説明

鞍乗り型車両の盗難防止装置

【課題】オーディオ装置の操作表示パネル(オーディオパネル)に電子キーシステム用の操作子を配置して操作性を向上させる。
【解決手段】操向ハンドル3の支持軸12の周りを覆うメータパネルカバー11に、リモートロック装置の操作子41〜43とオーディオ装置の操作子35〜38と、LCDパネル40とを配置する。メータパネルカバー11の下側にオーディオ操作インタフェース回路とリモートロック回路とを一体化した制御ユニット45装着されている。オーディオ装置の操作子36に、リモートロック装置の携帯器にIDデータを要求するリクエスト信号を送出させる操作子の機能を併せ持たせる。LCDパネル40にオーディオ装置の作動状況を表示する機能とリモートロック装置の作動状況を表示する機能とを併せ持たせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両の盗難防止装置に関し、特に、操向ハンドル周りにオーディオ装置の操作パネル(オーディオパネル)を配置した鞍乗り型車両の盗難防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オーディオ装置付きの自動二輪車等、鞍乗り型車両が知られるようになってきている。一般にオーディオ装置はスイッチやノブ等、多数の操作子を必要とする。そこで、乗用車等とは異なり、乗員の前面に平面的な操作パネルを配置しにくい鞍乗り型車両では、オーディオ操作子の配置に種々工夫がなされている。例えば、特許文献1には、乗車姿勢の乗員の脚部前方に位置するレッグシールドとステアリングシャフトとの間にオーディオ装置を設けた自動二輪車が開示されている。
【0003】
また、近年、携帯送信器からのIDデータを受信してエンジンの始動を可能にするとともにハンドルロックの解除を可能にするリモコンシステムを搭載した自動二輪車が知られるようになっている。
【0004】
例えば、特許文献2に記載された車両用盗難防止システムでは、ユーザが携帯機を携帯して車両に近づき、ロック位置にあるメインスイッチノブを押すと一定時間毎にリクエスト信号が送信される。このリクエスト信号を受信した携帯機はIDデータを含む応答信号を送信する。車載装置は、応答信号を受信し、応答信号に含まれるIDデータが登録されたIDデータと一致するかどうかを照合する。IDデータが一致すると判断したとき、携帯機との相互認証が完了し、メインスイッチノブが廻せる状態になる。
【0005】
メインスイッチノブを廻すと、ハンドルロック機構のアクチュエータにロック解除信号が出力され、アクチュエータは、ロックピンをハンドル側から退避させてハンドルの回転軸のロック状態が解除する。この状態において、メインスイッチノブをさらにオン位置に回すと、エンジン点火許可IDデータが送信され、エンジンが始動可能な状態となり、スタータスイッチの操作によりエンジンが始動し、走行可能な状態になる。
【特許文献1】特開2007−90973号公報
【特許文献2】特開2006−306136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、鞍乗り型車両には、音楽が聴けるように、レッグシールドの上面に設けたスピーカを含むオーディオ装置を備える要求が高まっている。また盗難防止の観点から、電子キーシステムの要求が高まってきている。従来のリモコンシステムでは、リクエスト信号を発生させるスイッチが、ハンドルロックを解除させるスイッチおよびエンジン始動許可スイッチを含むメインスイッチと一体になったメインスイッチノブからなる。そして、このメインスイッチノブは、リクエスト信号を発生させるためのノブ押し込み操作と、ハンドルロック解除およびエンジン始動許可のためのノブ回動操作とを必要とするものになるので、スイッチ構造が複雑になる。また、メインスイッチノブはレッグシールドに設けられていることが多く、操作性において改良の余地があった。
【0007】
