説明

mGluR2アンタゴニストとしてのピリジン及びピリミジン誘導体

本発明は、式(I)の化合物、その製造方法、CNS障害の処置用の医薬の製造のためのそれらの使用及びそれらを含む医薬組成物に関する。式(I)の化合物は、一般式(I)[式中、Q、A、B、X、Y、R及びRは、明細書に定義したとおりである]により表される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I)の化合物、その製造方法、CNS障害の処置用の医薬を製造するためのそれらの使用及びそれらを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
特に、本発明は、一般式(I):
【0003】
【化1】


{式中、
X又はYのいずれか一方は、Nであり、そして他方は、CHであるか、あるいはX及びYの両方は、Nであり;
Qは、S、O、−CH=N−又は−N=CH−であり;
Aは、アリール又は5もしくは6員のヘテロアリールであり、その各々は、場合によりC1−6−アルキルで置換されており;
Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は:
ハロ、
ニトロ、
場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、
NR(ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル又は−(CO)−C1−6−アルキルである)、
−S−C1−6−アルキル、
−(SO)−OH、
−(SO)−C1−6−アルキル、
−(SO)−NR[ここで、R及びRは、独立して:
H、
場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、
1−6−ハロアルキル、
1−6−アルコキシ、
場合によりC1−6−アルコキシで置換されている−(CO)C1−6−アルキル、
−(CHCHO)CHR(ここで、Rは、H又はCHOHであり、そしてnは、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である)、
−(CH−アリール(ここで、mは、1又は2であり、そしてアリールは、場合によりハロ又はC1−6−アルコキシで置換されている)、
−(CH−C3−6−シクロアルキル(ここで、pは、0又は1である)、
5又は6員のヘテロシクロアルキルである]、
−(SO)−NR(ここで、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素、硫黄又はSO基より選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、ここで、該4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環は、場合により、ヒドロキシ、C1−6−アルキル、場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルコキシ、及び5又は6員のヘテロアリールオキシからなる群より選択される置換基で置換されている)、
NHSO−C1−6−アルキル、
NHSO−NR(ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、−(CO)O−C1−6−アルキルであるか、あるいはRとRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素又は硫黄より選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、ここで、該4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環は、場合によりC1−6−アルキルで置換されている)
からなる群より選択され;
は、H、ハロゲン、場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−ハロアルキル、C3−6−シクロアルキルであり;
は、
シアノ、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−ハロアルコキシ、C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群より選択されるか;あるいは
NRであり、ここで、
及びRは、独立して、H、C3−8−シクロアルキル、アリール、5〜12個の環原子を有するヘテロアリール及びC1−6−アルキル(場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−8−シクロアルキル、アリール、5〜12個の環原子を有するヘテロアリール及び−NRからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されている)からなる群より選択され、ここで、
及びRは、独立して、H及びC1−6−アルキルからなる群より選択されるか;あるいは、
とRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素又は硫黄より選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む5〜12個の環原子を含む、場合により置換されている複素環基を形成することができ、ここで、該複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6−アルキル及びC1−6−ハロアルキルからなる群より選択される1、2、3、4又は5個の置換基で場合により置換されている}
で示される化合物、及びその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0004】
驚くべきことに、一般式Iの化合物は、代謝型グルタミン酸受容体アンタゴニストであることが見出された。式Iの化合物は、価値のある治療特性によって特徴付けられる。
【0005】
中枢神経系(CNS)において、刺激の伝達は、ニューロンにより放出される神経伝達物質と、神経受容体との相互作用により起こる。
【0006】
CNSにおいて最も一般的に出現する神経伝達物質であるL−グルタミン酸は、多数の生理的過程において重大な役割を果たしている。グルタミン酸依存性刺激受容体は、2つの主要な群に類別される。第一の主要な群は、リガンド制御イオンチャネルを形成する。代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)は、第二の主要な群を形成し、さらにGタンパク質共役受容体のファミリーに属する。
【0007】
現在のところ、これらmGluRの8種の異なるメンバーが知られており、これらの幾つかにはサブタイプさえある。構造パラメーター、二次代謝産物の合成に及ぼす異なる影響及び低分子量化合物に対する異なる親和性に基づいて、これら8種の受容体は、三つのサブグループに細分することができる:mGluR1及びmGluR5は、第I群に属し、mGluR2及びmGluR3は、第II群に属し、そしてmGluR4、mGluR6、mGluR7及びmGluR8は、第III群に属する。
【0008】
第II群に属する代謝型グルタミン酸受容体のリガンドは、急性及び/又は慢性神経障害、例えば、精神病、統合失調症、アルツハイマー病、認知障害及び記憶欠損の治療又は予防のために使用することができる。
【0009】
これに関連する他の処置可能な適応症は、バイパス手術又は移植に起因する脳機能不全、脳への血液供給不足、脊髄損傷、頭部損傷、妊娠に起因する低酸素症、心停止及び低血糖症である。mGluR2アンタゴニストが、ヒト神経膠腫細胞において細胞増殖を低下させることが見出されたため(J. Neurochem. March 2003, 84(6): 1288-95)、さらなる処置可能な適応症は、慢性及び急性疼痛、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSに起因する認知症、眼損傷、網膜症、特発性パーキンソン病又は医薬に起因するパーキンソン病、ならびにグルタミン酸欠乏機能に至る症状、例えば、筋痙攣、痙攣、片頭痛、尿失禁、ニコチン中毒、アヘン中毒、不安、嘔吐、ジスキネジア、鬱病、結腸癌、睡眠障害、概日リズムの障害及び神経膠腫である。
【発明の概要】
【0010】
本発明の目的は、それ自体及び薬学的活性物質としての式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩、それらの製造、本発明による化合物に基づく医薬及びそれらの製造、同様に前述の種類の疾患の制御又は予防における、そして各々対応する医薬の製造のための、本発明の化合物の使用である。
【0011】
式(I)の化合物はまた、それらのプロドラッグの形態で使用することができる。例には、エステル、N−オキシド、リン酸エステル、グリコアミドエステル、グリセリド接合体等がある。プロドラッグは、本化合物の価値に、吸収、分布における薬物動態及び脳への輸送における利点を加えうる。
【0012】
特に断りのない限り、本明細書において使用される以下の用語は、以下に示す定義を有する。用語「アルキル」は、1〜6個の炭素原子(C1−6−アルキル)、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する、直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素残基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチル、t−ブチル、ならびに後述の本発明の例示化合物により示される基を示す。
【0013】
用語「C1−6−ハロアルキル」は、1個以上のハロゲン原子、特にCl、F又はI、好ましくは3個のCl又は2もしくは3個のFで置換されている、上記と同義のC1−6−アルキル基、即ち、CCl、CHF及びCF、ならびに後述の本発明の例示化合物により具体的に示される基を示す。
【0014】
用語「C1−6−アルコキシ」は、酸素原子を介して結合している、前記に定義した意味のC1−6−アルキル残基を示す。「C1−6−アルコキシ」残基の例には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ならびに後述の本発明の例示化合物により示される基が含まれる。
【0015】
用語「C1−6−ハロアルコキシ」は、1個以上のハロゲン原子、特にCl、F又はI、好ましくは3個のCl又は2もしくは3個のFで置換されている、上記と同義のC1−6−アルコキシ基、即ち、OCHF及びOCF、OCHCHF、OCHCF、ならびに後述の本発明の例示化合物により具体的に示される基を示す。
【0016】
用語「アリール」は、一価環状芳香族炭化水素基、例えば、フェニル、ナフチル、ビフェニル又はインダニルを示す。
【0017】
用語「ヘテロアリール、又は5もしくは6員ヘテロアリール又は5〜12個の環原子を有するヘテロアリール」は、5〜6個又は5〜12個の環原子を有し、かつ窒素、酸素又は硫黄より選択される1個以上、特に1、2、3、4又は5個、そして好ましくは1、2又は3個のヘテロ原子を含む芳香族を指す。このようなヘテロアリール基の例には、チオフェニル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル又はピリダジニル、特に、[1,2,4]オキサジアゾリル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、チアゾール−2−イル及びチオフェン−2−イル、ならびに後述の本発明の例示化合物により示される基が含まれる。
【0018】
用語「ヘテロアリールオキシ」は、酸素原子を介して結合している、上記と同義の5もしくは6員ヘテロアリール又は5〜12個の環原子を有するヘテロアリールを含むヘテロアリール基を示す。
【0019】
用語「ハロゲン」は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)及びヨウ素(I)を包含する。
【0020】
用語「C3−6−シクロアルキル又はC5−8−シクロアルキル」は、3〜6個又は5〜8個の炭素原子を含むシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、ならびに後述の本発明の例示化合物により示される基を意味する。
【0021】
用語「5もしくは6員又は5〜12員ヘテロシクロアルキル」は、環員として少なくとも2個の炭素原子、及びN、O又はSより選択される1、2又は3個のさらなるヘテロ原子の環員を含み、残りの環員が炭素原子である、5もしくは6個、又は5〜12個の環員を有する複素環を示す。5〜12員ヘテロシクロアルキル環の例には、1H−テトラゾール;2H−テトラゾール;1,2,3−及び1,2,4−トリアゾール;イミダゾール;ピロール;1,2,3−、1,3,4−又は1,2,5−チアジアジン;1,4−オキサジン;1,2−又は1,4−チアジン;4−モルホリニル;1−ピロリジニル;1−ピペラジニル、好ましくは4−モルホリニル;1−ピロリジニル又は1−ピペラジニル、ならびに後述の本発明の例示化合物について示される基が含まれるが、これらに限定されない。このような5又は6員複素環の置換基には、ハロ、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−アルケニル、C3−8−シクロアルキル、又はCF、そして好ましくはC1−6−アルキル又はCF、ならびに後述の本発明の例示化合物について示される基が含まれるが、これらに限定されない。
【0022】
用語「場合により置換されている」は、それが言及する化学基が、これに関連して記載する1個以上の置換基、例えば、前記化学基の原子価及び利用可能な位置に依存して、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の置換基で置換され得ることを意味する。
【0023】
用語「薬学的に許容しうる付加塩」は、無機又は有機酸あるいは無機又は有機塩基から誘導される任意の塩を指す。
【0024】
式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は代謝型グルタミン酸受容体アンタゴニストであり、急性及び/又は慢性神経障害、例えば、精神病、統合失調症、アルツハイマー病、認知障害及び記憶欠損の治療又は予防のために使用することができる。他の処置可能な適応症は、バイパス手術又は移植に起因する脳機能不全、脳への血液供給不足、脊髄損傷、頭部損傷、妊娠に起因する低酸素症、心停止及び低血糖症である。さらなる処置可能な適応症は、急性及び慢性疼痛、ハンチントン舞踏病、ALS、AIDSに起因する認知症、眼損傷、網膜症、特発性パーキンソン病又は医薬に起因するパーキンソン病、ならびにグルタミン酸欠乏機能に至る症状、例えば、筋痙攣、痙攣、片頭痛、尿失禁、ニコチン中毒、精神病、アヘン中毒、不安、嘔吐、ジスキネジア、鬱病、結腸癌、睡眠障害、概日リズムの障害及び神経膠腫である。
【0025】
本発明による式(I)の化合物にさらに包含されるものは、
X及びYの両方が、Nであるか、あるいはXが、Nであり、そしてYが、CHであり;
Qが、S、−CH=N−又は−N=CH−であり;
Aが、アリール又は5もしくは6員のヘテロアリールであり;
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は:
NR(ここで、R及びRは、独立してHである)、
−(SO)−NR(ここで、R及びRは、独立して:
H、
1−6−アルキル、又は
−(CO)C1−6−アルキルである)
からなる群より選択され;
が、C1−6−アルキル又はC1−6−ハロアルキルであり;
が、ハロゲン及びC1−6−ハロアルキルからなる群より選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換されている5又は6員のヘテロアリールである、
化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩である。
【0026】
本発明による式(I)の化合物にさらに包含されるものは、式(Ia):
【0027】
【化2】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、式(I)について上記したとおりである]で示される化合物である。
【0028】
式(Ia)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、いずれもHであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリジン−2−イルアミン;
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリミジン−2−イルアミン;
5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリジン−2−イルアミン;及び
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン。
【0029】
式(Ia)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
3’−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド;
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン;
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;及び
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−チオフェン−2−スルホン酸アミド。
【0030】
本発明による式(I)の化合物にさらに包含されるものは、式(Ib):
【0031】
【化3】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、式(I)について上記したとおりである]で示される化合物である。
【0032】
式(Ib)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、いずれもHであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−[2,3’]ビピリジニル−6’−イルアミン。
【0033】
式(Ib)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
5−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
N−プロピオニル−3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
3−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
5−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;及び
5−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド。
【0034】
本発明による式(I)の化合物にさらに包含されるものは、式(Ic):
【0035】
【化4】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、式(I)について上記したとおりである]で示される化合物である。
【0036】
式(Ic)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−[4−メチル−6−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
N−tert−ブチル−3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]ターピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド;及び
3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]ターピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド。
【0037】
本発明による式(I)の化合物にさらに包含されるものは、式(Id):
【0038】
【化5】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、式(I)について上記したとおりである]で示される化合物である。
【0039】
式(Id)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、いずれもHであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
5−{1−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン;
5−{1−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン; 及び
5−{1−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン。
【0040】
式(Id)の化合物の特定の実施態様において、Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルであり、例えば、以下の化合物が挙げられる:
3−{1−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド; ;及び
5−{1−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン。
【0041】
本発明はまた、本発明の化合物の調製方法を包含する。
【0042】
本発明の化合物は、式(X):
【0043】
【化6】


