説明

エンジンの電子制御装置

【課題】エンジン回転数及び燃料噴射量を自動的に制御することができる構成簡素なエンジンの電子制御装置を提供する。
【解決手段】 スロットル弁13を開閉駆動するステッピングモータ20と,目標エンジン回転数設定手段25と,ステッピングモータ20を作動して,エンジン回転数Ne及び燃料噴射量Qを制御する電子制御ユニット21とを備える,エンジンの電子制御装置であって,電子制御ユニット21がエンジンEの回転数を目標値に合わせるようにステッピングモータ20に入力するパルス数を増減させ,また電子制御ユニット21がステッピングモータ20への入力パルス数,エンジン回転数及び燃料噴射量の関係を示すマップ32を保持していて,ステッピングモータ20に入力されるパルス数とエンジン回転数に基づきマップ32から燃料噴射量Qを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,燃料噴射式のエンジンのスロットル弁を開閉駆動するステッピングモータと,スロットル弁を開閉制御すべく前記ステッピングモータへの入力パルス数を制御すると共に,その入力パルス数及びエンジン回転数に応じて燃料噴射量を制御する電子制御ユニットとを備える,エンジンの電子制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のエンジンの制御装置では,下記特許文献1に開示されるように,気化器のチョーク弁及びスロットル弁を遠心ガバナ及びオートチョーク装置により作動するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−242143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,エンジンに,チョーク弁を持たない燃料噴射方式を採用した場合には,上記のような従来の制御装置を採用することはできない。
【0005】
そこで,本発明は,燃料噴射量を自動的に制御し得る構成簡素な,エンジンの電子制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために,本発明は,燃料噴射式のエンジンのスロットル弁を開閉駆動するステッピングモータと,スロットル弁を開閉制御すべく前記ステッピングモータへの入力パルス数を増減すると共に,その入力パルス数及びエンジン回転数に応じて燃料噴射量を制御する電子制御ユニットとを備える,エンジンの電子制御装置であって,前記電子制御ユニットが,前記ステッピングモータへの入力パルス数,エンジン回転数及び燃料噴射量の関係を示すマップを保持していて,前記ステッピングモータへのパルス数とエンジン回転数に基づき前記マップから燃料噴射量を決定することを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記ステッピングモータ及び前記スロットル弁間を,該ステッピングモータの回転を減速して該スロットル弁に伝達する減速ギヤ装置を介して連結し,この減速ギヤ装置を,減速比が前記スロットル弁の開度の減少に応じて増加するように構成したことを第2の特徴とする。
【0008】
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,エンジンの温度を検出するエンジン温度センサを備え,このエンジン温度センサの出力に応じて前記電子制御ユニットが前記燃料噴射量を補正することを第3の特徴とする。
【0009】
さらにまた本発明は,第1の特徴に加えて,エンジンの排ガス中のO2 濃度を検出するO2 センサを備え,このO2 センサの出力に応じて前記電子制御ユニットが前記燃料噴射量を補正することを第4の特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の特徴によれば,電子制御ユニットは,スロットル弁開度に対応するステッピングモータへの入力パルス数,エンジン回転数及び燃料噴射量の関係を示すマップを保持していて,ステッピングモータへの入力パルス数とエンジン回転数に基づき前記マップから燃料噴射量を決定するので,燃料噴射量の制御に当たり,スロットルセンサを不要とし,エンジンの電子制御装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0011】
