説明

シリコンウエハの製造方法

【課題】ウエハの生産性の低下を防止すること。
【解決手段】シリコンブロック18をスライス加工するに際して、二つのブロック片18a、18bの少なくとも各一方端面を、予めブロック片18a、18bの中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで平坦化された端面同士を突き合わせ、1つのシリコンブロック対としてその中心軸に対して垂直にスライスするシリコンウエハの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンウエハの製造方法に関し、さらに詳しくは、複数のローラ間に巻回されたスライス加工用ワイヤを走行させながら、このスライス加工用ワイヤに対してシリコンブロック(ワーク)を押圧移動させてスライス加工し、シリコンウエハを得ることよりなるシリコンウエハの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図11は従来のシリコンウエハの製造装置を示す概略構成説明図である。
図11において、シリコンウエハの製造装置(マルチワイヤソー装置)は、4つのローラ1、2、3、4と、これらのローラに走行可能に張ったワイヤ22と、6つのスラリー供給口であるスラリーノズル5、6、7、8、9,10とで主として構成され、砥粒を含むスラリー供給下、ワイヤ22を走行させてシリコンブロック(半導体ブロック)17、18、19、20を複数枚にスライスして多数のシリコンウエハを得る。
なお、このシリコンウエハの製造装置は、さらに、スラリーを回収してスラリーノズル5、6、7、8、9,10へ再度送るためのスラリータンク23を備え、このスラリータンクからスラリーが配管21を通ってスラリーノズル5、6、7、8、9,10に供給される。なお、11、12、13、14、15,16はスラリーである。
【0003】
さて、各シリコンブロック17、18、19、20、例えばシリコンブロック18は、シリコンブロック片18aとシリコンブロック片18bとを軸方向に並べて1つのシリコンブロック(シリコンブロック対)としてスライスされる。このように一対のシリコンブロック片を1つのシリコンブロックとしてスライスすることは、特許文献1および2に開示または示唆されている。
【特許文献1】特開平10−337695号公報
【特許文献2】特開2003−145407号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の各シリコンブロック片18a、18bにはその端面にテーパーが存在し、そのため、青板ガラスへ接着する際には2つのシリコンブロック片18a、18bの間に5mm程度の隙間S1が、端面のテーパーによって存在する。他のシリコンブロックにおいても同様である。
さて、このような隙間が存在することで、以下のようなことが生じる。
図12は、2つのシリコンブロック片の一方端面間の隙間の構成を説明する説明図であり、その異なる構成を(a)、(b)および(c)にそれぞれ示す。図13は、シリコンブロック片の他方端面の構成を説明する説明図であり、その異なる構成を(a)および(b)にそれぞれ示す。
【0005】
まず、この隙間は、図12(a)、(b)および(c)に示すような場合が考えられる。18はシリコンブロックを示す。
図12(a)では、隙間S1aにワイヤが入った場合、ワイヤはブロック端面にそって、すべるようにずれ、無理な力がかかることで断線が生じることがあった。
図12(b)では、シリコンブロック片18a・18b同士が接している各シリコンブロック片18a・18bのテーパー付近で、スライスの際に、くさび形の薄いウエハになることがあるため、割れやすく、スライス中に割れたウエハが上段のシリコンブロック18から下段のワイヤに落下してワイヤが断線することがあった。
【0006】
さらに、図12(c)のような場合もあり、この場合は、図12(a)または図12(b)で記載した内容、あるいは両方が起こる可能性がある。
また、図13(a)、(b)に示すように、シリコンブロック片18aの他方端面にテーパーがある場合も同様なことが言える。
そこで、本願発明の主要な目的の一つは、2つのシリコンブロック片の隙間をできるだけ少なくすることにより、スライス時のワイヤ断線によるシリコンブロックの不良を防ぐことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数のローラ間に巻回されたスライス加工用ワイヤを走行させながら、このスライス加工用ワイヤに対してシリコンブロックを押圧移動させてスライス加工し、シリコンウエハを得ることよりなるシリコンウエハの製造方法であって、
シリコンブロックをスライス加工するに際して、1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面ともう1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面とを予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで2つのシリコンブロック片を平坦化された端面同士で突き合わせ、1つのシリコンブロックとしてその中心軸に対して垂直にスライスすることを特徴とするシリコンウエハの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、二つのシリコンブロック片の各一方端面を、予め該シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで平坦化された端面同士を突き合わせ、1つのシリコンブロック(シリコンブロック対)としてその中心軸に対して垂直にスライスすることによって、ブロックの隙間部分を無くし、それによって生産性の低下を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、複数のローラ間に巻回されたスライス加工用ワイヤを走行させながら、このスライス加工用ワイヤに対してシリコンブロックを押圧移動させてスライス加工し、シリコンウエハを得ることよりなるシリコンウエハの製造方法を対象とする。
