説明

c−Metモジュレーターおよびその使用

本発明は、増殖、分化、細胞自己死、遊走および化学浸潤のような細胞活動を調節するためのプロテインキナーゼ酵素活性を調節するための化合物を提供する。より具体的には、本発明は、上記のような細胞活動における変化に関連した、キナーゼレセプター、特に、c−Met、KDR、c−Kit、flt−3およびflt−4のシグナル伝達経路を阻害、調整および/または調節する、キナゾリンおよびキノリン、これらの化合物を含む組成物、ならびにキナーゼ依存性疾患および状態を処置するためにそれらを使用する方法を提供する。本発明はまた、上記の化合物を作製するための方法、およびこれらの化合物を含む組成物を作製するための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

に従う、キナーゼ活性を調節するための化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩、水和物またはプロドラッグであって、ここで、
は、−H、ハロゲン、−OR、−NO、−NH、−NR、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;
は、=N−、=C(H)−、および=C(CN)−から選択され;
Zは、−S(O)0−2−、−O−、および−NR−から選択され;
Arは、式IIの基または式IIIの基
【化2】

のいずれかであり、ここで、
は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;
qは、0〜4であり;
Gは、基−B−L−Tであり、ここで、
Bは存在しないか、−N(R13)−、−N(SO13)−、−O−、−S(O)0−2−、および−C(=O)−から選択され;
Lは存在しないか、−C(=S)N(R13)−、−C(=NR14)N(R13)−、−SON(R13)−、−SO−、−C(=O)N(R13)−、−N(R13)−、−C(=O)C1−2アルキルN(R13)−、−N(R13)C1−2アルキルC(=O)−、−C(=O)C0−1アルキルC(=O)N(R13)−、−C0−4アルキレン−、−C(=O)C0−1アルキルC(=O)OR−、−C(=NR14)C0−1アルキルC(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)C0−1アルキルC(=O)−、および、少なくとも1つの窒素を含む、1〜3の環ヘテロ原子を含む、必要に応じて置換された四〜六員環のヘテロシクリルから選択され;そして、
Tは、−H、−R13、−C0−4アルキル、−C0−4アルキルQ、−OC0−4アルキルQ、−C0−4アルキルOQ、−N(R13)C0−4アルキルQ、−SO0−4アルキルQ、−C(=O)C0−4アルキルQ、−C0−4アルキルN(R13)Q、および−C(=O)N(R13)C0−4アルキルQから選択され、ここで上述のC0−4アルキルのそれぞれは必要に応じて置換され;
Jは、−S(O)0−2−、−O−、および−NR15−から選択され;
は、−HまたはRであるか;
は、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換された低級アリールアルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキルから選択されるか;または、
およびRは、該RおよびRが結合する共通の窒素と一緒になる場合、必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリルを形成し、該必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリルは、必要に応じて、N、O、SおよびPから選択される少なくとも1つのさらなる環ヘテロ原子を含み;
およびAは、=N−、=C(R)−からそれぞれ独立して選択され;
は、−Hまたは必要に応じて置換された低級アルキルであり;
Dは、−O−、−S(O)0−2−、および−NR15−から選択され;
50は、Rであるか、または式IV
【化3】

