説明

CRTH2モジュレーター

喘息および呼吸器疾患など様々な疾患を治療するに有用なCRTH2モジュレーター、特にCRTH2のアンタゴニストを開示する。本発明化合物は、式Iとして記載されている範囲に属する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物またはその医薬上許容される塩;
【化1】

但し、式Iの化合物は、5−[[6−メトキシ−3−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル]メチル]−α,α−ジメチル−2H−テトラゾール−2−酢酸[CAS登録No.1097838−63−5],5−[[5−(ベンゾイルアミノ)−2−チアゾリル]チオ]−2H−テトラゾール−2−酢酸[CAS登録No.1099441−56−1],2−ブチル−1−[[4−[(2−カルボキシベンゾイル)アミノ]フェニル]メチル]−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−酢酸[CAS登録No.114798−40−2]、および、2−ブチル−1−[[4−[(2−カルボキシベンゾイル)アミノ]フェニル]メチル]−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−酢酸[CAS登録No.114773−45−4]から選択される化合物またはその医薬上許容される塩ではないものとし;
式中:
環Aは、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、C3-10脂肪族環および4〜10員ヘテロ環から選択される単環または二環であり;ここで、当該ヘテロアリールまたはヘテロ環は、N、OおよびSから独立して選択される0〜3個の環中ヘテロ原子を含み;
環Bは、フェニルおよび5〜6員ヘテロアリールから選択される単環であり、ここで、当該ヘテロアリールは、N、OおよびSから独立して選択される環中ヘテロ原子を3個まで含み;
環Dは、5員ヘテロアリールであり;ここで
1は、NおよびCから選択され;
2は、NおよびC−R2から選択され;
3は、NおよびCから選択され;
4は、NおよびC−R4から選択され;また、
5は、NおよびC−R5から選択され;
但し、x1またはx3の少なくとも1はNであるが、両方は同時にNではなく;
2は、−H、ハロゲン原子、−NO2、−CN、C1-6脂肪族基、C1-6アルコキシおよびシクロプロピル環から選択され、ここで、R2は、0〜3個の置換基例RAで独立して置換されていてもよく;ここで、
各RAは、ハロゲン原子、−OH、C1-2アルコキシおよびC1-2ハロアルコキシから独立して選択され;
4は、ハロゲン原子、−NO2、−CN、−R6、−OR6、−C(O)R6、−C(O)OR6、−N(R62、−S(O)p6、−S(O)2N(R62、−NR6S(O)26、−C(O)N(R62および−NR6C(O)R6から選択され;
5は、ハロゲン原子、−NO2、−CN、−R6、−OR6、−C(O)R6、−C(O)OR6、−N(R62、−S(O)p6、−S(O)2N(R62、−NR6S(O)26、−C(O)N(R62および−NR6C(O)R6から選択され;
pは、0、1および2から選択される整数であり;
各R6は、−H、C1-6脂肪族基および単環または二環から独立して選択され;ここで、
当該環は、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、C3-10脂肪族環および4〜10員ヘテロ環から選択され;ここで、
6がC1-6脂肪族基である場合、0〜6個の置換基例R7で独立して置換されていてもよく、
6が非芳香族環またはヘテロアリールである場合、0〜6個の置換基例R8で独立して置換されていてもよく、また、
6がアリールである場合、0〜6個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよく;
各R7は、ハロゲン原子、−CN、オキソ、−OR9、−R10、−C(O)R9、−C(O)OR9、−S(O)m9、−N(R92、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)29、−C(O)N(R92および−NR9C(O)R9から独立して選択され;
各R8は、ハロゲン原子、−CN、−NO2、オキソ、C1-6脂肪族基、−R10、−C(O)R9、−C(O)OR9、−OR9、−S(O)m9、−N(R92、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)29、−C(O)N(R92および−NR9C(O)R9から独立して選択され;
各R8'は、ハロゲン原子、−CN、−NO2、C1-6脂肪族基、−R10、−C(O)R9、−C(O)OR9、−OR9、−S(O)m9、−N(R92、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)29、−C(O)N(R92および−NR9C(O)R9から独立して選択され;
各R9は、独立して、水素原子、C1-6脂肪族基および単環または二環から選択され;ここで、
