説明

CNS障害を治療するための非定型抗精神病薬とアミノメチルピリジルオキシメチル/ベンゾイソオキサゾールアザビシクロ誘導体の組合せ

アミノメチルピリジルオキシメチル/ベンゾイソオキサゾール置換アザビシクロ化合物、その医薬組成物、ならびに統合失調症およびうつ病などの障害の同時治療を含む1つもしくは複数のCNSまたは他の障害を治療する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、とりわけ、非定型抗精神病薬との組合せで、有効な5−HT1B、5−HT2AおよびD2受容体阻害薬、例えば、拮抗薬、逆作動薬および/または部分作動薬の役割を果たすアミノメチルピリジルオキシメチル/ベンゾイソオキサゾール置換アザビシクロ化合物を含む医薬組成物に関する。また、本発明は、CNS障害を治療するための前記医薬組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
中枢神経系(CNS)の障害は、様々な方法で医学的に治療することができる。この点で、向精神薬が重要性を増しつつある。しかし、そのような薬物は治療効果を有するものの、望ましくなくかつ重篤な副作用を引き起こすこともある。例えば、統合失調症は、妄想、思考混乱などの陽性症状に関与すると考えられる脳内の特定のドーパミン(D2)受容体を遮断すると理論付けられているいわゆる定型抗精神病薬で治療することができる。しかしながら、これらの薬物は、陽性症状のいくつかを改善することができるものの、運動系に悪影響を及ぼし、攣縮、痙攣、振戦およびパーキンソン症などの不随意運動障害ならびに筋肉の問題を引き起こすことがある。一般的に錐体外路症状(EPS)と特徴付けられるこれらのタイプの副作用は、日常活動を妨げるほど重度なことがある。
【0003】
ある患者にいくつかのCNS障害が存在する場合、状況はさらに複雑になる。例えば、統合失調症などの精神病は、うつ病、不安症、強迫性障害(OCD)および他のそのような病気と共存することが多い。そのような場合、治療は、薬物の組合せ、例えば、統合失調症を治療するための薬物およびうつ病または他の併存するCNSの病気を治療するための薬物の投与を必要とすることが多い。そのような各薬物は、それ自体の副作用を有しているため、併用投与は、患者の障害すべてに対して、それらの増大または増強につながることがある。さらに、異なる脳受容体、または受容体の組合せもしくは並べ替えは、様々なCNS障害の各々において何らかの形で関係していることが理論付けられており、例えば、統合失調症にはD2および5HT−2A受容体が関与していると考えられているのに対して、うつ病には5HT−1B受容体が関係している。セロトニン1(5−HT1)受容体の選択的作動薬および拮抗薬として有用なアミノメチルフェノキシメチル/ベンゾイソオキサゾール置換アザビシクロ化合物類がBrightによるWO99/52907に記載されている。
【0004】
これまで、複数の異なる受容体が働いている様々なCNS障害に苦しむ患者を治療することができる薬物を見つけることは困難であることが判明している。したがって、副作用の顕著な軽減を有し、異なる受容体に対する拮抗薬または作動薬が適応するとされる複数のCNS障害を治療することができる医薬組成物が引き続き必要である。具体的に、D2、5HT−2Aおよび5HT−1B受容体が関与する統合失調症およびうつ病を同時に治療することができる医薬組成物を見つけることが望ましいであろう。
【0005】
「Pyridyloxymethyl and Benzisooxazole Azabicyclic Derivatives」という表題が付けられ譲受人によって所有されている2003年3月12日出願の米国特許出願第60/453,925号を有する米国特許出願は、下式の化合物、
【0006】
【化1】

またはそれらの(R)もしくは(S)エナンチオマー、またはそれらのシスもしくはトランス異性体、または薬学的に許容できるそれら、もしくは上記のいずれかの塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを部分的に開示しており、式中、mは、0または1であり、Zは、下式の
【0007】
【化2】

であり、ここで、Rは、水素または(C〜C)アルコキシであり、Rは、水素、ヒドロキシ、または(C〜C)アルコキシであり、
は、(C〜C)アルコキシであり、
Xは、酸素またはNR(Rは、水素または(C〜C)アルキルである)であり、
Yは、メチレン(nは、0、1または2である)、または酸素、窒素もしくはイオウ(nは、2、3または4である)であり、
およびRは、各々独立して水素、ハロゲン、または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシもしくは(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル基であり、それらの基はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数のハロゲンで置換されていてもよく、
およびRは、各々独立して水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、または5〜6員複素環基であり、それらの基はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリール、5〜6員複素環、アミノ、ハロゲンまたはヒドロキシ基のいずれかで置換されていてもよいか、あるいは、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
3〜7員の場合により不飽和の単環、または
4〜10員の場合により不飽和の多環を形成し、前記単環または多環は、窒素、酸素およびイオウから選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を有していてもよく、
前記環(i)または(ii)はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C13)アラルキル、5〜10員ヘテロアリール、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、またはハロゲン基で置換されていてもよい。
【0008】
これらの化合物は、CNS障害を治療するのに有用であることを開示している。本発明は、第2世代製品に相当し、上述の特許出願に記載の医薬品化合物を超える改良である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
より具体的に、本発明は、式Iの化合物と非定型抗精神薬の組合せを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前述の必要性に対処する。一態様において、本発明は、薬学的有効量の非定型抗精神病薬化合物の組合せである第1の成分および本明細書で式Iとして示される第2の成分、ならびに医薬担体を含む医薬組成物、したがって、下式を有する式Iの化合物、
【0011】
【化3】

またはその(R)もしくは(S)エナンチオマー、またはその他の立体異性体、または薬学的に許容できるその、もしくは上記のいずれかの塩、溶媒和物もしくはプロドラッグに関し、式中、mは、0または1であり、Zは、下式の
【0012】
【化4】