【0010】
そして、本発明は、シリコンブロック(ワーク)をスライス加工するに際して、1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面ともう1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面とを予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで2つのシリコンブロック片を平坦化された端面同士で突き合わせ、1つのシリコンブロックとしてその中心軸に対して垂直にスライスすることを特徴とする。
【0011】
ここで、シリコンブロック片の少なくとも一方端面を予め研削して平坦化するに際して、各シリコンブロック片の両端面を予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化すれば、シリコンブロック片間の隙間だけではなく、各シリコンブロック片の他方端面のテーパーも平坦化でき、スライス時のワイヤ断線によるシリコンブロックの不良をより確実に防ぐことができるので好ましい。
【0012】
本発明において、二つのシリコンブロック片の少なくとも各一方端面を該シリコンブロックの中心軸に対し垂直に研削して平坦化するに際して、機械的な研削手段を用いるのが、平坦化がより確実に得られるので好ましい。具体的には、砥石を付けた円盤を備えた研削機が、実際にシリコンブロック片の、特に端面を研削するのに好適に用いられる。
【0013】
ここで、砥石としては、ダイヤモンド砥石が好ましいものとして挙げられる。砥石の番手は、♯200〜♯500が好ましい。
本発明において、シリコンブロックは、その横断面形状を矩形または略矩形とするのが、成形上の正確性と容易性から好ましい。さらに、シリコンブロックを構成する2つのシリコンブロック片の各端面を研削するに際しては、該研削の方向を、横断面が矩形または略矩形のシリコンブロックの稜部(平面または底面と一方側面とが交わる縁部)から内部に向かう方向とすると、研削機の研削刃(砥石など)の負荷を小さいところから徐々に大きくでき、それによって研削刃にキズが生じたり、破損するのを防止できるので好ましい。
【0014】
本発明において、シリコンブロック片の端面を研削して平坦化するに際して、平坦化までの研削を2回以上に分けると、研削刃に加わる負荷を小さくでき、それによってキズが生じたり、砥石が破損するのを防止できるので好ましい。
ここで、一回の研削量は、シリコンブロック片の中心軸の方向に、0.3mm以下とするのが好ましい。
【0015】
なお、本発明に係るシリコンウエハの製造方法において、二つのシリコンブロック片は、いずれもシリコンインゴットから略直方体または略立方体として切り出したものが好ましい。
【0016】
本発明は、別の観点によれば、複数のローラ間に巻回されたスライス加工用ワイヤを走行させながら、このスライス加工用ワイヤに対して押圧移動させてスライス加工し、シリコンウエハを得ることよりなるシリコンウエハの製造方法に用いる、シリコンブロックであって、1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面ともう1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面とを予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで2つのシリコンブロック片を平坦化された端面同士で突き合わせたことを特徴とするシリコンウエハ製造用のシリコンブロックを提供できる。
【0017】
以下、図に示す本発明の実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
(1)先ずシリコンウエハを製造する方法を概略説明する。
図1は本発明に係るシリコンウエハ製造装置の実施の形態1を示す概略構成説明図である。
図1において、シリコンウエハの製造装置(マルチワイヤソー装置)は、4つのローラ1、2、3、4(図11のシリコンウエハの製造装置と同一の構成部分には共通の符号を付す。以下同様)と、これらのローラに走行可能に張ったワイヤ22と、6つのスラリー供給口であるスラリーノズル5、6、7、8、9,10とで主として構成される。
【0018】
そして、砥粒を含むスラリー供給下、ワイヤ22を走行させてシリコンブロック(半導体ブロック)17、18、19、20を複数枚にスライスして多数のシリコンウエハを得る。
なお、このシリコンウエハの製造装置は、さらに、スラリーを回収してスラリーノズル5、6、7、8、9,10へ再度送るためのスラリータンク23を備え、このスラリータンクからスラリーが配管21を通ってスラリーノズル5、6、7、8、9,10に供給される。
【0019】
さて、各シリコンブロック17、18、19、20、例えばシリコンブロック18は、シリコンブロック片(以下、単にブロック片と略称することもある)18Aとブロック片18Bとを軸方向に並べて1つのシリコンブロック対としてスライスされる。
【0020】