当該環は、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、C3-10脂肪族環および4〜10員ヘテロ環から選択され;ここで、
9がC1-6脂肪族基である場合、0〜6個の置換基例R11で独立して置換されていてもよく、また、
9が環である場合、0〜3個の置換基例R12で独立して置換されていてもよく;
各R10は、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、C3-10脂肪族環および4〜10員ヘテロ環から選択される単環または二環であり、また、
各R10は、0〜3個の置換基例R12で独立して置換されていてもよく;
各R11は、独立して、ハロゲン原子、−CN、−OH、C1-4アルコキシおよびC1-4ハロアルコキシから選択され;
各R12は、独立して、ハロゲン原子、−CN、−OH、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシおよびC1-4ハロアルコキシから選択され;
13は、−H、C1-6脂肪族基および単環または二環から選択され、ここで、当該環は、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、C3-10脂肪族環および4〜10員ヘテロ環から選択され;ここで、
13がC1-6脂肪族基である場合、0〜6個の置換基例R14で独立して置換されていてもよく;
13が非芳香族環またはヘテロアリールである場合、0〜6個の置換基例R15で独立して置換されていてもよく;また、
13がアリールである場合、0〜6個の置換基例R15'で独立して置換されていてもよく;
各R14は、独立して、ハロゲン原子、−CN、オキソ、−OR9、−R10、−C(O)R9、−C(O)OR9、−S(O)m9、−N(R92、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)29、−C(O)N(R92および−NR9C(O)R9から選択され;
各R15は、独立して、ハロゲン原子, −CN, −NO2、オキソ、C1-6脂肪族基、−R10、−C(O)R9、−C(O)OR9、−OR9、−S(O)m9、−N(R92、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)29、−C(O)N(R92および−NR9C(O)R9から選択され;また、
各R15'は、独立して、ハロゲン原子、−CN、−NO2、C1-6脂肪族基、−R10、−C(O)R9、−C(O)OR9、−OR9、−S(O)m9、−N(R92、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)29、−C(O)N(R92および−NR9C(O)R9から選択され;
16およびR17は、それぞれ独立して−H、重水素原子、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキルおよびハロゲン原子から選択されるか、
或いは、R16およびR17は、独立してC1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択され、且つ、R16とR17が、それらが結合している原子と共にシクロプロピル環またはハロシクロプロピル環を形成し;
Lは、メチレン、−C(O)−、−O−、−S(O)m−および−NR1−から選択されるリンカーであり;ここで、
Lがメチレンであるとき、0〜2個の置換基例R18で独立して置換されていてもよく;
mは、0、1または2であり;
1は、−H、C1-6脂肪族基、C3-6環状脂肪族基、−CO(C1-6脂肪族基)、−CO(C3-6環状脂肪族基)、−CO−(フェニル)、ベンジルおよび−CO−(ベンジル)から選択され;ここで、
1がC1-6脂肪族基、−CO−(フェニル)、ベンジルおよび−CO−(ベンジル)から選択されるとき、0〜3個の置換基例RBで独立して置換されていてもよく;ここで、
各RBは、ハロゲン原子、C1-2アルキルおよびC1-2アルコキシから独立して選択され;
各R18は、ハロゲン原子、−CN、C1-6脂肪族基、C1-6ハロ脂肪族基およびC3-6環状脂肪族基から独立して選択されるか;
或いは、各R18はC1-6脂肪族基とC1-6ハロ脂肪族基から独立して選択され、且つ、2つのR18基が、それらに結合している原子と共にシクロプロピル環またはハロシクロプロピル環を形成し;
oは、0、1および2から選択される整数であり;
各JBは、ハロゲン原子、−NO2、−CN、−R19、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH2、−OH、−SH、−NH2、−C(O)R19、−C(O)OR19、−C(O)N(R20)R19、−N(R20)C(O)R19、−OR19、−SR19および−NR1920から独立して選択されるか;
或いは、2つのJB基が、近接する環B中の2つの原子と結合し、当該環中原子と共に、5〜6員へテロ環または5〜6員ヘテロアリールを形成し、当該各環は、0〜2個の置換基例REで独立して置換されていてもよく、ここで、各REは、ハロゲン原子、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、−CNおよび−OHから独立して選択され;