で示される化合物を、基B(ここで、Bは、上記と同義である)のボロン酸誘導体及び触媒と反応させて、式(XV):
【0044】
【化7】


[式中、A、B、Q、R及びRは上記と同義である]で示される化合物を得る工程を含む方法により調製することができる。
【0045】
触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウムであることができる。
【0046】
反応は、有機溶媒、例えばジオキサン中で行うことができる。
【0047】
この方法のための出発生成物、中間生成物及び試薬は、市販であるか、又は後述の実施例に記載のとおり調製することができる。
【0048】
本発明の化合物はまた、式(XXVI):
【0049】
【化8】


で示される化合物を、式(XXX):
【0050】
【化9】


[式中、A、B、Q、R及びRは、上記と同義である]で示される化合物と反応させる工程を含む方法により調製することができる。
【0051】
この方法のための出発生成物、中間生成物及び試薬は、市販であるか、又は後述の実施例に記載のとおり調製することができる。
【0052】
各々の化合物についての全ての詳細な手順は、実施例の記載において見出すことができる。
【0053】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし、投与はまた、直腸内に、例えば坐剤の形態で、又は非経口的に、例えば注射液の形態で行うこともできる。
【0054】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、医薬製剤の製造のために、薬学的に不活性な無機又は有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などは、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤用の担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適した担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである;しかし軟ゼラチンカプセル剤の場合には、活性物質の性質に応じて、通常は担体を必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に適した担体は、例えば、水、ポリオール、スクロース、転化糖、グルコースなどである。アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などの補助剤は、式(I)の化合物の水溶性塩の水性注射液に使用することができるが、概して必要ではない。坐剤に適した担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
【0055】
さらに、医薬製剤は、保存料、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。これらはまた、さらに他の治療上有益な物質を含むことができる。
【0056】
前述のように、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩及び治療上不活性な賦形剤を含む医薬もまた、本発明の1つの目的であり、1種以上の式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩、及び、所望であれば、1種以上の他の治療上有益な物質を、1種以上の治療上不活性な担体と一緒に、ガレヌス剤形にすることを含む、そのような医薬の製造方法も同様である。
【0057】
投与量は、広い限界内で変化させることができ、もちろん各々の特定の場合における個々の要求に適合させられる。一般に、経口又は非経口投与に有効な投与量は、0.01〜20mg/kg/日の間であり、全ての前述の適応症には0.1〜10mg/kg/日の投与量が好ましい。したがって、体重70kgである成人の一日投与量は、0.7〜1400mg/日の間、好ましくは7〜700mg/日の間である。
【0058】
本発明はまた、特に、上述の種類の急性及び/又は慢性神経障害の制御又は予防用の医薬の製造のための、式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩の使用に関する。
【0059】
本発明の化合物は、第II群 mGlu受容体アンタゴニストである。化合物は、後述のアッセイで測定されたように、0.250μM以下、典型的には0.100μM以下、理想的には0.010μM以下の活性を示す。下記表には、幾つかの好ましい化合物の幾つかの具体的なKi値が記載される。
【0060】
【表1】

