説明

コレステロール吸収阻害活性をもつジフェニルアゼチジノン誘導体

2−アゼチジノン誘導体およびそれらを含有する医薬組成物。本発明の化合物は高脂血症状態、アテローム硬化症、アルツハイマー病およびコレステロール関連腫瘍の処置に有用である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、2−アゼチジノン誘導体、またはその医薬的に許容できる塩類、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグに関する。これらの2−アゼチジノン類はコレステロール吸収阻害活性をもち、したがって高脂血症状態に関連する疾病状態の処置に有用である。したがって、それらはヒトなどの温血動物の処置方法に有用である。本発明は、それらの2−アゼチジノン誘導体の製造方法、それらを含有する医薬組成物、およびヒトなどの温血動物においてコレステロール吸収を阻害するための医薬の製造におけるそれらの使用にも関する。本発明のさらなる観点は、異脂肪血症状態の処置における本発明の化合物の使用に関する。
【0002】
アテローム硬化性冠動脈疾患は西洋における死亡および罹患の主因であり、かつヘルスケア財源に対する重大な負担である。高濃度の総コレステロールおよび低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールを伴う高脂血症状態が心血管アテローム硬化性疾患の主要なリスク因子であることは周知である(たとえば、“Coronary Heart Disease: Reducing the Risk; a Worldwide View”,Assman G.,Carmena R. Cullen P. et al;Circulation 1999,100,1930−1938、および“Diabetes and Cardiovascular Disease: A Statement for Healthcare Professionals from the American Heart Association”,Grundy S, Benjamin I.,Burke G.,et al;Circulation,1999,100,1134−46)。
【0003】
血漿コレステロール濃度は、コレステロール代謝の内因性および外因性経路の総合バランスに依存する。内因性経路においては、コレステロールは肝臓および肝臓外組織により合成され、リポタンパク質として循環に進入するか、胆汁中へ分泌される。外因性経路においては、食事源および胆汁源からのコレステロールが腸で吸収され、キロミクロンの成分として循環に進入する。いずれの経路が変化しても、コレステロールの血漿濃度に影響を及ぼすであろう。
【0004】
しかし、コレステロールが腸から吸収される正確な機序は明らかでない。当初の仮説は、コレステロールが非特異的拡散により腸を横切るというものであった。しかし、より最近の研究は、腸コレステロール吸収に関与する特異的なトランスポーターがあることを示唆している(たとえば、“New molecular targets for cholesterol−lowering therapy”,Izzat,N.N.,Deshazer,M.E. and Loose−Mitchell D.S. JPET 293:315−320,2000を参照)。
【0005】
総コレステロールおよび(LDL)コレステロールの減少と冠動脈疾患の症例の減少との明らかな関連が樹立され、幾つかのクラスの医薬を用いて血清コレステロールが管理されている。血漿コレステロールを調節するためのこれらの主要な選択肢には、下記のものが含まれる:(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、たとえばスタチン類、たとえばシンバスタチン(simvastatin)およびフルバスタチン(fluvastatin)などの薬剤により、コレステロールの合成を遮断すること、これは、LDL受容体のアップレギュレーションにより血漿からのコレステロール除去をも促進するであろう;(ii)胆汁酸の排出を増大させ、コレステロールからの胆汁酸の合成を増大させる特定の薬剤および、樹脂、例えばコレスチラミンおよびコレスチポール、のような胆汁酸結合剤のような薬剤により、胆汁酸の再吸収を遮断すること;ならびに(iii)選択的コレステロール吸収阻害薬によりコレステロールの腸への取込みを遮断する。高密度リポタンパク質(HDL)増加薬、たとえばフィブラート類およびニコチン酸類似体も用いられている。
【0006】
現在の広範な療法薬を用いても、著しい割合の高コレステロール血症集団が目標コレステロールレベルに到達できないか、あるいは薬物相互作用または薬物安全性のため目標レベルに到達するのに必要な長期使用が妨げられている。したがって、より有効でより良好に耐容される他の薬剤の開発が依然として求められている。
【0007】
そのようなコレステロール吸収阻害活性をもつ化合物は記載されている。たとえば、WO93/02048、WO94/17038、WO95/08532、WO95/26334、WO95/35277、WO96/16037、WO96/19450、WO97/16455、WO02/50027、WO02/50060、WO02/50068、WO02/50090、WO02/66464、WO04/000803、WO04/000804、WO04/000805、WO04/01993、WO04/010948、WO04/043456、WO04/043457、WO04/081002、WO05/000353、WO05/021495、WO05/021497、WO05/033100、WO05/044256、WO05/044248、WO05/062824、WO05/061451、WO05/061452、US5756470、US5767115、US20040180860、US20040180861、US20050267049およびUS RE37721に記載される化合物を参照されたい。
【0008】
本発明は、特定の2−アゼチジノン誘導体が驚くべきことにコレステロール吸収を阻害するという発見に基づく。そのような特性は高脂血症状態に関連する疾病状態の処置に有用であると期待される。本発明の化合物は前記出願のいずれにも開示されておらず、本発明者らは驚くべきことに本発明の化合物がヒトなどの温血動物にインビボ投与するのに特に適したものとなる有益かつ有効な代謝および毒性プロフィールをもつことを見いだした。特に本発明のある化合物は低い吸収度をもち、一方ではコレステロール吸収を阻害するそれらの効力を維持する。
【0009】
したがって、式(I)で表される化合物:
【0010】
【化1】

【0011】
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される:
式中:
は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;
およびRは、独立して水素、分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;その際、C1−6アルキルは1個以上のヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ,(C−CSi、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリールまたはアリールC1−6アルキルS(O)(aは0〜2である)で置換されていてもよく;その際、アリール基はいずれもハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはシアノから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、アルキル、ハロ、C1−6アルコキシまたはC1−6アルキルS−であり;
は、メチルまたはアリールであり;
は、水素、C1−6アルキルまたはアリールC1−6アルキルであり;
その際、RとRは2〜7個の炭素原子を含む環を形成していてもよく、RとRは3〜6個の炭素原子を含む環を形成していてもよく;
nは、0または1である。
【0012】
本発明の1つの観点においては、式(I2)で表される化合物:
【0013】
【化2】

【0014】
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される:
式中:
は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;
およびRは、独立して水素、分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ、(C−CSi、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリールまたはアリールC1−6アルキルS(O)(aは0〜2である)であり;その際、アリール基はいずれもハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはシアノから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、アルキル、ハロ、C1−6アルコキシまたはC1−6アルキルS−であり;
は、メチルまたはアリールであり;
は、水素、C1−6アルキルまたはアリールC1−6アルキルであり;
その際、RとRは2〜7個の炭素原子を含む環を形成していてもよく、RとRは3〜6個の炭素原子を含む環を形成していてもよく;
nは、0または1である。
その際、可変基は前記に式(I)で定めたとおりである。式(I)についてさらに述べることは、後記の方法スキームは別として、式(I2)にも適用される。
【0015】
本発明の1つの観点によれば、Rは水素である。本発明の1つの観点によれば、RおよびRは、水素または分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;その際、C1−6アルキルは1個以上のヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよい。本発明の1つの観点によれば、Rはハロである。本発明の1つの観点によれば、Rはフッ素である。本発明の1つの観点によれば、Rは水素である。本発明の1つの観点によれば、Rは水素であり;RおよびRは、水素または分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;その際、C1−6アルキルは1個以上のヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;RおよびRはハロである。
【0016】
本発明の1つの観点によれば、本発明の化合物は下記の化合物のうちのいずれかから選択される:
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−バリン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−リシン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシルグリシン;および
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン。
【0017】
本明細書において用語“アルキル”には直鎖および分枝鎖両方のアルキル基が含まれるが、個々のアルキル基、たとえば“プロピル”という表現は直鎖型のみに特定される。たとえば“C1−6アルキル”および“C1−4アルキル”にはプロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。しかし、個々のアルキル基、たとえば“プロピル”という表現は直鎖型のみに特定され、個々の分枝鎖アルキル基、たとえば’イソプロピル’という表現は分枝鎖型のみに特定される。同様な取決めを他の基にも適用する;たとえば“フェニルC1−6アルキル”には、ベンジル、1−フェニルエチルおよび2−フェニルエチルが含まれる。用語“ハロ”はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを表わす。
【0018】
“1以上の”基から任意の置換基を選択する場合、この定義には特定した基のうちの1つから選択される置換基、または特定した基のうちの2以上から選択される置換基がすべて含まれることを理解すべきである。
【0019】
“C3−6シクロアルキル”は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを表わす。
本発明の化合物または本明細書中に開示する他の化合物の医薬的に許容できる適切な塩は、たとえば十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、たとえば無機酸または有機酸、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、酢酸またはマレイン酸との酸付加塩である。さらに、十分に酸性である本発明の化合物の医薬的に許容できる適切な塩は、アルカリ金属塩、たとえばナトリウム塩もしくはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、たとえばカルシウムもしくはマグネシウム塩、アンモニウム塩、または生理的に許容できるカチオンを生じる有機塩基との塩、たとえばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンもしくはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
【0020】
式(I)で表される化合物または本明細書に開示する他の化合物は、ヒトまたは動物の体内で分解して式(I)で表される化合物を生成するプロドラッグの形で投与することができる。プロドラッグの例には、式(I)で表される化合物のインビボ加水分解性エステルおよびインビボ加水分解性アミドが含まれる。
【0021】
カルボキシまたはヒドロキシ基を含む式(I)で表される化合物または本明細書に開示する他の化合物のインビボ加水分解性エステルは、たとえばヒトまたは動物の体内で加水分解されて親酸または親アルコールを生成する、医薬的に許容できるエステルである。カルボキシに適切な医薬的に許容できるエステルには、C1−6アルコキシメチルエステル、たとえばメトキシメチル、C1−6アルカノイルオキシメチルエステル、たとえばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、たとえば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、たとえば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;およびC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、たとえば1−メトキシカルボニルオキシエチルが含まれ、本発明の化合物のいずれのカルボキシ基においても形成できる。
【0022】
ヒドロキシ基を含む式(I)で表される化合物または本明細書に開示する他の化合物のインビボ加水分解性エステルには、そのエステルのインビボ加水分解のエステル分解の結果として親ヒドロキシ基を生成する無機エステル、たとえばリン酸エステルおよびα−アシルオキシアルキルエーテルおよび関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例には、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシが含まれる。ヒドロキシのためのインビボ加水分解性エステル形成基の選択肢には、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル、ならびに置換されたベンゾイルおよびフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルを生成)、ジアルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生成)、ジアルキルアミノアセチルならびにカルボキシアセチルが含まれる。ベンゾイル上の置換基の例には、環窒素原子からメチレン基を介してベンゾイル環の3−または4−位に結合したモルホリノおよびピペラジノが含まれる。
【0023】
カルボキシ基を含む式(I)で表される化合物または本明細書に開示する他の化合物のインビボ加水分解性アミドは、たとえばN−C1−6アルキルまたはN,N−ジ−C1−6アルキルアミド、たとえばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N,N−ジメチル、N−エチル−N−メチルまたはN,N−ジエチルアミドである。
【0024】
式(I)で表されるいくつかの化合物はキラル中心および/または幾何異性中心をもつ場合があり(E−およびZ−異性体)、本発明はコレステロール吸収阻害活性をもつそのような光学異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体をすべて含むことを理解すべきである。
【0025】
本発明は、コレステロール吸収阻害活性をもつ式(I)で表される化合物の互変異性形のいずれかまたはすべてに関する。
式(I)で表されるある化合物は溶媒和した形および溶媒和していない形、たとえば水和形で存在しうることも理解すべきである。本発明はコレステロール吸収阻害活性をもつそのような溶媒和形をすべて含むことを理解すべきである。
【0026】
本発明の好ましい観点は、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩に関するものである。
本発明の他の観点は、下記の工程(可変基は、別途特定しない限り式(I)で定めたとおりである)を含む、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの製造方法:
本発明の他の観点は、下記の工程(可変基は、別途特定しない限り式(I)で定めたとおりである)を含む、式(I2)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの製造方法:
工程1)式(II)で表される化合物:
【0027】
【化3】

