説明

2段スクリュ圧縮機及びそれを用いた2段圧縮冷凍機

【課題】蒸発温度の変化に応じて1段側と2段側の圧縮機の負担を軽減し、効率のよい運転を行う。
【解決手段】吸込圧力の変化に応じて容量可変手段18により1段側圧縮機7及び2段側圧縮機10の少なくともいずれかの行程体積を変化させて1段側圧縮機7と2段側圧縮機10の行程体積比を調整する行程体積比調整手段28と、回転制御手段26によりモータ12の回転数を変化させて容量を調整する容量調整手段28とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は2段スクリュ圧縮機及びそれを用いた2段圧縮冷凍機に関する。
【背景技術】
【0002】
冷媒循環流路に2段スクリュ圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を備えた2段圧縮冷凍機では、蒸発器における冷媒の蒸発温度(ET)が−30°〜−60°の広い温度範囲に対応することができ、しかもこれを同一の冷凍機で対応することが求められる。
【0003】
従来、特許文献1に記載のような2段スクリュ圧縮機では、1段側圧縮機にスライド弁からなる容量制御機構が設けられ、スライド弁をアンロードすることで部分負荷運転を行っている。また、特許文献2に記載の2段スクリュ圧縮機では、1段側圧縮機と2段側圧縮機を回転させる駆動モータの回転数を制御することで部分負荷運転を行っている。さらに、特許文献3の冷凍サイクル装置では、低段側圧縮機と高段側圧縮機の回転数を独立して可変にし、負荷に応じてそれぞれの回転数を増減させるものが記載されている。しかし、このような部分負荷運転だけでは、冷媒の蒸発温度(ET)が−30°〜−60°の広い温度範囲に十分に対応することができなかった。
【0004】
一般に、1段側圧縮機の圧縮比と2段側圧縮機の圧縮比が等しいときが、2段圧縮機の理想的な運転となる。吸込圧力をPs、中間圧力をPm、吐出圧力をPdとすると、1段側圧縮比r1=Pm/Ps、2段側圧縮比r2=Pd/Pmであるから、1段側圧縮比r1と2段側圧縮比r2が等しい(r1=r2)とき、Pm/Ps=Pd/Pmより、Pm=√(Ps・Pd)となる。
【0005】
吐出圧力Pdを15.64ataとし、蒸発温度ET(°C)が−30、−40、−50、−60のときの吸込圧力Ps(ata)をそれぞれ、1.67、1.07、0.658、0.382とすると、中間圧力Pm(ata)は、Pm=√(Ps・Pd)より、5.11、4.09、3.21、2.44となり、これを図にプロットすると、図3に示すようになる。この図3より、2段スクリュ圧縮機の吐出圧力と吸込圧力が決まると、1段側圧縮機の圧縮比と2段側圧縮機の圧縮比が等しいときの理想的な中間圧力が決定されることが分かる。
【0006】
しかし、実際には、1段側圧縮機と2段側圧縮機の行程体積の比である行程体積比R(=V1/V2)によって中間圧力が決定される。なお、行程体積は圧縮機における単位時間当たりに圧縮される体積のことを意味する。吸込圧力Psに相当する圧縮媒体の比容積をv1、中間圧力Pmに相当する圧縮媒体の比容積をv2とすると、v1/v2=V1/V2=Rであるから、v2=v1×(1/R)より、v2を求め、このv2に相当する圧力より中間圧力Pmを求める。なお、比容積とは物体の単位重量当たりの体積をいう。また、ここでいう「v2に相当する圧力」は冷凍機の分野で良く知られているモリエル線図(P−h線図)等を利用して求める。例えば、蒸発温度ET(℃)が−30、−40、−50、−60のときのv1は0.135、0.205、0.323、0.536と変化する。このv1と行程体積比R=3を用いて中間圧力Pmを求めて、図にプロットし、理想的な中間圧力とともに示すと、図4のようになる。この図4より、蒸発温度が−40℃では中間圧力は理想の中間圧力とほぼ同じで理想的であるが、蒸発温度が−30〜−40℃では中間圧力は理想の中間圧力より高くて1段側圧縮機の負担が大きく、蒸発温度が−40〜−60℃になると中間圧力は理想の中間圧力より低くなって2段側圧縮機の負担が大きくなることが分かる。
