CHK−1阻害剤としての6置換2−ヘテロシクリルアミノピラジン化合物
本発明は、式(I)の化合物および薬学的に許容できるその塩、それらの合成、ならびにCHK−1阻害剤としてのそれらの使用を対象とする。
【化1】
【化1】
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中、
nは、0、1または2であり、
Aは、構造
【化2】
を有し、Aは1〜6個のR4でさらに置換されていてもよく、
X1、X2、X3、X4およびX5は、1〜4個の窒素環原子を有する5員のヘテロアリールを形成し、
X1、X2、X3、X6およびX7は、1〜4個の窒素環原子を有する5員のヘテロアリールを形成し、
X1はNまたはCであり、X2は、N、NHまたはCHであり、X3はNであり、X4およびX5のそれぞれは、独立に、NまたはCであり、X6およびX7のそれぞれは、独立に、N、NHまたはCHであり、
Bは、X4およびX5と一緒になって、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、5〜6員のヘテロシクリル、C5〜C6シクロアルキルおよびC5〜C6シクロアルケニルから選択される環を形成し、前記5〜6員のヘテロアリールおよび5〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、N、OおよびSから選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、
R1およびR2のそれぞれは、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORb、−N(Rb)2、ならびにフッ素、塩素および−CNから選択される1〜6個の基で置換されていてもよいC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R3は、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、
同じ環原子に結合した2個のR3は、結合している環原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニルおよび3〜6員のヘテロシクリルから選択される環を形成していてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニルおよび3〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
2個の隣接する環原子に結合した2個のR3は、結合している環原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニル、3〜6員のヘテロシクリル、フェニルおよび5〜6員のヘテロアリールから選択される縮合環を形成していてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニル、3〜6員のヘテロシクリル、フェニルおよび5〜6員のヘテロアリールは、オキソおよびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
間に少なくとも1個の環原子がある2個の異なる環原子に結合した2個のR3は、C1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレン、または
【化3】
からなる群から選択されるジラジカルを形成していてもよく、そのようなC1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレンおよびジラジカルは、アゼチジニル(nが0である場合)、ピロリジニル(nが1である場合)またはピペリジニル(nが2である場合)と一緒になって二環式架橋環系を形成し、前記二環式架橋環系は、計6〜9個の環原子を有し、前記環原子のうち1〜3個は、O、NおよびSから選択され、前記C1〜C4アルキレンまたは1〜4員のヘテロアルキレンは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
各R4は、独立に、R0であり、
各R0は、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよい)、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)、フェニル、−L−フェニル、5〜6員のヘテロアリール、−L−(5〜6員のヘテロアリール)、C5〜C6シクロアルケニル、−L−(C5〜C6シクロアルケニル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキル、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、4〜6員のヘテロシクリルおよびC5〜C6シクロアルケニルは、1〜6個のRxでさらに独立に置換されていてもよい)、(d)−N(Ra)2、−L−N(Ra)2;(e)−ORa、−L−ORa;(f)−O−L−N(Ra)2、−N(Rb)−L−ORa、−L−O−L−N(Ra)2、−L−N(Rb)−L−ORa;(g)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)Ra、−L−C(O)ORa、−L−C(O)N(Ra)2;(h)−N(Rb)−(L)p−C(O)Ra、−N(Rb)−(L)p−C(O)ORa、−N(Rb)−(L)p−C(O)N(Ra)2、−L−N(Rb)−(L)p−C(O)Ra、−L−N(Rb)−(L)p−C(O)ORa、−L−N(Rb)−(L)p−C(O)N(Ra)2;(i)−O−(L)p−C(O)Ra、−O−(L)p−C(O)N(Ra)2、−O−(L)p−C(O)O−Ra、−L−O−(L)p−C(O)Ra、−L−O−(L)p−C(O)N(Ra)2−L−O−(L)p−C(O)O−Ra;(j)−S(O)2Ra、−S(O)2ORa、−S(O)2N(Ra)2、−L−S(O)2Ra、−L−S(O)2ORa、−L−S(O)2N(Ra)2;(k)−O−(L)p−S(O)2Ra、)−O−(L)p−S(O)2O−Ra、−O−(L)p−S(O)2N(Ra)2、−L−O−(L)p−S(O)2Ra、−L−O−(L)p−S(O)2O−Ra、)−L−O−(L)p−S(O)2N(Ra)2;(l)−N(Rb)−(L)p−S(O)2Ra、−N(Rb)−(L)p−S(O)2O−Ra、−N(Rb)−(L)p−S(O)2N(Ra)2、−L−N(Rb)−(L)p−S(O)2Ra、−L−N(Rb)−(L)p−S(O)2O−Ra、)−L−N(Rb)−(L)p−S(O)2N(Ra)2;および(m)−C(Ra)=N−CN、−L−C(Ra)=N−CNからなる群から独立に選択され、
各Raは、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(c)C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜3個の基によってさらに置換されていてもよい)、(d)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−フェニル、−(C1〜C6アルキレン)p−(5〜6員のヘテロアリール)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(C5〜C6シクロアルケニル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、4〜6員のヘテロシクリルおよびC5〜C6シクロアケニルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaは、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lは、独立に、C1〜C6アルキレン、C2〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンであり、各Lは、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、