【0061】
mGlu2トランスフェクトしたCHO細胞膜上の[H]−LY354740の結合
トランスフェクション及び細胞培養
pBluescript II中のラットmGlu2受容体タンパク質をコードするcDNAを、Invitrogen Ltd(Paiskey, UK)製の真核生物発現ベクターpcDNA I−amp中にサブクローン化した。このベクターコンストラクト(pcD1mGR2)を、Chen & Okayama(1988)により記載される修飾リン酸カルシウム法により、CHO細胞に、ネオマイシン耐性の遺伝子をコードするpsvNeoプラスミドと同時トランスフェクトした。細胞を、L−グルタミン(最終濃度1mM)を減少させ、36mg/L L−プロリン及び10%透析ウシ胎仔血清(Gibco-Invitrogen製)を含む、ダルベッコ変法イーグル培地で維持した;培地に、500μM α−メチル−4−カルボキシフェニルグリシン(MCPG)を補充した。選択は、G−418(最終濃度300μg/ml)の存在下で行った。クローンを、5μg全RNAの逆転写と、これに続く60mMトリスHCl(pH10)、15mM(NHSO、2mM MgCl、25単位/ml Taqポリメラーゼ中のmGlu2受容体特異的プライマー:5’-atcactgcttgggtttctggcactg-3’及び5’-agcatcactgtgggtggcataggagc-3’を使用するPCR(60℃で1分間のアニーリング、72℃で30秒間の伸長、及び95℃で1分間の変性を30サイクル)により同定した。
【0062】
膜調製
上記のように培養した細胞を収集し、冷PBSで3回洗浄し、−80℃で凍結した。このペレットを、10mM EDTAを含む冷20mM HEPES−NaOH緩衝液(pH7.4)に再懸濁し、ポリトロン(Kinematica, AG, Littau, Switzerland)を用い、10,000rpmで、10秒間ホモジナイズした。4℃で30分間遠心分離後、ペレットを、0.1mM EDTAを含む冷20mM HEPES−NaOH緩衝液(pH7.4)で1回洗浄した。4℃で30分間の2回目の遠心分離後、ペレットを、0.1mM EDTAを含む冷20mM HEPES−NaOH緩衝液(pH7.4)に再懸濁した。タンパク質含有量を、ウシ血清アルブミンを標準として用いて、Pierce-Perbio(Rockford, IL, USA)からのMicro BCA法を利用して測定した。
【0063】
H]−LY354740結合
解凍後、膜を、2mM MgClを含む冷50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.4)(結合緩衝液)に再懸濁した。アッセイにおける膜の最終濃度は、25μgタンパク質/mlであった。阻害実験を、種々の濃度の試験しようとする化合物の存在下、室温で1時間、10nM[H]−LY354740と共にインキュベートした膜を用いて行った。インキュベーションに続いて、膜を、Whatmann GF/Bガラス繊維フィルター上又はGF/B Unifilterプレート上に濾過し、冷結合緩衝液で5回洗浄した。非特異結合を、10μM(2S,2’R,3’R)−2−(2’,3’−ジカルボキシシクロプロピル)グリシン(Tocris(Ellisville, MO, USA)製のDCG IV)の存在下で測定した。Perkin-Elmer製 (Boston, MA, USA)のUltima-goldシンチレーション液10mlを含むプラスチックバイアルにフィルターを移した後、放射活性を、Tri-Carb 2500TRカウンター(Packard, Zurich, Switzweland)での液体シンチレーションにより測定した。96-Unifilterプレートについては、放射活性を、Microscint 40シンチレーション液(Perkin Elmer, Boston, MA)の添加後にTopCount NXT(Packard)を使用して測定した。
【0064】
データ解析:
阻害曲線を、IC50値を与える4パラメーターのロジスティック方程式、及びHill係数を用いて適合させた。
【0065】
2−クロロ−及び2−ヨード−ピリミジンの合成
以下のスキームにおいては、特に断りのない限り、A、B、Q、R及びRは、本明細書の上記と同義である。
【0066】
一般手順I
【0067】
【化10】

【0068】
工程1:
有機溶媒(例えば、tert−ブチル−メチル−エーテル)中の式(I)の化合物の撹拌した溶液に、メタノール中のナトリウムメタノラートの溶液を、続いて有機溶媒(例えば、tert−ブチル−メチル−エーテル)中の式(II)の化合物の溶液を室温で加える。反応混合物を、室温で約19時間撹拌し、冷却し、酸性化し、抽出(例えば、ジエチルエーテルで)する。合わせた有機層を、洗浄し、乾燥(例えば、MgSO)させ、蒸発させて、式(III)の粗化合物を得て、それをさらに精製しないで使用することができる。
【0069】
工程2:
有機溶媒(例えば、MeOH)中の式IIIの化合物(1当量)及び尿素(2当量)の撹拌した溶液に、濃HCl(例えば、MeOH/HCl 10:1)を加える。反応混合物を、還流条件下で約40時間加熱し、水を加え、混合物を0℃で1時間撹拌する。沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、再結晶化(例えば、ジエチルエーテル/へキサン)させて、式IVの化合物を得る。
【0070】
工程3:
オキシ塩化リン中の式IVの化合物の撹拌した溶液に、DMF(5〜10滴)を加え、反応混合物を、115℃で約16時間撹拌し、蒸発させ、氷水を加える。水層を2回抽出(例えば、ジエチルエーテルで)し、合わせた有機層を洗浄(水、続いてブライン)し、乾燥(例えば、MgSO)させ、蒸発させて、式Vの化合物を得る。
【0071】
工程4
有機溶媒(例えば、2−ブタノン)中の式Vの化合物(1当量)の撹拌した溶液に、ヨウ化ナトリウム(3.5当量)及びヨウ化水素酸(水中57%、1当量)を加える。反応混合物を、還流条件下で約16時間加熱し、冷却し、氷/飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぐ。水層を2回抽出(例えば、ジエチルエーテルで)し、合わせた有機層を洗浄(水、続いてブライン)し、乾燥(例えば、MgSO)させ、蒸発させる。シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(例えばトルエン)によりさらに精製して、式VIの化合物を得る。
【0072】
2−ブロモ−、2−ヨード−及び2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−アリール−ピリジンの合成
一般手順Ia及びIb
【0073】
【化11】

