アルツハイマー病の治療用のピペリジン及び関連化合物
式(I)の化合物は、Aβ(1−42)の産生を阻害し、従って脳内のβ−アミロイドの堆積に付随する疾患の治療又は予防に於いて有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、pは0又は1であり、
qは0、1、2又は3であり、
Vは、結合又は炭素原子(この残りの原子価は、H、R2若しくはX−Zへの又はこれらの任意の組合せへの結合によって満たされている)を表し、
Wは、窒素原子又は炭素原子(この残りの原子価は、H、R2若しくはX−Zへの又はこれらの任意の組合せへの結合によって満たされている)を表し、但し、Wが窒素原子を表すとき、Vは炭素原子を表し、及び部分X−ZはWに結合しており、
Xは、結合又はC(R1)2若しくはCH2C(R1)2を表し、但し、WがNを表すとき、Xは結合を表さず、
Yは、結合又はCH2若しくはCH2CH2を表し、
Zは、CO2H又はテトラゾール環を表し、
Aは、場合により、ハロゲン、CN、N3、NO2、C1−4ペルフルオロアルキル、OR6、SR6、OH、CO2R6、OCOR6及びCOR6から選択された5個以下の置換基を有する、5から25個の炭素原子の炭化水素基を表し、
それぞれのR1は、独立して、H若しくは6個以下の炭素原子の非芳香族炭化水素基を表し又は2個のR1基は、一緒になってC3−6脂環式基を表し、
R2は、6個以下の炭素原子の非芳香族炭化水素基を表し、
R3及びR4は、それぞれ、Hを表し又はV及びWがそれぞれ炭素原子を表すとき、R3及びR4は、一緒になってCH2CH2橋を表すことができ、
それぞれのR5は、独立して、ハロゲン、CN、NO2、R6、OR6、CO2R6、OCOR6又はCOR6を表し、
R6は、7個以下の炭素原子の炭化水素基(該炭化水素基は、場合により、3個以下のハロゲン原子によって置換されている)を表す]
の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項2】
V及びWが、共に炭素原子を表し、一緒になってピペリジン環を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
qが1又は2であり、それぞれのR5が、独立して、ハロゲン、R6及びOR6から選択され、R6が、0から3個のフッ素置換基を有するC1−6アルキル、又はC2−6アルケニルを表す、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、
A’−(CHR7)m−
(式中、mは0又は1であり、
R7は、H又は10個以下の炭素原子の炭化水素基であり、及びA’は、炭素原子の合計数が5から25の範囲内であるような、場合により1個又はそれ以上のこれに結合された非環式炭化水素基を有する、3から12員の炭素環式環系を表し、
A’及びR7は、場合により及び独立して、組み合わせた合計で最大5個以下の、ハロゲン、CN、N3、NO2、C1−4ペルフルオロアルキル、OR6、SR6、OH、CO2R6、OCOR6及びCOR6(式中、R6は請求項1に於いて定義された通りである)から選択された、1種又は2種以上の追加の置換基を有する)
を表す、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
式II:
【化2】
の請求項4に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項6】
式III:
【化3】
の請求項4に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項7】
式IV:
【化4】
(式中、Raは、H、ハロゲン又はCF3を表し、
Rb、Rc及びRdは、独立して、H、ハロゲン、CN、N3、C1−4ペルフルオロアルキル、C1−4アルコキシ、OCF3、SCF3、C1−4アルキル、C2−4アルケニル及び場合によりハロゲン又はC1−4ペルフルオロアルキルによって置換されているフェニルから選択され、但し、Rb、Rc及びRdは、一緒に8個以下の炭素原子を含有し、
R7aは、場合により、C1−4ペルフルオロアルキル置換基又は2個以下のハロゲン置換基を有する10個以下の炭素原子の炭化水素基を表す)
の化合物及びこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項8】
Rb、Rc及びRdが、一緒になって、フェニル、ビニルフェニル、フルオロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、イソプロピルフェニル、tert−ブチルフェニル、トリフルオロメチルフェニル、ペンタフルオロエチルフェニル、シアノフェニル、メトキシフェニル、トリフルオロメトキシフェニル、ジフルオロメトキシフェニル、トリフルオロメチルチオフェニル、ビフェニル、4’−トリフルオロメチルビフェニル、ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ジクロロフェニル、ジメチルフェニル、5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル、5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル、5−プロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル及び2−プロピル−5−(トリフルオロメチル)フェニルから選択された基を表す、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R7aが、6個以下の炭素原子の分枝鎖アルキル基又は6個以下の炭素原子の分枝鎖アルケニル基又は6個以下の炭素原子の分枝鎖アルキニル基を表す、請求項7又は請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物及び医薬的に許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項11】
人体の治療処置に使用するための請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
脳内のβ−アミロイドの堆積に付随する疾患の治療又は予防用の薬物の製造のための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
患者に、治療的に有効量の、請求項1に記載の式Iの化合物又はこれらの医薬的に許容される塩を投薬することを含む、脳内のβ−アミロイド(Aβ)の堆積に付随する疾患の治療又は予防方法。
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、pは0又は1であり、
qは0、1、2又は3であり、
Vは、結合又は炭素原子(この残りの原子価は、H、R2若しくはX−Zへの又はこれらの任意の組合せへの結合によって満たされている)を表し、