であり、ここで、Rは、水素または(C〜C)アルコキシであり、Rは、水素、ヒドロキシ、または(C〜C)アルコキシであり、Rは、(C〜C)アルコキシであり、
Xは、酸素またはNR(Rは、水素または(C〜C)アルキルである)であり、
Yは、メチレン(nは、0、1または2である)、または酸素、窒素もしくはイオウ(nは、2、3または4である)であり、
およびRは、各々独立して水素、ハロゲン、または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシもしくは(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル基であり、それらの基はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数のハロゲンで置換されていてもよく、
およびRは、各々独立して水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、または5〜6員複素環基であり、それらの基はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリール、5〜6員複素環、アミノ、ハロゲンまたはヒドロキシ基のいずれかで置換されていてもよいか、あるいは、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
3〜7員の場合により不飽和の単環、または
4〜10員の場合により不飽和の多環を形成し、前記単環または多環は、窒素、酸素およびイオウから選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を有していてもよく、
前記環(i)または(ii)はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C13)アラルキル、5〜10員ヘテロアリール、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、またはハロゲン基で置換されていてもよい。
【0013】
本発明の別の態様は、そのような治療を必要とする哺乳類において1つまたは複数のCNS障害を治療する方法であって、そのようなCNS障害を治療するのに有効な量で上記の医薬組成物を哺乳類に投与することによる方法を対象とする。
【0014】
本発明の別の態様は、場合により使用説明書と一緒に、式Iの化合物と非定型抗精神病薬の組合せを含むキットを対象とする。式Iの化合物および非定型抗精神病薬化合物は、医薬担体と一緒にキット中で混合されているか、あるいはそれらが各々、容器内で別々の区画中にあってよい。後者の場合は、上述の成分の1つが医薬担体と混合されているか、あるいは各々が別々の区画内で医薬担体と混合されていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
上記のように、本発明のある実施態様は、第1の成分として非定型抗精神病化合物の組合せおよび第2の成分として式Iの化合物を含む組成物を対象とする。
【0016】
第1の成分は、非定型抗精神病薬としての機能を果たす化合物である。非定型抗精神病薬は、治療有効量で存在する場合、EPSの発生率を減少させる。さらに、非定型抗精神病薬は、統合失調症などのCNS障害の陽性症状のいくつかのみならず、感情面の無応答性、社会的ひきこもりなどの陰性症状のいくつかも同様に軽減することができる。
【0017】
非定型抗精神病薬は、当業者に十分に理解されている当技術分野の用語である。通常、非定型抗精神病薬は、従来の抗精神病薬と比べて異なりかつ認識できる臨床的および薬理学的プロフィールを示し、従来の抗精神病薬を上回る利点を示す。ハロペリドールなどの従来の抗精神病薬は、ドーパミン(D2)受容体の選択的拮抗薬である。非定型抗精神病薬は、D2拮抗薬特性も有するが、それらの受容体に対する結合反応速度は異なり、それらの受容体に対する拮抗薬活性は、比較的弱い。しかしながら、非定型抗精神病薬はさらに、5HT2A、5HT2cおよび5HT1dなどの他の受容体において活性を有する。非定型抗精神病薬の基本的な特徴は、従来の抗精神病薬と比べて、治療に伴う急性でない錐体外路症状、特にジストニアを示すことである。例えば、非定型抗精神病薬は、定型抗精神病薬に非応答性の統合失調症患者における総合的精神療法の治療における優れた有効性、(2)統合失調症の陰性症状の治療における優れた有効性、(3)治療に伴う血清プロラクチン濃度の低頻度でかつ量的に少ない増加、(4)EPSまたはTD(遅発性ジスキネジア)の低リスク、および(5)認識機能の改善を有する。例えば、Beasley他、Neuropsychopharmacology、14(2):111、(1996)を参照されたい。
【0018】
本発明で使用することができる非定型抗精神病薬の例には、アセナピン、オランザピン、クロザピン、リスペリドン、セルチンドール、クエチアピン、アリピプラゾール、アミスルプリド、ジプラシドン、ミルタザピンなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0019】
ジプラシドン、5−[2[−4−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イル)ピペラジン−1−イル]エチル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン塩酸塩は、5HT1A受容体拮抗薬、5HT2AおよびドーパミンD2受容体拮抗薬、ならびにセロトニンおよびノルエピネフリン取り込みの阻害薬としてin vitro活性を有する非定型抗精神病薬である。ジプラシドンは、米国特許第4,831,031号、第5,312,295号、第6,387,904号、第6,245,765号、および第6,245,766号および1999年3月17日公開の欧州特許出願EP901781に記載されており、それらすべての内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。ジプラシドンは、統合失調症、分裂感情障害および双極性障害に伴う感情および不安症状のある患者の治療に有効である。
【0020】
2−メチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−10H−チエノ[2,3−b][1,5]ベンゾジアゼピンであるオランザピンは、米国特許第5,229,382号に記載されており、その内容は、参照により組み込まれるものとする。オランザピンは、統合失調症、統合失調症様障害、急性躁病、軽度の不安状態および精神病の治療に有用であるとも記載されている。
【0021】
クロザピン、8−クロロ−11−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピンは、統合失調症の治療において臨床的有効性を有することが分かっている。Hanes他、Psychopharmacol Bull.24、62(1998)を参照されたい。クロザピンは、米国特許第3,539,573号にも記載されており、その内容は、全体として参照により組み込まれるものとする。
【0022】
リスペリドンは、3−[2−[4−(6−フルオロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)ピペリジノ]エチル]−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド−[1,2−a]ピリミジン−4−オンである。リスペリドンおよび精神疾患の治療におけるその使用は、参照により全体として本明細書に組み込まれている米国特許第4,804,663号に記載されている。
【0023】
セルチンドールは、1−[2−[4−[5−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−インドール−3−イル]−1−ピペリジニル]エチル]イミダゾリジン−2−オンである。セルチンドールは、米国特許第4,710,500号に記載されており、統合失調症の治療におけるその使用は、米国特許第5,112,838号および第5,238,945号に記載されており、それらすべての内容は、参照により全体として本明細書に組み込まれるものとする。
【0024】
クエチアピンは、2−[2−(4−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル−1−ピペラジニル)エトキシ]エタノールである。クエチアピンおよび統合失調症の治療における有用性を立証するアッセイにおけるその活性は、参照により全体として本明細書に組み込まれている米国特許第4,879,288号に記載されている。通常、クエチアピンは、その(E)−2−ブテン二酸(2:1)塩として投与される。
【0025】
アリピプラゾール、7−{4−[4−(2,3−ジクロロフェニル)−1−ピペラジニル−ブトキシ}−3,4−ジヒドロカルボスチリルすなわち7−{4−[4−(2,3−ジクロロフェニル)−1−ピペラジニル]−ブトキシ}−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンは、統合失調症の治療に使用される非定型抗精神病薬であり、共に参照により全体として本明細書に組み込まれている米国特許第4,734,416号および米国特許第5,006,528号に記載されている。
【0026】
4−アミノ−N−[1−エチル−2−ピロリジニル)メチル]−5−(エチルスルホニル)−2−メトキシベンズアミドであるアミスルプリドは、既知の抗精神病薬である。アミスルプリドは、ラットにおいてドーパミン拮抗薬活性を示す。P.Protais他、Neuropharmacol.24、861(1985)を参照されたい。アミスルプリドは、米国特許第4,401,822号に記載されており、その内容は、参照により組み込まれるものとする。
【0027】
1,2,3,4,10,14b−ヘキサ−ヒドロ−2−メチルピラジノ[2,1−a]ピリド[2,3−c]−[2]ベンズアゼピンであるミルタザピンは、大うつ病性障害の治療に有用である。ミルタザピンは、米国特許第4,062,848号に記載されており、その内容は、参照により組み込まれるものとする。
【0028】
アセナピン、トランス−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a、12b−テトラヒドロ−1H−ジベンゾ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロール。アセナピンの調製および使用は、米国特許第4,145,434号および第5,763,476号に記載されている。
【0029】
最も好ましい非定型抗精神病薬は、ジプラシドンである。
【0030】
第2の成分は、上記の式Iを有する化合物である。第2の成分は、2003年3月12日出願の出願番号U.S.S.N.60/453,925を有する同時係属出願に記載されており、その内容は、参照により組み込まれるものとする。とりわけ、式Iの化合物は、個別に、またはそれらの任意の組合せで、D2、5HT1Bおよび5HT2A受容体を含む1つまたは複数の受容体に対する結合活性を示す。化合物は、D2、5HT1Bおよび5HT2A受容体の阻害薬である。好ましい実施態様において、式の化合物は、約20以下のD2:5HT1Bの比でD2および5HT1B受容体に対する結合活性(例えば、IC50またはKiに基づく)を有し、より好ましい実践において、この比は、約10以下、約5以下、最も好ましくは約1である。
【0031】
他に指示がない限り、本明細書で使用する用語「阻害活性」およびその関連変形例は、化合物が、本明細書に示される受容体のいずれかに対して拮抗薬、逆作動薬および/または部分作動薬(80%以上の拮抗作用)などとしての機能を果たすが、それらに限定されないことを意味し、例えば、式Iの化合物は、Kiが約1マイクロモル以下の結合親和性を示し、好ましい実践は、前記の受容体のいずれかに対して約100ナノモル(nM)以下、約50nM以下、約20nM以下、最も好ましくは約10nM以下のKiを有する。
【0032】
上記のように、第2の成分には、薬学的に許容できる式Iの塩、例えば、酸付加塩、塩基付加塩、ならびにそれらのプロドラッグおよび溶媒和物も含まれる。薬学的に許容できる式Iの化合物の酸付加塩の例は、塩酸、p−トルエンスルホン酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、サリチル酸、シュウ酸、臭化水素酸、リン酸、メタンスルホン酸、酒石酸、リンゴ酸塩、ジ−p−トルオイル酒石酸、およびマンデル酸の塩であるが、これらに限定されるものではない。他の可能な酸付加塩は、例えば、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩または重硫酸塩、リン酸塩または酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1.1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)塩)などの、薬学的に許容できる陰イオンを含む塩である。
【0033】
式Iの化合物は、光学中心(例えば、指示された7および9a位において)を有することがあるため、様々なエナンチオマー立体構造で出現することがある。本明細書で定義する第2の成分には、式Iのそのような化合物のすべてのエナンチオマー、ジアステレオマー、ならびに他の立体異性体および光学異性体、ならびにそれらのラセミおよび他の混合物が含まれる。例えば、式Iの化合物には、(R)および(S)エナンチオマーならびにシスおよびトランス異性体が含まれる。さらに、本明細書で定義される第2の成分には、式Iの化合物のすべての放射標識体が含まれる。好ましい放射標識化合物は、放射標識がH、11C、14C、18F、123Iおよび125Iから選択される化合物である。そのような放射標識化合物は、代謝薬物動態研究ならびに動物およびヒトにおける結合アッセイにおける研究および診断ツールとして有用である。
【0034】
別の実施態様において、第2の成分は、式Iの化合物であって、D2、5HT1Bまたは5HT2A結合のアッセイにおいて、固有の有効性が約1マイクロモル以下であるKiを示し、約100ナノモル(nM)以下、約50nM以下、約20nM以下、最も好ましくは約10nM以下のKiを示すことが好ましい化合物を対象とする。この点に関して、アッセイは、当技術分野において知られているか、あるいは当技術分野から適応できるアッセイである。
【0035】
好ましい実施態様において、式Iの化合物は下式を有し、
【0036】
【化5】

式中、Zは、下式の
【0037】
【化6】

であり、Xは、酸素であり、nは、0であり、Rは、水素であり、Rは、水素またはハロゲンであり、Rは、水素または(C〜C)アルキルである。
【0038】
より好ましい実施態様において、式Iの化合物中のZは、下式であり、
【0039】
【化7】

