説明

コントロールケーブル用操作レバーの取り付け構造

【課題】 山形メンバー12の取り付け面の剛性をそれほど低下させず、取り付け作業が容易な操作用レバーの取り付け構造を提供する。
【解決手段】 前側の側板15に第1の開口部19を備え、後ろ側の側板16に第2の開口部23を備えた山形メンバー12と、その側板15の内面側にネジ13で締結される取り付け部29を備えたブラケット25と、そのブラケットに回動自在に設けられ、前記第1の開口部19から先端が突出するレバー18とを有し、前記第1の開口部19がレバー操作を許す大きさであり、前記第2の開口部23が、操作レバーユニット11を挿入しうる大きさであるコントロールケーブル用操作レバーの取り付け構造10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコントロールケーブル用操作レバーの取り付け構造に関する。さらに詳しくは、自動車のフューエルリッドオープナやトランクリッドオープナに用いられるコントロールケーブルを引き操作するための操作レバーの取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】実公平7−20293号公報
【特許文献2】特開2001−349320号公報
【0003】
特許文献1には、図6に示すような、取り付け面101に1個の孔102ないしネジ孔を備えたブラケット103と、そのブラケットに回動自在に設けられる2個のケーブル操作用レバー104、105と、それらのレバーをケーブルのゆるみ方向に付勢するバネ106とを有するオープナ100が開示されている。ブラケット103の先端側には、コントロールケーブルの導管を係止するためのU字状の切り欠き107が形成されている。
【0004】
また特許文献1には、従来技術として上記とほぼ同様のオープナ108が記載されている(図7参照)。このオープナ108のブラケット103は先端に導管係止用の切り欠き107を備えた折り曲げ片103aを有し、後端には逆向きに折り曲げた折り曲げ片103bを有する。
【0005】
他方、特許文献2には、上記とほぼ同様のオープナ110をアンダーボデーの山形状のメンバー(自動車の床メンバー)111の内側に配置し、そのメンバー111の取り付け面111aの内面側にネジ112でブラケット103を固定すること、およびネジ112は外側から挿入してブラケット103に螺合させることが記載されている(図8参照)。このものもブラケット103の前後に折り曲げ片103a、103bを備えており、前端の折り曲げ片103aには前記ネジ112と螺合する雌ネジ113が形成されている。後端の折り曲げ片103bには、導管を係止するための孔114が2個形成されている。そしてメンバー111の前側の側板(取り付け面)には、レバー104、105を取りつけた状態のブラケット103を通し、さらに前端の折り曲げ片103aが雌ネジ113の位置に合うまで横にずらすことができる大きさおよび形状の開口115が形成されている。なお、符号104a、105aはそれぞれレバー104、105に取り付ける摘みである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記いずれのオープナにおいても、レバーでコントロールケーブルの内索を操作するときの反力は山形状のメンバー111の取り付け面111aで支持される。しかし取り付け面111aには大きい開口115を設ける必要があるので、剛性が大きく低下し、反力を支持する機能が不充分である。また、開口115を小さくしようとすると、取り付け作業が厄介になる。本発明は山形状のメンバー111の取り付け面111aの剛性をそれほど低下させないコントロールケーブル操作用レバーの取り付け構造を提供することを課題としている。さらに本発明は、ブラケット103の山形状のメンバー111への取り付け作業が容易な操作用レバーの取り付け構造を提供することを技術課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の操作レバー取り付け構造(請求項1)は、一方の側板に第1の開口部を備え、他方の側板に第2の開口部を備えた山形状のメンバーと、前記一方の側板の内面側にネジ止めされる取り付け部を備えたブラケットと、そのブラケットに回動自在に設けられ、前記第1の開口部より突出するコントロールケーブル操作用のレバーとを有し、前記第1の開口部がレバー操作を許す大きさであり、前記第2開口部がレバーを支持した状態のブラケットを挿入しうる大きさであることを特徴としている。このような取り付け構造においては、前記ブラケットが取り付け部とは反対の端部に摘み片を備えているものが好ましい(請求項2)。