Wは、窒素原子又は炭素原子(この残りの原子価は、H、R2若しくはX−Zへの又はこれらの任意の組合せへの結合によって満たされている)を表し、但し、Wが窒素原子を表すとき、Vは炭素原子を表し、及び部分X−ZはWに結合しており、
Xは、結合又はC(R1)2若しくはCH2C(R1)2を表し、但し、WがNを表すとき、Xは結合を表さず、
Yは、結合又はCH2若しくはCH2CH2を表し、
Zは、CO2H又はテトラゾール環を表し、
Aは、場合により、ハロゲン、CN、N3、NO2、C1−4ペルフルオロアルキル、OR6、SR6、OH、CO2R6、OCOR6及びCOR6から選択された5個以下の置換基を有する、5から25個の炭素原子の炭化水素基を表し、
それぞれのR1は、独立して、H若しくは6個以下の炭素原子の非芳香族炭化水素基を表し又は2個のR1基は、一緒になってC3−6脂環式基を表し、
R2は、6個以下の炭素原子の非芳香族炭化水素基を表し、
R3及びR4は、それぞれ、Hを表し又はV及びWがそれぞれ炭素原子を表すとき、R3及びR4は、一緒になってCH2CH2橋を表すことができ、
それぞれのR5は、独立して、ハロゲン、CN、NO2、R6、OR6、CO2R6、OCOR6又はCOR6を表し、
R6は、7個以下の炭素原子の炭化水素基(該炭化水素基は、場合により、3個以下のハロゲン原子によって置換されている)を表す]
の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項2】
V及びWが、共に炭素原子を表し、一緒になってピペリジン環を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
qが1又は2であり、それぞれのR5が、独立して、ハロゲン、R6及びOR6から選択され、R6が、0から3個のフッ素置換基を有するC1−6アルキル、又はC2−6アルケニルを表す、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、
A’−(CHR7)m−
(式中、mは0又は1であり、
R7は、H又は10個以下の炭素原子の炭化水素基であり、及びA’は、炭素原子の合計数が5から25の範囲内であるような、場合により1個又はそれ以上のこれに結合された非環式炭化水素基を有する、3から12員の炭素環式環系を表し、
A’及びR7は、場合により及び独立して、組み合わせた合計で最大5個以下の、ハロゲン、CN、N3、NO2、C1−4ペルフルオロアルキル、OR6、SR6、OH、CO2R6、OCOR6及びCOR6(式中、R6は請求項1に於いて定義された通りである)から選択された、1種又は2種以上の追加の置換基を有する)
を表す、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
式II:
【化2】
の請求項4に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項6】
式III:
【化3】
の請求項4に記載の化合物又はこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項7】
式IV:
【化4】
(式中、Raは、H、ハロゲン又はCF3を表し、
Rb、Rc及びRdは、独立して、H、ハロゲン、CN、N3、C1−4ペルフルオロアルキル、C1−4アルコキシ、OCF3、SCF3、C1−4アルキル、C2−4アルケニル及び場合によりハロゲン又はC1−4ペルフルオロアルキルによって置換されているフェニルから選択され、但し、Rb、Rc及びRdは、一緒に8個以下の炭素原子を含有し、
R7aは、場合により、C1−4ペルフルオロアルキル置換基又は2個以下のハロゲン置換基を有する10個以下の炭素原子の炭化水素基を表す)
の化合物及びこれらの医薬的に許容される塩。
【請求項8】
Rb、Rc及びRdが、一緒になって、フェニル、ビニルフェニル、フルオロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニル、イソプロピルフェニル、tert−ブチルフェニル、トリフルオロメチルフェニル、ペンタフルオロエチルフェニル、シアノフェニル、メトキシフェニル、トリフルオロメトキシフェニル、ジフルオロメトキシフェニル、トリフルオロメチルチオフェニル、ビフェニル、4’−トリフルオロメチルビフェニル、ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ジクロロフェニル、ジメチルフェニル、5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル、5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル、5−プロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニル及び2−プロピル−5−(トリフルオロメチル)フェニルから選択された基を表す、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R7aが、6個以下の炭素原子の分枝鎖アルキル基又は6個以下の炭素原子の分枝鎖アルケニル基又は6個以下の炭素原子の分枝鎖アルキニル基を表す、請求項7又は請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物及び医薬的に許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項11】
人体の治療処置に使用するための請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
脳内のβ−アミロイドの堆積に付随する疾患の治療又は予防用の薬物の製造のための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
患者に、治療的に有効量の、請求項1に記載の式Iの化合物又はこれらの医薬的に許容される塩を投薬することを含む、脳内のβ−アミロイド(Aβ)の堆積に付随する疾患の治療又は予防方法。
【公表番号】特表2008−517047(P2008−517047A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537378(P2007−537378)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004040
【国際公開番号】WO2006/043064
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(390035482)メルク シャープ エンド ドーム リミテッド (81)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004040
【国際公開番号】WO2006/043064
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(390035482)メルク シャープ エンド ドーム リミテッド (81)
【Fターム(参考)】
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