説明

USBフラッシュメモリを利用した情報保護装置

【課題】情報の保護対策を簡便に行うことができ、且つ、強固な保護機能を備えているUSB端子付小型軽量な情報保護装置を提供する。
【解決手段】USBフラッシュメモリーを格納した親指大の小型で軽量な情報保護装置をパーソナルコンピュータのUSBポートに接続することにより情報の暗号化複合化が行われる。また、パーソナルコンピュータに個人等の情報を入力中に情報保護装置をパーソナルコンピュータのUSBポートから抜くと、パーソナルコンピュータの表示画面に自動ロックがかかるか、もしくはログオンできない状態になる。これにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータの情報保護に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、情報保護対策の観点から、大規模装置において暗号化複合化の設定と難しい操作を行う事により、パーソナルコンピュータの内部に記録されている個人情報等が外部に流失することを回避している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、暗号化複合化は複雑な操作をしなければならず、日常的な使用には向いていない。そして、2005年4月に個人情報保護法の改正により個人情報の管理が重要になってきた。
【0004】
この発明は、このような状況を考慮してなされたものであり、情報の保護対策を簡便に行うことができ、且つ、強固な保護機能を備えている情報保護装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記の目的を達成するためになされたもので、請求項目1に記載の発明は、USBフラッシュメモリを格納した小型軽量でUSBコネクタを有する情報保護装置である。
【0006】
また、請求項目4に記載の発明は、使用中のパーソナルコンピュータに接続している情報保護装置を抜き取ることにより、パーソナルコンピュータの表示画面を自動ロックすることを特徴とする。
【0007】
また、請求項目5に記載の発明は、パーソナルコンピュータのディレクトリー毎、ファイル毎に暗号化ができ、情報の保護をすることを特徴とする。
【0008】
また、請求項目6に記載の発明は、パーソナルコンピュータの情報をグループで管理する場合の、情報の保護をするための設定ができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明では、情報保護装置にUSBフラッシュメモリを格納することにより、親指大の小さな形状で、且つ、軽量となり、しかもパーソナルコンピュータとはUSBコネクタによって着脱が自在であり、携帯用としての利便性に優れているために、ノート型パーソナルコンピュータにたいする使い勝手の面で、非常によい。パーソナルコンピュータの盗難や廃棄処分等による個人情報の流失を防ぐために、USBフラッシュメモリ内の情報を、パーソナルコンピュータにインストールしたソフトウェアーで制御し、ファイルやフォルダー毎に、個人情報の暗号化複合化を行い、また、照合によってパーソナルコンピュータの表示画面を自動ロックすることができ、強固な保護機能を備えた情報保護装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の一実施形態である情報保護装置の全体構成図である。
【符号の説明】
【0011】
10 パーソナルコンピュータ本体
11 情報保護装置
12 USBフラッシュメモリ
13 USBコネクタ
14 USBフラッシュメモリ
15 CD−R/RWドライブ
16 CD−ROM(情報保護装置の制御・データ照合ソフトウェア)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBフラッシュメモリーを格納した情報保護装置において、予めUSBフラッシュメモリーに、AES(Advanced Encryption Standard)(128ビット)による暗号化方式用ソフトおよび、パーソナルコンピュータへのログオンアカウント情報としてのユーザ名、パスワードを記録させておき、さらに、情報保護装置固有のユーザーピンナンバーを記録した情報保護装置。
【請求項2】
上記の情報保護装置はUSBコネクタを有し、パーソナルコンピュータのUSBポートと接続することを特徴とする。
【請求項3】
請求項目1のUSBデバイスドライバー用ソフトウェアーおよび請求項目1のUSBフラッシュメモリー内の情報を制御・照合するソフトウェアーをパーソナルコンピュータにセットアップために、これらのソフトウェアーを記録してあるCD−ROMを有する。
【請求項4】
請求項目1を使用中のパーソナルコンピュータのUSBポートから抜き取ると、パーソナルコンピュータの画面がスクリーンセイバーに切り替わり表示画面を自動ロックさせることを特徴とする。
【請求項5】
請求項目1に格納しているUSBフラッシュメモリーに記録した情報により、パーソナルコンピュータのディレクトリー毎、ファイル毎に暗号化を意識することなく情報の保護をすることを特徴とする。
【請求項6】
請求項目1に格納しているUSBフラッシュメモリーにグループで管理する、データを保護するために、そのグループに属する個人の請求項目1や、グループ毎の請求項目1を複数、設定ができることを特徴とする。

【図1】
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【公開番号】特開2006−236307(P2006−236307A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−318807(P2005−318807)
【出願日】平成17年10月5日(2005.10.5)
【出願変更の表示】意願2005−1523(D2005−1523)の変更
【原出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(505107789)キャストネット東京株式会社 (1)
【Fターム(参考)】