説明

カメラ

【課題】機能設定手段で操作スイッチに設定された機能を事前にかつ容易に確認することができるカメラを提供する。
【解決手段】機能操作スイッチSW1がオンでかつ表示選択スイッチSW3がオンであれば(ステップS32,ステップS34)、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報が生成され、その確認情報はファインダ部3の表示画面に機能操作スイッチSW1のオン状態に対する表示形態として反転表示される(ステップS35)。機能操作スイッチSW1がオフでかつ表示選択スイッチSW3がオンであれば(ステップS32,ステップS37)、機能操作スイッチSW1に設定されている機能操作に関する確認情報が生成され、その確認情報はファインダ部3の表示画面に機能操作スイッチSW1のオフ状態に対する表示形態として通常表示される(ステップS38)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影者が指定した機能を複数の機能の中から選択し、その選択した機能を所定の操作スイッチに設定する機能設定手段が設けられているカメラおよびカメラの機能設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビデオカメラなどにおいては、焦点合せ(自動、手動)機能、露出機能、録画、再生、早送り、巻戻し、停止などの複数の操作機能が設けられているが、各操作機能毎に操作スイッチを設けると、操作スイッチの数が多くなり、ひいてはビデオカメラ本体が大型化することになる。
【0003】
近年、半導体技術の飛躍的な進歩に伴いビデオカメラの各構成部品の小型化が促進されるとともに、ビデオカメラの小型、軽量化が図られている。
【0004】
しかし、ビデオカメラ本体の小型、軽量化とともに、搭載されている操作機能の数が増し、その機能に対する操作スイッチの数が多くなり、その結果、機能に対する操作スイッチの数の多さによってビデオカメラ本体の小型、軽量化が制限されることがある。
【0005】
操作スイッチの数の多さによるビデオカメラの小型、軽量化の制限を解消するために、複数の操作機能の中から撮影者が指定した操作機能を選択し、その選択した操作機能を所定の操作スイッチに設定する機能設定手段を有するビデオカメラが出現している。この機能設定手段を設けることによって、搭載する各操作機能毎にその操作スイッチを設ける必要がなくなり、各操作機能に対する操作スイッチの数を減らすことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の機能設定手段で指定した操作機能を所定の操作スイッチに設定すると、その操作スイッチを操作することによって、その操作スイッチに設定された操作機能を実行することができるが、その操作スイッチへの操作機能の設定、その操作スイッチに設定されている操作機能の変更、解除などを行う毎に、その操作スイッチに設定されている現在の機能を常に把握しておく必要がある。
【0007】
しかし、操作スイッチに設定する機能の変更などが度重ねて行われると、撮影者は、操作スイッチに所望の機能と異なる機能が設定されているにもかかわらず、所望の機能が設定されていると勘違いすることがあり、所望の機能動作が得られないことがある。
【0008】
また、撮影者が操作スイッチに所望の操作機能と異なる機能が設定されていることに気付くと、再度所望の操作機能を操作スイッチに設定するための操作を行う必要がある。
【0009】
このように、従来のビデオカメラでは、撮影者が操作スイッチにどの操作機能が設定されているかを把握していないと、所望の機能動作が得られないことがあるとともに、操作機能の設定のやり直しを行う必要があり、操作スイッチに設定されている現在の機能がどの機能であるかを事前に確認することはできない。
【0010】
本発明の目的は、機能設定手段で操作スイッチに設定された機能を事前にかつ容易に確認することができるカメラおよびカメラの機能設定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するため、撮影者が指定した機能を複数の機能の中から選択し、その選択した機能を所定の操作スイッチに設定する機能設定手段が設けられているカメラにおいて、前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を表示するための表示手段と、前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段とを備えることを特徴とするカメラを提供する。
【0012】
本発明は、上記目的を達成するため、機能設定手段で、撮影者が指定した機能を複数の機能の中から選択し、その選択した機能を所定の操作スイッチに設定するカメラの機能設定方法において、前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を表示手段に表示することを特徴とするカメラの機能設定方法を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、機能設定手段で操作スイッチに設定された機能を事前にかつ容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は本発明のカメラの実施の一形態を構成するビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【0016】