式中、Xは、酸素であり、Yは、メチレンであり、nは、0であり、Rは、水素であり、Rは、水素またはハロゲンであり、Rは、水素または(C〜C)アルキルである。別の好ましい実施態様において、Rは、水素であり、Rは、水素であり、
は、
a)(C〜C)アルキル基、
b)(C〜C)シクロアルキル基、または
c)5〜6員複素環基であり、
基a)、b)またはc)はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリール、5〜6員複素環、アミノ、ハロゲンまたはヒドロキシ基のいずれかで置換されていてもよい。
【0040】
は、
a)非置換であるか、あるいはフェニル、シクロプロピル、メトキシのうち1つで置換されているか、あるいは5〜6員複素環(前記複素環は、少なくとも1つの窒素または酸素原子を有する)で置換されていてもよい(C〜C)アルキル、
b)非置換(C〜C)シクロアルキル基、または
c)非置換であるか、あるいは(C〜C)アルキルまたは(C〜C)アルコキシで置換されていてもよい5〜6員複素環[前記5〜6員複素環c)は、少なくとも1つの窒素原子ならびに窒素、酸素およびイオウから選択される1つまでの他のヘテロ原子を有する]であることがより好ましく、さらに、
は、
a)非置換Cアルキル;メトキシで置換されているCアルキル;フェニルまたはシクロプロピルで置換されている(C〜C)アルキル;窒素または酸素原子を有する5員複素環で置換されている(C〜C)アルキル;あるいは少なくとも1個の窒素を有する6員複素環で置換されている(C〜C)アルキル;
b)非置換シクロプロピル;またはc)非置換であるか、あるいはメチルまたはメトキシで置換されていてもよい5〜6員複素環[前記5〜6員複素環c)は、少なくとも1つの窒素原子ならびに窒素、酸素およびイオウから選択される1つまでの他のヘテロ原子を有し、前記(C〜C)アルキルは、メチルであり、前記(C〜C)アルコキシは、メトキシである]であることがより好ましい。
【0041】
第2の成分の別の好ましい実施態様において、Zは、下式であり、
【0042】
【化8】

式中、Xは、酸素であり、Yは、メチレンであり、nは、0であり、Rは、(C〜C)アルキルであり、Rは、a)(C〜C)アルキル基、またはb)(C〜C)シクロアルキル基であり、基a)またはb)はどちらも、非置換であるか、あるいは1つまたは複数の(C〜C)アルコキシまたはアミノ基で置換されていてもよい。アミノ基は、式−NR(RおよびRは、各々独立して水素または(C〜C)アルキルである)を有することが好ましく、Rは、a)非置換であるか、あるいは1つまたは複数のメトキシまたはアミノ基(Rは、水素であり、Rは、メチルである)で置換されている(C〜C)アルキル基、またはb)非置換(C〜C)シクロアルキル基であることがより好ましい。
【0043】
第2の成分のさらに別の好ましい実施態様において、Zは、下式であり、
【0044】
【化9】

式中、Xは、酸素であり、Yは、メチレンであり、nは、0であり、RとRは共に、各々水素またはハロゲンであり、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、i)飽和3〜7員単環[前記環i)は、非置換であるか、あるいは1つまたは複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、またはヒドロキシ基で置換されている]を形成する。あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、1つの追加の窒素、イオウまたは酸素原子を有する非置換5〜6員環を形成する。あるいは、Rは水素であり、Rは、ハロゲンであり、Rは、a)(C〜C)アルキル、b)(C〜C)シクロアルキル基[基a)またはb)はいずれも、非置換であるか、1つまたは複数の、シクロプロピル、ハロゲン、ヒドロキシ、5〜6員複素環基(前記5〜6員複素環基は、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のメチル基で置換されていてもよい)、またはフェニル(前記フェニルは、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい)のいずれかで置換されていてもよい]であるか、あるいは、Rは、c)5員複素環基である。Rは、フッ素であり、Rは、水素またはメチルであることが好ましい。
【0045】
第2の成分のさらに別の好ましい実施態様において、Zは、下式であり、
【0046】
【化10】

