説明

ATP結合カセット輸送体の調節剤

本発明の化合物およびその薬学的に許容される組成物は、嚢胞性線維症膜貫通伝導率制御因子(“CFTR”)を含む、ATP結合カセット(“ABC”)輸送体またはその断片の調節剤として有用である。本発明はまた、本発明の化合物を用いるABC輸送体仲介疾患の処置方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】


[式中、
は、
−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく、
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、または−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕であり;
は、
それぞれ独立して、−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく、
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕であるか、または
何れかの2個の隣接するR基は、それらが結合する原子と一体となって、所望により置換されていてよい炭素環または所望により置換されていてよいヘテロ環を形成し;
環Aは、
N、OおよびSから選択される0−3個のヘテロ原子を有する、所望により置換されていてよい3−7員の単環式環であり;
環Bは、
式Ia:
【化2】

{式中、
pは、0−2であり、
およびR’は、
それぞれ独立して、−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく、
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、または−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールであるか、または
何れかの2個の隣接するR基は、それらが結合する原子と一体となって、所望により置換されていてよいヘテロ環を形成する。〕である。}
で示される基、またはその薬学的に許容される塩であり、
nは、1−3である。
ただし、
環Aが、非置換シクロペンチルであり、nが1であり、Rが4−クロロであり、Rが水素であるとき、環Bは、2−(tertブチル)インドール−5−イル、または(2,6−ジクロロフェニル(カルボニル))−3−メチル−1H−インドール−5−イルではなく;そして、環Aが、非置換シクロペンチルであり、nが0であり、Rが水素であるとき、環Bは、
【化3】


ではない。]
で示される化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
が−Z〔式中、Zが結合であり、そしてRが水素である。〕である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
が、所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、シアノ、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはそれらの組合せで置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖である、請求項1−3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−5アルコキシである、請求項1−2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、所望により1−3個のヒドロキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、またはそれらの組合せで置換されていてよいC1−5アルコキシである、請求項1、2または5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
が、ヒドロキシ、ハロ、またはシアノである、請求項1−2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
が−Z〔式中、Zは、独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−4脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素は、所望によりかつ独立して、−C(O)−、−O−、−S−、−S(O)−、または−NH−で置換されていてよく;Rは、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、Rは、水素またはアリールである。〕である、請求項1−2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
2個の隣接するR基(それらは共に、式Iのフェニル環と縮合する。)が、それらが結合する原子と一体となって、所望により置換されていてよい炭素環または所望により置換されていてよいヘテロ環または所望により置換されていてよいヘテロアリールを形成し、ここで、前記炭素環またはヘテロ環が、式Ib:
【化4】


[式中、Z、Z、Z、ZおよびZは、それぞれ独立して、結合、−CRR’−、−C(O)−、−NR−、または−O−であり;Rは、それぞれ独立して、−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく;
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕であり;そして
R’は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよいC1−6脂肪族、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、またはそれらの組合せである。]
である、請求項1−2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
2個の隣接するR基が、それらが結合する原子と一体となって、所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、シアノ、オキソ、シアノ、アルコキシ、アルキル、またはそれらの組合せで置換されていてよい、5−6員の炭素環を形成する、請求項1−2、または9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
2個の隣接するR基が、それらが結合する原子と一体となって、N、OおよびSから独立して選択される1−3個のヘテロ原子を有する、所望により置換されていてよい5−7員のヘテロ環を形成する、請求項1−2、または9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
2個の隣接するR基が、それらが結合する原子と一体となって、下記:
【化5】


から選択されるヘテロ環を形成する、請求項1−2、または9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
基が、それぞれ独立して、水素、ハロ、−OCH、−OH、−CHOH、−CHおよび−OCFから選択されるか、または2個の隣接するR基が、それらが結合する原子と一体となって、
【化6】


を形成する、請求項1−2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
環Aが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチル(各々が、所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、C1−5脂肪族またはそれらの組合せで置換されていてよい。)である、請求項1−13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
環Aが、所望により置換されていてよい3−7員の単環式ヘテロシクロ脂肪族である、請求項1−13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
環Aが、
【化7】