ここで、上述の各ブロック片、具体的には、スライス前にセッティングされるブロック片18A、18Bは、各一方端面を、予め各ブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで平坦化された端面同士を突き合わせ(面接触させ)、1つのシリコンブロック対としてその中心軸に対して垂直にスライスされる。
【0021】
従って、シリコンブロック18は、両ブロック片18A、18Bの間の隙間が小さくなり、両ブロック片を連続してスライスでき、生産性の低下を防止できる。
(2)次に、シリコンインゴットからシリコンブロック片を切り出す方法を説明する。
図2はブロック片を切り出す多結晶インゴットの斜視図、図3は多結晶インゴットからブロック片を切り出す際の切り出しラインを説明する説明斜視図、図4は切り出したブロック片の説明斜視図である。
【0022】
図2において、Iは、ブロック片を切り出す多結晶シリコンインゴットである。
図3において、シリコンインゴットIから、大型バンドソーで、直方体状のブロック片18a、18b、・・・などを含む多数のブロック片を所定の寸法に切り出す(切断する)。なお、図3に示すブロック片18a、18bの位置は、一例である。
【0023】
図4において、多結晶シリコンインゴットIから切り出したブロック片18aの肩部24・24には、単結晶シリコンインゴットと比べて異物・結晶不良(図4の白色部分)が多く発生するとされている。この異物・結晶不良の部分は、硬いので、マルチワイヤソーでスライス加工を行う際に、ワイヤが断線するおそれがあった。そのため、通常は小型のハンドソーで、肩部24・24を深さ:10mm程度まで取り除いている。
【0024】
(3)続いて、得られたシリコンブロック片の端面のテーパーを測定する。
図6はブロック片の一方端面を平坦化する前の状態を説明する説明斜視図である。
図6に示すブロック片の稜部上30と稜部下31のテーパーを正確に測定した。稜部上30の寸法は202.0mm、稜部下31の寸法は200.5mmであったので、ブロック片には、その端面に1.5mmのテーパー(差異)があると言える。なお、通常は、1〜5mmのテーパーが想定される。
【0025】
(4)このシリコンブロック片のテーパー部分を研削して平坦化する方法を説明する。
図7はブロック片の一方端面をブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化したブロック片を説明する説明斜視図、図8はブロック片を端面研削装置に設置する状態を説明する説明斜視図、図9は切削状態を説明する説明平面図、図10は図9に対応する説明斜視図である。
【0026】
図8〜10において、シリコンブロック片、例えば18aは、設置台30に傾斜して設置される。このように、ブロック片18aは45度の角度に傾けた方が、研削機のモーター負荷が少なくて済む。研削機の円盤32に取付けられた砥石31にはカップ形ダイヤモンド砥石を使用する。
【0027】
例えば、1.5mmのテーパーが存在する場合には、0.3mmだけ図9の様にブロック片をカップ形ダイヤモンド砥石の端面から前に送り出す。1.5mm送り出さない理由は、研削量を0.5mm以上にするとブロック片の端面にワレ・カケ・クラックが発生する可能性が増加するためである。そのため、研削を数回に分けて行う必要がある。テーブル加工送り速度は1〜999mm/min、砥石の回転数は500〜1500min-1にて加工する。砥石の番手は#200を使用する。
【0028】
以上のごとく、ブロック片は数回に分けて研削を行い、図7のごとくテーパーが基準内(例えば、0.1mm以内)であることを確認する。確認方法は、研削したブロック片の稜部測定をするか、角度を測定して確認する。あるいはブロック片の研削面が水平であるかを確認する。そして、後述のごとくスライス加工を行い、多数のウエハを得る。
【0029】
(5)次にシリコンブロック片をブロック取り付け台に取り付け、スライスする方法を説明する。
図5はブロック片をブロック取り付け台に取り付ける状態を説明する説明斜視図である。
図5において、各シリコンブロック片、例えばシリコンブロック18のブロック片18A、18Bの各一方端面は、上述のごとく予めシリコンブロックの中心軸に対し垂直に研削して平坦化した後、得られたものであり、平坦化された端面同士を突き合わせ、1つのシリコンブロック対とする。
【0030】
図5において、青板ガラス27に200mm〜250mmのシリコンブロック片をエポキシ系等の接着剤で2本接着する。2本接着する理由としては、多結晶インゴットの高さは200mm〜250mm程度であり、生産性を上げるために通常2本以上接着しているためである。
この時、2本のシリコンブロック片の全長は500mm以内にする。
最後に青板ガラス27の下にアルミ板28を接着する。なお、アルミ板28は取り付け台26にボルトで固定される。ワークの準備はこれで完了する。
【0031】
そして、2本のシリコンブロック片を1つのシリコンブロック対としてその中心軸に対して垂直にスライスし、シリコンウエハを得る。このようにシリコンブロック片の端面の平坦化加工を予め実施した場合、実施しない場合と比較して、テーパーは1.5mmから0.1mmに減少した。また、ブロック片の端面角度は90°±0.5°から90°±0.04°に向上した。また、スライス歩留は、1.1%向上した。
【0032】
なお、単結晶シリコンインゴットについても同様である。
以上のごとく、本発明の係るシリコンウエハの製造方法によれば、ワイヤ断線防止によるスライス歩留の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るシリコンウエハ製造装置の実施の形態1を示す概略構成説明図である。
【図2】シリコンブロック片を切り出す多結晶インゴットの斜視図である。多結晶インゴットの斜視図である。
