説明

非金属流水式無電極導電センサー及びリーク検知器

【課題】配水管を流れる液体の導電率を検知できる非電極導電率測定システムの提供。
【解決手段】非金属流水式非電極導電センサーは、流体ループを形成するための一次及び二次工程流体流通経路の配水管を備える。少なくとも一つの駆動環状体と一つの検知環状体が、流体ループにある配水管を囲む。流体ループを経由する工程流体と接触する金属電極を必要とすることなく、検知環状体に電流を誘起するように、電圧が駆動環状体に供給される。少なくとももう一つの駆動環状体や検知環状体は、誘起を強化するように流体ループに配置される。随意的に、一つかそれ以上の検知コイルが、ストレイ電気騒音を消すように流体ループの外部にある配水管の周辺に配置される。配水管に沿って設置されうる導体により、その抵抗の変化で流体漏洩が検知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電率センサーに関連し、特には、配水管を流れる工程液体の導電率を検知するように設計された無電極導電センサーに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、米国特許出願60/676765号、2005年5月2日出願「非金属流水式無電極導電センサー」を優先出願とするものである。
【0003】
本出願においては、多くの出版物や、特許文献、特許出願公報が引用される。それらの出版物や、特許文献や特許出願公報に開示されている事項を、本出願では適宜適用可能である。
【0004】
化学溶剤の導電率測定は1対の電極を溶剤に浸して、この間に電圧かけることで行う。そのシステムを通る電流は溶剤の導電率に比例する。しかし、本技術は、最適ではなく、測定溶剤は金属電極と化学的に相容れなければ、薬品による腐食や、溶剤や電極の汚染という結果になる。
【0005】
もう一つの方法は、一つの非電極の環状体の導電率測定を含む。本方法では、一個の電気変圧器は、少なくとも部分的にテスト中の溶剤から形成された“コア”を取り囲む駆動器とセンサーの環状体のコイルの使用を通して効率的に新しく作られる。環状体は、一般的に軸の方向に通る液体流通経路を持つ電気的に絶縁的な、磁気による電磁波通過可能のハウジングの中に配置される。駆動器は、流通経路を通る溶剤に電磁領域を誘起する電圧を供給されて、これによって、センサーコイルに電流を誘起する。誘起電流は測定中の溶剤の導電率に比例する。
【0006】
前記環状体の導電センサーの一つの例は、リーズが開示した米国特許5,157,332号公報に開示されている 。類似のセンサーの商品例としては、インベンシス・システムズ社(フォクスボロ 、マサチューセッツ)製の871EC(商標登録)侵入性導電センサーが知られている。図1のように、前記非電極導電センサー20の一部分は、ハウジング21に入れられた環状体の11、12、13を含んで、測定されるように液体に浸されうる。ハウジング21は、液に触れずに軸の方向に環状体のコイル11、12、13を通させることを許す中心ボーア19を規定する。“コア”の誘導ループは、中にセンサーを浸された工程溶剤で完成される。
【0007】
液体の測定部分は配水管を流れているところで、液体にセンサーを浸すことは不可能か望ましくない。その場合には、駆動器とセンサー環状体のコイルがその液体を流通させる配管を囲んでもよい。前記センサーの商品例は、871EC(商標登録)(インベンシス・システムズ社)が知られている。ただし、誘起を発生させるように、一般的に環状体の上流と下流の配管の金属部分まで金属帯を押し付けることで、一つの電気的なループはコイルの外で完成されなければならない。しかしながら本方法には、金属配管部は薬品による腐食発生か別に金属と相容れない時に使われることができない短所がある。
【0008】