本発明の第2の特徴によれば,ステッピングモータへの1入力パルスによるスロットル弁の開度変化量が,スロットル弁の低開度側に行くにつれて減少するようになるので,スロットル弁の低開度域(エンジンの低負荷域)でのスロットル弁開度の分解能が向上し,その結果,エンジンの低負荷域でのエンジン回転数及び燃料噴射量の制御を緻密に行うことが可能となる。
【0012】
本発明の第3の特徴によれば,エンジンの暖機運転中は,燃料噴射量が増量されることになり,エンジンの良好な暖機運転を確保することができる。
【0013】
本発明の第4の特徴によれば,気圧が低い高地での運転中,気圧の低下により吸気の空燃比がリッチとなる場合でも,燃料噴射量を自動的減量して,適正空燃比に自動的に制御して,エンジンの高地での運転を安定させると共に,低燃費性と排気浄化に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る汎用エンジンの電子制御装置の全体概要図。
【図2】図1の2−2線拡大断面図。
【図3】エンジン始動時における電子制御ユニットの学習動作を示すフローチャート。
【図4】エンジン運転中,電子制御ユニットがエンジン回転数制御を行う手順を示すフローチャート
【図5】エンジン運転中,電子制御ユニットが燃料噴射量制御を行う手順を示すフローチャート
【図6】ステッピングモータへの入力パルス数及びスロットル弁の開度の関係マップ。
【図7】ステッピングモータへの入力パルス数,エンジン回転数及び基本燃料噴射量の関係マップ。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
【0016】
図1は本発明に係る汎用エンジンの電子制御装置の全体概要図,図2は図1の2−2線拡大断面図,図3はエンジン始動時における電子制御ユニットの学習動作を示すフローチャート,図4はエンジン運転中,電子制御ユニットがエンジン回転数制御を行う手順を示すフローチャート,図5はエンジン運転中,電子制御ユニットが燃料噴射量制御を行う手順を示すフローチャート,図6はステッピングモータへの入力パルス数及びスロットル弁の開度の関係マップ,図7はステッピングモータへの入力パルス数,エンジン回転数及び基本燃料噴射量の関係マップである。
【0017】
先ず,図1において,燃料噴射式の汎用エンジンEは,可搬式発電機,除雪機,芝刈り機等の作業機10の動力源に供されるもので,そのシリンダヘッドの一側にスロットルボディ11が接合される。このスロットルボディ11は,エンジンEの吸気ポートに連なる吸気道12を備えており,この吸気道12を開閉するバタフライ型のスロットル弁13の弁軸13aがスロットルボディ11に回転自在に支持される。またスロットルボディ11には,エンジンEの吸気ポートに向けて燃料を噴射し得る燃料噴射弁14が付設される。エンジンEの上部には燃料タンク15が取り付けられ,この燃料タンク15内には,エンジンEの運転中,該タンク内の貯留燃料を吸入,加圧して燃料噴射弁14に供給し得る電動式の燃料ポンプ16が設置される。
【0018】
スロットル弁13の弁軸13aには,スロットルボディ11に支持されるステッピングモータ20の出力軸20aが減速ギヤ装置26を介して連結される。したがって,ステッピングモータ20の出力軸20aの回転は,減速ギヤ装置26により減速されて弁軸13aに伝達され,スロットル弁13を開閉することになる。
【0019】
上記電動ポンプ16,燃料噴射弁14及びステッピングモータ20の作動は,電子制御ユニット21がエンジンEの各種運転情報に基づいて制御するようになっている。電子制御ユニット21に入力されるエンジンEの各種運転情報としては,エンジンスイッチ22のオン・オフ状態,エンジンEの回転数Ne(以下,エンジン回転数という。),スロットル弁13の開度(以下,スロットル弁開度という。),エンジンEの温度T(以下,エンジン温度という。),作業者が設定するエンジンEの目標回転数Nt等があり,エンジン回転数Neを検出するためにエンジン回転数センサ23と,エンジン温度Tを検出するためにエンジン温度センサ24(空冷エンジンの場合には,シリンダヘッド等のエンジン本体自体の温度を検出したり,水冷エンジンの場合には冷却水温度を検出する。)とがエンジンEに設けられる。また作業者が設定する目標エンジン回転数Ntを電子制御ユニット21を入力するために目標エンジン回転数設定手段25がエンジンE又は作業機10に設けられる。
