説明

2−プロピルヘプタノールに基づくエステルを含有する化粧品組成物

本発明は、化粧品および/または医薬品における、直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸を有する2−プロピルヘプタノールのエステルの使用に関する。該化合物は、それらの特に明るい感覚特性を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品および/または医薬品における2−プロピルヘプタノールのエステルの使用、特定のエステルおよびそれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚ケアおよびヘアケアエマルジョン化粧品は、消費者により、数多くの要求を満足することが期待されている。特定の用途を決定する洗浄およびケア効果の他に、可能性のある最高の皮膚適合性、良好な脂質層増強特性、エレガントな外観、最適な感覚印象および貯蔵期間などのような様々なパラメータが重要である。
【0003】
多くの界面活性剤のほかに、毛髪および皮膚ケア化粧品は、通常、とりわけ、油成分と水を含有する。用いられる油成分(エモリエント)は、例えば、炭化水素、エステル油および植物性と動物性の油/脂肪/ワックスを包含する。感覚特性および最適な皮膚適合性に関する商業上の厳しい要求を満たすため、新規な油成分および乳化剤混合物が絶えず開発され試験されている。化粧品におけるエステル油の使用は、長い間既知である。それらの重要性のため、それらの新規製造方法も絶えず開発されている。したがって、特に「より明るい」皮膚感覚を与える分枝状エステル油は、徹底した研究の対象である。2−メチル−1,3−プロパンジオールモノエステルの使用は、例えば、独国特許DE10160681に記載されている。2−メチル−1,3−プロパンジオールジエステルの使用は、独国特許DE10160682に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明により解決される課題は、それらの感覚特性(明るさ、油っぽくない皮膚感覚、柔らかさ、伸展性、吸収性、分布挙動、油性)に関して改善されたプロフィールを有する、および多くの化粧品処方物に組み込まれ得る、好ましくは20℃で液体である、化粧品用途のための新規エステル油を提供することである。これに関して、該エステルの加水分解安定性および低pH値でのそれらの処方能力も興味深いものである。さらに、該エステルはw/o処方物およびo/w処方物の両方に組み込まれ、および特に結晶性UVフィルター、顔料、制汗剤、塩およびシリコーンと適合性である。驚くべきことに、2−プロピルヘプタノールのエステルは感覚的に明るい生成物を導くことが見出された。これらのエステルおよびそれらの製造方法の幾つかは、独国特許DE10305562から既知であるが、これらは、全く異なる用途、すなわち、ポリマー添加剤としての用途に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、化粧品および/または医薬品における2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸とのエステルの使用に関する。
【0006】
驚くべきことに、アルキル鎖においてプロピル分枝したエステルは、化粧品処方物、特には「明るい」皮膚感覚を与えることが期待される処方物に特に適当である。該エステルは、種々の処方物中に特に良く組み込むことができる。液体物質混合物が得られ、したがって、これは、鎖長、分枝および二重結合の数にしたがって油成分またはコンシステンシー因子として使用され得る。本発明によれば、単独の2−プロピルヘプチル−C4〜C36−カルボン酸エステルまたは2−プロピルヘプチル−C4〜C36−ジカルボン酸エステルまたはそれらの混合物が使用され得る。
【0007】
本発明は、特に、湿潤または含浸または被覆のための化粧品および/または医薬品、および身体の洗浄および/またはケアに使用されるユーティリティおよび/または衛生ワイプにおける、2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸とのエステルの使用に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
好ましい本発明の実施態様は、合計24個またはそれより少し多い個数の炭素原子、好ましくは22個またはそれより少し多い個数の炭素原子を含有するエステルを使用することを特徴とする。
【0009】
別の好ましい本発明の実施態様は、2−プロピルヘプタノールと、C4〜C30、特にはC6〜C24、特にはC6〜C22、特にはC6〜C18、特にはC8〜C18、好ましくはC8〜C16、好ましくはC8〜C12、特にはC6〜C10カルボン酸から選択されるカルボン酸または対応するジカルボン酸とのエステルの使用である。
【0010】
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと、C4〜C36、C5〜C30、C6〜C26、C7〜C24、C8〜C22、C9〜C20、C10〜C18、C11〜C17、C11〜C16、C12〜C15、C13〜C14カルボン酸または対応するジカルボン酸とのエステルが使用に適当である。
【0011】
特に好ましい本発明の実施態様は、2−プロピルヘプタノールとC6〜C12カルボン酸から選択されるカルボン酸とのエステル、および2−プロピルヘプタノールと、C6〜C12ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸とのエステルを使用することを特徴とする。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと飽和カルボン酸とのエステルの使用が好ましい。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと飽和ジカルボン酸とのエステルの使用が好ましい。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと直鎖状の非分枝状カルボン酸とのエステルの使用が好ましい。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと直鎖状の非分枝状ジカルボン酸とのエステルの使用が好ましい。
【0012】
用語「CXカルボン酸」は、総炭素数Xを有するカルボン酸を包含する。すなわち、例えば、「C8カルボン酸」は、総炭素数8を有する全てのカルボン酸、例えばn−オクタン酸、イソ−オクタン酸またはメチルヘプタン酸などを包含する。対応して、用語「CXジカルボン酸」は、総炭素数Xを有する2つのカルボキシ基を含有する全ての酸を包含する。したがって、例えば、「C4ジカルボン酸」は、とりわけ、ブタン二酸(コハク酸)ならびにマレイン酸およびフマル酸を包含する。
本発明において、用語「カルボン酸」は「モノカルボン酸」を指す。
【0013】
2−プロピルヘプチルカプリレートおよび2−プロピルヘプチルカプロエートの感覚試験は、既知のエモリエント(例えば種々の他のエステル油またはジアルキルカーボネート)に対して、感覚特性、特に伸展性に関して顕著な改善を示す。
【0014】
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと、例えば(括弧中、酸の慣用名)、n−ブタン酸(酪酸)、2−メチルプロパン酸(イソ酪酸)、ペンタン酸(吉草酸)、i−ペンタン酸、例えば2,2−ジメチルプロパン酸(ピバリン酸、ネオペンタン酸)および3−メチルブタン酸(イソペンタン酸、イソ吉草酸)など、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘプタン酸、オクタン酸(カプリル酸)、i−オクタン酸とのエステル、例えば特に2−プロピルヘプチル−2−エチルヘキサン酸エステルなどが適当であるが、2−プロピルヘプチル−3−エチルヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−4−エチルヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−5−エチルヘキサン酸エステルおよび分枝状オクタン酸の工業用混合物(これは、例えば、Cekanoic(登録商標)C8の名称のもとExxonから市販されている)、ノナン酸(ペラルゴン酸、ノニル酸)、デカン酸(カプリン酸)、i−デカン酸、例えばトリメチルヘプタン酸(ネオデカン酸、イソデカン酸)など、および分枝状デカン酸の工業用混合物(これは、例えば、Cekanoic(登録商標)C10の名称のもとExxonから市販されている)、ウンデカン酸、ウンデセン酸、ドデカン酸(ラウリン酸)、トリデカン酸、テトラデカン酸(ミリスチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、ヘプタデカン酸(マルガリン酸)、オクタデカン酸(ステアリン酸)、ノナデカン酸、エイコサン酸、ドコサン酸、テトラコサン酸、ヘキサコサン酸、ダイマー脂肪酸(C36、例えば「Empol 1062」の名称でCognisから入手可能)、獣脂脂肪酸、ココナッツ脂肪酸、パーム脂肪酸、リシノール酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、イソ−オクタン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、2−エチルヘキサン酸、2−プロピルヘプタン酸、2−ブチルオクタン酸、2−ブチルデカン酸、2−ヘキシルオクタン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘキシルドデカン酸、2−オクチルデカン酸、またはジカルボン酸、例えばフマル酸、マレイン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸などとのエステルも適当である。また、適当なものは、2−プロピルヘプタノールと、Exxon Mobileからのカルボン酸異性体混合物であるCekanoic(登録商標)C8(イソ−オクタン酸)、Cekanoic(登録商標)C9(イソノナン酸:3,5,5−トリメチルヘキサン酸および2,5,5−トリメチルヘキサン酸)およびCekanoic(登録商標)C10(イソデカン酸)とのエステルである。
【0015】
表現「2−プロピルヘプタノールとジカルボン酸とのエステル」は、ジカルボン酸と2−プロピルヘプタノールとのジエステル(すなわち、例えばジ−2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸ジエステル)およびモノエステル(例えば2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸モノエステルなど)の両方、およびジカルボン酸の一つめの酸基が2−プロピルヘプタノールでエステル化され、および該ジカルボン酸の2つめの酸基が別のアルコールでエステル化された混合エステルを包含する。別の本発明の実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールと、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。本発明の好ましい実施態様において、該混合エステルは、対応するジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノール、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールの混合物との反応によって得られる。別の実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールと、一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の飽和または不飽和アルキル基である)を有する別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。
【0016】
別の実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールと、一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の飽和または不飽和アルキル基である)を有する別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。
【0017】
好ましい実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールおよび別のアルコール(該別のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソヘキサノール、オクタノール、デカノールまたはドデカノールからなる群から選択される)との混合エステルを使用することを特徴とする。
【0018】
好ましい本発明の実施態様において、ジエステルおよび混合エステルは、2−プロピルヘプタノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステルとして使用される。
【0019】
また、本発明は、2−プロピルヘプタノールと、直鎖状、分枝状、飽和または不飽和のC4〜C36カルボン酸から選択されるカルボン酸とのエステル(2−プロピルヘプチルメタクリレートを除く)に関する。本発明は、個々のエステルおよび異なるエステルの混合物の両方を包含する。
【0020】
好ましい本発明の実施態様は、2−プロピルヘプタノールと、直鎖状、分枝状、飽和または不飽和のC4〜C30カルボン酸、特にはC6〜C24、特にはC6〜C22、特にはC6〜C18、特にはC8〜C18、特にはC8〜C16、好ましくはC8〜C16、好ましくはC8〜C12、特にはC6〜C10カルボン酸とのエステルである。
【0021】
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと、C4〜C36、C5〜C30、C6〜C26、C7〜C24、C8〜C22、C9〜C20、C10〜C18、C11〜C17、C11〜C16、C12〜C15、C13〜C14カルボン酸とのエステルが好ましい。
【0022】
好ましい本発明の実施態様は、2−プロピルヘプタノールと、C6〜C12カルボン酸から選択されるカルボン酸とのエステルである。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと飽和カルボン酸とのエステルが好ましい。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが好ましい。
【0023】
本発明は、2−プロピルヘプタノールと直鎖状および/または分枝状カルボン酸とのエステルを包含する。本発明の一実施態様は、2−プロピルヘプタノールと分枝状カルボン酸とのエステルに関する。本発明において、X個の炭素原子を有する用語「i−酸」は、合計X個の炭素原子を含有する任意の分枝状カルボン酸、すなわち、例えばメチル、エチルまたはプロピル分枝した、必要に応じて多分枝状の、カルボン酸を意味する。特定の一実施態様は、(任意に繰り返す)メチル分枝したカルボン酸(=イソ−酸)のサブグループを使用することを特徴とする。
【0024】
以下のエステルが好ましい:2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル。
【0025】
以下のエステルが特に好ましい:2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル。
【0026】
以下のエステルが好ましい:2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステル。
【0027】
以下のエステルが特に好ましい:2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステル。
【0028】
さらに、本発明は、2−プロピルヘプタノールとC4〜C36またはC4〜C36ジカルボン酸とのエステル、および同酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールまたは5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択されるアルコールとの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0029】
本発明の好ましい実施態様において、これらの組成物は、
− 80〜99.99重量%の2−プロピルヘプチルエステル、および
− 0.01〜20重量%の対応するメチル−2−プロピルヘキシルエステル
を含有する。
【0030】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ブタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ブタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0031】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ブタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ブタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0032】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ペンタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ペンタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0033】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ペンタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ペンタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0034】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0035】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0036】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0037】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0038】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0039】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0040】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0041】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0042】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0043】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0044】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0045】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0046】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0047】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0048】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0049】