別の方法では、一個か一個以上の環状体をバイパスする二次流れ経路を提供することで、誘導ループを液体自体から完成されることができる。前記液体ループの一つの例は、フィルーデンの米国特許2,709,785号公報に開示される。本方法の一つの欠点は、有限の横断面、液体自体の比較的に長い長さと高抵抗が、逆に導電率測定の感度に影響する傾向がある誘起電流に一つの純抵抗を加える点にある。導電センサーの感度の増加を目的とする方法は、オガワの米国特許4,740,755号公報に開示されたものを含む。オガワは、液体流れループの長さが流れ経路の横断面に対する比率に一つの低値を提供するように計算された寸法の液体ループにある環状体を開示し、これで次にいい感度を提供する。(オガワ、第2欄、第42−47行)。本方法の一つの欠点は、オガワの環状体は、変圧器の間の漏洩を減少するために同平面にして物理的に分かれるように示されている点である(オガワ、第1欄、第34−38行、第2欄、第47−52行、第4欄、第49−55行)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、前記従来技術の問題点の一つか一つ以上を補う非電極導電率測定システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一つの特徴は、非電極導電センサーが、工程液体の導電率測定のために提供されることにある。本センサーは、第一と第二の脚部に入口の下流を分岐して入口と出口の間に液体流れループを形成するように、出口の上流を再合流する非金属配水管を備える。第一と第二環状体は、一個ずつ駆動器かセンサーコイルとして設定され、第一と第二の脚部の周辺に配置される。第三環状体は、一個ずつ駆動器環状体かセンサーコイルとして設定され、そのいずれかの脚部の周辺に配置される。コネクターは、第一と第二と第三の環状体を分析器につなげるように構成される。
【0011】
本発明ではまた、一個の非金属導電センサーが、第一と第二の脚部に入口の下流を分岐して入口と出口の間に液体流れループを形成するように、出口の上流を再合流する非電気的に導電率液体流れ配水管を含む。一つのハウジングは複数の脚部を封入する。第一と第二タイプのコイルと設定された環状体は複数の脚部の周辺に配置される。第一と第二タイプのコイルは、駆動コイルとセンサーコイルを構成する組から選択される。第一タイプの環状体は、各脚部の上に第二タイプの環状体の間に配置される。また、少なくともセンサーコイルとして設定された一つの他の環状体は、流体ループの外部にある配水管の周辺に配置される。遮蔽部材は、複数のコイルを相互に磁気により隔離させるように複数のコイルの間に配置される。 2つの脚部の上にある環状体と、一つ他の電気導体を含む漏洩検知器を経由して伸びる電気導体を含む校正ループは、ハウジングの中に環状体から配置される。漏洩検知器は抵抗測定手法とつながれる。
【0012】
本発明はまた、液体流れ配水管からの工程液体漏れ検知用装置を含む。本装置は配水管、予定電気抵抗を持つ導体と漏洩接触関係により配置された電気導体を含む。一つのテストポートは、導体の反対側エンドと連結するターミナルを持って、検出導体の抵抗測定のために抵抗測定手法とつながれる。
【0013】
また、配水管を通る液体の導電率検知用センサーの製造用方法を含む。本方法は、工程液体の流れ用非金属配水管を提供すること、第一と第二の脚部に入口の下流を分岐して入口と出口の間に液体流れループを形成するように出口の上流を再合流することを含む。本方法も、複数の脚部の一つの周辺に一つ駆動環状体を配置すること、複数の脚部の一つの周辺に一つのセンサー環状体を配置すること、複数の脚部の一つの周辺に一つの複数駆動かセンサーの環状体を配置することを含む。一個のコネクターは環状体を分析器に繋がるように配置される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の前記と他の特徴長所は、添付の図面と共に、以下の本発明の説明により理解される。
以下の詳細説明では、本発明の一部を構成する図面を参考に示し、その図中には本発明の具体的な実施形態が示される。これらの実施態様は、当業者に本発明を運用させるように充分な詳細を入れて解説されるが、他の実施態様が利用されることもあると理解される。本発明の精神と範囲から離れなければ、構造や手続き上のシステムの変更がされることも理解される。よって、ここでは、非限定の意味で、本発明の範囲は添付の請求項と相当物であるとみなされる。説明を明瞭にするように、添付図面に示されたのと類似の特徴は、その符号表示で説明されるように、図面にある代替の実施態様に示される類似の特徴はその符号表示で説明される。「軸方向」という用語は、ここに解説された要素と関連使用する時に、工程溶剤の流れ経路や下流流れに対して平行な方向を表す。
【0015】