[式中、
は、それぞれ独立して、−Z10〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく;
10は、それぞれ独立して、R、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、オキソ、または−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕であり;そして
qは0−5である。]
から選択される1つである、請求項1−13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
環Bが、
【化8】


である、請求項1−16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
環Bが、
【化9】


である、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項19】
R’またはRの一方が、所望により置換されていてよいアシル基である、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
またはR’の一方が、所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、またはそれらの組合せで置換されていてよい(アルコキシ)カルボニルである、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
またはR’の一方が、所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、またはそれらの組合せで置換されていてよい(脂肪族)カルボニルである、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
またはR’の一方が、(シクロ脂肪族)カルボニルまたは(ヘテロシクロ脂肪族)カルボニル(各々が所望により1−3個の脂肪族、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、またはそれらの組合せで置換されていてよい。)である、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項23】
またはR’の一方が、(ピペリジン−1−イル)カルボニル、(ピロリジン−1−イル)カルボニル、(モルホリン−4−イル)カルボニル、(ピペラジン−1−イル)カルボニル、(シクロプロピル)カルボニル、(シクロブチル)カルボニル、(シクロペンチル)カルボニル、(シクロヘキシル)カルボニル、または(シクロヘプチル)カルボニル(各々が所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、脂肪族またはそれらの組合せで置換されていてよい。)である、請求項22記載の化合物。
【請求項24】
が、式Iaのインドール環上の2位または3位に結合する、所望により置換されていてよい(脂肪族)アミドである、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
が、(N,N−ジメチル(アミノ))カルボニル、(メチル(アミノ))カルボニル、(エチル(アミノ))カルボニル、(プロピル(アミノ))カルボニル、(プロプ−2−イル(アミノ))カルボニル、(ジメチル(ブト−2−イル(アミノ)))カルボニル、(tert−ブチル(アミノ))カルボニル、(ブチル(アミノ))カルボニル(各々が所望により1−3個のハロ、ヒドロキシ、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはそれらの組合せで置換されていてよい。)である、請求項1−17または24のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
R’が、
【化10】


[式中、R31は、H、または所望により1−3個のハロ、−OHもしくはそれらの組合せで置換されていてよいC1−2脂肪族であり、R32は、−L−R33〔式中、Lは、結合、−CH−、−CHO−、−CHNHS(O)−、−CHC(O)−、−CHNHC(O)−、または−CHNH−であり、R33は、水素、またはC1−2脂肪族、シクロ脂肪族、ヘテロシクロ脂肪族、またはヘテロアリール(各々が、所望により−OH、−NH、または−CNのうち1個で置換されていてよい。)である。〕である。]
である、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項27】
R’が、下記:−H、−CH、−CHCH、−C(O)CH、−CHCHOH、−C(O)OCH3、
【化11】


のうち1個から独立して選択される、請求項26記載の化合物。
【請求項28】
が水素である、請求項1−29のいずれか一項記載の化合物。
【請求項29】
R’が、独立して、−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−または−NRSONR−により置換されていてよく、Rは、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、または−OCFであり、Rは、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、または所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕である、請求項1−17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
表1に示す化合物番号1−306の構造を有する化合物。
【請求項31】
請求項1−30のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項32】
ABC輸送体活性を調節する方法であって、該ABC輸送体を、式:
【化12】


[式中、
は、
−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく、
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CNまたは
−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕であり、
は、
それぞれ独立して、−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく、
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールである。〕であるか、
または、何れかの2個の隣接するR基は、それらが結合する原子と一体となって、所望により置換されていてよい炭素環または所望により置換されていてよいヘテロ環を形成し;
環Aは、
N、OおよびSから選択される0−3個のヘテロ原子を有する、所望により置換されていてよい3−7員の単環式環であり;
環Bは、
式Ia:
【化13】


