説明

キナゾリン誘導体

明細書中に示されたキナゾリン化合物。さらに、これらの化合物のうちの1つを用いてがんを治療する方法も開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キナゾリン化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
表皮増殖因子レセプター(EGFR)に表皮増殖因子(EGF)が結合すると、チロシンキナーゼ活性が活性化されることにより細胞増殖をもたらす反応が引き起こされる。EGFRの過剰発現および過剰活性は、無秩序な細胞分裂―がんの素因―をもたらすこともありうる。例えば非特許文献1を参照されたい。
【0003】
したがって、EGFRの過剰発現および過剰活性を阻害する化合物は、がんを治療するための有力候補である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Science,2004,304:1497−1500
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、キナゾリン化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、いくつかのキナゾリン化合物がEGFRの活性を阻害するという発見に基づいている。
本発明の1つの態様は、下式:
【0007】
【化1】

の化合物に関し、上記式中、R、R、およびRはそれぞれ独立に、H、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、アミノカルボニル、またはアミノスルホニルであり;RおよびRのうちの一方は
【0008】
【化2】

であり、上記式中、nは1、2、3、4、または5であり;R、R、およびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリールであるか、またはRおよびRが、結合している窒素原子と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成し;RおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、もしくはアルキニルであるか;またはRおよびRが、結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成し;かつ、RおよびRのうちの他方は、H、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、アミノカルボニル、またはアミノスルホニルであり;XはO、S、またはNRであって、Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、もしくはアミノスルホニルであり;Yはフェニルであって、任意選択でハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルで置換されているか、任意選択で別の3〜8員環と融合しているか、またはYはフェニルで置換されたアルキルであって、該フェニルは、任意選択でハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルで置換されているか、任意選択で別の3〜8員環と融合しており;ZはNまたはC−CNである。
【0009】
上述の式を参照すると、あるサブセットの化合物は、RおよびRのうちの一方が
【0010】
【化3】

であって、上記式中、nは1であり、R、RおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであることを特徴とする。
【0011】
別のサブセットの化合物は、RおよびRのうちの一方が
【0012】
【化4】

であって、上記式中、nは1または2であり;Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;かつ、RおよびRは、結合している窒素原子と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成することを特徴とする。いくつかの化合物では、RおよびRは、結合している窒素原子と一緒になって、下式:
【0013】
【化5】

の二環式の環を形成し、上記式中、m、m、mおよびmはそれぞれ独立に、0、1、2、または3であり;AはNまたはCRであり;BはNRまたはCRR’であって、RおよびR’はそれぞれ独立に、H、アルキルまたはハロであり;かつ、R、Rii、Riii、Riv、R、Rvi、RviiおよびRviiiはそれぞれ独立に、H、アルキルまたはハロである。
【0014】
さらに別のサブセットの化合物は、RおよびRのうちの一方が
【0015】
【化6】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであることを特徴とする。
【0016】
さらに別のサブセットの化合物は、RおよびRのうちの一方が
【0017】
【化7】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールであって;かつRおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルであるか;または、RはH、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルであって;かつ、RおよびRは、結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成することを特徴とする。
【0018】
さらに別のサブセットの化合物は、XがO、NHもしくはN−CHであり;ZがNであり;または、Yが
【0019】
【化8】

であることを特徴とする。
【0020】
本明細書中の用語「アルキル」は、1〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素を指す。アルキル基の例としては、限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル基、n−ブチル、i−ブチル、およびt−ブチルが挙げられる。用語「アルコキシ」は−O−アルキルを指す。
【0021】
本明細書中の用語「アルケニル」は、1つ以上のC=C二重結合を含んでいるC2〜10の直鎖または分岐鎖の炭化水素を指す。アルケニル基の例としては、限定するものではないが、ビニル、2−プロペニル、および2−ブテニルが挙げられる。
【0022】
本明細書中の用語「アルキニル」は、1つ以上のC≡C三重結合を含んでいるC2〜10の直鎖または分岐鎖の炭化水素を指す。アルキニル基の例としては、限定するものではないが、エチニル、2−プロピニル、および2−ブチニルが挙げられる。
【0023】
用語「アリール」は、炭素数6の単環式、炭素数10の二環式、炭素数14の三環式芳香族環系であって、環がそれぞれ1〜4個の置換基を有し得るものを指す。アリール基の例としては、限定するものではないが、フェニル、ナフチル、およびアントラセニルが挙げられる。
【0024】
用語「シクロアルキル」は、3〜12個の炭素を有する飽和および部分的に不飽和の環式炭化水素基を指す。シクロアルキル基の例としては、限定するものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルが挙げられる。
【0025】
用語「ヘテロアリール」は、1つ以上のヘテロ原子(O、NまたはSなど)を有する、5〜8員の単環式、8〜12員の二環式、または11〜14員の三環式芳香族環系を指す。ヘテロアリール基の例には、ピリジル、フリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ピリミジニル、チエニル、キノリニル、インドリル、およびチアゾリルが挙げられる。用語「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。
【0026】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、1つ以上のヘテロ原子(O、NまたはSなど)を有する、3〜8員の単環式、8〜12員の二環式、または11〜14員の三環式非芳香族環系を指す。ヘテロシクロアルキル基の例としては、限定するものではないが、ピペラジニル、ピロリジニル、ジオキサニル、モルホリニル、およびテトラヒドロフラニルが挙げられる。ヘテロシクロアルキルはサッカライド環(例えばグルコシル)であってもよい。
【0027】
本明細書中で言及されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびアルコキシには、置換型および非置換型のいずれも含まれる。置換基の例としては、限定するものではないが、ハロ、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシカルボニル、アミド、カルボキシ、アルカンスルホニル、アルキルカルボニル、カルバミド、カルバミル、カルボキシル、チオウレイド、チオシアナト、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルが挙げられるが、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシ、アリール、ヘテロアリール シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルはさらに置換されてもよい。
【0028】
上述のキナゾリン化合物には、該化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、および適用可能な場合にはプロドラッグが含まれる。
本発明の化合物の例を以下に示す。
【0029】
【表1】








本発明の別の態様は、がんを治療する方法に関する。該方法は、がんを有している対象者に、有効な量の1つ以上の本発明のキナゾリン化合物を投与することを含む。治療されるがんの例には、限定するものではないが、肺がん、頭頸部がん、結腸直腸がん、膵臓がん、結腸がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、胃がん、腎臓がん、肝臓がん、脳腫瘍、骨肉腫、および白血病が挙げられる。
【0030】
さらに(1)がんの治療に使用するための、上述のキナゾリン化合物のうち1つ以上と薬学的に許容可能な担体とを含有している組成物、および(2)がんを治療するための医薬品の製造のための1つ以上のキナゾリン化合物の使用、も本発明の範囲内にある。
【0031】
本発明の1つ以上の実施形態の詳細について、以下の説明において述べる。本発明の他の特徴、目的および利点は、該説明および特許請求の範囲から明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明のキナゾリン化合物は、当分野において良く知られた方法によって市販の出発物質から合成することができる。例えば、以下のスキームで示されるように、適切な4−クロロ−キナゾリン誘導体をベンゼン化合物とカップリングして本発明の化合物を得ることができる。
【0033】
【化9】

こうして得られた化合物について、該化合物の周辺部位をさらに修飾して本発明の他の化合物を提供することができる。
【0034】
望ましいキナゾリン化合物の合成に有用な合成化学変換は、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,John Wiley and Sons(1999);L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);およびL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)ならびに該出版物の後続版に記載されている。
【0035】
使用前に、化合物はカラムクロマトグラフィ、高速液体クロマトグラフィ、結晶化またはその他の適切な方法によって精製されてもよい。
本発明のキナゾリン化合物は、EGFRと接触するとこのレセプターの活性を阻害する。したがって、有効な量の1つ以上のこの化合物は、EGFRの過剰発現および過剰活性に関連したがんを治療するために使用することができる。
【0036】
用語「有効な量」とは、対象者において意図された作用を与えるのに必要なキナゾリン化合物の量を指す。当業者には認識されているように、有効な量は、投与経路、添加剤の使用、および他の作用薬との併用の可能性に応じて変化しうる。用語「治療(すること)」とは、がんを有するか、またはがんの症状を有するか、またはがんを生じやすい傾向を有する対象者に、がん、がんの症状、またはがんを生じやすい傾向を是正し、修復し、緩和し、軽減し、改変し、矯正し、改善し、改良し、または影響を与える目的で、1つ以上の上記キナゾリン化合物を投与することを指す。
【0037】
本方法を実行するために、1つ以上の本発明のキナゾリン化合物を有する組成物は、経口投与、非経口投与、吸入噴霧による投与、または埋め込み型リザーバを介した投与がなされうる。本明細書中で使用される用語「非経口」には、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液内、胸骨内、鞘内、病巣内および頭蓋内の注射または注入技法が挙げられる。
【0038】
経口組成物は、任意の経口的に許容可能な剤型、例えば、限定するものではないが、錠剤、カプセル剤、乳剤、ならびに水性の懸濁液、分散液および溶液であってよい。一般に用いられている錠剤用の担体にはラクトースおよびコーンスターチが挙げられる。ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤も通常は錠剤に添加される。カプセルの形態における経口投与については、有用な賦形剤としてラクトースおよび乾燥コーンスターチが挙げられる。水性懸濁液または乳剤が経口投与される場合、活性成分は乳化剤または懸濁化剤と組み合わされた油相の中に懸濁または溶解させることができる。望ましい場合には、ある種の甘味料、香味料または着色剤が添加されてもよい。
【0039】
無菌の注射剤組成物(例えば水性または油性の懸濁液)は、適切な分散助剤または湿潤剤(例えばトウィーン80など)および懸濁化剤を使用して、当分野で既知の技術に従って製剤化可能である。無菌の注射剤調製物は、無毒の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒中に含めた無菌の注射用溶液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。使用することができる許容可能なビヒクルおよび溶媒の中には、マンニトール、水、リンゲル液および等張食塩水がある。さらに、無菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として従来通りに使用される(例えば合成のモノグリセリドまたはジグリセリド)。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体のような脂肪酸は、オリーブ油またはヒマシ油のような天然の薬学的に許容可能な油が特にそのポリオキシエチル化物の場合にそうであるように、注射剤の調製に有用である。これらの油性の溶液または懸濁液はさらに、長鎖アルコールの希釈剤もしくは分散媒を含むことも、またはカルボキシメチルセルロースもしくは同様の分散助剤を含むこともできる。
【0040】
吸入組成物は医薬製剤の分野において良く知られた技術に従って調製可能であり、ベンジルアルコールもしくは他の適切な保存剤、生物学的利用能を増強する吸収促進剤、フルオロカーボン、または当分野で既知の他の可溶化剤もしくは分散助剤のうち少なくともいずれか1つを使用して、生理食塩水中の溶液として調製可能である。
【0041】
局所組成物は、油剤、クリーム剤、ローション剤、軟膏剤などの形態に製剤化可能である。該組成物に適した担体には、植物油または鉱油、白色ワセリン(白色軟パラフィン)、分岐鎖油脂、動物脂および高分子量アルコール(C12より大きい)が挙げられる。好ましい担体は該担体中に活性成分を溶解可能なものである。望ましい場合には、乳化剤、安定化剤、保湿剤および酸化防止剤ならびに着色剤または着香剤も含められてよい。さらに、経皮透過促進剤がこれらの局所製剤に使用されてもよい。そのような促進剤の例は米国特許第3,989,816号および同第4,444,762号明細書に見出すことができる。クリーム剤は、鉱油、自己乳化性の蜜蝋および水の混合物であって該混合物中に扁桃油などの少量の油に溶解された活性成分が混合されているものから製剤化されることが好ましい。そのようなクリーム剤の一例は、約40部の水、約20部の蜜蝋、約40部の鉱油および約1部の扁桃油を含んでいるものである。軟膏剤は、扁桃油のような植物油中の活性成分の溶液を暖かい軟パラフィンと混合し、該混合物を冷ますことにより製剤化可能である。そのような軟膏剤の一例は、約30重量%の扁桃油および約70重量%の白色軟パラフィンを含んでいるものである。
【0042】
医薬組成物中の担体は、該担体が調合物の活性成分との適合性を有し(かつ好ましくは調合物を安定化する能力を有し)、かつ治療を受ける対象者に対して有害でないという意味で、「許容可能」でなければならない。例えば、シクロデキストリンのような可溶化剤(抽出物の1または複数の活性なキナゾリン化合物とともに特殊な可溶性の高い錯体を形成する)は、活性成分の送達用の医薬品添加剤として利用することができる。他の担体の例には、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、セルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、およびD&Cイエロー10が挙げられる。
【0043】
適切なin vitroアッセイを使用して、EGFR活性の阻害における上記キナゾリン化合物の有効性を予備的に評価することができる。さらに該化合物について、in vivoアッセイにより、がんの治療における該化合物の有効性について試験することができる。例えば、化合物ががんを有する動物(例えばマウスのモデル)に投与されてもよく、次いで該化合物の治療効果が得られる。この結果に基づいて、適切な用量域および投与経路を決定することもできる。
【0044】
さらに詳述せずとも、上記の説明は十分に本発明を可能にしたものと考えられる。したがって、以下の具体的な実施例は、単なる実例であって本開示の残りの部分をどのようにも限定するものではないとして解釈されるべきである。
【実施例】
【0045】
実施例1:1−(3−フルオロベンジル)−3−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)−1−メチルウレア(化合物1)の合成
化合物1の合成経路を以下に示す:
【0046】
【化10】