本発明の代表実施態様では、測定される液体は非電気導体材料で製造された配水管を通る。複数の環状体コイルは、物理的に流体と触らずに配水管を囲む。電圧を駆動器まで供給されて配水管に流れる流体には電磁領域を誘発する。電磁領域は同様にセンサーコイルに電流を誘起する。
【0016】
磁気領域が増える一つの完全なループは流体自体で形成され、複数の測定環状体コイルからの配水管上流の主な流通経路から分岐する二次流通経路を経由して、複数の測定コイルから配水管下流の主な流通経路と合流する。複数環状体コイルは、主な流通経路、二次流通経路か両方に配置してもよい。
【0017】
本発明者は、導電率測定に磁気領域が流体ループに走らなければならない距離で悪影響を与える傾向を認識した。これを補うために、本発明の実施態様では、誘起を促進するように一つか一つ以上の複数の環状体コイルを提供した。
【0018】
別の実施態様では、液体ループの上流や下流に配置された複数の追加のセンサーコイルも含む。複数のこれらの追加センサーコイルは、システムにあるストレイ電気騒音を取り消すように複数の駆動器コイルに関連する逆相で配線されることもある。また、リーク検出器導体は、配水管に近いところで随意的に配置されることもある。本導体は工程流体に敏感な材料で製造され、螺旋状に配水管に巻き付いて、簡単にそれに平行に支持される。本導体はそれから電気抵抗器に接続され、例えば、工程流体による薬品によう腐食のため発生するかもしれない既知の基準抵抗から少しでも変更があれば、配水管にリークがあるということの説明になる。
【0019】
図に示したように、本発明の実施態様では、図2に示した導電センサー200を含む。工程流体は、配水管の入口204から出口206までの下流方向へ流れる。本配水管はポイント208で分岐して、一次流通経路210と二次流通経路212、この二つ流通経路を形成する。それから、本配水管はポイント209で合流する。一次流通経路210と二次流通経路212は、流体流通るループ214を形成する。
【0020】
この実施態様には、環状体220、222、224は、一次流通経路210に位置付けられる。ここで前記のように、これらの環状体220、222、224は、配水管210を囲んで物理的に、電気的に配水管210を通る工程流体から隔離される。別の実施態様では、中心環状体222はセンサー環状体で、外部環状体220、224はセンサー環状体である。
【0021】
簡単に説明するために、外部環状体220と224を駆動環状体とし、中心環状体222をセンサー環状体とし、同様に、駆動とセンサー環状体を逆にするという反対設置にも適用できる。複数駆動器環状体220、224に供給される電流は、EMフィールドか流体ループ(コア)214を通る流れを誘起する磁気領域を作り出す。この誘起は同様に、センサー環状体222には工程流体の導電性に比例する電流を誘起する。
【0022】
一次と二次の流通経路210と212の使用は、誘導ループが流体自体で形成されることを可能にし、 普通に既知発明に使われる金属ストラップを経由することではない。これは、センサー200を薬品による腐食の傾向があるか別に金属フィッテングか導体と相容れない流体の導電性測定を可能にする。また、複数環状体の使用(駆動かセンサー環状体)は、感度に与えるか別に比較的に高抵抗流体ループ誘導のコアに関連する悪影響を補充する強化の感度を提供する。
【0023】
本発明の実施態様は適宜、流体ループ214に沿って位置付けられた一つか一つ以上の追加の環状体230、232、と234(点線表示)を含んでもよい。便利のために、これらの追加環状体は二次流通経路212に配置されたと示したが、ループ214に沿うどんなところにもしっかり配置してもよい。駆動環状体とセンサー環状体のどのような組み合わせでも使用できるが、環状体232がセンサー環状体として機能するように、代表的な実施態様には環状体230と234は駆動環状体として適用される。これらの追加環状体は、流体ループ214を経由して誘起を更に強化するように環状体220、222、224のそれぞれに電気的に平行に配線する組み合わせの形で使ってもよい。
【0024】
本発明の別実施例として、一つか一つ以上のセンサー環状体コイル240、242を、流体ループ214の上流や下流に配置してもよい。これらのセンサーコイル240、242は、流体ループ214の外部にある配水管210にある電気騒音を有効的に取り消すように他の(オン・ループ)センサーコイル222、232などと逆相で配線してもよい。