に従うかのいずれかであり;
ここで、X、X、および必要に応じてXは、架橋された飽和環系の原子を表し、該架橋された飽和環系はX、X、およびXのうちのいずれかによって表される、4つまでの環ヘテロ原子を含み;ここで、
それぞれのXは、−C(R)R−、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から独立して選択され;
それぞれのXは独立して、必要に応じて置換された橋頭のメチンまたは橋頭の窒素であり;
それぞれのXは、−C(R)R−、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から独立して選択され;
Yは:
Dと、以下の1)または2):
1)Xが橋頭の窒素である場合にXを除いた、該架橋された飽和環系の任意の環原子、または
2)RまたはRのうちのいずれかによって表される任意のヘテロ原子
のいずれかとの間の、必要に応じて置換された低級アルキレンリンカーであり;ただしDと、該架橋された飽和環系の任意の環ヘテロ原子との間、またはRまたはRのうちのいずれかによって表される任意のヘテロ原子との間に、少なくとも2つの炭素原子が存在するか;
またはYは存在しない
かのいずれかであり、Yが存在しない場合、Dが−SO−でなければ、該架橋された飽和環系は、該架橋された飽和環系の環炭素を介して直接的にDに結合され、Dが−SO−である場合、該架橋された飽和環系は、該架橋された飽和環系の任意の環原子を介してDに直接的に結合され;
mおよびpは独立して1〜4であり;
nは0〜2であり、n=0である場合、該2つの橋頭のXの間に1つの単結合が存在し;
およびRはそれぞれ、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NH、−NO、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−NCO、−C(O)R、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換された低級アリールアルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキル、およびYまたはDのいずれかへの結合から独立して選択され;または
およびRは、一緒になる場合にオキソであるか;または
およびRは、該RおよびRが結合される共通の炭素原子と一緒になる場合、必要に応じて置換された三員〜七員のスピロシクリルを形成し、該必要に応じて置換された三員〜七員のスピロシクリルは必要に応じて、N、O、S、およびPから選択される、少なくとも1つのさらなる環ヘテロ原子を含み;
は、−R、Y、−SONR、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択され;
13は、−H、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)SR、−SO、−C(=O)N(R)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され、
2つのR13は、該2つのR13が結合される原子と一緒になって、結合して、1〜4個の間のR60で必要に応じて置換されたヘテロ脂環式を形成し得、該ヘテロ脂環式は4個までの環ヘテロ原子を有し得、そして該ヘテロ脂環式は、該ヘテロ脂環式に縮合されるアリールまたはヘテロアリールを有し得、この場合、該アリールまたはヘテロアリールは、さらなる1〜4個のR60で必要に応じて置換され;
14は、−H、−NO、−NH、−N(R)R、−CN、−OR、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたヘテロアリシクリルアルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロ脂環式から選択され;
15は基−M−Mであり、ここでMは存在しないか、−C(=S)N(R13)−、−C(=NR14)N(R13)−、−SON(R13)−、−SO−、−C(=O)N(R13)−、−C(=O)C(=O)N(R13)−、−C0−4アルキレン−、−C(=O)−、および、少なくとも1つの窒素を含む1〜3のヘテロ原子を含む、必要に応じて置換された四員〜六員のヘテロシクリル環状から選択され;そしてMは、−H、−C0−6アルキル、アルコキシ、−C(=O)C0−4アルキルQ、−C0−4アルキルQ、−OC0−4アルキルQ−、−N(R13)C0−4アルキルQ−、および−C(=O)N(R13)C0−4アルキルQから選択され;そして
Qは五員〜十員の環系であり、必要に応じて0〜4個のR20によって置換され;
20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;
60は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換されたアリールアルキルから選択され;
2つのR60は、非芳香族炭素に結合される場合、オキソであり得;
ただし、
1)Arが式IIに従う場合のみ、YがC1−6アルキレンであり;Zが−NH−または−N(CH)−であり;Rが、−OH基またはC1−4アルコキシ基で2位において必要に応じて置換されたC1−6アルキルであり;Rが−Hまたはハロゲンであり;n=0であり;そして、該架橋された飽和環系の1つの架橋の原子Xは、該架橋された飽和環系の双方の橋頭の原子Xと結合されるときに以下:
ピロリジンまたはピペリジンのいずれかを表し、そして該ピロリジンまたは該ピペリジンのいずれかのXまたはXのうちの任意の原子がYに結合されれば、該架橋された飽和環系の他の架橋は、−OC(O)CH−、−CHOC(O)−、−OC(O)CHCH−、−CHOC(O)CH−、−CHCHOC(O)−、−OC(O)CHNH−、−OC(O)CHN(C1−4アルキル)−、および−OC(O)CHO−の内のいずれになることもできないか;または
2)Arが式IIに従う場合のみ、YがC1−6アルキレンであり;Zが−NH−または−N(CH)−であり;Rが、−OH基またはC1−4アルコキシ基で2位において必要に応じて置換されたC1−6アルキルであり;Rが−Hまたはハロゲンであり;n=0であり;そして、該架橋された飽和環系の1つの架橋の原子Xは、該架橋された飽和環系の双方の橋頭の原子Xと結合されるときに以下:
ピペラジンまたは4−(C1−4アルキル)−ピペラジンのいずれかを表し、そして該ピペラジンまたは該4−(C1−4アルキル)−ピペラジンのいずれかの任意の原子XまたはXがYに結合されれば、該架橋された飽和環系の他の架橋は、該ピペラジンまたは該4−(C1−4アルキル)−ピペラジンのいずれかの2位および3位を介して結合された場合にのみ、−CHOC(O)CH−、−CHCHOC(O)−、および必要に応じて1つまたは2つのC1−2アルキル基によって置換された、該2つの上述の架橋のいずれの1つになることもできないか;または
3)Arが式IIに従う場合のみ、YがC1−6アルキレンであり;Zが−NH−または−N(CH)−であり;Rが、−OH基またはC1−4アルコキシ基で2位において必要に応じて置換されたC1−6アルキルであり;Rが−Hまたはハロゲンであり;n=0であり;そして、該架橋された飽和環系の1つの架橋の原子Xは、該架橋された飽和環系の双方の橋頭の原子Xと結合されるときに以下:
ピペラジンを表し、そして該ピペラジンのXまたはXのうちのいずれかの原子がYに結合されれば、該架橋された飽和環系の他の架橋は、該ピペラジンの3位および4位を介して結合された場合にのみ、−C(O)OCHCH−、−CHOC(O)CH−になることができず、かつ該2つの上述の架橋のいずれかは、必要に応じて1つまたは2つのC1−2アルキル基によって置換され、そして該2つの上述の架橋のいずれかが、該ピペラジンの3位に結合された場合にのみ、上に示したように、−C(O)OCHCH−、−CHOC(O)CH−の左手末端を介して結合されるか;または
4)Arが式IIに従う場合のみ、YがC1−6アルキレンであり;Zが−NH−または−N(CH)−であり;Rが、−OH基またはC1−4アルコキシ基で2位において必要に応じて置換されたC1−6アルキルであり;Rが−Hまたはハロゲンであり;n=0であり;そして、該架橋された飽和環系の1つの架橋の原子Xは、該架橋された飽和環系の双方の橋頭の原子Xと結合されるときに以下:
2−オキソモルホリンを表し、該2−オキソモルホリンがその4位を介してYに結合されれば、その上、該架橋された飽和環系の他の架橋は、該2−オキソモルホリンの5位および6位を介して結合された場合にのみ、−(CH−、−CHWCH−、−CHWCHCH−、および−CHCHWCH−のいずれになることもできず、ここでWは−O−、−S(O)0−2−、−NH−、または−N(C1−4アルキル)−であり、ここでgは2、3、または4であり、
そして、ただしZが−O−である場合、Arは式IIに従い、そして、Arに直接結合されるGの部分は、以下:
【化4】

から選択されれば:
50は式IVでなければならず;
そして、ただしArがフェニレンまたは置換されたフェニレンであり、Zが−S(O)0−2−または−O−である場合、該Arに直接結合されたGの部分は、R70が−H、C1−4アルキル、およびC1−4アルコキシルから選択される場合に
【化5】

を含むことができない、化合物。
【請求項2】
Zは、−O−または−NR−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
請求項2に記載の化合物であって、ここで、Gは以下:
【化6】

【化7】

【化8】

から選択され、
ここで、Q、R20、およびR13は上に定義される通りであり;それぞれのEは、−O−、−N(R13)−、−CH−、および−S(O)0−2−から選択され;Mは、−O−、−N(R13)−、−CH−、および−C(=O)N(R13)−から選択され;それぞれのVは、独立して=N−または=C(H)−のいずれかであり;上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは、独立して、必要に応じてR25によって置換され;そして、R25は、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して三員〜七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得、単一の炭素上の2つのR25はオキソであり得る、化合物。
【請求項4】
Arは、以下の式IIa、式IIb、および式IIIa:
【化9】

のうちの1つに従う、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Dは−O−であり、そしてRは−ORである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
−O−R50およびRは、式Iに従う前記キナゾリンまたはキノリンの6位および7位に交換可能に位置する、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
は−OHまたは−OC1−6アルキルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
は=N−または=C(H)−である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
請求項8に記載の化合物であり、ここでGは以下:
【化10】

から選択され、
ここで、Q、R20、R13、EおよびR60は上に定義される通りであり;上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは、示された環におけるもの以外は、独立してR25によって必要に応じて置換され;そして、R25は、ハロゲン、トリハロメチル、オキソ、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して、三員〜七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得る、化合物。
【請求項10】
請求項9に記載の化合物であって、ここでQは以下:
【化11】

から選択され、
ここで、R20は上に定義されており、そしてPは、Pが縮合される芳香環の2つの共有される炭素を含む、五員〜七員の環であり、Pは必要に応じて1〜3のヘテロ原子を含む、化合物。
【請求項11】
請求項10に記載の化合物であって、ここでArは式IIaに従い、そしてGは以下:
【化12】

から選択され、
ここで、Q、R20、R13、EおよびR60は上に定義される通りであり、そして上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは、示された環におけるもの以外は、独立してR25によって必要に応じて置換され;そして、R25は、ハロゲン、トリハロメチル、オキソ、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して、三員〜七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得る、化合物。
【請求項12】
請求項10に記載の化合物であって、ここでArは式IIbに従い、そしてGは以下:
【化13】