驚くべきことに、請求項5〜42のいずれかに記載のエステルまたは組成物が化粧品および/または医薬品における使用に特に適当であることが見出された。したがって、また、本発明は、化粧品および/または医薬品における請求項5〜42のいずれかに記載のエステルまたは組成物の使用に関する。
【0050】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−トリデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−トリデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−トリデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−トリデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−トリデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0051】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−トリデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−トリデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−トリデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−トリデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−トリデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0052】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−テトラデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−テトラデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−テトラデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−テトラデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−テトラデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0053】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−テトラデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−テトラデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−テトラデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−テトラデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−テトラデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0054】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ペンタデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ペンタデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0055】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ペンタデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ペンタデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0056】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0057】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0058】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0059】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0060】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−オクタデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−オクタデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0061】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−オクタデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−オクタデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0062】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−シス−9−オクタデセン酸エステル(=オレイン酸エステル)に関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−シス−9−オクタデセン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−シス−9−オクタデセン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−シス−9−オクタデセン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−シス−9−オクタデセン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0063】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸エステル(=リノール酸エステル)に関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−(Z,Z)−9,12−オクタデカジエン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘプチル−(Z,Z)−9,12− オクタデカジエン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−(Z,Z)−9,12− オクタデカジエン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−(Z,Z)−9,12− オクタデカジエン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0064】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−(all−Z)−9,12,15−オクタデカトリエン酸エステル(=リノレン酸エステル)に関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−(all−Z)−9,12,15−オクタデカトリエン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘプチル−(all−Z)−9,12,15−オクタデカトリエン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−(all−Z)−9,12,15−オクタデカトリエン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−(all−Z)−9,12,15−オクタデカトリエン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0065】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ノナデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ノナデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0066】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ノナデカン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ノナデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0067】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−エイコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−エイコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−エイコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−エイコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−エイコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0068】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−エイコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−エイコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−エイコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−エイコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−エイコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0069】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ドコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ドコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0070】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ドコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ドコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0071】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−テトラコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−テトラコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−テトラコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−テトラコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−テトラコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0072】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−テトラコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−テトラコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−テトラコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−テトラコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−テトラコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0073】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0074】
また、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサコサン酸エステルに関する。
さらに、本発明は、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサコサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサコサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサコサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサコサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群からの少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物に関する。
【0075】
また、本発明は、2−プロピルヘプタノールおよび対応する酸を含有する混合物を反応させることを含む、本発明のエステルの製造方法に関する。
【0076】
したがって、本発明は、2−プロピルヘプタノールおよび対応する酸(n−ブタン酸、i−ブタン酸、n−ペンタン酸、i−ペンタン酸、n−ヘキサン酸、i−ヘキサン酸、n−ヘプタン酸、i−ヘプタン酸、n−オクタン酸、i−オクタン酸、n−ノナン酸、i−ノナン酸、n−デカン酸、i−デカン酸、n−ウンデカン酸、i−ウンデカン酸、n−ウンデセン酸、n−ドデカン酸またはi−ドデカン酸)を含有する混合物を反応させることを含む、請求項5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39および41のいずれかに記載のエステルの製造方法に関する。
【0077】
また、本発明の方法は、2−プロピルヘプタノールを対応する酸混合物と一緒に反応させることを含む、エステル混合物の製造方法も包含する。
【0078】
また、本発明の方法は、請求項6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40および42のいずれかに記載の組成物の製造方法であって、2−プロピルヘプタノールと、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールまたは5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールと、対応する酸との混合物を反応させることを含む方法を包含する。
【0079】
本発明の好ましい実施態様において、アルコールおよび対応する酸を含有する混合物をエステル化触媒の存在下に反応させる。
好ましい実施態様において、アルコールおよび対応する酸を含有する混合物を加熱し、形成された水を連続的に除去し、および粗生成物を蒸留する。該方法は、エステル化触媒、例えば酸または塩基の存在下に行うことができる。好ましい実施態様において、該方法は、溶媒の非存在下、好ましくは実質的に水を含有しない抽出物(educt)を用いて行う。該方法の好ましい実施態様は、錫触媒を使用することを特徴とする。適当な錫触媒は、例えば、シュウ酸錫(例えばFascat(登録商標)2001)、酸化錫(SnO、Fascat(登録商標)2000)および錫(IV)触媒、例えばジブチル錫ジアセテート(Fascat(登録商標)4200)、ジブチル錫オキシド(Fascat(登録商標)4201)およびジブチル錫ラウレート(Fascat(登録商標)4202)または酸化錫(SnO)(これらは、かつてAtofinaから市販されていたが、現在は、Arkemaから市販されている)。
該エステル化は、好ましくは100〜300℃の範囲の温度、とりわけ、200〜250℃の範囲の温度で行う。
【0080】
別の実施態様において、少なくとも一つの酵素が触媒として使用される。適当な酵素は、アルコールおよび酸のエステル化を触媒することができる、当業者に既知の任意の酵素または酵素混合物、例えばリパーゼ、アシルトランスフェラーゼおよびエステラーゼである。酵素触媒エステル化は、典型的に20〜100℃の温度、および好ましくは40〜80℃の温度で行う。
【0081】
また、本発明は、2−プロピルヘプタノールおよび対応する酸のメチルエステル(n−ブタン酸メチルエステル、i−ブタン酸メチルエステル、n−ペンタン酸メチルエステル、i−ペンタン酸メチルエステル、n−ヘキサン酸メチルエステル、i−ヘキサン酸メチルエステル、n−ヘプタン酸メチルエステル、i−ヘプタン酸メチルエステル、n−オクタン酸メチルエステル、i−オクタン酸メチルエステル、n−ノナン酸メチルエステル、i−ノナン酸メチルエステル、n−デカン酸メチルエステル、i−デカン酸メチルエステル、n−ウンデカン酸メチルエステル、i−ウンデカン酸メチルエステル、n−ウンデセン酸メチルエステル、n−ドデカン酸メチルエステルまたはi−ドデカン酸メチルエステル)を含有する混合物をエステル交換触媒の存在下に反応させることを含む、請求項5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39および41のいずれかに記載のエステルの製造方法に関する。
【0082】
また、本発明の方法は、2−プロピルヘプタノールを、エステル交換触媒の存在下、対応する酸のメチルエステルの混合物と一緒に反応させることを含む、エステル混合物の製造方法を包含する。
【0083】
また、本発明の方法は、2−プロピルヘプタノールと、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、40メチル−2−プロピルヘキサノールまたは5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールと、対応する酸のメチルエステルの混合物をエステル交換触媒の存在下に反応させることを含む、請求項6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40および42のいずれかに記載の組成物の製造方法を包含する。
【0084】
好ましい実施態様において、エステル化触媒の存在下、アルコールおよび対応する酸のメチルエステルを含有する混合物を加熱し、形成された水を連続的に除去し、および粗生成物を蒸留する。好ましい実施態様において、該方法は、溶媒の非存在下、好ましくは実質的に水を含有しない抽出物を用いて行う。
【0085】
該エステル化は、好ましくは100〜300℃の範囲の温度、とりわけ、200〜250℃の範囲の温度で行う。該エステル交換触媒は、当業者に既知の任意のエステル交換触媒から選択され得る。好ましくは、ナトリウムメチレートまたはテトラアルキルチタネートが使用される。
【0086】