式中、Xは、酸素であり、Yは、メチレンであり、nは、0であり、Rは、水素であり、Rは、ハロゲンであり、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、i)飽和3〜7員単環[単環は、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のフェニル、(C〜C)アルキル、または(C1〜4)アルコキシ(C1〜4)アルキル基で置換されていてもよい]、またはii)非置換であるか、1つまたは複数の(C〜C)アルキル基で置換されていてもよい、追加の窒素原子または酸素原子を有する5〜6員環を形成する。
【0047】
式Iの化合物において、NRによって形成されるどの環においても、(a)1つ以下の環酸素原子が存在し、(b)どのヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシアルキル、シアノ、アミノおよびアルキルアミノ部分も、任意の環窒素原子と直接結合しておらず、(c)別の環炭素と二重結合を作るどの環炭素および芳香族環系のどの部分も、環酸素原子または環窒素原子と結合することができない。
【0048】
他に指示がない限り、本明細書で使用する以下の用語およびそれらの関連変形例は、割り当てられた意味を代表的に有する。
【0049】
「ハロゲン」および「ハロ」などには、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが含まれる。
【0050】
用語「アルコキシ」、「アルコキシアルキル」および「アラルキル」中に現れる場合を含む「アルキル」には、直鎖または分岐鎖部分を有する飽和の一価炭化水素基が含まれる。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、およびt−ブチルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0051】
「メチレン」は、二価の基−(CH−を指し、ここでpは、1(メチレン)、2(ジメチレン)または3(トリメチレン)である。
【0052】
「シクロアルキル」には、非芳香族飽和環式アルキル部分が含まれ、アルキルは、上記で定義した通りである。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチル、ならびに、それぞれ2または3個の環からなる非芳香族飽和炭素環式基であるビシクロアルキルおよびトリシクロアルキル基(前記環は、少なくとも1つの炭素原子を共有する)が含まれるが、これらに限定されるものではない。本発明の目的のため、特に指示のない限り、ビシクロアルキル基には、スピロ基および縮合環基が含まれる。ビシクロアルキル基の例には、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−1−イル、ノルボルニル、スピロ[4.5]デシル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.3]オクチル、およびスピロ[4.2]ヘプチルが含まれるが、これらに限定されるものではない。トリシクロアルキル基の例は、アダマンタニルである。また、シクロアルキル基には、1つまたは複数のオキソ部分で置換されている基が含まれる。オキソ部分のあるそのような基の例は、オキソシクロペンチルおよびオキソシクロブチルである。
【0053】
「アリール」には、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、およびフルオレニル、ならびに少なくとも1つの環が芳香族である縮合環基などの、1つの水素の除去によって芳香族炭化水素から誘導される有機基が含まれる。
【0054】
「複素環」は、各々がO、SおよびNから選択される1つまたは複数のヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子を含む環式基を指す。また、複素環基には、1つまたは複数のオキソ部分で置換されている環系が含まれる。複素環基の例は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼピニル、ピペラジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、キノリジニル、キヌクリジニル、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシル、1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノニル、1,4−ジオキサ−スピロ[4.3]オクチルおよび1,4−ジオキサスピロ[4.2]ヘプチルである。
【0055】
「ヘテロアリール」は、1つまたは複数のヘテロ原子(O、S、またはN)、好ましくは1〜4個のヘテロ原子を含む芳香族基を指す。1つまたは複数のヘテロ原子を含み、基の少なくとも1つの環が芳香族である多環式基は、「ヘテロアリール」基である。また、本発明のヘテロアリール基には、1つまたは複数のオキソ部分で置換されている環系が含まれてよい。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、イソインドリル、1−オキソイソインドリル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、ジヒドロイソキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ベンゾフリル、フロピリジニル、ピロロピリミジニル、およびアザインドリルである。
【0056】
上記で列挙した化合物から誘導される上記の基は、可能であればC原子またはN原子を介して結合してもよい。例えば、ピロールから誘導される基は、ピロール−1−イル(Nを介して結合)またはピロール−3−イル(Cを介して結合)であってよい。また、基に言及する用語は、すべての可能な互変異性体を包含する。
【0057】
「アミノ」には、式−NR(RおよびRは、各々独立して水素または(C〜C)アルキルである)の部分が含まれる。
【0058】
式Iの好ましい化合物の例は、(7R,9aS)−トランスまたは(7S,9aS)−シスと定義される絶対立体化学的配置を有する化合物である。式Iの好ましい化合物には、
(7R,9aS)−トランス−シクロヘキシル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−(エチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミノ)−エタノール、
(7R,9aS)−トランス−7−[6−(2,6−ジメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−1−(1−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−4−フェニル−ピペリジン−4−イル)エタノン、
(7R,9aS)−トランス−シクロプロピル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−シクロプロピルメチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−(4−クロロ−ベンジル)−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチル]−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(6−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−7−[6−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−アミン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−ピロリジン−1−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−7−(6−アゼパン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(3−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−チアゾール−2−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(3−メチル−イソオキサゾール−5−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(5−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(1H−ピラゾール−3−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピリジン−2−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロプロピルメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピリミジン−4−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(1−フェニル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピリジン−3−イルメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピリジン−3−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−チアゾール−2−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−チアゾール−2−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(3−メチル−ピリジン−4−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(5−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(1H−ピラゾール−3−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−メトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ピリジン−2−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−シクロプロピルメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ピリミジン−4−イル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジエチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピロリジン−3−オール、
(7S,9aS)−シス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロペンチル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−N−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−N,N’−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−アジリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−7−(5−アゼパン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−tert−ブチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−tert−ブチル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−チアゾリジン−3−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−イミダゾール−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロヘキシル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−エチル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジメチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−エチル−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロペンチル−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−アジリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−シクロヘキシル−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−シクロヘキシル−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ジメチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(R)−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(S)−ピロリジン−3−オール、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロヘキシル−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピロリジン−(S)−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピペリジン−4−オール、
(7S,9aS)−シス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピロリジン−(R)−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−3−イルメチル}−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−エチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−3−イルメチル}−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ベンジル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジイソプロピル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2a]ピラジン、
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(6−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、および
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミン
が含まれる。
【0059】
式Iの最も好ましい化合物は、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジエチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−エチル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロペンチル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−アジリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−tert−ブチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−エチル−メチル−アミン、
(7S,9aS)−シス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−シクロヘキシル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−(エチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミノ)−エタノール、
(7R,9aS)−トランス−7−[6−(2,6−ジメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−(1,2−ジメチル−プロピル)−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(S)−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(R)−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピペリジン−4−オール、
(7R,9aS)−トランス−シクロプロピル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−シクロプロピルメチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(6−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−ジメチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミン、
(7R,9aS)−トランス−7−[6−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−アミン、
(7R,9aS)−トランス−7−(6−アゼパン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンn−2−イルメチル}−ピロリジン−1−イル−アミン、
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロヘキシル−メチル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(S)−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(R)−ピロリジン−3−オール、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ベンジル−アミン、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、および
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
である。
【0060】
式Iの化合物は、塩基性の性質である。したがって、本発明は、非定型抗精神病薬または塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、パモ酸塩、すなわち1−1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ)−3−ナフトエ酸)塩などの薬学的に許容できる式Iの酸付加塩によるそれらの塩を企図している。
【0061】
上記の適例を含む式Iの化合物は、同時係属出願第60/453,925号に記載のように調製され、その内容は、参照により組み込まれるものとする。
【0062】
第1の成分および第2の成分は、CNS障害を治療するのに有効な量で存在する。より具体的に、第1および第2の成分の用量の選択は、患者への苦痛の除去または患者の障害または状態に伴う症状の軽減を提供することができる量である。よく知られているように、各成分の用量は、効力、投与の様式、患者の年齢および体重、治療される状態の重症度などのいくつかの要素によって異なる。これは、当業者の範囲内にあると考えられる。
【0063】
好ましい実施態様において、第1の成分の第2の成分に対するモル比は、約0.1:1.0〜約1.0:0.1、より好ましくは約0.2:1.0〜約1.0:0.2、最も好ましくは約0.5:1.0〜1.0:0.5である。
【0064】
第1の成分の用量の例は、参照により明らかに組み込まれている上述の特許またはthe Physicians Desk Reference、第57版、Thompson 2003に記載されている。
【0065】
非定型抗精神病薬の例についての用量および一部の好ましい用量についての一般的概要は、本明細書で提供される。このリストは、完全であることを意図しておらず、単に、本発明の望ましい組合せのいずれかについてのガイドラインである。
【0066】
望ましくは、ジプラシドンが第1の成分として選択される場合、1日量は、ジプラシドン約5mg〜約400mgを含むことが好ましい。ジプラシドンが第1の成分である場合、医薬組成物は、ジプラシドン約20mg〜約320mgを含むことがより好ましく、各投与量は、ジプラシドン約20mg〜約160mgを含むことがより好ましく、約20mg〜約80mgを含むことが最も好ましい。この実施態様において、第1の成分の各投与量は、ジプラシドン約20mg〜約320mgを含むことがより好ましく、各投与量は、ジプラシドン約20mg〜約160mgを含むことがより好ましく、各投与量は、ジプラシドン約20mg〜約80mgを含むことが最も好ましい。小児用量は、健全な医学的判断を用いる熟練した医師によって判断されるように、約0.5mg〜約200mgなどより少量であってよい。この剤形によって、全1日用量を、例えば、1または2回の経口投与量で投与することが可能になる。
【0067】
オランザピン:約0.25〜約100mg、1日1回;好ましくは、約1〜約30mg、1日1回;最も好ましくは、約1〜約25mg1日1回。
【0068】
クロザピン:約12.5〜約900mg毎日;好ましくは、約150〜約450mg毎日。
【0069】
リスペリドン:約0.25〜約16mg毎日;好ましくは、約2〜8mg毎日。
【0070】
セルチンドール:約0.01〜約1.0mg/kg毎日。
【0071】
クエチアピン:約1.0〜約40mg/kg1日1回または分割投与量で投与。
【0072】
アセナピン:約0.005〜約60mg1日当たり全量、単回投与として、または分割投与量で投与。
【0073】
式Iの化合物は、抗精神病薬との組合せで有効量で存在する。式Iの化合物は、約0.1〜約200mgの量で医薬組成物中に存在することが好ましい。
【0074】
本発明の医薬組成物は、2つだけの成分、すなわち非定型抗精神病薬および式Iの化合物を含有することがある。しかしながら、それらは、薬学的に許容できる担体と一緒に存在することが好ましい。それらは、単回投与かまたは複数回投与で、薬学的に許容できる担体との組合せで投与することができる。適当な医薬担体には、不活性な固体希釈剤または充填剤、滅菌水溶液および様々な有機溶媒が含まれる。次いで、それによって形成される医薬組成物は、錠剤、散剤、トローチ剤、液体調製物、シロップ剤、注射用液剤などの様々な剤形で容易に投与することができる。これらの医薬組成物は、矯味剤、結合剤、賦形剤などの追加の成分を含有していてもよい。したがって、本発明の化合物は、経口、口腔、鼻腔内、非経口(例えば、静脈内、筋肉内または皮下)、経皮(例えば、パッチ)または直腸投与のためか、あるいは吸入またはガス吸入による投与に適している形態で製剤化することができる。
【0075】
経口投与の場合、医薬組成物は、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、充填剤(例えば、乳糖、微結晶性セルロースまたはリン酸カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ)、崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンまたはデンプングリコール酸ナトリウム)、または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容できる賦形剤と一緒に従来の手段によって調製される、例えば、錠剤またはカプセル剤の形態をとることができる。錠剤は、当技術分野においてよく知られている方法によってコーティングすることができる。経口投与のための液体調製物は、例えば、液剤、シロップ剤もしくは懸濁剤の形態をとるか、あるいは使用前の水または他の適当な媒体による構成のために乾燥製品として提供することができる。そのような液体調製物は、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロースまたは水素化食用脂肪)、乳化剤(例えば、レシチンまたはアカシア)、非水性媒体(例えば、アーモンド油、油状エステルまたはエチルアルコール)、および保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸)などの薬学的に許容できる添加剤と一緒に従来の手段によって調製することができる。
【0076】
口腔投与の場合、組成物は、従来の方法で製剤化された錠剤またはトローチ剤の形態をとることができる。
【0077】