ジオキサン(25mL)中の5−ニトロアントラニロニトリル(1.00g、6.13mmol)の溶液に、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.88g、7.36mmol)を加えた。100℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却して冷蔵した。沈殿物を濾過採取し、冷エーテルで数回洗浄し、真空中で乾燥させて1.30g(97%)の生成物(E)−N’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムアミジンを黄色固体として得た。
【0047】
(E)−N’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(1.00g、4.58mmol)および3−アミノフェニルアセチレン(0.64g、5.49mmol)のHOAc(15mL)中の混合物を100℃で3時間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却した。沈殿物を濾過採取し、エーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて1.23g(93%)のN−(3−エチニルフェニル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミンを黄色固体として得た。
【0048】
N−(3−エチニルフェニル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミン(1.00g、3.45mmol)およびSnCl・2HO(3.10g、13.8mmol)の酢酸エチル(35mL)中の混合物を2時間還流し、次いで室温に冷却した。そのpHを5%NaHCO水溶液で9〜10に調節した後、該混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機質層を飽和塩水およびHOで洗浄し、脱水した。溶媒を減圧下で除去して0.79g(89%)のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミンを黄色固体として得た。
【0049】
ピリジン(37μL、0.46mmol)を含んでいるDMF(2mL)中のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミン(100mg、0.38mmol)の溶液に、クロロギ酸フェニル(49μL、0.38mmol)を室温で小滴として加えた。10分後、(3−フルオロベンジル)メチルアミン(52.9mg、0.38mmol)を加え、反応混合物を80℃に1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機質層をシリカカラムで濃縮かつ精製し、化合物1を黄色固体として収率86%で得た。
【0050】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.83(s,1H),8.89(s,1H),8.55(d,J=8Hz,2H),8.04(s,1H),7.79(dd,J=2.4Hz,2.0Hz,1H),7.79(dd,J=2.0Hz,2.4Hz,1H),7.74(d,J=2.0Hz 1H),7.41〜7.37(m,3H),7.13〜7.10(m,3H),4.64(s,2H),4.20(s,1H),3.03(s,3H);MS(m/e):426(M+1)。
【0051】
実施例2〜59:化合物2〜59の合成
化合物2〜59を実施例1に記載の方法に類似した方法で調製した。
化合物2:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.83(s,1H),8.88(s,1H),8.79(s,1H)8.43(d,J=8Hz,2H),8.10(s,1H),7.94(t,J=2.4Hz,1H),7.82(t,J=2.0Hz,1H),7.80(d,J=2.0Hz,1H),7.42〜7.36(m,3H),7.09〜7.06(m,3H),4.48(s,2H),3.53(s,1H);MS(m/e):412(M+1)。
【0052】
化合物3:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.42(s,1H),8.93(s,1H),8.63(s,1H),8.53(s,1H),8.44(d,J=3.2Hz,2H),8.21(s,1H),7.35(t,J=2.4Hz,1H),7.32〜6.88(m,5H),6.80(d,J=2.0Hz 1H),6.68(d,J=2.4Hz,1H),6.65(s,1H),4.44(s,2H),4.04(s,1H);MS(m/e):395(M+1)。
【0053】
化合物4:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.68(s,1H),9.14(s,1H),8.51(s,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),8.11(s,1H),7.89(t,J=2.0Hz,2H),7.72(d,J=8Hz,1H),7.40(t,J=3.6Hz,1H),7.21(d,J=4Hz,1H),4.24(s,1H),3.46(s,4H),1.53(s,6H):MS(m/e):372(M+1)。
【0054】
化合物5:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.83(s,1H),8.88(s,1H),8.79(s,1H)8.43(d,J=8Hz,2H),8.10(s,1H),7.94(t,J=2.4Hz,1H),7.82(t,J=2.0Hz,1H),7.80(d,J=2.0Hz,1H),7.42〜7.36(m,3H),7.09〜7.06(m,3H),4.48(s,2H),3.53(s,1H);MS(m/e):412(M+1)。
【0055】
化合物6:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.83(s,1H),8.87(d,1H),8.79(s,1H)8.43(d,J=8Hz,2H),8.10(s,1H),7.94(t,J=2.4Hz,1H),7.80(d,J=2.0Hz,1H),7.42〜7.36(m,3H),7.09〜7.06(m,3H),4.48(s,2H),3.53(s,1H);MS(m/e):430(M+1)。
【0056】
化合物7:
H NMR (DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),8.57(d,J=10.8Hz,1H),8.50(s,1H),8.04(s,1H),7.96(d,J=2Hz,1H),7.89(d,J=8Hz,1H),7.69(d,J=20Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,1H),4.20(s,1H),2.49(s,4H),1.86(s,4H);MS(m/e):358(M+1)。
【0057】
化合物8:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),9.02(s,1H),8.53(s,1H),8.51(d,J=2Hz,1H),8.05(s,1H),7.88(t,J=8Hz,2H),7.72(d,J=8Hz,1H),7.38(d,J=8Hz,1H),7.20(d,J=7.2Hz,1H),4.18(s,1H),3.65(t,J=4.4Hz,4H),3.51(t,J=4.8Hz,4H);MS(m/e):374(M+1)。
【0058】
化合物9:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),8.99(s,1H),8.52(s,2H),8.05(s,1H),7.93(m,2H),7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.38(t,J=8Hz,1H),7.19(d,J=8Hz,1H),4.23(s,1H),2.23−0.91(m,8H),0.91(m,J=2.8Hz,6H);MS(m/e):400(M+1)。
【0059】
化合物10:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.83(s,1H),8.75(s,1H),8.52(s,1H),8.44(s,1H),7.90(m,2H),7.71(d,J=8.4Hz,2H),7.39(t,J=8Hz,1H),7.20(d,J=8Hz,1H),4.20(s,1H),3.59(s,4H),3.53(s,4H),3.53(s,6H);MS(m/e):420(M+1)。
【0060】
化合物11:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.5(s 1H),8.06(s 1H),8.05(s,1H),7.68−7.80(d,J=9.2Hz,3H),7.39−7.42(t,J=8.0Hz 1H),7.29−7.31(d,J=3.2Hz,1H),7.20−7.20(d,J=0.4Hz,1H),4.08−4.12(t,J=8.0Hz,2H),3.67−3.73(m,4H),3.21−3.25(m,6H),1.65−1.85(m,6H);MS(m/e):459.3(M+1)。
【0061】
化合物13:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.81(s,1H),8.63(s,1H),8.54(s,1H),8.49(s,1H),8.51(s,1H),8.05(s,1H),7.92(m,2H),7.70(d,J=12Hz,1H),7.37(t,J=2.4Hz,1H),7.19(d,J=4Hz,1H),4.17(s,1H),3.71(m,2H),3.76(m,2H),3.16(m,1H),2.70(m,1H),2.18−2.07(m,8H),1.73(m,1H),1.31(m,1H);MS(m/e):441(M+1)。
【0062】
化合物14:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.76(s,1H),8.97(s,1H),8.51(d,J=8.8,2H),8.05(s,1H),7.89(t,J=8.8Hz,2H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=8Hz,1H),4.19(s,1H),3.54(s,4H),2.26(t,J=2Hz,2H),0.87(d,J=4Hz,1H),0.49(d,J=8Hz,2H),0.11(s,2H);MS(m/e):427(M+1)。
【0063】
化合物15:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.95(s,1H),8.87(s,1H),8.51(s,1H),8.47(s,1H),8.03(s,1H),7.85(m,2H),7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.19(d,J=8Hz,1H),4.41(s,1H),4.08(s,1H),4.05(s,1H),2.94(t,J=10.8Hz,2H),2.17(t,J=4Hz,1H),1.86(t,J=6Hz,2H),1.66(s,4H),1.33(m,2H);MS(m/e):401(M+1)。
【0064】
化合物17:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.96(s,1H),9.44(s,1H),8.50(s,1H),8.45(s,1H),8.00(s,1H),7.88(t,J=2.8Hz,1H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),6.85(d,J=6Hz,1H),4.19(s,1H),3.33(m,4H),3.22(s,3H);MS(m/e):362(M+1)。
【0065】
化合物18:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.51(s,1H),8.47〜8.46(d,J=2.4Hz,1H),7.97(s,1H),7.93〜7.91(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),7.83〜7.81(dd,J=1.6Hz,8.4Hz,1H),7.77〜7.74(d,J=8.8Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.28〜7.26(dd,J=1.2Hz,8Hz,1H),3.78〜7.74(t,J=6.4Hz,2H),3.52(s,1H),2.93〜2.90(m,1H),2.86〜2.82(t,J=6.0Hz,2H),1.13〜1.10(m,2H),0.97〜0.95(m,2H);MS(m/e):397.4(M+1)
化合物19:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),8.90(s,1H),8.55〜8.55(d,J=2Hz,1H),8,44(s,1H),8.18〜8,17(d,J=1.2Hz,1H),8.07(s,1H),7.94〜7.91(dd,J=2Hz,9.2Hz,1H),7.70〜7.65(m,2H),7.56〜7.54(d,J=8.8Hz,1H),7.43〜7.40(m,1H),7.17〜7.09(m,3H),4.64(s,2H),3.03(s,3H);MS(m/e):417.5(M+1)
化合物20:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.78(s,1H),8.71(s,1H),8.54〜8.53(d,J=1.6Hz,1H),8.52(s,1H),8.06(s,1H),7.96〜7.90(m,2H).7.71〜7.69(d,J=9.2Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8Hz,1H),7.20〜7.19(d,J=7.2Hz,1H),4.20(s,1H),3.43〜3.41(m,2H),2.99(s,3H),1.13〜1.09(t,J=7.2Hz,3H);MS(m/e):346.4(M+1)
化合物22:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.49(s,1H),8.40〜8.39(d,J=2.4Hz,1H),7.99(s,1H),7.94(s,1H),7.80〜7.77(d,J=8.8Hz,1H),7.74〜7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.62〜7.57(m,1H),7.39〜7.35(t,J=7.6Hz,1H),7.28〜7.26(d,J=7.6Hz,1H),3.55(s,1H),3.56〜3.49(m,4H),2.85〜2.78(m,6H),1.28〜1.25(t,J=6.8Hz,3H),1.19〜1.15(t,J=6.8Hz,6H);MS(m/e):431.5(M+1)
化合物23:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.51(s,1H),8.39〜8.39(d,J=2.4Hz,1H),7.98(s,1H),7.83(s,1H),7.81〜7.78(dd,J=2Hz,9.6Hz,1H),7.75〜7.73(d,J=9.4Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=8Hz,1H),7.30〜7.27(m,1H),3.53(s,1H),3.46〜3.43(t,J=7.2Hz,4H),1.68〜1.65(m,4H),1.45〜1.40(m,4H),1.03〜0.99(t,J=7.2Hz,6H);MS(m/e):416.5(M+1)
化合物24:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.50(s,1H),8.40〜8.39(d,J=2.0Hz,1H),7.97(s,1H),7.83〜7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.75〜7.68(m,2H),7.41〜7.37(t,J=8.4Hz,1H),7.29〜7.27(m,1H),3.61〜3.58(t,J=6.0Hz,2H),3.53(s,1H),3.12(s,1H),2.72〜2.69(t,J=6.0Hz,2H),2.45(s,6H);MS(m/e):389.5(M+1)。
【0066】
化合物25:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.51(s,1H),8.40〜8.39(d,J=2Hz,1H),7.98(s,1H),7.83〜7.80(dd,J=2.4Hz,9.2Hz,1H),7.75〜7.73(d,J=9.2Hz,1H),7.41〜7.27(t,J=8Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=7.6Hz,1H),3.53(s,1H),3.53〜3.48(t,J=7.6Hz,2H),3.39〜3.36(t,J=6.8Hz,2H),1.77〜1.71(m,2H),1.15〜1.14(m,1H),1.02〜0.98(t,J=7.2Hz,3H),0.62〜0.58(m,2H),0.37〜0.34(m,2H);MS(m/e):400.5(M+1)
化合物26:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.75(s,1H),8.73〜8.72(d,J=2Hz,1H),8.08〜8.05(dd,J=2.4Hz,9.2Hz,1H),7.92〜7.92(d,J=1.2Hz,1H),7.83(s,1H),7.81(s,1H),7.78〜7.75(m,1H),7.50〜7.47(m,2H),3.80〜3.77(t,J=6.4Hz,2H),3.63(s,1H),3.24(s,3H),2.86〜2.83(t,J=6.4Hz,2H);MS(m/e):371.4(M+1)
化合物27:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.50(s,1H),8.40〜8.39(d,J=2.4Hz,1H),7.79(s,1H),7.82〜7.79(dd,J=2.0Hz,8.8Hz,2H),7.73〜7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.28〜7.26(d,J=8.4Hz,1H),3.53(s,1H),3.51〜3.4(q,J=7.2Hz,2H),3.46〜3.42(t,J=7.6Hz,2H),1.68〜1.64(m,2H),1.45〜1.40(m,2H),1.28〜1.25(t,J=7.2Hz,3H),1.02〜0.99(t,J=7.6Hz,3H);MS(m/e):388.5(M+1)
化合物28:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.76(s,1H),8.91(s,1H),8.53(s,1H),8.49(s,1H),8.04(s,1H),7.90(d,J=8Hz,1H),7.75(d,J=8.8Hz,1H),7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),4.19(s,1H),3.50(s,8H),2.43(s,4H),2.16(s,6H);MS(m/e):444(M+1)。
【0067】
化合物29:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.78(s,1H),9.11(s,1H),8.52(s,2H),8.04(s,1H),7.91(d,J=8Hz,2H),7.69(t,J=8.0Hz,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),4.19(s,1H),3.65−3.23(m,12H),3.14(s,3H);MS(m/e):431(M+1)
化合物30:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.78(s,1H),9.15(s,1H),8.50(s,1H),8.41(s,1H),8.03(s,1H),7.88(d,J=8Hz,1H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),6.45(t,J=2.4Hz,1H),4.19(s,1H),2.38(t,J=6.4Hz,6H),1.52(m,J=5.2,4H),1.40(m,2H),1.23(s,2H);MS(m/e):415(M+1)
化合物32:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),9.01(s,1H),8.50(s,1H),8.40(s,1H),8.02(s,1H),7.85(t,J=8.0Hz,2H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=6.8Hz,1H),6.44(t,J=2.4Hz,1H),4.19(s,1H),3.27(m,4H),2.54(m,4H),1.70(s,4H);MS(m/e):401(M+1)
化合物33:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.46(s,1H),8.87(s,1H),8.50(s,1H),8.44(s,1H),8.03(s,1H),7.88(d,J=8Hz,2H),7.70(d,J=5.2Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,2H),7.20(d,J=8Hz,2H),4.21(s,1H),3.20(m,2H),2.95(m,2H);MS(m/e):398(M+1)
化合物34:
H NMR(CDCl,400MHz):δ9.79(s,1H),8.50(s,1H),8.45〜8.36(m,2H),8.05(s,1H),7.97〜7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.92〜7.90(d,J=8.4Hz,1H),7.68〜7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.38〜7.34(t,J=7.6Hz,1H),7.19〜7.17(d,J=7.6Hz,1H),4.19(s,1H),3.58〜3.56(m,2H),1.74〜1.60(m,4H),1.26〜1.23(m,6H),0.91〜0.86(m,6H);MS(m/e):416.5(M+1)
化合物35:
H NMR(CDCl,400MHz):δ9.86(s,1H),9.20(s,1H),8,56〜8.56(d,J=2Hz,1H),8.53(s,1H),8.06(s,1H),7.98〜7.95(dd,J=2Hz,8.8Hz,1H),7.93〜7.91(d,J=8.4Hz,1H),7.73〜7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.39〜7.35(t,J=7.2Hz,1H),7.20〜7.18(d,J=7.6,1H),4.20(s,1H),3.79〜3.75(t,J=6.8Hz,4H),2.85〜2.82(t,J=6.8Hz,4H);MS(m/e):410.4(M+1)
化合物36:
H NMR(CDCl MHz):δ9.77(s,1H),8,69(s,1H),8,53〜8.51(m,2H),8.05(s,1H),7.95〜7.89(m,2H),7.69〜7.67(d,J=8.8,1H),7.39〜7.35(t,J=7.2Hz,1H),7.19〜7.17(d,J=7.2Hz,1H),4.19(s,1H),2.98(s,3H),1.51〜1.50(m,2H),1.26〜1.25(m,6H),0.84(s,3H);MS(m/e):402.5(M+1)
化合物37:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.50(s,1H),8.40〜8.40(d,J=2.0Hz,1H),7.97(s,1H),7.80〜7.77(m,2H),7.74〜7.71(d,J=9.2Hz,1H),7.38〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.28〜7.27(d,J=7.6Hz,1H),4.29〜4.29(d,J=2.4Hz,2H),3.53(s,1H),3.18(s,3H),2.75〜2.73(t,J=2.4Hz,1H);MS(m/e):356.4(M+1)
化合物38:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.51(s,1H),8.49(s,1H),7.94(s,1H),7.91〜7.88(dd,J=1.6Hz,9.2Hz,1H),7.80〜7.78(d,J=8.8Hz,1H),7.76〜7.76(d,J=0.8Hz,1H),7.46〜7.44(t,J=8.8Hz,1H),7.38〜7.36(t,J=7.6Hz,1H),7.29〜7.28(m,1H),7.27〜7.24(t,J=8.4Hz,1H),4.60(s,4H),3.51(s,1H);MS(m/e):382.4(M+1)
化合物39:
H NMR(CDCl,400MHz):δ9.78(s,1H),8.77(s,1H),8.53〜8.52(d,J=2Hz,1H),8.51(s,1H),8.04(s,1H),7.94〜7.88(m,2H),7.70〜7.68(d,J=8.8Hz,1H),7.39〜7.353(t,J=8Hz,1H),7.19〜7.17(d,J=7.6Hz,1H),5.84〜5.79(m,1H),5.22〜5.16(m,2H),4,19(s,1H),4.02〜4.01(d,J=4.8Hz,2H),2,97(s,1H);MS(m/e):357.4(M+1)
化合物40:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.81(s,1H),9.23(s,1H),8.52(s,2H),8.49(s,1H),8.04(s,1H),7.90(m,2H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),4.19(s,1H),3.87(t,J=8Hz,2H),3.59(s,2H),2.06(m,2H)1.72(s,2H);MS(m/e):408(M+1)。
【0068】
化合物41:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.78(s,1H),9.11(s,1H),8.51(s,2H),8.04(s,1H),7.90(d,J=8.8Hz,2H),7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.18(d,J=8.8Hz,1H),4.19(s,1H),3.68(m,4H),2.59(m,6H),1.07(m,3H);MS(m/e):401(M+1)。
【0069】
化合物42:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),9.13(s,1H),8.51(s,2H),8.04(s,1H),7.92(t,J=7.6Hz,2H),7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.18(d,J=6.0Hz,1H),4.19(s,1H),3.88(s,4H),3.59(t,J=5.2Hz,4H),1.64(t,J=5.2Hz,4H);MS(m/e):430(M+1)。
【0070】
化合物43:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.76(s,1H),9.92(s,1H),8.51(s,2H),8.04(s,1H),7.90(d,J=8Hz,2H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),4.19(s,1H),2.76(t,J=12Hz,1H),2.41(t,J=10.8Hz,6H),1.66−1.42(m,6H),1.22−1.07(m,8H);MS(m/e):428(M+1)。
【0071】
化合物44:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),8.90(s,1H),8.51(d,J=6.8,2H),8.03(s,1H),7.87(t,J=8.8Hz,2H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),4.18(s,1H),3.67(m,8H),1.15(d,J=2.0Hz,1H),0.79(m,4H);MS(m/e):441(M+1)。
【0072】
化合物45:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.79(s,1H),9.18(s,1H),8.54(d,J=4.4Hz,2H),8.05(s,1H),7.89(m,2H),7.74〜7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.21〜7.19(d,J=7.6Hz,1H),4.20(s,1H),3.65(bs,4H),3.18(bs,4H),2.94(s,3H);MS(m/e):451.5(M+1)。
【0073】
化合物46:
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.51(s 1H),8.06(s 1H),8.05(s,1H),7.68−7.80(d,J=9.2Hz,3H),7.39−7.42(t,J=8.0Hz,1H),7.29−7.31(d,J=3.2Hz,1H),7.20−7.20(d,J=0.4Hz,1H),4.08−4.12(t,J=8.0Hz,2H),3.67−3.73(t,J=8.0Hz,2H);MS(m/e):348.1(M+1)。
【0074】
化合物47:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.82(s,1H),8.93(s,1H),8.52〜8.46(m,4H),8.03(s,1H),7.90〜7.88(m,2H),7.72〜7.70(m,2H),7.37(s,2H),7.19〜7.18(m,1H),4.74(s,2H),4.20(s,1H),3.33〜3.35(m,2H),1.07〜1.05(m,1H),0.42〜0.41(m,2H),0.23〜0.19(m,2H);MS(m/e):449.5(M+1)
化合物48:
H NMR(CDCl,400MHz):δ9.78(s,1H),8.70(s,1H),8.53〜8.48(m,4H),8.02〜7.97(m,2H),7.88〜7.84(m,1H),7.74〜7.65(m,2H),7.32(s,2H),7.19(s,1H),4.54(s,2H),4.19(s,1H),2.65〜2.58(m,1H),0.96〜0.89(m,2H),0.76〜0.75(m,2H);MS(m/e):435.5(M+1)
化合物49:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.79(s,1H),9.04(s,1H),8.50(s,1H),8.41(s,1H),8.03(s,1H),7.90〜7.84(m,2H),7.71〜7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.21〜7.19(d,J=7.6Hz,1H),6.82〜6.80(d,J=8.0Hz,1H),4.20(s,1H),3.87〜3.82(m,2H),3.75〜3.73(bs,1H),3.43〜3.38(t,J=9.2Hz,2H),1.85〜1.81(d,J=5.6Hz,2H),1.44〜1.40(m,2H);MS(m/e):388.4(M+1)。
【0075】
化合物50:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.79(s,1H),9.09〜9.05(m,1H),8.50(s,1H),8.41(s,1H),8.03(s,1H),7.89〜7.84(m,2H),7.72〜7.70(d,J=9.2Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.21〜7.19(d,J=7.2Hz,1H),6.69〜6.65(m,1H),4.20(s,1H),3.73〜3.40(t,J=7.2Hz,2H),2.62〜2.59(t,J=7.2Hz,2H),2.10(s,3H);MS(m/e):378.4(M+1)。
【0076】
化合物51:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.79(s,1H),9.02(s,1H),8.50(s,1H),8.41(s,1H),8.03(s,1H),7.89〜7.84(m,2H),7.71〜7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=8.8Hz,1H),7.21〜7.19(d,J=7.2Hz,1H),6.69(m,1H),4.20(s,1H),3.24〜3.20(t,J=6.8Hz,2H),2.55〜2.53(t,J=7.2Hz,2H),2.06(s,3H),2.55〜2.53(tt,J=6.8Hz,7.2Hz,2H);MS(m/e):392.5(M+1)。
【0077】
化合物52:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.83(s,1H),9.37(s,1H),8.54(d,J=8.8,2H),8.08(s,1H),7.93(t,J=8.8Hz,2H),7.74(d,J=9.2Hz,1H),7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),4.23(s,1H),3.55(m,8H);MS(m/e):469(M+1)。
【0078】
化合物53:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.77(s,1H),9.01(s,1H),8.52(d,J=6.8,2H),8.05(s,1H),7.88(m,2H),7.72(d,J=7.2Hz,1H),7.39(t,J=8.4Hz,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),4.20(s,1H),3.66(d,J=6.4Hz,2H),3.54(t,J=5.2Hz,4H),2.66(t,J=4.8Hz,4H);MS(m/e):455(M+1)。
【0079】
化合物54:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.49(s,1H),8.37(s,1H),7.96(s,1H),7.81〜7.79(d,J=7.2Hz,1H),7.74〜7.73(m,2H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.27〜7.25(d,J=7.2Hz,1H),3.64〜3.62(bs,4H),3.52(s,1H),2.53〜2.51(bs,4H),2.35(s,3H);MS(m/e):387.5(M+1)。
【0080】
化合物55:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.48(s,1H),8.37(s,1H),7.96(s,1H),7.81〜7.79(d,J=7.2Hz,1H),7.74〜7.73(m,2H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.27〜7.25(d,J=7.2Hz,1H),3.64〜3.61(bs,4H),3.52(s,1H),2.77〜2.74(m,1H),2.64〜2.62(bs,4H),1.12〜1.10(d,J=6.4Hz,3H);MS(m/e):415.5(M+1)。
【0081】
化合物56:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.48(s,1H),8.37(s,1H),7.96(s,1H),7.81〜7.79(d,J=7.2Hz,1H),7.74〜7.73(m,2H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.27〜7.25(d,J=7.2Hz,1H),4.34〜4.31(d,J=13.6Hz,2H),3.51(s,1H),2.97〜2.91(t,J=12.4Hz,2H),2.52〜2.48(m,1H),2.33(s,6H),2.00〜1.97(d,J=11.6Hz,2H),1.49〜1.45(m,2H);MS(m/e):415.5(M+1)。
【0082】
化合物57:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.48(s,1H),8.37(s,1H),7.96(s,1H),7.81〜7.79(d,J=7.2Hz,1H),7.74〜7.73(m,2H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.27〜7.25(d,J=7.2Hz,1H),4.34〜4.31(d,J=13.6Hz,2H),3.51(s,1H),2.98〜2.91(t,J=13.2Hz,3H),2.73(m,4H),1.96〜1.93(d,J=12.4Hz,2H),1.56〜1.53(m,2H),1.14〜1.10(t,J=7.6Hz,6H);MS(m/e):443.5(M+1)。
【0083】
化合物58:
MS(m/e):443(M+1)。
化合物59:
MS(m/e):45.2(M+1)。
【0084】
実施例60:N−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−フルオロキナゾリン−6−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(化合物60)の合成
化合物60の合成経路を以下に示す:
【0085】
【化11】