別の実施態様において、少なくとも一つの酵素が触媒として使用される。適当な酵素は、アルコールおよび酸メチルエステルのエステル交換を触媒することができる、当業者に既知の任意の酵素または酵素混合物、例えばリパーゼ、アシルトランスフェラーゼおよびエステラーゼである。酵素触媒エステル化は、典型的に20〜100℃の温度、および好ましくは40〜80℃の温度で行う。
【0087】
〔3−メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36カルボン酸とのエステル〕
また、本発明は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールと、直鎖状、分枝状、飽和または不飽和のC4〜C36カルボン酸(特にはC4〜C18カルボン酸、とりわけC6〜C12カルボン酸)とのエステルに関する。3−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが特に好ましい。
【0088】
とりわけ、本発明は、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステルに関する。
【0089】
また、本発明は、化粧品および/または医薬品における、3−メチル−2−プロピルヘキサノールと、4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸とのエステルの使用に関する。3−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが特に好ましい。
【0090】
以下で使用する表現「X−メチル−2−プロピルヘキサノールとジカルボン酸とのエステル」は、ジカルボン酸と特定のメチル−2−プロピルヘキサノールとのジエステル、すなわち、例えばジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン二酸ジエステルまたはジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン二酸ジエステル、およびモノエステル、例えば3−メチル−2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸モノエステルなどの両方、ならびにジカルボン酸の一つめの酸基が特定のメチル−2−プロピルヘキサノール(=第1のメチル−2−プロピルヘキサノール)でエステル化され、および該ジカルボン酸の2つめの酸基が第2のアルコールでエステル化された混合エステルを包含する。該第2のアルコールは、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールから選択され得る。第2のアルコールは、第1のメチル−2−プロピルヘキサノールとは異なる必要がある。
【0091】
別の実施態様は、ジカルボン酸と、特定のメチル−2−プロピルヘキサノールと、一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を有する飽和または不飽和の直鎖状または分枝状アルキル基である)を有する別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。
【0092】
別の実施態様は、ジカルボン酸と、特定のメチル−2−プロピルヘキサノールと、一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を有する飽和、直鎖状または分枝状アルキル基である)を有する別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。
【0093】
混合エステルの別の実施態様において、第2のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソヘキサノール、オクタノール、デカノールまたはドデカノールからなる群から選択される。
【0094】
好ましい本発明の実施態様において、ジエステルおよび混合エステルが、メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステルとして使用される。
【0095】
〔3−メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステル〕
また、本発明は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのエステルに関する。3−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和ジカルボン酸とのエステルが特に好ましい。3−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのジエステルが特に好ましい。
【0096】
とりわけ、本発明は、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン二酸ジエステル、ジ−3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン二酸ジエステルに関する。
【0097】
また、本発明は、化粧品および/または医薬品における、3−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのエステルの使用に関する。3−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和ジカルボン酸とのエステルが特に好ましい。3−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのジエステルが特に好ましい。
【0098】
〔4−メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36カルボン酸とのエステル〕
また、本発明は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールと、直鎖状、分枝状、飽和または不飽和のC4〜C36カルボン酸(特にはC4〜C18カルボン酸、とりわけC6〜C12カルボン酸)とのエステルに関する。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが特に好ましい。
【0099】
とりわけ、本発明は、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステルに関する。
【0100】
また、本発明は、化粧品および/または医薬品における、4−メチル−2−プロピルヘキサノールと、4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸とのエステルの使用に関する。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが特に好ましい。
【0101】
〔4−メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステル〕
また、本発明は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのエステルに関する。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和ジカルボン酸とのエステルが特に好ましい。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのジエステルが特に好ましい。
【0102】
とりわけ、本発明は、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン二酸ジエステル、ジ−4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン二酸ジエステルに関する。
【0103】
また、本発明は、化粧品および/または医薬品における4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのエステルの使用に関する。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和ジカルボン酸とのエステルが特に好ましい。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのジエステルが特に好ましい。
【0104】
〔5−メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36カルボン酸とのエステル〕
また、本発明は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸とのエステルに関する。5−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが特に好ましい。
【0105】
とりわけ、本発明は、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステルに関する。
【0106】
また、本発明は、化粧品および/または医薬品における5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸とのエステルの使用に関する。5−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和カルボン酸とのエステルが特に好ましい。
【0107】
〔5−メチル−2−プロピルヘキサノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステル〕
また、本発明は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのエステルに関する。5−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和ジカルボン酸とのエステルが特に好ましい。4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのジエステルが特に好ましい。
【0108】
とりわけ、本発明は、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン二酸ジエステル、ジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン二酸ジエステルに関する。
【0109】
また、本発明は、化粧品および/または医薬品における5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのエステルの使用に関する。5−メチル−2−プロピルヘキサノールと直鎖状飽和ジカルボン酸とのエステルが特に好ましい。5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和ジカルボン酸とのジエステルが特に好ましい。
【0110】
また、本発明は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび対応する酸(カルボン酸および/またはジカルボン酸)を含有する混合物を反応させることを含む、3−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸および/またはジカルボン酸とのエステルの製造方法に関する。
また、本発明の方法は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールを対応する酸混合物と一緒に反応させることを含む、エステル混合物の製造方法も包含する。
また、本発明の方法は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび別のアルコールを対応するジカルボン酸と一緒に反応させることを含む、混合エステルの製造方法も包含する。
【0111】
また、本発明は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび対応する酸(カルボン酸および/またはジカルボン酸)を含有する混合物を反応させることを含む、4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸および/またはジカルボン酸とのエステルの製造方法に関する。
また、本発明の方法は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールを対応する酸混合物と一緒に反応させることを含む、エステル混合物の製造方法も包含する。
また、本発明の方法は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび別のアルコールを対応するジカルボン酸と一緒に反応させることを含む、混合エステルの製造方法も包含する。
【0112】
また、本発明は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび対応する酸(カルボン酸および/またはジカルボン酸)を含有する混合物を反応させることを含む、5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸および/またはジカルボン酸とのエステルの製造方法に関する。
また、本発明の方法は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールを対応する酸混合物と一緒に反応させることを含む、エステル混合物の製造方法も包含する。
また、本発明の方法は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび別のアルコールを対応するジカルボン酸と一緒に反応させることを含む、混合エステルの製造方法も包含する。
【0113】
本発明の好ましい実施態様において、アルコール(5−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび/または3−メチル−2−プロピルヘキサノールまたは(もしあれば)他のアルコール)および対応する酸を含有する混合物を、エステル化触媒の存在下、反応させる。
【0114】
本発明の好ましい実施態様において、アルコール(5−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび/または3−メチル−2−プロピルヘキサノールまたは(もしあれば)他のアルコール)および対応する酸を含有する混合物を加熱し、形成された水を連続的に除去し、次いで、粗生成物を蒸留する。該方法は、エステル化触媒、例えば酸または塩基の存在下に行うことができる。好ましい実施態様において、該方法は、溶媒の非存在下、好ましくは実質的に水を含有しない抽出物を用いて行う。該方法の好ましい実施態様は、錫触媒を使用することを特徴とする。適当な錫触媒は、例えば、シュウ酸錫(例えばFascat(登録商標)2001)、酸化錫(SnO、Fascat(登録商標)2000)および錫(IV)触媒、例えばジブチル錫ジアセテート(Fascat(登録商標)4200)、ジブチル錫オキシド(Fascat(登録商標)4201)およびジブチル錫ラウレート(Fascat(登録商標)4202)または酸化錫(SnO)(これらは、かつてAtofinaから市販されていたが、現在は、Arkemaから市販されている)。
該エステル化は、好ましくは100〜300℃の範囲の温度にて、とりわけ、200〜250℃の範囲の温度で行う。
【0115】
別の実施態様において、少なくとも一つの酵素が触媒として使用される。適当な酵素は、アルコールおよび酸のエステル化を触媒することができる、当業者に既知の任意の酵素または酵素混合物、例えばリパーゼ、アシルトランスフェラーゼおよびエステラーゼである。酵素触媒エステル化は、典型的に20〜100℃の温度、および好ましくは40〜80℃の温度で行う。
【0116】
また、本発明は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび対応する酸のメチルエステルを含有する混合物をエステル交換触媒の存在下に反応させることを含む、3−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸および/またはジカルボン酸とのエステルの製造方法に関する。
【0117】
また、本発明の方法は、3−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび別のアルコールをエステル交換触媒の存在下に対応するジカルボン酸のメチルまたはジメチルエステルと一緒に反応させることを含む、混合エステルの製造方法も包含する。
【0118】
また、本発明は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび対応する酸のメチルエステルを含有する混合物をエステル交換触媒の存在下に反応させることを含む、4−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸および/またはジカルボン酸とのエステルの製造方法に関する。
【0119】
また、本発明の方法は、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび別のアルコールをエステル交換触媒の存在下に対応するジカルボン酸のメチルまたはジメチルエステルと一緒に反応させることを含む、混合エステルの製造方法も包含する。
【0120】
また、本発明は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび対応する酸のメチルエステルを含有する混合物をエステル交換触媒の存在下に反応させることを含む、5−メチル−2−プロピルヘキサノールと4〜36個の炭素原子(特には4〜18個の炭素原子、とりわけ6〜12個の炭素原子)を含有する直鎖状、分枝状、飽和または不飽和カルボン酸および/またはジカルボン酸とのエステルの製造方法に関する。
【0121】
また、本発明の方法は、5−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび別のアルコールをエステル交換触媒の存在下に対応するジカルボン酸のメチルまたはジメチルエステルと一緒に反応させることを含む、混合エステルの製造方法も包含する。
【0122】
また、本発明の方法は、アルコール(5−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノール、3−メチル−2−プロピルヘキサノール)をエステル交換触媒の存在下に該酸のメチルエステルの対応する混合物と一緒に反応させることを含む、エステル混合物の製造方法も包含する。
【0123】
好ましい実施態様において、アルコール(5−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノール、3−メチル−2−プロピルヘキサノール)および対応する酸のメチルエステルを含有する混合物を、エステル化触媒の存在下、加熱し、形成された水を連続的に除去し、次いで、粗生成物を蒸留する。好ましい実施態様において、該方法は、溶媒の非存在下、好ましくは実質的に水を含有しない抽出物を用いて行う。
【0124】
該エステル化は、好ましくは100〜300℃の範囲の温度にて、とりわけ、200〜250℃の範囲の温度で行う。該エステル交換触媒は、当業者に既知の任意のエステル交換触媒から選択され得る。好ましくは、ナトリウムメチレートまたはテトラアルキルチタネートが使用される。
【0125】
別の実施態様において、少なくとも一つの酵素が触媒として使用される。適当な酵素は、アルコールおよび酸メチルエステルのエステル交換を触媒することができる、当業者に既知の任意の酵素または酵素混合物、例えばリパーゼ、アシルトランスフェラーゼおよびエステラーゼである。酵素触媒エステル化は、典型的に20〜100℃の温度、および好ましくは40〜80℃の温度で行う。
【0126】
〔化粧品および/または医薬品〕
2−プロピルヘプチルエステルは、特に明るい皮膚感覚を有する安定性化粧品および医薬品エマルジョンの製造を可能にする。
【0127】
