説明

JUN阻害剤

本発明は、式(I)の新規な化合物、及びc-Jun N末端キナーゼの阻害におけるそれらの使用法を提供する。本発明は、さらに、それら化合物の医療での使用法、特に、アポトーシス及び/又は炎症に関連する神経変性疾患の予防及び/又は治療における使用法を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】

又は製薬的に許容可能なそれらの塩。
ここで、
R1は任意に置換された炭素環又はヘテロ環基であり、
R2は任意に置換された5若しくは6員のヘテロ環基又は任意に置換された6員の炭素環基であり、Eは水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルコキシ又はC1-6アルキルであり、Gは水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルコキシ又はC1-6アルキルであり、そしてLは水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルコキシ又はC1-6アルキルであり;
前記任意に置換された炭素環又はヘテロ環基R1が、0〜3個のヘテロ原子を含有している部分的に飽和した、不飽和の、又は完全に飽和した5〜7員環と任意に融合しており、前記任意に融合した環を含むR1中の置換可能な炭素の各々が、任意に且つ個々独立して、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、ハロアルキル、炭素環、ヘテロ環、(CH2)nOR3、(CH2)nNR32、OR3、SR3、NO2、CN、NR32、NR3COR3、NR3CONR32、NR3COR3、NR3CO2R3、CO2R3、COR3、CONR32、S(O)2R3、SONR32、S(O)R3、SO2NR32、又はNR3S(O)2R3のうちの1つ以上で置換されており、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R3)-、-S-、-S(O)-及び-S(O2)-から選択される1つ以上の挿入基を含み;前記任意に融合した環の各飽和炭素は、さらに、任意に且つ個々独立して、=O、=S、NNR42、=N-OR4、=NNR4COR4、=NNR4CO2R4、=NNSO2R4、又は=NR4で置換されており;R1中の置換可能な窒素原子の各々は、任意にR5、COR5、SO2R5又はCO2R5で置換されており;
nは1〜6であり、好ましくはnは1、2又は3であり;
R3は、C1-6アルキル、炭素環、ヘテロ環、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR6、SR6、NO2、CN、NR6R6、NR6COR6、NR6CONR6R6、NR6COR6、NR6CO2R6、CO2R6、COR6、CONR62、S(O)2R6、SONR62、S(O)R6、SO2NR6R6、NR6S(O)2R6のうちの1つ以上で任意に置換された、水素、C1-12アルキル、炭素環又はヘテロ環であり、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R6)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R6は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
NR32中の2つのR3は、任意に、C1-6アルキル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR6、SR6、NO2、CN、NR6R6、NR6COR6、NR6CONR6R6、NR6COR6、NR6CO2R6、CO2R6、COR6、CONR62、S(O)2R6、SONR62、S(O)R6、SO2NR6R6、NR6S(O)2R6の1つ以上で任意に且つ個々独立して置換された、1〜3個のヘテロ原子を含有する部分的に飽和した、不飽和の、又は完全に飽和した5〜7員環を形成しており、ここで、前記C1-6アルキルは、任意に-O-、-N(R6)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R6は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
R4は、C1-6アルキル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR6、SR6、NO2、CN、NR6R6、NR6COR6、NR6CONR6R6、NR6COR6、NR6CO2R6、CO2R6、COR6、CONR62、S(O)2R6、S(O)R6、SO2NR6R6、NR6S(O)2R6のうちの1つ以上で任意に置換された、水素、C1-12アルキル、炭素環又はヘテロ環であり、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R6)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R6は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
R5は、水素、C6-12アリール、C1-6アルキル又はC1-6ハロアルキルであり;
R6は、水素、C1-6アルキル又はC1-6ハロアルキルであり;
且つ、R2は、N、S又はOから個々独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する6員の炭素環又は5若しくは6員のヘテロ環基であり、前記任意に置換された6員の炭素環又は5若しくは6員のヘテロ環は、0〜3個のヘテロ原子を含有する部分的に飽和した、不飽和の、又は完全に飽和した5〜7員環と任意に融合しており、前記任意に融合した環を含むR2中の置換可能な炭素原子又はヘテロ原子の各々が、任意に且つ個々独立して、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、ハロアルキル、炭素環、ヘテロ環、(CH2)nOR7、(CH2)nNR72、OR7、SR7、NO2、CN、NR72、NR7COR7、NR7CONR72、NR7COR7、NR7CO2R7、CO2R7、COR7、CONR72、S(O)2R7、SONR72、S(O)R7、SO2NR72、又はNR7S(O)2R7のうちの1つ以上で置換されており、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R7)-、-S-、-S(O)-及び-S(O2)-から選択される1つ以上の挿入基を含み;前記任意に融合した環の各飽和炭素は、さらに、任意に且つ個々独立して、=O、=S、NNR82、=N-OR8、=NNR8COR8、=NNR8CO2R8、=NNSO2R8、又は=NR8で置換されており;R2中の置換可能な窒素原子の各々は、任意にR9、COR9、SO2R9又はCO2R9で置換されており;nは1〜6であり、好ましくはnは1、2又は3であり;好ましくは、R2中の置換可能な炭素原子又はヘテロ原子の各々は、任意に且つ個々独立して、C1-6アルキル、OR10、SR10、NO2、CN、NR102、NR10COR10、NR10CONR102、NR10COR10、NHCO2R10、CO2R10、COR10、CONR102、S(O)2R10、SONR102、S(O)R10、SO2NR102、又はNR10S(O)2R10のうちの1つ以上で置換されており;