各R20は、−HおよびC1-6脂肪族基から独立して選択され;
各R19は、C1-6脂肪族基、C3-6環状脂肪族基、フェニル、ベンジル、4〜6員ヘテロ環および5〜6員ヘテロアリールから独立して選択され;ここで、
19がC1-6脂肪族基である場合、0〜3個の置換基例RCで独立して置換されていてもよく、ここで、各RCは、ハロゲン原子、−CN、−OH、−NH2、C3-4シクロアルキル、C3-4ハロシクロアルキル、−O(C1-4アルキル)、−O(C3-4シクロアルキル)、−O(C3-4ハロシクロアルキル)、−O(C1-4ハロアルキル)、−NH(C1-4アルキル)、−N(C1-4アルキル)2および−NRVから選択され;ここで、
−NRVは、JBに結合される環中N原子を含む4〜6員ヘテロ環であり、また、ここで、当該ヘテロ環は、環中にOおよびNから選択される0〜2個のヘテロ原子を追加的に含み;
19がヘテロ環またはヘテロアリールであるとき、環中にN、OおよびSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含み;
19がフェニルである場合、0〜3個の置換基例RDで独立して置換されていてもよく、ここで、各RDは、ハロゲン原子、C1-4脂肪族基、−CN、−OH、−NH2、−O(C1-4アルキル)、−NH(C1-4アルキル)および−N(C1-4アルキル)2から独立して選択されるものであり;また、
19が非芳香族環またはヘテロアリールである場合、0〜3個の置換基例RD'で独立して置換されていてもよく、ここで、各RD'は、ハロゲン原子、オキソ、C1-4脂肪族基、−CN、−OH、−NH2、−O(C1-4アルキル)、−NH(C1-4アルキル)および−N(C1-4アルキル)2から独立して選択され;
L’は、−Y−SO2−、−NR21SO2−、−SO2NR21−、−Y−C(O)−、−NR21C(O)−および−C(O)NR21−から選択されるリンカーであり;ここで、
Yは、単結合、直鎖状C1-2アルキレンリンカーおよび分枝鎖状C2アルキレンリンカーから選択され、ここで、C1-2アルキレンリンカーは、0〜3個のハロゲン原子で独立して置換されていてもよく;
21は、水素原子、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキルおよびC3-6シクロアルキル環から選択され;
nは、0、1、2および3から選択される整数であり;
各JAは、ハロゲン原子、−NO2、−CN、−R22、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)NH2、−OH、−SH、−NH2、−C(O)R22、−C(O)OR22、−C(O)N(R23)R22、−N(R23)C(O)R22、−OR22、−SR22および−NR2223から独立して選択され;
各R23は、−HおよびC1-6脂肪族基から独立して選択され;
各R22は、C1-6脂肪族基、C3-6環状脂肪族環、フェニル、ベンジル、4〜6員ヘテロ環および5〜6員ヘテロアリールから選択され;ここで、
22がC1-6脂肪族基である場合、0〜3個の置換基例RFで独立して置換されていてもよく、ここで、各RFは、ハロゲン原子、−CN、−OH、−NH2、C3-4シクロアルキル、C3-4ハロシクロアルキル、−O(C1-4アルキル)、−O(C3-4シクロアルキル)、−O(C3-4ハロシクロアルキル)、−O(C1-4ハロアルキル)、−NH(C1-4アルキル)、−N(C1-4アルキル)2および−NRVから独立して選択されるものであり;ここで、
−NRVは、JBに結合されるN原子を環中に含む4〜6員ヘテロ環であり、ここで、当該ヘテロ環は、OおよびNから選択される0〜2個の環ヘテロ原子をさらに含み;
22がヘテロ環またはヘテロアリールである場合、当該環はN,OおよびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を含み;
22が非芳香族環または5〜6員ヘテロアリールである場合、0〜3個の置換基例RGで独立して置換されていてもよく、ここで、
各RGは、ハロゲン原子、オキソ、C1-4脂肪族基、−CN、−OH、−NH2、−O(C1-4アルキル)、−NH(C1-4アルキル)および−N(C1-4アルキル)2から独立して選択されるものであり;また、
22がフェニルである場合、0〜3個の置換基例RG'で独立して置換されていてもよく、ここで、
各RG'は、ハロゲン原子、C1-4脂肪族基、−CN、−OH、−NH2、−O(C1-4アルキル)、−NH(C1-4アルキル)および −N(C1-4アルキル)2から独立して選択されるものである。
【請求項2】
16およびR17が、それぞれ独立して−Hおよびメチルから選択されるか、或いは、R16およびR17が、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成する請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
16およびR17の両方が−Hである請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