上文で定義される本発明の医薬組成物は、従来のカテーテル処置技法または注入を用いることを含む注射による非経口投与のために製剤化することができる。注射用の製剤は、追加の保存剤と一緒に、単位剤形で、例えば、アンプルまたはマルチドーズ容器中に提供することができる。注射用の製剤は、油状または水性媒体中の懸濁剤、液剤または乳剤のような形態をとることができ、懸濁化剤、安定剤および/または分散剤などの製剤化物質を含有することができる。あるいは、医薬組成物は、使用前の適当な媒体、例えば、滅菌したパイロジェンフリーの水による再構成用の粉末形態であってよい。
【0078】
他の態様において、本発明は、シクロデキストリンなどの材料中に本発明の化合物の塩の包接錯体を含み、溶液として(例えば、注射用または鼻腔内用として)ヒト患者に投与するのに適している物質の医薬組成物を提供する。式Iの化合物あるいは非定型抗精神病薬または双方は、シクロデキストリンと会合することができる。しかしながら、式Iの化合物がシクロデキストリンと会合していることが好ましい。好ましい実施態様において、前記包接錯体は、前記錯体によって提供される式Iの化合物と抗精神病薬の組合せの量が、水中で40%w/vのシクロデキストリン濃度で測定される場合、少なくとも2.5mgA/mlの式Iの化合物および抗精神病薬の全量を提供する。シクロデキストリン中の化合物の包接錯体は、乾燥により、通常は凍結乾燥により最初に単離することができる。単離された乾燥包接錯体は、2年間以上も室温にて保存し、必要に応じて製品溶液に再構成することができる。製品溶液が必要とされる場合、患者に対する経口または非経口投与に必要な強度の溶液を生成するのに十分な量で単離包接錯体を水(または他の水性媒体)に溶かすことによって作成することができる。非経口投与が選ばれた投与経路である場合、筋肉内注射が好ましい。
【0079】
化合物は、口腔内で組合せを放出するように設計された高速分散剤形((fast dispersing dosage forms:fddf)として製剤化することができる。これらは、迅速に溶けるゼラチンをベースとしたマトリクスを用いて製剤化されることが多い。これらの剤形はよく知られている。大部分の高速分散剤形は、担体または構造形成剤としてゼラチンを利用する。通常、ゼラチンは、剤形に十分な強度を与え、包装から取り出す間の破損を防ぐために使用されるが、いったん口に入ると、ゼラチンは、剤形の即時溶解を可能にする。あるいは、同じ効果のために、様々なデンプンが使用される。
【0080】
また、本発明の組合せにおける式Iの化合物および非定型抗精神病薬は、例えばカカオ脂または他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する、坐剤または保留浣腸剤などの直腸組成物に製剤化することができる。
【0081】
鼻腔内投与または吸入による投与の場合、本発明の式Iの化合物および非定型抗精神病薬は、患者によって圧搾または排出されるポンプスプレー容器からの溶液もしくは懸濁液の形態で、または適当な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適当なガスを用いた加圧容器または噴霧器からのエアゾールスプレーとして好都合に送達される。加圧エアゾールの場合、用量単位は、使用量を送達するためのバルブを提供することによって決定することができる。加圧容器または噴霧器は、活性化合物の溶液または懸濁液を含有することができる。式Iの化合物および抗精神病薬ならびに乳糖またはデンプンなどの適当な粉末基剤の粉末ミックスを含有する吸入器(inhaler)または吸入器(insufflator)で使用するためのカプセル剤およびカートリッジ(例えば、ゼラチン製)を製剤化することができる。
【0082】
前記の状態(例えば、うつ病)の治療のため平均的な成人したヒトに経口、非経口または口腔内投与するための本発明の活性化合物の提案される総投与量は、単位投与量当たり抗精神病薬と式Iの化合物の組合せ約0.05〜約200mgであり、例えば、1日当たり1〜4回投与される。
【0083】
平均的な成人したヒトにおける前記の状態(例えば、片頭痛)を治療するためのエアゾール製剤は、エアゾールの各使用量すなわち「パフ」が式Iの化合物約20mg〜約1000mgおよび非定型抗精神病薬約1〜約1000mg(選択された非定型抗精神病薬に応じて)を含有するように構成されることが好ましい。エアゾールによる全1日投与量は、約100mg〜約10mgの範囲内とする。投与は、1日数回、例えば、2、3、4または8回であってよく、例えば、毎回1、2または3ドーズが投与される。
【0084】
注目すべきことに、式Iの化合物と抗精神病化合物との組合せは、これまでに示した経路のいずれかにより単独かまたは薬学的に許容できる担体との組合せで投与することができ、そのような投与は、単一の剤形と複数の剤形双方で行うことができる。より詳細には、活性な組合せは、多種多様な異なる剤形で投与することができ、すなわち、様々な薬学的に許容できる不活性な担体と組み合わせることができる。経口医薬品製剤は、そのような目的で一般に用いられるタイプの様々な物質により適当に甘くし、かつ/または味を付けることができる。一般に、式Iの化合物は、全組成物の約0.5重量%〜約90重量%の濃度レベルでそのような剤形中に存在し、すなわち、式Iの化合物および非定型抗精神病薬は、全組成物の約0.5重量%〜約90重量%の濃度レベル、すなわち、全体として望ましい単位用量を提供するのに十分である量でそのような剤形中に存在する。
【0085】
また、本発明の組合せは、持続放出または高速放出製剤などの制御放出製剤で投与することができる。本発明の組合せのそのような制御放出製剤は、当業者によく知られている方法を用いて調製することができる。投与方法は、患者の状態および必要性の評価後に、主治医または他の当業者によって決定される。
【0086】
本発明の医薬組成物は、即時放出特性と制御放出特性の組合せからなってよい。そのような組成物は、サイズがナノ粒子からマイクロ粒子まで及ぶ活性成分の組合せの形態をとるか、あるいは異なる放出速度の複数のペレットの形態であってよい。本発明の錠剤またはカプセル組成物は、持続または制御放出形態の非定型抗精神病薬および即時放出形態の式Iの第2の治療薬を含有することができる。あるいは、非定型抗精神病薬は、即時放出形態であってよく、式Iの第2の治療薬は、持続または制御放出形態であってよい。
【0087】
また、本発明の組合せは、非経口形態で投与することができる。非経口投与の場合、ゴマもしくはピーナッツ油または水性プロピレングリコール中の液剤、ならびに対応する水溶性の塩の滅菌水性液剤を用いることができる。そのような水性液剤は、必要に応じて適当に緩衝化することができ、液体希釈剤は、十分な食塩水またはグルコースで最初に等張にされる。これらの水性液剤は、静脈内、筋肉内、皮下および腹腔内注射目的に特に適している。これに関して、用いられる滅菌水性媒体はすべて、当業者によく知られている標準技法によって容易に得ることができる。
【0088】
特定の量の活性成分を含む様々な医薬組成物を調製する方法は、知られているか、あるいは本開示に照らして当業者には明らかであろう。例えば、ペレット剤を調製する方法は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、Mack Publishing Company、Easton、Pa.、第19版(1995)に記載されている。持続放出ペレット剤は、即時放出ペレット剤をコーティングするか、あるいはマトリクスシステムを介して調製される。コーティングは、例えば、コーティングパンまたは流動床コータードライヤー中で行うことができる。押出と続く球形化は、医薬品ペレット剤の調製にとって長く知られている方法である(J.W.Conine他、Drug & Cosmetic Ind.106、38〜41(1970))。しかしながら、ペレット化などの他の方法を利用することができる。高速ミキサー造粒機(granulator)、または回転式流動床造粒機(agglomerator)中で粒子を凝集させ、球状の顆粒剤またはペレット剤を作成することができる。これらの方法は、K.W.OlsonおよびA.M.Mehta、Int.J.Pharm.Tech &.Prod.Mfr.6 18〜24、1985によって記載されている。また、ペレット剤は、例えば、C.Vervaet、L.BaertおよびJ.P.Remon、Int.J.Pharm.116、131〜146(1995)に記載のように、湿塊または融液の押出と、続く球形化によって調製することができる。通常、使用される賦形剤は、微結晶性セルロースなどの可塑性のある賦形剤であるが、マンニトールも使用される。一般に、少量のポリマー結合剤が添加される。また、より容易な押出を得るため、ドデシル硫酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤が組み入れられることがある。
【0089】
本発明による医薬組成物は、本発明の治療薬0.1%〜95%、好ましくは1%〜70%を含有することができる。いずれにしても、投与される組成物または製剤は、治療されている対象の状態または疾患を治療するのに有効な量で、本発明による多量の1つまたは複数の治療薬を含有するものとする。
【0090】
本発明の2つの異なる化合物は、同時に、もしくは任意の順序で順次に、または抗精神病薬および式Iの成分を含む単一医薬組成物として同時投与することができる。
【0091】
本発明による医薬組成物は、本発明の治療薬の組合せ約0.1%〜約95%w/w、好ましくは約1%〜約70%を含有することができる。いずれにしても、投与される組成物または製剤は、治療されている対象の状態または疾患を治療するのに有効な量で、本発明による多量の1つまたは複数の治療薬を含有するものとする。
【0092】
本発明の2つの異なる化合物は、同時に、もしくは任意の順序で順次に、または例えば、非定型抗精神病薬および上記に記載の式Iの化合物を含む単一医薬組成物として同時投与することができる。
【0093】
本発明は、別々に投与することができる活性成分の組合せによる本明細書に記載の疾患/状態の治療に関する態様を有するので、本発明は、キット形態で別々の医薬組成物を組み合わせることにも関する。キットには、2つの別々の医薬組成物、すなわち式Iの化合物および抗精神病薬が含まれる。キットには、分割ボトルまたは分割ホイルパケットなどの別々の組成物を入れるための容器が含まれる。通常、キットには、別々の成分の投与説明書が含まれる。キット形態は、別々の成分が、異なる剤形(例えば、経口および非経口)で投与されることが好ましい場合、異なる投与間隔で投与される場合、または処方医師が、組合せの個々の成分の漸増を望む場合は特に有利である。
【0094】
そのようなキットの一例は、いわゆるブリスターパックである。ブリスターパックは、包装産業においてよく知られており、医薬品単位剤形(錠剤、カプセル剤など)を包装するために広く使用されている。一般に、ブリスターパックは、好ましくは透明なプラスチック材料のホイルで覆われている比較的硬い材料のシートからなる。包装プロセス中に、プラスチックホイルに凹部が形成される。凹部は、包装される錠剤またはカプセル剤のサイズおよび形状を有する。次に、錠剤またはカプセル剤は、凹部に入れられ、比較的硬い材料のシートは、凹部が形成された方向から反対のホイルの表面でプラスチックホイルに対して密閉される。結果として、錠剤またはカプセル剤は、プラスチックホイルとシートの間で凹部に密閉される。シートの強度は、凹部上に手で圧力をかけ、それによって凹部の場所で開口部がシートに形成されることにより、錠剤またはカプセル剤をブリスターパックから取り出すことができるような強度であることが好ましい。次いで、錠剤またはカプセル剤は、前記開口部を介して取り出すことができる。
【0095】
キット上の記憶補助を、例えば、数字が、指定された錠剤またはカプセル剤を摂取しなければならない投与計画の日数と一致する錠剤またはカプセル剤に隣接する数字の形態で提供することが望ましいことがある。そのような記憶補助の別の例は、例えば、以下の通り「第1週、月曜日、火曜日、...他...第2週、月曜日、火曜日、...」など、カード上に印刷されたカレンダーである。記憶補助の他の変形例は、熟練した医師には容易に明らかであろう。「1日投与量」は、所与の日に摂取される単一の錠剤もしくはカプセル剤またはいくつかの丸剤もしくはカプセル剤であってよい。
【0096】
本発明の別の具体的実施態様において、それらの意図した使用の順序で一度に1日投与量を投薬するように設計されたディスペンサーが提供される。ディスペンサーは、投与計画の順守をさらに容易にするように、記憶補助を備えていることが好ましい。そのような記憶補助の一例は、投薬された1日投与量の数を示すメカニカルカウンターである。そのような記憶補助の別の例は、例えば、最後の1日投与量が摂取された日付を読み出し、かつ/または次の投与量を摂取する日付を指摘する液晶読み出し、または可聴式督促シグナルと一体となった電池式マイクロチップメモリーである。
【0097】
当然のことながら、第1の成分化合物として単一の非定型抗精神病薬の使用が好ましいものの、必要に応じて、または望ましい場合、2つ以上の非定型抗精神病薬の組合せを第1の成分として使用することができる。
【0098】
本発明の非定型抗精神病薬は、単独、または第2の抗精神病薬、例えば、メシル酸ジプラシドン、またはハロペリドールなどの定型抗精神病薬との組合せで有用である。第2の抗精神病薬が使用される場合、それらは共に、相乗的有効量で患者に投与されることが好ましい。総量は、1日当たり約0.0001〜約1000mg/kgであることが好ましく、1日当たり約0.01〜約100mg/kgであることがより好ましく、1日当たり約0.1〜約60mg/kgであることが最も好ましい。
【0099】
これらの予備処方組成物を均一と呼ぶ場合、活性成分は、組成物が、錠剤、丸剤およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形へ容易に再分割できるように組成物全体に均一に分散されていることを意味する。次いで、この固体予備処方組成物は、本発明の活性成分の各々0.1〜約2000mgを含む上記に記載のタイプの単位剤形に再分割される。典型的な単位剤形は、活性成分約1〜約300mg、例えば、約1、2、5、10、25、50または100mgを含有する。新規組成物の錠剤または丸剤は、コーティングするか、さもなければ混合し、持続性作用の利点を提供する剤形を提供することができる。例えば、錠剤または丸剤は、内部用量成分および外部用量成分を含むことができ、後者は、前者の上の外層の形態である。2つの成分は、胃における崩壊に抵抗する役割を果たし、内部成分を無傷で十二指腸に移行させるか、あるいは内部成分の放出を遅延させる腸溶層によって分離することができる。そのような腸溶層またはコーティングには様々な材料を使用することができ、そのような材料には、セラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料と共に多くのポリマー酸およびポリマー酸の混合物が含まれる。
【0100】
医薬組成物は、1日6回まで、好ましくは1日1〜4回、特に1日2回、最も特に1日1回の投与計画で投与することができる。
【0101】
本明細書で使用する用語「対象」には、ウシ、ヒツジ、ブタ動物などの経済的に重要な動物、特に、肉を生産する動物(または家禽)、および家畜(例えば、ネコおよびイヌ)、スポーツ動物(例えば、ウマ)、動物園動物、およびヒトが含まれ、後者が最も好ましい。
【0102】
本明細書の式Iの化合物と本発明の非定型抗精神病薬の組合せは、統合失調症、うつ病などのCNS疾患を治療するのに有用である。
【0103】
本発明による式Iの化合物との組合せによる非定型抗精神病薬の投与は、式Iの化合物のより低い投与で同じ抗精神病作用を得ることを可能にする。式Iの化合物の用量は、例えば、約25%〜約90%、より好ましくは約40%〜約80%、より好ましくは約50%〜約70%減少することがある。実際、組合せは、相乗作用をもたらし、組合せは、非定型抗精神病薬の単独投与によって得られる向精神作用と比べ、増強された有効性をもたらす。
【0104】
「治療」および「治療すること」は、そのような用語があてはまる障害もしくは状態、またはそのような状態もしくは障害の1つもしくは複数の症状を逆転、軽減、進行を抑制、または予防することを指す。また、本明細書で使用するこの用語は、患者の状態に応じて、障害またはそれに伴う任意の症状の発症を予防することを含む障害を予防すること、および障害または発症に先立つその症状のいずれかの重症度を軽減することを包含する。また、本明細書で使用する用語「治療すること」は、障害の再発を予防することを指す。本明細書で使用する用語「治療」は、「治療すること」が上記で直前に定義されているように、治療する行為を指す。
【0105】
例えば、本明細書で使用する「統合失調症、または統合失調症様もしくは分裂感情障害を治療すること」は、前記障害の1つまたは複数の症状(陽性、陰性、および他の付随する特徴)を治療すること、例えば、それに伴う妄想および/または幻覚を治療することを包含する。統合失調症ならびに統合失調症様および分裂感情障害の症状の他の例には、解体した会話、感情鈍麻、失語症、性快感消失症、不適当な感情、不快な気分(例えば、うつ病、不安症または怒りの形で)、および認知機能障害のいくつかの徴候が含まれる。
【0106】
「哺乳類」は、ヒト、イヌ、およびネコを含むがこれらに限定されない「哺乳類」種の任意のメンバーを指す。
【0107】
「セロトニン作動性神経伝達を変調すること」は、セロトニンが、興奮によってシナプス前細胞により放出され、シナプスを越えてシナプス後細胞を刺激または抑制する神経プロセスを増加もしくは改善する、または低下もしくは遅延させることを指す。
【0108】
「薬物依存」は、ある薬物に対する異常な渇望もしくは欲求、または中毒を意味する。一般に、そのような薬物は、経口、非経口、経鼻または吸入を含む様々な手段のいずれかにより、罹患者によって摂取される。本発明の方法によって治療可能な薬物依存の例は、アルコール、ニコチン、コカイン、ヘロイン、フェノバルビタール、およびベンゾジアゼピン(例えば、バリウム(登録商標))への依存である。
【0109】
本明細書で使用する「薬物依存を治療すること」は、そのような依存および/または渇望を低減または軽減することを意味する。
【0110】
本発明は、そのような治療を必要とするヒトを含む哺乳類において1つまたは複数のCNS障害を治療する方法を提供する。好ましい実践において、本発明は、式Iの化合物およびジプラシドンにより1つまたは複数のCNS障害を治療することができ、例えば、本発明を用いて、統合失調症およびうつ病を治療することができる。
【0111】
本発明のCNS障害対象は、当技術分野において知られている障害であり、個別か、あるいはそれらの任意の組合せでD2、5HT1Bおよび5HT2A受容体に対するリガンド、例えば、拮抗薬、逆作動薬および/または部分作動薬などが適応とされる障害が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0112】
本発明による治療が企図されているCNS障害には、
不安症または統合失調症、例えば、妄想型、解体型、緊張型、未分化型または残遺型の統合失調症;統合失調症様障害;例えば、妄想型または抑うつ型分裂感情障害;妄想性障害;物質誘発性精神障害、例えば、アルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入薬、オピオイド、またはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および分裂型の人格障害などの精神障害が含まれるが、これらに限定されるものではない。不安障害の例には、パニック障害;広場恐怖症;特定恐怖症;社会恐怖症;強迫性障害;心的外傷後ストレス障害;急性ストレス障害、および全般性不安障害が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0113】
ドーパミンアゴニスト療法に伴うハンチントン病およびジスキネジア;パーキンソン病およびレストレスレッグ症候群を含む運動障害。
【0114】
薬物依存:例えば、アルコール、アンフェタミン、コカイン、オピエート、ニコチン中毒。
【0115】
認知の欠如を、その症状として含む障害:例えば、同じ一般年齢集団内の他の個体と比べて、特定の個体における 記憶、知性、または学習および論理能力などの1つまたは複数の認知態様における正常以下の機能。また、例えば、年齢に関連する認知低下で起きる1つまたは複数の認知態様における任意の特定の個体の機能における任意の低下。本発明に従って治療することができる認知の欠如を症状として含む障害の例は、認知症、例えば、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症もしくは他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍または脳外傷に伴う認知症、ハンチントン病またはパーキンソン病に伴う認知症、またはAIDS関連認知症;アルツハイマー関連認知症;譫妄;健忘性障害;心的外傷後ストレス障害;精神遅滞;学習障害、例えば読書障害、算数障害、術後認知低下、または文書表現の障害;注意欠陥/過活動性障害;および年齢に関連する認知低下である。
【0116】
軽症、中等症または重症型の大うつ病エピソード、躁病または混合性気分エピソード、軽躁病気分エピソード;非定型性うつ病エピソード;憂鬱性うつ病エピソード;緊張性うつ病エピソード;分娩後発症性気分エピソード;脳卒中後のうつ病;大うつ病性障害;気分変調性障害;小うつ病性障害;治療抵抗性うつ病、SSRI抵抗性うつ病、月経前不快気分障害;統合失調症の精神病後うつ病性障害;妄想性障害または統合失調症などの精神障害に併発する大うつ病性障害;双極性障害、例えば、双極性I型障害、双極性II型障害、および気分循環性障害などの気分障害または気分エピソード。他のCNS障害には、治療抵抗性うつ病、SSR1不全(SSR1 failures)、自閉症および術後低下が含まれた。
【0117】
本発明による治療の対象となる他の障害には、高血圧症、自閉症、うつ病(例えば、癌患者におけるうつ病、パーキンソン患者におけるうつ病、心筋梗塞後うつ病、亜症候群性うつ病、不妊症女性におけるうつ病、小児うつ病、大うつ病、単一エピソードうつ病、反復性うつ病、児童虐待誘発性うつ病、および分娩後うつ病)、全般性不安障害、恐怖症(例えば、広場恐怖症、社会恐怖症および単純恐怖症)、心的外傷後ストレス症候群、回避性人格障害、早漏、摂食障害(例えば、神経性食欲不振症および神経性過食症)、肥満症、薬物依存(例えば、アルコール、コカイン、ヘロイン、フェノバルビタール、ニコチンおよびベンゾジアゼピン中毒)、群発性頭痛、片頭痛、疼痛、アルツハイマー病、強迫性障害、パニック障害、記憶障害(例えば、認知症、健忘性障害、および年齢に関連する認知低下(ARCD))、パーキンソン病(例えば、パーキンソン病における認知症、神経遮断薬誘発性パーキンソン症および遅発性ジスキネジア)、内分泌障害(例えば、高プロラクチン血症)、血管攣縮(特に、脳血管系における)、小脳性運動失調症、胃腸管障害(運動性および分泌の変化を含む)、統合失調症の陰性症状、分裂感情障害、強迫性障害、躁病、月経前症候群、線維筋肉痛症候群、緊張性尿失禁、トゥーレット症候群、抜毛癖、窃盗癖、男性インポテンス、癌(例えば、小細胞肺癌)、慢性発作性片側頭痛および頭痛(血管障害に伴う)から選択される障害が含まれる。
【0118】
また、本発明は、認知機能障害を治療するために本発明の医薬組成物を使用することに関する。本明細書で使用するこの用語「認知機能」は、学習知覚、言語、注意、情報処理空間能力および記憶(図形的および言語的)などの複数の精神過程を指す。用語認知機能障害は、1つまたは複数の認知機能、例えば、記憶機能、問題解決、見当識、および/または個人の独立して機能する能力に対して影響を与える抽象化の欠損を指す。例には、認知症、外傷を受けた脳損傷によって引き起こされる認知障害、アルツハイマー病、年齢に関連する記憶障害、血管性認知症、他の一般的病状、例えば、ヒト免疫不全ウイルス感染、頭部外傷、パーキンソン病またはハンチントン病に起因する認知症、物質誘発性認知症、複数の病因に起因する認知症などが含まれる。例えば、DSM−IV、第4版、pp.135〜180を参照されたい。
【0119】
また、本発明は、哺乳類、好ましくはヒトにおいてセロトニン作動性神経伝達を変調することによって治療可能な障害または状態を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に、治療有効量の成分Iおよび成分IIの化合物を投与することを含む方法に関する。
【0120】
本発明による治療の対象となる他の障害および状態は、BrightによるWO99/52907に描かれており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0121】
また、本発明は、前記障害/状態を治療するために医薬組成物であって、とりわけ、治療有効量の本発明の化合物を含み、式Iによって定義される化合物および非定型抗精神病薬および薬学的に許容できる担体が含まれることが好ましい医薬組成物に関する。
【0122】
他に指示がない限り、パーセンテージは、乾燥重量による。
【0123】
以下の実施例は、本発明をさらに説明している。
【実施例】
【0124】
(実施例1)
医薬組成物は、薬学的に許容できる担体中でジプラシドンと(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンを混合することによって調製される。組成物は、約2mg〜約200mgジプラシドンの量でジプラシドン、および約2〜200mgの(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンを含有する。組成物は、パーキンソン病または皮質下認知症に伴う精神病の治療のため、毎日、1日2回、1日3回、または1日4回、患者に投与される。
【0125】
(実施例2)
【0126】
【表1】