【0028】
を式(III)で表される化合物:
【0029】
【化4】

【0030】
(式中、Lは置換可能な基である)と反応させる;
工程2)式(IV)で表される酸:
【0031】
【化5】

【0032】
またはその活性誘導体を式(V)で表されるアミン:
【0033】
【化6】

【0034】
と反応させる;
工程3)式(VI)で表される酸:
【0035】
【化7】

【0036】
またはその活性誘導体を式(VII)で表されるアミン:
【0037】
【化8】

【0038】
と反応させる;
工程4)式(VIII)で表される化合物:
【0039】
【化9】

【0040】
を還元する;
工程5)式(IX)で表される化合物:
【0041】
【化10】

【0042】
を式(X)の化合物:
【0043】
【化11】

【0044】
(式中、Lは置換可能な基である)と反応させる;
工程6)式(XI)で表される化合物:
【0045】
【化12】

【0046】
(式中、Lは置換可能な基である)を式(XII)で表される化合物:
【0047】
【化13】

【0048】
と反応させる;
工程7)式(XIII)で表される化合物:
【0049】
【化14】

【0050】
(式中、C(O)OR基はエステル基である)を脱エステル化する;
次いで、必要なまたは望ましい場合には:
i)式(I)で表される化合物を他の式(I)で表される化合物に変換する;
ii)いずれかの保護基を除去する;
iii)医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを形成する;または
iv)2以上の鏡像異性体を分離する。
【0051】
Lは置換可能な基であり、Lに適切な基は、たとえばハロゲノまたはスルホニルオキシ基、たとえばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
【0052】
C(O)ORはエステル基であり、C(O)ORに適切な意味はメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルである。
本発明に用いる出発物質は、EP 0 792 264B1、WO05062824およびWO05061452に記載される経路の改変により製造できる。あるいはそれらは下記の反応により製造できる。
【0053】
方法1)式(II)で表されるアルコール類と式(III)で表される化合物を、塩基、たとえば無機塩基、たとえば炭酸ナトリウム、または有機塩基、たとえばヒューニッヒ塩基(Hunigs base)の存在下で、適切な溶媒、たとえばアセトニトリル、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランの存在下に、0℃から還流までの範囲、好ましくは還流温度またはその付近の温度で反応させることができる。
【0054】
本発明の他の観点は、下記の工程(可変基は、別途特定しない限り式(I)で定めたとおりである)を含む、式(I2)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの製造方法:
工程1)式(II2)で表される化合物:
【0055】
【化15】