{式中、
pは、0−2であり、
およびR’は、
それぞれ独立して、−Z〔式中、Zは、それぞれ独立して、結合であるか、または所望により置換されていてよい分枝鎖もしくは直鎖C1−6脂肪族鎖であり、Zの2個までの炭素単位は、所望によりかつ独立して、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてよく、
は、それぞれ独立して、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、または−OCFであり、
は、それぞれ独立して、水素、所望により置換されていてよい脂肪族、所望により置換されていてよいシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいヘテロシクロ脂肪族、所望により置換されていてよいアリール、または所望により置換されていてよいヘテロアリールであるか、
または、何れかの2個の隣接するR基は、それらが結合する原子と一体となって、所望により置換されていてよいヘテロ環を形成する。〕である。}
で示される基、またはその薬学的に許容される塩であり、
nは、1−3である。]
で示される化合物またはその薬学的に許容される塩と接触させる工程を含む、方法。
【請求項33】
ABC輸送体活性を調節する方法であって、該ABC輸送体を請求項1−30のいずれか一項記載の化合物または請求項32記載の医薬組成物と接触させる工程を含む、方法。
【請求項34】
該ABC輸送体がCFTRである、請求項32−33のいずれか一項記載の方法。
【請求項35】
患者における疾患を処置するかまたは重症度を低下させる方法であって、該疾患が、嚢胞性線維症、遺伝性気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝血−線維素溶解欠損症、例えばプロテインC欠乏症、1型遺伝性血管浮腫、脂質代謝異常症、例えば家族性高コレステロール血症、1型カイロミクロン血症、無βリポタンパク血症、リソソーム蓄積疾患、例えばアイセル病/偽ハーラー病、ムコ多糖症、サンドホッフ/テイ−サックス病、クリグラー−ナジャーII型、多発性内分泌腺症/高インスリン血症、真性糖尿病、ラロン型小人症、ミエロペルオキシダーゼ(myleoperoxidase)欠損症、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカン糖鎖異常(glycanosis)CDG1型、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性低フィブリノーゲン血症、ACT欠損症、尿崩症(DI)、下垂体性DI、腎性DI、シャルコー−マリー−トゥース症候群、ペリツェーウス−メルツバッヒャー病、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺、ピック病、いくつかのポリグルタミン神経障害、例えばハンチントン病、脊髄小脳性運動失調1型、脊髄性および延髄性筋萎縮症、淡蒼球ルイ体萎縮症、および筋緊張性ジストロフィー、ならびに海綿状脳障害、例えば遺伝性クロイツフェルト−ヤコブ病(プリオンタンパク質プロセシング異常による)、ファブリー病、ストロイスラー−シャインカー症候群、COPD、角膜乾燥症またはシェーグレン病から選択され、該方法が、有効量の、請求項1−30または32のいずれか一項記載の化合物、または請求項31記載の医薬組成物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項36】
ABC輸送体活性を調節する方法であって、該ABC輸送体を表1に示す化合物と接触させる工程を含む、方法。
【請求項37】
インビトロまたはインビボで、生物学的サンプルにおけるABC輸送体またはその断片の活性の測定に用いるためのキットであって、下記:
(i)請求項1−30または32のいずれか一項記載の化合物を含む組成物;ならびに
(ii)a)該組成物を生物学的サンプルと接触させるため;および
b)該ABC輸送体またはその断片の活性を測定するため、の指示書
を含む、キット。
【請求項38】
a)付加的組成物を生物学的サンプルと接触させるため;
b)該ABC輸送体またはその断片の活性を、該付加的化合物の存在下で測定するため;および
c)付加的化合物の存在下における該ABC輸送体の活性を、式(I)の組成物の存在下におけるABC輸送体の密度と比較するため、の指示書
を、さらに含む、請求項37記載のキット。
【請求項39】
該キットを、CFTRの密度を測定するために用いる、請求項37または38記載のキット。

【公表番号】特表2009−533351(P2009−533351A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−504359(P2009−504359)
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/008975
【国際公開番号】WO2007/117715
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】