R10は、水素、C1-6アルキル又はC1-6ハロアルキルであり;
R7は、C1-6アルキル、炭素環、ヘテロ環、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR11、SR11、NO2、CN、NR11R11、NR11COR11、NR11CONR11R11、NR11COR11、NR11CO2R11、CO2R11、COR11、CONR112、S(O)2R11、SONR112、S(O)R11、SO2NR11R11、NR11S(O)2R11のうちの1つ以上で任意に置換された、水素、C1-12アルキル、炭素環又はヘテロ環であり、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R11)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R11は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
NR72中の2つのR7は、任意に、C1-6アルキル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR11、SR11、NO2、CN、NR11R11、NR11COR11、NR11CONR11R11、NR11COR11、NR11CO2R11、CO2R11、COR11、CONR112、S(O)2R11、SONR112、S(O)R11、SO2NR11R11、NR11S(O)2R11の1つ以上で任意に且つ個々独立して置換された、1〜3個のヘテロ原子を含有する部分的に飽和した、不飽和の、又は完全に飽和した5〜7員環を形成しており、ここで、前記C1-6アルキルは、任意に-O-、-N(R11)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R11は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
R8は、C1-6アルキル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR11、SR11、NO2、CN、NR11R11、NR11COR11、NR11CONR11R11、NR11COR11、NR11CO2R11、CO2R11、COR11、CONR112、S(O)2R11、S(O)R11、SO2NR11R11、NR11S(O)2R11のうちの1つ以上で任意に置換された、水素、C1-12アルキル、炭素環又はヘテロ環であり、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R11)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R11は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
R9は、水素、C6-12アリール、C1-6アルキル又はC1-6ハロアルキルであり;
R11は、水素、C1-6アルキル又はC1-6ハロアルキルである。
【請求項2】
R1が、任意に置換された5若しくは6員の炭素環又はヘテロ環基であり、前記炭素環又はヘテロ環基が、任意に、1つ以上の不飽和環と融合している、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
R1が、任意に置換された、フェニル、アクリジン、ベンズイミダゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、シクロヘキシルフラン、イミダゾール、インドール、イソインドール、イソキノリン、イソキサゾール、イソチアゾール、モルホリン、ナフタリン、オキサゾール、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピロール、キノリン、キノリジン、テトラヒドロフラン、テトラジン、テトラゾール、チオフェン、チアゾール、チオモルホリン、チアナフタレン、チオピラン、トリアジン、トリアゾール又はトリチアン(trithiane)から選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
R1が、OR12、ハロゲン、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロアルキル、C1-6アルキルアリール、C1-6アルキルヘテロ環、(CH2)nOR12、(CH2)nNR122、SR12、NO2、CN、NR122、NHC(O)R12、NHS(O)2R12、CO2R12、COR12、CONR122、S(O)2R12、S(O)R12、又はSO2NR122のうちの1つ以上で置換されており;
R12が、水素、C1-4アルキル、又はアリール、好ましくはフェニル、又はヘテロ環、好ましくはピリジンであり、且つnが1、2、3、4、5又は6である、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R2が、任意に置換された、フェニル、シクロヘキシル、アクリジン、ベンズイミダゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、インドール、イソインドール、インドリジン、インダゾール、イソインドール、イソキノリン、モルホリン、ナフタレン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、ピペラジン、ピペリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、キノリン、キノリジン、テトラジン、チオモルホリン、チアナフタレン、チオピラン、トリアジン、トリチアン、フラン、イミダゾール、イソチアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、オキサチアゾール、ピラゾール、ピロール、テトラゾール、チオフェン、チアジアゾール、チアトリアゾール、チアゾール又はトリアゾールから選択される、請求項1〜4の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
R2が、OR17、NR172、SR17、(CH2)nOR17、(CH2)nNR172、ハロゲン、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロアルキル、NO2、CN、NR17C(O)R17、NR17S(O)2R17、CO2R17、COR17、CONR172、S(O)2R17、S(O)R17、又はSO2NR172のうちの1つ以上で任意に置換された、6員の炭素環又はヘテロ環であり;
R17が、水素、C1-4アルキル、ヘテロ環、又はアリール、好ましくはフェニルであり、且つnが1、2、3、4、5又は6である、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R2が、基
【化2】