【0025】
図3では、三つの環状体、環状体220、222と224の1セットが示されている。図示のように、環状体220と224は、駆動環状体として機能するようにケーブル360、364を経由して電流ソースに平行に接続される。環状体322は、ケーブル362で従来の分析装置、更に工場自動化系統に連結可能な875ECシリーズ分析器か870ITECシリーズ送信器(インベンシス・システムズ社、フォクスボロ 、マサチューセッツ)に接続される。
【0026】
同様に、遮蔽部材350、352は、複数の駆動環状体から発生されたフィールドを相互干渉や複数のセンサー環状体と干渉しないことを助力するように、複数の環状体の間に配置してもよい。望ましくは、これらの遮蔽部材350、352は配水管302に従って周辺に延長し、同時に物理的に電気的にこれを通して流れる工程流体から隔離されるようにする。例えば、磁気遮蔽部材350、352を、銅ワッシャの形の中心に孔付きのディスクスとする。アース線354は、遮蔽部材350、352と互いに接続してアース接続する。
【0027】
図4及び5のように、符号400で示す封入導電率測定デバイスを形成するように、前記の実施態様をハウジング469の中に配置してもよい。本実施態様では、駆動器環状体420、424とセンサー環状体は、変圧器か他のデータ捕捉・計算デバイスかシステムとの移動可能な接続を容易にするように、モジュラー・コネクタポ−ション470と連結される。コネクタポ−ション470は、当業者が知る任意のコネクタタイプが利用可能である。テストポート476は既知抵抗の校正用導体471の反対端と連結されてもよく、連結により環状体を通るループを形成する。校正用導体471は、端を短くすることで、デバイス400を校正に使いそれから流体ループ214には工程流体なしでデバイスを作動する。センサー環状体の出力は、既知導体471の抵抗に合わせるように校正されるが、これは以下に更に詳細に説明する。当業者は本校正ポート・導体と示されたり説明されたりした特定の実施態様に関し、本発明の精神と範囲から離れなければ、ここで説述された他の実施態様に応用されることは認識容易である。
【0028】
同様に図示のように、オプションのリーク検知導体477(点線表示)を用いてもよい。導体477は、配水管402からの工程流体リークと接触可能な任意の場所にしっかり配置できる。図示の実施態様の中には、ハウジング469の中の便利な位置に適宜配置されてよく、例えば、一番低い取り付け所や漏れた工程流体で合流するポイントなどが利用できる。また、導体477は平行に延長されたり点線表示されているように配水管402に螺旋状に覆ってもよい。後者の方法は、ハウジング469なしの実施態様に特に有用である。
【0029】
導体477は、テストされる特定の工程流体に敏感な材料で製造される。例えば、ここで説明された実施態様の大分は工程流体の導電率を測定することを目的にされるので、例えば、金属の多様なタイプ(アルミなど)を化学的に腐食する腐食性の酸(フッ酸、塩酸)に対し、導体477は前記金属で製造される。流体が配水管402と接触式導体477からリークが発生することの説明になる抵抗変化を測定するように、テストポート476のターミナルC及びD(図6)を介して監視される。例えば、測定した抵抗には薬品による腐食と導体477の横断面エリアにある関連した誘発により増加が発生しうる。
【0030】
更なるオプションとして、導体477は、基準抵抗を特注生産するように離散の抵抗器478(点線表示)を含んでもよい。抵抗器478は、工程流体の予想抵抗より高い基準抵抗を増加するように選択される。漏れた低い抵抗の工程流体に接触することは、テストポート476での測定抵抗を増加する傾向をみてこれでリークの発生を説明する。この配置は導体477を腐食しないで、例えば、汚染・純度懸念により金属と相容れない工程流体を測定する時に特に有用である。
【0031】
リーク検知導体477と選択可能な抵抗器478を、本発明の多様な導電センサーに組み入れて示したが、適宜任意の流体センサーでも組み合わせ可能である。例えば、リーク検知導体477や抵抗器478は、多様な温度検知器、圧力検知器、導体センサー、pHセンサー、ORPセンサー、流量計、とその組み合わせに組み入れてもよい。前記デバイスの商品例としては、すべてマサチューセッツのフォクスボロのインベンシス・システムズ社製が利用でき、その83シリーズVortex流量計、134シリーズインテリジェント置換発信器、I/Aシリーズ圧力発信器、873シリーズ電化分析器と871シリーズ導体、pH と ORP センサーが使用できる。