したがって、本発明は、
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
(b)少なくとも一つの乳化剤および/または界面活性剤および/またはワックス成分および/またはポリマーおよび/または別の油成分
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0128】
また、本発明は、
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
b−1)少なくとも一つの乳化剤
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0129】
また、本発明は、
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
b−2)少なくとも一つの界面活性剤
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0130】
また、本発明は、
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
b−3)少なくとも一つのワックス成分
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0131】
また、本発明は、
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
b−4)少なくとも一つのポリマー
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0132】
また、本発明は、
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
b−5)少なくとも一つの他の油成分
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0133】
本発明の調製物は、好ましくは0.1〜80重量%、特には0.5〜70重量%、好ましくは0.75〜60重量%、特には1〜50重量%、好ましくは1〜40重量%の2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステルを含有する。
【0134】
また、本発明は、
(a)0.1〜80重量%、特には0.1〜70重量%、好ましくは0.1〜60重量%、特には0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜40重量%の2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、
b)0.1〜20重量%の乳化剤(b−1)および/または界面活性剤(b−2)および/またはワックス成分(b−3)および/またはポリマー(b−4)、
b−5)0.1〜40重量%の他の油成分、および
c)0〜98重量%の水
を含有する化粧品および/または医薬品に関する。
【0135】
本発明の調製物は、少なくとも0.1重量%、特には少なくとも0.5重量%、特には少なくとも0.75重量%、好ましくは少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%の一以上のエステル(a)を含有する。
【0136】
重量%で表される全てのパーセンテージは、化粧品および/または医薬品に基づく。
【0137】
本発明の好ましい実施態様において、調製物は、合計24個またはそれより少し多い個数の炭素原子、好ましくは22個またはそれより少し多い個数の炭素原子を含有するエステルを含有する。
【0138】
本発明の調製物は、好ましくは2−プロピルヘプタノールと、直鎖状、分枝状、飽和または不飽和のC4〜C36カルボン酸から選択されるカルボン酸とのエステル(2−プロピルヘプチルメタクリレートを除く)を含有する。
【0139】
本発明の調製物は、好ましくは2−プロピルヘプタノールと、C4〜C30、特にはC6〜C24、特にはC6〜C22、特にはC6〜C18、特にはC8〜C18、好ましくはC8〜C16、好ましくはC8〜C12、特にはC6〜C10カルボン酸または対応するジカルボン酸から選択されるカルボン酸とのエステルを含有する。
【0140】
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールとC4〜C36、C5〜C30、C6〜C26、C7〜C24、C8〜C22、C9〜C20、C10〜C18、C11〜C17、C11〜C16、C12〜C15、C13〜C14カルボン酸または対応するジカルボン酸とのエステルが本発明の調製物に適当である。
【0141】
特に好ましい本発明の実施態様において、本発明の調製物は、2−プロピルヘプタノールとC6〜C12カルボン酸から選択されるカルボン酸とのエステル、および2−プロピルヘプタノールとC6〜C12ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸とのエステルを含有する。
【0142】
好ましい本発明の調製物は、2−プロピルヘプタノールと、C6〜C16および好ましくはC6〜C12カルボン酸または対応するジカルボン酸とのエステルを含有する。これらのなかでも、直鎖状の非分枝状カルボン酸が好ましい。2−プロピルヘプチルカプリレート、2−プロピルヘプチルカプロエートおよび/または2−プロピルヘプチルカプレートを含有する化粧品組成物が特に好ましい。
【0143】
本発明の調製物は、好ましくは2−プロピルヘプタノールと飽和カルボン酸とのエステルを含有する。
本発明の調製物は、好ましくは2−プロピルヘプタノールと飽和ジカルボン酸とのエステルを含有する。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと直鎖状の非分枝状カルボン酸とのエステルの使用が好ましい。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと直鎖状の非分枝状ジカルボン酸とのエステルの使用が好ましい。
本発明の調製物は、個々のエステルおよび異なるエステルの混合物の両方を含有していてもよい。
【0144】
本発明の好ましい実施態様において、該調製物は、請求項5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41のいずれかに記載の少なくとも一つのエステルを含有する。
【0145】
別の本発明の実施態様において、該調製物は、請求項6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42のいずれかに記載の少なくとも一つの組成物を含有する。
【0146】
本発明の好ましい実施態様において、調製物は、請求項14、16、18、20、22、24のいずれかに記載の少なくとも一つの組成物を含有する。
【0147】
本発明の一実施態様において、該調製物は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステルまたはそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つのエステルを含有する。
【0148】
本発明の好ましい実施態様において、該調製物は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステルまたはそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つのエステルを含有する。
【0149】
本発明の一実施態様において、該調製物は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステルまたはそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つのエステルを含有する。
【0150】
本発明の好ましい実施態様において、該調製物は、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステルまたはそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つのエステルを含有する。
【0151】
化粧品および/または医薬品の別の好ましい実施態様は、(a)0.1〜80重量%、特には0.1〜70重量%、好ましくは0.1〜60重量%、好ましくは0.1〜50重量%の2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、(b)0.1〜20重量%の乳化剤(b−1)および/または界面活性剤(b−2)および/またはワックス成分(b−3)および/またはポリマー(b−4)および0.1〜40重量%の他の油成分(b−5)、および(d)0〜98重量%の水を含有する。
【0152】
表現「2−プロピルヘプタノールとジカルボン酸とのエステル」は、例えば、ジカルボン酸と2−プロピルヘプタノールとのジエステル(すなわち、例えばジ−2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸ジエステル)およびモノエステル(例えば2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸モノエステル)の両方、およびジカルボン酸の一つめの酸基が2−プロピルヘプタノールでエステル化され、および該ジカルボン酸の2つめの酸基が別のアルコールでエステル化された混合エステルを包含する。別の本発明の実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールと、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。本発明の好ましい実施態様において、該混合エステルは、対応するジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノール、3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールの混合物との反応によって得られる。
【0153】
別の実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールと、一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の飽和または不飽和アルキル基である)を有する別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。
【0154】
別の実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールと、一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を有する飽和、直鎖状または分枝状アルキル基である)を有する別のアルコールとの混合エステルを使用することを特徴とする。
【0155】
好ましい実施態様は、ジカルボン酸と、2−プロピルヘプタノールおよび別のアルコール(該別のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソヘキサノール、オクタノール、デカノールまたはドデカノールからなる群から選択される)との混合エステルを使用することを特徴とする。
【0156】
好ましい本発明の実施態様において、ジエステルおよび混合エステルは、2−プロピルヘプタノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステルとして使用される。
【0157】
好ましい実施態様において、本発明の調製物は、2−プロピルヘプタノールと、直鎖状、分枝状、飽和または不飽和のC4〜C32カルボン酸、特にはC4〜C30、特にはC6〜C24、特にはC6〜C22、特にはC8〜C18、特にはC8〜C16、好ましくはC8〜C16、好ましくはC8〜C12ジカルボン酸とのエステルを含有する。
【0158】
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと、C4〜C36、C5〜C30、C6〜C26、C7〜C24、C8〜C22、C9〜C20、C10〜C18、C11〜C17、C11〜C16、C12〜C15、C13〜C14ジカルボン酸とのエステルが好ましく、本発明の調製物に適当である。
【0159】
特に好ましい本発明の実施態様において、調製物は、2−プロピルヘプタノールと、C6〜C12ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸とのエステルを含有する。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと飽和ジカルボン酸とのエステルが好ましい。
本発明によれば、2−プロピルヘプタノールと直鎖状の非分枝状ジカルボン酸とのエステルが好ましい。
【0160】
ジカルボン酸と2−プロピルヘプタノールとの適当なジエステルは、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ブタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ブタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ペンタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ペンタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−オクタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ノナン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ノナン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−デカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−デカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ドデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ドデカン二酸ジエステルである。
【0161】
ジカルボン酸と2−プロピルヘプタノールおよびメタノールとの適当な混合エステルは、2−プロピルヘプチルメチル−n−ブタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ブタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ペンタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ペンタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−オクタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−オクタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ノナン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ノナン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−デカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−デカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−n−ドデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチルメチル−i−ドデカン二酸ジエステルである。
【0162】
また、ジカルボン酸と2−プロピルヘプタノールおよび一般式R−OH(式中、Rは、1〜12個の炭素原子を含有する直鎖状または分枝状の飽和または不飽和アルキル基である)を有する少なくとも一つの他のアルコールとの対応する混合エステルも含まれる。
【0163】
とりわけ、ジカルボン酸と2−プロピルヘプタノールおよび少なくとも一つの他のアルコール(該他のアルコールは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソヘキサノール、オクタノール、デカノールまたはドデカノールからなる群から選択される)との対応する混合エステルが含まれる。
【0164】
また、本発明は、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ブタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ブタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ペンタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ペンタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−オクタン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ノナン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ノナン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−デカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−デカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ウンデセン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−n−ドデカン二酸ジエステル、ジ−2−プロピルヘプチル−i−ドデカン二酸ジエステル、2−プロピルヘプチル−n−ブタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ブタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ペンタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ペンタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−オクタン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ノナン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ノナン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−デカン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ウンデセン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン二酸モノエステル、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン二酸モノエステルまたはそれらの混合物から選択される少なくとも一つのエステルの化粧品および/または医薬品における使用に関する。
【0165】
また、本発明は、2−プロピルヘプタノールとC4〜C36ジカルボン酸とのエステル、およびC4〜C36ジカルボン酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つのエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。
【0166】