【0007】
このように、従来の2段スクリュ圧縮機は、蒸発温度(ET)が−30°〜−60°にわたって、1段側圧縮機と2段側圧縮機の行程体積比が一定である。このため、設計点を最適蒸発温度に決めると、その点では理想的な中間圧力となるが、それ以外の蒸発温度では、一方の圧縮機に負担がかかりすぎて、圧縮機の効率を悪くすることになる。
【特許文献1】特開平11−117879号公報
【特許文献2】特開2003−21089号公報
【特許文献3】特開2004−278824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、中間圧力を理想的な値にするように1段側と2段側の行程体積比を調整するとともに、蒸発温度の変化に応じて1段側と2段側の圧縮機の負担を軽減し、効率のよい運転を行うことができる2段スクリュ圧縮機及びそれを用いた2段圧縮冷凍機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図4において、2点鎖線で示す中間圧力を実線で示す理想的な中間圧力に近づけるためには、蒸発温度が−30℃の領域では、比容積v1が0.135である場合において、比容積v2が理想的な中間圧力5.11ataに相当する比容積0.053になるように、行程体積比をR=0.135/0.053=2.55に下げ、すなわち、1段側の圧縮機の行程体積比を2.55/3.0=0.85(15%減少)にすればよい。この結果生じる圧縮能力の低下は、スクリュ圧縮機の回転数を増加することで対処する。一方、蒸発温度が−60℃の領域では、逆の動作を行う。これにより、中間圧力を理想的な中間圧力に近づけることができる。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。
【0010】
すなわち、本発明は、圧縮機本体内に配置した1段側圧縮機及び2段側圧縮機と、前記1段側圧縮機及び2段側圧縮機を駆動する単一のモータと、前記1段側圧縮機及び2段側圧縮機の少なくともいずれかの行程体積を可変にする容量可変手段と、前記モータの回転数を制御する回転制御手段を備えた2段スクリュ圧縮機において、
吸込圧力の変化に応じて前記容量可変手段により前記1段側圧縮機及び2段側圧縮機の少なくともいずれかの行程体積を変化させて1段側圧縮機と2段側圧縮機の行程体積比を調整する行程体積比調整手段と、
前記回転制御手段により前記モータの回転数を変化させて容量を調整する容量調整手段とを備えたものである。
【0011】
本発明において、行程体積比調整手段により1段側圧縮機と2段側圧縮機の行程体積比を変更すると、中間圧力が変化するので、広範囲の蒸発温度に対して、中間圧力を理想的な理論中間圧力に近づけることができる。
【0012】
前記行程体積比調整手段は、計測した吸込圧力Psと吐出圧力Pdに基づいて√(Ps・Pd)により理論中間圧力Pmthを計算し、計測した中間圧力Pmと前記理論中間圧力Pmthの差がゼロになるように、前記容量可変手段により行程体積を変化させることが好ましい。
【0013】
前記容量調整手段は、検出した蒸発温度が目標温度より高いときは、前記回転制御手段により前記モータの回転数を増大し、検出した蒸発温度が目標温度より低いときは、前記回転制御手段により前記モータの回転数を減少することが好ましい。
【0014】
前記容量可変手段は、ピストン弁又はスライド弁とすることができる。容量可変手段は、1段側圧縮機と2段側圧縮機の少なくともいずれかにあればよいが、1段側圧縮機に設けることが好ましい。また、前記回転制御手段はインバータとすることができる。
【0015】