【0056】
を式(III)で表される化合物:
【0057】
【化16】

【0058】
(式中、Lは置換可能な基である)と反応させる;
工程2)式(IV2)で表される酸:
【0059】
【化17】

【0060】
またはその活性誘導体を式(V)で表されるアミン:
【0061】
【化18】

【0062】
と反応させる;
工程3)式(VI2)で表される酸:
【0063】
【化19】

【0064】
またはその活性誘導体を式(VII)で表されるアミン:
【0065】
【化20】

【0066】
と反応させる;
工程4)式(VIII2)で表される化合物:
【0067】
【化21】

【0068】
を還元する;
工程5)式(IX2)で表される化合物:
【0069】
【化22】

【0070】
を式(X)で表される化合物:
【0071】
【化23】

【0072】
(式中、Lは置換可能な基である)と反応させる;
工程6)式(XI2)で表される化合物:
【0073】
【化24】

【0074】
(式中、Lは置換可能な基である)を式(XII)で表される化合物:
【0075】
【化25】

【0076】
と反応させる;
工程7)式(XIII2)で表される化合物:
【0077】
【化26】

【0078】
(式中、C(O)OR基はエステル基である)を脱エステル化する;
次いで、必要なまたは望ましい場合には:
i)式(I2)で表される化合物を式(I2)で表される他の化合物に変換する;
ii)いずれかの保護基を除去する;
iii)医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを形成する;または
iv)2以上の鏡像異性体を分離する。
【0079】
Lは置換可能な基であり、Lに適切な基は、たとえばハロゲノまたはスルホニルオキシ基、たとえばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシまたはトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
【0080】
C(O)ORはエステル基であり、C(O)ORに適切な意味はメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルである。
本発明に用いる出発物質は、EP 0 792 264B1、WO05062824およびWOに記載される経路の改変により製造できる。あるいはそれらは下記の反応により製造できる。
【0081】
工程1)式(II)または(II2)で表されるアルコール類と式(III)で表される化合物を、塩基、たとえば無機塩基、たとえば炭酸ナトリウム、または有機塩基、たとえばヒューニッヒ塩基の存在下で、適切な溶媒、たとえばアセトニトリル、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランの存在下に、0℃から還流までの範囲、好ましくは還流温度またはその付近の温度で反応させることができる。
【0082】
工程2)および工程3):酸とアミンを適切な結合剤の存在下で互いにカップリングさせることができる。当技術分野で既知の標準的なペプチドカップリング試薬、たとえばカルボニルジイミダゾールおよびジシクロヘキシル−カルボジイミドを適切なカップリング試薬として、場合により触媒、たとえばジメチルアミノピリジンまたは4−ピロリジノピリジンの存在下で、場合により塩基、たとえばトリエチルアミン、ピリジン、または2,6−ジ−アルキル−ピリジン、たとえば2,6−ルチジンもしくは2,6−ジ−t−ブチルピリジンの存在下に使用できる。適切な溶媒には、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ベンゼン、テトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドが含まれる。このカップリング反応は、−40〜40℃の温度で好都合に実施できる。
【0083】
適切な活性酸誘導体には、酸ハロゲン化物、たとえば酸塩化物、および活性エステル、たとえばペンタフルオロフェニルエステルが含まれる。これらのタイプの化合物とアミンの反応は当技術分野で周知であり、たとえばそれらを前記のような塩基の存在下に、および前記のような適切な溶媒中で反応させることができる。この反応は、−40〜40℃の温度で好都合に実施できる。
【0084】
式(IV)または(IV2)および(VI)または(VI2)で表される酸は、式(II)または(II2)で表される化合物から、それらと場合により保護された適切な側鎖を工程1)の条件で反応させることにより製造できる。式(V)および(VII)で表されるアミンは市販化合物であるか、あるいはそれらは文献中に既知であるか、あるいはそれらは当技術分野で既知の標準法により製造できる。
【0085】
工程4):式(VIII)または(VIII2)で表される化合物の還元は、水素化試薬、たとえば水素化ホウ素ナトリウムを用いて、溶媒、たとえばメタノール中において、−20〜40℃の温度で実施できる。
【0086】
式(VIII)または(VIII2)で表される化合物は、工程1、工程2または工程3の条件、ならびにEP 0 792 264B1、WO05062824およびWO05061452の記載の適切な改変を用いて製造できる。
【0087】
工程5)および工程6):これらの化合物を、塩基、たとえば無機塩基、たとえば炭酸ナトリウム、または有機塩基、たとえばヒューニッヒ塩基の存在下で、適切な溶媒、たとえばアセトニトリル、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランの存在下に、0℃から還流までの範囲、好ましくは還流温度またはその付近の温度で、一緒に反応させることができる。
【0088】
式(IX)または(IX2)および(XI)または(XI2)で表される化合物は、EP 0 792 264B1、WO05062824およびWO05061452の記載の適切な改変により製造できる。式(X)および(XII)の化合物は市販化合物であるか、あるいはそれらは文献中に既知であるか、あるいはそれらは当技術分野で既知の標準法により製造できる。
【0089】
工程7):式(XIII)または(XIII2)で表されるエステルは、たとえば後記の標準条件下で脱保護できる。たとえばメチルまたはエチルエステルは、メタノール中の水酸化ナトリウムにより室温で脱保護できる。
【0090】
式(XIII)または(XIII2)で表される化合物は、式(I)または(I2)で表される化合物の製造について本明細書に記載したいずれかの工程の改変により製造できる。
【0091】
本明細書に述べるある反応において、化合物中のいずれかの感受性基を保護することが必要な/望ましい場合があることも認識されるであろう。保護が必要なまたは望ましい場合の例、および保護のための適した方法は、当業者に既知である。一般的な保護基は標準法に従って使用できる(説明については、T.W.Green,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,1999を参照されたい)。すなわち、反応体がアミノ、カルボキシまたはヒドロキシなどの基を含む場合、本明細書中に述べるある反応においてその基を保護することが望ましいであろう。
【0092】
アミノまたはアルキルアミノ基に適切な保護基は、たとえばアシル基、たとえばアルカノイル基、たとえばアセチル、アルコキシカルボニル基、たとえばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルもしくはt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、たとえばベンジルオキシカルボニル、またはアロイル基、たとえばベンゾイルである。前記保護基に対する脱保護条件は、選択する保護基に応じて必然的に異なる。すなわち、たとえばアシル基、たとえばアルカノイルもしくはアルコキシカルボニル基、またはアロイル基は、たとえば適切な塩基、たとえばアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムで加水分解することにより除去できる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基などのアシル基は、適切な酸、たとえば塩酸、硫酸もしくはリン酸またはトリフルオロ酢酸で処理することにより除去でき、アリールメトキシカルボニル基、たとえばベンジルオキシカルボニル基は、たとえば炭素上のパラジウムなどの触媒での水素化により、またはルイス酸、たとえばホウ素トリス(トリフルオロアセテート)で処理することにより除去できる。第一級アミノ基に適切な他の保護基はたとえばフタロイル基であり、これはアルキルアミン、たとえばジメチルアミノプロピルアミンで、またはヒドラジンで処理することにより除去できる。
【0093】
ヒドロキシ基に適切な保護基は、たとえばアシル基、たとえばアルカノイル基、たとえばアセチル、アロイル基、たとえばベンゾイル、またはアリールメチル基、たとえばベンジルである。前記保護基に対する脱保護条件は、選択する保護基に応じて必然的に異なるであろう。たとえばアシル基、たとえばアルカノイル、またはアロイル基は、たとえば適切な塩基、すなわち、たとえばアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムで加水分解することにより除去できる。あるいは、アリールメチル基、たとえばベンジル基は、たとえば炭素上のパラジウムなどの触媒で水素化することにより除去できる。
【0094】
カルボキシ基に適切な保護基は、たとえばエステル化基、たとえばメチルまたはエチル基であり、これらは塩基、たとえば水酸化ナトリウムで加水分解することにより除去でき、あるいはたとえばt−ブチル基であり、これはたとえば酸、たとえば有機酸、たとえばトリフルオロ酢酸で処理することにより除去でき、あるいはたとえばベンジル基であり、これはたとえば炭素上のパラジウムなどの触媒で水素化することにより除去できる。
【0095】
保護基は合成のいずれかの段階で、化学技術分野で周知の常法により除去できる。
前記のように、本発明において定める化合物はコレステロール吸収阻害活性をもつ。これらの特性は下記の生物学的試験法を用いて評価することができる。
【0096】
コレステロール吸収阻害薬のインビボ試験(A)
C57BL/6雌マウスを通常の固形飼料で飼育し、個別のケージに収容して糞を採集した。マウスを3時間絶食させ、次いでビヒクルまたは化合物を胃管投与(gavaged)した。30分後、マウスに放射性標識コレステロールを胃管投与した。この14C−コレステロール胃管投与の6時間後、血液試料を尾から採取し、血漿を調製してコレステロール吸収量を測定した。14C−コレステロール胃管投与の24時間後、マウスを放血させ、分析のために血漿を調製した。糞を24時間採集して吸収効率を評価した。
【0097】
コレステロール吸収阻害薬のインビボ試験(B)
C57BL/6雌マウスを通常の固形飼料で飼育し、個別のケージに収容して糞を採集した。マウスを3時間絶食させ、次いでビヒクルまたは化合物を胃管投与した。1〜10時間後、マウスに放射性標識コレステロールを胃管投与した。この14C−コレステロール胃管投与の6時間後、血液試料を尾から採取し、血漿を調製してコレステロール吸収量を測定した。14C−コレステロール胃管投与の24時間後、マウスを放血させ、血漿の放射活性を分析した。糞を同様に24時間採集して、吸収効率を評価した。
【0098】
参考文献
1.E.A. Kirk,G.L. Moe,M.T. Caldwell,J.A. Lernmark,D.L. Wilson,R.C. LeBoeuf. Hyper− and hypo−responsiveness to dietary fat and cholesterol among inbred mice: searching for level and variability genes. J. Lipid Res. 1995 36:1522−1532;
2.C.P. Carter,P.N. Howles,D.Y. Hui. Genetic variation in cholesterol absorption efficiency among inbred strains of mice. J. Nutr. 1997 127:1344−1348;
3.C.D. Jolley,J.M. Dietschy,S.D. Turley. Genetic differences in cholesterol absorption in 129/Sv and C57BL/6 mice: effect on cholesterol responsiveness. Am. J. Physiol. 1999 276:G1117−G1124。
【0099】
0.2μmol/kgの実施例6の投与により、14C−コレステロール吸収が90%阻害された(方法A)。
本発明のさらなる観点によれば、前記に定めた式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0100】
本発明組成物は、経口投与に適切な剤形、たとえば錠剤またはカプセル剤、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または注入を含む)に適切な剤形、たとえば無菌の液剤、懸濁液剤もしくは乳剤、局所投与に適切な剤形、たとえば軟膏剤もしくはクリーム剤、または直腸投与に適切な剤形、たとえば坐剤であってよい。
【0101】
一般に、前記の組成物は常法により通常の賦形剤を用いて製造できる。
式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、普通は温血動物に約0.02〜100mg/kg、好ましくは0.02〜50mg/kgの範囲内の単位量で投与され、これが普通は治療効果のある量を与えるであろう。単位投与剤形、たとえば錠剤またはカプセル剤は、通常はたとえば1〜250mgの有効成分を含有するであろう。好ましくは、1〜50mg/kg、特に0.1〜10mg/kgの範囲の一日の投与量を用いる。他の観点においては、0.01〜20mg/kgの範囲の一日の投与量を用いる。本発明の1つの観点において、式(I)で表される化合物の一日の投与量は100mg以下である。しかしながら一日の投与量は、処置されるホスト、特定の投与経路、および処置する疾患の重症度に応じて必然的に異なるであろう。したがって、最適投与量はいずれか特定の患者を処置する専門家が決定することができる。
【0102】
本発明のさらなる観点によれば、ヒトなどの温血動物の予防処置法または治療処置法に使用するための、前記に定めた式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。
【0103】
本発明者は、本発明に定める化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが有効なコレステロール吸収阻害薬であり、したがって高脂血症状態に関連する疾病状態の処置に有用であることを見いだした。
【0104】
したがって本発明のこの観点によれば、医薬として使用するための、前記に定めた式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。
【0105】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール吸収阻害作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、前記に定めた式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0106】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール吸収阻害作用を発生させる際の、前記に定めた式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0107】
本明細書中でコレステロール吸収阻害作用またはコレステロール低下作用の発生と述べた場合、適切にはこれはヒトなどの温血動物における高脂血症状態の処置に関する。さらにそれは、ヒトなどの温血動物における異脂肪血症状態および障害、たとえば高脂血症、高トリグリセリド血症、高ベータリポタンパク血症(高LDL)、高プレベータリポタンパク血症(高VLDL)、高キロミクロン血症、低リポタンパク血症、高コレステロール血症、高リポタンパク血症および低アルファリポタンパク血症(低HDL)の処置に関する。さらにそれは、ヒトなどの温血動物における多様な臨床状態、たとえばアテローム硬化症、動脈硬化症、不整脈、高血栓状態、血管機能障害、内皮機能不全、心不全、冠動脈性心疾患、心血管疾患、心筋梗塞、狭心症、末梢血管疾患;心血管組織、たとえば心臓、弁、脈管系、動脈および静脈の炎症;動脈瘤、狭窄、再狭窄、血管斑、血管脂肪条痕、白血病、単球および/またはマクロファージ浸潤、内膜肥厚、内側菲薄化、感染性および外科的外傷、ならびに血管血栓症、卒中および一過性虚血性発作の処置に関する。それはまた、ヒトなどの温血動物におけるアテローム硬化症、冠動脈性心疾患、心筋梗塞、狭心症、末梢血管疾患、卒中および一過性虚血性発作の処置に関する。
【0108】
このコレステロール吸収阻害作用またはコレステロール低下作用の発生は、アテローム硬化性病変を治療および/または予防する方法、プラーク破裂を予防する方法、ならびに病変退行を促進する方法にも関する。さらにこれは、アテローム硬化性病変における単球−マクロファージ蓄積を阻害する方法、アテローム硬化性病変におけるマトリックスメタロプロテイナーゼの発現を阻害する方法、アテローム硬化性病変における不安定化を阻害する方法、アテローム硬化性プラーク破裂を予防する方法、ならびに不安定狭心症を処置する方法に関する。
【0109】
コレステロール吸収阻害作用またはコレステロール低下作用の発生は、シトステロール血症を処置する方法にも関する。
式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、アルツハイマー病の治療または予防にも有用な可能性がある(たとえばWO02/096415を参照)。したがって本発明の他の観点によれば、アルツハイマー病の治療または予防に使用するための、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。
【0110】
式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、コレステロール関連腫瘍の治療または予防にも有用な可能性がある。したがって本発明のさらなる観点によれば、コレステロール関連腫瘍の治療または予防に使用するための、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。
【0111】
式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、血管炎症の治療または予防にも有用な可能性がある(たとえばWO03/026644を参照)。したがって本発明のさらなる観点によれば、血管炎症の治療または予防に使用するための、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。
【0112】
本発明のこの観点のさらなる形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール吸収阻害作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0113】
前記に定めたコレステロール吸収阻害活性を唯一の療法として適用することができ、あるいは本発明の化合物のほかに1種類以上の他の物質および/または処置を伴ってもよい。そのような併用処置は、処置の各成分の同時、逐次または個別の投与により達成できる。本発明のこの観点によれば、前記に定めた式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、ならびに他の前記に定めたコレステロール吸収阻害物質、および他の抗脂血症薬を含む、高脂血症の併用処置のための医薬製剤が提供される。
【0114】
本発明の他の観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、コレステロール生合成阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグと共に投与することができる。適切なコレステロール生合成阻害薬には、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、スクアレン合成阻害薬およびスクアレンエポキシダーゼ阻害薬が含まれる。適切なスクアレン合成阻害薬は、たとえばスクアレスタチン1(squalestatin 1)、TAK 475およびWO2005012284に記載される化合物である。適切なスクアレンエポキシダーゼ阻害薬はNB−598である。
【0115】
本発明のこの観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグと共に投与することができる。適切なHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、当技術分野で周知のスタチン類である。具体的なスタチン類は、フルバスタチン(fluvastatin)、ロバスタチン(lovastatin)、プラバスタチン(pravastatin)、シンバスタチン(simvastatin)、アトルバスタチン(atorvastatin)、セリバスタチン(cerivastatin)、ベルバスタチン(bervastatin)、ダルバスタチン(dalvastatin)、メバスタチン(mevastatin)およびロスバスタチン(rosuvastatin)、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグである。さらに具体的なスタチン類は、ピタバスタチン(pitavastatin)またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグである。特定のスタチン類は、アトルバスタチンまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグである。より特定のスタチン類は、アトルバスタチンカルシウム塩である。さらなる特定のスタチン類は、ロスバスタチンまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグである。好ましい特定のスタチン類は、ロスバスタチンカルシウム塩である。
【0116】
したがって本発明の他の形態においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの組合わせが提供される。
【0117】
したがって本発明の他の形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、有効量のHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグとの同時、逐次または個別投与により、該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0118】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0119】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを含む、キットが提供される。
【0120】
本発明のさらなる観点によれば、下記のものを含むキットが提供される:
a)第1単位投与剤形の、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;
b)第2単位投与剤形の、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;および
c)第1および第2剤形を収容するための収容部材。
【0121】
本発明のさらなる観点によれば、下記のものを含むキットが提供される:
a)第1単位投与剤形の、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤー;
b)第2単位投与剤形の、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;ならびに
c)第1および第2剤形を収容するための収容部材。
【0122】
本発明の他の形態によれば、コレステロール低下作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0123】
本発明のさらなる観点によれば、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、有効量のHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)の同時、逐次または個別投与により、その療法処置が必要なヒトなどの温血動物に投与することを含む、併用処置が提供される。
【0124】
本発明の追加的なさらなる形態によれば、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害薬と同時、逐次または個別に投与することを含む、併用処置が提供される。
【0125】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、回腸胆汁酸(IBAT)阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグと共に投与することができる。本発明の化合物と組み合わせて使用するための、IBAT阻害活性をもつ適切な化合物は記載されている。たとえば、WO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO94/24087、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/07749,WO98/38182、WO98/40375、WO98/56757、WO99/32478、WO99/35135、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/20392、WO00/20393、WO00/20410、WO00/20437、WO00/35889、WO01/34570、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727、WO00/38728、WO00/38729、WO00/47568、WO00/61568、WO01/66533、WO01/68096、WO01/68637、WO02/08211、WO02/50051、WO03/018024、WO03/040127、WO03/043992、WO03/061604、WO04/020421、WO04/076430、DE19825804、JP10/072371、US5070103、EP 251 315、EP 417 725、EP 489 423、EP 549 967、EP 573 848、EP 624 593、EP 624 594、EP 624 595、EP 864 582、EP 869 121およびEP 1 070 703、WO03/020710、WO03/022825、WO03/022830、WO03/022286、WO03/091232、WO03/106482、ならびにEP 597 107に記載される化合物を参照されたい;これらの特許出願の内容を参照により本明細書に援用する。特に、これらの特許出願の列挙した例を参照により本明細書に援用する。殊に、これらの特許出願のクレーム1を参照により本明細書に援用する。
【0126】
本発明の化合物と組み合わせて使用するためのIBAT阻害薬の他の適切なクラスは、ベンゾチエピン類、1,2−ベンゾチアゼピン類、1,4−ベンゾチアゼピン類および1,5−ベンゾチアゼピン類である。更に適切なクラスのIBAT阻害薬は、1,2,5−ベンゾチアジアゼピン類である。
【0127】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための、IBAT阻害活性をもつ特に適切な化合物の1つは、(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イル ベータ−D−グルコピラノシドウロン酸である(EP 864 582)。
【0128】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための、IBAT阻害活性をもつさらに適切な化合物は、S−8921(EP 597 107)およびBARI−1741である。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための、さらに適切なIBAT阻害薬は、下記の化合物である:
【0129】
【化27】