2−プロピルヘプタノールとC4〜C18ジカルボン酸、特にはC6〜C12ジカルボン酸とのエステル、およびC4〜C18、特にはC6〜C12ジカルボン酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用が特に好ましい。
【0167】
また、本発明は、n−ブタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ブタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、ジカルボン酸のジエステル、例えばジ−2−プロピルヘプチル−n−ブタン二酸ジエステルおよびジ−5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン二酸ジエステルを含有する。
【0168】
また、本発明は、i−ブタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ブタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0169】
また、本発明は、n−ペンタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ペンタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0170】
また、本発明は、i−ペンタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ペンタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0171】
また、本発明は、n−ヘキサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ヘキサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0172】
また、本発明は、i−ヘキサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ヘキサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0173】
また、本発明は、n−ヘプタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ヘプタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0174】
また、本発明は、i−ヘプタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ヘプタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0175】
また、本発明は、n−オクタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−オクタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0176】
また、本発明は、i−オクタン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−オクタン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0177】
また、本発明は、n−ノナン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ノナン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0178】
また、本発明は、i−ノナン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ノナン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0179】
また、本発明は、n−デカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−デカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0180】
また、本発明は、i−デカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−デカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0181】
また、本発明は、n−ウンデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ウンデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0182】
また、本発明は、i−ウンデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ウンデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0183】
また、本発明は、ウンデセン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、ウンデセン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0184】
また、本発明は、n−ドデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ドデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0185】
また、本発明は、i−ドデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ドデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0186】
また、本発明は、n−トリデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−トリデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0187】
また、本発明は、i−トリデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−トリデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0188】
また、本発明は、n−テトラデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−テトラデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0189】
また、本発明は、i−テトラデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−テトラデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0190】
また、本発明は、n−ペンタデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ペンタデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0191】
また、本発明は、i−ペンタデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ペンタデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0192】
また、本発明は、n−ヘキサデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ヘキサデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0193】
また、本発明は、i−ヘキサデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ヘキサデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0194】
また、本発明は、n−ヘプタデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ヘプタデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0195】
また、本発明は、i−ヘプタデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ヘプタデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0196】
また、本発明は、n−オクタデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−オクタデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0197】
また、本発明は、i−オクタデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−オクタデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0198】
また、本発明は、n−ノナデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ノナデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0199】
また、本発明は、i−ノナデカン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ノナデカン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0200】
また、本発明は、n−エイコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−エイコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0201】
また、本発明は、i−エイコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−エイコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0202】
また、本発明は、n−ドコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ドコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0203】
また、本発明は、i−ドコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ドコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0204】
また、本発明は、n−テトラコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−テトラコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0205】
また、本発明は、i−テトラコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−テトラコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0206】
また、本発明は、n−ヘキサコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、n−ヘキサコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0207】
また、本発明は、i−ヘキサコサン二酸と2−プロピルヘプタノールとのエステルと、i−ヘキサコサン二酸と3−メチル−2−プロピルヘキサノール、4−メチル−2−プロピルヘキサノールおよび5−メチル−2−プロピルヘキサノールからなる群から選択される少なくとも一つのアルコールとのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、該ジカルボン酸の該ジエステルを含有する。
【0208】
また、本発明は、2−プロピルヘプタノールとダイマー脂肪酸とのエステルに関する。用語「ダイマー脂肪酸」は、不飽和脂肪酸、主にオレイン酸またはトール油脂肪酸の重合により得られるポリカルボン酸を指す。市販のダイマー脂肪酸は、混合物からなる。少量の直鎖状および分枝状C18モノカルボン酸(モノマー脂肪酸)の他に、主にC36ジカルボン酸、および異なるレベルのC54トリカルボン酸(トリマー脂肪酸)およびわずかな高級ポリマー脂肪酸を含有する。
【0209】
また、本発明は、2−プロピルヘプタノールとダイマー脂肪酸とのエステルと、3−メチル−2−プロピルヘキサノールとダイマー脂肪酸とのエステル、4−メチル−2−プロピルヘキサノールとダイマー脂肪酸とのエステル、5−メチル−2−プロピルヘキサノールとダイマー脂肪酸とのエステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物、および化粧品および/または医薬品におけるそれらの使用に関する。本発明の好ましい実施態様において、該組成物は、ダイマー脂肪酸のジエステルを含有する。
【0210】
本発明の調製物、本発明の組成物および本発明のエステルは、ベースとして、全ての化粧品のボディケア調製物および洗浄調製物、例えば、ボディオイル、ベビーオイル、ボディミルク、クリーム、ローション、噴霧可能なエマルジョン、日焼け止め剤、制汗剤、液体および固形石鹸などの中に組み込むのに適当である。また、それらは、界面活性剤含有処方物、例えば、フォームおよびシャワーバス、ヘアシャンプーおよびヘアケアリンスなどにおいて使用できる。それらは、ケア成分として、衛生学およびケアの分野で使用されるティッシュ、ペーパー、ワイプ、不織布、スポンジ、パフ、石膏および包帯(ベビー衛生およびベビーケア用ウェットワイプ、洗浄ワイプ、顔用ワイプ、皮膚ケアワイプ、皮膚老化に対する活性成分を含有するケアワイプ、日焼け防止処方物および防虫剤を含有するワイプおよび化粧品用または紫外線治療後用ワイプ、トイレ用ワイプ、制汗用ワイプ、おむつ、ハンカチ、ウェットワイプ、衛生品、日焼け用ワイプ)に適用することができる。また、それらは、ヘアケア、洗髪または染毛調製物において使用することができる。
【0211】
想定される用途に応じて、化粧品処方物は、多くの他の助剤および添加剤、例えば、界面活性剤、他の油成分、乳化剤、真珠光沢ワックス、粘稠剤、増粘剤、過脂肪剤、安定剤、ポリマー、脂質、ワックス、レシチン、リン脂質、生体由来物質、UV保護剤、抗酸化剤、脱臭剤、発汗防止剤、ふけ防止剤、皮膜形成剤、膨潤剤、防虫剤、日焼け剤、チロシン阻害剤(脱色剤)、ヒドロトロープ、可溶化剤、防腐剤、香油、染料などを含有する。これらの例を以下に列挙する。
【0212】
〔乳化剤b−1)〕
本発明の一実施態様において、本発明の調製物は、少なくとも一つの乳化剤を含有する。本発明の組成物は、組成物の総重量に基づいて、0〜40重量%、好ましくは0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%および特には0.1〜10重量%の量で乳化剤を含有する。
【0213】
本発明の一実施態様において、本発明の調製物は、一以上の乳化剤を含有する。他の成分に応じて、当業者は、典型的な乳化剤系(例えば、乳化剤および共乳化剤など)を使用する。
【0214】
〔非イオン性乳化剤〕
非イオン性乳化剤の群は、例えば、以下のものを含む:
(1)8〜40個の炭素原子を含有する直鎖状脂肪アルコール、12〜40個の炭素原子を含有する脂肪酸およびアルキル基中に8〜15個の炭素原子を含有するアルキルフェノールへの、2〜50モルのエチレンオキシドおよび/または1〜20モルのプロピレンオキシドの付加生成物;
(2)グリセロールへの1〜50モルのエチレンオキシドの付加生成物のC12−18脂肪酸モノエステルおよびジエステル;
(3)6〜22個の炭素原子を含有する飽和および不飽和脂肪酸のソルビタンモノエステルおよびジエステル、ならびにそのエチレンオキシド付加生成物;
(4)アルキル基中に8〜22個の炭素原子を含有するアルキルモノおよびオリゴグリコシドおよびそのエトキシル化類似体;
(5)ヒマシ油および/または水添ヒマシ油への7〜60モルのエチレンオキシドの付加生成物;
(6)ポリオールエステル、および、特にポリグリセロールエステル、例えばポリオールポリ−12−ヒドロキシステアレート、ポリグリセロールポリリシノレエート、ポリグリセロールジイソステアレートまたはポリグリセロールダイメレートなど。これらのクラスの幾つかの化合物の混合物も適当である;
(7)ヒマシ油および/または水添ヒマシ油への2〜15モルのエチレンオキシドの付加生成物;
(8)直鎖状、分枝状、不飽和または飽和C6−22脂肪酸、リシノール酸および12−ヒドロキシステアリン酸と、例えば、ポリグリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えばソルビトール)、アルキルグリコシド(例えばメチルグリコシド、ブチルグリコシド、ラウリルグリコシド)およびポリグリコシド(例えばセルロース)に基づく部分エステル、または混合エステル、例えばグリセリルステアレートシトレートおよびグリセリルステアレートラクテート;
(9)ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテル共重合体または対応する誘導体;
(10)ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸および脂肪アルコールの混合エステルおよび/または6〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸と、メチルグルコースおよびポリオール、好ましくはグリセロールまたはポリグリセロールとの混合エステル。
【0215】
脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、グリセロールモノエステルおよびジエステル、および脂肪酸のソルビタンモノエステルおよびジエステルまたはヒマシ油へのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの付加生成物は、既知の市販品である。それらは、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと、付加反応を行うのに用いられる基質との間の比率に対応する平均アルコキシル化度のホモログ混合物である。これらの乳化剤は、エトキシル化度に応じてw/oまたはo/w乳化剤となる。グリセロールへのエチレンオキシドの付加生成物のC12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステルは、化粧品調製物のための脂質層増強剤として既知である。
【0216】
本発明によれば、特に適当なおよび穏やかな乳化剤は、「Dehymuls(登録商標)PGPH」(w/o乳化剤)または「Eumulgin(登録商標)VL 75」(ココグリコシドとの重量比1:1の混合物、o/w乳化剤)または「Dehymuls(登録商標)SBL」(w/o 乳化剤)の名称のもとCognis Deutschland GmbHから上市されているポリオールポリ−12−ヒドロキシステアレートおよびそれらの混合物である。これに関して、特に欧州特許EP0766661B1が参照される。これらの乳化剤のポリオール成分は、少なくとも2個、好ましくは3〜12個および特には3〜8個のヒドロキシル基および2〜12個の炭素原子を含有する物質から誘導され得る。
【0217】