【0127】
ジプラシドンを酢酸に溶かす。次いで、チャートに規定されている式Iの化合物を酢酸に溶かす。乳糖、メソセルおよびアエロジルを#40メッシュスクリーンに通し、よく混合する。複数の顆粒化技法(3〜4回)を用い、薬物溶液により粉末ブレンドを顆粒化し、顆粒を50℃にて乾燥する。乾燥した顆粒を#60スクリーンに通し、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)で潤滑する。粉末をカプセルに充填する。
【0128】
(実施例3)
【0129】
【表2】

【0130】
ジプラシドン、乳糖およびクロスカルメロース(内)を#60スクリーンに通し、混合する。
【0131】
ジメチルスルホキシドおよび(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンを加熱し、溶液を作る。加熱を続けながらイソプロピルアルコールを加える。PEG3000およびポビドンを加え、透明な溶液を作る。
【0132】
ステップ1の塊をステップ2の溶液と混合し、得られる生成物を#20スクリーンに通し、45℃にて30分間乾燥する。
【0133】
次いで、#40スクリーンに通し、再び45℃にて乾燥する。
【0134】
ステップ4の生成物を、クロスカルメロース(外)、アエロジルおよびステアリン酸マグネシウムと混合し、次いで、顆粒を錠剤に圧縮する。
【0135】
(実施例4)
医薬調製物は、ジプラシドンの持続放出を提供するジプラシドンでコーティングされた不活性コアをそれぞれ有する複数のペレットと(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンおよび1つまたは複数の不活性成分を含有する混合物(混合物は、組成物の持続放出を提供する)を結合させることによって調製される。
【0136】
ジプラシドンの活性ペレットは、イソプロピルアルコールにジプラシドンおよびエチルセルロースを溶かし、25%固体含量の懸濁液を作成することによって作られる。次いで、コアが望ましい薬物効力で均一にコーティングされるまで、流動床プロセッサー中で不活性コア上にジプラシドン溶液を吹き付ける。次いで、活性コアペレットを、乾燥減量が1%以下になるまで、流動床プロセッサー中で乾燥する。次いで、ジプラシドンペレットをメッシュスクリーンに通す。メタクリル酸コポリマー(オイドラギットNE 30D)(30%分散)およびツイーン80を水とイソプロピルアルコールの混合物に溶かす。次いで、タルクおよびステアリン酸マグネシウムを溶液中に分散する。乾燥減量が1%未満になるまで、流動床プロセッサー中でジプラシドンペレット上に懸濁液を吹き付ける。Vブレンダー中でペレットをタルクと混合し、メッシュスクリーンに通す。式Iの化合物混合物は、均一になるまで室温にてブレンダー中で(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン(2〜200mg)、キサンタンガム、マルトデキストリンおよびステアリン酸マグネシウムにより調製する。ジプラシドンペレットを、(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンと混合する。次いで、得られる混合物をカプセルに入れる。
【0137】
(実施例5)
懸濁液製剤は、オーバーヘッドスターラーにより約200rpmにて撹拌しながら、70℃まで水を加熱し、続いてメチルパラベンを加えることによって調製する。メチルパラベンが完全に溶けた後、温度を約30℃まで下げる。次いで、以下の成分、すなわちキサンタンガム、キシリトール、無水クエン酸、クエン酸三ナトリウム二水和物、ポリソルベート80、NaCl、塩酸ジプラシドン、(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジンを順番に加える。
【0138】
当然のことながら、本発明は、本明細書に記載の特定の実施態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって規定されるこの新規な概念の精神および範囲を逸脱することなく様々な変更および改良を行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療有効量の非定型抗精神病薬および下式を有する化合物、
【化1】

