、前記ビームの前記方向に垂直な軸に対して0°乃至約45°の角度に配向される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記屈折素子はガラスを含むことを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記屈折素子は約1.2乃至約2.0の屈折率を有することを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記レーザ装置は、前記レーザビームが前記屈折素子の前に通過するレンズをさらに備えることを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記レーザ装置は2つ又はそれ以上の屈折素子を備えることを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記アノードはタンタル、ニオブ、又はそれらの導電性酸化物を含むことを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項22】
レーザ溶接前に、レーザ溶接中に、又はそれらの両方において前記コンデンサの画像を捕捉するためのカメラをさらに備えることを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
【請求項23】
前記カメラは画像処理装置と電気的に通信することを特徴とする、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記画像処理装置は、前記屈折素子の方向を調整するように構成された駆動装置と電気的に通信することを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記駆動装置は、サーボモータ、ガルボモータ、又はそれらの組合せを含むことを特徴とする、請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−87523(P2010−87523A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−239815(P2009−239815)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(507113867)エイヴィーエックス コーポレイション (46)
【Fターム(参考)】