説明

コンデンサおよびそれを用いた複合部品

【課題】特に小型・薄型化に適し、高周波特性に優れたコンデンサおよびそれを用いた複合部品を提供することを目的とするものである。
【解決手段】導電性を有する基板11に一つ以上の貫通孔10を設け、前記貫通孔10の内壁に誘電体層12を設け、この誘電体層12を設けた貫通孔10の内部に電極部13を設け、前記基板11の端部に基板11と接続された一方の接続端子16を設け、前記電極部13の少なくとも片面に他方の接続端子15を設けた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器に用いるコンデンサおよびそれを用いた複合部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化、高性能化に伴い、その電子機器に内蔵される電子部品の小型薄型化・高周波化等の要求が強くなっている。
【0003】
特に、大量の情報を高速処理するデジタル機器の高速化、それに用いる半導体デバイスの高速化、高集積化に伴い、コンデンサ等の受動部品も小型薄型化、高周波化が強く求められている。
【0004】
また、これら電子機器の高周波化に伴う電源信号などの配線を介したノイズの漏洩や浸入を抑制する種々のノイズフィルタとしての要求も強い。
【0005】
これらを解決する一つの手段として、薄膜技術を用いたコンデンサが有効であり、種々の薄膜コンデンサが提案されている。
【0006】
従来の薄膜コンデンサとしては、例えば基板の上に下部電極、誘電体層、上部電極の積層構造からなる薄膜の容量素子を構成することが知られている。
【0007】
さらに、前記薄膜の容量素子は信頼性の観点から絶縁性の保護膜で被覆されており、その保護膜に上部電極の一部と下部電極の一部が露出するように貫通孔を形成し、これらの貫通孔にそれぞれの外部電極を形成し、はんだバンプ等により外部の回路素子と接続する構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
さらに別のコンデンサとして、ノイズ対策部品である三端子コンデンサが有用であり、誘電体のシートを積層した種々のチップ型三端子コンデンサが提案されている。このチップ型三端子コンデンサとしては、誘電体シートの上に入出力端子を接続する電極パターンを印刷した層と、別の誘電体シートの上に接地端子を接続する電極パターンを印刷した層とを複数層積層して焼成した後、入出力端子及び接地端子とを形成することでチップ型三端子コンデンサが得られる(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−347157号公報
【特許文献2】特開平11−214256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の構成の薄膜コンデンサは大容量のコンデンサ素子が必要なときには面積を大きくする必要があることから小型化が困難であり、一方の三端子コンデンサは誘電体セラミックの機械的強度の問題から薄型化が困難である。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、特に小型・薄型化に適し、高周波特性に優れたコンデンサおよびそれを用いた複合部品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明は導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板と接続された一方の接続端子を設け、前記電極部の少なくとも片面に電極部と接続された他方の接続端子を設けた構造とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコンデンサおよびそれを用いた複合部品は、基板の厚み方向にコンデンサ素子を形成し、基板を電極として用いることにより、小型薄型化に適し、高周波特性に優れたコンデンサおよびそれを用いた複合部品を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるコンデンサについて、図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態1におけるコンデンサの断面図であり、図2は別の例のコンデンサの断面図である。また図3はこのコンデンサを作製するときに用いるレジストパターンの一例を示す平面図である。
【0015】
図1において、基板11にはシリコンなどの導電性を有する加工性に優れた所定の厚みを有する基板を用いることによって、生産性、品質に優れたコンデンサを実現することができる。この時、基板11は誘電体を介して対向する電極パターンで形成されるコンデンサ素子の一方の電極としての役割も果たしており、出来る限り低抵抗な材料を用いることが望ましい。例えば、シリコンなどでは三価、あるいは五価の元素をドーピングすることによってn型あるいはp型半導体とすることにより基板11の低抵抗化を実現することができる。このコンデンサに用いるシリコン基板の抵抗値としては10Ωcm以下が望ましい。さらに、シリコン基板は強度の面においても優れており、コンデンサのより低背化を実現することができる。