またはその(R)もしくは(S)エナンチオマー、またはそのシスもしくはトランス異性体、または薬学的に許容できるその、もしくは上記のいずれかの塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、ならびに医薬担体を含む医薬組成物
[式中、mは、0または1であり、Zは、下式の
【化2】

であり、ここで、Rは、水素または(C〜C)アルコキシであり、Rは、水素、ヒドロキシ、または(C〜C)アルコキシであり、Rは、(C〜C)アルコキシであり、
Xは、酸素またはNR(Rは、水素または(C〜C)アルキルである)であり、
Yは、メチレン(nは、0、1または2である)であるか、または酸素、窒素もしくはイオウ(nは、2、3または4である)であり、
およびRは、各々独立して水素、ハロゲン、または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシもしくは(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル基であり、それらの基はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数のハロゲンで置換されていてもよく、
およびRは、各々独立して水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、または5〜6員複素環基であり、それらの基はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリール、5〜6員複素環、アミノ、ハロゲンまたはヒドロキシ基のいずれかで置換されていてもよいか、あるいは、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
3〜7員の場合により不飽和の単環、または
4〜10員の場合により不飽和の多環を形成し、前記単環または多環は、窒素、酸素およびイオウから選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を有していてもよく、
前記環(i)または(ii)はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C13)アラルキル、5〜10員ヘテロアリール、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、またはハロゲン基で置換されていてもよい]。
【請求項2】
非定型抗精神病薬は、ジプラシドン、アセナピン、オランザピン、クロザピン、リスペリドン、アミスルプリド、クエチアピン、アリピプラゾール、セルチンドール、またはミルタザピンである請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
抗精神病薬は、ジプラシドンである請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
式Iの化合物は、以下の構造を有し、
【化3】

式中、Zは、下式の
【化4】

であり、Xは、酸素であり、nは、0であり、Rは、水素であり、Rは、水素またはハロゲンであり、Rは、水素または(C〜C)アルキルである
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
は、水素であり、Rは、水素であり、Rは、
a)(C〜C)アルキル基、
b)(C〜C)シクロアルキル基、または
c)5〜6員複素環基であり、
基a)、b)またはc)はいずれも、非置換であるか、あるいは1個または複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリール、5〜6員複素環、アミノ、ハロゲンまたはヒドロキシ基のいずれかで置換されていてもよい
請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
Zは、下式であり、
【化5】