である、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物。
ここで、A、X、Y及びZは、N、O、C、Sから個々独立して選択され、MはC又はNであり、ここで、A、X、Y、Z及びMのうち1つ、2つ、3つ又は4つは、C以外であり、好ましくはR2は、フラン、イミダゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、オキサトリアゾール、ピラゾール、ピロール、テトラゾール、チオフェン、チアジアゾール、チアトリアゾール、チアゾール又はトリアゾールであり;
R22、R23、R24又はR25は、孤立電子対、水素、ハロゲン、C1-12アルキル、ハロアルキル、OR26、SR26、NO2、CN、NR262、NR26CONR262、NR26COR26、NR26CO2R26、(CH2)nOR26、(CH2)nNR26、CO2R26、COR26、CONR262、S(O)2R26、SONR262、S(O)R26、SO2NR262、又はNHS(O)2R26から個々独立して選択され;
nは1〜6であり、好ましくはnは1、2又は3であり;
又は、R22、R23、R24又はR25の何れか2つは、0〜3個のヘテロ原子を含有する部分的に飽和した、不飽和の、又は完全に飽和した5〜7員環を任意に形成しており、前記任意に融合した環中の各飽和炭素はさらに、任意に且つ個々独立して、ハロゲン、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、ハロアルキル、炭素環、ヘテロ環、OR26、SR26、NO2、CN、NR262、NR26CONR262、NR26COR26、NR26CO2R26、(CH2)nOR26、(CH2)nNR262、CO2R26、COR26、CONR262、S(O)2R26、SONR262、S(O)R26、SO2NR262、又はNR26S(O)2R26のうちの1つ以上で置換されており;且つ前記任意に融合した環中の各飽和炭素はさらに、任意に且つ個々独立して、=O、=S、=NNR272、=N-OR27、=NNR27COR27、=NNR27CO2R27、=NNSO2R27、又は=NR27で置換されており;且つR1中の置換可能な窒素原子の各々は、任意にR28、COR28、SO2R28、又はCO2R28で置換されており;
nは1〜6であり、好ましくはnは1、2又は3であり;
R26は、C1-6アルキル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR29、SR29、NO2、CN、NR29R29、NR29CONR29R29、NR29COR29、NR29CO2R29、CO2R29、COR29、CONR292、S(O)2R29、SONR292、S(O)R29、SONR292、S(O)R29、SO2NR29R29、NR29S(O)2R29のうちの1つ以上で任意に置換された、水素、C1-12アルキル、炭素環又はヘテロ環であり、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R29)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R29は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
R27は、C1-6アルキル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、OR29、SR29、NO2、CN、NR29R29、NR29COR29、NR29CONR29R29、NR29CO2R29、CO2R29、COR29、CONR292、S(O)2R29、S(O)R29、SO2NR29R29、NR29S(O)2R29のうちの1つ以上で任意に置換された、水素、C1-12アルキル、炭素環又はヘテロ環であり、ここで、前記C1-12アルキル基は、任意に-O-、-N(R29)-、-S(O)-及び-S(O2)-から成る群から選択される1つ又は2つの挿入基を含み、各R29は同じものでも異なるものでもよく且つ後に定義するものであり;
R28は、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル又はC6-12アリールであり;
R29は、水素、C1-6アルキル又はC1-6ハロアルキルである。
【請求項8】
R22、R23、R24又はR25が、孤立電子対、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロアルキル、OR30、SR30、CN、NR302、NR30COR30、CO2R30、COR30、CONR302、S(O)2R30、又はS(O)R30から個々独立して選択され;
R30が、水素、C1-4アルキル、好ましくはメチル若しくはエチル、又は炭素環、好ましくはフェニルである、請求項7に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
以下から選択される、請求項1〜8の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【請求項10】
中間体(III)からの基R40の除去を包含する、請求項1〜9の何れか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
【化18】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つR40はアミノ保護基である。
【請求項11】
R40が、R31SO2、R31C(O)、R313Si、R31OCH2、(R31)2NSO2、(R31)2NC(O)、R31OC(O)、R31(R31O)CH、R31CH2CH2、R31CH2、PhC(O)CH2、CH2=CH、ClCH2CH2、Ph3C、Ph2(4-ピリジル)C、Me2N、HO-CH2、R31OCH2、(R31)3SiOCH2、(R31O)2CH、t-BuOC(O)CH2、Me2NCH2、又はテトラヒドロピラニルアミンであり、ここで、R31はC1-6アルキル又はC6-12アリールである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
式(III)の化合物。
【化19】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つR40は、請求項10又は11において定義した窒素保護基である。
【請求項13】
a)パラジウム触媒の存在下における式(II)の化合物とスタンナンR1-Sn(R32)3との反応、又はb)適切なパラジウム触媒の存在下における式(II)の化合物とホウ酸若しくはエステルR1-B(OR33)2との反応、又はc)パラジウム触媒の存在下における式(II)の化合物とシランR1-Si(R34)3との反応を含む、請求項12に記載の式(III)の化合物の製造方法。
【化20】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つR40は、請求項10又は11において定義した窒素保護基であり、Xは、F、Cl、Br、I又はCF3SO3であり、好ましくはI又はBrであり、
R32は、個々独立してC1-6アルキルであり;
R33は、個々独立して水素又はC1-6アルキルであるか、又は2つの基R33は一緒になってホウ素及び酸素原子を有する5、6若しくは7員環を任意に形成し、ここで、前記環は、1つ以上のC1-6アルキル基で任意に置換されており、
且つR34は、個々独立してC1-6アルキル、F、OHである。
【請求項14】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
以下のピロール窒素の保護を含む、式(II)の化合物の製造方法。
【化21】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つR40は、請求項10又は11において定義した窒素保護基であり、Xは、請求項13において定義した通りである。
【請求項16】
式(II)の化合物。
【化22】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つR40は、請求項10又は11において定義した窒素保護基であり、Xは、請求項13において定義した通りである。
【請求項17】
式(V)の化合物の脱シリル化を含む、式(IV)の化合物の製造方法。
【化23】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つX及びR34は請求項13において定義した通りである。
【請求項18】
式(IV)の化合物。
【化24】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つX及びR34は請求項13において定義した通りである。
【請求項19】
a)パラジウム触媒の存在下における式(IV)の化合物とスタンナンR1-Sn(R32)3との反応、又はb)適切なパラジウム触媒の存在下における式(IV)の化合物とホウ酸若しくはエステルR1-B(OR33)2との反応、又はc)パラジウム触媒の存在下における式(IV)の化合物とシランR1-Si(R34)3との反応を含む、請求項1〜9の何れか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
【化25】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
Xは、F、Cl、Br、I又はCF3SO3であり、
且つR32は、個々独立してC1-6アルキルであり;
R33は、個々独立して水素又はC1-6アルキルであるか、又は2つの基R33は一緒になってホウ素及び酸素原子を有する5、6若しくは7員環を任意に形成し、ここで、前記環は、1つ以上のC1-6アルキル基で任意に置換されており、好ましくはR33は水素であるか、又は両R33基は基C(CH3)2-C(CH3)2-を形成し;
R34は、個々独立してC1-6アルキル、F、OHである。
【請求項20】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
式(V)の化合物。
【化26】