【0074】
一般手順Ia(臭化物(XX)及びヨウ化物(XXI)について):
工程1:
式XVIのカルボキシアルデヒド化合物(1.0当量)、式XVIIのR1を含むホスホン酸塩化合物(1.2当量)(場合によりさらなるTHF(20ml/50mmolアルデヒド)を含む)の激しく撹拌した混合物に、水(25ml/50mmolアルデヒド)中の炭酸カリウム(2.0当量)の溶液を5分以内に23℃(水浴)で加え、撹拌を23℃で1.5時間続けた。EtOAc、THF及び水で希釈し、相を分離し、有機層をブラインで洗浄し、合わせた有機層をEtOAcで1回再抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去して、式XVIIIの3−アリール−プロパ−2−エン−1−オン−化合物を得て、それをさらに精製しないで使用した。
【0075】
工程2:
プロトン性溶媒(例えば、エタノール)中の式XVIIIの3−アリール−プロパ−2−エン−1−オン−化合物(1.0当量)及び市販の1−エトキシカルボニルメチル−ピリジニウムブロミド[CAS−No.17282−40−5](1.1当量)及び酢酸アンモニウム(5当量)の撹拌した混合物を、約16〜48時間加熱還流した。室温に冷ました後、混合物を1M HCl水溶液(pH1が達成されるまで)及び水で希釈し、30分間撹拌し、沈殿物を濾別し、水で洗浄し、60℃で一晩風乾して、粗生成物を得て、それをジエチルエーテル/ヘプタンを用いた粉砕により精製して、一般式XIXの純粋な4−アリール−2−ピリドンを得た。
【0076】
工程3:
トルエン中の式XIXの4−アリール−2−ピリドン(1.0当量)及び臭化ホスホリル(1.0〜3.0当量)の撹拌した混合物に、DMF(0.3〜0.4当量)を加え、反応混合物を、105〜115℃で約2〜24時間撹拌し、蒸発させ、氷水を加える。沈殿した固体を濾別し、有機溶媒(例えば、tert−ブチルメチルエーテル又は酢酸エチル)に溶解し、有機層を、飽和NaHCO溶液、次にブラインで洗浄し、最後にMgSOで乾燥させる。濾過し、減圧下で溶媒を除去して、粗物質を得て、それをさらに精製しないで使用するか、あるいはシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(場合により、続いてn−ヘプタンで粉砕)、式XXの純粋な4−アリール−2−ブロモピリジンを得る。
【0077】
工程4:
1,4−ジオキサン中の式XXの4−アリール−2−ブロモピリジン(1.0当量)、ヨウ化ナトリウム(2.0当量)、ヨウ化銅(I)(0.05当量)及びN,N’−ジメチルエチレンジアミン(DMEDA)(0.1当量)の撹拌した混合物を、J. Am. Chem. Soc. 2002, 124(50), 14844の手順に従って、110℃で約1〜2時間加熱した。室温に冷まし、TBME又は酢酸エチルで希釈し、希アンモニア溶液及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去して、明黄色の固体を得て、それを直接使用するか、あるいはN−ヘプタンで粉砕して、式XXIの純粋な4−アリール−2−ヨードピリジンを得ることができた。
【0078】
一般手順Ib(トリフラート(XXII)について):
工程1及び2は、一般手順Iaと同じである。
工程3:
ピリジン又はエチルジイソプロピルアミン/塩化メチレン中の式XIXの4−アリール−2−ピリドン(1.0当量)の撹拌した混合物に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.0〜2.0当量)を−15〜0℃の間の温度で加え、撹拌を0℃で0.5〜16時間続けた。氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、氷冷1M硫酸、飽和NaHCO溶液及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。真空下で溶媒を除去して、粗生成物を褐色の固体として得て、それを、ヘプタン/EtOAcを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、純粋な一般式XXIIのトリフラートを得ることができる。
【0079】
実施例A.1
2−クロロ−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
1) 4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−1H−ピリミジン−2−オン: 本化合物を、一般手順Iに従って、市販の酢酸エチル、市販の5−アセチル−2−クロロ−チオフェン(10.0g、0.06mol)及び尿素から調製した。明黄色の固体(10.6g、61%)として得た。MS(ISP)281.0[(M+H)];融点191℃。
【0080】
2) 標記化合物を、一般手順Iに従って、4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−1H−ピリミジン−2−オン(10.0g、35.6mmol)及びオキシ塩化リン(phosphoroxychloride)(50ml)から調製した。褐色の油状物(10.4g、98%)として得た。MS(EI)298.0、299.9[(M)]。
【0081】
実施例A.2
2−クロロ−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
1) 4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−6−トリフルオロメチル−1H−ピリミジン−2−オン: 本化合物を、一般手順Iに従って、市販のトリフルオロ酢酸エチル、市販の1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エタノン[CAS−No.358780−14−0]及び尿素から調製した。明褐色の固体(6.98g、85%)として得た。MS(ISP)310.2[(M+H)];融点221℃。
【0082】
2) 標記化合物を、一般手順Iに従って、4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−6−トリフルオロメチル−1H−ピリミジン−2−オン(6.87g、0.022mol)及びオキシ塩化リン(phosphoroxychloride)(35ml)から調製した。明褐色の固体(7.18g、99%)として得た。MS(ISP)329.2[(M+H)];融点87℃。
【0083】
実施例A.3
2−クロロ−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
1) 6−ジフルオロメチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−1H−ピリミジン−2−オン: 本化合物を、一般手順Iに従って、市販のジフルオロ酢酸エチル、市販の1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エタノン[CAS−No.358780−14−0]及び尿素から調製した。明褐色の固体(6.37g、84%)として得た。MS(ISP)292.1[(M+H)];融点205.5℃。
【0084】
2) 標記化合物を、一般手順Iに従って、6−ジフルオロメチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−1H−ピリミジン−2−オン(6.37g、0.022mol)及びオキシ塩化リン(phosphoroxychloride)(34ml)から調製した。褐色の油状物(6.65g、98%)として得た。MS(ISP)310.2[(M+H)]。
【0085】
実施例A.4
2−クロロ−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
1) 6−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−1H−ピリミジン−2−オン: 本化合物を、一般手順Iに従って、市販の酢酸エチル、市販の1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エタノン[CAS−No.358780−14−0]及び尿素から調製した。明黄色の固体(2.0g、31%)として得た。MS(ISP)256.2[(M+H)];融点250.5℃。
【0086】
2) 標記化合物を、一般手順Iに従って、6−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−1H−ピリミジン−2−オン(2.0g、7.84mmol)及びオキシ塩化リン(phosphoroxychloride)(12ml)から調製した。橙色の固体(1.33g、62%)として得た。MS(ISP)274.1[(M+H)];融点123.5℃。
【0087】
実施例A.5
トリフルオロ−メタンスルホン酸 6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イルエステル
1) (E)−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−エン−2−オン: 一般手順Ia工程1に従って、水(60mL)中の市販の6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボキシアルデヒド[CAS−No.386704−12−7](5g、29mmol)、市販のジメチル−2−オキソプロピルホスホナート(4.8mL、35mmol)及びKCO(7.97g、58mmol)から調製した。MS(ISP)216.1[(M+H)]。
【0088】
2) 6’−メチル−6−トリフルオロメチル−1’H−[3,4’]ビピリジニル−2’−オン: 一般手順Ia工程2に従って、EtOH(45mL)中の上記の(E)−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−エン−2−オン(6.6g、28mmol、純度91%)、市販の1−エトキシカルボニルメチル−ピリジニウムブロミド[CAS−No.17282−40−5](7.58g、31mmol)及び酢酸アンモニウム(10.8g、140mmol)から調製した。明黄色の固体(2.0g、29%)として得た。MS(ISP)255.1[(M+H)]。
【0089】
3) 標記化合物を、一般手順Ib工程3に従って、上記の6’−メチル−6−トリフルオロメチル−1’#H!−[3,4’]ビピリジニル−2’−オン(2.0g、8mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(5.4ml、32mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.2mL、19mmol)から調製した。明褐色の固体(1.75g、58%)として得た。MS(ISP)387.1[(M+H)]。
【0090】
ブロモ−及びクロロ誘導体の合成(カップリングパートナー)
【0091】
【化12】

【0092】
一般手順IIa(C、N結合)
有機溶媒(例えばDMF)中の式VIの化合物(1当量)、イミダゾール誘導体(1.5当量)及び炭酸カリウム(1当量)の撹拌した混合物を、130℃で約45分間加熱し、冷却し、水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機層をブラインで2回洗浄し、乾燥(例えばMgSO)させ、蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)によりさらに精製し、結晶化(例えば酢酸エチル/ヘキサン)させて、式Xの化合物を得る。
【0093】
一般手順IIb(C、C結合A)
有機溶媒(例えば1,2−ジメトキシ−エタン)中の式VI又はVIIの化合物(1当量)、ボロン酸誘導体(1.1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.03当量)の撹拌した混合物に、1M 炭酸ナトリウム溶液(2.5当量)を室温で加え、反応混合物を80℃で約23時間加熱し、冷却し、氷水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機層をブラインで2回洗浄し、乾燥(例えばMgSO)させ、蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)によりさらに精製し、結晶化(例えばジクロロメタン/ヘキサン)して、式Xの化合物を得る。
【0094】
一般手順IIc(C、C結合B)
有機溶媒(例えばTHF)中の市販の2−クロロ−4−ヨード−ピリジン[CAS No.153034−86−7](1当量)の撹拌した溶液に、イソ−プロピルマグネシウムクロリド(THF中2M、1当量)を−65℃で加え、混合物を−45℃で約45分間撹拌し、塩化亜鉛(THF中1M、1.1当量)を加える。反応混合物を室温で約45分間撹拌し、式VI又はVIIの化合物を加え、反応混合物を50℃で約16時間撹拌し、冷却し、氷−飽和NaHCO溶液に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥(例えばMgSO)させ、蒸発させる。粗生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(トルエン)によりさらに精製して、式Xの化合物を得る。
【0095】
実施例B.1
4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIaに従って、2−クロロ−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例A.1)(1.2g、4.0mmol)及び市販の4−ヨード−イミダゾール(0.85g、4.4mmol)から調製した。オフホワイト色の固体(1.78g、97%)として得た。MS(ISP)457.0[(M+H)];融点251℃。
【0096】
実施例B.2
2−(3−ブロモ−フェニル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.2)(1.50g、4.38mmol)及び市販の3−ブロモ−ベンゼン−ボロン酸(1.01g、5.03mmol)から調製した。白色の固体(1.15g、56%)として得た。MS(EI)448.0、450.0[(M)];融点160℃。
【0097】
実施例B.3
2−(3−ブロモ−フェニル)−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例A.1)(1.2g、4.0mmol)及び市販の3−ブロモ−ベンゼン−ボロン酸(0.88g、4.38mmol)から調製した。白色の固体(0.73g、43%)として得た。MS(EI)419.9[(M)];融点124℃。
【0098】
実施例B.4
2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.2)(2.0g、6.1mmol)及び市販の2−クロロ−ピリジン−4−ボロン酸(1.06g、6.74mmol)から調製した。明褐色の固体(0.94g、38%)として得た。MS(ISN)405.2[(M−H)];融点148.5℃。
【0099】
実施例B.5
2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIaに従って、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.2)(1.31g、4.0mmol)及び市販の4−ヨード−イミダゾール(0.85g、4.4mmol)から調製した。明褐色の固体(1.84g、95%)として得た。MS(ISP)486.9[(M+H)];融点179℃。
【0100】
実施例B.6
2−(3−ブロモ−フェニル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.3)(2.0g、6.46mmol)及び市販の3−ブロモ−ベンゼン−ボロン酸(1.43g、7.12mmol)から調製した。白色の固体(0.89g、32%)として得た。MS(ISP)430.1[(M+H)];融点148.5℃。
【0101】
実施例B.7
2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.3)(2.0g、6.46mmol)及び市販の2−クロロ−ピリジン−4−ボロン酸(1.12g、7.12mmol)から調製した。オフホワイト色の固体(0.6g、24%)として得た。MS(ISP)387.1[(M+H)];融点185℃。
【0102】
実施例B.8
4−ジフルオロメチル−2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIaに従って、2−クロロ−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.3)(1.24g、4.0mmol)及び市販の4−ヨード−イミダゾール(0.85g、4.4mmol)から調製した。明褐色の固体(1.77g、95%)として得た。MS(ISP)468.0[(M+H)];融点173℃。
【0103】
実施例B.9
2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIaに従って、2−クロロ−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.4)(0.27g、1.0mmol)及び市販の4−ヨード−イミダゾール(0.21g、1.1mmol)から調製した。明褐色の固体(0.35g、81%)として得た。MS(ISP)432.1[(M+H)];融点193.5℃。
【0104】
実施例B.10
2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.4)(0.63g、2.3mmol)及び市販の2−クロロ−ピリジン−4−ボロン酸(0.4g、2.53mmol)から調製した。明黄色の固体(0.53g、65%)として得た。MS(ISP)351.1[(M+H)];融点183.5℃。
【0105】
実施例B.11
2−(3−ブロモ−フェニル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン
標記化合物を、一般手順IIbに従って、2−クロロ−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例A.4)(0.41g、1.5mmol)及び市販の3−ブロモ−ベンゼン−ボロン酸(0.33g、1.64mmol)から調製した。明黄色の固体(0.30g、51%)として得た。MS(ISP)394.0[(M+H)];融点130℃。
【0106】
実施例B.12
6’−(3−ブロモ−フェニル)−2’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル
標記化合物を、一般手順IIbに従って、トリフルオロ−メタンスルホン酸 6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イルエステル(実施例A.5)(0.773g、2.0mmol)及び市販の3−ブロモ−ベンゼン−ボロン酸(0.43g、2.1mmol)から調製した。白色の固体(0.69g、88%)として得た。MS(ISP)393.1[(M+H)]及び395.1[(M+2+H)]。
【0107】
実施例C.1
N−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド
THF(500ml)中の市販の5−ブロモ−N−tert−ブチル−チオフェン−2−スルホンアミド(16.9g、56.7mmol)及び市販のホウ酸トリイソプロピル(39.4g、0.21mol)の撹拌した溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、131ml、0.21mol)を、温度が−65℃を超えない方法で、−78℃で滴下した。混合物を−78℃で3時間撹拌し、その後、水(500ml)を−20℃で滴下した。層を分離し、水相をジエチルエーテル(4×200ml)で抽出し、その後、2N HCl(120ml)を加えた。酸性の水層を酢酸エチル(3×200ml)で抽出し、合わせた有機層を乾燥(MgSO)させ、蒸発させて、明褐色のガム状物(12.3g、83%)を得、それをトルエン(400ml)に溶解した。ピナコール(16.6g、0.14mol)及びp−トルエンスルホン酸(0.27g、1.41mmol)を加え、反応混合物を還流条件下で3時間加熱し、蒸発させて、明褐色の油状物を得た。ヘキサン(50ml)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。沈殿物を濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、乾燥させて、標記化合物をオフホワイトの固体(9.3g、57%)として得た。MS(EI)345.2[(M)];融点127℃。
【0108】
実施例C.2
N−tert−ブチル−3−(6−トリブチルスタンナニル−ピリジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド
工程1) 3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−tert−ブチル−ベンゼンスルホンアミド: DME(80ml)及び炭酸ナトリウム水溶液(1M、40ml、40mmol)中の市販の3−(tert−ブチルスルファモイル)−ベンゼンボロン酸(5.142g、20mmol)、市販の2,6−ジブロモピリジン(14.2g、60mmol)及びPd(PPh(1.156g、5mol%)の混合物を、アルゴン雰囲気下、90℃で18時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、n−ヘプタン/酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−tert−ブチル−ベンゼンスルホンアミド(6.60g、89%)を黄色の固体として得た。MS(ISP)369.1[(M+H)]及び371.0[(M+2+H)]。
【0109】
工程2) トルエン(135ml)中の上記の3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−tert−ブチル−ベンゼンスルホンアミド(4.6g、12mmol)、ヘキサブチルジスタンナン(9.9ml、19mmol)及びPd(PPh(144mg、1mol%)の混合物を、80℃で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をn−ヘプタン/酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより直接精製して、標記化合物(1.66g、23%)を黄色の油状物として得た。MS(ISP)580.7[(M+H)]。
【0110】
一般手順III
【0111】
【化13】

