説明

インターチェンジ情報案内装置

【課題】ユーザがインターチェンジにおいて高速道路への入口または高速道路からの出口の構造上不可能な走行を試みることを未然に回避することができる「インターチェンジ情報案内装置」を提供すること。
【解決手段】自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような特定のインターチェンジである場合に、自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジに存在する入口が前記第1の高速道路への入口のみである旨の情報を案内する案内手段22を備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターチェンジ情報案内装置に係り、特に、インターチェンジにおける高速道路の出入口の情報の案内に好適なインターチェンジ情報案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ETC車載器を活用して高速道路を利用するための新たなシステムとして、スマートインターチェンジ(以下、スマートICと称する)が導入されるようになった。
【0003】
スマートICとは、高速道路の本線や、サービスエリア、パーキングエリアまたはバスストップから乗り降りができるように設置されたインターチェンジであって、通行可能な車両がETC車載器を搭載した車両に限定されているインターチェンジのことをいう。
【0004】
このようなスマートICを利用すれば、高速道路に対する乗り降りの機会を増やすことができ、所望の地点まで短時間で到達することができるといった利点がある。
【0005】
そこで、これまでにも、このようなスマートICをユーザに案内する技術が種々提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2007−263628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、スマートICの中には、例えば、図3に示すように、A市方面へ向かうことが可能とされた一方の高速道路1については、入口2のみを有し、A市方面に抗するB市方面へ向かうことが可能とされた他方の高速道路3(すなわち、一方の高速道路1の対向車線)については、出口4のみを有するようなスマートIC5がある。
【0008】
このようなスマートIC5においては、例えば、B市方面へ向かおうとして他方の高速道路3を走行していたユーザの車両が、都合により出口4において一旦他方の高速道路3から出て、その後、再びB市方面へ向かおうとする場合に、ユーザが、他方の高速道路3からの出口4があったスマートIC5に当該高速道路3への入口もあるであろうとの予想の下に、同じスマートIC5に戻る可能性が十分に考えられる。
【0009】
しかしながら、このような予想の下に同じスマートIC5に戻ったとしても、他方の高速道路3への入口は見つからず、他方の高速道路3に入ることができない結果となってしまう。
【0010】
また、図3のスマートIC5においては、例えば、A市方面へ向かおうとしてスマートIC5における入口2から一方の高速道路1に入ったユーザの車両が、その後、都合によりB市にも赴いて、その帰りに一方の高速道路1を走行する場合に、ユーザが、一方の高速道路1への入口2もあったのだから当該高速道路1からの出口もあるであろうとの予想の下に、スマートIC5の位置まで走行する可能性が十分に考えられる。
【0011】
しかしながら、このような予想の下にスマートIC5の位置まで走行したとしても、出口は見つからず、一方の高速道路1から出ることができない結果となってしまう。
【0012】
このように、従来は、ユーザが、スマートICにおける高速道路への入口または高速道路からの出口の構造上不可能な走行(高速道路に入ること、または、高速道路から出ること)を行おうとしてしまい、無駄な運転操作を行ってしまうといった問題が生じていた。
【0013】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、ユーザがインターチェンジにおける高速道路への入口または高速道路からの出口の構造上不可能な走行を行おうとすることを未然に回避することができ、ひいては、高速道路を有効に活用することができるインターチェンジ情報案内装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するため、本発明に係る第1の態様のインターチェンジ情報案内装置は、インターチェンジにおいて自車両が高速道路から出たことを検出する検出手段と、この検出手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う判定手段と、この判定手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが前記特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジに存在する入口が前記第1の高速道路への入口のみである旨の情報を案内する案内手段とを備えたことを特徴としている。
【0015】
そして、このような構成によれば、案内手段による情報の案内により、ユーザが第2の高速道路への入口が存在しないインターチェンジにおいて第2の高速道路に入ろうとすることを未然に回避することができる。
【0016】
また、本発明に係る第2の態様のインターチェンジ情報案内装置は、インターチェンジにおいて自車両が高速道路に入ったことを検出する検出手段と、この検出手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路からの出口を有しないとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路からの出口を有するような特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う判定手段と、この判定手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが前記特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジに存在する出口が前記第2の高速道路からの出口のみである旨の情報を案内する案内手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
そして、このような構成によれば、案内手段による情報の案内により、ユーザが第1の高速道路からの出口が存在しないインターチェンジにおいて第1の高速道路から出ようとすることを未然に回避することができる。
【0018】