【0130】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、WO02/50051の例1〜120のいずれか、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグから選択され、例1〜120の化合物を参照により本明細書に援用する。WO02/50051のクレーム1〜15も参照により本明細書に援用する。WO02/50051から選択される、本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、下記のいずれかから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0131】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、WO03/020710の例1〜44のいずれか、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグから選択され、例1〜44の化合物を参照により本明細書に援用する。WO03/020710のクレーム1〜10も参照により本明細書に援用する。WO03/020710から選択される、本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、下記のいずれかから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(ヒドロキシカルバモイル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−a−{N’−[2−(N’−ピリミジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−a−{N’−[2−(N’−ピリジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−a−{N’−[2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−メトキシエチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(2−アミノエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(ピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;または
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−(2−N,N−ジメチルアミノスルファモイルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0132】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、WO03/022825の例1〜7のいずれか一つ、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグから選択され、例1〜7の化合物を参照により本明細書に援用する。WO03/022825のクレーム1〜8も参照により本明細書に援用する。WO03/022825から選択される、本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、下記のいずれかから選択される:
1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(S)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(R)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−trans−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン アンモニア塩;
1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−5−(S)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン ジエチルアミン塩;および
1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−5−(R)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン ジエチルアミン塩;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0133】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、WO03/022830の例1〜4のいずれか一つ、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグから選択され、例1〜4の化合物を参照により本明細書に援用する。WO03/022830のクレーム1〜8も参照により本明細書に援用する。WO03/022830から選択される、本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、下記のいずれかから選択される:
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン アンモニア塩;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[α−(カルボキシ)−2−フルオロベンジル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;および
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[1−(カルボキシ)−1−(チエン−2−イル)メチル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0134】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、WO03/022286の例1〜39のいずれか一つ、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグから選択され、例1〜39の化合物を参照により本明細書に援用する。WO03/022286のクレーム1〜10も参照により本明細書に援用する。WO03/022286から選択される、本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、下記のいずれか一つから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオ−エチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−カルボキシ−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0135】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、WO03/091232の例1〜7のいずれか一つ、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグから選択され、例1〜7の化合物を参照により本明細書に援用する。WO03/091232のクレーム1〜10も参照により本明細書に援用する。WO03/091232から選択される、本発明の化合物と組み合わせて使用するための特定のIBAT阻害薬は、下記のいずれか一つから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロプ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N−{2−(S)−[N−(カルバモイルメチル)カルバモイル]ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N−[2−(3,4,5−トリヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(R)−3−(S)−4−(S)−5−(R)−3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロピラン−2−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0136】
本発明の化合物と組み合わせて使用するための、IBAT阻害性をもつさらに適切な化合物は、WO03/106482に開示されている。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための、前記の構造をもつ適切なIBAT阻害薬は、下記のいずれか一つから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルスルフィニルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メトキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルチオプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;または
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
【0137】
本発明の化合物と組み合わせて使用するためのさらに適切なIBAT阻害薬は、WO04/076430に開示されているものである。
本発明の特定の観点において、IBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、IBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩である。
【0138】
したがって本発明の他の形態においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの組合わせが提供される。
【0139】
したがって本発明の他の形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、有効量のIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグとの同時、逐次または個別投与により、該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0140】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0141】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを含む、キットが提供される。
【0142】
本発明のさらなる観点によれば、下記のものを含むキットが提供される:
a)第1単位投与剤形の、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;
b)第2単位投与剤形の、IBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;および
c)第1および第2剤形を収容するための収容部材。
【0143】
本発明のさらなる観点によれば、下記のものを含むキットが提供される:
a)第1単位投与剤形の、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤー;
b)第2単位投与剤形の、IBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;ならびに
c)第1および第2剤形を収容するための収容部材。
【0144】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0145】
本発明のさらなる観点によれば、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、有効量のIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)の同時、逐次または個別投与により、その療法処置が必要なヒトなどの温血動物に投与することを含む、併用処置が提供される。
【0146】
本発明のさらなる観点によれば、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、有効量のIBAT阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)の同時、逐次または個別投与により、その療法処置が必要なヒトなどの温血動物に投与することを含む、併用処置が提供される。
【0147】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、それらの溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)調節薬と共に投与することができる。PPAR調節薬には、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグが含まれる。適切なPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、当技術分野で周知である。これらには、下記に記載される化合物が含まれる:WO01/12187,WO01/12612,WO99/62870,WO99/62872,WO99/62871,WO98/57941,WO01/40170,WO04/000790,WO04/000295,WO04/000294,WO03/051822,WO03/051821,WO02/096863,WO04/056748,WO03/051826,WO02/085844,WO01/40172,J Med Chem,1996,39,665,Expert Opinion on Therapeutic Patents,10(5),623−634(特に、634頁に挙げられた特許出願に記載された化合物)、およびJ Med Chem,2000,43,527;これらをすべて参照により本明細書に援用する。特に、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストは下記のものを表わす:ムラグリタザル(muraglitazar)(BMS298585)、リボグリタゾン(rivoglitazone)(CS−011)、ネトグリタゾン(netoglitazone)(MCC−555)、バラグリタゾン(balaglitazone)(DRF−2593、NN−2344)、クロフィブラート(clofibrate)(Atromid−S(登録商標))、フェノフィブラート(fenofibrate)、ベザフィブラート(bezafibrate)(Oralipin(登録商標))、ゲムフィブロジル(gemfibrozil)(Lopid(登録商標))、シプロフィブラート(ciprofibrate)(Ciprol(登録商標))、ピオグリタゾン(pioglitazone)(Actos(登録商標))、ロシグリタゾン(rosiglitazone)(Avandia(登録商標))、AVE−0847、AVE−8134、CLX−0921、DRF−10945、DRF−4832、E−3030、K−111、KRP−101、LBM−642(オキセグリタザル(oxeglitazar))、LY−518674、LY−674、ナベグリタザル(naveglitazar)(LY−818)、LY−929、641597、GW−590735、GW−677954、GW−501516、メタグリダサン(metaglidasan)(MBX−102)、MBX−2044、ONO−5129、PLX−204、R−483(BM131258)、R−119702、T−131(AMG−131)、TAK−559またはTAK−654。特に、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストは、テサグリタザル(tesaglitazar)((S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニル−オキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸)およびその医薬的に許容できる塩類を表わす。
【0148】
たとえば、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストは、(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸(テサグリタザル)およびその医薬的に許容できる塩類を表わす。
【0149】
したがって本発明の他の形態においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、ならびにPPARアルファおよび/またはガンマアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの組合わせが提供される。
【0150】
したがって本発明の他の形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、有効量のPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグとの同時、逐次または個別投与により、該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0151】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、ならびにPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0152】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、ならびにPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを含む、キットが提供される。
【0153】
本発明のさらなる観点によれば、下記のものを含むキットが提供される:
a)第1単位投与剤形の、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;
b)第2単位投与剤形の、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;および
c)第1および第2剤形を収容するための収容部材。
【0154】
本発明のさらなる観点によれば、下記のものを含むキットが提供される:
a)第1単位投与剤形の、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤー;
b)第2単位投与剤形の、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ;ならびに
c)第1および第2剤形を収容するための収容部材。
【0155】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、ならびにPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0156】
本発明のさらなる観点によれば、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、有効量のPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)の同時、逐次または個別投与により、その療法処置が必要なヒトなどの温血動物に投与することを含む、併用処置が提供される。
【0157】
本発明の他の観点においては、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、受容体HM74A(ニコチン酸受容体)に対するアゴニストの同時、逐次または個別投与によりに投与することを含む、併用処置が提供される。HM74A受容体アゴニストはニコチン酸誘導体であってもよい。本明細書中で用いる“ニコチン酸誘導体”は、ピリジン−3−カルボキシレート構造またはピラジン−2−カルボキシレート構造を含む化合物を意味する。ニコチン酸誘導体の例には、ニコチン酸、ニセリトロール(niceritrol)、ニコフラノース(nicofuranose)、NIASPAN(登録商標)およびアシピモックス(acipimox)が含まれる。
【0158】
HM74A受容体アゴニストは、WO−2005016867およびWO−2005016870に記載されるアントラニル酸誘導体であってもよい。
他のニコチン酸受容体アゴニストは、たとえばWO2005011677、WO2004032928およびWO2004033431に記載される化合物である。
【0159】
したがって本発明の他の形態においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびHM74A受容体アゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの組合わせが提供される。
【0160】
したがって本発明の他の形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、有効量のHM74A受容体アゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグとの同時、逐次または個別投与により、該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0161】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびHM74A受容体アゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0162】
本発明の他の観点においては、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、コレステロール逆輸送仲介物質、すなわちペプチド(アポA−1模倣ペプチド)または低分子のコレステロール逆輸送仲介物質、たとえばCirc. 2002;105:290、Circ. 2004.109:3215、Curr. Opinion in Lipidology2004,15:645またはWO2004094471に記載されるものの同時、逐次または個別投与により投与することを含む、併用処置が提供される。
【0163】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、たとえば下記の抗肥満症化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグと共に投与することができる:膵リパーゼ阻害薬、たとえばオルリスタット(orlistat)(EP 129,748)または食欲(満足感)制御物質、たとえばシブトラミン(sibutramine)(GB2,184,122およびUS4,929,629)、カンナビノイド1(CB1)アンタゴニストもしくはインバースアゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、たとえばリモナバント(rimonabant)(EP656354)、およびWO01/70700に記載のもの、あるいはメラニン凝集ホルモン(MCH)アンタゴニストまたはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、たとえばWO04/004726に記載のもの。
【0164】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびニコチン酸誘導体またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0165】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、胆汁酸捕捉薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグと共に投与することができる。適切な胆汁酸捕捉薬には、コレスチラミン(cholestyramine)、コレスチポール(cholestipol)および塩酸コセベラム(cosevelam hydrochloride)が含まれる。
【0166】
したがって本発明の他の形態においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および胆汁酸捕捉薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの組合わせが提供される。
【0167】
したがって本発明の他の形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、有効量の胆汁酸捕捉薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグとの同時、逐次または個別投与により、該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0168】
本発明のさらなる観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および胆汁酸捕捉薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0169】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、および胆汁酸捕捉薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0170】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、たとえばJTT−705、トルセトラピブ(torcetrapib)(CP−529414)、Bay194789、およびWO05033082またはWO00/38725、7頁22行〜10頁17行に参照および記載されるもの(これらを参照により本明細書に援用する)と共に投与することができる。
【0171】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、アシル補酵素A:コレステロールO−アシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害薬またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、たとえばパクチミベ(pactimibe)(CS−505)、エフルシミベ(eflucimibe)(F−12511)およびSMP−797、アバシミベ(avasimibe)またはK604と共に投与することができる。
【0172】
本発明のさらに他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩もしくは溶媒和物もしくは該塩の溶媒和物を、核内受容体、ファルネソイドX受容体(FXR)の調節薬、たとえばGW−4064およびINT−747またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグと共に投与することができる。
【0173】
本発明の他の観点においては、式Iの化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、フィトステロール化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、たとえばスタノール類と共に投与することができる。フィトステロール類似体の例はFM−VP4である。