【0112】
有機溶媒(例えばジオキサン)中の式Xの化合物(1当量)、ボロン酸誘導体(1当量)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.1当量)の撹拌した混合物に、1M炭酸ナトリウム溶液(2当量)を室温で加え、反応混合物を還流条件下で約18時間加熱し、冷却し、氷水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機層をブラインで2回洗浄し、乾燥(例えばMgSO)させ、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(例えばMeCl(MeOH/NHOH 20:1:0.1)により精製し、結晶化(例えばジクロロメタン/MeOH/ヘキサン)して、式XVの化合物を得る。
【0113】
一般手順IV
一般手順IVにより、Synlett 2003,(2), 259-261に記載されているように、式XXVIの3−アリール−2−アルキン−1−オン類及び式XXXのアミジン類から、式XVのピリミジン類の合成ができる。
【0114】
ハロゲン化物が好ましくは臭化物又はヨウ化物である、式XXIIIの化合物を、Journal of Organic Chemistry 1998, 63(23), 8551-8553に記載されているように、いわゆるソノガシラ条件下で、式XXIVの2−アルキン−1−オールと反応させることができる。得られた式XXVの3−アリール−2−アルキン−1−オールを、当業者に公知の多くの方法により、酸化させて、対応する式XXVIの3−アリール−2−アルキン−1−オンにすることができる;例えば、いわゆるジョーンズ(Jones)酸化(硫酸水溶液とアセトンの混合物中の酸化クロム(VI)(CrO)を用いる)、塩化メチレン中のデス・マーチン・ペルヨージナン(DMP)、いわゆるスワーン(Swern)酸化(シュウ酸クロリド、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン中のトリエチルアミン、塩化メチレン中のクロロクロム酸ピリジニウム(PCC)又は二クロム酸ピリミジニウム(PDC)、塩化メチレン又はアセトン中の酸化マンガン(IV)(MnO)。
【0115】
式XXVIIIのニトリル類を、亜鉛又はシアン化カリウムとパラジウム触媒反応させるか、あるいはシアン化銅(I)(CuCN)と反応させるかのいずれかにより、式XXVIIの対応する臭化物又はヨウ化物から当業者によって調製することができる。式XXIXのアミドキシム類は、塩基、例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムのような存在下、23〜80℃の間の温度で、式XXVIIIのニトリルをメタノール又はエタノール水溶液中のヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、当業者によって調製することができる。式XXXのアミジン類は、当業者に公知の方法により、式XXIXのアミドキシム類の還元により調製することができる;例えば、エタノール、メタノール又は酢酸のようなプロトン性溶媒中での、例えばパラジウム担持炭のようなパラジウム触媒、又は例えばロジウム担持アルミナのようなロジウム触媒、又は例えばラネーニッケルのようなニッケル触媒の存在下での接触水素化(好ましくは、Synthetic Communications 1998, 28(23), 4419-4429に記載されているように無水酢酸の存在下で)。
【0116】
それぞれの化合物に関するすべての詳細な手順は、実施例の記載で見出すことができる。
【0117】
【化14】