【0032】
同様に、温度センサー480、例えば従来の抵抗温度検知器(RTD)は、工程流体の温度を検知するように配水管に物理的に連結され、そして電気的にコネクター470に連結される。
【0033】
図6のように、センサー200或いは400は、駆動環状体220、224(或いは420、424)をコネクター470の脚部AとBに接続することで配線してもよい。センサー環状体222(422)はコネクター470の脚部DとEに接続してもよい。選択可能な磁気遮蔽部材250、252は、コネクターの脚部Cに接続してもよい。温度センサー或いは感熱センサー480はコネクター670の脚部F,GとHに接続してもよい。
【0034】
校正用導体471は、テストポート676のターミナルAから伸びて、環状体620、622、624を経由してそのターミナルBに戻る。選択可能なリーク検知導体477(点線表示)は、抵抗器478付き或いは無しによって、ポート476の脚部Cから伸びて配水管に近いリーク接触に入って環状体から校正器の脚部Dに戻る。
【0035】
図7は、図2及び4で前に示された内容と類似した実施態様の配線図を示し、そこでは、主な流通経路210と選択可能な二次流通経路212は、別々の一つの駆動環状体と二つの検知環状体を含む。図示のように、駆動環状体720、734は、コネクター470のターミナルAとBに連結される。検知環状体722、724、730、732は、コネクター470の脚部D,Eに連結される。銅ウォッシャ350、352、354、356は、環状体の間に磁気遮蔽部材として機能し、コネクター470のターミナルF、G、Hに連結される。RTD480は、感熱手段として機能し、コネクター470のターミナルF、G、Hに連結される。選択可能なリーク検知導体477(点線表示)は、抵抗器478を含んでもよく、テストポート476のターミナルCとDに連結してもよい。
【0036】
前述の本発明実施態様の作動は、次の表1を参考に説明される。
【0037】
表1:

【0038】
図示のように、配水管の端204と206は、工程流れラインと802で直列に締められてコネクター470は804でデータ捕捉デバイス・処理器、例えば、前記の商品(インベンシス・システムズ社製)の分析器に連結される。このセンサーは、それからテストポート476に連結するために従来の校正器を用いることで806で校正され、前述のような既知の抵抗の封閉の誘導ループを形成するようにターミナルA及びBを短くする。 その後、電流をコネクター470のターミナルA及びBに入れ、平行に並んでいる駆動コイルを活発化して校正ループにEMフィールドを誘発して、次いで複数の検知コイルに電流を誘起する。複数の検知コイルは相似的に平行に配線されることにより、単一の流量値が、コネクター470のターミナルD及びEで捕捉される。この捕捉された流量値は従来方法で測定される導電値を814で計算する。この計算した導電値は、それから校正ループの既知の導電率まで調整され分析される。一旦計算されたら、テストポート476の ターミナルA及びBは、校正ループを無効するようにお互いに切断し、工程流体818がデバイスに通される。
【0039】
ステップ810、812と814は、それから工程流体向けの導電値を生成するように819に繰り返される。随意的に、フロー配水管は漏洩検知のために、リーク検知導体477や抵抗器478の基準の抵抗からの偏差を定期的に検知することで820に監視してもよい。前述のように、平行流体流通経路の使用は、金属導体が工程流体に接触する必要性をなくす完全な流体の誘導ループを形成する。これは、次に金属と相容れない工程流体の導電性測定を可能にする。また、改善した測定感度や精度のため、複数の駆動コイルや検知コイルの重複は、流体のループに誘起を強化するように機能する。
【0040】
上述では、本発明の具体的な典型的実施態様を説明した。様々な改変が、請求項に示される本発明範囲内で行えることは明らかである。従って、本明細書及び図面は、制限を示すものではなく説明用のものであると認められる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】既知発明のECセンサーの一部分の横断面正面図