冷媒循環流路に2段スクリュ圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を備えた2段圧縮冷凍機において、2段スクリュ圧縮機として、前記本発明の2段スクリュ圧縮機を用いることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、吸込圧力の変化に応じて容量可変手段により1段側圧縮機及び2段側圧縮機の少なくともいずれかの行程体積を変化させて1段側圧縮機と2段側圧縮機の行程体積比を調整する行程体積比調整手段と、回転制御手段によりモータの回転数を変化させて容量を調整する容量調整手段とを備えたので、広範囲の蒸発温度に対して、中間圧力を理想的な理論中間圧力に近づけることができ、圧縮機の効率を大幅に向上させることができる。特に、従来、−20〜−30℃で中間圧力が上昇しすぎて運転できなかった場合でも、行程体積比調整手段により、行程体積を調整して中間圧力を下げることで、運転を可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る2段スクリュ圧縮機1を用いた2段圧縮冷凍機のサイクルを示す。この冷凍サイクルは、2段スクリュ圧縮機1、オイルセパレータ2、凝縮器3、膨張弁4及び蒸発器5を冷媒循環流路6で連結したものである。
【0019】
2段スクリュ圧縮機1の本体は、互いに噛合する雌雄の一対のスクリュロータからなる1段側圧縮機7を収容した1段側圧縮機ケーシング8と、前記1段側圧縮機7の雄ロータと共通の駆動軸9を有し、互いに噛合する雌雄の一対のスクリュロータからなる2段側圧縮機10を収容した2段側圧縮機ケーシング11と、前記1段側圧縮機7及び前記2段側圧縮機10の駆動軸9を駆動する単一のモータ12を収容するモータケーシング13とからなっている。
【0020】
1段側圧縮機ケーシング8には1段側圧縮機7の吸込側に連通する吸込口14が設けられ、該吸込口14の上流側にはフィルタ15が設けられている。1段側圧縮機7の吐出側はケーシング内空間を介して2段側圧縮機10の吸込側に連通している。2段側圧縮機ケーシング11には、2段側圧縮機10の吐出側に連通する吐出口16が設けられている。
【0021】
図2に示すように、1段側圧縮機ケーシング8には、1段側圧縮機7の駆動軸9に平行にシリンダ17が形成され、該シリンダ17にピストン弁18が摺動可能に収容されている。ピストン弁18は、シリンダ17を1段側圧縮機7の吸込側に位置するガス空間19と、1段側圧縮機7の吐出側に位置する油圧空間20とに分離している。ピストン弁18は、シリンダ17のガス空間19側から軸方向に形成された穴21にコイルスプリング22の一端を挿入し、該コイルスプリング22の他端をシリンダ17の端壁に当接することによって、1段側圧縮機7の吐出側に付勢されている。コイルスプリング22はその内側に位置するガイド棒23によってガイドされている。シリンダ17のガス空間19は、1段側圧縮機7の吸込側と連通するとともに、1段側圧縮機ケーシング8に形成された複数の開口部24を介して1段側圧縮機7の閉込空間に連通するようになっている。シリンダ17の油圧空間20には、ピストン弁18をコイルスプリング22の付勢力に抗してガス空間19側に移動させるために油圧が供給されるようになっている。
【0022】
図1に戻ると、2段側圧縮機10のモータ12は、電源25よりインバータ26を介して電力が供給され、回転数が制御される。インバータ26は回転制御手段を構成する。また、ピストン弁18の油圧空間20には油圧装置27により油圧が供給され、油圧空間20への油圧の供給量を調整することによって、ピストン弁18が全ての開口部24を閉鎖したフルロード状態と、少なくとも1つの開口部24を開口したアンロード状態にすることができる。ピストン弁18は容量制御手段を構成する。インバータ26及び油圧装置27は、コントローラ28によって制御される。コントローラ28には、圧力計にて計測した吸込圧力Ps、中間圧力Pm、吐出圧力Pdを入力することができる。なお、圧力計は1段側圧縮機7の吸込側に連通する流路、1段側圧縮機7の吐出側と2段側圧縮機10の吸込側との間のケーシング内空間、2段側圧縮機10の吐出側に連通する流路にそれぞれ付設されている。また、コントローラ28には、蒸発器5に設けた温度センサ29により検出された蒸発温度が温度調節計30を介して入力される。コントローラ28は、本願発明の行程体積比調整手段と容量調整手段を構成するものである。