【0016】
このように、基板11を3価の元素もしくは5価の元素の少なくとも何れか1種類以上を不純物として添加したシリコン基板自身を一つの電極として用いることによって、電極の取り出しと配線の最短化を図ることができることから高周波印加時の等価直列インダクタンス値を低減することが可能となり、高周波信号印加時の損失を低減することが可能となる。
【0017】
また、この基板11(以後、シリコン基板11と呼ぶ)には一つのコンデンサ素子につき、貫通孔10をフォトリソ技術などによって、少なくとも一つ以上形成している。
【0018】
この貫通孔10を複数形成し、それぞれのコンデンサ素子を一つのコンデンサとして利用することもできる。さらに、電極部13どうしを並列に接続させることによってコンデンサの静電容量を大きく設計することも可能である。
【0019】
従って、コンデンサのサイズ、静電容量値によって貫通孔10の大きさと孔数を決めることによってコンデンサの電気特性を設計することができる。さらに、このシリコン基板11の厚みは機械的強度を考慮しながら用途に応じて決めればよい。
【0020】
また、この貫通孔10の開口形状を円または楕円とすることにより、貫通孔10の形成をフォトエッチングあるいはドライエッチングで形成するとき、均一に形成することができる。
【0021】
また、貫通孔10の円の直径、または楕円の短径を貫通孔の深さの2.0〜0.05倍とすることにより、シリコン基板11の加工精度を高く維持することができることから、コンデンサ素子の静電容量を高精度に調整することが可能となる。
【0022】
また、貫通孔10の形状を多角形とすることにより、高密度に貫通孔10を形成することができ、特に六角形とすることにより蜂の巣構造となり、機械的な強度と高密度の観点からより優れた特性を実現することができる。このとき、多角形の対角線の長さを貫通孔10の深さの2.0〜0.05倍とすることにより、コンデンサの静電容量を高精度に調整することが可能となる。
【0023】
次に、前記貫通孔10の内壁とシリコン基板11の上下面には誘電体層12を形成している。この誘電体層12はシリコン基板11を酸素雰囲気中にて熱酸化処理をすることによって容易にSiO2膜からなる誘電体膜12として形成することが可能である。また、この誘電体層12は少なくとも貫通孔10の内壁のみに形成しておくことでコンデンサ素子を形成することができる。
【0024】
このとき、シリコン基板11を酸素雰囲気中にて熱酸化処理をすることによって誘電体層12を形成する場合、シリコン基板11の全表面に酸化膜を形成することができ、SiO2の誘電率もあまり高くないことからシリコン基板11の上下面に誘電体層12を設けた構成としている。このような構成とすることにより誘電体層12を絶縁層として用いることができる。
【0025】
また、この貫通孔10の内壁にはCVD法、スパッタリング法あるいはメッキ法などの薄膜技術によって誘電体層12を形成することも可能である。この誘電体層12には誘電率、温度特性などの観点から選択することができ、特にSiO2、TiO2、Al23、Ta25、Nb25のうち少なくとも一つを用いることが望ましい。また、図1ではシリコン基板11の上下面にも誘電体層12を形成しているが、この誘電体層12は少なくとも貫通孔10の内壁部に形成してあれば良く、絶縁抵抗、浮遊容量などの電気特性との観点から、シリコン基板11の上下面のどこまで誘電体層12を形成するかを決めれば良い。
【0026】
さらに、このシリコン基板11の上下面には誘電体層12に連続して、低誘電率を有する絶縁材による絶縁層を別途形成しても良い。特に、比較的誘電率の高い材料を用いて誘電体層12を形成することにより高周波域で浮遊容量が問題になるような場合において、誘電体層12に連続してシリコン基板11の上下面に低誘電率の絶縁層を設けることにより、浮遊容量を低減することができる。このような構成とすることにより、高周波特性に優れたコンデンサを実現することができる。
【0027】
次に、貫通孔10の内壁に形成した誘電体層12の内部には銅電極などからなる電極部13を形成している。この電極部13と導電性を有するシリコン基板11とが誘電体層12を介して貫通孔10の内壁部において対向した面積を有するコンデンサ素子を形成することができる。このコンデンサ素子の静電容量は貫通孔10の内壁部の面積と誘電体層12の厚みによって決定することができる。
【0028】
また、前記電極部13の両面には接続の信頼性を高めるためにNi、Ptなどを接続端子15として形成し、この接続端子15の上に実装性を高める観点からはんだ電極などを外部電極17として形成している。なお、接続端子15と外部電極17は少なくとも片面に形成することによってコンデンサ素子の電極として機能することができる。また、前記電極部13は誘電体層12の内部に完全に埋め込むように形成することによって電極部13に接続する接続端子15を容易に形成することができ、この接続端子15の上に形成するハンダなどで形成した外部電極17の電気特性および機械的強度を高める構造を実現することができる。
【0029】