各Rw、Rx、RyおよびRzは、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORb、C1〜C6アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルおよび−N(Rb)2、(ii)フッ素、塩素、−CN、−ORb、および−N(Rb)から選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル、(iii)−C(O)−Rb、−C(O)ORb、−C(O)−N(Rb)2;(iv)−N(Rb)−C(O)−Rb、−N(Rb)−C(O)ORb、−N(Rb)−C(O)−N(Rb)2;(v)−O−C(O)−Rb、−O−C(O)ORb、−O−C(O)−N(Rb)2;(vi)−S(O)2−Rb、−S(O)2−O−Rb−S(O)2−N(Rb)2;(vii)−N(Rb)−S(O)2−Rb、−N(Rb)−S(O)2−O−Rb、−N(Rb)−S(O)2−N(Rb)2;および(viii)−O−S(O)2−Rb、−O−S(O)2−O−Rb−O−S(O)2−N(Rb)2からなる群から独立に選択され、
各Rbは、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素およびCNから選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択され、
各pは、独立に、0または1である]
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
化合物が式II
【化4】
を有する、請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項3】
nが1であり、化合物が式IV
【化5】
を有する、請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項4】
Aが、
【化6】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり、Aは、1〜5個のR4でさらに置換されていてもよく、
R1およびR2のそれぞれが、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORb、−N(Rb)2、ならびにフッ素、塩素および−CNから選択される1〜6個の基で置換されていてもよいC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R3が、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、
各R4が、独立に、R0であり、
各R0が、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキル、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルは、1〜6個のRxでさらに独立に置換されていてもよい)、(d)−N(Ra)2、−L−N(Ra)2、(e)−ORa、−L−ORa、ならびに(g)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)Ra、−L−C(O)ORa、−L−C(O)N(Ra)2からなる群から独立に選択され、
各Raが、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(d)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaが、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lが、独立に、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキレンであり、
各Rw、Rx、RyおよびRzが、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORb、C1〜C6アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルおよび−N(Rb)2、(ii)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル、(iii)−C(O)−Rb、−C(O)ORb、−C(O)−N(Rb)2
からなる群から独立に選択され、
各Rbが、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素およびCNから選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択される、
請求項1から3のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項5】
R1が水素である、請求項1から4のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項6】
nが1または2であり、
Aが、
【化7】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり、Aは、1〜5個のR4でさらに置換されていてもよく、
R1が水素であり、
R2が、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORbおよびC1〜C3アルキルから選択され、
R3が、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、さらにまた、nが2である場合、間に少なくとも1個の環原子がある2個の異なる環原子に結合した2個のR3は、C1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレン、または
【化8】
からなる群から選択されるジラジカルを形成していてもよく、そのようなC1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレンおよびジラジカルは、ピペリジニル(nが2である場合)と一緒になって二環式架橋環系を形成し、前記二環式架橋環系は、計6〜9個の環原子を有し、前記環原子のうち1〜3個は、O、NおよびSから選択され、前記C1〜C4アルキレンまたは1〜4員のヘテロアルキレンは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
各R4が、独立に、R0であり、
各R0が、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよい)、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルは、1〜6個のRxでさらに置換されていてもよい)、(d)−N(Ra)2、−L−N(Ra)2、(e)−ORa、−L−ORa、ならびに(f)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)Ra、−L−C(O)ORa、−L−C(O)N(Ra)2からなる群から独立に選択され、
各Raが、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、ならびに(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(c)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaが、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lが、独立に、C1〜C6アルキレンであり、各Lは、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、