【0174】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、メタボリックシンドロームまたは2型糖尿病およびその関連合併症のための他の療法と共に投与することができる;これらにはビグアニド薬、たとえばメトホルミン(metformin)、フェンホルミン(phenformin)およびブホルミン(buformin)、インスリン(合成インスリン類似体アミリン(amylin))および経口抗高血糖症薬(これらは食事グルコース調節薬とアルファ−グルコシダーゼ阻害薬に分けられる)が含まれる。アルファ−グルコシダーゼ阻害薬の例は、アカルボース(acarbose)またはボグリボース(voglibose)またはミグリトール(miglitol)である。食事グルコース調節薬の例は、レパグリニド(repaglinide)またはナテグリニド(nateglinide)である。
【0175】
本発明の他の観点においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、もしくは該塩の溶媒和物を、スルホニル尿素、たとえばグリメピリド(glimepiride)、グリベンクラミド(glibenclamide)(グリブリド(glyburide))、グリクラジド(gliclazide)、グリピジド(glipizide)、グリキドン(gliquidone)、クロルプロパミド(chloropropamide)、トルブタミド(tolbutamide)、アセトヘキサミド(acetohexamide)、グリコピラミド(glycopyramide)、カルブタミド(carbutamide)、グリボヌリド(glibonuride)、グリソキセピド(glisoxepid)、グリブチアゾール(glybuthiazole)、グリブゾール(glibuzole)、グリヘキサミド(glyhexamide)、グリミジン(glymidine)、グリピナミド(glypinamide)、フェンブタミド(phenbutamide)、トルシラミド(tolcylamide)およびトラザミド(tolazamide)と共に投与することができる。好ましくは、スルホニル尿素はグリメピリドまたはグリベンクラミド(グリブリド)である。より好ましくは、スルホニル尿素はグリメピリドである。したがって本発明は、本発明の化合物をこのパラグラフに記載した1、2またはそれ以上の既存の療法薬と併せて投与することを含む。2型糖尿病およびその関連合併症の処置のための他の既存の療法薬の投与量は、当技術分野で既知であって、規制組織、たとえばFDAにより使用のために承認されたものであり、FDAが発行したオレンジブック(OrangeBook)中にある。あるいは、組合わせにより生じる有益性の結果として、より少ない投与量で使用できる。
【0176】
本発明のさらに他の観点によれば、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)を、グループXから選択される1以上の下記の薬剤またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ(場合により医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に)の同時、逐次または個別投与により、その療法処置が必要なヒトなどの温血動物に投与することを含む、併用処置が提供される:
・抗高血圧症化合物(たとえばアルチアジド(althiazide)、ベンズチアジド(benzthiazide)、カプトプリル(captopril)、カルベジロール(carvedilol)、クロロチアジドナトリウム、塩酸クロニジン(clonidine hydrochloride)、シクロチアジド(cyclothiazide)、塩酸デラプリル(delapril hydrochloride)、塩酸ジレバロール(dilevalol hydrochloride)、メシル酸ドキサゾシン(doxazosin mesylate)、ホシノプリルナトリウム(fosinopril sodium)、塩酸グアンファシン(guanfacine hydrochloride)、メチイドーパ(methyidopa)、コハク酸メトプロロール(metoprolol succinate)、塩酸モエキシプリル(moexipril hydrochloride)、マレイン酸モナテピル(monatepil maleate)、塩酸ペランセリン(pelanserin hydrochloride)、塩酸フェノキシベンゼミン(phenoxybenzemine hydrochloride)、塩酸プラゾシン(prazosin hydrochloride)、プリミドロール(primidolol)、塩酸キナプリル(quinapril hydrochloride)、キナプリラート(quinaprilat)、ラミプリル(ramipril)、塩酸テラゾシン(terazosin hydrochloride)、カンデサルタン(candesartan)、カンデサルタンシレキセチル(candesartan cilexetil)、テルミサルタン(telmisartan)、ベシル酸アムロジピン(amlodipine besylate)、メシル酸アムロジピンおよび塩酸ベバントロール(bevantolol hydrochloride));
・アンギオテンシン変換酵素阻害薬(たとえばアラセプリル(alacepril)、アラトリオプリル(alatriopril)、アルチオプリルカルシウム(altiopril calcium)、アンコベニン(ancovenin)、ベナゼプリル(benazepril)、塩酸ベナゼプリル、ベナゼプリラート(benazeprilat)、ベンゾイルカプトプリル(benzoylcaptopril)、カプトプリル(captopril)、カプトプリル−システイン、カプトプリル−グルタチオン、セラナプリル(ceranapril)、セラノプリル(ceranopril)、セロナプリル(ceronapril)、シラザプリル(cilazapril)、シラザプリラート(cilazaprilat)、デラプリル(delapril)、デラプリル−ジ酸(delapril−diacid)、エナラプリル(enalapril)、エナラプリラート(enalaprilat)、エナプリル(enapril)、エピカプトプリル(epicaptopril)、ホロキシミチン(foroxymithine)、ホスフェノプリル(fosfenopril)、ホセノプリル(fosenopril)、ホセノプリルナトリウム、ホシノプリル(fosinopril)、ホシノプリルナトリウム、ホシノプリラート(fosinoprilat)、ホシノプリル酸(fosinoprilic acid)、グリコプリル(glycopril)、ヘモルフィン−4(hemorphin−4)、イドラプリル(idrapril)、イミダプリル(imidapril)、インドラプリル(indolapril)、インドラプリラート(indolaprilat)、リベンザプリル(libenzapril)、リシノプリル(lisinopril)、リシウミンA(lyciuminA)、リシウミンB(lyciuminB)、ミキサンプリル(mixanpril)、モエキシプリル(moexipril)、モエキシプリラート(moexiprilat)、モベルチプリル(moveltipril)、ムラセインA(muracein A)、ムラセインB(muraceinB)、ムラセインC(muraceinC)、ペントプリル(pentopril)、ペリンドプリル(perindopril)、ペリンドプリラート(perindoprilat)、ピバロプリル(pivalopril)、ピボプリル(pivopril)、キナプリル(quinapril)、塩酸キナプリル、キナプリラート(quinaprilat)、ラミプリル(ramipril)、ラミプリラート(ramiprilat)、スピラプリル(spirapril)、塩酸スピラプリル、スピラプリラート(spiraprilat)、スピロプリル(spiropril)、塩酸スピロプリル、テモカプリル(temocapril)、塩酸テモカプリル、テプロチド(teprotide)、トランドラプリル(trandolapril)、トランドラプリラート(trandolaprilat)、ウチバプリル(utibapril)、ザビシプリル(zabicipril)、ザビシプリラート(zabiciprilat)、ゾフェノプリル(zofenopril)およびゾフェノプリラート(zofenoprilat));
・アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト(たとえばカンデサルタン(candesartan)、カンデサルタンシレキセチル(candesartan cilexetil)、ロサルタン(losartan)、バルサルタン(valsartan)、イルベサルタン(irbesartan)、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(telmisartan)およびエプロサルタン(eprosartan));
・アドレナリン遮断薬(たとえばトシル酸ブレチリウム(bretylium tosylate)、メシル酸ジヒドロエルゴタミン(dihydroergotamine mesylate)、メシル酸フェントラミン(phentolamine mesylate)、酒石酸ソリペルチン(solypertine tartrate)、塩酸ゾレルチン(zolertine hydrochloride)、カルベジロール(carvedilol)または塩酸ラベタロール(labetalol hydrochloride));アルファアドレナリン遮断薬(たとえば塩酸フェンスピリド(fenspiride hydrochloride)、塩酸ラベタロール、プロロキサン(proroxan)および塩酸アルフゾシン(alfuzosin hydrochloride));ベータアドレナリン遮断薬(たとえばアセブトロール(acebutolol)、塩酸アセブトロール、塩酸アルプレノロール(alprenolol hydrochloride)、アテノロール(atenolol)、塩酸ブノロール(bunolol hydrochloride)、塩酸カルテオロール(carteolol hydrochloride)、塩酸セリプロロール(celiprolol hydrochloride)、塩酸セタモロール(cetamolol hydrochloride)、塩酸シクロプロロール(cicloprolol hydrochloride)、塩酸デクスプロプラノロール(dexpropranolol hydrochloride)、塩酸ジアセトロール(diacetolol hydrochloride)、塩酸ジレバロール(dilevalol hydrochloride)、塩酸エスモロール(esmolol hydrochloride)、塩酸エキサプロロール(exaprolol hydrochloride)、硫酸フレストロール(flestolol sulfate)、塩酸ラベタロール(labetalol hydrochloride)、塩酸レボベタキソロール(levobetaxolol hydrochloride)、塩酸レボブノロール(levobunolol hydrochloride)、塩酸メタロール(metalol hydrochloride)、メトプロロール(metoprolol)、酒石酸メトプロロール、ナドロール(nadolol)、硫酸パマトロール、硫酸ペンブトロール(penbutolol sulfate)、プラクトロール(practolol)、塩酸プロプラノロール(propranolol hydrochloride)、塩酸ソタロール(sotalol hydrochloride)、チモロール(timolol)、マレイン酸チモロール、塩酸チプレノロール(tiprenolol hydrochloride)、トラモロール(tolamolol)、ビソプロロール(bisoprolol)、フマル酸ビソプロロールおよびネビボロール(nebivolol));または混合アルファ/ベータアドレナリン遮断薬;
・アドレナリン刺激薬(たとえばクロロチアジド(chlorothiazide)およびメチルドーパ(methyldopa)の組合わせ製剤、メチイドーパヒドロクロロチアジド(methyidopa hydrochlorothiazide)およびメチルドーパ、塩酸クロニジン(clonidine hydrochloride)、クロニジンの組合わせ製剤、クロルタリドン(chlorthalidone)および塩酸クロニジンおよび塩酸グアンファシン(guanfacine hydrochloride)の組合わせ製剤);
・チャンネル遮断薬、たとえばカルシウムチャンネル遮断薬(たとえばマレイン酸クレンチアゼム(clentiazem maleate)、ベシル酸アムロジピン(amlodipine besylate)、イスラジピン(isradipine)、ニモジピン(nimodipine)、フェロジピン(felodipine)、ニルバジピン(nilvadipine)、ニフェジピン(nifedipine)、塩酸テルジピン(teludipine hydrochloride)、塩酸ジルチアゼム(diltiazem hydrochloride)、ベルフォスジル(belfosdil)、塩酸ベラパミル(verapamil hydrochloride)またはホステジル(fostedil));
・利尿薬(たとえばヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide)およびスピロノラクトン(spironolactone)の組合わせ製剤、ならびにヒドロクロロチアジドおよびトリアムテレン(triamterene)の組合わせ製剤);
・抗狭心症薬(たとえばベシル酸アムロジピン(amlodipine besylate)、マレイン酸アムロジピン、塩酸ベタキソロール(betaxolol hydrochloride)、塩酸ベバントロール(bevantolol hydrochloride)、塩酸ブトプロジン(butoprozine hydrochloride)、カルベジロール(carvedilol)、マレイン酸シネパゼット(cinepazet maleate)、コハク酸メトプロロール(metoprolol succinate)、モルシドミン(molsidomine)、マレイン酸モナテピル(monatepil maleate)、プリミドロール(primidolol)、塩酸ラノラジン(ranolazine hydrochoride)、トシフェン(tosifen)または塩酸ベラパミル(verapamil hydrochloride));
・血管拡張薬、たとえば冠血管拡張薬(たとえばホステジル(fostedil)、塩酸アザクロルジン(azaclorzine hydrochloride)、塩酸クロモナル(chromonar hydrochloride)、クロニトレート(clonitrate)、塩酸ジルチアゼム(diltiazem hydrochloride)、ジピリダモール(dipyridamole)、ドロペニラミン(droprenilamine)、四硝酸エリトリチル(erythrityl tetranitrate)、二硝酸イソソルビド(isosorbide dinitrate)、一硝酸イソソルビド、リドフラジン(lidoflazine)、塩酸ミオフラジン(mioflazine hydrochloride)、ミキシジン(mixidine)、モルシドミン(molsidomine)、ニコランジル(nicorandil)、ニフェジピン(nifedipine)、ニソルジピン(nisoldipine)、ニトログリセリン、塩酸オクスプレノロール(oxprenolol hydrochloride)、ペントリニトロール(pentrinitrol)、マレイン酸ペルヘキシリン(perhexiline maleate)、プレニラミン(prenylamine)、硝酸プロパチル(propatyl nitrate)、塩酸テロジリン(terodiline hydrochloride)、トラモロール(tolamolol)およびベラパミル(verapamil));
・抗凝固薬(アルガトロバン(argatroban)、ビバリルジン(bivalirudin)、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium)、デシルジン(desirudin)、ジクマロール(dicumarol)、イヤポレートナトリウム(Iyapolate sodium)、メシル酸ナファモスタット(nafamostat mesylate)、フェンプロクモン(phenprocoumon)、チンザパリンナトリウム(tinzaparin sodium)およびワルファリンナトリウム(warfarin sodium)から選択される);
・抗血栓薬(たとえば塩酸アナグレリド(anagrelide hydrochloride)、ビバリルジン(bivalirudin)、シロスタゾール(cilostazol)、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium)、ダナパロイドナトリウム(danaparoid sodium)、塩酸ダゾキシベン(dazoxiben hydrochloride)、硫酸エフェガトラン(efegatran sulfate)、エノキサパリンナトリウム(enoxaparin sodium)、フルレトフェン(fluretofen)、イフェトロバン(ifetroban)、イフェトロバンナトリウム、ラミフィバン(lamifiban)、塩酸ロトラフィバン(lotrafiban hydrochloride)、ナプサガトラン(napsagatran)、酢酸オルボフィバン(orbofiban acetate)、酢酸ロキシフィバン(roxifiban acetate)、シブラフィバン(sibrafiban)、チンザパリンナトリウム(tinzaparin sodium)、トリフェナグレル(trifenagrel)、アブシキシマブ(abciximab)およびゾリモマブアリトクス(zolimomab aritox));
・フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト(たとえば酢酸ロキシフィバン(roxifiban acetate)、フラダフィバン(fradafiban)、オルボフィバン(orbofiban)、塩酸ロトラフィバン(lotrafiban hydrochloride)、チロフィバン(tirofiban)、キセミロフィバン(xemilofiban)、モノクローナル抗体7E3およびシブラフィバン(sibrafiban));
・血小板阻害薬(たとえばシロステゾール(cilostezol)、二硫酸クロピドグレル(clopidogrel bisulfate)、エポプロステノール(epoprostenol)、エポプロステノールナトリウム、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、アスピリン(aspirin)、イブプロフェン(ibuprofen)、ナプロキセン(naproxen)、スリンダク(sulindae)、インドメタシン(indomethacin)、メフェナメート(mefenamate)、ドロキシカム(droxicam)、ジクロフェナク(diclofenac)、スルフィンピリダゾン(sulfinpyrazone)およびピロキシカム(piroxicam)、ジピリダモール(dipyridamole));
・血小板凝集阻害薬(たとえばアカデシン(acadesine)、ベラプロスト(beraprost)、ベラプロストナトリウム、シプロステンカルシウム(ciprostene calcium)、イテジグレル(itezigrel)、リファリジン(lifarizine)、塩酸ロトラフィバン(lotrafiban hydrochloride)、酢酸オルボフィバン(orbofiban acetate)、オキサグレレート(oxagrelate)、フラダフィバン(fradafiban)、オルボフィバン(orbofiban)、チロフィバン(tirofiban)およびキセミロフィバン(xemilofiban));
・血流改善薬(たとえばペントキシフィリン(pentoxifylline));
・リポタンパク質関連凝固阻害薬;
・VIIa因子阻害薬;
・Xa因子阻害薬;
・低分子量ヘパリン類(たとえばエノキサパリン(enoxaparin)、ナルドロパリン(nardroparin)、ダルテパリン(dalteparin)、セルトロパリン(certroparin)、パルナパリン(parnaparin)、レビパリン(reviparin)およびチンザパリン(tinzaparin));
・肝X受容体(LXR)アゴニスト、たとえばGW−3965、ならびにWO00224632、WO00103705、WO02090375およびWO00054759に記載のもの(これら4つの出願のクレーム1および列挙した例を参照により本明細書に援用する);
・ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質阻害薬、たとえばイムプリタピド(implitapide)、CP−346086、JTT−130、BMS−201038、R−103757、ならびにWO05/021486,WO03004020、WO03002533、WO02083658およびWO00242291に記載のもの(これら4つの出願のクレーム1および列挙した例を参照により本明細書に援用する);
・アポA1発現誘導薬、たとえばWO2005032559に記載のもの。
【0177】
したがって本発明の他の形態においては、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびグループXからの化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの組合わせが提供される。
【0178】
したがって本発明の他の形態によれば、その必要があるヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる方法であって、有効量の式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、有効量のグループXからの化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグとの同時、逐次または個別投与により、該動物に投与することを含む方法が提供される。
【0179】
本発明の他の観点によれば、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびグループXからの化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを、医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
【0180】
本発明の他の形態によれば、ヒトなどの温血動物においてコレステロール低下作用を発生させる際に使用するための医薬の製造における、式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ、およびグループXからの化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用が提供される。
【0181】
式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグは、療法用医薬におけるそれらの使用のほかに、新規療法薬の探索の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラットおよびマウスなどの実験動物においてコレステロール吸収阻害薬の作用を評価するためのインビトロおよびインビボ試験系の開発および標準化における薬理学的ツールとしても有用である。
【0182】
前記の他の医薬組成物、方法、手法、使用および医薬製造の形態にも、本明細書に記載する本発明の化合物の別態様および好ましい態様を適用する。
実施例
本発明を以下の限定ではない実施例により説明する。本発明には熟練した化学者に既知の標準法およびこれらの実施例に記載するものと類似の技術を適宜使用できる。実施例において、別途記載しない限り:
(i)エバポレーションは真空中でのロータリーエバポレーションにより実施され、ワークアップ処理は乾燥剤などの残留固体を濾過により除去した後に実施された;
(ii)別途記載しない限り、すべての反応を不活性雰囲気下に、典型的に18〜25℃の周囲温度で、HPLCグレードの溶媒を用いて無水条件下で実施した;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)は、シリカゲル40〜63μm(Merck)により実施された;
(iv)収量は説明のために示したにすぎず、必ずしも達成可能な最大ではない;
(v)式(I)で表される最終生成物の構造を一般に核(一般にプロトン)磁気共鳴(NMR)および質量分析法により確認した;核磁気共鳴化学シフト値は、ジュウテリウム化CDCl(別途記載しない限り)中においてデルタ尺度で測定された(テトラメチルシランから下方のppm);別途記載しない限りプロトンデータを示す;スペクトルをVarian Mercury−300MHz、Varian Unity plus−400MHz、Varian Unity plus−600MHzまたはVarian Inova−500MHz分光計により記録し、別途記載しない限りデータを400MHzで記録した;ピーク多重度を下記に従って示す:s,一重項;d,二重項;dd,二重の二重項;t,三重項;tt,三重の三重項;q,四重項;tq,三重の四重項;m,多重項;br,幅広;ABq,AB四重項;ABd,AB二重項,ABdd,二重のAB二重項;dABq,二重のAB四重項;
質量スペクトルを下記のいずれかの計測器により記録した:LCT、QTOF、ZQ質量分析計、すべてWaters。
【0183】
(Vi)LC−MS:
分離は、Synergi MAX−RP(Phenomenex)C12 3×50mm 4μmを接続したAgilent 1100 Series ModulesまたはWaters 1525ポンプ、勾配溶離、で行った。
【0184】
試料をWaters 2700 Sample Managerにより注入した。
移動相:
5%から95%までのアセトニトリルの一般勾配を適用した。
【0185】
10mM酢酸アンモニウムまたは5mMギ酸アンモニウム/5mMギ酸を含有する緩衝液を用いた。
質量スペクトルは、エレクトロスプレーインターフェースを備えたWaters ZQ2000またはWaters ZMDを用い、プラスおよびマイナスイオン化モードに切り換えて記録された。UVスペクトルはAglent 1100 PDAまたはWaters 2996 DADにより収集し、蒸発光散乱(evaporative light scattering)(ELS)信号はSedere Sedex 55または75により収集された。
【0186】
データの収集および評価はMassLynxソフトウェアを用いて行われた;
厳密な質量データはLCTまたはQTOF MS(Waters)を用い、ロイシンエンケファリン(m/z 556.2771)をロック質量(lock mass)として測定された。別途記載しない限り、示した質量イオンは(MH)である。
【0187】
本文にそれ以上の詳細を明記しない限り、分析用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Prep LC2000(Waters)、Cromasil C、7μm(Akzo Nobel)により、適切な組成のMeCNおよび脱イオン水で調製された10mM酢酸アンモニウムを移動相として実施された;
(vii)中間体は一般には完全には特性解明せず、純度を薄層クロマトグラフィー(TLC)、HPLC、赤外(IR)、MSまたはNMR分析により評価した;