【0008】
さらに前記山形状のメンバーの一方の側板に第1の開口部に隣接して位置決め手段が設けられ、前記ブラケットに位置決め手段と係合する手段が設けられているものが好ましい(請求項3)。その場合、前記位置決め手段がネジ止め用の雌ネジを中心とする一対の円弧状の係止溝およびそれらの係止溝から半径方向外向きに延びる一対の導入溝であり、前記係合する手段が前記導入溝を通過することができ、係止溝に係止される一対の折り曲げ片であるものが好ましい(請求項4)。
【0009】
本発明のコントロールケーブルを用いた操作装置(請求項5)は、前記いずれかの取付け構造と、その取付け構造のブラケットに端部が連結される導管と、その導管内に摺動自在に収容され、端部が操作レバーに連結される内索とからなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の操作レバーの取り付け構造(請求項1)は、従来の取り付け構造とは異なり、ブラケットを取り付ける側板の第1の開口部からではなく、反対側の側板の第2の開口からレバーを取りつけたブラケットを挿入することができる。そのため、第1の開口部は、ブラケットをメンバーに取りつけた後にレバーを操作できるだけの形状および大きさで足りる。そのため、ブラケットを取りつける側板の剛性がそれほど低下せず、レバーでコントロールケーブルを操作するときに、内索の操作量が正確になる。反対側の第2の開口部を設けた側板にはブラケットを取りつけないので、第2の開口部を大きく開けて剛性が低下しても、ケーブルの操作にそれほど影響しない。
【0011】
また、レバーを取りつけたブラケットは取りつける側板とは反対側の側板の第2の開口部から挿入するので、第1の開口部からブラケットの状態を目視しながら作業することができる。そのため位置合わせがし易く、取り付け作業が容易である。
【0012】
前記取り付け構造において、ブラケットが取り付け部とは反対の端部に摘み片を備えている場合(請求項2)は、その摘み片を摘んで第2開口部から挿入することができる。そのため、挿入作業およびネジによる締結作業が容易である。
【0013】
前記メンバーの一方の側板に第1の開口部に隣接して位置決め手段を設け、前記ブラケットにその位置決め手段と係合する手段を設ける場合(請求項3)は、ネジ止めのための位置合わせが一層容易であり、取り付け作業がし易い。
【0014】
また、前記位置決め手段がネジ止め用の雌ネジを中心とする一対の円弧状の係止溝およびそれらの係止溝から半径方向外向きに延びる一対の導入溝であり、前記係合する手段が前記導入溝を通過することができ、係止溝に係止される一対の折り曲げ片である場合(請求項4)は、折り曲げ片を導入溝に挿入して係止溝側に移動させるだけで、雌ネジとネジ挿通孔が近い位置に来る。そのため、位置合わせが一層容易である。
【0015】
本発明のコントロールケーブルを用いた操作装置(請求項5)は、前述の取付け構造を備えているので、ブラケットを取りつける側板の剛性がそれほど低下せず、レバーでコントロールケーブルを操作するときに、内索の操作量が正確になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
つぎに図面を参照しながら本発明のコントロールケーブル用操作レバーの取り付け構造(以下、単に取り付け構造という)の実施の形態を説明する。図1は本発明の取り付け構造の一実施形態を示す取り付け前の斜視図、図2および図3はそれぞれその取り付け構造の操作レバーユニットの平面図および側面図、図4は図1の取り付け構造における山形メンバーの要部正面図、図5は図1の取り付け構造の取り付け手順を示す正面図である。
【0017】
図1に示す取り付け構造10は、操作レバーユニット11と、その操作レバーユニット11を取りつける相手の山形メンバー12と、取り付け用のネジ13とから構成される。前記山形メンバー12は、たとえば自動車のフロアパネルであり、底板14と、その底板からいくらか傾斜して立ち上がる前後の側板15、16と、それらの側板の上端同士を連結する天板17とからなる。このものは鋼板などの金属板を略台形状の山形に折り曲げて構成される。
【0018】
前側の側板15には、操作レバーユニット11のレバー18を通す第1の開口部19が形成されており、その第1の開口部19に隣接して前記ネジ13を通すネジ挿通孔20が形成されている。第1の開口部19はこの実施形態では略矩形状であり、図3に示すようにレバー18を上下に操作する場合に干渉せず、さらに図5に示すように操作レバーユニット11をネジ挿通孔20を中心として矢印P方向にいくらか回動する場合にレバー18と干渉しない寸法としている。