【図2】本発明の実施形態を示す正面図であり、点線で示される部分はオプションである。
【図3】図2の実施態様の分解図であり、点線にその一部分を示す。
【図4】別実施例の部分的な横断面正面図であり、点線で示される部分はオプションである。
【図5】図4の平面図
【図6】典型的な配線略図
【図7】別実施例の典型的な配線略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
工程流体の導電率測定用の非電極導電センサーであって、
前記センサーは、
工程流体の流れのための非電気導電配水管を備え、
その配水管は、一つの入口と一つの出口を有し、また、第一と第二の脚部に入口の下流を分岐する部位を有し、
その脚部は、前記の入口と出口の間に流体流れループを形成するように、前記出口の上流を再合流する部位を有し、
前記の第一と第二の脚部の一つの近傍には、第一タイプのコイルとして設定された第一環状体が少なくとも一つ配置されると共に、
前記の第一と第二の脚部の一つの近傍には、第二タイプのコイルとして設定された第二環状体が少なくとも一つ配置され、
更に、前記の第一と第二の脚部の一つの近傍には、更に第一タイプ或いは第二タイプのコイルとして設定された第三環状体が少なくとも一つ配置され、
その第一タイプと第二タイプのコイルは、駆動コイルと検知コイルの組から選択され、
そして、前記の第一、第二、第三の環状体は、コネクターによって分析器に接続される
ことを特徴とする非電極導電センサー。
【請求項2】
複数の第一タイプのコイルが、前記の第一及び第二の脚部の同じものに配置される
請求項1に記載のセンサー。
【請求項3】
前記第二タイプのコイルが、前記の第一及び第二の脚部の別のものに配置される
請求項2に記載のセンサー。
【請求項4】
前記第一タイプのコイルが駆動コイルであり、前記第二タイプのコイルがセンサーコイルである
請求項1に記載のセンサー。
【請求項5】
前記第一タイプのコイルがセンサーコイルであり、前記第二タイプのコイルが駆動コイルである
請求項1に記載のセンサー。
【請求項6】
前記の第一、第二、第三環状体が、前記第一及び第二の脚部の同じものに配置される
請求項1に記載のセンサー。
【請求項7】
第一タイプのコイルが、二つの第二タイプのコイルの間に配置される
請求項6に記載のセンサー。
【請求項8】
同じタイプの複数のコイルが、お互いに反対の脚部に配置される
請求項1に記載のセンサー。
【請求項9】
同じタイプの複数のコイルが、お互いに電気的に平行に接続される
請求項1に記載のセンサー。
【請求項10】
第一タイプの複数のコイルと第二タイプの複数のコイルを備える
請求項1に記載のセンサー。
【請求項11】
前記の第一タイプの各コイルが、一対の第二タイプの間に配置される
請求項10に記載のセンサー。
【請求項12】
前記の環状体と前記の第一及び第二の脚部が、一つのハウジングに配置される
請求項1に記載のセンサー。
【請求項13】
前記環状体の間に生じうる電磁干渉を制限する遮蔽部材が、前記環状体の間に設けられる
請求項1に記載のセンサー。
【請求項14】
工程流体温度を検知する温度検知器を備える
請求項1に記載のセンサー。
【請求項15】
前記環状体を経由して延伸する電気導体を包含する校正器を備える
請求項1に記載のセンサー。
【請求項16】
少なくとも一つの別のセンサーコイルを、前記の流体ループの外部に位置する前記配水管の近傍に有する
請求項1に記載のセンサー。
【請求項17】
前記の少なくとも一つの別のセンサーコイルが、前記の第一及び第二の脚部に配置される複数のセンサーコイルと電気的に不一致の位相で接続される
請求項17に記載のセンサー。
【請求項18】
前記配水管に接触漏洩関係にあると共に、前記環状体に離隔した関係であり、抵抗測定可能な電気導体を包む漏洩検知器を有する
請求項1に記載のセンサー。
【請求項19】
工程流体の導電率測定用の非電極導電センサーであって、
前記センサーは、
工程流体の流れのための非電気導電配水管を備え、
その配水管は、一つの入口と一つの出口を有し、また、第一と第二の脚部に入口の下流を分岐する部位を有し、
その脚部は、前記の入口と出口の間に流体流れループを形成するように、前記出口の上流を再合流する部位を有し、