ホルムアミド(5mL)中の2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(1.55g、10mmol)を150℃で6時間加熱した。該混合物を撹拌しながら室温に冷却した。沈殿物を濾過採取し、エチルエーテルで洗浄して1.3gの7−フルオロキナゾリン−4−オールを得た(78%)。
【0086】
7−フルオロキナゾリン−4−オール(1g、6.0mmol)を0℃で濃HSO(3mL)に溶解した。濃HNO(3mL)を、15分間かけて撹拌しながら小滴として加えた。該混合物を100℃で3時間加熱し、室温に冷却した後で撹拌しながら氷水中に流し込んだ。沈殿物を濾過採取し、HOAcで再結晶して0.60gの7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−オールを得た(38%)。
【0087】
7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−オール(518mg、2mmol)を、2滴のDMFを含んだ塩化チオニル(3mL)に溶解した。該溶液を3時間還流し、次いで減圧下で溶媒を除去した。残留物である4−クロロ−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリンを、精製せずに次のステップに直接使用した。
【0088】
4−クロロ−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリンおよび3−エチニルベンゼンアミン(234mg、2mmol)をイソプロパノール(5mL)に溶解し、3時間還流した。室温に冷却した後、沈殿物を濾過採取し、水で洗浄して0.59gのN−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−アミンを得た(95%)。
【0089】
酢酸エチル(35mL)中のN−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−アミン(310mg、1mmol)およびSnCl・2HO(171mg、4.5mmol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、該混合物を、pH値9〜10に調整するために5%NaHCO水溶液で処理した。その後、該混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機質層を飽和塩水およびHOで洗浄し、脱水した。溶媒を減圧下で除去して225mg(81%)のN4−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロキナゾリン−4,6−ジアミンを黄色固体として得た。
【0090】
N4−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロキナゾリン−4,6−ジアミン(100mg、0.36mmol)を、ピリジン(35μL、0.432mmol)を含んだDMF(3mL)中に溶解した。該混合物にクロロギ酸フェニル(46μL、0.36mmol)を室温で滴下し、70℃に1時間加熱してフェニル4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−フルオロキナゾリン−6−イルカルバマートを得た。得られた化合物を、精製せずに次のステップに直接使用した。その後、アミン(0.36mmol)を加えて70℃で2.5時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機質層をシリカカラムで濃縮および精製して化合物60(105mg、収率75%)を得た。
【0091】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.22(s,1H),8.70(s,1H),8.66(s,1H),8.63(s 1H),8.02(s,1H),7.90(d,J=8Hz,1H),7.62(d,J=12Hz,1H),7.42(t,J=8.4Hz,1H),7.25(d,J=7.6Hz,1H),4.23(s,1H),3.49(m,4H),1.53(m,6H);MS(m/e):390(M+1)。
【0092】
実施例61〜65:化合物61〜65の合成
化合物61〜65は実施例60に記載した方法に類似の方法で調製した。
化合物61:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.88(s,1H),8.71(s,1H),8.59(d,J=6.4Hz,2H),8.05(s 1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.61(d,J=7.6Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.24(d,J=8.8Hz,1H),4.22(s,1H),3.65(m,4H),3.49(m,6H);MS(m/e):392(M+1)。
【0093】
化合物62:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.04(s,1H),8.79(s,1H),8.67(d,J=0.4Hz,1H),8.56(s,1H),8.07(s,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.60(d,J=10.8Hz,H),7.41(m,2H),7.23(d,J=7.6Hz,1H),7.12(m,3H),4.62(s,1H),4.23(s,1H),3.01(s,1H);MS(m/e):444(M+1)。
【0094】
化合物63:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.00(s,1H),8.83(s,1H),8.73(d,J=4Hz,1H),8.56(s,1H),8.00(s,1H),7.78(d,J=8Hz,1H),7.61(d,J=12Hz,1H),7.40(m,J=7.6Hz,1H),7.23(d,J=7.2Hz,1H),4.22(s,1H),3.57(s,8H),3.37(s,6H);MS(m/e):438(M+1)。
【0095】
化合物64:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.96(s,1H),8.67(s,1H),8.59(s,1H),8.60(s,1H),8.39(s,1H),8.05(d,J=8.4Hz,1H),7.91(d,J=8.8Hz,1H),7.59(d,J=10.8Hz,1H),7.39(d,J=7.6Hz,1H),7.22(d,J=6Hz,1H),7.13(d,J=2.0Hz,1H),4.22(s,1H),3.68(m,4H),2.22(s,6H),1.80(m,2H);MS(m/e):419(M+1)。
【0096】
化合物65:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.93(s,1H),8.73(s,1H),8.58(s,2H),8.06(s,1H),7.91(d,J=8.0Hz,1H),7.58(d,J=8.8Hz,1H),7.40(t,J=6.8Hz,1H),7.23(d,J=8Hz,1H),4.22(s,1H),2.92(t,J=5.2Hz,2H),2.51(m,4H),1.99−1.91(m,4H),1.72−1.42(m,4H),1.23−1.16(m,4H);MS(m/e):459(M+1)。
【0097】
実施例66:N−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−メトキシキナゾリン−6−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(化合物66)の合成
化合物62の合成経路を以下に示す:
【0098】
【化12】