ここで、R2、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つX及びR34は請求項13において定義した通りである。
【請求項22】
式(VI)のアセチレンとヨードアミノピリジン(VII)との反応を含む、式(V)の化合物の製造方法。
【化27】

ここで、R2、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、且つX及びR34は請求項13において定義した通りである。
【請求項23】
適切なパラジウム触媒の存在下における、R1-Halと、a)ホウ酸若しくはエステル(X)、又はb)スタンナン(XI)、又はc)シラン(XII)との反応を含む、式(III)の化合物の製造方法。
【化28】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
Halは、I、Br、Cl、F又はCF3SO3であり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項24】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
式(X)の化合物。
【化29】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R33は、請求項13において定義した通りである。
【請求項26】
式(XI)の化合物。
【化30】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R32は、請求項13において定義した通りである。
【請求項27】
式(XII)の化合物。
【化31】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項28】
適切なパラジウム触媒の存在下における、R1-Halと、a)ホウ酸若しくはエステル(L)、又はb)スタンナン(LI)、又はc)シラン(LII)との反応を含む、式(I)の化合物の製造方法。
【化32】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
Halは、I、Br、Cl、F又はCF3SO3であり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項29】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
式(L)の化合物。
【化33】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R33は、請求項13において定義した通りである。
【請求項31】
式(LI)の化合物。
【化34】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R32は、請求項13において定義した通りである。
【請求項32】
式(LII)の化合物。
【化35】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項33】
a)パラジウム触媒の存在下における式(XIII)の化合物とスタンナンR2-Sn(R32)3との反応、又はb)適切なパラジウム触媒の存在下における式(XIII)の化合物とホウ酸若しくはエステルR2-B(OR33)2との反応、又はc)パラジウム触媒の存在下における式(XIII)の化合物とシランR2-Si(R34)3との反応を含む、式(III)の中間体の製造方法。
【化36】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りであり、
X2は、F、Cl、Br、I又はCF3SO3である。
【請求項34】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
式(XIII)の化合物。
【化37】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りであり、
R40は、R40がSi(R31)3であり且つR1が5員のヘテロ環であり、少なくとも1つのR31がC1-6アルキルではないという条件付で、請求項10又は11において定義されたアミノ保護基である。
【請求項36】
適切なパラジウム触媒の存在下における、R2-Halと、a)ホウ酸若しくはエステル(XIV)、又はb)スタンナン(XV)、又はc)シラン(XVI)との反応を含む、式(III)の化合物の製造方法。
【化38】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
Halは、I、Br、Cl、F又はCF3SO3であり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項37】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
式(XIV)の化合物。
【化39】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R33は、請求項13において定義した通りである。
【請求項39】
式(XV)の化合物。
【化40】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R32は、請求項13において定義した通りである。
【請求項40】
式(XVI)の化合物。
【化41】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項41】
一般式(XVII)の化合物に基R40を付加することによる、式(XIII)の化合物の製造方法。
【化42】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項42】
式(XVII)の化合物。
【化43】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りである。
【請求項43】
適切なパラジウム触媒の存在下における、R2-Halと、a)ホウ酸若しくはエステル(LIV)、又はb)スタンナン(LV)、又はc)シラン(LVI)との反応を含む、式(I)の化合物の製造方法。
【化38】