ビデオカメラは、図1に示すように、被写体像を撮像する撮像部1を備える。撮像部1は、被写体像を捕らえる光学レンズ群と、その光学レンズ群における合焦動作、ズーム動作および絞り調節動作を行うための駆動機構と、その光学レンズ群が捕らえた被写体像を光電変換によって撮像信号1aに変換する固体撮像素子(CCD)とを有し、撮像信号1aは映像処理部2に出力される。
【0017】
映像処理部2には、撮像信号1aとともに文字信号発生部4から出力された文字信号4aが与えられ、文字信号4aは、後述するように、日時などの撮影データ、操作機能スイッチに設定されている操作機能に関する確認情報などを含む信号からなる。映像処理部2は、映像信号を磁気テープなどの記録媒体に記録する記録動作と、記録媒体から映像信号を再生する再生動作とを行う。
【0018】
記録動作では、撮像部1からの撮像信号1aと文字信号発生部4からの文字信号4aとに所定の処理を施し、操作機能に関する確認情報が取り除かれた文字信号4aを撮像信号1aに重ね合わせた映像信号を生成し、その映像信号を記録媒体に記録するとともに、モニタ用映像信号2aを生成する。このモニタ用映像信号2aは、撮像信号1aに文字信号4aを重ね合わせた信号からなり、この信号はファインダ部3に出力される。
【0019】
これに対し、再生動作では、記録媒体から映像信号を再生し、外部のモニタなどに出力するとともに、その映像信号に文字信号4aを重ね合わせた映像信号をモニタ用映像信号2aとしてファインダ部3に出力する。
【0020】
ファインダ部3は、エレクトリカルビューファインダからなり、このファインダの表示画面にはモニタ用映像信号2aが示す映像が映し出される。
【0021】
文字信号4aを出力する文字信号発生部4は、制御部5から与えらえたデータ5aを示す文字信号4aを生成し、この文字信号4aは、上述したように、映像処理部2に出力される。
【0022】
制御部5は、装置全体のシステム制御を司るとともに、指示された操作機能に対応する各部の制御を行う。この操作機能には、自動焦点調節機能、手動焦点調節機能、シャッタ機能、フェードイン/アウト、バックライトコントロール、再生、早送り、巻戻し、停止、録画などの各機能が含まれている。これらの操作機能の中の所定の操作機能は機能操作スイッチSW1に設定され、この機能操作スイッチSW1の押下によってその操作機能による動作が制御される。なお、再生、早送り、巻戻し、停止、録画の各操作機能は機能操作スイッチSW1に設定することによって実行されるとともに、機能操作スイッチSW1とは独立してこれらの操作機能に対応して設けられている各操作スイッチ(図示せず)の操作によって各操作機能の実行が可能なように設定されている。
【0023】
機能操作スイッチSW1への所定の操作機能の設定は、設定スイッチSW2による機能設定処理で行われ、この機能設定処理は、撮影者による設定スイッチSW2の押下操作に応じて指定された操作機能を複数の操作機能の中から選択し、その選択した操作機能を機能操作スイッチSW1に設定するように制御部5で実行される。具体的には、設定スイッチSW2が押下されると、現時点における設定スイッチSW2の押下操作回数の累積値(KEYSEL)が算出され、その累積値(KEYSEL)に対応付けられた操作機能が機能操作スイッチSW1に設定される。累積値(KEYSEL)は制御部5内のメモリに保持される。
【0024】
操作機能スイッチSW1に設定された操作機能は、設定操作機能表示処理によってファインダ部3の表示画面に表示される。この設定操作機能表示処理には、通常時表示処理と初期時表示処理とが含まれている。
【0025】
通常時表示処理では、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報を文字信号発生部4および映像処理部2を経てファインダ部3に供給し、その確認情報を操作機能スイッチSW1の操作状態に応じて表示形態を変えながらファインダ部3の表示画面に表示するように制御する。この通常時表示処理は、表示選択スイッチSW3のオン、オフに応じて実行される。例えば、表示選択スイッチSW3がオンされていると、通常時表示処理が実行され、表示選択スイッチSW3がオフされていると、通常時表示処理が実行されず、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報はファインダ部3に表示されない。
【0026】
これに対し、初期時表示処理では、電源投入時に、機能操作スイッチSW1に設定された機能に関する確認情報を所定時間(例えば数秒間)ファインダ部3の表示画面に表示するように制御する。初期時表示処理の実行後、通常時表示処理を含む機能設定処理への移行が行われる。
【0027】
次に、設定スイッチSW2の押下操作回数の累積値(KEYSEL)と操作機能との対応関係を図2を参照しながら説明する。図2は図1のビデオカメラにおける設定スイッチSW2の押下操作回数の累積値(KEYSEL)と操作機能との対応関係を示す図である。
【0028】
本実施の形態では、図2に示すように、機能操作スイッチSW1に設定される操作機能として手動焦点合せ(M.FOCUS)、シャッタ(SHUTTER)、フェードイン/アウト(FADE)、バックライトコントロール(BLC)、再生(PLAY)、早送り(FF)、巻戻し(REW)、停止(STOP)、録画(REC)があり、各操作機能に0から8までの累積値(KEYSEL)にそれぞれ対応付けられている。
【0029】