Yは、メチレンであり、Rは、
a)非置換であるか、あるいはフェニル、シクロプロピル、メトキシのうち1つで置換されているか、あるいは5〜6員複素環(前記複素環は、少なくとも1つの窒素または酸素原子を有する)で置換されていてもよい(C〜C)アルキル、
b)非置換(C〜C)シクロアルキル、または
c)非置換であるか、あるいは(C〜C)アルキルまたは(C〜C)アルコキシで置換されていてもよい5〜6員複素環[前記5〜6員複素環c)は、少なくとも1つの窒素原子ならびに窒素、酸素およびイオウから選択される1つまでの他のヘテロ原子を有する]である
請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
は、
a)非置換Cアルキル;メトキシで置換されているCアルキル、フェニルまたはシクロプロピルで置換されている(C〜C)アルキル、窒素または酸素原子を有する5員複素環で置換されている(C〜C)アルキル、あるいは少なくとも1個の窒素を有する6員複素環で置換されている(C〜C)アルキル、
b)非置換シクロプロピル、または
c)非置換であるか、あるいはメチルまたはメトキシで置換されていてもよい5〜6員環[前記5〜6員環c)は、少なくとも1つの窒素原子ならびに窒素、酸素およびイオウから選択される1つまでの他のヘテロ原子を有し、前記(C〜C)アルキルは、メチルであり、前記(C〜C)アルコキシは、メトキシである]である
請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
は、水素であり、Rは、(C〜C)アルキルであり、Rは、
a)(C〜C)アルキル基、または
b)(C〜C)シクロアルキル基であり、
基a)またはb)はどちらも、非置換であるか、あるいは1つまたは複数の(C〜C)アルコキシまたはアミノ基で置換されていてもよい
請求項4に記載の組成物。
【請求項9】
は、
a)非置換であるか、あるいは1つまたは複数のメトキシまたはアミノ基(Rは、水素であり、Rは、メチルである)で置換されている(C〜C)アルキル基、または
b)非置換(C〜C)シクロアルキル基である
請求項9に記載の組成物。
【請求項10】
Zは、下式であり、
【化6】

式中、Yは、メチレンであり、Xは、酸素であり、nは、0であり、Rは、水素であり、Rは、水素であり、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、i)飽和非芳香族3〜7員単環[前記環i)は、非置換であるか、あるいは1つまたは複数の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、またはヒドロキシ基で置換されている]を形成する
請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
Zは、下式であり、
【化7】

式中、Yは、メチレンであり、Xは、酸素であり、nは、0であり、Rは、水素であり、Rは、水素であり、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、iii)非置換5〜6員複素環(複素環は、RおよびRが結合している窒素原子の他に、1つの追加の窒素、または1つのイオウまたは1つの酸素原子を有する)を形成する、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
Zは、下式であり、
【化8】

式中、Yは、メチレンであり、nは、0であり、Rは、ハロゲンであり、Rは、
a)(C〜C)アルキル、
b)(C〜C)シクロアルキル基[基a)またはb)はいずれも、非置換であるか、1つまたは複数の、シクロプロピル、ハロゲン、ヒドロキシ、5〜6員複素環基(前記5〜6員複素環基は、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のメチル基で置換されていてもよい)、またはフェニル(前記フェニルは、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい)のいずれかで置換されていてもよい]であるか、あるいは、Rは、
c)5員複素環基である
請求項4に記載の組成物。
【請求項13】
前記式Iの化合物は、
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−モルホリン−4−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン;
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジエチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ジメチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−エチル−メチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−アミン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロペンチル−メチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−アジリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−tert−ブチル−アミン
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−エチル−メチル−アミン
(7S,9aS)−シス−7−(5−アゼチジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ジメチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−シクロヘキシル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン
(7R,9aS)−トランス−2−(エチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミノ)−エタノール
(7R,9aS)−トランス−7−[6−(2,6−ジメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−(1,2−ジメチル−プロピル)−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(S)−ピロリジン−3−オール
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−(R)−ピロリジン−3−オール
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−ピペリジン−4−オール
(7R,9aS)−トランス−シクロプロピル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン
(7R,9aS)−トランス−シクロプロピルメチル−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−アミン
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−7−(6−ピペリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−ジメチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミン
(7R,9aS)−トランス−7−[6−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルオキシメチル]−2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジン−2−イルメチル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−アミン
(7R,9aS)−トランス−{6−[2−(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ]−ピリジ(7R,9aS)−トランス−7−(6−アゼパン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−2−
(5−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジネン−2−イルメチル}−ピロリジン−1−イル−アミン
(7S,9aS)−シス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−シクロヘキシル−メチル−アミン
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(S)−ピロリジン−3−オール
(7R,9aS)−トランス−1−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−(R)−ピロリジン−3−オール
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(6−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
(7R,9aS)−トランス−[6−(2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−7−イルメトキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−ベンジル−アミン
(7R,9aS)−トランス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン、および
(7S,9aS)−シス−2−ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−7−(5−ピロリジン−1−イルメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン
からなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
1つまたは複数の中枢神経系障害を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に治療有効量の請求項1に記載の組成物を投与することを含む方法。
【請求項15】
統合失調症、統合失調症様障害、分裂感情障害、妄想性障害;物質誘発性精神障害、妄想型の人格障害、分裂型の人格障害、パニック障害、恐怖症、強迫性障害、ストレス障害、全般性不安障害、ハンチントン病、ドーパミンアゴニスト療法に伴うおよびジスキネジア、パーキンソン病、レストレスレッグ症候群を含む運動障害、薬物依存、その症状として認知の欠如を含む障害、認知症、哺乳類における気分障害およびエピソード;妄想型、解体型、緊張型、未分化型、または残遺型の統合失調症を含む不安症または精神障害;統合失調症様障害;妄想型または抑うつ型の分裂感情障害;妄想性障害;アルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入薬、オピオイド、またはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および分裂型の人格障害、パニック障害;広場恐怖症;特定恐怖症;社会恐怖症;強迫性障害;心的外傷後ストレス障害;急性ストレス障害;アルコール、アンフェタミン、コカイン、オピエートに対する薬物依存、ニコチン中毒;その症状として認知の欠如、1つまたは複数の認知態様における正常以下の機能を含む障害;同じ一般年齢集団内の他の個体と比べて、特定の個体における記憶、知性、または学習および論理能力の欠如;1つまたは複数の認知態様における任意の特定の個体の機能の低下、年齢に関連する認知低下;認知症、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症または他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍または脳外傷に伴う認知症、ハンチントン病またはパーキンソン病に伴う認知症、またはAIDS関連認知症;アルツハイマー関連認知症;譫妄;健忘性障害;心的外傷後ストレス障害;精神遅滞;学習障害、例えば読書障害、算数障害、または文書表現の障害;注意欠陥/過活動性障害;および年齢に関連する認知低下;気分障害または気分エピソード;軽症、中等症または重症型の大うつ病エピソード、躁病または混合性気分エピソード、軽躁病気分エピソード;非定型性うつ病エピソード;憂鬱性うつ病エピソード;緊張性うつ病エピソード;分娩後発症性気分エピソード;脳卒中後のうつ病;大うつ病性障害;気分変調性障害;小うつ病性障害;月経前不快気分障害;統合失調症の精神病後うつ病性障害;精神障害に併発する大うつ病性障害;妄想性障害または統合失調症;双極性障害、双極性I型障害、双極性II型障害、および気分循環性障害、D2、5HT1B、および5HT2A受容体のいずれかまたはすべての阻害による治療の対象となる障害;高血圧症、うつ病;癌患者におけるうつ病、パーキンソン患者におけるうつ病、心筋梗塞後うつ病、亜症候群性うつ病、不妊症女性におけるうつ病、小児うつ病、大うつ病、単一エピソードうつ病、反復性うつ病、児童虐待誘発性うつ病、および分娩後うつ病、全般性不安障害、恐怖症;広場恐怖症、社会恐怖症および単純恐怖症、心的外傷後ストレス症候群、回避性人格障害、早漏、摂食障害;神経性食欲不振症および神経性過食症、肥満症、薬物依存、アルコール、コカイン、ヘロイン、フェノバルビタール、ニコチンおよびベンゾジアゼピン中毒、群発性頭痛、片頭痛、疼痛、アルツハイマー病、強迫性障害、パニック障害、記憶障害;認知症、健忘性障害、および年齢に関連する認知低下(ARCD)、パーキンソン病;パーキンソン病における認知症、神経遮断薬誘発性パーキンソン症および遅発性ジスキネジア、内分泌障害;高プロラクチン血症、血管攣縮、脳血管系における血管攣縮、小脳性運動失調症、運動性および分泌の変化を含む胃腸管障害、統合失調症の陰性症状、分裂感情障害、強迫性障害、躁病、月経前症候群、線維筋肉痛症候群、緊張性尿失禁、トゥーレット症候群、抜毛癖、窃盗癖、男性インポテンス、癌、小細胞肺癌、慢性発作性片側頭痛および血管障害に伴う頭痛からなる群から選択される障害を治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に治療有効量の請求項1に記載の組成物を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2007−519705(P2007−519705A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−550332(P2006−550332)
【出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000106
【国際公開番号】WO2005/082370
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】