各Rw、Rx、RyおよびRzが、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORb、C1〜C6アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキルおよび−N(Rb)2、(ii)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル
からなる群から独立に選択され、
各Rbが、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素およびCNから選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択され、
各pが、独立に、0または1である、
請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項7】
nが1または2であり、
Aが、
【化9】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり、Aは、1〜5個のR4でさらに置換されていてもよく、
R1が水素であり、
R2が、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORbおよびC1〜C3アルキルから選択され、
R3が、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、
各R4が、独立に、R0であり、
各R0が、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキル、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルは、1〜6個のRxでさらに置換されていてもよい)、(d)−ORa、−L−ORa、ならびに(e)−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)N(Ra)2からなる群から独立に選択され、
各Raが、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、ならびに(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(c)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaが、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lが、独立に、C1〜C6アルキレンであり、各Lは、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、
各Rw、Rx、RyおよびRzが、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよびC1〜C6アルキル、(ii)フッ素、塩素および−CNから選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル
からなる群から独立に選択され、
各Rbが、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択され、
各pが、独立に、0または1である、
請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項8】
R1が水素であり、R2が水素である、請求項1から7のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項9】
Aが、
(a)フッ素、塩素および−CN、ならびに
(b)フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキル
からなる群から選択される1〜3個のR4でさらに置換されている、請求項1から7のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項10】
各Raが、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキルからなる群から独立に選択される、請求項1から9のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項11】
各Lが−C1〜C6アルキレンであり、Lはさらに置換されていてもよい、請求項1から5のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項12】
各Rw、Rx、RyおよびRzが、フッ素、塩素、−CNおよびC1〜C6アルキルからなる群から独立に選択される、請求項1から11のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項13】
各Rbが、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択される、請求項1から12のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項14】
各R3が、−オキソ−、フッ素、塩素、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシおよびCF3からなる群から独立に選択される、請求項1から13のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項15】
各R3が、−オキソ−、ならびに
(a)フッ素、塩素および−CN、
(b)C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよい)
からなる群から独立に選択され、
さらにまた、間に少なくとも1個の環原子がある2個の異なる環原子に結合した2個のR3が、C1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレン、または
【化10】
からなる群から選択されるジラジカルを形成していてもよく、そのようなC1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレンおよびジラジカルは、アゼチジニル(nが0である場合)、ピロリジニル(nが1である場合)またはピペリジニル(nが2である場合)と一緒になって二環式架橋環系を形成し、前記二環式架橋環系は、計6〜9個の環原子を有し、前記環原子のうち1〜3個は、O、NおよびSから選択され、前記C1〜C4アルキレンまたは1〜4員のヘテロアルキレンは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよい、
請求項1から14のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項16】
各pが0である、請求項1から15のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項17】
各pが1である、請求項1から15のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物または塩と薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
【請求項19】
癌の治療用の薬剤の調製のための、請求項1に記載の化合物または塩の使用。
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中、
nは、0、1または2であり、
Aは、構造
【化2】
を有し、Aは1〜6個のR4でさらに置換されていてもよく、
X1、X2、X3、X4およびX5は、1〜4個の窒素環原子を有する5員のヘテロアリールを形成し、
X1、X2、X3、X6およびX7は、1〜4個の窒素環原子を有する5員のヘテロアリールを形成し、
X1はNまたはCであり、X2は、N、NHまたはCHであり、X3はNであり、X4およびX5のそれぞれは、独立に、NまたはCであり、X6およびX7のそれぞれは、独立に、N、NHまたはCHであり、