前記の第一及び第二の脚部を封入するハウジングを備え、
前記の第一及び第二の脚部を囲む第一及び第二のタイプの環状体を有し、
少なくとも一つの前記第一タイプの環状体は、前記の第一及び第二の各脚部の前記第二タイプの環状体の間に配置され、
その第一タイプと第二タイプのコイルは、駆動コイルと検知コイルの組から選択され、
少なくとも一つの別のセンサーコイルを、前記の流体ループの外部に位置する前記配水管の近傍に有し、
これら装置は非金属流体流れシステムに使用されるように形成され、
前記コイルの間に生じうる電磁干渉を制限する遮蔽部材が、前記コイルの間に設けられ、
前記複数の環状体を経由して延伸する電気導体を包含する校正ループを備え、
前記配水管に接触漏洩関係にあると共に、前記環状体に離隔した関係であり、抵抗測定可能な電気導体を包む漏洩検知器を有する
ことを特徴とする非電極導電センサー。
【請求項20】
流体配水管から工程流体の漏洩を検知するための装置であって、
配水管と接触漏洩関係にある電気導体を備え、
その電気抵抗は、予め設定された既知の電気抵抗を有し、
その電気導体の反対側端部には、ターミナル付きのテストポートが接続され、
そのテストポートは、前記電気導体の抵抗測定のための抵抗測定部材と接続可能である
ことを特徴とする工程流体漏洩検知装置。
【請求項21】
工程流体のパラメターに関連するデータを生成するセンサーと一体可能である
請求項20に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項22】
前記センサーが、温度検知器、圧力検知器、密度検知器、導電性センサー、pHセンサー、ORPセンサー、流量計と、それらの組み合わせから選択される
請求項21に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項23】
前記テストポートが、校正ポートを構成する
請求項20に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項24】
前記検知器が、電線を構成する
請求項20に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項25】
前記電気導体が、配水管を螺旋状に覆う
請求項20に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項26】
前記電気導体と電気的に直列に配置された抵抗器を備える
請求項20に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項27】
前記電気導体に接続される抵抗検知器を備え、
その抵抗検知器が、前記の既知抵抗値からの偏差を検知可能で ある
請求項20に記載の工程流体漏洩検知装置。
【請求項28】
配水管を流れる流体の導電率を測定するセンサーの構成方法であって、
(a)工程流体の流れのために非金属配水管を用い、その配水管には一つの入口と一つの出口を設け、
(b)その入口の配水管下流を第一及び第二の脚部に分岐し、
(c)出口の脚部の上流を再合流させて、入口と出口の間に流体流れループを形成し、
(d)第一及び第二の脚部の近傍に、第一タイプのコイルとして配置される第一環状体を少なくとも一つ配置し、
(e)第一及び第二の脚部の近傍に、第二タイプのコイルとして配置される第二環状体を少なくとも一つ配置し、
(f)第一及び第二の脚部の近傍に、第三タイプのコイルとして配置される第三環状体を少なくとも一つ配置し、
(g)その第一タイプと第二タイプのコイルを、駆動コイルと検知コイルの組から選択して用い、
(h)そして、前記の第一、第二、第三の環状体を、コネクターによって分析器に接続する
ことを特徴とするセンサー構成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−327901(P2007−327901A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−160861(P2006−160861)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(502368369)インベンシス システムズ インコーポレーテッド (4)
【Fターム(参考)】