ここで、R1、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
Halは、I、Br、Cl、F又はCF3SO3であり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項44】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
式(LIV)の化合物。
【化45】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R33は、請求項13において定義した通りである。
【請求項46】
式(LV)の化合物。
【化46】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R32は、請求項13において定義した通りである。
【請求項47】
式(LVI)の化合物。
【化47】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項48】
一般式(XVIII)の化合物に基X2を付加することによる、式(XVII)の化合物の製造方法。
【化48】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りである。
【請求項49】
一般式(XIX)の化合物に基X2を付加することによる、式(XIII)の化合物の製造方法。
【化49】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項50】
式(XIX)の化合物。
【化50】

ここで、R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項51】
アルデヒド(XX)とTOSMIC型試薬(XXI)との反応による、4−置換オキサゾール環を含有する式(IIIa)の化合物の製造方法。
【化51】

ここで、R36は、X又はR1であり、
R1、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R37は、水素、C1-6アルキルであり、
R38は、C6-12アリールである。
【請求項52】
アルデヒド(XX)と試薬(XXII)との反応による、2−置換オキサゾール環を含有する式(IIIb)の化合物の製造方法。
【化52】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R36及びR38は、請求項51において定義した通りであり、
R39は、水素、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、ハロアルキル、炭素環、ヘテロ環、(CH2)nOR3、(CH2)nNR32、OR3、SR3、NO2、CN、NR32、NR3COR3、NR3CONR32、NR3COR3、NR3CO2R3、CO2R3、COR3、CONR32、S(O)2R3、SONR32、S(O)R3、SO2NR32、又はNR3S(O)2R3であり、前記C1-12アルキルは、任意に-O-、-N(R3)-、-S-、-S(O)-及び-S(O2)-から選択される1つ以上の挿入基を含み、
R3は、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R41は、OR42又はSR42であり、
R42は、C1-6アルキルである。
【請求項53】
イミノエステル(XXIII)とギ酸ヒドラジドとの反応による、式(IIIc)の化合物の製造方法。
【化53】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R43は、C1-6アルキルであり、
X3は、F、Cl、Br、I、HSO4-、又はCF3SO3-である。
【請求項54】
式(XXIII)の化合物。
【化54】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R43及びX3は、請求項53において定義した通りである。
【請求項55】
無機酸HX3の存在下におけるニトリル(XXIV)とアルコールR43OHとの反応による、式(XXIII)のイミノエステルの製造方法。
【化55】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R43及びX3は、請求項53において定義した通りである。
【請求項56】
式(XXIV)の化合物。
【化56】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項57】
a)パラジウム触媒の存在下における式(XXV)の化合物とスタンナンR2-Sn(R32)3との反応、又はb)適切なパラジウム触媒の存在下における式(XXV)の化合物とホウ酸若しくはエステルR2-B(OR33)2との反応、又はc)パラジウム触媒の存在下における式(XXV)の化合物とシランR2-Si(R34)3との反応を含む、式(XXIV)のニトリルの製造方法。
【化57】

ここで、R2、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基であり、
X2は、請求項33において定義した通りであり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項58】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
式(XXV)の化合物。
【化58】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基であり、
X2は、請求項33において定義した通りである。
【請求項60】
化合物(XXVI)中のピロール窒素の保護を含む、式(XXV)の化合物の製造方法。
【化59】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項61】
式(XXVI)の化合物。
【化60】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りである。
【請求項62】
1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル(XXVII)への基X2の導入による、式(XXVI)の化合物の製造方法。
【化61】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りである。
【請求項63】
式(XXVII)の化合物への基X2の導入による、式(XXV)の化合物の製造方法。
【化62】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
X2は、請求項33において定義した通りである。
【請求項64】
式(XXVII)の化合物。
【化63】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りである。
【請求項65】
式(XXVIII)の化合物。
【化64】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基である。
【請求項66】
Pd(PPh3)4などの適切なパラジウム触媒の存在下における5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンとZn(CN)2との反応を含む、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル(XXVIIa)の製造方法。
【化65】