環Dが、ピロール、ピラゾールおよびイミダゾールから選択されるものである請求項1〜3の何れかに記載の化合物。
【請求項5】
環Dがピロールであり、且つ、x1またはx3がNである請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
環Dがピロールであり、且つ、x1がNである請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
式IAまたは式IBの化合物から選択されるものである請求項6に記載の化合物。
【化2】

【請求項8】
環Bが、フェニル、チオフェンおよび6員ヘテロアリールから選択されるものである請求項1〜7の何れかに記載の化合物。
【請求項9】
環Bが、フェニル、チオフェンおよびピリジンから選択されるものである請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
環Bがフェニルである請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
Lが、メチレン、−C(O)−および−S−から選択されるものである請求項1〜10の何れかに記載の化合物。
【請求項12】
Lが、メチレンおよび−S−から選択されるものである請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
式IIAまたは式IIBの化合物から選択されるものである請求項12に記載の化合物。
【化3】

【請求項14】
2が、ハロゲン原子、−H、シクロプロピル環、C1-4アルキルおよびC1-4ハロアルキルから選択されるものである請求項1〜13の何れかに記載の化合物。
【請求項15】
2が、C1-4アルキルおよび−Hから選択されるものである請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
2がメチルである請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
構造式IIIAまたは構造式IIIBの化合物から選択されるものである請求項16に記載の化合物。
【化4】

【請求項18】
L’が、−SO2−および−CH2SO2−から選択されるものである請求項1〜17の何れかに記載の化合物。
【請求項19】
L’が−SO2−である請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
oが0である請求項1〜19の何れかに記載の化合物。
【請求項21】
構造式IVAまたは構造式IVBの化合物から選択されるものである請求項20に記載の化合物。
【化5】

【請求項22】
環Aが、フェニル、5〜6員ヘテロアリール、C3-6環状脂肪族基および5〜員ヘテロ環から選択され、ここで、当該ヘテロアリールまたはへテロ環は、NおよびOから選択される1〜2個の環ヘテロ原子を含むものである請求項1〜21の何れかに記載の化合物。
【請求項23】
環Aが、フェニルおよび5〜6員ヘテロ環から選択され、ここで、当該へテロ環は、OおよびNから選択される1〜2個の環ヘテロ原子を含むものである請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
環Aが、フェニル、ピリジン、チオフェン、フラン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンおよびピロリジンから選択されるものである請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
環Aが、フェニル、モルホリンおよびピロリジンから選択されるものである請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
環Aが、フェニル、N−結合モルホリンおよびN−結合ピロリジンから選択されるものである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
構造式VA、VB、VC,VD、VEまたはVFの化合物から選択されるものである請求項26に記載の化合物。
【化6】

【請求項28】
4が、ハロゲン原子、−NO2、−R6、−OR6、−C(O)R6、−C(O)OR6、−N(R62、−S(O)p6、−S(O)2N(R62、−NR6S(O)26、−C(O)N(R62および−NR6C(O)R6から選択されるものである請求項1〜27の何れかに記載の化合物。
【請求項29】
4が、−H、ハロゲン原子、−CN、C1-6脂肪族基、C3-6脂肪族環基、C1-6ハロ脂肪族基、R8'で置換されていてもよいフェニル、R8'で置換されていてもよいベンジル、−OR6および−C(O)R6から選択されるものである請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