【実施例】
【0118】
実施例1
3−{1−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
1) N−tert−ブチル−3−{1−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホンアミドを、一般手順IIIに従って、4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例B.1)(0.46g、1.0mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.28g、1.1mmol)から調製した。明黄色の固体(0.3g)として得て、次いでそれを脱保護した。
【0119】
2) ジクロロメタン(6ml)中のN−tert−ブチル−3−{1−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド(0.3g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(6ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaHCO溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(ジクロロメタン/MeOH/ヘキサン)して、標記化合物をオフホワイト色の固体(0.08g、16%)として得た。MS(ISP)485.9[(M+H)];融点189℃。
【0120】
実施例2
3’−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド
1) 3’−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.2)(0.448g、1.0mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.31g、1.2mmol)から調製した。明黄色の固体(0.56g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0121】
2) ジクロロメタン(6ml)中の3’−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.56g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(6ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらに結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.39g、74%)として得た。MS(ISP)525.2[(M+H)];融点211℃。
【0122】
実施例3
5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) N−tert−ブチル−5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.2)(0.448g、1.0mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.414g、1.2mmol)から調製した。オフホワイト色の固体(0.45g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0123】
2) ジクロロメタン(6ml)中のN−tert−ブチル−5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド(0.45g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(6ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させて、蒸発させた。さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)して、標記化合物を明黄色の固体(0.2g、38%)として得た。MS(ISP)531.0[(M+H)];融点250.5℃。
【0124】
実施例4
3’−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド
1) 3’−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例B.3)(0.42g、1.0mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.334g、1.3mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.22g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0125】
2) ジクロロメタン(5ml)中の3’−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.22g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(5ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発させ、飽和NaHCO溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(MeOH)して、標記化合物を明黄色の固体(0.13g、27%)として得た。MS(ISN)494.3[(M−H)];融点226.5℃。
【0126】
実施例5
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例B.3)(0.25g、0.6mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.157g、0.71mmol)から調製した。黄色の固体(0.083g、32%)として得た。MS(ISP)433.2[(M+H)];融点99℃。
【0127】
実施例6
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリミジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例B.3)(0.31g、0.74mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(0.18g、0.81mmol)から調製した。明黄色の固体(0.075g、23%)として得た。MS(ISP)434.2[(M+H)];融点228℃。
【0128】
実施例7
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) 5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(実施例B.3)(0.31g、0.74mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.28g、0.81mmol)から調製した。明黄色の油状物(0.23g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0129】
2) ジクロロメタン(5ml)中の5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.23g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(5ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発させ、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(MeOH、ジクロロメタン、ヘキサン)して、標記化合物を明黄色の固体(0.084g、23%)として得た。MS(ISP)502.0[(M+H)];融点233℃。
【0130】
実施例8
4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−[2,3’]ビピリジニル−6’−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.4)(0.2g、0.5mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.13g、0.6mmol)から調製した。黄色の固体(0.1g、43%)として得た。MS(ISP)463.1[(M+H)];融点261.5℃。
【0131】
実施例9
3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
1) 3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホン酸 tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.4)(0.81g、2.0mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.62g、2.4mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.71g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0132】
2) ジクロロメタン(12ml)中の3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミド(0.71g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(12ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらに結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.51g、49%)として得た。MS(ISP)526.2[(M+H)];融点258℃。
【0133】
実施例10
5−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) 5−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.4)(0.405g、1.0mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.414g、1.2mmol)から調製した。オフホワイト色の固体(0.44g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0134】
2) ジクロロメタン(6ml)中の5−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.44g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(6ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(MeOH、ジクロロメタン)して、標記化合物を白色の固体(0.11g、21%)として得た。MS(ISP)532.0[(M+H)];融点262.5℃。
【0135】
実施例11
N−プロピオニル−3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド(実施例9)(0.3g、0.57mmol)とプロピオン酸無水物(0.75ml)の混合物を、160℃で29時間撹拌した。ヘキサン(15ml)を混合物に80℃の温度で滴下し、その間に生成物が沈殿した。酢酸エチル(2ml)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿物を濾過により回収し、乾燥させて、標記化合物(0.23g、69%)を白色の固体として得た。MS(ISP)582.1[(M+H)];融点242℃。
【0136】
実施例12
5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.2)(0.22g、0.5mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.13g、0.6mmol)から調製した。黄色の固体(0.2g、87%)として得た。MS(ISP)462.2[(M+H)];融点244℃。
【0137】
実施例13
5−{1−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.5)(0.485g、1.0mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.264g、1.2mmol)から調製した。黄色の固体(0.03g、7%)として得た。MS(ISP)452.1[(M+H)];融点259℃。
【0138】
実施例14
5−{1−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.8)(0.47g、1.0mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.264g、1.2mmol)から調製した。黄色の固体(0.066g、15%)として得た。MS(ISP)434.2[(M+H)];融点258℃。
【0139】
実施例15
3’−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド
1) 3’−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.6)(0.43g、1.0mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.31g、1.2mmol)から調製した。明黄色の固体(0.62g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0140】
2) ジクロロメタン(7ml)中の3’−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.56g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(7ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらに結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.41g、81%)として得た。MS(ISP)507.2[(M+H)];融点222℃。
【0141】
実施例16
3−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
1) 3−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.7)(0.19g、0.5mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.15g、0.6mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.16g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0142】
2) ジクロロメタン(4ml)中の3−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミド(0.16g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(4ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/MeOH/NHOH 16:1:0.1)により精製し、粉砕(ジエチルエーテル)して、標記化合物を白色の固体(0.056g、22%)として得た。MS(ISP)508.1[(M+H)];融点264.5℃。
【0143】
実施例17
5−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) 5−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.7)(0.39g、1.0mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.414g、1.2mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.36g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0144】
2) ジクロロメタン(6ml)中の5−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.36g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(6ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(MeOH、ジクロロメタン)して、標記化合物を白色の固体(0.11g、21%)として得た。MS(ISP)514.2[(M+H)];融点269.5℃。
【0145】
実施例18
5−{3−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) N−tert−ブチル−5−{3−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.6)(0.43g、1.0mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.414g、1.2mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.46g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0146】
2) ジクロロメタン(7ml)中のN−tert−ブチル−5−{3−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド(0.46g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(7ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン)により精製し、結晶化(ジクロロメタン/MeOH)して、標記化合物を白色の固体(0.16g、31%)として得た。MS(ISP)513.2[(M+H)];融点245.5℃。
【0147】
実施例19
3−{1−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド
1) 3−{1−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.8)(0.47g、1.0mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.31g、1.2mmol)から調製した。明黄色の固体(0.06g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0148】
2) ジクロロメタン(2ml)中の3−{1−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミド(0.06g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(2ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/MeOH/NHOH 16:1:0.1)により精製し、結晶化(ジエチルエーテル)して、標記化合物を白色の固体(0.022g、4%)として得た。MS(ISP)497.2[(M+H)];融点219.5℃。
【0149】
実施例20
5−{1−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、2−(4−ヨード−イミダゾール−1−イル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.9)(0.35g、0.81mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.214g、0.97mmol)から調製した。黄色の固体(0.19g、59%)として得た。MS(ISP)398.2[(M+H)];融点220℃。
【0150】
実施例21
3−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
1) 3−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.10)(0.175g、0.5mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.15g、0.6mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.08g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0151】
2) ジクロロメタン(2ml)中の3−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホン酸tert−ブチルアミド(0.08g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(2ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらに結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.036g、15%)として得た。MS(ISP)472.2[(M+H)];融点255℃。
【0152】
実施例22
5−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) 5−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.10)(0.175g、0.5mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.21g、0.6mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.11g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0153】
2) ジクロロメタン(3ml)中の5−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.11g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(3ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/MeOH/NHOH 16:1:0.1)により精製し、結晶化(MeOH、ジエチルエーテル)して、標記化合物を白色の固体(0.016g、7%)として得た。MS(ISP)478.1[(M+H)];融点289℃。
【0154】
実施例23
3’−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド
1) 3’−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.11)(0.197g、0.5mmol)及び市販の3−(tert.−ブチルスルファモイル)−フェニルボロン酸(0.15g、0.6mmol)から調製した。明黄色の固体(0.24g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0155】
2) ジクロロメタン(6ml)中の3’−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド(0.24g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(6ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注いで、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらに結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.081g、34%)として得た。MS(ISP)471.2[(M+H)];融点220℃。
【0156】
実施例24
5−{3−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
1) N−tert−ブチル−5−{3−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミドを、一般手順IIIに従って、2−(3−ブロモ−フェニル)−4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(実施例B.11)(0.197g、0.5mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.21g、0.6mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.1g)として得、次いでそれを脱保護した。
【0157】
2) ジクロロメタン(4ml)中のN−tert−ブチル−5−{3−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド(0.1g)の冷却し、かつ撹拌した溶液に、TFA(4ml)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、2N NaCO溶液(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させた。さらにシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/MeOH/NHOH 16:1:0.1)により精製し、結晶化(ジエチルエーテル/MeOH)して、標記化合物を白色の固体(6mg、3%)として得た。MS(ISP)477.1[(M+H)];融点237.5℃。
【0158】
実施例25
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
一般手順IVに従って調製した:
3−アリール−2−アルキン−1−オン部分:
1) 4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ブタ−3−イン−2−オール: 市販の5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン[CAS−no.436799−32−5](1.0g、4.44mmol)、市販の3−ブチン−2−オール[CAS−no.2028−63−9](0.49ml、6.66mmol)、トリエチルアミン(1.23ml、8.88mmol)、Pd(PPhCl(31mg、1mol%)及びトリフェニルホスフィン(23mg、2mol%)を、THF(15ml)に溶解し、アルゴンを懸濁液中に20分間泡立て入れ、次にヨウ化銅(I)(8mg、1mol%)を加えて、混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、次に酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて、粗生成物(4g)を褐色の液体として得、それを、n−ヘプタン及び酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ブタ−3−イン−2−オールを褐色の液体(0.915g、96%)として得た。MS(ISP)216.2[(M+H)]。
【0159】
2) 4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ブタ−3−イン−2−オン: 上記の4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ブタ−3−イン−2−オール(0.885g、4.1mmol)を、塩化メチレン(20ml)に溶解し、0℃に冷却し、次にデス・マーチン・ペルヨージナン(1.88g、4.32mmol)を加えて、混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物にジエチルエーテルを加え、沈殿物を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、濾液をジエチルエーテル及び飽和NaHCO溶液で抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて、4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ブタ−3−イン−2−オンを褐色の固体(0.888g、100%)として得、それをさらに精製しないで使用した。MS(EI)213.1[M]。
【0160】
アミジン部分:
1) 3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−tert−ブチル−ベンゼンスルホンアミド: DME(80ml)及び炭酸ナトリウム水溶液(1M、40ml、40mmol)中の市販の3−(tert−ブチルスルファモイル)−ベンゼンボロン酸[CAS−No.221290−14−8](5.142g、20mmol)、市販の2,6−ジブロモピリジン(14.2g、60mmol)及びPd(PPh(1.156g、5mol%)の混合物を、アルゴン雰囲気下、90℃で18時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、n−ヘプタン/酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−tert−ブチル−ベンゼンスルホンアミド(6.60g、89%)を黄色の固体として得た。MS(ISP)369.1[(M+H)]及び371.0[(M+2+H)]。
【0161】
2) N−tert−ブチル−3−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド: NMP(15ml)中の上記の3−(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−tert−ブチル−ベンゼンスルホンアミド(3.12g、8mmol)とシアン化銅(I)(1.6g、18mmol)の混合物を、120℃で1時間撹拌した。室温に冷まし、反応混合物をアンモニア水及び酢酸エチルで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、n−ヘプタン及び酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、N−tert−ブチル−3−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド(1.05g、39%)を明褐色の油状物として得た。MS(ISP)316.1[(M+H)]。
【0162】
3) 6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−N−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボキサミジン: EtOH(20ml)及び水(20ml)中の上記のN−tert−ブチル−3−(6−シアノ−ピリジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド(1.03g、3.27mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(794mg、11.4mmol)及び炭酸ナトリウム(692mg、6.53mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。EtOHを蒸発させ、混合物を水で希釈し、0℃で1時間撹拌した、粗生成物を濾過し、高真空下で乾燥させて、純粋な6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−N−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボキサミジンを白色の固体(850mg、75%)として得た。MS(ISP)349.3[(M+H)]。
【0163】
4) 6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−ピリジン−2−カルボキサミジウム(carboxamidinium)アセタート: 酢酸(10ml)中の上記の6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−N−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボキサミジン(実施例C.7)(830mg、2.38mmol)の混合物に、無水酢酸(0.34ml、3.57mmol)を23℃で加え、混合物を23℃で10分間撹拌し、次に10%パラジウム担持炭(84mg、0.79mmol)を加え、混合物を23℃で24時間水素化(水素1bar)した。触媒を濾別し、酢酸で洗浄し、溶媒を蒸発させて、6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−ピリジン−2−カルボキサミジウム(carboxamidinium)アセタート(1.38g、148%、過剰量の酢酸を含有)を明黄色の油状物として得、それをさらに精製しないで使用した(Synth. Commun. 1996, 26(23), 4351を参照)。MS(ISP)333.1[(M+H)]。
【0164】
縮合反応: 上記の4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ブタ−3−イン−2−オン(53mg、0.25mmol)、同じく上記の6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−ピリジン−2−カルボキサミジウム(carboxamidinium)アセタート(118mg、0.3mmol)及び炭酸ナトリウム(64mg、0.6mmol)を、アセトニトリル(2ml)に溶解し、マイクロ波照射により120℃で60分間処置した。反応混合物を酢酸エチル及び水で抽出し、有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて、粗生成物を得、それをn−ヘプタン及び酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を明褐色の泡状物(63mg、48%)として得た。MS(ISP)528.2[(M+H)]。
【0165】
実施例26
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
一般手順IVに従って調製した:
3−アリール−2−アルキン−1−オン部分:
1) 4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−イン−2−オール: 市販の2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン[CAS−no.50488−42−1](3.33g、14.7mmol)、市販の3−ブチン−2−オール[CAS−No.2028−63−9](1.63ml、22.2mmol)、トリエチルアミン(6.2ml、29.5mmol)、Pd(PPhCl(104mg、1mol%)及びトリフェニルホスフィン(77mg、2mol%)を、THF(50ml)に溶解し、アルゴンを懸濁液中に20分間泡立て入れ、次にヨウ化銅(I)(28mg、1mol%)を加えて、混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、次に酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて、粗生成物(4g)を褐色の液体として得、それをn−ヘプタン及び酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−イン−2−オールを褐色の液体(1.60g、50%)として得た。MS(ISP)216.3[(M+H)]。
【0166】
2) 4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−イン−2−オン: 上記で調製した4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−イン−2−オール(1.60g、7mmol)を、塩化メチレン(40ml)に溶解し、0℃に冷却し、次にデス・マーチン・ペルヨージナン(3.41g、8mmol)を加えて、混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物にジエチルエーテルを加え、沈殿物を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、濾液をジエチルエーテル及び飽和NaHCO溶液で抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて、4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−イン−2−オンを褐色の固体(1.59g、100%)として得、それをさらに精製しないで使用した。MS(EI)213.1[M]。
【0167】
縮合反応: 上記の4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ブタ−3−イン−2−オン(53mg、0.25mmol)、6−(3−tert−ブチルスルファモイル−フェニル)−ピリジン−2−カルボキサミジウム(carboxamidinium)アセタート(実施例26、アミジン部分、工程1〜4)(118mg、0.3mmol)及び炭酸ナトリウム(64mg、0.6mmol)を、アセトニトリル(2ml)に溶解し、マイクロ波照射により120℃で60分間処置した。反応混合物を酢酸エチル及び水で抽出し、有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて、粗生成物を得、それをn−ヘプタン及び酢酸エチルを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を明褐色の泡状物(100mg、76%)として得た。MS(ISP)528.2[(M+H)]。
【0168】
実施例27
3−{6−[4−メチル−6−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド(実施例25)(0.056g、0.106mmol)に、TFA(2mL)を加え、反応混合物を23℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NaHCO溶液に分配して、有機層をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると粗生成物が残存し、それをジエチルエーテルで粉砕して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.050g、100%)として得た。MS(ISP)471.9[(M+H)];融点246〜252℃。
【0169】
実施例28
3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド(実施例26)(0.092g、0.174mmol)に、TFA(2mL)を加え、反応混合物を23℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NaHCO溶液に分配し、有機層をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると粗生成物が残存し、それをジエチルエーテルで粉砕して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.080g、98%)として得た。MS(ISP)472.0[(M+H)];融点254℃。
【0170】
実施例29
N−tert−ブチル−3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]テルピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド
トルエン(5mL)中のトリフルオロ−メタンスルホン酸 6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イルエステル(実施例A.5)(0.193g、0.5mmol)、N−tert−ブチル−3−(6−トリブチルスタンナニル−ピリジン−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド(実施例C.2)(0.264g、0.455mmol)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0.029g、5mol%)の撹拌した混合物を、還流条件下で18時間加熱した。室温に冷まし、酢酸エチル及び水で抽出し、有機層をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると粗生成物が残存し、それをn−ヘプタン/酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、ジエチルエーテルで粉砕した後、標記化合物を白色の固体(110mg、42%)として得た。MS(ISP)527.0[(M+H)];融点187〜188℃。
【0171】
実施例30
3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]テルピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド
N−tert−ブチル−3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]テルピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド(実施例29)(0.075g、0.142mmol)に、TFA(2mL)を加え、反応混合物を23℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NaHCO溶液に分配し、有機層をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると粗生成物が残存し、それをジエチルエーテルで粉砕して、標記化合物をオフホワイトの固体(0.032g、48%)として得た。MS(ISP)471.0[(M+H)];融点233〜234℃。
【0172】
実施例31
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド
標記化合物を、一般手順IIIに従って、6’−(3−ブロモ−フェニル)−2’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル(実施例B.12)(0.197g、0.5mmol)及び市販の3−(tert−ブチルスルファモイル)−ベンゼンボロン酸(0.142g、0.55mmol)から調製した。白色の泡状物(0.245g、93%)として得た。MS(ISP)526.7[(M+H)]。
【0173】
実施例32
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、6’−(3−ブロモ−フェニル)−2’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル(実施例B.12)(0.197g、0.5mmol)及びN−tert−ブチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−チオフェン−2−スルホンアミド(実施例C.1)(0.190g、0.55mmol)から調製した。白色の泡状物(0.130g、49%)として得た。MS(ISP)532.6[(M+H)]。
【0174】
実施例33
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン
標記化合物を、一般手順IIIに従って、6’−(3−ブロモ−フェニル)−2’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル(実施例B.12)(0.098g、0.25mmol)及び市販の2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(0.61g、0.275mmol)から調製した。オフホワイトの固体(0.031g、31%)として得た。MS(ISP)407.3[(M+H)];融点124〜125℃。
【0175】
実施例34
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸アミド
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド(実施例31)(0.150g、0.285mmol)に、TFA(2mL)を加え、反応混合物を23℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NaHCO溶液に分配し、有機層をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると粗生成物が残存し、それをジエチルエーテルで粉砕して、標記化合物を白色の固体(0.090g、75%)として得た。MS(ISP)470.1[(M+H)];融点227〜232℃。
【0176】
実施例35
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−チオフェン−2−スルホン酸アミド
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン(実施例32)(0.100g、0.188mmol)にTFA(2mL)を加え、反応混合物を23℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NaHCO溶液に分配し、有機層をNaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると粗生成物が残存し、それをジエチルエーテルで粉砕して、標記化合物を白色の固体(0.090g、100%)として得た。MS(ISP)476.8[(M+H)];融点231〜233℃。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化15】