【請求項67】
イミノエステル(XXIX)とギ酸ヒドラジドとの反応による、トリアゾール環を含有する式(IIa)の化合物の製造方法。
【化66】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
Xは、請求項13において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R43及びX3は、請求項53において定義した通りである。
【請求項68】
式(XXIX)の化合物。
【化67】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
Xは、請求項13において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R43及びX3は、請求項53において定義した通りである。
【請求項69】
無機酸HX3の存在下におけるニトリル(XXX)とアルコールR43OHとの反応による、式(XXIX)のイミノエステルの製造方法。
【化68】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
Xは、請求項13において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R43及びX3は、請求項53において定義した通りである。
【請求項70】
a)パラジウム触媒の存在下における式(XXXI)の化合物とスタンナンR2-Sn(R32)3との反応、又はb)適切なパラジウム触媒の存在下における式(XXXI)の化合物とホウ酸若しくはエステルR2-B(OR33)2との反応を含む、式(XII)のシリコン誘導体の製造方法。
【化69】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基であり、
X2は、請求項53において定義した通りであり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項71】
前記触媒が、(PPh3)2PdCl2、(PPh3)4Pd、Pd(OAc)2、[PdCl(η3-C3H5]2、Pd2(dba)3、Pd (dba)2 (dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd/P(t-Bu)3である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
式(XXXI)の化合物。
【化70】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基であり、
R34は、請求項13において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項73】
化合物(XXXII)中のピロール窒素の保護を含む、式(XXXI)の化合物の製造方法。
【化71】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項74】
式(XXXII)の化合物。
【化72】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項75】
シリコン誘導体(XXXIII)への基X2の導入による、式(XXXII)の化合物の製造方法。
【化73】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項76】
式(XXXIV)の化合物への基X2の導入による、式(XXXI)の化合物の製造方法。
【化74】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
R34は、請求項13において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項77】
a)パラジウム触媒の存在下における式(XXXV)の化合物とスタンナンR2-Sn(R32)3との反応、又はb)適切なパラジウム触媒の存在下における式(XXXV)の化合物とホウ酸若しくはエステルR2-B(OR33)2との反応、又はc)パラジウム触媒の存在下における式(XXXV)の化合物とシランR2-Si(R34)3との反応を含む、式(IIb)の中間体の製造方法。
【化75】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R2は、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基であり、
X2は、請求項53において定義した通りであり、
R32、R33及びR34は、請求項13において定義した通りである。
【請求項78】
式(XXXV)の化合物。
【化76】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義したアミノ保護基であり、
X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項79】
化合物(XXXVI)中のピロール窒素の保護を含む、式(XXXV)の化合物の製造方法。
【化77】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りである。
【請求項80】
式(XXXVI)の化合物。
【化78】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項81】
5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンへの基X2の導入による、式(XXXVI)の化合物の製造方法。
【化79】

ここで、X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項82】
式(XXXVII)の化合物への基X2の導入による、式(XXXV)の化合物の製造方法。
【化80】

ここで、E、G及びLは、請求項1〜9の何れか1項において定義した通りであり、
R40は、請求項10又は11において定義した通りであり、
X2は、請求項53において定義した通りである。
【請求項83】
以下から選択される請求項12、16、18、21、25、26、27、30、31、32、35、38、39、40、42、45、46、47、50、54、56、59、61、64、65、68、72、74、78又は80の何れか1項に記載の化合物。
【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】