【0019】
さらに前側の側板15には、図4に詳細に示すように、ネジ挿通孔20を中心とする円弧状の係合溝21が上下に一対で形成され、それらの係合溝21の端部から半径方向外向きに、導入溝22が延びている。他方、後ろ側の側板16には、幅が大きい第2の開口部23が形成されている。第2の開口部23は操作レバーユニット11の全体を通すことができる寸法であり、この実施形態では矩形状にしている。
【0020】
前記操作レバーユニット11は、ブラケット25と、そのブラケット25にピン26により回動自在に支持される前述のレバー18と、両者の間に介在されるバネ27とを備えている。このバネ27はレバー18を下向きに付勢する引っ張りコイルバネである。ブラケット25は金属板を折り曲げ形成したものであり、縦向きの本体28と、その本体の前端から左側に曲げられた取り付け部29と、後端から右側に曲げられたケーブル支持部30とを備えている。折り曲げ方向は逆であってもよい。
【0021】
本体28の前部28aの中央には、前記ピン26を支持する貫通孔が形成され、その周囲にはレバー18と摺接する円形の滑り座面(図2の符号31a)が突出している。また本体28の後部28bの上端には、後方に延びる摘み片31が設けられている。摘み片31は縦向き、横向きあるいは捻って斜め向きにしてもよい。ただし後方に突出させるほうが、後述するように第2の開口部23に指を深く入れなくてもよいので、好ましい。
【0022】
本体28の前部28aと後部28bの間は高さが低い連結部28cで連結され、その上側は凹部32が形成されている。そして前部28aの上部後端から横向きに、折り曲げ片33が突出している。この折り曲げ片33はレバー18の下方への回動端を規制するストッパである。また、前部28aの上端前側からは、レバー18の上向きの回動端を規制するストッパである突出片34が突出している。
【0023】
前記取り付け部29の中心部には、バーリング加工による筒状突起36が後ろ向きに突出しており、その内面にネジ13と螺合する雌ネジが形成されている。そして取り付け部29の上端および下端から、山形メンバー12の係合溝21に係合するための係合片37が突出している。係合片37は半径方向外向きに延びる部位37aと、その端部から前側に突出する挿入部37bと、さらにその前端から半径方向外向きに延びる係合部37cとからなる。取り付け部29の形状によっては外向きに延びる部位37aは省略できる。図2に示すように、挿入部37bは係合溝21内に通される部位であり、係合部37cは、導入溝22から側板15の前方に通されて側板15の前面と係合する部位である。
【0024】
図1に戻って、前記ケーブル支持部30には、コントロールケーブルの導管(図3の符号35)の端部に固定されるケーシングキャップ(図3の符号38)を支持するための孔ないし切り欠き39が形成されている。その切り欠き39の上部には、バネ27の一端を係止するための係止孔40が形成されている。
【0025】
前記レバー18は、従来のものと実質的に同じものを採用することができる。たとえば図2および図3に示すように、ピン26で支持される中央部18aと、その中央部から前方に延びる操作アーム18bと、中央部から下方に延びる内索係合アーム18cとを有する。中央部18aの後部にはブラケット25のストッパ(折り曲げ片33)と係合する突出片42が設けられている。
【0026】
操作アーム18bの先端には、合成樹脂製の指押し部材43が固定されている。レバー18の他の部分は金属板をプレス成形することにより製造することができる。操作アーム18bの先端およびそれに固定される指押し部材43は、それぞれL字状(あるいはT字状)の断面形状を備えている。それにより指で押す面と、その面を支持するリブの構成となる。なお、指押し部材43はインサート成形することにより設けることもでき、さらに金属製のレバー18の先端だけで構成してもよい。前記内索係合アーム18cは隙間をあけてU字状に折り返した折り返し片44を備えている。そして元の部分45と折り返し片44には、内索(図3の符号41)の端部に固着した円筒状のケーブルエンド(図3の符号41a)を係止するための円形の孔46が形成されている。折り返し片44の孔46は、内索を挿入するためのスリット47で折り返し片44の後ろ側の端縁まで連通している。
【0027】