また、シリコン基板11の端面にはシリコン基板11と接続した端面電極16を接続端子として薄膜法あるいはメッキ法で形成している。この端面電極16にはシリコン基板11との接着強度とオーミックコンタクト性の観点からCr、Ti、Niを用いることが好ましい。そして、この端面電極16の上にも前記と同様にして外部電極18を形成している。
【0030】
このように、図1に示したコンデンサはそのコンデンサ素子を4個形成したものであり、外部電極18を共通電極とし、それぞれの外部電極17をそれぞれのコンデンサ素子の端子電極とすることにより4個のコンデンサ素子を有するコンデンサを実現することができる。
【0031】
さらに、より大容量のコンデンサ素子としたいときには接続端子15を並列に接続することにより、一つのコンデンサ素子として利用することができる。
【0032】
なお、接続端子15と外部電極17は不可欠なものではなく、コンデンサの構造、特性および生産性の観点から適宜設けることができるものである。
【0033】
さらに、前記電極部13は完全に貫通孔10を埋め込まれている必要はなく、例えば貫通孔10の孔径が大きくなったとき、電極部13を完全に充填して形成した場合、熱膨張の差異によってコンデンサ素子にクラックなどの品質不良などを発生させる場合があり、このときには電極部13の芯部を空洞にすることによって応力を緩和することができる。
【0034】
このように構成したコンデンサはシリコン基板11の上下面に設けた外部電極17とシリコン基板11の端部に形成した外部電極18とで外部の接続部品と実装することができる。特に、シリコン基板11と接続された外部電極18を接地端子とすることが望ましい。このコンデンサを単体として回路基板上に実装する場合、外部電極18とシリコン基板11の下面側に形成した外部電極17とを接続して実装することが可能であり、さらに回路基板上のいずれかの端子あるいは他の電子部品と外部電極17とをワイヤボンディングなどによって接続することも可能である。
【0035】
さらに、このコンデンサは回路基板の内層部に内蔵することによって、その機能を特に発揮することができる。すなわち、多層回路を形成した回路基板のそれぞれの配線層とこのコンデンサの外部電極17、18とを上下方向あるいは横方向に接続することが可能となるので実装密度の高いモジュール部品などを実現することができる。特に、半導体部品の端子ピッチとこのコンデンサの外部電極17の端子ピッチを合致させることによって、半導体部品の直下にこのコンデンサをバイパスコンデンサとして配置することが可能となり、高周波特性に優れたモジュールなどを実現することができる。
【0036】
また、このコンデンサは三端子コンデンサとしても機能を発揮することができる。すなわち、シリコン基板11の上面に形成した外部電極17を入力端子とし、シリコン基板11の下面に形成した外部電極17を出力端子とし、シリコン基板11の端面に形成した外部電極18を接地端子とすることによって三端子コンデンサが得られる。特に、貫通孔10の内壁に誘電体層12を形成し、電極部13を貫通孔10の内部に形成することによって貫通型コンデンサの構造を有することになる。このような貫通型コンデンサは高周波域において優れたノイズ対策部品であり、本実施の形態1における三端子構造を有するコンデンサは高周波回路におけるノイズ対策部品として有用である。
【0037】
また、このような構成のコンデンサを一枚のシリコン基板11の上に並列に配置し、接続端子16を接地端子として共通端子とすることによりコンデンサネットワーク部品あるいはコンデンサアレイ部品とすることができる。このコンデンサネットワーク部品あるいはコンデンサアレイ部品はコネクタなどの所定の端子ピッチを有する入出力回路の接続部において有用なノイズ対策部品とすることができる。
【0038】
また、図2は別の例のコンデンサの断面図であり、このコンデンサの特徴は、複数の貫通孔20を近接させて形成し、それぞれの貫通孔20の内壁に誘電体層22を形成した後、電極部13を形成する。その後、近接して形成した複数の貫通孔20の上に複数の電極部13と並列に接続した一つの接続端子15と外部電極17を形成したコンデンサである。このような構成とすることにより、より大容量で低ESR特性を有するコンデンサを実現することができる。また、端子ピッチの小さな接続端子15を有するコンデンサとすることもできる。それ以外の内容については図1に示したコンデンサと同じ技術を用いて構成することが可能である。
【0039】
次に、このようなコンデンサの作製方法について説明する。
【0040】
例えば、あらかじめPをシリコンに注入してあるシリコンウエハーをシリコン基板11として準備する。そのシリコン基板11の厚みは300μmであり、抵抗値が2Ωcmである。
【0041】
次に、図3に示したレジストパターンを有するレジスト膜19を前記シリコン基板11にフォトリソグラフィ法にて形成した後、前記シリコン基板11をICP−RIE法にてレジスト膜19の形成されていない領域のみをドライエッチングして貫通孔10を形成する。
【0042】
その後、レジスト膜19を除去した後、熱酸化炉にてシリコン基板11の全面を酸化処理し、誘電体層12として厚み100nmのSiO2層をシリコン基板11の表面に形成した。