この手動焦点合せ(M.FOCUS)が機能操作スイッチSW1に設定されているとき、手動焦点合せ(M.FOCUS)の設定に伴い自動焦点調節機能(A.FOCUS)が解除され、機能操作スイッチSW1の押下(オン)されている間手動焦点合せの操作が可能になる。機能操作スイッチSW1がオフされると、現在の焦点状態が保持される。
【0030】
シャッタ(SHUTTER)が機能操作スイッチSW1に設定されているとき、機能操作スイッチSW1が押下される毎に撮像部1のCCDの電荷の掃出し速度が所定の速度範囲内を循環しながら段階的に変更される。
【0031】
フェードイン/アウト(FADE)が機能操作スイッチSW1に設定されているとき、機能操作スイッチSW1の押下される毎にフェードイン、フェードアウト操作が切り換えられて実行される。
【0032】
バックライトコントロール(BLC)が機能操作スイッチSW1に設定されているとき、自動絞り調節機能が解除され、機能操作スイッチSW1の押下に伴い絞りが段階的に調整可能になる。
【0033】
再生(PLAY)、早送り(FF)、巻戻し(REW)、停止(STOP)、録画(REC)の各操作機能が機能操作スイッチSW1に設定されているとき、機能操作スイッチSW1の押下に伴い対応する操作機能による動作が実行される例えば、再生(PLAY)の操作機能が機能操作スイッチSW1に設定されているとき、機能操作スイッチSW1の押下によって、再生動作が開始される。
【0034】
次に、上述の機能設定処理について図3ないし図6を参照しながら説明する。図3は図1のビデオカメラにおける初期時表示処理および機能設定処理を示すフローチャート、図4は図3の初期時表示処理を示すフローチャート、図5は図3の通常時表示処理を含む機能設定処理を示すフローチャート、図6は図1のビデオカメラのファインダ部3における機能操作スイッチSW1に設定された操作機能に関する確認情報の表示例を示す図である。
【0035】
電源がオンされると、図3を参照するに、まず、初期時表示処理が実行される(ステップS11)。この初期時表示処理では、機能操作スイッチSW1に設定された機能に関する確認情報を所定時間ファインダ部3の表示画面に表示する。なお、この初期時表示処理の詳細については後述する。
【0036】
初期時表示処理の実行後、通常時表示処理を含む機能設定処理が実行される(ステップS12)。この通常時表示処理を含む機能設定処理については後述する。
【0037】
次いで、電源がオフされたか否かの判定が行われ(ステップS13)、電源オンの状態であると、処理は再びステップS12から繰り返される。電源がオフされると、処理は終了する。
【0038】
次に、初期時表示処理について図4を参照しながら説明する。
【0039】
電源オンに伴い初期表示処理(ステップS11)が実行されると、図4に示すように、KEYSELの値(設定スイッチSW2の押下操作回数の累積値)が内部メモリから読み出される(ステップS21)。
【0040】
次いで、読み出されたKEYSELの値に基づき機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能の判別が行われ(ステップS22)、その判別された操作機能に関する確認情報が生成され、所定時間ファインダ部3の表示画面に表示される。
【0041】
次に、初期時表示処理終了後に移行する通常時表示処理を含む機能設定処理について図5を参照しながら説明する。
【0042】
初期時表示処理終了に伴い通常時表示処理を含む機能設定処理が実行されると、図5に示すように、まず、設定スイッチSW2がオンであるか否かの判定が行われ(ステップS31)、設定スイッチSW2がオンであると、KEYSELの値が「8」に等しいか否かの判定が行われ(ステップS39)、その判定の結果に応じてKEYSELの値の更新が行われる。具体的には、KEYSELの値が「8」でないと、KEYSELの値が「1」インクリメントされ(ステップS40)、KEYSELの値が「8」に等しいと、KEYSELの値は「0」に戻される(ステップS41)。
【0043】
KEYSELの値の更新後、その更新されたKEYSELの値に対応する操作機能が機能操作スイッチSW1に設定され(ステップS42)、処理はステップS13(図3に示す)に移行する。
【0044】
このように操作機能設定処理では、設定スイッチSW2のオンされる(押下される)毎にKEYSELの値が更新され、この更新されたKEYSELの値に応じて対応する操作機能が機能操作スイッチ1に設定される。
【0045】
次に、設定スイッチSW2がオフであると(ステップS31)、機能操作スイッチSW1がオンであるか否かの判定が行われる(ステップS32)。
【0046】
機能操作スイッチSW1がオンであると、現在機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能の判別がKEYSELの値に基づき行われ、その操作機能が実行される(ステップS33)。
【0047】
次いで、表示選択スイッチSW3がオンであるか否かの判定が行われ(ステップS34)、表示選択スイッチSW3がオフであれば、処理はステップS13(図3に示す)に移行する。
【0048】
表示選択スイッチSW3がオンであれば(ステップS34)、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報が生成され、その確認情報は機能操作スイッチSW1のオン状態に対応した表示形態でファインダ部3の表示画面に表示される(ステップS35)。
【0049】