(viii)溶液を乾燥させる場合、硫酸ナトリウムを乾燥剤とした;および
(ix)前記または後記において下記の略号を用いた:−
DCM ジクロロメタン;
DMF N,N−ジメチルホルムアミド;
TBTU o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート;
EtOAc 酢酸エチル;
MeCN アセトニトリル;
TFA トリフルオロ酢酸;
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン;
BSA N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド;および
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオリド;
NMM N−メチルモルホリン;
TEA トリエチルアミン;
DBN 1,5−ジアザビシクロ−[4,3,0]−ノン−5−エン。
【0188】
実施例
実施例1
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(16.7mg,0.018mmol)(方法1)を、酢酸(1ml)に溶解した。水(0.100ml)およびLiCl(50mg,1.18mmol)を添加し、反応混合物を一夜撹拌した。酢酸をトルエンと共エバポレートさせた。残留物を調製用HPLCによりC8カラム、UV 235/285nmで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜60%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。純粋な画分を採集し、一部のMeCNを減圧下で除去した。残留物を凍結乾燥して、表題化合物を得た。H−NMR(500MHz,DMSO−d):0.73−0.92(m,2H),1.05−1.19(m,3H),1.30(b,1H),1.40−1.70(m,7H),2.93(d,2H),2.97(s,3H),3.76(d,2H),4.00(s,2H),4.14(bs,1H),4.31(d,1H),4.52(s,2H),4.71(t,1H),5.10(d,1H),5.74(bs,1H),6.99(d,2H),7.08−7.13(m,2H),7.20(d,2H),7.32−7.41(m,6H),7.60(b,1H),7.94(b,1H),8.26(t,1H).M/z:809(M+1)および807(M−1)。
【0189】
実施例2
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−バリン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(19.4mg,0.027mmol)、およびN−メチルモルホリン(9μl,0.082mmol)のDMF(1ml、乾燥)中における撹拌溶液に、TBTU(12mg,0.037mmol)を添加し、反応混合物を30℃で1時間撹拌した。グリシル−D−バリン塩酸塩(8.0mg,0.038mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。LC−MSは表題化合物のTBDMS−エーテルが形成されたことを示した;M/z:868.68(M−1)。反応混合物を水およびEtOAcで希釈した。反応物をKHSO(2M)で酸性にし、pH約3とした。相を分離し、有機相を濃縮した。残留物を酢酸(1ml)に溶解した。水(100μl)およびLiCl(51.4mg,1.21mmol)を添加し、反応混合物を週末にわたって撹拌した。酢酸をトルエンと共エバポレートさせた。残留物を調製用HPLCによりC8カラム、UV235/285nmで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜80%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。純粋な画分を採集し、大部分のMeCNを減圧下で除去した。残留物を水およびDCMで希釈した。それをKHSO(2M)で酸性にし、pH3とした。相を分離し、有機相を相分離器に通した。有機相を濃縮し、残留物をMeCNおよび水に溶解した。凍結乾燥後、表題化合物を得た。H−NMR(500MHz,DMSO−d):0.84(d,3H),0.86(d,3H),1.99−2.06(m,1H),2.92(d,2H),2.97(s,3H),3.79−3.88(m,2H),4.01(d,2H),4.12−4.17(m,1H),4.29(d,1H),4.53(s,2H),4.71(t,1H),5.10(d,1H),5.65(bs,1H),6.99(d,2H),7.08−7.13(m,2H),7.20(d,2H),7.30−7.40(m,6H),7.58(t,1H),8.02(d,1H),8.24(t,1H),12.65(b,1H).M/z:753.52(M−1)。
【0190】
実施例3
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(19.4mg,0.027mmol)およびN−メチルモルホリン(9μl,0.082mmol)のDMF(1ml,乾燥)中における撹拌溶液に、TBTU(13.0m,0.040mmol)を添加し、反応混合物を30℃で1時間撹拌した。グリシル−3−メチル−D−バリン(7.1mg,0.038mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。LC−MSは表題化合物のTBDMS−エーテルが形成されたことを示した;M/z:881.65(M−1)。反応混合物を水およびEtOAcで希釈した。この溶液をKHSO(2M)で酸性にし、pH3とした。相を分離し、有機相を濃縮した。残留物を酢酸(1ml)に溶解した。水(100μl)およびLiCl(63mg,1.47mmol)を添加し、反応混合物を週末にわたって撹拌した。酢酸をトルエンと共エバポレートさせた。残留物を調製用HPLCによりC8カラム、UV235/285nmで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜60%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。純粋な画分を採集し、大部分のMeCNを減圧下で除去した。残留物を凍結乾燥して表題化合物を得た。H−NMR(500MHz,DMSO−d):0.89(s,9H),2.92(d,2H),2.97(s,8H),3.82(d.2H),3.98−4.07(b,3H),4.31(d,1H),4.53(s,2H),4.72(t,1),5.09(d,1H),6.99(d,2H),7.07−7.13(m,2H),7.20(d,2H),7.32−7.40(m,6H),7.59(b,1H),7.81(b,1H),8.23(t,1H).M/z:769.39(M+1)および767.58(M−1)。
【0191】
実施例4
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−リシン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−リシン(方法2)(21.9,0.022mmol)を、MeCN(1.5ml)に溶解した。四硝酸セリウム(4+)−硝酸(1:2)ジアンモニエート(25.1mg,0.046mmol)および水(50μl)を添加した。反応混合物を45℃で6時間30分間加熱し、週末にわたって室温に放置した。この溶液を調製用HPLCによりC8カラム、UV235/285nmで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中10〜90%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。大部分のMeCNを減圧下で除去し、残留物を凍結乾燥して、表題化合物を黄色固体として得た。H−NMR(500MHz,DMSO−d):1.13−1.66(m,6H),2.64−2.71(m,2H),2.90−2.96(m,2H),2.97(s,3H),3.62−3.80(m,3H),4.00(s,2H),4.34(d,1H),4.53(s,2H),4.72(t,1H),5.09(d,1H),6.99(d,2H),7.07−7.13(m,2H),7.20(d,2H),7.32−7.40(m,6H),7.46(b,1H),8.42(t,1H).M/z:782.58(M−1)および784.42(M+1)。
【0192】
実施例5
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシルグリシン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法8)(19.4mg,0.027mmol)(9.7mg,0.014mmol)を、DCM(1ml,乾燥)に溶解した。メチルグリシルグリシネート塩酸塩(3.1mg,0.017mmol)、続いてN−メチルモルホリン(4μl,0.041mmol)を添加した。TBTU(5.8mg,0.018mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。LC−MSにより表題化合物のメチルエステルおよびTBDMS−エーテルの形成が確認された;M/z:839.58(M−1)。溶媒を減圧下で除去した。残留物をMeCN(1ml)に溶解した。トリエチルアミン(40μl,0.287mmol)、水(10μl)およびLiCl(23.6mg,0.55mmol)を添加し、反応混合物を週末にわたって撹拌した。LC−MSは加水分解が完了して表題化合物のTBDMS−エーテルが得られたことを示した;M/z:827.32(M+1)および825.56(M−1)。溶媒を減圧下で除去した。粗製物質を酢酸(1ml)に溶解し、水(100μl)およびLiCl(27mg,0.64mmol)を添加した。反応混合物を6時間30分間撹拌した。さらにLiCl(30mg,0.71mmol)および水(40μl)を添加し、反応混合物を一夜撹拌した。酢酸をトルエンと共エバポレートさせ、残留物を調製用HPLCによりC8カラムで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜60%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。純粋な画分を採集し、大部分のMeCNを減圧下で除去した。残留物を凍結乾燥して表題化合物を得た。2.91−2.96(m,2H),2.98(s,3H),3.38(d2H),3.74(d,2H),4.01(s,2H),4.33(d,1H),4.55(s,2H),4.72(t,1H),5.10(d,1H),7.01(d,2H),7.11(t,2H),7.21(d,2H),7.32−7.42(m,6H),7.47(b,1H),8.37(t,1H).
M/z:713.33(M+1)および711.45(M−1)。
【0193】
実施例6
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法8)(19.4mg,0.027mmol)(19.0mg,0.020mmol)を、DCM(2ml)に溶解した。メチルグリシネート塩酸塩(4.1mg,0.033mmol)およびN−メチルモルホリン(6μl,0.059mmol)を添加し、反応混合物を5分間撹拌した。TBTU(9.5mg,0.029mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。LC−MSにより表題化合物のメチルエステルおよびTBDMS−エーテルの形成が確認された;M/z:782.55(M−1)。残留物をMeCN(1ml)に懸濁した。トリエチルアミン(27μl,0.19mmol)、水(7μl)およびLiCl(24.8mg,0.58mmol)を添加し、反応混合物を35℃で一夜撹拌した。さらにトリエチルアミン(15μl,0.11mmol)および水(15μl)を添加し、反応混合物を35℃で5時間撹拌した。さらにMeCN(1ml)を添加し、反応混合物を一夜撹拌した。混合物を調製用HPLCによりC8カラム、UV235/285nmで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜85%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。大部分のMeCNを減圧下で除去し、残留物を酸性にしてpH3とし、DCMから抽出した。相を分離し、有機相を相分離器に通した。溶媒を減圧下で除去した。残留物を水およびMeCNに溶解し、凍結乾燥した。LC−MSにより表題化合物のTBDMS−エーテルの形成が確認された;M/z:768.60(M−1)。残留物を酢酸(1ml)に溶解した。水(100μl)およびLiCl(27.6mg,0.65mmol)を添加し、反応混合物を一夜撹拌した。酢酸をトルエンと共エバポレートさせた。残留物を調製用HPLCによりC8カラムで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜75%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。大部分のMeCNを減圧下で除去し、残留物を凍結乾燥して表題化合物を得た。H−NMR(400MHz,DMSO−d)2.93(d,2H),2.98(s,3H),3.47(d,2H),4.01(s,2H),4.32(d,1H),4.50(s,2H),4.728(t,1H),5.10(d,1H),7.00(d,2H),7.11(t,2H),7.21(d,2H),7.32−7.42(m,6H),7.79(b,1H).M/z:654.43(M−1)。
【0194】
出発物質の製造
方法1
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法8)(25.1mg,0.040mmol)を、DMF(1ml,乾燥)に溶解した。N−メチルモルホリン(13μl,121mmol)を添加し、反応混合物を30℃で5分間撹拌した。TBTU(20.1mg,0.063mmol)を添加し、反応混合物を30℃で1時間撹拌した。グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(12.5mg,0.055mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を調製用HPLCによりC8カラムで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中10〜100%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。大部分のMeCNを減圧下で除去した。残留物を水で希釈し、凍結乾燥して表題化合物を得た。M/z:921(M−1)。
【0195】
方法2
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−リシン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法8)(15.1mg,0.021mmol)を、DMF(1ml,乾燥)に溶解した。N−メチルモルホリン(7μl,0.064mmol)を添加し、反応混合物を30℃で5分間撹拌した。TBTU(10.8mg,0.034mmol)を添加し、反応混合物を同一条件で1時間撹拌した。グリシル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−リシン(10.0mg、0.033mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。混合物を調製用HPLCによりC8カラムで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中10〜100%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。純粋な画分を採集し、大部分のMeCNを減圧下で除去した。残留物を凍結乾燥して表題化合物を得た。M/z:996.74(M−1)。
【0196】
方法3
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(19.0mg,0.020mmol)を、DCM(2ml)に溶解した。メチルグリシネート塩酸塩(4.1mg,0.033mmol)およびN−メチルモルホリン(6μl,0.059mmol)を添加し、反応混合物を5分間撹拌した。TBTU(9.5mg,0.029mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。表題化合物のメチルエステルの形成が確認された;M/z:782.55(M−1)。残留物をMeCN(1ml)に懸濁した。トリエチルアミン(27μl,0.19mmol)、水(7μl)およびLiCl(24.8mg,0.66mmol)を添加し、反応混合物を35℃で一夜撹拌した。さらにトリエチルアミン(15μl,0.11mmol)および水(15μl)を添加し、反応混合物を35℃で5時間撹拌した。MeCN(1ml)を添加し、反応混合物を一夜撹拌した。反応混合物を調製用HPLCによりC8カラムで精製した。0.1M NHOAc緩衝液中20〜85%の勾配のMeCNを溶離剤として用いた。大部分のMeCNを減圧下で除去し、残留物をKHSO(2M)で酸性にしてpH3とし、DCMから抽出した。相を分離し、有機相を相分離器に通した。溶媒を減圧下で除去した。残留物を水およびMeCNで希釈し、凍結乾燥して表題化合物を得た。H−NMR(400MHz,DMSO−d)0.00(s,3H),0.14(s,3H),0.95(s,9H),3.03−3.14(m,2H),3.16(s,3H),3.97(d,2H),4.19(d,2H),4.48(d,2H),4.70(s,2H),5.10(t,1H),5.308(d,1H),7.18(2H),7.32(t,2H),7.40(d,2H),7.52−7.59(m,6H),7.76(t,1H),8.52(t,1H).M/z:768.60(M−1)。
【0197】
方法4
グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(2.0g,11.4mmol)およびDIPEA(4.0g,31mmol)を塩化メチレン(25ml)に溶解した。TBTU(4.1g,12.8mmol)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。3−シクロヘキシル−D−アラニン(2.1g,12.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を分液ろうとに移し、次いで水/酢酸溶液(5%酢酸100ml)で抽出した。有機層を分離し、減圧下で蒸発させた。残留物をギ酸(20ml)に溶解し、混合物を40℃で一夜撹拌した。ギ酸を減圧下で除去した。残留物を水(50ml)で洗浄し、次いでアセトン(25ml)中において室温で1時間撹拌した。固体物質を濾別し、アセトン(20ml)で洗浄した。表題化合物が得られた;
H−NMR,300MHz,CD3COOD):0.8−1.9(m,13H),3.9−4.1(m,2H),4.55−4.65(m,1H)。
【0198】
方法5
メチル(4−{(E)−[(4−ヨードフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート
メチル(4−ホルミルフェノキシ)アセテート(8.0g,40mmol)を100mlのトルエンに溶解し、p−ヨードアニリン(9.1g,40mmol)を添加した。混合物をディーン−スターク(Dean−Stark)装置で一夜還流した。反応混合物を減圧下で一部エバポレートさせた。メタノールをこの懸濁液に添加し、混合物を数分間撹拌した。沈殿を濾別し、メタノールで洗浄し、減圧下で一夜乾燥して表題化合物を得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.83(s,3H),4.72(s,2H),6.95(d,2H),7.00(d,2H),7.69(d,2H),7.86(d,2H),8.35(s,1H)。
【0199】
方法6
メチル{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−ヨードフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート
メチル(4−{(E)−[(4−ヨードフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート(7.0g,17.7mmol)を、乾燥した250ml容の三つ口フラスコに不活性雰囲気下で装入し、100mlの乾燥DCMに溶解した。EtN(5.5ml,39.5mmol)および2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド(4.2g,16.4mmol)を添加した。{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}酢酸(5.4g,15.7mmol)を50mlの乾燥DCMに溶解し、前記溶液に7〜8時間かけて徐々に添加した。混合物を一夜撹拌し、50mlのDCMで希釈した。HCl(1M,100ml)を添加し、続いて水相のpHが8〜9になるまでNaHCO(5%)を添加した。有機相を0.3M KHSO、ブラインで、中性pHになるまで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。固体をEtOAc:ヘプタン(4:1)に溶解し、1/4から1/1までの勾配のEtOAc/ヘプタンを溶離剤とする、短いSiOカラムを用いて濾過した。濃縮すると10.65gが得られた。この混合物をC8カラム(500×50mm)で、0.1M酢酸アンモニウム中20〜100%の勾配のMeCNを溶離剤とする調製用HPLCにより精製した。生成物画分を濃縮して7.13gのトランスジアステレオマー混合物を得た;M/z:720.2(M−1)。このジアステレオマー混合物をヘプタン/THF(80/20)を移動相とするChiralpak IAカラム(4.6×250mm)上でのHPLCにより分離した。2番目に溶出するジアステレオマーを採集し、この溶液を濃縮して表題化合物を得た。H−NMR(400MHz,MeOD)δ:−0.13(s,3H),0.02(s,3H),0.85(s,9H),3.00(ddd,2H),3.81(s,3H),4.02(d,1H),4.76(s,2H),4.84−4.90(m,1H),4.94(dd,1H),6.97−7.06(m,4H),7.09(d,2H),7.30−7.40(m,4H),7.61(d,2H)。
【0200】
方法7
メチル{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート
メチル{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−ヨードフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート(500mg,0.69mmol)およびN−プロプ−2−イン−1−イルメタンスルホンアミド(150mg,1.13mmol)を、15mlの水および4mlのMeCN中で混合した。KCO(220mg,1.59mmol)、Pd(PPh(40mg,5mol%)およびCuI(13mg,10モル%)を添加した。この溶液を50℃で2時間、周囲温度で一夜撹拌した。EtOAc(20ml)および2M HCl(1ml)を添加した。混合物を5分間撹拌し、相を分離した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせて2%NaHCO、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮して表題化合物を得た。M/z:725.3(M−1).H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:−0.18(s,3H),−0.04(s,3H),0.77(s,9H),2.85−3.02(m,5H),3.69(s,3H),3.80(dd,1H),4.01(d,2H),4.29(d,1H),4.79(s,2H),4.91(dd,1H),5.11(d,1H),6.95(d,2H),7.09−7.18(m,2H),7.18−7.25(d,2H),7.32−7.42(m,6H)。
【0201】
方法8
{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
メチル{4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)エチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート(530mg,0.73mmol)を、15mlのMeCNに溶解した。水(0.2ml)、EtN(1.0ml,7.2mmol)およびLiCl(630mg,14.9mmol)を添加し、混合物を35℃で一夜撹拌した。混合物を濾過し、濃縮した。残留物をEtOAcと0.3M KHSOの間で抽出した。水相をEtOAcで抽出し、有機相を合わせてブライン(2×)で洗浄し、濃縮した。褐色の残留物を、0.1M酢酸アンモニウム中20〜60%の勾配のMeCNを溶離剤とするC8カラム(150×30mm)上の調製用HPLCにより精製した。表題化合物170mg(33%)をわずかに褐色の固体として得た。M/z:711.2(M−1).H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:−0.18(s,3H),−0.04(s,3H),0.78(s,9H),2.93(ddd,2H),2.98(s,3H),4.01(d,2H),4.29(d,1H),4.67(s,2H),4.88−4.94(m,1H),5.11(d,1H),6.93(d,2H),7.09−7.18(m,2H),7.21(d,2H),7.32−7.42(m,6H),7.58(t,1H),12.97(brs,1H)。
【0202】
方法9
グリシル−3−メチル−D−バリン トリフルオロアセテート
CHCl(50ml)中N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(0.450g,2.569mmol)およびN−メチルモルホリン(1.30g,12.84mmol)の30℃の溶液に、TBTU(0.99g,3.08mmol)を添加した。1.5時間後、D−tert−ロイシン(0.303g,2.31mmol)を添加した。30分後、水(1ml)の添加により反応をクエンチした。混合物を濃縮し、残留物を0.1M NHOAc緩衝液中の0〜40%CHCNを溶離剤として用いて調製用HPLCにより精製した。純粋な画分を採集し、濃縮した。残留物にCHCl(10ml)およびTFA(3ml)を添加した。30分後、対応するアミノ酸への完全変換が得られた。反応混合物を濃縮して目的化合物を得た。H−NMR[(CDSO),400MHz]δ:0.94(s,9H),3.60−3.67(m,2H),4.16(d,1H),7.90−8.00(m,3H),8.47(d,1H)。
【0203】
本発明は特定の態様に限定されないので、これらの例を本発明の範囲内で改変しうることは当業者に認識されるであろう。
吸収
式(I)で表される化合物の吸収をCaco−2細胞モデルにおいて試験した(Gastroenterology 1989,96,736)。
【0204】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物:
【化1】

またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ
[式中:
は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;
およびRは、独立して水素、分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;その際、C1−6アルキルは1個以上のヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ,(C−CSi、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリールまたはアリールC1−6アルキルS(O)(aは0〜2である)で置換されていてもよく;および、その際、アリール基はいずれもハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはシアノから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、アルキル、ハロ、C1−6アルコキシまたはC1−6アルキルS−であり;
は、メチルまたはアリールであり;
は、水素、C1−6アルキルまたはアリールC1−6アルキルであり;
その際、RとRは2〜7個の炭素原子を含む環を形成していてもよく、そしてRとRは3〜6個の炭素原子を含む環を形成していてもよく;
n=0または1である]。
【請求項2】
式(I2)で表される化合物:
【化2】

またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグ
[式中:
は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;
およびRは、独立して水素、分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ、(C−CSi、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリールまたはアリールC1−6アルキルS(O)(aは0〜2である)であり;および、その際、アリール基はいずれもハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはシアノから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、アルキル、ハロ、C1−6アルコキシまたはC1−6アルキルS−であり;
は、メチルまたはアリールであり;
は、水素、C1−6アルキルまたはアリールC1−6アルキルであり;
その際、RとRは2〜7個の炭素原子を含む環を形成していてもよく、そして、その際、RとRは3〜6個の炭素原子を含む環を形成していてもよく;
n=0または1である]。
【請求項3】
は水素である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
およびRは、水素または分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;その際、C1−6アルキルは1個以上のヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよい、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
はハロである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
はフッ素である、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
は水素である、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
は水素であり;
およびRは、水素または分枝鎖もしくは非分枝鎖C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはアリールであり;その際、C1−6アルキルは1個以上のヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;
はハロであり;および
は水素である、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項9】
下記のものから選択される1以上の化合物:
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−バリン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−リシン;
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシルグリシン;および
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロプ−1−イン−1−イル}フェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン。
【請求項10】
高脂血症状態を治療または予防する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物をその必要がある哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項11】
アテローム硬化症を治療または予防する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物をその必要がある哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項12】
アルツハイマー病を治療または予防する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物をその必要がある哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項13】
コレステロール関連腫瘍を治療または予防する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物をその必要がある哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項14】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を医薬的に許容できるアジュバント、希釈剤および/またはキャリヤーとの混合物中に含む医薬製剤。
【請求項15】
式(I)または(I2)で表される化合物とPPARアルファおよび/またはガンマアゴニストの組合わせ。
【請求項16】
式(I)または(I2)で表される化合物とHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬の組合わせ。
【請求項17】
下記の工程(可変基は、別途特定しない限り式(I)で定めたとおりである)を含む、
式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグの製造方法:
工程1)式(II)で表される化合物:
【化3】