前記レバー18は、ピン26によりブラケット25に回転自在に取り付けられ、操作レバーユニット11とされる。ピン26の端部は図1に示すようにカシメて抜け止めとしている。
【0028】
操作レバーユニット11を山形メンバー12に取り付けるには、ブラケット25の後端の摘み片31を摘み、山形メンバー12の第2の開口部23から挿入する。そして図5の左側に示すように、レバー18の先端部を第1の開口部19から外部に突出させ、いくらか斜めにして係合片37の係合部37cを導入溝22に通し、側板15の外部に出す。その状態では筒状突起36の雌ネジがネジ挿通孔20とほぼ一致している。そして操作レバーユニット11全体を図5の矢印P方向にいくらか回動させ、係合片37の挿入部37bを係合溝21に挿入する。図5の右側に示すように、挿入部37bが係合溝21の端部まで来ると、係合片37がほぼ上下方向に来る。
【0029】
この状態では、取り付け部29の前面と係合部37cの背面との間に側板15が挟まれている状態であるので、摘み片31から指を離しても操作レバーユニット11はほとんど動かない。その状態でネジ13を側板15の前側からネジ挿通孔20に通し、取り付け部29の筒状突起36の雌ネジに螺合させる。前述のように操作レバーユニット11はほとんど動かないため、ドライバなどの工具を使って両手でネジ締め作業をすることもできる。なお、右手で摘み片31を摘んだまま左手でネジ13をある程度螺合させ、その後、工具を用いてしっかりとネジ締めすることもできる。
【0030】
上記のようにこの取り付け構造10を組み立てるときは、操作レバーユニット11を後部の側板16に形成した第2の開口部23から挿入し、前側の側板15の第1の開口部19には操作レバーユニット11のうち、レバー18の先端近辺のみを挿入する。そのため、第1の開口部19の大きさは、図3に示すようにレバー18を上下に操作するときに干渉せず、図5に示すように操作レバーユニット11を回動させるときに干渉しない程度の小さいものでよい。よってブラケット25を固定する前側の側板15の第1の開口部19は、従来のものに比してかなり小さくすることができ、その側板15の剛性を高く維持することができる。後ろ側の側板16については、大きい第2の開口部23を設けるが、この側板16にはブラケット25を固定しないので、剛性の低下はそれほど問題にならない。
【0031】
上記のように構成される取付け構造10にコントロールケーブルを取り付けるには、図3に示すように、ブラケット25のケーブル支持部30の切り欠き39に、導管35の端部にカシメられたケーシングキャップ38を通し、ナット38aで固定する。導管35から延びる内索41は、その先端の円柱状のケーブルエンド41aを、内索係合アーム18cの折り返し片44の孔46に係止することにより、レバー18に連結する。
【0032】
前記導管35および内索41は従来公知のプルコントロールケーブルが用いられる。上記のように取付け構造10に導管35および内索41を取り付けたものは、コントロールケーブルを用いる操作装置50となる。この操作装置50は本発明の操作装置の実施形態である。このような操作装置50は、たとえば、内索41の他端をフューエルリッドやトランクリッドなどのロックレバーに連結し、導管35の他端をその近辺のブラケットなどに固定することにより、フューエルリッドオープナやトランクリッドオープナとして使用される。
【0033】
前記実施の形態では、山形メンバー12の前側の側板15に形成する係合溝21をブラケット25の係合片37の挿入部37bの板厚よりわずかに広い幅のスリットとしている。しかし導入溝22を大きくすると共に、係合溝21を長くし、係合溝21の一部を幅が先端側に向かって次第に狭くなるテーパ状に形成してもよい。それにより係合片37の導入溝22への挿入が容易になり、回動操作に伴って、芯合わせを自動的に行うことができる。
【0034】
また前記実施の形態では、ブラケット25の係合片37に外向きに延びる係合部37cを一対で設けているが、片側だけでもよい。その場合でも一対の挿入部37bと係合溝21の係合により、位置合わせが容易である。そして片側の係合部37cが側板15の前面と係合するので、操作レバーユニット11は脱落しない。さらに一対の挿入部37bを残し、係合部37cを両方とも省略することもできる。その場合も雌ネジとネジ挿通孔20との位置合わせは容易である。ただし摘み片31を摘んで操作レバーユニット11を保持しながらネジを止める作業となる。
【0035】