ナトリウム(92mg、4mmol)を0℃の窒素下でメタノール(4mL)に溶解した。7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−オール(418mg、2mmol)を加えた。該混合物を3時間還流し、次いで室温に冷却し、2N HClで処理してpHを3〜4に調整した。該溶液を濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、水で2回洗浄した。該有機溶液を濃縮して7−メトキシ−6−ニトロキナゾリン−4−オール(405mg、収率:92%)を得た。
【0099】
7−メトキシ−6−ニトロキナゾリン−4−オールを、実施例60に記載した方法に類似の方法で化合物66に変換した。
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.81(s,1H),8.59(s,1H),8.53(s,1H),8.02(s,1H),7.98(s,1H),7.89(d,J=8.8Hz,1H),7.38(t,J=8Hz,1H),7.25(s,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.98(s,3H),3.53−3.51(m,4H),1.60−1.53(s,6H);MS(m/e):402(M+1)。
【0100】
実施例67〜84:化合物67〜84の合成
化合物67〜84は実施例66に記載した方法に類似の方法で調製した。
化合物67:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.69(s,1H),8.58(s,1H),8.54(s,1H),8.10(s,1H),8.04(s,1H),7.90(d,J=8.8Hz,1H),7.38(t,J=8Hz,1H),7.26(s,1H),7.19(d,J=7.2Hz,1H),4.19(s,1H),3.99(s,3H),3.64(t,J=4.8Hz,4H),3.49(s,J=4.8Hz,4H);MS(m/e):404(M+1)。
【0101】
化合物68:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.71(s,1H),8.57(s,1H),8.52(s,1H),8.07(s,1H),8.04(s,1H),7.91(d,J=8.8Hz,1H),7.37(t,J=6.4Hz,1H),7.24(s,1H),7.18(d,J=5.2Hz,1H),4.19(s,1H),3.98(s,3H),3.50(m,4H),2.48(m,6H),1.04(s,3H);MS(m/e):431(M+1)。
【0102】
化合物69:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.65(s,1H),8.73(s,1H),8.57(s,1H),8.49(s,1H),8.00(s,1H),7.87(d,J=7.6Hz,1H),7.37(t,J=8Hz,1H),7.24(s,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),4.19(s,1H),4.01(s,3H),3.56(s,8H),3.36(s,6H);MS(m/e):450(M+1)。
【0103】
化合物70:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.73(s,1H),8.66(s,1H),8.53(s,1H),8.49(s,1H),8.03(s,1H),7.98(s,1H),7.89(d,J=7.2Hz,1H),7.46−7.36(m,3H),7.25−7.13(m,6H),4.63(s,2H),4.19(s,1H),3.98(s,3H),3.04(s,3H);MS(m/e):456(M+1)。
【0104】
化合物71:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.66(s,1H),8.88(s,1H),8.48(s,1H),8.41(s,1H),7.98(s,1H),7.85(d,J=8.0Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.12(s,1H),7.15(d,J=7.2Hz,1H),4.18(s,1H),4.03(s,3H),3.43−3.30(m,7H);MS(m/e):392(M+1)。
【0105】
化合物72:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.76(s,1H),8.62(s,1H),8.51(s,1H),8.36(s,1H),8.00(s,1H),7.87(d,J=7.6Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.26(s,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),4.01(s,3H),3.54(dd,J=4.0Hz,4.0Hz,4H),3.46(s,3H),3.16(s,3H);MS(m/e):406(M+1)。
【0106】
化合物73:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.68(s,1H),8.57(s,1H),8.50(s,1H),8.04(s,1H),8.00(s,1H),7.89(d,J=7.6Hz,1H),7.35(t,J=8.0Hz,1H),7.24(s,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),4.20(s,1H),3.98(s,3H),3.42−3.40(m,2H),2.99(s,3H),2.80−2.74(m,6H),1.09(m,6H);MS(m/e):447(M+1)。
【0107】
化合物74:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.69(s,1H),8.56(s,1H),8.53(s,1H),8.05(s,1H),8.04(s,1H),7.90(d,J=7.6Hz,1H),7.38(t,J=8Hz,1H),7.26(s,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.99(s,3H),3.58(m,4H),2.36(m,4H),2.23(s,3H);MS(m/e):417(M+1)。
【0108】
化合物76:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.70(s,1H),8.57(s,1H),8.53(s,1H),8.04(s,2H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.25(s,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),4.21(s,1H),3.99(s,3H),3.50(m,4H),2.49(m,4H),2.24(m,2H),0.85−0.11(m,5H);MS(m/e):457(M+1)。
【0109】
化合物77:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.69(s,1H),8.56(s,1H),8.53(s,1H),8.04(s,2H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.25(s,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),4.11(m,2H),4.03(s,3H),2.95(m,2H),2.73(m,4H),2.21(m,1H),1.88(m,2H),1.71(m,4H),1.41(m,2H);MS(m/e):458(M+1)。
【0110】
化合物79:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.69(s,1H),8.56(s,1H),8.53(s,1H),8.04(s,2H),7.90(d,J=7.6Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.25(s,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),4.14(m,2H),3.99(s,3H),2.86(m,2H),2.20(s,6H),1.78(m,2H),1.35(m,2H),1.24(m,1H);MS(m/e):445(M+1)。
【0111】
化合物80:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.66(s,1H),8.61(s,1H),8.52(s,2H),8.04(s,1H),7.91(d,J=7.2Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.22(s,1H),7.21(d,J=7.2Hz,1H),4.26(m,2H),4.18(s,1H),3.50(m,4H),2.51(m,2H),2.41(m,4H),1.49(m,3H),1.04(m,3H);MS(m/e):445(M+1)。
【0112】
化合物81:
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.53(s,1H),8.34−8.31(m,3H),7.83(dd,J=2.0Hz,J=1.6Hz,1H),7.60(d,J=9.2Hz,1H),7.47(s,1H),7.7.45(s,1H),7.31(t,J=7.6Hz,2H),7.21(t,J=7.2Hz,1H),5.61−5.58(m,1H),3.79−3.77(m,1H),3.66−3.64(m,1H),3.39−3.37(m,2H),3.18−3.17(m,2H),2.40(s,6H),2.25−2.24(m,1H),1.58(d,J=7.6Hz,3H);MS(m/e):405(M+1)。
【0113】
化合物82:
H NMR(DMSO,400MHz):8.52(s,1H),8.28(s,2H),7.63(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,2H),7.24−7.14(m,4H),5.80−5.77(m,1H),3.99(s,3H),3.78−3.89(m,4H),3.29−3.22(m,2H),2.33(s,6H),2.25−2.24(m,1H),1.56(d,J=7.2Hz,3H);MS(m/e):453(M+1)。
【0114】
化合物83:
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.74(s,1H),8.48(s,1H),8.29(s,1H),7.56(s,1H),7.23−7.15(m,6H),3.96(s,3H),3.72−3.57(m,3H),3.32−3.29(m,2H),2.82−2.78(m,2H),2.23(s,6H),1.34(s,4H);MS(m/e):447(M+1)。
【0115】
化合物84:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.54(s,1H),8.61(s,1H),8.44(s,1H),7.69(s,2H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.23−7.19(m,3H),3.99(s,3H),3.80−3.66(m,2H),3.45−3.40(m,2H),3.18−3.06(m,3H),2.90−2.83(m,6H),2.08−2.01(m,3H),1.24−1.18(m,3H);MS(m/e):447(M+1)。
【0116】
実施例85:1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−7−イル)−1−メチルウレア(化合物85)の合成
化合物85の合成経路を以下に示す:
【0117】
【化13】

エタノール(40mL)中の2−アミノ−4−ニトロ安息香酸(6.00g、32.94mmol)の溶液に、酢酸ホルムアミジン(6.80g、65.32mmol)を加えた。反応混合物を5時間還流した。反応混合物を室温まで冷却して冷蔵した。沈殿物を濾過採取し、数倍量の冷エタノールで洗浄し、次いで真空中で乾燥させて5.60g(89%)の7−ニトロキナゾリン−4−オールを黄色固体として得た。
【0118】
7−ニトロキナゾリン−4−オール(3.4g、17.79mmol)、塩化チオニル(20mL)、およびDMF(0.5mL)の混合物を48時間還流した。該混合物を冷却した後、過剰な塩化チオニルを蒸発によって除去し、残留物をトルエンとともに共沸して2.61g(70%)の4−クロロ−7−ニトロキナゾリンを帯黄色の固体として得た。
【0119】
4−クロロ−7−ニトロキナゾリン(2.0g、9.54mmol)、イソプロパノール(30mL)、および3−エチニルベンゼンアミン(1.2g、10.00mmol)の混合物を5時間還流した。反応混合物を室温まで冷却して冷蔵した。固形物を濾過し、冷イソプロパノールで数回洗浄し、真空中で乾燥させて2.6g(94%)のN−(3−エチニルフェニル)−7−ニトロキナゾリン−4−アミンを黄色固体として得た。
【0120】
N−(3−エチニルフェニル)−7−ニトロキナゾリン−4−アミン(2.0g、6.89mmol)、SnCl(5.0g、26.37mmol)、および酢酸エチル(50mL)の混合物を3時間還流し、次いで酢酸エチル(20mL)で2回抽出した。合わせた有機質層を塩水(20mL)で2回洗浄し、NaSOで脱水し、真空中で濃縮して1.6g(86%)のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,7−ジアミンを黄色固体として得た。
【0121】
N4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,7−ジアミン(48mg、0.18mmol)、フェニルカルボノクロリダート(25.2μL)、ピリジン(32μL)、およびDMF(2mL)の混合物を室温で1.5時間撹拌した。N,N,N−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(20mg、0.19mmol)を加えた。該混合物を80℃で3時間撹拌した。その後、得られた溶液を水中に注ぎ、酢酸エチル(20mL)で3回抽出した。合わせた有機質層を塩水(10mL)で2回洗浄し、NaSOで脱水し、真空中で濃縮して55mg(78%)の化合物85を黄色固体として得た。
【0122】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.92(s,1H),9.66(s,1H),8.69〜8.58(d,J=8.8Hz,1H),8.52(s,1H),8.15(s,1H),8.00〜7.98(dd,J=0.8Hz,8.8Hz,1H),7.92〜7.91(d,J=1.6Hz,1H),7.72〜7.70(d,J=9.2Hz,1H),7.39〜7.35(t,J=7.6Hz,1H),7.19〜7.17(d,J=7.6Hz,1H),4.20(s,1H),3.48〜3.45(m,2H),3.00(s,3H),2.53〜2.48(m,2H),2.28(s,6H);MS(m/e):389.5(M+1)
実施例86〜90:化合物86〜90の合成
化合物86〜90は実施例85に記載した方法に類似の方法で調製した。
【0123】
化合物86:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.85(s,1H),8.56〜8.54(d,J=9.2,1H),8.52(s,1H),8.13(s,1H),7.98〜7.96(d,J=8.8Hz,1H),7.84(s,1H),7.69〜7.66(d,J=9.6Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=7.6Hz,1H),7.20〜7.18(d,J=7.5Hz,1H),4.20(s,1H),2.99(s,3H),2.87〜2.85(m,2H),2.66〜2.56(m,6H),1.03〜0.99(t,J=7.2Hz,6H);MS(m/e):417.5(M+1)。
【0124】
化合物87:
H NMR(DMSO−d,400Hz):δ9.90(s,1H),8.97(s,1H),8.59〜8.457(d,J=9.2Hz,1H),8.53(s,1H),8.15(s,1H),8.02〜8.02(d,J=1.6Hz,1H),8.00〜7.98(d,J=7.6Hz,1H),7.85〜7.83(dd,J=1.6Hz,8.8Hz,1H),7.39〜7.35(t,J=8.0Hz,1H),7.20〜7.18(d,J=7.6Hz,1H),5.88〜5.79(m,1H),5.21〜5.16(m,2H),4.20(s,1H),4.03〜4.02(d,J=5.2Hz,2H),3.15(s,3H);MS(m/e):358.4(M+1)。
【0125】
化合物88:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.13(s,1H),9.86(s,1H),8.56〜8.54(d,J=9.2Hz,1H),8.52(s,1H),8.12(s,1H),7.97(s,1H),7.95(s,1H),7.58〜7.56(d,J=9.2Hz,1H),7.49〜7.46(t,J=6.4Hz,1H),7.39〜7.33(m,5H),7.27〜7.23(m,1H),7.20〜7.18(d,J=7.2Hz,1H),4.36〜4.34(d,J=6.0Hz,2H),4.21(s,1H);MS(m/e):394.4(M+1)。
【0126】
化合物89:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.91(s,1H),8.59〜8.57(d,J=9.2Hz,1H),8.53(s,1H),8.14(s,1H),8.02〜8.01(d,J=2.0Hz,1H),7.99〜7.98(d,J=7.6Hz,1H),7.85〜7.82(dd,J=1.6Hz,8.8Hz,1H),7.39〜7.35(t,J=8Hz,1H),7.20〜7.18(d,J=8Hz,1H),4.21(s,1H),3.64〜3.62(m,4H),3.54〜3.52(m,4H);MS(m/e):374.4(M+1)
化合物90:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.73(s,1H),8.79(s,1H),8.54(s,1H),8.46〜8.44(d,J=9.6Hz,1H),8.11(s,1H),7.96(s,1H),7.95〜7.93(d,J=8Hz,1H),7.80〜7.77(t,J=1.2Hz,9.2),7.41〜7.37(t,J=15.2Hz,1H),7.21〜7.19(d,J=8Hz,1H),4.21(s,1H),3.55〜3.51(m,2H),3.30(s,1H),3.04(s,1H);MS(m/e):376.4(M+1)。
【0127】
実施例91:N−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセトアミド(化合物91)の合成
化合物91の合成経路を以下に示す。
【0128】
【化14】