Bは、X4およびX5と一緒になって、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、5〜6員のヘテロシクリル、C5〜C6シクロアルキルおよびC5〜C6シクロアルケニルから選択される環を形成し、前記5〜6員のヘテロアリールおよび5〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、N、OおよびSから選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、
R1およびR2のそれぞれは、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORb、−N(Rb)2、ならびにフッ素、塩素および−CNから選択される1〜6個の基で置換されていてもよいC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R3は、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、
同じ環原子に結合した2個のR3は、結合している環原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニルおよび3〜6員のヘテロシクリルから選択される環を形成していてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニルおよび3〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
2個の隣接する環原子に結合した2個のR3は、結合している環原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニル、3〜6員のヘテロシクリル、フェニルおよび5〜6員のヘテロアリールから選択される縮合環を形成していてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、C5〜C6シクロアルケニル、3〜6員のヘテロシクリル、フェニルおよび5〜6員のヘテロアリールは、オキソおよびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
間に少なくとも1個の環原子がある2個の異なる環原子に結合した2個のR3は、C1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレン、または
【化3】
からなる群から選択されるジラジカルを形成していてもよく、そのようなC1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレンおよびジラジカルは、アゼチジニル(nが0である場合)、ピロリジニル(nが1である場合)またはピペリジニル(nが2である場合)と一緒になって二環式架橋環系を形成し、前記二環式架橋環系は、計6〜9個の環原子を有し、前記環原子のうち1〜3個は、O、NおよびSから選択され、前記C1〜C4アルキレンまたは1〜4員のヘテロアルキレンは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
各R4は、独立に、R0であり、
各R0は、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよい)、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)、フェニル、−L−フェニル、5〜6員のヘテロアリール、−L−(5〜6員のヘテロアリール)、C5〜C6シクロアルケニル、−L−(C5〜C6シクロアルケニル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキル、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、4〜6員のヘテロシクリルおよびC5〜C6シクロアルケニルは、1〜6個のRxでさらに独立に置換されていてもよい)、(d)−N(Ra)2、−L−N(Ra)2;(e)−ORa、−L−ORa;(f)−O−L−N(Ra)2、−N(Rb)−L−ORa、−L−O−L−N(Ra)2、−L−N(Rb)−L−ORa;(g)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)Ra、−L−C(O)ORa、−L−C(O)N(Ra)2;(h)−N(Rb)−(L)p−C(O)Ra、−N(Rb)−(L)p−C(O)ORa、−N(Rb)−(L)p−C(O)N(Ra)2、−L−N(Rb)−(L)p−C(O)Ra、−L−N(Rb)−(L)p−C(O)ORa、−L−N(Rb)−(L)p−C(O)N(Ra)2;(i)−O−(L)p−C(O)Ra、−O−(L)p−C(O)N(Ra)2、−O−(L)p−C(O)O−Ra、−L−O−(L)p−C(O)Ra、−L−O−(L)p−C(O)N(Ra)2−L−O−(L)p−C(O)O−Ra;(j)−S(O)2Ra、−S(O)2ORa、−S(O)2N(Ra)2、−L−S(O)2Ra、−L−S(O)2ORa、−L−S(O)2N(Ra)2;(k)−O−(L)p−S(O)2Ra、)−O−(L)p−S(O)2O−Ra、−O−(L)p−S(O)2N(Ra)2、−L−O−(L)p−S(O)2Ra、−L−O−(L)p−S(O)2O−Ra、)−L−O−(L)p−S(O)2N(Ra)2;(l)−N(Rb)−(L)p−S(O)2Ra、−N(Rb)−(L)p−S(O)2O−Ra、−N(Rb)−(L)p−S(O)2N(Ra)2、−L−N(Rb)−(L)p−S(O)2Ra、−L−N(Rb)−(L)p−S(O)2O−Ra、)−L−N(Rb)−(L)p−S(O)2N(Ra)2;および(m)−C(Ra)=N−CN、−L−C(Ra)=N−CNからなる群から独立に選択され、
各Raは、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(c)C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜3個の基によってさらに置換されていてもよい)、(d)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−フェニル、−(C1〜C6アルキレン)p−(5〜6員のヘテロアリール)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(C5〜C6シクロアルケニル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、4〜6員のヘテロシクリルおよびC5〜C6シクロアケニルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaは、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lは、独立に、C1〜C6アルキレン、C2〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンであり、各Lは、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、
各Rw、Rx、RyおよびRzは、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORb、C1〜C6アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルおよび−N(Rb)2、(ii)フッ素、塩素、−CN、−ORb、および−N(Rb)から選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル、(iii)−C(O)−Rb、−C(O)ORb、−C(O)−N(Rb)2;(iv)−N(Rb)−C(O)−Rb、−N(Rb)−C(O)ORb、−N(Rb)−C(O)−N(Rb)2;(v)−O−C(O)−Rb、−O−C(O)ORb、−O−C(O)−N(Rb)2;(vi)−S(O)2−Rb、−S(O)2−O−Rb−S(O)2−N(Rb)2;(vii)−N(Rb)−S(O)2−Rb、−N(Rb)−S(O)2−O−Rb、−N(Rb)−S(O)2−N(Rb)2;および(viii)−O−S(O)2−Rb、−O−S(O)2−O−Rb−O−S(O)2−N(Rb)2からなる群から独立に選択され、
