ApoE4ドメイン相互作用阻害剤およびその使用方法
本発明は、apoE4ドメイン相互作用を阻害する化合物、および該化合物を含む薬学的組成物を含む組成物を提供する。本発明はapoE4関連障害を治療する方法を提供する。この方法は通常、apoE4ドメイン相互作用阻害剤の治療的有効量をその必要がある個体に投与する段階を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式IのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR2がそれぞれ独立して-H、-(CH2)n-SO3、および-(CH2)n-O-SO3であり、ここでn=0、1、または2であり; 但しR1およびR2の一方だけが-Hであり;
R3が-(CH2)m-SO3、-(CH2)m-O-SO3、-NH-(CH2)n-SO3、-NH-(CH2)n-O-SO3、(CH2)p-C6H4-SO3、-(CH2)p-C6H4-O-SO3、-NH-(CH2)p-C6H4-SO3、または-NH-(CH2)p-C6H4-O-SO3であり、ここでm=0、1、2、3、または4であり; ここでn=1、2、または3であり; およびここでp=0または1であり; ならびに
R4が低級アルキル(C1〜C4)または-(CH2)n-C6H5であり、ここでn=0または1である。
【請求項2】
下記式IIのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR3がそれぞれ独立して-H、-(CH2)n-SO3、または-(CH2)n-O-SO3であり、ここでn=0、1、または2であり; 但しR1およびR2の少なくとも一方が-H以外であり;
R2およびR4がそれぞれ独立して-H、-OH、または-NH2であり;
R5が-OR、-NHR、またはNR2であり、ここでR=-CH3、または-CH2CH3であり; ならびに
Lが-N=N-; -CH=CH-、-N=CH-、-CH=N-、-CH2-CH2-、-NH-CH2-、-CH2-NH-、-O-CH2-、または-CH2-O-である。
【請求項3】
下記式IIIのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1が-(CH2)m-(CR=CH)n-CR=であり、ここでmおよびnがそれぞれ独立して0または1であり、Rが-C6H5、-(CH2)-C6H5、-(NH)-C6H5、または-(O)-C6H5であり;
R2が-C6H5、-(CH2)-C6H5、-(NH)-C6H5、または-(O)-C6H5であり; ならびに
XおよびYがそれぞれ独立してOまたはNである。
【請求項4】
下記式IVのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR2がそれぞれ独立して-Hまたは低級アルキル(例えば、C1〜C4)であり; 但しR1およびR2の少なくとも一方がアルキル化されており;
R3が-(CH2)n-SO3、または-(CH2)n-O-SO3であり、ここでn=1〜4であり; ならびに
Lが-(CH2)m、=CH-(CH2)n-CH=、-CH=CH-(CH2)-、または-(CH2)-CH=CH-であり、ここでm=0、または1〜3の整数であり; およびここでn=0または1である。
【請求項5】
下記式VのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR1'がそれぞれ独立して-Hまたは-O-SO3であり、但しR1およびR1'の少なくとも一方が-O-SO3であり;
R2およびR2'がそれぞれ独立して-H、-CH3、または-CH2CH3であり、但しR2およびR2'の少なくとも一方がアルキル化されており; ならびに
R3およびR3'がそれぞれ独立して-H、-Cl、または-Brであり、但しR3およびR3'の少なくとも一方がハロゲン化されている。
【請求項6】
式I〜Vのいずれか1つの化合物、および薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項7】
制御放出用に製剤化される、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
吸入による送達に適した流動性を有する製剤を含む、請求項6記載の組成物。
【請求項9】
化合物が液体担体および噴霧剤を用いて製剤化される、請求項8記載の組成物。
【請求項10】
化合物が水溶液またはエタノール溶液に製剤化される、請求項8記載の組成物。
【請求項11】
エアロゾルを生成するようエアロゾル化される、請求項8記載の組成物。
【請求項12】
吸入による送達に適した流動性を有する製剤を内部に有する容器を含む、apoE4関連障害の治療に用いるパッケージであって、該製剤が薬学的に活性なapoE4ドメイン相互作用阻害剤を含む、パッケージ。
【請求項13】
パッケージが定量吸入器であり、apoE4ドメイン相互作用阻害剤が噴霧剤を用いて製剤化される、請求項12記載のパッケージ。
【請求項14】
製剤がエアロゾル化される際に、約0.5〜12マイクロメートルの直径を有する粒子が生成される、請求項13記載のパッケージ。
【請求項15】
パッケージが乾燥粉末吸入器であり、apoE4ドメイン相互作用阻害剤が乾燥粉末製剤に製剤化される、請求項12記載のパッケージ。
【請求項16】
パッケージが噴霧器であり、apoE4ドメイン相互作用阻害剤が水溶液またはエタノール溶液に製剤化される、請求項12記載のパッケージ。
【請求項17】
apoE4関連障害を有する個体に式I〜Vのいずれか1つの化合物の有効量を投与する段階を含む、apoE4関連障害を治療する方法。
【請求項18】
化合物が経口投与される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
化合物が鼻腔内に投与される、請求項17記載の方法。
【請求項20】
化合物が非経口投与される、請求項17記載の方法。
【請求項1】
下記式IのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR2がそれぞれ独立して-H、-(CH2)n-SO3、および-(CH2)n-O-SO3であり、ここでn=0、1、または2であり; 但しR1およびR2の一方だけが-Hであり;