ジオキサン(25mL)中の5−ニトロアントラニロニトリル(1.00g、6.13mmol)の溶液に、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.88g、7.36mmol)を加えた。反応混合物を100℃で2時間撹拌し、次いで室温まで冷却して冷蔵した。沈殿物を濾過採取し、冷エーテルで数回洗浄し、次いで真空中で乾燥させて1.30g(97%)の(E)−N’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムアミジンを黄色固体として得た。
【0129】
(E)−N’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(1.00g、4.58mmol)および3−アミノフェニルアセチレン(0.64g、5.49mmol)をHOAc(15mL)に溶解した。100℃で3時間撹拌した後、得られた混合物を室温に冷却した。沈殿物を濾過採取し、エーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて1.23g(93%)のN−(3−エチニルフェニル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミンを黄色固体として得た。
【0130】
酢酸エチル(35mL)中のN−(3−エチニルフェニル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミン(1.00g、3.45mmol)およびSnCl・2HO(3.10g、13.8mmol)の混合物を2時間還流し、次いで室温に冷却した。5%NaHCO水溶液で処理してpHを9〜10に調整した。該混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機質層を飽和塩水およびHOで洗浄し、脱水した。溶媒を減圧下で除去して0.79g(89%)のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミンを黄色固体として得た。
【0131】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(124μL、0.76mmol)を含んだDMF(2mL)中のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミン(100mg、0.38mmol)の溶液に、クロロアセチルクロリド(32μL、0.38mmol)を室温で加えた。10分後、1−メチルピペラジン(209μL、1.90mmol)を加え、反応混合物を80℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をPTLCにより精製して化合物91を黄色固体として収率94%で得た。
【0132】
H NMR(CDOD,400MHz):δ8.65(s,1H),8.54(s,1H),7.99〜7.97(m,2H),7.84〜7.79(m,2H),7.43〜7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.29(d,J=8.0Hz,1H),4.62(s,2H),3.54(s,1H),2.75〜2.67(bs,8H),2.41(s,3H);MS(m/e):401.5(M+1)。
【0133】
実施例92〜125:化合物92〜125の合成
化合物92〜125は実施例91に記載の方法に類似した方法で調製した。
化合物92:
H NMR(CD3OD,400MHz):8.59(d,J=2.0Hz,1H),8.37(s,1H),7.93(dd,J=2.4Hz,J=2.4Hz,1H),7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.47(t,J=6.8Hz,1H),7.28−7.25(m,1H),7.11(q,1H),5.87−5.84(m,1H),3.38(s,2H),3.04(m,4H),2.86(m,4H),2.66(s,3H),1.71(d,J=7.2Hz,3H),MS(m/e):423(M+1)。
【0134】
化合物93:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.99(s,1H),9.88(s,1H),8.66(s,1H),8.57(s,1H),8.06(d,J=9.2Hz,1H),8.03(s,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.78(d,J=8.8Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=7.2Hz,1H),4.23(s,1H),3.20(d,2H),3.17(d,J=4.4Hz,1H),2.60(m,8H),2.6(m,8H),2.35(t,J=6.8Hz,3H);MS(m/e):415(M+1)。
【0135】
化合物94:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.97(s,1H),9.88(s,1H),8.66(d,J=1.6Hz,1H),8.57(s,1H),8.06(d,J=9.2Hz,1H),8.03(s,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=8.0Hz,1H),4.23(s,1H),3.19(d,2H),2.6(m,8H),0.99(d,J=6.8Hz,6H);MS(m/e):429(M+1)。
【0136】
化合物95:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.96(s,1H),8.79(s,1H),8.58(s,1H),8.12(d,J=8.8Hz,1H),8.07(s,1H),7.92(d,J=7.6Hz,1H),7.80(d,J=8.4Hz,1H),7.40(t,J=7.2Hz,1H),7.22(d,J=7.2Hz,1H),4.23(s,1H),3.39(s,2H),2.98(m,8H),1.13(s,6H);MS(m/e):417(M+1)。
【0137】
化合物96:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.94(s,1H),8.73(s,1H),8.57(s,1H),8.11(d,J=6.4Hz,1H),8.05(s,1H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.79(d,J=9.2Hz,1H),7.39(t,J=7.6Hz,1H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.39(s,2H),3.34(m,4H),2.79(s,6H);MS(m/e):389(M+1)。
【0138】
化合物97:
MS(m/e):413.2(M+1)。
化合物98:
H NMR(DMSO,400MHz):δ10.09(s,1H),9.92(s,1H),8.62(s,1H),8.57(s,1H),8.10(d,J=8.8Hz,1H),8.02(s,1H),7.99(d,J=8.0Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.22(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.47(t,J=4.2Hz,4H),3.39(s,2H),3.26(s,6H),2.85(t,J=3.9Hz,4H);MS(m/e):434(M+1)。
【0139】
化合物99:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.98(s,1H),9.85(s,1H),8.62(d,J=2.0Hz,1H),8.57(s,1H),8.10(dd,J=8.8,2.0Hz 1H),8.03(s,1H),7.88(dd,J=8.4,1.2Hz 1H),7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.23(d,J=8.0Hz,1H),4.23(s,1H),3.18(s,2H),2.90(d,J=12.0Hz,2H),2.48(s,3H),2.22(t,J=11.2Hz,2H),1.97(t,J=9.6Hz,1H),1.85(d,J=12.0Hz,2H),1.67(d,4H),1.55(m,2H);MS(m/e):455(M+1)。
【0140】
化合物100:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.98(s,1H),9.86(s,1H),8.64(d,J=1.6Hz,1H),8.57(s,1H),8.05(dd,J=8.8,2.0Hz 1H),8.03(s,1H),7.89(dd,J=8.4,1.2Hz 1H),7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=8.0Hz,1H),4.23(s,1H),3.20(s,2H),2.56(m,8H),2.37(m,4H),2.14(s,6H);MS(m/e):458(M+1)。
【0141】
化合物102:
MS(m/e):475(M+1)。
化合物103:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.97(s,1H),9.86(s,1H),8.64(d,J=1.6Hz,1H),8.57(s,1H),8.06(dd,J=9.2,2.0Hz 1H),8.03(s,1H),7.89(dd,J=8.4,1.2Hz 1H),7.78(d,J=8.4Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=7.6Hz,1H),4.23(s,1H),3.21(s,2H),2.56(m,8H),2.20(d,J=6.4Hz,2H),1.24(s,1H),0.83(m,1H),0.46(m,2H),0.80(m,2H);MS(m/e):441(M+1)。
【0142】
化合物104:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.99(s,1H),9.86(s,1H),8.65(d,J=1.2Hz,1H),8.57(s,1H),8.06(dd,J=8.8,2.0Hz 1H),8.03(s,1H),7.89(dd,J=8.4,1.2Hz 1H),7.79(d,J=9.2Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=7.6Hz,1H),4.23(s,1H),3.38(s,2H),3.17(d,J=5.2Hz,1H),2.86(t,J=5.6Hz,4H),2.62(d,J=4.8Hz,4H)2.31(s,3H),1.80(m,2H),1.24(s,1H);MS(m/e):415(M+1)
化合物105:
MS(m/e):431(M+1)。
【0143】
化合物106:
MS(m/e):427.2(M+1)。
化合物107:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.94(s,1H),9.84(s,1H),8.63(s,1H),8.55(s,1H),8.03(m,2H),7.88(d,J=8.0Hz,1H),7.77(d,j=9.2Hz,1H),7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.20(d,j=7.6Hz,1H),4.20(s,1H),3.16(s,2H),2.95(d,j=11.2Hz,2H),2.39(m,5H),2.17(t,j=8.8Hz,2H),1.62(m,4H),1.35(m,4H),0.83(t,j=7.6Hz,6H);MS(m/e):485.3(M+1)。
【0144】
化合物108:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.09(s,1H),9.86(s,1H),8.68(s,1H),8.57(s,1H),8.02(m,2H),7.88(d,J=8.0Hz,1H),7.79(d,j=9.2Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=7.6Hz,1H),4.20(s,1H),3.78(s,2H),3.58(s,2H),3.28(s,2H),2.63(s,2H),2.51(s,2H),1.99(s,1H),0.73(m,4H);MS(m/e):455.2(M+1)。
【0145】
化合物109:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.96(s,1H),9.84(s,1H),8.62(s,1H),8.57(s,1H),8.09(d,J=8.8Hz,1H),8.02(s,1H),7.88(d,J=8.0Hz,1H),7.79(t,J=8.8Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.23(d,J=8.0Hz,1H),4.22(s,1H),3.57(m,1H),3.17(s,2H),2.80(m,2H),2.30(m,2H),1.78(m,2H),1.54(m,2H);MS(m/e):402.1(M+1)。
【0146】
化合物110:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.95(s,1H),9.84(s,1H),8.61(s,1H),8.55(s,1H),8.09(m,2H),7.86(d,j=8.8Hz,1H),7.76(d,j=9.2Hz,1H),7.79(t,j=8.0Hz,1H),7.21(d,j=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.42(t,j=6.0Hz,2H),3.22(s,3H),3.17(s,2H),2.49(m,10H);MS(m/e):445.2(M+1)。
【0147】
化合物111:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.95(s,1H),9.84(s,1H),8.64(s,1H),8.57(s,1H),8.08(d,j=8.8Hz,1H),8.03(s,1H),7.89(d,j=8.1Hz,1H),7.78(d,j=9.2Hz,1H),7.40(t,j=8.4Hz,1H),7.23(d,j=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.18(s,2H),2.95(d,j=10.8Hz,2H),2.40(s,3H),2.30(m,4H),2.18(m,7H),1.76(m,2H),1.56(m,2H);MS(m/e):484.0(M+1)。
【0148】
化合物112:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.69(s,1H),8.51(s,1H),7.94(s,1H),7.81〜7.75(m,3H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.28〜7.26(d,J=8.0Hz,1H),3.51(s,1H),2.86〜2.82(m,2H),2.69〜2.65(m,10H),1.11〜1.09(d,J=6.0Hz,6H);MS(m/e):443.5(M+1)。
【0149】
化合物113:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.65(s,1H),8.52(s,1H),7.95〜7.89(m,2H),7.81〜7.77(m,2H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=8.0Hz,1H),3.50(s,1H),2.72(m,8H),1.38〜1.36(d,J=6.8Hz,3H),1.12〜1.01(d,J=6.4Hz,6H);MS(m/e):443.5(M+1)。
【0150】
化合物114:
H NMR(DMSO−d,400MHz):10.27(s,1H),10.04(s,1H),9.28(s,1H),8.58(s,1H),8.44(d,J=7.2Hz,1H),8.29(s,1H),8.16(d,J=7.6Hz,1H),7.78(d,J=8.8Hz,1H),7.39(t,J=7.6Hz,1H),7.21(d,J=7.2Hz,1H),4.22(s,1H),2.51(s,8H),1.26(s,6H),1.21(s,3H);MS(m/e):429(M+1)。
【0151】
化合物115:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.97(s,1H),9.84(s,1H),8.78(s,1H),8.56(s,1H),8.16(d,J=9.2Hz,1H),8.07(s,1H),7.93(d,J=8.4Hz,1H),7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.41(t,J=8.4Hz,1H),7.22(d,J=8.0Hz,1H),4.23(s,1H),2.61(s,8H),1.24(s,6H),1.01(d,J=10.8Hz,1H),0.98−0.96(m,1H);MS(m/e):457(M+1)。
【0152】
化合物116:
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.99(s,1H),9.87(s,1H),8.73(s,1H),8.56(s,1H),8.15(d,J=7.6Hz,1H),8.08(s,1H),8.7.95(d,J=7.2Hz,1H),7.78(d,J=10.2Hz,1H),7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.22(d,J=8.0Hz,1H),4.23(s,1H),3.15(d,J=4.8Hz,1H)2.55(s,8H),1.25(s,6H),1.02−0.971(m,3H);MS(m/e):443(M+1)。
【0153】
化合物117:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.86(s,1H),9.42(s,1H),8.68(s,1H),8.57(s,1H),8.18(d,J=7.2Hz,1H),8.05(s,1H),7.92(d,J=7.6Hz,1H),7.58(d,J=7.2Hz,1H),7.39(t,J=6.0Hz,1H),7.22(d,J=7.6Hz,1H),6.14(s,1H),4.22(s,1H),3.09−3.06(m,2H),1.49(s,3H),1.32(s,6H);MS(m/e):374(M+1)。
【0154】
化合物118:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.00(s,1H),9.82(s,1H),9.04(s,1H),8.52(s,1H),7.96(s,1H),7.85〜7.83(d,J=7.2Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.19(s,1H),4.20(s,1H),4.07(s,3H),3.34(s,2H),2.61〜2.58(m,4H),2.48〜2.36(m,4H),1.05〜1.02(t,J=9.6Hz,3H);MS(m/e):445.5(M+1)。
【0155】
化合物119:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.04(s,1H),9.82(s,1H),9.04(s,1H),8.52(s,1H),7.96(s,1H),7.85〜7.83(d,J=7.2Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.19(s,1H),4.20(s,1H),4.07(s,3H),3.2(s,2H),2.61〜2.58(m,4H),2.48〜2.36(m,8H),1.10(bs,6H);MS(m/e):459.5(M+1)。
【0156】
化合物120:
H NMR(DMSO−d,400MHz):10.00(s,1H),9.83(s,1H),9.04(s,1H),8.53(s,1H),7.96(s,1H),7.84(d,J=7.6Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.32(s,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),4.21(s,1H),4.08(s,3H),3.22(s,2H),2.60(m,8H),2.23(s,3H);MS(m/e):431(M+1)。
【0157】
化合物121:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.16(s,1H),9.81(s,1H),9.08(s,1H),8.52(s,1H),7.97(s,1H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.32(s,1H),7.20(d,J=8.0Hz,1H),4.21(s,1H),4.06(s,3H),3.46(t,J=5.2Hz,1H),3.26(s,3H),2.76(t,J=5.2Hz,1H),1.24(s,1H);MS(m/e):406(M+1)。
【0158】
化合物123:
H NMR(CD3OD,400MHz):δ8.93(s,1H),8.48(s,1H),7.93(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),7.38(t,J=7.6Hz,1H),7.27(t,J=7.2Hz,2H),4.14(s,3H),3.37(s,1H),3.25(s,2H),3.12−3.09(m,3H),2.42−2.37(m,2H),2.02−2.00(m,2H),1.80−1.77(m,2H),1.31−1.25(m,4H),1.20(s,6H);MS(m/e):487(M+1)。
【0159】
化合物124:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.04(s,1H),9.81(s,1H),9.02(s,1H),8.53(s,1H),7.97(s,1H),7.85(d,J=8.0Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.32(s,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),4.19(s,1H),4.07(s,3H),3.21(s,2H),2.68−2.60(m,4H),1.22(s,3H),1.02−0.97(m,6H);MS(m/e):445(M+1)。
【0160】
化合物125:
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.52(s,1H),9.94(s,1H),8.95(s,1H),8.57(s,1H),7.99(s,1H),7.86(d,J=9.2Hz,1H),7.39(t,J=8.4Hz,1H),7.33(s,1H),6.76(d,J=7.6Hz,1H),4.23(s,1H),4.04(s,3H),2.98(s,8H),2.78−2.75(m,3H),2.34−2.30(m,2H),1.37(s,6H);MS(m/e):473(M+1)。
【0161】
実施例126:1−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)−3−メチル−1H−イミダゾール−2(3H)−オン(化合物126)の合成
【0162】
【化15】