【0020】
ステッピングモータ20は,電子制御ユニット21から入力する直流パルスによりステップ作動するもので,この実施例においては,スロットル弁13の基準位置を全開位置として,その全開位置から,ステッピングモータ20に94個の直流パルスを入力して,ステッピングモータ20を94回ステップ作動させると,スロットル弁13は全閉位置まで回動するようになっており,その間にステッピングモータ20に入力されるパルス数は,電子制御ユニット21に内蔵されるパルスカウンタ29によりカウントされる。而して,スロットル弁13の基準位置(全開位置)からパルスカウンタ29にカウントされるパルス数は,スロットル弁13の開度を示す数値となる。
【0021】
図2に示すように,前記減速ギヤ装置26は,その減速比がスロットル弁13の開度の減少に応じて増加するように構成される。具体的には,この減速ギヤ装置26は,ステッピングモータ20の出力軸20aに固着される駆動楕円ギヤ27と,弁軸13aに固着されて駆動楕円ギヤ27に噛合する,それをより小径の従動楕円ギヤ28とよりなっていて,スロットル弁13の全閉状態では,駆動楕円ギヤ27の小径部と,従動楕円ギヤ28の大径部とを噛合させることにより,減速比が最大とされる。この結果,図6のマップ31に示すように,ステッピングモータ20の1ステップ作動(ステッピングモータ20が1個のパルスを受けたときの作動)に対するスロットル弁13の開度変化量は,スロットル弁13の低開度側に行くにつれて減少することになる。図6の入力パルス数及びスロットル弁開度の関係マップ31は,電子制御ユニット21に装備される。
【0022】
また上記パルス数及びエンジン回転数Neに対応した基本燃料噴射量Q1 が図7のマップ32に示されており,このマップ32も電子制御ユニット21に装備される。
【0023】
次に,この実施例の作用について,図3〜図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0024】
エンジンEの始動に際して,エンジンスイッチ22をオンにすると,電子制御ユニット21は図3のフローチャートに沿って始動学習を行う。即ち,第1ステップS1でエンジンスイッチ22がオンされと,第2ステップS2でステッピングモータ20に,スロットル弁13の開き方向の直流パルスを94+N個入力することにより,スロットル弁13を全開状態にする。こゝでステッピングモータ20に直流パルスを94+N個入力することは,エンジン始動前にスロットル弁13が全閉位置にあろうとも,中間開度位置にあろうとも,スロットル弁13を全開位置まで確実に回動するためである。入力パルス数が94+N個に達しないうちにスロットル弁13が全開状態になった場合には,残余の入力パルスは単に無効となるのみで,スロットル弁13の全開状態は維持されたまゝとなる。尚,前記Nは,ステッピングモータ20の作動の滑りを見込んだ余分な入力パルス数であり,例えばN=3〜5が適当である。
【0025】
次に第3ステップS3において,スロットル弁13の全開位置を基準位置とすべく,パルスカウンタ29をゼロにセットする(パルスカウンタ29の初期化)。そして第4ステップS4でエンジンEの始動を許可する。スロットル弁13の全開位置でエンジン始動を行うことは,エンジンの始動性を高める上で有効である。もし,スロットル弁13の全閉位置を基準位置とすると,そのあとでスロットル弁13を所定の始動開度(中間開度)まで開けるという,ステップが必要となり,その分,制御が煩雑となる。
【0026】
次に,作業者が始動装置の作動によりエンジンEを始動すると,電子制御ユニット21は,図4のフローチャートに従いステッピングモータ20を作動して,スロットル弁13の開度を制御することにより,エンジン回転数を作業者が設定した目標回転数Ntに制御する。
【0027】