{式中、
X又はYのいずれか一方は、Nであり、そして他方は、CHであるか、あるいはX及びYの両方は、Nであり;
Qは、S、O、−CH=N−又は−N=CH−であり;
Aは、アリール又は5もしくは6員のヘテロアリールであり、その各々は、場合によりC1−6−アルキルで置換されており;
Bは、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は:
ハロ、
ニトロ、
場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、
NR(ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル又は−(CO)−C1−6−アルキルである)、
−S−C1−6−アルキル、
−(SO)−OH、
−(SO)−C1−6−アルキル、
−(SO)−NR[ここで、R及びRは、独立して:
H、
場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、
1−6−ハロアルキル、
1−6−アルコキシ、
場合によりC1−6−アルコキシで置換されている−(CO)C1−6−アルキル、
−(CHCHO)CHR(ここで、Rは、H又はCHOHであり、そしてnは、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である)、
−(CH−アリール(ここで、mは、1又は2であり、そしてアリールは、場合によりハロ又はC1−6−アルコキシで置換されている)、
−(CH−C3−6−シクロアルキル(ここで、pは、0又は1である)、
5又は6員のヘテロシクロアルキルである]、
−(SO)−NR(ここで、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素、硫黄又はSO基より選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、ここで、該4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環は、場合により、ヒドロキシ、C1−6−アルキル、場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルコキシ、及び5又は6員のヘテロアリールオキシからなる群より選択される置換基で置換されている)、
NHSO−C1−6−アルキル、
NHSO−NR(ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、−(CO)O−C1−6−アルキルであるか、あるいはRとRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素又は硫黄より選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、ここで、該4、5又は6員のヘテロシクロアルキル環は、場合によりC1−6−アルキルで置換されている)
からなる群より選択され;
は、H、ハロゲン、場合によりヒドロキシで置換されているC1−6−アルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−ハロアルキル、C3−6−シクロアルキルであり;
は、
シアノ、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、C1−6−アルコキシ、C1−6−ハロアルコキシ、C1−6−アルキル及びC3−6−シクロアルキルからなる群より選択されるか;あるいは
NRであり、ここで、
及びRは、独立して、H、C3−8−シクロアルキル、アリール、5〜12個の環原子を有するヘテロアリール及びC1−6−アルキル(場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−8−シクロアルキル、アリール、5〜12個の環原子を有するヘテロアリール及び−NRからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されている)からなる群より選択され、ここで、
及びRは、独立して、H及びC1−6−アルキルからなる群より選択されるか;あるいは、
とRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、窒素、酸素又は硫黄より選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む5〜12個の環原子を含む、場合により置換されている複素環基を形成することができ、ここで、該複素環基は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6−アルキル及びC1−6−ハロアルキルからなる群より選択される1、2、3、4又は5個の置換基で場合により置換されている}
で示される化合物、及びその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
X及びYの両方がNであるか、あるいはXが、Nであり、そしてYが、CHであり;
Qが、S、−CH=N−又は−N=CH−であり;
Aが、アリール又は5もしくは6員のヘテロアリールであり;
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は:
NR(ここで、R及びRは、独立してHである)、
−(SO)−NR(ここで、R及びRは、独立して:
H、
1−6−アルキル、又は
−(CO)C1−6−アルキルである)
からなる群より選択され;
が、C1−6−アルキル又はC1−6−ハロアルキルであり;
が、ハロゲン及びC1−6−ハロアルキルからなる群より選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換されている5又は6員のヘテロアリールである、
請求項1記載の式(I)の化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
化合物が、式(Ia):
【化16】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、請求項1又は2に記載したとおりである]で示される、請求項1又は2記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、いずれもHである、請求項3記載の式(Ia)の化合物。
【請求項5】
化合物が:
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリジン−2−イルアミン;
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリミジン−2−イルアミン;
5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−ピリジン−2−イルアミン;及び
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン
からなる群より選択される、請求項4記載の式(Ia)の化合物。
【請求項6】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルである、請求項3記載の式(Ia)の化合物。
【請求項7】
化合物が:
3’−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;
5−{3−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸tert−ブチルアミド;
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−ピリジン−2−イルアミン;
3’−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−ビフェニル−3−スルホン酸アミド;及び
5−[3−(6’−メチル−6−トリフルオロメチル−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル)−フェニル]−チオフェン−2−スルホン酸アミド
からなる群より選択される、請求項6記載の式(Ia)の化合物。
【請求項8】
化合物が、式(Ib):
【化17】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、請求項1又は2に記載したとおりである]で示される、請求項1又は2記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、いずれもHである、請求項8記載の式(Ib)の化合物。
【請求項10】
化合物が、4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−[2,3’]ビピリジニル−6’−イルアミンである、請求項9記載の式(Ib)の化合物。
【請求項11】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルである、請求項8記載の式(Ib)の化合物。
【請求項12】
化合物が:
3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
5−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
N−プロピオニル−3−{4−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
3−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
5−{4−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド;
3−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;及び
5−{4−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−チオフェン−2−スルホン酸アミド
からなる群より選択される、請求項11記載の式(Ib)の化合物。
【請求項13】
化合物が、式(Ic):
【化18】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、請求項1又は2に記載したとおりである]で示される、請求項1又は2記載の式(I)の化合物。
【請求項14】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルである、請求項13記載の式(Ic)の化合物。
【請求項15】
化合物が:
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
N−tert−ブチル−3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−[4−メチル−6−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−ベンゼンスルホンアミド;
N−tert−ブチル−3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]ターピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド;及び
3−(6’−メチル−6”−トリフルオロメチル−[2,2’;4’,3”]ターピリジン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド
からなる群より選択される、請求項14記載の式(Ic)の化合物。
【請求項16】
化合物が、式(Id):
【化19】