【図3】多結晶インゴットからシリコンブロック片を切り出す際の切り出しラインを説明する説明斜視図である。
【図4】切り出したシリコンブロック片の説明斜視図である。
【図5】ブロック片をブロック取り付け台に取り付ける状態を説明する説明斜視図である。
【0034】
【図6】ブロック片の一方端面を平坦化する前の状態を示す斜視図である。
【図7】ブロック片の一方端面をブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化したブロック片を説明する説明図である。
【図8】ブロック片を端面研削装置に設置する状態を説明する説明斜視図である。
【図9】切削状態を説明する説明平面図である。
【図10】図9に対応する説明斜視図である。
【図11】従来のシリコンウエハの製造装置を示す概略構成説明図である。
【図12】2つのシリコンブロック片の一方端面間の隙間の構成を説明する説明図であり、その異なる構成を(a)、(b)および(c)にそれぞれ示す。
【図13】シリコンブロック片の他方端面の構成を説明する説明図であり、その異なる構成を(a)および(b)にそれぞれ示す。
【符号の説明】
【0035】
1〜4 ローラ
5〜10 スラリーノズル
11〜16 スラリー
17〜20 シリコンブロック(ブロック)
18A、18B シリコンブロック片(ブロック片)
21 配管
22 ワイヤ
23 スラリータンク
24 肩部
26 ブロック取り付け台
27 青板ガラス
28 アルミニウム板
29 接触面
30 設置台
31 砥石
32 円盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のローラ間に巻回されたスライス加工用ワイヤを走行させながら、このスライス加工用ワイヤに対してシリコンブロックを押圧移動させてスライス加工し、シリコンウエハを得ることよりなるシリコンウエハの製造方法であって、
シリコンブロックをスライス加工するに際して、1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面ともう1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面とを予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで2つのシリコンブロック片を平坦化された端面同士で突き合わせ、1つのシリコンブロックとしてその中心軸に対して垂直にスライスすることを特徴とするシリコンウエハの製造方法。
【請求項2】
シリコンブロック片の少なくとも一方端面を予め研削して平坦化するに際して、各シリコンブロック片の両端面を予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化することを特徴とする請求項1に記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項3】
シリコンブロック片の少なくとも一方端面を研削するに際して、砥石を付けた円盤を備えた研削機を用いることを特徴とする請求項1または2に記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項4】
シリコンブロック片の横断面形状を矩形または略矩形としてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項5】
シリコンブロック片の端面を研削するに際して、該研削の方向を、シリコンブロック片の稜部から内部に向かう方向とすることを特徴とする請求項4に記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項6】
シリコンブロック片の端面を研削して平坦化するに際して、平坦化までの研削を2回以上に分けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項7】
一回の研削量を、シリコンブロック片の中心軸の方向に0.3mm以下とすることを特徴とする請求項6に記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項8】
二つのシリコンブロック片が、いずれもシリコンインゴットから略直方体または略立方体として切り出したものである請求項1〜7のいずれか1つに記載のシリコンウエハの製造方法。
【請求項9】
複数のローラ間に巻回されたスライス加工用ワイヤを走行させながら、このスライス加工用ワイヤに対して押圧移動させてスライス加工し、シリコンウエハを得ることよりなるシリコンウエハの製造方法に用いる、シリコンブロックであって、1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面ともう1つのシリコンブロック片の少なくとも一方端面とを予め各シリコンブロック片の中心軸に対し垂直に研削して平坦化し、次いで2つのシリコンブロック片を平坦化された端面同士で突き合わせたことを特徴とするシリコンウエハ製造用のシリコンブロック。

【図8】
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【図9】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−282925(P2008−282925A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124703(P2007−124703)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】