一方、メインスイッチノブの操作に好都合なようにリクエスト信号の送出機能をメインスイッチ機能から分離するとスイッチの数が増えるという課題がある。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解消し、オーディオ装置の操作子と電子キーシステム用の操作子とを鞍乗り型車両の狭いスペースに配置できるようにした鞍乗り型車両の盗難防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明は、携帯器および車載装置間の通信により携帯器および車載装置相互の認証を行って車両を使用許可状態または使用不許可状態にする電子キーシステムを採用しているとともに、オーディオ装置を有する鞍乗り型車両の盗難防止装置において、操向ハンドルの支持軸の周囲にオーディオパネルを備え、該オーディオパネル上に、前記電子キーシステムの車載装置側操作子とオーディオ装置の操作子とを配置した点に第1の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記オーディオパネルの下面に前記電子キーシステムの車載装置側操作子とオーディオ装置の操作子を装着した基板を配し、前記基板には、オーディオ操作インタフェース回路と電子キーシステム用回路とを一体化した制御ユニットがさらに装着されている点に第2の特徴がある。
【0011】
また、本発明は、オーディオ装置の操作子の一つに、リモートロック装置の操作子のうち、リモートロック装置の携帯器にIDデータを要求するリクエスト信号を送出させる操作子の機能を併せ持たせ、前記リクエスト信号に応答して携帯器から送信されたIDデータの認証が成功したときにオーディオ装置を起動し、オーディオ装置が起動後は、前記オーディオ装置の操作子の一つはオーディオ装置の操作子として機能するように構成されている点に第3の特徴がある。
【0012】
さらに、本発明は、オーディオ装置の作動状況を表示する表示手段を備え、前記表示手段に電子キーシステムの作動状況を表示する機能を併せ持たせた点に第4の特徴がある。
【発明の効果】
【0013】
上記第1の特徴を有する本発明では、電子キーシステムの操作子を操向ハンドル周囲に設けられたオーディパネル(オーディオ装置用の操作表示板)上に配置したので、電子キーシステム用のパネルを専用に持つことが無くなり、操向ハンドル周囲の構成が簡素化されるし、電子キーシステム用操作子の操作性を向上することができる。
【0014】
第2の特徴を有する本発明によれば、単一の制御ユニット内にオーディオ操作インタフェース回路と電子キーシステム用の回路とを一体的に組み入れて基板に取り付け、オーディオパネルの下面に配置したので、オーディオ操作インタフェース回路とリモートロック回路の設置スペースを小さくできるし、オーディオ装置用配線と電子キーシステム用配線とを集約できる。
【0015】
第3の特徴を有する本発明によれば、リクエスト信号を送出させる操作子をオーディオ装置用操作子で兼用したので、部品点数を減らすことができる。第4の特徴を有する本発明によれば、電子キーシステムの作動状況を表示する手段とオーディオ装置の作動状況を表示する手段とを兼用できるので、オーディオパネルの大きさを縮小できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は本発明の一実施形態に係るオーディオ装置および電子キーシステム付き鞍乗り型車両としてのスクータ型自動二輪車の左側面図である。自動二輪車1は車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプ(図示せず)に回動自在に支持されたフロントフォーク2を有し、フロントフォーク2の上部には、操向ハンドル3が取り付けられ、下部には前輪WFが軸支されている。車体フレームの後方には、エンジンと変速機とを有するスイングユニット4が連結され、スイングユニット4の後部はリヤクッション5により車体フレームに懸架されている。スイングユニット4の後部には、後輪WRが軸支されている。
【0017】
図示しない車体フレームの後上部には、乗員シート6が取り付けられており、乗員シート6の下方はボディカバー7で覆われる。車体の前部はフロントカバー8で覆われ、操向ハンドル3と乗員シート6との間にはレッグシールド9が配置されている。レッグシールド9の上部にはコンソールボックス10が設けられ、コンソールボックス10の上方には、操向ハンドル3の支持シャフト(図示せず)を取り囲むメータパネルカバー11が設けられる。
【0018】