この機能操作スイッチSW1のオン状態に対応した表示形態としては、反転表示が行われる。例えば、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能が手動焦点合せ(M.FOCUS)であると、図6(a)に示すように、ファインダ部3の表示画面には機能操作スイッチSW1に設定された操作機能に関する確認情報として「SW1:M.FOCUS」が反転表示される。
【0050】
機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報の表示後、処理はステップS13(図3に示す)に移行する。
【0051】
これに対し、機能操作スイッチSW1がオフであると(ステップS32)、現在機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能の判別がKEYSELの値に基づき行われ、その操作機能の実行は停止状態に保持される(ステップS36)。
【0052】
次いで、表示選択スイッチSW3がオンであるか否かの判定が行われ(ステップS37)、表示選択スイッチSW3がオフであれば、処理はステップS13(図3に示す)に移行する。
【0053】
表示選択スイッチSW3がオンであれば(ステップS37)、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報が生成され、その確認情報は機能操作スイッチSW1のオフ状態に対応した表示形態でファインダ部3の表示画面に表示される(ステップS38)。
【0054】
この機能操作スイッチSW1のオフ状態に対応した表示形態としては、通常表示が行われる。例えば、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能が手動焦点合せ(M.FOCUS)であると、図6(b)に示すように、ファインダ部3の表示画面には機能操作スイッチSW1に設定された操作機能に関する確認情報として「SW1:M.FOCUS」が通常表示される。
【0055】
機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報の表示後、処理はステップS13(図3に示す)に移行する。
【0056】
以上により、通常時表示処理によって、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報を操作機能スイッチSW1の操作状態(オン、オフ)に応じて表示形態を変えながらファインダ部3の表示画面に表示するから、機能操作スイッチSW1に設定された操作機能を事前にかつ容易に確認することができるとともに、機能操作スイッチSW1に設定された操作機能の実行状態を容易に確認することができる。
【0057】
また、表示選択スイッチSW3がオン、オフに応じて通常時表示処理の実行が制御されるから、撮影者の意図によって機能操作スイッチSW1に設定された操作機能に関する確認情報の表示の有無を選択することができる。
【0058】
さらに、電源オンに伴う初期時表示処理によって、機能操作スイッチSW1に設定された操作機能に関する確認情報を所定時間(例えば数秒間)ファインダ部3の表示画面に表示するから、撮影開始前に、現在機能操作スイッチSW1に設定された操作機能を確認することができ、現在機能操作スイッチSW1に設定された操作機能の誤認識による誤操作を未然に防止することができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、機能操作スイッチSW1に設定された操作機能がである場合の表示例について説明したが、機能操作スイッチSW1に設定される他の操作機能に関する確認情報も、手動焦点合せ(M.FOCUS)に関する確認情報と同様に表示される。
【0060】
また、本実施例の形態では、手動焦点合せ(M.FOCUS)、シャッタ(SHUTTER)、フェードイン/アウト(FADE)、バックライトコントロール(BLC)、再生(PLAY)、早送り(FF)、巻戻し(REW)、停止(STOP)、録画(REC)の各操作機能を機能操作スイッチSW1に設定可能な操作機能としているが、これらの操作機能に限定されることなく他の操作機能を機能操作スイッチSW1に設定可能な操作機能として設定することができることは言うまでもない。
【0061】
さらに、機能操作スイッチSW1に設定されている操作機能に関する確認情報の表示形態を操作機能スイッチSW1の操作状態(オン、オフ)に応じて通常表示、反転表示に切り換えているが、これに代えて、操作機能スイッチSW1の操作状態(オン、オフ)に応じて確認情報の文字種を変える方法、確認情報の内容を変える方法などを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明のカメラの実施の一形態を構成するビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のビデオカメラにおける設定スイッチSW2の押下操作回数の累積値(KEYSEL)と操作機能との対応関係を示す図である。
【図3】図1のビデオカメラにおける初期時表示処理および機能設定処理を示すフローチャートである。
【図4】図3の初期時表示処理を示すフローチャートである。
【図5】図3の通常時表示処理を含む機能設定処理を示すフローチャートである。
【図6】図1のビデオカメラのファインダ部3における機能操作スイッチSW1に設定された操作機能に関する確認情報の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