4が、−H、ハロゲン原子、−CN、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、−O(C1-4アルキル)、−O(C1-4ハロアルキル)、−O(C3-6シクロアルキル)、−O(フェニル)、−O(置換フェニル)、−O(ベンジル)、−O(置換ベンジル)、−C(O)(C1-4アルキル)、−C(O)(C1-4ハロアルキル)、−C(O)(C3-6シクロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(置換フェニル)、−C(O)(ベンジル)、−C(O)(置換ベンジル)および−C(O)Hから選択されるものであり;ここで、当該各置換フェニルまたはベンジルの環は、0〜4個の置換基例R8'で置換されていてもよい請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
4が、−H、ハロゲン原子、−CN、エチル、メチル、プロピル、トリフルオロエチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、エトキシ、メトキシ、プロピルオキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ベンゾイル、フェニル、フェニルオキシ、メチルカルボニル、エチルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、トリフルオロエチルカルボニルおよび−C(O)Hから選択されるものであり;ここで、当該各ベンゾイル、フェニルまたはフェニルオキシは、0〜4個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよい請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
4が、−H、ハロゲン原子、−CN、エチル、メチル、プロピル、トリフルオロエチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンゾイル、メチルカルボニル、エチルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、トリフルオロエチルカルボニルおよび −C(O)Hから選択されるものであり;ここで、当該各フェニルおよびベンゾイルは、0〜4個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよい請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
4が、−H、ヨード、−CN、メチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ベンゾイル、メチルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、−C(O)Hおよびフェニルから選択されるものであり;ここで、当該フェニルは、0〜2個のハロゲン原子で独立して置換されていてもよい請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
4が、0〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルである請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
4が、0〜2個のフッ素原子で置換されていてもよいフェニルである請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
4が、−H、−CN、メチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ベンゾイル、メチルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、−C(O)H、フェニルおよびフルオロフェニルから選択されるものであり;ここで、当該フルオロフェニルは、0〜2個のフッ素原子でさらに置換されていてもよい請求項33に記載の化合物。
【請求項37】
5が、ハロゲン原子、−CN、0〜4個の置換基例R7で独立して置換されていてもよいC1-6脂肪族基 、C3-6環状脂肪族基、0〜4個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよいフェニル、および0〜4個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよい6員ヘテロアリールから選択されるものである請求項1〜36の何れかに記載の化合物。
【請求項38】
5が、ハロゲン原子、−CN、0〜4個の置換基例R7で独立して置換されていてもよいC1-6アルキル、C3-6環状脂肪族基、0〜4個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよいフェニル、および0〜4個の置換基例R8'で独立して置換されていてもよい6員ヘテロアリールから選択されるものである請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
5が、ハロゲン原子、−CN;ハロゲン原子および−OHから独立して選択される0〜2個の置換基例で置換されていてもよいC1-6アルキル;3〜6員シクロアルキル、フェニルおよび6員ヘテロアリールからなる群より選択され;ここで、当該各フェニルおよび6員ヘテロアリール環は、ハロゲン原子、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシおよび−CNから独立して選択される0〜3個の置換基例で置換されていてもよい請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