から選択され、
ここで、Q、R20、R13、EおよびR60は上に定義される通りであり、そして上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは、環において示されたもの以外は、独立してR25によって必要に応じて置換され;そして、R25は、ハロゲン、トリハロメチル、オキソ、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して、三員〜七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得る、化合物。
【請求項13】
請求項12に記載の化合物であって、ここで、示される式の2つのカルボニルの間のメチレンは、必要に応じて置換された低級アルキル、または必要に応じて置換されたスピロ環のいずれかによって二置換される、化合物。
【請求項14】
50は、ヘテロ脂環式またはC1−6アルキル−ヘテロ脂環式である、請求項11または請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
少なくとも1つのRは、ハロゲンである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
50は、式IVに従う、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
請求項16に記載の化合物であって、ここで、式IVに従う前記架橋された飽和環系は、[4.4.0]、[4.3.0]、[4.2.0]、[4.1.0]、[3.3.0]、[3.2.0]、[3.1.0]、[3.3.3]、[3.3.2]、[3.3.1]、[3.2.2]、[3.2.1]、[2.2.2]、および[2.2.1]からなる群より選択される幾何構造を有する、化合物。
【請求項18】
Yは、−CHCHCHCH−、−CHCHCH−、−CHCH−、−CH−から選択されるか、存在しない、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
請求項18に記載の化合物であって、ここでnは0であり、そして式IVに記載の架橋された飽和環系は、[4.4.0]、[4.3.0]、[4.2.0]、[4.1.0]、[3.3.0]、[3.2.0]、および[3.1.0]からなる群より選択される幾何構造を有する、化合物。
【請求項20】
前記架橋された飽和環系は、少なくとも1つの環窒素または少なくとも1つの環酸素を含む、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
前記架橋された飽和環系は、−NR−を含み、ここで、Rは、−H、必要に応じて置換された低級アルキル、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
請求項20に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は式V:
【化14】

であり、ここで、Uは−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−CR−から選択されるか、存在せず;そしてeは、0または1である、化合物。
【請求項23】
Yは−CH−である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
請求項23に記載の化合物であって、ここでUは−NR−であり、ここでRは−H、必要に応じて置換された低級アルキル、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択される、化合物。
【請求項25】
は−O−である、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
は存在しない、請求項23に記載の化合物。
【請求項27】
Yは、−CHCH−、−CH−から選択されるか、存在しない、請求項20に記載の化合物。
【請求項28】
請求項27に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は、式VI:
【化15】

であり、
ここで、R、R10、およびR11はそれぞれ独立して−H、および−OR12から選択されるか;または
は−Hおよび−OR12から選択され、そしてR10およびR11は、一緒になる場合、必要に応じて置換されたアルキリデンまたはオキソのいずれかであり;
12は−H、−C(O)R、必要に応じて置換された低級アルキリジン、必要に応じて置換された低級アリールアルキリジン、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキリジン、必要に応じて置換された低級アルキリデン、必要に応じて置換された低級アルキリデンアリール、必要に応じて置換された低級アルキリデンへテロシクリル、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換された低級アルキルアリール、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルから選択され;
あるいは2つのR12は、一緒になる場合、1)該2つのR12がR10とR11から生ずる場合、対応するスピロ環式ケタール、または2)該2つのR12が、Rと、R10およびR11のうちの1つから生ずる場合、対応する環式ケタールを形成する、
化合物。
【請求項29】
請求項28に記載の化合物であって、ここでR10およびR11のうちの一方は−OR12であり、ここでR12は、−H、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;そしてRならびに、R10およびR11の他方は、双方とも−Hである、化合物。
【請求項30】
Yは−CH−であるか、または存在しないかのいずれかである、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
は、少なくとも1つのフッ素置換を含むアルキル基である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
前記架橋された飽和環系は、式VII:
【化16】

である、請求項21に記載の化合物。
【請求項33】
Yは、−CH−であるか、または存在しないかのいずれかである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
は、メチルまたはエチルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
前記架橋された飽和環系は式VIII:
【化17】

である、請求項21に記載の化合物。
【請求項36】
Yは−CH−である、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
は、メチルまたはエチルである、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
請求項20に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は、式IX:
【化18】

であり、ここで、Uは、−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−CR−から選択されるか、存在しない、化合物。
【請求項39】
式IXのRは、−Hおよび必要に応じて置換されたアルキルから選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
は、−CR−であるか、または存在しないかのいずれかである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
は、−CH−であるか、または存在しないかのいずれかである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
Yは−CH−である、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
前記架橋された飽和環系は式X:
【化19】

に従う、請求項21に記載の化合物。
【請求項44】
は、メチルまたはエチルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
表1から選択される、請求項1に記載の化合物:
【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

【化38】

【化39】

【化40】

【化41】

【化42】

【化43】

【化44】

【化45】

【化46】

【化47】

【化48】

【化49】

【化50】

【化51】

【化52】

【化53】

【化54】

【化55】

【化56】

【化57】

【化58】

【化59】

【化60】

【化61】

【化62】

【化63】

【化64】

【化65】

【化66】

【化67】

【化68】

【化69】

【化70】

【化71】

【化72】

【化73】

【化74】

【化75】

【化76】

【化77】

【化78】

【化79】

【化80】

【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】


【請求項46】
式A−B−Cのキナーゼ活性を調節するための化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、水和物またはプロドラッグであって、ここでAは以下:
【化87】