原理上、適当な親油性w/o乳化剤は、1〜8のHLB値を有する乳化剤である。これは、数多くの表に列挙され、および当業者に周知である。これらの乳化剤の幾つかは、例えば、Kirk−Othmer、「Encyclopedia of Chemical Technology」、第3版、1979年、第8巻、第913頁に列挙されている。また、エトキシル化生成物についてのHLB値は、以下の式:
HLB=(100−L):5
(式中、Lは、エチレンオキシド付加生成物の重量%における、新油性基、すなわち、脂肪アルキル基または脂肪アシル基の重量%である)
から算出することができる。
【0218】
w/o乳化剤の群からの特に有利なものは、ポリオール、特にはC4−6ポリオールの部分エステル、例えばペンタエリスリトールの部分エステルまたは糖エステル、例えば、スクロースジステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート、ソルビタンジイソステアレート、ソルビタントリイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンジオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノエルケート、ソルビタンセスキエルケート、ソルビタンジエルケート、ソルビタントリエルケート、ソルビタンモノリシノレエート、ソルビタンセスキリシノレエート、ソルビタンジリシノレエート、ソルビタントリリシノレエート、ソルビタンモノヒドロキシステアレート、ソルビタンセスキヒドロキシステアレート、ソルビタンジヒドロキシステアレート、ソルビタントリヒドロキシステアレート、ソルビタンモノタータラート、ソルビタンセスキタータラート、ソルビタンジタータレート、ソルビタントリタータラート、ソルビタンモノシトレート、ソルビタンセスキシトレート、ソルビタンジシトレート、ソルビタントリシトレート、ソルビタンモノマレエート、ソルビタンセスキマレエート、ソルビタンジマレエート、ソルビタントリマレエートおよびそれらの工業用混合物である。また、前記ソルビタンエステルへの1〜30および好ましくは5〜10モルのエチレンオキシドの付加生成物も適当な乳化剤である。
【0219】
また、処方物に応じて、非イオン性o/w乳化剤(HLB値:8〜18)および/または可溶化剤の群からの少なくとも一つの乳化剤を使用することがさらに有利であり得る。このような乳化剤の例は、対応する高エトキシル化度、例えばo/w乳化剤について10〜20のエチレンオキシド単位およびいわゆる可溶化剤について20〜40のエチレンオキシド単位を有する、初めに記載したエチレンオキシド付加生成物である。本発明の目的のために特に有利なo/w乳化剤は、セテアレス−12およびPEG−20ステアレートである。特に適当な可溶化剤は、Eumulgin(登録商標)HRE 40(INCI名:PEG−40水添ヒマシ油)、Eumulgin(登録商標)HRE 60(INCI名:PEG−60水添ヒマシ油)、Eumulgin(登録商標)L(INCI名:PPG−1−PEG−9ラウリルグリコールエーテル)およびEumulgin(登録商標)SML 20(INCI名:ポリソルベート−20)である。
【0220】
アルキルオリゴグリコシドの群からの非イオン性乳化剤は、特に皮膚に適合性である。C8−22アルキルモノおよびオリゴグリコシド、それらの製造法およびそれらの使用は、先行技術から既知である。それらは、特にグルコースまたはオリゴ糖と、8〜22個の炭素原子を含有する第1級アルコールを反応させることにより製造される。グリコシド成分に関する限り、環式糖単位がグリコシド結合により脂肪アルコールに結合しているモノグリコシドおよび好ましくは約8までのオリゴマー化度を有するオリゴマーグリコシドの両方が適当である。オリゴマー化度は、統計的平均値である。このような工業用製品に典型的な同族体分布は、統計的平均値に基づく。Plantacare(登録商標)の名称のもと市販されている製品は、平均オリゴマー化度1〜2を有するオリゴグリコシド単位にグルコシド結合により結合したC8−16アルキル基を含有する。グルカミンから誘導されるアシルグルカミドも、適当な非イオン性乳化剤である。Emulgade(登録商標)PL 68/50の名称のもとCognis Deutschland GmbHから市販される製品(これは、アルキルポリグリコシドと脂肪アルコールとの1:1混合物である)は、本発明の目的のために好ましい。本発明によれば、ラウリルグリコシド、ポリグリセリル−2−ジポリヒドロキシステアレート、グリセロールおよび水の混合物(これは、Eumulgin(登録商標)VL 75として市販されている)も、本発明にしたがって有利に使用することができる。
他の適当な乳化剤は、レシチンおよびリン脂質のような物質である。天然レシチンの例は、ケファリン(これは、ホスファチジン酸としても既知であり、および1,2−ジアシル−sn−グリセロール−3−リン酸の誘導体である)である。一方、リン脂質は、通常、リン酸とグリセロール(グリセロホスフェイト)とのモノおよび好ましくはジエステルと理解され、これは、通常、脂肪に分類される。スフィンゴシンおよびスフィンゴリピドも、脂肪様物質として適当である。
【0221】
〔界面活性剤b−2)〕
本発明の一実施態様において、本発明の調製物は、少なくとも一つの界面活性剤を含有する。界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性および/または両性または双性イオン性界面活性剤から選択することができる。界面活性剤含有化粧品、例えばシャワーゲル、フォームバス、シャンプーなどは、好ましくは少なくとも一つの陰イオン性界面活性剤を含有する。
【0222】
本発明の組成物は、組成物の総重量に基づいて、0〜40重量%、好ましくは0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%および特には0.1〜10重量%の量で界面活性剤を含有する。
【0223】
非イオン性界面活性剤の代表例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエーテル、脂肪酸アミドポリグリコールエーテル、脂肪アミンポリグリコールエーテル、アルコキシル化トリグリセリド、混合エーテルまたは混合ホルマール、所望により部分的に酸化したアルキル(アルケニル)オリゴグリコシドまたはグルクロン酸誘導体、脂肪酸N−アルキルグルカミド、タンパク質加水分解物(特に、コムギに基づく植物生成物)、ポリオール脂肪酸エステル、糖エステル、ソルビタンエステル、ポリソルベートおよびアミンオキシドである。非イオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含有する場合、それらは通常の同族体分布を有していてよいが、好ましくは狭い同族体分布を有する。
【0224】
双性イオン性界面活性剤は、少なくとも一つの第四級アンモニウム基と少なくとも一つの−COO(−)または−SO(−)基を分子中に有する界面活性化合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えば、ヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えば、ヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリンであって、それぞれアルキルまたはアシル基中に8〜18個の炭素原子を含むもの、ならびにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。INCI名ヤシ油アミドプロピルベタインとして知られる脂肪酸アミド誘導体が特に好ましい。
また、両性界面活性剤も、特に共界面活性剤として適当である。両性界面活性剤は、分子中に、C8−18−アルキルまたは−アシル基に加えて、少なくとも一つの遊離アミノ基と少なくとも一つの−COOH基または−SOH基を含有し、分子内塩を形成することができる、界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例は、アルキル基中に約8〜18個の炭素原子を含む、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好適な両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオン酸塩、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオン酸塩およびC12−18アシルサルコシンである。
【0225】
陰イオン性界面活性剤は、水溶性を与える陰イオン基、例えばカルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスフェート基と親油性基を特徴とする。皮膚科学的に安全な陰イオン性界面活性剤は、関連文献から多くの当業者に既知であり、市販されている。それらは、特に、アルカリ金属、アンモニウムまたはアルカノールアンモニウム塩の形態のアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、アシルイセチオネート、アシルサルコシネート、直鎖状C12−18アルキルまたはアシル基を含有するアシルタウリン、およびアルカリ金属またはアンモニウム塩の形態のスルホスクシネートおよびアシルグルタマートである。
【0226】
特に適当な陽イオン性界面活性剤は、第4級アンモニウム化合物、好ましくはアンモニウムハライド、より詳細にはクロリドおよびブロミド、例えばアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリドである。さらに、易生分解性第4級エステル化合物、例えば、Stepantex(登録商標)の名称のもと上市されているジアルキルアンモニウムメトスルフェートおよびメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェートおよび対応するDehyquart(登録商標)シリーズの製品などは、陽イオン性界面活性剤として使用することができる。「エステルクォート」は、通常、四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩であると理解される。それらは、特に柔軟な組成物を与えることができる。それらは、有機化学の関連方法によって製造される既知物質である。本発明による使用に適当な他の陽イオン性界面活性剤は、四級化タンパク質加水分解物である。
【0227】
〔ワックス成分b−3)〕
本発明の一実施態様において、本発明の調製物は、少なくとも一つのワックス成分を含有する。本発明の組成物は、組成物の総重量に基づいて、0〜40重量%、特には0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%および特には0.1〜10重量%の量でワックス成分を含有する。
【0228】
ワックスは、通常、以下の特性を有する天然または合成物質および混合物であると理解される:それらは、固体から脆い硬いまでのコンシステンシーを有し、粗いから細かいまでの結晶性であり、30℃より高い温度で分解せずに不透明になり、融解する。それらの融点をわずかに超える場合でさえも、それらは粘度が低く、非曳糸性であり、およびそれらのコンシステンシーおよび溶解性は非常に温度依存性である。30℃以上で融解する単独のワックス成分またはワックス成分の混合物は、本発明にしたがって使用することができる。
【0229】
本発明によれば、ワックス様コンシステンシーを有する脂肪および脂肪様物質も、それらが所定の融点を有する限りワックスとして使用することができる。これらとしては、とりわけ、脂肪(トリグリセリド)、モノおよびジグリセリド、天然および合成ワックス、脂肪およびワックスアルコール、脂肪酸、脂肪アルコールと脂肪酸とのエステル、および脂肪酸アミドまたはこれらの物質の混合物が挙げられる。
【0230】
本発明における脂肪は、トリアシルグリセロール、すなわち、脂肪酸とグリセロールとのトリプルエステルであると理解される。トリアシルグリセロールは、好ましくは飽和、非分枝状および非置換脂肪酸成分を含有する。また、それらは、混合エステル、すなわち、グリセロールと種々の脂肪酸とのトリプルエステルであり得る。部分水素化によって得られるいわゆる硬化脂肪および油は、本発明にしたがって使用することができ、およびコンシステンシー因子として特に適当である。植物性硬化脂肪および油、例えば硬化ヒマシ油、落花生油、大豆油、セイヨウアブラナ油、菜種油、綿実油、大豆油、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油油、亜麻仁油、アーモンド油、コーン油、オリーブ油、ゴマ油、ココアバターおよびヤシ脂肪が好ましい。
【0231】
適当な脂肪は、とりわけ、グリセロールとC12−60脂肪酸(特にC12−36脂肪酸)とのトリプルエステルである。これらとしては、水添ヒマシ油、グリセロールとヒドロキシステアリン酸とのトリプルエステル(これは、例えばCutina(登録商標)HRの名称のもと市販されている)が挙げられる。グリセロールトリステアレート、グリセロールトリベヘネート(例えばSyncrowax(登録商標)HRC)、グリセロールトリパルミテートまたはSyncrowax(登録商標)HGLCの名称のもと既知のトリグリセリド混合物も、ワックス成分または混合物の融点が30℃以上である限り、適当である。
【0232】
本発明によれば、適当なワックス成分は、特に、これらの部分グリセリドのモノおよびジグリセリドおよび混合物である。本発明による使用に適当なグリセリド混合物としては、Cognis Deutschland GmbHから市販されている製品Novata(登録商標)ABおよびNovata(登録商標)B(C12−18モノ、ジ−およびトリグリセリドの混合物)およびCutina(登録商標)MDまたはCutina(登録商標)GMS(グリセリルステアレート)が挙げられる。
【0233】
本発明によるワックス成分としての使用に適当な脂肪アルコールとしては、C12−50脂肪アルコールが挙げられる。該脂肪アルコールは、天然脂肪、油およびワックス、例えば、ミリスチルアルコール、1−ペンタデカノール、セチルアルコール、1−ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、1−ノナデカノール、アラキジルアルコール、1−ヘネイコサノール、ベヘニルアルコール、ブラシジルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコールまたはミリシルアルコールなどから得られ得る。本発明によれば、飽和非分枝状脂肪アルコールが好ましい。しかしながら、不飽和、分枝状または非分枝状脂肪アルコールも、それらが所定の融点を有する限り、ワックス成分として本発明にしたがって使用することができる。他の適当な脂肪アルコールは、天然に存在する脂肪および油、例えば牛脂、落花生油、セイヨウアブラナ油、綿実油、大豆油、ヒマワリ油、パーム核油、亜麻仁油、ヒマシ油、コーン油、菜種油、ゴマ油、ココアバターおよびヤシ油などを還元することにより得られる脂肪アルコールカットである。しかしながら、合成アルコール、例えばチーグラー合成からの直鎖状偶数脂肪アルコール(アルフォール)またはオキソ合成からの部分分枝状アルコール(ドバノール)も使用することができる。例えば、名称Lanette(登録商標)16(C16アルコール)、Lanette(登録商標)14(C14アルコール)、Lanette(登録商標)O(C16/18アルコール)およびLanette(登録商標)22(C18/22アルコール)のもとCognis Deutschland GmbHから市販されるC14−22脂肪アルコールは、本発明の目的に特に適当である。脂肪アルコールは、組成物に、トリグリセリドよりも皮膚に対する乾燥した感覚を与える。
【0234】
14−40脂肪酸またはそれらの混合物も、ワックス成分として使用することができる。これらとしては、例えば、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリッシン酸、エルカ酸およびエレオステアリン酸および置換脂肪酸(例えば、12−ヒドロキシステアリン酸など)、および脂肪酸のアミドまたはモノエタノールアミドが挙げられる。このリストは、如何なる限定も伴わない、純粋に例示を意味する。
【0235】
本発明による使用に適当なワックスは、例えば、天然植物ワックス、例えばカンデリラワックス、カルナバワックス、木蝋、エスパルトグラスワックス、コルクワックス、グアルマワックス、コメ油ワックス、サトウキビワックス、オウリキュリーワックス、モンタンワックス、ヒマワリワックス、フルーツワックス、例えばオレンジワックス、レモンワックス、グレープフルーツワックス、ヤマモモワックス、および動物ワックス、例えば蜜蝋、シェラックワックス、鯨蝋、羊毛ワックスおよび尾脂などである。本発明によれば、水素化または硬化ワックスを使用することが有利であり得る。また、本発明にしたがって使用可能な天然ワックスとしては、鉱物ワックス、例えばセレシンおよびオゾケライトなど、または石油化学ワックス、例えばペトロラタム、パラフィンワックスおよび微結晶ワックスも挙げられる。他の適当なワックス成分は、化学変性ワックス、特には硬質ワックス、例えばモンタンエステルワックス、サゾールワックスおよび水素化ホホバワックスなどである。本発明にしたがって使用可能な合成ワックスとしては、例えば、ワックス様ポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスが挙げられる。植物ワックスは、本発明の目的に好ましい。
【0236】
また、ワックス成分は、飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルカンカルボン酸と、飽和および/または不飽和、分枝状および/または非分枝状アルコールとのワックスエステルの群、芳香族カルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸およびヒドロキシカルボン酸(例えば12−ヒドロキシステアリン酸)と、飽和および/または不飽和の分枝状および/または非分枝状アルコールとのエステルの群、ならびに、長鎖ヒドロキシカルボン酸のラクチドの群から選択することもできる。エステルの例としては、例えば、C16−40アルキルステアレート、C20−40アルキルステアレート(例えばKesterwachs(登録商標)K82H)、ダイマー酸のC20−40ジアルキルエステル、C18−38アルキルヒドロキシステアロイルステアレートまたはC20−40アルキルエルケートが挙げられる。使用し得る他の適当なワックス成分は、C30−50アルキル蜜蝋、トリセテアリルシトレート、トリイソステアリルシトレート、ステアリルヘプタノエート、ステアリルオクタノエート、トリラウリルシトレート、エチレングリコールジパルミテート、エチレングリコールジステアレート、エチレングリコールジ(12−ヒドロキシステアレート)、ステアリルステアレート、パルミチルステアレート、ステアリルベヘネート、セチルエステル、セテアリルベヘネートおよびベヘニルベヘネートである。
【0237】
〔ポリマーb−4)〕
本発明の一実施態様において、本発明の調製物は、少なくとも一つのポリマーを含有する。本発明の組成物は、組成物の総重量に基づいて、0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、とりわけ、0.1〜10重量%の量でポリマーを含有する。