1 撮像部
2 映像処理部
3 ファインダ部
4 文字信号発生部
5 制御部
SW1 機能操作スイッチ
SW2 設定スイッチ
SW3 表示選択スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影者が指定した機能を複数の機能の中から選択し、その選択した機能を所定の操作スイッチに設定する機能設定手段が設けられているカメラにおいて、
前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を表示するための表示手段と、
前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とするカメラ。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記操作スイッチの操作状態に応じて前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報の表示形態を変えながら前記表示手段に表示するように制御することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】
前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報に対する表示の有無を任意に選択する表示選択手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
【請求項4】
前記表示制御手段は、電源投入時に、前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を所定時間前記表示手段に表示するための初期表示制御を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項5】
機能設定手段で、撮影者が指定した機能を複数の機能の中から選択し、その選択した機能を所定の操作スイッチに設定するカメラの機能設定方法において、
前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を表示手段に表示することを特徴とするカメラの機能設定方法。
【請求項6】
前記操作スイッチの操作状態に応じて前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報の表示形態を変えながら前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5記載のカメラの機能設定方法。
【請求項7】
前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報に対する表示の有無を任意に選択可能なように設定することを特徴とする請求項5または6記載のカメラの機能設定方法。
【請求項8】
前記カメラの電源投入時に、前記操作スイッチに設定された機能に関する確認情報を所定時間前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5記載のカメラの機能設定方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作スイッチと、
複数の機能の中から前記操作スイッチに設定された機能を示す値を保持する保持手段と、
前記カメラの電源がオンになった後、前記操作スイッチに設定されている機能を前記保持手段が保持する値を用いて判別する判別手段と、
前記カメラの電源がオンになった後であって、前記操作スイッチに設定されている機能を変更する前に、前記操作スイッチに設定されている機能を示す情報を表示する表示手段とを有し、
前記情報を前記表示手段に表示するか否かを選択できるようにしたことを特徴とするカメラ。
【請求項2】
操作スイッチと、
複数の機能の中から前記操作スイッチに設定された機能を示す値を保持する保持手段と、
前記カメラの電源がオンになった後、前記操作スイッチに設定されている機能を前記保持手段が保持する値を用いて判別する判別手段と、
前記カメラの電源がオンになった後であって、前記操作スイッチに設定されている機能を実行する前に、前記操作スイッチに設定されている機能を示す情報を表示する表示手段とを有し、
前記情報を前記表示手段に表示するか否かを選択できるようにしたことを特徴とするカメラ。
【請求項3】
前記表示手段は、撮像手段によって撮像された映像を表示する表示手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
【請求項4】
前記複数の機能は、シャッタ、焦点、絞り、フェードイン、フォードアウト、再生、早送り、巻戻し、停止及び録画の少なくとも一つに関する機能を含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−85195(P2006−85195A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342561(P2005−342561)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【分割の表示】特願平8−19295の分割
【原出願日】平成8年1月11日(1996.1.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】