【0043】
次に、メッキ処理にて貫通孔10の内部に下地層としてNiを形成し、その上にCuからなる電極部13を形成する。この際、少なくとも貫通孔10の内壁に電極部13が形成されていれば良いが、貫通孔10を埋めるように電極部13を形成することが後のフォトリソ工程を考慮すると望ましい。
【0044】
また、貫通孔10の電極部13をメッキ処理にて形成しているが、スパッタ、CVD、蒸着等の薄膜形成技術もしくは導電性樹脂もしくはこれらの何れかの組み合わせによって形成することも可能である。
【0045】
次に、絶縁層14として厚み50nmのSi34膜を形成した後、連続して厚み1μmのSiO2膜をシリコン基板11の両面にCVD法により形成する。この際、絶縁層14はSiO2もしくはSi34等のシリコンの酸化膜、窒化膜の何れか、もしくは絶縁性の樹脂あるいはこれらの組み合わせを用いれば良い。
【0046】
また、絶縁層14の形成方法としてCVDを用いたが、スパッタリング、蒸着法、ゾルゲル法、印刷法等にて形成することも可能である。
【0047】
次に、再度レジスト膜を全面に形成し、電極部13を外部に電気的に引き出す接続端子15を形成する場所をフォトリソ法により開口部として設け、その開口部に表出したSiO2層をHFにより除去し、その後Si34層を燐酸中でボイルすることにより絶縁層14を除去する。
【0048】
次に、スパッタリング法にて密着層としてCrを50nm形成した後、Cuを500〜1000nm形成することによって接続端子15を形成する。
【0049】
次に、所望のダイシング幅でシリコン基板11のダイシングを行い個別のコンデンサに個片化する。ダイシングした後、所望の濃度のHFもしくはHF+NH4F(バッファードフッ酸)にてダイシングしたコンデンサの端面の自然酸化膜を除去した後、スパッタリング法にて下地層としてNi層を形成し、その後Cu層を形成することによって端面電極16を形成する。その後、はんだメッキなどによってはんだ層を外部電極17、外部電極18として形成する。
【0050】
このようにして本実施の形態1のコンデンサを作製することができる。
【0051】
本実施の形態1の構成を有するコンデンサは小型・薄型化に適し、高周波特性に優れたコンデンサを提供することができる。
【0052】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における複合部品について、図面を参照しながら説明する。
【0053】
図4は本発明の実施の形態2における複合部品の例であるRCフィルタの斜視図であり、図5は図4のA−A部における断面図であり、図6は図4のB−B部における断面図である。また、図7は前記RCフィルタの等価回路図である。
【0054】
図4〜図7において、コンデンサ素子を形成している部分は基本的には実施の形態1の図1に示したコンデンサの構造と同様であり、貫通孔10の内壁に形成した誘電体層12を介して電極部13を一方の電極とし、シリコン基板11を他方の電極としてコンデンサ素子を形成している。この詳細な構成についての説明は省略する。特に、実施の形態1と大きく異なっている点は抵抗素子をシリコン基板11の上に誘電体層12を介して形成し、前記コンデンサ素子とを電極パターン31と電極パターン32で接続することによってRCフィルタを構成していることである。
【0055】
このRCフィルタは、図5に示すように端面電極16aを入力側の接続端子として電極パターン32と接続し、端面電極16bを出力側の接続端子として電極パターン31と接続している。また、この電極パターン31は貫通孔10の内部に充填して形成した電極部13とも接続している。そして、前記電極パターン31と電極パターン32との間には抵抗パターン33を形成している。この抵抗パターン33は薄膜抵抗あるいはカーボン抵抗などの抵抗体膜を形成することによって容易に形成することができ、その抵抗値についてはレーザートリミング技術を用いて高精度に調整することができる。
【0056】
また、図6に示すように電極部13を介して接続されたコンデンサ素子はシリコン基板11を接地側の電極として用いており、このシリコン基板11に接続するように端面電極16c、16dを形成している。
【0057】
このような構成とすることによって、図7に示すところの等価回路を有するRCフィルタを実現することができる。このような構成のRCフィルタはノイズ対策部品として有用であり、特にコネクタ、モジュール基板との接続部において高周波域のノイズを除去することができる複合部品として有用である。
【0058】
また、このような構成のRCフィルタを並列に配置し、端面電極16c、16dを接地端子として共通端子とすることによりRCネットワーク複合部品とすることができる。このRCネットワーク複合部品はコネクタなどの所定の端子ピッチを有する入出力回路の接続部において有用なノイズ対策部品とすることができる。
【0059】
次に、このようなRCフィルタの作製方法について説明する。
【0060】
コンデンサ素子の形成方法は実施の形態1とほぼ同様の方法によって形成することができる。
【0061】