ジオキサン(25mL)中の5−ニトロアントラニロニトリル(1.00g、6.13mmol)の溶液に、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.88g、7.36mmol)を加えた。反応混合物を100℃で2時間撹拌し、次に室温まで冷却して冷蔵した。沈殿物を濾過採取し、冷エーテルで数回洗浄し、次いで真空中で乾燥させて1.30g(97%)のN’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムアミジンを黄色固体として得た。
【0163】
HOAc(15mL)中のN’−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(1.00g、4.58mmol)および3−アミノフェニルアセチレン(0.64g、5.49mmol)の混合物を100℃で3時間撹拌し、室温に冷却した。沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて1.23g(93%)のN−(3−エチニルフェニル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミンを黄色固体として得た。
【0164】
酢酸エチル(35mL)中のN−(3−エチニルフェニル)−6−ニトロキナゾリン−4−アミン(1.00g、3.45mmol)およびSnCl・2HO(3.10g、13.8mmol)を2時間還流した。室温まで冷却した後、該混合物を5%NaHCO水溶液で処理してpH9〜10に調整し、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機質層を飽和塩水およびHOで洗浄し、脱水し、減圧下で濃縮して0.79g(89%)のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミンを黄色固体として得た。
【0165】
ピリジン(37μL、0.46mmol)を含んだDMF(2mL)中のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミン(100mg、0.38mmol)の溶液に、クロロギ酸フェニル(49μL、0.38mmol)を室温で小滴として加えた。10分後、(メチルアミノ)アセトアルデヒドジメチルアセタール(45.2mg、0.38mmol)を加え、反応混合物を100℃に1時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機質層をシリカカラムで濃縮および精製して、化合物126を黄色固体として収率83%で得た。
【0166】
H NMR(CDOD,400MHz):8.84(s,1H),8.83〜8.82(d,J=2.0Hz,1H),8.60〜8.57(dd,J=2.0Hz,9.6Hz,1H),7.98〜7.96(d,J=9.2Hz,1H),7.95(s,1H),7.81〜7.79(dd,J=1.6Hz,7.2Hz,1H),7.52〜7.49(m,2H),7.17〜7.16(d,J=2.8Hz,1H),6.82〜6.81(d,J=2.8Hz,1H),3.64(s,1H),3.38(s,3H);MS(m/e):342.3(M+1)。
【0167】
実施例127:1−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)−1H−イミダゾール−2(3H)−オンの合成
化合物127は実施例126に記載の方法に類似した方法で調製した。
【0168】
H NMR(CD3OD,400MHz):8.55(s,2H),8.24〜8.22(dd,J=2.8Hz,9.2Hz,1H),7.97(s,1H),7.88〜7.86(d,J=8.8Hz,1H),7.82〜7.81(d,J=2.4Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.28〜7.26(d,J=8.8Hz,1H),7.09〜7.08(d,J=3.2Hz,1H),6.79〜6.78(d,J=3.2Hz,1H),3.52(s,1H);MS(m/e):327.9(M+1)。
【0169】
実施例128:1−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イル)−3−(2−メトキシ−エチル)−1H−イミダゾール−2(3H)−オン(化合物128)の合成
化合物128の合成経路を以下に示す:
【0170】
【化16】

ピリジン(37μL、0.46mmol)を含んだDMF(2mL)中のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,6−ジアミン(100mg、0.38mmol)の溶液にクロロギ酸フェニル(49μL、0.38mmol)を室温で小滴として1時間かけて加えた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。合わせた有機質層を濃縮してフェニル4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イルカルバマートを黄色固体として収率95%で得て、精製せずに次のステップに使用した。
【0171】
DMF(2mL)中の2−メトキシエタンアミン(100mg、1.33mmol)の溶液に、KCO(276mg、1.99mmol)および2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(236mg、1.39mmol)を加えた。該混合物を80℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機質層を濃縮して2,2−ジメトキシ−N−(2−メトキシエチル)エタンアミンを黄色の油状物質として収率91%で得て、精製せずに次のステップに使用した。
【0172】
DMF(2mL)中のフェニル4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−6−イルカルバマート(50mg、0.13mmol)の溶液に、2,2−ジメトキシ−N−(2−メトキシエチル)エタンアミン(22.0mg、0.13mmol)を加えた。該混合物を80℃で0.5時間撹拌し、次いでp−トルエンスルホン酸(28.5mg、0.15mmol)を加えた。さらに1時間80℃で撹拌した後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機質層をシリカカラムで濃縮および精製して化合物128を黄色固体として収率82%で得た。
【0173】
H NMR(CDOD,400MHz):8.57(s,2H),8.24〜8.22(dd,J=2.8Hz,9.2Hz,1H),7.98(s,1H),7.89〜7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.82〜7.81(d,J=2.4Hz,1H),7.40〜7.36(t,J=8.0Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=8.8Hz,1H),7.09〜7.08(d,J=3.2Hz,1H),6.79〜6.78(d,J=3.2Hz,1H),3.92〜3.90(t,J=5.2Hz,2H),3.68〜3.66(t,J=5.2Hz,2H),3.52(s,1H),3.40(s,3H);MS(m/e):386.4(M+1)。
【0174】
実施例129〜156:化合物129〜156の合成
化合物129〜156は実施例128に記載の方法に類似した方法で調製した。
化合物129:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):10.06(s,1H),8.71(s,1H),8.7−0(s,1H),8.51〜8.48(dd,J=1.6Hz,8.4Hz,1H),8.09(s,1H),7.99〜7.97(d,J=8.0Hz,1H),7.89〜7.8 7(d,J=8.8Hz,1H),7.45〜7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.34〜7.33(d,J=3.2Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.2Hz,1H),6.93〜6.92(d,J=3.2Hz,1H),4.23(s,1H),3.77〜3.74(t,J=6.4Hz,2H),3.61〜3.55(m,4H),2.61〜2.56(t,J=6.4Hz,2H),2.48〜2.24(m,4H);MS(m/e):441.5(M+1)。
【0175】
化合物130:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):10.04(s,1H),8.69(s,1H),8.63(s,1H),8.49〜8.46(dd,J=1.6Hz,8.4Hz,1H),8.08(s,1H),7.99〜7.97(d,J=8.0Hz,1H),7.89〜7.8 7(d,J=8.8Hz,1H),7.45〜7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.34〜7.33(d,J=3.2Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.2Hz,1H),6.96〜6.95(d,J=3.2Hz,1H),4.23(s,1H),3.86〜3.83(t,J=6.8Hz,2H),2.84〜2.80(t,J=6.8Hz,2H),2.12(s,3H);MS(m/e):402.5(M+1)。
【0176】
化合物131:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.74(s,1H),8.67(s,1H),8.63(s,1H),8.45〜8.43(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),8.07(s,1H),7.97〜7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.89〜7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.45〜7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.30(d,J=3.2Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.2Hz,1H),7.08〜7.07(d,J=3.2Hz,1H),4.23(s,1H),4.14〜4.10(m,1H),3.99〜3.96(m,2H),3.50〜3.45(t,J=8.4Hz,2H),1.91〜1.86(m,2H),1.79〜1.75(m,2H);MS(m/e):412.4(M+1)。
【0177】
化合物132:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.74(s,1H),8.67(s,1H),8.63(s,1H),8.45〜8.43(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),8.07(s,1H),7.97〜7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.89〜7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.45〜7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.30(d,J=3.2Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.2Hz,1H),7.08〜7.07(d,J=3.2Hz,1H),4.23(s,1H),3.98〜3.97(m,1H),3.25〜3.24(m,2H),3.03〜2.99(m,2H),2.29(s,3H),1.95〜1.80(m,4H);MS(m/e):425.2(M+1)。
【0178】
化合物133:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.93(s,1H),8.63(s,2H),8.46〜8.43(dd,J=2.8Hz,8.8Hz,1H),8.06(s,1H),7.96〜7.94(d,J=8.4Hz,2H),7.45〜7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.26〜7.24(m,2H),6.93(s,1H),4.24(s,1H),3.65〜3.62(t,J=6.8Hz,2H),1.67〜1.64(m,2H),1.35〜1.24(m,2H),0.95〜0.91(t,J=7.2Hz,3H);MS(m/e):384.4(M+1)。
【0179】
化合物134:
MS(m/e):466.5(M+1)。
化合物135:
H NMR(CD3OD,400MHz):8.79(s,1H),8.62(s,1H),8.55〜8.33(d,J=8.8Hz,1H),8.13(s,1H),8.04〜8.02(d,J=8.0Hz,1H),7.88〜7.85(d,J=8.0Hz,1H),7.46〜7.40(m,2H),6.91〜6.90(d,J=3.2Hz,1H),4.23(s,1H),3.74〜3.71(t,J=6.4Hz,2H),2.57〜2.54(t,J=6.4Hz,2H),2.27(s,6H);MS(m/e):399.4(M+1)。
【0180】
化合物136:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):10.41(s,1H),8.84(s,1H),8.62(s,1H),8.06(s,1H),8.57〜8.54(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),8.17(s,1H),8.07〜8.05(d,J=8.8Hz,1H),7.87〜7.85(d,J=9.2Hz,1H),7.58〜7.57(d,J=3.6Hz,1H),7.42〜7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.24〜7.18(m,2H),6.90(s,1H),6.61(d,J=3.2Hz,1H),4.35〜4.32(t,J=6.0Hz,2H),4.24(s,1H),4.02〜3.99(t,J=6.0Hz,2H);MS(m/e):422.5(M+1)。
【0181】
化合物137:
H NMR(CD3OD,400MHz):8.66〜8.53(m,4H),8.27〜8.24(dd,J=2.0Hz,9.2Hz,1H),7.91〜7.79(m,4H),7.50(m,1H),7.43〜7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.29(d,J=7.6Hz,1H),7.18〜7.17(d,J=3.2Hz,1H),6.90〜6.89(d,J=3.2Hz,1H),5.02(s,2H),3.38(s,1H);MS(m/e):419.5(M+1)。
【0182】
化合物138:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.96(s,1H),8.66(s,1H),8.63(s,1H),8.45〜8.43(d,J=8.4Hz,1H),8.05(s,1H),7.95〜7.87(m,2H),7.45〜6.99(m,8H),6.99(s,1H),6.61(d,J=3.2Hz,1H),4.88(s,2H),4.24(s,1H);MS(m/e):436.5(M+1)。
【0183】
化合物139:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):10.04(s,1H),8.68(s,1H),8.62(s,1H),8.46〜8.44(d,J=9.2Hz,1H),8.07(s,1H),7.97〜7.95(d,J=7.6Hz,1H),7.88−7.86(d,J=9.2Hz,1H),7.44〜7.40(t,J=8.0Hz,1H),7.28(s,1H),7.25〜7.23(d,J=7.2Hz,1H),6.81(s,1H),4.24(s,1H),3.07(s,1H),0.90(bs,4H);MS(m/e):368.4(M+1)。
【0184】
化合物140:
H NMR(CD3OD,400MHz):8.60(s,1H),8.58〜8.57(d,J=2.4Hz,1H),8.25〜8.22(dd,J=2.0Hz,9.2Hz,1H),8.01(s,1H),7.90〜7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.86〜7.84(d,J=8.4Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.29(d,J=7.6Hz,1H),7.12(s,1H),6.86(s,1H),4.59〜4.57(m,1H),3.56(s,1H),2.16〜2.12(m,2H),1.92〜1.76(m,6H);MS(m/e):396.4(M+1)。
【0185】
化合物141:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.92(s,1H),8.63(s,2H),8.42〜8.39(dd,J=2.4Hz,9.2Hz,1H),8.01(s,1H),7.95〜7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.88〜7.86(d,J=9.2Hz,1H),7.44〜7.40(t,J=8.0Hz,1H),7.25〜7.23(m,2H),7.03(s,1H),4.23(s,1H),4.10(bs,1H),3.04(s,2H),1.88(bs,8H),1.03(bs,3H);MS(m/e):439.4(M+1)。
【0186】
化合物142:
H NMR(CD3OD,400MHz):9.88(s,1H),8.64(s,1H),8.61(s,1H),8.42〜8.40(d,J=8.8Hz,1H),8.04(s,1H),7.93〜7.88(m,2H),7.50〜7.49(d,J=4.8Hz,1H),7.45〜7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.6Hz,1H),7.23〜7.22(d,J=2.8Hz,1H),7.15(s,1H),7.04〜7.02(t,J=4.0Hz,1H),6.97〜6.96(d,J=2.8Hz,1H),5.04(s,2H),4.24(s,1H);MS(m/e):424.5(M+1)。
【0187】
化合物143:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.93(s,1H),8.64(s,1H),8.63(s,1H),8.44〜8.42(dd,J=2.0Hz,8.8Hz,1H),8.05(s,1H),7.95〜7.93(d,J=8.4Hz,1H),7.90〜7.88(d,J=8.8Hz,1H),7.45〜7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.27〜7.25(m,2H),6.86〜6.85(d,J=3.2Hz,1H),6.00〜5.93(m,1H),5.24〜5.16(m,2H),4.29〜4.27(d,J=5.2Hz,2H),4.24(s,1H);MS(m/e):368.4(M+1)。
【0188】
化合物144:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.89(s,1H),8.62(bs,2H),8.42(bs,1H),8.05(s,1H),7.91〜7.80(m,2H),7.44(bs,1H),7.25〜7.14(m,2H),6.99(s,1H),4.25(s,1H),3.61(bs,2H),3.26(bs,2H),3.04〜2.90(m,2H),2.08(bs,2H),1.93〜1.88(m,4H);MS(m/e):453.5(M+1)。
【0189】
化合物145:
H NMR(CD3OD,400MHz):9.91(s,1H),8.64(s,1H),8.63〜8.62(d,J=2.0Hz,1H),8.39〜8.36(dd,J=1.6Hz,9.2Hz,1H),8.04(s,1H),7.93〜7.89(m,2H),7.46〜7.42(t,J=8.0Hz,1H),7.27(s,1H),7.25〜7.24(d,J=3.2Hz,1H),6.97〜6.96(d,J=3.2Hz,1H),4.52〜4.51(d,J=2.0Hz,2H),4.25(s,1H),3.44(s,1H);MS(m/e):366.4(M+1)。
【0190】
化合物146:
H NMR(CD3OD,400MHz):9.88(s,1H),8.63(s,1H),8.60(s,1H),8.43〜8.41(d,J=8.8Hz,1H),8.03(s,1H),7.93〜7.87(m,2H),7.46〜7.42(t,J=7.6Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=8.0Hz,1H),7.21〜7.20(d,J=3.2Hz,1H),6.94〜6.93(d,J=2.8Hz,1H),4.25(s,1H),3.66〜3.63(t,J=6.8Hz,2H),2.48〜2.39(m,6H),1.79〜1.76(m,2H),0.96〜0.93(t,J=7.2Hz,6Hz);MS(m/e):441.5(M+1)。
【0191】
化合物147:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):10.11(s,1H),8.72(d,J=2.0Hz,1H),8.63(s,1H),8.59(dd,J=2.0Hz,J=2.0Hz,1H),8.10(s,1H),7.99(d,J=8.0Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.35(d,J=2.8Hz,1H),7.24(d,J=7.6Hz,1H),6.88(d,J=2.8Hz,1H),4.23(s,1H),3.80−3.78(m,2H),3.65−3.62(m,2H),3.51−3.48(m,2H),1.14−1.08(m,3H);MS(m/e):400(M+1)。
【0192】
化合物148:
H NMR(CDOD,400MHz):9.88(s,1H),8.62(s,1H),8.60(s,1H),8.03(s,1H),7.93〜7.91(d,J=8.0Hz,1H),7.89〜7.87(d,J=9.2Hz,1H),7.45〜7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.2Hz,1H),7.18〜7.17(d,J=3.2Hz,1H),6.91〜6.90(d,J=2.8Hz,1H),4.23(s,1H),3.75〜3.72(t,J=6.4Hz,2H),2.59〜2.56(t,J=6.4Hz,2H),2.51〜2.40(m,4H),2.38〜2.32(m,4H),2.14(s,3H);MS(m/e):454.5(M+1)。
【0193】
化合物149:
H NMR(CDOD,400MHz):9.92(s,1H),8.63(s,1H),8.60(s,1H),8.44〜8.42(d,J=8.8Hz,1H),8.04(s,1H),7.96〜7.87(m,2H),7.46〜7.42(t,J=7.6Hz,1H),7.26〜7.24(d,J=7.6Hz,1H),7.18〜7.17(d,J=2.8Hz,1H),6.91〜6.90(d,J=2.4Hz,1H),4.25(s,1H),3.37〜3.69(m,1H),3.52〜3.47(m,1H),2.30〜2.26(m,2H),2.19〜2.06(m,2H),1.78〜1.71(m,2H),1.65〜1.59(m,2H),1.42〜1.45(m,1H),1.07〜1.10(m,3H);MS(m/e):439.5(M+1)。
【0194】
化合物150:
H NMR(CDOD,400MHz):8.57(s,1H),8.53(s,1H),8.22〜8.20(dd,J=1.6Hz,9.2Hz,1H),7.99(s,1H),7.89〜7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.84〜7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.39〜7.37(t,J=7.6Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=7.2Hz,1H),7.03〜7.02(d,J=2.8Hz,1H),6.82〜6.81(d,J=3.2Hz,1H),4.16〜4.12(t,J=6.8Hz,2H),3.56(s,1H),2.59〜2.56(t,J=6.4Hz,2H);MS(m/e):400.4(M+1)。
【0195】
化合物151:
H NMR(CDOD,400MHz):8.58〜8.57(m,2H),8.25〜8.22(dd,J=2.0Hz,8.8Hz,1H),7.98(s,1H),7.92〜7.89(d,J=8.8Hz,1H),7.86〜7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=7.6Hz,1H),7.31〜7.29(d,J=7.2Hz,1H),7.09〜7.08(d,J=2.8Hz,1H),6.80〜6.79(d,J=3.2Hz,1H),3.86〜3.83(t,J=6.4Hz,2H),3.53(s,1H),2.91〜2.88(t,J=6.8Hz,2H),2.26〜2.22(m,2H),1.85〜1.66(m,5H);MS(m/e):425.1(M+1)。
【0196】
化合物152:
H NMR(CDOD,400MHz):8.61(s,1H),8.53(s,1H),8.22〜8.20(dd,J=1.6Hz,9.2Hz,1H),7.99(s,1H),7.89〜7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.84〜7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.39〜7.37(t,J=7.6Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=7.2Hz,1H),7.03〜7.02(d,J=2.8Hz,1H),6.83〜6.82(d,J=2.8Hz,1H),4.08〜4.05(t,J=6.8Hz,2H),3.55(s,1H),3.52〜3.40(m,4H),2.85〜2.82(t,J=6.8Hz,2H),2.00〜1.89(m,4H);MS(m/e):453.4(M+1)。
【0197】
化合物153:
H NMR(CDOD,400MHz):8.59(s,1H),8.57〜8.56(d,J=2.0Hz,1H),8.24〜8.21(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),7.99(s,1H),7.90〜7.88(d,J=8.8Hz,1H),7.84〜7.82(d,J=7.2Hz,1H),7.42〜7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.30〜7.28(d,J=7.6Hz,1H),7.10〜7.09(d,J=3.2Hz,1H),6.81〜6.80(d,J=3.6Hz,1H),3.90〜3.87(t,J=5.6Hz,2H),3.54(s,1H),3.45〜3.42(t,J=6.0Hz,2H),2.94(s,3H);MS(m/e):449.5(M+1)。
【0198】
化合物154:
H NMR(CDOD,400MHz):8.58(s,1H),8.56〜8.55(d,J=2.0Hz,1H),8.23〜8.20(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),7.99(s,1H),7.89〜7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.84〜7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=8.0Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=7.6Hz,1H),7.08〜7.07(d,J=2.8Hz,1H),6.80〜6.79(d,J=3.6Hz,1H),3.96〜3.93(t,J=5.6Hz,2H),3.53(s,1H),3.52〜3.48(t,J=5.6Hz,2H),2.94(s,3H),2.84(s,3H);MS(m/e):463.5(M+1)。
【0199】
化合物155:
H NMR(CDOD,400MHz):8.58(s,1H),8.56〜8.55(d,J=2.0Hz,1H),8.23〜8.20(dd,J=2.0Hz,8.8Hz,1H),7.98(s,1H),7.89〜7.87(d,J=9.2Hz,1H),7.84〜7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.41〜7.37(t,J=7.6Hz,1H),7.29〜7.27(d,J=8.0Hz,1H),7.07〜7.06(d,J=2.8Hz,1H),6.73〜6.72(d,J=2.8Hz,1H),3.85〜3.82(t,J=5.6Hz,2H),3.55〜3.52(t,J=6.0Hz,2H),3.52(s,1H),1.56〜1.52(m,1H),0.83〜0.81(m,2H),074〜0.71(m,2H);MS(m/e):439.5(M+1)。
【0200】
化合物156:
H NMR(CDOD,400MHz):8.61(d,J=2.0Hz,1H),8.60〜8.56(dd,J=2.0Hz,1H),8.24〜8.21(dd,J=2.0Hz,9.2Hz,1H),8.01〜7.99(dd,J=2.0Hz,4.4Hz,1H),7.92〜7.91(dd,J=2.4Hz,9.2Hz,1H),7.86〜7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.32〜7.30(d,J=8.0Hz,1H),4.05〜4.02(t,J=5.6Hz,1H),3.98〜3.96(t,J=5.6Hz,1H),3.94〜3.92(t,J=5.6Hz,1H),3.78〜3.75(t,J=5.6Hz,1H),3.55(s,1H),3.27(s,1.5H),3.05(s,1.5H),1.92〜1.85(m,1H),0.82〜0.77(m,3H),0.69〜0.65(m,1H);MS(m/e):453.5(M+1)。
【0201】
実施例157:3−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)キナゾリン−7−イル)−1H−イミダゾール−2(3H)−オン(化合物157)の合成
化合物157の合成経路を以下に示す:
【0202】
【化17】