各Rbは、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素およびCNから選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択され、
各pは、独立に、0または1である]
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
化合物が式II
【化4】
を有する、請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項3】
nが1であり、化合物が式IV
【化5】
を有する、請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項4】
Aが、
【化6】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり、Aは、1〜5個のR4でさらに置換されていてもよく、
R1およびR2のそれぞれが、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORb、−N(Rb)2、ならびにフッ素、塩素および−CNから選択される1〜6個の基で置換されていてもよいC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R3が、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、
各R4が、独立に、R0であり、
各R0が、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキル、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルは、1〜6個のRxでさらに独立に置換されていてもよい)、(d)−N(Ra)2、−L−N(Ra)2、(e)−ORa、−L−ORa、ならびに(g)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)Ra、−L−C(O)ORa、−L−C(O)N(Ra)2からなる群から独立に選択され、
各Raが、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(d)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaが、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lが、独立に、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキレンであり、
各Rw、Rx、RyおよびRzが、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORb、C1〜C6アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルおよび−N(Rb)2、(ii)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル、(iii)−C(O)−Rb、−C(O)ORb、−C(O)−N(Rb)2
からなる群から独立に選択され、
各Rbが、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素およびCNから選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択される、
請求項1から3のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項5】
R1が水素である、請求項1から4のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項6】
nが1または2であり、
Aが、
【化7】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり、Aは、1〜5個のR4でさらに置換されていてもよく、
R1が水素であり、
R2が、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORbおよびC1〜C3アルキルから選択され、
R3が、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、さらにまた、nが2である場合、間に少なくとも1個の環原子がある2個の異なる環原子に結合した2個のR3は、C1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレン、または
【化8】
からなる群から選択されるジラジカルを形成していてもよく、そのようなC1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレンおよびジラジカルは、ピペリジニル(nが2である場合)と一緒になって二環式架橋環系を形成し、前記二環式架橋環系は、計6〜9個の環原子を有し、前記環原子のうち1〜3個は、O、NおよびSから選択され、前記C1〜C4アルキレンまたは1〜4員のヘテロアルキレンは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよく、
各R4が、独立に、R0であり、
各R0が、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよい)、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルは、1〜6個のRxでさらに置換されていてもよい)、(d)−N(Ra)2、−L−N(Ra)2、(e)−ORa、−L−ORa、ならびに(f)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)Ra、−L−C(O)ORa、−L−C(O)N(Ra)2からなる群から独立に選択され、
各Raが、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、ならびに(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(c)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaが、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lが、独立に、C1〜C6アルキレンであり、各Lは、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、
各Rw、Rx、RyおよびRzが、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORb、C1〜C6アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキルおよび−N(Rb)2、(ii)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル
からなる群から独立に選択され、
各Rbが、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素およびCNから選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択され、
各pが、独立に、0または1である、
請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項7】
nが1または2であり、
Aが、