次に、コンデンサ素子を形成したシリコン基板11にスパッタリング法によって電極パターン31、32として、密着層としてCrを50nm、導電層としてCuを500〜1000nmの厚みで形成した。
【0062】
次に、抵抗パターン33として所定の抵抗値になるようにNiCr抵抗体をスパッタリング法にて形成した。この抵抗パターン33はカーボン抵抗体をスクリーン印刷法によって形成することも可能である。その後、所定の抵抗値になるようにレーザートリミングを行う。ここで、前記抵抗パターン33は金属薄膜からなる薄膜抵抗あるいはカーボン抵抗からなる厚膜抵抗などをパターニングによって形成することができることから、厚みは薄膜抵抗で数μm、厚膜抵抗で10数μmの膜厚で形成することが可能であり、低背化を実現することができる。
【0063】
なお、電極パターン31、32の形成と抵抗パターン33の形成順序を逆に形成しても良い。
【0064】
次に、所望のダイシング幅でシリコン基板11をダイシングして個片化した。この個片化した部品を所望の濃度のHF若しくはHF+NH4F(バッファードフッ酸)にてダイシング端面の自然酸化膜を除去した後、薄膜技術を用いてシリコン基板11に接続した端面電極16c、16dを形成する。
【0065】
このとき、端面電極16c、16dを形成しないシリコン基板11の端面には絶縁膜を形成しておくことが絶縁性の観点から好ましい。
【0066】
その後、端面電極16a、16bを形成するシリコン基板11の端面には絶縁膜としてSiO2膜を形成した後、前記と同様の方法によって電極パターン32の一方に接続した端面電極16a、前記電極パターン31の一方に接続した端面電極16bを形成する。
【0067】
次に、端面電極16a、16b、16c、16dの上にメッキ技術を用いて外部電極18を形成する。この外部電極18の表面にははんだ電極を形成しておくことにより実装性に優れたRCフィルタとすることができる。
【0068】
このような方法によって、端面電極16aを入力端子とし、端面電極16bを出力端子とし、端面電極16c、16dを接地端子とした本実施の形態2におけるRCフィルタを作製することができる。
【0069】
以上説明してきたように、本実施の形態2で説明してきたような構成を有する複合部品は小型・薄型化に適し、高周波特性に優れたRCフィルタとして機能する複合部品を提供することができる。
【0070】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3におけるLC複合部品について、図面を参照しながら説明する。
【0071】
図8は本発明の実施の形態3における複合部品の例であるLCフィルタの斜視図であり、図9は図8のA−A部における断面図であり、図10は図8のB−B部における断面図である。また、図11はその等価回路図である。
【0072】
図8〜図11において、コンデンサ素子を形成している部分は基本的には実施の形態1の構成と同様であり、貫通孔10の内壁に形成した誘電体膜12を介して電極部13を一方の電極とし、シリコン基板11を他方の電極としてコンデンサ素子を形成している。
【0073】
ここで、実施の形態1と大きく異なっている点は、コイル素子42をシリコン基板11の上に形成し、前記コイル素子42および前記コンデンサ素子とを電極パターン40、41で接続することによってLCフィルタを構成していることである。
【0074】
ここで、図9に示すように端面電極16aを入力側の接続端子として電極パターン41と接続し、端面電極16bを出力側の接続端子として電極パターン40と接続している。
【0075】
このとき、電極パターン40は貫通孔10の内部に充填して形成した電極部13とも接続している。前記電極パターン40と前記電極パターン41との間にはコイル素子42を形成している。このコイル素子42は薄膜あるいは厚膜技術により、CuあるいはAgなどの低抵抗を有する電極材料を用いてミアンダ形状、渦巻形状、スパイラル形状などのコイルパターンを容易に形成することができる。本実施の形態3では2層からなる渦巻コイルを形成しており、樹脂あるいは無機絶縁材料を用いて形成した絶縁層44を介して下層に形成したコイルパターン43aの一方の端部を電極パターン40と接続するように形成している。
【0076】
次に、前記と同様の方法で絶縁層44を形成し、この絶縁層44の中央部に貫通孔を設けてコイルパターン43aの他方の端部である中央部の電極に接続するようにスルホール電極45を形成する。
【0077】
さらに、このスルホール電極45に接続するように上層のコイルパターン43bを形成する。このようにして形成したコイル素子42は二層構造の渦巻コイルを形成している。この渦巻コイルは何層であっても良く、インダクタンス値に応じて設計すればよい。また、インダクタンス値の低いコイル素子42であれば生産性に優れたミアンダ状のコイルパターンを形成することも可能であり、所望のインダクタンス値に応じて任意のコイルパターンを形成することが可能である。
【0078】
また、絶縁層44は誘電率の低い絶縁性の高い材料を用いることが好ましく、SiO2などの無機絶縁材料、テフロン(登録商標)、エポキシ樹脂などの有機絶縁材料などを用いることが可能であり、絶縁材料とその形成する絶縁層44の厚みを所定の厚みに設計することによって電気特性を設計することが可能である。