また、係合片37と係合溝21の嵌合のほか、ブラケット25と側板15のいずれか一方に設けたテーパ状の突起と、他方に設けた突起の受け部との組み合わせなど、公知の位置合わせ手段を採用することもできる。ブラケット25を真っ直ぐ前に押すだけで位置合わせができる位置合わせ手段を設ける場合、あるいは位置合わせ手段を省略する場合は、操作レバーユニット11を回動させる必要がないので、第1の開口部19をさらに小さくすることができる。
【0036】
前記の実施形態では、第1の開口部19の形状を矩形状にしているが、レバー18の先端に設けた指押し部材43の形状に合わせてL字状ないしT字状の開口部とすることもできる。ただし縦溝は、操作アーム18bの回動時に自由に縦方向に移動できる寸法とする。指押し部材43を操作レバーユニット11の取り付け後に装着する場合はさらに第1の開口部19を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の取り付け構造の一実施形態を示す取り付け前の斜視図である。
【図2】図1の取り付け構造の操作レバーユニットの平面図である。
【図3】図1の取り付け構造の操作レバーユニットの側面図である。
【図4】図1の取り付け構造における山形メンバーの要部正面図である。
【図5】図1の取り付け構造の取り付け手順を示す正面図である。
【図6】従来の操作レバーユニット(オープナ)の一例を示す斜視図である。
【図7】従来の操作レバーユニット(オープナ)の他の例を示す斜視図である。
【図8】従来の取り付け構造のさらに他の例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
10 取り付け構造
11 操作レバーユニット
12 山形メンバー
13 ネジ
14 底板
15、16 側板
17 天板
18 レバー
18a 中央部
18b 操作アーム
18c 内索係合アーム
19 第1の開口部
20 ネジ挿通孔
21 係合溝
22 導入溝
23 第2の開口部
25 ブラケット
26 ピン
27 バネ
28 本体
28a 前部
28b 後部
28c 連結部
29 取り付け部
30 ケーブル支持部
31 摘み片
32 凹部
33 折り曲げ片
34 突出片
35 導管
36 筒状突起
37 係合片
37a 延びる部位
37b 挿入部
37c 係合部
38 ケーシングキャップ
38a ナット
39 切り欠き
40 係止孔
41 内索
41a ケーブルエンド
42 突出片
43 指押し部材
44 折り返し片
45 元の部分
46 孔
47 スリット
50 操作装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の側板に第1の開口部を備え、他方の側板に第2の開口部を備えた山形状のメンバーと、
前記一方の側板の内面側にネジ止めされる取り付け部を備えたブラケットと、
そのブラケットに回動自在に設けられ、前記第1の開口部より突出するコントロールケーブル操作用のレバーとを有し、
前記第1の開口部がレバー操作を許す大きさであり、
前記第2の開口部がレバーを支持した状態のブラケットを挿入しうる大きさである、
コントロールケーブル用操作レバーの取り付け構造。
【請求項2】
前記ブラケットが取り付け部とは反対の端部に摘み片を備えている請求項1記載の取り付け構造。
【請求項3】
前記山形状のメンバーの一方の側板に、第1の開口部に隣接して位置決め手段が設けられ、前記ブラケットにその位置決め手段と係合する手段が設けられている請求項1記載の取り付け構造。
【請求項4】
前記位置決め手段がネジ止め用の雌ネジを中心とする一対の円弧状の係止溝およびそれらの係止溝から半径方向外向きに延びる一対の導入溝であり、
前記係合する手段が前記導入溝を通過することができ、係止溝に係止される一対の折り曲げ片である、
請求項3記載の操作レバーの取り付け構造。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の取付け構造と、
その取付け構造のブラケットに端部が連結される導管と、
その導管内に摺動自在に収容され、端部が操作レバーに連結される内索
とからなる、コントロールケーブルを用いた操作装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−118207(P2006−118207A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−306976(P2004−306976)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(390000996)日本ケーブル・システム株式会社 (362)
【Fターム(参考)】