エタノール(40mL)中の2−アミノ−4−ニトロ安息香酸(6.00g、32.94mmol)の溶液に、ホルムアミジンアセタート(6.80g、65.32mmol)を加えた。該反応混合物を5時間還流し、室温に冷却して冷蔵した。沈殿を濾過採取し、数倍量の冷エタノールで洗浄し、次いで真空中で乾燥させて5.60g(89%)の7−ニトロキナゾリン−4−オールを黄色固体として得た。
【0203】
7−ニトロキナゾリン−4−オール(3.4g、17.79mmol)、塩化チオニル(20mL)、およびDMF(0.5mL)の混合物を48時間還流した。該混合物を室温に冷却した後、過剰な塩化チオニルを蒸発により除去し、残留物をトルエンとともに共沸して2.61g(70%)の生成物4−クロロ−7−ニトロキナゾリンを帯黄色の固体として得た。
【0204】
4−クロロ−7−ニトロキナゾリン(2.0g、9.54mmol)、イソプロパノール(30mL)、および3−チニルベンゼンアミン(3−thynylbenzenamine)(1.2g、10.00mmol)の混合物を5時間還流した。得られた混合物を室温に冷却して冷蔵した。沈殿を濾過採取し、冷イソプロパノールで数回洗浄し、真空中で乾燥させて2.6g(94%)のN−(3−エチニルフェニル)−7−ニトロキナゾリン−4−アミンを黄色固体として得た。
【0205】
N−(3−エチニルフェニル)−7−ニトロキナゾリン−4−アミン(2.0g、6.89mmol)、SnCl(5.0g、26.37mmol)、および酢酸エチル(50mL)を3時間還流した。該混合物を酢酸エチル(20mL)により抽出した。合わせた有機質層を塩水(20mL×2)で洗浄し、NaSOで脱水し、真空中で濃縮して1.6g(86%)のN4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,7−ジアミンを黄色固体として得た。
【0206】
N4−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4,7−ジアミン(48mg、0.18mmol)、フェニルカルボノクロリダート(25.2μL、0.18mmol)、ピリジン(32μL)、およびDMF(2mL)の混合物を室温で1.5時間撹拌した。これに、N1−(2,2−ジメトキシエチル)−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(33.5mg、0.19mmol)を加えた。該混合物を80℃で1時間撹拌し、次いでp−トルエンスルホン酸(35.6mg、0.20mmol)を加えた。該混合物を80℃でさらに1時間撹拌した。室温に冷却した後、該混合物を酢酸エチルで希釈して水および塩水で洗浄した。合わせた有機質層をシリカカラムで濃縮および精製して化合物157を黄色固体として収率75%で得た。
【0207】
H NMR(CDOD,400MHz):8.57(s,1H),8.48〜8.47(d,J=3.6Hz,1H),8.46(s,1H),8.09(s,1H),8.07(s,1H),7.98(s,1H),7.83〜7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.42〜7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.29(d,J=7.6Hz,1H),7.13〜7.12(d,J=2.8Hz,1H),6.83〜6.82(d,J=2.8Hz,1H),3.89〜3.85(t,J=6.8Hz,2H),3.56(s,1H),2.72〜2.69(t,J=6.4Hz,2H),2.35(s,6H);MS(m/e):399.4(M+1)。
【0208】
実施例158〜163:化合物158〜163の合成
化合物158〜163は実施例157に記載の方法に類似した方法で調製した。
化合物158:
H NMR(CDOD,400MHz):8.59(s,1H),8.52〜8.49(d,J=8.8Hz,1H),8.11〜8.08(d,J=2.4Hz,1H),8.09〜8.08(d,J=2.4Hz,1H),7.98(s,1H),7.83〜7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=7.6Hz,1H),7.32〜7.30(d,J=7.6Hz,1H),7.18〜7.17(d,J=2.8Hz,1H),6.85〜6.84(d,J=3.2Hz,1H),3.81〜3.77(t,J=6.8Hz,2H),3.56(s,1H),2.74〜2.67(m,6H),2.02〜1.95(m,2H),1.14〜1.10(t,J=7.2Hz,6H);MS(m/e):441.5(M+1)。
【0209】
化合物159:
H NMR(MeOD,400MHz):8.58(s,1H),8.48〜8.45(dd,J=1.6Hz,8.0Hz,1H),8.09〜8.08(d,J=2.4Hz,1H),8.07(s,1H),7.98(s,1H),7.83〜7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.42〜7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.31〜7.29(d,J=7.2Hz,1H),7.12〜7.11(d,J=2.8Hz,1H),6.84〜6.83(d,J=3.2Hz,1H),3.90〜3.85(m,1H),3.67〜3.64(m,1H),3.55(s,1H),3.23〜3.18(m,1H),3.01〜2.94(m,1H),2.86〜2.82(m,1H),2.44〜2.38(m,1H),2.32〜2.26(m,1H),1.98〜1.91(m,1H),1.75〜1.69(m,1H),1.18(s,3H);MS(m/e):439.5(M+1)。
【0210】
化合物160:
H NMR(CDOD,400MHz):8.59(s,1H),8.51〜8.49(dd,J=2.0Hz,7.6Hz,1H),8.13〜8.12(d,J=2.0Hz,1H),8.11〜8.10(d,J=2.0Hz,1H),7.98(s,1H),7.83〜7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=8.4Hz,1H),7.32〜7.30(d,J=8.0Hz,1H),7.16〜7.15(d,J=3.6Hz,1H),6.82〜6.81(d,J=3.2Hz,1H),3.82〜3.78(t,J=7.2Hz,2H),3.61(s,1H),2.73〜2.33(m,10H),2.28(s,3H),2.00〜1.93(m,2H);MS(m/e):468.5(M+1)。
【0211】
化合物161:
H NMR(CDOD,400MHz):8.59(s,1H),8.51〜8.49(d,J=9.6Hz,1H),8.11〜8.08(m,2H),7.98(s,1H),7.83〜7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=7.6Hz,1H),7.32〜7.30(dd,J=1.6Hz,6.8Hz,1H),7.17〜7.16(d,J=3.2Hz,1H),6.86〜6.85(d,J=2.8Hz,1H),3.85〜3.78(t,J=6.8Hz,2H),3.55(s,1H),3.12〜3.07(m,1H),2.38(s,3H),2.30〜2.12(m,4H),1.85〜1.78(m,2H),1.69〜1.55(m,2H);MS(m/e):439.5(M+1)。
【0212】
化合物162:
H NMR(CDOD,400MHz):8.59(s,1H),8.51〜8.48(d,J=10.0Hz,1H),8.11〜8.09(m,2H),7.98(s,1H),7.84〜7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.43〜7.39(t,J=8.0Hz,1H),7.32〜7.30(d,J=7.6Hz,1H),7.15〜7.14(d,J=3.2Hz,1H),6.88〜6.87(d,J=2.8Hz,1H),3.77〜3.73(t,J=7.2Hz,2H),3.54(s,1H),3.54〜3.50(t,J=7.2Hz,2H),3.42〜3.39(t,J=7.2Hz,1H),2.44〜2.40(t,J=7.6Hz,2H),2.12〜2.07(m,2H),2.04〜1.99(m,2H);MS(m/e):453.5(M+1)。
【0213】
化合物163:
H NMR(CDOD,400MHz):8.60(s,1H),8.53〜8.50(d,J=10.0Hz,1H),8.12〜8.10(m,2H),7.99(s,1H),7.84〜7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.84〜7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.44〜7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.33〜7.31(d,J=7.2Hz,1H),7.19〜7.18(d,J=2.8Hz,1H),6.86〜6.85(d,J=3.6Hz,1H),3.94〜3.91(t,J=6.8Hz,2H),3.56(s,1H),3.26〜3.23(m,2H),3.03(s,3H),2.30〜2.26(m,2H);MS(m/e):448.4(M+1)。
【0214】
実施例164:3−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−1−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−フルオロキナゾリン−6−イル)−1H−イミダゾール−2(3H)−オン(化合物164)の合成
化合物164の合成経路を以下に示す:
【0215】
【化18】