【化88】

から選択され、
Bは以下:
【化89】

から選択され、
そして、Cは以下:
【化90】

【化91】

から選択され、
ここで、Rは−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NH、−NO、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;
qは0〜2であり;
それぞれのRは独立して、−H、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキルから選択され;
2つのRは、該2つのRが結合する窒素と一緒になって、四員〜七員のヘテロ脂環式を形成し、該四員〜七員のヘテロ脂環式は必要に応じて、1つのさらなるヘテロ原子を含み;1つの該さらなるヘテロ原子が窒素である場合、該窒素は、−H、トリハロメチル、−SO、−SONR、−CO、−C(O)NR、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択される群によって必要に応じて置換され;
それぞれのR35は独立して、−H、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)SR、−SO、−C(=O)N(R)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;
2つのR35は、該2つのR35が結合する窒素と一緒になって、結合して、1〜4個のR60によって必要に応じて置換されるヘテロ脂環式を形成し得、該ヘテロ脂環式は、さらなる環ヘテロ原子を有し得、そして該ヘテロ脂環式は、そこに縮合されたアリールを有し得、該アリールは、さらなる1〜4個のR60によって必要に応じて置換され得;
は=N−、=C(H)−、および=C(CN)−から選択され;
は=N−または=C(H)−のいずれかであり;
は−Hまたは必要に応じて置換された低級アルキルであり;
は、R、−SONR、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択され;
、R10およびR11は、それぞれ独立して−Hおよび−OR12から選択されるか;または
は−Hおよび−OR12から選択され、そしてR10およびR11は、一緒になる場合、必要に応じて置換されたアルキリデンまたはオキソのいずれかであり;そして
12は−H、−C(O)R、必要に応じて置換された低級アルキリジン、必要に応じて置換された低級アリールアルキリジン、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキリジン、必要に応じて置換された低級アルキリデン、必要に応じて置換された低級アルキリデンアリール、必要に応じて置換された低級アルキリデンへテロシクリル、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換された低級アルキルアリール、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルから選択され;
あるいは2つのR12は、一緒になる場合、1)該2つのR12がR10とR11から生じる場合、対応するスピロ環式ケタール、または2)該2つのR12がRと、R10およびR11のうちの1つから生じる場合、対応する環式ケタールを形成し;
は−O−、−CH−、−N(R)−、および−S(O)0−2−から選択され;
Qは五員〜十員の環系であって、必要に応じて0〜4のR20によって置換されており;
20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;
60は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換されたアリールアルキルから選択され;
2つのR60は、非芳香族炭素に結合される場合、オキソであり得;
上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは独立して、必要に応じてR25によって置換され;
それぞれのR25は独立して、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合する炭素と一緒になって、結合して、三員から七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得、単一の炭素上の2つのR25はオキソであり得;
ただし、Bが以下:
【化92】

から選択され、そしてCが
【化93】

を含み、そしてCの残余の部分が
【化95】

に直接結合された以下:
【化94】

のうちの1つを含む場合、Aは以下:
【化96】

のうちの1つでなければならず、
そしてただし、Cが
【化97】

を含み、そしてBが以下:
【化98】

から選択される場合、
【化99】

に直接結合された該Cの一部分は、R70が−H、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシルから選択される場合に、
【化100】

を含み得ない、
化合物。
【請求項47】
請求項46に記載の化合物であって、ここでQは、フェニル、ナフチル(napthyl)、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、インダニル(indanyl)、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロイソキノリル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキザゾリニル、オキサゾリジニル、トリアゾリル、イソキサゾリル、イソキサゾリジニル、チアゾリル、チアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、キノリル、イソキノリル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、フリル、チエニル、ベンゾチエリイルおよびオキサジアゾリルから選択され;それぞれは、1〜4個のR20によって必要に応じて置換され;ここで、それぞれのR20は、独立して−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択される、化合物。
【請求項48】
Bは以下:
【化101】

のいずれかであり、ここでAは=N−または=C(H)−のいずれかである、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
Bは、
【化102】

である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
Cは以下:
【化103】

【化104】

から選択され、ここでR、R、R、R20、R25およびR60は上に定義されるものである、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
は、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−OR、−NR、−CO、−C(O)NR、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
はハロゲンである、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
はフッ素または塩素のいずれかである、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
式XI:
【化105】

に従う、キナーゼ活性を調節するための化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩、水和物またはプロドラッグであって、ここで、
それぞれのRは独立して、ハロゲン、−OR、−NO、−NH、−NR、−D−R50、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
70は、−H、ハロゲン、−OR、−S(O)0−2、−NO、−NH、−NR、および必要に応じて置換されたC1−5アルキルから選択され;
Qは=N−、=C(H)−、および=C(CN)−から選択され;
Zは−S(O)0−2−、−O−、および−NR−から選択され;
Arは、五員または六員のアリーレン、あるいは1〜3個のヘテロ原子を含む五員または六員のヘテロアリーレンのいずれかであり;
Gは、必要に応じて置換されたシクロアルキル、または必要に応じて置換されたヘテロ脂環式のいずれかであり;
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
それぞれのRは独立して−HまたはRであり;
それぞれのRは独立して、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキルから選択されるか;または
およびRは、該RおよびRが結合される共通の窒素と一緒になる場合、必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリルを形成し、該必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリルは、N、O、SおよびPから選択される少なくとも1つのさらなる環ヘテロ原子を必要に応じて含み;
は−Hまたは必要に応じて置換されたC1−6アルキルであり;
それぞれのDは独立して、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から選択され;
それぞれのR50は独立して、R、または式XII:
【化106】

に従うかのいずれかであり;
ここでX、X、および必要に応じてXは、架橋された飽和環系の原子を表し、該架橋された飽和環系はX、X、およびXのうちのいずれかによって表される、4つまでの環ヘテロ原子を含み;ここで、
それぞれのXは独立して、−C(R)R−、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から選択され;
それぞれのXは独立して、必要に応じて置換された橋頭のメチンまたは橋頭の窒素であり;
それぞれのXは独立して、−C(R)R−、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から選択され;
Yは:
Dと、以下の1)または2)のいずれか:
1)Xが橋頭の窒素である場合にXを除いた、該架橋された飽和環系の任意の環原子、または
2)RまたはRのうちのいずれかによって表される任意のヘテロ原子
との間の、必要に応じて置換された低級アルキレンリンカーであり;ただしDと、該架橋された飽和環系の任意の環ヘテロ原子との間、またはDと、RまたはRのうちのいずれかによって表される任意のヘテロ原子との間に、少なくとも2つの炭素原子が存在するか;
またはYは存在しない
かのいずれかであり、Yが存在しない場合、Dが−SO−でなければ、該架橋された飽和環系は、該架橋された飽和環系の環炭素を介して直接的にDに結合され、Dが−SO−である場合、該架橋された飽和環系は、該架橋された飽和環系の任意の環原子を介してDに直接的に結合され;
mおよびpはそれぞれ独立して1〜4であり;
nは0〜2であり、n=0である場合、該2つの橋頭のXの間に単結合が存在し;
およびRはそれぞれ独立して、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NH、−NO、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−NCO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキル、およびYまたはDのいずれかへの結合から選択されるか;あるいは
およびRは、一緒になる場合、オキソであるか;あるいは
およびRは、該RおよびRが結合される共通の炭素と一緒になる場合、必要に応じて置換された三員から七員のスピロシクリルを形成し、該必要に応じて置換された三員から七員のスピロシクリルは独立して、N、O、SおよびPから選択される少なくとも1つの環ヘテロ原子を必要に応じて含み;
は、−R、Y、−SONR、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択され;そして
それぞれのR30は独立してハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換されたC1−5アルキルから選択される、
化合物。
【請求項55】
Zは−O−または−NR−のいずれかである、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
の少なくとも1つは−D−R50である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
Dが−O−であり、そして少なくとも1つの他のRは−ORである、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
式XIIIaまたは式XIIIb:
【化107】