さらに、本発明に係る第3の態様のインターチェンジ情報案内装置は、インターチェンジにおいて自車両が高速道路から出たことを検出する第1の検出手段と、インターチェンジにおいて自車両が高速道路に入ったことを検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような第1の特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う第1の判定手段と、前記第2の検出手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが、第3の方面へ向かう第3の高速道路からの出口を有しないとともに前記第3の方面に抗する第4の方面へ向かう第4の高速道路からの出口を有するような第2の特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う第2の判定手段と、前記第1の判定手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが前記第1の特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジに存在する入口が前記第1の高速道路への入口のみである旨の情報を案内する第1の案内手段と、前記第2の判定手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが前記第2の特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジに存在する出口が前記第4の高速道路からの出口のみである旨の情報を案内する第2の案内手段とを備えたことを特徴としている。
【0019】
そして、このような構成によれば、第1の案内手段による情報の案内により、ユーザが第2の高速道路への入口が存在しないインターチェンジにおいて第2の高速道路に入ろうとすることを未然に回避することができ、また、第2の案内手段による情報の案内により、ユーザが第4の高速道路からの出口が存在しないインターチェンジにおいて第4の高速道路から出ようとすることを未然に回避することができる。
【0020】
さらにまた、前記インターチェンジが、スマートインターチェンジとされていてもよい。
【0021】
そして、このような構成によれば、ユーザが、スマートICにおける高速道路への入口または高速道路からの出口の構造上不可能な走行を行おうとすることを未然に回避することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るインターチェンジ情報案内装置によれば、ユーザがインターチェンジにおける高速道路への入口または高速道路からの出口の構造上不可能な走行を行おうとすることを未然に回避することができ、ひいては、高速道路を有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係るインターチェンジ情報案内装置の実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
【0024】
なお、従来と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を付して説明する。
【0025】
図1に示すように、本実施形態におけるインターチェンジ情報案内装置7は、大別して、システムバス8にそれぞれ接続されたCPU10、プログラム記憶部11、GPSレシーバ12、自律航法センサ14、地図記憶部15、ETC車載器16、ディスプレイ17およびスピーカ18によって構成されている。
【0026】
なお、本実施形態におけるインターチェンジ情報案内装置7は、自車両を現在地から目的地まで誘導可能とされた車載用ナビゲーション装置と一体をなしている。
【0027】
CPU10は、後述するインターチェンジ情報を案内するための種々の処理や制御を行うようになっている。また、CPU10は、車載用ナビゲーション装置としての機能、例えば、地図表示機能、経路計算機能およびルート案内機能等を実行することも可能とされている。
【0028】
プログラム記憶部11には、CPU10の実行プログラムが記憶されており、CPU10は、このプログラム記憶部11に記憶された実行プログラムを実行することによって、実行プログラムに応じた処理や制御を行うようになっている。
【0029】
GPSレシーバ12は、図示しないGPS衛星から軌道および時刻に関する情報(以下、GPS情報と称する)を受信し、受信したGPS情報をインターチェンジ情報案内装置7の内部へと出力するようになっている。
【0030】
自律航法センサ14は、自車両の車速や加速度を検出し、検出結果をインターチェンジ情報案内装置7の内部へと出力するようになっている。
【0031】
地図記憶部15には、地図データが記憶されており、この地図データには、スマートIC等のインターチェンジに関するデータも含まれている。
【0032】
CPU10についてさらに詳述すると、このCPU10は、自車位置算出部19を有しており、この自車位置算出部19には、GPSレシーバ12から出力されたGPS情報と、自律航法センサ14から出力された検出結果とが、それぞれ入力されるようになっている。
【0033】
そして、自車位置算出部19は、入力されたGPS情報に基づいて、自車位置を絶対位置として測位する衛星航法を行うようになっている。また、自車位置算出部19は、入力された自律航法センサ14の検出結果に基づいて、自車位置を直前の自車位置からの相対変化(相対位置)として測位する自律航法を行うようになっている。さらに、自車位置算出部19は、衛星航法または自律航法によって算出された自車位置が地図上の道路にない場合には、地図記憶部15に記憶された地図データを用いることによって、自車位置を地図データにおける該当する道路上の位置に整合させるマップマッチング処理を行うようになっている。
【0034】
また、CPU10は、検出手段としての検出部20を有しており、この検出部20は、ETC車載器16との通信等により、インターチェンジにおいて自車両が出口料金所のETCゲートを通過して高速道路から出たことを検出するようになっている。さらに、検出部20は、ETC車載器16との通信等により、インターチェンジにおいて自車両が入口料金所のETCゲートを通過して高速道路に入ったことを検出するようになっている。
【0035】
さらに、CPU10は、判定手段としての判定部21を有しており、この判定部21は、検出部20によって自車両が高速道路から出たことが検出された場合には、この検出が行われた際における自車位置算出部19の算出結果が示す自車位置に対応する地図データを、地図データ記憶部17から読み出すようになっている。
【0036】
そして、判定部21は、この読み出された地図データに基づいて、自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジが、任意の第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに当該第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような第1の特定のスマートICであるか否かの判定(以下、第1の判定)を行うようになっている。