を式(III)で表される化合物:
【化4】

(式中、Lは置換可能な基である)と反応させる;
工程2)式(IV)で表される酸:
【化5】

またはその活性誘導体を式(V)で表されるアミン:
【化6】

と反応させる;
工程3)式(VI)で表される酸:
【化7】

またはその活性誘導体を式(VII)で表されるアミン:
【化8】

と反応させる;
工程4)式(VIII)で表される化合物:
【化9】

を還元する;
工程5)式(IX)で表される化合物:
【化10】

を式(X)の化合物:
【化11】

(式中、Lは置換可能な基である)と反応させる;
工程6)式(XI)で表される化合物:
【化12】

(式中、Lは置換可能な基である)を式(XII)で表される化合物:
【化13】

と反応させる;
工程7)式(XIII)で表される化合物:
【化14】

(式中、C(O)OR基はエステル基である)を脱エステル化する;
次いで、必要なまたは望ましい場合には:
i)式(I)で表される化合物を式(I)で表される他の化合物に変換する;
ii)いずれかの保護基を除去する;
iii)医薬的に許容できる塩、溶媒和物、該塩の溶媒和物、もしくはプロドラッグを形成する;または
iv)2以上の鏡像異性体を分離する。

【公表番号】特表2009−538277(P2009−538277A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507628(P2009−507628)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【国際出願番号】PCT/SE2007/000400
【国際公開番号】WO2007/126358
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】