の、請求項57に記載の化合物であって、ここで、Qは=N−または=C(H)−のいずれかである、化合物。
【請求項59】
請求項58に記載の化合物であって、ここでR50は、少なくとも1つの必要に応じて置換されたアミノによって必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたC1−6アルキルアミノ、必要に応じて置換されたC1−6ジアルキルアミノ、必要に応じて置換されたヘテロ脂環式、および式XIIの基から選択される、化合物。
【請求項60】
3aはC1−6アルキルである、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
Zは−O−である、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
請求項61に記載の化合物であって、ここで、Gは、シクロプロピル、アジラジン、シクロブチルおよびアゼチジンから選択され、それぞれ0〜4個のR30で必要に応じて置換される、化合物。
【請求項63】
Qは=N−または=C(H)−のいずれかである、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
は、−H、ハロゲン、C1−6アルキル、およびペルフルオロC1−6アルキルから選択される、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
請求項64に記載の化合物であって、ここで−N(R3b)Rは以下:
【化108】

から選択され、
ここで、Jは、0〜5個のR20によって必要に応じて置換された五員〜十員の環であり;
それぞれのR20は独立して、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキルから選択され;
2つのR20は、該2つのR20が結合される原子と一緒になって、結合して、必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式を形成し、該必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式は、Jに対してスピロ環を形成する(spiro)か、Jに縮合するかのいずれかであり;
Eは、−O−、−N(R)−、−CH−、および−S(O)0−2−から選択され;
それぞれのR60は独立して、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキルから選択され;
示された環におけるメチレン以外の、該上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは独立して、必要に応じてR25によって置換され;そして
25は、ハロゲン、トリハロメチル、オキソ、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、ヘテロアリールC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択されるか;または
2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して、三員から七員の脂環式ヘテロ脂環式を形成し得;
3bは、上に定義されたようなRと等価であり;そして
およびRは上に定義した通りである、
化合物。
【請求項66】
式XIVaまたは式XIVb:
【化109】

の、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
請求項66に記載の化合物であって、ここでR50は、必要に応じて置換されたアミノ、必要に応じて置換されたアルキルアミノ、必要に応じて置換されたジアルキルアミノ、および必要に応じて置換されたヘテロ脂環式から選択される群によって、必要に応じて置換されたC1−6アルキルである、化合物。
【請求項68】
請求項67に記載の化合物であって、ここで、R50の前記必要に応じて置換されたヘテロ脂環式の該ヘテロ脂環式部分は、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン1−オキシド、チオモルホリン1,1−ジオキシド、2−オキソ−モルホリン、ピロリジンおよびアゼピンからなる群から選択される、化合物。
【請求項69】
50は式XIIに従う、請求項67に記載の化合物。
【請求項70】
請求項69に記載の化合物であって、ここで式XIIに従う該架橋された飽和環系は、[4.4.0]、[4.3.0]、[4.2.0]、[4.1.0]、[3.3.0]、[3.2.0]、[3.1.0]、[3.3.3]、[3.3.2]、[3.3.1]、[3.2.2]、[3.2.1]、[2.2.2]、および[2.2.1]からなる群より選択される幾何構造を有する、化合物。
【請求項71】
Yは、−CHCHCHCH−、−CHCHCH−、−CHCH−、−CH−から選択されるか、存在しない、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
請求項71に記載の化合物であって、ここでnは0であり、そして式XIIに従う前記架橋された飽和環系は[4.4.0]、[4.3.0]、[4.2.0]、[4.1.0]、[3.3.0]、[3.2.0]、および[3.1.0]からなる群より選択される幾何構造を有する、化合物。
【請求項73】
前記架橋された飽和環系は、少なくとも1つの環窒素または少なくとも1つの環酸素を含む、請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
請求項73に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は、−NR−を含み、ここでRは、−H、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択される、化合物。
【請求項75】
請求項73に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は式XVであり、
【化110】

ここで、Uは、−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−CR−から選択されるか、存在せず;そしてeは0または1である、化合物。
【請求項76】
Yは−CH−である、請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
請求項76に記載の化合物であって、ここでUは−NR−であり、ここでRは−H、必要に応じて置換された低級アルキル、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択される、化合物。
【請求項78】
は−O−である、請求項76に記載の化合物。
【請求項79】
は存在しない、請求項76に記載の化合物。
【請求項80】
Yは、−CHCH−、−CH−から選択されるか、存在しない、請求項71に記載の化合物。
【請求項81】
請求項80に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は、式XVI:
【化111】

であり、ここでR、R10およびR11はそれぞれ独立して、−Hおよび−OR12から選択されるか;または
は−Hおよび−OR12から選択され、そしてR10およびR11は、一緒になる場合、必要に応じて置換されたアルキリデンまたはオキソのいずれかであり;
12は、−H、−C(O)R、必要に応じて置換された低級アルキリジン、必要に応じて置換された低級アリールアルキリジン、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキリジン、必要に応じて置換された低級アルキリデン、必要に応じて置換された低級アルキリデンアリール、必要に応じて置換された低級アルキリデンへテロシクリル、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換された低級アルキルアリール、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換された低級ヘテロシクリルアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルから選択され;
あるいは2つのR12は、一緒になる場合、1)該2つのR12がR10とR11から生じる場合、対応するスピロ環式ケタール、または2)該2つのR12がRと、R10およびR11のうちの1つから生じる場合、対応する環式ケタールを形成する、
化合物。
【請求項82】
請求項81に記載の化合物であって、ここでR10およびR11の一方は−OR12であり、ここでR12は−H、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択され;そしてRと、R10およびR11の他方は、双方とも−Hである、化合物。
【請求項83】
Yは、−CH−であるかまたは存在しないかのいずれかである、請求項82に記載の化合物。
【請求項84】
は、少なくとも1つのフッ素置換を含むアルキル基である、請求項81に記載の化合物。
【請求項85】
前記架橋された飽和環系は式XVII:
【化112】

である、請求項74に記載の化合物。
【請求項86】
Yは、−CH−であるかまたは存在しないかのいずれかである、請求項85に記載の化合物。
【請求項87】
は、メチルまたはエチルである、請求項86に記載の化合物。
【請求項88】
の少なくとも1つはハロゲンである、請求項87に記載の化合物。
【請求項89】
上記架橋された飽和環系は式XVIII:
【化113】

である、請求項74に記載の化合物。
【請求項90】
Yは−CH−である、請求項89に記載の化合物。
【請求項91】
は、メチルまたはエチルである、請求項90に記載の化合物。
【請求項92】
請求項73に記載の化合物であって、ここで前記架橋された飽和環系は、式XIX:
【化114】

であり、ここで、Uは、−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−CR−から選択されるか、存在しない、化合物。
【請求項93】
式XIXのRは、−Hおよび必要に応じて置換されたアルキルから選択される、請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
は、−CR−であるかまたは存在しないかのいずれかである、請求項93に記載の化合物。
【請求項95】
は−CH−であるかまたは存在しないかのいずれかである、請求項94に記載の化合物。
【請求項96】
Yは−CH−である、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
前記架橋された飽和環系は式XX:
【化115】