5が、ハロゲン原子、−CN、エチル、メチル、プロピル、3〜6員シクロアルキル、フェニル、ピリジンおよびピリミジンから選択され;ここで、当該各メチル、エチルおよびプロピルは、ハロゲン原子または−OHから選択される0〜4個の置換基例で独立して置換されていてもよく;また、当該各フェニル、ピリジンおよびピリミジンは、ハロゲン原子、C1-2アルキル、C1-2ハロアルキル、C1-2アルコキシおよびC1-2ハロアルコキシから独立して選択される0〜4個の置換基例で置換されていてもよい請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
5が、−CN、エチル、メチル、プロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニルおよびピリジンから選択され;ここで、当該各メチル、プロピルおよびエチルは、ハロゲン原子または−OHから選択される0〜2個の置換基例で独立して置換されていてもよく;当該フェニルは、ハロゲン原子または−CF3から選択される0〜2個の置換基例で独立して置換されていてもよく;また、当該ピリジンは、ハロゲン原子、C1-2アルコキシ、C1-2ハロアルコキシおよび−CF3から独立して選択される置換基例で置換されていてもよい請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
5が、−CN、2−ヒドロキシエチル、メチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニルおよびピリジンから選択され;ここで、当該フェニルは、フッ素原子または−CF3から選択される0〜2個の置換基例で独立して置換されていてもよく;また、当該ピリジンは、フッ素原子または塩素原子から選択される0〜1個の置換基例で独立して置換されていてもよい請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
5が、−CN、メチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジン、3−クロロ−4−ピリジニルおよび3−クロロ−2−ピリジニルから選択され;ここで、当該フェニルは、0〜2個のフッ素原子または0〜1個の−CF3で独立して置換されていてもよい請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
環Dがピラゾールであり、且つ、x1およびx2の両方がNである請求項1〜4の何れかに記載の化合物。
【請求項45】
13が、−HおよびC1-6アルキルから選択されるものである請求項1〜44の何れかに記載の化合物。
【請求項46】
13が−Hである請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
oが1または2であり、且つ、JBがハロゲン原子である請求項1〜19の何れかに記載の化合物。
【請求項48】
表1に示されているものから選択される化合物。
【請求項49】
医薬上許容される担体と請求項1〜48の何れかに記載の化合物を含む組成物。
【請求項50】
請求項1〜48の何れかに記載の化合物と、インターロイキンに対する不活性化抗体;可溶性ケモカイン受容体;ケモカイン受容体モジュレーター;ヒスタミンHI受容体アンタゴニストまたは抗ヒスタミン薬;ロイコトリエンD4受容体アンタゴニストまたはロイコトリエンアンタゴニストまたはLTD4アンタゴニスト;PGD2受容体アンタゴニスト;VLA−4アンタゴニスト;コルチコステロイド;免疫抑制薬;非ステロイド抗喘息薬;非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs);シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害薬;ホスホジエステラーゼIV(PDE−IV)阻害薬;オピオイド鎮痛薬;抗血栓薬;ワルファリン誘導体;β−ブロッカー;β−アドレナリン作動薬;ACE阻害薬;血管拡張薬;抗糖尿病薬;インターフェロンベータ製剤;オーラノフィンや金チオグルコースなどの金化合物;TNF阻害薬;多発性硬化症治療薬;5−アミノ安息香酸およびそのプロドラッグ;DNA−アルキル化薬;代謝拮抗薬;微小管崩壊薬;DNA挿入薬;DNA合成阻害薬;DNA架橋薬;ホルモン薬;または細胞増殖抑制薬から選択される1以上の治療薬との組み合わせ;および医薬上許容される担体を含む組成物。
【請求項51】
CRTH2受容体に関係する疾患または病気に罹患した患者を治療する方法であり、当該患者に治療上有効な量の請求項1〜48の何れかに記載の化合物または請求項49〜50の何れかに記載の組成物を投与することを含む方法。
【請求項52】