2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(1.55g、10mmol)をホルムアミド(5mL)に溶解し、150℃で6時間撹拌した。該混合物を撹拌しながら室温に冷却した。沈殿物を濾過採取し、ジエチルエーテルで洗浄して1.3gの7−フルオロキナゾリン−4−オール(78%)を得た。
【0216】
7−フルオロキナゾリン−4−オール(1g、6.0mmol)を0℃で濃HSO(3mL)に溶解した。濃HNO(3mL)を、15分かけて撹拌しながら小滴として加えた。該混合物を100℃で3時間撹拌し、室温に冷却した。該混合物を撹拌しながら氷水中に注いだ。沈殿物を濾過してHOAc中で再結晶させて、0.60gの7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−オールを得た(38%)。
【0217】
7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−オール(518mg、2mmol)を、2滴のDMFを含んだ塩化チオニル(3mL)中に溶解した。該溶液を3時間還流した。溶媒を減圧下で除去して4−クロロ−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリンを得て、精製せずに次のステップに直接使用した。
【0218】
4−クロロ−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリンおよび3−エチニルベンゼンアミン(234mg、2mmol)をイソプロパノール(5mL)に溶解した。該混合物を3時間還流し、室温に冷却した。沈殿物を濾過し、水で洗浄して0.59gのN−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−アミンを得た(95%)。
【0219】
酢酸エチル(35mL)中のN−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−アミン(310mg、1mmol)およびSnCl・2HO(171mg、4.5mmol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、該混合物を5%NaHCO水溶液で処理してpH9〜10に調整し、次いでEtOAcで抽出した。有機質層を飽和塩水およびHOで洗浄して脱水した。溶媒を減圧下で除去して225mg(81%)のN4−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロキナゾリン−4,6−ジアミンを黄色固体として得た。
【0220】
N4−(3−エチニルフェニル)−7−フルオロキナゾリン−4,6−ジアミン(50mg、0.18mmol)を、ピリジン(17.5μL、0.21mmol)を含んだDMF(2mL)に溶解した。該混合物にクロロギ酸フェニル(23μL、0.18mmol)を室温で加え、70℃で1時間撹拌してフェニル4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−フルオロキナゾリン−6−イルカルバマートを得た。N1−(2,2−ジエトキシエチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−ジアミン(42mg、0.18mmol)を加えて70℃で2.5時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機質層をシリカカラムで濃縮および精製して45mg(70%)の1−(2,2−ジエトキシエチル)−1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−フルオロキナゾリン−6−イル)ウレアを得た。
【0221】
DMF(2mL)中の1−(2,2−ジエトキシエチル)−1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−フルオロキナゾリン−6−イル)ウレア(45mg、0.08mmol)の溶液にp−トルエンスルホン酸(28.5mg、0.15mmol)を加えた。該混合物を80℃で1時間撹拌し、次いで室温に冷却した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機質層をシリカカラムで濃縮および精製して化合物164を黄色固体として収率90%で得た。
【0222】
H NMR(DMSO−d6,400MHz):10.18(s,1H),8.89(d,J=8.0Hz,1H),8.67(s,1H),8.06(s,1H),7.93(d,J=7.6Hz,1H),7.65(d,J=11.2Hz,1H),7.42(t,J=8.0Hz,1H),7.25(d,J=7.2Hz,1H),6.88(s,1H)6.87(d,J=2.8Hz,1H),4.24(s,1H),3.66(t,J=2.8Hz,2H),2.66(t,J=6.4Hz,2H),2.49−2.53(m,4H),0.98−0.93(m,6H);MS(m/e):445(M+1)。
【0223】
実施例165:3−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−1−(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−7−メトキシキナゾリン−6−イル)−1H−イミダゾール−2(3H)−オン(化合物165)の合成
化合物165の合成経路を以下に示す:
【0224】
【化19】

ナトリウム(92mg、4mmol)を窒素下0℃でメタノール(4mL)に溶解した。7−フルオロ−6−ニトロキナゾリン−4−オール(418mg、2mmol)を加えた。該混合物を3時間還流し、室温に冷却し、2N HClで処理してpH3〜4に調整した。該混合物を濃縮した後、残留物を酢酸エチルで希釈し、水で2回洗浄した。有機質層を濃縮して405mg(92%)の7−メトキシ−6−ニトロキナゾリン−4−オールを得た。
【0225】
7−メトキシ−6−ニトロキナゾリン−4−オールを、実施例160に記載の方法と類似した方法で化合物165に変換した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.98(s,1H),8.69(s,1H),8.63(s,1H),8.05(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,1H),7.35−7.29(m,2H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),6.75(d,J=2.0Hz,1H),6.58(d,J=2.8Hz,1H),4.15(s,1H),3.91(s,3H),3.64(t,J=7.6Hz,2H),2.65(t,J=7.2Hz,2H),2.58(m,4H),0.97(m,6H);MS(m/e):457(M+1)。
【0226】
実施例166〜170:化合物166〜170の合成
化合物166〜170を実施例165に記載の方法と類似した方法で調製した。
化合物166:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.90(s,1H),8.67(s,1H),8.62(s,1H),8.08(s,1H),7.92(d,J=8.4Hz,1H),7.42−7.37(m,2H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),6.72(s,2H),4.22(s,1H),3.95(s,3H),3.77(t,J=2.8Hz,2H),3.59(t,J=4.8Hz,2H),3.31(s,3H);MS(m/e):416(M+1)。
【0227】
化合物167:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.94(s,1H),8.69(s,1H),8.62(s,1H),8.09(s,1H),7.93(d,J=7.6Hz,1H),7.42−7.37(m,2H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),6.79(d,J=2.4Hz,1H),6.73(d,J=2.4Hz,1H),4.22(s,1H),3.94(s,3H),3.75(t,J=2.8Hz,2H),3.68−3.57(m,4H),3.59(t,J=4.8Hz,2H),2.51−2.48(m,4H);MS(m/e):471(M+1)。
【0228】
化合物168:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.90(s,1H),8.66(s,1H),8.62(s,1H),8.08(s,1H),7.92(d,J=8.0Hz,1H),7.42−7.37(m,2H),7.21(d,J=7.2Hz,1H),6.76(d,J=2.8Hz,1H),6.70(d,J=2.8Hz,1H),4.24(s,1H),3.94(s,3H),3.71(t,J=6.0Hz,2H),2.56(t,J=8.4Hz,2H),2.42(s,8H),2.34(s,3H);MS(m/e):484(M+1)。
【0229】
化合物169:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.94(s,1H),8.69(s,1H),8.62(s,1H),8.08(s,1H),7.92(d,J=8.0Hz,1H),7.41−7.35(m,2H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),6.76(d,J=2.4Hz,1H),6.72(d,J=2.4Hz,1H),4.24(s,1H),3.93(s,3H),3.72(t,J=6.8Hz,2H),2.46−2.50(m,6H),1.80(t,J=7.2Hz,2H),1.00−0.96(m,6H);MS(m/e):471(M+1)。
【0230】
化合物170:
H NMR(DMSO−d6,400MHz):9.92(s,1H),8.67(s,1H),8.65(s,1H),8.07(s,1H),7.91(d,J=8.8Hz,1H),7.43−7.39(m,2H),7.22(d,J=7.2Hz,1H),6.78(s,2H),4.49(d,J=2.0Hz,2H),4.23(s,1H),3.95(s,3H);MS(m/e):396(M+1)。
【0231】
実施例171:EGFR活性の阻害
A431細胞(ヒト類表皮がん)を96ウェルプレートに細胞数2.5×10個/ウェルとしてDMEM中に播種し、一晩インキュベートした。DMEM培地を廃棄し、プレートを200μLの無血清DMEM培地で洗浄した。この培地を廃棄した後、90μLの無血清DMEM培地を各ウェルに加えた。プレートを再び一晩インキュベートした。
【0232】
各試験化合物を、DMSO(5%)を含有するFBSフリーのDMEMに溶解して、濃度10、3.3、1.1、0.37、0.12、0.04、0.013、および0.004μMの一連の溶液を調製した。様々な濃度の化合物溶液を対照以外のウェルに加えた(10μL/ウェル)。プレートを5%COおよび37℃で60分間インキュベートした。10μLの200ng/ml EGF(バイオソース(Biosource)、PHG0064)を、化合物で処理されたウェルおよびいくつかの対照のそれぞれに加え、次いで5%COおよび37℃で再び45分間インキュベートした。
【0233】
培地を除去した後、各ウェルに、50mMトリス−Cl(pH8.0)、0.5M NaClおよび0.2mM EDTA、0.1%トリトンX−100、ならびにプロテアーゼインヒビター(1μg/mlアプロチニン、0.75μg/mlロイペプチン、1μg/mlペプスタチン、1mM DTT、500μMバナジン酸ナトリウム、および1mM PMSF)を含んだ細胞溶解バッファー100μLを加えた。プロテアーゼインヒビターは使用直前に加えられたことに留意されたい。この細胞溶解物を−80℃で一晩保存した。
【0234】
PBS中の0.5μg/mlの抗EGFR抗体(パーキン・エルマー(Perkin Elmer)、AF231)100μLを96ウェルのDELFIA(R)黄色プレート(パーキン・エルマー、AAAND−0001)に加え、穏やかに揺り動かしながら25℃で一晩インキュベートした。培地を廃棄し、プレートを200μLのDELFIA洗浄バッファーで3回洗浄した。200μLのブロッキングバッファー(0.137M NaCl、0.0027M KCl、0.01M NaPO・12HO、0.0015M KHPO、pH=7.4、および1%BSAを含有するPBSバッファー)を加えてブロッキング手順を開始した。プレートを、穏やかに揺り動かしながら25℃で1時間インキュベートした。
【0235】
ブロッキングバッファーを廃棄し、プレートを200μLのDELFIA洗浄バッファー(0.05%のトゥイーン−20を含有するPBSバッファー)で3回洗浄した。その後、80μLの試料希釈液(20mMトリス−Cl/pH7.3、150mM NaCl、0.1%BSA、および0.05%トゥイーン−20)および20μLの上記細胞溶解物を各ウェルに加えた。穏やかに揺り動かしながら25℃で1時間インキュベーションを継続した。
【0236】
プレートを再度DELFIA洗浄バッファー200μLで3回洗浄した。DELFIAアッセイバッファー(パーキン・エルマー、1244−106)中の0.5μg/mlのEu−PT66抗体(パーキン・エルマー、AD0040)100μLを加え、穏やかに揺り動かしながら25℃で1時間インキュベートした。DELFIA洗浄バッファー200μLで3回洗浄した後、DELFIA増強剤(パーキン・エルマー、4001−0010)100μLを加えた。穏やかに揺り動かしながら25℃で30分間インキュベーションを継続した。
【0237】
Victor(TM)によって蛍光を620nmで計測した(励起340nmおよび発光620nm)。
阻害率を下式:
阻害(%)=100−{(化合物ウェルのシグナル−細胞ウェルのシグナル)/(EGFウェルのシグナル−細胞ウェルのシグナル)}×100%
のようにして計算したが、上記式中、「化合物ウェルのシグナル」は、細胞、試験化合物、およびEGFを含んだウェルから検出された蛍光を表し;「細胞ウェルのシグナル」は、細胞を含むが試験化合物およびEGFは含まないウェルから検出された蛍光を表し;「EGFウェルのシグナル」は、細胞およびEGFを含むが試験化合物は含まないウェルから検出された蛍光を表す。
【0238】
続いて、IC50値(EGFR活性を50%阻害するのに必要な濃度)を、XL−Fit2.0ソフトウェアを使用して算出した。
結果は、化合物1〜170すべてがEGFR活性を阻害したことを示している。該化合物のIC50値は0.001μM〜10μMに及んだ。
【0239】
その他の実施形態
本明細書に開示された特徴はすべて任意の組み合わせに組み合わせることが可能である。本明細書に開示された特徴はそれぞれ、同一、等価であるかまたは類似の目的を提供する代替の特徴に置き換えることができる。したがって、別途明白な記載のないかぎり、開示された各特徴は、総括的な一連の等価または類似の特徴のうちの一例にすぎない。
【0240】
上記の説明から、当業者は本発明の本質的特質を容易に確認することが可能であり、かつ本発明の思想および範囲から逸脱することなく様々な使用法および条件に本発明を適応させるために本発明の様々な変更形態および改変形態をなすことができる。例えば、本発明の化合物と構造上類似した化合物を作製して本発明を実行するために使用することができる。したがって、他の実施形態もまた特許請求の範囲内にある。
【0241】
本願は、2008年6月30日に出願された米国特許出願第12/164,610号の優先権を主張する。前記出願の内容は参照により全体が本願に組込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式:
【化1】

の化合物であって、上記式中、
、R、およびRはそれぞれ独立に、H、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、アミノカルボニル、またはアミノスルホニルであり;
およびRのうちの一方は
【化2】

であり、上記式中、nは1、2、3、4、または5であり;R、R、およびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリールであるか、またはRおよびRが、結合している窒素原子と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成し;RおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、もしくはアルキニルであるか;またはRおよびRが、結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成し;かつ、RおよびRのうちの他方は、H、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、アミノカルボニル、またはアミノスルホニルであり;
XはO、S、またはNRであって、Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、もしくはアミノスルホニルであり;
Yはフェニルであって、任意選択でハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルで置換されているか、もしくは任意選択で別の3〜8員環と融合しているか、またはYはフェニルで置換されたアルキルであって、該フェニルは任意選択でハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルで置換されているか、もしくは任意選択で別の3〜8員環と融合しており;
ZはNまたはC−CNである、化合物。
【請求項2】
およびRのうちの一方が
【化3】

であって、上記式中、nは1であり、R、RおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
およびRのうちの一方が
【化4】

であって、上記式中、nは1または2であり;Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;かつ、RおよびRは、結合している窒素原子と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成することを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
およびRは、結合している窒素原子と一緒になって、下式:
【化5】

の二環式の環を形成し、上記式中、m、m、mおよびmはそれぞれ独立に0、1、2、または3であり;AはNまたはCRであり;BはNRまたはCRR’であって、RおよびR’はそれぞれ独立に、H、アルキルまたはハロであり;かつ、R、Rii、Riii、Riv、R、Rvi、RviiおよびRviiiはそれぞれ独立に、H、アルキルまたはハロである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
およびRのうちの一方が
【化6】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
およびRのうちの一方が
【化7】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;かつRおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
およびRのうちの一方が
【化8】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;かつ、RおよびRは、結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、または芳香環を形成することを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
ZはNであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Yは
【化9】

であることを特徴とする、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
XはO、NHまたはN−CHであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Yは
【化10】

であることを特徴とする、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Yは
【化11】

であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Yは
【化12】

であることを特徴とする、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
XはO、NHまたはN−CHであり、かつZはNであることを特徴とする、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
およびRのうちの一方が
【化13】

であって、上記式中、nは1であり、R、RおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであることを特徴とする、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
およびRのうちの一方が
【化14】

であって、上記式中、nは1または2であり;Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;かつ、RおよびRは、結合している窒素原子と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、もしくは芳香環を形成することを特徴とする、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
およびRは、結合している窒素原子と一緒になって、下式:
【化15】

の二環式の環を形成し、上記式中、m、m、mおよびmはそれぞれ独立に0、1、2、または3であり;AはNまたはCRであり;BはNRまたはCRR’であって、RおよびR’はそれぞれ独立に、H、アルキルまたはハロであり;かつ、R、Rii、Riii、Riv、R、Rvi、RviiおよびRviiiはそれぞれ独立に、H、アルキルまたはハロである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
およびRのうちの一方が
【化16】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであることを特徴とする、請求項14に記載の化合物。
【請求項19】
およびRのうちの一方が
【化17】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;かつRおよびRはそれぞれ独立に、H、アルキル、アルケニルもしくはアルキニルであることを特徴とする、請求項14に記載の化合物。
【請求項20】
およびRのうちの一方が
【化18】

であって、上記式中、RはH、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;かつ、RおよびRは、結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含有している3〜12員の飽和環、不飽和環、または芳香環を形成することを特徴とする、請求項14に記載の化合物。
【請求項21】
化合物は化合物1〜170である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
請求項1に記載の化合物と、該化合物の薬学的に許容可能な担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項23】
がんを治療する方法であって、有効な量の請求項1に記載の化合物を、投与を必要とする対象者に投与することからなる方法。
【請求項24】
がんは、肺がん、頭頸部がん、結腸直腸がん、または膵臓がんである、請求項23に記載の方法。

【公表番号】特表2011−526913(P2011−526913A)
【公表日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516797(P2011−516797)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/049182
【国際公開番号】WO2010/002845
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(506361683)ハッチソン メディファーマ エンタープライジズ リミテッド (7)
【Fターム(参考)】