【0023】
次に、前記構成からなる2段圧縮冷凍機の動作を説明する。
【0024】
運転状態において、コントローラ28に2段スクリュ圧縮機1にて計測した吸込圧力Ps、吐出圧力Pd、中間圧力Pmを入力すると、コントローラ28は、理論中間圧力Pmth=√(Ps・Pd)を計算し、計測中間圧力Pmと理論中間圧力Pmthの差がゼロになるように、ピストン弁18を移動させる。
【0025】
例えば、1段側圧縮機7の行程体積V1と2段側圧縮機10の行程体積V2の行程体積比R(=V1/V2)がR=3に設計されているとする。この場合、1段側圧縮機7がフルロードの状態で、1段側圧縮機7と2段側圧縮機10との行程体積比がR=3のままでは、中間圧力Pmは、図4に示したとおり、理論中間圧力Pmthを上回る6.3ataとなることが予測される。ここで、ピストン弁18を移動させて、1段側圧縮機7を15%アンロードすると、1段側圧縮機7の行程体積が85%になり、行程体積比RはR=3×0.85=2.55となる結果、中間圧力Pmが低下し、理論中間圧力Pmthに近づけることができる。このようにして、広範囲の蒸発温度に対して、中間圧力を理想的な理論中間圧力Pmthに近づけることができ、圧縮機の効率を大幅に向上させることができる。
【0026】
上記のように、行程体積比R(=V1/V2)がR=3、吐出圧力Pdが15.64ataとなるようにこの2段圧縮冷凍機が設計されている場合、図4から理解できるとおり、蒸発温度ET(℃)が−40℃以上、ひいては吸込圧力Psが1.07ata以上であれば、ピストン弁18を移動させて、1段側圧縮機7を所定の割合だけアンロードすることによって、中間圧力Pmを低下させ、理論中間圧力Pmthに近づけることができる。また、計測した吸込圧力Ps、吐出圧力Pdに基づいて理論中間圧力Pmth=√(Ps・Pd)を算出し、その理論中間圧力Pmthと計測した中間圧力Pmに基づき、その差がまさにゼロとなるように、PID演算にてピストン弁18の移動位置、ひいては1段側圧縮機7のアンロードの割合を算出し、ピストン弁18を移動させるようにしてもよい。あるいは、吐出圧力Pdを15.64ataなどの所定の一定値とみなし、吐出圧力Pdの計測を割愛してもよい。
【0027】
一方、蒸発器5内の温度センサ29により検出された蒸発温度は、温度調節計30に入力され、温度調節計30は検出された蒸発温度を目標温度と比較し、目標温度より高いときはコントローラ28に増速を要求する。これにより、コントローラ28は、インバータ26を介してモータ12の回転数を増大する。この結果、1段側圧縮機7と2段側圧縮機10の行程体積が同時に大きくなり、行程体積比Rを理想的な状態に保ったまま、容量ひいては冷凍能力を大きくすることができる。逆に、目標温度より低いときは、モータ12の回転数を減少し、冷却しすぎ等のロスを防止する。
【0028】
なお、前記構成からなる2段圧縮冷凍機は、蒸発温度ET(℃)が所定温度(具体的には−40℃)以上、ひいては吸込圧力Psが所定圧力(具体的には1.07ata)以上の場合に中間圧力Pmを理論中間圧力Pmthに近づけることができるものであるが、それ以外の場合にも同等の効果が得られるようにすることが望ましい。そのためには前記の構成に加え、2段圧縮機ケーシング11に2段側圧縮機10の駆動軸9(1段側圧縮機7の駆動軸9と共通)と平行にシリンダが形成され、そのシリンダに前記ピストン弁18とは別のピストン弁が摺動可能に収容されていることが望ましい。この構成にかかる2段圧縮冷凍機であれば、1段側圧縮機7の行程体積のみならず、2段側圧縮機10の行程体積も変化させることができる。そして、この構成にかかる2段圧縮冷凍機であれば、−40℃より低い、ひいては吸込圧力Psが1.07ataより低圧の場合に、2段側圧縮機10側のピストン弁を移動させて2段側圧縮機10を所定の割合だけアンロードすることによって、中間圧力Pmを上昇させ、理論中間圧力Pmthに近づけることができる。