図3は、自動二輪車の操向ハンドルおよびその周辺部を示す平面図である。操向ハンドル3は、ステアリングシャフト(ハンドル支持軸)12の上端に固定された1対のハンドルクランプ13に保持されており、左端部には、左グリップ14と左スイッチボックス15が設けられ、右端部には、右グリップ16と右スイッチボックス17が設けられる。また、左グリップ14および左スイッチボックス15の前方には、後ブレーキレバー18と後ブレーキマスタシリンダ19が配置され、右グリップ16および右スイッチボックス17の前方には、前ブレーキレバー20と前ブレーキマスタシリンダ21が配置される。マスタシリンダ19および21のハウジングにはそれぞれ左バックミラー22および右バックミラー23が取り付けられている。
【0019】
操向ハンドル3の前方(車両走行方向の前方)中央には、メータバイザ24を一体に備えたメータパネル25が配置される。メータパネル25には速度メータ26、エンジン回転数計27、温度計28、燃料計29が設けられる。メータパネル24の左右にはオーディオ装置の左スピーカ30、右スピーカ31が設けられる。乗員シート6から見て操向ハンドル3の手前(車両の走行方向の後方)側には、オーディオ装置の操作表示パネル(オーディオパネル)32が設けられる。この操作表示パネル32の詳細はさらに後述する。
【0020】
図1は、操作表示パネル32の拡大図であり、図4は操作表示パネル32の断面図である。操作表示パネル32はオーディ操作部33とリモートロック(電子キーシステム)操作部34とからなる。オーディオ操作部33は、外部音声入力操作部35、AM、FMラジオ選択スイッチ36、ラジオ選局用マイナスチューナ37、選局用プラスチューナ38、音量調整ノブ39、およびLCDパネル40を備えている。オーディオ操作部33の操作子はこれらに限らず、オーディオ装置の機能に対応して交通情報受信用操作部を有するものであってもい。オーディオ操作部33の各操作子は操作表示パネル32に設けられた押圧面351、361、371、381と該押圧面に対応して配置されるスイッチ本体352、362、372、382とからなる。
【0021】
リモートロック操作部34は、リクエスト信号を送出するアンロックスイッチ41と、ハンドルロックアクチュエータ(後述)に指示を与えるロックスイッチ42と、イグニッションスイッチ43とを備える。これらスイッチ41、42、および43は、押圧面411、421、431とスイッチ本体412、422、432とからなる。
【0022】
オーディオ操作部33およびリモートロック操作部34の各押圧面は、ゴム等の弾性素材からなり、各スイッチ本体はタクティールスイッチ、つまり押された位置で固定されず、指を離せば元の位置に戻る動きをするスイッチからなる。
【0023】
オーディオ操作部33の各スイッチ本体、およびLCDパネル40、並びにリモートロック操作部34の各スイッチ本体は、基板44の上面に取り付けられ、基板44の下面にはオーディオ操作インタフェース回路とスマートECU(リモートロック回路)とが一体レイアウトされた制御ユニット45が取り付けられる。
【0024】
図5は、オーディオ装置とスマート解錠装置つまりリモートロック装置(電子キーシステム)のシステム構成図である。図5において、制御ユニット45は、オーディオ操作インタフェース回路451とスマートECU452とを備える。オーディオ操作インタフェース回路451はLCDドライバ46を介してLCDパネル40に接続される。また、オーディ操作インタフェース回路451は、オーディオメインユニット47に接続される。スマートECU452には、送信器48と受信器49とハンドルロックアクチュエータ50とが接続される。ハンドルロックアクチュエータ49は、図示しないロックピンを操向ハンドル3の支持シャフトに係合させてロックし、その係合を解除してアンロックするためのモータやソレノイド等の駆動手段である。
【0025】
上記構成において、オーディオ操作インタフェース回路451は、オーディオ操作部33の各スイッチ等の操作に応じてオーディオメインユニット47に操作信号を入力する。オーディオメインユニット47は操作信号に応答して、図示しないサウンドシステムに発音信号を入力する。オーディオ装置は周知のものを使用できるので、その構成や動作の説明は省略する。
【0026】
スマートECU452は、アンロックスイッチ41の操作に応じて送信器48からリクエスト信号を送出する。携帯器51が自動二輪車1の周囲に設定された認証領域にある場合、この携帯器51でリクエスト信号が受信される。そして、携帯器51はリクエスト信号を受信すると、予定のIDデータを送信する。IDデータは受信器49で受信される。スマートECU452は、受信したIDデータを該スマートECU452内に予め登録されているIDデータと照合し、予定の照合結果が得られたならば、ハンドルロックアクチュエータ50に駆動信号を入力する。