に従う、請求項74に記載の化合物。
【請求項98】
は、メチルまたはエチルである、請求項97に記載の化合物。
【請求項99】
は、C1−6アルキル、ペルフルオロC1−6アルキル、およびハロゲンから選択される、請求項67〜請求項98のいずれかに記載の化合物。
【請求項100】
は、ペルフルオロC1−3アルキルおよびハロゲンから選択される、請求項99に記載の化合物。
【請求項101】
請求項67〜請求項98のいずれかに記載の化合物であって、ここでR20はハロゲン、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキル、および2つのR20が結合される原子と一緒になった(該2つのR20)、必要に応じて置換された三員〜六員のヘテロ脂環式から選択され、該必要に応じて置換された三員〜六員のヘテロ脂環式は、XIVaまたはXIVbにあるようにフェニルに縮合される、化合物。
【請求項102】
請求項101に記載の化合物であって、ここでR20は、ハロゲン、−NR、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキル、および2つのR20が結合された原子と一緒になった(該2つのR20)、必要に応じて置換された五員〜六員のヘテロ脂環式から選択され、該必要に応じて置換された五員〜六員のヘテロ脂環式は、XIVaまたはXIVbにあるようにフェニルに縮合される、化合物。
【請求項103】
は、C1−6アルキル、ペルフルオロC1−6アルキル、およびハロゲンから選択される、請求項102に記載の化合物。
【請求項104】
は、ペルフルオロC1−3アルキルおよびハロゲンから選択される、請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
表2から選択される、請求項54に記載の化合物:
【化116】

【化117】

【化118】

【化119】

【化120】

【化121】

【化122】

【化123】

【化124】

【化125】

【化126】

【化127】

【化128】

【化129】

【化130】

【化131】

【化132】

【化133】

【化134】

【化135】

【化136】

【化137】

【化138】


【請求項106】
請求項1〜請求項105のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項107】
請求項1〜請求項106のいずれか1項に記載の化合物または薬学的組成物の代謝産物。
【請求項108】
キナーゼのインビボ活性を調節する方法であって、該方法は、有効量の請求項1〜請求項105のいずれかに記載の化合物または薬学的組成物を被験体に投与する工程を包含する、方法。
【請求項109】
前記キナーゼのインビボ活性を調節することは、該キナーゼの阻害を包含する、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記キナーゼは、c−Met、KDR、c−Kit、flt−3、およびflt−4のうちの少なくとも1つである、請求項108に記載の方法。
【請求項111】
前記キナーゼはc−Metである、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
制御されていない細胞活動、異常な細胞活動、および/または所望しない細胞活動に関連する疾患または障害を処置する方法であって、該方法は、その必要のある哺乳動物に、治療有効量の、請求項1〜請求項106のいずれか1つに記載の化合物または薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項113】
キナーゼのモジュレーターについてスクリーニングする方法であって、該キナーゼはc−Met、KDR、c−Kit、flt−3、およびflt−4から選択され、該方法は、請求項1〜請求項105のいずれか1項に記載の化合物と、少なくとも1つの候補因子とを合わせる工程、および該キナーゼの活性に対する該候補因子の効果を決定する工程を包含する、方法。
【請求項114】
細胞における増殖活性を阻害する方法であって、該方法は、1つの細胞または複数の細胞に、有効量の、請求項1〜請求項105のいずれかに記載の化合物を含む組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項115】
式XXIの化合物:
【化139】

を調製するプロセスであって、該プロセスは、式XXIIの化合物と式XXIIIの化合物との反応を包含し、
【化140】

ここで、
それぞれのRは独立して、ハロゲン、−OR、−NO、−NH、−NR、−D−R50および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
70は−H、ハロゲン、−OR、−S(O)0−2、−NO、−NH、−NR、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
Jは=N−、=C(H)−、=C(ハロゲン)−、および=C(CN)−から選択され;
Zは−S(O)0−2−、−O−、および−NR−から選択され;
それぞれのRは独立して、−H、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、および必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキルから選択され;
Arは、五員〜十員のアリーレン、または1〜3個のヘテロ原子を含む五員〜十員のヘテロアリーレンのいずれかであり;
は−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
それぞれのRは独立して、−H、−Si(R)(R)R、必要に応じて置換された低級アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキルから選択され;
2つのRは、該2つのRが結合される窒素と一緒になって、四員〜七員のヘテロ脂環式を形成し、該四員〜七員のヘテロ脂環式は、1つのさらなるヘテロ原子を必要に応じて含み;1つの該さらなるヘテロ原子が窒素である場合、該窒素は、−H、トリハロメチル、−SO、−SONR、−CO、−C(O)NR、−C(O)R、および必要に応じて置換された低級アルキルから選択される群によって必要に応じて置換され;
Bは存在しないか、−N(R13)−、−N(SO13)−、−O−、−S(O)0−2−、および−C(=O)−から選択され;
Lは存在しないか、−C(=S)N(R13)−、−C(=NR14)N(R13)−、−SON(R13)−、−SO−、−C(=O)N(R13)−、−N(R13)−、−C(=O)C1−2アルキルN(R13)−、−N(R13)C1−2アルキルC(=O)−、−C(=O)C0−1アルキルC(=O)N(R13)−、−C(=O)−、−C0−4アルキレン−、−C(=O)C0−1アルキルC(=O)OR−、−C(=NR14)C0−1アルキルC(=O)−、−C(=O)C0−1アルキルC(=O)−、および、1〜3個の環ヘテロ原子を含みかつ少なくとも1つの窒素を含む、必要に応じて置換された四〜六員環のヘテロシクリルから選択され;
Tは−H、−R13、−C0−4アルキル、−C0−4アルキルQ、−OC0−4アルキルQ、−C0−4アルキルOQ、−N(R13)C0−4アルキルQ、−SO0−4アルキルQ、−C(=O)C0−4アルキルQ、−C0−4アルキルN(R13)Q、および−C(=O)N(R13)C0−4アルキルQから選択され、ここでそれぞれの該上述のC0−4アルキルは必要に応じて置換されており;
Qは五員〜十員の環系であって、必要に応じて0〜4個のR20によって置換されており;
それぞれのR20は独立して、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキルから選択され;
2つのR20は、該2つのR20が結合される原子と一緒になって、結合して、必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式を形成し、該必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式はQに対してスピロ環を形成するか、またはQに縮合されるかのいずれかであり;
Dは−O−、−S(O)0−2−、および−NR15−から選択され;
50はRであるか、または式XXIV:
【化141】