【0037】
さらにまた、判定部21は、検出部20によって自車両が高速道路に入ったことが検出された場合には、この検出が行われた際における自車位置算出部19の算出結果が示す自車位置に対応する地図データを、地図データ記憶部17から読み出すようになっている。
【0038】
そして、判定部21は、この読み出された地図データに基づいて、自車両が高速道路に入ったことが検出されたインターチェンジが、任意の第3の方面へ向かう第3の高速道路からの出口を有しないとともに当該第3の方面に抗する第4の方面へ向かう第4の高速道路からの出口を有するような第2の特定のスマートICであるか否かの判定(以下、第2の判定)を行うようになっている。
【0039】
なお、スマートICの出入口の構造によっては、第3の方面(換言すれば、第3の高速道路)が第1の方面(第1の高速道路)と同一の方面(高速道路)となるとともに、第4の方面(第4の高速道路)が第2の方面(第2の高速道路)と同一の方面(高速道路)となる場合もある。例えば、図3に示したスマートIC5は、このような場合に該当する。すなわち、図3に示すように、入口2のみを有する一方の高速道路1は、第1の方面(A市方面)に向かう第1の高速道路および第3の方面(A市方面)に向かう第3の高速道路に該当し、出口4のみを有する他方の高速道路3は、第2の方面(B市方面)に向かう第2の高速道路および第4の方面(B市方面)に向かう第4の高速道路に該当する。
【0040】
図1に戻って、CPU10は、案内手段としての案内部22を有しており、この案内部22は、判定部21の判定結果に応じたインターチェンジ情報の案内を、ディスプレイ17への画像表示およびスピーカ18からの音声案内の少なくとも一方によって行うようになっている。
【0041】
すなわち、案内部22は、判定部21による第1の判定において肯定的な判定結果が得られた場合、すなわち、自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジが第1の特定のスマートICである場合には、自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジ(すなわち、第1の特定のスマートIC)に存在する入口が第1の高速道路への入口のみである旨のインターチェンジ情報を案内するようになっている。
【0042】
また、案内部22は、判定部21による第2の判定において肯定的な判定結果が得られた場合、すなわち、自車両が高速道路に入ったことが検出されたインターチェンジが第2の特定のスマートICである場合には、自車両が高速道路に入ったことが検出されたインターチェンジ(すなわち、第2の特定のスマートIC)に存在する出口が第4の高速道路からの出口のみである旨のインターチェンジ情報を案内するようになっている。
【0043】
上記の構成によれば、例えば、図3に示したスマートIC5において、B市方面へ向かおうとして他方の高速道路3を走行していた自車両が、出口4(すなわち、出口料金所のETCゲート)を通って他方の高速道路(第2の高速道路に相当)3から出た場合には、高速道路3を出た時点で、案内部22により、図3のスマートIC5に存在する入口が一方の高速道路(第1の高速道路に相当)1への入口2のみである旨のインターチェンジ情報の案内が行われることになる。
【0044】
このようなインターチェンジ情報の案内が行われることにより、ユーザは、スマートIC5において出口4を通って他方の高速道路3を出た後に、同じスマートIC5において再び他方の高速道路3に入るといった不可能な走行を行おうとすることを未然に回避することができる。
【0045】
さらに、上記の構成によれば、例えば、図3に示したスマートIC5において、自車両が、A市方面へ向かおうとしてスマートIC5における入口2から一方の高速道路1(第3の高速道路に相当)に入った場合には、高速道路1に入った時点で、案内部22により、図3のスマートIC5に存在する出口が他方の高速道路(第4の高速道路に相当)3からの出口4のみである旨のインターチェンジ情報の案内が行われることになる。
【0046】
このようなインターチェンジ情報の案内が行われることにより、ユーザは、スマートIC5において入口2を通って一方の高速道路1に入ってA市方面へ向かった後に、B市にも赴いて、その帰りに一方の高速道路1を走行する場合に、同じスマートIC5において一方の高速道路1から出るといった不可能な走行を行おうとすることを未然に回避することができる。
【0047】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0048】
本実施形態においては、まず、図2のステップ1(ST1)において、判定部21により、インターチェンジにおいて自車両が高速道路に入ったことが検出部20によって検出されたか否かを判定し、検出された場合にはステップ2(ST2)に進み、検出されなかった場合にはステップ4(ST4)に進む。
【0049】
ステップ2(ST2)においては、判定部21により、第2の判定、すなわち、ステップ1(ST1)において自車両が高速道路に入ったことが検出されたインターチェンジが、任意の第3の方面へ向かう第3の高速道路からの出口を有しないとともに当該第3の方面に抗する第4の方面へ向かう第4の高速道路からの出口を有するような第2の特定のスマートICであるか否かの判定を行う。
【0050】
そして、この第2の判定において肯定的な判定結果が得られた場合にはステップ3(ST3)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には処理を終了する。
【0051】
一方、ステップ4(ST4)においては、判定部21により、インターチェンジにおいて自車両が高速道路から出たことが検出部20によって検出されたか否かを判定し、検出された場合にはステップ5(ST5)に進み、検出されなかった場合にはステップ1(ST1)に戻る。
【0052】
ステップ5(ST5)においては、判定部21により、第1の判定、すなわち、ステップ4(ST4)において自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジが、任意の第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような第1の特定のスマートICであるか否かの判定を行う。そして、この第1の判定において肯定的な判定結果が得られた場合にはステップ6(ST6)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には処理を終了する。
【0053】