【0027】
ハンドルロックアクチュエータ50はロックピンをハンドルシャフト側から退避側に付勢してハンドルロックを解錠させる。ハンドルロックが解錠されると、イグニッションスイッチ43の操作による入力信号の受け入れが可能になり、イグニッションスイッチ43の押し操作によって自動二輪車1の各電装系統が動作可能になる。したがって、操向ハンドル3の右スイッチボックス17(図2参照)に設けられるエンジン始動スイッチ(図示せず)の操作により、自動二輪車1のエンジン始動も可能になる。
【0028】
なお、本実施形態では、スマートECU452をオーディオ操作インタフェース回路451と一体にした制御ユニット45内にレイアウトしたが、これに限らず、制御ユニット45内にスマート操作インタフェース回路を設け、自動二輪車1の他の位置に別途スマートECU452を設けてもよい。
【0029】
図6は、変形例に係るシステム構成図である。図6において、制御ユニット45内には、オーディオ操作インタフェース回路451とスマート操作インタフェース回路453とを設ける。そして、制御ユニット45とは別にスマートECU52を設け、制御ユニット45と、オーディオメインユニット47、ハンドルロックアクチュエータ50、およびスマートECU52とをシリアル通信ライン53で接続する。
【0030】
本実施形態では、オーディオ操作部33の各スイッチ等とは独立してリモートロック操作部34の各スイッチを設ける例を示した。しかし、操向ハンドル3の支持シャフト周りを覆うメータパネルカバー11に配置されるスイッチの数が多くなって繁雑になるおそれがあるので、オーディオ操作部33のスイッチ等のいずれかでリモートロック操作部34のスイッチを兼用して全体として操作表示パネルに配置するスイッチの数を減らすようにしてもよい。
【0031】
図7は、スイッチの数を減らした操作表示パネルの例を示す図である。図7において、オーディオ操作部33は、図1に示したものと同様、外部音声入力操作部35、AM、FMラジオ選択スイッチ36、ラジオ選局用マイナスチューナ37、選局用プラスチューナ38、音量調整ノブ39、およびLCDパネル40を備えている。このうち、AM、FMラジオ選択スイッチ36をリクエスト信号送出スイッチつまりアンロックスイッチと兼用する。リクエスト信号送出スイッチとしてのAM、FMラジオ選択し36を押してリクエスト信号を送出した結果、携帯器51から送信されたIDデータが受信器49で受信され、認証が成功すると、オーディオ装置に図示しない車載バッテリから電源供給が開始され(オーディオ装置が活性化し)、AM、FMラジオ選択スイッチ36はオーディオ装置のための操作子として機能する。
【0032】
ロックスイッチ42およびイグニッションスイッチ43は、回動式(ロータリ式)ノブスイッチとして、操作表示パネル以外の場所、例えば、レッグシールド9に設けてもよい。
【0033】
図8は、ノブスイッチの配置例を示すレッグシールド上部の斜視図である。図8において、レッグシールド9の上部には、コンソールボックス10と蓋付き収納ボックス54とが設けられ、それらの間にノブスイッチ55が設けられている。ノブスイッチ55は施錠位置(LOCK)と、解錠位置(UNLOCK)と、イグニッション位置(ON)とを有する。停車時にAM、FMラジオ選択スイッチ36を押すと、リクエスト信号が送出され、IDデータの認証が成功すると、ノブスイッチ55は施錠位置から解錠位置へ回動可能となる。ノブスイッチ55が解錠位置へ回動されると、ハンドルロックアクチュエータ50は解錠側に駆動される。そして、ノブスイッチ55はイグニッション位置に回動可能となる。
【0034】
ノブスイッチ55をイグニッション位置に回動している状態でエンジン始動スイッチを操作してエンジンを始動させることができる。IDデータの認証が成功したならば、AM、FMラジオ選択スイッチ36はオーディオ装置のAM、FMラジオ選択スイッチ36として本来のAM、FMラジオ選択機能を果たすように切り替えられる。
【0035】
なお、ハンドルロックのオン・オフ状態を示す表示灯を操作表示パネルに設けるのがよい。また、この表示灯に代えて、オーディオ操作部33のLCDパネル40でハンドルロックのオン・オフ状態を表示させる表示手段を兼用させ、LCDパネル40上にハンドルロックのオン・オフ表示をさせるようにしてもよい。