R3が-(CH2)m-SO3、-(CH2)m-O-SO3、-NH-(CH2)n-SO3、-NH-(CH2)n-O-SO3、(CH2)p-C6H4-SO3、-(CH2)p-C6H4-O-SO3、-NH-(CH2)p-C6H4-SO3、または-NH-(CH2)p-C6H4-O-SO3であり、ここでm=0、1、2、3、または4であり; ここでn=1、2、または3であり; およびここでp=0または1であり; ならびに
R4が低級アルキル(C1〜C4)または-(CH2)n-C6H5であり、ここでn=0または1である。
【請求項2】
下記式IIのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR3がそれぞれ独立して-H、-(CH2)n-SO3、または-(CH2)n-O-SO3であり、ここでn=0、1、または2であり; 但しR1およびR2の少なくとも一方が-H以外であり;
R2およびR4がそれぞれ独立して-H、-OH、または-NH2であり;
R5が-OR、-NHR、またはNR2であり、ここでR=-CH3、または-CH2CH3であり; ならびに
Lが-N=N-; -CH=CH-、-N=CH-、-CH=N-、-CH2-CH2-、-NH-CH2-、-CH2-NH-、-O-CH2-、または-CH2-O-である。
【請求項3】
下記式IIIのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1が-(CH2)m-(CR=CH)n-CR=であり、ここでmおよびnがそれぞれ独立して0または1であり、Rが-C6H5、-(CH2)-C6H5、-(NH)-C6H5、または-(O)-C6H5であり;
R2が-C6H5、-(CH2)-C6H5、-(NH)-C6H5、または-(O)-C6H5であり; ならびに
XおよびYがそれぞれ独立してOまたはNである。
【請求項4】
下記式IVのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR2がそれぞれ独立して-Hまたは低級アルキル(例えば、C1〜C4)であり; 但しR1およびR2の少なくとも一方がアルキル化されており;
R3が-(CH2)n-SO3、または-(CH2)n-O-SO3であり、ここでn=1〜4であり; ならびに
Lが-(CH2)m、=CH-(CH2)n-CH=、-CH=CH-(CH2)-、または-(CH2)-CH=CH-であり、ここでm=0、または1〜3の整数であり; およびここでn=0または1である。
【請求項5】
下記式VのapoE4ドメイン相互作用阻害剤化合物:
式中、
R1およびR1'がそれぞれ独立して-Hまたは-O-SO3であり、但しR1およびR1'の少なくとも一方が-O-SO3であり;
R2およびR2'がそれぞれ独立して-H、-CH3、または-CH2CH3であり、但しR2およびR2'の少なくとも一方がアルキル化されており; ならびに
R3およびR3'がそれぞれ独立して-H、-Cl、または-Brであり、但しR3およびR3'の少なくとも一方がハロゲン化されている。
【請求項6】
式I〜Vのいずれか1つの化合物、および薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項7】
制御放出用に製剤化される、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
吸入による送達に適した流動性を有する製剤を含む、請求項6記載の組成物。
【請求項9】
化合物が液体担体および噴霧剤を用いて製剤化される、請求項8記載の組成物。
【請求項10】
化合物が水溶液またはエタノール溶液に製剤化される、請求項8記載の組成物。
【請求項11】
エアロゾルを生成するようエアロゾル化される、請求項8記載の組成物。
【請求項12】
吸入による送達に適した流動性を有する製剤を内部に有する容器を含む、apoE4関連障害の治療に用いるパッケージであって、該製剤が薬学的に活性なapoE4ドメイン相互作用阻害剤を含む、パッケージ。
【請求項13】
パッケージが定量吸入器であり、apoE4ドメイン相互作用阻害剤が噴霧剤を用いて製剤化される、請求項12記載のパッケージ。
【請求項14】
製剤がエアロゾル化される際に、約0.5〜12マイクロメートルの直径を有する粒子が生成される、請求項13記載のパッケージ。
【請求項15】
パッケージが乾燥粉末吸入器であり、apoE4ドメイン相互作用阻害剤が乾燥粉末製剤に製剤化される、請求項12記載のパッケージ。
【請求項16】
パッケージが噴霧器であり、apoE4ドメイン相互作用阻害剤が水溶液またはエタノール溶液に製剤化される、請求項12記載のパッケージ。
【請求項17】
apoE4関連障害を有する個体に式I〜Vのいずれか1つの化合物の有効量を投与する段階を含む、apoE4関連障害を治療する方法。
【請求項18】
化合物が経口投与される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
化合物が鼻腔内に投与される、請求項17記載の方法。
【請求項20】
化合物が非経口投与される、請求項17記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【公表番号】特表2009−510167(P2009−510167A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534621(P2008−534621)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/038603
【国際公開番号】WO2007/044325
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(508101797)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/038603
【国際公開番号】WO2007/044325
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(508101797)
【Fターム(参考)】
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