【0029】
なお、前記実施形態では、容量可変手段としてピストン弁18を用いたがスライド弁を用いたものでもよい。また、ピストン弁18やスライド弁は、1段側圧縮機7に限らず、2段側圧縮機10に設けてもよいし、前述のとおり、1段側圧縮機7と2段側圧縮機10の両方に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明にかかる2段スクリュ圧縮機を備えた2段圧縮冷凍機サイクルを示す図。
【図2】図1の2段スクリュ圧縮機のピストン弁の拡大断面図。
【図3】蒸発温度の変化に対する2段スクリュ圧縮機の吸込圧力、中間圧力、吐出圧力の変化を示すグラフ。
【図4】蒸発温度の変化に対する2段スクリュ圧縮機の理想的な中間圧力と行程体積比が一定の場合の中間圧力の変化を示すグラフ。
【符号の説明】
【0031】
1 2段スクリュ圧縮機
3 凝縮器
4 膨張弁
5 蒸発器
6 冷媒樹幹流路
7 1段側圧縮機
10 2段側圧縮機
12 モータ
18 ピストン弁
26 インバータ
28 コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機本体内に配置した1段側圧縮機及び2段側圧縮機と、前記1段側圧縮機及び2段側圧縮機を駆動する単一のモータと、前記1段側圧縮機及び2段側圧縮機の少なくともいずれかの行程体積を可変にする容量可変手段と、前記モータの回転数を制御する回転制御手段を備えた2段スクリュ圧縮機において、
吸込圧力の変化に応じて前記容量可変手段により前記1段側圧縮機及び2段側圧縮機の少なくともいずれかの行程体積を変化させて1段側圧縮機と2段側圧縮機の行程体積比を調整する行程体積比調整手段と、
前記回転制御手段により前記モータの回転数を変化させて容量を調整する容量調整手段とを備えたことを特徴とする2段スクリュ圧縮機。
【請求項2】
前記行程体積比調整手段は、計測した吸込圧力Psと吐出圧力Pdに基づいて√(Ps・Pd)により理論中間圧力Pmthを計算し、計測した中間圧力Pmと前記理論中間圧力Pmthの差がゼロになるように、前記容量可変手段により行程体積を変化させることを特徴とする請求項1に記載の2段スクリュ圧縮機。
【請求項3】
前記容量調整手段は、検出した蒸発温度が目標温度より高いときは、前記回転制御手段により前記モータの回転数を増大し、検出した蒸発温度が目標温度より低いときは、前記回転制御手段により前記モータの回転数を減少することを特徴とする請求項1又は2に記載の2段スクリュ圧縮機。
【請求項4】
前記容量可変手段はピストン弁であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の2段スクリュ圧縮機。
【請求項5】
前記容量可変手段はスライド弁であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の2段スクリュ圧縮機。
【請求項6】
前記回転制御手段はインバータであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の2段スクリュ圧縮機。
【請求項7】
冷媒循環流路に2段スクリュ圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を備えた2段圧縮冷凍機において、前記2段スクリュ圧縮機に前記請求項1から5のいずれかに記載の2段スクリュ圧縮機を用いたことを特徴とする2段圧縮冷凍機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−138919(P2007−138919A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−212926(P2006−212926)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】