即ち,第5ステップS5で目標エンジン回転数設定手段25により設定された目標エンジン回転数Ntを読み込み,第6ステップS6において,前記エンジン回転数センサ23の出力から実際のエンジン回転数Ne(以下,実エンジン回転数Neという。)を読み込み,第7ステップS7で目標エンジン回転数Nt−α=下限目標エンジン回転数Ntminを設定し,第8ステップS8で目標エンジン回転数Nt+α=上限目標エンジン回転数Ntmaxを設定し,第9ステップS9で実エンジン回転数Neが下限目標エンジン回転数Ntminより大であるか否かを判別し,大と判別したときは,第10ステップS10で実エンジン回転数Neが上限目標エンジン回転数Ntmaxより小であるか否かを判別し,大と判別したときは,第11ステップS11でステッピングモータ20にスロットル弁13の閉じ方向へ1パルスを入力し,第12ステップS12でパルスカウンタ29が+1個のパルス数をカウントした後,第5ステップS5に戻る。この繰り返しにより,スロットル弁13は次第に閉じられていき,実エンジン回転数Neは,上限目標エンジン回転数Ntmaxに向かって減少していく。
【0028】
一方,第9ステップS9で実エンジン回転数Neが下限目標エンジン回転数Ntminより小であると判別したときは,第13ステップS13でステッピングモータ20にスロットル弁13の開き方向へ1パルス入力し,第14ステップS14でパルスカウンタ29が−1個のパルス数をカウントした後,第5ステップS5に戻る。この繰り返しにより,スロットル弁13は次第に開かれていき,実エンジン回転数Neは,下限目標エンジン回転数Ntminに向かって増加していく。
【0029】
そして,最終的には,第10ステップS10で実エンジン回転数Neが上限目標エンジン回転数Ntmaxより小であると判別するようになり,実エンジン回転数Neは,目標エンジン回転数Ntの許容範囲に自動的に収められる。その際,下限目標エンジン回転数Ntmin及び上限目標エンジン回転数Ntmaxの設定によりエンジン回転のハンティングが極力抑えられる。目標エンジン回転数Ntの許容範囲(Ntmax−Ntmin)は例えば略20rpmが適当である。
【0030】
上記のように,エンジン回転数の制御において,電子制御ユニット21は,パルスカウンタ29がカウントするステッピングモータ20への入力パルス数を,スロットル弁13の開度(換言すればエンジン負荷)として扱うので,スロットル弁13の開度を直接検出するスロットルセンサを不要とし,エンジンの電子制御装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0031】
また電子制御ユニット21は,図5のフローチャートに従い燃料噴射弁14からの燃料噴射量Qを制御する。
【0032】
即ち,第15ステップS15で実エンジン回転数Neを読み込み,第16ステップS16でパルスカウンタ29がカウントした,ステッピングモータ20への入力パルス数を読み込み,第17ステップS17で上記実エンジン回転数Ne及び入力パルス数を基にして,図7のマップ32から基本燃料噴射量Q1 を読み込み,第18ステップS18でエンジン温度センサ24の出力を読み込み,第19ステップS19でエンジン温度Tが暖機完了温度T1 より大か否かを判別し,大でないと判別したときは第20ステップS20に進んで,エンジン温度補正値βを設定した後,第21ステップS21で前記基本燃料噴射量Q1 に前記エンジン温度補正値βを乗じて噴射量Qを算出し,第22ステップS22で前記燃料噴射量Qの燃料を燃料噴射弁14から噴射し,第23ステップS23で前記燃料噴射量Qのリセットを行って,第15ステップS15に戻る。したがって,第19ステップS19で,エンジンEが暖機運転中でエンジン温度が暖機完了温度T1 に達していないと判別したときは,燃料噴射量が増量されることになり,エンジンの良好な暖機運転を確保することができる。
【0033】
また第19ステップS19でエンジン温度Tが暖機完了温度T1 より大と判別したときは第24ステップS24に進んで,前記O2 センサ30の出力から排ガス中のO2 濃度を読み込む。その際,O2 濃度が所定値以上であれば,エンジンEの吸入混合気の空燃比がリッチ,所定値未満であればリーンと判断する。そして第25ステップS25に進んでO2 濃度補正値γを設定し(この補正値γは,例えば前記リッチの場合は0.9,リーンの場合は1.1とする。),第26ステップS26で前記基本燃料噴射量Q1 に前記O2 濃度補正値γを乗じて噴射量Qを算出し,そして前記第22ステップS22へと進む。したがって,気圧が低い高地での運転中,気圧の低下により混合気の空燃比がリッチとなる場合では,燃料噴射量Qを自動的に減量して,適正空燃比に自動的に制御することになるから,エンジンEの高地での運転を安定させると共に,低燃費性と排気浄化に寄与し得る。