次いで、ステップ3(ST3)においては、案内部22により、ステップ1(ST1)において自車両が高速道路に入ったことが検出されたインターチェンジ(第2の特定のスマートIC)に存在する出口が第4の高速道路からの出口のみである旨のインターチェンジ情報を案内して処理を終了する。
【0054】
一方、ステップ6(ST6)においては、案内部22により、ステップ4(ST4)において自車両が高速道路から出たことが検出されたインターチェンジ(第1の特定のスマートIC)に存在する入口が第1の高速道路への入口のみである旨のインターチェンジ情報を案内して処理を終了する。
【0055】
以上述べたように、本実施形態によれば、案内部22によるインターチェンジ情報の案内により、ユーザがスマートICにおける高速道路への入口または高速道路からの出口の構造上不可能な走行を行おうとすることを未然に回避することができるので、高速道路を有効に活用することができる。
【0056】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0057】
例えば、案内部22は、検出部20によって自車両が高速道路から出たことが検出された第1の特定のスマートICに存在する入口が第1の高速道路への入口のみである旨のインターチェンジ情報を案内する際に、第2の高速道路への入口を有するような当該第1の特定のスマートICの最寄りのインターチェンジの情報を併せて案内するようにしてもよい。
【0058】
同様に、案内部22は、検出部20によって自車両が高速道路に入ったことが検出された第2の特定のスマートICに存在する出口が第4の高速道路からの出口のみである旨のインターチェンジ情報を案内する際に、第3の高速道路からの出口を有するような当該第2の特定のスマートICの最寄りのインターチェンジの情報を併せて案内するようにしてもよい。
【0059】
また、判定部21による判定対象およびこれにともなう案内部22による出入口の有無の案内対象には、スマートIC以外のインターチェンジも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係るインターチェンジ情報案内装置の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係るインターチェンジ情報案内装置の実施形態を示すフローチャート
【図3】スマートICの出入口の構造の一例を示す模式図
【符号の説明】
【0061】
1 一方の高速道路
2 入口
3 他方の高速道路
4 出口
5 スマートIC
7 インターチェンジ情報案内装置
20 検出部
21 判定部
22 案内部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターチェンジにおいて自車両が高速道路から出たことを検出する検出手段と、
この検出手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う判定手段と、
この判定手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが前記特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジに存在する入口が前記第1の高速道路への入口のみである旨の情報を案内する案内手段と
を備えたことを特徴とするインターチェンジ情報案内装置。
【請求項2】
インターチェンジにおいて自車両が高速道路に入ったことを検出する検出手段と、
この検出手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路からの出口を有しないとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路からの出口を有するような特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う判定手段と、
この判定手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが前記特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジに存在する出口が前記第2の高速道路からの出口のみである旨の情報を案内する案内手段と
を備えたことを特徴とするインターチェンジ情報案内装置。
【請求項3】
インターチェンジにおいて自車両が高速道路から出たことを検出する第1の検出手段と、
インターチェンジにおいて自車両が高速道路に入ったことを検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが、第1の方面へ向かう第1の高速道路への入口を有するとともに前記第1の方面に抗する第2の方面へ向かう第2の高速道路への入口を有しないような第1の特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う第1の判定手段と、
前記第2の検出手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが、第3の方面へ向かう第3の高速道路からの出口を有しないとともに前記第3の方面に抗する第4の方面へ向かう第4の高速道路からの出口を有するような第2の特定のインターチェンジであるか否かの判定を行う第2の判定手段と、
前記第1の判定手段によって前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジが前記第1の特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路から出たことが検出された前記インターチェンジに存在する入口が前記第1の高速道路への入口のみである旨の情報を案内する第1の案内手段と、
前記第2の判定手段によって前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジが前記第2の特定のインターチェンジである旨の判定結果が得られた場合に、前記自車両が高速道路に入ったことが検出された前記インターチェンジに存在する出口が前記第4の高速道路からの出口のみである旨の情報を案内する第2の案内手段と
を備えたことを特徴とするインターチェンジ情報案内装置。
【請求項4】
前記インターチェンジが、スマートインターチェンジとされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のインターチェンジ情報案内装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−145317(P2010−145317A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325158(P2008−325158)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】