疾患または病気が、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー、グレーヴス病、急性鼻炎、萎縮性鼻炎または慢性鼻炎、乾酪性鼻炎、肥厚性鼻炎、化膿性鼻炎、乾燥性鼻炎、薬物性鼻炎、膜性鼻炎、クループ性鼻炎、線維素性鼻炎、偽膜性鼻炎、腺病性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎、季節性鼻炎、神経性鼻炎、血管運動神経性鼻炎、鎮咳作用、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、塵埃喘息、慢性喘息、常習性喘息、遅発型喘息、気道過敏性、気管支炎、慢性気管支炎、好酸球性気管支炎、間質性線維症に至る慢性炎症性肺疾患、間質性肺疾患(ILD)、特発性肺線維症、関節リウマチに関係するILD、硬皮性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性副鼻腔炎、結膜炎、アレルギー性結膜炎、嚢胞性線維症、農夫肺、肺線維症、過敏性肺疾患、過敏性肺炎、特発性間質性肺炎、鼻詰まり、鼻ポリープ、中耳炎、炎症に関係する慢性咳、全身性アナフィラキシー、過敏性応答、薬物アレルギー、虫刺アレルギー、食物アレルギー、偏頭痛症状を伴う食物関係アレルギー、鼻カタルまたは皮膚炎、関節炎、リウマチ性関節炎、感染性関節炎、自己免疫性関節炎、血清反応陰性関節炎、脊椎関節症、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、ライター病、変形性関節炎、全身性硬化症、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮膚好酸球増多症、慢性皮膚潰瘍、皮膚エリテマトーデス、接触過敏症、アレルギー性接触性皮膚炎、好酸球性毛包炎、セリアック病、胆嚢炎、クローン病、腸炎、好酸球性胃腸炎、好酸球性食道炎、血清反応陰性関節症に関係する腸疾患、胃炎、炎症性大腸炎、過敏性大腸炎、固形臓器移植に続く急性および慢性の同種移植の拒絶反応、慢性移植片対宿主病、皮膚移植拒絶反応、骨髄移植拒絶反応、炎症、痛覚過敏症、異痛症、神経痛、エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス;橋本甲状腺炎、グレーヴス病、I型糖尿病、好酸球性筋膜炎、高IgE症候群、特発性血小板減少症紫斑病;術後癒着、心臓、脳における虚血/再灌流障害、周縁肢肝炎、肥満細胞症、乳腺炎、膣炎、血管炎、筋炎、好塩基球性白血病、好塩基球増加症またはチャーグ−ストラウス症候群である請求項51に記載の方法。
【請求項53】
喘息を治療するか或いは喘息発作を予防するためのものである請求項52に記載の方法。
【請求項54】
アレルギー性鼻炎を治療するためのものである請求項53に記載の方法。
【請求項55】
慢性閉塞性肺疾患を治療するためのものである請求項54に記載の方法。
【請求項56】
神経痛を治療するためのものである請求項55に記載の方法。
【請求項57】
アトピー性皮膚炎を治療するためのものである請求項56に記載の方法。
【請求項58】
アレルギー性結膜炎を治療するためのものである請求項57に記載の方法。
【請求項59】
クローン病、好酸球性胃腸炎、好酸球性食道炎、炎症性大腸炎または過敏性大腸炎から選択される、胃腸管に関係する疾患または病気を治療するためのものである請求項58に記載の方法。
【請求項60】
さらに、インターロイキンに対する不活性化担体;可溶性ケモカイン受容体;ケモカイン受容体モジュレーター;ヒスタミンHI受容体アンタゴニストまたは抗ヒスタミン薬;ロイコトリエンD4受容体アンタゴニストまたはロイコトリエンアンタゴニストまたはLTD4アンタゴニスト;PGD2受容体アンタゴニスト;VLA−4アンタゴニスト;コルチコステロイド;免疫抑制薬;非ステロイド抗喘息薬、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs);シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害薬;ホスホジエステラーゼIV(PDE−IV)阻害薬;オピオイド鎮痛薬;抗血栓薬;ワルファリン誘導体、β−ブロッカー;β−アドレナリン作動薬;ACE阻害薬;血管拡張薬;抗糖尿病薬;インターフェロンベータ製剤;オーラノフィンや金チオグルコースなどの金化合物;TNF阻害薬;多発性硬化症治療薬;5−アミノ安息香酸およびそのプロドラッグ;DNA−アルキル化薬;代謝拮抗薬;微小管崩壊薬;DNA挿入薬;DNA合成阻害薬;DNA架橋薬;ホルモン薬;または細胞増殖抑制薬から選択される1以上の治療薬を患者に投与することを含む請求項51〜59の何れかに記載の方法。

【公表番号】特表2013−515726(P2013−515726A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546053(P2012−546053)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/060671
【国際公開番号】WO2011/079007
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(511039371)アイロンウッド ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】