【化87】

【化88】

【化89】

【請求項84】
製薬的に許容し得る担体、希釈剤又は賦形剤と組み合わせられた、請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物を含んで成る組成物。
【請求項85】
1つ以上の他の作用剤をさらに含む、請求項84に記載の組成物。
【請求項86】
前記組成物が、抗炎症剤、例えばp38阻害剤、をさらに含む、請求項85に記載の組成物。
【請求項87】
請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物を、製薬的に許容可能な担体あるいは希釈剤と、任意に補助的な作用剤と、組合わせることを含む、請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物の製造方法。
【請求項88】
医薬品用途の、請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物、又は請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物。
【請求項89】
JNKを阻害するための、請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物、又は請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物。
【請求項90】
JNK3を選択的に阻害するための、請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物、又は請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物。
【請求項91】
JNK媒介疾患の予防あるいは治療に使用するための、請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物、又は請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物。
【請求項92】
前記疾患が、神経変性疾患(痴呆を含む)、炎症性疾患、アポトーシス、特に神経性アポトーシスに関連した疾患、自己免疫疾患、骨破壊性疾患、増殖性疾患、癌、感染症、アレルギー、虚血再灌流障害、心臓発作、血管形成疾患、臓器低酸素症、血管過形成、心臓肥大症、トロンビン誘発血小板凝集及び/又はプラスタグランジンエンドペルオキシダーゼシンターゼ-2に関連するいずれかの疾患である、請求項91に記載の化合物又は組成物。
【請求項93】
前記神経変性疾患が、アポトーシス及び/又は炎症に起因する、請求項92に記載の化合物又は組成物。
【請求項94】
前記神経変性疾患が、痴呆症、アルツハイマー症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンティントン病、老人性舞踏病、シデナム舞踏病、低血糖症、外傷性頭部傷害を含む頭部及び脊髄外傷、急性及び慢性の痛み、てんかん及び発作、オリーブ橋小脳痴呆、神経細胞死、低酸素症関連神経変性症、急性低酸素症、グルタミン酸神経毒性を含むグルタミン酸毒性、大脳虚血、髄膜炎及び/又は神経症に関連した痴呆、脳血管性痴呆、あるいは、HIV感染患者の痴呆である、請求項92又は93に記載の化合物又は組成物。
【請求項95】
前記神経変性疾患が、例えば真性糖尿病、ライム病、あるいは尿毒症に見られ得るような、単神経炎、多発性単神経炎、あるいは多発性神経炎を含む末梢神経炎;毒物による末梢神経炎;例えば急性あるいは慢性の炎症性多発性神経炎、白質萎縮症、あるいはギラン−バレー症候群のような脱髄疾患;コラーゲン血管疾患続発性の多発性単神経炎;類肉腫症続発性の多発性単神経炎;代謝疾患続発性の多発性単神経炎;あるいは感染症続発性の多発性単神経炎である、請求項92又は93に記載の化合物又は組成物。
【請求項96】
前記疾患が、炎症性腸疾患、気管支炎、ぜん息、急性膵炎、慢性膵炎、種々のアレルギー、アルツハイマー病、例えばリューマチ様関節炎、全身性エリテマトーデス、糸球体腎炎、皮膚硬化症、橋本病、グレーブス病、自己免疫性胃炎、糖尿病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性好中球減少症、血小板減少症、アトピー性皮膚炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾痒、あるいは移植片対宿主病のような自己免疫疾患である、請求項92に記載の化合物又は組成物。
【請求項97】
請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物又は請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物を個体に投与することを含む、前記個体においてJNK媒介疾患を治療あるいは予防するための方法。
【請求項98】
前記個体が、前記疾患の治療あるいは予防を必要としている、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記疾患が、神経変性疾患、炎症性疾患、アポトーシス、特に神経性アポトーシスに関連する疾患、自己免疫疾患、骨破壊性疾患、増殖性疾患、癌、感染症、アレルギー、虚血性再灌流障害、心臓発作、血管形成疾患、臓器低酸素症、血管過形成、心臓肥大症、トロンビン誘発血小板凝集及び/又はプラスタグランジンエンドペルオキシダーゼシンターゼ-2に関連するいずれかの疾患である、請求項97又は98に記載の方法。
【請求項100】
前記神経変性疾患が、アポトーシス及び/又は炎症に起因する、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記神経変性性疾患が、痴呆症、アルツハイマー症、パーキンソン病、筋萎縮側索硬化症、ハンティントン病、老人性舞踏病、シデナム舞踏病、低血糖症、外傷性頭部傷害を含む頭部及び脊髄外傷、急性及び慢性の痛み、てんかん及び発作、オリーブ橋小脳痴呆、神経細胞死、低酸素症関連神経変性症、急性低酸素症、グルタミン酸神経毒性を含むグルタミン酸毒性、大脳虚血、髄膜炎及び/又は神経症に関連した痴呆、脳血管性痴呆、あるいは、HIV感染患者の痴呆である、請求項99又は100に記載の方法。