に従うかのいずれかであり;
ここで、X、X、および必要に応じてXは、架橋された飽和環系の原子を表し、該架橋された飽和環系は、X、XおよびXのいずれかによって表される4個までの環ヘテロ原子を含み;ここで、
それぞれのXは独立して、−C(R)R−、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から選択され;
それぞれのXは独立して、必要に応じて置換された橋頭のメチンまたは橋頭の窒素であり;
それぞれのXは独立して、−C(R)R−、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から選択され;
Yは、
Dと、以下の1)または2)のいずれか:
1)Xが橋頭の窒素である場合にXを除いた、該架橋された飽和環系の任意の環原子、または
2)RまたはRのうちのいずれかによって表される任意のヘテロ原子
との間の、必要に応じて置換されたC1−6アルキレンリンカーであり;ただしDと、該架橋された飽和環系の任意の環ヘテロ原子との間、またはRまたはRのうちのいずれかによって表される任意のヘテロ原子との間に、少なくとも2つの炭素原子が存在するか;
またはYは存在しない
かのいずれかであり、Yが存在しない場合、Dが−SO−でなければ、該架橋された飽和環系は、該架橋された飽和環系の環炭素を介して直接的にDに結合され、Dが−SO−である場合、該架橋された飽和環系は、該架橋された飽和環系の任意の環原子を介してDに直接的に結合され;
mおよびpはそれぞれ独立して1〜4であり;
nは0〜2であり、nが0である場合、該2つの橋頭のXの間に1つの単結合が存在し;
およびRはそれぞれ独立して、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NH、−NO、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−NCO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキル、およびYまたはDのいずれかへの結合から選択され;または、
およびRは、一緒になる場合オキソであり;または、
およびRは、該RおよびRが結合される共通の炭素と一緒になる場合、必要に応じて置換された三員から七員のスピロシクリルを形成し、該必要に応じて置換された三員から七員のスピロシクリルはN、O、S、およびPから選択される少なくとも1つのさらなる環ヘテロ原子を必要に応じて含み;
は−R、Y、−SONR、−CO、−C(O)NR、−SO、および−C(O)Rから選択され;
13は−H、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)SR、−SO、−C(=O)N(R)R、および必要に応じて置換されたC1−5アルキルから選択され;
2つのR13は、該2つのR13が結合される原子と一緒になって、結合して、必要に応じて1から4個のR60で置換されたヘテロ脂環式を形成し得、該ヘテロ脂環式は4個までの環ヘテロ原子を含み、そして該ヘテロ脂環式は必要に応じて、それらに縮合されたアリールまたはヘテロアリールを含み、この場合、該アリールまたはヘテロアリールは必要に応じてさらなる1〜4個のR60で置換され;
14は、−H、−NO、−NH、−N(R)R、−CN、−OR、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロ脂環式C1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキルおよび必要に応じて置換されたヘテロ脂環式から選択され;
15は−M−M基であり、ここでMは存在しないか、−C(=S)N(R13)−、−C(=NR14)N(R13)−、−SON(R13)−、−SO−、−C(=O)N(R13)−、−C(=O)C(=O)N(R13)−、−C0−4アルキレン−、−C(=O)−、および、1〜3個のヘテロ原子を含むが、少なくとも1つの窒素を含む、必要に応じて置換された四〜六員環のヘテロシクリルから選択され;そしてMは−H、−C0−6アルキル、アルコキシ、−C(=O)C0−4アルキルQ、−C0−4アルキルQ、−OC0−4アルキルQ−、−N(R13)C0−4アルキルQ−、および−C(=O)N(R13)C0−4アルキルQから選択され;
60は−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−5アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキルから選択され;
2つのR60は、非芳香族炭素に結合される場合、オキソであり得;
は適切な脱離基であり;そして
は、−H、金属、および、XXIIおよびXXIIIと結合してXXIを生成する場合、インサイチュで除かれる基から選択される、
プロセス。
【請求項116】
Arはパラ−フェニレンであって、該パラ−フェニレンは、該フェニレンについて−Z−および−B−L−Tの置換パターンによって定義される、請求項115に記載のプロセス。
【請求項117】
Zは、−O−または−NR−のいずれかである、請求項116に記載のプロセス。
【請求項118】
請求項117に記載のプロセスであって、ここで−B−L−Tは以下:
【化142】

【化143】

【化144】

から選択され、
ここで、Q、R20、およびR13は上に定義される通りであり;それぞれのEは−O−、−N(R13)−、−CH、および−S(O)0−2−から選択され;Mは−O−、−N(R13)−、−CH−、および−C(=O)N(R13)−から選択され;それぞれのVは独立して、=N−または=C(H)−のいずれかであり;上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは独立して、必要に応じてR25によって置換され;そしてR25はハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、ヘテロアリールC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して、必要に応じて置換された三員から七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得;単一の炭素上の2つのR25はオキソであり得る、
プロセス。
【請求項119】
−D−R50である1つのR、および−OR3aである別のRが存在する、請求項118に記載のプロセス。
【請求項120】
Dは−O−である、請求項119に記載のプロセス。
【請求項121】
請求項120に記載のプロセスであって、ここで−O−R50および−OR3aは交換できるように、式XXIに従うキナゾリンまたはキノリンの6位および7位に位置する、プロセス。
【請求項122】
−OR3aは−OH、−OSi(R)(R)R、および必要に応じて置換された−OC1−6アルキルから選択される、請求項121に記載のプロセス。
【請求項123】
Jは、=N−または=C(H)−である、請求項122に記載のプロセス。
【請求項124】
請求項123に記載のプロセスであって、ここで−B−L−Tは、以下:
【化145】

【化146】

から選択され、ここで、Q、R20、R13、E、およびR60は上に定義した通りであり;示した環におけるもの以外の、上の式の任意のものにおけるそれぞれのメチレンは独立して、必要に応じてR25によって置換され;そしてR25はハロゲン、トリハロメチル、オキソ、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、ヘテロアリールC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して三員から七員の必要に応じて置換された脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得る、
プロセス。
【請求項125】
請求項124に記載のプロセスであって、ここでQは以下の3つの式:
【化147】

から選択され、ここでR20は上に定義した通りであり、そしてPは五員〜七員の環であって、該環は、Pが縮合される該芳香環の2つの共有される炭素を含み、Pは、必要に応じて1〜3個のヘテロ原子を含む、プロセス。
【請求項126】
請求項125に記載のプロセスであって、ここで−B−L−Tは式XXVまたは式XXVI:
【化148】

のいずれかであり、ここでR20は上に定義した通りであり;Gは必要に応じて置換されたシクロアルキルまたは必要に応じて置換されたヘテロ脂環式のいずれかであり;それぞれのR30は独立して、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;そしてR3aおよびR3bはそれぞれ独立して、−Hおよび必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択される、
プロセス。
【請求項127】
請求項126に記載のプロセスであって、ここで、式XXIIaの化合物は、式XXIIIaの化合物と結合して、式XXIaの化合物を生成し、
【化149】