【化9】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり、Aは、1〜5個のR4でさらに置換されていてもよく、
R1が水素であり、
R2が、水素、フッ素、塩素、−CN、−ORbおよびC1〜C3アルキルから選択され、
R3が、−オキソ−およびR0からなる群から独立に選択される1〜6個の任意選択の置換基を表し、
各R4が、独立に、R0であり、
各R0が、(a)フッ素、塩素および−CN、(b)フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキル、(c)C3〜C6シクロアルキル、−L−(C3〜C6シクロアルキル)、4〜6員のヘテロシクリル、−L−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C3〜C6シクロアルキルおよび4〜6員のヘテロシクリルは、1〜6個のRxでさらに置換されていてもよい)、(d)−ORa、−L−ORa、ならびに(e)−C(O)N(Ra)2、−L−C(O)N(Ra)2からなる群から独立に選択され、
各Raが、(a)水素、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ペルフルオロアルキル、ならびに(b)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキル、(c)−(C1〜C6アルキレン)p−(C3〜C6シクロアルキル)、−(C1〜C6アルキレン)p−(4〜6員のヘテロシクリル)(ここで、各C1〜C6アルキレンは、フッ素、塩素および−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、前記C3〜C6シクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリルのそれぞれは、1〜3個のRyでさらに独立に置換されていてもよい)からなる群から独立に選択されるか、
または、同じ窒素に連結した2個のRaが、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリールを形成し、前記3〜10員のヘテロシクリルおよび前記5〜10員のヘテロアリールは、1〜3個のRzでさらに置換されていてもよく、
各Lが、独立に、C1〜C6アルキレンであり、各Lは、フッ素、塩素、OHおよび−CNから選択される1〜3個の基でさらに置換されていてもよく、
各Rw、Rx、RyおよびRzが、
(i)フッ素、塩素、−CN、−ORbおよびC1〜C6アルキル、(ii)フッ素、塩素および−CNから選択される1〜2個の基でさらに置換されているC1〜C6アルキル
からなる群から独立に選択され、
各Rbが、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択され、
各pが、独立に、0または1である、
請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項8】
R1が水素であり、R2が水素である、請求項1から7のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項9】
Aが、
(a)フッ素、塩素および−CN、ならびに
(b)フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよいC1〜C6アルキル
からなる群から選択される1〜3個のR4でさらに置換されている、請求項1から7のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項10】
各Raが、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ペルフルオロアルキル、ならびにフッ素、塩素、−CN、−ORbおよび−N(Rb)2から選択される1〜2個の基によってさらに置換されているC1〜C6アルキルからなる群から独立に選択される、請求項1から9のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項11】
各Lが−C1〜C6アルキレンであり、Lはさらに置換されていてもよい、請求項1から5のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項12】
各Rw、Rx、RyおよびRzが、フッ素、塩素、−CNおよびC1〜C6アルキルからなる群から独立に選択される、請求項1から11のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項13】
各Rbが、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から独立に選択される、請求項1から12のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項14】
各R3が、−オキソ−、フッ素、塩素、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシおよびCF3からなる群から独立に選択される、請求項1から13のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項15】
各R3が、−オキソ−、ならびに
(a)フッ素、塩素および−CN、
(b)C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニル(そのそれぞれは、フッ素、塩素およびCNから選択される1〜6個の基でさらに置換されていてもよい)
からなる群から独立に選択され、
さらにまた、間に少なくとも1個の環原子がある2個の異なる環原子に結合した2個のR3が、C1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレン、または
【化10】
からなる群から選択されるジラジカルを形成していてもよく、そのようなC1〜C4アルキレン、2〜4員のヘテロアルキレンおよびジラジカルは、アゼチジニル(nが0である場合)、ピロリジニル(nが1である場合)またはピペリジニル(nが2である場合)と一緒になって二環式架橋環系を形成し、前記二環式架橋環系は、計6〜9個の環原子を有し、前記環原子のうち1〜3個は、O、NおよびSから選択され、前記C1〜C4アルキレンまたは1〜4員のヘテロアルキレンは、−オキソ−およびRwから選択される1〜5個の基でさらに置換されていてもよい、
請求項1から14のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項16】
各pが0である、請求項1から15のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項17】
各pが1である、請求項1から15のいずれかに記載の化合物または塩。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物または塩と薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
【請求項19】
癌の治療用の薬剤の調製のための、請求項1に記載の化合物または塩の使用。
【公表番号】特表2011−530500(P2011−530500A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521675(P2011−521675)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【国際出願番号】PCT/IB2009/053389
【国際公開番号】WO2010/016005
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【国際出願番号】PCT/IB2009/053389
【国際公開番号】WO2010/016005
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]