【請求項102】
前記神経変性疾患が、例えば真性糖尿病、ライム病、あるいは尿毒症に見られ得るような、単神経炎、多発性単神経炎、あるいは多発性神経炎を含む末梢神経炎、毒物による末梢神経炎、例えば急性あるいは慢性の炎症性多発性神経炎、白質萎縮症、あるいはギラン−バレー症候群のような脱髄疾患、コラーゲン血管疾患続発性の多発性単神経炎、類肉腫症続発性の多発性単神経炎、代謝疾患続発性の多発性単神経炎、あるいは感染症続発性の多発性単神経炎である、請求項99又は100に記載の方法。
【請求項103】
前記疾患が、炎症性腸疾患、気管支炎、ぜん息、急性膵炎、慢性膵炎、種々のアレルギー、アルツハイマー病、例えばリューマチ様関節炎、全身性エリテマトーデス、糸球体腎炎、皮膚硬化症、橋本病、グレーブス病、自己免疫性胃炎、糖尿病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性好中球減少症、血小板減少症、アトピー性皮膚炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾痒、あるいは移植片対宿主病のような自己免疫疾患である、請求項97、98又は99に記載の方法。
【請求項104】
1つ以上のその他の作用剤が、前記個体に対して、前記化合物の投与と同時に、連続的に、あるいは逐次的に投与される、請求項94〜103の何れか1項に記載の方法。
【請求項105】
前記その他の作用剤が、抗炎症剤である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
JNK媒介疾患の予防あるいは治療用の薬剤の製造における、請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物の使用法。
【請求項107】
前記疾患が、神経変性疾患、炎症性疾患、アポトーシス関連疾患、特に神経性アポトーシス、自己免疫疾患、骨破壊性疾患、増殖性疾患、癌、感染症、アレルギー、虚血性再灌流障害、心臓発作、血管形成疾患、臓器低酸素症、血管過形成、心臓肥大症、トロンビン誘発血小板凝集及び/又はプラスタグランジンエンドペルオキシダーゼシンターゼ-2に関連するいずれかの疾患である、請求項106に記載の使用法。
【請求項108】
前記神経変性疾患が、アポトーシス及び/又は炎症に起因する、請求項106に記載の使用法。
【請求項109】
前記神経変性疾患が、痴呆症、アルツハイマー症、パーキンソン病、筋萎縮側索硬化症、ハンティントン病、老人性舞踏病、シデナム舞踏病、低血糖症、外傷性頭部傷害を含む頭部及び脊髄外傷、急性及び慢性の痛み、てんかん及び発作、オリーブ橋小脳痴呆、神経細胞死、低酸素症関連神経変性症、急性低酸素症、グルタミン酸神経毒性を含むグルタミン酸毒性、大脳虚血、髄膜炎及び/又は神経症に関連した痴呆、脳血管性痴呆、あるいはHIV感染患者の痴呆である、請求項107又は108に記載の使用法。
【請求項110】
前記神経変性疾患が、例えば真性糖尿病、ライム病、あるいは尿毒症に見られ得るような、単神経炎、多発性単神経炎、あるいは多発性神経炎を含む末梢神経炎;毒物による末梢神経炎;例えば急性あるいは慢性の炎症性多発性神経炎、白質萎縮症、あるいはギラン−バレー症候群のような脱髄疾患;コラーゲン血管疾患続発性の多発性単神経炎;類肉腫症続発性の多発性単神経炎;代謝疾患続発性の多発性単神経炎;あるいは感染症続発性の多発性単神経炎である、請求項107又は108に記載の使用法。
【請求項111】
前記疾患が、炎症性腸疾患、気管支炎、ぜん息、急性膵炎、慢性膵炎、種々のアレルギー、アルツハイマー病、例えばリューマチ様関節炎、全身性エリテマトーデス、糸球体腎炎、皮膚硬化症、橋本病、グレーブス病、自己免疫性胃炎、糖尿病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性好中球減少症、血小板減少症、アトピー性皮膚炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾痒、あるいは移植片対宿主病のような自己免疫疾患である、請求項107に記載の使用法。
【請求項112】
前記化合物が、1つ以上のその他の作用剤と同時に、連続的に、あるいは逐次的に投与される、請求項106〜111の何れか1項に記載の使用法。
【請求項113】
前記その他の作用剤が、p38阻害剤などの抗炎症剤である、請求項112に記載の使用法。
【請求項114】
請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物の活性を測定するためのアッセイであって、前記活性をアッセイするためのシステムを設けること、及び請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物の活性をアッセイすることを含む、アッセイ。
【請求項115】
前記アッセイが、前記化合物のJNK阻害活性、好ましくは前記化合物のJNK3特異的阻害活性のためのものである、請求項114に記載のアッセイ。
【請求項116】
前記アッセイが、標識化されたATPを用いるシンチレーション近接アッセイ(SPA)、あるいはELISAである、請求項114又は115に記載のアッセイ。
【請求項117】
請求項1〜9の何れか1項に記載の化合物、又は請求項84〜86の何れか1項に記載の組成物に、JNKをさらすことを含む、JNK、特にJNK3の活性あるいは機能を阻害する方法。
【請求項118】
研究モデルにおいて実施される、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記研究モデルが動物モデルである、請求項118に記載の方法。

【公表番号】特表2006−521336(P2006−521336A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505922(P2006−505922)
【出願日】平成16年3月5日(2004.3.5)
【国際出願番号】PCT/GB2004/000944
【国際公開番号】WO2004/078756
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(000000217)エーザイ株式会社 (102)
【Fターム(参考)】