【0034】
上記のように,燃料噴射量Qの制御においても,電子制御ユニット21は,パルスカウンタ29がカウントする,ステッピングモータ20への入力パルス数を,スロットル弁13の開度(換言すればエンジン負荷)として扱うので,スロットル弁13の開度を直接検出するスロットルセンサを不要とし,エンジンの電子制御装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0035】
またステッピングモータ20の回転をスロットル弁13に伝達する減速ギヤ装置26の減速比を前述のように可変にして,図6のマップ31に示すように,ステッピングモータ20への1入力パルスによるスロットル弁13の開度変化量が,スロットル弁13の低開度側に行くにつれて減少するようになっているので,スロットル弁13の低開度域(エンジンの低負荷域)でのスロットル弁開度の分解能が向上し,その結果,エンジンの低負荷域でのエンジン回転数及び燃料噴射量の制御を緻密に行うことが可能となる。
【0036】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0037】
E・・・・エンジン
Ne・・・エンジン回転数
Q・・・・燃料噴射量
13・・・スロットル弁
14・・・燃料噴射弁
20・・・ステッピングモータ
21・・・電子制御ユニット
23・・・エンジン回転数センサ
24・・・エンジン温度センサ
26・・・減速ギヤ装置
32・・・ステッピングモータへの入力パルス数,エンジン回転数及び燃料噴射量の関係 を示すマップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料噴射式のエンジン(E)のスロットル弁(13)を開閉駆動するステッピングモータ(20)と,スロットル弁(13)を開閉制御すべく前記ステッピングモータ(20)への入力パルス数を増減すると共に,その入力パルス数及びエンジン回転数(Ne)に応じて燃料噴射量(Q)を制御する電子制御ユニット(21)とを備える,エンジンの電子制御装置であって,
前記電子制御ユニット(21)が,前記ステッピングモータ(20)への入力パルス数,エンジン回転数及び燃料噴射量の関係を示すマップ(32)を保持していて,前記ステッピングモータ(20)へのパルス数とエンジン回転数に基づき前記マップ(32)から燃料噴射量(Q)を決定することを特徴とする,エンジンの電子制御装置。
【請求項2】
請求項1記載のエンジンの電子制御装置において,
前記ステッピングモータ(20)及び前記スロットル弁(13)間を,該ステッピングモータ(20)の回転を減速して該スロットル弁(13)に伝達する減速ギヤ装置(26)を介して連結し,この減速ギヤ装置(26)を,減速比が前記スロットル弁(13)の開度減少に応じて増加するように構成したことを特徴とする,エンジンの電子制御装置。
【請求項3】
請求項1記載のエンジンの電子制御装置において,
エンジン(E)の温度を検出するエンジン温度センサ(24)を備え,このエンジン温度センサ(24)の出力に応じて前記電子制御ユニット(21)が前記燃料噴射量(Q)を補正することを特徴とする,エンジンの電子制御装置。
【請求項4】
請求項1記載のエンジンの電子制御装置において,
エンジン(E)の排ガス中のO2 濃度を検出するO2 センサ(30)を備え,このO2 センサ(30)の出力に応じて前記電子制御ユニット(21)が前記燃料噴射量(Q)を補正することを特徴とする,エンジンの電子制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−41936(P2012−41936A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−264682(P2011−264682)
【出願日】平成23年12月2日(2011.12.2)
【分割の表示】特願2008−30182(P2008−30182)の分割
【原出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【出願人】(000141901)株式会社ケーヒン (1,140)
【Fターム(参考)】