適当な陽イオン性ポリマーは、例えば、陽イオン性セルロース誘導体、例えば、AmercholからPolymer JR 400(登録商標)の名称のもと入手できる四級化ヒドロキシエチルセルロースなど、陽イオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドとの共重合体、四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば、Luviquat(登録商標)(BASF)など、ポリグリコールとアミンとの縮合生成物、四級化コラーゲンポリペプチド、例えば、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lamequat(登録商標)L、Gruenau)など、四級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、陽イオン性シリコーンポリマー、例えば、アモジメチコンなど、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンとの共重合体(Cartaretine(登録商標)、Sandoz)、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドとの共重合体(Merquat(登録商標)550、Chemviron)、ポリアミノポリアミド、陽イオン性キチン誘導体、例えば、必要に応じて微結晶性分布の四級化キトサンなど、ジハロアルキル(例えばジブロモブタン)とビス−ジアルキルアミン(例えばビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパン)との縮合生成物、陽イオン性グアーガム、例えば、CelaneseのJaguar(登録商標)CBS、Jaguar(登録商標)C−17、Jaguar(登録商標)C−16など、四級化アンモニウム塩ポリマー、例えば、MiranolのMirapol(登録商標)A−15、Mirapol(登録商標)AD−1、Mirapol(登録商標)AZ−1などである。
【0238】
適当な陰イオン性、双性イオン性、両性および非イオン性ポリマーは、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体およびそれらのエステル、非架橋およびポリオール架橋ポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレート共重合体、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル/tert.−ブチルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル共重合体、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマーおよび必要に応じて誘導体化されたセルロースエーテルおよびシリコーンである。
【0239】
他の適当なポリマーは、多糖類、特にはキサンタンガム、グアーガム、寒天、アルギン酸塩およびチロースである。
【0240】
〔他の油成分b−5)〕
クリーム、ローションおよび乳液などのボディケア製剤は、通常、その感覚特性をさらに最適化するのに寄与する多くの他の油成分およびエモリエントを含有する。油成分(本発明のエステルおよび他の油成分)は、典型的に0.1〜80重量%、特には0.5〜70重量%、好ましくは1〜60重量%、特には1〜50重量%、特には1〜40重量%、好ましくは5〜25重量%および特には5〜15重量%の総量で存在する。他の油成分は、典型的に0.1〜40重量%の量で存在する。
【0241】
他の油成分は、例えば、炭素数6〜18(好ましくは炭素数8〜10)の脂肪アルコール、および他のさらなるエステル、例えばミリスチルミリステート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルステアレート、ミリスチルイソステアレート、ミリスチルオレエート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルエルケート、セチルミリステート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルイソステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルエルケート、ステアリルミリステート、ステアリルパルミテート、ステアリルステアレート、ステアリルイソステアレート、ステアリルオレエート、ステアリルベヘネート、ステアリルエルケート、イソステアリルミリステート、イソステアリルパルミテート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、イソステアリルオレエート、イソステアリルベヘネート、イソステアリルオレエート、オレイルミリステート、オレイルパルミテート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、オレイルオレエート、オレイルベヘネート、オレイルエルケート、ベヘニルミリステート、ベヘニルパルミテート、ベヘニルステアレート、ベヘニルイソステアレート、ベヘニルオレエート、ベヘニルベヘネート、ベヘニルエルケート、エルシルミリステート、エルシルパルミテート、エルシルステアレート、エルシルイソステアレート、エルシルオレエート、エルシルベヘネートおよびエルシルエルケートから選択することができる。他の適当な例は、C18−38アルキルヒドロキシカルボン酸と直鎖または分枝状C6−22脂肪アルコールとのエステル(とりわけジオクチルマレート)、直鎖および/または分枝状脂肪酸と多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、二量体ジオールまたは三量体トリオール)とのエステル、C6−10脂肪酸に基づくトリグリセリド、C6−18脂肪酸に基づく液体モノ−/ジ−/トリグリセリド混合物、C6−22脂肪アルコールおよび/またはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸(とりわけ安息香酸)とのエステル、C2−12ジカルボン酸と直鎖もしくは分枝状C1−22アルコールまたはヒドロキシル基数2〜6のC2−10ポリオールとのエステル、植物油、分枝状第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖および分枝状C6−22脂肪アルコールカーボネート[例えばジカプリリルカーボネート(Cetiol(登録商標)CC)]、C6−18(好ましくはC8−10)脂肪アルコールから誘導したゲルベカーボネート、安息香酸と直鎖および/または分枝状C6−22アルコールとのエステル[例えばFinsolv(登録商標)TN]、直鎖もしくは分枝状の対称もしくは非対称ジアルキルエーテル(各アルキル基の炭素原子数6〜22)[例えばジカプリリルエーテル(Cetiol(登録商標)OE)]、エポキシ化脂肪酸エステルのポリオールによる開環生成物、および炭化水素またはそれらの混合物(Cetiol(登録商標)DD)である。
【0242】
〔他の成分〕
適当な増粘剤は、例えば、Aerosil(登録商標)(親水性シリカ)型、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルおよびヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびベントナイト、例えばBentone(登録商標)Gel VS−5PC(Rheox)である。
【0243】
本発明におけるUV光保護剤は、例えば、室温で液状または結晶であり、紫外線を吸収して、その吸収したエネルギーをより長波長の放射線(例えば熱)として放出することのできる有機物質(光保護フィルター)である。UV−Bフィルターは、油溶性または水溶性であり得る。通常のUV−Aフィルターはとりわけ、ベンゾイルメタン誘導体である。UV−AフィルターとUV−Bフィルターを混合物として使用しても当然よい。特に好ましい組成物は、ベンゾイルメタン誘導体、例えば4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(Parsol(登録商標)1789)および2−シアノ−3,3−フェニル桂皮酸−2−エチルヘキシルエステル(オクトクリレン)と、桂皮酸エステル、好ましくは4−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルエステルおよび/または4−メトキシ桂皮酸プロピルエステルおよび/または4−メトキシ桂皮酸イソアミルエステルとの組み合わせから成る。このような組み合わせは、水溶性フィルター、例えば2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸並びにそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩およびグルカンモニウム塩と有利に組み合わせる。
【0244】
上記可溶性物質のほかに、不溶性遮光顔料、すなわち、微分散金属酸化物または塩も、この目的のために使用し得る。適当な金属酸化物の例は、とりわけ、酸化亜鉛、二酸化チタンである。上記二群の主な光保護物質のほかに、抗酸化剤タイプの副次的日焼け止め剤をも使用し得る。抗酸化剤タイプの副次的日焼け止め剤は、UV線が皮膚に侵入すると開始される光化学反応鎖を断つものである。
【0245】
本発明において生体活性物質とは、例えばトコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、(デオキシ)リボ核酸およびその断片化生成物、β−グルカン、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物抽出物、例えばプルーン抽出物およびバンバラナッツ抽出物、並びにビタミン複合体を意味すると理解される。
【0246】
防臭剤は、体臭を打ち消すか、マスクするか、または抑制する。体臭は、アポクリン汗に皮膚細菌が作用して不快臭のある分解産物を形成することによって生じる。従って、適当な防臭剤は、抗菌剤、酵素阻害剤、臭気吸収剤または臭気マスキング剤である。
【0247】
適当な防虫剤は、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ペンタン−1,2−ジオールまたは3−(N−n−ブチル−N−アセチルアミノ)−プロピオン酸エチルエステル)であって、これは防虫剤(登録商標)3535の名称でMerck KGaAから市販されており、およびブチルアセチルアミノプロピオネートである。
【0248】
適当な日焼け剤はジヒドロキシアセトンである。
メラニンの生成を抑制し、脱色剤として使用する適当なチロシン抑制剤の例は、アルブチン、フェルラ酸、コウジ酸、クマリン酸およびアスコルビン酸(ビタミンC)である。
【0249】
適当な防腐剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸およびSurfacine(登録商標)の商品名で既知の銀錯体、並びにKosmetikverordnungの補遺6、パートAおよびBに挙げられた種類の他の化合物である。
【0250】
適当な香油は、天然および合成香料の混合物である。天然香料は、下記植物の抽出物を包含する:花、茎および葉、果実、果皮、根、木、ハーブおよび草、針葉および枝、樹脂およびバルサム。動物性原料、例えばシベットおよびビーバー、並びにエステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の合成香料化合物も使用できる。
【0251】
適当な真珠光沢ワックスの例は、アルキレングリコールエステル、とりわけエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、とりわけヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、とりわけステアリン酸モノグリセリド;多塩基性の(場合によりヒドロキシ置換した)カルボン酸と、炭素数6〜22の脂肪アルコールとのエステル、とりわけ酒石酸の長鎖エステル;脂肪物質、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテルおよび脂肪カーボネート(総炭素数が少なくとも24のもの)、とりわけラウロンおよびジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸またはベヘン酸;炭素数12〜22のオレフィンエポキシドの、炭素数12〜22の脂肪アルコールおよび/または炭素数2〜15/ヒドロキシル基数2〜10のポリオールによる開環生成物;並びにそれらの混合物である。
【0252】
過脂肪剤は、例えば、ラノリンおよびレシチンならびにポリエトキシル化またはアシル化ラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリドおよび脂肪酸アルカノールアミド(脂肪酸アルカノールアミドは、発泡安定剤としても役立つ)のような物質から選択することができる。
【0253】
脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸またはリシノール酸のマグネシウム塩、アルミニウム塩および/または亜鉛塩を安定剤として使用してよい。
【0254】
更に、流動性を改善するために、ヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロピルアルコール、またはポリオールを使用してもよい。適当なポリオールは、好ましくは炭素数2〜15で、少なくとも2個のヒドロキシル基を有する。ポリオールは、他の官能性基、より詳細にはアミノ基を含有していてもよく、または窒素で変性されていてもよい。
【0255】
本発明の調製物、本発明の組成物および本発明のエステルは、特に湿潤または含浸または被覆のための化粧品および/または医薬品に、および身体のケアおよび/または洗浄に使用されるユーティリティおよび衛生ワイプに適当である。
【0256】
ユーティリティおよび衛生ワイプの例としては、衛生学およびケアの分野で使用されるティッシュ、ペーパー、ワイプ、不織布、スポンジ、パフ、石膏および包帯が挙げられる。これらは、ベビー衛生およびベビーケア用ウェットワイプ、洗浄ワイプ、顔用ワイプ、皮膚ケアワイプ、皮膚老化に対する活性成分を含有するケアワイプ、日焼け防止処方物および防虫剤を含有するワイプおよび化粧品用または紫外線治療後用ワイプ、トイレ用ワイプ、制汗用ワイプ、おむつ、ハンカチ、ウェットワイプ、衛生品、日焼け用ワイプであり得る。
【実施例】
【0257】
実施例1a:エステル化による2−プロピルヘプチルカプリレートの製造
158.3gの2−プロピルヘプタノール(1モル)および144.2gのカプリル酸(1モル)を、0.3gのFascat(登録商標)2001(シュウ酸錫:組成物全体に基づいて0.1重量%)と共に、水分離器で5時間220℃に加熱した。水の分離を停止した後、粗生成物を、オイルポンプによる真空中、250mmのVigreuxカラムを通じて蒸留した(T=92〜94℃)。282.4gの無色油を得た:OHV=<1、AV=<0.1。
【0258】
実施例1b:エステル化による2−プロピルヘプチルカプリレート、4−メチル−2−プロピルヘキシルカプリレートおよび5−メチル−2−プロピルヘキシルカプリレートを含有する組成物の製造
2−プロピルヘプタノール(86%)、4−メチル−2−プロピルヘキサノール(6%)および5−メチル−2−プロピルヘキサノール(8%)(1モル)および144.2gのカプリル酸(1モル)を含有する混合物158.3gを、0.3gのFascat(登録商標)2001(シュウ酸錫:組成物全体に基づいて0.1重量%)と共に、水分離器で5時間220℃に加熱した。水の分離を停止した後、粗生成物を、オイルポンプによる真空中、250mmのVigreuxカラムを通じて蒸留した(T=92〜94℃)。282.4gの無色油を得た:OHV=<1、AV=<0.1。
【0259】
実施例2a:エステル化による2−プロピルヘプチルカプロエートの製造
158.3gの2−プロピルヘプタノール(1モル)および116.2gのカプロン酸(1モル)を、0.27gのFascat(登録商標)2001(シュウ酸錫:組成物全体に基づいて0.1重量%)と共に、水分離器で4時間220℃に加熱した。水の分離を停止した後、粗生成物を、オイルポンプによる真空中、250mmのVigreuxカラムを通じて蒸留した(T=111〜126℃)。251.4gの無色油を得た:OHV=<1、AV=<0.1。
【0260】
実施例2b:エステル化による2−プロピルヘプチルカプロエート、4−メチル−2−プロピルヘキシルカプロエートおよび5−メチル−2−プロピルヘキシルカプロエートを含有する組成物の製造
2−プロピルヘプタノール(86%)、4−メチル−2−プロピルヘキサノール(6%)および5−メチル−2−プロピルヘキサノール(8%)(1モル)および116.2gのカプロン酸(1モル)を含有する混合物158.3gを、0.27gのFascat(登録商標)2001(シュウ酸錫:組成物全体に基づいて0.1重量%)と共に、水分離器で4時間220℃に加熱した。水の分離を停止した後、粗生成物を、オイルポンプによる真空中、250mmのVigreuxカラムを通じて蒸留した(T=111〜126℃)。251.4gの無色油を得た:OHV=<1、AV=<0.1。
【0261】
実施例3a:エステル化による2−プロピルヘプチルカプレートの製造
1108.0gの2−プロピルヘプタノール(7モル)および1205.9gのカプリン酸(7モル)を、0.27gのFascat(登録商標)2001(シュウ酸錫:組成物全体に基づいて0.1重量%)と共に、水分離器で6時間220℃に加熱した。水の分離を停止した後、粗生成物を、オイルポンプによる真空中、250mmのVigreuxカラムを通じて蒸留した(T=141〜152℃)。1840.1gの無色油を得た:OHV=<0.08、AV=<0.18。
【0262】
実施例3b:エステル化による2−プロピルヘプチルカプレート、4−メチル−2−プロピルヘキシルカプレートおよび5−メチル−2−プロピルヘキシルカプレートを含有する組成物の製造
2−プロピルヘプタノール(86%)、4−メチル−2−プロピルヘキサノール(6%)および5−メチル−2−プロピルヘキサノール(8%)(7モル)および1205.9gのカプリン酸(7モル)を含有する混合物1108.0gを、0.27gのFascat(登録商標)2001(シュウ酸錫:組成物全体に基づいて0.1重量%)と共に、水分離器で6時間220℃に加熱した。水の分離を停止した後、粗生成物を、オイルポンプによる真空中、250mmのVigreuxカラムを通じて蒸留した(T=141〜152℃)。1840.1gの無色油を得た:OHV=<0.08、AV=<0.18。
【0263】
実施例4a:エステル交換による2−プロピルヘプチルエステル混合物の製造
ヘキサン酸メチルエステル、オクタン酸メチルエステルおよびデカン酸メチルエステルの工業用混合物(Edenor ME C6−10)1715g(10モル)、1740g(11モル)の2−プロピルヘプタノールおよび3.6gのテトラブチルチタネートを、窒素下、水分離器で200℃に加熱した。7時間後、反応を停止した。該生成物を蒸留した(沸騰範囲:1mbarで160〜175℃)。該生成物は無色油として堆積した。
【0264】
実施例4b:エステル交換による2−プロピルヘプチルエステル混合物、4−メチル−2−プロピルヘキシルエステル混合物および5−メチル−2−プロピルヘキシルエステル混合物を含有する組成物の製造
ヘキサン酸メチルエステル、オクタン酸メチルエステルおよびデカン酸メチルエステルの工業用混合物(Edenor ME C6−10)1715g(10モル)、2−プロピルヘプタノール(86%)、4−メチル−2−プロピルヘキサノール(6%)および5−メチル−2−プロピルヘキサノール(8%)を含有する混合物1740g(11モル)およびテトラブチルチタネート3.6gを、窒素下、水分離器で200℃に加熱した。7時間後、反応を停止した。該生成物を蒸留した(沸騰範囲:1mbarで160〜175℃)。該生成物は無色油として堆積した。
【0265】
実施例5a:エステル交換による2−プロピルヘプチルオクタン酸エステルの製造
633.2g(4モル)の2−プロピルヘプタノール、696.2g(4.4モル)のオクタン酸メチルエステル(Edenor ME C8)および22.55gのNaOCH(メタノール中30%)を、窒素下、水分離器で220℃に加熱した。4時間後、反応を停止した。該生成物(プロピルヘプチルカプリレート=2−プロピルヘプチルオクタノエート)を蒸留した(沸騰範囲:0.04mbarで106〜110℃)。該生成物は無色油として堆積した。