【0079】
また、図10に示すように電極40を介して接続されたコンデンサ素子はシリコン基板11を接地側の電極として用いており、端面電極16c、16dはシリコン基板11に接続して形成している。その後、端面電極16a、16b、16c、16dの上にメッキ技術を用いて外部電極18を形成する。この外部電極18の表面にははんだ電極を形成しておくことにより実装性に優れたLCフィルタとすることができる。
【0080】
このような構成とすることによって、端面電極16aを入力端子とし、端面電極16bを出力端子とし、端面電極16c、16dを接地端子とした本実施の形態3におけるLCフィルタを実現することができ、図11に示すところの等価回路を有するLCフィルタとすることができる。このLCフィルタは各種フィルタ部品として有用であり、特に高周波域に用いる小型、低背化を実現できる複合部品として有用である。
【0081】
また、このような構成のLCフィルタを並列に配置し、接続端子16c、16d接地端子として共通端子とすることによりLCネットワーク複合部品とすることができる。このLCネットワーク複合部品はコネクタなどの所定の端子ピッチを有する入出力回路の接続部において有用なノイズ対策部品とすることができる。
【0082】
次に、このようなLC複合部品の作製方法について説明する。
【0083】
コンデンサ素子の形成方法は実施の形態1とほぼ同様の方法によって形成することができる。
【0084】
コンデンサ素子を形成したシリコン基板11にスパッタリング、CVD、蒸着等の薄膜形成技術もしくはこれらの何れかの組み合わせによって電極パターン40、41を形成する。次に形成するコイル素子42の下面部に絶縁層44を形成した後、コイルパターン43aの一方の電極端部が電極パターン40に接続するように形成する。
【0085】
その後、コイルパターン43aの上面に絶縁層44を再度形成した後、スルホール電極45を形成する部位に開口部を形成する。この開口部にスルホール電極45を形成した後、コイルパターン43bの一方の電極をスルホール電極45を介してコイルパターン43aの他方の電極と接続するように形成する。次に、コイルパターン43bの他方の電極を電極パターン40に接続することによってコイル素子42を形成することができる。このコイル素子42のコイルパターン43a、43bはスパッタリング、CVD、蒸着等の薄膜形成技術もしくはこれらの何れかの組み合わせによって形成することが好ましい。
【0086】
さらに、このコイル素子42の上面には信頼性の観点から絶縁層44をさらに形成している。これらのプロセスは薄膜プロセスを用いることによって最も小型で低背化できるLCフィルタを実現することができる。絶縁層44としてはコイル素子42を形成する領域全面に感光性のポリイミドをスピンコートにより塗布し、フォトリソグラフィにより形成することが生産性の観点から好ましい。
【0087】
なお、最上層の絶縁層44としてSi34を厚み50nmで形成した後、連続してSiO2を厚み1μmでシリコン基板11の両面及び全面にCVDにより形成することも可能である。また、絶縁層44の形成方法としてCVDを用いたがスパッタリング、蒸着法、ゾルゲル法等にて薄膜を形成することが可能である。
【0088】
次に、所望のダイシング幅でシリコン基板11をダイシングして個片化した。この個片化した部品を所望の濃度のHF若しくはHF+NH4F(バッファードフッ酸)にてダイシング端面の自然酸化膜を除去した後、薄膜技術を用いてシリコン基板11に接続した端面電極16c、16dを形成する。
【0089】
このとき、端面電極16c、16dを形成しない部位のシリコン基板11の端面には絶縁膜を形成しておくことが絶縁性の観点から好ましい。
【0090】
その後、端面電極16a、16bを形成するシリコン基板11の端面には絶縁膜としてSiO2膜を形成した後、前記と同様の方法によって電極パターン41の一方に接続した端面電極16a、前記電極パターン40の一方に接続した端面電極16bを形成する。
【0091】
次に、Niおよびはんだ電極からなる外部電極18を形成して実装性に優れたLCフィルタを作製することができる。
【0092】
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4におけるコンデンサについて、図面を参照しながら説明する。
【0093】
図12は本発明の実施の形態4におけるコンデンサの断面図である。
【0094】
図12において、コンデンサ素子を形成している部分は基本的には実施の形態1の構造と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0095】
実施の形態1と大きく異なっている点は、シリコン基板11の端面に接続して形成していた端面電極16の代わりに、シリコン基板11の上下面に引出電極60として形成していることである。この引出電極60はシリコン基板11の表面に形成している誘電体層12をエッチングによって除去し、シリコン基板11に接続するようにスパッタ法などによって密着層としてCrを厚み50nm、電極層としてCuあるいはNiを厚み500〜1000nmで形成することによって形成することができる。この引出電極60の上には必要に応じて接続端子15を形成する。このようにしてシリコン基板11の同一面上に形成した接続端子15の上にAuまたははんだを用いてバンプ62を形成している。