【0036】
また、本発明は、IDデータの認証により、ハンドルロックを解除するのに限らず、IDデータの認証により乗員シート6のロックをハンドルロックの解錠と同時に解錠するように構成されたリモコン解錠システムを有する自動二輪車にも適用することができる。上記実施形態は、自動二輪車に関するものであるが、本願発明は、これに限らず、電子キーシステムとオーディオ装置を有する鞍乗り型三輪車、または鞍乗り型四輪車にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車のオーディオ装置操作表示パネルを示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る自動二輪車の操向ハンドルおよびその周辺の平面図である。
【図4】オーディオ装置操作表示パネルの断面図である。
【図5】オーディオ装置及びリモートロック装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図6】オーディオ装置及びリモートロック装置のシステム構成の変形例を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態の変形例に係る自動二輪車のオーディオ装置操作表示パネルを示す平面図である。
【図8】本発明の一実施形態の変形例に係る自動二輪車のオーディオ装置操作表示パネルを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
1…自動二輪車、 3…操向ハンドル、 9…レッグシールド、 10…コンソールボックス、 11…メータパネルカバー、 12…ハンドル支持軸、 32…操作表示パネル(オーディオパネル)、 33…オーディオ操作部、 34…リモートロック操作部、 40…LCDパネル、 41…アンロックスイッチ、 44…基板、 45…制御ユニット、 54…蓋付き収納ボックス、 55…ノブスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯器および車載装置間の通信により携帯器および車載装置相互の認証を行って車両を使用許可状態または使用不許可状態にする電子キーシステムを採用しているとともに、オーディオ装置を有する鞍乗り型車両の盗難防止装置において、
操向ハンドルの支持軸の周囲にオーディオパネルを備え、該オーディオパネル上に、前記電子キーシステムの車載装置側操作子とオーディオ装置の操作子とを配置したことを特徴とする鞍乗り型車両の盗難防止装置。
【請求項2】
前記オーディオパネルの下面に前記電子キーシステムの車載装置側操作子とオーディオ装置の操作子を装着した基板を配し、
前記基板には、オーディオ操作インタフェース回路と電子キーシステム用回路とを一体化した制御ユニットがさらに装着されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の盗難防止装置。
【請求項3】
オーディオ装置の前記操作子が複数設けられ、その一つに、前記電子キーシステムの車載装置側操作子のうち、前記携帯器にIDデータを要求するリクエスト信号を送出させる操作子の機能を併せ持たせ、
前記リクエスト信号に応答して携帯器から送信されたIDデータの認証が成功したときにオーディオ装置を起動し、
オーディオ装置が起動後は、前記オーディオ装置の操作子の一つはオーディオ装置の操作子として機能復帰するように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両の盗難防止装置。
【請求項4】
オーディオ装置の作動状況を表示する表示手段を備え、
前記表示手段に電子キーシステムの作動状況を表示する機能を併せ持たせたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鞍乗り型車両の盗難防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−202669(P2009−202669A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−45129(P2008−45129)
【出願日】平成20年2月26日(2008.2.26)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】