【0266】
実施例5b:エステル交換による2−プロピルヘプチルオクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシルオクタン酸エステルおよび5−メチル−2−プロピルヘキシルオクタン酸エステルを含有する組成物の製造
2−プロピルヘプタノール(86%)、4−メチル−2−プロピルヘキサノール(6%)および5−メチル−2−プロピルヘキサノール(8%)を含有する混合物633.2g(4モル)、696.2g(4.4モル)のオクタン酸メチルエステル(Edenor ME C8)および22.55gのNaOCH(メタノール中30%)を、窒素下、水分離器で220℃に加熱した。4時間後、反応を停止した。該生成物を蒸留した(沸騰範囲:0.04mbarで106〜110℃)。該生成物は無色油として堆積した。
【0267】
実施例6a:エステル交換による2−プロピルヘプチルオクタノエートの酵素触媒製造
500gの2−プロピルヘプタノール、500gのオクタン酸メチルエステルおよび50gのNovozym 435(Novo、デンマーク国:固定化リパーゼ−リパーゼB(Candida antarctica由来))を、窒素下、5時間45℃に加熱した。次いで、温度を60℃まで上昇させ、そして真空(20mbar)にした。48時間後、これらの条件下、反応を停止した。酵素を濾去した後、該生成物は無色油として堆積した。1%未満の抽出物を、GCで検出可能であった。
【0268】
実施例6b:エステル交換による2−プロピルヘプチルオクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシルオクタン酸エステルおよび5−メチル−2−プロピルヘキシルオクタン酸エステルを含有する組成物の酵素触媒製造
2−プロピルヘプタノール(86%)、4−メチル−2−プロピルヘキサノール(6%)および5−メチル−2−プロピルヘキサノール(8%)を含有する混合物500g、500gのオクタン酸メチルエステルおよび50gのNovozym 435(Novo、デンマーク国:固定化リパーゼ−リパーゼB(Candida antarctica由来))を、窒素下、5時間45℃に加熱した。次いで、温度を60℃まで上昇させ、そして真空(20mbar)にした。48時間後、これらの条件下、反応を停止した。酵素を濾去した後、該生成物は無色油として堆積した。1%未満の抽出物を、GCで検出可能であった。
【0269】
〔化粧品〕
活性成分の全ての量的データ(重量%)は、調製物全体に基づく。
全ての以下の処方を、一方で表中に規定された対応する2−プロピルヘプチルエステルを用いて、および他方で表中に規定された2−プロピルヘプチルエステルおよび対応する4−メチル−2−プロピルヘキシルエステルおよび対応する5−メチル−2−プロピルヘキシルエステルを含有する組成物を用いて行った。組成物中のメチル−2−プロピルヘキシルエステルの全含量%は14%であり、2−プロピルヘプチルエステルの含量%は86%であった。
【0270】
【表1】











【0271】
【表2】














【0272】
【表3】

























【0273】
【表4】

【0274】
【表5】








【0275】
【表6】





【0276】
【表7】
















【0277】
【表8】






【0278】
【表9】

【0279】
表の脚注:
RT=室温20℃;r.p.m.=回転数/分
1)提案されたINCI
2)粘度測定:ブルックフィールドRVF、スピンドル5、10回転数/分、23℃(処方物21、22、23、C1および27、28〜34)またはブルックフィールドRVF、Helipathを有するスピンドルTE、4回転数/分、23℃(処方物24、25および26)
3)相安定性の視覚による評価基準:1=安定;2=わずかな分離;3=分離;4=明確な分離;5=分離
4)巨視的外観の視覚による評価基準:1=滑らかおよび発泡性;2=滑らかおよび平坦;3=平坦/粗構造;4=目に見える再結晶体。処方物は、RTに温度調節した後に評価した。
5)微視的外観の評価基準:1=平均粒度≦1μm;2=平均粒度1〜4μm;3=平均粒度4〜13μm;4=平均粒度13〜20μm;5=平均粒度20〜50μm。試験エマルジョンの粒度は、標準エマルジョンの粒度と視覚的に比較した。標準エマルジョンの粒度を決定するため、回折パターンをレーザー回折で生成する。次いで、粒度分布を、これらの回折パターンの光強度からフラウンホーファ理論(Sympatec Helos)を使用して算出する。
6)官能評価基準
官能評価は以下のように行った:
試験群:10人の経験と訓練を積んだ志願者;1=非常に高い受容;2=平均的な受容;3=受容不可
予め20℃に温度調節した10μlの前記組成物を、マイクロピペットで志願者の前腕の滑らかな側に付与し、および反対側の手の指で塗り込んだ。官能評価は、吸収中および吸収後に行った。官能試験は、書籍「Cosmetic Lipids and the Skin Barrier」(Marcel Dekker、ニューヨーク、2002年、Thomas Foerster編、第319〜352頁)に記載のように、10人の志願者で行った。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品および/または医薬品における2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸とのエステルの使用。
【請求項2】
2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸とのエステルを使用することを特徴とする請求項1に記載の使用。
【請求項3】
カルボン酸は、C6〜C16(好ましくはC6〜C12)カルボン酸または対応するジカルボン酸から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
カルボン酸は、直鎖状の非分枝状カルボン酸であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
【請求項5】
2−プロピルヘプチル−n−ブタン酸エステル。
【請求項6】
2−プロピルヘプチル−n−ブタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ブタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項7】
2−プロピルヘプチル−i−ブタン酸エステル。
【請求項8】
2−プロピルヘプチル−i−ブタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ブタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項9】
2−プロピルヘプチル−n−ペンタン酸エステル。
【請求項10】
2−プロピルヘプチル−n−ペンタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ペンタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項11】
2−プロピルヘプチル−i−ペンタン酸エステル。
【請求項12】
2−プロピルヘプチル−i−ペンタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ペンタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項13】
2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル。
【請求項14】
2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘキサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項15】
2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステル。
【請求項16】
2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘキサン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項17】
2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステル。
【請求項18】
2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ヘプタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項19】
2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステル。
【請求項20】
2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ヘプタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項21】
2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル。
【請求項22】
2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−オクタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項23】
2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステル。
【請求項24】
2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−オクタン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項25】
2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステル。
【請求項26】
2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ノナン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項27】
2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステル。
【請求項28】
2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ノナン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項29】
2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル。
【請求項30】
2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−デカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項31】
2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステル。
【請求項32】
2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−デカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項33】
2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステル。
【請求項34】
2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項35】
2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステル。
【請求項36】
2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ウンデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項37】
2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン酸エステル。
【請求項38】
2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ウンデセン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項39】
2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル。
【請求項40】
2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−n−ドデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項41】
2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステル。
【請求項42】
2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステルと、3−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステル、4−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステル、5−メチル−2−プロピルヘキシル−i−ドデカン酸エステルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他のエステルを含有する組成物。
【請求項43】
化粧品および/または医薬品における請求項5〜42のいずれかに記載のエステルまたは組成物の使用。
【請求項44】
2−プロピルヘプタノールおよび対応する酸(n−ブタン酸、i−ブタン酸、n−ペンタン酸、i−ペンタン酸、n−ヘキサン酸、i−ヘキサン酸、n−ヘプタン酸、i−ヘプタン酸、n−オクタン酸、i−オクタン酸、n−ノナン酸、i−ノナン酸、n−デカン酸、i−デカン酸、n−ウンデカン酸、i−ウンデカン酸、n−ウンデセン酸、n−ドデカン酸またはi−ドデカン酸)を含有する混合物を反応させることを含む、請求項5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39および41のいずれかに記載のエステルの製造方法。
【請求項45】
2−プロピルヘプタノールおよび対応する酸のメチルエステル(n−ブタン酸メチルエステル、i−ブタン酸メチルエステル、n−ペンタン酸メチルエステル、i−ペンタン酸メチルエステル、n−ヘキサン酸メチルエステル、i−ヘキサン酸メチルエステル、n−ヘプタン酸メチルエステル、i−ヘプタン酸メチルエステル、n−オクタン酸メチルエステル、i−オクタン酸メチルエステル、n−ノナン酸メチルエステル、i−ノナン酸メチルエステル、n−デカン酸メチルエステル、i−デカン酸メチルエステル、n−ウンデカン酸メチルエステル、i−ウンデカン酸メチルエステル、n−ウンデセン酸メチルエステル、n−ドデカン酸メチルエステル、i−ドデカン酸メチルエステル)を含有する混合物をエステル交換触媒の存在下に反応させることを含む、請求項5、7、9、11、13、15、17,19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39および41のいずれかに記載のエステルの製造方法。
【請求項46】
(a)2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、および
(b)少なくとも一つの乳化剤(b−1)および/または界面活性剤(b−2)および/またはワックス成分(b−3)および/またはポリマー(b−4)および/または別の油成分(b−5)
を含有する化粧品および/または医薬品組成物。
【請求項47】
0.1〜80重量%、特には0.1〜70重量%、好ましくは0.1〜60重量%、特には0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜40重量%の2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステルを含有する、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
a)0.1〜80重量%、特には0.1〜70重量%、好ましくは0.1〜60重量%、特には0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜40重量%の2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C36カルボン酸またはC4〜C36ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、好ましくは2−プロピルヘプタノールと直鎖状または分枝状の飽和または不飽和C4〜C18カルボン酸またはC4〜C18ジカルボン酸との少なくとも一つのエステル、
b)0.1〜20重量%の乳化剤(b−1)および/または界面活性剤(b−2)および/またはワックス成分(b−3)および/またはポリマー(b−4)、
b−5)0.1〜40重量%の他の油成分、および
c)0〜98重量%の水
を含有する、請求項46または47に記載の組成物。
【請求項49】
2−プロピルヘプチル−n−ブタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ブタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ペンタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ペンタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘキサン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ヘプタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−オクタン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ノナン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−デカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ウンデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ウンデセン酸エステル、2−プロピルヘプチル−n−ドデカン酸エステル、2−プロピルヘプチル−i−ドデカン酸エステルまたはそれらの混合物を含有する、請求項46〜48のいずれかに記載の組成物。

【公表番号】特表2008−533070(P2008−533070A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501201(P2008−501201)
【出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際出願番号】PCT/EP2006/002148
【国際公開番号】WO2006/097235
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(505066718)コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (191)
【氏名又は名称原語表記】Cognis IP Management GmbH
【Fターム(参考)】