【0096】
本実施の形態4におけるコンデンサはシリコン基板11の同一面にそれぞれの電極部13と引出電極60に接続されたバンプ62の配置を半導体部品の端子ピッチ寸法と合致させることによって、半導体部品などの直下に配置できるコンデンサを実現することができる。
【0097】
さらに、このコンデンサを回路基板に内蔵することによってコンデンサ素子を最短の電極間距離で接続することができる回路ブロックを実現することができる。
【0098】
なお、この引出電極60はシリコン基板11の少なくとも片面に形成することによって最短に接続することができる。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上のように、本発明にかかるコンデンサおよびそれを用いた複合部品は、小型・薄型化に適し、高周波特性に優れたコンデンサおよび複合部品が可能となるので、特に小型の電子機器の高周波回路、電源回路等の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施の形態1におけるコンデンサの断面図
【図2】同別の例のコンデンサの断面図
【図3】(a)(b)は同レジストパターンの一例を示す平面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるRCフィルタの斜視図
【図5】同図4のA−A部における断面図
【図6】同図4のB−B部における断面図
【図7】同図4のRCフィルタの等価回路図
【図8】本発明の実施の形態3におけるLCフィルタの斜視図
【図9】同図8のA−A部における断面図
【図10】同図8のB−B部における断面図
【図11】同図8のLCフィルタの等価回路図
【図12】本発明の実施の形態4におけるコンデンサの断面図
【符号の説明】
【0101】
10 貫通孔
11 基板
12 誘電体層
13 電極部
14 絶縁層
15 接続端子
16、16a、16b、16c、16d 端面電極
17 外部電極
18 外部電極
19 レジスト膜
20 貫通孔
22 誘電体層
31 電極パターン
32 電極パターン
33 抵抗パターン
40 電極パターン
41 電極パターン
42 コイル素子
43a コイルパターン
43b コイルパターン
44 絶縁層
45 スルホール電極
60 引出電極
62 バンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板と接続された一方の接続端子を設け、前記電極部の少なくとも片面に電極部と接続された他方の接続端子を設けたコンデンサ。
【請求項2】
貫通孔の内壁に設けた誘電体層に連続して基板の上下面に誘電体層を設けた請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項3】
貫通孔の内壁に設けた誘電体層に連続して基板の上下面に絶縁層を設けた請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項4】
誘電体層としてSiO2、TiO2、Al23、Ta25、Nb25のうち少なくとも一つを用いた請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項5】
基板をシリコンとした請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項6】
基板の抵抗率を10Ωcm以下とした請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項7】
貫通孔を複数設け、それぞれの貫通孔に設けた電極部を並列接続するように一つの接続端子を設けた請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項8】
貫通孔を複数設け、それぞれの貫通孔に設けた電極部にそれぞれの接続端子を設け、その接続端子を並列接続した請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項9】
貫通孔の形状を円または楕円とした請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項10】
貫通孔の円の直径または楕円の短径を貫通孔の深さの2.0〜0.05倍とした請求項9に記載のコンデンサ。
【請求項11】
貫通孔の形状を多角形とした請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項12】
多角形の対角線の長さを貫通孔の深さの2.0〜0.05倍とした請求項11に記載のコンデンサ。
【請求項13】