[式中、X、Y、Q、B、R及びRは、請求項1又は2に記載したとおりである]で示される、請求項1又は2記載の式(I)の化合物。
【請求項17】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、いずれもHである、請求項16記載の式(Id)の化合物。
【請求項18】
化合物が:
5−{1−[4−トリフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン;
5−{1−[4−ジフルオロメチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン;及び
5−{1−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン
からなる群より選択される、請求項17記載の式(Id)の化合物。
【請求項19】
Bが、場合により置換されているアリール又は場合により置換されている5もしくは6員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、NRであり、ここで、R及びRは、H及び−(SO)−NRであり、ここで、R及びRは、独立して、H、C1−6−アルキル、又は−(CO)C1−6−アルキルである、請求項16記載の式(Id)の化合物。
【請求項20】
化合物が:
3−{1−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ベンゼンスルホンアミド; ;及び
5−{1−[4−メチル−6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−1H−イミダゾール−4−イル}−ピリジン−2−イルアミン
からなる群より選択される、請求項19記載の式(Id)の化合物。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか一項記載の式(I)の化合物の調製方法であって、
式(X):
【化20】


で示される化合物を、基Bのボロン酸誘導体及び触媒と反応させて、式(XV):
【化21】


[式中、A、B、Q、R及びRは、請求項1〜20のいずれか一項に定義したとおりである]で示される化合物を得る工程を含む、方法。
【請求項22】
触媒が、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウムである、請求項21記載の方法。
【請求項23】
請求項1〜20のいずれか一項記載の式(I)の化合物の調製方法であって、
式(XXVI):
【化22】


で示される化合物を、式(XXX):
【化23】


[式中、A、B、Q、R及びRは、請求項1〜20のいずれか一項に定義したとおりである]で示される化合物と反応させる工程を含む、方法。
【請求項24】
請求項21〜23のいずれか一項の方法に従って調製される化合物。
【請求項25】
mGluR2活性化が役割を果たしているか又は関与している疾患又は症状の予防又は治療のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物を含有する、医薬組成物。
【請求項26】
急性及び/又は慢性神経障害、例えば、精神病、統合失調症、アルツハイマー病、認知障害、記憶欠損、結腸癌、睡眠障害、概日リズムの障害及び神経膠腫の予防又は治療のための、請求項25記載の医薬組成物。
【請求項27】
mGluR2活性化が役割を果たしているか又は関与している疾患又は症状の治療又は予防用の医薬の製造のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項28】
精神病、統合失調症、アルツハイマー病、認知障害、記憶欠損、結腸癌、睡眠障害、概日リズムの障害及び神経膠腫を含む、急性及び/又は慢性神経障害の治療及び/又は予防のための、請求項27記載の使用。
【請求項29】
本明細書に記載の発明。

【公表番号】特表2010−524852(P2010−524852A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501476(P2010−501476)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【国際出願番号】PCT/EP2008/053460
【国際公開番号】WO2008/119689
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】