ここで−B−L−T、Z、J、R50、およびRは上に定義した通りであり;R70は−H、−NO、−NH、および−NRから選択され;ただしZが、Rが−H、C1−3アルキル、およびアリールC1−3アルキルから選択される−N(R)−である場合;Pがハロゲン、必要に応じて置換されたアルキル−S(O)0−2−、必要に応じて置換されたアリールスルホネート、必要に応じて置換されたアルキルスルホネート、ホウ素を含む基、アジド、リンを含む基、および金属から選択され;そしてPは−Hおよび金属から選択される、
プロセス。
【請求項128】
は、−H、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、銅、パラジウム、およびチタンから選択される、請求項127に記載のプロセス。
【請求項129】
Zは−O−である、請求項128に記載のプロセス。
【請求項130】
は、塩素、臭素、トルエンスルホネート、およびトリフルオロメタンスルホネートから選択される、請求項129に記載のプロセス。
【請求項131】
70は−Hである、請求項130に記載のプロセス。
【請求項132】
Jは=C(H)−である、請求項131に記載のプロセス。
【請求項133】
は、C1−6アルキル、ペルフルオロC1−6アルキル、およびハロゲンから選択される、請求項132に記載のプロセス。
【請求項134】
XXIIaおよびXXIIIaは、必要に応じて塩基と、必要に応じてマイクロ波放射によって一緒に熱せられて、XXIaを形成する、請求項133に記載のプロセス。
【請求項135】
前記塩基は、有機塩基、無機塩基、ならびに有機塩基と無機塩基との組み合わせから選択される、請求項134に記載のプロセス。
【請求項136】
前記塩基は、2,6−ルチジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、および金属カルボネートから選択される、請求項135に記載のプロセス。
【請求項137】
XXIIaおよびXXIIIaは、前記塩基を含む溶媒中で、約40℃〜約200℃で、約1時間〜約24時間、一緒に熱せられて、XXIaを形成する、請求項136に記載のプロセス。
【請求項138】
前記溶媒は有機溶媒である、請求項137に記載のプロセス。
【請求項139】
1モル当量のXXIIaが、約0.25モル当量〜約4モル当量のXXIIIaと合わせられる、請求項138に記載のプロセス。
【請求項140】
1モル当量のXXIIaが、1モル当量より多いが2モル当量より少ないXXIIIaと合わせられる、請求項139に記載のプロセス。
【請求項141】
XXIIaは、XXIIIaおよび前記塩基と、芳香族溶媒中で合わせられて混合物を形成し、そして該混合物は、約100℃〜約200℃で、約1時間〜約10時間熱せられてIaを形成する、請求項140に記載のプロセス。
【請求項142】
前記芳香族溶媒は、必要に応じて置換されたベンゼンである、請求項141に記載のプロセス。
【請求項143】
前記芳香族溶媒は、ブロモベンゼンである、請求項142に記載のプロセス。
【請求項144】
前記塩基は、4−N,N−ジメチルアミノピリジンである、請求項143に記載のプロセス。
【請求項145】
前記混合物が熱せられて、約3時間〜約7時間還流される、請求項144に記載のプロセス。
【請求項146】
前記混合物が熱せられて、約4時間〜約6時間還流される、請求項145に記載のプロセス。
【請求項147】
XXIIaがXXIIIaおよび前記塩基と、非芳香族溶媒中で合わせられて混合物を形成し、該混合物が約40℃〜約100℃で約1時間〜約20時間熱せられて、XXIaを形成する、請求項140に記載のプロセス。
【請求項148】
前記非芳香族溶媒は、アミド、およびエーテル、ニトリル、ハライド、エステル、アミン、およびケトンから選択される官能基を含む、請求項147に記載のプロセス。
【請求項149】
前記非芳香族溶媒は、N,N−ジメチルアセトアミドである、請求項148に記載のプロセス。
【請求項150】
前記塩基は、炭酸カリウムである、請求項149に記載のプロセス。
【請求項151】
前記混合物は、約50℃で、約10時間〜約20時間熱せられる、請求項150に記載のプロセス。
【請求項152】
前記芳香族溶媒は、必要に応じて置換されたピリジンである、請求項151に記載のプロセス。
【請求項153】
前記芳香族溶媒は、2,6−ルチジンである、請求項152に記載のプロセス。
【請求項154】
前記塩基は、2,6−ルチジンである、請求項153に記載のプロセス。
【請求項155】
前記混合物は、熱せられて、約3時間〜約7時間還流される、請求項154に記載のプロセス。
【請求項156】
前記混合物は、熱せられて、約4時間〜約6時間還流される、請求項155に記載のプロセス。
【請求項157】
1モル当量のXXIIIaが、1モル当量より多いが2モル当量より少ないXXIIaと合わせられる、請求項139に記載のプロセス。
【請求項158】
XXIIaが、XXIIIaおよび前記塩基と芳香族溶媒中で合わせられて混合物を形成し、該混合物が約100℃〜約200℃で、約10時間〜約20時間熱せられて、XXIaを形成する、請求項157に記載のプロセス。
【請求項159】
前記芳香族溶媒は、必要に応じて置換されたピリジンである、請求項158に記載のプロセス。
【請求項160】
前記芳香族溶媒は、2,6−ルチジンである、請求項159に記載のプロセス。
【請求項161】
前記塩基は、2,6−ルチジンである、請求項160に記載のプロセス。
【請求項162】
前記混合物は、約150℃〜約200℃まで、約15時間〜約20時間熱せられる、請求項161に記載のプロセス。
【請求項163】
請求項134〜請求項162のいずれかに記載のプロセスであって、ここで式XXIIbの化合物は、式XXIIaの化合物で置換され、式XXIbの化合物または式XXIcの化合物を生成するために、それぞれ式XXIIIbの化合物または式XXIIIcの化合物のいずれかが、式XXIIIaの化合物で置換され、
【化150】

【化151】

ここで、J、R50、R20およびRは上に定義した通りである、
プロセス。
【請求項164】
は、存在する場合にはハロゲンである、請求項163に記載のプロセス。
【請求項165】
は、存在する場合にはフッ素である、請求項164に記載のプロセス。
【請求項166】
は、存在する場合には、Rが結合されるフェニレンの酸素にオルト位にある、2個までのフッ素である、請求項165に記載のプロセス。
【請求項167】
表1または表2のいずれかに収載された化合物の生成に用いられる、請求項115に記載のプロセス。
【請求項168】
前記化合物をその薬学的に受容可能な塩、水和物、またはプロドラッグに変換する工程をさらに包含する、請求項115〜請求項167のいずれかに記載のプロセス。

【公表番号】特表2007−506777(P2007−506777A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−528265(P2006−528265)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2004/031523
【国際公開番号】WO2005/030140
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(506024489)エグゼリクシス, インコーポレイテッド (50)
【Fターム(参考)】