電極部に接続して基板の両面に設けた二つの接続端子のうち、一方の接続端子を入力端子とし、他方の接続端子を出力端子とし、基板の端部に基板に接続して設けた接続端子を接地端子とした請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項14】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板に接続された一方の接続端子を設け、前記電極部の少なくとも片面に電極部と接続された他方の接続端子を設けたコンデンサ素子を並列に複数配置したコンデンサ。
【請求項15】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、この電極部の少なくとも片面に前記電極部に接続された接続端子を設け、前記接続端子を設けた基板の同一平面に基板と接続された引出電極を設け、この引出電極の上に他方の接続端子を設けたコンデンサ。
【請求項16】
接続端子の上にバンプを設けた請求項15に記載のコンデンサ。
【請求項17】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、この電極部の少なくとも片面に前記電極部に接続された接続端子を設け、前記接続端子を設けた基板の同一平面に基板と接続された引出電極を設け、その引出電極の上に他方の接続端子を設けたコンデンサ素子を並列に複数配置したコンデンサ。
【請求項18】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を設けたコンデンサ素子と、この電極部と接続された電極パターンを誘電体層または絶縁層を介して基板の一面に設け、この電極パターンの一方に接続された接続端子を基板の端部に設け、前記電極パターンの他方に接続された抵抗素子を設け、この抵抗素子と前記電極部に接続された別の電極パターンを設け、この別の電極パターンに接続された接続端子を前記基板の端面に設けた複合部品において、前記電極パターンを介して基板の端面に接続された接続端子を入力端子とし、前記別の電極パターンの一方に接続された接続端子を出力端子とし、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を接地端子とした複合部品。
【請求項19】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を設けたコンデンサ素子と、この電極部と接続された電極パターンを誘電体層または絶縁層を介して基板の一面に設け、この電極パターンの一方に接続された接続端子を基板の端部に設け、前記電極パターンの他方に接続された抵抗素子を設け、この抵抗素子と前記電極部に接続された別の電極パターンを設け、この別の電極パターンに接続された接続端子を前記基板の端面に設けた複合部品において、前記電極パターンを介して基板の端面に接続された接続端子を入力端子とし、前記別の電極パターンの一方に接続された接続端子を出力端子とし、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を接地端子としたRC素子を並列に複数配置した複合部品。
【請求項20】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を設けたコンデンサ素子と、この電極部と接続された電極パターンを誘電体層または絶縁層を介して基板の一面に設け、この電極パターンの一方に接続された接続端子を基板の端部に設け、前記電極パターンの他方に接続されたコイル素子を設け、このコイル素子と前記電極部に接続された別の電極パターンを設け、この別の電極パターンに接続された接続端子を前記基板の端面に設けた複合部品において、前記電極パターンを介して基板の端面に接続された接続端子を入力端子とし、前記別の電極パターンの一方に接続された接続端子を出力端子とし、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を接地端子とした複合部品。
【請求項21】
導電性を有する基板に一つ以上の貫通孔を設け、前記貫通孔の内壁に誘電体層を設け、この誘電体層を設けた貫通孔の内部に電極部を設け、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を設けたコンデンサ素子と、この電極部と接続された電極パターンを誘電体層または絶縁層を介して基板の一面に設け、この電極パターンの一方に接続された接続端子を基板の端部に設け、前記電極パターンの他方に接続されたコイル素子を設け、このコイル素子と前記電極部に接続された別の電極パターンを設け、この別の電極パターンに接続された接続端子を前記基板の端面に設けた複合部品において、前記電極パターンを介して基板の端面に接続された接続端子を入力端子とし、前記別の電極パターンの一方に接続された接続端子を出力端子とし、前記基板の端部に基板と接続された接続端子を接地端子としたLC素子を並列に複数配置した複合部品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2006−196811(P2006−196811A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−8784(P2005−8784)
【出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】